【速報】インドとの750億ドル規模のスワップを締結

本日はベトナムで開かれた米朝首脳会談の決裂にメディアの注目が集まっているようですが、その裏で、金融規制の専門家にとっては見逃せないニュースも出ています。

本日はベトナムで開かれた米朝首脳会談の決裂にメディアの注目が集まっているようですが、その裏で、金融規制の専門家にとっては見逃せないニュースも出ています。

インドとの間で二国間通貨スワップ取極を締結(2019/02/28付 日本銀行HPより)

日銀は本日、財務省の代理人として、インドの中央銀行にあたるインド準備銀行(RBI)とのあいだで通貨スワップ協定を締結したと発表しました。

条件はそれぞれの自国通貨(日本円かインド・ルピー)を米ドルと交換するというもので、上限金額は750億ドルとされています。

この金額は、わが国が今まで外国と締結したスワップのなかでは破格の規模です。

実は、インドとの間では過去に通貨スワップ協定が存在していたのですが、その規模は500億ドルでした。しかし、今回復活したスワップの規模は、それをさらに上回るものです。

また、他国との事例と比べても規模は非常に大きいと言えます。たとえば、昨年10月に日本は中国との間で「為替スワップ」協定を締結しましたが(総額3.4兆円/2000億人民元)、米ドル換算すれば、この金額は300億ドル前後に過ぎません。

さらには、過去には野田佳彦首相(当時)が2011年、韓国を訪問して李明博(り・めいはく)大統領(当時)との間で、通貨スワップの規模を総額700億ドルにまで拡大したことがありましたが、今回の金額はそれを上回っています。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ところで、せっかくの機会なので、通貨スワップと為替スワップの現状について、近日中にあらためて整理したいと思います。引き続き当ウェブサイトをご愛読賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

このエントリーをはてなブックマークに追加    

読者コメント一覧

  1. 鞍馬天狗 より:

    更新お疲れ様です

    日本政府はチャンと、”詰めろ”をしてる訳だ

  2. krsk より:

    ベネズエラでもそうだったけど、これまで日本はいつも「あの日本までもがとうとう」という位置取りだったのに、今回はなぜかいきなりレッドチームの敵側に肩入れをしたというわけですか。これは人知れずルビコン川を渡ったのかも知れませんね。

    1. peach Jjohnny be good より:

      背中に「旭日」縫い込んだサムライ・ブルーの陣羽織に日の丸の鉢巻という出で立ちですかね。まるで桃太郎やん。「世界一」の幟を手に「鬼半島」の鬼退治。犬猿雉さん募集中。今なら漏れなくキビダンゴ。go go

※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。

やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。

※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。

※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。

当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
関連記事・スポンサーリンク・広告