昨日の『【読者投稿】PCRは本当に大変!地方衛生研に感謝を』でも少しだけ触れたのですが、数日前、「とある福岡市民」様というコメント主の方から、医療現場から見た入国規制に関する非常に秀逸な論考を頂戴していました。文字数については非常に長いのですが、当ウェブサイトの場合だと読者の方々のレベルも高く、また、科学的議論を無視して「140文字で説明してくれ」などとおっしゃる方も(おそらく)いらっしゃらないと思いますので、ほぼそのまま掲載したいと思います(ちなみに本稿の長さは、当ウェブサイトの史上で最長です)。

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読者投稿

コロナウィルスに関連する読者投稿まとめ

本稿も、「読者投稿」です。

昨年の『お知らせ:読者投稿を常設化します』でもお知らせしたとおり、当ウェブサイトでは読者投稿を歓迎しております(投稿要領につきましては『必ずご確認ください(2019/12/16日版)』などをご参照ください)。

今年に入ってからこの『読者投稿』シリーズがますます充実していて、「韓国在住日本人」というハンドル名のコメント主様による大人気シリーズに加え、最近では例のコロナウィルス騒動の発生に伴い、現役の医師、理系研究者、工学研究者の方々による解説記事をご投稿いただいています。

このうち①、②、⑥が「りょうちん」様という現役のお医者様、③、④、⑦が「ケロお」様という理系研究者、⑤が「イーシャ」様という工学研究者のご投稿であり、いずれも客観的事実をもとに積み上げた非常に良質な論考です。

また、韓国在住日本人様の最新論考『【読者投稿】在韓日本人が見たコロナウイルス協奏曲』も、テーマ的にはコロナウィルス騒動に関連する記事のひとつでもあります(今になって思えば、タイトルは「協奏曲」ではなく「狂想曲」とすべきでした。韓国在住日本人様、大変申し訳ありませんでした)。

初めての読者投稿

こうしたなか、本稿は「とある福岡市民」と名乗るコメント主様が初登場です。

昨日の『【読者投稿】PCRは本当に大変!地方衛生研に感謝を』では、ケロお様による

とくに医師の『とある福岡市民』様からは、『りょうちん』様とともに、医療現場の状況や医学的見地からのコメントがいただけております。

という言及にもあったとおり、とある福岡市民様からは、普段から非常に優れたコメントを頂戴しています。

本稿はりょうちん様から頂いた『【読者投稿】行政の観点から考察するウィルス騒動』の読者コメント欄における議論の流れを踏まえたもので、学術論文や医療現場の知見などをもとに、入国規制がいかに意味のないものであるかについて説き明かしてくださっています。

なお、議論の前提として「とある地方大学の教員」様というコメント主様からのコメントにざっと目を通しておくと、いっそう理解が深まります。この「とある地方大学の教員」様からのコメントも少々長いのですが、これ自体が非常に秀逸なコメントですので、参考として本稿の末尾に掲載しておきたいと思います。

前置きが長くなりましたが、ここから先がとある福岡市民様からの読者投稿です(原文のタイトル案は『入国規制が医療現場に与える影響について 医療現場の片隅から』ですが、当ウェブサイトの判断でタイトルを変更したほか、論考中、複数の小見出しを追加しています)。

入国規制が医療現場に与える影響について~医療現場の片隅から~

とある地方大学の教員先生にはお忙しい中、大変貴重な論文をご紹介いただき、まことにありがとうございました。先生の論文を援用しつつ、改めて私の考えを述べさせていただきます。長過ぎるとは思いますが、どうしても削れない事柄ですので、お付き合いいただけますと幸いです。

私は現在多くの仕事を抱え、ろくに休みも取らずに働いております。そのためいただいたコメントにはお返事を返す事があまりできません。コメントをいただいた方には先にお礼を述べてお返事に代えさせていただきます。皆さま、いつも勉強になるコメントをいただき、まことにありがとうございます。

140文字で要約

最初に、本稿を140文字で要約しておきます。

中国からの入国規制は自殺行為。ウイルス防止のためなら中国人だけでなく中国からの輸入も完全に止めないと不可能。マスクなどの中国製医療資材がなくなれば日本の医療現場が武漢以上に崩壊する。中国製医療資材が十分確保できれば感染者が増えても死亡者を減らせる。入国規制をしない方が日本のため。

時間稼ぎ2ヵ月、短すぎ

学術論文から見た、「入国規制に意味なし」

とある地方大学の教員先生からご紹介いただきました、2番目の論文からは、2009年の新型インフルエンザH1N1流行の際、各国の行った入国制限の効果が示されています。

Effectiveness of travel restrictions in the rapid containment of human influenza: a systematic review

Objective: To assess the effectiveness of internal and international travel restrictions in the rapid containment of influenza.<<…続きを読む>>
―――2014/09/29付 US National Library of Medicine National Institutes of Healthより

要約から一部抽出すると、入国制限を実施することによる効果は次のとおりです。

  • 国内流行の遅延効果…3日~2ヵ月
  • 国内流行ピークの遅延効果…数日~4ヵ月
  • 感染の減少効果…3%

散々な結果ですね。

そして調査対象の国にはアメリカ、英国、オーストラリア、イタリア等の先進国が含まれていますが、入国規制をここなったことで流行を防止できた国はひとつもありません。流行発生直後に始めてこの結果ですから、6週間後に入国規制を行った場合はさらに効果が低くなってます。

SARS-CoV-2はインフルエンザと同程度の感染力があると考えられています。ですから各国が今回取った入国制限も、おそらく新型インフルエンザと同じような結果になるでしょう。また、感染者数を増やさないためにあえて検査しない国がないとも限りません。

(※効果が乏しいのに各国が入国規制を行った理由はわかりませんので述べるのを控えます。)

厚労省の初動と2ヵ月経過後の現状

中国でCOVID-19の発生が確認できたのは2019年12月、WHOに報告されたのは12月31日、厚生労働省がCOVID-19の報告を最初に出したのは1月6日でした。

それからSARS-CoV-2の知見が明らかになるにつれて厚生労働省の公開情報も更新され、1月22日までには次の対策案が示されました。

  • インフルエンザウイルスと同じく飛沫感染や接触感染で拡大する。そのため、インフルエンザウイルスと同じ感染予防策が必要である
  • 多くは軽症で治癒するものの、一部は重症化して肺炎を発症し、さらにごく一部は死亡するリスクがある
  • 特効薬はなく、入院加療の際は人工呼吸管理などの対症療法を行う

いずれも医療従事者にとってはCOVID-19の対策を立てる上で必要不可欠の情報です。

その後、武漢封鎖や春節、日本国内の感染者発生、ダイヤモンドプリンセスの苦難と様々な出来事があり、ウイルスの知見もどんどん出てきて、最初の発表からもうすぐ2ヵ月になります。入国制限によって期待できる流行遅延効果が切れる頃ですね。

入国制限で時間を稼ぎ、その間に必要な対策を立てるメリットがある、というのが入国制限を主張する方の持論でした。さて、この2ヵ月間で医療従事者がCOVID-19対策に活かせる有効な治療法ないし予防法に変化があったでしょうか?

じつは、大して変わってません。

COVID-19の臨床経過、重症化率、致死率、一人の感染者からの伝播人数などの疫学データなど、中国が隠蔽してきた実態が明らかになったという貴重な知見はありました。しかし感染予防や患者さんの治療方法は変わってません。

治療薬の候補となる薬剤も挙がってきましたが、有効かつ安全なものかどうかまだわかっていません。

薬害エイズ事件で多くの被害者を出した歴史のある日本では、新規薬剤の採用・使用にはどうしても慎重にならざるを得ません。臨床試験開始から効果判定と安全確認を経て、臨床現場で使用するまでは長い時間がかかります。とても2ヵ月では無理です。

結局、医療現場にとっては、入国規制に何のメリットもありません。時間稼ぎをしようにも、2ヵ月では短すぎるのです。流行遅延効果が最短の3日であれば尚更です。

風邪でも花粉症でもないなら、マスクの使用は控えて!

むしろ困っているのはマスク不足です。あちこちの医療機関を訪問するのですが、どこもマスク不足の影響を受けています。

COVID-19の治療は重症者の対症療法に加え、他の患者さんにウイルスをうつさない事が重要になります。COVID-19の重症者だけの担当を付ける余裕がある医療機関はあまりありませんので、医療スタッフはどうしても他の患者さんと掛け持ちになります。

COVID-19の患者さんが入室される部屋に出入りするたびにマスク、エプロン、手袋など、使い捨ての医療資材を交換しなければなりません。これらは患者さんの咳、唾、痰、体液、尿、便など、ウイルスが含まれている可能性が非常に高い物質から医療スタッフ自身を守る盾です。

(※使い捨てにするのは医療従事者を介して他の入院患者さんにうつさないようにするためです。)

入院患者さんは高齢者だったり、心臓、肺、腎臓に持病を持っていたりと、コロナウイルス感染で重症肺炎になるリスクが高い人です。そのため、医療スタッフは細心の注意を払っています。インフルエンザウイルス、ノロウイルス、MRSAのような病原体にもそう対応してきました。

春節後にコロナウイルスの報道が増えたものの、多くの医療従事者は気にしつつも危機感は乏しいようでした。しかし日本各地でパニックが起き、マスクの買い占めが起こるようになると、病院に入荷するマスクまで激減し、現場では一気に危機感が広がりました。

私が訪問する病院では1日1人1枚まで、または病棟担当者以外の使用禁止など、どこでもマスクの使用制限が始まっています。

マスクは感染者が感染を広げにくい効果はありますが、健康な人が感染を予防する効果には乏しいです。その事を私は訪問先の事業所にしばしば訴えてますが、「予防のためにはマスクがいい」という誤った一般常識は強力で、なかなか広がりません。

中途半端に流行が遅れたせいで、医療機関はマスク不足に陥るという事態になっているのです。これから流行が本格化した時にマスクなどの医療資材が足りるのか。私は恐怖さえ感じています。

医療機関のマスクを確保するため、仕事で必要でもなく、自宅で介護をしているご家族もいない、風邪や花粉症でもない健康な方は、使い捨てマスクのご使用を控えていただきますよう、切にお願いいたします。ファッション目的の伊達マスクは本当にやめていただきたいです。

予防のために使いたい方は、手作りの代用マスクや、洗って使えるガーゼマスクやタオルでも同じ効果が得られますのでそちらをお勧めします。

スーパースプレッダー、MERSの歴史に学ぶ

スーパースプレッダーとは?

以前、「入国規制に意味がない」と主張したときに、私は「スーパースプレッダー」という用語を使いました。聞き慣れない方もいらっしゃるでしょうから改めて説明します。

SARS-CoV-2の基本再生産数、つまり1人の感染者がうつす感染者の平均値は今のところ1~3人とされます。インフルエンザウイルスもほぼ同様です。

しかし現実には1人の感染者から数十人へうつしてしまう事がしばしばあり、そういう人の事をスーパースプレッダー(多く拡散する人)と呼びます。中でもコロナウイルスはスーパースプレッダーがしばしば出現する事が知られてます。

コロナウイルスのひとつである「MERSコロナウイルス」を例に挙げます。

MERSコロナウイルスは2015年に韓国で流行しましたが、その際、韓国国内で最初の感染者から29人へ、その29人中の1人から別の86人へ感染が広がったケースが報告されています。

詳しくは国立国際医療研究センターの忽那賢志先生が「新型コロナウイルス感染症の「感染力」はどれくらい強いのか?」という題でわかりやすい記事にまとめてます。ご興味のある方はぜひともご覧下さい。

新型コロナウイルス感染症の「感染力」はどれくらい強いのか(2020/01/26 13:54付 Yahoo!ニュースより)

今回のSARS-CoV-2でも大邱市の新興宗教団体「新天地イエス教会」の教会に通っていた信者の間で感染爆発が起きています。1人の信者がスーパースプレッダーとなり、集会に参加した多くの人達へ一気に拡大したと考えられます。

これは韓国だから拡大したのではありません。誰でもスーパースプレッダーになる可能性があります。日本人とて例外ではありません。

入国規制に求められるのは『完璧』

このスーパースプレッダーの存在を前提として、入国規制の話に戻ります。

入国規制を行う目的は国内に流入する感染者を最小限に抑える事です。目標人数はできればゼロ、多くても数十人でしょう。

私見ですが、入国規制を主張する人は往々にして、入国規制に完璧を求める傾向にあります。そのような人は入国時の検査をすり抜けた人がたった1人出ただけでも「水際作戦は大失敗だ!」「こんなに甘過ぎる検査をして政府は何をやっているのだ!」と政府をバッシングするようです。

最小限に抑えて流行を遅らせられたらいい、という方もいます。それでも感染者が50人を超えたら、やはり入国制限は失敗と断定して政府を批判するのではないでしょうか。

そうであればなおさら、スーパースプレッダーを1人でも入国させたらアウトです。コロナウイルスは86人にうつすスーパースプレッダーが存在することがわかっているのですから。

しかしどの感染症にどのくらいの割合でスーパースプレッダーが存在するのかわかっていませんし、だれがスーパースプレッダーになるのか、予想さえできません。

となると、「全員がスーパースプレッダーになり得る」という前提で入国者全員を拒否しなければダメです。外国人観光客やビジネスマンだけではなく、貿易関係者、流通関係者、密入国者、疑わしい人も含めてすべて禁止です。

貿易感染者、流通関係者の方々には引き合いに出してしまい、大変申し訳ありません。しかし入国規制を主張する方は外国人の観光客やビジネスマンばかりを想定しているようですので、一般の方にもイメージしやすい例として挙げさせていただきました。

かくいう私もスーパースプレッダーになり得ます。医療従事者はスーパースプレッダーになるリスクが高いのです。

外国人観光客だけを狙って入国禁止にするのは単なる政治的パフォーマンスです。入国規制を求める人はパフォーマンスではなく、ウイルスの入国を確実に阻止する事を求めているはずでしょうから、想定される全ての感染経路を止めなければなりません。

宿主になり得る動物スーパースプレッダー

ところで、コロナウイルスは人畜共通感染症です。今回のSARS-CoV-2の宿主になり得る動物はまだ全部はわかっていません。という事は、全ての動物が宿主になると想定し、その入国も阻止しなければなりません。

例えば、渡り鳥は疑わしい個体を全て海上で撃ち殺さなけばなりません。たった1羽、死骸であっても入国や上陸を許せば、その鳥から直接、もしくは渡り鳥と接触した他の鳥や家畜を介して感染した人がスーパースプレッダーになり得るからです。

致死率が約60%とかなり高い鳥インフルエンザウイルスH5N1は、水鳥からカラスやニワトリを介してヒトに感染する事が知られています。中国では鳥インフルエンザによる人間の感染と死亡が時々報告されます。日本でも渡り鳥から高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された事があります。

渡り鳥がコロナウイルスの宿主になるかどうかはまだわかってません。しかしそれを否定する報告もありません。すべての鳥を上陸前に海上で撃つしかないのです。

鳥だけではありません。海を泳いで渡る動物も、貨物船に紛れ込む動物も全て、入国前に1匹残らず、殺処分しなければなりません。1匹でも逃してしまったら、その動物に接触した人がスーパースプレッダーと化して数十人を感染させるかもしれないからです。

そうなったら「水際作戦は大失敗だ!」とマスコミはバッシングし、一般の国民はパニックになって検疫や入国に関係する方を批判するでしょう。入国規制を主張する人は入国規制に完璧を求めがちですから。

そのような規制が現実にできるでしょうか?

感染モデル作りの難しさ

黒インク増加モデル

感染症の拡大モデルを水に垂らした黒インクの拡散に例えて感染モデルを作られた方がおられました。黒インクは物質であり、粒子は一定の速度で水の中に拡散します。

想定されている環境はわかりませんが、おそらく気温、水温共に常温で、水は振動のない状態と思われます。黒インクの粒子が拡散するのと完璧に同じようにウイルスの感染者も増加すると仮定すれば、感染者は常に一定の感染増加率で増加するでしょう。

最初の感染者を10人で全員外国からの入国者、感染増加率を常に1週間で100%、入国規制を大して行わないと仮定すれば、感染者の延べ人数はこうなります(これを、仮に『黒インク増加モデル』と名付けます)。

黒インク増加モデル
  • 0日目…10人
  • →1週間後…20人
  • →2週間後…40人
  • →3週間後…80人
  • →4週間後…160人

このケースでは最初の10人が外国からの入国者であった場合、入国規制を行って受け入れをゼロにすれば、4週間後の感染者をゼロにする事ができます。受け入れが5人であれば、4週間後の感染者は80人に減ります。

ただし、このモデルは感染増加率が常に一定である場合にしか成り立ちません。

MERS参考モデル

次に、入国規制が最初は完璧に行われたものの、2週間後に1人の感染者が発生し、その人がスーパースプレッダーとなって、韓国のMERS同様86人に感染させ、その後は1週間で100%増加したというケースを想定します。

これを『MERS参考モデル』とします。すると感染者ののべ人数はどうなるでしょうか。

MERS参考モデル
  • 0日目…0人
  • →1週間後…0人
  • →2週間後…1人
  • →3週間後…87人
  • →4週間後…174人

入国規制を行わなかった『黒インク増加モデル』よりも多くなってしまいましたね。

しかも感染者の発生は後から判明する事もあります。完璧な入国規制によって感染者がゼロに抑えられた、と自画自賛していたのに、4週間後に突然100人余りの感染者が判明し、遡及調査をしたら実は2週間目に1人が感染していたと発覚する事もあり得ます。

韓国の大邱で起きている集団感染もそのようですね。

最初の感染者がスーパースプレッダーにならなくても、その人の家族や、外出先で接触した人がスーパースプレッダーになる可能性もあります。

感染経路がまったくわからないことや、入国規制の対象でない国から感染者が広がることさえあります。実際、今回のCOVID-19でも日本人の感染者には感染経路がわからないケースと、ハワイでの感染が疑われるケースが出てきました。

フィリピンも中国からの入国を禁止しましたが、香港経由で入国した中国人の感染者を防ぐ事ができず、その人をろくな医療も行えずに死亡させてます。感染防止ないし減少を狙って入国規制を行ったにも関わらず、感染者数があまり変わらないなら、一体何のために入国規制を行ったのかわからなくなります。

入国規制に意味なし

この2つのモデルの比較により、入国規制にはあまり意味がない事が何となくお分かりいただけるでしょうか?

ウイルスの感染増加率は、中長期ならデータが十分揃いますので、モデル化して感染増加率の平均値を求める事も可能でしょう。しかし初期段階において、感染増加率が常に一定であるとは限りません。例えば、『MERS参考モデル』において感染増加率は、0%→0%→不明→8700%→100%と変動してます。

ウイルスを生物と呼べるかは様々な議論がありますが、少なくとも黒インクのような物質ではなく、生命体の一種と考えられます。

そしてウイルスに限らず、あらゆる病原体の増減には、病原体の量や密度、病原体固有の特徴、天気や気候、気温と湿度、増減の周期、宿主の特徴や体調や免疫力、競合する他の病原体との関係など、様々な要因が絡んでいます。

そのため、ウイルスの感染者数の増減、増加率はしばしば変動します。

これらの要因を加味した上で感染モデルを作り、入国規制を行った場合と行わなかった場合の感染者数を比較したデータはまだありません。作成するとしても変数が多過ぎて困難でしょう。

ですから、『黒インク増加モデル』は感染症の事を知らない人が考えた机上の空論に過ぎないのです。そもそも生命体の増加モデルを考慮するにあたって、生命体ではない黒インクを用いた事自体がナンセンスです。正に「畳水練」です。

『MERS参考モデル』についても問題が多々ある事は承知してます。科学的でないという批判は甘んじて受けます。しかしこのモデルは現実に起きた事を参考にしているため、同じような事、またはそれ以上の感染拡大が十分起こり得るのです。

専門家が科学的な分析に基づいて作成したモデルや想定データも、現実との大きな乖離が生じる事はあります。その乖離と直面した時、医療従事者は現実の方に合わせて対応する事が求められます。

入国規制が医療現場を崩壊させる

中国製の物流の停止

感染防止を目的に入国規制を行うには、貿易や物流による入国も完全に止めなければダメです。

そうすると物流が滞り、各方面に影響が出ます。とくに中国のように日本との関係が深い国との間で物流が停滞ないし途絶したら、日本の各地、各業界に間違いなく深刻な影響が出ます。倒産する会社は1つや2つではないでしょう。業界が丸ごと消滅するケースだってあるかもしれません。

今回はマスクに絞って述べてみます。マスクの製造国の統計を調べるため、一般社団法人日本衛生材料工業連合会のホームページから「マスクの生産・在庫数量推移」のグラフを見つけました。

許諾を得てませんので細かい解説は差し控えますが、日本のマスクは2割が国産、8割が輸入です。輸入国の内訳がありませんので正確なデータはわかりませんが、中国産のマスクが大半を占めているようです(※なお、日本のマスクは8割が中国製と書いたのは誤りと判明しましたので取り下げます)。

そして過去5年間のマスク消費割合は家庭用が77%、医療用が18%、産業用が5%くらいです。しかし家庭用マスクを使用する医療機関も少なくないので、医療機関が使用するマスクは全体の2割を大きく超えるでしょう。国産マスクを全て医療機関向けに回したとしても足りません。

中国でマスクの需要が著しく増加しているいま、中国の工場は中国向けの納品を優先するでしょうから、日本に輸出されるマスクが安定供給されるかどうかはわかりません。少ない国産マスクも取り合いになります。

マスクの販売は医療機関向けを優先するというルールはありませんから、資金力が乏しくマスクメーカーとのコネクションも弱い中小の医療機関は後回しにされる事が容易に予想できます。

すでに書いた通り、医療従事者に取ってマスクは自分自身と患者さんを守る盾です。そのマスクの在庫が多くの医療機関で減少し、既に使用制限が始まってます。医療機関によっては在庫が2週間を切ったところも出てきました。

マスクだけではありません。医療現場では感染防止のため、安価な使い捨ての資材を使う事が多いのですが、その医療資材に中国製が少なくありません。

なぜ医療資材がこんなにも中国に依存するようになったのか、私にはわかりません。中国依存を批判する方の気持ちもわかります。しかし中国を好む好まざるに関わらず、中国製の医療資材なしでは日本の医療現場は成り立ちません。これは動かしようのない現実です。

いずれは中国依存を脱する必要があるでしょう。しかしそれには長い時間がかかり、迫りつつあるCOVID-19対策には間に合いません。理想や御託を並べて空論を弄んでも仕方ありません。手持ちの資材で何とかするしかないのです。

想像するも恐ろしい

日本の医療現場の片隅にいると、本格的な入国規制措置を講じていないにも関わらず、中国製マスクの安定供給に支障が出始めている状況に、危機感を覚えます。こんな現状に加え、みずから中国に入国規制をかけ、中国からの物流を完全に止めたらどんな事態になるでしょう。

想像するのも恐ろしいですが、書いてみます。

入国規制の網から漏れ、感染経路もはっきりしないのに発覚した大量のコロナウイルス感染者が病院に殺到します。そして病院の待合い室にて、他の理由で来院した患者さんにもコロナウイルスを移し、感染爆発が起きます。

コロナウイルスの特徴の1つに、一箇所に集まると「アウトブレイク」(感染爆発)を起こしやすくなる、というものがあります。

たとえば、ひとりひとりが別々の場所で安静にしていると1→2→4→8、とゆっくり増えるウイルスが、一箇所の閉鎖空間に集まると、10→100→1000→10000、という具合に、短時間で一気に増える事が起こり得るのです。

それだけウイルスが増加すれば、体調を崩して免疫力が低下した方、コロナウイルスの抗体を持ってない方はたちまち感染するでしょう。ということは、コロナウイルスの感染爆発と集団感染が最も起きやすい場所は「病院の待合室」または「病院の診察室前の廊下」という事になります。実際、武漢がそうでした。

厚生労働省がチャーター機の帰国者で検査を拒否した人に自宅待機を条件に帰宅を認めたこと、コロナウイルス感染の疑いがある人に最寄りの病院には行かないで保健所に電話相談を勧めているのは、コロナウイルスの特徴を踏まえた判断なのです(これが有効かどうかについて述べるのは差し控えますが…)。

受け入れた病院ではマスクはもちろん、中国製の医療資材が尽きてしまったので、感染防止対策を一切取れないまま、素手で治療にあたる事になります。患者さんは病院内でウイルスをうつしたりうつされたりしてすぐに重症化し、多くの人が亡くなります。

医療従事者も別の患者さんにうつして死なせてしまい、自分自身も感染して死亡します。

そのリスクが最も高いのは看護師さんです。中世ヨーロッパのペスト患者のケアに当たった修道士・修道女と同じ末期をたどる事になります。ちなみに中世のペストは中国・元朝から感染爆発が始まり、ヨーロッパに上陸して人口の30~60%が死亡する事態となりました。

ここで、英語のimmuneという単語はラテン語のimmunitasに由来します。ペスト患者を看護した人は自らもペストに感染して次々と死亡したのですが、治った人もいました。

そんな人は神の御加護があった人と考えられたので、納税の義務と徴税官の立入を免除する「不輸不入の権・immunitas」を与えられました。これが日本では「免疫」と訳されたのです。

入国規制は自殺行為

閑話休題。

結論として、日本政府が感染防止を理由に自らの意思で中国との入国規制を完璧に行ったら、医療資材の不足と感染爆発で日本の医療現場が崩壊し、多くの方々が亡くなってしまうのです。文字通りの自殺行為です。

入国規制こそウイルスを防ぐ最高の手段、と考える人には信じられないでしょうが、これが現実なのです。

それよりはウイルスが国内に流入するリスクを負ってでも、物流を維持して医療資材の十分な確保に努め、より多く発生した感染者には十分な医療資材を以って対応した方が、長期的には感染する方や亡くなる方を減らす事ができるのです。

そして、医療資材確保のためには中国をいたずらに刺激しない事も大事です。

意図してやったわけではないでしょうけど、数百万枚のマスクとまごころのこもった応援メッセージを送る事で中国共産党や中国人の対日イメージが良くなり、数億~数十億枚のマスクの安定供給を担保してもらえるようになったら、日本にとって悪い事ではありません。

そしてもうひとつ、中国が法治国家ではない事を忘れてはなりません。繰り返しますが、入国規制で感染を防止したり流行を送らせたりできるという根拠はありません。根拠もないのに日本が入国規制をかけたら、中国との関係は確実に悪化します。物流を含めた入国規制は、「経済制裁」に他ならないからです。

しかも日本が先に仕掛けた場合、中国に報復の大義名分を与える事になるので、国際社会での日本の立場は悪くなります。アメリカのように強力な軍事力と経済力があれば強行できるでしょうが、日本には無理です。

中国は報復に踏み切るでしょう。それも国際法に則って損害額と同額の制裁ではなく、日本人の感覚では有り得ない報復をする可能性があります。それがマスク禁輸、医療資材禁輸だったら、数週間で医療現場は崩壊します。

もしかしたら中国が韓国に対して継続している「禁韓令」と同じか、比較にならない程大きな報復をされるかもしれません。

そうなったらどんな事態が待ち構えているのか、もはや想像すらできません。

感情と思い込みで戦う愚かしさ 過去の歴史に学ぶ

さて、入国規制が日本の医療現場を崩壊させる事についてコメントを書いた後、少なからず反響がありました。幸い、半分以上は現状のご理解をいただけた好意的なものでしたが、「中国を擁護している」「中国に弱腰、腰砕け」のような反発も受けました。

私が守りたいのは日本の医療機関を頼っている患者さんと、患者さんに日々向き合っている医療スタッフです。

患者さんや医療スタッフに、日本人も中国人も、韓国人もアメリカ人もありません。誰もが全力で守りたい、尊い方々です。この方々の尊い命を守るためには入国規制を行わない方がいい、という結論に達したからそう述べただけです。決して中国を擁護したつもりはありません。

これを機会にさっさと破綻させ、チャイナの正体がどうであるかを、経団連を始めとする日本の様々な企業が痛い目に遭うことで思い知り

だれとは申しませんが、このように看過できない書き込みをする方もいました。

つまり、この方は多くの患者さんや医療従事者が感染症で死亡するリスクを無視してでも中国からのサプライチェーンを直ちに断ち切るべき、というご意見のようです。

その方は「安倍内閣率いる日本政府が日本国民を守る気がない」とも述べてます。私にはこの方の方がよっぽど日本国民の命を守る気がないように思えてなりません。それとも、入国規制でたくさんの方々が亡くなっても安倍総理大臣のせいにするおつもりでしょうか。

現実を見ようとせず、安易に入国規制を感情的に訴え、異議を唱える人にレッテルを貼って叩く人の意見を読むと、太平洋戦争での帝国軍人の上層部の人の言葉を思い出します。

  • 竹槍三百万本あれば列強恐るるに足らず
  • 二千万人の男子を特攻隊として繰り出せば戦局挽回は可能
  • およそ勝利の要訣は、『必勝の信念』を堅持することであります
  • 皇軍は食う物がなくても戦いをしなければならないのだ。兵器がない、やれ弾丸がない、食う物がないなどは戦いを放棄する理由にならぬ。弾丸がなかったら銃剣があるじゃないか。銃剣がなくなれば、腕でいくんじゃ。腕もなくなったら足で蹴れ。足もやられたら口で噛みついて行け。日本男子には大和魂があるということを忘れちゃいかん。日本は神州である。神々が守って下さる
  • 飛行機は機関銃や高射砲で落とすのではなく、気迫で落とすものだ

言ってる事、めちゃくちゃです。こんな下らない精神論で物量豊かなアメリカに、日本が石油の大半を頼るアメリカに戦争で勝てると思っていたのです。

日本の国力の現状を正確に把握しないで「日本 良い国 強い国 世界に輝く偉い国」と思い込み、アメリカの国力を知ろうとしないで「アメリカ軍は人種差別で忠誠心がなく、弱い」と決めつけ、感情に任せて「鬼畜米英」を叫び、B-29に竹槍とバケツで戦おうとしたのです。

おかしいと思うでしょう。でも医療資材を中国に依存している現状で、何が何でも中国入国規制を訴え、反対する人を叩く人は、先に挙げた帝国軍人と同じ事をしているのです。そして、それが多くの人達を死に至らしめる事に気が付いていないか、無視しているのです。

SARS-CoV-2と戦うにはマスクやエプロンのような、ウイルスから身を守る医療資材が大量に必要です。それが無くなったらどう戦えというのですか?

重症化リスクの高い入院患者さんや、医療従事者の命をどうやって守れというのですか?

中国が困って自分達の溜飲が下がりさえすれば、患者さんや医療従事者はどうなっても構わないのでしょうか?

そもそも目下の敵はウイルスです。中国ではありません。そこを間違えないでいただきたいです。

先の大戦で犯した過ちを、二度と繰り返してはいけません。それは戦争を起こさないようにするという意味だけではなく、感情と思い込みで事に当たろうとしてはいけないという意味も含まれていると私は思うのです。

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。<了>

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読後感

昨日の『【読者投稿】PCRは本当に大変!地方衛生研に感謝を』も長かったのですが、本稿はそれをさらに上回る長さです。しかし、非常に専門的な論考であるにも関わらず、なぜかスッと読めてしまった、という方が多いのではないでしょうか。

医療現場にいらっしゃる方として、じつに臨場感にあふれています。

また、入国規制を行ったところで意味がないという点については、かなり早い段階で、一部の心ある医療専門家らから提起されていた内容ですが、「黒インク増加モデル」は非常にわかりやすい説明だと思います。

残念ながら、世の中では「なぜ、中国からの入国者を全面禁止しないのか、140文字以内で説明して」などと主張する人もいらっしゃるようですが、科学的知識を無視しためちゃくちゃな主張だと思います。

いずれにせよ、とある福岡市民様、貴重な論考を賜り、本当にありがとうございました。

付録

【読者投稿】行政の観点から考察するウィルス騒動』において、「とある地方大学の教員」様というコメント主様からいただいたコメントの全文を掲載しておきます。(※ただし、他のコメント主様の名前などについて伏せているほか、大意を変更しない範囲で文章の一部を手直ししていますので、ご了承ください)。

コメントは2つあり、ひとつは2月21日 16:12付、もうひとつは2月22日 11:14付で、それぞれに長文であり、専門的な論文や難しい単語なども出て来ますが、非常に優れたコメントですので、もし余裕がある方には是非、ご一読をお願いしたいと思います。

コメントその①

●●様

まずは何となく感じていた疑問を問題提起して頂けたことに感謝申し上げます。

その上でコメントさせていただきますが、ウィルス感染は指数関数的に増殖する現象ですので、黒インクを混ぜて線形に濃度が濃くなる話や、その他ご提示頂いた確率の話とは、数学的な対象が異なっているように思われます。

たとえるならPCRにおける増幅現象の方が、イメージしやすいのではないでしょうか?

テンプレートDNA量=感染者数、プライマーDNA量=非感染の日本国民総数、最終的に生成されるDNA量=最終的な感染者総数とします(ただし、複製回数はR0, 複製されたDNAは時間が経つと分解し、一度複製されたDNAは二度と複製されない、という仮定です)。

たしかに最初の感染過程において、中国の旅行者によりもたらされる感染の寄与は甚大です。

ですが、ある程度の数で日本人の感染者が増えてしまうと、仮に中国の旅行者の入国を制限しようが指数関数的な増幅は継続され、増幅のサイクルが進行すればするほどに(旅行者数が一定と仮定した場合)中国の感染者による日本人への感染への寄与は指数関数的に減弱します。

この段階では、もはやテンプレートDNA量の微増減は最終生成DNA量にはほとんど意味がなく、最終DNA生成量に強く寄与するプライマーDNA量を減少させる方が最終生成DNA量は少なくなる。

つまり、渡航制限の効果は日々「劇的に」低下するものであり、そこにはもはや意味がないので、感染者の周辺の非感染者密度を減らすことに注力すべき、という考え方に基づいているのかな、という理解です。

この際、テンプレートDNA量の微減、つまり中国の旅行者の入国制限が、増幅の途中過程で、最終生成DNA量=日本国民の患者総数にどのように影響を及ぼすかをシミュレーションされれば、●●様の考えがどの程度数学的に正しいかどうかを検証できるのではないでしょうか?

ただ、この考え方を医学・疫学研究に適用しようとした場合、数学のような厳密な設定値とは異なり、観察対象となる入出力パラメータ共に大きな誤差を含まざるを得ません。

かりに御説の正しさが厳密には数学的に証明されたとしても、これらの誤差を超えて統計上有意に差がある、と認められなければ残念ながら医学・疫学的には意味があるとはいえないのです。

その観点からいえば、もし●●様の仮説が数学的に正しかったとしても残念ながら統計上有意な差としては検出されないほどの微弱な差なのではないか?という個人的な疑いを持っています。

また、そういった判断に関する基本的な考え方を受け入れることができないのであれば、現在の医学的行為を受領することはダブルスタンダードになることを申し添えておきましょう。

あと参考までに、アクセスフリーの論文を紹介します。

Human Mobility Networks, Travel Restrictions, and the Global Spread of 2009 H1N1 Pandemic

こちらでは感染発覚から6週間を過ぎた場合の渡航制限には何の効果もないことが数理モデルで紹介されているようです。

また、下記総説では上記論文も含め、いくつもの数理モデルで渡航制限に関する議論が紹介されておりますが、いずれも感染者発覚直後の強度の高い渡航制限ですら、せいぜい数週間ほどのdelayの効果が認められる程度で有効とはいえない、という結論になっているような印象を受けました。

Effectiveness of travel restrictions in the rapid containment of human influenza: a systematic review

おっしゃるようにある程度感染が進行した際であっても、直感的な感覚としては渡航制限に有効性がありそうに思えるのですが、疫学的な観点においては「アプリオリにナンセンス」という解釈なのではないでしょうか?

ですので、りょうちん先生方にそのようなデータの提示を求められても、そもそも誰も研究しようとしない命題なのでお答えされようがない話なのかもしれません。ともあれ、個人的に何となく疑問に感じていた部分でもありますので、問題提起していただいたことに感謝します。

コメントその②

とある福岡市民 先生

私こそ先生のコメントにはいつも本当に勉強させて頂いており、心より感謝申し上げます。

今回のコロナの騒動は自分の認識にパラダイムシフトが起きるほどの影響がありました。なにせコメントを出さざるを得ない状況に感じたぐらいですから。

私もいかんせん素人ですので、医学の専門性を持たない方が懸念されているとおり、時間が経過しても中国の旅行者の入国制限はそれなりに有効である、という考えを、当初は何となく持っていました(いや、今でもその可能性は捨てきれないと考えています)。

●●様や先生方のコメントのやり取りを拝見するうちに、アカデミアでも「controversial」になっているのではないかと感じ、サーベイしてみたのですが、どの総説を読んでもair travel banがパンデミックに有効であると述べている文献は見つけられませんでした。

有機化学が専門の人間なので、もちろんサーベイ不足は否めませんが、これは生物学の先端研究などの反証材料がいくつも提示されるアカデミアの状況とはかけ離れていて、科学的にはほぼair travel banには効果がないことが実証されてしまっており、コンセンサスが得られていることを意味します。

また、昨日のコメントでは申し上げませんでしたが、そこで展開されている数理モデルの多くは「stochastic model」であり、それこそ●●様が仰る「確率的モデリング」により提示されているのです。

ですので、●●様のたとえが数学的に異なっているのでは?という私のコメントは実は誤りで、●●様のお考えどおりの「確率的な話」において、アカデミアではair travel banの有効性が否定されています。

なので、増幅現象として捉えていないがゆえに誤解が生じているのではないかと考察した次第です(くれぐれも言っておきますが、自分が自分自身の正しさをまだ十分に信じきれておりませんので、●●様の意見を完全に否定する意図はございません)。

また、専門家の意見を多少拝見しましたが、現代のような航空による高速移動や人の往来が激しい状況下においては、もはやair travel banにはパンデミックを抑制する効力はない、というような主旨でした。

さらにいえば、渡航制限を強行すると、閉じられた範囲内で更に感染が進行し、むしろ逆効果と考える研究者もいるように見受けられます。

ただ、致命的に問題なのは、これらauthorizeされた先生方の見解を、多くの専門性を持たない方々が「適切に」信じられるであろうか?という点です。

少し話がそれますが、このサイトでも共有されているように、人類の現代史は、「ヒト・モノ・カネ・情報」の自由な移動化など、他者・他国とのネットワーク構造を拡張・増強することで、問題が解決できることを発見し、経済発展や平和などのシステムの頑強性を獲得してきたように思われます。

国連が形骸化して久しいことや、仮想通貨のブロックチェーンのような発想が生まれた背景も同じ文脈にあろうかと思われますが、我々が認識しているかどうかは別として中央集権的な構造による統治機構を潜在的に忌避し、システムに関わる全ての集団が同一のルールのもとに情報共有・相互承認・システム運営を行う分散型の権力維持機構による世界の統一に向かっているように見えます。

その意味で、一見air travel banが有効に見えるパンデミックのような外乱は、ネットワークにより強固に繋がっている現代であるからこそ極めて大きな脅威と言えます。

仮に、authorizeされた集団の解決方法が、専門性を持たない方々の認識にマッチしているのであれば何の問題もありません。ただ、両者の認識のギャップが大きい場合、コロナの感染による被害そのもの、という意味ではなく、別の意味で大きな「ミスコミュニケーション」というウィルスの方が問題になると感じています。

システム内で相互不信・分断が生じ、ある一定上進行してしまうと、下手をするとauthorizeされた集団で下された、人類にとって真にベストの解決方法が適切に運用しにくくなる、という懸念を孕んでいる、ということです。

文章力がなくて分かりにくい話になっていそうですが、要するにひと昔前ならauthorizeされた集団で下されたベストの解決方法が専門性を持たない方々にとって理解できようが、理解できまいが、それこそある意味専門家に丸投げして判断を委ねさせる、中央集権型のやり方が通用しました。

今はそういう時代ではなく、専門家とそうでない方々の認識のギャップが大きく存在するのであれば、その認識のギャップの本質的な実態を互いに理解しあう必要性のある社会情勢になっているのではないでしょうか?

その意味で、いまだ昨日のコメントが自分自身でも正しい理解なのか判断できないのですが、今回●●様の問題提起において、医学の専門家とそうでない方の相互理解が埋まらない状況を座視できないと感じた次第です。

サイエンスコミュニティはこのような懸念に対して明確に立場を明言する必要がある、つまり、分からない点は素直に分からないし理解できるように努める、例えばこういう仮説なら理解しうる、等々と伝えるべきと強く感じたのは今回のコロナ騒動の収穫の一つと言えそうです。

※本文は以上です。

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