鈴置論考で読む「台湾を見捨てず韓国を見捨てる日本」
隠れたテーマは「キシダは騙せても国民は騙せない」
「キシダは騙せても世論は騙せない」。抑制の効いた筆致ながら、本質をえぐる優れた論考が出てきました。日本でも最も信頼すべき韓国観察者である鈴置高史氏が、台湾有事と半島有事を関連付け、そのときに日本がいかなる態度をとるか、現在の韓国が日本にとって助けるにふさわしい国なのかを議論する、極めて深いテーマの論考です。しかも、転載先の『Yahoo!ニュース』の読者コメント欄のレベルの高さが、「世論は騙せない」という鈴置論考の正しさを実証しているというオチまで付いているのです。
胡散臭い自称朝鮮半島専門家
半島生命線説の間違い
世間に「コリア・ウォッチャー」、「朝鮮半島専門家」、「半島通」などを自称する人は多いのですが、やはりどこか胡散臭さを感じてしまう理由のひとつは、その視野の狭さにあります。
当ウェブサイトではしばしば、「朝鮮半島生命線説」、「ゼロ対100理論」などの概念を持ち出してきましたが、これらは「日韓関係は死活的に大切だ」、「だから日本は何とか怒りを収め、韓国に譲歩しなければならない」などと国民を騙し、世論を煽ろうとする者たちの主張のエッセンスを抽出したものでもあります。
このうち、「朝鮮半島生命線説」とは、「朝鮮半島が日本の敵対国の勢力下に入れば、日本の安全保障に深刻な脅威をもたらす」という「予想」と、「だからこそ日本は何としても朝鮮半島(あるいは韓国)と良好な関係を築いておかねばならない」とする判断が入り混じった議論です。
※朝鮮半島生命線説とは?
「朝鮮半島が日本の敵対国の勢力下に入れば、日本の安全保障に深刻な脅威をもたらすため、日本は万難を排して朝鮮半島を『日本の勢力』に引き止めておかねばならない」、とする考え方。『前提条件を疑え!「朝鮮半島生命線説」論に潜む罠』等参照。
なんだか、日清・日露戦争の頃から認識が進歩していないように思えてなりません。
最近だと「在韓日本人の救出のために日韓関係改善が必要」
もちろん、朝鮮半島は日本から非常に近い場所にあり、たとえば韓国第二の都市で大規模な港湾施設を備えた釜山(ふざん)市は、対馬から直線距離でわずか50㎞ほどの場所にあります。この釜山市に中国人民解放軍やロシア軍の拠点ができるのは、たしかに脅威でしょう。
しかし、この地を敵対国の勢力下に置かないための努力はもちろん重要ですが、だからといって、「日本が韓国に譲歩」すれば、「この地域が敵対国の勢力下に入らない」、というものでもありません。この2つの現象は、理論的にまったくつながらないのです。
ただ、この手の「朝鮮半島生命線説」、最近だと各所で論破されているためでしょうか、姿・形を変えて、「何が何でも日本が韓国と良好な関係を作らなければならない理由(というよりも屁理屈)」として、しぶとく出現しているようです。
たとえば、最近、某経済新聞の編集委員の方(実名は敢えて挙げません)が、「韓国に在住する日本人の退避のためには、韓国との関係を改善しなければならない」などとする寝言を述べたという情報もあります。外務省あたりに吹き込まれたのでしょうか?
このあたり、「日韓諸懸案で韓国に譲歩しておけば、在韓日本人の避難に役に立つ」という主張は、大間違いです。朝鮮半島有事の際も含め、そもそも日本が韓国に自衛隊機などを派遣することは難しいからであり、また、派遣できたにしても、普段から非協力的な韓国政府が自衛隊に協力するとも考えられないからです。
ゼロ対100理論の罠に嵌っていませんか?
次に、韓国・北朝鮮・中国・ロシアなどについて議論するときに、最低限踏まえておかなければならないのが、「ゼロ対100」理論です。
これは、仮に自分たちの側に100%の過失がある場合であっても、さまざまな屁理屈を駆使し、あたかも相手側にも落ち度があるかのごとく決めつける態度のことであり、中露朝韓4ヵ国に見事に共通して観察される現象のひとつです。
※ゼロ対100理論とは?
自分たちの側に100%の過失がある場合でも、屁理屈を駆使し、過失割合を「50対50」、あるいは「ゼロ対100」だと言い募るなど、まるで相手側にも落ち度があるかのように持っていく態度のこと。『「ゼロ対100」が大手メディアに掲載される時代に!』等参照。
国際法に違反してウクライナ侵略戦争を継続しているロシアの言い分を見ていると、見事にこの「ゼロ対100」理論の塊のようなものです(『ロシアもゼロ対100論で「日本が関係破壊」と逆ギレ』等参照)。
ただ、ロシアや中国、北朝鮮などの「ゼロ対100」理論に引っかかる人は少ないのに、なぜか韓国の「ゼロ対100」理論には自ら好んで引っかかりに行く人が多いのは、本当に謎です。
もしもロシアに対し、「ウクライナに対する侵略戦争は国際法違反だから直ちに止めなければならない」と主張するのなら、やはり韓国に対しても「自称元徴用工判決自体が国際法違反だから直ちに判決を無効化しなければならない」と主張しなければ、理屈に合いません。
あるいは、「(自称元徴用工判決をそのままの状態で放置して)日本が譲歩する形でこの問題の早期決着を図るべきだ」、などと本気で主張するのならば、国際社会に対しても、「ロシアが占領した領土はそのままロシアに割譲する形でウクライナ戦争を終了すべきだ」と声高に主張してみたら良いのではないでしょうか?
きっとご自身の主張の非常識さが理解できると思います。
「日韓問題」ではなく「韓国問題」
さて、自称「韓国専門家」などの人たちについて、どこか信頼ならない理由は、いつの間にか「観察対象」である韓国の視点に呑み込まれ、気付いたら韓国側の主張をそのまま繰り返したりしている点にあるのですが、それだけではありません。
多くの論者が、韓国問題を「日韓問題」だと勘違いしているからです。
自称元徴用工問題を含めた日韓諸懸案についても、本来ならば「①ありもしない事実を捏造し」、「②わが国に無法な内容を要求している」という意味で、純然たる韓国の日本に対する不法行為を構成しているのですが、その本質は「日韓問題」ではありません。「韓国問題」です。
そして、日韓諸懸案も結局のところ、「日韓関係の特殊性」がもたらしたものではありません。「ウソをつく」、「約束を破る」という「韓国の特殊性」がもたらしたものであり、したがって、日本が譲歩したらそれで解決するという問題ではないのです。日本が譲歩すれば、韓国は半永久的に約束を破り続けるだけのことです。
最新鈴置論考の衝撃
韓国観察に「米中」という変数を導入した鈴置氏の最新論考は…?
というよりも、韓国を見るうえで、最も重要なファクターは、残念ながら「日本」ではありません。
「米国」と「中国」です。
残念ながら、米中両国との関係で韓国・朝鮮半島を詳しく議論している専門家は、日本には非常に少ないのが現状でしょう。
その数少ない専門家が、「韓国観察者」を名乗る鈴置高史氏です。
鈴置氏には大きな功績がいくつもあるのですが、まさに「日韓関係がうまく行かない理由」が「日韓関係の特殊性」にあるのではなく、「韓国の特殊性」にあると指摘したことに加え、韓国ウォッチングに「米国」「中国」という変数を導入したことにあります。
いや、鈴置氏は「韓国観察者」と自称していますが、もう少し正確にいえば、現在の鈴置氏の仕事は「韓国観察」ではありません。「日本観察」です。そのことを痛感するのが、ウェブ評論サイト『デイリー新潮』に2月1日付で掲載された、こんな論考です。
台湾有事が引き起こす第2次朝鮮戦争 米日の助けなしで韓国軍は国を守れるのか
韓国人が「見捨てられ」を恐れ始めた。台湾有事となれば北朝鮮が韓国を挑発する可能性が一気に高まる。その時、米国と日本は台湾支援にかかりきりになっているのだ。「一人で戦え」と突き放される隣国は核武装に走ると韓国観察者の鈴置高史氏は読む。<<…続きを読む>>
―――2023年02月01日付 デイリー新潮『鈴置高史 半島を読む』より
「台湾を見捨てず韓国を見捨てる日本」
リンク先の記事の主張、鈴置氏に無断で、当ウェブサイトなりに(やや乱暴に)要約すれば、「台湾を見捨てず韓国を見捨てる日本」、といったところでしょうか。
日韓関係を巡る世間の耳目が自称元徴用工問題に集まっているなかで、鈴置氏は意外な視点を提供します。「台湾有事」からの「第2次朝鮮戦争」、記事タイトルだけを読めば「突拍子もないトンデモ論考」に見えるかもしれませんが、そう感じるのは、内容を読んでいない証拠です。
全部で5000文字を超える、ウェブページ換算で4ページ分の長文ですが、抑制の効いた筆致のわりにいつにもまして説得力があるのは、鈴置氏の文章力もさることながら、外部リンクを散りばめつつ、オープンソースのなかから豊富な証拠を突き付けるその構成力にあるのでしょう。
今回の論考では、記事タイトルにもある台湾有事と朝鮮半島有事の関連です。
米シンクタンク・戦略国際問題研究所(CSIS)が1月9日に中国による台湾侵攻の机上演習を公表したことは、当ウェブサイトでも『中国が台湾侵攻なら日米中に損害=CSIS机上演習で』などでも取り上げたとおりです。
鈴置氏によると、この机上演習を巡り、韓国紙『朝鮮日報』の主筆がコラム記事で、「台湾有事の際、北朝鮮が韓国に挑発を仕掛ける可能性がぐんと増す」ことを指摘したと紹介しています。
鈴置氏が訳した朝鮮日報主筆の主張をさらに要約すると、「中国も北朝鮮も、侵攻時には最初に空軍基地にミサイルを撃ち込み、多くの戦闘機を破壊すると見られる」としたうえで、北朝鮮の奇襲・南侵が実現した場合の被害は「台湾以上」、などとするものです。
戦争開始なら最初にミサイルが空軍基地を襲う
ちなみにこの主筆は、中国による台湾侵攻が実現した場合、韓国は中立を守るとの前提で記事を書いたそうですが(※この点についてはCSISの机上演習も同じ)、鈴置氏は冷徹に、こう指摘します。
「ただ、台湾有事が朝鮮半島有事を引き起こす可能性が高いと見る軍事専門家が多い。在韓米軍が台湾支援に回れば、中国にそそのかされなくとも北朝鮮は対南挑発への動機をぐんと増すからです」。
実際、CSISの机上演習でも、「米軍は韓国内の戦闘機の半数を『他の地域』(=日本)に動かして運用するのが最善」と指摘されており、鈴置氏も「半島に緊張が走った瞬間、在韓米空軍は戦闘機などほぼすべての航空機をいったん日本に移す」との予想を示しています。
「2017年に米朝間で戦争の危機が高まった際にも、在韓米軍に所属する多数の戦闘機が日本に飛来したことが確認されています。当時、米軍は韓国に住む米国籍の非戦闘員の日本への避難訓練を実施しましたが、退避が必要なのは市民だけではありません」。
市民だけではなく、大量の空軍機をも日本に退避させる、ということでしょう。
実際、北朝鮮は経済難により弱体化した空軍力を補うように、短距離弾道ミサイルの開発を急いでおり、鈴置氏が記事冒頭で引用した朝鮮日報記事の「戦闘開始時にミサイルが空軍基地を襲う」シナリオの実現可能性は高そうです。
日本の有事との関わり:協力を必要としているのはむしろ韓国の方
ここまでの指摘でも目からウロコがガサッと落ちる思いをするのですが、鈴置氏の「韓国観察者」ではなく「日本観察者」としての視点は、ここからが本領を発揮します。
「日本は韓国空軍機の緊急退避を受け入れるのでしょうか」。
「鈴置:受け入れません。まず、それを可能にする法的な取り決めがありません。それに、台湾救援で手一杯な時に『第2次朝鮮戦争』への巻き込まれは迷惑至極です」。
「そもそも国民感情が許さないでしょう。日本の足を引っ張り続けてきた韓国から、都合のいい時だけ助けてくれと言われるのです。普通の人なら怒りだすはずです。韓国空軍機を受け入れれば、日本が北朝鮮の攻撃の的になるのです」。
…。
この記述、日本が来るべき半島有事にどうかかわるかという点に対する、一種の「予言」のようなものでしょうか。
そのうえで、本稿冒頭でも取り上げた、「半島有事の際に備えて日韓関係の改善が必要だ」とする自称有識者の寝言に対して、鈴置氏は容赦ない鉄槌を下します。
「『半島有事の際、日本人退避に自衛隊機を送ろうにも今のままでは韓国が許可しない。だから『徴用工』問題などで韓国に譲歩して関係を改善すべきだ』と主張する日本の専門家がいます。これはまったくの事実誤認です。韓国にとってこそ、日本との協力が死活的に必要なのです」。
そんな「専門家」――。いったい誰なのでしょうか、とすっとぼけて見せたいところですが、敢えて実名を挙げる価値すらありません。重要なのは、「日本が韓国との協力を必要としている」のではなく、「韓国こそが日本との協力を必要としている」という指摘でしょう。
半導体で韓国ではなく台湾を選んだ日本
そして、引用箇所は前後しますが、もうひとつ、鈴置論考では極めて重要な事実を指摘しています。
「すでに、日本は中国に立ち向かうためのパートナーとして、韓国ではなく台湾を選びました。台湾の半導体メーカー、TSMCは熊本県に工場を建設中です。日本政府が積極的に誘致した結果で、この工場を中核に高性能のロジックの生態系を作るのが目的です。誘致のため、5000億円近い補助金も出します」。
この記述、なぜか日本の「(自称)韓国専門家」がこぞってスルーする論点です。
米中半導体戦争は鈴置論考で何度も繰り返し取り上げられている重要な論点ですが、米国陣営のなかで、日本が韓国ではなく台湾と手を結んだという事実は、「朝鮮半島生命線説」にとっても都合が悪いためにスルーされているのでしょうか。
実際、貿易統計を確認しても、すでに台湾は韓国を上回る貿易相手国に浮上しており(※この点については余裕があれば一両日中にも別稿にて議論します)、日台は産業、経済面でも結びつきを強めつつあることは明らかです。
ただ、これも考えてみれば興味深い点でしょう。
鈴置氏も指摘する通り、韓国のサムスン電子のロジック部門も技術水準ではTSMCに続き世界第2位の水準を誇るはずですが、「サムスン電子を誘致しようとの声はまったく起きなかった」(鈴置氏)からです。その理由を鈴置氏はこう指摘します。
「韓国という国が中国側に付く可能性が台湾と比べ、はるかに高いからです。実際、ここに至っても米国が画策する対中半導体封鎖網にも韓国は参加を渋っています」。
このことを、日本の宏池会政権はいったいどこまで認識しているのでしょうか。
鈴置氏は、先ほども引用した朝鮮日報主筆の記事の文脈で、台湾有事と半島有事の違いについて、次のように指摘します。
「中国が在日米軍基地を攻撃すれば、そこは日本ですから当然、自衛隊が守ります。米国の基地使用を断る可能性も低い。台湾防衛は日本にとっても必要だからです」。
「では、半島有事の際に日本が在日米軍基地の使用を認めるか――。<中略>日本のある専門家は以下のように解説しました。『台湾有事の際に米国は韓国に対し、台湾への支援までは求めない。しかし、付随して起きる半島有事は単独で対処せよ、と通告するだろう。これが米軍の本音だ』」。
要するに、日本としては台湾有事において「中立」を守るという選択肢はないのですが、半島有事の際には不介入を貫くという選択肢が出て来るのです。
騙されなくなる日本の世論
日本に非を認めさせる努力しかしていない韓国外交部
こうしたなかで思い出しておきたいのが、当ウェブサイトの『「日本に非を認めさせる努力」しかしていない韓国政府』でも指摘した、「韓国政府・外交部が行っているのは、『問題を解決する努力』ではなく、『日本に非を認めさせるための努力』に過ぎない」、という点です。
この「日本に非を認めさせるための努力」しかしていない韓国の不誠実極まりない態度は、来る半島有事にいかなる影響を及ぼすのでしょうか。
鈴置氏は『日本を騙すのに忙しい外交部』と題した小節で、こう指摘します。
「楊相勲主筆のように厳しい現実認識を持つ韓国人は多くない。典型的なのが外交部です。『徴用工』問題ではまだ、日本政府に謝罪させようとか、日本企業にカネを出させようとか、どさくさにまぎれて『日本の植民地支配は違法だった』と認めさせようと小細工を弄しています」。
この記述、まさに当ウェブサイトに「カズ」様という読者の方から寄せられた、、こんな趣旨の心無いコメントとも整合しています。
「ことの本質は、『歴史問題』という名の『日本の債務』を問う問題であり、尹錫悦政権が示したのは『呼応すれば罪が確定』の解決策。韓国政府は自称元徴用工問題を巡って『日本に非を認めさせるための努力』しかしていない。したがってそもそも『呼応すること』自体が適切ではない」。
では、鈴置氏は日本のいくつかのメディアが報じた「日本政府はおわびの談話などを承継する意向」、「日本政府は求償権放棄を要求している」などのストーリーを、どう考えているのでしょうか。
「日本政府も『植民地支配を痛切に反省する』村山談話の継承を表明して応える方向と1月29日に日本経済新聞が報じました。が、これには日本の保守層から早くも反対の声が上がっています。安倍晋三・元首相の打ち立てた『もう二度と韓国には謝らない』とのドクトリンを打ち砕くからです」。
「韓国紙はしきりに『日本政府が徴用工らの求償権の放棄を求めているが、これには韓国政府が難色を示している』と書きます。これも罠です。韓国側に求償権を放棄させるということは、とどのつまり、日本側に一時は債務が存在したことを日本政府が認めたことになるのです」。
まさに「一蹴」、という表現が適切でしょう。
「キシダを騙せても世論は騙せない」
ただ、鈴置氏の読みの深さは、議論がここで終わらないことにあります。
「しかし、『キシダ』は騙せても日本の世論は誤魔化せません。それどころか、こんな猿芝居を演じ続ければ、日本人をますます怒らせてしまいます。韓国の外交部は狡猾な外交ゲームを展開しているつもりでしょうが、朝鮮半島有事を考えると、国を亡国の道に追い込んでいるとしか思えません」。
「ただの猿芝居」を「狡猾な外交ゲームを展開しているつもり」になっている韓国外交部。そんな猿芝居にわざわざ騙されに行く宏池会政権。それらを冷徹に眺める一般の日本国民。
こんな構図が見て取れる、というわけです。
ちなみに、鈴置論考の末尾には、非常にゆゆしき指摘もなされていますが(記事タイトルでもだいたい想像がつくと思います)、これについては本稿では敢えて引用しません。どうか直接、鈴置論考で確認していただきたいと思います。
それよりも本稿で考えておきたいのは、やはり一般の日本人が、新聞、テレビといったオールドメディア、それらのオールドメディアを操る官僚機構などが仕掛けるウソに、容易に騙されなくなり始めているという事実です。
今回の鈴置論考に含まれる「『キシダ』は騙せても日本の世論は誤魔化せません」のくだりに思わずポンと膝を打った方も多いのではないかと思います。なぜなら、新聞、テレビなどを見ていてもわからない疑問が、ネット記事を見て氷解する体験をする方は、きっと間違いなく増えているからです。
考えてみれば、仮に現代社会にインターネットが存在していなかったならば、私たちは鈴置論考を読む機会すら得られなかったかもしれません。実際、デイリー新潮というウェブ評論サイトに掲載され、『Yahoo!ニュース』などに転載されることで、多くの人がこの論考を目にしているからです。
読者コメントが鈴置論考の正しさを実証
しかも、よく「『Yahoo!ニュース』のコメント欄はレベルが低い」などとしたり顔で主張する人もいるのですが、少なくともデイリー新潮から転載された鈴置論考に関していえば、高評価を得ているコメントに「低レベル」と思しきものは見当たりません。
実際、今回の『Yahoo!ニュース』の読者コメント欄には、こんな趣旨の書き込みもありました。
「『地政学的に韓国を西側に留めておく必要がある』など、今の時代に必要ない。『対馬が最前線』、望むところだ。都合の良い時だけ『用日』などと擦り寄られたらかなわない」。
「韓国は日本にとって極めて近い隣国で、日本の同盟国である米国の同盟国であるため、本来ならば協力を考える関係であるはず。残念ながら韓国にとって日本は不倶戴天の敵らしいし、台湾有事でこちらはそれどころではなさそうだ。米国から見ても韓国が頼りになる味方とはいえないだろう」。
自称専門家らの「日本の安全保障のためには韓国との関係改善が必要だ」とする主張が、これでもかというほど粉々に論破されていて、ちょっと気の毒になってきます。
いずれにせよ、今回の鈴置論考の隠れた重要なテーマは、まさに「『キシダ』は騙せても日本の世論は騙せない」であり、その事実を読者コメント欄が証明してしまうというのは、本当に小気味よい話と言わざるを得ないのです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
おはようございます。いつものように本ブログを読んだ後に鈴置さんの論考を通読させていただきましたが、めから落ちるうろこ量が最も多かった気がします。
「キシダは騙せても世論は騙せない」というお言葉、秀逸ですね。
日韓関係が米中関係の変数なのはその通りなのだと思います。
外部要因で覆るのなら、日本側の譲歩には意味がありません。
・・・・・
>半導体で韓国ではなく台湾を選んだ日本
日米が発揮を期待するのは、対中での fighting spirit (闘志!)
韓国が発揮をしているのは、対日での whitening spirit(美白?)
m(_ _)m・・。
自己都合のみを優先し、足並みを揃えない韓国。(亡国の道?)
*台湾を選ぶのは考えるまでもないことですね。
ヤフーのニュースコメント欄はどうも「住み分け」が出来ているんじゃないか、って
思うんですよね。
韓国や野党が不利だったりする記事には「アンチ自民」や「もう日本終わりだよ」勢は
近寄らず、逆に彼らの好みに合う記事に群がってコロニーを築いている……
統計を取った訳ではないので、あくまでも私個人の印象ですが。
ヤフコメを沢山付けると記事のランキングが上がって人の目につく。読む人が増えると都合が悪いので、あえてコメントしない。
日本オワタ記事は徹底的に盛り上げて賛同する。そして人の目に触れさせ世間の空気を誘導するし、多くの肯定コメントが付いていることで無関心層にも「これが世間の多数意見なのだな」と思い込ませる。
と、私は考察します。
北の侵略に対して、日本の米軍基地使用は死活問題です。
しかるに、日本に嫌がらせをして、緊急時に米軍基地使用を拒否られる事を想定出来ない韓国人に理論と言葉で説得出来ると思うのが間違いです。
彼らは今の行動が未来にどう影響するか考える能力がないからです。
話し合いで解決出来ない事は世の中にはあります。
「韓国の政治家はウリと自分の保身が最優先であり、国益は無視される」
これで非合理な反日反米が大体説明できます
韓国が非合理な行動に走る理由は
こちらのサイトでも詳しく紹介されています
【ゆっくり解説】梨泰院事故と韓国的価値観 part2/2
https://oogchib.hateblo.jp/entry/2023/01/29/205654
このサイト、自分も読んでます。
半島をわかりやすく説明してる稀有なサイトの一つです。
鈴置氏の論考は、日本に対しての警鐘ですよね。
韓国を見習い、日本も核攻撃ができるようにすべきですね。
でも、韓国には核を持たせ、日本は丸裸のままにさせておく、
謎市民が暗躍しそうな予感。
こんな記事も出てきてますね。
韓国内で核配備論浮上 東アジアの安保バランスに波及
朝鮮半島
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM2774E0X20C23A1000000/
私は朝鮮半島を西側につけておいた方が日本の国防にプラスであると認識しています。
しかしながら
> 「日本が韓国に譲歩」すれば、「この地域が敵対国の勢力下に入らない」、というものでもありません。
という認識に同意します。
日本の国防拡充を嫌う諸勢力の前で公言しづらい
「現状の日本の防衛体制では朝鮮半島を味方につけないと厳しい、故に防衛体制を拡充して対馬・山陰が最前線になっても対応できるようにしよう」
という論を推したいところです。
コレ、ソ連対策で北海道の陸自の装備が良いものを優先的に配備した歴史を拡大して繰り返すというだけです。
さすがに鈴置論考は奥が深いです。最近北朝鮮が盛んにミサイル発射を繰り返すのも、実は台湾海峡有事に際しての自らの存在感をアピールするためだと気づかされました。
一旦台湾海峡で紛争が起きると第2次半島有事に火がついて、更に中国のパートナーであるロシアからも火事場泥棒部隊がやってきてと、導火線のように次々と拡大する可能性を日本はもっと真剣に考えておく必要がありそうです。
戦争を放棄すれば自分は安全だと思い込む日本人は、どこか台湾有事でも中立を守れば自分は安全だと考える韓国と似ているところがあります。
そんな方々はあちら系の工作員の様な気がします。
又はストックホルム症候群の亜種かな?
同感です。うーむ、どこまで侵蝕されているのだろ。
本日の読売新聞に、
ドイツのクーデター計画の記事が載っていました。
「ドイツ帝国の再興」を唱えているのだそうです。
何か、某 宇宙世紀のロボットアニメの世界観が
目の前に現れたようです。
で、ふと思ったのですが、
表の陰謀として、狂信・異常として、
レッテルを張りスケープゴートにすることで、
又かと、注意力を散漫にさせ、国民の目を欺き、
「これは変だぞ」と言う直感を鈍らせ
(バカッター)
その裏では、本当に、
陰謀が張り巡らされているのではないかという直感です。
(コラボ問題)
マスコミ 政治家 官僚 法曹関係 軍人 警察関係
コメンテーター と称する輩達
裏の陰謀に加担していることに
気づかずにいるのかも知れませんが
裏で蠢く、陰謀論者が一番都合が悪いのは、
・数字、データ、過去の事実を元に、
知的好奇心と言う名の、考えさせる言論
・広い視野、異なる視点で、正論を述べる観察者
チョットした隙きから、
闇から闇へ葬られるのではないかと 心配です。
ですが、この先、コラボ問題、統一教会のように、
少しずつ、水面下での工作が
白日のもとに、晒されるのではないかと言う
期待も持っています。
やはり、時代の流れには逆らえませんからね
>「人は運命には逆らえませんから」 byルイ・マシュンゴ
「彼らは、火薬庫の横で火遊びをしていることに気づかない」
ヤン.ウェンリー。
「彼らは火薬庫の横で火遊びをしていることに気づかないらしい」
ヤン.ウェンリー。
「彼らは火薬庫の横で火遊びをしていることに気づかないらしい」
ヤン,ウェンリー
>半導体で韓国ではなく台湾を選んだ日本
サムスンが得意の半導体はメモリー半導体で、コモディティー化しつつある。
コモディティー化する液晶に社運を賭けてつぶれたシャープのような運命をたどるのではないか。
>「朝鮮半島生命線説」
確かに日本が日清戦争、日露戦争を戦った理由は大国に半島を取られたらヤバイことになるという理由です。
朝鮮半島は「日本の喉元につきつけられたナイフ」という表現もあったように記憶しています。
戦闘機も潜水艦もミサイルもない、日清、日露のころとは比べられないくらい朝鮮半島の戦略的価値は低下していると思います。
朝鮮半島にミサイル発射台や軍用空港・基地があると日本列島攻撃に便利なので戦略的価値は下がることはないと思われます。
時代が変わっても最終的には歩兵で占領する必要が出ますので朝鮮半島から輸送艦で陸上戦力輸送というのも考える必要があります。
ただ、日本側が防衛体制を強化して対応する道もありますので「半島をとられてもヤバくないようにする」方が確実かなと思います。
特に韓国が信を置けないというのが「日韓関係改善が国防に資する」論の致命的なところかと……
海を越えて陸上戦力を展開するのはかなり大変です。例えば、自衛隊や米軍も保有しているLCACだと、戦車ならば1輛、歩兵ならば1個中隊程度しか一度に運べません。従って、1個師団程度の展開しようと考えたら、数百隻のLCAC(あるいは同程度の上陸用舟艇)が必要になります。自衛隊はもちろん、米軍でもそんな数は持ってません。ゆえに、大型輸送艦が着岸できる港湾施設の確保、そしてその港湾までの海上ルートの安全性を確保するための制海権と制空権の確保ができない限り、日本に陸上の大部隊(最低でも数個師団)を上陸させることはできません。韓国軍はもちろん、中国軍でもそんな能力は保持していないと思います。それゆえ、現実性があるのは、夜陰に乗じてLCAC、特殊潜航艇もしくは偽装漁船などで特殊部隊(最大でも1,2個中隊程度)を潜入させ、破壊工作を実行させる程度だろうと思います(もちろん、それはそれで厄介ですが)。(*)
(*) 同様の理由で、陸上自衛隊の大部隊を朝鮮半島、もしくは中国本土に上陸
させるのは相当な困難を伴います。全部コトが済み、保障占領をしようか
という段階にならないと、陸自にそのような出番はないと思います。
以上から考えて、中国(and/or 韓国)が日本を攻撃する場合、専らミサイルによる攻撃であろうと思われます。すでに中国は中距離弾道弾を山ほど保有していますので、わざわざ朝鮮半島南部に配備する必要性はほとんどありません。また、韓国軍は玄武シリーズと呼ばれる巡航ミサイルや短距離弾道弾を、それなりの数すでに配備中ですが、これらへの対応は一応考えておいたほうがいいかもしれません。日米安保条約が有効である限り、韓国が単独で日本を攻撃するという事態は考えにくいのですが、一応想定はしておいたほうが良いと思います。
このように考えていくと、朝鮮半島南部が「敵」に回り、済州あたりを根拠地にして、対馬海峡から日本海にかけてウロチョロされるようになると、確かに鬱陶しいことには違いありませんし、国防上けしてプラスにはならないでしょうが、致命的なマイナスになるかと言われると、かなり疑問があります。
状況に深く依存するため、簡単には断言しかねますが、日本に対する「脅威」という意味では、パターンがある程度限定されるため、対応策の検討と準備が十分にできれば、いざとなれば朝鮮半島南部を見限ってもなんとかなるようにも思います。
>いざとなれば朝鮮半島南部を見限ってもなんとかなるようにも思います。
仰る通り、北朝鮮は無論のこと中国にも日本に陸上戦力を投入する気持ちも戦力も無いと思います。
また、あてにならない韓国軍との協力を前提に安全保障政策を考えるべきではありません。
有事における友軍による突然の手のひら返しは、日本にとって大きなリスクです。
有事における連携で、突然無理難題の条件を突きつけられる可能性が大きいと思います。
信頼できない国は、敵対国になり得ることも含めて体制を整えておくことが必要ですね。
現代の戦争はタマを撃ちあうだけが戦争ではありません。ガチにぶつかり合うより遥か以前にソフトな戦争は始まります。例えば沖縄や北海道に大量の移民を送り込み政治家を巻き込んで独立させる方法など、キャベツ作戦やサラミ作戦とか(詳しい内容は忘れました)
その場合は朝鮮半島の地政学的重要性はあまり関係ありませんが、日本に47万人いる在日朝鮮人や帰化した中国人がどの程度呼応するかは分かりません。
朝鮮半島関係の陸運と朝鮮半島近海の海運が止まった時の影響と、台湾関係の陸運と台湾近海の海運が止まった時の影響を比べれば、「朝鮮半島生命線説」より桁違いに「台湾生命線説」の方が重要なのは明らかなのに、財界等がそう明言しないのは何故なんだろう?
日本の財界は既に半島工作員に乗っ取られているの?
名前がなぜか途中で切れてしまった。
心のなかでは思っていても、そんなことを明言したら中国関係者に目をつけられてチャイナビジネスに影響があるからじゃないですかね?
日本防衛にとっての朝鮮半島の戦略的価値の大小についてならば,むしろ明治時代のほうが現代よりも価値が小さかったと思いますが.
明治時代の兵器とそれに基づく戦術では,揚陸予定地の日本側の防御力を削ぐ手段として極めて有力な航空爆撃や短距離弾道ミサイルも存在せず,ヘリやエアクッション艇を活用しての短時間に地上兵力を強襲揚陸する戦術も不可能だった当時,朝鮮半島が敵勢力の支配下に入ったとしても敵が日本に攻め込むことはほぼ不可能でした.
しかし今ならば朝鮮半島南部に射程がせいぜい1000キロの短距離弾道ミサイルを大量に並べておきさえすれば,日本のほとんどの空自基地とそこに配備されている戦闘機の大半を先制攻撃で破壊し尽くせます.大半の海自基地とそこに停泊している護衛艦も同様の運命ですね.
この後,短距離弾道弾よりも攻撃精度が高く大きな弾頭を搭載できる航空機からのミサイルや爆弾による攻撃によって強襲揚陸予定地を叩けば,敵の強襲揚陸に対する日本側の防御力の相当部分は削がれます.
それでも例えば九州を制圧できるほどの大規模な陸上部隊を海を越えて日本に揚陸することは,現代の軍事技術をもってさえも現実問題として相当に困難です.それが海という天然の防壁の有難さです.
自衛隊+在日米軍相当の兵力&補給力規模の同盟国軍相手に,現時点で朝鮮半島を起点として九州制圧作戦を成功させられるのはアメリカぐらいでしょうし,近未来まで考えても共産チャイナが実施可能になるかどうかでしょう.
航空機もミサイルもなく敵側が上陸予定地点を予め叩く手段としては艦砲射撃(それも太平洋戦争の時代とは比較にならないほど貧弱な破壊力と射程しかなかった)だけしかなかった明治時代には,そんな揚陸&日本の一部制圧作戦は,現代と比べても更に遥かに困難でした.
つまり明治時代に日本防衛のために征韓論はを唱えた人々は,当時の軍事技術にとっての海という天然の防壁の強靭さを余りにも低く見積もり過ぎ,不必要に恐れすぎたが故に,朝鮮併合という百年後にも祟り続けるような致命的なミスを犯したのです.
纏めますと,
1.明治時代は現代以上に日本にとっての朝鮮半島の戦略的価値は小さかった.(少なくとも明治の日本が大陸を侵略する野心とその野心実現のための足場として朝鮮半島を使おうという考えがなかったのならば)
2.ミサイルや航空戦力を用いた経空攻撃が可能な現代においては,朝鮮半島の戦略的価値は明治時代に比べて大きくなっているのは確かだが,少人数の特殊部隊による上陸ならばともかく日本の一定地域を制圧できるだけの大規模な陸上兵力の揚陸の大変な困難さを考えると,朝鮮半島無しでも日本の国防は破綻しない(ので,少なくとも現時点で判断すれば日本防衛にとっての朝鮮半島は致命的に大きな戦略的価値を有していない…但し,共産チャイナの軍拡次第では「大丈夫」と言えなくなる将来を迎える可能性はゼロではないので共産チャイナの軍備拡大は日本として良く注視して必要な軍備の増強で対応して行くことが日本として不可欠).
3.帝国主義が世界を席巻し危機意識に満ちていた明治時代の人々はぬるま湯に漬かって平和ボケしている現代の我々と比較するまでもなく非常に賢く偉かったと思うが,こと朝鮮併合に関する判断だけは余りにも愚かだった.
明治の頃になぜ朝鮮半島が国防上重要だったのかは自明とすら言えます。当時の日本の国力では、北海道北部・樺太と朝鮮半島の両方で同時に戦端が開かれた場合に対応できませんでした。つまり、朝鮮半島をロシアの手に渡すということは、なんとしてでも避けねばならなかったのです。李氏朝鮮なり大韓帝国なりが攻めてくるということなど、当時でも全くの想定外だったでしょう。
北海道北部・樺太と朝鮮半島の両方で同時に戦端が開かれた場合に対応できませんでした。
それは今の日本でも同様ですよ.北海道北部・東部(つまり樺太と北方領土とから)と台湾・尖閣諸島(つまり共産チャイナから)とでタイミングを合わせて戦端が開かれたら,自衛隊単独ではおろか在日米軍が全面参戦してくれても対応は相当に困難です.
そしてその時に朝鮮半島から大量の短距離弾道ミサイルや巡航ミサイル(無論,非核)を撃たれ,また航空攻撃をされれば,自衛隊も在日米軍も東西に分断されてしまい,日米は必敗でしょう.
そういう点では,北東~南西に細長い形状の国土を持つ日本にとって,大陸勢力側に遠く離れた2個所以上で同時に仕掛けられたら,在日米軍が全面的に協力してくれても日本の国防は破綻するという状況は明治時代と何も変わっていないし,朝鮮半島が大陸勢力の支配下に入った場合の日本の致命度も当時と変わらないかそれ以上になっています.
或いは以前も書いたと思いますが,(台湾を奪われた後に,飛び石戦略によって南西諸島を次々に奪われた結果として)南西諸島からと朝鮮半島からとで共産チャイナに九州を挟み撃ちにされれば,日本にとって九州を防衛することは不可能になりますし,その場合,西日本の相当部分も最終的に共産チャイナ側に奪われてしまう虞が強い.
そういう意味で龍さんの指摘は反論になっていませんよ.今でも同時に複数個所で仕掛けられたら日本防衛は破綻するという状況は変わっていないのですから.
日本が二正面を独力で防衛する能力を持たないのは昔も今も変わらないという点についてはほぼ同意しますが、その二正面が同一の相手であるか、複数の相手であるかは、戦略的にかなり異なった状況になります。
明治の頃、ロシアは露骨な南進政策を取っており、不凍港の確保と太平洋への出口を確保するために日本を攻撃する可能性がありました。当時の機動力を考えると、本州からの増援にはかなりの時間がかかることを覚悟しなければなりません。それと同時に朝鮮半島から九州に向けて攻撃を企図された場合、北海道と九州とに同時に増援を送るだけの能力はありませんでした。
翻って現在、まずもって中国とロシアが共謀して日本を攻めるという戦略的意図が全く見えてきません。中露が結託し、東アジアからアメリカの勢力を完全に駆逐しようということでもない限り、中露が共謀して日本を南北から同時に攻めるというシナリオはありえないだろうと考えます。それは、中露双方がお互いに対して根深い不信感を持っていること、そして中露両国ともそれほど大きな揚陸能力を持っていないという点だけでも明らかですし、明治の帝国陸軍と現在の陸上自衛隊の火力の差を考えれば、そんなに簡単な話ではないことはすぐに分かるでしょう。
もちろん、軍事的合理性だけで世界が動いているわけではありませんし、特に中露のような事実上の独裁国家は突然なにこそやらかすか完全には予測しがたいため、絶対にありえないとまでは断言しませんが、戦略的目的もなく軍事的合理性もないようなシナリオを提示して議論しようというのは、議論のための議論以上ではありません。
さらに、明治の頃の軍事技術や輸送手段と現在のそれをごちゃまぜにして議論しようとすること自体、全くの無意味であると考えます。
日清戦争前に清は当時の最新鋭軍艦「定遠」「鎮遠」を含む4隻で長崎に勝手に上陸し水兵が狼藉をはたらくという「長崎事件」を起こしている。
朝鮮が清の影響下に入り艦隊などを置かれたら日本の制海権を含めた安全保障にとって大打撃だったろう。
ちなみに日清戦争で定遠は沈没、鎮遠は鹵獲の憂き目にあっている。
>朝鮮併合に関する判断だけは余りにも愚かだった.
これは戦争に負けたから言える結果論。
当時も併合に反対する人は多かったと聞く。伊藤博文は「金がかかりすぎる」ことを理由に併合に反対だった。
なぜ併合したのか。大国の顔色をみながらウロチョロする今の北朝鮮、韓国に見られる行動の特徴が当時もあったのだろう。主権国家として任せておけないということではないか。
1つの例は「露館播遷」国王がロシア公使館に逃げ込み、そこで1年以上執務したという仰天の事件。この時期に発行された朝鮮の貨幣にはロシアの紋章に似た鷲が刻印されている。さすが双頭ではなく単頭だが。
多くの人に認識されているように、朝鮮併合はロシア対策ですね。
朝鮮半島をロシアに取られてしまうと北海道から九州までロシアからの侵攻に備えなければならなくなります。
当時、ロシアが北海道への侵攻を計画していることは明らかでしたので。
当時親ロシアであった大韓民国に危機感を持ったが故の挑戦併合であったと思います。
今から思うとほかに手立ては無かったのかと思いますが。
現在の世界情勢も、東西で混とんとしてきました。
日本の将来戦略を検討する組織はあるのか、機能しているのか、大変気になります。
岸田首相の言動を見ていると、この日本に、戦略を検討する組織も戦略案も何も無いように感じるのは私だけでしょうか?
まあ、プサンに、中国が持ってる射程400kmのロシアの地対空ミサイルS-400が配置されると、大分より北側の福岡、広島、松山あたりも射程内に入ってしまい、飛行機は飛べなくなってしまいますね、戦時は。
まあ、数が少ない感じのS-400を最前線まで持ってくる可能性は少ないですが。一番数の多い、S-300系とその中国製のHQ-9はタイプにもよりますが、だいたい射程200kmが中心なので、その際は、対馬は火勢されるが、福岡には届かない(多分w)。
あと、HQ-19とか言うS-400に近い中国製のは、射程も配備数も分からないが、射程400kmな雰囲気があり、増勢されれるとS-400同様に厄介に。
(択捉島にロシアのS-300があるので、北海道東部はすでにこの状態)。
もう台湾は中国に乗っ取られていて、海自と米海軍が壊滅した、という前提下での話ですが、中共は海軍所属の揚陸艦艇だけで、一万人くらい揚陸能力はあるそうなので、そのくらいは九州に来ることはできますね。また、5900隻以上ある中国籍の民間船を徴用すれば、あと数万名くらいは「上陸するだけなら」できるのでは。
(1982年フォークランド紛争時、強襲揚陸艦2隻と揚陸艇8隻ヘリ11機ぽっちで2個旅団–8個大隊1万名上陸させてます–兵員輸送は客船等9隻で、港湾なしで)
その数万人で、九州全島は占領できるのか、維持できるのか、補給を維持できるのかは、また別問題ですが(有り体に言えば無理とは思いますが)。
すべて中共に都合よく行くとは思いませんが、日米だって都合よく行くとは限らない訳で、とりあえず「妨害(友軍の)」がなければ中共は侵攻する能力はある、のは押さえていたほうがいいです。
岸田文雄氏は、東大法学部受験に3回失敗して初めて「俺には東大は無理だ」と気付いたそうです。
普通の人なら、2回も失敗すれば気付くと思うのですが、岸田氏は3回失敗しないと気付かない人間として、この世に生を受けられたようです。
長男・翔太郎氏の政務秘書官起用についても、内閣機密情報漏洩疑惑事件に続いて外遊同行先での公用車による観光・買い物疑惑事件と2回も失敗しているのに、辞めさせるどころか「公務の一環だ」と擁護する始末です。
私が何を言いたいか、お分かりと思いますが、このままでは韓国に3回騙されないと韓国という国の正体に気が付かないのではないかと心配です。
更に心配なのは、交渉相手の韓国大統領・尹錫悦氏が、韓国の司法試験に9回失敗しても諦めず、10回目に見事合格していることです。岸田文雄首相と尹錫悦大統領を比べると、尹錫悦大統領の方が根性があって簡単に諦めるような人間ではないことも不安の種です。
長男・翔太郎氏の件、同行記者団がいるのに報道は週刊新潮からっておかしくない?
新聞記者から「公用車を使った」「仲間と地元のレストランで食事した」程度の情報をもらって、週刊新潮が思いっきり膨らまして書いてるような気がする。
あの記事を注意深く読めば「ビストロ」がまるでフランスにある高級レストランのような印象操作をしている。ビストロって普通名詞で日本語なら「大衆居酒屋」程度の意味だけど。
岸田氏は「二度あることは三度ある」という言葉よりも「三度目の正直」という言葉の方がお好きなのでしょう。
キシダの心境がイマイチわからない。2度も「騙された」なら韓国も外務省もそう簡単に
信用するような心境にはならないと思うのですが・・・。
骨の髄からの事なかれ主義の役人気質なんですかね?
台湾防衛時、北国が南国に侵攻する事は
シュミレーションによく出てきます。
但し、その時北国のメリットが解りづらいのです。
あまりメリットが無ければ、中共からの指示を無視
するという手もあります。 実行する為のメリットてな~に?
南国をあげる、と言われても当然の事だし。
北国が欲しがる一番のネリットは、日本をあげる!!くらいでないと
割に合わないと思います。
南国の航空機が日本に避難する・できるという
設定が不明ですよね?
侵攻開始と同時に全ての飛行場をミサイル攻撃し
滑走路・航空機を破壊するのは
軍事の基本的な常套手段です。
その避難してくると称している航空機は
南国が日本に空襲しに来る航空機なのではないでしょうか?
半島の人達の考え方からすれば、日本を攻撃する事は
自明の事です、
ps。
半島に滞在している日本人は自衛隊が救助に行く事は
立憲共産党により禁じられておりますので、救助に行く事は
できません。 もし、その時が来た場合は必殺の呪文
「九条」を唱えて下さい。 第二次大戦末期には
必殺技「九条」が無かったので、半島でも大変な事に
あったと聞いております。 できれば、兆候の段階で
日本にお戻りになる事を願っております。
半島に行く事自体間違えているのですがね。
「文(ムン)がつき 尹(ユン)がこねし 毒まんじゅう 性懲りもなく 食ふは岸田か」
それでも「キシダ」さえ騙せればそれは日本国の決定になりますから、最近の向こうさんは日本の外務省とでも連携しているような動きで「キシダ」(後「ハヤシ」ですか)を騙しにかかっているように思えます。
中国人なんかは同国人に自民党員になることを勧めているそうですし、ある意味、政権の動かし方は多少あちらさんのやり方から得るものもありそうですね。
あまりにも日本国民は国に抵抗しなさすぎでした。
だってみんな投票になかなか行かないもんね。あと野党がダメ過ぎて地方なんて特に自民党くらいしか入れ先ないし、結局自民党の親玉さえ押さえたら日本なんてチョロいと思われてるんだろうな。
「キシダは騙せても世論は騙せない」
でも、ヘンな使命感に目覚めて決断しちゃう危険はずっとあるんだよな
情弱さんっぽいし、マスコミの飛ばし報道に動揺しちゃうしで目が離せん
北朝鮮という国家にとっての最重要事項は「金王朝の存続」で、国民が自由や権利を奪われようが飢死しようが基本的には気にしていない。
したがって、北朝鮮はICBM級を含むミサイル発射実験を頻繁に実施しているが、「最高尊厳を標的とした米軍の空爆やミサイル攻撃」を招くような形で実施したことは無い。
それは、これからも変わることは無く、北朝鮮が在日米軍基地、在韓米軍基地または米国本土を標的としたミサイル攻撃を実施する可能性は無いと思う。
北朝鮮のミサイル攻撃があるとすれば、今回の鈴置論考にあるように、台湾有事が迫り、在韓米軍基地から戦闘機などほぼすべての航空機が一旦日本に移動したことを確認した後で行う、韓国空軍基地の戦闘機を標的としたミサイル攻撃だと思う。
「すでに、日本は中国に立ち向かうためのパートナーとして、韓国ではなく台湾を選びました。」
これは、「日本」を「米国」と置き換えても言えることだと思うし、実際に台湾有事と朝鮮半島有事が同時に発生した場合に、米国は台湾防衛を最優先し、韓国防衛は後回しにすると思う。
朝鮮半島有事の際の日米韓連携の重要性を理由に日韓関係改善を主張する日本人は、実際に発生する「朝鮮半島有事」が単独で発生する可能性はほとんど無く、「台湾有事」と並行する形でしか発生しないということを理解していないか無視していると思う。
岸田首相が「朝鮮半島有事」をどのように想定し、日韓関係を「更に発展させて」行こうとしているのか、知りたいと思う。
1月28日付の日本経済新聞に、日韓「健全な関係に戻す」という見出しで、岸田首相が参議院本会議で関係修復に意欲を示した、などという記事が大きく掲載されています。
相次ぐ北のミサイル発射など現在の戦略環境を考慮すると「日韓、日米韓で緊密に連携する重要性は論を待たない」そうです。
また、日経は日韓関係修復(日本の譲歩による)を促すため、アメリカの政治学者のインタビューも併せて掲載しています。
この政治学者によると、ブリンケン国務長官は慰安婦合意の経緯を詳しく知っているので、日本と韓国に圧力をかけるようなことはしないが、北東アジアの安全保障の安定には日韓関係の改善が望ましいという立場であるそうです。
「日韓関係がこじれたままだと中国に付け込まれ、日米間の連携にも影響が出る恐れがある」そうです。
この先生も問題の本質を全く理解されていないようです。
さすがに日経も日韓関係改善推進派として批判を浴びているようですので、アメリカの学者に代弁させるという作戦に変更したのでしょうか?
尊称が岸田総理からどんどん後退していきついにキシダというカタカナにまで下がってしまいましたことがウケます。
総理をアベだのなんだのカタカナで呼ぶことは敬意がないので好きではないですが、いよいよ変な談話を発表しようものなら最終的にフミオになるのでしょうね。
「キ印」がよかろうかと。
自衛隊と韓国の軍隊が仮に一緒に協力して軍事作戦を行うと仮定して、作戦がうまくコントロールされている場合は良いですが、うまく行かない場合、韓国はどさくさに紛れて自衛隊を攻撃するのではないかと思います。
特に陸軍の戦闘で歩兵の戦闘などでは可能性が高いと思います。早く仮想敵認定した方が良いし、韓国は日本など既に敵国と認識している思います。公に言わないだけで。
韓国軍と自衛隊との関係が、
ロシア死刑囚からの募集兵とワグネル社員のように
前線で戦うのは韓国軍、それを後方から督戦するのが自衛隊
という形で構築することが肝要だと思います。
敵に背を向けて逃げて来る韓国兵を
躊躇なく射撃できるメンタルを自衛隊員は養っておく必要がありますね。
『宏池会はこっちかい?あっちかい?』
『岸の向かい田よ!』
その岸は、対馬海峡の向こう側かはたまた三途の川の向こう側か…(^^;)
台湾有事で半島危機と言う話は、日本にも当てはまりますね。日本が台湾有事に巻き込まれれば、北の守りが手薄になります。そうなるとロシアが北海道に侵攻ってこともありえます。そうならない様に今のうちにロシアを叩いておく必要がありますね。
対ソ戦に備えて北海道に配備されている2個師団+2個旅団は今なお健在です。この戦力で本当に十分かという議論は別途必要でしょうが、台湾海峡や朝鮮半島などの有事において、陸上自衛隊が関与する余地はけして多くはなく、よほどのことでもない限り、北海道の部隊を動かすことはないでしょう。
元来大陸国家であるロシアが、海を越えて大部隊を投射する能力を持ち合わせているとは思えません。ゆえに、確かに油断は禁物ですが、西のほうで盛大に国力を消耗しているロシアについては、当面それほど警戒を要しないだろうと思います。
仰る通り、ロシアに東西で戦争をする力は無いでしょうね。
例え北朝鮮や中国に要請されたとしても。
形ばかりの攻撃が精一杯かと思います。
ましてや。北海道侵攻など全く現実的ではありません。
というか、形ばかりの参戦は日本にとっては好都合です。
北方4島から千島列島、樺太へ攻め入る絶好の機会になるかと思います。
台湾防衛戦では陸上自衛隊の出る幕はなさそうですので、陸上自衛隊は北方領土奪還の好機到来に向けて準備をしておく必要があるでしょう。
領土奪還には陸軍が必要ですので。
海軍特別陸戦隊(海兵隊)のようなものでも良いのですが。
> 北方4島から千島列島、樺太へ攻め入る絶好の機会になるかと思います。
その通りではあります。でも、漁業資源など、それなりに利用価値のある千島はともかく、樺太まで取り返しに行く価値がありますかね?
まずは北方4島奪還を考え、得撫以北の千島と樺太は、中国が沿海州を分捕りに出た際に考えるのでも良いのではないかと思います。
樺太(サハリン)を分捕りにいくのはガス田狙いですかね。
資源を輸入に頼る日本は、シーレーンとなる台湾海峡が重要なのは言うまでも無いと思います。
韓国なんか助けても恨みしか買わないと思うし、無能な味方は迷惑でしかないです。
岸田は尹と野球観戦なんかしないで、丁寧に、それでいて迅速に韓国と疎遠になるようにして欲しいところです。
いつも鋭いだけに、今回の鈴置論考ちょっと杜撰にすぎませんか?
南北朝鮮事変について楊相勲氏の分析だけを論拠にしてますが、この分析、シロート目にも沢山疑問がわき、代表的な疑問の根拠を以下1-4にあげます。
1.そもそも南北の軍事力は南が圧倒的:韓国の軍事費は北朝鮮のGDPをも上回る。
2.初撃で空軍力半壊するのは北も南も同じだし、南の方が保有弾道ミサイル(恐らく)多い
3.韓国空軍半壊しても残り約400機で 北朝鮮全軍150機(英国推定)より圧倒的に多い。
4.韓国の砲兵戦力は西側最大(155mm規格の榴弾砲や自走砲を3,000門以上)
https://grandfleet.info/indo-pacific-related/south-korea-wests-largest-artillery-force-nato-chief-calls-for-more-aid-to-ukraine/
すなわち、鈴置氏の論拠とする楊相勲氏の分析の「初撃」が正しくても北朝鮮には初撃の次の手がないが韓国の次の手は北朝鮮を圧倒しており、北が南を凌駕しているのは核オンリー、次の手がないので北の核はハッタリ抑止力にしか使えず、実際にドンパチ始まれば南圧勝と思えます。
つまり、南北有事に在韓米軍は日本を必要としてるかもですが韓国軍は必要とはしていないとも考えられ、鈴置論考今回は大丈夫なのかなあ? と
個人的杞憂としては、むしろドサクサで韓国が日本に弾道ミサイル打ってくる恐れの方がコワイ。
大筋では御説に賛同するのですが、一つかなり影響が大きい…かもしれない問題があります。それは南北ともに、前線に配備している兵器の稼働率にかなりの疑問があるということです。
例えば、延坪島事件の例だと、韓国陸軍が配備していた155mm自走砲11門のうち9問が、そもそも撃てない、あるいは2,3発で発射不能になるなど、ろくに使い物になりませんでした。どうも韓国軍に配備されている兵器は、実に韓国的としか言いようがありませんが、カタログスペックだけは立派だけど…というやつなのではないかと疑っています。その上、どれほどまともにメンテされているのか、これまた甚だ疑問です。韓国メディアで頻繁に報じられる「お笑い韓国軍」ネタのほとんどは、メンテ不足か、そもそも「性能に偽りあり」のためではないかと思っています。
また、空軍戦闘機に関しても、確かに数だけはそこそこありますが、半分以上はF-4/F-5などの超旧式機です。すでに部品入手も困難になっているはずなので、どれだけ動かせるのか、これもかなり疑問ではあります。
もちろん、北が燃料不足のためにロクにパイロットの訓練も行えず、保有機種もほとんどが旧式機(まだMig-19が飛んでるらしい)なので、F-4/F-5でも飛べさえすれば、それなりに戦力にはなるでしょうが。
このように考えていくと、確かに額面だけ見れば韓国軍の完勝であるようにも見えるのですが、実際にどうなのかは、ぶつかってみないとわからないのではないかとも思えるのです。そして韓国側には兵器稼働率の問題の他に、以下の2点の大きな問題があります。
・北朝鮮の初撃により、国家中枢に大打撃を受ける可能性が高く、指揮系統が大混乱に陥る可能性が否定できないこと。
・韓国国内にはすでに多数の工作員が潜入しており、いざ開戦となれば、それらの工作員によって様々な破壊工作が行われるであろうこと。
なにしろ文在寅政権は北の工作員を完全フリーにしてましたので、どこまで浸透しているのか、すでに測りがたいところまで進んでいるかもしれず、最悪軍中枢にまで及んでいる可能性を否定できません。
以上から、おそらくは韓国が優位ではあるだろうけれども、そんなに簡単に勝てるかどうかは少々疑問符が付くと思っています。
ご意見、バックグラウンド事象の補足ありがとうございます。
>おそらくは韓国が優位ではあるだろうけれども、そんなに簡単に勝てるかどうかは少々疑問符が付く
同意致します。ただこのことから導かれる結論は変わらないのでは? すなわち
「額面軍事力から韓国軍圧勝」が高確率な常識的判断であり
「韓国は不利で日本の助けが必要となる」状況はあるかも知れない低確率事象で、これをあたかも日本の持ち駒のように考えることは日本の国防・外交上、非常に危険です。
結論
鈴置さん、新宿会計士さん、ちょっと考え直してみて頂けませんか?
ではないでしょうか?
結論には同感です。
韓国軍が軍としての統制を維持できている限り、およそ負ける要素が思いつきません。ただ、その前段に少なからず疑問があり、朝鮮戦争の時のていたらくを見る限り、白将軍のような勇将なき韓国軍が本当に機能するのかが問題です(有事に韓国軍が全くあてにならない理由の一つですね)。
現状、日本にとって韓国は「同盟国の同盟国」であって、軍事的には直接の関係はありません。GSOMIAにしても、あれはアメリカのためのものであって、日韓両国にとっては「あっても困らないもの」以上の意味合いはないでしょう。そして、日韓間ではACSAが締結されていないため、有事であろうがなかろうが、日本が直接韓国に軍需物資を支援することは、それを可能とする法的枠組みがないためにできません。可能性があるとすれば、アメリカ軍を通してのしえんになるでしょう。また、日本が国連軍に参加するとならない限り、自衛隊が参戦することもありません。せいぜい、邦人退避支援のために輸送機なり艦艇なりを派遣するくらいです。従って、韓国が日本に支援を求めてきたとしても、できることはほとんどなく、声援を送るくらいのものでしょう。
以上については、日韓関係が「正常化」しようがするまいが何も変わりません。この点だけ見ても、「朝鮮半島有事に備えて日韓関係を正常化すべし」という議論には、どこか大きな錯誤があるように思います。
ただ、本当に朝鮮半島有事となれば、大量の「難民」が流出するであろうことが懸念点ではあります。北からの難民は中国にお任せするにしても、韓国から流出する難民がまず日本を目指すであろうことは、地理的にも明らかです。せいぜい1000人やそこらならばなんとでも対処できるでしょうが、桁が上がると結構面倒なことになりそうです。諸外国の手前、全部海の藻屑としてナイナイするわけにもいきませんし。
うわ韓国陸軍つよい。
確かに〝作戦行動レベル〟で韓国〝軍〟こそ日本の助けが必要、てな記事の書き方は誤解をまねきますね。
ロジ、情報、金融、財政、戦略物資輸出、避難民対処、外国人保護等の三か国協調ならば韓国こそが必要とするもの(*)。
そもそも内戦という「国内問題」を抱えるなか自政権を支持する国に「狡猾な外交ゲーム」を挑むとは自「国を亡国の道に追い込んでいるとしか思え」ない、
くらいの記事展開で良かったのかな。
しかしよくよく考えると内戦中の2勢力は両方とも相手をダシにして「もっとクレクレ核もクレ」と周囲にタカってんなー。
しかも彼らの頭のなかでは
「我々は日米中台露の騒ぎに巻き込まれる被害者。支援されて当然。核を持てば巻き込まれない。そうして『格上』になれば何でもできる。西欧近代国際法なんざ関係ねえ! 華夷秩序マンセー!」
とか思ってるのよねえ。
助けない、教えない、関わらない。
(*) もちろん日本は HUMINTをもらえる…がそもそも半島の北半分の統治責任も韓国にある。日本人保護も第一義的に韓国に責任があるのであって、それで日本が韓国のご機嫌を伺うものではけしてない。
このシナリオは、台湾有事に陽動作戦としての北の半島南進なので南北だけの比較はナンセンス。
中共が唆すなら、『武器も兵も送れ、名前だけは貸してやるから占領地はおいらのモノ』と朝鮮人なら言うのではないかと思います。
>韓国側に求償権を放棄させるということは、とどのつまり、日本側に一時は債務が存在したことを日本政府が認めたことになるのです
併存的債務引き受けが日本側提案である〝かのように〟読売新聞編集委員が日テレで発言したのはそーゆーことかー。
逆に言えば外務省があくまでも「債務引き受けならば免責的」と粘っているのだとしたらちょっと見直す(ちょっとだけネw)。
そして政府関係者のリークとやらがますます信用ならねえw
やっぱり日頃の行いが大事。
オールドメディアの衰退は自業自得だねえ。
何度も言いますが、周辺(朝鮮半島および台湾、尖閣諸島周辺)有事事態法を作って、「我が国の同盟または同盟と同等の明文化された協約、協定を結んでいる軍隊の救出、援助は我が国の使命。そのような事が無い国家の援助は、「我が国」が「主体的」に「判断する」」と明言した方が良いかと思います。
また、国際法、条約、協定、約束の一つでもを守れないと認めか国家とは上記のいずれも締結することはありません。
なお、上記のような同名・協約を結んでいない国民が我が国に避難しようとしても、棄民扱いとして、第三国への移送および該当国家の安全地帯への移送を行う。我が国への入国は認めず、我が国の領海、領空に侵入した場合は、1回の警告の後、退去しない場合は実力行使を行ってでも排除する。
こう言えば、北が南を侵略する可能性が高まるだろうが、1回の警告で退去しない場合は実力行使を行うと宣言しているので、K国(C鮮)人を済州島へ押し込めば良い。
済州島の防衛はK国(C国)人の義務とし、日本からの一切の補給、援助は行わないようにすべきかと思います。
>朝鮮半島生命線論
「敵に回しても怖くはない。味方にしては信用できない。よって、敵に回ってくれた方がありがたい」(by金鴉国公ヴェンツェル@マヴァール年代記)
韓国も、日本にとって軍事的には敵国であることが望ましい。
第二次朝鮮戦争は、まず起こる可能性は低い。
というのも、正規戦兵力では韓国が圧倒しており、朝鮮人民軍は全滅するのみだからです。北朝鮮の軍事力で使い物になるのは、核戦力と特殊作戦部隊だけです。いくら中国に使嗾されても、痛風患者は動かないでしょう。いや、動けないのです。