先日、『ブレグジットの混乱で日英為替スワップは発動されるのか?』で、日本と英国の為替スワップが発動される可能性を議論しました。この通貨スワップ、為替スワップなどの論点は、当ウェブサイトで継続的に追いかけているテーマの1つですが、英欧為替スワップについて取り上げたついでに、日本以外の国の主な通貨スワップや為替スワップについても調べたくなりました。そこで、本日は「米墨通貨スワップ」や人民元建ての通貨スワップ、為替スワップなどについて、その概要を眺めておきたいと思います(※なお、日本には全く関係ない話ですが、本稿の末尾では中韓通貨スワップの「中国から見た使い方」についても記しておきます)。

【PR】スポンサーリンク・広告



※広告表示の詳細はプライバシー・ポリシーのページをご参照ください。また、記事を気に入っていただけたら、是非、SNS等での共有やお気軽なコメントをお願いいたします。

このエントリーをはてなブックマークに追加

為替スワップの発動

当ウェブサイトでは先日、英国の欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)に備えて、欧州中央銀行(ECB)とイングランド銀行(BOE)が先月、英欧間のスタンドバイ為替スワップ協定を発動した、という話題を紹介しました(『ブレグジットの混乱で日英為替スワップは発動されるのか?』参照)。

ブレグジットの混乱で日英為替スワップは発動されるのか?

この英欧為替スワップ(英ポンド・ユーロのスワップ)は、英国の銀行が市場の混乱に備えてECBからBOEを経由して直接、ユーロの借り入れができるという制度であり、実際の借入条件は1週間物レポ取引(債券貸借取引)形式で行われます(つまり借入期間は1週間)。

ただ、先日もお伝えしたとおり、現時点においてユーロを借り入れた英国の銀行はそれほど多くないらしく、BOEのサイトによると、引き出し額も3週間経過時点でわずか1500万ユーロに過ぎません(第1週で1000万ユーロ、第2週で500万ユーロ、第3週は貸出なし)。

さらには、米英為替スワップ(つまり米ドル・英ポンドのスワップ)に至っては、2009年11月25日の1300万ドルを最後に、現時点まで一切発動されていません。金融市場は意外と冷静さを維持している、という証拠の1つです。

ただ、今後、仮に市場が混乱した場合には、英国の銀行が米ドルやユーロといった外貨の借入を増大させる可能性は十分にありますし、場合によっては日本銀行との間の「日英為替スワップ」も発動されるかもしれません。

スワップあれこれ

世界の通貨スワップ、為替スワップは?

ところで、通貨スワップや為替スワップなどの「スワップ」とは、いったい何でしょうか?

当ウェブサイトでは『通貨スワップと為替スワップについて、改めて確認してみる』など、いくつかの記事の中で説明したとおり、簡単にいえば、「中央銀行などの通貨当局どうしが通貨を融通しあう協定」のことです。

通貨スワップと為替スワップについて、改めて確認してみる

といっても、スワップにはいくつかの種類があります。大きく分けて、

  • ①二ヵ国間ドル建て通貨スワップ
  • ②二ヵ国間自国通貨建て通貨スワップ
  • ③二ヵ国間為替スワップ
  • ④多国間通貨スワップ

の4種類です。

このうち、もっとも基本となるのは①の契約です。

これは、日本など外貨準備を豊富に持つ国が、外貨不足に悩む国に対し、相手国の通貨を担保に米ドルを貸し出す、というものであり、その代表例は日本が主導する形で、2000年5月、タイ・チェンマイの「ASEAN+3」会合で成立した「チェンマイ・イニシアティブ(CMI)」にあります。

ただし、CMIは④で述べる「CMIマルチ化協定」(CMIM)に発展的に解消したため、現在、アジア諸国で残っている米ドル建てのスワップ取引は、図表1のとおり、その多くは日本が提供するスワップです。

図表1 日本が外国と締結する通貨スワップ(BSA)
相手国日本から相手国へ相手国から日本へ
インドネシア227.6億ドルなし
フィリピン120億ドル5億ドル
シンガポール30億ドル10億ドル
タイ30億ドル30億ドル
インド750億ドル750億ドル
合計額1157.6億ドル795億ドル

(【出所】財務省『アジア諸国との二国間通貨スワップ取極』および日本銀行HPより著者作成)

この①のタイプのスワップを、一般に “Bilateral currency Swap Agreement” と呼び、「BSA」と略すこともあります。

ローカル通貨建てスワップ

ただし、図表1においてインド以外とのスワップについては、相手国は米ドルでも通貨を受け取ることができることに加え、日本円でも通貨を受け取ることができます。このように米ドル以外の二ヵ国間通貨スワップのことを、「二ヵ国間自国通貨建て通貨スワップ」と呼びます。

つまり、インドネシア、フィリピン、シンガポール、タイの4ヵ国については、米ドルだけでなく、日本円でも外貨を受け取ることができるのです。ただ、日本円だと米ドル、ユーロと並ぶ世界的なハード・カレンシーですが、なかには受け取ってもまったく使い物にならないスワップもあります。

ここで、「二ヵ国間自国通貨建て通貨スワップ」を締結している国の例として、インドネシアを挙げましょう。図表2のとおり、インドネシアが締結しているスワップの多くは、自国通貨(ルピア)と引き換えに、相手国の通貨を受け取る、というものです。

図表2 インドネシアのスワップ相手国の例(自国通貨建てスワップ、日本以外)
相手国交換条件上限額
オーストラリア豪ドルと尼ルピアの交換100億豪ドル・100兆ルピア相当額
中国人民元と尼ルピアの交換2000億人民元(300億ドル相当額)
韓国韓国ウォンと尼ルピアの交換10.7兆韓国ウォン・115兆ルピア
シンガポールSドルと尼ルピアの交換95億S$・100兆ルピア

(【出所】インドネシア中央銀行ウェブサイト、シンガポール通貨庁ウェブサイト等より著者作成)

このように、ローカル通貨建てのスワップを、 “Bilateral Local Currency swap agreement” と呼びますが、BSAのように3文字で略すならば、さしずめ「BLC」、といったところでしょうか。

インドネシアが通貨危機に陥った場合、使い物になるスワップは、図表1に示した日本との227.6億ドル相当のスワップと、図表2に示したオーストラリアとの間の100億豪ドル相当のスワップ、シンガポールとの95億Sドルのスワップの3つです。

これに対して、中国の通貨・人民元も、韓国の通貨・ウォンも、国際的な金融市場で使い物にならず、正直あまり役に立ちません。いや、それどころか、中国が通貨危機に陥った場合には中国から、韓国が通貨危機に陥った場合には韓国から、それぞれ通貨を引き出されてしまうかもしれません。

とくに、中韓が通貨危機に陥った場合、相手国はインドネシアからルピアを引き出したら、それを目いっぱい、外為市場で売却してドルに換え、自国通貨の防衛に使うかもしれません。そうなれば、市場の薄いインドネシア・ルピアは、あっという間に米ドルに対して暴落するリスクがあるといえるでしょう。

これを「ローカル通貨」と呼べるのか?

余談ですが、「自国通貨建て通貨スワップ」については、米国も「NAFTAスワップ」というものを保持しています。といっても、カナダとのスワップは事実上、期間・金額無制限の為替スワップに置き換えられたため(後述)、現時点で米国が保持する通貨スワップは、メキシコ相手のものだけです。

米国が保持する通貨スワップ
  • 相手国:メキシコ
  • 上限:90億米ドル

しかも、あまり報じられていませんが、この米墨通貨スワップは、昨年10月17日に上限額がそれまでの30億ドルから3倍の90億ドルに引き上げられました。米国とメキシコといえば、「国境の壁」建設などで関係が悪化している、というイメージもあるのですが、現実には金融協力は進んでいるのです。

ただし、当ウェブサイト的には、これを「ローカル通貨建てスワップ」と呼ぶべきなのか、「米ドル建てスワップ」と呼ぶべきなのかが悩みどころです(※ま、どっちだって構わないのですが…)。

為替スワップ

本論に戻りましょう。

一方、これらの通貨スワップと異なり、「民間の銀行に対しておカネを貸すこと」を目的としたスワップが、「為替スワップ」です。その代表例が、先日から紹介している主要国同士の協定です。

主要先進国同士の為替スワップ
  • 参加国・銀行…米連邦準備制度理事会(FRB)、カナダ銀行(BOC)、イングランド銀行(BOE)、日本銀行(BOJ)、欧州中央銀行(ECB)、スイス国民銀行(SNB)の6銀行
  • 金額・期間…無制限

また、日本の場合、米・英・欧・加・瑞の5ヵ国以外との間でも、オーストラリア、シンガポール、中国の3ヵ国と為替スワップを締結しています。これをまとめると、図表3のとおりです。

図表3 日本銀行が外国銀行と締結する為替スワップ
相手国・通貨日本円(上限)相手国通貨(上限)
米国(米ドル)上限なし上限なし
ユーロ圏(ユーロ)上限なし上限なし
英国(英ポンド)上限なし上限なし
スイス(スイスフラン)上限なし上限なし
カナダ(カナダドル)上限なし上限なし
オーストラリア(豪ドル)1.6兆円200億豪ドル
シンガポール(Sドル)1.1兆円150億Sドル
中国(人民元)3.4兆円2000億元

(【出所】日銀『海外中銀との協力』のページより著者作成)

こうした為替スワップは、諸外国でも締結しています。たとえば、米国はカナダ、英国、日本、欧州、スイスと為替スワップを結んでいますし、英国はカナダ、日本、欧州、米国、スイスとスワップを結んでいます。

日本以外の主要国の場合も、図表4に示したとおりです。

図表4 日本以外の為替スワップ契約
契約当事者交換条件上限
米、加、英、日、欧、瑞各国の通貨無制限
カナダと韓国加ドルと韓国ウォン無制限
ECBとスウェーデンユーロとスウェーデン・クローナ100億ユーロ

(【出所】BOC、ECBウェブサイト等より著者作成)

ただし、この為替スワップ協定は、一般に金融活動が活発な国同士で締結されるものです。

たとえば、北欧・スウェーデンは欧州連合(EU)加盟国であり、かつ、貿易面でもユーロ圏との結びつきが強く、いくつかの国際的な銀行を抱える国ですが、ユーロには加盟していません。このため、スウェーデンはECBとの間で為替スワップを結ぶことで、金融の安定を図っているのです。

これに対してカナダと韓国は2017年秋に為替スワップを締結しましたが、正直、カナダに進出している韓国の銀行や、韓国に進出しているカナダの銀行が、それほど多いとも思えません。このため、「加韓為替スワップ」は事実上、有名無実化していると考えて良いでしょう。

世界に広まらない、CMIMの仕組み

一方、これらの「二ヵ国間」の枠組みと異なり、「多国間」の通貨スワップ協定もありますが、その代表例が「チェンマイ・イニシアティブ・マルチ化協定」(CMIM)です(図表5)。

図表5 CMIM
拠出額引出可能額
日本768億ドル384億ドル
中国(※)768億ドル405億ドル
韓国384億ドル384億ドル
インドネシア、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン各 91.04億ドル各 227.6億ドル
ベトナム20億ドル100億ドル
カンボジア2.4億ドル12億ドル
ミャンマー1.2億ドル6億ドル
ブルネイ、ラオス各0.6億ドル各3億ドル
合計2400億ドル2400億ドル

(【出所】財務省・2014年7月17日付ウェブサイト「別添2」。ただし、中国については香港との合算値。また、香港はIMFに加盟していないため、中国の引出可能額に占める「IMFデリンク」の額は他の国と異なる)

この仕組みは、多国間で作るものであり、いずれかの国で通貨危機が発生しそうになったときに、加盟国全部で助ける、というものです。

ただ、この「多国間通貨スワップ」について色々調べてみたのですが、ECBのレポート “Central Bank Swap Lines” によると、どうも現状で見る限り、世界にはCMI以外に主だった仕組みは存在しないようです。

どうしてこの仕組みが世界に広がらないのかについては謎というほかありません。

――↓本文は以下に続きます↓――

広告・スポンサーリンク



人民元≠国際通貨

人民元建てのスワップが増えている!

さて、世界の金融システムの脆弱さを突く形で、近年、急激に伸びているのが、人民元建ての通貨スワップと為替スワップです。

中国はECBや英国、オーストラリアなどと2000~3500億元という巨額の通貨スワップを締結しているほか、マレーシア、インドネシアなどの一部のASEAN諸国ともスワップを保持しています。

これについて、相手国の中央銀行などの情報源から調査し、「銀行に対する流動性供給」という文言が確認できたものを「為替スワップ」、それ以外を「通貨スワップ」に分類した結果が次の図表6図表7です。

図表6 主な人民元建ての通貨スワップ
契約当事者人民元の上限相手通貨と上限
英国(BOE)3500億元英ポンド(上限不明)
スイス(SNB)1500億元210億フラン
カナダ(BOC)2000億元300億加ドル
豪州(RBA)2000億元400億豪ドル
ニュージーランド準備銀行250億元NZドル(上限不明)
マレーシア国立銀行1800億元1100億リンギット
ロシア連邦中央銀行1500億元ルーブル(上限不明)
インドネシア銀行2000億元ルピア(上限不明)
ブラジル中央銀行1900億元300億レアル
アルゼンチン中央銀行1300億元アルゼンチンペソ(上限不明)
韓国銀行3600億元64兆韓国ウォン

(【出所】ブラジル以外についてはいずれも各国中央銀行ウェブサイト。ただし、スイス(SNB)、カナダ(BOC)、ブラジル、韓国の各国については、すでに失効している可能性あり。)

図表7 主な人民元建ての為替スワップ
契約当事者人民元の上限相手通貨の上限
ECB3500億元450億ユーロ
香港金融管理局4000億元4900億香港ドル
シンガポール通貨庁3000億元Sドル(上限不明)
日本銀行2000億元3.4兆円

(【出所】各国中央銀行ウェブサイト)

1元=16.6円で計算すると、1000億元といえば約1.66兆円です。

図表6と図表7に掲載した通貨スワップと為替スワップは、中国人民銀行が締結しているものを網羅したものではありませんが、ここに挙げたものだけを合計すると約3.4兆元(つまり約56兆円)にも達している計算です。

ちなみに、英国とのスワップについては「通貨スワップ」なのか「為替スワップ」なのかよくわかりませんが、BOEのウェブサイト上、「銀行に対する流動性供給」という文言がなかったので、ここでは「為替スワップ」ではなく「通貨スワップ」として扱っています。

また、スイス、カナダ、ブラジル、韓国については、古いプレスリリースしか残っておらず、現時点では失効している可能性が高いと思いますが、「失効している」という文言が現時点で確認できなかったため(※これは私の調査不足です)、いちおう、図表には掲載しています。

元建てスワップで使い物になるのは為替スワップのみ

ただ、中国は積極的に人民元建てスワップ戦略を活用しているように見受けられるものの、正直、「人民元建て通貨スワップ」は国際金融市場で使い物になりません。

その理由は簡単で、ある国が通貨危機に陥った際に、中国との通貨スワップを発動しても、得られるおカネは米ドルではなくて人民元だからです。その人民元を市場規模の小さい香港などのオフショアで米ドルに両替しようとすると、おそらくオフショア人民元市場がパンクしてしまいます。

しかし、為替スワップとなると、話は別です。

通貨スワップは通貨当局が外貨を得るための手段ですが、為替スワップは「民間銀行が」人民元を得るための手段だからです。人民元にはマトモな市場が存在しないため、民間銀行が人民元の資金ショート状態に陥った際に、為替スワップがあれば人民元を得ることができます。

たとえば、中国本土で支店を開設し、銀行業務を営んでいる日本の民間金融機関にとっては、閉ざされた中国という資本市場で、「何か大変なこと」が発生した際に、日銀が直接、中国人民銀行から最大2000億元を引き出して民間金融機関に貸し付けることができるのです。

これは非常に大きな効果でしょう。

一応、私が調べた限りでは、主要国で中国と為替スワップを締結しているのは、ECBと日銀を除けば、香港金融管理局(HKMA)とシンガポール通貨庁(MAS)だけのようです。

ただし、図表6上、英国、スイス、カナダ、豪州、ニュージーランドの5ヵ国の場合は、「通貨スワップ」のカテゴリーに区分していますが、これらの国が通貨危機に陥るという可能性はそれほど高くありません。なぜなら、いずれの国の通貨も「ハード・カレンシー」と呼ばれている、国際的に広く通用する通貨だからです。

このため、これらの5ヵ国とのスワップは、事実上、「通貨スワップ」というよりも「為替スワップ」としての性質があると考えた方が良いのかもしれません。

(※なお、図表6と図表7は暫定のものであり、今後、私自身が調査を進める中で、図表を修正する可能性があることについてはお含みおきください。)

中韓通貨スワップは消滅?存続?

ところで、先ほどの図表6、図表7を眺めると、中国が外国と締結しているスワップのなかで、金額で見て最大のものは香港(HKMA)との4000億元・4900億香港ドルの為替スワップですが、2番目に大きなものは、韓国銀行との3600億元・64兆ウォンの通貨スワップです。

この3600億元は、ECBや英BOEとのスワップ(各3500億元)を上回るものであり、米ドルに換算すれば536億ドルという巨額に達しています(※ただし1ドル=6.7122元で計算)。

図表8 韓国が外国と締結しているスワップ
相手国交換条件米ドル換算額
インドネシア115兆ルピア/11兆ウォン81億ドル
マレーシア150億リンギット/5兆ウォン37億ドル
スイス100億スイスフラン/11.2兆ウォン100億ドル
オーストラリア100億豪ドル/11兆ウォン71億ドル
通貨スワップ 計(除く中国) 289億ドル
中国3600億元/64兆ウォン536億ドル
通貨スワップ 計(含む中国) 825億ドル
CMIM384億ドル
カナダとの為替スワップ無制限無制限

(【出所】各中央銀行の報道発表等をもとに著者作成。ただし、米ドル換算にあたっては2019年4月3日時点のWSJの各通貨終値を利用)

韓国ではいまだに、「中国との通貨スワップについては消滅しておらず、継続している」と信じられているようですが、そう信じたい理由は、何となくわかる気がします。というのも、中国との通貨スワップは昨日の相場で換算して536億ドルと、韓国全体の通貨スワップ(含む中国)の65%に達しているからです。

このスワップが失効したのは2017年10月のことですが、当時、韓国の企画財政部長や中央銀行総裁などが「中韓両国は口頭で通貨スワップ協定延長に合意した」などと述べて、全世界から「そんなわけあるかい!」などとツッコミを喰らっていたのは微笑ましい思い出です。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ただ、考え様によっては、中国としては韓国が通貨危機に陥った際には「そんな協定は存在しない」とスワップの引出を拒絶し、自国が通貨危機に陥った際には「口頭で延長に合意した中韓スワップに従ってウォンを明け渡せ」と命令する、ということも考えられます。

すなわち、中国が自国の通貨危機を回避するために、韓国からウォンを引き出して即座に国際金融市場で売却し、500億ドル近い米ドルを手にして為替介入原資にする、ということです。当たり前ですが、このようなことが行われれば、韓国は通貨暴落に直面するでしょう(日本には関係のない話ですが)。

※もっとも、中国ほどの経済規模だと、500億ドル少々のスワップなど焼け石に水かもしれませんが…。

※本文は以上です。

記事の転載、引用、記事へのコメントは、ガイドラインに従い、ご自由になさってください。また、気に入っていただければ、是非、クリック、あるいはSNSなどでシェアして下さい。
このエントリーをはてなブックマークに追加

お勧め記事一覧/スポンサーリンク・広告

ウェブサイトからのお知らせ

コメントは「関連記事」の下に入力可能です。注意事項「当ウェブサイトへのコメントについて」を踏まえたうえで、ご自由にコメントをなさってください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。
なお、当ウェブサイトでは、現在、1日1~2回、記事を更新しており、最新記事はトップページにて常に30件表示しています。これを機に、ぜひ、「新宿会計士の政治経済評論」をブックマークに登録してください。

【最新記事100件】
  • 2019/04/23 11:00 【時事|韓国崩壊
    遅きに失する外交青書修正 韓国との「未来志向」削除は当然 (27コメント)
  • 2019/04/23 10:00 【時事|韓国崩壊
    瀬取り監視活動と韓国政府の「レーダー照射宣言」の危うさ (25コメント)
  • 2019/04/23 05:00 【韓国崩壊|外交
    朝鮮半島8つのシナリオ・2019年4月版アップデート (27コメント)
  • 2019/04/22 23:00 【時事|韓国崩壊|外交
    【速報】徴用工問題と瀬取り問題巡る重要な報道記事の紹介 (14コメント)
  • 2019/04/22 11:30 【時事|外交
    日米2+2会合:「どの国と連携しないのか」が大事なメッセージ (17コメント)
  • 2019/04/22 05:00 【韓国崩壊|外交
    日韓関係打開のカギは中国にあり?旭日旗と半万年の宗主国 (49コメント)
  • 2019/04/21 22:00 【時事|韓国崩壊
    【速報】自衛艦が旭日旗掲げ中国に堂々入港 (8コメント)
  • 2019/04/21 14:30 【時事|韓国崩壊
    ウソツキ国家のリーク記事をまともに読む必要があるのか? (41コメント)
  • 2019/04/21 05:00 【政治
    ギリシャが対独40兆円賠償要求?ユーロ問題はドイツ問題だ! (30コメント)
  • 2019/04/20 05:00 【時事|韓国崩壊|外交
    北朝鮮がロシア接近 その延長線上にあるのは日本への擦り寄り (23コメント)
  • 2019/04/19 15:00 【時事|外交
    ちゃんと仕事をする内閣 外交重視姿勢はまったくブレない (16コメント)
  • 2019/04/19 09:45 【時事|韓国崩壊
    読んでいて不安になる「用日」関連報道 (42コメント)
  • 2019/04/19 05:00 【韓国崩壊|金融
    「カネ」から眺めた日韓関係:日本にとって韓国は2%の国 (9コメント)
  • 2019/04/18 16:30 【時事|金融
    「自民党・萩生田が消費増税見送り論」報道の真相 (9コメント)
  • 2019/04/18 10:45 【時事|韓国崩壊
    「大腸菌海産物の禁輸」を議論する 対等な日韓関係こそ理想 (55コメント)
  • 2019/04/18 09:30 【時事|外交
    【速報】北朝鮮の「新型戦術誘導兵器」報道、当面は静観が正解 (7コメント)
  • 2019/04/18 05:00 【国内政治
    もりかけ2年:国民の敵駆除する方法、少しずつ希望が見える (28コメント)
  • 2019/04/17 11:00 【時事|韓国崩壊
    セルフ経済制裁の恐怖:「脱コリア」の流れは続くのか? (36コメント)
  • 2019/04/17 08:00 【政治
    消費増税を強行する国民の敵 なぜ消費増税は間違っているのか (17コメント)
  • 2019/04/17 05:00 【時事|韓国崩壊
    米朝からビンタ喰らった韓国 最大のリスクは文在寅政権崩壊 (30コメント)
  • 2019/04/16 23:45 【時事|韓国崩壊
    【速報】セルフ経済制裁?日本企業が韓国からの事業撤退発表 (23コメント)
  • 2019/04/16 14:00 【時事|韓国崩壊
    韓国メディアの「量産型用日論」 本日も韓国は「平常運転」? (36コメント)
  • 2019/04/16 10:45 【時事|経済全般
    長時間労働を当然とみる、怪しい「経営コンサルタント」 (14コメント)
  • 2019/04/16 06:00 【日韓スワップ|韓国崩壊|金融
    韓国は日本との通貨スワップをどう「利用」してきたのか? (12コメント)
  • 2019/04/16 05:00 【時事|韓国崩壊
    「韓日関係好転の方法」?「国際法守れ」。ただそれだけだ。 (21コメント)
  • 2019/04/15 15:30 【時事|金融
    恥を知れ、OECD!嘲笑に値する「消費税26%」勧告 (48コメント)
  • 2019/04/15 12:00 【日韓スワップ|時事|韓国崩壊|金融
    やっと中央日報が通貨スワップに言及 よほど都合が悪いのか (17コメント)
  • 2019/04/15 07:00 【時事|韓国崩壊|金融
    通貨スワップと韓国経済の「黒字倒産」リスクについて考える (17コメント)
  • 2019/04/15 05:00 【時事|韓国崩壊
    日韓関係の鉄則 相手を対等と見るならば、なおさら突き放せ (22コメント)
  • 2019/04/14 13:00 【時事|韓国崩壊
    「日韓首脳会談見送り」とサイレント型制裁の関係を考察する (38コメント)
  • 2019/04/14 12:00 【日韓スワップ|時事|金融
    韓国とUAEが通貨スワップ協定が復活 「通貨危機遠のく」? (9コメント)
  • 2019/04/14 05:00 【マスメディア論
    新聞の影響力低下とウェブ評論サイト台頭は日本を明るくする (16コメント)
  • 2019/04/13 12:00 【時事|金融
    消費税 傾聴に値する産経の正論と「外為特会廃止」論 (18コメント)
  • 2019/04/13 05:00 【時事|韓国崩壊
    米韓首脳会談を巡る鈴置氏の論考と朝鮮半島の先祖返りリスク (49コメント)
  • 2019/04/12 12:00 【時事|韓国崩壊
    WTO敗訴は日本に手痛い打撃だが、過度に悲観する必要もない (98コメント)
  • 2019/04/12 09:45 【時事|韓国崩壊
    米韓首脳会談は予想どおり新味なし (24コメント)
  • 2019/04/12 07:00 【韓国崩壊
    「日本にとっての韓国は洗濯機」理論と対韓経済制裁を考える (11コメント)
  • 2019/04/12 05:00 【時事|外交
    独裁者・バシールの解任と拘束 次に逮捕されるべきは金正恩 (3コメント)
  • 2019/04/11 23:30 【時事|韓国崩壊
    追加あり【速報】ポンペオ国務長官に制裁緩和主張してしまった文在寅 (14コメント)
  • 2019/04/11 23:00 【時事|外交
    【速報】ウィキリークスのアサンジ、スーダンのバシール拘束 (1コメント)
  • 2019/04/11 15:00 【時事|韓国崩壊
    米韓首脳会談 米国側に「韓国と協議」する意思もなさそうだ (36コメント)
  • 2019/04/11 11:11 【時事|金融
    日銀さん、ぜひ「プレミアム紙幣セット」を発行してください! (4コメント)
  • 2019/04/11 07:00 【時事|韓国崩壊
    「大使館新築放棄」の続報と日本企業が強く意識すべきリスク (19コメント)
  • 2019/04/11 05:00 【時事|韓国崩壊
    文在寅の「とんぼ返り」 米韓首脳は意味ある会談できるのか (27コメント)
  • 2019/04/10 15:00 【時事|金融
    WSJが増税の間違いをズバリ指摘 対して日本のマスコミは… (13コメント)
  • 2019/04/10 11:45 【時事|韓国崩壊
    朝鮮日報「日本が在韓大使館新築を事実上放棄」をどう見るか (55コメント)
  • 2019/04/10 07:00 【韓国崩壊
    割合で見る日韓関係 「洗濯機壊れて無理心中」聞かない理由 (27コメント)
  • 2019/04/10 05:00 【RMB|外交|金融
    日中関係の重要性は意外と低かった!中国の有効な使い方とは? (10コメント)
  • 2019/04/09 12:15 【時事|外交
    北朝鮮制裁が効いていないならば強化するだけの話では? (38コメント)
  • 2019/04/09 10:30 【時事|金融
    【速報/画像】新紙幣と令和時代の五百円硬貨のデザイン発表 (13コメント)
  • 2019/04/09 10:15 【時事|金融
    新紙幣と電子決済、そして次世代通貨「ブロックチェーン円」 (100コメント)
  • 2019/04/09 05:00 【時事|韓国崩壊
    ハンギョレ寄稿に見る韓国の思い上がり、じつは却って好都合 (29コメント)
  • 2019/04/08 16:45 【時事|韓国崩壊
    フッ酸禁輸は本当に韓国に対する制裁カードになり得るのか? (21コメント)
  • 2019/04/08 14:15 【時事|韓国崩壊|金融
    実は対韓制裁、始まっていた?韓国メディアの気になる報道 (18コメント)
  • 2019/04/08 12:00 【時事|金融
    トルコショック再び?怖いのは局地的ショックではなく波及効果 (8コメント)
  • 2019/04/08 05:00 【時事|韓国崩壊
    「対韓制裁慎重に」?そんなこと当たり前。必要なのは覚悟だ (36コメント)
  • 2019/04/07 07:00 【RMB|金融
    じつは中星為替スワップが失効?事実なら、「大ニュース」だ (14コメント)
  • 2019/04/07 05:00 【時事|韓国崩壊
    待ち遠しかった「鈴置論考」の最新版と分水嶺の米韓首脳会談 (17コメント)
  • 2019/04/06 07:00 【RMB|日韓スワップ|時事
    ASEAN「ローカル通貨」スワップ構想の続報と検討課題 (7コメント)
  • 2019/04/06 05:00 【時事|外交
    日中関係のほどよい距離感 キーワードは戦略的互恵関係 (26コメント)
  • 2019/04/05 14:45 【RMB|日韓スワップ|時事|金融
    毎日新聞英語版「日中韓とASEANが新たなスワップ検討」 (41コメント)
  • 2019/04/05 12:00 【時事|韓国崩壊
    ツートラック戦略という欺瞞 徴用工の政治問題化を許すな (26コメント)
  • 2019/04/05 05:00 【マスメディア論
    軽減税率により「保護産業」への道を選んだ新聞業界の自滅 (39コメント)
  • 2019/04/04 15:00 【時事|韓国崩壊|外交
    ウソツキ国と米国 「米国さん、主張する相手が違うでしょう」 (46コメント)
  • 2019/04/04 10:45 【時事|経済全般
    【緊急速報】山田孝之さんがパパスさんに!?ぬわー!! (8コメント)
  • 2019/04/04 10:15 【時事|外交
    新元号巡り韓国メディアが起源主張? 中国の反応は対照的 (16コメント)
  • 2019/04/04 05:00 【RMB|日韓スワップ|金融
    通貨・為替スワップに関する雑学:人民元建てスワップの伸長 (4コメント)
  • 2019/04/03 13:30 【時事|外交
    現代ビジネスの北朝鮮幹部インタビューをどう読むか (23コメント)
  • 2019/04/03 11:15 【時事|韓国崩壊
    最新記事から読む米韓・日韓の「ボタンの掛け違い」 (26コメント)
  • 2019/04/03 05:00 【マスメディア論
    ある意味で朝日新聞らしい末路とは、「社会的影響力激減」だ (24コメント)
  • 2019/04/02 15:00 【時事|金融
    ブレグジットの混乱で日英為替スワップは発動されるのか? (11コメント)
  • 2019/04/02 10:30 【時事|国内政治
    令和に関する主要新聞各紙の反応と元号の意外な効果 (33コメント)
  • 2019/04/02 05:00 【韓国崩壊|経済全般
    韓国さん、トランジットで入国者数を水増ししていませんか? (26コメント)
  • 2019/04/01 17:15 【時事|国内政治
    上念司氏参院選出馬表明、青山繁晴氏に続く…のか? (7コメント)
  • 2019/04/01 15:30 【時事|韓国崩壊
    言語道断の「天皇訪韓待望論」が、なぜか韓国で相次ぐ (22コメント)
  • 2019/04/01 11:42 【時事|国内政治
    【速報】新元号は「令和」(れいわ) 新時代への希望とは? (48コメント)
  • 2019/04/01 10:15 【時事|韓国崩壊
    「ツートラック」自体が間違っていると何度いえばわかるのか (32コメント)
  • 2019/04/01 07:00 【時事|国内政治
    東京新聞が報じた「日の丸・君が代巡るILO勧告」の不自然さ (34コメント)
  • 2019/04/01 05:00 【マスメディア論
    「ウソの日」の記念にウソツキ新聞について考えてみる (8コメント)
  • 2019/03/31 05:00 【韓国崩壊
    3年前の「日本人の8割が韓国不要」調査を読み返してみた (77コメント)
  • 2019/03/30 23:00 【時事|韓国崩壊
    驚くほどそっくり!日本のサヨクと韓国政府の現実逃避ぶり (31コメント)
  • 2019/03/30 15:00 【時事|韓国崩壊
    ロイター報道「トランプ氏、米朝会談でFFVD突きつける」 (30コメント)
  • 2019/03/30 05:00 【マスメディア論|時事
    知に飢えた現代人の知的好奇心、どうやって満たすべきか? (27コメント)
  • 2019/03/29 17:00 【時事|韓国崩壊
    米韓離間が日米密着の触媒に?韓国メディアの報道に着想得る (34コメント)
  • 2019/03/29 12:15 【時事|外交
    北朝鮮非核化論、米国の堪忍袋の緒が切れかかっているのか? (37コメント)
  • 2019/03/29 05:00 【日韓スワップ|韓国崩壊|金融
    「韓国に対する経済制裁の在り方」についてまとめてみた (61コメント)
  • 2019/03/29 00:00 【時事|韓国崩壊
    【速報】文在寅「政治と経済は別」 どの口がそれを言う? (30コメント)
  • 2019/03/28 17:00 【時事|韓国崩壊
    日本企業に最大2兆円の損害?絶対折れてはならない理由とは (55コメント)
  • 2019/03/28 14:00 【マスメディア論|時事
    報道の自由度を下げている犯人は日本政府でなくマスコミだ! (33コメント)
  • 2019/03/28 11:00 【日韓スワップ|韓国崩壊|金融
    韓国のドル建て短期債務と資金ショート、そして日韓スワップ (26コメント)
  • 2019/03/28 05:00 【マスメディア論
    東京新聞の社説を読んで考えた:起死回生の大逆転方法とは? (24コメント)
  • 2019/03/27 12:00 【時事|韓国崩壊
    【速報】韓国の国会議長の発言:天皇陛下を「国王」と侮辱 (66コメント)
  • 2019/03/27 10:00 【日韓スワップ|時事|韓国崩壊
    やっぱり出た!通貨スワップを結んでくれない日本への逆ギレ (27コメント)
  • 2019/03/27 05:00 【時事|韓国崩壊|経済全般
    韓国経済に「突然死リスク」があるとすれば「資金ショート」 (32コメント)
  • 2019/03/26 15:30 【時事|韓国崩壊
    【速報】まるで幼児の振る舞い 韓国で相次ぐ資産の差し押さえ (60コメント)
  • 2019/03/26 10:00 【日韓スワップ|時事
    「韓国は通貨スワップ再開を目指す」。はて、そうですかね? (20コメント)
  • 2019/03/26 05:00 【政治
    専用機導入が事実なら歓迎も、日本は自力で動ける国目指せ (51コメント)
  • 2019/03/25 13:45 【時事|韓国崩壊
    三菱重工業の資産差し押さえ、放置しても差し支えない…のか? (47コメント)
  • 2019/03/25 10:30 【時事|韓国崩壊
    中央日報の「ご都合主義」 相変わらず心に響かない主張 (19コメント)
  • 2019/03/25 05:00 【RMB|日韓スワップ|金融
    通貨スワップのメッセージは「誰と結ばないか」がむしろ重要 (6コメント)

  • 著者のコンタクト先:info@shinjukuacc.com

    【PR】スポンサーリンク・広告

    ※広告表示の詳細についてはプライバシー・ポリシーのページをご参照ください。