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【読者投稿】5類移行の武漢肺炎と超過死亡の関係は?

武漢肺炎も「5類」に移行して以降、すっかりメディアの話題も下火になってしまった感があります。ただ、武漢肺炎をもたらすウイルスが、じつは大変に「悪質」なものではないかとの警告を発し続けている人がいます。当ウェブサイトの読者の方から24稿目となる、武漢肺炎に関する非常に考えさせられる論考をいただきました。

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当ウェブサイトでは「読者投稿」というシステムを採用しており、基本的にはどなたでも、記事を執筆し、ご寄稿いただくことが可能です。

投稿要領については『読者投稿の募集と過去の読者投稿一覧』のページなどにも記載しているとおりで、採用する条件は「▼オリジナルの論考であること、▼論旨明確であること、▼読んでくださった方々の知的好奇心を刺激するような内容であること」――などの要件を満たしていること、です。

その際、当ウェブサイトの普段からの論調や主張などと整合している必要はありません。筋道さえきちんと立っていれば、極端な話、当ウェブサイトの論考を批判するような内容であってもまったく問題ありません。

こうしたなか、2月2日の『【読者投稿】統計的アプローチで探る「少子化の原因」』を含め、これまでに興味深い読者投稿を多く寄稿してくださっている、伊江太様というコメント主の方から、久しぶりに武漢肺炎に関する話題を提供していただきました。

伊江太様は武漢肺炎を巡って、「この疾患はヤバいんだ」、と主張し続けてきた人物です。今回も武漢肺炎を巡って、「ここのところ、やや下火にはなってきているが、夏に向けて再び流行が拡大していくことも十分予測される」との警戒感がにじみ出ています。

どのようなことが書かれているのでしょうか(本文は以下に続きます)。

武漢肺炎ウイルスは、本当はちっとも温和しくなってないんじゃ? ~日本の武漢肺炎第24報

しばらくお休みしていた武漢肺炎のことをまた書いてみたいと思います。

昨年5月に感染症法上の扱いが5類感染症となり、発生状況の報告は1週間分を纏めてとなり、新聞・テレビ等での報道もごく地味なものになっています。

ただ、「さすがにお前も関心が薄れたか」、と思われているようでしたら、そうではありません。

これまで通り、これと思う統計データは継続的にフォローしてきました。

我ながら、これほどしつこい性格だったかなとは思うのですが、何よりこのウイルスは、知れば知るほど(今はもう学術方面のはなしじゃないですけど)面白い。わたしの知るどのウイルス感染症とも違って見えるのです。

さらにはその悪質度。

個人的には、世界の三大感染症――結核、マラリア、エイズ――にも引けを取らないほど厄介で、そう簡単に消えて無くなりはしないという怖れまで、どうやら同じ、そんな風に感じています。

なぜ世間の風向きに逆らってまで、そう言いたいのか。それを書いてみます。

武漢肺炎の死者数って、公的報告通りに受け取って良いんだろうか?

日本では人口高齢化の進行に伴い、年々死亡数が増加を続けており、少子化と相まって2011年にはついに日本の人口が減少に転じています。

図表1は、2012年以降日本で発生した死亡数をグラフにしたものです。

図表1 近年の日本の年間死亡数の推移

(【注記】データ元は、厚生労働省人口動態統計月報年計。2023年分については同統計速報値による)

グラフには実測値とともに、2012~2019年の間の値を数学的に近似する曲線(曲率が小さいので、直線に見えますが)を掲げています。

この曲線は、約40年で値が2倍になる指数関数が描く軌跡で、最近の増加ペースは1年に2万人ほどです。

実測値のばらつき具合を考慮して、近似曲線からの乖離が標準偏差の2倍以内の範囲を網掛けで示しましたが、この範囲を超える値は、統計学的には40年に一度も現われないほどの頻度、つまり何らかの特別な事情がなければ、まず現われない値とみなすことができます。

ほぼ一定のペースで漸増していた日本の死亡数ですが、2020年以降、状況は一変します。

年間死亡数はいったん下ブレした後、急激に増加します。この2020年というのは、言わずと知れた武漢肺炎が日本に侵入し、3波にわたる流行が発生した年。そしてその後も流行は繰り返し、この稿を書いている時点で繰り返された流行は10波を数えます。

これらの流行で発生した武漢肺炎による累計の死者数は、2023年10月までの公的な報告で約10万人で、このうち4.7万人が2022年に、3.2万人が2023年度内の発生となっています。

一方で、武漢肺炎流行前の傾向がそのまま持続していたとするなら予測される死者数より、実際に生じた死亡は2022年には13万人以上も多く、2023年もその超過数はおなじく約13万人です。

つまり、予測値と実際の死亡数の差、超過死亡のうち、武漢肺炎による死とされているのは、その4分の1~3分の1程度に過ぎません。

昨年8月1日付で掲載いただいた『武漢肺炎で若年層も含めて超過死亡拡大か』で、この余剰が、心疾患、脳血管疾患、腎不全、糖尿病、悪性腫瘍などの成人病に加え、老衰、自殺の異常増加によることを書きました。

また超過死亡の増加に先立ち2020年に見られた年間死亡の減少は、その多くが肺炎死の減少で説明できることも示しています。

そのタイミングからして、これらの疾患、事象の増減に武漢肺炎が関わっていると考えるのは、ごく自然と思われ、実際それを前提として超過死亡の問題を論じたのですが、では、例えば心疾患で亡くなった人のうち、どれだけに武漢肺炎ウイルスが関わったというような直接的知見が存在するわけではありません。

あくまで推測に過ぎないはなしではあるのです。

といっても、他にもっともらしい原因がありそうかといえば、それも見つけ出すのは難しい。

タイミングの点でいうなら、2020年代の初めは「団塊の世代」が後期高齢者の域に入り始める時期に重なります。これが死亡数増の原因という可能性が考えられないかといえば、それはまずないでしょう。

かつては日本の人口ピラミッドで明らかな膨らみをつくっていたこの世代ですが、今ではだいぶ角が取れ、先行する世代の後を追って、大して変わらないペースで先細りしていっています。

それに、2022、2023年の死亡増は、もっと幅広い年代に及んでいる現象です。

一部でこの超過死亡の原因がコロナワクチンにあるという言説が拡散されていると聞きます。

大規模なワクチン接種が感染症の流行像に顕著な影響を及ぼすのは当然ですから、わたしもコロナワクチンとこの超過死亡との間に何の関係もないとは考えていませんが、少なくともワクチンの副反応が統計値に現われるほどの死亡を誘発した可能性はまずないということは、後に書きます。

武漢肺炎死とされない死亡の大幅増加、これにウイルス感染が直接と言って良いほどの関わりをもっているのではないか。

前稿の論拠を一段補強するのが。本稿のメインテーマです。

「5類感染症」への移行で変わった情報公開形式

日本での武漢肺炎流行が始まって以来、全国の感染者の発生状況は厚生労働省から毎日公表されてきました。

しかし、昨年5月、疾患を5類感染症へ移行させるとともに、医療者にあまりに大きい負担を強いる全数把握方式は取りやめとなり、代わって全国に約5千カ所ある報告定点医療機関で把握された数を、都道府県別に1週間分纏めて毎週金曜日に公開される体制に移行しました。

また、感染状況報告とともに公開されていたさまざまな付帯情報――例えば、日々の新規入退院者、重症患者発生数、死者数、検疫で発見された入国者の感染状況など――も、一般公開情報からは消えました。

ただ、武漢肺炎で各都道府県の病院に入院している人数は、日ごとの更新ではなくなりましたが、毎週水曜時点での数については5類移行前から公開され続けている厚労省の報告を参照することができます。また、死亡数に関しては、従来からの月ごとの全国集計だけが、一般に公開される資料として残ることになりました。

これによる限り、発生の様子を知ることができるのは、だいたい5ヶ月遅れになり、ややもどかしい感があるのは事実です。

ただ、武漢肺炎による死者数が、他の死因とともに月単位の集計として提供されることで、これから述べる内容をアタマの中を整理させてくれる利点があったとも思っています。

そのことは追々書いていくとして、全数報告の取りやめが武漢肺炎の発生動向の把握にどんな影響を与えたか、まずその辺から考えてみます。

図表2の上のグラフは、流行開始時から現在までの武漢肺炎感染者数の公的報告数をグラフ化したものです。

図表2 武漢肺炎感染者数(上図)、入院及び重症者数(下図)の推移

(【注記】感染報告数は、2023年5月9日以前分については厚生労働省『「新型コロナウイルス感染症について」国内の発生状況』から、それ以降の分については、同省『新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況)2023年6月以降』から取得。入院及び重症者数は、同省『療養状況等及び入院患者受入病床数等に関する調査について』による。図中、①~⑩の数字を付した矢印は、第1波~第10波の武漢肺炎流行のピーク時を指す)

淡色の折れ線(左目盛り)は、日ごとの全数報告がなされていた時期の値を週単位に再計算して示しており、濃色の線(右目盛り)は定点把握移行後の報告値になっています。

いきなり計数の方法を変えることで、記録の断絶が生まれることを避けるため、前年の10月に遡って新方式でなら報告値はどうなるのかとういうデータも、移行に合わせて公表されました。グラフで濃淡の線が並行している部分です。

左右軸の目盛りの数値を比較すると分かるように、全数把握時の報告値9に対して、定点把握だと1くらいの値が対応するとみておけば、流行の規模を以前との比較で知ることができそうです。

すっかり変わってしまった武漢肺炎の病状

図表2の下のグラフは、武漢肺炎と診断された人のうち、入院措置を要し、また重症病床に収用された数を、週単位で示したものです。

先述したように、グラフのデータソースは感染把握形式の変更の影響を受けていません。なお、グラフでは、入院数(左目盛り)に比べて、重症数(右目盛り)が(左軸)の100倍の高さに表示される点にご注意ください。

流行第5波と第6波の間で、入院者に占める重症者の割合が大きく増加していますが、これに重症者の増加は伴っていません。

こうなった理由は感染者数に占める入院割合が激減したことにあります。

国内の流行発生の当初、感染陽性者は入院隔離が原則とされていたのですが、病床不足の懸念から後に自宅・宿泊施設での療養も可となり、流行の爆発的拡大を受けて、後者の割合が大きく増加していったことに伴う現象でしょう。

問題は第6波以降です。

重症/入院者比に明らかな低下傾向が現われ、とくに第8波と2023年に入っての第9波のギャップは劇的です。

武漢肺炎の疾患像に生じたこの傾向が、「この感染症をワクチンで根絶するのは現状では難しいが、ワクチンの効果、あるいはウイルス自体の病原性の低下によって、かつてのような武漢肺炎の罹患が生命の危機に及ぶリスクは、大幅に低減している」という世評を産み、5類感染症への移行の背景ともなりました。

しかしこの「弱毒化した武漢肺炎」という見方には、首を傾げたくなるところがあるのです。

流行第5波以前にこの疾患で亡くなった方の人数が合わせて2万人と少しだったのに対して、第6波(2021年12月~22年5月)では1.5万人、第7波(22年6月~9月)が3.5万人、第8波(22年10月~23年5月)が3.7万人と、回を追うごとに死者数が増加しています。

重症患者数でいうなら遥かに小規模な流行だった第9波(23年6月~10月)ですら、1.2万人の死亡が報告されています。

重症とされる武漢肺炎患者とは、発生当初の特徴、肺組織の炎症による呼吸不全症状を呈して、人工呼吸器やECMOのような装置を備えた専用病室に収容される人を指します。

ところが最近では、このような呼吸不全で亡くなる人は、武漢肺炎の死者とされるごく一部と言います。おそらく多くは、実際には生命に危険が及ぶ容態に至っても、「コロナ専用」の重症病室に収容されないまま亡くなっているのだと思われます。これが重症者数と死者数の間に見られる矛盾が生じた主な理由でしょう。

流行時には武漢肺炎死以外の超過死亡も増える

日本では、1月に亡くなる方の数が年間で最大となり、6月まで低下した後、再び増加に転じるというサイクルが規則正しく繰り返されてきました。

年ごとの多少のバラツキはあるにしても、ほぼ一定幅で増減していたそのパターンが、2020年の武漢肺炎流行以後、明らかな乱れが生じています。

図表3の折れ線グラフは、黒色の線が2020~23年の期間に報告された月ごとの死亡数、グレーの線の方は2012~19年の死亡発生数をそのままの傾向を保って推移するとすれば、表示した期間の各月にどれだけの値となるはずであったかを示すものです。

図表3 武漢肺炎流行期の月間死亡数(上図)と超過死亡数(下図)の推移

(【注記】月間死亡数は、厚生労働省『人口調査統計月報(概数)』による。2023年11・12月分は速報値。死亡数の期待値は、2012~19年の月間死亡数について、各月ごとに近似する指数関数を求め、これにより対象期間各月の期待値を算出している。実際の報告値と期待値の差を超過死亡数とし、武漢肺炎による死亡数とそれ以外の死因によるものに分けて、積み重ね棒グラフで表わしている。丸数字付き矢印は、武漢肺炎各流行期のピーク時を指す)

この期待値を求める計算は図表1で用いた方法を月別におこなったものです。同図表で積み重ね棒グラフとして表示しているのは、実際の死亡数から期待値の分を差し引いた、わたしがいうところの「超過死亡数」と、そのうちの武漢肺炎死の寄与分です。

この図から超過死亡に関するいくつかの重要な示唆が得られると考えています。

第5波以降、①流行の波が来るごとに超過死亡数が急増すること、②流行が収束すると武漢肺炎死とされる数がそれに合わせて減少するのに対し超過死亡の減少ペースはより緩やかであること、さらに③超過死亡に占める武漢肺炎死とされるものの割合は、流行を経るごとに低下する傾向にある、という諸点です。

①は、感染時には無症候、あるいは医療機関や検査の受診を促すほどの病状を呈さないケースであっても、突然、あるいは持病を悪化させるなどの形で、死に至らせるリスクが相当にあることを強く疑わせます。

②は、ウイルスが体内から排除され、感染という意味合いでは回復した後にも、そのようなリスクが残存することを意味するように思われます。

そして、これが一番いやな可能性ですが、③が意味するのは、感染したことを気取らせないまま、われわれの体の中で悪辣な振る舞いを為す、そんなウイルスが、武漢肺炎ウイルスの集団の中で徐々に増えてきていることを疑わせるのです。

流行初年度に死者数が減った理由

では、この武漢肺炎と気付かせぬまま、死をもたらす怖れのあるウイルスに感染すると、一体なにが起きるのか。

それに触れる前に、2020年に3波の武漢肺炎の流行を経験する中、却って年間死亡数が従来傾向から予測される数より2万人以上も減少したことについて考えてみます。

図表4は、2020年以降各月の肺炎(武漢肺炎を除く)による死亡数の推移です。

図表4 武漢肺炎流行期間中の肺炎による月間死亡数の推移

(【注記】月間死亡数は、厚生労働省『人口調査統計月報(概数)』の「第4表 死亡数及び死亡率(人口10万対),死因(死因簡単分類)別-対前年比較」より取得。期待値、及び超過死亡数の算出方法については、図表3の説明を参照。以上は図表7まで、説明はすべて同じ)

黒色の折れ線は実際の報告値、グレーは図表3の説明と同様に求めた期待値です。

両値の差は縦棒の長さで表していますが、これで見ると2022年の半ばまで報告値は期待値を下回っています。ところが以後は、肺炎死はむしろ超過状態の月が増えていきます。

肺炎死の過少状態は2020年合計で約7千件、2021年は約6千件と見積もられますから、2020年の国全体の死亡数が少なかった原因の3分の1はこの肺炎死の減少によって説明できます。

次の節で触れる心疾患(▲3000)、脳血管疾患(▲700)、老衰(▲3000)なども、2020年には死者数が例年より少なかったのですが、月別に見ると、それらの減少は概ね第1四半期に集中して起きています。

この年の冬は、1月の平均気温が平年値を2℃以上も上回る史上最高を記録するなど、異常な暖冬であったことがその背景にあると考えられます。

肺炎死の状況はこれらの死因と大きく異なっています。年間を通して例年より低値であること、そしてその状況が2022年半ばまで遷延していることです。

この様相は小児科領域の流行性疾患、夏季の手足口病やヘルパンギーナ、冬期のノロウイルス感染症などが同じ期間ほぼ完全に姿を消したのち、再び頭をもたげてきたことと重なります。

その理由は、この時期日本国民のほとんどが、武漢肺炎の罹患を避けるために、外出時マスクを常用し、手洗い、消毒の習慣を守ったことに帰せられると、わたしは考えています。

そして、その警戒心が、コロナワクチンの接種率上昇による安心感や、先に述べた疾患の危険度の低下という風説の流布を受けて、緩んでいったことが、肺炎や小児感染症の再増加に現われているとも。

なお、2023年に入ってからも、1月には肺炎死は例年に比べ大幅に減少しています。

この1月に限っての大幅な減少は、2021年、2022年にも生じているのですが、これはインフルエンザの流行が、これらの期間ほぼ消滅したことが理由と考えて良いでしょう。

武漢肺炎対策として海外からの旅行者の受け入れがほぼ止まったことが、インフルエンザの国内への流入を防止したわけですから、これも武漢肺炎流行の間接的影響と言えそうです。

超過死亡をもたらした死因は?

前稿に書いたように、武漢肺炎の流行以来、それまでのトレンドから明らかに逸脱した死亡数の増加が認められた疾患があります。これらについて、改めて月別の発生状況を調べました。

図表5は、武漢肺炎流行以後の糖尿病、および腎不全による死亡数の推移です。

図表5 武漢肺炎流行期間中の糖尿病(左図)および腎不全(右図)による月間死亡数の推移

実際の報告数と流行以前のデータから期待される予測値を月別に折れ線で示し、その差分を縦棒の長さで示すのは、図表4と同じです。数としては少ないものの、この2つの死因を初めに論じるのは、2020年内の早期の流行からすでに死亡増加が認められるからです。

武漢肺炎という突然発生した感染症について中国発の情報が出始めた頃、これによる死者は高齢者にほぼ限られ、それも何らかの持病があるものが大部分ということが言われました。

その後この感染症が世界中に広がって起きた有様を見れば、この情報にはかなり作為的なものがあったと感じるのですが、それはともかく、日本においても基礎疾患を有する高齢者が死亡の多くを占めることに間違いはありません。

そして、とくにリスクの高い基礎疾患として糖尿病と透析が必要な慢性腎障害が挙げられていたことに注目すべきでしょう。「これらの持病が武漢肺炎の症状を悪化させる」――。普通はそう解釈されているのですが、その逆がむしろ真相なのではないかという気がするのです。

流行に合わせ、武漢肺炎に感染したとは見做されていない、あるいは罹患した後ウイルスの排出がなくなって療養を解除された者の間に、糖尿病や腎不全での死亡が増加する。

このことは武漢肺炎ウイルスの感染を、肺の炎症というイメージだけで捉えるのは間違いで、いくつもの慢性疾患の病態の進行を加速させるという、より陰湿な側面への考慮を迫っているように思えるのです。

図表6は、心疾患と脳血管疾患の死亡数について見たものです。

図表6 武漢肺炎流行期間中の心疾患(左図)および脳血管疾患(右図)による月間死亡数の推移

武漢肺炎流行期の超過死亡への寄与の大きさで言えば、糖尿病や腎不全を遙かに上回りますが、最初の年2020年にはその数はむしろわずかにマイナスになっています。

そして、2021、2022、2023年(10月まで)の各年の超過死亡数は、心疾患が0.4、2.5、1.4万人、脳血管疾患が0.3、1.0、0.7万人と、本格的に増えたのは2022年からという点に糖尿病、腎不全との様相の違いが見られます。

図表7の左に掲げたグラフに、老衰とされた死亡の報告数と、うち超過死亡と見なせる数の推移を示します。

図表7 武漢肺炎流行期間中の老衰(左図)および自殺(右図)による月間死亡数の推移

超過死亡の増加が2022年になって本格化したことは、この死因についても言えるのですが、それより、その数の8割以上が第7波と第8波の流行期に起きていることに目が惹かれます。

これらの流行期、全国の老人施設で集団流行が頻発している報道があったように記憶します。

こうした場合、施設内では当然ウイルス検査が繰り返し行われたはずです。その際に実は感染していても陰性と判定され、かつ高齢者であるが故に急に亡くなったとしてもさしておかしいとも思わず、老衰死として処理されたケースが、この期間の超過死亡数を相当に押し上げた可能性があるのではないか。

当て推量になりますが、そんなことを考えてしまいます。

最後は自殺。

アベノミクス政策の導入で急速に低下に向かった失業率。それに合わせるように最悪期には年間3万人を超えていた日本の自殺による死亡は、かつての3分の2の水準にまで減少したのですが、2000年以降は横ばいないし微増という風にトレンドが変化しています。

この減少傾向をキャンセルする分を超過死亡と見做してその大きさを示したのが、図表7左のグラフです。

その様子はこれまでの5つの死因とは明らかに違います。

急増したのは2020年に起きた流行第2波と、2022年の第6波、そして2023年の第9波の際。

図表2と見比べていただきたいのですが、これらの流行は、流行が終息と言って良い状態にまで沈静化した後、しばしの期間をおいて起きています。

武漢肺炎の流行とともに増加した自殺が、社会に広がる不安心理の反映と考えるならば、ようやく過ぎ去ったかに見えた流行が再発してしまったとき、心理に及ぼす影響はとりわけ大きいと想像できそうです。

最初の急増は第1回目の緊急事態宣言(2020/4/7~5/25)が明けた頃から始まっています。

今から思えば、流行の規模もその犠牲者の数も微々たるものだったのですが、当時の欧米の悲惨な状況が念頭にあったのでしょう、この緊急事態宣言の内容そのものは、ほとんどが国民への自粛の呼びかけ程度の緩いものであったにもかかわらず、社会に与えた影響は非常に大きいものだったと思います。

とりわけ経済的不利益を蒙った飲食業、観光業界の救済のため、GoToEat、GoToTravelなどの対策が打ち出され、政府、マスコミの論調も前向きのものが多かったと思うのですが、そこにやってきた第2波の流行に自殺者数は敏感に反応しているということになるのでしょうか。

次の急増も、国の公式の行動制限対策としては最後のものとなった第2回蔓延防止対策(2022/1/9~2022/3/21)が開けた後の流行を契機とするように起きています。

この頃には2回のワクチン接種スケジュールを完了した人口は8割に達し、もはや武漢肺炎はかつての凶暴さを示さない疾患となった、専門家の間でも、そうした論調が強まっていた時期になります。

そして三度目、これはこの疾患が5類感染症に「格下げ」となり、最早マスコミの関心をさして引かなくなった後の第9波の流行に合わせるように起きています。

自殺による超過死亡の発生を、武漢肺炎が引き起こす社会不安のバロメーターのようなものとする推測が当たっているとするなら、それが昂じて自殺にまで至ってしまうほどに繊細な感覚を持つ人は、専門家、政府自治体の保健行政当局者、マスコミ関係者などより、よほど武漢肺炎という疾患の禍々しさについて感じ取っているのではと、こうした経緯を振り返るとつい思ってしまいます。

武漢肺炎ウイルスが引き起こす、呼吸不全ならぬ死とは

図表8は、自殺を除く上記の5つの死因について、武漢肺炎流行以前の2012年から2019年の期間の死亡数を月別に示したものです。

図表8 武漢肺炎流行以前(2012~19年)の死因別月間死亡数の推移

(【注記】データソースは図表3に同じ)

いずれも毎年1月を頂きに、6月を底に、規則的に季節変動を繰り返しています。

そして毎年1月に報告される死亡数に対して6月の値がおおむね3分の2程度に収まっていることも、5つの死因すべてに共通しています。

これが一体何を意味するのか?

外見的症状や、死亡に結びついた破綻が生じた身体部位は、まちまちではあっても、根底のところで共通する要因が絡んでいるのではないか?

そんなふうに思えます。それが何かといったら、「血管の老化」が考えられるのではないでしょうか。

肌が暑さを感じれば、皮下の血流量を増やして体表からの放熱を促し、筋肉に流れ込む血管を絞って、体温が上がらないようからだをダラッとさせる。寒さを感じたときには、皮下の血管は絞られ、逆に血流量を増やすことで筋肉を緊張させて発熱量を増やす。

これが外気温に応じた体温調節のしくみですが、20~30万年前に誕生したとされるわれわれ人類、その大部分の期間を温暖なアフリカの地で過ごしてきたのですから、そのからだは寒冷地仕様には出来上がっていません。

寒い季節に自律神経の働きで血管を部位ごとに違った向きに緩めたり、絞ったりするのは、おそらく相当にストレスがかかるんでしょう。

家庭内で突発的死亡が起きやすい機会と言えば、冬場の浴室がダントツの1位に挙げられます。脱衣につづいて入浴という急激な温度変化が、血管の老化が進んだ身体には、いかに危険かを示す好例といえるでしょう。

このように考えてくると、武漢肺炎ウイルスは肺に炎症を起こさなければ、代わりに血管に悪さをするのではないか。

高血圧、肥満、高コレステロール血症や、過食、飲酒、喫煙などの生活習慣に基づくものといえば、加齢に伴う誰もが避けがたいものです。

血管の老化を引き起こす要因は様々にありますが、武漢肺炎ウイルスの仕業と緩徐的に進むそれら諸要因との違いと言ったら、ウイルスはごく短時間のうちに血管年齢を一気に進めてしまう点にあると思えるのです。

糖尿病や透析が必要な慢性腎疾患、これらが恒常的に血管の状態を悪化させていくのは、よく知られた事実です。

そこに武漢肺炎の感染が重なれば、一撃で死に繋がる可能性がある。そこまで血管の老化が進んでいなくとも、二度、三度と感染が重なれば、さほど血管の老化が進んでいない人でも、心臓や脳などの血管の閉塞や破断で突然の死を招く。

流行の早期に糖尿病や腎不全での死亡が増加し、遅れて心疾患、脳血管疾患の死が目立ってきたことについて、わたしが考えるストーリーです。

一昨年から顕著になってきた超過死亡が、本当に武漢肺炎ウイルスが原因で生じたものだとするなら、検査で感染が確認された数より、実際にはずっと多くの人が感染しており、それだけ再感染の頻度が高いことを意味するのかも知れません。

とにもかくにも感染しないのが一番

武漢肺炎と超過死亡の関係について論じた前稿に、「これまで超過死亡というのは反ワクチン論者が使う言葉で、NGワードと捉えていたが、こういう扱いなら納得できる」というコメントを寄せてくださった方がおられました。

年単位でデータを見ていけば、確かに超過死亡が目立つようになったのは、流行の早期からではなく、ワクチン接種率が十分なレベルに達した後の2022年以降のこと。そういう議論が出てくる余地はあるんだなと教えられました。

月単位で見ていけば、超過死亡の増減は流行の消長とは重なっても、ワクチンの接種状況とはおそらく関係しないことが見て取れると思うのですが、それでも、今まで元気だった人が、ワクチン接種後数日で突然亡くなったという事例ばかりを数え上げれば、ワクチン犯人説に繋がるのはやむを得ないかも知れません。

ワクチン接種の直後に死亡した例は、心疾患と脳血管疾患が圧倒的に多いようです。超過死亡の死因の節で述べた議論を考え合わせれば、それらが、ワクチン接種と武漢肺炎ウイルスの「気付かれない」感染のタイミングが偶々一致した結果という可能性は、排除できないと思います。

ワクチンについてはまだ色々書いてみたいことはあるのですが、深入りは避けておいて、現行のそれが武漢肺炎の制圧という目的にはあまりに非力であることは、最早隠せない事実ということだけを指摘したいと思います。

私たち日本人はワクチンに頼らずとも、より効果的な武漢肺炎の予防手段をもっていると思うのです。人口稠密な大都市を多数抱え、朝夕の通勤通学時間には満員の交通機関を利用するほか、人の移動も活発。

感染症の拡大には最適の条件を備えている上に、その発生国は至近、そこからは恒常的に大勢が入国しており、入国規制も欧米各国に後れを取った。それだけの悪条件が揃ってなお、欧米の諸都市に現出した、カミュが描く「ペスト」に襲われた町さながらの光景を、免れて見せたのですから。

弱毒類似ウイルスの事前流行やら、BCGの効果やら、果ては日本人特有遺伝子説やらと、当初はこれを「予期せざる僥倖」の如くに扱おうとする珍説、奇説がはやりました。

しかし、2022年以降、日本でも「普通に」武漢肺炎が流行し始めると、こうした説は姿を消しました。僥倖などではない必然、ただしそれは、おそらく日本人であればこそ実行しうる努力の結果。

わたしはそう考えます。

外出時には必ずマスクを着用し、不特定多数が出入りする建物には必ずと言って良いほど用意されているスプレーで欠かさず手指の消毒をおこない、トイレ利用の後、外食する前にはかならず石けんを使った手の洗浄、できない場合は消毒液の利用。

不時に備えて、消毒液のスプレーは常に持ち歩く。外から帰れば、まず手洗い。感染予防のいろはの「い」ですが、これ、怠らず継続的に守るのは相当に面倒。だけど、流行が始まって1~2年は、たいていの人が曲りなりにもこれに類することをやっていたのです。

疾患の外見がかなり違ってきていることもありますから、「肺が水浸しになって酸欠で死ぬなんてのはまっぴらだが、どうせ人間いつかは死ぬ。心筋梗塞とか脳卒中とか、尋常な死に方ならそれでもいいや」と言うなら、それはその人次第で、ありだとは思います。

しかし、上に書いたような対策、習慣化してしまえば、それほど大層なことではありません。わたしはずっと今でもやっていますが、もちろんこれさえやれば絶対に感染はないとは言いませんし、他人様に押しつける気もありません。あくまで個人の選択の問題ですが、皆様はどうお考えになりますか?<了>

過去論考

5類移行して以降、すっかり武漢肺炎に言及するメディアがなくなったように見受けられますが、こうしたなかで、継続的に武漢肺炎について追いかけ続けている伊江太様には、本当に頭が下がります。

伊江太様からの過去論考については、武漢肺炎に関するものが23稿、それ以外のものが4稿あります。これらについては以下で現在でも閲覧可能ですので、是非、この機会にいちど、お読みくださると幸いです。

伊江太様から:「データで読み解く武漢肺炎」シリーズ・全23稿
伊江太様から:武漢肺炎以外の論考

また、本稿などを読み、自分でも読者投稿に応募したいと考える方は、是非ともお気軽に投稿してください。投稿先は post@shinjukuacc.com で、当ウェブサイト側からの返信が受け取れるような設定にしてくださると幸いです(なお、詳細は『読者投稿の募集と過去の読者投稿一覧』などをご参照ください)。

新宿会計士:

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  • コロナに関する一連の投稿を読んで、一番勉強になったことは、手洗いの効果の大きさです。手と指の消毒を励行することも大事ですね。
    今回行われたワクチン接種は、不活型ではないので、多分、ワクチンは不活型でないものは効果がないのだろう、と感じます。このワクチンを6回も打つと自然免疫力が働かなくなるという研究があるという記事がありました。これが、いつまでも終息しない理由かもしれません。だから、ワクチンは、4回でやめました。
    コロナウィルスは、血管にダメージを与えるということは、流行の半ば頃から言われており、それが、重篤な後遺症の原因かもしれないとも。自殺は、その重篤な後遺症の苦しさが原因かもしれません。厚労省は、後遺症については余り関心がないようで、調査はしていないのではないでしょうか?
    個人としての対策は、手洗い、手指の消毒、免疫力を低下させないように身体を冷やさないようする、出来る限りマスクは着用する、といった所です。尚、現行の不活化でないワクチンはもう打ちません。不活化ワクチンなら打ちますが。

    • 追記します。
      コロナ禍の中で、様々に報道された情報からの印象ですが。
      コロナウィルスに対する治療も、インフルエンザや帯状疱疹ウィルスに対するように、48時間以内に服用すれば、ウィルスの増殖を抑えることが出来るというような治療薬が主となっていくのではないでしょうか?
      帯状疱疹は、早く薬を服用する程症状が軽く済み、後の痛みの後遺症に悩まされるリスクも減ります。
      考えれば当然の事で、ウィルスの増殖による身体組織の損傷をなるべく少なくすることが重要ということでしょう。
      早期治療が大切という、医療の基本とも重なります。

    • 更に追記します。

      >このワクチンを6回も打つと自然免疫力が働かなくなるという研究

      大分前に、人工合成ビタミンをサプリなどで常用していると、人体は、食物などの天然ビタミンを摂り入れなくなる、という記事を読んだことがあります。
      これを援用すると、mRNAの遺伝子操作のワクチンは、人体に本当の免疫を作り出さないのではないか?という推測が出来ないこともありません。それどころか、本来の免疫機能を休ませてしまうのかもしれないとまで推測出来るかもしれません。
      まあ、ワクチン陰謀論などは実用的ではないので、個人としては、投稿の結論のように、感染症防護の基本である、衛生に気を付けることと、自然治癒力を低下させないことをするしかないでしょう、と思っています。

  • SPO2 計測値ずっと 97~98 をキープして来ましたが、先月通院時に図ってもらった時 95~96 に下がっており、お医者の表情が一瞬曇ったのを当方は見逃しませんでした。
    「あんたレントゲン写真をしばらく撮っていないことになっているが、どこか他の病院で最近撮影したか」
    「1月の終わりに撮りました」
    「どこでや?」
    「ほにゃら病院、初見なし」
    「そーかー、正しくは異常所見なしというんでや。そう記録しとく」

  • 伊江太様
    大変な労作のご開示ありがとうございました。
    今回拝読して一番確認したくなったのは次の内容です。
    SARS−CoV−2ウイルスによる血管に対する影響を示唆していることについて、COVID-19に罹患した場合とワクチン接種のみによる場合、ワクチン接種したが罹患してしまった場合で、相違が認められるかどうか?

    場合によってはワクチン接種での血管変性の可能性も否定出来ないのでは?という危惧からの疑問です。
    そもそもそんな疑問は的外れな気もするのですが無学ゆえ否定もできずにいます。
    仮にあり得る仮説であるのでしたら、公表されている情報からこれらを分類し、定量的に整理するのは難しいと感じましたが、何処かで研究していただきたいなと思った次第です。

  • 「中国の武漢(?)で、新たな変な病気が流行している」との怪しい噂がながれたら、とりあえず警戒する必要があるのではないでしょうか。

  • 近所の床屋が「もう40年以上風邪ひいたことない」と言っていた。
    彼の分析では毎日何人もの人の洗髪をするからじゃないかとのこと。
    つまり手指を毎日何回も消毒しているということ。

  • 「3年で100兆円の税金投入」
    「社会的な行動制限」

    そういうのさえ無いなら、なんでもオッケーですよ。

    大騒ぎしてる人たちには、こう言いたい。
    ①本当に確信してるなら、私財で日本を救ってください。
    ②なんとなく第六感でそう思うなら、放置しといてOKです。
    (結果的に酷い目にあっても享受いたしますので)

  •  深い考察と長く追跡していく姿勢は流石です。対してマスコミは深さは望むべくもないものの、その後のフォローアップくらいはしてくれると良いのですが。
     グラフの取り扱いなども同様ですね。目的があってグラフ化する以上、元データを選別するのは当然なのですが。それが考察の根拠提示・補強のためのグラフ作成(本来の使い方であり当然ではありますが)と、結論ありきで都合の良いものを拾って無茶なスケーリングを施した池上グラフでは、こうも価値が変わるのかと再認識させられました。

  •  武漢ウイルスのワクチンは、武漢ウイルス以外のウイルスに対する防御ができなくなるの言を信じて...ということだが、注射が嫌いな人は注射でショック死する可能性有りとか、子供の頃に一生分注射されたので注射(ワクチン)はもういい!
     ワクチンを拒否した夫婦(自分達)は、武漢ウイルスに一度も罹っていない。
     孫たちは、小さいからワクチンをしていないので武漢ウイルスに罹っていない。
     ワクチン注射をした既に成人の自分の子供達二人とその配偶者合計四人ともウイルスに罹った。
     彼らの子供達、親達と同居、同じ家に閉じ込められ同じ部屋で生活していた孫達は誰一人ウイルスに感染していない。
     二度目のワクチン後10日くらいで年寄り(90代半ば)が一人死んだ。
     脳梗塞になりやすくなるワクチンを脳梗塞を二度した老人にワクチン注射した日本の医療体制!

  • 昨年年始に妻の祖母が亡くなりました。
    一昨年末あたりにコロナに感染、食事がまともに摂れない状態になり衰弱して亡くなりましたが、亡くなった時点(コロナ隔離解除されましたが意識は混濁したままで、1週間位後だったと思います)でコロナウイルスが検出されなくなっていたため、伊江太様が指摘されているように死因はコロナではなく老衰とされました。
    コロナ感染前までは健康体で本当にお元気だったのですが。
    今回紹介していただいた情報を見ると、第9波(23年6月~10月)での死者数が1.2万人との事なので、月当たり2400人程度。単純比較はできませんが、年間1万人程度と記憶しているインフルエンザと比べても、いまだに3倍程度の死者数が出ているのでしょうか。
    さらに、伊江太様は、糖尿病や腎不全について述べられていますが、他にもコロナ感染がトリガで持病が悪化したり、後遺症の影響で亡くなっている方がいらっしゃる可能性もありますよね。
    今年に入ってから著名な漫画家や声優の方か立て続けに亡くなられていますが、コロナとは全く無関係なのでしょうか(血管にダメージを受けるなら何かしら影響があった可能性は0では無いと思うのですが)。
    必要以上に警戒する必要は無いとは思いますが、私はマスク/手洗いの煩わしさ<コロナ感染(父母に染してしまうリスク、後遺症の実態がわからないリスク)と考えてますので、当面は続けるつもりでいます。
    花粉症の症状が抑えられたという目に見えるメリットもありましたし。

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