【読者投稿】SARSの経験で読む「武漢肺炎第2波」

当ウェブサイトでは「読者投稿」を歓迎しており、投稿要領等につきましては『読者投稿要領と過去の読者投稿一覧(コロナ騒動等)』などでもまとめております。こうしたなか、先月の読者投稿『百年前の書籍「流行性感冒」と、現代に生かすべき教訓』でご登場いただいた「ポプラン」様というハンドルネームのコメント主様から、ご投稿の第2弾を頂きました。本稿は2002年~2003年のSARSと比較することで、武漢肺炎の第2波を予測するという、非常に興味深い論考です。

読者投稿

以前から『お知らせ:読者投稿を常設化します』などでもお知らせしているとおり、当ウェブサイトでは読者投稿を歓迎しております。

投稿要領や過去の読者投稿一覧につきましては『読者投稿要領と過去の読者投稿一覧(コロナ騒動等)』などのページに記載しています。是非、これらのページをご参照のうえ、ふるってご投稿を賜りますと幸いです。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

さて、「ポプラン」様というハンドルネームのコメント主様からは、先月、『百年前の書籍「流行性感冒」と、現代に生かすべき教訓』というご投稿をいただきました。

これは、今から約100年前に「内務省衛生局」が編著した『流行性感冒』という書籍(の復刻版)を読み込み、「100年前の教訓をどう現代に生かすか」、という問題意識から執筆されたものであり、かなりの好評を博したと思います。

本稿では2002年から2003年にかけて発生したSARSと、今回の武漢肺炎について、比較して論考をご執筆いただきました。いったいどのようなことが書かれているのでしょうか。

(※なお、ポプラン様からは図表の添付などもいただいているのですが、そのうち1枚については出所がよくわからなかったのと、ほかの2枚についてはとくに記載しなくても本文に影響はないと考えたことから、本稿ではこれらの図表を省略しています。また、文章については大意を変えない範囲で修整しています。)

ここから先がポプラン様の投稿です。

2002年と2019年、2つのSARS

2つのSARS
  • SARS-CoVとSARS-CoV-2
  • 2002年11月と2019年11月
  • カルロス・ウルバニと李文亮

初めに

前稿『【読者投稿】百年前の書籍「流行性感冒」と、現代に生かすべき教訓』では、100年前に人類が初めて経験するタイプのウイルス感染症で何が起きたかということを、『流行性感冒』という書籍を通して考えてみました。

これについては折からの「ステイホーム」に加え、偶然、東洋文庫で書籍が無料開放(※)されていたという事情もあり、ステイホームで読んでいただけた方が沢山いたようで、ネット上や報道でも触れられるたびに名も知らない先輩たちの努力が評価されたと勝手に喜んでおりました。

(※新宿会計士注:無料開放期間は4月いっぱいだったようです。)

ただ、「スペイン風邪」については「人類が未経験の感染症」という意味で取り上げたのですが、じつは同じウイルスでもインフルエンザとコロナには違いがあります。具体的には、

  • インフルエンザはRNA一本鎖マイナス
  • コロナはRNA一本鎖プラス

という点で、両者は異なるウイルスなのです。

インフルエンザは、

  • シベリアや中央アジアの水鳥が渡りで豚とアヒルとヒトのいる中国南部にやってきて、そこで突然変異を起こしている

というのが通説です(明るく騒がしい田舎のイメージでしょうか)。

これに対しコロナウイルスは、「共通祖先」が紀元前8000年から存在していて、一部は5500万年以上前に遡ってコウモリとの長期的な共進化を示唆しているようなのです(その意味では暗く隠微な感じのイメージで、なにやらどこかのクラブを思い出すようなウイルスですね)。

また、コロナ系のウイルスの感染といえば、SARSとMERSがあります。

MERSは中近東でラクダのユッケ食べると発症するかもしれません。

また、SARSのウイルスは「SARS-CoV」、COVID-19のウイルスは「SARS-CoV-2」の名前で示されるように共通点が多いです。

毎年秋になると、私の県では天然真鴨を売りにする老舗が店を開きます。青首マガモの頸部を叩き込んだ鴨つくねが売りです。フレンチでもジビエは秋から冬にかけて美味しさが増します。

きっと蝙蝠やハクビシン・ジャコウネコも冬が近づいて栄養をため込んで美味しくなるのでしょう。

実際、野生動物由来のコロナウイルス感染症は北半球の秋11月に始まることが多いようです。

2002年11月に始まったのがSARS、2019年11月に始まった(そして現在でも終わっていない)のが武漢肺炎です。この2つのコロナ感染症はジビエの美味しくなる11月に始まり、中国人の大移動期、春運・春節と密接に関係しながら経過していきます。

ジビエが研究所から持ち出されたものであれ、野生のものであれ、2002年は世界的流行に至る前に食い止めることができたが、2019年は食い止めることが出来なかった。

何が同じで何が違ったのか。

その辺に注目しながら見ていきましょう。

また、最後にSARSの第2波を確認し、やがて来るであろう「武漢肺炎の第2波」についても考えてみたいと思います。

理解のための用語集

春節
  • 中国・中華圏における旧暦(時憲暦)の正月(旧正月)。中華圏で最も重要とされる祝祭日であるが、明治以降の日本は太陽暦を採用しているため、毎年日本の正月とはズレており、また毎年春節の日や春節の休暇は太陽暦では異なる日となる。
春運
  • 中華人民共和国で春節と呼ばれる旧正月のころに交通量が非常に多くなる現象。旧正月の前の15日から後25日頃までの約40日。春運期間に移動する旅客の延べ人数は中国の人口を超えており、「毎年起こる人口移動」としては人類最大と言われる。
感染症流行の規模を表す言葉①endemic エンデミック(地域流行)
  • 特定の人々や特定の地域において、「regularly (ある程度の割合、ポツポツと)」見られる状態。地域的に狭い範囲に限定され、患者数も比較的少なく、拡大のスピードも比較的遅い状態。「流行」以前の段階。風土病もエンデミックの一種にあたる。
感染症流行の規模を表す言葉②epidemic エピデミック(流行)
  • 特定のコミュニティ内で、特定の一時期、感染症が広がること。特に突発的に規模が拡大し集団で発生することを「アウトブレイク(outbreak)」と呼ぶ。
感染症流行の規模を表す言葉③pandemic パンデミック(汎発流行)
  • 流行の規模が大きくなり国中や世界中で感染症が流行すること。世界流行、世界的流行とも言う。
WHOインフルエンザパンデミックフェーズ(2005年版)(2002年と2019年を比較して扱うため、旧版を使用します)
フェーズ特徴対策の目標
フェーズ1(前パンデミック期)ヒトから新しい亜型のインフルエンザは検出されていないが、ヒトへ感染する可能性を持つ型のウイルスを動物に検出世界、国家、州、県、都道府県、コミューン、市区町村のレベルで、パンデミック対策を強化
フェーズ2(前パンデミック期)ヒトから新しい亜型のインフルエンザは検出されていないが、動物からヒトへ感染するリスクが高いウイルスが検出ヒトの感染拡大のリスクを減少させ、仮にヒト感染が起きたら、迅速な検知、報告が行われる体制を整備する
フェーズ3(パンデミックアラート期)ヒトへの新しい亜型のインフルエンザ感染が確認されているが、ヒトからヒトへの感染は基本的に無い。新型ウイルスを迅速に検査診断し、報告し、次の患者発生に備える
フェーズ4(パンデミックアラート期)ヒトからヒトへの新しい亜型のインフルエンザ感染が確認されているが、感染集団は小さく限られている隔離など物理的な封じ込め対策を積極的に導入し、ワクチンの開発と接種などを事前に計画し、準備した感染症対策の実施に必要な時間的猶予を確保するために、最大限努める
フェーズ5(パンデミックアラート期)ヒトからヒトへの新しい亜型のインフルエンザ感染が確認され、パンデミック発生のリスクが拡大、より大きな集団発生がみられるフェーズ4での目標と同じ
フェーズ6(パンデミック期)パンデミックが発生し、一般社会で急速に感染が拡大している
後パンデミック期パンデミックが発生する前の状態へ、急速に回復している対策の目標:パンデミックによる多方面への影響を評価し、計画的復興と対策の改善を実施する

ただし、この分類は、本来はインフルエンザに対して用いる用語分類であり、コロナウイルス感染症に適用するのが正しいかどうかという議論もあるかもしれません。しかし、政府もインフルエンザの対策を焼き直して使用しているので、本稿ではこのまま使用します。

SARS 2002年~2003年

ここでは、2002年から2003年にかけてのSARSについて振り返っておきましょう。

はじまり

はじまりは2002年11月16日(Day 0)で、まずは中国広東省仏山市で農民指導者の男性が発症します。上記図表でいう「フェーズ3(パンデミックアラート期)」ですね。

2002年11月27日にはWHOの「早期警戒網GPHINサーチ」が感知します。ちなみにGPHINはカナダのインターネットメディア監視機構で、中国での『インフルエンザ流行 flu outbreak』を検知してWHOに報告しています。

2002年12月5日、WHOは中華人民共和国に問い合わせ、2002年12月11日に繰り返すも返答無し。

感染拡大

2003年1月31日、中国広州省中山市孫文記念病院に入院した魚屋海鮮商人から、病院スタッフ30人に院内感染が発生します。広州の海鮮市場ですから、「野生動物」を取り扱っているというのは、いわば、世界の常識でしょう。

2003年2月21日、院内感染した孫文記念病院の医師が結婚式列席のため春節休みを利用して香港に向かいます。香港ホテルメトロポールの911号室に宿泊し、体調不良を押して結婚式に出席する以外はホテル内で過ごしたようですが、彼が「インデックスケース」となりました。

2003年2月23日、ルームクリーニングで感染拡大。トイレ掃除の道具から感染が広がります。ここから宿泊客16人に感染拡大して「フェーズ5(パンデミックアラート期)」へ。

2003年2月25日、「春運」終了。メトロポールの16人はそれぞれ香港から出国していきます。

フェーズ6(パンデミック期):カナダ・トロント、台湾、シンガポールそしてベトナム・ハノイへ

2003年2月26日、ベトナム・ハノイ・フランス病院に肺炎患者入院。急速に重篤化スタッフにも感染拡大。

このとき、WHO職員としてベトナムで寄生虫対策をしていたカルロ・ウルバニが、急速に重度化する肺炎を従来にないものと判断して新疾患として認定し、ベトナム政府との粘り強い交渉を繰り返したすえ、早期に対処することを可能としました。

ちなみに当時、WHO西太平洋地域事務局にいたのが押谷仁先生で、押谷先生は今回新型コロナウイルス感染症対策専門家会議構成員でコロナウイルスクラスター対策班メンバーでもあります。

2003年3月11日、カルロ・ウルバニが国際学会出席のためタイ・バンコク渡航直後に発症。

2003年3月12日、WHOが「グローバルアラート」。

2003年3月15日、WHOが広東省・香港への渡航自粛を勧告。

2003年3月29日、カルロ・ウルバニ タイ・バンコクで死亡(享年46歳)。

このときの経緯は『NHKスペシャルSARSと闘った男~医師ウルバニ27日間の記録~』で紹介されていますが必見です(涙が出ます)。

2003年4月以降は中国国内で広東省の鍾南山、北京の蒋彦永らによる活動で沈静化が進行していきます。鍾南山は指導部のいう事を聞くので現在も活躍中ですが、蒋彦永は天安門事件での学生弾圧に含むところがあるらしく、現在は自宅で軟禁状態のようです。

2003年7月5日、WHOによる封じ込め宣言。

…。

いかがでしょうか。

SARSのときには、カルロ・ウルバニという医師の尽力もあり、「フェーズ6(パンデミック期)」のインデックスケースが出現してから17日目にベトナム政府が折れてWHOが介入し。グローバルアラートを宣言し、一気に渡航自粛まで踏み込んでいったことがわかります。

ちなみにこのカルロ・ウルバニ、46歳の時点で医師としてすでに約20年のキャリアがありましたし、「国境なき医師団」のイタリア代表から学位取得してWHO職員となったという経緯もあったためか、発展途上国政府高官に対する説得能力があったのでしょう。

またSARSのときは、春運は「フェーズ4(パンデミックアラート期)」の時点で始まったものの、「フェーズ6(パンデミック期)」に至る前に終了したため(※)、国内外での感染拡大が最小限で済んだともいえます。

  • 2003年1月17日…2003年の春運始まる
  • 2003年1月31日…「フェーズ4(パンデミックアラート期)」に入る
  • 2003年2月23日…「フェーズ6(パンデミック時)」に入る
  • 2003年2月25日…2003年の春運終わる

(※新宿会計士注:「フェーズ6に至る前に春運が終わる」という表現はほぼ原文どおりです。)

なにより当時と現在では、「春運」で運ばれる人数がまったく違います。ここでは、SARSの1年前の2002年時点における輸送人員と、現在手に入る最新データである2018年の輸送人員について、比較しておきましょう(図表)。

図表 春運の輸送人員
時点総人員航空機
2002年(A)17億人725万人
2018年(B)29.7億人6541万人
(B)÷(A)1.75倍9.02倍

武漢肺炎(COVID-19)

さて、ここからは武漢肺炎(COVID-19)についての、現在判明している情報を分析しておきましょう(※もっとも、武漢肺炎自体が現在進行中の疾患であり、これとは異なる情報が判明する可能性には留意が必要かもしれません)。

はじまり

2019年11月22日、武漢市海鮮卸売市場関係者に原因不明のウイルス性肺炎。これが「フェーズ3(パンデミックアラート期)」です。

2019年12月8日、武漢市保健機関は原因不明の肺炎発生を上部機関に報告。

2019年12月30日、武漢市中心医院救急科艾芬ウイルスレポート公開。『コロナウイルス陽性』として、眼科・李文亮が医学部同級生のSNSで「7人のSARS感染者が確認された」と公表。

2019年12月31日、李文亮に公安局から呼び出しを受け、WHOに最初の報告がなされる。

2020年1月1日、武漢市公安局が武漢市中央医院の医師8名を呼び出し、自己批判文を要求。

2020年1月3日、武漢市公安局が李文亮に訓戒処分。アメリカ合衆国へ新型ウイルス情報伝達

2020年1月6日、武漢市で両会が開催されるも、1月10日まで感染者公表せず。

2020年1月7日、新型コロナウイルスの発表。

2020年1月8日、李文亮が眼科手術患者の結膜炎・肺炎発症に気づき感染拡大に驚く。「フェーズ6(パンデミック期)」に。

2020年1月10日、李文亮発症。春節(1月25日)に向けて春運前半(大型連休)開始。

2020年1月11日、湖北省で両会開催も、1月17日まで感染者公表せず。

2020年1月17日、習近平がミャンマーを訪問。

2020年1月19日、習近平が雲南省を訪問(1月21日まで)。

2020年1月20日、国家衛健委会長の鍾南山が「ヒトヒト感染」の事実を公表

2020年1月23日、武漢封鎖。

2020年1月31日、WHOが「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言。

2020年2月6日、李文亮が死亡(享年33歳)。

2020年2月28日、WHOが世界規模での流行する危険性について「非常に高い」(最高レベル)。

2020年3月11日、WHOがパンデミック相当の表明。

その後の世界を覆いつくすコロナウイルス感染症については言葉を失います。

SARSとCOVID-19の2つのケースにおいて、2人の医師・カルロ・ウルバニと李文亮の名前を挙げていますが、比較をする気はありません。

李文亮は2004年に7年制の武漢大学臨床医学部に入学し、COVID-19の時点で卒後8年目に過ぎない眼科医でしたので、彼にウルバニのような政治交渉力や働きを期待するのは酷です。

ウルバニには、医師・WHO職員としての責任と個人として責任のみ圧し掛かりますが、李文亮には医師としての責任と中国共産党という、通常ならあり得ないほどの圧力を有する組織が圧し掛かります。あり得ないほどの権力の下にあることを意識しなければいけないのです。

また2020年は春節が1月25日、春運の開始が1月10日であったため、「フェーズ5(パンデミックアラート期)」から「フェーズ6(パンデミック期)」へ移行するあたりに春運がはじまったという不運もあります。

後生の歴史家の視点で、「この悲劇は変えられなかったのか?」と考えてみます。

よくSFでいわれる「歴史改変点」は、2019年12月30日の艾芬と李文亮のSNSを中国共産党がキャッチした瞬間から2020年1月10日の春運開始日までの12日間ですね。

「エセ現代国家」の中華人民共和国なら人的移動手段である鉄道や航空を一方的かつ瞬時に停止することが可能です。物流以外の移動停止をしてSARS-2の評価検疫を行う、武漢封鎖の全国版を行い感染拡大の遅滞戦術をとれたはずです。

日本には移動の自粛のお願いしかできませんが中国ならできる。

そこに人類が持つ残り少ない全体主義国家のメリットがあるのです。

何故それをせずに放置して、どうしてミャンマーや雲南省に遊びに行けたのだろう習近平閣下?

COVIDの第2波第3波

次に、2002年~2003年のSARSの「第2波」について調べてみましょう。

これについて、信用度と確認が容易なのは、我が国の資料でした。具体的には、厚生労働省ウェブサイトに掲載されている、『重症急性呼吸器症候群(SARS)関連情報』というページです。本稿では他の資料からも肉付けをして提示しますので、オリジナルは上記URLから御確認ください。

2003年7月5日、WHOが最後のSARS伝播確認地域である台湾の指定を解除し、SARSの終息を宣言。終息宣言までに感染者数8,098名、死者774名が発生。終息宣言後、実験室内感染等により以下のとおり14名のSARS 患者が報告されています。

(1)シンガポール研究生(2003年9月9日)
  • シンガポール国立大学の微生物研究室で研究を行っている27歳のシンガポール人研究生(男性)が、実験室内でSARSコロナウイルスに感染し発病。学位のためなら命もいらぬとは言えないよなあ院生さん。
(2)台湾の研究者(2003年12月17日)
  • 台北の國防大学予防医学研究所で研究を行っている44歳の台湾の研究者(男性)が、実験室内でSARSコロナウイルスに感染し発病。軍医殿、感染は恥です。
(3)広東省のテレビ・プロデューサー(2004年1月5日)
  • 中国広東省広東市の32歳テレビ・プロデューサーが、SARSコロナウイルスに感染し発病。感染源は現在までのところ不明。消化の悪いゲテモノか危険なチャンネーに触れたか肩掛けセーターさん。
(4)広東省の女性(2004年1月17日)
  • 広東省で野生動物を扱う飲食店に勤務する20歳代女性がSARSに感染し発病。感染源は確定されていないが、勤務する飲食店にあるハクビシンの檻からSARSコロナウイルスが検出されたとの報道も。

(※ハクビシンについてはその他資料でジャコウネコと言う記載もあり、コピア・ルックの話→猫鍋の話につながりました。広東省のゲテモノ屋さんで感染が起きた症例ですね。)

(5)広東省の男性(2004年1月31日)
  • 広東省で40歳の開業内科医の男性が、SARSコロナウイルスに感染し発病。感染源は現在までのところ不明。接触者に異状は認められていない。家族に許してもらえそうな労災扱いできる感染。
(6)北京市・安徽省事例9名(2004年4月23日~5月18日)
  • 4月23日に中国の国立ウイルス学研究所で研修を受けた大学院生(26歳・女性)がSARS確定例であることが中国政府により発表される。その後、同研究所の研究者(31歳・男性)や、大学院生との接触者等、計8名のSARS確定例が確認されたが、接触者の健康監視等により発生が終息し、5月18日にWHOの終息宣言に至る。研究所内の相関関係というか相姦関係が明らかになり家庭内争議や研究所内人事の騒乱が予想されますね。

…うん?

SARSは抑制されたパンデミックだったとしてもこれだけ?

スペイン風邪の時のような死亡率が上がった第2波はどこ?

SARSの第2波は

  • ウイルス研究者
  • 医師
  • ゲテモノ屋さんを代表とする野生動物扱者

に限られていたのです。

COVID-19が世界に拡散された感染症だとしても

  • ウイルス研究者
  • 医療従事者
  • 野生動物取扱者
  • 国内に残ったウイルス保因者からの感染
  • 感染状況の把握できない国家からの来訪者

以外に危険があるのかという疑問が生じました。国内のウイルス保因者は、これから発生するクラスターの追跡から発見することができるでしょう。

国外からの流入は、鎖国の必要はなく先ずはビザの復活と審査に少なくとも2週間以上かけて不要不急の入国を防止し、そのうえで日本入国後の2週間検疫滞在施設入所を義務付けることで防げます。

これを数年繰り返していると落ち着くように思います。

ちょっと、オリンピックは無理ですが。

とここまで書いてきてあれ今の中国入国のやり方に似ていますね。

このようにスペイン風邪のようにならない楽観的な予想もできるのですが、今後も中国発の感染症は継続するでしょうから、産業の国内回帰、とくに医療や生活物資の調達には「国内優先」を、(法匪とも言われる優秀な官僚さん)貿易協定に引っ掛からない範囲でお願いしたいです。

もしトランプ大統領がその気になって中国と戦争して北京特別軍事法廷で習近平以下の中国共産党を人道に対する罪で起訴する(ニュールンベルク、東京に続く北京裁判)場合は、検察官に是非とも聞いてもらいたいことがあります。

2019年12月30日武漢中心医院の救急室で艾芬は眠れぬ夜を過ごしていました。李文亮も感染症と共産党の圧力に悩みながら自室で過ごしていました。習近平被告、貴方は中南海の快適な部屋で何を思い?何をしていたのですか?12月30日から1月10日までに貴方と中国共産党が為すべき事を為さなかったために人類は数百万の人々を失い今も苦しんでいるのです。

<了>

読後感

正直、この一連のコロナ関連投稿のなかでも、とくに現役の医師の方々によるご投稿については専門的な用語も多く、私たちのように医学の専門知識を持たない一般人が、すんなりと理解できるわけではありません。

それでも、今回のポプラン様の論考は、個人的には非常にすっきりと読みやすいと感じました。なんといっても具体例が非常に多く、また、「日付」「日数」という客観的な基準に加え、「カルロス・ウルバニと李文亮」という2人の医師を鮮やかに対比させることで、2つの事態の違いを際立たせているからでしょう。

敢えて本稿を要約すれば、前回のSARSと比較して、今回のCOVID19がここまで拡大した理由は、単純に「タイミングが悪かった」というのもありますが、中国の経済発展にともない飛躍的に多くの人々が移動をするようになったことと、WHOが機能しなくなったことが挙げられると思います。

ドナルド・J・トランプ米大統領風に言えば、「WHOが中国によって機能不全に陥った」、ということでしょうか。

あくまでも仮説ではありますが、今回の武漢肺炎も「①中国の衛生観念を欠いた市場取引文化がコロナウィルスを人間界に蔓延させる原因になっていること」、「②その中国が経済発展により世界に影響力を拡大していること」が原因だ、ということかもしれません。

そして、この仮説が正しければ、今回のような「中国発の人類全体を脅威にさらすような深刻な流行病」が蔓延するのも、時間の問題だったのかもしれません。

なお、本稿につきましては約1週間前に受領していながら、本日まで掲載が遅延したことにつきまして、ポプラン様には深くおわび申し上げる次第です。

【参考】コロナ関連読者投稿

末尾に、コロナに関連する過去の読者投稿の一覧を掲載しておきます。

過去の読者投稿(COVID19関連)

これらの執筆者は、次のとおりです。

  • ①、②、⑥、⑪は現役医師の「りょうちん」様
  • ③、④、⑧、⑩は理系研究者の「ケロお」様
  • ⑤、⑭は工学研究者の「イーシャ」様
  • ⑨は現役医師の「とある福岡市民」様
  • ⑫、⑮、⑰、⑱は元微生物関係研究室勤務者の「伊江太」様
  • ⑯、⑲は整形外科を専門とされる現役医師の「ポプラン」様
  • ⑦、⑬は大人気『在韓日本人が見た』シリーズでも知られる「韓国在住日本人」様

これらの投稿はおしなべて冷静であり、現在読み返してみてもきわめて有益です。是非、改めてご参照賜りたいと思う次第です。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

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読者コメント一覧

  1. ポプラン より:

    新宿会計士 様
    いつもお世話になっています。
    今回も御手数をおかけしました。
    南米の感染が猖獗を極めるこの時期に少し楽感的過ぎるとお叱り受ける覚悟です。
    文責は私ポプランにあります。

  2. 匿名 より:

    ポプラン様
    新宿会計士様

    とても分かり易い記事をありがとうございました。読み易かったです。文章手馴れてますね。小生の様な素人にも良く理解できました。

  3. ボーンズ より:

    ポプラン様、投稿ありがとうございます。

    インフルエンザに代表される呼吸器疾患のウイルスが中国地域内で抗原シフトにより人への感染力を獲得し、渡航者によって世界へ拡散されるという様式の延長に今回のコロナウイルスの拡散もあると理解しております。
    ある意味、海外への影響力に見合った国内の体制整備と施策が行われなかった事が中国が持つ最大の問題かと考える事ができます。

    自分が考えるに、「経済」「軍事」「公衆衛生、保健医療」の3つがうまくバランスしていないのかも知れません。
    (あるいは、2つまでしか自由にコントロールするのが困難)
    軍事と経済で存在感を示している国は公衆衛生あるいは保健医療に脆弱性があるし、経済と公衆衛生、保健医療でうまく行っている所は軍事的な存在感は薄いように感じます。
    (敢えて国名は記しませんが、容易に想像が付くかと考えております)

    1. 徳島県 より:

      「経済」「軍事」「公衆衛生、保健医療」の三つのうち、実は二つしかなりたたないのでは。
      「経済」「軍事」を優先するのであればが「公衆衛生、保健医療」犠牲になるし、(アメリカの場合)、「経済」と「公衆衛生、保健医療」を優先するのであれば、「軍事」が犠牲になる(日本の場合)。
      新型コロナウィルスの感染拡大にもかかわらず、最小限の犠牲と混乱ですますためには、高度な「公衆衛生、保健医療」の力を持つ必要があるが、そのためには「軍事」を犠牲にするしかないかもしれません。

      1. ボーンズ より:

        徳島県 様
        他国の状況を見ると、この条件が大体当てはまります。
        (当てはまらないケースでは、いずれのパラメーターが小さい場合)

        そういや中国はしっかりした社会保険体制があったんだけど、経済優先に舵を切った際にデグレードさせております。
        これも、SARSから続く感染症拡大に影響があるかも知れません。

        1. ポプラン より:

          皆様
          ありがとうございます。
          医療体制は、基本的に社会の写し鏡でしかないように思います。
          皇帝独裁で一部貴族と奴隷という世界には皇帝貴族のための医療は
          用意されますが、奴隷は極端な減少をきたさない限り問題対象には
          ならないのではないでしょうか。
          上海列車事故のあった昭和63年に勤務していた病院でその事故の話
          をしていたら直前研修旅行で中国渡航していた先輩は、
          共産党幹部用の病院は欧米並みの水準なのだが全体的な水準が、
          とだけ言って黙ってしまいました。
          それ以前の文化革命当時の宣伝材料が「はだしの医者」でしたから
          レベルは低かったのでしょう。
          今でも共産党員と一部富裕層向けの医療、それも都会中心でしょうから。
          全体的な水準は上がらないでしょうね。
          でも、ひとつだけ世界で数でも質でも一番なのは、法輪功信者を
          提供源とした臓器移植があって、移植の世界では
          『世界に冠たる中華人民共和国』らしいですね。

  4. 心配性のおばさん より:

    あのね。病気の発生については、野生動物の生息域を有する国であれば、中国であれ、アメリカであれ、あり得ることです。(研究所からの流出説については、この際、忘れることにいたします)

    ただ、そこからの隠蔽・感染拡大については、はっきりとした犯罪です。それを、直近でも2回、中共は犯しました。1回目のSARSについては、胡錦濤さんでしたっけ、中共は世界に陳謝しました。

    今回、それを開き直っているのみならず、医療品の買い占めなどで、いまだに諸外国を攻撃しています。アメリカのトランプ大統領でなくても怒り心頭ではありませんかしら。

    そこをグッと堪えて、茂木外相は「言いたいことは山のようにあるが・・」とWHOへの当面協力を続けることを表明しました。このコロナウイルス感染症の封じ込めには世界中の協力なくては果たせないからじゃありませんかしら。封じ込め・・できないかもしれないですが、感染コントロールぐらいは果たしたいですよね。

    そして、トランプ大統領じゃありませんが、これ以上の中共の犯罪を許してはいけません。大袈裟かもですが、人類が滅亡してしまいます。

    1. ポプラン より:

      心配性のおばさん 様

      中共と言ういい方は中国共産党ということですか?
      感染症が発生するのは何でも食べて清潔に留意しない中国人だから。
      拡大を防げないのは独裁政権の中国共産党だから。
      という考え方もあるのですが、アメリカ合衆国やブラジルを見ていると
      拡大を防げないのは、もっと基本的な生き方の違いのような気もします。
      子供の頃に言われた
      『ご飯の前には手を洗ってきなさい』
      『直箸はダメ』
      『食事中は黙って食べなさい』
      まあ当然
      『家に上がる時は靴を脱ぎなさい』
      ですよね。
      今自民党が選挙にでれば負けるでしょうし、次期総裁は厳しい立場なので
      安倍さんに責任背負わせて死に体といわれる来年9月までこのままで
      防疫体制を維持できれば、良いのにと個人的には思います。
      まあ安倍さんの病気が悪化しないことが条件です。

      1. イーシャ より:

        ポプラン 様

        基本的な生き方の違いには「他人に迷惑をかけない」ということも大きいと思うのです。
        マスクひとつ取っても
        日本:自分がウィルスに感染するのを防げなくても、自分が感染していた場合に他人にうつさないため
        他国:自分がウィルスに感染するのを防ぐため
        のような、基本的な部分で意識が異なるようです。

        自分一人が感染しないためではなく、他人に感染させないためという思いやりが、小さな行動の差を生み、積もり積もって、社会全体の大きな力になっているような気がします。

  5. 引きこもり中年 より:

     独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

     スレ違いで申し訳ございません。
     本日の『そこまで言って委員会NP』を見てですが、日本国民の中には、
    新型コロナウィルス感染対策として「私権制限をしなければ出来ない対策
    を、私権制限せずにやること」を、求めている人がいるのではないでしょ
    うか。また、「新型コロナウィルスへの不満を(ウィルスは目に見えない
    ので)目に見える安倍総理に、ぶつけている」のではないでしょうか。

     駄文にて失礼しました。

    1. ポプラン より:

      引きこもり中年 様
      それが政権担当者という事なのでしょうか。
      私権制限がこれだけ少なく、感染者も死亡者も抑え込めているのに
      文句を言うのは不思議です。

  6. 理外ノ理 より:

    ポプラン 様の、
    正確さを追求する筆致から、

     これまでの経緯に対する静かな怒りと
     これからの予想される出来事に対する悲しみが、
     (まだまだ、家族の悲しみが)

    溢れ出すようで、心を打たれました。

    1. ポプラン より:

      理外ノ理 様
      個人的にはイタリアにお住いであろうウルバニさん御家族が
      お元気かどうかが心配です。
      ウルバニさんはちょうど自分の3歳上、李文亮さんは息子の3歳上と
      身内に起きた不幸のように感じていました。
      英雄が必要な時代、英雄が出現してしまう時代と言うのは
      不幸な時代かもしれないと思います。

  7. だんな より:

    ポプランさま
    読者投稿、有難うございました。
    いつも思いますが、皆さん優秀だなぁと、尊敬します。
    東京オリンピックは、難しいかも知れませんね。

    1. ポプラン より:

      だんな 様
      ワクチンができようが、治療薬が出来ようが、東京オリンピックは
      まず無理と思っています。
      オリンピックは、世界が平和で平穏な時に開催するものだと思います。
      東京2020が延期されて、東京2021でも開催できない時に
      北京2022が開催できるのでしょうか?
      当然中国はメンツにかけても開催しようとするでしょうね。
      アメリカ合衆国はその時参加するのでしょうか?
      2年経っても落ち着いていなければ参加することは無いでしょう。
      羽生君は最後のオリンピックですが、どうすべきでしょうか。
      どうしても参加するなら、黒尽くめの衣装に曲はレクイエムでしょうか。
      2024東京
      2026北京
      が落としどころのような気がします。

      1. だんな より:

        ポプランさま
        ご丁寧な返信をいただきまして、誠にありがとうございます。
        北京五輪のアメリカ不参加の件は、私も想像していました。羽生選手の事までは、考えてませんでした。
        オリンピックの4年先送りは、多くの選手が、機会を失う事になりそうで、残念ですね。
        ただし、来年無ければ、再来年も無いようには思います。
        日本も、やりたがると思いますよ。

  8. ひろた より:

    ジビエって日本での狩猟解禁が11月に多いから日本では11月がジビエの旬と言われるだけであってフランスやイタリアは9月から始まります。
    例えば、日本だとハクビシンと似たような大きさのアナグマが11月以降に出まわりますが、中国ではそんな決まりないのではないでしょうか。
    ハクビシンは猫、アナグマは犬ですが。
    広東料理ではコウモリを食べますが、美味しいから食べられる以外にも珍味として食べられるようで季節はあまり関係ないのではないでしょうか。
    また、猫、蛇も漢方で身体を温めるといわれ冬の風物ですが、最近食べられないようで珍重されます。蛇は食べられます。
    気になったものですみません。

    1. ポプラン より:

      ひろた 様
      御教示ありがとうございます。

  9. 名無しのPCパーツ より:

    >2020年1月10日の春運開始日までの12日間ですね。

    個人的には2019年12月8日~30日の方が気になるな。
    何も動きがなかったのか、情報隠蔽してたのか。

    1. ポプラン より:

      名無しのPCパーツ 様

      気になりますか?
      そうなんです、私も気になっています。
      GOARNが機能しているのでPhase3が拡大していく段階を必ず把握
      していると思うのです。現在は2002年より多言語に対応しているので
      期待できたはずなのです。

      GOARNは
      グローバル・アウトブレイクアラートと対応ネットワーク、
      は流行を捉える公衆衛生機関、研究所、NGOなど、他の組織
      で構成されるネットワークです。
      GOARNは、世界保健機関(WHO)と密接に連携している。
      その目標は、疾患の調査と研究、特定の疾患がもたらすリスクの評価、
      および疾患に対処するための国際的な能力の向上です。

      (英語版Wikipediaより翻訳して要約)
      なのですが、WHOの所属機関ではないのでここから真実が漏れてくれば
      面白いと思います。
      アメリカの情報機関はここらを突破口にしそうに思います。

  10. 閑居小人 より:

    ポプラン様 いつも素晴らしい投稿ありがとうございます。

    毎日発表される東京都の感染者数に一喜一憂している引き籠り爺です。
    今日は14人とか。昨日一昨日と良かったのにと思いながらも少ない人数と思います。
    専門家会議の先生方や医療関係者の方々の尽力に感謝する毎日です。

    新型コロナウイルスが中国の最大最悪の輸出品と化した今、一日も早く医療、生活必需品の中国依存からの脱却を目指してほしいものです。

    1. ポプラン より:

      閑居小人 様
      バイジャパニーズと叫んでも難しいので、
      厚生労働省、診療報酬基金、医療サイドが妥協するためには
      医療材料を日本製に変更すると診療報酬が上がるような仕組みを
      作らないと無理でしょう。
      例えば、日本製認定団体の証書が貼ってある医療材料を使用すると
      診療報酬が数パーセント上がるとかしないと変わりません。
      でもそうすると、必ず日本製であることを確認証明するための
      天下り組織が出来て官僚丸儲けになるのですが。
      そこまでお約束の日本です。

  11. わんわん より:

    ポプラン さま

    投稿ありがとうございます
     興味深く拝読しました
     今後の投稿も期待しております

    素人の感想
    ①私的に「用語集」等がある文章が好きなのでとても良かった
    ②SARSの経過が時系列でとてもよい
    ➂始めに…話題を盛り過ぎで焦点がボケているように感じた
     前作についての段は別にする
     素人はSARS・MARSよく聞きはするが具体的にはよくわからない…少なくともSARSについては始めに・用語集・SARSの経過のいずれかで説明が必要では?
     ここでの主題→SARSと新型コロナの共通性→故にSARSの経過(二波や終息)が今回のコロナの今後の展開の参考になるので?
    と言うこと
     ジビエの話題は唐突?…話の流れはいろいろ考えられるが
    例えば 野生動物を食べこと(原因の共通性)→ジビエの話題→故に感染が同じような時期に起こっている(時期の共通性)
    とか ジビエの話題から原因・時期の共通性を満ち引き出す 等
    ④最後の部分は唐突で違和感を感じた
    ⑤肝心の内容…素人にもすごくわかりやすい
    良くできた投稿だけに➂の構成ミスはかなり損をしていると感じた

    個人的感想です 個人的感想ですw
    誤解はないと思うが
    ↑は悪意によるものではなく今後を期待しての苦言です

    1. ポプラン より:

      わんわん 様

      御指摘ありがとうございます。
      でも今後は、外来が暇で文章書いている余裕がなくなるのが理想です。
      病院がこんなに静かなのは経験ないです。
      SARSでももう少し患者さんいました。
      コロナを見る病院の後ろにはコロナ以外を治療するでもコロナ感染の
      可能性はある病院があることを知っていただければと思います。

  12. A350 より:

    SARSって、収束したと言われたあともパラパラ単発的に発生してたんですね。

    SARSと新型コロナは交叉免疫があり、どうも東アジア人は、一定程度これに過去かかったことがあり、すでにコロナの免疫を持ってた、なんて説が最近出てきてますが、SARS終わったあとも、弱毒化したため発見されなかったSARS1.5みたいなのが、時々東アジアで流行してた可能性もありそうですね。

    1. ポプラン より:

      A350 様
      押谷仁先生は、2月14日の東北大学のホームページでこう言われています。

      SARSと同様の封じ込め戦略が使えるためには以下のような条件を満たす
      ことが絶対条件となる。
      (1)発症者のほとんどが重症化あるいは他の感染症とは異なる
          典型的な症状を呈すること。
      (2)典型的な症状をきたさない軽症者や無症候性感染者
         (感染しても症状のない人)には感染性がないこと。
      (3)感染者は潜伏期間や発症初期には感染性がないこと。

      これが当てはまらなければ封じ込めはできないと断言されています。
      SARS1.5あったのでしょうか?
      中国の伝えてきた情報やDP号で得られた情報も今なら集まっているでしょう。
      財界のチョッカイも躱しながらどのように対策を進めていかれるのか
      期待して見ていきたいと思います。

  13. たい より:

    ポプラン様 投稿ありがとうございます。

    武漢の封鎖が二週間早ければ状況は変わったのかもしれませんね。
    ロイターの記事を読むと武漢市政府の隠蔽が大きな要因の様に思えます。

    https://www.google.co.jp/amp/s/jp.mobile.reuters.com/article/amp/idJPKCN21R1E6

    一応中央は1月2日、8日、18日と専門家を派遣している様です。
    とはいえ対応が後手に回ったのは事実です。
    この辺りの情報伝達、意思決定の過程の事後検証が公になされればいいのですが、しばらくは無理でしょうね。
    武漢肺炎の第二波にしても、別の新型感染症にしても発生時の状況が明確であれば封じ込めは可能でしょうが、中国がその辺りを教訓にしてくれる事を祈るばかりです。無理でしょうが。

    1. ポプラン より:

      たい 様
      上手くお見せできるかわかりませんがエクセルに自分で作った表です。

      暦日      経過日 現象
      2019/11/22 0 中国湖北省武漢市 
                  原因不明のウイルス性肺炎 海鮮卸売市場
      2019/12/8 16 中国湖北省武漢市保健機関 
                  原因不明の肺炎患者報告
      2019/12/30 38 武漢市中心医院 
                  救急科艾芬ウイルスレポート公開
          李文亮「7人のSARS感染者が確認された」
                  医学部同級生のSNSで公表
      2019/12/31 39 WHOへの最初の報告
          李文亮に公安局からの呼び出し
      2020/1/1 40 武漢市公安局武漢市中央医院医師8名
                  呼び出し及び自己批判文
      2020/1/3 42 武漢市公安局李文亮に訓戒処分
          米国政府に新型ウイルス情報伝達
      WHOに報告した12月31日の時点で中央政府が知らなかったは
      通らないでしょう。
      また1月3日の米国政府への通告を習近平が知らなかったら
      担当官僚の反乱ですよ。

    2. ポプラン より:

      すみません途中で送信しました。
      武漢政府は尻尾きりされたように思います。
      中央の許可なしには何も言えないと武漢市市長が記者会見で
      憮然と言っていたのを思い出します。

  14. とある福岡市民 より:

    ポプラン 様

     今回もわかりやすく、おもしろかったです。とても勉強になりました。ありがとうございました。
     考えたらSARSの第2波は明確なものがありませんでしたね。COVID-19は全世界で広範囲に拡大しちゃったので、次の波が来そうで怖いです。できればはっきりしない程度で終わる事を願います。

     ところで、さりげなく挿入された「研究所内の相関関係というか相姦関係が明らかになり家庭内争議や研究所内人事の騒乱が予想されますね」という内容、一体何が起きてたのかとても気になるのですけど。

    1. ポプラン より:

      とある福岡市民 様

      『研究所内の相関関係というか相姦関係が明らかになり
      家庭内争議や研究所内人事の騒乱が予想されますね。』

      これは、2003年かその後あたりにホームページか
      ネットの記事で読んだ記憶があった話です。
      女性大学院生に
      「あなたが好き、奥さんと別れて私と結婚して。」
      と言われ舞い上がり、奥さんとの離婚と院生との再婚を
      考えていた男性研究者が、SARS貰って慌てていたら
      研究所内の男性職員が他に何人も感染して
      彼女が濃厚接触していた事実に気づいて唖然とした。
      最後は所長までいかないけど上層部とも濃厚接触していた
      と言う何処でも在りそうなオチがついた話でした。

      一番ハンコをくれない教官と寝て進級する女子学生って
      いませんでした?

      1. とある福岡市民 より:

         うわあ……(/ _ ; )
         文字通りの濃厚接触。しかも複数。もしかして八股?どんだけビッチなんですかその女子院生。

        > 「あなたが好き、奥さんと別れて私と結婚して。」と言われ舞い上がり、奥さんとの離婚と院生との再婚を考えていた男性研究者

         こういうのぼせもん、どこの国にもいるんですね。他にも男がいるのに気付けないとはバカな奴……
         そして浮気が発覚し、奥さんとバトルを繰り広げて離婚アンド慰謝料。定番コースですね。
         ここで男性研究者と女子院生が愛を貫き、SARSと奥さんからの攻撃を受けたりやり返したりするドロドロの展開を期待してました。まさにSARS婚、SARSが繋いだ愛。
         でも女子院生がこんなビッチでは期待するだけ無駄でしたね。残念です(/ _ ; )

        > 一番ハンコをくれない教官と寝て進級する女子学生っていませんでした?

         私の行ってた大学は、研究室や診療科が出した個別の試験の結果を、関係する先生達が総合的に判断して単位認定と進級を決めてました。ですから、寝技を使うには複数人に挑まなければなりませんので、学生にはハードルが高いです。
         私が知らないだけかもしれませんけど。
         大学院には行ってませんのでわかりませんが、大学院生には寝技を使う女子もいたかもしれません。
         
         5年生のポリクリでどこかの内科を回っていた時、その科にシングルマザーの女医さんがいました。
        ……ええ、お察しの通り、不倫です。
         その女医さんとは接点がありませんでしたので、同期から聞いた噂以上の事はわかりません。

  15. めがねのおやじ より:

    ポプラン様
    新宿会計士様

    投稿ありがとうございます。分かりやすい文章で、精緻な内容で、とても読み終えるのが勿体なかったです。

    しかし、野鳥や猛禽やゲテモノを食するのは、私には到底不可能です。中国人は本当にどんな味覚、胃袋をしているのでしょうか。

    2003年はWHOも機能していたが、2019年は歯止めも警告もされず。トランプ大統領の「WHOが中国によって機能不全に陥った」の発言は、マトを得ています。

    03年、19年共に中国で最初、発症した。中国の衛生観念を欠いた食文化がコロナウィルスを人間界に蔓延させた。大国になっても頭ん中は幼稚園児以下(園児に失礼だな)、文明のカケラ、文化の匂いも感じません。

    この2019〜2020コロナ禍は、世界を敵に回す中国の組織的な隠蔽工作だと、非難を浴びても他国の所為にするとんでもない一党独裁国家だから可能でした。米国だけでなく日本も欧州も、先進国は一致団結して糾弾せねばなりません。

    1. ポプラン より:

      めがねのおやじ 様

      基本的には相手の文化を肯定するのが文化的と考えてしまうので。
      また美味しいものには目が無いので蝙蝠や猫鍋は食べませんが
      ドミニクコルビの調理する田鴫や山鴫は食べてしまいます。
      それに鳩も食べちゃうんですごめんなさい。

      WHOの中の人が一番憤っているのではないでしょうか?
      体制内改革してほしいです。
      押谷先生は何でWHOでのキャリアを捨てたのか?
      その辺にヒントはありそうですね。

  16. ブルー より:

    SARSと武漢コロナ。
    二つの感染伝播のそれぞれの先覚者がどちらも亡くなっているというところに医療という仕事が危険の最前線で人助けをする事なのだ、と思い知らされます。 言葉の真の意味で尊い犠牲であると思います。
    それにしても李文亮氏に対する中共の仕打ちは、そういう非人間的な事なかれ主義官僚が横行する国だと判っていてさえ、その理不尽さに怒りが沸いてきます。

    1. ポプラン より:

      ブルー 様

      李文亮先生はむごい目にあったなあと思います。
      手はなかったのかなあと僕が一生思う、皆さんに思っていただけると
      彼は永遠に生きられると思います。
      ベトナム共産党と中国共産党。
      ベトナムは小さな国だけど、ベトナム人の組織の方が好感持てますね。

  17. 伊江太 より:

    ポプラン様

    あのSARSを巡る様々な議論ももはや忘却の淵に沈もうとしていた昨今、武漢肺炎の世界的大流行で、今後ふたたび脚光を浴びてくると思います。その嚆矢ともなろうかという論考といっても良いかも知れませんね。面白く読ませて頂きました。

    SARSの流行については、カナダのトロントでの事例が詳細に検討されており、院内感染が中心であった第一波の流行が一応の収束をみた後、WHOの渡航警戒地域指定の早期解除を焦った市当局の判断ミスで、結局第二波の市中流行を招いてしまったという、かなり辛口の公的報告書を読んだことがあります。

    先のSARSにしても、今度の二番手にしても、本来は中国政府がトロント市がやったような分析と後世への教訓をくみ取る作業を行うべきでしょうが、それはまず期待できないんでしょうね。政権批判にも繋がり兼ねない冷徹な現状分析は決して許さない。正史とされるものは、天命を受けて勃興し、天命を失って没落したとされる前代王朝の事跡を、次の王朝の解釈によって記述されるべきものという中国の伝統は、「科学的社会主義歴史観」を標榜する共産党中国になっても、忠実に受け継がれているようです。

    時系列に沿って明らかになっている事実を列挙し、その意味を推理によって繋いでいくお説の展開は、知的作業としては面白く、また外部からこうした試みを続けていく以外にはないのでしょうが、やはり闇に包まれた真相はまだまだ暴かれていないんだろうなという、歯がゆさがどうしても残ってしまうようです。

    1. ポプラン より:

      伊江太 様
      光の国父孫文に対する、闇の国父毛沢東の伝記すら出版される時代
      ですからその内明らかになるだろうと期待して今のところは妄想で
      楽しむことにします。
      全くの雑談ですが、孫文は雅号と言うのか中山を名乗りますが、
      本人が日本潜伏中の隣家の表札から取ったと言われているそうで、
      明治帝の母親の実家 公家の中山家の隣に清朝の暗殺者に狙われる
      孫文を潜伏させていたのですね。
      正田家の隣にゲバラを匿うようなもので、警備厳戒な所は良いのですが
      巻き込まれたらどうするのだろうと明治期の右翼の肝の太さには
      驚きます。

  18. まんなっか より:

    生きる事即ち政治の中国において、これからも情報開示や未知の脅威に対する防護は期待できないでしょう。
    今回コロナウイルスで惨状が招かれましたが、中国では運が悪ければ起きるのです。
    自然の前に人倫なぞ無意味であると西洋的論理や日本的価値観は考えますが、世界の一部はそうではない。人倫が正しければ間違いなぞ起きない。一定数の人の理解力の限界もそのあたりにあると考えられます。でなければ先進国でここまで新興宗教が出てこない。
    個人的には中国の場合、地方政府の権限が結構強いように感じます。中央は結構早い段階から注視していたように報道からは感じますが、地方政府は隠蔽する気しか無く、習近平が医学的見地に立って強権振るう気が無かったのではないでしょうか。この点に関しては正直アメリカ・トランプも似たり寄ったりな気もします。

    1. ポプラン より:

      まんなっか 様
      中国は基本的に中央集権だと思います。
      共産党というシステムが地方分権という事を許しませんよ。
      だから中央政府の危機感の無さが今回の悲劇の原因だと思います。
      でないとしたら、生物兵器としての使用を考えていたから
      ということになると思います。

  19. 名無Uさん より:

    ポプラン様へ

    感染症、疫病の歴史は、全世界に多大な影響を及ぼしてきました。その一端を感じさせる御投稿、ありがとうございます。

    1月17日まで湖北省は感染者の報告をストップさせ、習近平国家主席はミャンマーへ外遊しました。普通に考えれば、湖北省から北京に対して、まともな報告が17日にまでに上がっていなかったと考えるところです。
    まあ、中共の隠蔽工作に対しては、ここが逃げ口になるところでしょうか…
    『北京中央政府はけして隠蔽はしなかった。ただ、湖北省からの報告が遅れたことが原因である』との逃げ口上がある、という意味です。
    1月18日には武漢伝統の『万家宴』が開催となり、この時点で武漢肺炎封じ込めの失敗は確定したのでしょう。

    と言っても、全世界で多くの犠牲者が出ている以上、世界各国は中共に対して損害賠償を請求しないと腹の虫が収まらないでしょう。そんな逃げ口上など、今さら無意味です。多くの国で裁判が起こされている以上、行き着くところまで行くようです…
    『中国』の公式の立場としては、第二次世界大戦の敗戦で蒋介石は台湾を得る代わりに戦時賠償を放棄しました。毛沢東は1972年に、公式に戦時賠償請求の権利を放棄しました。(その代わり、莫大なODAを受けとることに成功します。)
    これがあるから日本としては、中共に損害賠償請求しにくい事情がある。(まあ、鬼になってアメリカと歩調を合わす手もあるのですが、最終手段になるでしょう。)
    だからといって中共の肩を持ってしまうと、全世界の人々からの怨嗟の声まで引き受けてしまうことになりかねない。中共と一くくりにされてしまうと、即レッドチーム行きです。(笑)
    あまりに危険だから、どこの国も米中を仲介しようと言う国は出てこない。
    武漢肺炎は、世界のこれからの歴史にとっても、実に不幸な歴史を用意したのかも知れません。

    1. ポプラン より:

      名無Uさん 様

      それなんです。
      合衆国ならできるけど、日本には賠償請求がしにくい罠を蒋介石に
      掛けられているのです。
      台湾独立、尖閣諸島の領有、宗主国として竹島日本領有を認めさせられれば。
      交渉力の低い日本政府としては十分ですが、
      新たな日比谷焼き討ち事件起きそうですね。

  20. イーシャ より:

    ポプラン 様

    興味深くも読みやすい論考を投稿いただき、ありがとうございます。
    夕食のすぐ後だというのに一気に読んでしまいました。

    SARSの第2波に
    ・ゲテモノ屋さんを代表とする野生動物扱者
    が含まれていることが気にかかります。
    武漢肺炎は世界中に広まってしまったため、ペットや家畜から野性動物まで、SARSとは比べ物にならないほど蔓延しているでしょう。そこから始まる第2波は、かなりの部分が感染経路不明になるのではと危惧しています。無症状のまま伝染することから、第2波が検出されたときには既にエンデミック〜エピデミックになっている恐れも。
    散発的発生に押さえるには、これまで馴染んできた生活様式のなかから、改めるべきものは改める必要があるのでしょうね。

    中国は、これからも繰り返し新たな感染症の震源地となるでしょう。
    これを機に、中共を壊滅に追い込むか、中国そのものを世界から隔離する方向に進めばよいのですが。

    本稿では触れられていないことについて一言。
    武漢肺炎の発生源は中国ですが、対応を誤らせて流行を世界に広げた国がもう一つあります。
    劣等感を誤魔化すために、検査さえすれば流行を押さえられるかの如く宣伝し、信頼性の低い検査キットをウリ散らかした国が。
    この点については、感染収束後の検証時に、忘れず確認するよう言い続けたいと思います。

    1. ポプラン より:

      イーシャ 様
      近くて遠い国に関しましては、従属変数でしかないので考えていませんでした。すみません。相手にしようがないというのが本心なのです。

  21. michi より:

    四つ足で食べない物は机と椅子だけ
    二本足で食べない物は両親だけ
    空を飛ぶ物で食べないのは飛行機だけ
    水中にいる物で食べないのは潜水艦だけ
    ……

    1. ポプラン より:

      michi 様

      よく言われますよね。
      まあ融通が利くという意味では
      「遠くの親戚より、近くの中国人」
      という表現があるようですね。

  22. 自転車の修理ばかりしている より:

    「何故こうなったのか」を検証することは「どうすればこれを起こさずに済むか」を考えるために絶対に必要なことです。ですがポプラン様の投稿を読んで頭に浮かんだのは、前向きな思いではなく、「中国はこれからもまたやらかすだろうな」という暗澹たる予想でした。そしてその規模はどんどん大きくなっていくだろう、という事も。

    1. ポプラン より:

      自転車の修理ばかりしている 様
      三つ位に分かれて内ゲバして、外に向けるエネルギーが少し減ってくれると良いのですが。まあそうなるとまた新たな孫文や袁世凱や蒋介石が出てきて大混乱になるでしょうし。

  23. 匿名 より:

    >2020年1月1日、武漢市公安局が武漢市中央医院の医師8名を呼び出し、自己批判文を要求。

    何を考えてこんな事やってたんだか。まあ、WHOが機能不全というよりも中国の機能不全の巻き添えになったのだ、って感じですけど。SARSのあとにWHOにマーガレット・チャンを送り込んだ成果が出たというべきか。これもある種の「中国病」の伝播か。
    中国に太陽暦ベースで活動するように強制すれば、少しはましになるかもしれないですね。なぜ陰暦の風習が文化大革命で生き延びてしまったのか・・・

    1. ポプラン より:

      匿名 様
      文化大革命を「革命」と思うからの誤解ではありませんか。
      文化大革命と言う名の「権力争い」
      粛清と言う名の「傷害・殺人」
      と思います。
      残虐さと言う意味で西大后と江青女史に違いを感じないのです。
      だから民族性に根ざした習慣までは、変えられないし変えない。
      ように思います。

  24. ななよん より:

    ポプランさま
    内務省衛生局編著の「流行性感冒」に続き、SARSとの比較のご投稿、一気に読みやすく、また心を震わせる内容から(特にカルロ・ウルバニ医師と李文亮医師のくだりに)、やるせなさであり悲しみであり少しの怒りであり冷静な中にも「青白き炎」を感じた次第です。
    新宿会計士さま
    本当に、本稿をはじめ優れた論考の数々に触れることができる、このような場をご提供いただき、深く感謝申し上げます。

    一点だけ付け加えることは、SARSとの比較ではWHOの特に事務局長の姿勢と言動でしょう。トランプ大統領のWHO宛のレターに関する例のツイターが5/19にて、本稿作成はそれ以前だったかも知れません。お読みの方も多数おられるかも知れませんが、ツイッター掲載のレターから引用します。
    In 2003, in response to the outbreak of the Severe Acute Respiratory Syndrome (SARS) in China, Director-General Harlem Brundtland boldly declared the World Health Organization’s first emergency travel advisory in 55 years, recommending against travel to and from the disease epicenter in southern China. She also did not hesitate to criticize China for endangering global health by attempting to cover up the outbreak through its usual playbook of arresting whistleblowers and censoring media. Many lives could have been saved had you followed Dr. Brundtland’s example.
    (概訳)
    2003年SARS流行のときに、ブラントランド事務局長は、WHO55年の中で最初の緊急渡航勧告として、中国南部の発症地との往来を拒むよう宣言しました。彼女はまた、中国が内部告発者を逮捕しメディアを検閲して発生を隠蔽することが、世界的な健康を危険にさらしていると、中国を批判することを躊躇しませんでした。ブルントランド博士の例に従えば、多くの命が救われたでしょう。

    テドロス事務局長およびWHOがSARS-CoV-2対応で、何を行い、何を行わなかったか、中共との情報ロンダリングの検証も当然に必要ですし、感染が世界的に拡がったのは作為・不作為の別なく「人災」であることの追究が待たれます。

    1. ポプラン より:

      御指摘の点は、認識しております。
      歴日   初感染から  
      2003/2/25 101 春節の終わり
      2003/2/26 102 →ベトナムハノイ移動発症 
                 フランス病院入院→
                 院内感染(病院スタッフ)
         ウルバニ新型肺炎と気づく→
                 ベトナム政府にWHOとの共同行動を説得する 
      2003/3/11 115 カルロ・ウルバニ 国際学会のため
                  タイ・バンコクへ移動発症
      2003/3/12 116 WHO グローバルアラート
      2003/3/15 119 WHO 広東省・香港への渡航自粛勧告
      2003/3/29 133 カルロ・ウルバニ死亡
      3月15日の渡航自粛勧告のことですね。
      SARSの場合には初感染から119日目なんですが、
      今回WHOは渡航自粛勧告を出すのがかなり遅れて実質上意味がなくなってました。
      というか渡航自粛に反対してましたね。
      いやはや何とも・・・

  25. 成功できなかった新薬開発経験者 より:

    ポプラン様

    興味深い論考、ありがとうございます。

    ふと思ったのですが、毎年、冬の季節性インフルエンザ、
    出発点はどこなのでしょう。

    各地域で眠っていたのが、季節に応じてばらばらに再流行する。

    となれば、しばらく眠っていても、秋に再流行するかもしませんね。

    今回は早春からだったので被害が少なくて済んだが、
    秋から流行だと、これは一大事かもしれません。

    現状からの回復だけでなく、秋から何が必要になるか、
    長い視点が必要かもしれません。

    日本人、そういうのはなんか不得意そう。

    1. 引っ掛かったオタク より:

      良くも悪くも四季があり、
      風水害地震噴火などを経験し続けたことにより、
      長期俯瞰よりは現状対応、戦略的より戦術的、演繹的思考より帰納的思考、
      を、より得手とする集団になっとるのかもしれませんな…

    2. ポプラン より:

      成功できなかった新薬開発経験者 様

      ホント夏のインフルエンザウイルスはどこにいるのでしょう?
      今年はコロナ感染で上気道感染の原因検索が多くなることが
      見込まれるのでインフルエンザも明らかになることを期待しています。

      国内の感染源は、当然判明したクラスター潰しを継続しながら。
      夜の世界の感染をいかに防ぐかが大事だと思います。
      米海軍のレポートに汚染指の陰部挿入による感染の指摘がありました。
      発熱や呼吸器症状が無く、発症数日前で口腔咽頭内にウイルスがある
      場合を除くと入浴や手指体幹の洗浄後のプレイは可能なように思えます。
      ソフトなキャバクラよりかえって固定された場所のハードな風俗の方
      が安全という事になりますかね。
      ただ何分にも感染時の追跡が困難なので難しいです。
      国外からの侵入は、2週間の確実な検疫ができるかどうかだと思います。
      中韓のファーストトラック!?
      鼻から牛乳が出そうです。おまいら好きにやってろとも思います。
      スマホで追跡は困難だし、分かった時には感染しているわけですから。
      やはり2週間の検疫がしたいですね。
      答え合わせは、来年いや数年後と言う気の長いお話になりそうです。

  26. りょうちん より:

    SARSのあとの反省からPHEICが作られ、豚フルで発動したら弱毒性で、批判された経緯も含めると良かったかもしれませんね。
    ただし、その後のエボラでは「発動が遅すぎる」という事件がありましたから、直近の判断が影響を受けたという説はどうかと思いますが。

    今回は、長官自身のムーブが臭すぎて、WHOはもうダメという認識が主要国に広がりました。
    国際機関の長を先進国は出さないという偽善をどうにかしないと国連関係機関はみんなクソのままです。

    1. ボーンズ より:

      りょうちん 様

      国際機関の長を先進国は出さない…というのは、なるべく利害関係の少ない国から選ぶというタテマエから来ていそうですけど、それを逆手に取る国がいるので、捨てざるを得ませんね。

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