「徴用工解決で安保協力が進む」という松川議員の詭弁
「あの議員」の詭弁が再び出てきました。「朝鮮半島生命線説」とでも言えば良いのか、自称元徴用工問題を「解決」することが、日韓・日米韓の安全保障連携にも寄与する、といった主張です。端的にいえばお粗末と言わざるを得ません。「日本が韓国に譲歩したら日韓・日米韓連携が円滑になる」という主張自体が、そもそも理論的に間違っているからです。
国益こそ重要
著者自身がここ10年ほど取り組み、いまや一種の「ライフワーク」と化しているのは、「日本にとって円滑な日韓関係が国益である」とする主張の誤りを理論的に証明する作業です。
「日本にとって日韓関係は重要」――。
いちおう、念のために申し上げておくならば、古今東西、いかなる国と国との関係においても、それが「重要であるか、重要ではないか」を決めるうえでは、さまざまな関係を考慮する必要があります。
「地理的に近いかどうか」、「歴史的に関係が深いかどうか」という点もさることながら、やはり重要なのは、「その国との経済的な関係の深さ」、「その国の安全保障上の位置づけ」です。
そもそも国家の目的とは、経済的繁栄と安全保障の確保――もう少し平たい言葉でいえば、「国民が平和で豊かに暮らせること」にあります。これを「国益」と言い換えても良いでしょう。そして、国家のあらゆる行為は、この「経済的繁栄と安全保障の確保」(国益)を最大化することに向けられねばなりません。
ということは、ある国との関係を「改善」することが国益のために必要ならば、国民感情云々は無視して、その国との関係を全力で「改善」しなければなりませんし、極端な話、国際法で認められるわが国の権利を多少相手国に譲ってでも、その国との関係を良好に維持しなければならないのです。
「韓国が日本の国益」論の間違い
日韓諸懸案の正体は「二重の不法行為」
日韓諸懸案を巡っても、同じことが言えます。
自称元徴用工問題、火器管制(FC)レーダー照射問題、仏像窃盗問題、大統領や国会議長らによる天皇陛下侮辱問題、自称元慰安婦問題、慰安婦合意破り、竹島不法占拠問題などの日韓諸懸案については、基本的には「韓国の日本に対する一方的な『二重の不法行為』」です。
ここで「二重の不法行為」とは、「①韓国がウソ、捏造に基づき」、「②法的な根拠もなしに日本に対し不当な要求をしている」という問題のことを意味しています。
日韓諸懸案に関する韓国の「二重の不法行為」とは?
- ①韓国側が主張する「被害」の多くが韓国側によるウソ、捏造のたぐいのものであり、最終的には「ウソの罪をでっち上げて日本を貶めている」のと同じである
- ②韓国側が日本に対して要求している謝罪や賠償の多くは法的根拠がないか、何らかの国際法違反・条約違反・合意違反などを伴っている
(【出所】『【総論】韓国の日本に対する「二重の不法行為」と責任』等参照)
したがって、本来ならば日本が韓国に対し、国際法の原理・原則を捻じ曲げて譲歩するようなことはあってはなりませんし、また、ルールに基づく国際法秩序を重視する日本国にとって、国際法のルールを自ら破ることは、やってはならないのです。
ただし、外交の世界においては、ときとして相手国に譲歩することも必要です。きれいごとだけで国家の生存は保証できないからです。
もしも韓国が日本の「生殺与奪の権」を握っているのだとしたら、「国際法秩序」だ、「ルール」だといったきれいごとを述べている余裕などありません。全力で土下座してでも、韓国との関係を「改善」し、日韓関係を良好に維持しなければならないこともあるでしょう。
日本が韓国に「土下座」しなければならない条件
では、日本が韓国に「土下座」でもしなければならない条件とは、いったい何でしょうか。
著者自身が2年前に『韓国がなくても日本経済はまったく心配はない』という書籍を刊行した狙いは、この「国益と相手国への譲歩」の関係を、社会的に深く議論する一助とすることにありました。
著者自身が見たところ、日本社会にはまざまな詭弁を駆使し、何とかして韓国との関係を「好転」(?)させようと画策する者たちがいるのですが、そのような者たちが使うロジックは、だいたいいくつかのパターンに集約できるのです。
2年前の著書では「①一衣帯水論」、「②経済関係論」、「③朝鮮半島生命線説」という3つを紹介しましたが、これに加え、最近だと「④邦人退避論」、「⑤日本の誠意ある呼応論」のようなものも出現しています。
①一衣帯水論
韓国は同じアジアの国として、地理的にも近く、歴史的にも文化的にも深い関係を持っている。日韓両国は一衣帯水の関係にあり、切っても切れない関係にある。また、過去に日本は韓国を「植民地支配」したという加害者としての歴史もあり、贖罪意識を持つことも必要だ。
②経済関係論
日本企業の多くが韓国に進出する一方、韓国の産業も日本製の製造装置や部品、素材などに強く依存しており、経済的側面から、日韓両国は切っても切り離せないほど、相互に重要な関係にある。
③朝鮮半島生命線説
韓国は地理的に見て日本に非常に近く、この地域が日本の敵対勢力に入れば、日本の安全保障に深刻な脅威をもたらす。だからこそ、日本はあらゆるコストを払ってでも、朝鮮半島を日本の友好国に引きとどめておかなければならない。
④邦人退避論
いま日韓関係を改善しておかなければ、半島有事の際に邦人避難に支障を来す。半島有事に備えて日本が韓国に譲歩し、日韓関係を改善することが必要だ。
⑤日本の誠意ある呼応論
保守派である尹錫悦(イン・シーユエ)政権の間に日韓関係を改善しておかなければ、関係改善の機会は失われる。また、日本が韓国に誠意ある呼応をすることで、尹錫悦政権の韓国国内の立場も強くなる。
正直、上記のうち①については主張としてはあまりにもお粗末で論外ですが、②、③については一見するともっともらしいものです。さしずめ②は「経済的側面から日韓関係は重要」、③は「軍事的側面から日韓関係は重要」と主張するものです。
また、最近になって④、⑤のような主張が出てきたことでもわかるとおり、この手の「韓国重要」論は、手を変え品を変え出現しています(あまりにも低レベルな⑤はともかくとして、④の主張については③と同様、一見するともっともらしいのが厄介なところです)。
結論:日本は韓国に譲歩する必要がまったくない
この点、あまりまどろっこしいことをしたくないので、結論から先に述べておきますが、少なくとも上記②、③に関しては「日本が国際法の原理原則を捻じ曲げてでも韓国に譲歩すべき理由」にはなりませんし、④、⑤に関しても同様です。
②に関しては2年前の拙著でも「ヒト、モノ、カネ」の側面から詳しく議論したうえ、今月の『数字で見る「韓国は経済的に重要な相手国」の間違い①』でも「カネ」の流れの面から「韓国が日本にとって重要ではない」ことを最新データで再確認しています。
(※ちなみにこの『数字で見る「韓国は経済的に重要な相手国」の間違い①』に「①」と付した理由は、「ヒト」、「モノ」について②、③などと付し、シリーズ化しようともくろんだからなのですが、著者自身の怠惰と多忙により、まだ②、③については執筆できそうにありません。どうか気長にお待ちください。)
その一方で③に関しては2年前の拙著で十分に議論できたとまでは言い難いものの、最近になってさまざまな情報が出て来ています。そのなかでも最も手っ取り早いのは、日本で最も信頼のおける韓国観察者のガイダンスを読むことではないでしょうか。
鈴置氏は日韓諸懸案を巡って、韓国への譲歩が無意味であるだけでなく、有害ですらあるという点について、かなり以前から日本人に対し、懇切丁寧に解説し続けています(『韓国への譲歩が無意味である理由を鈴置論考で確認する』等参照)。
この鈴置論考を当ウェブサイトなりに勝手に解釈すると、「自称元徴用工問題などの日韓諸懸案で日本が韓国に譲歩すること」が「安全保障面での日韓協力の円滑化」に寄与するとは論理的にはつながらない、ということです。
「日本が譲歩したら問題解決」論の大間違い
これにはおもに韓国側の事情を考えておく必要があります。
「朝鮮半島生命線説」でも触れている通り、たしかに韓国は日本から見て地理的に非常に近い場所にあり、日本の対馬から韓国の釜山まで、直線距離にして約50㎞ほどしか離れていません。そんな対馬では携帯電話が韓国のキャリアの電波を拾ってしまうこともあるそうです。
「その釜山に中国人民解放軍の基地ができれば、あるいはロシア軍の基地ができれば、対馬の安全がただちに脅かされるし、日本の国家の存亡事態にもつながるかもしれない」――。
おそらく明治期の日本人は、朝鮮がロシアの版図に入ることを極度に恐れたのだと思いますし、現代においても朝鮮半島に短距離ミサイルが配備されれば、日本の防衛が非常に困難になる、といった恐れがあることは否定できません。
ただ、それと同時に、「日韓諸懸案で日本が韓国に譲歩すれば、こうした脅威が一切消える」、などと単純に考えるのならば、それはそれで政治家失格です。もし日本が韓国に譲歩したとしても、それで日韓協力関係が円滑化するという保証はまったく存在しないからです。
いや、むしろ「日韓軍事協力」と「日韓諸懸案を巡る日本の対韓譲歩」は、論理的につながりません。
韓国は歴史的に「中国恐怖症」に支配されてきた国ですし、これに最近は「米国恐怖症」が加わっています。その結果、「中国からの圧力」があれば中国に、「米国からの圧力」があれば米国に、それぞれ簡単に靡(なび)いてしまうのです。
したがって、日本が韓国に対して譲歩したとしても、結局は「食い逃げ」されるのが関の山でしょう。
先ほど挙げた「④邦人退避論」に関しても、結局のところ、「日韓関係を円滑化しておけば半島有事の際に韓国政府が邦人退避に協力してくれる」という話にはなりません。日韓関係が円滑であろうがなかろうが、半島有事の際の韓国政府の協力は期待できないのです。
いや、朝鮮戦争初期に当時の大統領だった李承晩(り・しょうばん)が真っ先にスタコラサッサと首都を捨てて逃げ出した故事にならうまでもなく、もし現代において半島有事があれば、韓国政府自体が真っ先に機能を停止する可能性は濃厚です。
そのときに邦人保護をしてくれるのは、韓国政府・韓国軍ではなく、米軍でしょう。半島有事を想定して韓国に譲歩したとしても、まったく意味がない理由です。
円滑な日韓関係を必要としているのは、むしろ韓国の側では…?
それに『鈴置論考で読む「台湾を見捨てず韓国を見捨てる日本」』などでも考察しましたが、正直、現在の安全保障環境に照らすなら、台湾有事から半島有事に発展する可能性が最も高く、そのときに備えて円滑な日韓関係を必要としているのは、日本ではなくむしろ韓国の側です。
尹錫悦(いん・しゃくえつ)政権発足以来、韓国政府がやってきたことといえば「日本に非を認めさせる努力」に尽きるのですが、本来、彼らがやらなければならないのは、「国際法の原理・原則に従い、日本国民を納得させることができる落としどころを探るための努力」だったはずです。
結局のところ、現在韓国政府が策を弄している「財団方式による自称元徴用工問題の解決策」も、一般の日本国民を激怒させる代物に過ぎませんし、このままの状態だと、半島有事に際して一般の日本国民は韓国支援を支持することはないでしょう。
いずれにせよ、韓国の「日本に非を認めさせる努力」自体、自国が置かれたそんな立場をまったく理解していない愚かな行動と断じざるを得ません。
- ①一衣帯水論→論外
- ②経済関係論→数字で見ると正しくない
- ③朝鮮半島生命線説→理論的に正しくない
- ④邦人退避論→理論的に正しくない
- ⑤日本の誠意ある呼応論→論外
松川議員のブログ・エントリー
これは酷い!
さて、本稿ではもうひとつ紹介しておきたいのが、こんなブログ記事です。
日韓関係:「徴用工」判決問題解決の意義
―――2023年02月15日 18時36分付 アメブロ『松川るいが行く!自民党参議院議員松川るいオフィシャルブログ』より
著者自身、実名を挙げて他人を批判するのはあまり好きではないのですが、松川るい氏に関しては残念ながら「実名を挙げずに批判する」ということはできません。なぜなら松川氏は参議院議員という「政治的な権力者」であり、しかも与党・自民党に所属していて、政策にも大きな影響を与え得る立場にあるからです。
もちろん、相手が政治家などの公人であったとしても、極力人格批判を控えるなど、節度を守らなければならないことは当然ですが、それでも敢えて言わせていただくならば、正直、このブログ・エントリーの内容は「これは酷い!」のヒトコトに尽きます。
全部で8000文字を超える長文で、自称元徴用工問題(松川氏は「『徴用工』判決」などと呼称しています)を「解決」することが「日本の国益」などと主張するものですが、まさに上で示した「朝鮮半島生命線説」的な発想に見事に染まっています。
詭弁の塊:外務省関係者の主張とおぼ同じ
ちなみに松川氏自身のウェブサイトで公表しているプロフィールによると、松川氏自身は1971年の生まれで、外務省勤務を経て2016年に大阪選挙区で当選したという経歴を持っていますが、今回のブログ・エントリーも、松川氏が外務省の立場を代弁していると仮定しながら読むと、大変わかりやすいかもしれません。
というよりも、松川氏の主張、詭弁の塊であるとともに、その内容は外務省関係者のそれとほぼ同じだからです。
たとえば、韓国政府が現在打ち出してきている自称元徴用工問題を巡る「財団方式」による解決を巡って、松川氏は「将来にわたり『徴用工』対日訴訟を封じる第三者弁済」などと絶賛します。
「原告は、この『財団』の『基金』からお金をもらうことができるようになることにより判決履行が済むこととなるので、その結果、日本企業に対する現金化は法的に阻止されるのです」。
「それだけでなく、韓国政府は、『財団基金』の定款も変更し、今後生じうる将来の対日本企業賠償請求についても『財団基金』が支出して法的に解決できることとしています。無論、日本政府が今後追加で支払うということもありません」。
これらの記述、本気でそう信じて書いているのならば救い様がありませんし、「わかってやっている」ならなおさら悪質です。この「財団方式」、2018年10月と11月の自称元徴用工判決が法的に有効である、という前提で出て来ている時点で、まともに取り合ってはならないものだからです。
というよりも、そもそも論として、自称元徴用工問題を巡る最大の争点は、「日本企業に対する現金化が阻止できるかどうか」、ではありません。「韓国の司法システムが国際法を正面から否定している」ことにあります。
しかも、この問題を巡って日本政府はすでに2019年、日韓請求権協定に基づく外交的協議、国際仲裁手続のステップを踏みました。それを無視したのは韓国政府の側です。
重要な前提条件をいくつも無視する松川氏
それに、自称元徴用工問題自体、この「判決自体が違法である」という問題に加え、「ありもしない問題を韓国が捏造している」という、まったく別次元の大きな問題を抱えています。
松川氏の議論は「大法院判決自体が国際法違反である」という点だけでなく、「そもそも自称元徴用工問題が韓国側の完全な捏造である」という事実をも無視し、国民を騙そうとしている点においても、卑劣と言わざるを得ないのです。
また、松川氏は2015年の慰安婦合意が文在寅(ぶん・ざいいん)政権下で「事実上瓦解してしまった」と述べていますが、「事実上瓦解してしまったわけです」で終わらせるのはいかがなものかと思います。
松川氏自身が日本国の国会議員という立場にある以上、国と国との約束を破った「加害者」である韓国政府の側を、それこそ舌鋒鋭く批判する義務があるはずでしょう。
それに、慰安婦合意でもわかるとおり、韓国というのは政権が代われば平気で約束をひっくり返す国ですから、そもそも「韓国と約束を取り交わすこと」を前提とした「解決案」など、解決になっていないことに、いい加減、松川氏自身が気付くべきでしょう。
こうした重要な前提条件をいくつも無視している点で、松川氏の論考はメチャクチャです。
なんで日本が韓国の世論に配慮しなければならないのでしょうか?
松川氏の主張の詭弁は、それだけではありません。
松川氏は「韓国が日本に求めているもの」と題した節で、韓国側が「被告企業からの謝罪も賠償も難しい」との認識を持っているとしつつも、日本があまりにも原則に拘り過ぎれば解決案自体が成り立たなくなるとして、次のように述べます。
「ただ、その解決策を貫徹するためには、原告が過激な行動に出たり韓国世論が反対するといった事態となっては政治的にもたなくなり、結局解決できなくなってしまうので、日本に何とか『誠意ある呼応』をしてもらって、上手く納めたいということであろうと思います」。
意訳すると、「尹錫悦政権のうちに問題を解決しなければならない」のだから、「尹錫悦政権が韓国国民を説得しやすくなるよう、日本がある程度『誠意』を見せて譲歩しなければならない」、といったところでしょうか。
そのうえで松川氏の詭弁は、どんどんと加速していきます。
松川氏は、自称元徴用工問題を巡り、いったんは「解決済みの問題」、「これを極左の文在寅政権下で韓国国内裁判が勝手にリオープンしたもの」、などと述べます。
「まず、『徴用工』問題自体は、65年協定で解決済の問題です。にも拘わらず、極左のムンジェイン政権の下で、韓国国内裁判が勝手にリオープンしたのです。ですから、韓国が国内で解決すべき問題であり、日本政府は安倍政権時代から、一貫して韓国政府が韓国国内で解決せよ、と要求してきました」。
しかし、こうした認識に続き、こんなことを言い出します。
「そして、まさにそれを、現在、ユン・ソニョル政権がやろうとしているのです。韓国と言う国は、左派だろうが保守派だろうが、程度の差がありますが『反日』というか何等かの日本に対するわだかまりを持っているのが多数派です。その中で、一貫して対日関係改善にコミットし、過去より未来に目を向けたいと思う指導者(ユン・ソニョル大統領)の存在がどれだけ稀有なことか、かるからこそ、モメンタムを失うべきでないと考えています」。
これも、「見え透いた罠」です。
尹錫悦政権を選んだのは韓国国民であり、尹錫悦氏は韓国国民から大韓民国大統領としての負託を受けたのですから、最大5年の任期でやらなければならないことは、自らの判断と責任において韓国の課題を解決することです。
これについて松川氏は、こうも述べます。
「韓国にも世論があります(多分日本以上に強硬な)」。
これに対する感想は、「知らんがな」、です。
そもそも自称元徴用工問題を巡る「解決策」において、韓国国民を納得させるのは尹錫悦氏の仕事であって、日本政府の仕事ではありません。というよりも、「相手国の世論に配慮せよ」とは、韓国を一人前の国と認めていないようなものであり、むしろ韓国に対して無礼でしょう。
なにより、違法行為をしているのは韓国です。
その「違法行為」をしている「加害者」の側である韓国の世論に対し、なぜ私たちの国が配慮してやらなければならないのでしょうか。松川氏の言い分は、ムチャクチャです。
自称元徴用工問題と安全保障問題は無関係
そんな松川氏の詭弁の中核は、次の記述ではないでしょうか。
「本件『徴用工』判決問題を韓国が解決して日韓関係が正常化されれば、日米韓連携をより信頼できる有意義なものとすることが可能となります。ムンジェイン政権と異なり、ユン政権は、対北朝鮮、対中国についての安全保障上の脅威認識を日米と共有しているからです」。
「GSOMIAも正常化するといったことも含め意味のある連携とすることも可能でしょう。韓国は、60万人の軍隊(自衛隊は25万人)を要する軍事力を持ち、在韓米軍のある米国の同盟国です。現時点では日本より防衛予算も多い。韓国が向こうではなく日米側にいた方が日本にとって有益であることは明白です」。
すでに鈴置氏によって完璧に論破されている「日韓関係正常化→日米韓の円滑な連携」説を、何の説明もなしにいきなり持ち出してくるあたり、本当に驚きます。
くどいようですが、「日本が韓国に譲歩する」ことで、「60万人の軍隊が日米側につく」という話にはなりません。また、極論を言えば、その「60万人の軍隊」が日本に向かって攻めてきたら、それはむしろ日本にとっての脅威になり得る話でもあるでしょう。
いずれにせよ、松川氏には、「無能な味方は有能な敵に勝る脅威である」、という言葉をお贈りしたいと思います。
むしろ困るのは韓国の側:日本は韓国より台湾を選ぶ
さて、一種の「経済問題」である自称元徴用工問題が、「安全保障問題」である日米韓連携とつながると考えるのは、ずいぶんと議論が飛躍しています。そして、もしも本気でそれを主張するならば、「本当に不利益を受けるのは日本と韓国のどちらの側なのか」という視点を持つべきです。
先ほど鈴置氏の議論を紹介したくだりで、「半島有事に際して円滑な日米韓連携を必要としているのは、日本ではなくむしろ韓国の側だ」、とする指摘が出てきました。自称元徴用工問題が円滑な日米韓連携を妨げる可能性があるとしたら、その要因は韓国ではなく、むしろ日本の側にある、ということです。
現状で考えるなら、半島有事は台湾有事と同時に発生する可能性が高いのですが、もしも台湾と韓国のいずれかを支援し、どちらかを見捨てなければならなくなった場合、現在の日本にとって「台湾を見捨てる」という選択肢はありません。
その理由は、半導体産業で日台連携が進み始めていることもさることながら、台湾海峡の安全が損なわれれば、日本のシーレーンにも直結し、「存立危機事態」に陥る可能性が高いからです。
半島有事が生じたとしても、もちろん日本の安全保障には大きな脅威ですが、海洋国家である日本にとり、やはり台湾有事の方がはるかに深刻です。朝鮮半島が封鎖されたとしても「日本にモノが入ってこない」という事態は生じないからです。
韓国から避難民が日本に押し寄せるリスクを別とすれば、極端な話、対馬海峡さえ守れれば、韓国が陥落しても日本にとっての存立危機事態は生じません。しかし、台湾が中国に攻め落とされることがあれば、日本の物流にも深刻な影響が生じます。
だからこそ、日本は米国と連携し、全力で台湾を防衛しなければならないのであり、実際、菅義偉総理が在任中の訪米で経済問題と並び、ジョー・バイデン大統領との間で真っ先にコミットした項目のひとつでもあります(『台湾防衛にコミットした日本:日米同盟は経済同盟に!』等参照)。
韓国がなくても大丈夫な国づくりを急げ
このように考えていくと、日本は自称元徴用工問題に関し、尹錫悦政権の間は事実上の「棚上げ」を図り、(表面的にでも良いので)「日韓・日米韓連携」を推進するという「ツートラック外交」を進めるべきです。要するに、「それはそれ、これはこれ」、というわけです。
そして、日本としては時間を稼ぎ、日韓・日米韓連携を(表面上は)進めつつも、外為法改正などを通じて対韓経済制裁の発動を容易にする法制度を整えつつ、日本企業も「脱・韓国」を含め、数年がかりで「韓国がなくても大丈夫な国造り」を推進することが必要です。
むしろ現在の日本に必要なのは、日韓諸懸案を「日韓二国間の問題」ではなく、「日本の国益」と関わらせて広い視野から見据えた議論であり、安易な「対韓譲歩論」に振り回されるのは国益を阻害するものであることについては、断固として主張しておきたいと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
雑談掲示板の元一般市民様のコメントに感想書いたけど、追加でひとことだけ
>一貫して対日関係改善にコミットし、過去より未来に目を向けたいと思う指導者(ユン・ソニョル大統領)の存在がどれだけ稀有なことか、
韓国が、独裁国家なら都合の良い指導者への支援に意味があるかもなのです♪
でも、ここしばらくの韓国は世論の流れに従って政権交代が行われてるのです♪
そんな韓国で「稀有な存在」に肩入れすることは意味がないと思うのです♪
やるなら北朝鮮みたく長期的な世論誘導だと思うけど、それって日本にとって苦手分野な気がするのです♪
というかそういうのをちゃんとしてたら、今みたいな反日無罪な韓国はないですよね♪
( ゚∀゚)アハハハハハ
ひとことと言いながら長くなったついでにもう一言なのです♪
日韓関係で日本の国益といったとき、安全保障面では北朝鮮への備え。特に台湾有事での動きだと思うのです♪ただ、それは、韓国から直接得られるものじゃなくて在韓米軍を通じて得られるものだと思うのです♪
経済的にも、松川議員は、企業が訴訟に巻き込まれたり、財産を巻き上げられたりしない、ってことを国益だと思ってるみたいだけど、それは単に「損をしない」ってことに過ぎないと思うのです♪
他国の企業にはなくて日本企業だけに課せられてる不平等な状況だから、改善はさせなきゃとは思うのです♪
でも、単に損をしたくないなら、韓国に進出しなければいいだけだと思うのです♪
新宿会計士様の、たとえ駄文でもきちんと読み通した後に理論的に論評するという忍耐力、すばらしいです。一般人の私は、マツカワの長文原文を一瞥し、腹が立って腹が立ってきちんと読み通すことができませんでした。なので各題目と最後の文だけ拾い読みしました。
以下は「外交とは」とのえらそうな題目に書いていたえらそうな最後の文章です。
—–「そして、日本は本年4月に統一地方選挙、5月にサミットがあります。こうした政治スケジュールを考えれば、この2,3月、またはせいぜいが夏までのどこかが有望だろうと思うところです。」—–
知らんがな!!
「知らんがな」
新宿さんの文章で赤文字なんて初めて見たかも。
(笑)
ほんまそれ。
松川はほんとにこのところダメダメですねえ。
松川も日本国政府の一員なのだから、今の立場は
「韓国に食い逃げされて、不良債権を積み上げた経営陣」
なのだから、今ある裁量権は、
「韓国から前回の代金を払わせる」
こと以外にありませんよ。
泥棒に更に追い銭するとはアホかと。
レジで893に絡まれた雇われ店長が、売上を渡して帰らせようとしてるみたいなもんで、松川はラクになるのかもしれませんが、それは背任ですからね。
きっちり取り立てしてきやがれ!
とりあえず痴民に入れとけば安心という
安直な考えに警鐘を鳴らすよい例と言えましょう
候補者の主義主張に厳しい目をもって
日本の国益に沿った人物が選ばれるよう
情報を広く共有していく必要がありますね
松川議員は韓国の放った陽動部隊か?それか外務省の意を受けた親韓派議員だろう。日本の国益を損なうことばかり言う。とんでもない議員だ。韓国に謝罪などする必要も無いし、どうせまた蒸し返して来る。完全解決なんて、韓国は望んで無い。韓国は要らないから、台湾防衛にシフトしよう。南西諸島、東シナ海の対中防衛。台湾が陥落したら日本は本当に危ない。
泣く子に飴を与えて黙らせてきたのが原因です。
彼らをそんな風に育てたのは、あなたたちです。
・・・・・
韓国は、諸事情の進展に関係なく「共通の利害(受益の方が多いから)」では合意で応じる国です。 だから、名実ともに歴史問題での対韓譲歩は無意味です。
*損得勘定の国に忖度感情で応じるなんて愚かです・・。
そもそも論ですが、いつ、後ろから撃ってくるか分からない相手を、安全保障協力の相手と選んで大丈夫なのでしょうか。(自衛隊機への射撃レーザー照射が不安要素にならないのでしょうか)
>自称元徴用工問題を「解決」することが、日韓・日米韓の安全保障連携にも寄与する?
私は、レーダ照射問題で韓国が事案の経緯を徹底的に調査し、命令・実行した関係者を法的に処罰し、日本の海上自衛隊に対して真摯に謝罪し、再発防止対策を徹底してこそ初めて日韓・日米韓の安全保障連携に寄与するものだと思いますけれども。戦時出稼ぎ労働者詐欺問題が日米韓の安全保障問題とどう関わるのか?私には理解できません。そもそも日本が譲歩しないと保てないような安全保障連携に何の意味があるのでしょうかね。日本の行末を左右する国会議員であるならば、何時後ろから味方を撃ちかねかねない相手を取り込むことのリスクを真剣に考えるべきではありませんか?もっと真面目に国民の生命と財産と名誉を守ることを考えてほしいものです。
自民党はどう対応するのでしょうか。
ことと次第によっては、責任政党の立場が危うくなると考えます。かん口令でも敷きますか。それとも見なかったふりでも。
松川氏のブログを読んだけど、前半部分は間違ってないんじゃないかな。
韓国自身が蒸し返した問題なのだから韓国自身で解決をということ。
韓国が求める「相応の呼応」とやらへの是非は論じていないが、これをやってはいけない。
文がマッチで火をつけ、ユンが今ポンプを持ち出してるところだから日本は放っておけばいい。
「外交にはしたたかさ、老獪さが必要」と書いているが、これが必要のない分野はあるのか?
こういう発言が日本人特有の落としどころを決めた妥協ありきと見透かされるんだと思う。
「65年合意で解決済み、ピリオド。」の方がしたたかで老獪かもしれない。
韓国に譲歩して自民党が選挙に負ける。それを見た野党は韓国に融和的な態度をとることは票を減らすことに気づき与野党そろって「嫌韓」これが一番ありうる姿かな。
日韓関係は正常化?してるニュースがやたら増えたけど、本質を捉えたニュースはないですね。
正常化したかどうかは以下を解決してこそだと考えている。
10億受け取って財団解散したまま何もしてないこと、
レーダー照射の非を認めていないこと、
輸出管理厳格化で問題ないと言ってた癖に早急に取り消せと言う矛盾、
wto提訴取り下げてない、
日韓請求権協定で解決済みなのに後ろに控えてる連中の求償権すら放棄させない、
直近でもこれだけある。
仏像の裁判結果や反日は収まりつつあるとか感情でころころ変わるものではない解決をして、初めて正常化と言える。
いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。
>④邦人退避論
カルネアデスの板を思い出せば意味が無いと思いますよ(笑)。
アフガニスタンでのガニ政権交代崩壊時に日本が「最大限尽くして来た(笑)」アメリカにどうされましたか?
まだバイデンに待遇が良かったガースーでもあの状況ならば、半島有事に日本人の待遇は自力救済、「韓国人の手で命を落としても日本人の自業自得」ですよ。
個人的には何度も書いてますが地政学的に朝鮮半島は日本の生命線です。当方はあらゆるコストを払う必要があると思いますね。
そこのコストとリスク見積もりには「主権国家にふさわしくない従来の人間を追い出して代わりの人間を連れて来る」コストや対外リスクを含めてもです(笑)。
以上です。駄文失礼しました。
パーヨクのエ作員 さん
>個人的には何度も書いてますが地政学的に朝鮮半島は日本の生命線です。当方はあらゆるコストを払う必要があると思いますね。 >そこのコストとリスク見積もりには「主権国家にふさわしくない従来の人間を追い出して代わりの人間を連れて来る」コストや対外リスクを含めてもです(笑)。
結局は其処に行き着くんですよね。
鬼畜米帝が朝鮮半島南部に傀儡国家を建てましたが、意に反して竹島を侵略して不法占拠し続けたりという状況で、傀儡国家では失敗している訳です。
となると、鬼畜米帝なり自由民主主義国家陣営なりが朝鮮半島から自由民主主義に敵対する未開人達を追い払い、対共防波堤にするのが次の手段なんじゃないかと。
尹錫悦政権が失敗したらもう損切りでしょうし。
で、ロシアなり中国なり北朝鮮なりに一旦支配させて南鮮人民の奴隷化や強制連行、根切りを待って、その上で「解放」するのがスマートだと考えます。
>根切り
(笑)。
歴史好きならば分かる言葉ですね(笑)。
ストーリーのスマートさに同感しますね。
なぜ松川さんはしなくていい仕事をしようとするのでしょうかねぇ… あれは旧朝鮮半島出身労働者問題であって、徴用工問題などは捨て置けばよいものを。
豆鉄砲 さん
>あれは旧朝鮮半島出身労働者問題であって、徴用工問題などは捨て置けばよいものを。
徴用工か応募工か、だと考えますが。
あと、更に大きな括りで言えば、自称元日本軍慰安婦問題にしろ自称元徴用工問題にしろ、韓国側の「歴史的事実を無視した正しい歴史認識」と日本側の「歴史的事実に基づく歴史認識」のどちらを日本が「歴史認識」として採用するか、ですね。
彼女の選挙区は大阪府、在日の多い所だけど彼らに選挙権はない。
政治家は票にならないことには口出さないはずだけど外務省出身だからかな。
>というよりも、そもそも論として、自称元徴用工問題を巡る最大の争点は、「日本企業に対する現金化が阻止できるかどうか」、ではありません。「韓国の司法システムが国際法を正面から否定している」ことにあります。
争点の次点は、「韓国の“正しい歴史認識”を日本も“正しい”と認め、受け入れるべきか?」ですね。
勿論、結論は「歴史的事実を無視し、嘘捏造歪曲だらけの“正しい歴史認識”を“正しい”と認める事は不可能である」です。
>松川氏自身が日本国の国会議員という立場にある以上、国と国との約束を破った「加害者」である韓国政府の側を、それこそ舌鋒鋭く批判する義務があるはずでしょう。
批判だけではなく、約束の再履行と謝罪と賠償の要求もだと考えます笑
>「ただ、その解決策を貫徹するためには、原告が過激な行動に出たり韓国世論が反対するといった事態となっては政治的にもたなくなり、結局解決できなくなってしまうので、日本に何とか『誠意ある呼応』をしてもらって、上手く納めたいということであろうと思います」。
ここ、河野談話を出した時の状況と実は一緒なんですよね。
『いわゆる日本軍慰安婦問題』が日本で報じられて韓国へと伝わり、韓国世論が沸騰したのは、「日帝が我々の母や妻、娘を、我々を騙して徴用し、慰安所に連行し、売春を強制した」という事への「人間として真っ当な怒り」故でした。
そして、宮沢喜一総理の訪韓を控えた日本政府が「いわゆる日本軍慰安婦問題は嘘である」と述べても韓国世論は受け入れず、沸騰し続けていたので、そんな韓国世論を御する為に韓国政府は日本政府に“玉虫色の談話”を求め、“玉虫色の談話”があれば韓国世論を御する事が出来ると日本政府に約束し、日本政府は応じ、“河野談話”及び河野発言を出した訳です。
河野談話を出した後はどうなったかは、説明するまでもないですし、『いわゆる日本軍慰安婦問題』が全くの嘘である事は確定しています。
ちなみに、「日帝が我々の母や妻、娘を、我々を騙して徴用し、慰安所に連行し、売春を強制した」という事への怒りが何故「人間として真っ当な怒り」なのかは、北朝鮮による日本人拉致問題に抱く日本国民の怒りと同質であり、旧統一教会による日本人女性“拉致”問題とも同質だからなのですが、何故か後者に関しては「信教の自由」なる詭弁で思考停止する方々が多過ぎて、私としては非常に理解に苦しむところです。
>もちろん、相手が政治家などの公人であったとしても、極力人格批判を控えるなど、節度を守らなければならないことは当然ですが、それでも敢えて言わせていただくならば、正直、このブログ・エントリーの内容は「これは酷い!」のヒトコトに尽きます。
「これは酷い!」の後に
松川るいは情弱だなぁ
とか
松川るいは池沼だなぁ
とか
松川るいはウリナラファンタ人だなぁ
とかが続いちゃうんですけどね笑
日本が譲歩すれば日韓関係は改善する。
ええ、直近の、それも長くて半年くらいに期間を限定すれば同意します。
ですが国家はそんな短期間の関係を追及するものではないですよね。
しかも韓国の場合合意などをしても下手すれば即日覆そうとする輩であるのを忘れてはいけないと思います。
経済産業省がこのタイミングで「こっそり」韓国の記章の保護を強化する指定を検討しています。
https://www.jpo.go.jp/news/public/iken/230216_shohyo.html
さんざん日本の知的財産を剽窃してきた国をです。
「大臣指定」との事です。
このタイミングでの指定は世界に誤ったメッセージを伝えることになります。
パブコメ中ですので是非皆さんの意見を伝えてください。
あざみ さん
韓国だけでなくEUなども含まれていますね。
『今般の指定(告示)によって、当該国の紋章等と同一又は類似の商標を出願しても、商標登録を受けることができなくなります(ただし、商標法第4条第1項第3号イ又はロに該当する場合を除く。)。』の何処に問題がありますか?
新宿会計士様、早速取り上げていただきありがとうございました。
上の投稿で、理系初老様が「腹が立って腹が立ってきちんと読み通すことができませんでした」と投稿されておられますが、私もその一員です。
昨日からの朝鮮ニュースでも、「日韓の政府が合意しても法定闘争は続く」だの「日本の誠意ある謝罪が必要」だのといった労働者側の限りない欲望が発信されています。
石を積んでは崩し、という作業を続けている、本当に落としどころの無い無意味な協議を、キシダはいつまで続けるんでしょうかね。虚脱感しかありませんね。
更新ありがとうございます。
松川参議院議員のブログを拝読しました。
多少の悪文なら読み慣れている自分にとっても、かなりキツイものがありました。
鈴置論考で指摘されていた、外務省による「洗脳」の酷さを、実例として示してくれている部分だけは、日本に寄与していると感じました。
輸出管理の「適正化」についても、この手の論調を行う人々は、必ずと言って良いほど行方不明のフッ化水素に触れません。日本が安保理決議や米国の対テロ歩調に、真っ向から歯向かうことで得られる「国益」を提示しません。
これで説得できたのは、情報インフラが今の時代ほどではなかったときだけだと思います。
≫ この手の論調を行う人々は、必ずと言って良いほど行方不明のフッ化水素に触れません。
本当に一切触れませんね、勿論メディアも触れません。
ホワイト国復帰を目論んでいるのが外務省なら、情弱な首相を押して欧米諸国の説得を工作している筈ですがその兆候が見えないです。それもその筈、日本の信用が世界の面前で一気に崩壊しますから、そんな事出来るはずが無い事ぐらい外務省も解っているでしょう。 また、所管は経産省で実務の世界ですから、まかり間違っても譲歩などはあり得ない。
以上からして、外務省思考に侵された松川議員の願望やコメンテーターやメディアの提灯行為は、多くの矛盾と共に一気に崩壊したものと思います。
東大卒の元外交官であるこの国会議員は、
自分が一番よく知っている
この考え方が最善である
何も知らない外野は黙ってろ
と信じて疑わないのでしょうね。
盲目的で自信過剰な公人ほど「国益を損なうおそれのある要注意人物」ということでしょう。
まず竹島を返せ
日本の領土を不法に占拠してる相手に交渉も交渉もない 普通は武力行使でしょ
2/22の竹島の日の式典には是非高位の政府関係者に参列していただきたい
交渉も譲歩もない
の誤りです
こういう人はね、詐欺に引っかかった時
「くやしい」とか「信じていたのに」とか言って
終わるんですよ。
で、同じ事を繰り返します。
良かれと思って日本を悉く破壊する
とても迷惑な人たち。
松川るいって外務省出身なのね。武藤さんもそうだけど、韓国が左派政権の間は厳しい事言っていても、右派政権になると途端に脇が甘くなる。この人達学習しないの?
松川議員って安倍派でしょ?
もし故安倍晋三議員が生きてたらこんな発言したんでしょうか?
安倍サンも失望してるでしょうね。
人によって絵に描いた餅が国益に見えたり、毒饅頭に見えたり様々ですね。
松川さんは日本が「生体反応」を返さず放置していると、韓国世論というのはあるところで突然沸騰しかねない。
このままでは日本企業の現金化は避けられない。などと精神的に冷静でなく、のめり込んだ態度で熱くなってますので、契約を結んでは駄目ですね。
どっちに転んでも利益があるくらいでなければ、所詮、役人は他人の褌で相撲をとり自らは責任を取らないから楽な商売ですね。
韓国は、議会で破棄した宣言文の一部を用いて新たに謝罪をせよとは……戯言もいいところ。韓国政府は完全に日本・日本国民を愚弄し、未来の金蔓確保に邁進している。国会議員ともあろう者が、元外務省官僚であった人が、何故騙されるのか⁉︎
● 1998年、日韓共同宣言
小渕総理大臣は、今世紀の日韓両国関係を回顧し、我が国が過去の一時期韓国国民に対し植民地支配により多大の損害と苦痛を与えたという歴史的事実を謙虚に受けとめ、これに対し、痛切な反省と心からのお詫びを述べた。
● 2001年7月18日、韓国議会は日韓共同宣言の破棄を韓国政府に求める全会一致の決議を行った。
● 2023年、謝罪要求
過去の引用で構わないので、改めて過去の問題に対する日本政府の謝罪表明をお願いしたい。
外務官僚だったからこそ、お友達的な日韓友好を最上のものと思っているのでしょう。
外務官僚はリアリストの極みでいてくれないと困るのですけどね。
マスコミ常連の松川氏、武藤氏のお話を聞いてると外務省の考えがわかるので
それなりの存在意義はあるのかな
また今日も読売2面で、韓国外交白書「北は敵」明記と、いかにも気を引く様に掲載していましたね。こんなの朴槿恵当時に戻っただけで標語だけが浮いている。 内容は価値観の共有・共同利益・未来志向・近い隣国などですが、
価値観の共有を謳っているあたり実に噴飯物なのです。 価値観って、大統領替わっただけで簡単に共有出来る代物ですか? 随分と簡単な価値観の様です。
まるで日本に居る韓国工作員が電話か何かで、韓国外交部を連日連夜ーレクチャーしながらその価値観とやらを挿入したのなら、その成就は千年先のことでしょう。
現実は、日本に覆い被さる為に、価値観共有の抜け道を手取り足取り指導しているのが実態じゃないでしょうか。
お疲れさまです。
韓非子に「侵官之害」というくだりがあります。
冠係が衣係がすべきことをして処罰された話です。
要するに越権行為は国を滅ぼすという話です。
松川議員が他国の世論に配慮するなど完全な越権行為にあたりませんか?
韓非子のいう亡国の仕業です。
失礼しました。
韓非子には次のような言葉もあります。
「法を奉ずる者強ければ、則ち国強く、法を奉ずる者弱ければ、則ち国弱し」
法を守っていく官吏がしっかりしていれば国は強くなり、法を守っていく官吏が軟弱であれば国は弱くなるという意味です。
外務省の役人と宏池会の方々には是非読んでもらいたい箇所です。
なるほど。
確かに親K派の方々に読んで貰いたいです。
やはり古典はいいですね。
ありがとうございます
関西に今住んでますが、大阪自民は自民党ではありません(笑)
別に自民党押しではありませんが、しかし、この人だけではなく、過去の大阪府知事選、市長選に出た自民候補、今も、なんとかという新しい党から?出馬しようとしている朝日放送の例の番組に出ていた婦人の府知事候補を応援している形の市長候補は自民党の婦人だと思いますが、言っていることは沖縄に居る活動家のよう。
るいさんは、主義主張からも立憲脱糞党に移籍するべきでしょう。
韓国 “徴用工”訴訟原告団 会見で政府の解決案を批判https://www.fnn.jp/articles/-/487507
こんな記事がありました♪
>また、原告の梁錦徳さんは「謝罪を一度受ければ恨み無く死ぬことができると思って、耐えながら生きている」と、改めて日本側に対し謝罪を要求しました。
尹大統領は、この方に
「長生きしてくださいね」
って言えるのでしょうか?
日本政府は、そう言ってあげても良いのかな?って思うのです♪
そんな松川さんには、はいこれ!
強制動員被害者の訴訟代理人団「韓日当局が合意しても法廷闘争は続く」
2/17(金) 7:19配信 ハンギョレより
https://news.yahoo.co.jp/articles/55080a0795e91f79ba728f3ea3b548fb82d6e523
やっぱり日本としては受け入れられない案でしたと。
仮に財団方式で今度こそおしまい!ってやっても、受け取らないで債権放棄しない原告がいて、供託方式とやらで債権は消滅したとしても法廷闘争は続き、結局差し押さえ資産は売却され、日韓関係は破綻。
松川さんこれどうすんの??
韓国人に譲歩して利益を得ようなどとか、今まで韓国の何をみて生きてきたんでしょうね。
彼等に利で釣るなど不可能です。
遠い未来の利益より、今の金です。
過去も未来も関係ありません。
このままだと、遠い未来日本から助けてもらえないよと言っても知らんがな。それより今の利益です。
その昔、約100年前 朝鮮半島がロシアの支配下に落ちると日本の存立危機となるので 強い朝鮮半島になるための様々な助言や援助をしましたが 彼等は自らの身を守るための努力をする様に変わりましたか?
結局、何を言っても変われなかったので 日本が直接統治しましたが 敗戦後元の木阿弥になりました。
彼等が条約を守れる様に、昔の様に日本が直接手を下す事はできません。
もちろん飴を与えても駄目です。
可能ならお尻をたたき恐怖により動かすしか無理です。
それよりも、韓国国内に日本企業があるから資産売却されるのです。
韓国が条約を破っても韓国国内に資産がなければいいのです。
日本企業の韓国脱出を手伝う方が韓国に条約を守らせるより遥かに楽です。
韓国に条約を守らせるより、韓国が条約を破っても大丈夫な状態にするのです。
韓国が敵対しても大丈夫な国にするのです。
韓国が中国の植民地になっても大丈夫な国にするのです。
韓国を動かすのは無理です。
しかし、自分が動くのは可能です。
韓国は条約を守らない反日国家と言う条件はかわらないと想定して動く事こそ大事だと思います。
松川るい氏の配偶者は、外務省情報機関のトップである新居雄介国際情報統括官で、一つ屋根の下に暮らしている以上、その影響を受けていない訳は無いと思います。(「松川」は旧姓)
ところで、松川るい氏のブログを読んで一番疑問に思ったのは、
➀ブログ中で何度も「65年協定に係る根幹問題については何一つ譲るべきではないと考えていますし、そのような(譲るべきというような)発言はしていません。」と繰り返したり、「韓国との関係で新たに『謝罪する』というのはあり得ない話。そもそも“徴用工問題”について日本政府は謝罪すべきことはないとの立場です」と言っておきながら、
➁他方で「韓国政府の解決策を貫徹するためには、原告が過激な行動に出たり韓国世論が反対するといった事態となっては政治的に持たなくなり、結局解決できなくなってしまうので、日本に何とか『誠意ある呼応』をしてもらって、上手く納めたいということで、韓国政府からは、何等かの形の『謝罪』(過去のステートメントをリピるのでも良い)と自発的でも後からでもいいので、何等かの形の日本企業の寄付参加はできないのかということを懇願されているというのが現状です。」と述べていることです。
➀の「65年協定に係る根幹問題」とは「完全かつ最終的に解決した」ことだと考えますが、韓国政府が求める「誠意ある呼応」=「謝罪」+「日本企業の寄付」を日本政府が実行することは、「65年協定に係る根幹問題」=「完全かつ最終的に解決した」を譲ることになることは明らかです。
松川るい氏は、日本政府が実施すべき「誠意ある呼応」の具体的内容を明確に述べてはいませんが(ここが松川氏のズルいところです)、例え「過去のステートメントをリピる」謝罪であっても、韓国政府の「解決策」発表に呼応した形の謝罪であれば、自称元徴用工問題に対する日本政府の謝罪であると世界各国に受け取られても仕方がありませんし、「日本企業の寄付」に至っては「完全かつ最終的に解決」していないことを日本政府が認めたと世界各国に受け取られてしまいます。
松川るい氏が主張する「日本政府が為すべき65年協定に係る根幹問題を譲ることの無い『誠意ある呼応』」とはいったい何を意味するのか、明確にしていただきたいと思います。
>松川るい氏は、日本政府が実施すべき「誠意ある呼応」の具体的内容を明確に述べてはいませんが(ここが松川氏のズルいところです)
これに私も完全同意です。
ユン大統領は稀有な存在だ~、ユン大統領のうちにしか関係改善できない~、期限は遅くとも夏までに~。どうにも関係改善という結論ありきで先走ってる印象があるのですが、肝心の「原理原則を曲げない誠意ある呼応」の内容が何を指しているのか。彼女のブログを読んだ後もよくわからない(ホワイト国への復帰?)
あれだけの長文を書いておきながら、肝心な部分をハッキリさせない所に、余計モヤモヤさせられました。
明らかに国益に背く行為を推し進めようという輩は、官僚、政治家とも何が彼らをそうさせるのか常々不思議に思ってきましたが、最近は、単に形はどうあれ個人的な利益を得ようとしているだけなのかなと思うようになりました。まさに売国行為以外の何者でもないですよね。
私は、知的好奇心の対象としては、”どうあるべきか”の議論よりも、”どうなっていくか”の予測により大きな興味を持っています(もっとも希望的観測というものがあり、その差は明瞭ではありません)。
ユンソンニョル政権発足以来の一連の交渉経緯を見ていると、報道された①過去の首相談話の継承表明②WTO提訴の取り下げと日本による管理体制強化確認後の、韓国ホワイト国への復帰③求償権を放棄した場合の有志の日本企業による財団への寄付を容認、以外に外務省が、”呼応措置”を検討している様子はない、と判断しています。日本政府や日本企業による謝罪表明や被告企業による直接寄付はありえないと考えられます。局長協議、次官協議を行い、外相協議が予定されていますが、韓国の国内向けポーズに協力しているだけでしょう。
そうすると、上記の条件(しかも日本政府は報道等でリークはするものの、協議では明示していないと思われる)で、韓国政府が、原告や韓国世論を説得できるか、が次のポイントです。過去の韓国マスコミの報道ぶり、反対が6割という韓国世論調査の結果等から、当初は、無理だろうと、期待しておりました。ところが意に反して、韓国内の反対はさほど盛り上がらず、この段階で政府案受け入れ意向の原告が少なからずいる、という状況で、韓国政府が対応を誤らなければ、2/28の説明会の後、正式発表となると現時点では予測しております。
ただその場合でも、韓国政府は”財団の日本企業への求償権の放棄”までは、言明出来ないと予測しています。その場合上記③の日本企業による財団寄付はありえません。
2月末:韓国政府が「財団による団参者弁済」案を正式発表→3月:ユンソンニョル大統領が訪日、日本が広島サミットのゲスト国に招待→6月頃?:合意した原告から第三者弁済を実施、官房長官による過去談話の継承表明→9月頃?:(管理体制確認後)ホワイト国復帰、で一応の落着、と予測しています。
個人的な”あるべき論”を申し上げるなら、独りよがりの”ウリナラ論理”をふりかざす韓国を放置したままの目先の関係改善は、長期的にはかえってマイナス、と思います。
予測がはずれて欲しいような、それも悲しいような、複雑な感じです。
松川議員のブログは、現時点での岸田首相、官邸、外務省の意向を代弁したものであり、それ以上でも、それ以下でもない、と考えています。国民世論の反発は、残念ながら、さほど強くはないでしょう(ネットでは思いっきり叩かれていますが)。内閣支持率へのインパクトも大してないものと、予想します(これも残念)。
どこかで、レーダー照射事件を採り上げて追及すべき、とは思いますが、見込み薄かな。
taku様
>報道された①過去の首相談話の継承表明②WTO提訴の取り下げと日本による管理体制強化確認後の、韓国ホワイト国への復帰③求償権を放棄した場合の有志の日本企業による財団への寄付を容認、以外に外務省が、”呼応措置”を検討している様子はない、と判断しています。
みっつのうち、①は国会議員が国会で「過去の首相談話を継承しているのか」と聞けば、たぶん「継承してる」と答えるんだと思うのです♪
②は、韓国がしっかりした管理をしてるなら、輸出企業の便宜を理由にホワイト国に戻すこともアリだと思うのです♪
だから、みっつの呼応措置のうち①と②は、そんなに目くじらを立てるものじゃないかもって思うのです♪
だだ、交渉事としては、その順番は大切だと思うのです♪
韓国の正式発表と弁済開始に対する継承表明は、まぁ現状追認だから良いと思うのです♪
ただ、この交渉で日本が得るべき利益は被害企業の救済だとすると、弁済が終わってない状況でホワイト国復帰という韓国が欲しがってエサを与えてはいけないと思うのです♪
ひとりでも弁済を受けない自称さんがいる限り、被害企業の差し押さえられた財産は帰って来ないだろうと思うのです♪
③も、企業が自発的な寄付をするのなら、そもそも国がどうこういう筋合いのものじゃないとは思うのです♪
でも、実際には寄付の有無で扱いに差が出るような不公正な慣行に繋がりかねないもので、むしろ政府としてはしっかりと監視すべきものの気がするのです♪
松川議員のブログを読んでもふわふわとした関係改善そのものがゴールだと考えてるように見えるのです♪
この交渉で日本が得ようとしてる利益が今ひとつはっきりしてないように感じるのです♪
そんなところに、ちょっともどかしいというか、そんなイライラを感じちゃうのです♪
七味さま
コメントありがとうございます。
”すっきりしないイライラ”よーくその気持ち判ります。
ただ、本件は、日本からすると、「本件は、解決済みの問題を、韓国が一方的に蒸し返したんだから、そっちの責任で片附けてね」という問題で、日韓で合意する案件ではないんです。だから日本の”呼応措置”なるものも、日本が好意として一方的に行うもので、韓国と交渉する事項ではないという態度で一貫していると、私は見ています。
通常、交渉というのは、互いの優先事項をぶつけあいながら、着地点を探る活動なんですが、それだとまさしく「足して2で割る」ことになり、ゼロ百議論ではないですが、韓国の術中に嵌まることになってしまいます。
これまでも協議と呼んではいますが、韓国がこういうことを考えている、韓国内はこういう状況だと説明し、日本はそれを聞き置くだけで何も言質を与えない、代わりに新聞報道等で実施するつもりの”呼応措置”をリークする、という神経戦のやりとりが続いていると思われます。
そうすると、時間は一杯かかっているのに、なかなか話が煮詰まってこない、詳細が見えない、イライラが募るという展開ではないでしょうか。
早い話が①韓国は第三者弁済でやるのか、併存的債務引受でやるのか、その法的根拠は大丈夫なのか②求償権放棄はするのか、しないのか③自発的な出資とは、具体的にどういうやり方で誰が募るのか④将来左派政権になった際に引っ繰り返されない保証はどう担保するのか、といった細部が全く見えてきません。「悪魔は細部に宿る」のであって、それがないと、この案が日本の国益にとって良いのか、判断の仕様がない、と思われます。
まあ気を長く持って、見守るしかない、と思われます。時間の経過は、韓国が追い込まれ日本に有利だと、私は見ています。
taku さん
それと、韓国側はどうせ機を見て約束をやぶるのだから、慰安婦合意同様韓国が破る事を踏まえた約束でないと無意味ですね。
まぁ、北朝鮮による日本人拉致問題を解決する為に自衛隊が朝鮮半島北部に攻め込んで金一族を根切りして被害者を救出するように、朝鮮半島南部に自衛隊が攻め込んで条約や約束を破った連中を根切りして残った連中が居れば約束を遵守させて引き上げる、なんて事を日本が出来るならば韓国は約束を守るんでしょうけど。
今の松川議員を見ていると、河村建夫を思い出します。
彼も、周りがどんなに「韓国に肩入れすのはやめろ」と何度も何度も言っても、頑として受け入れなかったと聞いています。彼もハニトラにかかったか、洗脳されたかと思ってました。
そう考えると外務省は外交ではなく、洗脳の天才なのではないかと思ってきました。
余程優秀な催眠術師がいるんじゃないかと。そうじゃないと、説明がつかないんじゃないかな。
アゴラに転載記事としてありましたが、次のようなコメントがついていました。
> 一貫して対日関係改善にコミットし、過去より未来に目を向けたいと思う指導者(ユン・ソニョル大統領)の存在がどれだけ稀有なことか
これまでの韓国の政権は、しばしば、初期には未来志向を言って、それが、末期には歴史を持ち出しての反日になりました。今は政権初期ですので、ちっとも稀有ではありません。事実認識に誤りがあるようです。
アゴラの記事はYouTubeが埋め込まれて分かり易かったですが、松川るい氏は何だか安倍晋三元総理を利用して必死に悪足掻きをしているようで痛すぎます。
泣く子は、黙るまで殴られる 韓国にこの認識を教え込まないとw
中共の対応を日本も見ならなわなければなりません
松川るいさんのブログを、自分もはらわたが煮えくり返る思いを辛うじて抑えながら読み通しました。
このブログの内容が噴飯もの極まりないことは、本日の論考の中で、ある意味語り尽くされていると思いますので、繰り返しここで冗長に述べるのはよしておこうと思いますが、敢えて、自分が松川ブログの文章の中で本当に腹に据えかねたところを1か所、指摘しておきたいと思います。
松川さんは、「安倍総理だったら」系の批判への回答の中で、「安倍総理は希代の現実主義の戦略家であり外交官でした。安倍総理がご存命であれば、ユン政権の間に『徴用工』判決問題を永遠に解決し、日本にとってよりよい環境を作りだす意義について十分理解し行動されたことと思います。」と書いているのですが、松川さんが、誰にも検証できない故人の想いを勝手に自分に都合よくでっちあげて、自分の主張を正当化するために利用するのは、安倍元総理に対する冒涜だと思うわけです。自分は、松川ブログのこのくだりを読んでいて、思わず「ふざけんな!」と声が出ました。務めて論理的に、松川さんの言ってることはおかしいぞと解釈しながらブログを読んでおりましたが、このくだりを読んだ時はさすがに、「松川お前はもう許さん」という感情が前面に立ちましたね。
それで、こんな御仁が自民党政務調査会の外交部会長代理でいらっしゃるわけです。自称元徴用工問題については、「日本の謝罪と呼応が必要だなんていう韓国の言い分を受け入れてはならない」、「自民党の外交部会で追及します」と、力強くツイッターで宣言されてた鈴木隼人衆議院議員のような方もいらっしゃるわけですが、松川外交部会長代理がこういう都合が悪い異論を抑え込みにかかったり切り捨ててしまうとかって、起こったりしないんでしょうか。外交部会長もヒゲの佐藤センセということで、ちょっと心許ない感じがしています。
韓国外交部と結託した外務省の仕込みを毅然と跳ね返す役目を担えるのは、自民党ぐらいじゃないかと自分は思ってるのですが、松川さんが外交部会長代理を張ってるような状況で、大丈夫なんだろうかと、ちょっと不安です。自民党が、こんな外務省の別動隊みたいな議員センセのせいでおかしなことになることはないと信じてはおりますが。
松川さんの最近のコメントには心底ガッカリさせられました。
外務省出身でここの利権を守ることが命題の参議院議員だったのでしょうね。 官僚組織は過去に行った政策を、内部では統括したり反省することはあるのかもしれませんが、これを外部に公表することはありません。 自分達が行ったことは全て正しかったことにしたいのです。(裁判で敗訴しない限り・・・。 HIVの血液製剤なんてゾッとする確信犯でしたね。だから帝京大学の老人教授だったのです。1998年くらいのエキサイトでのインターネット検索ではいろんな事実-私見が投稿されていました。面白かったですよ)
日本も第二次安倍政権が誕生するまで、随分おかしな(狂った)政治だったので、そこを米国に付け込まれて外務省が利権がらみで尻ぬぐいをやっていたのでしょうね。 それで、田中キンや武藤さんたちが存在したのかもしれません。 藪中さんとか東郷さんとかを極希にTVで会見します(失笑)
今のところ、日本は日米韓の協力だけを声高にに宣言するだけでよいのです。 米国が過去にプレッシャーをかけてきたのは、日本の協力無に在韓米軍が危ういのです。(戦闘機F16、海軍無) ここを巧みに南北共同で利用していたK(なんせ日本が異常国家だったから)ですが、ここを逆に利用したのが安倍政権だったと思います。
基本的事実ですが、半島でもし有事があった場合在韓米軍は日本の協力無しでは存続できない!
松川さんはこれからの保身のため、過去の利権先輩(老人?)を守っているだけだったでしょうか? まっ、立憲民主さんのところの与党攻撃型国会議員よりマシなので「色メガネ」でで観察しましょう。
松川るい 外務省OG
武藤正敏 外務省OB
岸田文雄 元外相
林芳正 現外相
これだけの援護があって話がまとまらないということは逆に考えれば…
先輩「おい、何やってんだよ、あくしろよ!」
後輩「いや勘弁して下さいよ、先輩。免責担保無しじゃあ無理ですって。先輩や閣下はお辞めになられた後はどうとでもなるでしょうが、僕は定年まで勤めあげるつもりなんですよ。『値引きはできないけどオマケはいくらでも付けられるよー』と言ってるのに『オマケは当然だ値引きしろ(被告企業も参加しろ)』の一点張りなんですよ。もう事務レベルでできることはありません。政治決着して下さいよ。担保無しの担保(首相の言質)が欲しいですよ」
…とか揉めてるんじゃろか。
こちらの手の内(デッドライン)を教えたり、謝罪上等の外務省は情けないが、官僚故に責任回避に執着する姿は実に頼もしい(嫌味
韓国にあっては日本メディアの融和的な様子から外務省への要求をどんどんつり上げていけばいいと思うよw
華麗なご経歴。華やかに政界デビュー。抜け目なく安倍派に所属。こう言う方が順調に経歴を積めば末は外務大臣ぐらいが待っている。そんな感じなのですが
> 韓国にも世論があります(多分日本以上に強硬な)
日本が韓国の協力を是非とも得なければならぬ課題があって、それを踏まえながら、と言う前提があるなら【韓国世論を無理筋でも考慮】しなければならない場合ももちろんある。しかし韓国は米国ではない。有り体に言って、およそ日本が特段に考慮しなければならない外国民の世論と言うと米国世論ぐらい。他の国の世論ははっきり言って無視して構わない。まぁ「無視」と言っても韓国的無視(バカにする、挑発する、敬意を表さない無礼)ではもちろんいけないわけですが、まぁone of themとして普通に遇していれば良い。日本の核心的な利益とか国際ルールを曲げて阿る必要がない。更には今韓国国民世論に阿ることは国際秩序とルールを無視することになる。
また、小学生同士で集まってルールに基づいて遊んでいる時に、遊びのルールを理解出来ない。小学生同士のルールを適用しては必ず酷い目に遭うので適用できない。そんな幼児の弟妹がついて来た時に「おみそ」として彼だけルールを曲げてやると言う事があります。今の韓国はそんな幼児扱い出来るモノでは無いし、それはしてはいけない。半人前の幼児扱いすると言う失礼な事に当たります。そんな「おみそルール」を今の韓国に適用してやれと言う事になるかと。
頭のいい、華麗なご経歴の松川氏は当然わかってやっているのでしょうが、この「おみそ扱い」で遇するなんて事は将来に禍根を残すと思います。
元日本共産党員名無し さん
松川氏をいわゆる「毒親」だと考えれば、韓国を幼児扱いするのを失礼だとは一切考えないだろうと考えます。
松川議員の文章を読みましたが、元官僚らしく論理的に非常にすきのない文章で、霞が関文学的な文章だなというのが感想です。前のめりなことをたくさん書いている割には、よく読むと韓国に譲歩は一切しないという結論にはなっているので。ここの読者の多くは批判的ですが、文章に対する理解が少し間違っているように思います。
新宿会計士様は「財団方式」に触れて批判していますが、日本が何も同意を与えず、日本側は一切関与せず、韓国国内で勝手に処理されて日本企業に害が及ばないなら問題ありません。松川議員はこれについて同意すべきは一言も書いてません。「日本として譲るべきでないことについては一切妥協することなく、しかし、伊政権が本件「判決」問題の解決を貫徹できるように、日本自身も外交的努力をしていくことについて温かく見守るべき」と書いてますから、結論は暖かく見守る、つまり、日本は何もしないということです。
それ以外の新宿会計士様の指摘には概ね同意です。松川議員は韓国は大事なので「譲歩しろ」とは一切言っていないので、これを貫徹している限りは最低ラインは守られていると思いますが、前のめりな発言が韓国側に余計な誤解とつけいる隙を与えている点でよろしくありません。
霞が関文学的な巧妙な文章であるという点には同意します。コメントを拝読し、もう一度この長文を読み直してみましたが、非常に曖昧な表現ながら結論としてはやはり、「日本側も何らかの譲歩をすべきだ」と言っているように思います。「日本は何もしなくてよい」という趣旨には読めないと思います。
確かに引用されているように「65年協定の根幹を揺るがすことなく、日本として譲るべきところでないことについては一切妥協することなく、…日本自身も外交的努力をしていくことについて温かく見守るべき」といっています。また後段で「新たに謝罪するというのはあり得ない、そもそも“徴用工”について日本政府は謝罪すべきことはない」と述べ、さらに「徴用工のために日本側としてさらに資金提供する理由はないと明言した」とも書いていますから、今韓国が要求しているような譲歩をする必要はないとは言っています。しかし裏を返せば、これは「65年協定の根幹を揺るがさなければ譲歩もありうる」と言っているわけで、現に文中に「譲るべきでない根幹について日本は何一つ譲ってはなりませんが、それ以外でもできることはいくらもあるのです」と書いています。そのできることの例として、「新たな謝罪はしないが、『岸田ユン時代を開いていきましょうね』といった未来に向けたメッセージを送るのを主にして、過去の立場は維持していく、というのを認識(acknowledge)する」(というようなことをする)を挙げています。
ここで会計士様の主張を思い出していただきたいのですが、「0対100理論」は1(日本側に非が1)対99で終わっても日本の負けなのです。1でも「非を認めた」と韓国側が勝手に解釈できるものを与えたら負けです。したがって、今回の韓国側の国際法違反事案について何らかの新たな声明を出すという時点で日本側の負けになる危険性は極めて高いと思います。仮にここで、松川氏が示したような新たな声明を出せば、この「過去の立場を維持していく」という表現がどのようなものであれ、韓国側はそれを「今回のことを機に日本側が新たに非を認めた」と解釈してそれを喧伝するでしょう。日本側がその意味はないと否定しても後の祭りです。河野談話、端島の事案の二の舞となりうるのです。松川氏は何もしなくてよいと言っていないし、できることの例示は本来それも不必要であるばかりか韓国に突け入らせる隙を与える非常に危ういものであると考えます。
そもそも日韓関係の問題は韓国の不当ないいがかりに対して、日本側が安全保障や経済面での関係などを理由に「筋を曲げて」応じてきたことが元凶であると思います。松川氏の論説も再びこの轍を踏ませようと、もっともらしいレトリックを駆使してミスリードを誘っているというのが本質ではないかと考える次第です。以上駄文失礼いたしました。
>「日本として譲るべきでないことについては一切妥協することなく、しかし、尹政権が本件「判決」問題の解決を貫徹できるように、日本自身も外交的努力をしていくことについて温かく見守るべき」と書いてますから、結論は暖かく見守る、つまり、日本は何もしないということです。
ムッシュ林様
ここの部分の結論は、私もちょっと違う風に解釈しました。
「尹政権が本件「判決」問題の解決を貫徹できるように、日本自身も外交的努力をしていくこと」とあるので、つまり、日本が韓国を何かしら側面支援(外交的努力)することを指していると思われます。
なので、日本は何もしないのではなく、日本が譲れない範囲は守りながら側面支援(外交的努力)をしていくべきで、それについてギャーギャー言わず見守れと言ってるように思います。
雑木林の一愚人様、匿名様
的確なコメントありがとうございます。ご指摘はその通りと思います。
確かに原則を曲げない範囲で側面支援する可能性はあり得ますね。それが何かが文章ではあいまいです。「そもそも“徴用工”について日本政府は謝罪すべきことはない」と書いてますから、私は過去の談話の踏襲もしないしないということだと解釈したのですが、一方で、松川議員は関係改善にかなり前のめりな姿勢もあるので何かやらかすのではとの疑念をいだかせます。
松川議員が最も批判を受けている原因は、韓国がまっとうな国になる可能性を信じている点ではないでしょうか。私も含めおそらく多くの人は関係が改善して連携を多少強化できたとしても、有事になったら裏切るので全く頼りにならないし、嘘つき体質は永遠に治らないと思っているので、前のめりになっていること自体を問題視しているのでしょう。
とはいえ、原則を曲げて譲歩しようとしている人よりはまだましだとは思います。
松川某には下記ゼレンスキーの言葉の”プーチン”を”条約・合意を守らない、嘘つき、コソ泥推奨国”に変えて送りたい。
『私たちは毎日、何百万回も譲歩しながら生きている……問題は誰にするかだ。”条約・合意を守らない、嘘つき、コソ泥推奨国”にするのか。ノーだ。信頼できないからだ。彼の国と対話するのか。ノーだ。信頼できないからだ』
改めて、伊政権のやっていることを”口先”ではなく”行動”で見るべきと肝に銘じて欲しいですね。 何もやってませんよ。
譲歩しないとは心強い、それは読まねば。
…
…
…
ヒドイや。
>将来にわたり「徴用工」対日訴訟を封じる
で、読む気をなくすけどがんばって読んでみても
>根幹を揺るがすことなく、日本として譲るべきでないことについては一切妥協することなく
>譲るべきでない根幹について日本は何一つ譲ってはなりませんが、それ以外でもできることはいくらもあるのです。
>根幹問題については何一つ譲るべきではないと考えています
根幹以外で譲歩しろ、ユンユンに寄り添え、って言ってますね。
こりゃあ後になって
かかる便宜につきましては国交回復以来築きあげてまいりました日韓両国の信頼関係に基づくものでありまして、これをもって我が国が韓国に対して譲歩したとかという類いの話ではございません。
また韓国をホワイト国に戻すことは譲歩にあたらず、とブログにて明言しております。
痛切な反省と心からのお詫びを表明した過去の立場は維持していく、というのを認識(acknowledge)することは当然謝罪には当たりません。
とか言うフリですね。
譲歩や謝罪をしないじゃなく、譲歩や謝罪と呼ぶな、ということですね。
やっぱり日本の名誉と財産を売り飛ばして韓国と仲良しゴッコする宣言にしか読めない。
ななっしー さん
>譲歩や謝罪をしないじゃなく、譲歩や謝罪と呼ぶな、ということですね。
分かり易いまとめですね!
ムッシュ林 さん
韓国政府が、韓国政府の責任で対処しなければならない、日本が関係する韓国の国内問題を解決するにあたり、日本が何らかの追加協力をする事は“譲歩”や“謝罪”ではない、ってな訳ですね?
でも、松川氏のそれは単なる言葉遊びです。
日本と韓国で其々解釈の異なる“玉虫色の解決方法”は、65年条約でも河野談話でも失敗しています。
失敗したと言い切れないのは、松川氏も挙げた“安倍政権時の慰安婦合意”です。
松川氏の主張が、既に失敗した“玉虫色の解決方法”をしようとするものであり、“安倍政権時の慰安婦合意”に類するものではない以上、松川氏は言葉遊びで日本国民を騙そうとしているだけだと考えます。