2025/02/01 05:00
新聞業界に迫る「突然死リスク」 (20)
最近、テレビ業界ではCM差し止めラッシュなどが強く意識されているようですが、やはり個人的には、今後5~10年間における「大倒産ラッシュ」の本命は、新聞業界だと思います。なにせ、新聞業界は部数の減少が続いていることもさることながら、新聞経営陣らが本当に無為無策だからです。新聞は紙媒体からウェブ媒体に移行するチャンスが少なくとも過去に何回かあったにも関わらず、新聞社の経営陣は、本当に無為無策だったのではないでしょうか。 (さらに…)
2025/01/31 12:00
フジメディアの経営を不動産だけで支えることは不可能 (10)
現在、フジテレビの親会社である㈱フジ・メディア・ホールディングスの有報などを用いた分析を行っているのですが、そのごく一部を報告しておきます。端的にいえば、同社には換金可能な有価証券なども多く、1年や2年ならCMゼロでもやって行けそうですし、フジ・メディアは不動産事業などで儲けていることは事実ですが、それと同時にメディア・コンテンツ事業は売上高の規模も大きく、経費率も極めて高いため、不動産事業だけで同社の経営を支えることはできません。 (さらに…)
2025/01/31 05:00
「厚年保険料が増えても将来の給付が増える」…本当? (16)
「厚生年金で支払うお金が増えた人は、将来の給付が増えて返ってくる。それは確実に言える」。相当にミスリーディングな発言です。厚年はその仕組み上、支払った保険料が多ければ多いほど、将来受け取れる年金額がこれに明らかに見合わないからです。だからこそ、当ウェブサイトでは改めて事実を指摘しておきます。年金は事実上の国家的詐欺スキームである、と。 (さらに…)
2025/01/30 12:00
「明日はわが身」のメディア業界 (13)
「フジテレビ問題、明日はわが身」、ねぇ…。思わずそうつぶやいてしまいそうになります。いわゆるフジテレビ問題をめぐっては、その中核を占める「性上納疑惑」などについては、現時点ではあくまでも単なる「疑惑」ですが、しかし、その疑惑への説明責任の果たし方という点で、フジテレビの対処を見ていると、「放置、のんびり初動、閉鎖的な会見」のコンボでCM離脱が発生したという意味で、リスク管理的には非常にわかりやすい事例です。ただ、不祥事という意味では他局、あるいは他社も五十歩百歩ではないでしょうか。 (さらに…)
2025/01/30 05:00
厚労省という官庁による高額療養費引き上げという暴挙 (25)
日本の公的保険制度(とくに年金と健保)は、「保険」の体をなしていない―――。これは、当ウェブサイトで最近、とみに強調している事実です。応能負担がキツ過ぎるうえに、給付制限なども設けられている、控えめに申し上げてどうしようもない制度だからです。厚労官僚どもの低レベルさには呆れるほかありませんが、やはり、私たち国民というレベルで、異を唱えていかねばならないと思うのですが、いかがでしょうか? (さらに…)
2025/01/29 17:00
クレジットカード「善意での現金返金」が二次被害招く (8)
訪日外国人が過去最多を記録するなか、オーバーツーリズムなどが今後、間違いなく大きな問題に浮上するとするのが著者自身の考え方です。こうしたなか、気になる話題を発見しました。とある観光地で外国人観光客がわざとクレジットカードで買い物をし、現金での返金を求めるという事例が相次いでいるというのです。寺院への拝観料を現金で支払うためだとのことですが、土産屋が「善意で」これに応じることには、大変大きな問題があります。 (さらに…)
2025/01/29 12:00
週刊誌「シレッと記事訂正」か…フジ問題への影響は? (20)
フジテレビからのCM離脱ラッシュの原因のひとつである週刊誌報道自体が間違っていたとしたら?そんな「シャレにならない事態」が生じた場合、雑誌社はどう責任を取るのか、気になるところです。ただ、それと同時にフジのCM離脱ラッシュを作った原因のひとつが、株式会社フジテレビジョンの港浩一社長(当時)による「密室会見」だったこと、また、テレビCM自体がすでに時代遅れであることなどを踏まえると、これでフジテレビ問題が収束と考えるのは尚早でしょう。 (さらに…)
2025/01/29 05:00
期待から失望へ…年収の壁引上げと石破首相の「悪手」 (19)
数日前に紹介した、政府・与党が「年収の壁」を150万円に引き上げることを検討している、などとする一部報道について、石破首相自身が衆院本会議で否定したそうです。あれでしょうか?昨年、宮沢税調会長が取りまとめた中途半端な「123万円案」をゴリ押しするつもりなのでしょうか?このあたり、安倍総理ならば国民民主案を奪い取る形で、「自民党は年収の壁を200万円まで引き上げま~す」、などと宣言しかねないほどの強(したた)かさを見せたかもしれないのですが、石破首相にそうした強かさは見えません。 (さらに…)
2025/01/28 16:00
記者は話を聞くプロじゃないの? (12)
「あれれ?記者って他人の話を聞くプロだったんじゃなったっけ?」こう思ったのは著者自身だけではないと思います。27日から10時間以上ぶっ通しで行われたフジテレビ、フジ・メディア・ホールディングスの経営陣による会見は、質問に立った一部記者のレベルの低さが目立ちました。つまり、フジの会見に合わせ、図らずも記者自身もあわせて全国に晒された格好です。 (さらに…)
2025/01/28 12:00
フジ異例の長時間会見もCMが戻るかどうかは見通せず (38)
フジテレビの社長会見、10時間を超えたようです。ネット上などではさすがにフジテレビに対する同情意見も出ているようですし、社長会見での一部記者の質問の態度の悪さ、レベルの低さには驚き、呆れている人も多いでしょう。ただ、この会見によりCM出稿を差し止めているスポンサーが戻って来るかどうかは見通せませんし、むしろ考慮すべきは、今回のフジテレビ問題がテレビ業界全体におけるCM見直しの動きに波及していく可能性ではないでしょうか。 (さらに…)
2025/01/28 05:00 【
国内政治】
「厚生年金は欺瞞」…この表現を謹んで撤回いたします (25)
年金制度の問題点は、二重負担(雇用主負担)や応能負担、給付制限など、さまざまなものがあります。当ウェブサイトでは先日、厚生年金という仕組みを「欺瞞」、などと称してしまいましたが、本稿において謹んでこの「欺瞞」という表現を […]
2025/01/27 16:00 【
国内政治】
現実味帯びる国民民主党「大躍進」と候補者選びの課題 (15)
国民民主党が今夏の参院選でかなり躍進するであろうことは想像に難くないうえ、状況次第では衆参同日選もあり得ることから、国民民主党としては候補者集めをこれから加速させていくのではないかと思われます。ただ、玉木雄一郎氏は同党の […]
2025/01/27 12:00 【
マスメディア論】
資金源を断たれたらテレビ局といえども「立ち往生」か (27)
国民的な人気アニメの提供が1社、あるいはゼロ社。月9枠が打ち切り、ロケもできない。そんな苦境が生じて来たようです。例の「フジテレビ問題」は、資金源が絶たれればいかにテレビ局といえども経営が立ち行かなくなるという実例を示し […]
2025/01/27 05:00 【
国内政治】
年収の壁巡って自公が国民民主案に少しだけ歩み寄りか (20)
年末以降、とくに動きがなかった「年収の壁」問題を巡り、先週金曜日の産経の報道によれば、政府・与党は現行の103万円を150万円に引き上げる方向で「調整に入った」のだそうです。これが事実だとしたら、宮沢洋一税調会長の「税は […]
2025/01/26 05:00 【
国内政治】
議論の「可視化」はSNSの功績 (55)
SNSの社会的影響力が高まるにつれて、官僚やオールドメディアの「議論の弱さ」が目立ってきた気がします。そう思われる理由はいくつかあるのですが、なんといっても最近、Xなどで財務省や厚労省が相次いで「炎上」していることに加え […]
2025/01/25 05:00 【
マスメディア論】
フジTV親会社「営業利益」は不動産事業に強く依存か (28)
フジテレビからのスポンサー離れが続く中で、一部メディアは24日、フジテレビがCMをACのものに差し替えたスポンサーに対し、CM料を受け取らない意向を示していると報じています。これが事実だとすれば、フジテレビの決算はどうな […]
2025/01/24 15:00 【
マスメディア論】
「素人は黙っとれ」論をエビデンスで殴りつけるSNS (21)
最近、SNSなどを眺めていて気付くのは、「素人は黙っとれ」の言い訳が通用しなくなったことです。官僚やオールドメディアなどの関係者と思しき者たちは、かつては自分たちが情報発信を一手に担っていたという事情もあってか、都合が悪 […]
2025/01/24 12:00 【
金融】
「日本は世界最悪の借金大国」…周回遅れの国の借金論 (14)
日本は世界最悪の借金大国だ―――。こんな、極めて周回遅れの議論が出てきました。スタンダードな経済学の知見からも著しく逸脱しているだけでなく、対外純資産が史上最高額で世界最大の債権国である日本が「借金大国」だと言われても困 […]
2025/01/24 05:00 【
マスメディア論】
CM問題は地方に波及…契約解除や返金請求の動きも? (37)
フジテレビのCM出稿を差し止める企業が相次いでいることは連日当ウェブサイトでも取り上げている通りですが、ここに来て、さらに興味深い動きがいくつか出てきました。その動きが地方系列局にも広がっていること、CM出稿停止企業はフ […]
2025/01/23 12:00 【
国内政治】
石破茂内閣と自民党の政策の優先順序がデタラメ過ぎる (27)
フジテレビ騒動も「年収の壁引上げ」も外交・安全保障も、じつはすべて根っこでつながっています。すべては官僚やマスコミが民主的に選ばれたわけでもないくせに不当に大きな権力を持ち、政治や民意に影響を与えているという状況が、SN […]
2025/01/23 05:00 【
マスメディア論】
崩壊元年の様相呈するテレビ業界 (73)
連日報じられているフジテレビからのCM差止ラッシュについては、事態収束のシナリオを予測するのが難しいという状況なのですが、ここに来て一部報道によると、同局を巡ってはさらに非常識な疑惑も持ち上がったようです。ただ、これらが […]
2025/01/22 12:00 【
外交】
鈴置論考で整理する「反日を反米の隠れ蓑に使う韓国」 (10)
韓国の反日の正体は反米の隠れ蓑―――。これは、韓国観察者である鈴置高史氏が繰り返し警告して来た議論です。こうしたなか、米国では現地時間20日にドナルド・J・トランプ氏が大統領に再度就任しました。「トランプ時代」、「クアッ […]
2025/01/22 05:00 【
マスメディア論】
フジ問題…CMに留まらず番組放送見合わせにまで発展 (29)
フジテレビ問題で、とうとう番組枠自体に穴が開いたようです。一社提供番組について、ロゴからの社名削除を検討したり、テレビ局に放送見合わせを要請したりする事例が出て来たのです。その一方、当ウェブサイトの調べではCM差止企業は […]
2025/01/21 14:00 【
経済全般】
【資料】現時点でCM出稿を差し止めている企業の一覧 (22)
本稿は純粋な「資料編」です。例の「CM出稿を差し止めている企業」を巡って、会社の直接発表ないしは報道等をベースに集計したところ、現時点で43社の名前が確認できました。報道等によれば広告出稿を差し止めている企業は現時点で5 […]
2025/01/21 12:00 【
経済全般】
年金は保険料と受給額が反比例する高年収層からの搾取 (10)
昨日も取り上げた、公的年金を巡る「支払額が増えるほど還元率が減る」問題に関して、本稿では改めて試算を示しておきます。昨日の稿で少しわかり辛い点があったので、今回は「厚年保険料支払い期間は22歳~65歳で支払額は一定」とい […]
2025/01/21 05:00 【
マスメディア論】
TV局の経営を正すのはスポンサー企業の役割ではない (28)
フジテレビのスポンサー離れ問題が加速してきたフシがあります。フジへのCMを差し止めると表明した企業・報じられた企業は、著者自身が具体名を確認できただけで少なくとも35社であり、一部報道によれば40社を超えたとの情報もあり […]
2025/01/20 16:00 【
金融】
ネットで「喰い尽くし系男」を擁護する意見が出る理由 (13)
「妻が餃子を40個焼いて大皿に盛ったところ、夫が30個食べてしまい、息子が3個、娘が4個しか食べておらず、3個しか残っていませんでした。一番悪いのは誰ですか?」これに対する答えはさまざまですが、「妻が1人10個ずつ合計4 […]
2025/01/20 12:00 【
経済全般】
支払額が増えるほど還元率が減る年金という国家的詐欺 (12)
「これは、ちょっと酷い」。高い保険料を支払わされている人たちであれば、誰しも覚える違和感が、年金保険料の支払額と実給付額のバランス、という論点です。厚労省の『年金シミュレーター』で計算してみると、(生年月や加入期間などに […]
2025/01/20 05:00 【
マスメディア論】
TV局不祥事はCM撤退に向けた地殻変動の前兆なのか (42)
フジテレビの不祥事を受け、複数の企業が当面の間、同局へのCMを差し止めると表明し、あるいは報道されています。こうした動きはごく一部で、かつ、一過性のものだという可能性もあるのですが、仮に―――あくまでも「仮に」、ですが― […]
2025/01/19 05:00 【
マスメディア論】
他者に説明責任要求のに自分は閉鎖的な会見=テレビ局 (38)
不祥事に揺れるテレビ局が、あろうことか、社長記者会見を「クローズド」にしてしまったようです。とある男性タレントと「芸能関係の女性」のトラブルを巡り、それにフジテレビ幹部が関わっていたとする疑惑を巡り、フジテレビの港浩一社 […]