鈴置氏「米韓は二流の同盟、日韓関係も極めて不安定」

「たとえ北朝鮮が韓国を併呑しても、影響は朝鮮半島どまり」

本日以降開催されるG7広島サミットに合わせ、ウォロディミル・ゼレンシキー大統領が広島を訪問するとの報道が出てきました。「関係者の話」としてブルームバーグが報じたものですが、これが事実なら、ロシアに対してだけでなく、中国や韓国などに対しても、非常に重要な効果がありそうです。それでなくても注目点があ多数ある今回のG7、関連する情報を注視する価値はありそうです。

岸田首相にとっての外交成果

昨日開幕したG7広島サミットを巡っては、さまざまな話題が目白押しです。

やはりそのなかでも最も印象的なシーンのひとつが、G7首脳が揃って広島原爆資料館を訪問し、平和記念公園で献花をしたことでしょう。

おそらくは今回の広島サミットを象徴するものとして、長らく使われることでしょう。

ちなみに岸田文雄首相のこのツイートに対しては、例の「LGBT法案」の強引な推進に対する批判コメントも寄せられている一方で、この「象徴的な絵」を配信したことに対しては絶賛する意見も多く、なかにはアラビア語圏の方でしょうか、「米国は日本に謝罪すべきだ」などとするツイートもありました。

また、このシーン、確認した限りはいくつかの外国メディアも大きく取り上げているようであり、とりわけロシアのメディア『タス通信』(英語版)などは、写真入りで詳しく報じています。

Press review: G7 seeks more curbs on Russia, China and Beijing buoys Central Asia security

―――2023/05/19 19:00付 タス通信英語版より

これに加え、本日日本にやってくる予定のウクライナのウォロディミル・ゼレンシキー大統領が訪日途中でサウジアラビアに立ち寄った、などとする話題も、いくつかのメディアに大きく取り上げられているなど、岸田首相の3月のウクライナ訪問に続き、今回のG7は世界的に大変大きな注目を集めている状況です。

まさに、岸田首相にとっての外交上の大きな成果と言わざるを得ません(それが岸田首相自身の功績だったのかどうかは別として)。個人的に、今すぐのタイミングで岸田首相が衆院の解散総選挙に踏み切れば、自民党はそこそこ健闘するのではないか、などと思う次第です。

鈴置論考と日韓関係

日韓諸懸案や米韓関係を巡る違和感

もっとも、こうしたタイミングではありますが、やはり少し冷静になって、「足元」を見ておく必要はあるかもしれません。

本日注目しておきたいのは、尹錫悦(いん・しゃくえつ)韓国大統領の訪日で(一部からは)注目が集まっている日韓関係、あるいは「韓国」に関する話題です。

自称元徴用工問題を巡る今年3月の「財団による第三者弁済(?)」方式による解決策と日韓首脳会談、4月のジョー・バイデン米大統領との米韓首脳会談、日本による韓国の「(旧)ホワイト国」復帰手続、今月の岸田首相の訪韓などで、日韓関係が「改善」したとの印象を持つ人もいるかもしれません。

しかし、現状で日韓関係の「改善」などと言われても、何かと困惑してしまいます。韓国が解決すべき日韓諸懸案については、ほぼ何ひとつとして解決していないからです。

これに加えて米韓関係が「改善」された、などとする言説もよく見かけますが、これに対しても大変に大きな疑問があります。米韓首脳会談では、たしかに表面上は友好的な雰囲気で対話が弾んだようなのですが、そのわりに米韓間の協力関係にはどこかよそよそしさもあるからです。

鈴置氏「米韓同盟は二流に格下げ」

こうした違和感の正体を、客観的な根拠に基づいて系統立てて解説する記事が、ウェブ評論サイト『デイリー新潮』に19日、掲載されました。

韓国は中国から独立できるのか? 米韓同盟を「対北限定」に定めた尹錫悦

4月の米韓首脳会談を機に米国との同盟を強化し、中国包囲網に加わったかに見える韓国。だが、韓国観察者の鈴置高史氏は「米韓同盟は砂上の楼閣」と見切る。<<…続きを読む>>
―――2023/05/19付 デイリー新潮『鈴置高史 半島を読む』より

執筆者は韓国観察者の鈴置高史氏で、今回の記事、いつにもまして舌鋒が鋭く、読んでいてハラハラ、ドキドキしてしまうかもしれません。リンク先記事は全部で6000文字を超える長文ですが、大雑把に要約すると「尹錫悦大統領の訪米で、米韓関係は二流の同盟に格下げされた」、とするものです。

最初に、「ハイライト」的な部分を、文中から3箇所ほど勝手にチョイスして紹介しておくと、こんな具合です。

――結局、韓国は対中包囲網に加わらなかった。
鈴置:そうです。そこが大事なのです。韓国人は中国に立ち向かう気概がない。将来も持てないでしょう。だから、韓国にどんな親米政権が登場しても、日米韓が本当の意味でスクラムを組むことはない。組んだとしても『北朝鮮限定』です
」。

韓国か台湾か、という選択ではありません。米日にとって、中国のアジア支配を阻止できるか否か、が問題なのです。仮に北朝鮮が韓国を併呑しようが、たかだか朝鮮半島止まりです」。

日韓関係は米中関係、ひいては米韓関係の従属変数です。『米韓蜜月』が砂上の楼閣である以上、『日韓』も極めて不安定なものだからです」。

おそらく、この3箇所が今回の論考を読む上での最大の手がかりなのだと思いますが、ここに韓国国内の「保守派」などの主張、米韓首脳会談での尹錫悦氏の発言などを付け加えることで、論考が肉付けされている、といういつものパターンです。

韓国政治の内部力学

ただ、それ以上に痛感するのが、インテリジェンスの在り方でしょう。

この鈴置論考、「日本の安全保障という観点からの地政学的状況」を踏まえたうえで読むと、私たち日本人の多くがどこかで「勘違い」をしているのではないか、という可能性に気付くのです。それは、「日本の安全保障にとって、韓国の存在は必要不可欠だ」とする「俗説」が正しいかどうか、という視点です。

ポイントは大きくふたつあります。ひとつは韓国が置かれた米中対立と北朝鮮という外部環境、そして韓国国内の政治的な力学です。日本における韓国ウォッチャーの多くは、この2つの視点のうち、前者に注目している人もいないではないのですが、後者にまで気を配っている人は本当に少数派でしょう。

鈴置氏は4月の『尹錫悦、外交チームを突然「粛清」 レディー・ガガ?日韓関係?米韓首脳会談の直前、飛ぶ憶測』で、尹錫悦氏の「外交チーム」から金聖翰(きん・せいかん)国家安保室長が更迭されたという事実を指摘したうえで、尹錫悦政権内で「中国」から「米国」に外交バランスが傾いたと指摘しています。

伝統派vs現実派

今回の論考では、その具体的な証拠が取り上げられています。

具体的には韓国の「保守系紙」とされる中央日報に掲載された論説委員の主張を手掛かりに、韓国国内では、米中間での「バランス」を取る、金聖翰のような「伝統派」の外交参謀を再び起用することへの期待が高まっていると指摘。

実際、尹錫悦氏が訪米直前に外信との会見で、中国による台湾侵攻の可能性を巡り、「力による現状変更に絶対に反対する」と踏み込んで発言したことを受け、韓国国内では「現実派」の金泰孝(きん・たいこう)第1次長に対する批判も高まっていると論じているのです。

余談ですが、鈴置論考に出て来る「伝統派」とは、外交部を根城にする「米中二股派」のことだそうであり、彼らは対日外交でも、得てして日本に謝罪を求めることを「カード」化しようとするフシがあるのだそうです。

彼らは日本に対しては『謝れ』と上から目線で迫り、交渉を優位に進める作戦を常用してきました。対日外交の強力な武器『歴史カード』を大統領自ら手放すなど、伝統派にすればあり得ないことなのです」。

このくだり、外務省出身の参議院議員・松川るい氏の詭弁に騙されている人たちにこそ、是非とも熟読していただきたいところでもあります。

それはともかくとして、この「伝統派」、「現実派」という用語、なかなかに便利そうです。

  • 伝統派…米中二股外交、日本に対しては謝罪要求
  • 現実派…親米派、日本に対しては謝罪を要求しない

もし韓国でこの「現実派」が優勢となるようであれば、そのときに初めて、日本にとって韓国が信頼に足る国となり得る可能性が出てくるかもしれません。

はたして、その可能性はあるのでしょうか?

中国に立ち向かう気概がない韓国人

結論からいえば、その可能性はない、というのが鈴置氏の主張です。これが、次のくだりにつながるのです。

韓国人は中国に立ち向かう気概がない。将来も持てないでしょう。だから、韓国にどんな親米政権が登場しても、日米韓が本当の意味でスクラムを組むことはない。組んだとしても『北朝鮮限定』です。韓国人が中国から精神的に独立するのは容易ではないのです」。

このあたり、今回の鈴置論考では「なぜ、韓国が中国に立ち向かう気概を持っていないといえるのか」に関する説明は十分ではありませんが、これについては鈴置氏が日本経済新聞社編集委員だった時代からの著作などに目を通していれば、だいたい見えてくることでもあります。

鈴置氏は、遅くとも朴槿恵(ぼく・きんけい)政権時代にはこの「米中二股外交」の実態について指摘していました。こういうのを本物のインテリジェンスと呼ぶのでしょう。

鈴置氏は続けてこう指摘します。

『勝ち負け』で考えると分析を誤るかもしれません。現実派も『中国にケンカを売る』のが目的ではありません。米国との同盟が強固になればいいのです」。

この「現実派による米韓同盟強化」とは、韓国が米国から、核抑止を議論する「核協議グループ」(NCG)の創設や米ミサイル原潜の韓国寄港を取り付けたという「成果」を指しています。ただ、これもよく読むと、米国の韓国に対する「核の傘」は、「対北朝鮮」に限定されている、というのです。

鈴置:その通りです。『ワシントン宣言』で創設が決まったNCG。これにしても協議の対象はあくまで北朝鮮の核であり、中ロの核は枠外なのです」。

鈴置氏の恐ろしいところは、わざわざ中国の反応を見て、その裏どりを行っている点にあります。

4月27日の中国外交部の記者会見で、報道官は北京日報の質問に答える形で『核不拡散体制を弱体化する』などと批判しました。しかし、中国が本当に怒っている時の口汚いののしりは使いませんでした」。

つまり、米国も中国も、本心では韓国が米国による「対中包囲網」には加わらないことを理解している、ということでしょうか?

鈴置:十分に分かっています。だから日米豪印の対中包囲網であるQuadに韓国を入れない。入れれば『最も弱い輪』になって中国に包囲網を突き崩す手掛かりを与えるからです」。

すなわち、今回の「核の傘」議論も、米中が暗黙の了解をしたうえでの、一種の出来レースです。そう考えると、やはり不自然です。ジョー・バイデン米大統領が満面の笑みで尹錫悦氏と握手したのは、いった何だったというのでしょうか?

米韓関係は「二流の同盟」に格下げ

これに関し、今回の鈴置論考で「ずいぶんと踏み込んだ」と思えるのが、「二流」の表現につながるまでのくだりです。

まず、この中途半端な米韓関係に関する鈴置氏の答えが、これです。

米国にとって、対北限定スクラムでも『無いよりはまし』。<中略>米国は韓国に対中包囲網に入れというのはあきらめる代わりに、韓国に『第2次朝鮮戦争が起きても手助けを期待するな。北朝鮮とはひとりで戦え。核抑止はしてやるから』と言い渡した、と思われます」。

鈴置氏によると、アジア安保専門家の間では、「台湾有事の際、米国も日本も台湾救援に力を使い果たし、朝鮮半島に飛び火しても韓国支援に割く余力は残らない」というのが「常識」なのだそうです。鈴置氏の「仮に北朝鮮が韓国を併呑しようが、たかだか朝鮮半島どまり」発言は、この文脈で出てきます。

そして、「ひとりで北朝鮮と戦え」と申し渡された尹錫悦大統領としては、「中国包囲網に加わらない」という時点で、それを受け入れざるを得ないのです。もうひとつのキー・ワードである「二流の同盟」は、こんなくだりで出てきます。

鈴置:中国包囲網に加わらない――つまり、米韓同盟は二流の同盟と認めた以上、受け入れざるを得ません」。

韓国の対日擦り寄りの背景に、米中対立と北朝鮮という「韓国の外部環境」に加え、韓国内部の政治勢力の大きな衝突、という要因が複雑に作用していることは、見過ごせません。

岸田首相は理解しているのか?

もっとも、米中対立は長期化が予想され、必然的に台湾海峡問題についても継続すると考えられますが、そうなってくると、私たち日本人にとってのもうひとつの関心事は、「韓国内部の政治勢力」の動向に向けられるべきなのです。

韓国がいつ、中国に再びにじり寄るか――。日本は注視する必要があります。その一つのリトマス試験紙が金泰孝氏の処遇です」。

じつは、この金泰孝氏は、李明博(り・めいはく)政権時代にも韓国の政権中枢におり、彼が辞任したあとの李明博政権が一気に反日の度を強めたという「実績」があります。

そして、尹錫悦政権(と岸田文雄政権)がしきりに「韓日(日韓)蜜月」を演出していることは事実ですが、これについても鈴置氏はこう警告する、というわけです。

鈴置:それも要注意です。日韓関係は米中関係、ひいては米韓関係の従属変数です。『米韓蜜月』が砂上の楼閣である以上、『日韓』も極めて不安定なものだからです」。

まったくそのとおりでしょう。

いずれにせよ、遅くとも韓国で尹錫悦政権が退き、後任に左派政権が発足するか、早ければ尹錫悦政権中に金泰孝氏の処遇が変化すれば、日韓関係も再び不安定化する可能性は高そうです。

そのことを、肝心の岸田首相が理解しているかどうかは謎ですが。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. はにわファクトリー より:

    大陸に建ててしまった半導体工場、それは貢物なので効果がなくては困る。貢物はアメリカにも今度差し出すことにしたから万事おk
    今回鈴置論説はその点に触れていませんが、紳士蟻さんは深層心理と理屈付けをきっちり指摘していますね。

  2. はにわファクトリー より:

    連投すみません。F-16 供与をアメリカ大統領が明言したそうです。

    1. 農民 より:

      イソコ「まさか日本のF-16も供与させる気か」
      ネット「無いが」
      F-2君 「俺はF-16じゃねぇよ」

       ”福島瑞穂のB-52を空母から発進”以来のミリタリージョークでした。望月記者は取材の時間を惜しんでパトレイバーの映画を見ていたのかもしれません。

       真面目な話、上記のような連中は論外としても、軍事に疎い方からは「けちらず最新のF-35を出せば良い」と思うかもしれませんが、機密上切れるカードではありません。しかしF-16は、こなれた実戦向きの実に有効な兵器で、むしろアメリカが本気を出すというメッセージが含まれると思います。まぁF-35を出すなんて言い出したら、正気を疑うほどの本気の本気ですが。

    2. 元雑用係(元元ジェネラリスト) より:

      ちょっと笑うツイートがありましたので・・・
      玄人志向ですって。w

      ウ「え!?この青いF16戦闘機、リンク16ネットワークに繋がってないし、対地攻撃兵装JDAMだけだし、AMRAAM使えないし、いったいどうなってるの!?」青いF-16は玄人志向なので西側戦闘機初心者のウクライナ空軍にわたすとこうなるのでおすすめできない。 pic.twitter.com/g9l4cGFuTf— ぐり@関賢太郎 航空軍事記者 (@gripen_ng) May 19, 2023

      1. 農民 より:

         青いヤツの使い道はキワモノですが、玄人志向は最近サポートもするようになったので多分安心でしょう(笑)

  3. taku より:

     今回の鈴置論考は、ストンと落ちる良いものでしたね(甚だ僭越ですけど)。
     私の基本的な対韓認識は、あてにならない、信用ならない国というものです。それは右派の用日政権であろうと、左派の反日政権であろうと、本質は変わらない。加えて、少子化による経済停滞が長期化する過程で、左右による内部抗争が激しくなり、日本に矛先を向けるリスクが極めて高い。こんな国とは、段階的縮小の一手だと思います。
     ところがここに米国という存在があり、日韓の反目を許さない。徴用工の時のように、その矢が韓国に向いている時は良いけれど、慰安婦の時のようにこちらに向いてきたら厄介至極です。日本としては少なくとも仲良くしようと努力する振りだけは、せざるを得ないと考えます。
     岸田首相も、上記と同様の認識を持って、対応しているのではないかな。そう思えるフシもあります。ただ確信までは持てない。加えて「状況追従主義者」の岸田さんのこと、状況が変われば、カメレオンのように変わってしまうリスクも排除できない。まあ心配しながら見守るしかないでしょう。

    1. はにわファクトリー より:

      日本の政治に韓流を持ち込もうとする岸田首相はどこまで信頼できるのでしょうか

    2. 庭師KING より:

      鈴置さんのコラム、および新宿会計士さんの補足ともにとても腑に落ちるものであり概ね同意です。
      一点だけ松川氏がどーしたこーした(および岸田がどこまで云々)に関しては、思うところがあります。これは岸田鈴置松川いずれも(仮に思っていても)公には言えないことではないかと愚考します。

      簡単に書くと、
      西日本(や北海道)が戦火に巻き込まれて日本人5000万人が死傷したり故郷を追われたり中露の奴隷になったりする前に、韓国5000万人がそういう目に遭ってくれれば、我々としては(国論をまとめて法整備をし軍備を拡充する)貴重な時間が稼げるということです。

      韓国なんかとは断交してしまえばいいという意見などもありまして、心情的には同意できるし理論的にも反論できないのですが、それでも!あそこが赤か青かわからないことで利益を得られる可能性は少なからずあるのです。もちろん半島を飛び越えて沖縄や北海道が先に戦火に見舞われる可能性はありますが。

      とにかく、かの国がもとより信頼に足らないことさえ飲み込んでしまえば、どんなにいかがわしい政体でも、どんなに突飛な悪態を吐こうとも、どんなに低劣な人が棲んでいようとも、それがあそこにあることがメリットになる可能性はあります。

      その一点において、松川氏や岸田氏を誹謗することに意義を提起しておきたいと思います。

      1. 庭師KING より:

        意義じゃなくて異議です。
        すいませんw

      2. taku より:

        庭師KINGさま
         ご返信ありがとうございます。
         朝鮮半島の緩衝地帯としての有効性はご指摘の通りだと、私も同意します。ただ彼らは、左派政権になってもレッドチーム入り=米国との決裂はしないけれど、右派政権でも「安保は米国、経済は中国」とか中立の旨味を享受したがる国だと見ています。だから基本的に信を措けない。G7にも、クアッドにも、TTPにも入れてはいけない国だと考えています。
         岸田首相や松川議員に対する新宿会計士さんの論難(誹謗とはいいません)には、私も庭師KINGさん同様に、同意しません。でもまあ意見が違うことはよくあることで、それよりこのような場を提供して頂いている新宿会計士さんへの感謝の念の方が、大きく上回ります。
         あれ、庭師KINGさまとほぼ同じような意見かな。

        1. 庭師KING より:

          いやいや〜、全くもって同じような意見です。誹謗という言葉はいささか強すぎましたかね。
          防衛費を何%にしてもそのためにいくら増税しても、日本人の代わりに犠牲になってくれる人を5000万人も調達することは難しくて、もしそうなったならあらゆる譲歩は安い投資・賭け金になるんだけど、そうならない可能性があまりにも大きいから無益な譲歩に反対する。これはとても自然なことだというのが大前提です。

          わたくしが敢えて書いてみたのは「悪魔の囁き」というか、現実社会で名前と顔を晒しながら言うのは憚られるという、、、人としてのリミッターを外した意見です。ご寛恕ください。

  4. すふちゃん より:

    鈴置氏の論考は相変わらず興味深いものです。

    それにしても不思議なのは、韓国社会では「日帝』などと言って、1910年から1945年のことについては未だに執拗に言うくせに、冊封国としてきた中国を責める論調は少ないし、そして1950年からの朝鮮戦争での北朝鮮や中国に対しては謝罪要求なんてしていないのですから。

    このようなダブルスタンダードどころか、論理的思考の欠如ないし不安定な国家とは、韓国社会よりはるかに理屈の整合性を重視する日本社会とは相入れないと考えます。

    「日韓親善」よりも、お互いが傷つけ合わない程度の遠い距離を保つ方が、お互いにとって幸せだろうと思います。

    1. CRUSH より:

      たぶん、ですけれども韓国が
      共産党中国や北朝鮮を責めない
      日本の併合は責める

      こんなもん、
      殴ったら殴り返される国
      殴ったら金を払う国

      という見方をすれば実に論理的に説明がつくと思いますよ。

    2. sqsq より:

      「朝鮮戦争はどっちが始めたか」韓国では韓国の侵攻から始まったと考えている人が半分以上いるらしい。教育って恐ろしいね。全教組(日教組の韓国版)の長年の成果。

  5. クロワッサン より:

    戦後の日韓の歴史観を称するならば、日本は「自虐史観」であり、韓国は「被害者コスプレ史観」であると考えます。

    そして、韓国の「被害者コスプレ史観」は韓国の憲法に行き着き、韓国が、韓国民が霊的に生まれ変われるか否かは、改憲で被害者コスプレ史観とエンガチョ出来るか否かだと考えます。

    なお、日本の「自虐史観」は第九条でしょうね。
    今のところ「解釈改憲」で対処しており、抜本的な対処は何ら為されていません。

    韓国の現実派が勝つか負けるかですが、対中関係と対日関係を分けて考えると、改憲して「被害者コスプレ史観」を捨て去る事が出来るか否かなのではないかと。

    で、韓国がそれを出来るか出来ないかですが、韓国社会は“蠱毒の壺”なので無理でしょうね。

    内部から変えようとする真っ当な人間には「親日派」というレッテルが貼られて社会的に抹殺されますし。

    なので、真っ当な人間は韓国籍を捨てて他国籍を得て、韓国民を辞めますし。

    日本では社民党や共産党、立憲民主党が“蠱毒の壺”に相当しますが、いずれも縮小・衰退の道を歩んでおり、韓国は其れが国家レベルなだけですね。

  6. 匿名 より:

    まあ
    左派が政権をとってくれた方が
    わかりやすくていいですね
    李在明ガンバレ

  7. サムライアベンジャー(「匿名」というHNを使っている方には返信しません) より:

    >鈴置:そうです。そこが大事なのです。韓国人は中国に立ち向かう気概がない。将来も持てないで
    >しょう。だから、韓国にどんな親米政権が登場しても、日米韓が本当の意味でスクラムを組むこと
    >はない。組んだとしても『北朝鮮限定』です」。
     ズバッと切れ味の鋭い鈴置節ですね。個人的には、この点のように大事なポイントが分かっていればいいと思います。

     アメリカが・西側がどんなに働きかけても最終的に、中国のほうに行ってしまう、それが半島人(韓国人)だからです。「中華主義」から逃げられない、それが韓国人だからです。

  8. すみません、匿名です。 より:

    新しい戦前。
    今回は新カイロ会談でしょうか???
    将来、東京会談は歴史に残りそうですね。

    米英仏ソ中VS日独伊
        ↓
    日米英独仏伊VSロ中    印豪韓

    インド・韓国は今回からの参戦ですが、どの位置でしょう。
    もちろん同盟ですから、金だけでなく、血と汗は流さないといけませんが・・・・。

    着実に舞台はヨーロッパからアジアに移っていますね。

    1. 匿名 より:

      東京ではなく広島ですね。
      あと宇も入れてあげてください。血と汗をながしているので。

      1. すみません、匿名です。 より:

        ご指摘、ありがとうございます。

        広島会談ですね。
        バラバラだった民主主義国家が団結したきっかけは
            「宇」の奮闘ぶりでしたね。
        後世の教科書に残る「会談」になりますように。

  9. リアリスト より:

    ほんとうに日本の年寄り(大体75歳以上)はやれ、「若者は自分本位だー!」ユニクロの柳井なんかは「日本人は劣化しただー」なんだー言いますが、日本の国益を害する共産党、社民党、立憲民主党を育てて、憲法9条教徒で、しかもヘタレで韓国人含めた外人に何も言えなかったのはお前らじゃね?
    と、20代として思いますww
    我が強くなければ、外人にやられるだけ、なのが分からないのかね?
    その点、安倍さんはやはり格別だったし、昭和の国会中継見てると活動家しかいないし、今の議員さんはかなり頑張ってるな、と思います
    多分、ネットのおかげだと思いますが

    1. 庭師KING より:

      テレホーダイの時間を待ってネットに繋がっていた世代としても、概ね同意です。
      ただしというかじつはというか、彼ら(75歳以上)は時間軸では平成令和に近いけれど、実態としては江戸や室町に近いんだということを斟酌してやってほしい。それくらいここ50年の推移は激しいものでしたから。
      狛江あたりで蛍光色のジャンパーを着てる連中は改心するより鬼籍に入るほうが早いとは思います。それでも世代間の断絶という方向には進んでほしくないと思う次第です。

      まぁ、ネットは広大だわ。

    2. 匿名 より:

      「日本人は劣化しただー」

      日本を劣化させた。これだけの低賃金国にした原因企業の一つが、ユニクロのような印象があります。一時期、マスコミで盛んに報道されていましたので、そのような印象が出来上がったのかもしれませんが。

  10. カズ より:

    >仮に北朝鮮が韓国を併呑しようが、たかだか朝鮮半島止まりです
    近隣の脅威の数は変わらないですね。むしろマイナスなのかもですね。

    >現実派…親米派、日本に対しては謝罪を要求しない
    「”自首的”な誠意」を要求する現実派の方がタチが悪いですね。

    >米韓関係は「二流の同盟」に格下げ
    「米韓の血盟も欠盟へ」って流れなのかも・・。

  11. 元ジェネラリスト より:

    「二流の同盟」なんてネーミングセンスがさすがです。理由も納得です。
    二流の同盟が尹大統領のコメントから読み取れるので、米韓は関係の割り切りに同意していることになります。尹大統領、リアリスト。
    その上での戦略原潜の釜山寄港がもの悲しく見えてきます。

    であれば、日本の外交畑関係者もわかっているはずです。
    それなのに、日本の外務省OB諸氏は相変わらず日韓関係の明るい未来を説いて、日韓関係をさらに深化させる方向に誘導しようとしています。

    米韓同盟の二流化で切れよくなったとしても、伝統派は半島有事では日本と米国をなんとしてでも巻き込もうとするでしょう。
    日本国内で日韓関係のさらなる深化を謳う人々は、伝統派の巻き返しへの加担をしているのかも知れません。
    半島有事で日本(や米国)の選択を誤らせるかもしれません。

    ついでに、ホワイト国復帰を含め(手続き中ですが)、日本が大盤振る舞いする必要があったとはやはり思えません。

    1. 匿名 より:

      伝統派()は自衛隊が半島に入ることに反対していたと記憶しております。

  12. 元ジェネラリスト より:

    タス通信の記事であの写真を貼っていて少し驚きましたが、中身は主に「制裁は効いてない」でしたね。やはり制裁がかなり堪えてるんでしょう。
    「我々は中国のジュニアパートナー化を受け入れよう」の意味もあるかな。

    あの写真の意味は、日独を敵として出来上がった戦後国際秩序が、ロシアのせいで変わったことを告げるものと思います。そしてそこには中国もいない。
    広島でG7サミットをやったとしても、露宇戦争と核恫喝がなければあの絵柄の写真を撮れたかどうかはわからなかったと思います。

  13. 農民 より:

     伝統派現実派に分かれるのは日本も同様で、日本における伝統派は「韓国が味方になってくれた方が良い」「いつかはわかってくれる」という前提なのに対し、日本における現実派は「もはや味方(弱い環)にならない方がまだマシ」「彼らは未来においても極高い確率で変わらない」というのを前提にしていると感じます。
     松川氏などは現実派的ではあったものの、前提部分の認識が伝統派なので、ああいった理論になるのでしょう。
     「だって敵にまわすよりは味方にした方が良いに決まってるじゃないか!」と、いくら伝統派が叫んだところで(これは”本当にそうなるのであれば”事実ではあるが)、そうはならないんだよという諦韓じゃなかった諦観が漂い、前提の違う議論にしかなりませんね。

  14. 理系初老 より:

    朝鮮日報「バイデン大統領、原爆慰霊碑を訪れるも謝罪はせず」。広島の平和記念公園でこうべをたれる被爆者の方でさえ(少なくとも広島を訪問する人に)決して言わない「謝罪せよ」。やはりかの国の人々とは永遠に相いれない。
    今回のゼレンスキーさんも参加するG7、こころよく思わないのは中・ロ・北朝鮮・イランに加え、「謝れ賠償せよ」が国是の韓国の人。

    1. 元ジェネラリスト より:

      オバマが広島来訪するときも、日本の被爆者が謝罪を求めるような人々じゃないことを国務省が理解したからこそ、実現したと聞いています。

  15. 匿名 より:

    そもそも台湾有事はともかく、半島有事なんて今更あり得るのかねぇ?
    朝鮮戦争当時とは南北の国力が余りにも違い過ぎる。
    北朝鮮だって、通常兵力で韓国と軍拡レースをやるのは最早無理だと悟った
    から核開発に乗り出したんだし。
    中露の支援も期待できるか分からない。
    朝鮮戦争の頃の北朝鮮はまだ立場もあやふやで、リーダーの金日成もまだ
    雇われ店長みたいなもんだったかもしれんけど、今や北朝鮮は国連加盟国
    でもあり世界中の大半の国から承認されている、立派(?)な国家。
    王朝の存続を危うくするようなリスキーな冒険をするとは思えんのだけど。

    1. 匿名 より:

       地上戦を行い大きな犠牲を払い韓国領内に支配地を確保できるだけの兵站もないし、仮に確保できたとしても統治する能力がない。仮に統治できたとしても経済的に何の上がりもない。
       北朝鮮には南侵するメリットがない。
       脅しあげて親北世論工作をして政治的に風下に立たせて経済的に貢がせるの一択。

    2. はるちゃん より:

      >半島有事なんて今更あり得るのかねぇ?

      私も無いと思います。
      北には継戦能力がありません。
      大砲やミサイルを北からぶっ放すことはできても、韓国内に進行し占領することは無理でしょう。
      北の軍事力は、金王朝の存続が唯一の目的であり、韓国への侵攻など夢にも思っていないと思います。
      ましてや、日本攻撃など自殺行為以外の何物でもありません。

      韓国人も米韓同盟は対北が目的であり、中国包囲網に加わるなんて言う事は考えていないと思います。
      また韓国人は、北が攻めてくるなどという事は無いと思っていますので、米韓同盟は民主主義陣営であることの隠れ蓑として利用していると思います。北の脅威を煽ることによって米国や日本に韓国に対する譲歩や配慮を迫るというメリットがあります。
      過去アメリカや日本はこの作戦にやられてきました。
      ただ、韓国の保守派は、南北が統一機運が高まると韓国内に居場所がなくなるので、アメリカを繋ぎ止めておくことが必要だと思っているのでしょう。
      韓国人の行動はすべて自分のためであり、自由と民主主義を守る事が目的ではありません。

      1. sqsq より:

        >半島有事なんて今更あり得るのかねぇ?

        韓米同盟がなくなればあり得る。
        パリ平和協定でアメリカが南ベトナムから撤退した後南ベトナムは北に蹂躙された。
        南ベトナムの軍隊もかなり劣化していたようだが、韓国もひどいみたい。
        室谷氏の本によると「つけまつげ」をする兵士がいるらしい。

    3. 匿名 より:

      驚いたね。
      (先の)朝鮮戦争だって北朝鮮が南進したわけではなく中露がやってたんだけど。そこを知らず(理解せず)に北朝鮮が南進するわけないっいうのは議論するレベルに達していないというか、ちょっと稚拙にすぎるかな、と。

      1. はるちゃん より:

        日本が敗戦しアメリカもようやく勝利を掴んだどさくさの時代と現在は全く違うという事を無視されているのでしょうか?
        今の北には南進する能力はありませんし、中国やロシアが北に南進を命じるメリットは無いと思いますが。
        北が南進する場合は、中国若しくはロシアもかなりの支援をする必要がありますが、アメリカの軍事的介入を正当化するだけで南を占領するメリットは全くありません。
        南の価値を過大評価し過ぎではありませんか?

        1. 匿名 より:

          >南の価値を過大評価
          してるつもりはありません。むしろ逆です。たとえば台湾と比べると著しく落ちると考えます。
          おそらくは中国だって同じように考え、台湾よりも価値の低い半島を戦場に選ぶかもしれません。全土が瓦礫化するような戦場に、ね。

          >アメリカの軍事的介入を正当化するだけで
          とありますが、まさか在韓米軍が「不当な存在である」とお考えではないですよね?
          米軍のリソースを半島で消費させることができれば、そのぶん台湾攻略が楽になると中国が考えても不思議ではありません。

        2. はにわファクトリー より:

          匿名さま

          >米軍のリソースを半島で消費させることができれば、そのぶん台湾攻略が楽になると中国が考えても不思議では

          ロシアが3日間で費消した弾薬は英軍全軍が保有する量より多かったとの報道がありイギリスに衝撃が走りました。4日目に負けているということだからす。戦争に備えて軍備を増せと主張するものではないのですが、今般の戦争は始めてしまったらどうにも止められないとよく分かります。StarLink の提供は重大な意味がありましたね。

  16. 元日本共産党員名無し より:

    >対北朝鮮の戦争は韓国単独で戦え、核抑止の傘は貸してやる
    >対中露は韓国を全くアテにしない。韓国は絶対に中共に盾突く事ができない
    本当にごくごく限定された、米側から韓国に期待する事がほとんどない「同盟」ですね。
    松川るい氏を筆頭に、この頃尹大統領には点が高い日本の保守層にもこの米韓同盟の限定された意味をしっかりと徹底して貰いたいです。

    それはそうと、広島には原爆慰霊碑があります。原爆で犠牲になったあらゆる人を弔うモニュメントですが、何故か朝鮮人犠牲者だけを弔う別のモニュメントを韓国人たちがその後、別に建立しました。本当に短慮で浅慮だと思います。ひょっとしたら韓国大統領が公式に来日した時に、今回のG7の首脳の様に広島の原爆犠牲者のモニュメントに献花ぐらいするかも知れない。そうなった方が両国にとって良いことです。しかしその時に朝鮮人犠牲者のためのモニュメントが別にあったらどうなるか。例えば「両方献花する」にしても順番はどうするか。どちらかしか公式には献花しないとしたら問題は出ないか。「すべての犠牲となった人間」の慰霊のモニュメントに朝鮮人が別にあることの意味はどうなるか。どこまで行っても朝鮮人犠牲者を弔うモニュメントは「二流のもの」にならざるを得ない。それどころか公式訪問、公式参拝の場合の厄介でしかない。何となく今回の「二流の同盟」に通じるモノを感じました

    1. クロワッサン より:

      元日本共産党員名無し さん

      >〜何故か朝鮮人犠牲者だけを弔う別のモニュメントを韓国人たちがその後、別に建立しました。本当に短慮で浅慮だと思います。
      >「すべての犠牲となった人間」の慰霊のモニュメントに朝鮮人が別にあることの意味はどうなるか。

      韓国人からすれば、準戦勝国民で“美しい被害者”たる自分達が戦犯国民・敗戦国民の日本人如きと同じ扱いを受けるなどあってはならない事です。

      11 韓国人原爆犠牲者慰霊碑
      http://www.pcf.city.hiroshima.jp/virtual/map/irei/tour_11.html
      【悠久な歴史を通じて、わが韓民族は他民族のものをむさぼろうとしなかったし、他民族を侵略しようとはしませんでした。】

      >ひょっとしたら韓国大統領が公式に来日した時に、今回のG7の首脳の様に広島の原爆犠牲者のモニュメントに献花ぐらいするかも知れない。

      韓国人原爆犠牲者慰霊碑しか訪れない事になっていますよね?

      >どこまで行っても朝鮮人犠牲者を弔うモニュメントは「二流のもの」にならざるを得ない。

      韓国人の被害者コスプレ精神を象徴するモニュメントなので、二流というか二等ですかねぇ。。。

    2. 匿名 より:

      なかなかおもしろいご指摘ですね。喩えは悪いけど「同じ墓に入りたくない」みたいなもんでしょうか。
      献花する順番とか、そもそも献花するのか(したのか)ということも含めて、じつにおもしろい。

      1. はるちゃん より:

        戦争に負けた国とは別の国民である韓国人と一緒に慰霊されるのはご免だという事でしょうね。
        日本による韓国併合は違法であり、現在の韓国は1919年に上海で設立された大韓民国臨時政府が起源であるという事が前提にあるのでしょうね。
        「強制徴用工」問題もこの延長線上にあります。

  17. 7shi より:

    >伝統派…米中二股外交、日本に対しては謝罪要求
    >現実派…親米派、日本に対しては謝罪を要求しない

    韓国という国家のレゾンデートル (存在理由) が 「防共の砦」 であることを考えると、この2つは逆じゃないとホントはおかしいんですけどね。

    それにしても、ホントにコウモリというか事大主義というか・・・北朝鮮がやたらと 「主体 (チュチェ)」 という言葉を使うのは、事大主義への戒めなのかな?

  18. レッドバロン より:

    鈴置さんの朝鮮半島問題、特に米韓関係の考証、分析については違和感とか異議は別に
    ないのですが、ただ、これ韓国と関わりがない一般の米国人にどこまで共有されている認識なのだろう?と思ったりします。
    米中関係の緊迫を受けて、米国メディア、出版社からもその関係の記事、本が多く
    出回るようになりましたが、韓国の動向、特に鈴置氏いうところの「恐中病」について
    触れられている部分が全くない、あるいは極めて少ないからです。

    例えば、「デンジャー・ゾーン(迫る中国との衝突)」(ハル・ブランズ/マイケル・ベックリー著 奥山真司訳 飛鳥新社)という本を最近読みましたが、そこでも韓国とか米韓同盟の「危機」の話なんて全く出ません。
    エドワード・ルトワックの著作に「韓国って何か変だよね」程度の話で触れられることがありますが、彼の著作の中に占める割合からすれば、本当にチラっと触れる程度。
    東アジア情勢にそれなりに知識や関心、意見がある人の間ですらコレですから、一般人ともなるとさらに何にも知らない、興味ない・・でしょう。

    タイトルに「米韓は二流の同盟」なんて刺激的な字句がついてますが、二流と思われているだけマシで、関心すら持たれていない、全くどうでもいい扱いのような気がします。

    米韓同盟、米韓の「腐れ縁」の始まりである朝鮮戦争のアメリカでの「扱い」も個人的に不思議です。
    例えば、ハリウッド映画、アメリカンドラマで第二次大戦やベトナム戦争を扱ったコンテンツは「腐るほど」あるのに朝鮮戦争ものってなんか全然見当たらないんですよね。朝鮮戦争だって万単位のアメリカ兵の戦死者をだした大戦争なのに、何かタブーでもあるんですかね?

  19. シゲ より:

    最近、プライムニュースに鈴置高史さんと真田幸光教授の出演無く松川某とか武藤某の外務省OBばかり。何かおかしいと思っていた所、女神櫻井よし子さん言論テレビにお出になり従来通り、リアリストとしてのお二人の意見十分納得しました。そして今回のデイリー新潮での鈴置さん記事、やはり韓国の恐中病に原因有りとの指摘、同意します。韓国の核保有に対するアメリカの対応にも納得しました。何にしてもキシダは大丈夫か⁉️キシダに芯が無い、何度も外務省の振り付け通り。韓国に全面降伏万歳→日韓関係改善メデタシメデタシには違和感。シンシアリー曰く韓国は変わっていない。然しBSフジよ、お前もか⁉️

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