「民族の核」に関する鈴置論考と「米韓同盟消滅」

連日、日韓GSOMIAを巡る話題(延長されるのか、破棄されるのか、など)がメディアに取り上げられています。日韓GSOMIAは韓国にとっては日本と交渉するための「瀬戸際外交の一種」であり、また、米韓同盟を揺さぶるための材料である、などと議論してきた当ウェブサイトにとっては、周回遅れも甚だしい議論を今さら見せつけられているように思えてなりません。ただ、こうしたなか、昨日は嬉しいことに、日本を代表する優れた韓国観察者である鈴置高史氏が、『デイリー新潮』に最新論考を寄稿されています。今回のテーマは、「民族の核」です。

GSOMIA延長?ないない!

8月22日、韓国政府が日韓包括軍事情報保護協定(日韓GSOMIA)の破棄を決定した当日、当ウェブサイトでは『日韓GSOMIA破棄と「日本の覚悟」』という記事を掲載しました。

日韓GSOMIA破棄と「南ベトナム・シナリオ」

このとき、

「(韓国政府が)日本政府に対して『交渉に応じるならば、いまならまだ日韓GSOMIA破棄の意思決定を撤回するのに間に合うぞ』と脅し、日本の『ホワイト国削除』について撤回させる、といったシナリオが考えられ

ると「予言」したのですが、どうもその「予言」が的中しつつあるようです。

というのも、この日韓GSOMIAが終了する11月22日をあと10日後に控え、GSOMIA破棄の撤回が連日のように話題となっているからです。

この点、昨日の『GSOMIA破棄 韓国は本当に「苦悩」しているのか』でも報告したとおり、果たして本気で韓国政府が困っているのかは微妙だと思います。

GSOMIA破棄 韓国は本当に「苦悩」しているのか

しかし、少なくとも表面上は、韓国政府からは「日本が態度を変えれば日韓GSOMIA延長に応じる」といったメッセージが活発に出て来ていることは間違いなく、実際、共同通信の報道によれば、韓国政府報道官は昨日もGSOMIA再検討に「まだ時間はある」と含みを持たせたのだそうです。

韓国、GSOMIA再検討に含み/「まだ時間ある」と報道官(2019/11/11 16:36付 共同通信より)

もちろん、今までの経緯を踏まえれば、少なくとも安倍政権がGSOMIA破棄の土壇場で輸出管理適正化措置などをいまさら撤回するとは思えません(だいいち韓国を再び「(旧)ホワイト国」に追加するには政令改正が必要ですし、時間的に間に合いません)。

したがって、仮に今から韓国政府が日韓GSOMIA破棄を撤回するとしたら、それは日本からの譲歩を伴わない「無条件での撤回」となるはずですし、そうなれば、文在寅(ぶん・ざいいん)政権がさんざん煽った韓国の国民感情の怒りが、日本に対してではなく、文在寅政権に向く可能性は高いです。

したがって、現時点においては日韓GSOMIAは予定どおり11月22日をもって最終日を迎えると考えるのがもっとも自然ではないかと思います。

待望の鈴置論考

さて、当ウェブサイトとしては、韓国政府が日韓GSOMIAを破棄すると決断した理由については、

  • ①韓国向け輸出管理適正化措置などを撤回させるための瀬戸際外交
  • ②米韓同盟消滅をにらんだ韓国政府による動き

という2つの側面があるとの仮説を持っているのですが、このうち②については、日本を代表する優れた韓国観察者である鈴置高史氏が著書『米韓同盟消滅』などで提唱している、「米韓同盟は現在、消滅する方向に向かっている」という仮説の影響を大きく受けています。

その本家本元である鈴置氏が昨日、『デイリー新潮』に、待望の新論考を寄稿しています。

文在寅のせいで米国に見捨てられる 核武装しかないと言い始めた韓国の保守派(2019年11月11日付 デイリー新潮より)

ウェブページで3ページ分、文字数に換算して約4000文字少々という分量ですが、文体が平易で読みやすいながらも、具体的な証拠の提示も豊富で説得力もあり、毎度ながら納得せざるを得ないという論考です。

一度くらい、鈴置氏の論考を「支離滅裂だ」などと偉そうに批判してみたい思いに駆られることもありますが(笑)、本稿も残念ながら(?)、批判できるポイントはありません。

それはさておき、今回の鈴置論考では、非常に嫌なことが指摘されています。

それは、「民族の核」です。

鈴置氏によると、「保守系メディア」とされる朝鮮日報(韓国語版)に11月8日と9日、核武装(あるいは核シェアリング、米国による戦術核再配備など)を訴える社説が相次いで掲載されたのだとか。

では、なぜここに来て、突然、核武装を訴え始めたのか。

鈴置氏は次のように述べます。

鈴置: 「米国に見捨てられる恐怖」に襲われたからです。米韓は在韓米軍の駐留経費の分担金の交渉に入りました。そこで米国が韓国に分担金を一挙に5倍に引き上げるよう求めていることが明らかになりました。

例の「分担金5倍問題」ですね。

これについて鈴置氏は、2019年における前年比8.2%増の分担金でさえ、韓国国民からのかなりの反発の声があったことを踏まえれば、「これを韓国政府が呑むとはとても考えられない」、と指摘するのです。

米軍撤退に過半数が理解、そして戦作権の返還

問題は、ここから先です。

鈴置氏は、今年1月に行われたある世論調査で、韓国国民の52%が「在韓米軍が削減・撤収しようとも(分担金の)増額には反対」と答えた、と述べます。

もちろん、この世論調査の実施時期が古いことと、韓国の世論調査がときとして不正確であるという点については割引いて考える必要がありますし、米国が本気で在韓米軍の削減をチラつかせれば、怯えてしぶしぶ賛同する韓国国民の割合は増えるかもしれません。

ただ、ここで鈴置氏の以前からの仮説である、「文在寅政権が米軍の追い出しを図っている」という点を思い出すと、話はがぜん、深刻になります。つまり、仲が悪い米韓両国の大統領ですが、「在韓米軍の撤収、米韓同盟の消滅」という点に関しては、相思相愛なのです。

  • 鈴置: 単なる脅しで終わりそうにないところがミソです。トランプ大統領なら在韓米軍の撤収に動いても不思議はない。2018年6月の第1回米朝首脳会談の後に『すぐにではないが、在韓米軍の兵士を故郷に戻す』と語っています(『米韓同盟消滅』第1章第1節)。
  • 在韓米軍の削減・撤収は文在寅(ムン・ジェイン)大統領も後押ししています。(中略)文在寅政権は『国軍の独立』を名分に、統制権の早期返還を求めました。米国も韓国の要求を基本的には受け入れ『韓国軍が十分な能力を保有することが確認された段階で移管する』ことになりました。

これは、当ウェブサイトでは『米韓未来連合司令部の創設と「米韓同盟消滅」の足音』などでも触れた「戦時作戦統制権の返還問題」のことを指しています。

米韓未来連合司令部の創設と「米韓同盟消滅」の足音

当ウェブサイトでは戦時作戦統制権を事実上、米国が韓国に返還することになれば、韓国の司令官が米韓連合軍を指揮命令するとは考え辛いため、米韓同盟消滅の布石にしか見えないと考えて来たのですが、これについて鈴置論考では次のように指摘します。

統制権の返還に伴い、連合司令部の司令官も韓国側が出すことになりますが、そうなると在韓米軍は大きく削減される可能性が大きい。米国は『一定以上の規模の部隊の指揮は他国の軍人に任せない』との原則を持つからです。

地殻変動に注意せよ

つまり、現在の動きは、表面的には「日韓GSOMIA破棄による日韓関係の悪化」に見えますが、その本質は「米韓関係の悪化」なのです(※ちなみに、さまざまなメディアに登場する「有識者」の皆さんの見解も「日韓関係悪化」ばかりに注目しているのは残念というほかありません)。

鈴置氏の論考は、日本が望むと望まざるとにかかわらず、米韓同盟という「日米韓3ヵ国連携」の前提となる枠組みが、現在進行形で壊れていく様子を、「これでもか」という証拠付きで示しているものであり、そして、「民族の核」も同盟の本質を的確に言い当てる表現なのです。

鈴置論考はほかにも納得のいく説明が山盛りですが、個人的に注目したいのは、末尾のくだりです。

11月15日にはエスパー(Mark Esper)米国防長官がソウルで鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防長官らと会談します。分担金や、11月22日に最終日を迎える日韓GSOMIAに関し話し合う予定です。米韓同盟の転換点を迎えます。/展開はまったく読めません。韓国という国は感情で動くからです。不愉快でも米韓同盟を維持するために、分担金の大幅引き上げを受け入れるか。それとも怒りに身を任せて『米国は出て行け』と叫ぶか――。/日本人は極度に悪化した日韓関係に注目しがちです。でも、その底では、もっと大きな地殻変動――米韓同盟消滅――が始まっているのです。これを見落としてはなりません。

まったく同感です。

この地殻変動を見落としていると、本質を見失います。

これに加えて、敢えて鈴置論考に補足させていただくと、日韓GSOMIA破棄に関し、米国の動きというのも何やら不穏当であり、気になるところでもあります。

たとえば、『突如浮上の「GSOMIA延長」は米国にとっても悪手』でも報告したとおり、ハンギョレ新聞は先週、「米国が日韓に対し水面下でスタンドスティル協定を締結することを呼びかけている」といった趣旨の報道をしています。

突如浮上の「GSOMIA延長」は米国にとっても悪手

この話題はハンギョレ新聞の報道であるため、盲目的に全幅の信頼を置くのは危険ですが、それにしても大国であるはずの米国が、狡猾な韓国(や北朝鮮)に振り回されているのも、結局は大国であるがために、超一流の外交官が育つ土壌がないという本質的な欠陥を抱えているのかもしれません。

嬉しいお知らせ

なお、この「鈴置論考」とは別に、もうひとつ、嬉しいお知らせがあります。

それは、『デイリー新潮』ウェブサイトに、『鈴置高史 半島を読む』というコーナーが出現したことです。

『デイリー新潮』にはまことに申し訳ないのですが、個人的には芸能ネタにはまったく興味がないので、これで今後はわざわざトップページにアクセスしなくても、このコーナーをブックマークしておけば、鈴置氏の最新論考が更新されているかを簡単にチェックすることができるという次第です。

なお、当ウェブサイトをPC版で閲覧していただくと、右側に『お気に入りサイト』というリンクを張っていますが、ここにさっそく『鈴置高史 半島を読む』のリンクを追加しております。

是非、みなさまもご活用ください。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

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読者コメント一覧

  1. クロワッサン より:

    更新お疲れ様です。

    歴史的事実や現在の言動を鑑みれば、朝鮮民族を「知性や理性ではなく感情で行動する幼児民族」と置くのが正しくて、保護者ならぬ保護国が必要だと思いますが、日本はコリゴリだし、米国も嫌だろうし。

    次の保護国はロシアか中国か。

  2. Atsh より:

    記事更新ありがとうございます。
    核武装、日本人であると様々な意味で非核が感情の根底にあるのでインパクトに感じますがかの国は実のところ常々核武装大国を狙って来た前科があります。マスコミではまず取り上げませんが過去に遡ればIAEAに報告せず核開発に手を染めかけてますし、原子力潜水艦は以前から配備を目論んでます。決して核武装論は降って湧いた話では無いです。
    主張される通り一連の韓国の問題の本質は反日から反米、離米にあります。いざ断韓!となったとき核保有願望の強い国を相手にすることはしっかり想定していく必要があると思います。

  3. 墺を見倣え より:

    「民族の核」に関し、加速要因としては鈴置氏の仰る通りだと思いますが、「民族の核」という概念は、もっと古くからあるのではないでしょうか?

    北朝鮮が初回化実験に成功するより前からある様な気がしましたが、まだ確認できてません。

    1. だんな より:

      墺を見倣えさま
      民族の核と言うかは、分かりませんが、韓国の核武装、核開発計画は、朴政権(お父さん)の頃からありました。
      実際に開発を始めて、アメリカに見つかって怒られた事もあります。
      あとでまとめてみたいと思います。

      1. 墺を見倣え より:

        「民族の核」という表現には、「元は北朝鮮の核なんだけど、同じ民族同士なんだから、『民族の核』ネ」というニュアンスが含まれているのではないでしょうか。

        > 民族の核と言うかは、分かりませんが、韓国の核武装、核開発計画は、朴政権(お父さん)の頃からありました。

        それは知ってますが、「民族の核」とは呼んでいなかった様な気がしますし、核実験迄辿り着けなかった幻の核でしょ。また、韓国の性格から考えて、自前の核なら、「民族の核」とは呼ばないと思う。

        とすると、北朝鮮の核開発を韓国が裏支援し始めた頃(具体的にいつなのかは闇だけど)なんかが怪しそうだ。

        1. 墺を見倣え より:

          秘密のベールに包まれて真相は見えませんが、推測するに、

          「民族の核」という単語を明示的に用いたのは、北朝鮮側からで、この2年位。(それより前は未確認なだけカモ、)

          「民族の核」という概念は、金大中大統領が極秘で北朝鮮の核開発を援助した頃から、既に韓国内進歩派に存在する気配。(金大中大統領が、何の見返りもなく、ただただ北に金を送りたかっただけ、なら別ですが、そんな事ななかろう。)

          それ迄複数回、極秘裏に自主開発を試みたが、全部バレてしまったし、オマケに、日本の技術を盗んでいた事も露見してしまったので、方向転換した???

          昔の裏事情を知る韓国人は、北の核やミサイルを見て、「我々の金も入っている。」と見てるんでしょうなぁ。文大統領の言葉の奥底にもその気配が感じられる。現段階では、まだ北の核を使って、高麗連邦南共和国も核保有国になるとは公言できませんから、奥歯にものが挟まった様な言い方になるのは仕方なかろう。

        2. 墺を見倣え より:

          「朝鮮半島非核化」の主張と矛盾するので、文在寅と雖も公式には「民族の核」を月源していないと思ったのですが、、、

          https://www.excite.co.jp/news/article/Recordchina_20160611028/

          2016年6月9日、朴槿恵大統領が「北朝鮮の核はわれわれ民族の核であり、力だ」と述べているように見える動画が北朝鮮で作られ、放送されたことが分かった。

          てなニュースがありました。火の無い処に煙は立たないので、元になるものはあったのでしょう。

        3. 墺を見倣え より:

          「月源」→「発言」のミスタイプです。

          「h」の隣の「g」をタイプしてしまった模様。

  4. G より:

    「民族の核」は「赤化統一」と同義ですよね。
    もし統一によらない韓国の核という場合も、それを目指すならアメリカの態度は北朝鮮に対するものと同じかさらに過酷になるはずです。
    ただいま絶賛妄想中の原潜だって同じ、低濃縮ウラン使おうと平和目的でない原潜は原子力協定違反ですし。

    韓国が核や原潜をもつと、世界にとって核拡散の危機が訪れます。
    それは、韓国がなにか兵器を開発するとやたら輸出したがるからです。まあ、韓国核配備の3年後あたりはテロリストたちが軒並み小型核弾頭をもつことになるでしょう。

  5. 愛読者 より:

    韓国については,新宿会計士様,鈴置高史様はじめ,多くに皆様が詳細な分析をされていますので,北朝鮮のほうを考察してみたいと思います。
    トランプ大統領は「金正恩はスイスで西側の教育を受けているので,最終的には北朝鮮は合理的な選択をするだろう」と期待していると思います。北朝鮮では,実際には誰が(どの機関が)国を動かしているかについて,従前がら様々な分析がされてきました。最近では,金正恩個人の意見で国が動いている,と多くの人が考えていて,トランプ大統領もそう考えているかもしれません。
    個人的には最近,もしかしたら,北朝鮮はウェーバーの理論でいうところの伝統支配の時代になっていて,金正恩個人の意志より,金日成の遺訓という見えない伝統が,国を動かしているのではないか,と考えるようになりました。つまり,金正恩は金日成の定めた方針に逆らえないし,大きな変更をすることができないと。すると,北朝鮮は,2017年にみんなが考えていた状況になるかもしれません。それに,韓国からの在韓米軍撤退が重なると,韓国でも,何かカタストロフィー的なことが起きるかもしれません。余談ですが,文在寅大統領は共産主義教育を受けていて,西側の教育を受けていないようですね。
    カタストロフィックな事象が起きた後の処理スキームについて,強い関心を持っています。

  6. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    独断で勝手な言い方になりますが、エスパー長官と会談しようが、『不愉快でも米韓同盟を維持するために、分担金の大幅引き上げを受け入れる』という事を韓国しないでしょう。

    その場その場で短気を起こし、GSOMIAも報復とばかり、破棄した連中です。5倍にもの負担金を承諾したら、民意が持ちません。GSOMIAは米国が脅かしても翻意しない。

    結局、何も成果なし、で終わりそう。

    米国については、「大国であるがために、超一流の外交官が育つ土壌がないという欠陥を抱えているのかもしれません。」というくだりには、全面的に賛成ではありませんが、米国の不可思議な統一だっていない行動や、人によって発言がブレる事は、確かに「超大国病」と言えますね。

    半島如きに振り回されるはずがないからです、

  7. よく通りすがるおじさん より:

    さて、鈴置さんと言えば先週金曜日のBSフジのプライムニュース。
    番組最後の「これからに日中韓関係への提言」に対して、鈴置さんは「民族の核」と一言。
    実は当日の議論の内容からはすごく唐突感がありました。
    (前回出演時だと自然な流れと言えただったのですが)
    唐突感あったけど「あぁ、鈴置さんブレないな」と。
    また、鈴置さんの脳内ではそこまで進んでるんだ、と思うとともに、「中国も交えて半島の核をマネージする」と言う視点に眼から鱗でした。

  8. だんな より:

    鈴置さんの論評は、先端的な意見かつ優秀ですので、その通りになると思えてしまいます。
    今回は、ネガティブな視点で考えてみたいと思います。
    まず、韓国がGSOMIA破棄を、日本のホワイト国からの除外のカードとして考えている事は、鈴置さん以外も想像できたと思います。本気で使うことは、予想外でした。
    韓国の核武装は、いま急に出てきた訳では無く、1970年代から核開発を計画がありました。
    米軍撤退に世論調査の過半数が同意と有ります。韓国の世論調査は回答率が5%程度で、正確性を欠いており、政権のバイアスがかかると思っています。多分この時期の政権支持率とほぼ同じ数字で、信頼できるとは思いません。
    GSOMIA破棄への韓国ネット民の反応を見ると、米韓同盟を毀損する事にはネガティブな意見が優位だと思います。
    私の想像は、文政権は来年の国会議員選挙に勝つ事が、短期的な目標だと思います。GSOMIAは破棄しても、駐留費は誤魔化しながら、同盟を破綻させないようにすると思います(選挙の前までです)。ただそれからも、韓国はアメリカを騙し続けようとすると思います。

  9. 一国民 より:

    鈴置高史氏の論考を読んで、隣国の核問題、いよいよ現実味を帯びてきたなあ、との感想を持ちました。

    北はすでに核武装を強化しつつありますが、統一朝鮮若しくは南北連合国家の誕生によって、改めて”民族の核”を手にした場合、日本にとっては文字どおりの死活問題となります。
    戦術核どころか、水爆までミサイルに搭載する可能性があるのではないでしょうか。

    朝鮮族にとって、歴史上、日本・大和民族は仇敵でしかなく滅すべき相手ですので、米国の後ろ楯がなくなれば、核を使用する可能性は十分にあると思います。

    在日同胞がいるのでいくら何でもそこまでは、とも思いたいのですが、近代史を振り返ってみても多数の自国民・同胞を殺戮してきており、いざとなれば躊躇しない連中です。

    いずれにしても彼等が、”民族の核”を手にした場合、我が国に対しては、これまで以上に難癖を付ける、恫喝する、それらを繰り返すことでしょう。
    そのままにしておいたら、我が国は国力を削がれ、憔悴していくことでしょう。
    座して死を待つに等しいと思います。

    これに対抗するには、我が国も核武装するしか有功な手立がありません。

    そうなると、お互い滅亡するまでやり合うのかどうかということにもなりますが、朝鮮族にその覚悟があれば、これまたたいしたものですが・・。

    韓国で核武装論が盛んに提起されるのなら、我が国でもそういった議論はタブー視せず、進める必要があると思います。(議論自体も許さないという姿勢の国内左翼勢力は、彼等の手先であり、片棒担ぎのバカでしかありません。)

    少なくとも、我が国としては、いざというときに備えて、いつでも核を実戦配備できる準備は、しておかなければならないと思います。

    1. タナカ珈琲 より:

      日本国の核保有は如何なる理由にせよ…、
      同意します。

      1. 引きこもり中年 より:

         独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

        タナカ珈琲様へ

         たとえ、客観的に見て、「日本の核保有が正しい」としても、「安倍総
        理が正しかったと、認めたくない」人が、反対すると思います。こういう
        人は、「安倍総理以外の自分たちの仲間が、核保有を言い出した」場合は
        賛成するのです。

         駄文にて失礼しました。

      2. タナカ珈琲 より:

        引きこもり中年様

        コメントありがとうございます。

        ふ〜ん、
        ナットクです。

    2. 元祖通りすがり より:

      核の保有については、左翼性向の人以外にもアレルギー反応を起こす可能性がある為、アホな隣国に追随して一気に保有まで持っていくべきでは無いと考えます。
      中・ロなどが強硬に反対するのも見えていますので、国際的な合意を得られない中で強行すると、リスクも存在すると思います。

      ただし、核が不要という主張ではなく、核技術・ミサイル技術の開発(準備)は急いで進めつつ、「いつでも実戦配備できる状態」にしておき、公式には核を持たないという状況に置くのが肝要かと思います。

      発展途上国に於いては、「核を保有している」と周囲に認めさせる事が直接的な抑止力・武力的な威嚇になると思いますが、一定以上の技術力・経済力を持っている日本に於いては、「いつでも短期間で配備できる状態にある」と認識させるだけで、同等の効果を発揮すると考察してます。

      必ずしも、「保有」・「非保有」の2択で考える必要はなく、まずはこの状態を作ってしまう方が現実的かと思います。

      1. タナカ珈琲 より:

        元祖通りすがり様

        ふ〜ん、
        ナットクです。

        追記
        わたし、バカです…
        直ぐ、人の意見に左右されます…

      2. 福岡在住者 より:

        元祖通りすがり様
        固体燃料型ミサイル、液体燃料型ミサイルはそれぞれ(ロケット)イプシロンと(ロケット)HⅡ-A・Bで実証済です(笑) 大気圏再突入はハヤブサ回収で実証済。 また、補給機「こうのとり」の大気圏再突入でさまざまな実験を実施中です。
        大量のプルトニウムも保有中とか、、、。
        https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4054/index.html

        これらがただちに兵器となる事はないでしょうが、基礎技術は既に取得と考えられないでしょうか。

    3. j より:

      本意ではございませんが、現実的には日本も韓国と北朝鮮の核に対抗せざるを得なくなっているとおもいます。

      国力を上げるためにも、若い世代のための経済政策を希望します。人手不足で移民が増えて、国が強くなるとはおもえません。

  10. 雪国の会計士 より:

    米軍撤収は、米国の北朝鮮との交渉カードになるのでは、と思っていましたが、交渉する前に撤収しそうな勢いですね。
    北朝鮮から見ると敵失でカード排除できる。
    米軍撤収後はたまにミサイル打ち上げれば確実に、南鮮がすりよってきます。
    南鮮のコウモリ外交ぶりからすると、北朝鮮の制裁は喰らいたくないけど、内政的には統一のような香りは出したい。
    そんな統一せずも対決しない、過渡期が長く続くと見てます。日本からすると、不確実なため面倒くささが増しますが、どうせ国際法守らない連中なので、いままでとさして変わらないかもしれません。
    どうなるんでしょうね。

  11. カニ太郎 より:

    韓国民の52%は米駐留経費を上げるより、在韓米軍の撤退を支持してる。
    この事実は、もう少し深い闇がある気がします。

    最近の米株のバブリーぐあいは異常でしょう。
    ダウ史上最高値が異常である以上に、実感を伴わないバブル高値が庶民にとって異常なんです。

    日本も欧州もそうですが、米国も現在の市場参加者は史上最低人数です。
    なのに、史上最高値のバブルに沸いている。

    お金がジャブジャブで富裕層は益々富み、富みすぎて投資する場所がない、バフェットなどは投資先がないためなんと現金ポジションが13兆円(1220万ドル)もあるそうです。
    そして中間層以下は全く貯金がないため、時期大統領選の民主党候補にエリザベスウォーレンがなるかもしれないという、なんとこの人富裕税を導入しようとする、凄いですね。
    それほど米国は2極化なのです。

    ここで本題に戻しますが韓国はどうなのでしょう、結論からいうと、米国より酷い。
    つまりアジア通貨危機でIMFにより改革された人工国家ですから、合理化が進むだけ進みすぎ、米国より酷い財閥集中がしかれ、富裕層に富が集まるシステムがある。

    おそらく、韓国経済は米国以上に貧富の差が広がってるはずです。

    さてやっと本題に入りますが、韓国民はほとんどが貯蓄0レベルなのでしょう。
    上位数%の富裕層が極端に富んでいるため、平均値は変わっていないのでしょう。
    しかし庶民感情は急激に荒んできています。

    その結果、私の想像ですが、人生を自暴自棄になった人間の望むのは、結局戦争です。
    韓国民の米軍撤退を願っている本当の理由は、人生に希望を持てなくなった人々の戦争願望じゃないでしょうか。

  12. 韓国在住日本人 より:

     もし韓国から米軍が居なくなるとき、韓国の経済を壊すのか壊さないのかで大きく変わってくると思います。

     米軍は素直に撤退せず、韓国経済を破壊してしまうでしょう。そうすると、韓国は北の傀儡国になります。自国の核武装ではなく、民族として核を持つことになります。

     逆に経済を活かしたまま米軍が撤退するとどうなるでしょう。

     韓国は自力で核開発をし、中国、日本、北朝鮮、果てはロシアまで脅しにかかるでしょう。

     北朝鮮は金一族の統制下にあり、金一族が馬鹿な事を考えない限り、簡単に核の使用までは行かないと思います。しかし、韓国の場合は愚民化した国民から生まれた愚民のリーダーなので、何をしでかすか分かりません。

     よく韓国人が「韓国は他の国に侵攻したことはない」と平気で嘘をつきますが、この言葉の裏には「今まで侵攻したことないから、やっても許される」、「侵攻して負けたとしても日本レベルで世界に復帰できる」等の邪な考えが渦巻いているように感じます。

     とにかく米軍撤退となれば、悲しい事ですが韓国の経済焦土化は確実にやらなければなりません。

     駄文にて失礼します。

    1. だんな より:

      韓国在住日本人さま
      米軍撤退後の韓国経済の焦土化は、海外投資が撤収し、格付けが下がり、自動的にそうなると思います。
      昨今、韓国の景気が悪く、個人事業主が減って、空き物件が増えているとの、ニュースがあります。
      韓国の街中では、実際に空家や賃貸物件募集が、目立つような状況なのでしょうか。
      身の回りの状況を教えていただければ、幸甚です。

      1. 韓国在住日本人 より:

         だんな 様

         >身の回りの状況を教えていただければ、幸甚です。

         小生の周辺は至って平和です。

         日本に伝わる韓国の情報は殆どがソウルの状況だと思われます。小生の行動範囲はソウル中心まで地下鉄で1時間程度かかる田舎ですので、新聞等で騒がれているほどの空き物件等はありません。ソウル中心と小生のような田舎では賃貸料が数倍高くなることがありますので、高騰した賃貸料の支払いが負担となり、ソウルでは空き物件が増えていると思われます。

         ただ、客の選択肢が変化しており、価格の高い店は多少閑散とした感じがあります。これからは価格の高い店は淘汰され、価格の安い店が生き残るのではないかと思われます。このようなデフレの兆候が見て取れます。

         韓国の飲食店は団体客で凌いでいるところが多いのですが、昨今の不況の煽りで、企業や公務員の食事会が減っており、その影響をもろ飲食店が被っている感じです。

         纏めますと、小生の周辺では団体客の会食が少くなったこと以外は、さほど景気の悪さは感じません。しかし、所々にデフレの兆候が垣間見えます。

         駄文にて失礼します。

        1. だんな より:

          韓国在住日本人さま
          遅くなりましたが、読まさせていただきました。
          なかなか目に見えて悪くなるまでは、時間がかかるんでしょうね。平壌の映像も、そんなに悪い感じでは、無かったてすしね。

    2. 田舎のおばさん より:

      在韓日本人様

      目から鱗のお説ありがとうございます。
      日本の会社でなく、韓国人の中で暮らしていらしゃるからこその、考察と
      思います。韓国よりも北のほうが自制能力が高いんですね。

      やはり焦土化が必要なんですね。米軍は撤退するときは焦土化してから、と以前記事を目にしました。
      私も10年に及ぶ韓国ウッチャーでまさかとは、思いません。韓国人の知人に深層の気持ちまでは聞けませんが
      (日本語で)核の対象は日本だと思います。時間は残されているのかと暗澹たる思いに沈みます

      長く鈴置氏の記事を心の拠り所にしてきたので嬉しいです。半島を読むを私も登録しました。
      それから韓国の中で生きてらしゃる日本人様どうぞご自愛ください。

  13. 匿名 より:

    米韓同盟消滅で、韓国が中国の核の傘に入ればともかく、独自に核を持とうとするなら、いちばん心穏やかでないのは中国ではないでしょうか。
    北もまた、韓国の意図に対して、猜疑心を持つでしょう。何しろ韓国は誰と戦ってるのか分からない国ですから。
    主体派の場合、北の核で満足するかもしれないけど、これはこれで、中国に届く程度のミサイル実験をアメリカが放置している。中国は北も南も信用してないから、案外、半島の非核化に本気を出すかもしれない。
    半島を含めた大陸内での抗争が強くなって、日本なんか気にしてる場合じゃないなんてことになったら面白いのだが。まあ、この三国、日本にぶっ放すことには、異論は出ないだろうから、どこかから飛んで来るかもしれない。まあそのときはそのときで、ということ以外、今のところ、手の打ちようがないと思えます。核の一発や二発で滅びはしないという成功?体験が日本の強みかなあ。

    1. だんな より:

      匿名さま
      国連安保理考え方は、北朝鮮の非核化ではなく、朝鮮半島の非核化です。
      韓国の核保有に関しては、中国、ロシアが直接的な脅威になりますので、反発が予想され。北朝鮮同様、制裁対象となることは確実と思います。

      1. 匿名 より:

        だんな さま

        匿名です。
        経済焦土化は、韓国が核を志向すれば、全世界的というか、日米中ロが行うでしょう。
        朝鮮日報の報道も、核をもつぞ、いいかいいか、というダチョウ倶楽部なのでしょうか。
        このような意思を示した途端、米中ロの警戒対象になるのが分かってて、するなよするなよ、とわざと言ってる気もします。
        この件に関する皆さんの投稿で、「民族の核」は、誰がいつ言ったのかの視点も見受けられます。
        北と南が、それぞれ核をもつというのは、主権国家としてありうるかもしれません。しかし、「民族」の核だと、統一した民族、国家を前提としています。いつ頃、誰が言い出したのかは、私は不案内なので、どなたかに教えていただきたいものです。いちおう北も南も、正統性のある国家は自分のところだけだというのが建て前なのですが、それでも「民族」はよく分かりません。大した考えなしに言ってるのが正解でしょうが、その裏に不穏な傾向を見るのは、むしろ中国であって、日本ではありません。
        北朝鮮は、もし自分を高句麗の後継と見なしていれば、中国にとって厄介な相手です。中国の朝鮮族に影響を及ぼしかねない。南はよく分からないけど、百済が進歩で、新羅が保守ではないか。

        1. だんな より:

          匿名さま
          朝鮮日報の報道に関しての私見です。
          韓国人は、かくあるべきと言う理想と、現実の区別がつきません。韓国が、核開発を短期間で完了する可能性は、低いと思います。だから、アメリカが居なくなると、核武装して安全保障を確保しなければならないという話で、ダチョウ倶楽部の話では無いと思います。
          民族の核は、ちゃんと調べないと回答出来ません。
          「民族」は、朝鮮民族の事だと思いますし、彼らは表面上、民族を重要視している思います。
          高句麗云々の話は、私は回答出来る知識がありませんし、内容も良く分かりません。

        2. だんな より:

          民族の核という言葉で検索しましたが、古い歴史は無さそうです。
          起源は、北朝鮮か核開発を韓国に対して正当化するために、「北朝鮮が民族の核」だと言い始めたようですが、いつからかはわかりません。
          昨年あたりから、ネット検索で引っかかります。
          私の私見ですが、意味として「韓国人が北朝鮮の核兵器を、自分達の物のように考える事」では、どうかと思います。

        3. 福岡在住者 より:

          匿名様
          韓国のメディアに時々登場する「原子力潜水艦」が現実のものとなった時点が 「民族の核」の可能性が高まるときだと私は思います。 韓国が核兵器開発に踏み出せば 国連の経済制裁の対象となるでょうから、貿易依存度の高い韓国としては経済的に存続できません。
          また、北が原子力潜水艦を開発するには まだ相当時間がかかると思います。
          そこで、北のSLBMと南の原子力潜水艦がそろったところで交渉が可能になるのではないでしょうか。

      2. 心配性のおばさん より:

        だんな様 ああ、そうでした!

        >国連安保理考え方は、北朝鮮の非核化ではなく、朝鮮半島の非核化です。

        私、米韓同盟消滅後の間隙を縫って、韓国が日本に核攻撃を仕掛けてくることを心配しております。韓国がです。北朝鮮がではありません。南北とも同根の民族ですが、北朝鮮には戦略(めちゃくちゃな。ですが。)がありますが、韓国には感情と思い付きしかありません。同根ではありますが、韓国のほうが暴発の危険度が高いと考えております。米韓同盟の存在が韓国の暴走を止めてきたと考えておりますので、昨今の米韓の動きが恐ろしい。

        たしかに、国連安保理の目標とするのは、朝鮮半島の非核化であり、韓国の核武装はそれを逸脱します。認められない。がしかし、北朝鮮同様、持ってしまったらどうします?私は、米韓同盟消滅後の間隙を縫って、韓国がそれを行う可能性を排除することができません。

    2. タナカ珈琲 より:

      ふ〜ん
      ナットクです。
      特に最後の1行……

      追記
      わたし、バカです。
      直ぐに、人の意見に左右されます。

    3. 阿野煮鱒 より:

      > 核の一発や二発で滅びはしないという成功?体験

      広島・長崎の皆様には大変無礼なことを申し上げますが、原爆が投下されたのが地方都市だっただから日本は生き残れたのです。

      大空襲で東京も焼け野原となりましたが、原爆で何もかも一気に吹き飛ばされたのと違い、人々が逃げる余地はありました。もちろん沢山の命と財産も失われましたが、疎開などの手段で命を守られた人々もいました。

      もしも特定アジア三国のどこかが、東京と大阪に核兵器を投下したら、日本は政治・経済・情報の中枢機能が壊滅し、復興の猶予を与えられぬまま占領されてしまうでしょう。

      特に危ないのが韓国です。あの連中は加減を知りません。日本になら何をやっても良いと考えています。絶対に韓国に核を持たせてはなりません。

      1. 匿名 より:

        全世界を相手にする覚悟がなければ、主要都市核攻撃はできないでしょう。
        基本的には、通常兵器の攻撃でしょう。

        核を使うにせよ使わないにせよ、軍隊の上陸が必要です。
        島国であることは有利です。アメリカの人が、中国の台湾侵攻をシミュレーション
        した本を書いてますが、けっこうたいへんです。アメリカ人のタレントが、韓国に
        よる福岡侵略シミュレーションを書いてますが、まあ、一週間程度で息切れです。

        自分の住んでる地域も含めて、消滅しても日本は滅ばない、それで十分でしょう。
        馬鹿なのかもしれない、けど、自然災害で日本が消滅するなら、列島とともに
        沈んでも構わないという人もけっこういると思った。生に執着しない、これほど
        恐ろしい民族はいない。

        1. 福岡在住者 より:

          匿名様
          >一週間程度で息切れです。
          ミサイルくらいは飛んでくるかもせれませんが、上陸は無理かと、、、。
          海上自衛隊こそ長崎県佐世保ですが、福岡県には航空自衛隊、陸上自衛隊、通信傍受基地等結構備えていますよ。

  14. ハニワファクトリー より:

    社会的に不安定で金儲けのくちにならないとの認識が世界に広まれば、資金はほかのより魅力的なとこへ逃げて経済焦土は自然にそうなってしまうのではないでしょうか。短期的には投機の対象になり外見的には興隆しているように見えても。

  15. 岡山県在住者K より:

     更新、感謝します。
     鈴置氏の論考を読みました。一言で言えば、「新味がない」というところです。ただし、けなしているわけではありません。逆に、今までの鈴置氏の主張どおりに事が進んでいるなぁという感慨です。新味がないとはそういう意味です。
     文君の言う民族の核とやらの恐ろしさの一つは、ろくに戦争をしたことのない国が突然核を持つという恐ろしさです。素人が抜き身をもって闊歩するのと同じです。使い方を誤るととんでもない事態が起こります。脅す程度のことをやろうとして、つい人を切ってしまうかもしれません。アメリカやロシアや中国が核を持つのとは全然違います。
     まして、
    「朝鮮人は、北も南も感情的に衝動的な(emotionally impulsive)人たちです。私たちは、この衝動と闘争的態度が私たち(米中)両国を困らせるような事件を引き起こさないよう影響力を行使することが大切です(『ニクソン訪中機密会談録』)」…「韓国を無視して「パンドラの箱」を開ける米国」(「早読み 深読み 朝鮮半島」2016年3月31日)
    だそうですから反日国是の韓国は日本に向けて何をやりだすかわかりません。
     ということで、「民族の核」の最大の当事者は日本だと思います。戦争をする必要はありませんが、韓国を経済的にグランド・ゼロにするの必須でしょう。
     我ながら過激だなぁ…。でも、今はそういう段階でしょ?

  16. 引きこもり中年 より:

     独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

     韓国人だけとは限りませんが、「人は八方塞がりになると、事態打開の
    ために、正しいかどうかより、自信があるふりをして、威勢のいいことを
    言う人についていく」との習性があります。もしかしたら、今の韓国革新
    派は、この習性で文大統領についていっているのかも、しれません。

     蛇足ですが、民主党政権誕生の時の日本人も、そうだったのかもしれま
    せんし、もし、今後、日本に軍事的危機が迫った時、「憲法9条信仰の機関
    紙」が、日本人を惑わそうとするかもしれません。

     駄文にて失礼しました。

  17. 匿名 より:

    だんな 様

    匿名です。ご意見ありがとうございます。
    「返信する」に関して、このサイトでうまく行かないことが、ままあるので、「返信する」ではない形で、返信させていただきます。
    日韓、日米韓だけではなく、北中ロの利害を見ることも大切だと思います。

    ダチョウ倶楽部は、私の間違いかもしれません。ダチョウ倶楽部自体、昔の番組では見てたけど、本当はあまり知りません。ただ、アメリカの庇護が無くなれば、核を持つしかないぞ、ないぞと言って、結局、周辺諸国から、それをすれば経済関係を破綻に導くしかないという反応を引き出してると思います。

    「民族」と言ったのは、朝鮮半島で「民族」を主張できるのは、高句麗ぐらいではないかと思ったからです。百済は日本を引き入れようとして、新羅は実際に唐を引き入れた。それによって、現在の中国領にまたがる軍事国家高句麗は滅亡した。自立を願う朝鮮半島の思いの先は高句麗だと思います。
    だとすると、たまたま介入する軍事勢力、昔は日本で、今はアメリカ、これは大した意味はない。三韓時代で言えば、高句麗は独立国家、百済と新羅は外国勢力に従属する。
    まあ、ヴァリエーションはいくつもあるでしょうが、これに疲弊していることを、日米中ロの周辺諸国がお互い確認して、適当な距離をもっていると思います。

    アメリカが変だけど、マジで面子を潰す、つまり国際戦略を不利に導くことに関して、怒ってるとは思います。

    1. 阿野煮鱒 より:

      血筋からいうと高句麗は満族の血統で、百済、新羅、伽耶など半島南部にいたのが韓族です。朝鮮半島に定着した満族は韓化され、満族としてのアイデンティティーを失っていきます。

      それがためかどうかは判りませんが、高麗時代に編纂された『三国史記』『三国遺事』は、新羅を中心にまとめられています。高麗は、血筋は高句麗の王族と繋がりはないものの、高句麗の統王を継ぐものと自称しました。ならば『三国史記』を高麗中心史観で書けばいいものを、なぜか新羅中心です。

      私は、今日に連なる朝鮮人のメンタリティーは、各種史書における倭/日本の描き方から見て、統一新羅成立後に徐々に醸成され、高麗成立時にはほぼ確立していたものと見ています。

      そういう観点で見ますと、韓国人は殊更に高句麗にのみ思い入れは持たないと思います。特に現在の韓国人は、漢字が読めないため原典を当たらず、ウリナラファンタジー史書しか読みませんので、新羅でも高麗でも好きなように都合の良いところだけ切り貼りして悦に入るだけだと思います。

    2. だんな より:

      匿名さま
      朝鮮史の話は、阿野煮鱒さんにお任せです。

      日韓、日米韓だけではなく、北中ロの利害を見ることも大切だと思います。
      →その通りだと思います。韓国が考える世界は、ほぼ全てカバーされます。

      韓国が核兵器を持つぞと脅しても、誰も相手にしてくれないか、袋叩きに合うのが関の山でしょう。

  18. 匿名 より:

    アメリカ(トランプ)が常に問い続けてきたことは、「韓国よ、お前は何色だ?」、この一点だけだったように思います。米大統領選前と後とでは、日米安保条約に関する発言が変わったことに着目すれば、持論を横に置いて、実際の状況を見極め確かな判断をする人間だということができると思います。

    よく、在韓米軍撤退は最初から規定だったという意見を目にしますが、違いますね。韓国がコウモリ外交をせず、ちゃんと自由主義陣営で役割を果たして貢献してたなら、こうはなってないですよ。トランプはただのビジネスマンだから、損得勘定でしか判断しないという意見もピンボケですね。味方の中にスパイを持つ怖さをよく知っている故に、或いはクルドを見捨てて撤退するくらいに、将来的なリスクを見極める能力がある故に、合理的判断をする人だと私は見ます。

    例をあげるなら、未だにアメリカ政府のポストに空席が多く、信用できない人間・有用でない人間・価値観や意見の違う人間を起用するくらいなら、多少支障が出ようとも、チームの結束を優先できる少数精鋭で構わないと判断している状況からも、彼のその性格が見て取れます。

    そして、トランプは今も韓国へ問い続けています。
    「お前は何色だ?敵か味方か。敵でないならば、自由主義陣営(アメリカ)のために、何が貢献できる?」とね。しかし、権利は勝手に与えられるもので、勝ち取ったり義務を全うして初めて支払われる対価であるとは考えない韓国人は、永遠にそれを理解しない。

  19. はぐれ鳥 より:

    韓国、特に進歩派は、米国が去り北朝鮮と融和した後の韓国経済がどうなるかを真剣には考えていないように見えます。米国が去った後も、韓国の経済は世界と今まで通り付き合ってもらえると思っているんですかね?一部米国の軍関係者からは、「米軍が韓国から去る時とは韓国経済も焦土になる時だ」との声もあるようですが。多分、米国が去った後の韓国経済がさらに中国依存を強める分、日米他自由主義諸国から牽制を受け、厳しい事になるのではないでしょうか?この間の、韓国ホワイト国外しは、その意図はなかったにせよ、結果的にその警告の意味もあると思います。

    さらにその次の南北統一についてですが、文大統領は、南北が手を取り合い、南の資金・技術と北の地下資源・人的資源を結合させれば経済大国になれる、なんて言ってるようですが、大丈夫ですかね?私は、仮に南北統合すれば、かなりの部分で、かつての日韓併合の時のような事態が再演されるだろうと予想しています。その意味でも、韓国の南北統一論者は、日韓併合を、感情を交えず、深く緻密に研究すべきですが、多分、やってないでしょう。ですから、仮に統一できたとしても上手くいかないと思います。

    あと、韓国保守派が韓国独自の核を主張するのは、彼らがおかれた立場を考えれば、ごく自然で突飛な考えとは思えません。ただ、日本にとっては、韓国右派の核も、政権交代すれば左派の核になってしまう訳で、そうなれば究極的に北の核となるので似たようなものです。いずれ、この考えを実行に移そうとすれば、日・中・北全てから反発されます。米国、ロシアだって勝手にしろとは言わないハズです。開放社会であるために政治的に結束の弱い韓国が、これら周辺国の反発を押し切って核武装するのは相当の難事でしょう。とはいえ、韓国の「民意」とやらは、少し熱くなると後先考えず突っ走り、常識外れの行動をとる傾向が強い様ですから油断はできません。

  20. のり より:

    記事の更新と、嬉しいリンクのご案内までありがとうございます。

    ずっと引っかかっているのですが、文大統領は本当に北朝鮮に韓国を捧げるつもりなのでしょうか?
    これまでの様子を見ていると、そこまで潔い人物とは思えないのです。
    口先だけで都合の良いことを言い、適当にその場を凌ぐことで自分は大物と錯覚した浅はかな小心者に見えます。

    確かに北朝鮮のご機嫌をとるために米韓共同軍事演習を次々と中止させました。
    一方で、トランプ大統領の米軍基地訪問にアポなし訪問して嬉しそうに昼食を一緒にしていますし、
    たとえ2分間会談でも呼ばれれば国内行事をすっ飛ばして訪米するほど米国にもすり寄っています。
    統一朝鮮を望んでいるとは思いますが、あくまで韓国主導での平和的()な統一であり、
    そのためには米軍撤退は決して望んでいないのではないかと思うのです。
    もし米軍が撤退してしまえば良くて北朝鮮主導の統一。悪ければ北朝鮮から即時侵攻されることは理解しているはずです。
    米国と北朝鮮の間で上手く立ち回るつもりでしたが、米国が受け入れてくれるラインを読み間違えて、というか深く考えずに場当たり的に行動した結果、米国が本当に撤退してしまいそうで慌ててる、というのが現状ではないでしょうか。

    だから破れかぶれに米軍撤退と引き換えに核保有を文政権が希望するというのはあり得ると思います。
    韓国の核の矛先は日米中に、北朝鮮もです。
    北朝鮮と同じく、核で脅して統一を迫ろうと考えても不思議じゃないと思います。同じ民族ですから。
    もちろん米国はそんなバーターには応じず、5倍の支払いか米軍撤退かの2択のみとなると思いますが。

    天邪鬼ですみません。

    1. 阿野煮鱒 より:

      文在寅大統領の心中は外から観察しても見えにくいですね。何が本意なのか、私には判りかねます。

      その中でも幾つか自信のある推測を。

      > トランプ大統領の米軍基地訪問にアポなし訪問して嬉しそうに昼食を一緒にしています

      これは、米国の機嫌を少々損ねても、北朝鮮と米国の仲介者であることを韓国民にアピールしたかったからで、米国に媚びる意図ではないと思います。

      > 2分間会談でも呼ばれれば国内行事をすっ飛ばして訪米するほど米国にもすり寄っています。

      この時は、米国から先に呼ばれたわけではなく、韓国が北朝鮮への制裁解除と米韓同盟の改善で米国に譲歩を求める意図で会談を求めたところ、米国が意地悪にも、大韓民国臨時政府100周年記念式典の日を指定した、という流れです。文在寅が米国にすり寄ったのは、北朝鮮制裁解除(ないし緩和)のためです。

      つまり、文在寅の念頭にあるのは北朝鮮であり、北に厳しい態度を取る「超大国アメリカ合衆国」を懐柔するためには媚びへつらってみせる、という行動は一貫しています。

      そこから先、最終的に文大統領がどのような朝鮮半島運営を描いているのかは、私の推測能力を超えます。

      1. のり より:

        お返事くださっていたのに遅れまして申し訳ありません。
        ちょっと忙しくてあまりネットを見ることができませんでした。

        ご指摘いただいて改めて考え見ると、確かに文政権の優先順位は北朝鮮が1番で、それは当初から揺らいでいないですね。
        北朝鮮が1番、一方で日米に対しては用日、用米ということもあるでしょうが、根底には劣等感からくる憎しみと甘えもあるような気がします。
        大国への反抗心と憧れとが無い混ざった、まるで未熟な子供のような振る舞いが、鈴置氏の書籍にあった(と思います…)韓国は中二病を発症しているという指摘そのままなのかと改めて認識しました。
        ただ本物の中二病は治るし、子供は成長するのですが、韓国には治癒も成長も望めない、そして現状、ストーカーのごとく付き纏われているところが悩ましい。

        中二病にかかったリスカブス(言葉が悪くて申し訳ないです)が、この先の朝鮮半島をどうしたいのか、確かに想像の域を越えますね。
        行動が行き当たりばったりすぎて。

  21. ハリー より:

    私もBSフジの2019年11月8日のプライムニュースの動画を見てみました。韓国の経済が悪化しているという説明をされている鈴置さんが喜々として嬉しそうでした。

    プライムニュースの中で、真田氏が、韓国がGSOMIA破棄をした場合、米国が韓国に対するお仕置きとして、韓国の弱点であるドル資金の供給を止める、その結果、(韓国の)国際金融市場での危機が再来するという趣旨の説明をしていました。

    在韓米軍がいるので英米の投資家が安心して韓国に投資しているのですから、米韓同盟が消滅に向かい、米軍が撤退するとなると、英米の金融機関による韓国への巨額の投資が引き上げられて、株価暴落、ウォンの急落で通貨危機と経済崩壊になるだろうと思っていましたが、アメリカのお仕置きだけでも、韓国経済は崩壊に向かうのかもしれません。

  22. ハリー より:

    何人もの方も指摘されていますが、かつて、朴正煕大統領(日本名高木正雄)が秘密裏に核開発を進めようとしてアメリカの怒りを買っていたということがあったようですね。

    韓国が核開発を進めれば、アメリカが黙ってはいない、つまり、暴力的に妨害されるのではないでしょうか。そう願いたいところですが。

  23. 韓国素晴らしい より:

    これは
    釣りではありません。
    マジメな話し、国防もよいか悪いか別にして、頑張ってるし、、、
    諜報機関もしっかりあるし、いちお、、、
    憲法改正もしてるし、、、

    日本はマジ愛国心がマジない、、、のが悲しい
    核の話しだってこんな状況なのにまともに話ししないし、、、

    国会では保守であるあずの自民党は実質リベラル混合だし、

    国会では、国対という名の馴れ合いして、民主的手続き的に問題ないのに、憲法発議しない、、、
    自衛隊も腫れ物触るような扱いされて誰がこんな国の為に死のうと身を捧げられようか、、、リスペクトはないのか、、、

  24. ダブルスタンダードは嫌い より:

    後三国時代、高麗は、新羅から禅譲され、後百済は、親(王)が子供に追い出され、高麗に逃げて高麗の力を借りて、後百済を滅ばして、自分もじきに死ぬ。禅譲だから新羅中心だと思います。故に訓要十戒で後百済地域(全羅道)が差別されていると。それ以上に耽羅(済州島)は差別されていると。

  25. 一国民 より:

    本日の中央日報、「米統合参謀本部議長まで存在を疑問視する在韓米軍、韓国が核武装すれば必要ない」との社説を掲げました。

    保守派を代表する同紙までが核武装論を堂々と主張したことの意味は重いと思います。

    まさに鈴置高史氏ご指摘どおりに事が進んでいるように受け止めました。

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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
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