X

【読者投稿】武漢肺炎「6ヵ国データ」を比較してみた

当ウェブサイトでは「読者投稿」を歓迎しており、投稿要領等につきましては『当ウェブサイトの基本方針(2020/05/25版)』などにも掲載しています。こうしたなか、元微生物関係研究室勤務者の「伊江太」様からは、これまでにすでに4本の読者投稿をいただいているのですが、ありがたいことに、5本目の投稿をいただきました。本稿は一般に公表され、誰でも利用できるデータや報道などを中心にして、非常に精緻な研究をしていただいています。

読者投稿

以前から『お知らせ:読者投稿を常設化します』などでもお知らせしているとおり、当ウェブサイトでは読者投稿を歓迎しております。

投稿要領や過去の読者投稿一覧につきましては『読者投稿要領と過去の読者投稿一覧(コロナ騒動等)』などのページに記載しています。是非、これらのページをご参照のうえ、ふるってご投稿を賜りますと幸いです。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

さて、「伊江太」様というハンドルネームのコメント主様からは、これまでに4回、読者投稿をいただいています。

伊江太様からの過去投稿

※番号は末尾に掲載する「コロナ関連読者投稿」に掲載しているもの

過去4回の投稿についての評価は個々の読者の皆さまにお任せしますが、あくまでも新宿会計士個人の感想を申し上げるならば、世の中にあふれる「日本悲観論」に対し、これらの論考を読んで強く力づけられたというのも事実です。

「科学的アプローチ」、「仮説を立てて知的好奇心を刺激すること」という意味では、まさに当ウェブサイトに打ってつけの読者投稿であることは間違いないでしょう。さっそく、投稿内容に入りたいと思います。

(※ここから先が伊江太様の投稿本文です。なお、文章については大意を変更しない範囲で修整している箇所があります。)

データから読み解く武漢肺炎の特徴 第5報

ぬるくて遅い?日本の武漢肺炎対策

厚労省が日々更新している発生動向のデータから読み取れる武漢肺炎の性質について、気付いたことを書き連ね、すでに4回もの掲載をいただきましたが、さすがにもう種切れです。

今回は前回も利用した札幌医大の研究グループが公開している世界各国の感染動向をグラフで比較できるサイトを利用させてもらっています。諸外国の流行状況と比較することによって日本の現在位置を理解するのが狙いです。

人口あたりの新型コロナウイルス感染者数の推移【国別】(札幌医科大学HPより)

リンク先のページでは、表示する国の選択や、グラフの縮尺の調節などを自在に行えるよう工夫されているので、本稿で紹介する図表には、国名の表示や文中の記述に合わせたマークを記入した以外の修正は行っていません。

世界のどの国にとっても自国の武漢肺炎の流行を制圧したいという願いに違いはないでしょう。

本稿で取り上げる台湾の場合は、すでにこれを達成したといって良いと思います。そしてこれに続こうとしているのがわが日本というのがわたしの判断です。

これに対する海外の論調は、初めは偏見を交えた嫉視(しっし)、または嘲笑、しかし現実を見続ければ否応なしに認めざるを得なくなった末の不可思議を目撃するような戸惑い、こういう類いのものが大多数です。

ひとつ目についたものを挙げれば、次のニューズウィーク日本版の記事がその典型例でしょう。

日本の「生ぬるい」新型コロナ対応がうまくいっている不思議

日本の新型コロナウイルス対策は、何から何まで間違っているように思える。これまでにウイルス検査を受けた人は人口のわずか0.185%で<<…続きを読む>>
―――2020年5月15日(金)16時50分付 ニューズウィーク日本版より

書いているのはジャーナリストですが、欧米の感染症疫学の専門家にしたところで大差ないとみています。結局、きちんとした解答を提示できるとしたら、それは私たち日本人か、台湾など制圧に成功した国の人だけということになるのでしょう。

台湾と日本

図表1に日本、台湾、米国、イタリアの武漢肺炎流行拡大の推移を示します。

図表1 日本、台湾、イタリア、米国における武漢肺炎の累積感染者数(人口100万人当たり)の推移

(【出所】札幌医科大学『人口あたりの新型コロナウイルス感染者数の推移【国別】』より投稿者作成)

縦軸方向が累積感染(PCR陽性症例)報告数で、対数目盛で表示されています。日本と台湾、米国とイタリアをペアと見て良いことは一目で見て取れるでしょう。そして、なぜ一方では感染爆発に至らず、流行を終息、ないしそれに近づけつつあり、他方は全く手の付けられない状況に陥ってしまったのかも。

それが唯一のものではないことは次節に書きますが、最大の要因は流行最初期の拡大の速さにあるのは明らかです。

イタリアの場合は1日、米国でも3日で感染の規模は2倍になっています。これに対して日本、台湾では、倍加時間は約1週間。武漢肺炎は感染から発症までの潜伏期が3日~2週間と長いことを考えると、この差は決定的です。

日本にしても諸外国にしてもそうですが、対策は発症者が確認された時点から始まります。患者を入院隔離するのはもちろん、濃厚接触者を調べ他に感染者がいないかを調べます。盲滅法に地域住民を対象にPCR検査をなんて馬鹿げたことをする国は、例のクニも含めてありません。

もしウイルスの伝播速度が「1~3日のペースで感染者が倍増するようなペース」なら、濃厚接触者の調査をやっている間に、感染は2次、3次、4次…と拡がっているはずであり、手のつけようがありません。しかし、倍加時間が1週間なら、なんとか2次感染の段階で捕捉可能です。

たとえるなら、飛翔体に一定以上の速度が付けば衛星軌道に乗って手が届かない所に行ってしまうが、速度が足りなければ重力に捉えられて堕ちてくる、という違いでしょう。

米伊型と日台型の感染拡大の差は、感染様式の違いによって説明できると思います。すなわち、

  • 米伊型…欧州、中東、北南米の国々に多い
  • 日台型…東南アジア、南アジアの国々に多い

という点を考えると、次のように考えると辻褄が合いそうです。

肌と肌の直接接触が日常の挨拶習慣となっている国では、それが感染の最大の機会となり、そうした習慣を持たない国では、感染者の手に触れたものに触るという、偶発的な機会によって感染伝播が起きる。ゆえに、それだけ拡大の効率が落ちる。

もっとも、流行初期の拡大速度が低くとも、それだけで制御が可能になるわけではありません。感染者の発見と隔離がウイルスの伝播速度を上回らなければ、結局は流行が無際限に拡がってしまいます。この「感染者の発見と隔離」に成功している国は数少なく、日本と台湾がそれに該当する事例でしょう。

中村努『台湾における医療供給体制と公平性の確保に向けた政府の役割』(※PDFファイル)によると、台湾の医療制度は、戦前の統治時代に移植された日本の医療制度を土台に拡充、高度化を遂げ、また公的国民皆保険制度も日本の健康保険を参考に作られたようです。

武漢肺炎の制御に、医療側の診断技術のレベルとならんで、国民の医療へのアクセスの容易さが重要であろうとこれまでも述べてきましたが、卑見では日本は、そしておそらく台湾も、その面で世界のトップレベルにあると考えています。

人口当たりの感染者数は3月末くらいまで日本と台湾で大体同じレベルだったのが、4月に入って大きな差が生じてしまいました。

これが欧米の流行急拡大のとばっちりであることはこれまで論じてきましたが、台湾に遅れること9日で入国の全面規制に踏み切った、その時間差が実に10倍近い感染率の違いとなって現われたことになります。

欧米人による「ぬるい」「遅い」という批判がこの点に焦点を合わせたものであるなら、当たっていると言えなくもありませんが、その場合は欧米人が自らの不始末を棚に上げてこれを主張している、ということになります。

ということになります。おそらく彼らの批判は日本の国内対策を指してのことでしょうから、それについては全くの的外れの愚論であることを次節以降論じていきます。

次に、図表2は人口100万人当たりの死亡者数の推移を見たものです。

図表2 日本、台湾、イタリア、米国における武漢肺炎の累積死亡者数(人口100万人当たり)の推移

(【出所】札幌医科大学『人口あたりの新型コロナウイルス感染者数の推移【国別】』より投稿者作成)

図表1と比較すると、日台の間には初めからかなりの違いがあることがわかります。

死亡率を死亡者数/PCR陽性数で計算した時、このままのペースで行くと日本の死亡率は5%を少し超えたくらいになると予測します。この値は台湾より3倍ほど高く、次節で取り上げるオーストラリア、ニュージーランドと比べても、日本の死亡率は大体それくらい高くなると思います。

巷間、「日本の死亡率は低い」と強調されることもありますが、図表2でも明らかなとおり、これは誤解です。

亜熱帯の台湾や今夏期の南半球の国より日本の死亡率が数倍高い理由として、気温の違いも考えてみたのですが、最近では武漢肺炎の流行に対して高温はたいした抑制要因にはならないと考えるようになりました。

日本で死亡率が高い最大の理由は、国民の年齢構成にあると思います。感染者中の死亡割合が70歳代以上で急増することを考えれば、世界でもっとも高齢化が進んだ日本で死亡率が高くなるのは、ある程度やむを得ないのかと思います。

ところで、節の初めに掲げるデータに関して、政府刊行の統計に「台湾」の項目がないため、Wikipediaに頼りました。日本にとって台湾の重要性はこれからますます大きくなってくると予想されますから、つまらない配慮はもうやめにして、統計の類いだけでも台湾を正式の国として扱って欲しいと思います、

オーストラリアとニュージーランド

図表3は、台湾のかわりにオーストラリアとニュージーランドのグラフを掲げています。

図表3 オーストラリアとニュージーランドの武漢肺炎流行の特徴

(【出所】札幌医科大学『人口あたりの新型コロナウイルス感染者数の推移【国別】』より投稿者作成。なお、各国のグラフに付した矢印はロックダウン開始日を示す。イタリアの場合、先行して北部2州でロックダウンが行われている(2月22日)。米国はニューヨーク州での開始日。日本は緊急事態宣言発出日にマークをしている)

この2国の最近の流行状況は日台の様相と類似するようですが、初期については欧米の流行と比較するのが面白いでしょう。

流行最初期に見られる感染者数の立ち上がりは、ニュージーランドでは明らかに欧米型のパターンです。他方、オーストラリアではもう少しゆっくりとしたものになっている。この国でアジア系住民の割合が増えていることが関係しているのでしょうか。

どちらの国も中国での大流行が知られた1月中に全面的な入国規制を実施し、ウイルスの流入を防いでいます。そして国内の感染拡大が顕著になると躊躇なくロックダウン措置を講じましたが、イタリア、米国での同様の措置とのタイミングを比較すると、この2国がとくに機敏な対応を執ったとは言えません。

感染の拡大/収縮にかかわる何らかの出来事が起きると、およそ2週間後にその効果が統計に現われることを考えれば、図表3のグラフを見ただけで、この2国で感染拡大が収っていく過程にロックダウンは関係していないと見当が付くと思います。

ヒトクチにロックダウンと言っても、その実態は国ごとに異なるようです。メディアや現地にお住まいの日本人からさまざまに報告されていますが、その厳格さはオーストラリアとニュージーランドでは大分違いがあったようです。

「外出禁止令から20日経過、シドニー在住の日本人駐在員妻が今「日本へ伝えたいこと」

外出禁止令から20日経過、シドニー在住の日本人駐在員妻が今「日本へ伝えたいこと」

シドニー滞在歴2年。金融関係の会社に勤務するご主人のシドニー駐在に伴い、幼稚園に通うお子さんと3人でシドニーにて生活中の<<…続きを読む>>
―――2020.4.11付 Precious.jpより

ニュージーランド、新型ウイルスを「現時点で」排除と ロックダウン緩和へ

ニュージーランドは27日、新型コロナウイルスの市中感染がなくなり、地域でのCOVID-19流行を抑えたと発表した。<<…続きを読む>>
―――2020年04月27日付 BBC NEWS JAPANより

オーストラリアでは、イベント、レストランでの飲食、長距離移動などは制限されますが、休校措置は強制ではなく、個人的行動の制限も緩いようです。行動制限の厳格さは、

台湾<日本<オーストラリア<ニュージーランド&欧米諸国

という順に強くなるようですが、それらの厳格さと感染拡大の阻止に役立ったかどうかという点で考えると、その相関は見当たりません。

ではなにがオーストラリア/ニュージーランドとイタリア/米国の差を分けたのでしょうか。

現地調査などできない身で想像を巡らすしか手がないのですが、わたしは国民が当初に抱いた危機感の違いか、と思っています。イタリア人にとってはまさに青天の霹靂、中国という先行事例はあっても、さっぱり情報を出してこないのだから、どう対処していいか分からない。

周囲のヨーロッパ諸国は、こんなことを言っては何ですが、あのイタリアのことだからドジを踏んだなどと、この疾患を甘く見たんじゃないでしょうか。米国の場合は、一般市民は対岸の火事と思い込んで、ろくに備えもしてなかったと思います。

四方海に囲まれた国というのは、外から感染症という異物が入り込んで増え続ければ逃げようがない。オーストラリアやニュージーランドのような国には、そういう脅威に対する感受性がとりわけ強い国民性があるのかも知れないと考えるのです。

この疾患がそれほど拡がっていないうちなら、流行を抑えるのはそう難しいことではないと、わたしは考えています。ソーシャルディスタンス、ソーシャルディスタンスとやかましく言われれば、ハグして頬ずりなんて挨拶はすぐに止めるでしょう。

そうすると、日常生活で残る感染ルートといえば、手のウイルス汚染を口元に持ってくることくらい。外出時にはマスクで口を覆い、家に帰ればまず手洗い。できれば外出先でも、手洗い・消毒。これくらいで感染リスクは大幅に減らせる。

あとは医療体制さえしっかりしていれば、流行は大きくならないうちに終息させることができる。要はどれくらいの割合で国民がそれを実行するかということです。

感染がある程度拡がってしまうと、ことはそう簡単ではありません。

マスクに感染防止効果があることに変わりはないが、危ないのはその着脱時。どうしても手を口の近くに持ってきますから。家を出てから帰るまで着けっぱなしであるならともかく、飲食に限らず、ちょっとした機会にもマスクの着け外しはやる。

鼻の頭を掻くくらいの動作でマスクの内側を汚染してしまうなんてことも、そこいら中が汚染源になっている環境であれば、感染のリスクになるでしょう。

他人が手を触れた可能性のあるものに触るたびに消毒でもしない限り、もうマスクの効果は当てにできないことになりかねない。その段階まで感染拡大が突き抜けてしまったのが、米国など今も流行の拡大が止まらない国々の姿だと思うのです。

図表4は、図表3に掲載した国の死亡者数の推移を見たものです。

図表4 日本とオーストラリア、ニュージーランドの武漢肺炎による累積死亡者の比較

(【出所】札幌医科大学『人口あたりの新型コロナウイルス感染者数の推移【国別】』より投稿者作成)

オーストラリア/ニュージーランドの値が人口100万人当たり3人くらいの水準で安定したのに対して、日本の場合は同5人を超えてまだわずかずつ増加していくように見えます。

両国の人口当たりの感染者数が日本の2倍を超えることを勘案すると、感染者数当たりの死亡率はやはり日本の方が数倍高くなるのですが、これも先ほどの日台比較と同様、「高齢化が進んだ国と若い国の違い」で説明できると思います。

スウェーデンと英国

さて、次に取り上げるのは、スウェーデンと英国です。

スウェーデンを取り上げたのは、その異色の武漢肺炎対策、つまり個々人の自覚に任せ、政府はその行動に過度に介入しないというやり方が、どういう結果を生むかに興味があるからです。

3万人超の感染者と4千人近い死亡者。さらに多くの西欧諸国で新規感染者の減少が続くなか、未だ収束の兆しを見せない現状。

人口規模10倍の日本で人口比に見合った規模の流行が起きたと考えればぞっとしますが、この国で政情不安が起きないのは一体なぜなのか?疑問に答えてくれそうなインタビュー記事を見つけました。答えているのはカロリンスカ大学病院に勤務され、現地の事情を知る日本人医師です。

スウェーデン新型コロナ「ソフト対策」の実態。現地の日本人医師はこう例証する

「都市封鎖せず」と独自路線のソフト対策を貫くスウェーデンの新型コロナウイルス対応が、世界的に話題だ。しかし、同国の「部分的ロックダウン」の真実、その実態とはいったいどんなものなのか?<<…続きを読む>>
―――2020/05/07 07:30付 Forbes JAPANより

スウェーデンでは武漢肺炎で亡くなる3分の1が老人施設の収容者だそうです。

もともとこの国では、80歳以上の高齢者や、それ以下の年齢であっても深刻な持病がある場合は、人工呼吸器の使用のような延命措置は執らないのが原則とのこと。高福祉高負担で知られるこの国ですが、その恩恵が及ぶ範囲にはキチッと線引きする、ドライな社会的合意があるわけです。

人口のかなりの部分を占める移民の感染率、死亡率が高いことも、流行の大きな特徴のようです。

生粋のスウェーデン人所帯にはほとんど見られない、移民(とくに中東系)に多いのが「3世代同居」という家族形態ですが、こうした形態が家庭内感染を生みがちで、病院の重症者病床のほとんどが移民出身者で占められているようなことも紹介されています。

このような流行の実情が周知のことなら、全体の危機感はそれほど切迫したものではないのかもしれません。さすがに医学界から憂慮の声が上がり始めているようですが、一般的雰囲気がそれほどでもないのなら、武漢肺炎のために生活習慣を改めようということには、なかなかならないのかも知れません。

記事中でも触れられているように、英国との違いについてスウェーデンではかなり意識されているようです。

自然に任せて免疫の壁の成立に期待すると初めはいいながら、結局は感染拡大の重圧に耐えきれずロックダウンに踏み込まざるを得なかった英国の存在はやはり気になるのでしょう。ロックダウンによって生じた英国民の生活上の変化については、ニュースサイトの以下の記事から情報を得ました。

イギリスのロックダウンで変わった6つのこと……外出、買い物、犯罪、大気汚染

新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるために様々な規制が導入されてから、イギリス国内の生活は様変わりした。<<…続きを読む>>
―――2020年04月20日付 BBC NEWS JAPANより

図表5、図表6に、スウェーデン、英国の感染者数と死亡者数の推移をそれぞれ示していきます。

図表5 スウェーデンと英国の武漢肺炎流行状況の比較

(【出所】札幌医科大学『人口あたりの新型コロナウイルス感染者数の推移【国別】』より投稿者作成。なお、英国のグラフに付した矢印はロックダウン開始日を示す)

図表6 スウェーデンと英国の武漢肺炎による累積死亡者の比較

(【出所】札幌医科大学『人口あたりの新型コロナウイルス感染者数の推移【国別】』より投稿者作成)

まず目に付くのが、感染拡大が初めスウェーデンで英国より数日先行して起き、より速いペースで進んでいたのが、スウェーデンの感染拡大が次第に鈍化した後も英国のペースは衰えず、やがて人口当たりの感染者数で逆転が起きている点です。

皮肉にも、それぞれの曲線が交叉する日付は、英国でロックダウンが行われた2週間後、その効果が現われて来始めるはずの頃に当たるのですが、感染拡大はその後もスウェーデンを上回って続いています。結果論になりますが、ロックダウンはここでも流行の抑制にはほとんど役立っていなかったことになります。

ロックダウン下でも感染拡大が衰えなかったとすれば、ウイルスはどのように伝播していたのか?

BBCニュースの記事に載っている人の動きを示したグラフが、そのヒントになりそうです。

たいていの場所は人気が絶えるものの、それほど減らない場所があります。それが、食料品店やスーパーマーケットです。考えてみれば当たり前のはなしで、町の暮らしで社会からの孤立などできるわけがありません。

大勢の人が共通に触れる箇所にはウイルスが付着している可能性が高く、他人と6フィート以上距離を取るよう心がけたところで、なんの効果もないでしょう。

ロックダウンという最強の社会的手段を講じても感染拡大が食い止められないと知って、人々は個人的防衛手段を模索したに違いないと思います。

たとえば、「ネット、SNSを通じて有益情報の交換を行う」。前稿で紹介したデイビッド・プライス医師のビデオなんかも見られていたかもしれません。

「身の周りから拾ったウイルスが口に入るのを極力防ぐ」。これを徹底した結果が、流行がひどかった国ほど急激な新規感染者数の減少に繋がっているのだと思います。

いまだに感染発生が減らないスウェーデンは、この点でも例外的存在になりつつあるようです。

死亡者数のグラフを感染者数のものと比較してみると、スウェーデンと英国、それぞれの曲線が基底線を離れて立ち上がるタイミングの後先が逆になっています。

スウェーデンの場合、感染拡大の開始から16日後に死亡者が増え始めていますが、このあたり、以前の『【読者投稿】アビガン解禁で、医療崩壊危惧は遠のいた』でも分析した、「感染から18日経つと死亡が発生する」とした日本での感染の様子と大体同じといえるでしょう。

一方、英国の場合、その間隔が8日と半分に短縮されています。同じ比較を他の西欧諸国でやってみると、イタリアではこの間隔がわずか3日、フランスが6日、スペインが10日、ドイツが15日です。

流行初期のおもな感染様式が挨拶習慣としての肌の触れあいにあるとするなら、その「熱烈度」が経口的に摂取されるウイルス量の多寡に関係し、ひいては病状進行の速さ、深刻度、死亡率の高低に繋がると考えられそうです。

流行の収束過程には規則性がある

今回使わせてもらった札幌医大のサイトで提供されているグラフの優れた点は、表示されているマーカーにカーソルを合わせることによって、国名、日付、そして数値までを知ることができることです。

これを利用して、流行がはっきりと収束過程に入っている4ヵ国に英国を加えて、日ごとの感染報告数を求めグラフ化したのが図表7です。

図表7 流行が収束過程に入った国における新規感染数の挙動

(【出所】札幌医科大学『人口あたりの新型コロナウイルス感染者数の推移【国別】』データなどをもとに投稿者作成。なお、感染報告数を示す縦軸の値は対数間隔で目盛られている。図表1~6と異なり、値は人口当たりの相対値ではなく、絶対値であることに注意。起算日(0日)は、台湾が3月24日、オーストラリアが3月25日、ニュージーランドが4月2日、日本が4月12日、英国が5月2日としている)

気候やロックダウンの有無などの違いがあるにもかかわらず、どの国の感染数の減少もそのペースがよく似ていることがわかります。

感染者を発見、隔離する医療システムが健全に機能しているという条件と、統計的に把握されている範囲では、という限定は付くでしょうが、新規感染者数に明確な減少傾向が見られるようになれば、その国が終息までの道のりの、どのあたりにいるかを知る目安に使えるかもしれません。

日本についていえば、現状は台湾で感染の減少が始まった時点とほぼ同じところまで進んでいます。

このまま行けば、あと40~45日くらいで台湾のようなウイルスのクリアランスに至ると期待できそうです(※)。オーストラリアは日本より1~2週間先行していそうで、英国は約2ヵ月の遅れといったところでしょうか。

(※新宿会計士注:読者投稿をいただいたのが5月27日なので、前提条件が変わってなければ、日本で「ウィルスのクリアランスに至る」のは、本日からだと35~40日、つまり1ヵ月少々、といったところでしょうか。)

6ヵ国の比較を通じて、わたしは今、武漢肺炎の流行拡大を防止する手段は、ひとりひとりの感染予防意識にあると確信しています。

その予防効果の意味を理解した上で、「外出時にはマスクをし、帰宅すればマスクを外す前に手洗いを励行する」。流行が手の付けられない状況に至る前なら、それで十分でしょう。

多大な犠牲を払っておこなったロックダウン、外出制限措置などの社会的実験は、結果としてはほとんど効果がなかったと結論づけられると思います(まったく未知の疾患だったがゆえに、やむを得なかったとは思いますが…)。

政府、行政機関に求められるのは、入国管理を迅速に行うことと、適正な医療資源の動員と補充、それに尽きると思います。

読後感

…。

いかがでしょうか。

データに基づいてグラフ化していただくと、こんなにわかりやすいのか、と感心してしまいます。伊江太様のグラフ使いのうまさについては、『【読者投稿】アビガン解禁で、医療崩壊危惧は遠のいた』などでも痛感したという方は多いと思いますが、本当に素晴らしいと思います。

(なお、本稿に興味を抱いた方は、伊江太様のこれまでの投稿についても、ぜひ、振り返って下さると幸いです。)

データに加え、いつ、いかなる措置が講じられたのかという客観的な事実を積み上げ、「入国制限には意味がなかったのではないか」、「死亡率の違いは高齢化が進んだ国と若い国の違い」、といった推論を導き出していく手法は鮮やかです。

また、本稿を読むと、個人的には『安倍総理に核心突かれ逆ギレ=中国のわかりやすい反応』でも紹介した、米WSJに掲載された某大学客員教授による「日本はアジア諸国と比べれば死亡者が多いため、日本の防疫は成功事例とはいえない」という主張を思い出します。

当ウェブサイトでは「高齢化社会である日本を比較的人口の若いアジア諸国と比べて『日本の方が死者が多い!』などと決めつけて良いものなのかどうか、シンプルな疑問が湧く」と申し上げましたが、まさに伊江太様の論考には「わが意を得たり!」の感があると思う次第です。

【参考】コロナ関連読者投稿

末尾に、コロナに関連する過去の読者投稿の一覧を掲載しておきます。

武漢コロナ関連読者投稿一覧(スクロールします)

これらの執筆者は、次のとおりです。

  • ①、②、⑥、⑪は現役医師の「りょうちん」様
  • ③、④、⑧、⑩は理系研究者の「ケロお」様
  • ⑤、⑭は工学研究者の「イーシャ」様
  • ⑨は現役医師の「とある福岡市民」様
  • ⑫、⑮、⑰、⑱、⑳は元微生物関係研究室勤務者の「伊江太」様
  • ⑯、⑲は整形外科を専門とされる現役医師の「ポプラン」様
  • ⑦、⑬は大人気『在韓日本人が見た』シリーズでも知られる「韓国在住日本人」様

これらの投稿はおしなべて冷静であり、現在読み返してみてもきわめて有益です。是非、改めてご参照賜りたいと思う次第です。

(なお、技術的な話ですが、①、②といった「丸囲み文字」は、Windowsでは①~⑳までしかありません。これ以降にいただく読者投稿についてはどういう記号を使うか、検討しなければならないのですが、これは当ウェブサイト側の話ですので読者の皆さまが気にされる話ではないです。)

新宿会計士:

View Comments (45)

  • とても面白く拝読させていただき、とても参考になりました。個人的にはスウェーデンの今後がどうなるか興味があります。
    どうもありがとうございました。

  • 伊江太 様

    数多ある情報のなかから信頼に足るものを選び出し、データを読み解く進め方には感服いたします。
    ロックダウンの是非については検証が必要でしょうが、気を引き占める効果はあったと思います。
    流行の収束過程の考察も見事ですね。後に検証可能な仮説を導き審判を待つ姿勢も、研究室勤務経験者ならではの締め方で尊敬いたします。

    話は変わりますが、
    > 武漢コロナ関連読者投稿一覧
    を見ると、どのタイミングで、どういう立場の人が投稿してきたかもわかり、興味深いです。
    様々な要素が複雑にからまっているなかから本質を見い出す際に、もう一度くらい参加させていただく機会があるかと思っておりましたが、伊江太様とポプラン様の方が随分先を行っていらっしゃるようです。安心して読者に徹しさせていただきます。

  • 絶対数の推移が変動率の比較のように示されるグラフ使いが見やすかったです。

    昔々の株価表示が1000円超になると10円単位、1万円超だと100円単位だったのを思い出しました。

  • 伊江太さま
    毎度、分かりやすい読者投稿をありがとうございます。
    また、一気読みでした(笑)。
    日本が、1.5ヶ月程度で、一旦完全収束するという予想は、誰も出来ていないと思います。
    実現したら、すんごいですね。
    現実となるよう、期待して待っております。

  • 読者雑談専用記事に投稿しようかと思っていましたが,こちらに投稿することにします。新型コロナウイルスについて分かっていることをまとめた上で,今後の予想を議論したいと思います。ロックダウンの効果の話は,第2波の話や集団免疫の話とも関係して,最終的にどちらのほうが良かったか,1~2年後の結論を待つことになるかもしれません。
    それはさておいて,まず,新型コロナウイルスには遺伝子的に幾つくらいの型があるかです。
    https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200506-00177298/
    新型コロナは14日ごとに変異する,という話もあるようで,昔の「L型とS型」「A, B, C型」説の頃よりずっと種類が増えていて,少なくとも33タイプとか,とにかく多くの型が確認されています。昔の説が間違っていたのではなく,その後,新たな型が増えているのです。ただ,現在世界で流行しているウイルスの半分くらいは,いわゆる「欧州型(L型, C型)」のようです。ゲノム分析結果が増えてきたので「複数の型がある」というのは確定説でしょう。インフルエンザ同様,ワクチンには,あまり期待をかけないほうがいいと思います(変異すると効かない可能性も高い)。
    次に,新型コロナの感染拡大は世界的に収束方向に向かっているかどうかの分析です。現在,少なくとも,ブラジル,アルゼンチン,南アフリカの3ケ国は指数関数的に感染爆発中です。アメリカのデータは以前から示していますが,退院者数の集計ができていないので,表中の感染拡大率に意味はなく,新規感染者数と死亡者の増加数から見る限り「アメリカは積極的な感染拡大制御を放棄した」と言っていいと思います。
    イギリスも退院者統計を真面目にとっていないので,計算した感染拡大率に意味はなく,アメリカよりはましですが,収束傾向と断言するのは早急な気がします。図表7の直線のあてはめは強引な気がします。対数グラフは指数的感染爆発状況では有用ですが,線形増加状態や収束を議論するときには,別な方法で分析すべきでしょう。
    ヨーロッパ大陸の主要国中では,ドイツの統計だけが非常にしっかりしていて信頼できます(フランス,スペインの統計は雑すぎます)。結論は「ゆっくり収束する方向に向かっているが,まだ何ケ月か要する可能性がある」と言うのが妥当だと思います。
    スウェーデンは集団免疫獲得に成功した,という統計的研究論文があります。その効果は,来年の冬に第2波の感染拡大があった場合に検証されると思います。
    日本の感染はあと1~2ケ月で終息するか,という問に対しては,韓国や中国のデータが参考になります。このデータは「一度ほぼ完全に終息したように見えても,再び感染拡大する可能性がある」ことを示しています。
    オーストラリアとニュージーランドは,冬に感染の第2波が来るかどうかウオッチするために,統計データを保存し始めました。南アフリカたアルゼンチンとは異なり,一応感染収束状態です。オーストラリアは,まだクラスターが時々再発するようです。ニュージーランドは,今のところ大丈夫ですが,1ケ月以上先どうなるか,関心を持っています。
    日本について,以前の私の計算では「実効再生産数が0.2~0.3くらいであっても5月中に新規感染者が10人以下になることはない」でした。確認のため,計算したデータと実測値を日毎に比較してみましたが,実測値は毎日に大きなブレがあるものの,全体的には結構一致していました。感染者数がここまで減少してくると,実数計算と離散データの誤差の問題で正確な予測は無理になりますが,中国・韓国の前例が日本の将来を推測させてくれると思います。人間とペットなどの動物間の感染も,双方向で事例が確認されています(ペット→人間はごく最近)。このウイルスはしつこそうです。
    あと,抗体検査による潜在(的に過去に)感染(した)者(の人)数ですが,欧米では5~20%くらいの数値が多いようですが,日本では500例中3例と極めて少ないです。検体数が少なくて,6/500=0.6%を日本人口1億2千万に掛けて72万人が抗体を持っている,という議論は統計的にデタラメですが,いずれにせよ,日本では潜在的な感染拡大は欧米に比べて非常に少なかった,ということは言えます。ですから,スウェーデンのような集団免疫策に転換するのは,肯定的な研究結果(HLA説など)が確定しない限り無理でしょう。この前批判した京大の上久保先生の論文も,K型ウイルスの部分は頂けませんが,統計分析部分は正しいので,K型の代わりになる免疫機構は何かあるのかもしれません。K型説はウイルスを分離して,その抗体が現在の抗体検査で検出できないことを証明してくれないと無理です。ラホイヤ免疫研究所の交叉免疫説とか,最近日本の国立大学が共同で取り組んでいるHLAのほうに関心があります。このあたりの研究結果がはっきりすると,日本で感染を自然拡大させた場合のリスクが正確に評価できると思います。
    地球上に巨大な感染国が複数あるので,渡航制限解除をすれば,あっという間に日本にウイルス(新規の変異型を含めて)が入ってきます。しかし,渡航制限を1年以上続けると,たぶん経済のほうがもたない。さしあたって,航空会社関連,ホテルなど観光産業の多くが淘汰されるでしょう。金融危機の足音も聞こえてきます。感染終息を取るか経済を取るか,どこかの段階で決断を迫られると思います。後者のほうを選んだ国が増えていますが。

    以下のデータはあまり面白くないかもしれませんが,参考のために貼っておきます。
    データの見方: 日付x(日)までの累積感染者数をN(x), 累積回復者数をR(x), 累積死亡者数をD(x)とするとき,感染拡大率
    r(x) = (N(x+1)-N(x)/(N(x)-R(x)-D(x))
    を,厚生労働省HPに各日のデータを元に計算した表です。
    3月
    15日(日)12:00 34/(780 - 157 - 22) = 5.7%
    16日(月)12:00 15/(814 - 164 - 24) = 2.4%
    17日(火)12:00 44/(829 - 171 - 28) = 7.0%
    18日(水)12:00 41/(873 - 191 - 29) = 6.3%
    19日(木)12:00 36/(914 - 215 - 31) = 5.4%
    20日(金)12:00 57/(950 - 227 - 33) = 8.3%
    21日(土)12:00 39/(1007 - 232 - 35) = 5.3%
    22日(日)12:00 43/(1046 - 272 - 40) = 5.9%
    23日(月)12:00 39/(1089 - 285 - 41) = 5.1%
    24日(火)12:00 65/(1128 - 301 - 42) = 8.3%
    25日(水)12:00 99/(1193 - 310 - 43) = 11.8%
    26日(木)12:00 95/(1292 - 359 - 45) = 10.7%
    27日(金)12:00 112/(1387 - 372 - 46) = 11.6%
    28日(土)12:00 194/(1499 - 404 - 49) = 18.5%
    29日(日)12:00 173/(1693 - 424 - 52) = 14.2%
    30日(月)12:00 88/(1866 - 424 - 54) = 6.3%
    31日(火)12:00 224/(1954 - 424 - 56) = 15.2%
    4月
    1日(水)12:00 203/(2178 - 472 - 57) = 12.3%
    2日(木)12:00 236/(2381 - 505 - 60) = 13.0%
    3日(金)12:00 318/(2617 - 514 - 63) = 15.6%
    4日(土)12:00 336/(2935 - 575 - 69) = 14.7%
    5日(日)12:00 383/(3271 - 584 - 70) = 14.6%
    6日(月)12:00 252/(3654 - 592 - 73) = 8.4%
    7日(火)12:00 351/(3906 - 622 - 80) = 11.0%
    8日(水)12:00 511/(4257 - 632 - 81) = 14.4%
    9日(木)12:00 679/(4768 - 685 - 85) = 17.0%
    10日(金)12:00 558/(5447 - 714 - 88) = 12.0%
    11日(土)12:00 743/(6005 - 762 - 94) = 14.4%
    12日(日)12:00 507/(6748 - 784- 98) = 8.6%
    13日(月)12:00 390/(7255 - 799 - 102) = 6.1%
    14日(火)12:00 544/(7645 - 853 - 109) = 6.8%
    15日(水)12:00 482/(8100 - 901 - 119) = 6.8%
    16日(木)12:00 585/(8582 - 935 - 134) = 7.8%
    17日(金)12:00 628/(9167 - 1012 - 146) = 7.8%
    18日(土)12:00 424/(9795 - 1069 - 154) = 4.9%
    19日(日)12:00 532/(10219 - 1159 - 161) = 6.0%
    20日(月)12:00 368/(10751 - 1239 - 171) = 4.0%
    21日(火)12:00 377/(11119 - 1356 - 186) = 3.9%
    22日(水)12:00 423/(11496 - 2040 - 277) = 4.6%
    (22日から退院者数と死亡者数の統計の扱い方が変わったようです)
    23日(木)12:00 469/(11919 - 2408 - 287) = 5.1%
    24日(金)12:00 441/(12388 - 2536 - 317) = 4.6%
    25日(土)12:00 353/(12829 - 2662 - 334) = 3.6%
    26日(日)12:00 203/(13182 - 2815 - 348) = 2.0%
    27日(月)12:00 191/(13385 - 2905 - 351) = 1.9%
    28日(火)12:00 276/(13576 - 3187 - 376) = 2.6%
    29日(水)12:00 236/(13852 - 3374 - 389) = 2.3%
    30日(木)12:00 193/(14088 - 3466 - 415) = 1.9%
    5月
    1日(金)12:00 263/(14281 - 3981 - 432) = 2.7%
    2日(土)12:00 295/(14544 - 4211 - 458) = 3.0%
    3日(日)12:00 218/(14839 - 4385 - 492) = 2.2%
    4日(月)12:00 174/(15057 - 4496 - 510) = 1.7%
    5日(火)12:00 123/(15231 - 4587 - 521) = 1.2%
    6日(水)12:00 109/(15354 - 4918 - 543) = 1.1%
    7日(木)12:00 84/(15463 - 5146 - 551) = 0.9%
    8日(金)12:00 102/(15547 - 5906 - 557) = 1.1%
    (ここから集計集計方法が変更された)
    9日(土)0:00 98/(15649 - 8127 - 600) = 1.4%
    10日(日)0:00 51/(15747 - 8293 - 613) = 0.7%
    11日(月)0:00 76/(15798 - 8531 - 621) = 1.1%
    12日(火)0:00 150/(15874 - 8920 - 643) = 2.4%
    13日(水)0:00 52/(16024 - 9868 - 668) = 0.9%
    14日(木)0:00 117/(16076 - 10338 - 687) = 2.3%
    15日(金)0:00 44/(16193 - 10809 - 710) = 0.9%
    16日(土)0:00 48/(16237 - 11153 - 725) = 1.1%
    17日(日)0:00 20/(16285 - 11415 - 744) = 0.5%
    18日(月)0:00 60/(16305 - 11564 - 749) = 1.5%
    19日(火)0:00 20/(16365 - 11884 - 763) = 0.5%
    20日(水)0:00 39/(16385 - 12286 - 771) = 1.2%
    21日(木)0:00 89/(16424 - 12672 - 777) = 3.0%
    22日(金)0:00 23/(16513 - 13005 - 796) = 0.8%
    23日(土)0:00 14/(16536 - 13244 - 808) = 0.6%
    24日(日)0:00 31/(16550 - 13413 - 820) = 1.3%
    25日(月)0:00 42/(16581 - 13612 - 830) = 2.0%
    26日(火)0:00 28/(16623 - 13810 - 846) = 1.4%
    27日(水)0:00 32/(16651 - 13973 - 858) = 1.8%
    28日(木)0:00 36/(16683 - 14147 - 867) = 2.2%
    29日(金)0:00 ???/(16719 - 14147 - 867) = ???

    次に主な諸外国の感染増加率です,ジョンズ・ホプキンズ大学の5月23~29日11:32, 5月22日11:36, 5月16~21日11:32, 5月15日11:33, 5月14日12:32, 5月1~12日11:32, 4月29~30日11:32, 4月27~28日11:31, 4月25日15:51, 4月23日8:38, 4月22日8:29, 4月21日8:44, 4月20日8:49, 4月19日7:49, 4月17日8:38, 4月16日8:04, 4月14日8:15のデータです。異常データも残してあります。日本とは逆に日付降順です(上半分は5月,下半分は4月)。
    r(x) = (N(x)-N(x-1))/(N(x)-R(x)-D(x)) を計算した表です(上とは計算式が異なる)。
    ブラジル29日 26417/(438238-177604-26754) = 11.3%
    ブラジル28日 20599/(411821-166647-25598) = 9.4%
    ブラジル27日 16324/(391222-158593-24512) = 7.8%
    ブラジル26日 11687/(374898-153833-23473) = 5.9%
    ブラジル25日 15813/(363211-149911-22666) = 8.3%
    ブラジル24日 16508/(347498-142587-22013) = 9.0%
    ブラジル23日 20803/(330890-135430-21048) = 11.9%
    ブラジル22日 18508/(310087-125960-20047) = 11.3%
    アルゼンチン29日 769/(14702-4617-508) = 8.0%
    アルゼンチン28日 705/(13933-4349-500) = 7.8%
    アルゼンチン27日 600/(13228-4167-484) = 7.0%
    アルゼンチン26日 552/(12628-3999-467) = 6.8%
    アルゼンチン25日 723/(12076-3732-452) = 8.6%
    アルゼンチン24日 704/(11353-3530-435) = 9.5%
    アルゼンチン23日 718/(10649-3062-433) = 10.0%
    アルゼンチン22日 648/(9931-3032-416) = 10.0%
    南アフリカ29日 1466/(27403-14370-577) = 11.8%
    南アフリカ28日 1673/(25937-13451-552) = 14.0%
    南アフリカ27日 649/(24264-12741-524) = 5.9%
    南アフリカ26日 1032/(22750-11917-481) = 10.0%
    南アフリカ25日 1240/(22271-11100-429) = 11.5%
    南アフリカ24日 1218/(21343-10104-407) = 11.2%
    南アフリカ23日 988/(20125-10104-397) = 10.3%
    南アフリカ22日 1134/(19137-8950-369) = 11.6%
    オーストラリア29日 15/(7165-6576-103) = 3.1%
    オーストラリア28日 11/(7150-6579-103) = 2.4%
    オーストラリア27日 13/(7139-6560-103) = 2.7%
    オーストラリア26日 12/(7126-6552-102) = 2.5%
    オーストラリア25日 0/(7114-6531-102) = 0.0%
    オーストラリア24日 15/(7114-6508-102) = 3.0%
    オーストラリア23日 4/(7099-6485-101) = 0.8%
    ニュージーランド29日 0/(1504-1481-22) = 0.0%
    ニュージーランド28日 0/(1504-1474-22) = 0.0%
    ニュージーランド27日 0/(1504-1462-21) = 0.0%
    ニュージーランド26日 0/(1504-1461-21) = 0.0%
    ニュージーランド25日 0/(1504-1456-21) = 0.0%
    ニュージーランド24日 0/(1504-1456-21) = 0.0%
    ニュージーランド23日 0/(1504-1455-21) = 0.0%
    ニュージーランド22日 1/(1504-1455-21) = 3.6%
    韓国29日 58/(11402-10363-269) = 7.5%
    韓国28日 79/(11344-10340-269) = 10.7%
    韓国27日 40/(11265-10295-269) = 5.7%
    韓国26日 19/(11225-10275-269) = 2.8%
    韓国25日 16/(11206-10226-267) = 2.2%
    韓国24日 25/(11190-10213-266) = 3.5%
    韓国23日 23/(11165-10194-266) = 3.3%
    韓国22日 20/(11142-10162-264) = 2.8%
    アメリカ29日 22580/(1721730-399991-101616) = 1.9%
    アメリカ28日 18010/(1698919-391508-100397) = 1.5%
    アメリカ27日 18611/(1680913-384902-98902) = 1.6%
    アメリカ26日 18958/(1662204-379157-98220) = 1.6%
    アメリカ25日 20333/(1642945-366736-97710) = 1.7%
    アメリカ24日 21676/(1622612-361239-97086) = 1.9%
    アメリカ23日 23800/(1600937-350135-95979) = 2.1%
    アメリカ22日 25294/(1577147-298418-94702) = 2.1%
    アメリカ21日 23304/(1551853-294312-93438) = 2.0%
    アメリカ20日 20260/(1528568-289392-91921) = 1.8%
    アメリカ19日 21551/(1508308-283178-90347) = 1.9%
    アメリカ18日 18946/(1486757-272265-89562) = 1.7%
    アメリカ17日 56930/(1467747-268376-88754) = 5.1%
    アメリカ16日 25050/(1442824-250747-87530) = 2.2%
    アメリカ15日 27368/(1417774-246414-85898) = 2.5%
    アメリカ14日 20816/(1390390-243430-84119) = 2.0%
    アメリカ13日 21693/(1369574-230287-82376) = 2.1%
    アメリカ12日 18621/(1347881-222733-80682) = 1.8%
    アメリカ11日 19710/(1329260-216199-79525) = 1.9%
    アメリカ10日 25621/(1309550-212534-78786) = 2.5%
    アメリカ9日 26906/(1283929-198993-77180) = 2.7%
    アメリカ8日 28420/(1257023-195036-75662) = 2.9%
    アメリカ7日 24242/(1228603-189910-73431) = 2.5%
    アメリカ6日 23976/(1204351-189791-71064) = 2.5%
    アメリカ5日 22335/(1180375-187180-68922) = 2.4%
    アメリカ4日 25501/(1158040-180152-67682) = 2.8%
    アメリカ3日 29078/(1132539-175382-66369) = 3.2%
    アメリカ2日 34037/(1103461-164015-64943) = 3.9%
    アメリカ1日 29515/(1069424-153947-62996) = 3.5%
    アメリカ30日 27327/(1039909-120720-60967) = 3.1%
    アメリカ29日 24285/(1012582-115936-58355) = 2.9%
    アメリカ28日 22414/(988197-111424-56259) = 2.7%
    アメリカ27日 27629/(965783-106988-54881) = 3.4%
    アメリカ25日 36163/(905333-99079-51949) = 4.8%
    アメリカ23日 27639/(839675-77366-46583) = 3.9%
    アメリカ22日 39460/(823786-75204-44845) = 5.6%
    アメリカ21日 25240/(784326-72329-42094) = 3.8%
    アメリカ20日 26889/(759086-70337-40661) = 4.1%
    アメリカ19日 32491/(732197-64840-38664) = 5.2%
    アメリカ17日 31451/(667801-54703-32917) = 5.4%
    アメリカ16日 28680/(636350-52096-28680) = 5.2%
    アメリカ14日 25306/(580619-43482-23529) = 3.7%
    スペイン29日 1647/(237906-150376-27119) = 2.7%
    スペイン28日 0/(236259-150376-27117) = 0.0%
    スペイン27日 859/(236259-150376-27117) = 1.6%
    スペイン26日 -372/(235400-150376-26834) = ???
    スペイン25日 482/(235772-150376-28752) = 0.9%
    スペイン24日 466/(235290-150376-28678) = 0.8%
    スペイン23日 1787/(234824-150376-28628) = 3.2%
    スペイン22日 482/(233037-150376-27940) = 0.9%
    スペイン21日 518/(232555-150376-27888) = 1.0%
    スペイン20日 431/(232037-150376-27778) = 0.8%
    スペイン19日 908/(231606-150376-27709) = 1.7%
    スペイン18日 0/(230698-146446-27563) = 0.0%
    スペイン17日 515/(230698-146446-27563) = 0.9%
    スペイン16日 643/(230183-144783-27459) = 1.0%
    スペイン15日 849/(229540-143374-27321) = 1.4%
    スペイン14日 661/(228691-140823-27104) = 1.1%
    スペイン13日 698/(228030-138980-26920) = 1.1%
    スペイン12日 3086/(227332-137139-26744) = 4.9%
    スペイン11日 772/(224350-136166-26621) = 1.3%
    スペイン10日 721/(223578-133952-26478) = 1.1%
    スペイン9日 1410/(222857-131148-26299) = 2.2%
    スペイン8日 1122/(221447-128511-26070) = 1.7%
    スペイン7日 996/(220325-126002-25857) = 1.5%
    スペイン6日 1318/(219329-123486-25613) = 1.9%
    スペイン5日 545/(218011-121343-25428) = 0.8%
    スペイン4日 884/(217566-118902-25254) = 1.2%
    スペイン3日 3147/(216582-117248-25100) = 4.3%
    スペイン2日 0/(213435-112050-24543) = 0%
    スペイン1日 -23464/(213435-112050-24543) = ???
    (スペインの日々の統計値はブレが大きい)
    スペイン30日 4771/(236899-132929-24275) = 6.0%
    スペイン29日 2706/(232128-123903-23822) = 3.2%
    スペイン28日 2793/(229422-120832-23521) = 3.2%
    スペイン27日 2870/(226629-117727-23190) = 3.3%
    スペイン25日 6740/(219764-92355-22524) = 6.4%
    スペイン23日 4211/(208389-85915-21717) = 4.2%
    スペイン22日 3968/(204178-82514-21283) = 4.0%
    スペイン21日 1536/(200210-80587-20852) = 1.6%
    スペイン20日 6948/(198664-77357-20453) = 6.9%
    スペイン19日 887/(191726-74797-20043) = 0.9%
    スペイン17日 7304/(184948-74797-19315) = 8.0%
    スペイン16日 4103/(177644-70853-18708) = 4.7%
    スペイン14日 3269/(170099-64727-17756) = 4.9%
    イタリア29日 593/(231732-150604-33142) = 1.2%
    イタリア28日 584/(231139-147101-33072) = 1.1%
    イタリア27日 397/(230555-144658-32955) = 0.7%
    イタリア26日 300/(230158-141981-32877) = 0.5%
    イタリア25日 531/(229858-140479-32785) = 0.9%
    イタリア24日 669/(229327-138840-32735) = 1.2%
    イタリア23日 652/(228658-136720-32616) = 1.1%
    イタリア22日 642/(228006-134560-32486) = 1.1%
    イタリア21日 665/(227364-132282-32330) = 1.1%
    イタリア20日 813/(226699-129401-32169) = 1.2%
    イタリア19日 451/(225886-127326-32007) = 0.7%
    イタリア18日 675/(225435-125176-31908) = 1.0%
    イタリア17日 875/(224760-122810-31763) = 1.2%
    イタリア16日 789/(223885-120205-31610) = 1.1%
    イタリア15日 992/(223096-115288-31368) = 1.3%
    イタリア14日 888/(222104-112541-31106) = 1.1%
    イタリア13日 1402/(221216-109039-30911) = 1.7%
    イタリア12日 744/(219814-106587-30739) = 0.9%
    イタリア11日 802/(219070-105186-30560) = 1.0%
    イタリア10日 1083/(218268-103031-30395) = 1.3%
    イタリア9日 1327/(217185-99023-30201) = 1.5%
    イタリア8日 1401/(215858-96276-29958) = 1.6%
    イタリア7日 1444/(214457-93245-29684) = 1.6%
    イタリア6日 1075/(213013-85231-29315) = 1.1%
    イタリア5日 1221/(211938-82879-29079) = 1.2%
    イタリア4日 1389/(210717-81654-28884) = 1.4%
    イタリア3日 1900/(209328-79914-28710) = 1.9%
    イタリア2日 1965/(207428-78249-28236) = 1.8%
    イタリア1日 2872/(205463-75945-27967) = 2.8%
    イタリア30日 2086/(203591-71252-27682) = 2.0%
    イタリア29日 2091/(201505-68941-27359) = 1.1%
    イタリア28日 2739/(199414-66624-26977) = 2.6%
    イタリア27日 2324/(197675-64928-26644) = 2.2%
    イタリア25日 3021/(192994-60498-25969) = 2.8%
    イタリア23日 3370/(187327-54543-25085) = 3.1%
    イタリア22日 2729/(183957-51600-24648) = 2.5%
    イタリア21日 2256/(181228-48877-24114) = 2.1%
    イタリア20日 3047/(178972-47055-23660) = 2.8%
    イタリア19日 3491/(175925-44927-23227) = 3.2%
    イタリア17日 3786/(168941-40164-22170) = 3.6%
    イタリア16日 2667/(166156-38092-21645) = 2.5%
    イタリア14日 3153/(159516-35435-20465) = 3.0%
    フランス29日 3326/(186364-67309-28665) = 3.7%
    フランス28日 191/(183038-66702-28599) = 0.2%
    フランス27日 -220/(182847-65997-28533) ???
    フランス26日 358/(183067-65317-28460) = 0.4%
    フランス25日 673/(182709-64735-28370) = 0.8%
    フランス24日 21/(182036-63988-28218) = 0.0%
    フランス23日 689/(182015-63986-28218) = 0.8%
    フランス22日 251/(181951-63976-28218) = 0.3%
    フランス21日 767/(181700-63472-28135) = 0.9%
    フランス20日 882/(180933-62678-28025) = 1.0%
    (死者が減った??)
    フランス19日 358/(180051-61843-28242) = 0.4%
    フランス18日 63/(179693-61327-28111) = 0.1%
    フランス17日 0/(179630-60562-27532) = 0.0%
    フランス16日 636/(179630-60562-27532) = 1.1%
    フランス15日 810/(178994-59719-27428) = 0.9%
    フランス14日 165/(178184-58786-27077) = 0.2%
    フランス13日 472/(178019-57898-26994) = 0.5%
    フランス12日 453/(177547-56835-26646) = 0.5%
    フランス11日 312/(177094-56327-26383) = 0.3%
    フランス10日 580/(176782-56148-26313) = 0.6%
    フランス9日 1284/(176202-55892-26233) = 1.4%
    フランス8日 694/(174918-55191-25990) = 0.7%
    フランス7日 3537/(174224-54079-25812) = 3.7%
    フランス6日 1104/(170689-52842-25315) = 1.2%
    フランス5日 658/(169583-51476-25304) = 0.7%
    フランス4日 407/(168518-50663-24768) = 4.4%
    フランス3日 1213/(168518-50663-24768) = 1.3%
    フランス2日 6/(167305-51124-24628) = 0.0%
    フランス1日 756/(167299-50380-24410) = 0.8%
    フランス30日 2510/(166543-49118-24121) = 2.7%
    フランス29日 3090/(169053-47775-23694) = 3.2%
    フランス28日 3743/(165963-46293-23327) = 3.9%
    フランス27日 576/(162220-45681-22890) = 0.6%
    フランス25日 494/(159952-44271-22279) = 0.5%
    フランス23日 2172/(157125-41325-21373) = 2.3%
    (フランスの日々の統計値はブレが大きい)
    フランス22日 2817/(159297-39813-20829) = 2.9%
    フランス21日 2383/(156480-38036-20292) = 2.4%
    フランス20日 4948/(154097-37183-19744) = 5.1%
    フランス19日 19/(140149-36587-19354) = 0.0%
    フランス17日 12509/(147091-33327-17941) = 13.1%
    フランス16日 3221/(134582-31470-17188) = 3.7%
    フランス14日 4205/(137878-28001-14986) = 4.4%
    ドイツ29日 672/(182196-163360-8470) = 6.5%
    ドイツ28日 324/(181524-162820-8428) = 3.2%
    ドイツ27日 600/(181200-161967-8372) = 5.5%
    ドイツ26日 272/(180600-161199-8309) = 2.5%
    ドイツ25日 342/(180328-160281-8283) = 2.9%
    ドイツ24日 276/(179986-159716-8261) = 2.3%
    ドイツ23日 689/(179710-159064-8228) = 5.5%
    ドイツ22日 548/(179021-158087-8203) = 4.3%
    ドイツ21日 695/(178473-156966-8144) = 5.2%
    ドイツ20日 1227/(177778-155681-8081) = 8.8%
    ドイツ19日 182/(176551-155041-8003) = 1.3%
    ドイツ18日 617/(176369-154011-7962) = 4.3%
    ドイツ17日 519/(175752-152600-7938) = 3.4%
    ドイツ16日 755/(175233-151597-7897) = 4.8%
    ドイツ15日 380/(174478-150300-7884) = 2.3%
    ドイツ14日 927/(174098-148700-7861) = 5.3%
    ドイツ13日 595/(173171-147200-7738) = 3.3%
    ドイツ12日 697/(172576-145617-7661) = 3.6%
    ドイツ11日 555/(171879-144400-7569) = 2.8%
    ドイツ10日 736/(171324-143300-7549) = 3.6%
    ドイツ9日 1158/(170598-141700-7510) = 5.4%
    ドイツ8日 1268/(169430-141700-7392) = 6.2%
    ドイツ7日 1155/(168162-139900-7275) = 5.5%
    ドイツ6日 855/(166152-132700-6993) = 3.2%
    ドイツ5日 488/(166152-132700-6993) = 1.8%
    ドイツ4日 697/(165664-130600-6866) = 2.5%
    ドイツ3日 890/(164967-129000-6812) = 3.1%
    ドイツ2日 1068/(164392-126900-6736) = 3.5%
    ドイツ1日 1470/(163009-123500-6623) = 4.5%
    ドイツ30日 1627/(161539-120400-6467) = 4.7%
    ドイツ29日 1154/(159912-117400-6314) = 3.2%
    ドイツ28日 988/(158758-114500-6126) = 2.6%
    ドイツ27日 1257/(157770-112000-5976) = 3.2%
    ドイツ25日 1870/(154999-109800-5760) = 4.7%
    ドイツ23日 2357/(150648-99400-5279) = 5.1%
    ドイツ22日 1226/(148291-95200-5033) = 2.6%
    ドイツ21日 1881/(147065-91500-4862) = 3.7%
    ドイツ20日 1842/(145184-88000-4586) = 3.5%
    ドイツ19日 1945/(143342-85400-4459) = 3.6%
    ドイツ17日 2945/(137698-77000-4025) = 5.2%
    ドイツ16日 3394/(134753-72600-3804) = 5.8%
    ドイツ14日 2218/(130072-64300-3194) = 3.5%
    イギリス29日 1889/(270508-1167-37919) = 0.8%
    イギリス28日 2020/(268619-1166-37542) = 0.9%
    イギリス27日 4052/(266599-1161-37130) = 1.8%
    イギリス26日 1631/(262547-1161-36996) = 0.7%
    イギリス25日 2412/(260916-1151-36875) = 1.1%
    イギリス24日 2960/(258504-1149-36757) = 1.3%
    イギリス23日 3298/(255544-1142-36475) = 1.5%
    イギリス22日 2627/(252246-1134-36124) = 1.2%
    イギリス21日 -519/(249619-1116-35786) = ??
    イギリス20日 2429/(250138-1099-35422) = 1.1%
    イギリス19日 2714/(247709-1090-34876) = 1.3%
    イギリス18日 3534/(244995-1058-34716) = 1.7%
    イギリス17日 3457/(241461-1058-34546) = 1.7%
    イギリス16日 3564/(238004-1047-34078) = 1.8%
    イギリス15日 3455/(234440-1043-33693) = 1.7%
    イギリス14日 3244/(230985-1032-33264) = 1.6%
    イギリス13日 3409/(227741-1023-32769) = 1.8%
    イギリス12日 3883/(224332-1015-32141) = 2.0%
    イギリス11日 3924/(220449-1002-31930) = 2.1%
    イギリス10日 3896/(216525-1001-31662) = 2.1%
    イギリス9日 4652/(212629-997-31316) = 2.6%
    イギリス8日 5618/(207977-970-30689) = 3.2%
    イギリス7日 6116/(202359-934-30150) = 3.6%
    イギリス6日 4411/(196243-926-29501) = 2.7%
    イギリス5日 3990/(191832-910-28809) = 2.5%
    イギリス4日 4342/(187842-901-28520) = 2.7%
    イギリス3日 4815/(183500-896-28205) = 3.1%
    イギリス2日 6204/(178685-892-27583) = 4.1%
    イギリス1日 6040/(172481-859-26842) = 4.2%
    イギリス30日 4019/(166441-857-26166) = 2.9%
    イギリス29日 4002/(162350-813-21745) = 2.9%
    イギリス28日 4311/(158348-807-21157) = 3.2%
    イギリス27日 4468/(154037-778-20794) = 3.4%
    イギリス25日 1870/(144640-724-19567) = 1.5%
    イギリス23日 4466/(150648-683-18151) = 3.4%
    イギリス22日 4316/(130172-638-17378) = 3.8%
    イギリス21日 4684/(125856-446-16550) = 4.3%
    イギリス20日 5858/(121172-436-16095) = 5.6%
    イギリス19日 5545/(115314-414-15498) = 5.6%
    イギリス17日 4662/(104145-375-13759) = 5.2%
    イギリス16日 4638/(99483-368-12894) = 5.4%
    イギリス14日 4364/(89570-304-11347) = 5.6%
    ロシア29日 8371/(379051-150993-4142) = 3.7%
    ロシア28日 8338/(370680-142208-3968) = 3.7%
    ロシア27日 8915/(362342-131129-3807) = 3.9%
    ロシア26日 8946/(353427-118798-3633) = 3.9%
    ロシア25日 8599/(344481-113299-3541) = 3.8%
    ロシア24日 9434/(335882-107936-3388) = 4.2%
    ロシア23日 8894/(326448-99825-3249) = 4.0%
    ロシア22日 8849/(317554-92681-3099) = 4.0%
    ロシア21日 8764/(308705-85392-2972) = 4.0%
    ロシア20日 9263/(299941-76130-2837) = 4.2%
    ロシア19日 8926/(290678-70209-2722) = 4.1%
    ロシア18日 9709/(281175-67373-2631) = 4.6%
    ロシア17日 9200/(272043-63166-2537) = 4.5%
    ロシア16日 10598/(262843-58226-2418) = 5.2%
    ロシア15日 9974/(252245-53530-2305) = 5.1%
    ロシア14日 10028/(242271-48003-2212) = 5.2%
    ロシア13日 10899/(232243-43512-2116) = 5.8%
    ロシア12日 11656/(221344-39801-2009) = 6.5%
    ロシア11日 11012/(209688-34306-1915) = 6.2%
    ロシア10日 10817/(198676-31916-1827) = 6.6%
    ロシア9日 10699/(187859-26608-1723) = 6.7%
    ロシア8日 11231/(177160-23803-1625) = 7.4%
    ロシア7日 10559/(165929-21327-1537) = 7.4%
    ロシア6日 10102/(155370-19865-1451) = 7.5%
    ロシア5日 10581/(145268-18095-1356) = 8.4%
    ロシア4日 10633/(134687-16151-1280) = 9.1$
    ロシア3日 9623/(124054-15013-1222) = 8.9%
    ロシア2日 7933/(114431-13220-1169) = 7.9%
    ロシア1日 7099/(106498-11619-1073) = 7.6%
    ロシア30日 5841/(99399-10286-972) = 6.6%
    ロシア29日 6411/(93558-8456-867) = 7.6%
    ロシア28日 6189/(87147-7346-794) = 7.8%
    ロシア27日 6361/(80949-6767-747) = 8.7%
    ロシア25日 5849/(68622-2268-615) = 8.9%
    ロシア23日 5236/(57999-4420-513) = 9.9%
    ロシア22日 5642/(52763-3873-456) = 11.6%
    ロシア21日 4268/(47121-3446-405) = 9.9%
    ロシア20日 6060/(42853-3291-361) = 15.5%
    ロシア19日 4785/(36793-3057-313) = 14.3%
    ロシア17日 3448/(27938-2304-232) = 13.6%
    ロシア16日 3388/(24490-1986-198) = 15.2%
    ロシア14日 2558/(18328-1470-148) = 15.3%
    中国29日 -671/(83435-78716-4631) ???
    (統計修正)
    中国28日 3/(84106-79367-4638) = 3.0%
    中国27日 1/(84103-79358-4638) = 0.9%
    中国26日 7/(84102-79352-4638) = 6.3%
    中国25日 11/(84095-79343-4638) = 9.6%
    中国24日 3/(84084-79335-4638) = 2.7%
    中国23日 18/(84081-79332-4638) = 16.2%
    中国22日 0/(84063-79310-4638) = 0.0%
    中国21日 0/(84063-79310-4638) = 0.0%
    中国20日 0/(84063-79310-4638) = 0.0%
    中国19日 9/(84063-79310-4638) = 7.8%
    中国18日 10/(84054-79306-4638) = 9.1%
    中国17日 6/(84044-79293-4638) = 5.3%
    中国16日 9/(84038-79281-4637) = 7.5%
    中国15日 5/(84029-79261-4637) = 3.8%
    中国14日 6/(84024-79246-4637) = 4.2%
    中国13日 7/(84018-79222-4637) = 4.4%
    中国12日 1/(84011-79198-4637) = 0.6%
    中国11日 20/(84010-79167-4637) = 9.7%
    中国10日 14/(83990-79127-4637) = 6.2%
    中国9日 1/(83976-78993-4637) = 0.3%
    中国8日 5/(83975-78977-4637) = 1.4%
    中国7日 2/(83970-78929-4637) = 0.5%
    中国6日 2/(83968-78870-4637) = 0.4%
    中国5日 2/(83966-78792-4637) = 0.4%
    中国4日 5/(83964-78684-4637) = 0.8%
    中国3日 0/(83959-78586-4637) = 0.0%
    中国2日 3/(83959-78573-4637) = 0.4%
    中国1日 12/(83956-78523-4637) = 1.5%
    中国30日 4/(83944-78474-4637) = 0.5%
    中国29日 22/(83940-78422-4637) = 2.5%
    中国28日 6/(83918-78374-4637) = 0.7%
    中国27日 3/(83912-78277-4637) = 0.3%
    中国25日 15/(83899-78109-4636) = 1.3%
    中国23日 15/(83868-77861-4636) = 1.1%
    中国22日 36/(83853-77799-4636) = 2.5%
    中国21日 12/(83817-77745-4636) = 0.8%
    中国20日 18/(83805-77690-4636) = 1.2%
    中国19日 27/(83787-77614-4636) = 1.8%
    中国17日 47/(83403-78401-3346) = 2.8%
    中国16日 50/(83356-78311-3346) = 2.9%

  • 日本のコロナ死亡者の少なさについて「アジアではワースト2なのに自慢するなよ」というツッコをよく見るけど、これについて皆さんの意見が聞きたい。

    • 意見ではないのですが、、、
      いろんな角度からの順位がありますよね。

    • 糞尿をばらまく不衛生の嘘捏造支那朝鮮、
       千年前から道にゴミ一つない潔癖症で本物の国民皆保険、なにより美しさが大切な日本、
       もしかすると両棲類ではないかと思うほど日に何度も水浴びするタイ王国
       糞便後左手で水洗い、不浄の左手のインド

      様々な人種・文化のアジアをいっしょくたにすることが誤り。
       まして地球のあらゆるところから隔絶した日本列島でインドなどから醜いもの(奴隷制度・テンソク・科きょ・賄賂文化)を排除、美しいものだけ取捨選択して取り入れ全く別のものに昇華してきた我が国を賄賂まみれのアジアとひとまとめにしている段階で、話にならない。

      • 団塊さま

        江戸の名物は立小便だった、という記述を見たことがありますし、昭和30年代までは駅のホームに痰坪が置いてあったぐらいですから、日本人の衛生観念も、それほど褒められたものではないと思います。喫煙にもいまだにルーズですし。
        中国も今の景気が半世紀も続けば、それなりにお行儀のよい国になる可能性はあるか、と。
        まあ、気候的に水が豊かなお国柄で、しかも地形的に河川の流速が早いので、比較的綺麗なが容易に使用可能だったとは推測できますが。

        • 数か月前だったと思いますが、1964年(だったかなあ)東京オリンピック開催に備えて、日本中がテンションが高かったころ、ゴミの処理がとても海外からくるガイジンに見せられるようなものではないとのことで、官民一体で取り組んだ頃の映像がTVでありました。確かに当時は、ちょっとしたごみも、たばこもそこらへんにぽいぽい捨ててたようで道も水路もゴミだらけでした。今の周辺国のレベルだったように思いました。年代が少し重なるので、そういえば ... と思い当ります。 タンツボもありましたし、手鼻もかんでたし、ぽっとん便所でうんこもいつもパンツについてました。(僕だけのばあい)
          まあ、手洗い、歯磨き、入浴、清潔な衣服、マスク、などなどはそれ以前から日本人は習慣としてたのですが、街がきれいになったのはその頃からだったのではないでしょうか。

    • 対象となる国民の人口構成が全く同じなら、対策の巧拙がそのまま結果に反映されるのでしょうが、伊江太様の仰るように高齢化の進展が死亡率に影響しているという説は肯けます。
      勿論日本より高齢化が進んでいると言われる某隣国で早い時期に抑え込んだ例もありますから、そちらを褒めるべきなのかも知れませんが、なにせ「嘘を以て貴しとなす」お国柄ですから。

      • 某隣国は少子化のペースは日本よりはるかに上で、将来(我々が生きているかどうかの
        未来)的に高齢化率でも日本を追い抜く事が確定してるけど、現時点での高齢化率は
        日本よりずっと低いよ。

    •  別に死亡者最低数を巡って外国と競争してる訳じゃありません。大切なのはその国にできる範囲で一人でも多くの命を救えるように努力する事です。死者数は「比較的少ない」ないし「数万人など、社会に甚大な影響を与える数まではなかった」と言える範囲に収まればそれで十分です。

       そもそもアジア諸国は感染者数と死者数を正確に把握できているのでしょうか?
       医療へのアクセスが良い国では検査や治療がやりやすいので感染者数と死者数は増えます。医療へのアクセスが悪い国では検査や治療がやりにくいので感染者数と死者数はあまり増えません。後者であればコロナによる死者数が少なく発表されていても、実は超過死亡数が多く、本当はコロナに感染していたのに別の死因とされている、という可能性が高いです。韓国がその典型ですし、フィリピンもその疑いがあります。中国や北朝鮮に至っては超過死亡などの数値も捏造してます。

       だから感染者数と死者数は、今後の対策や疫学調査の参考に使うものです。多いから劣ってる、少ないから優れてるという事にはなりません。
       というか、優劣はどうでもいいのです。他国の良い点や成功は取り入れ、悪い点や失敗は他山の石として自国の対策をより良くしていくだけです。

      • 医者ではないので、死因の決め方を知りません。

        併発症の捉え方などで、いろいろの死因があるかもしれません。

        今回の武漢肺炎で、ギリギリのところで、死者の爆発が避けられたよう。

        医療関係者の方々に感謝すると同時に、中立的検証に期待しています。

  • 伊江太様

    投稿読ませていただきました。精緻な組み立てにも関わらず、分かりやすいです。この歳になってグラフの読み取り、その背景にある事実を理解し、とても読後は興奮しています。

    台湾は新型コロナウイルス封じ込めに成功した国、これに続くのが日本。でも仰る通り海外のメディアや研究者からは「検査を何故しないか」「何もしてない国」と言われた。

    やはりどこかに日本は東洋人、日本人であっても所詮医学・科学はもう一つのアジア人と思い込みたい勢力があるのでしょう。
    で、結果を見て「不可思議だ」(爆笑)。

    生活習慣の違い、つまり握手やほっぺに顔を寄せる、キスする、ハグする、腰や肩を抱く、相手にかかろうが唾を飛ばして大声で話す、家では土足の西洋人(+その他南米、アフリカ、東洋人等)、靴に感染してませんか?

    対して離れた位置でお辞儀する、相手の身体に触れない、唾液が飛ぶ距離で話をしない、風邪でもないのにマスクをする(家庭に備蓄がある)日本人。

    更に手を洗い常に除菌に気をつける、家では靴を脱ぎ廊下は掃除が行き届き清潔で直接足が触れても菌が入る事がほとんど無い日本人は、武漢肺炎の流行拡大を阻止できた。感染予防意識が日頃からあります。

    各国が実施したロックダウン、外出制限措置は、何故かあまり効果が無かったと思います。しかし日本は繁華街等は80%減を目標にして、未達地域もあったが新規感染者は急速に減りました。

    その事実から日本では学校閉鎖やオフィスのテレワーク化、飲食店、夜のバー、クラブ、キャバレー、居酒屋、映画館、カラオケ、ボーリング場、演劇、コンサート、ジム、パチ屋、喫茶店、図書館、ホール等の営業自粛は効果があったと思います。経済活動は疲弊しましたが。

    日本も第2波が来るのでしょうか。北九州や東京で人数増えてます。再度全国であらゆる面での自粛をお願いしたいと思います。

    • > 日本も第2波が来るのでしょうか。
      海外渡航規制を1年近く継続することは無理だと思うので,どこかで規制緩和・解除することになると思います。上に書いたように,海外で収束しそうもない地域が結構あって,そこから,また日本に入ってくると思います。そうでなくても,このウイルスは結構しつこそうで,国内のどこかに潜伏し続けるかも。
      国民全部に自粛を長期間続けてもらうのは無理があって,海外でも音をあげて,ロックアウト緩和・解除が増えています。最後はアメリカのように断念して,集団免疫を待つしかないかもしれません。今年の話じゃないですけど。

      • 愛読者様

        いくら規制、自粛してもコロナはどこからか侵入して来そうです。出来れば小さいヤマで第2波は収束して欲しいですね。

      • 愛読者様

        「集団免疫を待つしかない」

        集団免疫は、ワクチンが効果的な感染症について成立するような。
        コロナに免疫がどう関わるかは不明です。

        大量のウィルスを浴びて免疫の限度を超えないように。

        マスク、手洗い、3密を避けます。

  • 伊江太さま

    いつも希望を持てせてくれる投稿ありがとうございます。
    一気に読まさせていただきました・・・読解力がないため何度も読み返しました。

    図表7は素晴らしいと思いました。
    楽しみに収束を待ちたいと思います。

  • 伊江太 様

     毎度の投稿お疲れ様です。
     今回はおもしろかったですね。内容も概ね同意できます。
     賛否両論が出るような推測をしなかった事、選んだ資料が良質だった事、今回は統計の分析に終始していてウイルスの特徴にまで踏み込まなかった事が良かったのではないでしょうか。

     ピークは5〜6月(つまり今頃)、終息は夏頃と予想してましたが、こんなに早く抑えられて良かったです。医療機関も余裕が出てきたようなので、感染者が少々増加しても封じ込めができそうです。
     これからは感染リスクをある程度受け入れつつ、経済活動を回す事が必要ですね。完全に元には戻れず、生活様式をゆっくり変えていく事になるでしょうけど。

    • とある福岡市民様

      >賛否両論が出るような推測をしなかった事

      いやいや、こういう風にもっていくのこそが、わたしの文章を書くときのモチベーションです。

      そういう意味では、今回の福岡市民さんのコメントは
      わたしにとっては、どちらかと言えば「期待外れ」です(笑)。

  • 伊江太様

     今回も新型コロナに関する客観的データに基づく分析、心より感謝申し上げます。
     毎度毎度のことながら、伊江太様の論考は、その根拠を支えるデータ等に基づく労作であるがゆえに頭の下がる思いがすると同時に、大変力づけられます。本当にありがとうございます。
     また、4月中旬の段階で、「日本では感染爆発は起きていない」と断言された伊江太様の慧眼、あらためて畏敬の念に打たれる思いです。。
     私は専門家ではないので、大したことを申し上げられる立場にはないのですが、今回取り上げていただいたスウェーデンの動向については興味深く眺めております。
     引用された「Forbes JAPAN」の現地在住医師と通訳兼エッセイストの対談形式の記事についても、ネット上にあるスウェーデンを伺い知ることのできる数少ない情報の一つだと受け止めています。彼の国の特異性について、それが浮き彫りになるのは、まさにこれからなのだと思っています。
     実はこの記事については、私も自身の拙ブログの中で取り上げたのですが、個人的に一番興味があるのは、「5. スウェーデンの失敗」の中で語られている、”感染者や重症者に移民のバックグラウンドがある人が多い”という件についてです。具体的にグラフで示されていて、それなりに説得力もあり、また今後の新型コロナを知る意味でも一つの切り口になりえるとも思っています。
     そこでつくづく感じるのですが、我々の国では残念ながらこの観点での議論が欠落していると。そこにはオールドメディアを中心に造り上げられた、新型コロナ感染者について「日本国籍」か「外国籍」かを問うことは差別に繋がる、という風潮があり、それによって掻き消されのではと思うのです。
     我々のこれからは、移民を受け入れいかに共生していくかが鍵になることでしょう。そう思うからこそタブーを造ろうとする動きに、私は与することができません。この国における新型コロナ感染者における”国籍”について、逃げずに真実を伝え、しっかりとそれを受けとめるべきかと。
     そこで思ってしまうのは、果たして伊江太様が”新型コロナウイル感染者の国籍”について、どのように感じておられるのだろうか、ということです・・・・。
     もし可能であればで結構でございます、次回の論考の中でその問題について、ご意見をお聞かせ頂ければ、そう願っております。
     長文、駄文にお願いまでしてスイマセンでした。

    • 冥府白道様

      貴重なコメントをありがとうございます、

      あの「Forbes JAPAN」の記事はわたしにとっても非常に面白いものでしたが、本当に正しく読み取れたかどうかについては、自信がありません。しかし、ご興味をお持ちになったポイントについては、あるいは共通するところがあるのかも知れませんね。

      移民社会の感染状況への言及部分を読んでわたしが感じたのは、スウェーデンでの移民の扱いは国民の一部として同等に扱われている。少なくとも、アメリカで問題になっているような、富裕層と貧困層で感染状況が全く異なるといった社会格差、分断の問題が顕在化したものではないだろうということです。ただ、出身国別のデータが取られているということ自体が、やはり本来のスウェーデン人の社会とはやはり異質の集団として認識されているということも同時に感じました。

      イギリスの公的病院では、医師はインド、パキスタン系が多く、看護師には旧植民地出身の黒人が多く、これらの人達の感染が、これらの人種の罹患率、死亡率を押し上げているという指摘がなされているようですが、この辺の事情はスウェーデンの移民事情とも共通した、移民の社会への受容状況の表れという気がします。アメリカともドイツとも違った。

      日本ではどうかということですが、これだけ移民人口が増えてきても、社会科学的な分析対象とはなっても、保健医療面でこの層を区別して扱うのをあまり見たことがないんですよね。差別、偏見がないということはもちろんない。地域でそういう人達が増えてくると様々な葛藤が生じるというはなしには事欠かないんですが、いつの間にか聞かなくなる。日系ブラジル人が多いところでは、町ぐるみでサンバ祭りをやってるなんて例もあるほどですし。

      今度の武漢肺炎に関する話題では、在日のムスリムの人が、早い時期からモスクでの集団礼拝は止めたっていうこともありました。日本人がどうこうというより、外国人にとって日本の社会生活というのは、我々が思っているより適応しやすく同質化が進みやすい面もあるのではないでしょうか。

      この武漢肺炎という疾患は、生活習慣の影響を受ける傾向が強いと思っているのですが、日本に関しては、外国人社会の罹患率、死亡率なんかは、案外日本人一般とたいした違いはないのではないかという気がします。もちろん、データの裏付けがあってのはなしではありませんが。

      • 伊江太様

         返信感謝感激です。本当に有難うございます。
         仰る様にこの国に関しては、外国人社会の罹患率、死亡率は、案外インテグレーションが上手くいっているという背景もあって、大した違いはないのかもしれませんね。そうであれば尚更、あの厚生労働省の発表は何とかならないのか、と思ってしまうのですよね。
         実は先週27日の「日経バイオテク」web版にて、新型コロナのワクチン開発に追い風となる新たな知見として、BCGの使用国と未使用国との死亡率の違いに着目し、そこには「COVID-19以前に流行した風邪コロナウイルス」に対するT細胞の免疫記憶の成立と、「BCG接種」との”合わせ技”による何らかの影響があるのでは、というような仮説が挙げられています。
         正直私には判りようがないのですが、もしそのような仮説が成立する可能性が少しでもあるのなら、それを我々日本人の手で立証せずしてどうするのか、と思ってしまうのです。それこそこの国の環境はそれをするには持って来いでヒントにも溢れているではないかと・・・・。功を焦るわけではないのですが、何かとアピール下手な国民性と、反日としかいいようのないメディアや官僚のアゲンストも相まって、いつものように決定機を逃すのではと勝手に危惧しております。
         取り越し苦労に終われば良いのですが、山中教授も仄めかす”ファクターX”について、果たしてそれが何であるのか、その謎に迫ること、何よりもこの国の研究者の方々の高い能力と志、そして意地に期待するものであります。
         今後とも伊江太様お論考、楽しみにいたしております。
         

      • 伊江太さま
        今回も大変勉強になりました。ありがとうございました。
        イギリスの公的医療制度NHSに触れられているので。
        イギリスは家族が住んでいたのでチョロチョロしてましたが、今も状況は変わらないようです。
        NHSは税金で運営されているのですが現在は資金不足で日本と比べると大変悲惨な状態で安い労働力を利用するしかない状態です。
        CT検査など数ヶ月待ちといわれるほどで金持ちは利用しません。NHS以外の病院に行きます。
        ちょっと風邪っぽいから病院行こうなんてわけにはいかないです。また、初期はケアハウスでの死亡者はカウントされていないというカウントできない状態でしたがここで働く人達も移民です。
        イギリスは、人種の上に階級が存在しますので他のヨーロッパの国とは違う状況があるようです。
        また、マスクは病人がするものですから未だにマスクでもめてます。ボリスも病院に慰問に行きましたがマスクしでいませんでしたし、移民が多いバスの運転手もマスクしません。
        政府の人間でも別荘へ行ったり、愛人に会うため旅行します。

        緩いロックダウンでもきちんと守る国民と厳しいロックダウンでも守らない国民の違いがでたのだと思いました。

1 2 3