鈴置高史氏による『デイリー新潮』記事、日本国民は必読

日本経済新聞社元編集委員にして日本を代表する「韓国観察者」の鈴置高史氏が、ウェブサイト『デイリー新潮』に、本日付で記事を寄稿されているほか、いくつかの媒体でも登場されています。旧『日経ビジネスオンライン』の大人気連載シリーズ『早読み深読み朝鮮半島』の連載終了は心の底から残念でしたが、逆に、さまざまな媒体で「鈴置説」を読むことができるというのは、1人のファンとしては嬉しい話といえるのかもしれません。

デイリー新潮の必読記事

私はかねてより、日本を代表する「韓国観察者」である鈴置高史氏の「ファン」を公言しています。

鈴置氏は旧『日経ビジネスオンライン』に大人気シリーズ『早読み深読み朝鮮半島』を連載されていましたが、1月8日付で寄稿された次の記事をもって、この連載が終わってしまいました。

韓国はレミングの群れだ(2019/01/08付 日経ビジネスオンラインより)

本当に残念のヒトコトに尽きます。

当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』の読者コメント欄にも、「鈴置氏の連載がなくなってしまったこと」を惜しむ声や、この混沌期に適切な羅針盤が失われてしまったのではないかとの懸念の声が、多数、寄せられている状況です。

こうしたなか、非常にうれしい話題があります。

『デイリー新潮』に本日、鈴置氏の最新版の記事が掲載されているのです。

韓国、輸出急減で通貨危機の足音 日米に見放されたらジ・エンド?(2019年2月1日付 デイリー新潮より

リンク先はウェブページに換算して4ページの長文ですが、正直、「長文である」ことの負担を感じさせないほど、グイグイ引き寄せられてしまいます。また、筆致は非常に冷静ですが、冷静な分、「韓国崩壊」の予兆を感じさせる、非常に気になる論説でもあります。

いわば、「日本国民必読の記事」のたぐいだと考えて良いでしょう。

輸出減と通貨危機

ところで、掲載媒体が日経ビジネスオンラインからデイリー新潮に変わったことで、鈴置氏の主張に、何か変化はあったのでしょうか?

リンク先の記事を読んでいただければわかりますが、結論から申し上げれば、鈴置氏の視点は、まったくブレていません。私なりにリンク先の記事を理解するならば、

金融面から見て、本来、韓国経済は「日米から見放されたらお終い」であるのに、現在の韓国は日米からの助けを得られる状況にもなく、かつ、肝心の外貨準備も通貨スワップ協定も心もとない、という状況にある

という趣旨ですが、これは「日米が韓国を通貨でお仕置きする」、という従来の「鈴置説」を、さらに補強するものとなっています。こうした一貫性こそ、まさに鈴置説の説得力の源泉でしょう。

もっとも、この論説を「荒唐無稽」と主張する人はいるでしょう。実際、韓国銀行の公式統計によれば、外貨準備高は4000億ドルを超えていますし、韓国銀行が主張する諸外国との通貨スワップ協定、CMIMなどでの外貨融通可能額は、米ドル換算で1000億ドルを超えているからです。

そのうえで、次のように主張するのではないでしょうか?

さらにはカナダとの間では金額無制限の通貨スワップもあるし、韓国が抱える対外債務など、余裕で支払える。韓国は通貨危機になるはずがない。

しかし、もし「韓国の外貨ポジションが5000億ドルを超えている」と主張するならば、なぜ韓国がスイスとたかだか100億フランぽっちのスワップ協定を締結したときに、国を挙げて狂喜乱舞したのか、その不自然さの説明が付きません。

だいいち、リンク先論考でも触れられているとおり、「1000億ドルを超えるスワップ」についても、中国との通貨スワップ(3600億元、1ドル=6.7元として約537億ドル)については存在自体が怪しい代物ですし、カナダとのスワップは「通貨スワップ」ではなくて「為替スワップ」です。

また、「外貨準備4000億ドル」について鈴置氏は、

韓国銀行は2018年末の外貨準備高を4037億ドルと発表している。だが、その半分が使えたとしても、本格的な通貨危機に直面した場合には、為替市場でウォン売りに対抗したうえ、韓国の金融機関や企業の発行した債券の償還用のドルを手当てできるかは、保証の限りではない。

と指摘していますが、正直、「外貨準備4000億ドル」のうち、使い物になるのは多くても半額がよいところではないかという点については、私も全く同意見です。

(※余談ですが、韓国の外貨準備高の怪しさについては、当ウェブサイトでもちょうど『日韓スワップ「持ち上げて、落とす」のも立派な「経済制裁」』で議論したばかりです。)

韓国は「金融戦争」で痛めつけられるのか?

ところで、鈴置説の何が怖いかといえば、文中に客観的な証拠が列挙されているだけでなく、筆致が終始、冷静であるという点にあります。それだけに、説得力が倍化します。

鈴置氏は

今後、資本逃避が起きた時に米国と日本は韓国を助けない可能性が高い。それどころか、それを助長するかもしれない。

と予言するのですが、考えてみれば、それは当然のことでしょう。

私の理解では、現在の韓国大統領の文在寅(ぶん・ざいいん)氏は、間違いなく、大韓民国を北朝鮮の首領様に献上しようとしています。韓国を日米の同盟陣営に留めておくにせよ、見放すにせよ、いずれ韓国には何らかの手段でお灸を据えなければなりません。そのうえで鈴置氏は

同盟国ではなくなり、下手すれば中国の傘下に入る韓国の経済を痛めつけておこうと米国が考えても不思議ではない。それは日本も同様だ。「米国を通じた準同盟国」でもなくなり、北朝鮮と民族の核を持とうとする韓国は仮想敵として取り扱われるであろう。敵の経済は弱体化するのが常道だ。」(※下線部は引用者による加工)

と指摘していますが、私の理解では、現段階で日本はもう韓国を「仮想敵国」とみなさなければならないと思いますし、少なくとも安倍政権はその覚悟を固めつつあるように見えます。

期待強まる「鈴置説」、雑誌『正論』にも寄稿

なお、今回の寄稿の末尾には

この点については別稿で改めて触れたいと考えている

とありますが、是非、「別稿」にも期待したいと思います。

また、ふと気になってインターネットを検索していると、今朝の文化放送の大人気ラジオ番組『おはよう寺ちゃん活動中』に登場されたほか、雑誌『正論』3月号にも、鈴置氏が寄稿されているようです。

旧日経ビジネスオンラインに掲載された鈴置氏のプロフィールによれば、同氏は昨年3月頃に日本経済新聞社を退職されたそうですが、もしそのことによって、さまざまなメディアで活躍の幅が広まることになるのだとすれば、私たち一般読者にとっては非常に嬉しい話でもあります。

私自身も1人の読者かつ「鈴置ファン」として、どうかお体にはご留意のうえ、一層のご活躍を祈願したいと思います。

読者コメント一覧

  1. 北の会計士 より:

    鈴置さんの記事復活嬉しいかぎりです。
    ただ、新潮のサイトにコメント機能が見当たらないのが、残念ですね。
    読者のコメントも鈴置さんの記事を意義を高めるものだと思っていたので

    1. 匿名 より:

      コメント欄が有る無し大きいね。読者参加型だからこそメディアが何とか持つ時代だよ。今、読んでみたよ。鈴置氏の論考。管理人が質問する役やっとらどうよ。言えばOK出るんじゃねぇの。韓国は金融面が脆弱。大きな金融機関が無いしね。だから皆が知ってる邦銀がサポートしている。どんなやつが音頭取ってるのかねぇ。割と国士風のが居たとこだけどね。通貨危機は昔は12月を心配していたね。ロイヤリティやらの支払いで資金繰り逼迫がいつも12月だったもんなぁ。1997年も12月。今は分からん。また危機が起きたらどうなるかだな。稼げるかもよ。

  2. 埼玉県民 より:

    祝 Suzuoki is back!!
    有料記事にならないといいな~
    鈴置さん読んでますよね?
    日本のために、新潮社に小金儲けさせないでください!!

  3. 匿名 より:

    新宿会計士さんは、数字を基にした考察になると、途端に思考に深みが増しますね。ここ1週間の記事で一番読んでいて面白かったです。

    鈴置さんの新潮の文章は、今までのニュース早読みの総まとめ概要みたいな印象を受けました。もっとオンタイムの出来事に対する情勢の分析がまた読みたいなあ。

  4. 心配性のおばさん より:

    『デイリー新潮』の記事は、このコーナーにコメントを寄せる方のご紹介があって、早速拝読しました。
    鈴置氏の記事は、熱くないぶん、ひたひたと、あの国の危機を感じることができます。

    しかし、今回、あの国が通貨危機を迎えたとしたら、IMFはあの国を救えるのでしょうか。
    前回の危機の際には、IMFは、あの国の経済構造を変革する荒療治をしたとか聞いておりますが、現在のあの国は、その荒療治を受ける状況にもないように思います。

  5. スカイネット より:

    >同盟国ではなくなり、下手すれば中国の傘下に入る韓国の経済を痛めつけておこうと米国が考えても不思議ではない。

    この後に、朝鮮半島統一費用という、追い打ちがありますね。
    ある報道では、統一費用は、10年間で220兆円、また、550兆円という試算もあります。
    中国と韓国で負担することになるでしょうが、莫大な負担になると思います。

    ちなみに、東西ドイツの統一に費やした費用は、約2兆ユーロという報道がありました。

    東西ドイツ統一時の状況
    西:東
    人口 3:1
    GDP 10:1

    現在の南北朝鮮の状況
    人口:2:1
    GDP:100:1

    統一時の状況としては、現在の南北朝鮮の状況の方が厳しいと思います

    1. 心配性のおばさん より:

      韓国政府が、南北統一の費用は日本が出す。と言ったことがあったとか。幻聴ですよね。

      1. 匿名 より:

        非核化の費用に関しては、日韓が出すだろうとトランプが言ってましたね。

  6. YT より:

    焦土作戦は兵法の鉄則です。
    民主的な選挙で選ばれた首脳の失態を甘受するのも、民主主義の基本ですから、今回こそは韓国民も正しい民主主義を理解してほしいです。
    ただ、理解する前に国がなくなるかも知れません。

  7. とゆら より:

    早速、読みましたよ。
    コメント欄に情報を載せてくれた方、
    そして新宿様ありがとう。

    鈴置様のさらなるご活躍に期待しています。

  8. 名無しの権兵衛 より:

     鈴置高史氏の寄稿文を読みました。韓国の弱点は金融(外貨準備)面にあるということですね。
     そうであるならば、日本政府が近い将来実施を予定している「対抗措置」は、その弱点を突くのが一番効果的であるということになります。
     そうした観点からも、邦銀の韓国輸出入業者に対する支払信用状の発行停止が一番効果的な「対抗措置」ということになると思います。

  9. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    早速『新潮』を読み、即『正論 3月号』を購入しました!(笑)。立ち読みでは余りにも失礼ですので(笑)。他の連載、単発の寄稿もなかなかヨカです。何しろ3月号のメインタイトルが【韓国 許すまじ】ですから。ふだんあまりこういう月刊誌は買いませんが、今回はアタリ!でしたね。(普段は病院でタダ読みしてます 大笑)。

    さて、このコメント欄を利用して少し紹介します。会計士様お赦しを。

    鈴置高史氏の寄稿、なかなか長文で読みごたえあります。計7ページ、1行15文字で400行弱、約6,000文字です。中を開くと、いきなり鈴置氏のタイトルが【気は確かか?韓国はアメリカとも決別する】です!気合い入ってるわ。

    読みますと、うーん、ふむふむ、なるほどー。さすがプロだなー。斬り方が凄いッ。詳しくは正論を買って下さい(笑)。←オマエは産経の関係者か?

    あまり詳しくは書きませんが、大要、
    ① 文は大統領になる前から「親北遠米」路線。

    ② 韓国保守(勿論、反日)が『米国に見捨てられる』と恐れるようになったのは、2018年6月12日のシンガポール米朝会談から。つまり声明に『北の非核化と引き換えに米韓同盟廃棄』という含みを持たせた事に怯えた。

    ③ 更に昨年9月の国連総会に出席の為、文はニューヨークで『金正恩は良い人だ』(笑)と触れ回った。逆にトランプ大統領に、『韓国は米国の承認なしに何もできない』と牽制されるハメに。

    ④ それでも昨年11月までは韓国人には『トランプはいざ知らず、安全保障上、韓国は重要。トランプの無茶を抑えてくれる』とタカをくくっていた。

    ④ ところが12月20日にマティス国防長官が辞任表明、もう韓国保守は『絶望的事件』となった。理由は軍事専門家でトランプ大統領にもハッキリモノが言える『米韓同盟を理解した人を失った』から。

    ⑤ 文は『米韓同盟の自然消滅を願っている』(勿論、日韓関係もでしょうね)。
    ちょっと書きすぎました。失礼します。(ボソッと)残り、早よ読も(笑)。

  10. 捨韓人 より:

    鈴置コラム愛読者でしたが、最終回のときは残念に思ってました
    でも、ほぼ同時期に新潮新書から新刊本出したり、デイリー新潮に記事配信していたことから、日経を退社したことによりむしろ制約が取れたのだと好意的に解釈しています

    日経ビジネスのコラムと体裁もほぼ変わらず、表やグラフ入りのわかりやすい構成で、「早読み・深読み」のスタンスは変わっておらず安心しました

    これからいろいろな媒体に出稿されて「鈴置説」が拡散されることにより、正しい朝鮮半島情勢と日本政府・経済界・文化交流の対応を誤らない様に心構えが出来ればよいと願っています

    出来ればデイリー新潮は「連載化」され、日経のときのようにアーカイブにして欲しいですね

    会計士さんのブログを訪問するのははじめてでしたが、これから度々訪問したいと思っています

  11. 田舎のおばさん より:

    新宿会計士さんのことは、鈴置氏の最終回コラムで初めて知りました。

    ロス状態から抜け出せそうです。これからちょくちょく訪問させてください。鈴置氏のコラム更新が月二回位だったので
    楽しみが増えました。

  12. みねよしとみ より:

    日本がわざわざ制裁しなくとも自滅しそうですね。経済面に限らずこのところの三権分立が揺らぐニュースや文親族の怪しい疑惑などを見る限り。それにしても安倍政権、かなりしたたかで心強いです。つい最近まで韓国に対する安倍政権の動きの鈍さにやきもきしていたこのところでしたが、ここにきて意図的なリーク?など韓国は無視で国際社会に地味に主張する戦略を見るとかなり強かで安心しました。嘘でも大声を上げて正統性を訴える相手なんぞ無視して粛々と事実を公にして相手側を追い詰めるほうが韓国的には今まで感じたことのない恐怖を思うでしょう。時折国際ルール無視で力任せで行動する中国やロシアも日本のこの戦略には不気味さを感じるのではないかと。はなしを韓国に戻しますと、ほっといても自滅が予想される相手にわざわざムキになる必要もなく、今、日本がやるべきことは韓国の相手ではなく、韓国がピンチに陥っても日本が援助の手を差しのべないのは仕方ないという国際社会からの理解かと。

  13. 心配性のおばさん より:

    お笑いを一席。
    韓国に潜入させていた文在寅さんが大統領になって、お伺いを立ててきた。金正恩さんは、韓国併合をしたい。それには在韓米軍がじゃまなので何としても除きたい。
    トランプさんとの悪口合戦から一転、「今度こそ非核化するから、平和条約締結(在韓米軍撤収)してくれ。」と言ってきた。

    しかし、このシナリオに自称徴用工問題に始まる日韓関係の破壊は、必要のないものです。
    私はこれを、金正恩さんの指示で文在寅さんが行っている。と考えています。何故か?
    それは、北朝鮮制裁の画を描いたのが日本だと思っているから。金正恩さんは、日韓関係の破壊を通して、日本に思いつく限りの嫌がらせをしている。

    しかし、日本は、これらを、韓国の不法行為として、国際社会(アメリカ)に公表することになる。
    公表したことで、日本は、韓国の裏切りを国際社会(アメリカ)に疑わせることに成功する。皮肉なことに、韓国の経済危機に日本が支援しない理由も、韓国自ら作ってしまった。
    皆さんは金正恩さんについて過大評価していませんか?彼の頭には、併合したあとの韓国の経済を心配するセンスはないと思います。
    お粗末様でした。

  14. めたぼーん より:

    経済面でも関わらないを貫けば、韓国は自然と崩壊すると思いますから、そろりそろりと始めて欲しいですね。

  15. ラスタ より:

    デイリー新潮 2019/1/29付で鈴置氏の発言を紹介している記事、「韓国に対して相変わらず「遺憾」連発 日本外交の背後にある深刻な問題」の最後に、印象深い言葉が引用されています。

    「利害関係者たる専門家よりも、国益を考える素人の判断の方がよほど確かなのだ」

    国民が自由に議論できる環境こそが国益に繋がることを示唆した提言と思います。
    権威者に任せず、ひとりひとりが考えて行動して責任を負うのだという民主主義の本質を突いているのではないでしょうか。
    日本人より韓国人に聞かせたい言葉です。

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