韓国の日本に対する無法の度合いが過ぎています。日本国民の韓国に対する「怒り」も限界に近づきつつあると思うのですが、こうした「怒りの気持ち」が高じるあまり、「韓国で株安になれば韓国経済が破綻する」、といった、やや不正確な主張が出ていることも事実です。ただ、基本的に「株安」では経済は破綻しません。韓国にとって本当に怖いのは、「株安」ではなく、むしろ「金利市場の大混乱」、とくに短期の米ドル資金が目詰まりすることです。こうしたなか、以前から私は「韓国の外貨準備高が怪しいのではないか?」という仮説を立てているのですが、この私の仮説が正しいかどうかは、意外と遠くない未来にわかるのかもしれません。

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2019/02/18 12:50付 追記

本文中の誤植を修正しております。

  • (誤)数万パー前途
  • (正)数万パーセント

また、BIS統計については関連URLが抜けていましたので、ハイパーリンク形式でURLを追加しております。

韓国経済破綻論

日本国民の我慢も限界に近づきつつある

最近、お隣の国・韓国からの日本に対する無法の度が過ぎています。

日韓請求権協定違反の「徴用工判決」問題、2015年12月の「日韓慰安婦合意」を反故にする慰安婦財団の解散、国会議長による「戦犯の息子の日王」発言、さらには準戦闘行為である「レーダー照射事件」などは、いずれも到底看過できない問題ばかりです。

こんな無法行為を仕掛けてくる韓国に、「もはや日本の友好国となるべき資格などない」「何らかの鉄槌を下してほしい」と思っている日本国民も多いでしょうし、かくいう私自身も、そのように感じる日本国民の1人です。

ただし、「何らかの鉄槌」を下すにしても、現在の日本が韓国に対して「軍事面での制裁」を加えることは難しく、「何らかの鉄槌」は、必然的に経済面での制裁(とくにヒト、モノ、カネの交流、韓国の在日資産の凍結など)が中心とならざるを得ません。

優れた「韓国経済破綻論」

こうしたなか、あくまでも私の印象ですが、最近、世の中の「まとめサイト」やウェブ評論サイトなどでは「韓国経済の破綻」を取り上げた記事が非常に増えている気がします。これらのなかで、私がとくに秀逸だと感じたのは、『デイリー新潮』に掲載されている、韓国観察者の鈴置高史氏の手による記事です。

これらの記事については、当ウェブサイトでも『鈴置高史氏による『デイリー新潮』記事、日本国民は必読』や『鈴置氏「韓国のベネズエラ化」 ベネズエラと韓国の符合とは?』でも取り上げていますが、「秀逸」以外に表現が見当たらない論考です。

また、「秀逸な論考」は、これらの記事だけではありません。

鈴置氏に加え、真田幸光・愛知淑徳大学教授、佐藤正久・外務副大臣らが出演した、BSフジの2月13日放送の『プライムニュース』という番組では、真田氏による通貨危機当時の生々しい経験が語られていました(『BSフジの番組で語られる、アジア通貨危機の生々しい経験』参照)。

これらの論考はいずれも、きちんとした知識、経験、取材などの裏付をベースに、緻密な推論で構成されているため、「日本国民全員が読む(視聴する)べきだ」と主張しても、決して大げさではありません。

ネット情報は玉石混交

ただ、非常に残念な話ですが、世の中の「韓国経済破綻論」を眺めていると、こうした秀逸な論考ばかりではありません。

なかには明らかに金融規制の知識のない方が執筆していると思しき記事もありますし、インターネット上の情報は、それこそ「玉石混交」です。ネット上に存在するすべての情報が、「鈴置説」のような優れた論考であるとは限らない、という点には注意が必要でしょう。

なかには「河野太郎外相が韓国との断交を決意」だの、「安倍内閣が韓国渡航制限を検討している」だの、「韓国側から事実上の日韓断交の申し入れがなされた」だの、明らかなフェイク・ニューズの類いを堂々と垂れ流している悪質なウェブサイトもあります。

(※どうでも良い話ですが、小野寺五典・前防衛相の話し方を見ていると、同氏が「旭日旗?自粛するわけねーだろバーカ」などと下品なセリフを吐くようには到底思えないのですが、『あじあにゅーす2ちゃんねる』さんは「小野寺氏がこう発言した」という証拠を、早く提示して欲しいものです。)

ただ、この手の低品質なフェイク・ニューズ・ブログは論外としても、「玉石混交」という指摘に関しては、新聞やテレビにも当てはまります。最近だと新聞やテレビの論評のなかには、ほんとうに酷いと言わざるを得ないものも多数混じっています。

結局、すべてのことに言える話ですが、ある情報が正しいかどうかを判断するためには、その主張の論拠(情報源)や議論の方法などを見て、個別に判断するだけの能力を、私たち「情報の受け手」側が身に付けなければならないのだと思います。

経済崩壊の類型とは?

ジンバブエ、ベネズエラ、北朝鮮…

さて、「フェイク・ニューズ」論は本稿の目的ではありませんので、以下の議論では「経済崩壊論」に戻りましょう。

ここで、「韓国経済の破綻」、あるいは「韓国経済の崩壊」といっても、その定義はよくわかりません。というのも、一口に「経済崩壊」と言っても、いろいろなケースが考えられるからです。

終戦直後の日本のように、主要な都市部がことごとく焼夷弾や原爆などの被害を受け、物資も欠乏し、国民の多くが食うや食わずに追い込まれたような状態にまでなれば、間違いなく、「実質的な経済破綻状態」と認定しても良いでしょう。

あるいは、近年のジンバブエやベネズエラなどのように、経済運営を誤った結果として、ハイパーインフレが生じるなどして貨幣価値が急落するようなケースもあれば、北朝鮮のように、国際社会からの制裁を喰らい、生活物資などが極端に窮乏するような事態もあります。

ジンバブエ、ベネズエラ、北朝鮮のように、もともと「文明国」だったのに、何らかの理由で国民の圧倒的多数が健康で文化的な生活を営むことができない状態になれば、間違いなく「経済崩壊」の状態にあるといえます。

しかし、南欧諸国のように、社会全体の失業率は非常に高いものの、何とか生活が成り立っていて、国民の多くは(一見すると)陽気に暮らしているような地域もあります。もともと南欧諸国は高失業率で知られるものの、多くの国民の生活は成り立っているので、これを「経済崩壊」と言えるのかは微妙です。

また、金融危機(2008年)直後のアイスランドの場合、国家レベルで金融システムが実質破綻状態に追い込まれましたが、アイスランド国民の多くは「また漁民に戻れば暮らしていける」などと割り切った、という話があります(真偽は不詳ですが…)。

そういえば、南米・アルゼンチンの場合も、ドル建ての国債をデフォルトさせていますが、国民全体が食うや食わずの生活をしている、という話はありません。アルゼンチン自体が農業国で食料自給率が高いという事情もありますが、基本的な生活物資を輸入に頼っていない国は、通貨が暴落しても強いのです。

(※もっとも、ベネズエラのように、資源国でありながら経済破綻状態となった事例もあるので、「資源国ならば経済破綻しない」というものではありませんが…。)

逆に、目立った債務不履行事件などを発生させていなくても、フィリピンのように社会格差が増大し過ぎた結果、治安が極端に悪化し、貧しい人は徹底的に貧しい暮らしを余儀なくされているような事例は、見方によっては「国民生活が崩壊している」といえるかもしれません。

「金融規制の専門家」「マーケット・ウォッチャー」という立場からすれば、こうした違いを認識せず、「韓国経済が破綻する」、などと主張しても、今ひとつ焦点が合っていないように思えます。

株価の急落は「経済の破綻」ではない

こうしたなか、私が気になるのは、「株価が急落すれば外資が逃げて韓国経済が破綻する」(あるいは「外資が逃げれば株価が急落し、韓国経済が破綻する」)といった言説ですが、これは非常に大きな間違いです。

べつに株価「だけ」が急落したところで、そのことによって企業が倒産するわけでも、経済が破綻するわけでもないからです。

そもそも「株式」とは、返済する義務のある負債ではありません。

株式は「均等に細分化され、割合的な単位の形を取る、株式会社の社員の地位」と定義されますが(※鈴木竹雄『新版会社法』(弘文堂刊)による定義)、基本的に株式会社から見た株式は「自己資本」であり、その払込金は「負債の部」ではなく「純資産の部」に計上されます(※日本の場合)。

上場会社の場合、株式は証券取引所などで取引され、投資家が株式を売ったり買ったりすることで値段が成立します。そして、その企業の業績予想公表や株式分割、企業再編、マクロ経済環境に影響を与える社会的な事件(たとえば戦争など)によって、株価が変動するのです。

もちろん、外国人持株比率が高い国の場合は、これらの外国人投資家がいっせいに株式を売却して投資資金を引き上げれば、その国の株価は急落するかもしれません。しかし、それで損をするのは投資家(株主)側であって、発行した会社の側ではありません。

また、株安にともない、「逆資産効果」による消費の手控えにより景気が悪化し、それで倒産する企業が出てくる可能性が皆無だとはいえませんが、それこそまさに「風が吹けば桶屋がもうかる」式の理論でしょう。

したがって、「キャピタル・フライト」(資本逃避)が発生したとしても、それが株式市場からの資本逃避であれば、何も心配することはないのです(※といっても、株安になれば国内株式で運用している年金基金などにも評価損が生じるなど、経済に悪影響は生じますが、それはあくまでも「投資家の問題」です)。

因果関係が重要

もっとも、私は「株安が問題ではない」と申し上げるつもりはありません。

私が申し上げたいのは、「外国人投資家が韓国の株式を売却した」ことを契機にして韓国経済が破綻することは考え辛い、ということであり、韓国経済が破綻する「何か別の原因」があった場合は、この限りではありません。

たとえば、「韓国が米国から事実上のセカンダリー・サンクションの適用対象国として指定された」という事件が発生するとしましょう。

この場合、外国人投資家は韓国の株式を一斉に売却する可能性があり、それと同時に韓国経済が破綻の危機に瀕する可能性もありますが、このようなケースは「株安と経済破綻が同一の原因に基づいて同時に発生している」という話であり、「株安になったから経済が破綻する」、ではないのです。

いずれにせよ、「キャピタル・フライト」と言っても、「株式市場からのキャピタル・フライト」が発生したことによって韓国経済が破綻する、という話ではありません。

――↓本文は以下に続きます↓――

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資金繰りが大事!

本当に怖いのは「金利市場からの資金逃避」

では、いわゆる「キャピタル・フライト」と呼ばれる現象が生じたときに、本当に心配すべきことは、いったい何でしょうか?

それは、「金利市場からの資金逃避」です。

新聞やテレビが「市場(しじょう)」といえば「株式市場」と条件反射的に報じる傾向があるので、「市場」と聞くと「株式市場のことだ」と勘違いする人が多いのですが、実は、「金融商品の市場」は、「株式市場」だけではありません。

「為替市場」と「金利市場」があるのです。

このうち、「為替市場」については、まだ「聞いたことがある」という方も多いでしょう。

ニュース番組などで、よく、「今日の東京外国為替市場の終値は1ドル110円60銭から62銭で取引されています」と報じられるのですが、「外国為替市場」はべつに東証のような「取引所」が存在しているわけではありません。報じているのは、あくまでも「インターバンク市場」の気配値です。

また、最近だと外国為替証拠金取引(FX)などをやっている個人も増えていますから、「ウェリントン時間」だの、「トロント時間」だのといった用語をご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、「為替市場」よりも、もっとマイナーな(そして死活的に重要な)市場があります。

それが、「金利市場」です。

たとえば、国債や地方債、財投機関債などの「債券市場」、社債やクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)などの「クレジット市場」、金利スワップなどの「スワップ市場」などで取引される金額は、日々、巨額ですし、短期金利ではレポ市場、コール市場などが成立しています。

とくに、日本国債(JGB)市場では、機関投資家がそれこそ1回の取引で数十億円から数百億円という単位で取引をしていますし、短期金利ではそれこそ数百億円、数千億円の資金を動かして短資会社の儲けが数万円、という信じられないほど利ザヤが薄い世界だったりします。

また、円貨と外貨の金利市場と外国為替市場は連動していて、通貨スワップ(※BSAではなくCCSの方)や為替スワップ(いわゆるバイ・セルやセル・バイ)、発展途上国通貨に関してはNDFなどの取引が行われているのです。

そして、「本当に怖いキャピタル・フライト」とは、(株式ではなく)「外国からおカネを借りることができなくなるリスク」なのです。

日本の場合は「三重のバックストップ」

といっても、日本からのキャピタル・フライトについては、「空から隕石が頭上に落ちてくる」程度の確率だと考えておいて良いでしょう。

というのも、日本の場合、国内で「カネ余り」状態が続いており、限られた国債を機関投資家と日銀が競うように買っている状態にあるからです。外国人投資家が日本から出て行くようなことがあれば、国内投資家は喜んで日本国債を初めとする円債を買いまくるでしょう。

しかし、日本円という通貨は、米ドル、ユーロ、英ポンドなどと並び、全世界でも広く通用する「ハード・カレンシー」と呼ばれており、非常に流通度も高く、全世界の外貨準備の5%は日本円で占められているほどです(『日韓スワップ「持ち上げて、落とす」のも立派な「経済制裁」』参照)。

このため、外国人投資家が日本の市場から出ていくことは考え辛いのが実情です(いや、むしろ日本は国内で使いきれなかった資金があり余っているため、日本の投資家のマネーが海外に流出しているほどですが…)。

さらに、日本国債は市場流通する全額が「日本円」という通貨で発行されています。日本国内の投資家、外国人投資家が買ってくれなくなったとしても、最悪、中央銀行(日銀)が引き受けるという「禁じ手」が残されているのです(※ただし、禁じ手の発動には財政法第5条の制約をクリアする必要があります)。

つまり、日本国債、あるいは日本国内の債券は、

  • 国内投資家(1800兆円を超える家計資産を裏付けにした国内投資家の莫大な資金力)
  • 海外投資家(全世界の外貨準備で世界3番目の地位を持つ日本円の「安全資産」としての魅力)
  • 中央銀行(日銀はその気になれば無制限に円建て債券の買い入れが可能)

という、最強の三重のバックストップを持っているのです。

事実、「日本国が破綻する」という言説が事実ならば、金利はそれこそジンバブエやベネズエラのように数万パーセントとかに跳ね上がっていなければおかしいはずですが、日本の債券市場では低金利どころか、10年ゾーンまではマイナス金利状態が常態化しています。

日本の場合、国債を含めた金利市場のバックストップとして最も重要な「国内投資家」の資金力があまりにも強すぎるため、日本に関してはキャピタル・フライトとはもっとも無縁な国なのです。

(※「日本国が破綻する」と主張されている方は、たいていの場合、資金循環統計分析やマイナス金利について一切ダンマリを決め込んでいるようですが…。)

韓国経済の本当の脆弱性

外国から外貨でカネを借りている国の悲劇

ただ、この議論は日本やスイスなど、世界のほんの一部の国にしか当てはまりません。

日本の場合、外国から外貨でほとんどカネを借りていませんし(※まったく借りていないわけではありませんが)、また、日本円の力が強すぎるがために、現実に日本企業は海外投資をするときに円を外貨に「両替」すれば済む話であり、外貨を「借りる」必要がほとんどないのです。

しかし、世界のすべての国が日本のように恵まれた状況にある、というわけではなく、「自国の通貨の国際的な通用力が低く、外国から外貨でカネを借りている国」の場合は、キャピタル・フライトが発生すれば、経済が即死に至ることもあります。

その典型例が、韓国でしょう。

韓国の場合、自国通貨(韓国ウォン)が国際的な市場ではほとんど通用しないという事情もあるのでしょうか、韓国の企業は「外国から」「外貨で」おカネを借りています。

国際決済銀行(BIS)という組織は、四半期に1回、「国際資金取引統計」「国際与信統計」などの統計を発表しています。これは、民間の銀行などが、どれほどのカネを外国から借りているかを示すものです。

このBIS統計は資金循環統計などと異なり、対外直接投資が集計されていないなど、一国の資金貸借を網羅的に示すものではありませんが、それでもその国の銀行部門などが外国からどれほどのカネを借りているのかという目安にはなります(なお、詳細については日銀HPに解説が掲載されています)。

このうち、『銀行の所在地別の債権債務残高』(A5-F)という図表を眺めてみると、韓国は2018年9月末時点において、外国から外貨で2119億ドルを借りていることがわかります(図表1)。

図表1 韓国の金融機関はどの通貨を借りているのか?
通貨金額(百万ドル)比率
米ドル164,63977.68%
ユーロ10,0224.73%
日本円4,8862.31%
英ポンド1,0200.48%
スイスフラン1,8800.89%
その他29,49813.92%
外貨合計211,945100.00%

(【出所】BIS統計A5-Fより著者作成。図表は2018年9月末時点の民間部門の外貨調達額)

以前、『総論:外貨準備の虚実 韓国の外貨準備の額は信頼できるのか』という記事のなかで、韓国の対外債務は韓国銀行が公表する「約1300億ドル」ではなく、実際には「2000億ドルを超えているのではないか」と申し上げましたが、この私の仮説が正しいことが、ここでも裏付けられた格好です。

「最終リスクベース」では3000億ドル以上!

ただし、この「A5-F」という図表には、あくまでも「韓国本国に」貸しているおカネしか集計されていません。たとえば、日本の銀行の米国支店が韓国の銀行の米国支店におカネを貸した場合、そのおカネは「米国内の貸し借り」として集計されてしまいます。

こうした不整合をなくし、「最終的な親会社がどこの国にあるのか」という視点から再集計したものが、「最終リスクベース与信」です(図表2)。

図表2 誰が韓国にカネを貸しているのか?
相手国金額(百万ドル)割合
米国83,16126.81%
英国79,32425.57%
日本58,60618.90%
フランス25,9198.36%
ドイツ16,4005.29%
台湾7,8662.54%
豪州5,6881.83%
その他33,20210.70%
合計310,166100.00%

(【出所】BIS統計B4-Sより著者作成。※最終リスクベース、2018年9月末時点)

つまり、韓国が「最終リスクベース」で借りている資金は、2018年9月末時点で3102億ドルです。

このうち日本から韓国への与信は600億ドル弱であり、私の事前の印象と比べると「少ないな」、という気がします。また、英米両国から借り入れが全体の半額を超えていますが、これは、ロンドン、ニューヨークが国際的な金融市場のハブであるためでしょうか。

いずれにせよ、日米英3ヵ国で韓国に対する融資の7割弱を占めているのです。

以上、図表1、図表2から判明する事実は、

  • 支店所在地ベースで見れば、韓国は2000億ドルを超える外貨を借り入れており、その8割は米ドルで構成されている。
  • 最終リスクベースで見れば、韓国は3000億ドルを超える外貨を借り入れており、その7割弱は日米英から調達している。

ということです。

心もとない外貨準備高

このBIS統計については、統計表によってはベースが異なっているなど、非常に読み辛いものではありますが、基本的には「自己申告」ベースではなく、「相手国からの申告」がベースとなっているため、少なくとも韓国銀行が作成する資金循環統計と比べれば、信頼度は高いといえます。

では、もし今、キャピタル・フライトが韓国の「株式市場」ではなく、「金利市場」を襲えば、韓国経済は、いったいどうなるでしょうか?

コール市場、レポ市場などで韓国の銀行がドル資金を借りられなくなると、それこそ「即死」する金融機関が出てくる可能性がありますが、自国の中央銀行(この場合は韓国銀行)が十分な外貨準備を持っていて、金融機関に融資を実行すれば、当座の危機をしのぐことはできます。

先ほど紹介した「BISレポートによる2018年9月末時点の最終リスクベース統計」によれば、「1年までの債権(claims up to and including one year)」の金額は947億ドルだそうですが、極端な話、韓国銀行にドル建ての外貨準備高が947億ドル以上あれば、何とかなる、ということです。

しかし、以前から私は「韓国の外貨準備高には資産性が疑わしいものが多数含まれているのではないか」と考えているのですが(『総論:外貨準備の虚実 韓国の外貨準備の額は信頼できるのか』などをご参照ください)、果たして本当に韓国銀行にそれだけのドル資金があるのでしょうか?

意外と遠くない未来にも、それが判明するのかもしれません。

※本文は以上です。

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  • 2019/05/07 06:00 【外交
    北朝鮮情勢 「蚊帳の外」だったはずの日本が主導権を握る (20コメント)
  • 2019/05/07 05:00 【雑感オピニオン
    自作自演コメントは読者への詐欺であり、言論に対する冒涜 (37コメント)
  • 2019/05/06 05:00 【韓国崩壊
    「用日派」のホンネは「克日」 日韓友好が成り立たない理由 (119コメント)
  • 2019/05/05 12:30 【RMB|時事|金融
    麻生総理、中国念頭に「借り手卒業」を促す 当然すぎる発言 (17コメント)
  • 2019/05/05 05:00 【韓国崩壊
    日韓協力がなくても日本はまったく困らないという具体的証拠 (60コメント)
  • 2019/05/04 12:00 【読者のページ
    読者雑談専用記事(2019年5月4日版) (63コメント)
  • 2019/05/04 05:00 【RMB|日韓スワップ|時事|金融
    「CMIMローカル通貨化で人民元が基軸通貨化」報道の怪 (24コメント)
  • 2019/05/03 17:30 【時事|韓国崩壊
    やっぱり「徴用工判決問題サラミスライス論」は正しいのか? (60コメント)
  • 2019/05/03 10:00 【日韓スワップ|時事|韓国崩壊
    ウォン安が通貨危機の兆候なら「消極的経済制裁」のチャンス (45コメント)
  • 2019/05/03 05:00 【国内政治
    憲法記念日に「脱税の放棄」について考えてみた (70コメント)
  • 2019/05/02 12:00 【読者のページ
    【雑談専用記事】GW中もいろいろ議論が盛り上がっています (74コメント)
  • 2019/05/02 05:00 【韓国崩壊|金融
    徴用工判決問題:非上場株式の換金はサラミスライスの一環? (145コメント)
  • 2019/05/01 15:00 【時事|韓国崩壊
    【速報】徴用工判決問題、「日本企業の資産売却申請」と報道 (120コメント)
  • 2019/05/01 05:00 【時事|国内政治
    マスコミの影響力低下は、令和でいっきに加速する (64コメント)
  • 2019/04/30 16:47 【日韓スワップ|時事|韓国崩壊
    【ショートメモ】やっぱりUSDKRWの動きが不自然 (18コメント)
  • 2019/04/30 11:45 【時事|雑感オピニオン
    国民とともに歩まれた天皇陛下に感謝申し上げます (20コメント)
  • 2019/04/30 06:00 【韓国崩壊
    ウソツキ瀬戸際外交を続ける詐欺国家・韓国とどう対峙するか (90コメント)
  • 2019/04/30 05:00 【日韓スワップ|時事|韓国崩壊
    USDKRWの為替変動が不自然、通貨当局による為替介入? (41コメント)
  • 2019/04/29 16:00 【時事|韓国崩壊
    ニュース短評 「用日派メディア」中央日報の「叫び」3連発 (41コメント)
  • 2019/04/29 12:00 【読者のページ
    【雑談専用記事】「令和」目前、「平成」最後の「昭和」の日 (31コメント)
  • 2019/04/29 06:00 【韓国崩壊
    安倍政権が対韓制裁に乗り出さない「本当の理由」を考えてみた (61コメント)
  • 2019/04/29 05:00 【時事|韓国崩壊
    ニュース短評「韓国経済の減速要因は設備じゃなく輸出」ほか (12コメント)
  • 2019/04/28 12:00 【時事|雑感オピニオン
    当ウェブサイト初の「ボツ記事」 せっかく分析をしたのだが… (33コメント)
  • 2019/04/28 05:00 【時事|国内政治
    令和最初の見どころは「消費増税凍結巡る衆参同日選」? (24コメント)
  • 2019/04/27 12:00 【読者のページ
    連休初日の正午 雑談専用記事をご用意いたしました (94コメント)
  • 2019/04/27 05:00 【時事|韓国崩壊
    企業の寄付金不足?今年の「日韓未来対話」開催が危ぶまれる (47コメント)
  • 2019/04/27 00:00 【時事
    連休中のウェブサイト更新に関するお知らせ (2コメント)
  • 2019/04/26 15:30 【時事|国内政治
    数合わせの「小沢新党」の懲りない面々:政党名を考えてみた (37コメント)
  • 2019/04/26 12:30 【時事|韓国崩壊
    韓国は典型的な「縮小均衡経済」の罠におちたのか? (18コメント)
  • 2019/04/26 05:00 【日韓スワップ|韓国崩壊|金融
    韓国への対抗措置には「通貨危機」をうまく利用するのも手だ (28コメント)
  • 2019/04/25 16:30 【時事|金融
    【ショートメモ】通貨KRWが下がり出したのか? (39コメント)
  • 2019/04/25 16:00 【時事|韓国崩壊
    外相・防衛相「2+2」は「開催されないこと」もメッセージ (17コメント)
  • 2019/04/25 11:00 【時事|韓国崩壊
    徴用工訴訟問題の落としどころは「セルフ経済制裁」の実現? (25コメント)
  • 2019/04/25 05:00 【RMB|時事|金融
    中国の国際金融戦略の現状は鳴かず飛ばずだが、警戒は必要だ (18コメント)
  • 2019/04/24 14:30 【時事|韓国崩壊
    日韓「未来志向」削除:韓国メディアの「逆ギレ」は限定的? (32コメント)
  • 2019/04/24 10:00 【時事|外交
    イラン産原油・SRE廃止の影響 中国、トルコ、韓国の反応 (20コメント)
  • 2019/04/24 05:00 【マスメディア論|国内政治
    ウェブ時代・議論拒否するサヨクさん 保守とサヨクの違いとは (15コメント)
  • 2019/04/23 11:00 【時事|韓国崩壊
    遅きに失する外交青書修正 韓国との「未来志向」削除は当然 (45コメント)
  • 2019/04/23 10:00 【時事|韓国崩壊
    瀬取り監視活動と韓国政府の「レーダー照射宣言」の危うさ (29コメント)
  • 2019/04/23 05:00 【韓国崩壊|外交
    朝鮮半島8つのシナリオ・2019年4月版アップデート (41コメント)
  • 2019/04/22 23:00 【時事|韓国崩壊|外交
    【速報】徴用工問題と瀬取り問題巡る重要な報道記事の紹介 (22コメント)
  • 2019/04/22 11:30 【時事|外交
    日米2+2会合:「どの国と連携しないのか」が大事なメッセージ (17コメント)
  • 2019/04/22 05:00 【韓国崩壊|外交
    日韓関係打開のカギは中国にあり?旭日旗と半万年の宗主国 (49コメント)
  • 2019/04/21 22:00 【時事|韓国崩壊
    【速報】自衛艦が旭日旗掲げ中国に堂々入港 (8コメント)
  • 2019/04/21 14:30 【時事|韓国崩壊
    ウソツキ国家のリーク記事をまともに読む必要があるのか? (41コメント)
  • 2019/04/21 05:00 【政治
    ギリシャが対独40兆円賠償要求?ユーロ問題はドイツ問題だ! (30コメント)
  • 2019/04/20 05:00 【時事|韓国崩壊|外交
    北朝鮮がロシア接近 その延長線上にあるのは日本への擦り寄り (23コメント)
  • 2019/04/19 15:00 【時事|外交
    ちゃんと仕事をする内閣 外交重視姿勢はまったくブレない (16コメント)
  • 2019/04/19 09:45 【時事|韓国崩壊
    読んでいて不安になる「用日」関連報道 (42コメント)
  • 2019/04/19 05:00 【韓国崩壊|金融
    「カネ」から眺めた日韓関係:日本にとって韓国は2%の国 (9コメント)
  • 2019/04/18 16:30 【時事|金融
    「自民党・萩生田が消費増税見送り論」報道の真相 (9コメント)
  • 2019/04/18 10:45 【時事|韓国崩壊
    「大腸菌海産物の禁輸」を議論する 対等な日韓関係こそ理想 (60コメント)
  • 2019/04/18 09:30 【時事|外交
    【速報】北朝鮮の「新型戦術誘導兵器」報道、当面は静観が正解 (7コメント)
  • 2019/04/18 05:00 【国内政治
    もりかけ2年:国民の敵駆除する方法、少しずつ希望が見える (28コメント)
  • 2019/04/17 11:00 【時事|韓国崩壊
    セルフ経済制裁の恐怖:「脱コリア」の流れは続くのか? (36コメント)
  • 2019/04/17 08:00 【政治
    消費増税を強行する国民の敵 なぜ消費増税は間違っているのか (17コメント)

  • 著者のコンタクト先:info@shinjukuacc.com

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