韓国が欲しがったのはフッ酸よりも「容器」だった?
昨日の『イランの核開発再開宣言と対韓輸出管理の関連性を疑う』では、韓国がイランに対して戦略物資などを横流ししていたのではないかとする以前からの仮説についての考察を提示したのですが、これについてはさまざまな疑問があることもまた事実です。ただ、ときどき当ウェブサイトにシャープな論考を寄稿して下さる「韓国在住日本人」と名乗るコメント主様が昨日、非常に興味深い考察を寄せてくださいました。それは、「韓国の狙いは化学薬品ではなく容器だったのではないか」、という仮説です。
目次
経済制裁論と輸出管理
当ウェブサイトではかなり以前から、日本政府が昨年7月1日に、唐突に輸出管理の適正化措置に踏み切ったことを「経済制裁としては中途半端だし、自称元徴用工判決問題への対抗措置だとしたら時期がおかしい」と主張して来ました。
総論 対韓輸出管理適正化と韓国の異常な反応のまとめ(2019/10/11 05:00付 当ウェブサイトより)
輸出管理の「緩和」を「対韓譲歩」と勘違いする人たち(2019/12/22 06:00付 当ウェブサイトより)
このうちタイミングについては、巷間主張されているような「自称元徴用工問題への対抗措置」なのだとしたら、その措置が7月18日の「第三国仲裁」の期日を待たずに発動されたこと自体がきわめて不自然です。
また、本気で韓国に対する「ヒト・モノ・カネの流れ」を止めるつもりなら、外為法第48条第1項の措置(輸出管理)しか発動されておらず、外為法第16条(支払いの制限)、出入国管理法上の措置(韓国人に対するビザの厳格化措置)などその措置が講じられていないこと自体、不自然です。
というよりも、日本政府の説明や状況証拠などを積み上げていくと、韓国が日本から輸入した物資(とくにフッ化水素、フッ化ポリイミド、レジスト)を巡って、何らかの疑わしい状況が発生した(あるいは日本政府としてはその具体的証拠を掴んでいる)、という可能性が高いのです。
私自身は個人的に化学薬品メーカー、軍需品メーカーの人間ではありませんし、経産省内に直接、情報をくれるような有難い友人など存在しませんので、「物資の横流し」といった可能性について、断定的なことを申し上げることはできません。
しかし、「韓国がどこか第三国にフッ酸などを横流ししていた」とする疑惑は、日本政府関係者の公式発言ではありませんが、それと同時に世耕弘成経産相(当時)の8月8日付の記者会見の内容を思い出す必要があります。(『韓国政府「経済報復だ」、世耕経産相の反論が面白い』参照)
具体的には、世耕氏は次のように述べています。
「あわせて、輸出許可申請についても引き続き厳格な審査を行って、迂回貿易ですとか目的外使用といった事例が出ることがないように、厳正に対処をしていきたいというふうに思っています。」
この発言は、日本から輸出された品目を巡り、「迂回貿易や目的外使用」といった「不適切な事例」が出ていたのではないか、という仮説を裏付けるものでもあります。
秀逸な読者コメント
はたして、イランと韓国の関連性はあるのか?
こうしたなか、当ウェブサイトでは昨日掲載した『イランの核開発再開宣言と対韓輸出管理の関連性を疑う』なかで、「韓国が戦略物資を横流ししていた可能性がある国のひとつがイランであると疑うに足る具体的な証拠がある」、と申し上げました。
それは、イラン当局が韓国国内の銀行に開設したウォン資金口座が凍結されているというものです。
一般に韓国の通貨・ウォンは典型的な「ソフト・カレンシー」(国際的な資本取引や商取引で決済などに使用することが難しい通貨)であり、米ドルや日本円、ユーロといった「ハード・カレンシー」(世界中で広く通用している通貨)とはまったく性質が異なります。
(※もっとも、イランの中央銀行が、なぜわざわざ韓国国内に資金を保持しているのかについては、説明し始めると少し長くなるので、できれば近日中に別稿で説明したいと思います。)
そして、さまざまな事情があるため、イランはこのウォン資金をドル転して引き揚げて来るということができず、やむなく一種の「バーター取引」として韓国から貴重な戦略物資を輸入していたのではないか、という疑いが成立するのです。
この点、韓国は2004年以降、昨年8月に至るまで、日本の輸出管理制度上は「(旧)ホワイト国」に位置付けられ、「キャッチオール規制が適用されない」、「多くの品目について一般包括許可が適用される」という優遇措置を受けていました。
このため、「(旧)ホワイト国」としての地位を利用して、日本からさまざまな物資をほぼノーチェックで入手し、それらをイランなどの第三国に流していたという可能性が浮上するのです。
ウラン濃縮に高純度フッ酸は不要
ただし、上記の考察には「穴」もあります。
それは、フッ酸のなかでも半導体などの製造工程に使用される、超高純度品(いわゆる「12N」、つまり99.9999999999%クラスの純度のもの)をわざわざウラン濃縮に使う必要があるか、という論点です。
さまざまな科学技術系ウェブサイトを眺めていても、「超高純度品でなければウラン濃縮に使用できない」などとする記述はありませんし、自然に考えてそのようなことは考え辛いと思います。これが、「韓国が日本産の超高純度フッ酸を輸入してイランに横流しした」とするストーリーの大きな難点なのです。
ただ、昨日、当ウェブサイトのコメント欄に、こんなご指摘を頂きました。
あくまで小生の推測ですが、韓国での高純度フッ化水素の行方不明は容器の問題ではないかと思います。/フッ化水素は水に溶けると弱い酸性を示しますが、専門的に言うと求核性が異常に高く、その結果ガラスさえも溶かしてしまいます。同様に有機物とも反応するので、その取扱いは非常に慎重に行う必要があります。/日本国内で一般的に入手できるフッ化水素酸は55%で、それ以上のものは特殊な容器が必要となるはずです。この容器が韓国で作れない可能性があります。容器が無ければ、輸出はできません。/つまり、実際の高純度のフッ化水素は自国で消費し、容器のみを再利用して何処かに低純度のフッ化水素を輸出していたのではないかと思います。ウラン濃縮に高純度フッ化水素は必要ないと思いますので。
このコメントは、普段、当ウェブサイトに優れた論考を寄せてくださる「韓国在住日本人」と名乗るコメント主様が下さったものです。
おそらく「韓国在住日本人」様もフッ酸メーカーの方ではないためでしょうか、あくまでも記載内容は「~の可能性がある」、「~と思う」という具合に、断定調ではありません(※余談ですが、よくわからないのに断定してしまう人もいますので、こうした公正な議論の態度は本当に参考になります)。
このコメントの考察が正しければ、韓国が本当に欲しかったのは「フッ酸そのもの」ではなく「フッ酸を入れても溶けない容器」であり、また、もしかすると米国の軍事偵察衛星でイランの核開発施設に日本企業のフッ酸容器が映っていたことが、今回の日本政府の措置の決め手になったのかもしれません。
通い容器
ただ、この韓国在住日本人様のコメントに対し、「とある福岡市民」と名乗るコメント主様から、こんなコメントが寄せられました。
(もし容器が欲しかったのだとすれば)正規に輸入した容器を保管して再利用すれば済むだけの事です。経済産業省が問い合わせ、産業通商資源部が逃げ回っていたのは、実際の半導体の製造量があまり変わっていないのに高純度フッ化水素の輸入量の申請が数倍に伸びている事のずれについての説明でした。文在寅政権の一年目は半導体価格が高く、それにつられて経済指標が良かったそうですが、これはサムソンやSKハイニックスが半導体を数倍に増産して「なかった」事の裏付けになるはずです。
「容器が欲しければ正規輸入品の容器を補完して裁量すれば良いじゃないか」――。
この疑問は、誰でも抱くものではないでしょうか。
しかし、さすが専門家だけあって、韓国在住日本人様は次のような仮説もあわせて提示されました。
とある福岡市民様、このような特殊薬品の容器は恐らく通い容器となるはずです。それは、容器の価格が高価なためです。化学系の製品ではこのような通い容器が良く使われます。たぶん「容器を返せ」と日本側から請求されても返せる容器がなかったということではないかと小生は考えております。
「通い容器」という専門用語が出て来ましたが、不肖ながら初めて知りました。
これは、そもそも特殊薬品の容器自体が高価であるため、その容器を返せと請求されて返還できなかったという可能性がある、というご指摘ですね。
もちろん、これらの議論はあくまでも「可能性」に過ぎませんが、説明としては非常に自然なものであり、説得力もあります。
果たして物資横流しは?
日本から輸入したフッ酸の横流しも行われていた?
ただ、それでも「とある福岡市民」様は、なおも次のような疑問を提示されました。
しかし、容器だけでなく、フッ化水素そのものも横流ししていたのではないでしょうか?/文在寅政権になってから半導体の生産量は需給や価格に合わせて変動する程度であったのに対し、韓国が日本から輸入したフッ化水素がそれと全く関係なく増加していた事を経済産業省は指摘しています。半導体価格が低迷して生産量が減った昨年もフッ化水素の輸入量は数倍、朴槿恵政権期と比較して10倍以上に伸びていたのですから、これはおかしいと考えるでしょう。/文在寅政権になってから増えた分、つまり輸入したフッ化水素のほとんどは何に使っていたのか?/廃棄したなら廃棄の証明が出せるはず。半導体生産に使ったなら半導体の生産量が増えるはず。サムソンやSKの中国工場へ流したという専門家もいましたが、それなら初めからそう届ければいいですし、何より生産量と価格に反映されるはずですがその証拠もない。
この疑問も、たしかにもっともです。
これについて財務省税関が作成する『普通貿易統計』を読みにいくと、確かに「無機化合物」の対韓輸出金額が、2017年1月以降は不自然なほど増え、2018年末頃から急に減少していることが確認できます(図表)。
図表 無機化合物の対韓輸出高(金額)
(【出所】財務省税関『普通貿易統計』より著者作成)
そして、当ウェブサイトで初めて「韓国におけるフッ酸不足」を取り上げたのが2018年11月の『フッ酸禁輸報道の真偽 資本財輸出を止めれば韓国産業壊滅も』ですが、これは2018年10月頃、一時的に韓国国内でフッ酸不足が生じていたとする記事です。
いちおう、表面的な理由は韓国にフッ酸を輸出している日本企業の書類の不備だということですが、経産省が韓国における一部物資の行方を巡って疑念を抱き、それに気づいた韓国が物資の横流しをやめたというのが2018年末から2019年初め頃だったと考えると、辻褄は合ってきます。
「不適切な事例」の実態はよくわからないが…
いずれにせよ、当ウェブサイトでこれまで報告してきた内容は、あくまでも法令の記載やフッ酸の化学的性質、ウラン濃縮に関する技術・工程に関して推察しただけのものであり、確たる証拠があるわけではありません。
とくに、先ほどの図表については「金額」で示したものであり、「数量」で示したものではありませんし、「無機化合物」という非常に大雑把な括りであるため、「実際の需要よりも輸出量が膨らんでいた」という証拠だと決めつけるには弱いという欠点もあります。
ただ、「輸出管理適正化措置自体が韓国にあ値する報復でも経済制裁でもない」という点については間違いないと考えて良いでしょう。
もし将来、経済制裁を発動するならば…
もっとも、韓国側(あるいは一部の政治・経済評論家など)が、この輸出管理適正化措置を「経済報復」と決めつけている点については、日本側にとって思わぬ「メリット」もあります。
それは、もし仮に日本政府が本気で韓国に対する経済・金融制裁を発動した場合、韓国がどんな反応を示すかについての「シミュレーション」にはなったからです。
すでに当ウェブサイトでは何度も議論してきたとおり、日本政府がこの措置を発表した直後から、韓国政府は「ウソツキ外交」、「告げ口外交」、「瀬戸際外交」を駆使して、全力で日本政府を揺さぶりました。
また、「ノージャパン運動」は韓国国民に広がっているらしく、ごく一部の品目(たとえば、ビールや乗用車、日本旅行など)には確実に影響が出ている状態にあります。
(※もっとも、『韓国「ノージャパン運動」の日本経済への影響は限定的』で議論したとおり、もともと日韓は隣国同士でありながら経済的な結びつきは弱く、韓国の「ノージャパン運動」が日本経済に与えている影響は非常に限定的ですが…。)
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
新宿会計士さまは公共性もあって不正確な推論を続けられないでしょうから匿名コメントの特権で思うがままに書いてみます。
・フッ化水素酸の取引には通い容器が使われる。その理由は2つ
①容器が特殊で高い。
②容器返却でもって適正使用が確認できる(横流ししたら返却不可能)
・過去のある時期韓国は日本のメーカーに通い容器を返却しなかった。
容器を返却しないことのメリットは①②ですが流石に容器の代金は別に払ってるのではないかと。そうしないと損害を受けた日本メーカーはもう追加のフッ化水素酸を輸出しないから。
容器返却されないフッ化水素酸が横流しされた可能性はありますけど、それ以上に「通い容器」を手に入れた韓国が自国産のフッ化水素酸を詰めて貿易している可能性はありますね。
多分ですけどフッ化水素酸容器だけの輸出は禁じられてるのではないかと。必要ないですし、戦略物資の管理を困難にしますから。
フッ化水素酸は作れても容器が作れない韓国にとって、中身以上に通い容器は必要だった可能性ありますね。
交通事故等で容器を大破させてしまい返せない・代金は払う 詐欺を繰り返し、通い容器を複数所有しているかもしれませんね。(妄想)
詰め替えるウラン濃縮用フッ化水素の純度が、99%レベルで良いのであれば自前で作れるでしょうし。
https://shinjukuacc.com/20200103-01/comment-page-1/#comments
の上から14番目あたり、
まだ国内で試みた企業はない 様のレス参照。
失礼しました。
> 交通事故等で容器を大破させてしまい返せない
大破させた位では、残骸は残るので、「返せない」にはなりません。
戦略物資管理の為に返却を要求するならば、再利用可能な状態に限定しないでしょう。
> 詰め替えるウラン濃縮用フッ化水素の純度が、99%レベルで良いのであれば自前で作れるでしょうし。
専門家じゃないので、想像ですが、ウラン濃縮に99%ものフッ酸純度が必要となるのは、かなり後ろのほうの工程(または要らない)じゃないかと思うのですが。
ウラン濃縮の前半工程で大量に要るのは、低純度のフッ酸なのでは?
そこそこ高純度のものが要るのは、後半工程で、且つ、所要量も少ないのでは?
韓国が原油代金をフッ酸で支払っていた可能性はまだ残る。
韓国がホワイト国を悪用して輸入した高純度フッ酸は、古川説の様に、中国へ流れたとみる方が良さそうに思う。中国で使って空になった容器を、イラン向けに使った事までは否定できない。
超低純度のフッ酸は、昔、ガラスのエッチングで使った事がある。容器はポリエチレン系だった様に思う。少し溶ければ平衡状態に達し、それ以上純度低下しない様に思うのだが、専門家じゃないので、本当の処は分からない。
通い容器というと、身近なところでは「宅配牛乳の空瓶(絶滅危惧?)」を想像すればいいんですよね。
確かに納品の帰り便で容器の回収が無い日が続くと消費動向に不審を感じてしまうんですよね。(冷蔵庫で腐ってるんじゃないの?)
あ、プロパンガスのボンベなんかもそうですね。
通い容器であるならば製造者の所有物なのだし、特に代替のできない容器であるならば生産活動の支障に繋がる訳なのですから、日本側が消費動向に不審を感じるのは当然なのだと思います。
容器は盲点でしたね。
職業柄、この手の盲点には気付く方なのですが、この着眼には脱帽いたしました。
この指摘通りの場合、容器そのものもフッ化水素と同レベルの輸出管理が必要そうです。
輸出管理強化後の韓国向けフッ化水素輸出に関して、News U.S.に興味深い記述がありました。
輸出単価が急騰しているのです。
(数量は大幅に減っているのに、金額はあまり減っていない)
これも、「通い容器」が返却されなかったため、容器代が加算されていると考えればつじつまが合いそうです。
他に盲点はないか、私も考えてみます。
話は変わりますが、ゴーン氏の逃走については、せっかく大掛かりな舞台装置を使ったのに、
氏の「目立ちたがり」の性格が災いし、逃走を稚拙なものにしているように感じます。
悪用されると犯罪を助長することになりかねないので詳しくは記しませんが、
報道通りなら、あの逃走はトリックとしては秀逸ですが、マジックの域には遠く達していませんね。
もし仮に論考の通りなら(恐らく論考の通りなのでしょう)朝鮮人の存在は「邪悪」そのもの。🐧
仮定の上に仮定で申し訳ありませんが、
「不適切な事案」がフッ酸自体或いは容器の横流しだったとして、
経産省(勿論官邸も米政府も)が把握しているとして、
敢えて公表しないが、「公表しても良いんだよ」と匂わせるくらいの事はして、
公表されると制裁の対象になるのが判っているとして、
それでもなおかつ、「ホワイト国に戻さないとGSОМIA破棄だ!」なんて喚きますかね?
日本人のメンタルなら、御目こぼしをお願いして改善を約束して謹慎する、くらいのところだと思いますが?
朝鮮人は違うのですかね?
「不適切な事案」って何なのか?気になるなあ~。
韓国から国外への横流し用に日本の容器を使用した、という仮説は説得力があります。
中身の使途に関しての疑問も最もです。
半導体製造用の超高純度フッ化水素酸は水分25%品とか50%品であり、ウラン濃縮用途には不向きだそうですし、イランへ中身を横流ししていたとはどうにも考えにくい。
しかし、相手はあの韓国です。真面目に考えても思いつかないようなことをやらかしてる可能性があると思ってます。
疑問はありますが、容器に着目した仮説は初めて見たかなぁ、と思います。
ステラケミファのHPによると
https://www.stella-chemifa.co.jp/products/cat1/01.html
超高純度フッ化水素酸
包装形態
5kg、20kg、25kgポリエチレンボトル
200kgケミドラム
15kg、100kg、200kg圧送容器
1,000kg、5,500kg、10,000kg、18,000kg コンテナ
ポリエチレンボトル・200kgクラスまでのは大した値段ではないようです。
専門家にお聞きしたいですが、ケミカルコンテナに関しては、ざっと見たところ、洗浄などのメンテを含めて専門の業者からのレンタルが主流なのでは?
レンタル品はさすがに横流しできないですよね。
りょうちん 様
>ポリエチレンボトル・200kgクラスまでのは大した値段ではないようです。
仰る通りで、このようなレベルまではクリーンルームで充填し二重梱包して出荷されます。ところが、それより大きくなると、クリーンルームの出し入れや重量の問題等が発生するため、容器内部の汚染を極力防ぎながら、準クリーンルームで充填されるはずです。
従って、常に新しい容器の場合は洗浄が必須となりますが、通い容器であれば洗浄の必要性はなくなります。18tコンテナをRO水を用いて、さらにかなりクラスの高いクリールームで洗浄することを考えれば、誰でも通い容器にしたがると思います。
また、容器の保守点検は恐らく薬品製造業者で自身でやっていると思います。保守・洗浄を業者に頼むと、雑多なコンテナと一緒にされますし、内容物が残っていると危険ですので、外注はなかなか難しいのではないでしょうか?
ただし、上記の内容は全て小生の妄想かも知れませんのでご了承ください。
駄文にて失礼します。
いつもありがとうございます。
なるほど入れ物とはね。確かに入れ物を作る技術はなさそうです。
以前にも書込みましたが、そこまで押さえているなら、テロ支援国家指定がないのは腑に落ちません。時期を待っているのでしょうか。それにしても南鮮もバレていることがわかっているのに、、、
しかし、核兵器絡みであるなら、不適切という言い方はソフトすぎませんか。
そもそも核開発にどの程度のフッ酸が必要なのか、またイランはこれまでどうやって手に入れていたのか。等素人にはわからないことが多すぎます。
とは言え南鮮が何らかの形で関係していたのは事実なんでしょうね。
韓国が欲したには高濃度フッ酸輸出用容器だったとの仮説、納得できます。
容器はトレサビリティのみ注目し、輸出用容器の確保目的とする考えは盲点でした。
こうなると韓国が日本ホワイト国である事を利用したバーター貿易(石油→高濃度フッ酸輸)をイランと契約していた可能性も、かなり高くなると思います。
おそらく同様のバーター貿易契約またはホワイト国を担保とした契約を結んでいたであろうと想像できますので日本ホワイト国で無くなった現在、韓国との年次契約の案件は減少しているのではと思います。
さしあたり、韓国のガソリン小売価格の変化を注視します。
最近多忙であまり訪問してなかったのですが、今回の投稿はまるで推理小説を読んでいるようで楽しかった。
主人公:新宿会計士様(探偵) 登場人物A:韓国在住日本人様(化学技術者) 登場人物B:とある福岡市民様(経済ジャーネリスト) という設定ですか、、、。
私は化学系の人間ではないので、ウラン濃縮にどのくらいの濃度のフッ化水素が必要なのかは分かりませんが、70%くらいであれば普通に通販でありますよ。
アリババ
https://japanese.alibaba.com/promotion/promotion_hydrofluoric-acid-container-promotion-list.html
福岡在住者さま
無水フッ化水素を使うと書いてありました。
https://www.chem-station.com/blog/2019/09/hf2.html
ご無沙汰してます。
だんささんご紹介の化学ブログで触れていますが、ロシアではコーティング無しの軟鉄の容器にそのままフッ化水素を保管してる事例もあるそうですね。
「表面に強固なフッ化物の皮膜が出来てそれ以上の腐食を抑制してくれるというのがその理屈だそうで」
とはいえ、フッ化水素の国際輸送にはSOALS条約で容器の規制があるようで、鋼材に耐蝕コーティングした容器が必要なようです。なので韓国からの輸出に特殊容器が必要だということには変わりないようです。
締約国167か国で日本も韓国もロシアも入っています。
https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/1-2-2013320-the.php
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000141466.pdf
ところで、フッ化水素は沸点が19.5℃らしいんですね。常温で蒸発するのに、容器には温度や圧力管理の要素が見られないし、普通にポリエチレンの容器で売ってるんですよね。
https://www.monotaro.com/k/store/%83t%83b%89%BB%90%85%91f/
化学素人としては大丈夫なのかなと、思ってしまいます。
沸点が19.5℃というのは100%フッ化水素(無水フッ化水素)で、ポリエチレン容器に入って普通に売られているのは、フッ化水素酸(フッ化水素を水に溶かしたもの、フッ酸とも呼ばれる)だと思います。
50%濃度のフッ化水素酸で言えば、沸点は104℃らしいので常温で保管しても気化する事はないと思います。ウラン濃縮に必要なのは前者(100%フッ化水素)で、後者(水溶液フッ化水素)が半導体プロセスに使われるようです。
>50%濃度のフッ化水素酸で言えば、沸点は104℃らしいので常温で保管しても気化する事はないと思います。ウラン濃縮に必要なのは前者(100%フッ化水素)で、後者(水溶液フッ化水素)が半導体プロセスに使われるようです。
あ、そうか。
水溶液ですから、沸点は変わるわけですね。
フッ酸は水溶液で、無水フッ化水素と言葉を区別していることも気づいていませんでした。
ありがとうございます。
ウラン濃縮に使うであろう高濃度のフッ化水素は沸点は19.5℃に近づくと思われますので、温度管理が必要になってくるようにも思いますが、メーカーの文書等を見てもそういう記載が目に付かないのは腑に落ちません。
確かにメーカの安全データシートには、「温度上昇は避ける、開放するとフッ化水素が出る、沸点以上では激しく出る」程度しか書いてませんね。多分、法律(毒物劇物取締法、施行令、施行規則)の方で詳しく書いてあるんだと思います(確かめてはいませんが)・・・・
密輸が露呈する確率はその頻度に比例して上がるわけですから、高濃度のものを密輸して現地で薄めるというのも手なのではないかという気はします。
低濃度を高濃度にするのは困難を極めますが、逆はそうでもないでしょうし。
また、イラン国内の輸送も衛星や無人機で偵察されていると思われるため、重要施設への物資搬入の頻度やかさを減らすことも重要だと思われます。
かつ、輸出目的の半導体製造であればコストが問題になるでしょうが、秘密核開発であればそれもほぼ無視できるわけで。
これらから、高濃度のものを韓国が直接密輸し、イスラエルにそれが掴まれて日本政府が通告を受けた可能性も否定できないかと。
割とどうでもいいトコロに反応します。
大昔に流通でアルバイトしてた時に妙な字が書いた段ボール箱がありました。
「通凾」
え?つうかん?
「アホか。かよいばこや」
え?かよい?
「そや。普通の段ボールみたいに相手に渡すだけやのうて、それに詰め直して再利用するんや」
だからボロボロで年季の入った「通凾」があるんかぁ、と当時感動したもんです。
この「通い」というコトバは業界用語らしく一般的とは言えませんが、便利ですよ。
「このUSBメモリは通い用」とか「通いフロッピ(古!)」といった使い方をしてます。
お疲れ様です。
みなさま、あけましておめでとうございます。
横流し疑惑の件ですが、国内の報道でまず言及され
当初の韓国はこの報道を「日本政府の主張」として
輸出規制(韓国側の主張に沿った表現です)の根拠や論点にしようと動いたため
(日本の主張は嘘だとWHOに宣伝できるチャンスとでもいうような態度をとったので)
単純な横流しの線は薄いのかなとは思っていましたが
韓国在住日本人さんの「容器」という視点はハッとさせられました。
これならいくらでも言い逃れできそうですね。
どうやら、ウラン濃縮に必要なのはフッ化水素「ガス」(無水フッ化水素を19.54℃以上に加熱)です。一方、半導体製造プロセス(ウェットエッチング、ウェハ・製造設備の洗浄)で使用するのはフッ化水素「酸」(フッ化水素50%程度の水溶液)です。で、「ガス」は19.54℃未満に冷やせば液化しますから、冷却すれば「酸」と同じ容器で運搬は可能かもしれません。ですから、韓国産「ガス」を輸出するために、日本から輸入した「酸」の容器を使用した可能性はあるでしょう。
だだ韓国で、低純度だがウラン濃縮には十分な程度の「ガス」が生産できるのであれば、容器も別個に調達可能だったはず。なのに何故、日本産「酸」の容器に拘る必要があるのか?また、単に容器のために高純度(高価)な日本産「酸」を無駄にするかな?という疑問は残ります。
小生の意見(妄想?)を取り上げて頂きありがとうございます。
ただし、あくまで可能性の話しであって、小生も経済産業省の言う「不適切な事案」に関しては大いに関心があります。
また、容器に言及した報道は見たことがないので、何処かで同様な話が出れば、本サイトを引用している可能性が高いです。
韓国のマスコミあたりが何らかの発表をすれば面白いのですが・・・
駄文にて失礼します。
いやいや いろんな人が韓民国はフッ化水素を入れる容器も封入封印する技術もないと思うでしょうね、何年か前の韓民国フッ酸噴出映像を見ていたら。
そ
れだけでなく韓民国内外での船転覆・橋とビルとダム崩壊等々の無様な工事による人命被害から
我が国でできることは韓民国にはできないと明々白々。
ま
あ、韓民国のバッテリーは火を吹く=密閉容器は造れない。
まともなバッテリーの容器が造れないんだからフッ化水素の容器製造などとてもじゃないが無理。
また、嘘捏造泥棒人種の単なる背任横領泥棒横流しだから面倒なことはせず、日本からの輸入品(フッ化水素)をそのまま容器ごと横流し(=再輸出)してましたよ、容器が日本でしか造れないなど考えもせずに。
そ
れにケンチェナヨ封入封印じゃいかに日本製容器に入れたとしても長い航海、漏出して乗員全員死んでますよ。
以
上妄想、単なる団塊の妄想でした。
韓国在住日本人様を始め、コメント主の皆様の「通い容器」に関する情報をお知らせいただきありがとうございます。どれもとても勉強になりますし、おもしろいです。韓国の狙いはフッ化水素そのものではなく通い容器というのも、説得力がありそうですね。
ただ一つ、明確に間違いだと断言できるのは、私が「経済ジャーナリスト」扱いになってるところでしょうか(笑)
「韓国はフッ化水素の容器が欲しかった」という仮説ですか。確かにそれは興味深い仮説ですね。
確かにイラン等、国連決議に違反してウラン濃縮を推進しようとしている国々へのフッ化水素の密輸出で日本製容器を使用すれば、フッ化水素の密輸がバレた時にもフッ化水素の密輸出国の濡れ衣を日本に着せることが出来ますから、韓国とすれば一石二鳥の巧妙な策と言えます。
それに、日本による戦略物資の対韓輸出管理強化の原因に関する推測の一つとして、そもそもアメリカから「イランへ日本産フッ化水素等の密輸出が行われている」という指摘を受けたからという見方があり、これはあのタイミングで輸出管理強化を行った切っ掛けの説明としては個人的には最も有力な推測だと現在でも考えています。イランへの密輸に使われている容器が日本製のであれば、アメリカが「日本産がイランに密輸出されている」と判断するのは当然で、「韓国が必要としたのは容器である」という推測は「アメリカから日本産フッ化水素のイランへの密輸出の指摘を受けたのが輸出管理強化の切っ掛けである」という推測と整合性があります。
ただ、この仮説ではムンジェイン政権になってから日本からのフッ化水素輸入量が急増している事実を説明できないのが難点です。その事実とは、次のtwitterに使われているグラフです。一応、財務省の貿易統計から6ヶ月移動平均によって作成したそうですが、私自身は生データまで遡ってこのグラフの正しさは確認していないので、信憑性に関しては
https://twitter.com/greyclown2014/status/1147076669892489216
そのtwitter記事の後に他の人がサムスン電子の半導体生産量のグラフを挙げて、両者はほぼ同じようだから(フッ化水素輸出量の急増は)不思議ではないという意見を述べていますが、双方のグラフを見比べると急増のタイミングなどがズレているのが素人としては気になります。一方のグラフが6ヶ月移動平均によって作成されているのでそういうズレが生ずるのは当たり前なのかも知れませんが。
とまあ素人として勝手な感想を述べさせてもらいましたが、確かに容器のほうがフッ化水素よりも輸出国の特定が簡単ですから、韓国が(高濃度用フッ化水素)容器を欲しがった(その容器を自分達で作れないことだけでなく日本に密輸出の罪を着せるため)というのは他の重要な推測とも整合するので極めて興味深い仮説だと思います。
あはは、うふふ、くっくっくっ。(新年初笑い)
[速報]文大統領「日本が輸出規制撤回すれば韓日関係がさらに早く発展」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200107001500882
何故?今年に入ってからも「フッ化水素の国産化成功っておっしゃていましたのに。」
笑い過ぎて、涙出てきました。くるしい。
ウリにもフッ化水素くらい造れるニダ。
日本が売らないなら買わなくても良いニダ。
しかしホワイト国を外されたままは面子に関わるニダ。
だからホワイト国に戻ってくれと言うなら戻ってやっても良いニダ。
戻ったらフッ化水素も買ってやっても良いニダ。
というところでしょうか?
フッ化水素(ガス)とフッ酸(水溶液)が分かりづらいね。
ガスの方は容器がかなり特殊なのかな?
フッ化水素(以下 HF)の容器の件
日本製のHF容器がイランで見つかったという噂がありました。
これがホントなら
・HFは戦略物資かつ毒物、よって容器は刻印等で厳重に管理されている。
・容器番号が日本政府に伝われば、すぐにHFメーカー?に問合せが行く
・HFメーカー?は、「この容器は純度〇〇のHFを□□Kg充填し、X年X月X日にX港より
XXに輸出した」と即答~この管理はできているはず
(よって、横流しを日本のせいにすることは困難)
ここまではまず間違いない。
ここからは想像。
・政府は相手国、相手メーカー等に問い合わせるが回答なし。
ここからが問題で。
・容器が中東まで行っているとなると、その返却は異常に遅いはず。
・そこで
「容器の管理はどうなっているか。管理実績を出せ。
どうしてこんなに時間がかかっているのか。
返却が遅いのになぜほったらかしているのか。
なぜ報告しないのか。」
となり、HFメーカーは横流しをうすうす?知りつつHFを輸出していたことを白状。
日本が「不適切な管理があった」と言いつつも、具体的な内容を出さないのは、
日本のHFメーカ-、日本の輸出管理にも問題があったから、という可能性があります。
日本製のHF容器をコピーのため解体するくらいは平気でしょう。
(この場合容器が行方不明になる。これも本来なら管理項目・要報告か。)
米から購入した兵器のブラックボックスを開けた(と言われている)くらいなら。
低純度用ならさほど難しくないと思います。
信頼性は劣っても。
となると、日本の容器を欲しがる理由があれば、長期保管・長距離輸送の際の
信頼性のため、となるのか。
想像するのは面白いけど、裏付けはないな。