「韓国経済崩壊論」を金融面から検証する

昨日、「なぜ韓国政府は日本とのスワップを結びたがっているのか?」という疑問に対する論考を掲載しましたが、その原稿を執筆する時に韓国銀行から韓国の資金循環統計のデータを取得。これを読み込むと、韓国経済の「慢性病」が明らかになってきました。おりしも、インターネットでは「韓国経済崩壊」、「韓国経済破綻」などの過激なキーワードの検索も増えているようです。そこで、本日は「金融面から見えてくる韓国経済の基本的な三つの問題点」を解説します。(※)なお、昨日の記事で、「通貨危機時の韓国からの資金流出額は円換算で40兆円程度か?」と記載しましたが、その後、きちんと計算しなおすと、「円換算で30兆円程度」でした。お詫びして修正申し上げます。大変申し訳ございませんでした。

最初に訂正

昨日、私は「韓国から見た日韓スワップの必要性」の中で、「通貨危機時の韓国からの資金流出額は40兆円相当か?」と述べましたが、本日の原稿できちんと集計範囲を特定したところ、実際には「30兆円相当」である可能性が高いと考えられることがわかりました。お詫びして訂正いたします。大変申し訳ございませんでした。

通貨論の専門家が「韓国経済崩壊」説を検証

というわけで、本日の記事は、昨日掲載した「韓国側から見た日韓スワップの必要性」の続きです。私の専門は「金融・通貨論」でもあるため、私はこれまで当ウェブサイトで、「日韓通貨スワップ」に関する専門的な記事をいくつか掲載して来ました。

日韓通貨スワップ協定について
人民元が「主要通貨」「国際通貨」であるかどうかについて
ハード・カレンシーについて

その結果でしょうか、当ウェブサイトは、開始してからまだ3か月が経過していないにも関わらず、そこそこの件数のアクセスを頂戴しているようです。やはり、「人民元が主要国際通貨になった」とか、「日韓スワップ」とか、そういった専門的な領域について、「通貨論」という専門的な(あるいはマニアックな)知識・観点からきちんと解説している記事が、世の中に少ないという証拠なのでしょうか?

ただ、その一方で最近、私が気になっている検索キーワードがあります。それは、「中国経済崩壊」「韓国経済崩壊」など、「どこかの国の経済が崩壊(破綻)する」、といった主張です。私はもともと、金融商品会計基準などの専門家でしたが、そこから金融規制、さらには金融そのものに興味の範囲が広がってきたという経歴があります。必然的に、不良債権問題などについては極めて詳しくなってしまうのですが、昨日の記事でたまたま韓国の資金循環統計を調べたため、本日は韓国について、「金融」という観点から、「韓国経済崩壊」(あるいは「韓国経済破綻」)といった「過激な検索キーワード」が増えている背景を探ってみたいと思います。

韓国の銀行の問題点は欧州と類似

最近の韓国経済といえば、何かと世界を賑わせています。しかも、その多くは、たとえば韓進(かんしん)海運の経営破綻やサムスンのスマートフォンの大型リコール事件など、企業不祥事が極めて多いような印象を受けます。ただ、ある国の経済を分析する際には、やはり、「金融」を見るのが一番重要です。個別の銀行の財務諸表を分析するという手法もあるのですが、やはり経済全体を見るのであれば、韓国銀行のウェブサイトで公表されている同国の「資金循環統計」を入手し、分析することが一番手っ取り早い方法だと思います。

実は、昨日も「韓国の目から見てなぜ日韓通貨スワップが必要なのか?」を議論した際に、韓国銀行から資金循環統計を入手しているのですが、その詳細な分析をしていくと、色々と韓国経済の問題点が出てきます。特に、金融機関の姿が、バブル崩壊直前の日本やリーマン・ショック直前の欧州の姿と非常に良く似ているのです。

※なお、最近の為替相場は、厳密には「1円=約11ウォン」程度ですが、本稿では円換算するにあたり、「1円=10ウォン」と仮定しています。また、韓国銀行から取得した資金循環統計データはいずれも「10億ウォン単位」で表記しています。ざっくり10分の1にすれば日本円の金額のイメージが掴めるでしょう。

銀行セクターはオーバーローン気味

では、資金循環統計から、まず「銀行セクター」の状況を抽出しておきましょう(図表1)。

図表1 銀行セクターの状況(2016年6月末時点)
金融資産金融負債
現金預金105,195預金1,375,160
債券等300,963債券等328,858
貸出金1,534,509その他702,391
その他465,742
合計2,406,409合計2,406,409

(※集計対象は「預金取扱機関」中の「銀行」、つまり国内銀行+特殊銀行の合計)

昨日の議論では「預金取扱機関」全体を集計対象に加えて、「韓国の預金量は日本のメガバンク2行分だ」と述べましたが、集計対象を「銀行だけ」に限定すると、預金量はまさに日本のメガバンク1行分です。それはさておき、韓国の銀行は、預金が1375兆ウォン(約137兆円)に対し、貸出金が1534兆ウォン(約150兆円)(!)にも達しています。専門用語で「預金と貸出金の比率」を「預貸率(よたいりつ)」と呼びます。

預貸率=貸出金÷預金

そして、銀行の預貸率が100%を超えている場合を、よく「オーバーローン状態」だと称しますが、これは銀行が預かっている預金以上の金額を企業や家計に貸し込んでいる状況です。経済が健全で、貸出金も焦げ付いていなければ、全く問題ではありません。しかし、得てして預貸率が100%を超えている国では、住宅ローン・バブルなどが問題になることも多く、実際に日本では1990年代後半から2000年代前半にかけての金融危機の際、不良債権の焦げ付きで当時の都銀を含めた多くの銀行が経営破綻しています。

ちなみに、全銀協のデータによれば、日本の銀行の預貸率(海外勘定を含む)は、2016年3月末時点で73.41%(うち都銀が68.78%、地銀が74.65%、第二地銀が76.62%)であり、100%を超える水準にはありません。というよりも、日本の銀行経営者は長年にわたり、貸出金が伸びなくて悩んでいるほどです。こうした日本の銀行業から見ると、韓国の銀行は貸し出す先が多くて羨ましいと思う半面、本当は貸すべきではない先(特に要管理先以下のレベルの債務者)にも相当お金を貸し込んでいるのではないかとの疑念は払拭できません。

また、韓国の銀行の特徴は、預金だけでは足りないため、債券等で資金を調達している、という点にもあります。これは金融危機直前/直後の欧州にも見られた状況です。本来、金融機関は一般の人々から受け入れた預金を貸すことで金融仲介機能を果たしているのですが、韓国の場合、お金を「貸し過ぎている」がために、債券を発行せざるを得ない状況に追い込まれていると見るべきでしょう。

外債

韓国の資金循環統計上、債券の形で外国から借りている資金は「外債」として計上されています。外債の状況は次の通りです(図表2)。

図表2 「外債」の保有主体
?主体金融資産金融負債
中央銀行100,309
預金取扱機関23,43270,150
保険会社58,848
非金融法人企業4,22147,255
国内その他6,58923,956
外国141,362120,327
合計261,688261,688

まず、この「保有主体別の金融資産・金融負債の状況」の見方について解説しておきます。資金循環統計では、「誰かの資産は他の誰かの負債」であり、「国全体と外国の金額を足せば、必ず資産と負債は一致する」という法則があります(法則①)。もう一つの特徴は、外国との取引に関しては、「外国」が「金融資産」として保有している金額は、「国内の全経済主体全体」が「金融負債」として負っている金額の合計と一致します(法則②)し、「外国」が「金融負債」として負っている金額は、「国内の前経済主体全体」が「金融資産」として保有している金額と一致します(法則③)。これをまとめたものが図表3です。

図表3 資金循環統計の法則
?法則概要備考
法則①金融資産と金融負債の総額は必ず一致する図表2の例でいえば、金融資産の合計金額は261,688で、これは金融負債の合計額261,688と一致している
法則②国内の全経済主体が保有する金融資産の合計額は、外国が負っている金融負債の金額と一致する図表2の例でいえば、国内の経済主体が金融資産側で保有する外債の合計金額は120,328で、外国が負っている金融負債側の外債120,327と一致する(ただし、四捨五入の関係か、1だけズレが生じている)
法則③外国が保有する金融資産の合計額は、国内の経済主体が負っている金融負債の合計額と一致する図表2の例でいえば、外国が金融資産側で保有する外債の合計金額は141,362で、国内の経済主体が負っている金融負債側の外債の合計金額141,361と一致する(ただし、四捨五入の関係か、1だけズレが生じている)

これを踏まえたうえで、図表2を改めて眺めてみましょう。

図表2(再掲)
主体金融資産金融負債
中央銀行100,309
預金取扱機関23,43270,150
保険会社58,848
非金融法人企業4,22147,255
国内その他6,58923,956
外国141,362120,327
合計261,688261,688

中央銀行が保有する外債は100兆ウォン(約10兆円)ですが、これは外貨準備として保有する米国債などの外国の債券であると推定され、そうだとすれば、特段の違和感はありません。しかし、韓国の場合は、「国内の経済主体が資産として保有する外債」よりも、「国内の経済主体が負債として負っている外債」の方が大きな問題です。

韓国では、預金取扱機関(つまり銀行など)が70兆ウォン(約7兆円)、非金融法人企業が47兆ウォン(約5兆円)の外債を発行しています。つまり、外国からトータルで141兆ウォン(約14兆円)のお金を借りていて、これを運転資金や設備資金として使っているようなのです。まずはこの14兆円相当の金額が、韓国の「外貨ポジション」の一つであり、仮に韓国が通貨危機に陥るなどしたときには、企業や銀行が少なくとも14兆円分の外貨不足に陥る可能性がある、ということです。

「その他の外国債権」って何者?

もう一つ、韓国の資金循環統計を眺めていて腑に落ちない点は、「その他の外国債権」という項目の存在です。原文では

Other Foreign Claims and Debts

となっています(ちなみに日本の場合は「その他対外債権債務」という勘定科目です)。本来であれば、債券でも借入金でもない項目がここに計上されるべきなのですが、どうも韓国の場合、この金額が非常に大きいため、たとえば邦銀が韓国企業などに融資をしたときに、その金額が「外国からの借入金」ではなく、この「その他の外国債権」に含まれているのではないか、との疑念が生じます。

実際の金額を見てみましょう(図表3)。

図表3 「その他の外国債権」の保有主体
?主体金融資産金融負債
中央銀行374,232580
預金取扱機関142,184112,305
一般政府65,5742,402
非金融法人企業3,72842,019
国内その他18,0748,566
外国165,873603,793
合計769,665769,665

これを見てみると、「金融資産」として圧倒的に大きな部分を保有しているのは中央銀行です。金額は374兆ウォン(つまり37兆円)と、同国の経済規模に比べると極めて巨額であり、もしかして、外貨準備として報告している金額の大部分がここに紛れているのではないでしょうか?裏を返して言えば、「外国」が「金融負債」として負っている金額の604兆ウォン(約60兆円)とは、いわば韓国が外国に貸し付けている金額ということですが、そのうちの6割以上は中央銀行である韓国銀行が貸し付けている計算です。

一方で、「外国」が「金融資産」として保有している166兆ウォン(約17兆円)は、韓国から見れば「外国から借りている金額」です。この「その他の外国債権」という項目自体、正直、正体不明なのですが、もしかすると、外国の銀行(例:日本のメガバンクなど)から借りている資金が、この「その他の外国債権」の項目に紛れてしまっているのかもしれません(※あくまでも憶測ですが…)。仮にそうだとすると、韓国は外国から知られたくない項目について、全てこの「その他の外国債権」勘定を使って統計を粉飾している可能性があります。

そして、金融負債として負っている金額は、預金取扱機関が112兆ウォン(約11兆円)、非金融法人企業が42兆ウォン(約4兆円)ですが、これを先ほどの図表2と合わせてみると、図表4が出来上がります。

図表4 韓国の国内が外国からいくら借りているのか?
?主体外債その他の外国債権合計
預金取扱機関70,150112,305182,455
非金融法人企業47,25542,01989,274
国内その他23,95611,54835,504
国内合計141,361165,872307,233

韓国の経済主体がそれぞれ、外国からどの程度のお金を借りているのかについては、色々と統計上の不透明さもあるものの、「通貨危機で逃げてしまう可能性のあるお金」は、少なく見積もって307兆ウォン(約30兆円)と算出できます。

【重要】訂正について

なお、昨日、私は、これに外国人が保有する韓国の国債など100兆ウォン(約10兆円)を足し合わせて「最大40兆円が資金流出する可能性がある」と述べましたが、この10兆円相当額は韓国ウォン建ての債券であり、厳密には「外貨流出」とはいえないため、「40兆円」は「30兆円」に訂正させていただきます。ご迷惑をお掛けしました。

いずれにせよ、預金取扱機関(つまり銀行など)や非金融法人企業(メーカーなど)、韓国国内の経済主体が外国から何らかの形で30兆円を超える金額を調達していることは間違いありません。

株式は売られても問題ない

国際金融を見るときに間違いやすい論点が、「どの通貨でお金を借りているか」、という論点です。たとえば、昨日も私自身がミスをしたように、外国が韓国に対して保有している債券の中には、韓国ウォン建てのものが、約88兆ウォン(約9兆円相当額)含まれていますし、韓国の株式などを422兆ウォン(!)、つまり日本円で約42兆円相当保有しています。

市場で「外国人が韓国から資金を引き揚げる」という表現をするときには、実は二つの意味合いがあります(図表5)。

図表5 「外国人が韓国から資金を引き揚げる」の意味
区分概要結果
パターン①

韓国ウォン建ての資産を売ること

韓国ウォン建ての国債や株式などの資産を韓国の市場で売却して外貨に換金して国外に持ち出すこと株式・債券・外為の各市場での「トリプル安」が発生し、株価が下がり、金利が上がり、ウォンが安くなるなどの効果が発生する
パターン②

外貨建ての貸付を更新しないこと

韓国の企業が外貨で借りている債券や融資の期限が到来したときに、外国の銀行などがこれをロール(更新)してくれないため、外貨を返済しなければならないもし外貨建ての債務を返済することが出来なければ、ただちに債務不履行(デフォルト)が発生する

いずれの場合も深刻ですが、パターン①の場合、外国人が韓国ウォン建ての資産を売却するだけの話であり、実は必ずしも韓国にとっては致命的な事態になりません。というのも、別に企業の株価が下落したところで、その企業が経営難に陥るわけではありませんし、また、債券などは一時的に金利が上昇するものの、市場から韓国ウォンが消滅するわけではありませんから、金利が上がれば市場原理に従い韓国ウォン建ての資産を買う人が再び出現するだけの話です。

しかし、パターン②の場合は、韓国の危機に直結します。仮に外貨を借りているのが企業だった場合、その企業は資金繰りがつかずに倒産してしまいますし、倒産した企業が銀行だった場合には、ただちに金融システムが大混乱に陥ります。

つまり、日韓通貨スワップの目的は、パターン①というよりも、パターン②の事態を防ぐためのものなのです。このあたり、誤解をしないようにする必要があります。

韓国は「経済危機」なのか?

資金循環統計自体は、万国共通の統計であり、比較的昔にまで遡れるという長所もあるため、私は興味を持った国の資金循環統計を入手して研究するということを行っています。ただし、中国のように、統計自体が信頼できない国の場合は、資金循環統計を見ても意味がないことがありますし、韓国のようにOECD加盟国であっても、重要な指標を粉飾している可能性があるため、注意が必要です。

ところで、冒頭で述べたとおり、最近、「韓国経済は破綻の危機にある」、あるいはもっと過激な表現だと「韓国経済は崩壊している」、といった言葉を見かけることもあります。しかし、昨日と本日眺めてきたとおり、韓国経済は確かにいくつかの問題を抱えていることは事実ですが、これは一種の「慢性病」(あるいは構造的な問題)であって、今に始まったものではない、ということも事実です。

人体に例えて言えば、高血圧症の人が、明日すぐに死ぬ、というものでもありません。しかし、高血圧を治療しなければ、長期的には心筋梗塞のリスクが高まると言われています。これと同じで、経済にとっての資金は人体にとっての血液のようなものであり、資金循環統計を眺めてみれば、韓国が抱えるいくつかの「致命的な慢性病」が浮き彫りになるのも事実です(図表6)。

図表6 韓国経済が抱える「慢性病」
問題点概要備考
高すぎる家計債務比率家計が負っている金融負債は、家計が保有する金融資産に対して45%にまで達している家計債務が不良債権化すれば、銀行セクターの経営危機問題にも直結しかねない
高すぎる預貸率銀行セクターの預貸率(貸出金残高÷預金残高)は100%を超えている金融危機に見舞われている欧州などでも、銀行セクターの預貸率は軒並み100%を超えている
脆弱な外貨調達構造外貨建ての債務(あるいは外貨建てと疑わしい債務)は日本円に換算して約30兆円に達している韓国銀行の公式統計上の外貨準備は日本円換算で40兆円とされるものの、流動性が低い資産などに化けている可能性が高い

※ただし、これらのうち「家計債務の問題」については、昨日の記事で触れたものであり、本日の記事で直接の言及はありませんのでご注意ください。

もちろん、韓国は現在、韓進(かんしん)海運の経営破綻やサムスンの巨額リコール事件など、多くの企業不祥事を抱えています。また、韓国は大企業の経済に対する寡占率が日本よりもかなり高く、サムスン・グループの連結売上高が韓国のGDPの2割に達するほどですから、こうした不祥事は一企業のものにとどまらず、韓国経済全体にジワリと悪影響を与えかねません。

ただし、図表6に挙げた問題点は、いずれも企業経営の問題ではなく、金融の問題ばかりです。そして、人体にとって血液が止まれば死に直結するのと同様、韓国の場合は外貨での資金調達が止まれば、直ちに国全体の金融危機に直結します。その意味で、本当のリスクは韓進海運の破綻でもサムスンの不祥事でもなく、本当のリスクは金融システムの突然死であり、そのリスクを理解しているからこそ、韓国政府はプライドを捨ててまで日本に通貨スワップの再開を依頼したのだと考えれば、辻褄が合うのです。

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  • 2022/04/14 08:00: AIIBのプロジェクトに人民元建てのものは〇件ある
  • 2022/04/09 08:00: 外貨準備で人民元の存在感高まる一方で「落とし穴」も
  • 2022/03/15 12:00: ロシア財相「外貨準備の半分凍結:利払はルーブルで」
  • 2022/03/07 08:00: 西側の対ロシア金融制裁で中国に1000億ドル負担も
  • 2022/02/27 11:11: 欧米、共同声明で「ロシアのSWIFT排除」など発表
  • 2022/02/18 05:00: イラン核合意再建なら韓国の外貨準備が減少する可能性
  • 2022/02/14 10:00: 韓国経済団体「ウォンには国際通貨となる資格が十分」
  • 2022/02/01 11:00: 韓国紙「デジタル人民元はドル覇権にヒビを入れるか」
  • 2022/01/27 05:00: 月刊Hanada見本誌で気付く、紙媒体の長所と短所
  • 2022/01/23 12:00: 月刊Hanada「デジタル人民元脅威論者たちの罠」
  • 2022/01/22 05:00: SWIFTランキングで日本円が再び人民元に抜かれる
  • 2022/01/13 12:00: スリランカと中国・債務の罠:人民元経済圏の落とし穴
  • 2022/01/09 05:00: アプリのダウンロード開始のデジタル人民元「脅威論」
  • 2022/01/07 08:00: 「人民元通貨圏」は世界経済にとっての「脅威」なのか
  • 2021/12/14 12:00: トルコリラ急落:通貨スワップの「再発動」はあるのか
  • 2021/11/27 09:15: 中国が保有する人民元通貨スワップ等をすべて列挙する
  • 2021/11/26 06:00: 人民元は基軸通貨とならない⑤使えない人民元スワップ
  • 2021/11/25 06:00: 人民元は基軸通貨とならない④デジタル化以前の問題?
  • 2021/11/24 06:00: 人民元は基軸通貨とならない③増えない人民元国際送金
  • 2021/11/23 05:00: 人民元は基軸通貨とならない②外貨準備では「存在感」
  • 2021/11/22 06:00: 人民元は基軸通貨とならない①成長が止まった債券市場
  • 2021/11/21 05:00: 「のろのろバス」AIIBの資産規模は最大手信金並み
  • 2021/10/28 15:00: ノウハウ不足のAIIB、出したくても出せない中国色
  • 2021/10/26 05:00: 日銀、中国人民銀行との為替スワップをさらに3年延長
  • 2021/10/25 12:30: 「人民元が国際化指数で円、ポンドを抜いた」、本当?
  • 2021/10/22 17:15: パンダ債発行残高は低調:日中為替スワップの延長は?
  • 2021/10/14 16:00: インドネシアと更新「スワップ外交」に死角はないのか
  • 2021/10/06 05:00: 中国「不動産危機」の本質は「シャドバン連結外し」か
  • 2021/10/04 05:00: 中国恒大企業集団の「シャドバン簿外債務」17兆円説
  • 2021/10/03 05:00: 中国が途上国に対し「ドル建て」で7686億ドル融資
  • 2021/09/15 12:00: 韓国ウォン、ビットコイン取引量で「世界3位」の衝撃
  • 2021/09/04 05:00: 日米が「乗り遅れた」AIIB発足6年目のお寒い現状
  • 2021/09/03 12:00: 「北京証券取引所」構想と久しぶりに目にした一帯一路
  • 2021/08/21 05:00: トルコ、韓国などを除き、対米ドルでの通貨安は限定的
  • 2021/06/15 06:00: 一帯一路との連携もないAIIB、「コロナ特需」一巡
  • 2021/04/24 05:00: 日本が乗り遅れたAIIBというバスの「お寒い現状」
  • 2021/04/07 05:00: 「デジタル人民元」は国際犯罪の温床となるのが関の山
  • 2021/04/01 11:30: 多国間通貨スワップ「CMIM」改訂は「焼け石に水」
  • 2021/02/28 12:00: 日中統一通貨・亜元は3047年以降に検討しましょう
  • 2021/02/19 07:00: 資料集:最新のSWIFT人民元決済シェアランキング
  • 2021/02/18 07:00: 行き詰まる一帯一路構想と中国に失望する中・東欧諸国
  • 2020/12/18 11:11: もしも中国がドル決済圏から除外されたら…?
  • 2020/12/17 11:00: 韓国メディア「韓日通貨スワップは再開もできず」
  • 2020/12/10 07:00: 数字で読む「人民元の国際化は2015年で止まった」
  • 2020/12/09 07:00: 中国当局には人民元の国際化を容認する覚悟はあるのか
  • 2020/12/05 13:00: 人民元決済の現状:人民元国際化は幻想か、それとも?
  • 2020/11/18 07:00: データで読む、「人民元の日本への挑戦」のお寒い現状
  • 2020/11/17 05:00: あらためて読み返す、「中国との通貨統合」の非現実性
  • 2020/10/24 05:00: 中韓通貨スワップ、金額では日中為替スワップの2倍に
  • 2020/10/22 16:10: 中韓通貨スワップを5年・4000億元に拡大=韓銀
  • 2020/10/13 05:00: 国際的な債券市場と人民元:2015年を境に成長停止
  • 2020/10/05 12:00: 中国の通貨外交:「人民元建通貨スワップ」の現状整理
  • 2020/09/23 05:00: 債券市場からみた、「人民元が米ドルに勝てない理由」
  • 2020/09/08 05:00: 中国は人民元スワップで韓国を支配しようとするのか?
  • 2020/08/05 05:00: 「時流を読み誤りAIIBに乗り遅れた日本」の末路
  • 2020/07/18 05:00: 「発売記念」あらためてスワップについてまとめてみる
  • 2020/07/15 11:11: 香港ドルペッグ問題と「人民元の国際化」という空論
  • 2020/07/06 08:00: 中国は香港「金融セルフ経済制裁」で自滅に向かうのか
  • 2020/06/30 05:00: 「減税」が結果として中国に対する経済制裁となる理由
  • 2020/05/28 09:30: 【速報】米「香港は中国からの高度な自治を喪失」認定
  • 2020/05/26 05:00: 米国が「香港は金融センターの地位失う可能性」と警告
  • 2020/05/15 05:00: 中国は「使えない中韓通貨スワップ」で韓国を支配へ?
  • 2020/04/20 17:00: 金融大国でもない韓国が多額のスワップ借入を実行する
  • 2020/04/19 12:00: 日中は通貨スワップを通じて今後、陣地争いをするのか
  • 2020/04/17 05:00: IMFから垣間見る、ポストコロナ時代の米中通貨戦争
  • 2020/04/14 06:00: 日本にできることは、「友好国とのスワップ網の拡充」
  • 2020/04/05 05:00: 「為替スワップ」対「医療支援」:米中覇権争いと日本
  • 2020/03/31 05:00: 【資料】リーマンショック時に実行された為替スワップ
  • 2020/03/23 05:00: 【総論】4種類のスワップと為替スワップの威力・限界
  • 2020/03/22 05:00: 米FRB為替スワップの解説と「中国へのメッセージ」
  • 2020/03/12 11:00: WSJ「FRBは外国中央銀行と為替スワップ拡張を」
  • 2020/02/20 17:00: 中国向けに調査するなら与信より「パンダ債」では?
  • 2020/02/09 10:00: 弱小通貨同士の通貨スワップの「融通手形」説
  • 2020/01/25 10:00: 国際通貨の円、ローカル通貨の人民元と韓国ウォン
  • 2020/01/24 10:30: 日本がAIIBに参加する「機は熟した」、本当?
  • 2020/01/24 08:00: いったいなぜ、IMFは人民元をSDRに加えたのか
  • 2020/01/22 06:00: 通貨スワップの季節が到来?日本をチラ見する中央日報
  • 2020/01/16 05:00: 人民元の台頭の本当のリスクは米国の金融制裁の無効化
  • 2019/12/18 05:00: 行き詰る人民元国際化 中国の通貨スワップ戦略の限界
  • 2019/12/15 10:00: 怪しい通貨・人民元と「北朝鮮制裁の実効性」の関連性
  • 2019/12/11 06:00: デジタル人民元と犯罪資金、そして最新BIS統計
  • 2019/11/30 08:00: スワップは信頼と友好の証 最も重要な隣国と締結を!
  • 2019/09/27 09:00: 韓国問題は日本問題 まずは経済の復活が大事
  • 2019/09/04 05:00: 米国は中国と韓国を「通貨安」でどう追い込むのか?
  • 2019/08/06 10:00: 米財務省、中国を為替操作国に認定
  • 2019/06/02 05:00: 東アジア共通通貨に対抗し得る円の国際化と通貨スワップ拡大
  • 2019/05/29 10:45: 米国の為替監視レポート詳細 中国とドイツを問題視する米国
  • 2019/05/21 12:00: AIIBの総裁来日と債券発行 いったい何に使うのですか?
  • 2019/05/19 05:00: 中韓通貨は「大台」目指す?「通貨暴落」の意味を考える
  • 2019/05/17 05:00: 朝鮮半島統一費用は1兆ドル?AIIBさん、出番ですよ!
  • 2019/05/09 05:00: AIIBの現状と人民元 日本が「バスに乗らなかった」結果
  • 2019/05/05 12:30: 麻生総理、中国念頭に「借り手卒業」を促す 当然すぎる発言
  • 2019/05/04 05:00: 「CMIMローカル通貨化で人民元が基軸通貨化」報道の怪
  • 2019/04/25 05:00: 中国の国際金融戦略の現状は鳴かず飛ばずだが、警戒は必要だ
  • 2019/04/10 05:00: 日中関係の重要性は意外と低かった!中国の有効な使い方とは?
  • 2019/04/07 07:00: じつは中星為替スワップが失効?事実なら、「大ニュース」だ
  • 2019/04/06 07:00: ASEAN「ローカル通貨」スワップ構想の続報と検討課題
  • 2019/04/05 14:45: 毎日新聞英語版「日中韓とASEANが新たなスワップ検討」
  • 2019/04/04 05:00: 通貨・為替スワップに関する雑学:人民元建てスワップの伸長
  • 2019/03/25 05:00: 通貨スワップのメッセージは「誰と結ばないか」がむしろ重要
  • 2019/03/11 11:11: 語るに落ちる中国人民銀行総裁発言 資本自由化できない中国
  • 2019/03/08 05:00: 「バスに乗り遅れた日本」と鳴かず飛ばずのAIIBの現状
  • 2019/03/01 05:00: 日印通貨スワップ協定成立の意味と予想される某隣国の反応
  • 2019/02/28 21:40: 【速報】インドとの750億ドル規模のスワップを締結
  • 2019/01/28 05:00: 日韓スワップ「持ち上げて、落とす」のも立派な「経済制裁」
  • 2018/11/29 08:00: 河野太郎外相の個人ブログの「為替スワップ」、行間を読む
  • 2018/11/14 08:00: 総論:国債のデフォルトと通貨の関係について考えてみる
  • 2018/11/04 08:00: 通貨スワップと為替スワップを混同した産経記事に反論する
  • 2018/10/31 05:00: 日中スワップと日印スワップ、性質も目的もまったくの別物
  • 2018/10/26 21:30: 【速報】やはり中国とのスワップは「為替スワップ」だった!
  • 2018/10/24 05:00: 通貨スワップと為替スワップについて、改めて確認してみる
  • 2018/10/21 05:00: パンダ債と日中スワップ、そしてとても残念な読者コメント
  • 2018/10/13 05:00: 怪しい通貨・人民元の下落が意味するもの:窮地に陥る中国
  • 2018/10/10 08:00: 米国の利上げと新興国不安 中国と韓国に危機は波及するのか?
  • 2018/08/29 12:15: 日中スワップの「不都合な事実」、要点は「円・元」の交換
  • 2018/08/23 05:00: 日中通貨スワップを必要としているのは、残念ながら日本の側
  • 2018/08/06 14:00: ラオスのダム決壊、遅まきながら事故調査委が立ち上がるか?
  • 2018/07/11 07:00: 【朝刊】米中貿易戦争はルール主義を無視する中国への鉄槌
  • 2018/06/28 16:00: 【夕刊】AIIBと中国に開発援助の資格はあるのか?
  • 2018/06/03 12:00: 【夕刊】アフリカ諸国「人民元が基軸通貨」?どうぞご勝手に。
  • 2018/05/10 09:00: 【昼刊】日中スワップとQFIIと利権の匂い
  • 2018/05/10 00:00: まったく予想通りの日中韓会談と「最善のお付き合い」(追記あり)
  • 2018/05/07 00:00: 危険なパンダ債と「日中為替スワップ構想」
  • 2018/04/18 09:00: 成果に乏しい日中金融対話
  • 2018/04/11 00:00: AIIBの現状整理・2018年4月版
  • 2017/10/12 00:00: 金融庁よ、AIIBにゼロ%リスク・ウェイトを適用するな!
  • 2017/08/06 00:00: 為替介入についての基礎知識
  • 2017/07/01 00:00: AIIB格付問題と銀行規制を考える
  • 2017/06/19 00:00: 華々しいAIIB、実態は「鳴かず飛ばず」
  • 2017/06/04 00:00: 日本は通貨スワップでAIIBに対抗せよ!
  • 2017/05/29 00:00: 【逆説】日本がAIIBに入る「目的」とは?
  • 2017/05/24 00:00: ドイツと中国の意外な類似性
  • 2017/05/20 00:00: 今週の振り返り:朝日捏造、慰安婦、AIIB
  • 2017/05/17 00:00: 成果に乏しい一帯一路フォーラムとメディアの「虚報」
  • 2017/05/16 06:00: AIIB巡る時事通信の「虚報」?
  • 2017/05/14 13:30: AIIB「参加意思表明国」増加の真相
  • 2017/05/13 07:15: 【速報】AIIB加盟論「再浮上」報道を検証する
  • 2017/05/12 00:00: 専門家が見る、中国金融覇権の「無謀」
  • 2017/05/07 00:00: ADBとAIIBの「役割分担」の時代
  • 2017/05/06 17:30: AIIBと通貨スワップ・最新版
  • 2017/05/06 00:00: 人民元のお寒い現状
  • 2017/04/21 00:00: 金融から見た中国の「3つの夢」
  • 2017/03/31 00:00: AIIBとISDAマスター・アグリーメント
  • 2017/03/26 00:00: 「AIIBにカナダが加盟」?だからどうした!(追記あり)
  • 2017/03/04 00:00: AIIBと人民元―失敗しつつある中国の金融戦略
  • 2017/02/10 00:00: 中国の外貨準備統計は信頼に値するか
  • 2017/02/07 00:00: 鳴物入りのAIIB、どうなった?
  • 2017/02/04 17:00: 「人民元、カナダドルに追い抜かれる」産経報道の真相
  • 2017/02/03 17:45: AIIBの参加国は約60か国のままで全く増えていない!
  • 2017/02/03 00:00: 人民元やAIIB巡るダイヤモンド記事への反論
  • 2017/02/01 00:00: オフショア人民元市場でいま何が起きているのか?
  • 2017/01/26 00:00: インドネシア高速鉄道案件とAIIBの現状
  • 2016/12/26 00:00: 中国人民網から見える「ホンネ」
  • 2016/11/25 00:00: 日本はAIIBに参加すべきか?
  • 2016/11/21 00:00: AIIBの現状整理
  • 2016/10/24 00:00: 銀行経理的に見た中国の外貨準備の問題点
  • 2016/10/12 17:00: SDRとは?
  • 2016/10/09 00:00: SDRと人民元と「国際通貨」
  • 2016/10/02 00:00: 人民元「主要通貨」報道のウソ
  • 2016/09/14 00:00: <保存版>ハード・カレンシーとは?
  • 2016/09/07 00:00: 人民元のハード・カレンシー化という誤解
  • 経済・金融に関する用語集

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    【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

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