外貨準備と通貨スワップ 通貨危機を防ぐための仕組み
連日掲載している『数字で読む日本経済』シリーズ、本稿の「人気テーマ」のひとつである通貨スワップや為替スワップについても触れておきたいと思います。昨日はスイスの問題に触れたのですが、本来であれば為替介入には「売り介入」と「買い介入」があります。そして、「買い介入」は無制限に実施できるものではないこと、新興市場諸国の外貨不足を助けるための仕組みとして「通貨スワップ」、流動性を供給するための仕組みとして「為替スワップ」が存在する、という点についても再確認しておきましょう。
目次
昨日の補論
トリレンマ・補足
『「国際収支のトリレンマ」に逆らった国・スイスの末路』の内容をおさらいしましょう。
「トリ(3)レンマ」とは、3つの政策目標のすべてを達成することはできないという意味で使われます。国際金融の世界では、次の3つの政策目標について、どれか1つを諦めなければならない、という問題のことを指します。
- 金融政策の独立…自国の実情に合わせて自由に金融政策を打ちたい。
- 資本移動の自由…自国通貨の使い勝手を良くするために、外国との資本取引を自由にしたい。
- 為替相場の安定…為替相場が無秩序に変動するのは避けたい。
たとえば、どの国も自国の実情に合わせて自由に金融政策を採用したいと思うはずですし、この自由貿易時代において、自国通貨の使い勝手を良くするためには、極力、資本移動には制限を加えたくないと思うものです。
さらには、為替相場についても、自国にとって有利な為替レートを実現しておきたい(あるいは無秩序な為替市場の乱高下は避けたい)と考えるのが、政策当局者としては当然の希望でしょう。
しかし、これらのすべてを同時に達成することはできません。
たとえば、金融政策の独立を維持しつつ、資本移動を自由にしてしまえば、中央銀行が利上げ・利下げをするだけで、資金(とくに投機資金)が出入りしますので、為替相場が大きく動いてしまいます。
スイスの事例・補足
さて、スイスの中央銀行(スイス国民銀行:SNB)からさまざまなデータが取れたので、昨日の議論の補足をしておきましょう。
スイスの場合、2010年前後のユーロ危機のあたりからユーロ圏からの資金流入に悩まされ、SNBは2011年7月には1ユーロ=1.20スイスフランという「防衛ライン」を導入したものの、それでも資金流入が止まらず、2014年12月にはマイナス0.25%という政策金利を導入。
結局、2015年1月には「1.20フロア」を突如として放棄し、為替相場は2015年5月に1ユーロ≒1.04フランという「ハイパー・通貨高」になり、その後もさらに「買い介入」を続け、結局、現在は外貨準備が8000億フランを超え、マネタリーベースも5500億フラン前後になってしまいました(図表1)。
図表1 スイスの為替相場、外貨準備、マネタリーベース
(【出所】SNBウェブサイトより著者作成)
スイスのGDPの規模を考えると、このマネタリーベースの額はどう考えても異常です。
もっとも、ここまでマネタリーベースが巨大化しているにも関わらず、スイスでハイパー・インフレ状態になっているという事実はなく、消費者物価指数(CPI)は2019年9月時点で0.1%と、非常に低い状態(つまりデフレ状況)にあります。
いわば、結果としてスイスは為替介入によって量的緩和をやったのと同じような効果になっているのですが、逆にいえば、いざスイスがインフレ状態に転化したときに、「出口戦略」を取ることが非常に困難である、ということでもあります。
いざインフレになり始めれば、SNBは市中のマネー(スイスフラン)を回収し、ユーロなどの外貨建て資産を売却しなければならないため(つまり猛烈な外貨売り・自国通貨買い)、これによりスイスフランの上昇を招き始めます。
スイスが今後、どのような出口戦略を取るのかは興味深いところですが、個人的な見解で恐縮ですが、現在のところハイパー・インフレ状態にはないため、スイス当局としては問題の先送りを決め込んでいるのではないでしょうか。
為替介入について考える
自国通貨売りは理論上、無制限に可能
さて、為替介入とは、通貨当局がダイレクトに外為市場に介入し、人為的に為替相場の水準を変動させることをいいますが、為替介入については「自国通貨売り・外国通貨買い」の介入(売り介入)と、「外国通貨売り・自国通貨買い」の介入(買い介入)が存在します。
二種類の為替介入
- 売り介入:自国通貨を安くするために、マーケットで自国通貨を売り、外国通貨を買い入れるオペ
- 買い介入:自国通貨を高くするために、マーケットで外国通貨を売り、自国通貨を買い入れるオペ
そして、この2つの為替介入については、特徴があります。
まず、「買い介入」については、外貨準備の範囲内でしか行うことができません。なぜなら、一国の通貨当局といえど、勝手に外国通貨を印刷することはできないからです。手持ちの外貨準備が尽きてしまえば、買い介入をすることはできません。
一方、「売り介入」については、理論上は無制限に行うことができます。なぜなら、一国の通貨当局であれば、理論上は、無制限に自国通貨を印刷することができるからです。ただし、自国通貨の供給量が増え過ぎた場合には、インフレなどの副作用が発生してしまうこともあります。
(実際、現在のスイスの場合はマネタリーベースが膨らみ過ぎています。)
先ほどのスイスの事例は「売り介入」の事例であり、もしSNBの当局者に度胸があれば、それこそマネタリーベース(=中央銀行から見た負債)と外貨準備(=中央銀行から見た資産)を無限に拡大させて為替相場を維持し続けることはできたのではないかと思います。
また、日本の場合だと、外貨準備を保有しているのは日本銀行ではなく、財務省(外為特会)です。
財務省は紙幣をする権限を持っていませんが、国庫短期証券(TDB)を発行する権限を持っています。財務省は為替介入(売り介入)をする際に、TDBを発行して市中から円資金を調達し、それを外為市場で売却して外貨(米ドルなど)を買う、というのが基本的なパターンです。
買い介入の場合に外貨不足が問題に!
さて、本来、外貨準備とは、いったい何に用いるべきものなのでしょうか。
国際通貨基金(IMF)が公表する刊行物 “IMF Survey: Assessing the Need for Foreign Currency Reserves” などによれば、外貨準備とは「外的なショックから自国の通貨を防衛するためのもの」と位置付けられています。
たとえば、戦争や内乱、通貨危機などでその国の国際的な信頼が損なわれた場合、その国から猛烈な勢いで外国からの投資が引き揚げられることがあるのですが、その際、自国通貨の暴落を伴うことが一般的です。
また、自国の銀行が外貨でおカネを借りているときに、外国から外貨が調達できなくなり、銀行が債務不履行(デフォルト)を発生させると、それこそ国家破綻の危機に瀕することもあります。
こうした混乱が生じたときに、中央銀行が外貨準備から市場で自国通貨の買い介入を行ったり、市中銀行に対しておカネ(外貨)を貸し出したりして、危機を乗り切る必要があるのです。
ただし、日本やスイスの場合、本来であれば、巨額の外貨準備は必要ではありません。
なぜなら、先ほどの「トリレンマ」に従えば、日本やスイスは「資本移動の自由」と「金融政策の独立」の2つを優先すべき政策として採用しているため、為替相場の安定については基本的に政策目標ではないからです。
また、日本やスイスの場合は自国通貨に対する国際的な市場からの信頼が高く、アジア通貨危機やリーマン・ブラザーズの経営破綻のようなショックが金融市場で発生した場合でも、むしろ「安全資産」として買われる通貨として知られています。
韓国の事例:過去に2回、デフォルト危機に
本来、巨額の外貨準備が必要な国は、おもに新興市場諸国(EM諸国)です。
わかりやすい事例として、韓国を取り上げておきましょう。
さて、韓国というのは不思議な国で、「我々はもう先進国だ」、などとうそぶいているわりに、1997年には通貨危機に巻き込まれ、その11年後の2008年にも通貨危機に巻き込まれそうになっています。
国際決済銀行(BIS)が公表する『国際与信統計』(Consolidated Banking Statistics)と韓国銀行の外貨準備統計から判明するデータによれば、1997年と2008年には、それぞれ外貨準備、1年以内の短期債務の額が急減していたという事実が確認できます(図表2、図表3)。
図表2 韓国の外貨準備と短期債務(1997年前後)
(【出所】BISと韓国銀行)
図表3 韓国の外貨準備と短期債務(2008年前後)
(【出所】BISと韓国銀行)
このうち1997年の危機の際には、結局はIMFの介入を招き、韓国はIMFの管理下に置かれました。また、2008年の危機の際には、1997年のときと違い、日本などとの通貨スワップが存在していたため、何とか危機を乗り切った、という事情もあります。
ちなみに韓国の場合、自国にとって為替相場の変動の激しさ(ボラティリティ)を抑えるとともに、自国にとってちょうど良い水準に為替相場を誘導していることが、米国財務省の発表する『為替監視レポート』などでも指摘されています。
表面的には「金融政策の独立」と「資本移動の自由」を採用し、「為替相場の安定」を放棄しているはずなのに、中央銀行が人為的に為替相場を都合が良い水準に操作しているのではないかと疑われているのですが、為替介入に関するレポートは2019年に入るまで公表されてきませんでした。
スワップ論
外貨準備不足に対する備え
さて、外貨準備に対する備えとしては、通貨スワップや為替スワップがあります。
この「通貨スワップ」「為替スワップ」、金融機関でデリバティブ取引の実務に従事している人からすれば紛らわしい用語ですが、国際金融協力の世界でいう「通貨スワップ」「為替スワップ」は、デリバティブではありません。
通貨スワップとは、「二ヵ国間の通貨当局が通貨を交換する協定」のことであり、たとえば日本が締結している通貨スワップのケースでは、日本の財務省が外貨準備などで保有している外貨(や円資金)を相手国の通貨当局に貸し出し、相手国から担保として相手国通貨を受け取る例が多いです。
一方で為替スワップとは、「二ヵ国間の通貨当局が民間金融機関に通貨を供給する協定」であり、たとえば、日本国内の金融機関がまず日銀に担保を提供し、日銀が円資金を相手の中央銀行に提供し、相手の中央銀行から相手国通貨を受け取って自国の金融機関に融資する、という仕組みです。
このふたつのスワップは似ていますが、用途も性格もまったく異なります。
日本の場合、通貨スワップについては2019年10月1日時点で5ヵ国との間で締結しており(図表4)、また、為替スワップについては8ヵ国との間で締結しています(図表5)。さらに、日本はASEANなどとのあいだで多国間スワップの仕組み(CMIM)に参加しています(図表6)。
図表4 日本が外国と締結する通貨スワップ
相手国 | 日本から相手国へ | 相手国から日本へ |
---|---|---|
インドネシア | 227.6億ドル | なし |
フィリピン | 120億ドル | 5億ドル |
シンガポール | 30億ドル | 10億ドル |
タイ | 30億ドル | 30億ドル |
インド | 750億ドル | 750億ドル |
合計額 | 1157.6億ドル | 795億ドル |
(【出所】財務省『アジア諸国との二国間通貨スワップ取極』および日本銀行HPより著者作成。なお、いずれも日本が提供する通貨は米ドルか日本円)
図表5 日本が外国と締結する為替スワップ
相手国・銀行 | 日本円(上限) | 相手国通貨(上限) |
---|---|---|
米国(米ドル) | 上限なし | 上限なし |
ユーロ圏(ユーロ) | 上限なし | 上限なし |
英国(英ポンド) | 上限なし | 上限なし |
スイス(スイス・フラン) | 上限なし | 上限なし |
カナダ(カナダ・ドル) | 上限なし | 上限なし |
オーストラリア(豪ドル) | 1.6兆円 | 200億豪ドル |
シンガポール(シンガポールドル) | 1.1兆円 | 150億シンガポールドル |
中国(人民元) | 3.4兆円 | 2000億元 |
(【出所】日本銀行HPより著者作成)
図表6 CMIM(チェンマイ・イニシアティブ・マルチ化協定)
国 | 拠出額 | 引出可能額 |
---|---|---|
日本 | 768億ドル | 384億ドル |
中国(※) | 768億ドル | 405億ドル |
韓国 | 384億ドル | 384億ドル |
インドネシア、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン | 各 91.04億ドル | 各 227.6億ドル |
ベトナム | 20億ドル | 100億ドル |
カンボジア | 2.4億ドル | 12億ドル |
ミャンマー | 1.2億ドル | 6億ドル |
ブルネイ、ラオス | 各0.6億ドル | 各3億ドル |
合計 | 2400億ドル | 2400億ドル |
(【出所】財務省『CMIM 貢献額、買入乗数、引出可能総額、投票権率』。ただし、中国については香港との合算値。また、香港はIMFに加盟していないため、中国の引出可能額に占める「IMFデリンク」の額は他の国と異なる)
日本は支援する側
もっとも、日本の場合、図表4に示した通貨スワップについては、インドネシア以外に関しては「相手国からも支援を受けることができる」という条項が付いているものの、「準基軸通貨国」であり、140兆円もの外貨準備を保有する日本が相手国から支援を受けるということは、あまり考えられません。
このことから、図表4に示した通貨スワップは、おもに相手国を支援するためのスワップと考えて良いでしょう。
一方、図表5に示したスワップは、本邦の金融機関を支援するためのスワップです。とくに、中国人民元の場合は、金融市場が未発達であり、どうしても中国国内で人民元の資金調達ができなくなるというリスクが非常に高い通貨でもあります。
このため、為替スワップについては、現実的には、日本円を担保に相手国の通貨を入手し、それを本邦の金融機関に提供してあげるための仕組みと考える方が実態に即しており、いわば日本は巨額の外貨準備に加え、主要国との為替スワップ網を締結するなど、きわめて強い「安全網」を所持しているといえます。
さらに、図表6に示したCMIM(正式には「チェンマイ・イニシアティブ・マルチ化協定」)は、もともとは日中韓がASEAN諸国を支援するための仕組みとして整えられてきたという経緯があるため、これもどちらかといえば日本が相手国を支援するための仕組みといえるでしょう。
韓国と通貨スワップ
さて、先ほど通貨スワップを巡って韓国の事例を取り上げましたので、ついでに韓国の通貨スワップがどうなっているかについても確認しておきましょう(図表7)。
図表7 韓国が保有する通貨スワップ(一部自称)
相手国 | 金額とドル換算額 | 韓国ウォン |
---|---|---|
インドネシア | 115兆ルピア(81.6億ドル) | 10.7兆ウォン |
マレーシア | 150億リンギット(36.1億ドル) | 5兆ウォン |
スイス | 100億フラン(100.9億ドル) | 11.2兆ウォン |
オーストラリア | 100億豪ドル(68.3億ドル) | 9兆ウォン |
UAE | 200億ディルハム(54.5億ドル) | 6.1兆ウォン |
中国 | 3600億元(512.4億ドル) | 64兆ウォン |
二国間スワップ小計 | 853.7億ドル | 106兆ウォン |
CMIM | 384.0億ドル | |
合計 | 1,237.7億ドル |
(【出所】各報道等を参考に著者作成。なお、為替相場は2019年11月19日時点のもの)
つまり、韓国は合計で1238億ドルもの通貨スワップを保有していると主張しているのですが、そのうち最大の「中国との通貨スワップ」については、2017年10月10日時点でいったん失効しており、その後は韓国側が一方的に「口頭で延長することに合意した」と述べているだけの「自称スワップ」です。
また、CMIMの384億ドルについては、本来の趣旨は韓国が日中とともにASEANを支援するためのスワップであるはずですが、韓国側はちゃっかり「自分たちが引き出せる額」にカウントしているのが興味深いところですね。
ただし、韓国が保有する通貨スワップの「怪しさ」については、本稿のメインの目的ではありませんので、このくらいにしておきたいと思います。
参考:過去リンク
2021/08/07 05:00 :
2021/05/11 09:30 :
2020/10/25 05:00 :
2020/10/24 05:00 :
2020/10/23 05:00 :
2020/10/22 05:00 :
2020/10/21 05:00 :
2020/10/20 05:00 :
2020/10/19 08:00 :
2020/10/18 05:00 :
2020/10/17 05:00 :
2020/10/16 05:00 :
2020/09/25 05:00 :
2020/07/31 05:00 :
2020/07/30 05:00 :
2020/07/15 05:00 :
2020/07/03 05:00 :
2020/07/02 08:00 :
2020/07/01 16:00 :
2020/06/27 09:00 :
2020/06/25 17:00 :
2020/05/10 09:00 :
2020/03/29 05:00 :
2020/02/03 05:00 :
2020/01/18 08:00 :
2020/01/17 16:30 :
2019/12/27 05:00 :
2019/12/23 05:00 :
2019/12/19 05:00 :
2019/12/07 05:00 :
2019/12/05 05:00 :
2019/12/04 05:00 :
2019/12/03 05:00 :
2019/12/01 05:00 :
2019/11/29 05:00 :
2019/11/28 05:00 :
2019/11/26 13:15 :
2019/11/25 05:00 :
2019/11/22 05:00 :
2019/11/21 05:00 :
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2019/11/19 05:00 :
2019/11/18 05:00 :
2019/11/17 05:00 :
2019/11/16 05:00 :
2019/11/15 05:00 :
2019/11/14 05:00 :
2019/11/13 05:00 :
2019/11/12 05:00 :
2019/11/11 05:00 :
2019/11/10 05:00 :
2019/11/09 05:00 :
2019/11/08 05:00 :
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
更新、ありがとうございます。
毎回、楽しく拝読させて頂いて下ります。
会計士様の、表を使っての解説は解り易く為になります。
これを読み、ネットで出ていた。
渡邊美樹氏の“国家が破綻する日”の映画を観て日本が破綻する日が来るかも知れないとの感想文を読むと、悲しくなるくらい稚拙に感じます。
スイスフラン高の解説,面白かったです。10年前を思い出してみました。ユーロ/円相場は,今まで読み違えた経験が多く,怪しいことを言うかもしれません。
ここ10年くらいのスイスと日本に共通して言えるのは,経済が安定していて,内在リスクが低いことです。ユーロやドルより安心して持てる通貨です。日本経済は景気減退局面に入っていますが,それでも,円のほうが安心して持てる,という(国際的な?)認識が潜在的円高圧力となっていて。2009年にスイスフランに起きたことが,今後,円でも起きる可能性は少なくないと思います。昔,1ドル=80円もありましたしね(あの時はドルを買いました)。
スイス当局の政策の失敗というより,ユーロがひどすぎてスイスフランに逃げてきたのだと,当時は思っていました。スイスのGDP規模が小さいので,もろに為替に響いてしまったのでしょうか。今でも,それより精密な分析は持っていません。
更新ありがとうございます。
小生の金融知識が乏しいせいもあり「通貨スワップ」と「為替スワップ」の違いがやはり今一つ理解できませんでした。
ただ今回、以下の2点を改めてよく理解しました。
①外貨準備高が足りない国は「買い介入」」をやるにも限度がある事←これの実例がお隣の国
②そのお隣の国が締結している通話スワップが心許ないこの上ない事←基軸通貨が一つもない
更新ありがとうございます。
韓国は豪、瑞西以外ロクな通貨スワップがありません。外貨は本当に4,000億ドルもあるのでしょうか?
会計士さんは最悪1,000億ドル程度と言われてました。私は今やそれも無いように思います。まさに綱渡り。IMF行き間違いナシと思います。
追伸、日本は1ドルも結ぶな!前のは、返して貰ってるか?
一度、日銀砲をテーマにしたエントリを希望します。
日銀砲は、戦後、日本という国家が、明確な殺意を持って明示的に行った政策と私は捉えていますが、あまりにも「伝説」が多過ぎです。
(ちなみに明確な殺意を持ってこっそりと行った政策もあるとは思いますが、知るよしもありません)
>戦後、日本という国家が、明確な殺意を持って明示的に行った政策
→戦後、日本という国家が、明確な殺意を持って明示的に行った唯一の政策
でした。
りょうちん様
陰謀論ですが、キアッソ米国債事件。
https://blog.goo.ne.jp/kohay/e/db3fc902ec491bbcf718e2dc2c0daf83
リーマンショックの影響をまだ引きずっていた2009年6月 イタリアとスイスの国境付近で高額の米国債を所持していた日本国公務員が一時逮捕された事件。(その後ニセモノということで釈放されましたが)
イタリア、スイス両国はシェンゲン協定に加盟していますが、それなりの国境警備は行なっているようです。
通常、債務不履行の危機は経済基盤の脆弱な国から順に訪れるとしたものなのでしょうが、例外的に「米韓同盟の決裂」等に端を発して韓国のみが通貨流出の危機に晒された場合、先進国とのスワップでしのげなければ自国より経済の脆弱な諸国とのスワップを行使せざるを得なくなるのだと思います。
例えばインドネシアは、日韓両国と通貨スワップを締結していますので、韓国が先にスワップ行使すればインドネシアは通貨防衛のために対日スワップの行使は避けられないのではないでしょうか?
これだと実質的にはインドネシアを仲介した日韓迂回スワップなんですよね。〔ただしインドネシアとのスワップは拠出金の負担が方務的であるために停止条項が存在するのかもですが・・。〕
以前に韓国在住日本人様も同じようなコメントを書き込まれてたと思うのですが、日本が将来的にマレーシアなんかとスワップ締結に伴う関係強化を画策するのなら上記の事例のような「想定外の迂回スワップ〔三角スワップ?〕」を回避できるような手だてが必要なのだと思います。
ここでは頻出なのですが、
通貨スワップ協定
為替スワップ
通貨スワップ
はすべて異なる意味なのですが非常に混同しやすいです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E9%9F%93%E9%80%9A%E8%B2%A8%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%83%E3%83%97%E5%8D%94%E5%AE%9A#cite_note-70
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%BA%E6%9B%BF%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%83%E3%83%97
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%9A%E8%B2%A8%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%83%E3%83%97
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%9A%E8%B2%A8%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%83%E3%83%97%E5%8D%94%E5%AE%9A
wikipediaですら、ちゃんと別項目にはしていますが、地の文ではごっちゃになっていたりします。
韓国が他国と結んでいる二国間「通貨スワップ協定」は、
オーストラリア
2017年2月8日、韓国はオーストラリアと引出限度額が韓国は100億豪ドル、オーストラリアは100億豪ドル相当のウォン(約9兆ウォン)、有効期限は2020年2月7日まで
インドネシア
韓国はインドネシアと2014年3月6日、引出限度額が韓国は115兆ルピア、インドネシアは10.7兆ウォン、有効期限は2017年3月5日までの通貨スワップ協定を締結した。2017年3月6日、韓国とインドネシアとの間の通貨スワップ協定が3年間延長されることが発表された。引出限度額は2014年の締結時と同額で有効期限は2020年3月5日までとなった。
マレーシア
韓国はマレーシアと2013年10月20日、引出限度額が韓国は150億リンギット、マレーシアは5兆ウォン、有効期限は2016年10月19日までの通貨スワップ協定を締結した。更新されずに終了。しかし2017年1月25日に韓国企画財政部は韓国銀行とマレーシア中央銀行が2013年に締結した時と同じ引き出し限度額の通貨スワップ協定を3年後の2020年1月24日までの期限で締結したと発表した。
来年の4月までに、次々に期限が来るのですが、果たして再締結してくれる国がどれだけあるのでしょうかw
もし日本の財務相が性格の悪い人だったと仮定した場合、インドネシアやマレーシアといった日本と仲のいい国に対して、「将来、損しかない無駄な協定はやめておいた方がいいですよ。いざというときはうちが助けますしw」とか、耳元で囁いておくことでしょう。
調べたら、インドネシアには、既に
https://www.mof.go.jp/international_policy/financial_cooperation_in_asia/bsa/Pressrelease/indonesia_20180504.htm
>日本国財務省とインドネシア中央銀行は、締結中の第3次二国間通貨スワップ取極(BSA)を改正する基本合意に達しました。
> 本取極の交換上限額は、227.6億米ドル相当です。
> 今回の改正によって、インドネシアは自国通貨(インドネシア・ルピア)を米ドルに加えて日本円とも交換することが可能となります。
とありました。
日本の機嫌を損ねてまで、たかだか1兆円程度の韓国とのスワップ協定延長など結ぶ意味がありません。
りょうちん様
情報をありがとうございます。
インドネシアとの取極め改正は昨年の10月15日から有効みたいですね。
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韓国はインドネシア・マレーシア両国ともに保険〔通貨スワップ〕が切れかけてるんですね。
普通に考えて沈み行く船の保険を引き受ける手はありません。
仰られるように、日本の当局者から後押しの耳打ちがあれば不要な協定なのでしょうね。
韓:マレーシアとのスワップ延長に合意
馬:韓国に聞いて!
韓:インドネシアとのスワップ延長に合意
尼:韓国に聞いて!
↑過去の例に習い、空手形を切り続けることになるのかもですね。
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なんとなくですが、個人的にはKF-X〔ペケ〕の開発費拠出遅延に対しての韓国らしからぬ寛大な譲歩は、日韓迂回スワップの仲介に関連したものなのかな?・・って思ったりしてました。
もちろん完成の見込みが立たず、強く出れないだけってことなのかもですけどね。
カズさんへ
あらえませんよ、
韓
民国の通貨危機(ウォン大暴落中)の最中に
絶
賛崩壊中の紙屑ウォンを担保に
インドネシアの大統領が、大量のルピアを通貨危機の韓民国に貸し付けませんよ。
通貨スワップ協定は自動発動ではない。
自国を通貨危機に陥れるような
『ルピアの韓民国への大量貸付』など実行しようものならルピア大暴落→暴動はたまたクーデターか。
そ
れにジョコ大統領は疑心暗鬼になるでしょうね、自分が日本の首相なら(日本を嘘捏造で陥れ敵対する韓民国へ莫大なお金を貸し付けた)インドネシアとの通貨スワップなど即座に破棄すると。。
団塊です。
追伸です。
日本だけですよ、通貨が絶賛暴落中の後進国に(通貨スワップ協定を守って)基軸通貨ドルや自国通貨を貸し付けてあげる
お 人 好 し は。
ま
あ、円は世界最強通貨ですから円が道連れで暴落などあり得ないということもありますが、こんなお人好しは地球広しと言えど我が国だけ、、、ですね。