USDKRWの値動きの裏で、真のリスクは「外貨資金流出」

今朝の『韓国ウォン下落局面、「韓日スワップ待望論」は出て来るか?』の続きです。週明けの本日、韓国ウォンの対米ドル相場(USDKRW)は前週末比で下落で始まりました。

USDKRWの下げ幅、再び

休日が明け、韓国の通貨・ウォンが再び下落し始めています。

WSJのヒストリカル・プライスのページによれば、ウォンの対米ドル為替相場(USDKRW)の先週金曜日時点における引け値は1175.20でしたが、日本時間の9時半ごろ、一気に1180.70で取引を開始。

その後、いったんはウォンが買い戻され、1180台を挟む展開となりましたが、日本時間の午前11時半前に1183.35ウォンと、先週木曜日の最安値(1185.93)に再び近づいています。

ところで、当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』でUSDKRWに注目し始めたのは4月下旬ごろですが、韓国を代表する保守メディア「東中朝」(東亜日報、中央日報、朝鮮日報)の日本語版などでUSDKRWに関する記事が目立ち始めたのは、5月以降だと思います。

こうしたなか、今朝は『韓国ウォン下落局面、「韓日スワップ待望論」は出て来るか?』のなかで、『聯合ニュース』(日本語版)に昨日掲載された記事を紹介しましたが、本日はもう1つ、興味深い記事が出て来ました。

それは、「東中朝」の一角を占める『中央日報』(日本語版)に掲載された、韓国経済新聞(韓経)による次の配信記事です(※ただし、記事を引用する際には、大意を変えない範囲で、適宜、原文の日本語表記を修正している箇所があります)。

韓経:ウォンが連日急落…なぜ韓国だけ際立つのか(2019年05月13日08時57分付 中央日報日本語版より)

(※なお、記事のなかでは通貨下落が「上昇」と表記されていますが、これは韓国ウォンの米ドルに対するレート表示が「コンチネンタルターム」(ドルを基準にしてウォンの価格を表示する方法)を採用しているからであって、通貨安を「上昇」と表現するのは日韓の慣用表現の違いに過ぎません。)

韓経は記事の中で、

  • 先月初めに1ドル=1130ウォン台だったUSDKRWが1ヵ月で1ドル=1180ウォンに上昇した
  • 最近の上昇幅だけで見ると経済危機に直面したアルゼンチンなどと同水準だ

などとしたうえで、①通貨が下落しているのは、トルコ・アルゼンチンを除けば、主要先進国・新興国のうち韓国だけである理由、②ウォン相場がどれほど下がるか、③資金流出の可能性、の3点を論じています。

ウォン下落だけが速い理由はよくわからない

このうち最初の論点である「ウォン下落だけが速い理由」について、当ウェブサイトでは今朝の記事で、「米中貿易戦争だけが要因であると見るのは説得力に欠ける」と主張しましたが、韓経も同じ点に疑念を呈しています。

これについて韓経は、

  • 米国と貿易紛争を争う当事国である中国(の通貨・人民元)も下落幅は1.72%に留まっている
  • 専門家らのあいだでは韓国国内景気沈滞の懸念が反映された影響(もある)とみている
  • 先月25日以降、しばらく水面下にあった北朝鮮リスクが再び浮上した点もウォン安を煽った

などとしています。

このあたりについては必ずしも納得がいく説明とはいえないにせよ、表面化している事象の分析としては、現時点では、このくらいが精いっぱいでしょう。為替市場や株式市場のチャートだけを見て、これが「韓国経済破綻」につながる動きなのか、それとも一時的な要因なのかを断定するだけの材料はありません。

もちろん、『「プチ・ワロス曲線」とやっぱりおかしい韓国の外貨準備高』のなかでも報告しましたが、「4000億ドルを超える」とされる韓国の外貨準備高自体が怪しいという点を疑問視する市場参加者も、なかにはいるかもしれませんが…。

どこまで下がるのか

次に、韓経の2つ目の論点は、「韓国ウォンはどこまで下がるのか」、です。

これについては最初の論点と同様、現時点において説得力のある分析は難しく、明確な答えを示すことは困難だと思いますが、それでも韓経は次のように指摘します。

  • 為替相場は短期的に米中貿易交渉の進展状況に沿って動く見通しだ
  • 交渉妥結が不透明になる場合、1ドル=1190ウォンを突破する(可能性もある)と予想している
  • この場合1200ウォンが1次抵抗線となるとみられる

もしこの「USDKRWは米中貿易戦争の影響を受ける」という視点が正しいとすれば、中国が米国に対する関税引き上げの対抗措置を講じた場合、USDKRWはさらに下落(韓国風に言えば「上昇」)する、ということです。

韓経はこれについて、「ウリィ銀行」の研究員の次の発言を紹介します。

米国は結局関税を引き上げたが、ここに中国の報復措置が現実化されるならば貿易摩擦は全面戦争になりウォン安は手のほどこしようもない状況になる可能性もある。

この場合、「米中貿易戦争が妥結の兆しを見せれば、USDKRWは短期的には反転する(かもしれない)」ということでもありますが、そもそも論としてUSDKRWの下落と米中貿易戦争を関連付けることが正しいのかという論点もあるため、断言は難しいでしょう。

本当に怖いのは資金流出の可能性

ただし、当ウェブサイトとしては一貫して申し上げている論点が、「韓国からの資金流出」です。

これについて韓経は、複数の大学教授のコメントとして、

  • 外国人投資資金の大規模な流出の兆候は見当たらない
  • 債券投資家は政府系ファンドなど長期投資家の割合が高く、短期的な為替相場の動きや米中貿易対立に敏感に反応しない

といった分析を紹介しているのですが、この点については認識が甘いと言わざるを得ません。

これについては当ウェブサイトでも以前、『「韓国経済崩壊」論、本当の脅威は株価暴落ではなく外貨不足』のなかで、「本当に怖いのは外貨建てでの借入がロールできなくなることだ」と主張したとおり、株式相場だけを見ていても分析としては片手落ちです。

「韓国経済崩壊」論、本当の脅威は株価暴落ではなく外貨不足

また、『「カネ」から眺めた日韓関係:日本にとって韓国は2%の国』や『通貨スワップと韓国経済の「黒字倒産」リスクについて考える』などで申し上げたとおり、韓国は短期的な対外債務が1000億ドルを超えていて、「突然死」リスクと無縁ではありません。

「カネ」から眺めた日韓関係:日本にとって韓国は2%の国

むしろ現時点においては、予断を許さず、「短期的な外貨借入の再調達ができなくなって韓国経済が突然死する」という可能性を排除すべきではないと思うのです。

この「突然死」という観点に照らすならば、韓経が紹介している、「ソウル大学経済学部のキム・ソヨン教授」による

4月の経常収支まで赤字に転落すれば外国人投資家が韓国経済は深刻だというシグナルと受け止め(外国人投資家が)ポートフォリオを調整する可能性がある

という指摘は、あながちピント外れとは言えません。

ワロス曲線は外貨準備減少の兆候?

さて、先週の『「プチ・ワロス曲線」とやっぱりおかしい韓国の外貨準備高』で報告したとおり、韓国の為替市場を眺めていると、ときどき、素人目に見てもわかる、通貨当局による為替介入と思しき値動きを観測することがあります。

「プチ・ワロス曲線」とやっぱりおかしい韓国の外貨準備高

実は、韓国の為替介入については、個別の日付でどの通貨をいくら購入・売却したかという具体的な数値が開示されておらず、総額しかわからないため、あくまでも想像するしかできないのですが、仮に当局が通貨防衛を行っているのだとしたら、外貨準備がじわじわ削り取られていく、ということでもあります。

こうしたなか、韓国銀行当局者が「韓日通貨スワップ」と言い出したら、そのこと自体が「韓国が外貨準備の不足に直面している」という証拠なのかもしれません。その意味で、今週以降の韓国ウォンの動き(とそれに伴う通貨当局者の発言)には注視する価値がありそうです。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 月光 より:

    最近のウォン下落の切っ掛けは1~3月期GDPの予想外のマイナスから。米中貿易摩擦の影響もありしばらく韓国からの資金流出は続くでしょうね。

    韓国市場を見ると、今のところ株安・ウォン安・債券高(金利低下)ですが、本当にやばくなると株安・ウォン安・債券安(金利上昇)のトリプル安になります。USDKRWが1200を超えて上昇に弾みがつくような展開になるとやばいかもしれませんね。(他人事ですが-)

  2. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    ただ今ドル/ウォン相場、1,184です〜。安くなりましたね〜(笑)。いやいやなかなかの慶事かな。

    4,000億ドルとほざく外貨(勿論ドルだよね!)はどうしたんだ?もう使い果たした、スッカラカンか〜(笑)!おかしいな。で、日本へのスワップ土下座外交しないのかな?ま、日本としては、ASEANや東欧等に微笑み外交した方がよっぽどマシだ。

    しかし、いつも出てくる大学教授のコメントは、ピンボケで認識が甘すぎませんか。「外国人投資家の大規模な流出は見られない」「債券投資家は米中貿易摩擦に敏感に反応しない」な事はないだろがッ。良いように自己解釈するのも韓国人(笑)。

  3. あまこちゃん より:

    ビットコインが上昇しているとのこと。以前の仮想通貨の急上昇は中国の汚職追求が厳しくなり、汚職で得た中国元を匿名で外国に送金するために、例え10分の1になってもよいということが理由であったとの説がありましたが、今回は中国だけでなく韓国も理由なのか。まさかとは思うが。

  4. 阿野煮鱒 より:

    鎌倉幕府に近づいてきましたね。
    そこから元寇までたどり着くことができるか、ニラニラとヲチします。

    1. 匿名 より:

      まだ一の谷の戦い(1184年)ですね。源氏がんばれと言いたくなります。

  5. カズ より:

    現在のウォン安は、絵札抜きでやってるブラックジャックみたいなもの。

    輸出競争力の確保につながるウォン安に*ホクホク*
    日々心もとなくなってくる外貨準備高に*ハラハラ*

    >この場合1200ウォンが1次抵抗線となるとみられる
    とあるが、「ここまでは静観する」との裏返しなのか?

    通貨防衛は早めの実施がセオリー。
    そろそろ考えようか⁉では手遅れ。
    バーストしてからでは取り返しのつかないことになる。
    *****

    万事において赤くなったり青くなったり心変わりの早い国。
    *青瓦台の瓦もいつか赤くなる(赤瓦台)のかもしれない・・。

  6. 韓国在住日本人 より:

     今朝のニュースで韓国人に$貯金が流行し始めたと言ってました。また、最近はガソリンの値段が上がり、庶民は文句を垂れています。そろそろ小生の大好きなWiskyなども値上がりするかも知れません。$対比¥が値上がりし、₩が下がっているので小生としては生活費が増えて嬉しい限りですが・・・。

     2009年に韓国に来たときは¥100=₩1700だったので、物価の安さも相まってものすごく金持ちになった気がしました。またそんな時代が来るとは思いませんが、多少なりとも₩が下がるのは小生の生活が楽になります。

     実際、昨年の12月から$対比約8%程度の変動がありましたが、庶民生活への影響はあまり感じられません。一般韓国人は為替変動などに興味はないため殆ど話題にも上りません。貯金もないような生活をしているので、いちいち為替なんかに気を使ってないと思われます。今度飲み屋のね~ちゃんに貯蓄額を聞いてみます。

     先週末からPCの調子がおかしく、復旧するのに時間がかかり、なかなかコメントも打ちこめない状態でした。韓国はPCのウィルス感染が多く、IT強国と言う割には対策が脆弱な気がします。小生の知り合いは6年間でPCを4台買い替えたそうです(接続しているwebの問題もあると思いますが・・・)。従って、PCが壊れると大事ですので、韓国人が持ってくる外部メモリーは自分のPCには絶対に接続しません。なにせ韓国でPCを購入してもキーボードが異なるので、日本式キーボードに慣れた小生は打ちにくくて仕方がないです。

     駄文にて失礼します。

     

    1. 心配性のおばさん より:

      韓国在住日本人様 そういえば、お久しぶりです。

      PCの調子が芳しくないと仰せですが、まさか、北朝鮮からのサイバー攻撃ではないでしょうね(笑)。
      日本では、10年程まえですか、個人のPCに、北朝鮮からのサイバー攻撃「お金くれないとPC壊すよ」詐欺が流行りました。身代金は2、3万だったこともあり、入金した方もみえたとか。
      私のPCは、幸いなことに攻撃を免れましたが、攻撃されても、起動時にF2ボタンでリブートすればよかったのじゃないかしら?よくわかりませんけど(笑)。

      さて、今回のウォンの値動きを、皆さん、北朝鮮の飛翔体(笑)以上に心配されています。
      一番有力な説が、経済不安からリスク回避でウォンで基軸通貨を買っていることから、ウォンの価値が下がっているというものらしいです。
      政府が買い支えた形跡があるとのことですが、買い支えには外資がいるとのことで、このところのウォンの暴落が止まらなことから、その外資が尽きたのではないかと憶測しきりです。
      こちらのコメント主さんには、仮想通貨の線もあるかも。と仰せです。資金の流出って言うんですか?

      そういば、お隣の中国でも、度々同じような報道を見たような気がします。
      自国の政治経済に信を置くことができない国の人々には、自己防衛は本能に近いのかもです。
      日本は大丈夫ですよね。大丈夫じゃなかったら、皆様、早めに教えて下さいませ。

      1. 韓国在住日本人 より:

        心配性のおばさま 様

         ご無沙汰しております。

         下に「すまない 様」が書かれているように、小生が聞いた話では政府目標が1250~1350₩程度だそうです。現状の為替の変動は市場の圧力をかわしながら少しずつ「₩安」に導いている感じがします。少しずつ介入することで市場の混乱を抑えると同時に、米国に対し言い訳するネタを作っているというところでしょうか。

         駄文にて失礼します

    2. 福岡在住者 より:

      韓国在住日本人様
      少し前仰られてた「うわさ」が今や市民権を得たという事ですね。しかしこの記事、1200ウォン超えますよと宣言しているも同然ですね。「少し余裕のある人はドルや円に替えときましょう」的に、、、。ある意味親切な人かもしれません。(笑) しかも他人事の様に言ってしまうのはサスガです。
      こうなると金融機関の融資とかは厳しくなりますよね。 不動産投資が多いみたいですがその辺はどうですか? 
      Wiskyは日本でも数年前からブームでサントリーのシングルモルトも若い(安い)モノが発売中止になっています。しかし、TPPのおかげでチリ産ワインの種類が随分増えました。安いです。(笑)

      1. すまないさん より:

        福岡在住者様

        補足させて頂きます。
        USDKRWの為替変動が不自然、通貨当局による為替介入?(配信日時:2019/04/30 05:00)
        https://shinjukuacc.com/20190430-01/

        韓国在住日本人様のコメント抜粋
        >噂話だけど、年末までには1250~1350₩が国の目標だと銀行員は話している。

        現実味を帯びてきていますね・・・
        失礼します。

      2. 韓国在住日本人 より:

        福岡在住者 様

         レス有難うございます。

         小生も日本産Wiskyを飲みたいのですが、韓国の飲み屋には殆どありません。あっても「響」の15年が4年ほど前で60萬₩でした(とても飲めません)。韓国産は安いのですが不味くて飲めません。

         不動産の件は現在落ち着いているのかあまり話題になりません。ただ、新築マンションの建設は続いており、そろそろ価格崩壊が起きてもおかしくはないと思います。因みに、韓国はオフィステルというのがありまして、下が店舗で上が居住区という作りのマンションです(小生も現在住んでいます)。最近、このオフィステルの人気が落ちてきているそうで、入居数があまり増えていないそうです。マンション(韓国ではアパートと言います)の値崩れよりも、オフィステルの方が先に来るかも知れません。

         駄文にて失礼します

    3. 公認電力管理士 より:

      韓国の経済構造からすると、一般的な韓国人に出来る有利な運用は、即刻多大な借金をして金塊を買い入れる事かも知れません。近い将来のウォンの暴落とハイパーインフレで、借金は無いも等しくなって金塊だけが残るなんて素晴らしい事です。

      一生懸命貯金をしても、ウォン建ての貯金はインフレで紙屑同然になる可能性が少なからずあります。

      恐らく、貨幣価値の下落はガソリン・ディーゼル燃料費の高騰を招き、流通経費の増大、「工業製品の輸出に必須な、輸入に頼っている資本財の値上げ」等を同時に併発しますので、ただでさえ減少気味の貿易が縮小するでしょう。

      少々の火の粉は飛んでくるでしょうが、比較的安全な対岸からお隣の国の火事を高見の見物させて頂きます。

      (そういえば、ハングル表示では「放火」と「防火」が同一表示だそうですね。)

  7. 匿名 より:

     米中貿易戦争下で、米中とも予想を超える成長率を叩き出しているのに対し、米中のお陰で一人負けしていると意味不明な言い訳をしている韓国だけど、韓国政府としては何の心配もないそうです(笑)。

     自慢の4000億ドルの外貨準備もウォン買い介入を続ければ早晩底をつく。大丈夫と言うならファンダメンタルズを改善する政策を打って○○○な見通しだから大丈夫、心配ないと言わないと。

     まぁ、韓国当局が何を言っても市場は無視するだろうけど。

     やはり韓国のすり寄り開始!は、日韓スワップ供与の要求が大きな目的の一つでしょうね。日本の岩盤保障があれば韓国が何もしなくてもウォンの底が抜けることがなくなる。

    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190513-00000020-cnippou-kr
     企画財政部の李昊乗(イ・ホスン)第1次官が13日「米中貿易摩擦で韓国の金融市場も一部影響されるが4000億ドル以上の外貨準備高と純対外債権などが安定化基盤として作用するだろう」

    1. 新宿会計士 より:

      匿名のコメント主様

      コメント大変ありがとうございます。さっそく記事に使わせていただきました。

      https://shinjukuacc.com/20190513-04/

      引き続きのご愛読ならびにお気軽なコメントを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

  8. 実行委員 より:

    東亜日報に変な記事がありました。ホントに日本高官が言ったのかい?もし言ったとしたら、この高官は、用日、弱みを握られてる売国奴か?
    *********************
    日本高官、「韓国が元徴用工判決の解決策を出せば、日本政府も国内を説得」
    Posted May. 13, 2019

    日本政府高官が東亜(トンア)日報との単独インタビューで、「(韓国政府の)元徴用工問題の解決策が100対0で日本に有利なら良いが、現実的に不可能ではないか。韓国側で先にアイディアを出すなら、日本政府も国内的に説明する方向に進むだろう」と明らかにし、注目される。同高官は、平素から安倍晋三首相に会って、国内外の懸案を議論する人物なので、同高官の話に安倍氏の考えが含まれていると判断される。
     略
    ********************
    高官とやら、ホントに頼みますよ。日本人でしょ!韓国に金玉握られれどうするの。

    1. 匿名 より:

      >>政府高官

       日本のメディアでは官房副長官がオフレコ発言をした場合にこの呼称を使います。

       韓国メディアは…?

    2. 心配性のおばさん より:

      実行委員様

      記事の中の日本高官が、本当に自民党議員なら、自殺行為ですよね。あの二階さんや額賀さんですら、あの国に関する発言を自粛されてますのに。
      あの国メディアの夢の中に出てきた人物じゃありませんかね(笑)。これまでも、「こうだといいいな」的観測記事がこのメディアから報道されているとのことですので。
      対北朝鮮なら拉致被害者がらみで交渉の動きがあってもと思いますが、対韓国では交渉することは何もありませんわよ(怒)図々しい。

    3. 実行委員 より:

      この様な記事に対し、韓国ネットユーザーからは、
      ///////////////////////
      レコードチャイナ
      日韓関係が改善へ?日本政府が「政治的妥協」を示唆=韓国ネット「焦ってはだめ」「日本の反省が必要」
      https://www.recordchina.co.jp/b680198-s0-c10-d0058.html
      *前略*
      これについて、韓国のネットユーザーからは「日韓関係の改善は両国の現在と未来のために必要なこと」と関係改善を望む声が見られる一方で「日韓関係で重要なのは速度ではなく、反省と懺悔」「慰安婦合意のように焦ってはならない」と指摘する声も多数上がっている。
      また「韓国最高裁の判決に従って賠償すれば済む話。今の日本の態度は間違っている」「日韓関係の悪化は日本の国益にマイナスの影響を与える。貿易関係でいつも黒字を記録しているから。そして日本人も気付きつつある。日韓関係改善のためには、歴史に対して徹底した謝罪が必要だということを」などと主張する声も見られた。
      ///////////////////////////
      すごいですね~。これが反日教育/言論誘導のたまものですか。
      ところで、東亜日報の単独イかもしれません。
      なんか嘘っぽいような気もしてきました。東亜日報から安酒飲まされて、リップサービスしただけなのに、曲解されただけかもしれません。何しろ、首脳会談でさえ、都合よく解釈する国ですから・・

      1. 実行委員 より:

        すみません。
        単独イ・・  以後を消しちゃいました。
        訂正↓
        単独インタビューなので、そのうちわかるかもしれません・・・と書こうとしました。

    4. 新宿会計士 より:

      実行委員 様

      いつもコメントありがとうございます。
      また、貴重な情報の提供、大変ありがとうございます。さっそく使わせていただきたいと思います。

      >東亜日報から安酒飲まされて、リップサービスしただけなのに、曲解されただけかもしれません。

      その可能性も十分にありそうですね。
      引き続き当ウェブサイトのご愛読ならびにお気軽なコメントを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

  9. 埼玉県民 より:

    毎日の更新ありがとうございます。
    KOSPIも続落です。 年金ファンド絶賛溶解中のようです。
    https://www.bloomberg.co.jp/quote/KOSPI:IND

  10. 匿名 より:

    USD/KRW 1187を突破
    やはり1200が防衛線っぽいですね

  11. 伊江太 より:

    先日来話題になっているウォンの対ドルレートの怪しい動き。ドル売りなのかドル買いなのか、そもそも今こんなことをする意味は? それをうまく説明できそうな仮説を思いついたので、書いてみます。乞うご批判。

    その肝は、「自主的判断はとうに放棄してて、実態は成り行き任せの元ペックコバンザメ作戦」というもの。根拠を書く前に、今日の「朝鮮日報」に出てた、

    >韓国与党幹部発言に公務員ら反発「無理な政策をゴリ押ししたのは誰だ」
    http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/05/13/2019051380006.html

    という記事のご紹介から。行政経験はおろか、政治経験すらないヒダリ巻きの活動家連中が政権を乗っ取り、実情把握も国益の観点もないままに、好き勝手をやらかす上、逆らう人間は片っ端からパージしちまうから、役人は言うとおりに仕事をするしかない。当然うまくいくわけはないが、まずい事態が出来すると責任は役所の担当部署に押しつけるから、「もうやってられるか」となってるって話。保守系紙の「朝鮮日報」の記事という点は割り引くとしても、最近のムン政権のドタバタぶりを見てると、まあこんなもんなんだろうなと納得できる。
    ところで為替の問題。こんな複雑、高次の問題、通貨当局の上のポストに座ったパーに理解できるわけがない。しかし、口だけは出すし、ひょっとすると意見して飛ばされちゃった役人も何人かいるのかも知れない。といって、サボタージュして頼みの輸出に差し障りが出れば責任をとらされる。それで採用したのが、究極の消極的安全策「完全元ペック制」。これなら、対中輸出に陰りが出ても少なくとも為替政策のせいではないと言い逃れできるし、アメリカからのお叱りも、対ドルを意識した為替操作じゃありませんと申し開きは出来る(?)。で、どの程度ウォンが元に密着してるかというと、昨年の10/1の時点で、元の対ドルレートが終値で6.9756。対してウォンは1113.76。ウォンのレートは対元で160。このときは中国がアメリカの関税制裁に元安で対抗してた時期だから、さすがに同じだけのウォン安誘導は難しかったんだろう。多分相当苦しい思いをしたはず。それが昨年末から、米中間に交渉機運が生まれて、中国も貿易黒字を減らしてアメリカの機嫌をとろうとしたのだろう。為替レートを元高方向にもって行った。それで今年4/1時点で対元のウォンレートは169。このレートで韓国経済がハッピーなのかどうかは知らない。しかし通貨当局者はこの線で為替の死守を決意したんだろう。対米交渉がうまくいかず、追加関税は避けられないという見通しが強まったのか、4/22くらいから元の対ドルレートが再び元安方向に動き始めた。5/13までに6.7120~6.8715(すべて終値)までのほぼ一方向的下げ。ちょっとくどいが、この間のウォンのレートを対元で表示すると、4/22:170(小数点以下四捨五入)。4/23:170,4/24:171,4/25:172,4/26:172、4/29:172,4/30:173、5/1:173,5/2:173、5/3:173.5/6:173、5/7:173,5/8:173,5/9:173,5/10:172,5/13:173。元の方は大きく値の動く日もあれば、ほとんど変わらない日もあるのに、ここまでピタッとくっつくかというほどのコバンザメ振り。その狙いたるや、画面上をウロウロするターゲットを只管カーソルで追いかけるPCゲームと大差ないんじゃないかというのが、私の見立てなんだが、どうでしょう。

  12. 伊江太 より:

    うっかり「ペック」と書いてしまいました。正しくは「ペッグ」ですね。済みません。

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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
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