<用語集>ハード・カレンシーとソフト・カレンシー
用語の定義
ハード・カレンシーとソフト・カレンシーの定義は次図表のとおり。
用語 | 定義(例) | 代表的な通貨 |
---|---|---|
ハード・カレンシー | その通貨の発行国・発行地域に留まらず、国際的な商取引・資本取引等において広く利用されている通貨であり、為替取引等においても法的・時間的制約が少ないもの | 7大通貨(米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、スイス・フラン、豪ドル、加ドル)を初めとする主要国通貨 |
ソフト・カレンシー | 主にその通貨の発行国においてのみ利用されている通貨であり、決済機能面や通貨の安定性等の観点から国際的な商取引・資本取引には馴染まないもの | 中国人民元、香港人民元、韓国ウォン、台湾ドル等の新興市場(EM)諸国通貨など |
定義及び例示は著者による。
ハード・カレンシーとソフト・カレンシーの線引きは明確にできるものではないものの、おおむね過去の「G10通貨」(現在でいえば米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、スイス・フランの5通貨)に豪ドル、加ドルなど、流動性の高い通貨を加えたものを指すケースが多い。なお、人民元は確かにSWIFTやBISなどの統計上、取引高が増えていることは事実だが、現状では本土とオフショアで通貨市場が分断されており、また、本土の人民元は露骨な為替誘導が行われているなどの制限に鑑みるなら、現状でハード・カレンシーと呼ぶことは適切ではない。
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