【ブログ講座」第3回:匿名でも実名でも読者便宜を第一に!
なぜか3回目になった「ブログ講座」。そもそも私などが偉そうに「ブログの書き方」について高説を垂れて良いのかという問題もありますし、また、何回目まで続けるかについても現時点ではまったく決めていません。ただ、始めてしまった以上は、「だれでも簡単にブログが開設できる」、「カネ儲けを目的にするのではなく、自分の主張を世の中に伝えるためにブログを作る」という視点を大切にして、世の中の「ブログ講座」とは違いを打ち出したいと思っています。いよいよ今回以降、いろいろと技術的な内容を説明して行こうと思います。
目次
ブログ講座
少し前から、当ウェブサイトでは「ブログ講座」というものを始めてみました。
2019/01/06 07:00: 【ブログ講座】第1回:「人生」と「使命」について考えてみる 2019/01/12 09:00: 【ブログ講座】第2回:独自サイトか、大手ブログか? 2019/01/19 10:00: 【ブログ講座」第3回:匿名でも実名でも読者便宜を第一に! 2019/01/26 10:00: 【ブログ講座】第4回:客観的事実と主観的意見を分けること 2019/02/02 05:00: 【ブログ講座】第5回目:ブログの「拡散」と注意事項 2019/02/09 10:00: 【ブログ講座】第6回:ブログのマネタイズ(飯を食う)技法 2019/02/16 10:00: 【ブログ講座】第7回:文章の作り方と当サイトの目標 2021/01/27 07:00: ルール違反転載騒動の顛末とネット時代の議論のスキル 2021/06/12 12:00: 読者投稿要領と「不適切な事例」 2021/07/04 13:30: メディア人ではない一般人こそ、ウェブ評論に参入を! 2021/07/11 12:00: ブログ宣伝を許可することの意味 2022/04/11 15:00: 某ウェブ評論サイトからの不可解な転載依頼とその顛末
本来、私自身は「ブログ論」を他人に偉そうに教えるという立場にはありません。自身のウェブサイトはwordpressを使い、見よう見まねで何とか構築していますが、ウェブ言語についても大して詳しくありませんし、ちょっとトラブルが生じるとお手上げになってしまうような人間です。
しかし、それと同時に、曲がりなりにもウェブサイトのページビュー(PV)数が月間100万件を超えて来たということを踏まえるならば、自分自身、「ウェブ評論」という「まったく新しい世界」を開拓しつつある、という手ごたえのようなものを感じていることも事実です。
やはり、新聞やテレビ、雑誌などの「既存のマスコミ」ではない情報媒体に、人々が強い関心を抱いている、という証拠なのかもしれません。
もっとも、当ウェブサイトの文章、自分であとから読み直してみると、日本語表現がおかしかったり、誤植がそのままになっていたり、難し過ぎる慣用句や漢字が使われていたり、あるいは逆に漢字で書くべきところを平仮名で書いてしまっていたり、文章がちぐはぐです。
「読みやすい文章の書き方」、「文学的な文章の書き方」について知りたい方は、当ウェブサイトではなく、権威のある人が書いたブログなり、評論記事なりを参照していただきたいと思います。
そうではなく、第1回目でも申し上げましたが、私が「ブログ講座シリーズ」を始めた理由は、「誰でも気軽にウェブ評論の世界に参入することで、日本の民主主義がもっと発展して欲しい」という気持ちがあるからです。
(※いちおう、「アクセス数の増やし方」などについても触れてみたいと思っているのですが、「広告収入で左団扇の暮らしをする」ということを希望されている方の場合、残念ながら本シリーズの記述はあまり役に立たないと思います。)
実名か、PNか?
ブログのタイトル、どうする?
こうしたなか、本質的な問題が1つあります。
それは、ブログを開設するときの「タイトル」です。
私自身はかれこれ10年以上前、監査法人在職中に、軽い気持ちで実名のブログを開設したことがあります。ただ、結局そのブログは2~3記事投稿しただけの状態にあり、事実上、現在は更新せずに放置している状態にあります。
しかし、監査法人から某会社に転職した際、実名を使ったブログの投稿は控えるべきだと考え、その後、2010年7月に大手ブログサービス「アメーバブログ」にブログを開設したときは、「新宿に住む会計士」という意味で、「新宿会計士」というペンネームを思いつきました。
結局、この「新宿会計士」というペンネームは、今でも使い続けているのですが、考えてみれば、もうこのペンネームを使う必要はありません。なぜなら、私自身すでにサラリーマンを辞め、3年少々前に起業したからです。また、実名を公表したとしても、私自身の本業にはあまり影響もないと思います。
ただ、私が現在に至るまで、実名を公表していない理由は、どちらかというと実名を公表しなくても困らないから、という側面の方が強い気がします。別に今のところ当ウェブサイトの「政治経済評論」の側で書籍を執筆する予定もありませんし、テレビ、ラジオ等に出演するつもりもないからです。
いや、むしろ、本業の方も拡大しているため、子育て、本業、ウェブ評論という「3本柱」の活動を続ける上で、当ウェブサイトの仕事をこれ以上拡大したくない、というのが正確なところでしょうか。
一般人がブログで情報発信すること
しかし、私自身は「一般人こそ、ブログをやるべきだ」と考えていますし、現実に私が当ウェブサイトで採用している方法(客観的なニュース・ソースを示し、それに対して自身の感想などを述べていくやり方)であれば、基本的にどなたにでもできるはずです。
普通のニュースを読んでいても、たとえば社会の第一線で活躍する人と、第一線を引退した人、まだ社会に出ていない学生の人、専業主婦の人など、立場によって「見え方」が異なるはずです。同じニュースをさまざまな立場の人がどう読むか、というテーマだけで考えても、面白いと思います。
ただし、自分自身の実名を出すかどうかについては、また別問題です。
私自身は10年少々前、監査法人を退職して自身で独立開業するつもりで「公認会計士XXのブログ」というものを立ちあげたのですが(※この「XX」には私の実名が入ります)、結局その時点では独立開業せず、某社に転職したので、このブログは一切更新せず、現在に至るまで放置しています。
また、お堅い業種(金融関係、公務員関係など)の場合は、実名でインターネット空間に情報を出すこと自体が憚られる、という場合もあるでしょう。
結局、一般人がブログを通じて情報発信する場合、ご自身の立場に応じて、基本的にはペンネームを使った方がやりやすいのだと思います。
有名人の場合は?
ただし、有名人の場合は話がまったく変わってきます。
ある程度、実名が知られている人であれば、むしろ匿名ではなく実名でブログを開設すべきですし、アメーバブログの場合だと、芸能人や政治家などがオフィシャルブログを開設しているのを見掛けることが多々あります。
そうなって来ると、前回(第2回目)と同じテーマが問題となります。
それは、「ブログを開設するプラットフォーム」です。
アメーバブログを否定するわけではないのですが、ある程度のネームバリューがある人であれば、アメーバブログなどの大手ブログではなく、やはり、ご自身でwordpressなどを使い、レンタルサーバ契約をしたうえで独自ドメインを取得し、ご自身のウェブサイトを構築なさるべきでしょう。
wordpressを使えば、グーグル・アドセンスなどの広告システムを使って、少額ながらもブログ収入を得ることができますし、私自身はやっていませんが、会員制のレポート・システムなどを構築することもできるようです。
あるいは、ブログではなく「有料メルマガ」などを配信しても良いかもしれません。
情報発信の工夫
記事の長さは?
さて、ブログを現実に執筆するうえで、もう1つ重要な点があります。
それは、「どの程度の長さにするか」、です。
きちんと調べたわけではありませんが、あくまでも私の印象では、一般の人が執筆しているブログの長さは200~400文字くらいではないかと思います。ご自身の仕事を持ちながら、時間のあるときに更新するというスタイルで行くならば、あまり長い文章を作成するのは非現実的でしょう。
また、1つの記事の文字数がそれよりも短いのであれば、ブログを使うのではなく、ツイッターなどを使うのも1つの手でしょう。ツイッターの場合、1つの投稿あたりの文字数は140文字に制限されていますが、不十分ながらも連投機能があるため、500文字前後であれば、3~4ツイート連投すれば投稿できます。
しかし、当ウェブサイトの場合、コメント主の皆さまから頂くコメントを眺めていると、多い人で1000文字を越えているケースもあります。
そもそもこの「ブログ講座」自体、読者の皆さまからのリクエストで執筆しているわけですが、もともと「『新宿会計士の政治経済評論』のコメント欄に書き切れないコメントをブログで情報発信する方法を説明して欲しい」というリクエストもありました。
というわけで、『新宿会計士の政治経済評論』へのコメント代わりのつもりで、アメブロなどの大手ブログサービスに匿名でブログを開設した人であれば、1つの記事の長さは1000~2000文字、場合によってはそれ以上、というケースもあるかもしれません。
「h2タグ」「h3タグ」とは?
そうなって来ると、重要なのが「小見出し」「引用符」といった、「特殊な文字列」です。本稿の場合がその典型例ですが、今読んで頂いている文章のすぐ上に、少し大きな文字で
「h2タグ」「h3タグ」とは?
と書かれているのが目に入ると思います。ちなみに、これが「h3タグ」を付けた文字列です。
「タグ」とは、インターネットの閲覧ソフト(ブラウザ)に分からせる「記号」のようなものだと考えると分かりやすいでしょう。そして、この「タグ」は、人間の目には見えませんが、ブラウザ上で右クリックし「ページソースを表示」を選択すれば、タグを確認することができます。
「h1タグ」とは、ブログなどのタイトルに使うタグであり、ブログの記事でこのタグを使うべきではありません。
しかし、「h2タグ」「h3タグ」とは、いわば「大見出し」「中見出し」のようなものであり、このタグが付いている文字列は、一般にほかの文字列と比べて大きめに表示されます。
要するに、読者から見て「意味の塊」が分かりやすくなる、という効果があるのです。
私の経験上、「h3タグ」は600~900文字ごとに1つ、「h3タグ」2~4つごとに「h2タグ」を1つ設けると、どんな長文であっても、すっきり読みやすくなる気がします。
当ウェブサイトの場合でいえば、典型的な記事は、
- <1番目のh2タグ>→600文字
- <2番目のh2タグ>
- (1番目のh3タグ)→600文字
- (2番目のh3タグ)→600文字
- (3番目のh3タグ)→600文字
- <3番目のh2タグ>
- (4番目のh3タグ)→600文字
- (5番目のh3タグ)→600文字
- (6番目のh3タグ)→600文字
- <4番目のh2タグ>→600文字
とやれば、全体の文字数が5000文字前後の文章をすっきりと体系立てて読ませることができます。
また、文字数が2000~3000文字程度の記事だと、「h2タグ」のみ使って
- <1番目のh2タグ>→1000文字
- <2番目のh2タグ>→1000文字
とやっても良いですし、あるいは「h3タグ」が5つ程度であれば、いっそのこと「h2タグ」を使わず、「h3タグ」のみで
- <(h2タグ無し)>
- <1番目のh3タグ>→600文字
- <2番目のh3タグ>→600文字
- <3番目のh3タグ>→600文字
- <4番目のh3タグ>→600文字
などとやっても読みやすいと思います。
重要なことは「ダラダラ長文を書くのではなく、適切な区切りごとに小見出しを入れること」だと思います。
何時に発信するか?
もう1つ、ブログを書く上で気にされる人が多いのは、「どの頻度で発信するか」、「何時に発信するか」、です。
これについては私自身もよくわかりません。
ただ、当ウェブサイトの場合は、「できるだけ毎日同じ時間に配信する」ということに努めています。
むかしは予定投稿機能などをうまく活用して「0時キッカリに記事を公表する」ということをやっていましたが、当ウェブサイトの場合、読者の訪問時間の属性などから、「深夜から早朝の時間帯を挟んでしまうとアクセス数が減る」という点に気付きました。
このため、試行錯誤をしながら、現在、記事を公表するタイミングとして最も多いのは「朝5時、8時、10時などのタイミング」です。
ただ、忙しい日常で、別に毎日無理やり時間をひねり出してブログを更新しなければならない、というわけでもありません。アクセス数を稼ぐのを目指すわけでもないのなら、「毎日キッチリと更新する」というわけではなく、「気が向いたときに更新する」、というスタイルでも良いと思います。
ただし、ブログに少しでも「固定ファン」が付き始めると、そのファンの皆さんの気持ちは大切にした方が良いと思います。
このように考えると、
- 「絶対に毎週月曜日朝8時にブログを更新する」
- 「何時になるか分からないけれど、絶対に毎週火曜日と金曜日にはブログを更新する」
といった具合に、読者の側から見て「この日、この時間にこのブログを見れば最新情報が更新されている」という目安がわかると、親切で良いかもしれないな、という気がします(といっても、別にそれを推奨しているわけではありませんが…)。
読者の便宜を最優先に!
ところで、世の中の「ブログ講座」を眺めていると、「ブログ執筆で大金持ちに!」といった派手な宣伝サイトも見掛けますし、「SEO対策(検索エンジンで上位に表示されるための対策)が重要だ」、といったテクニック面でのアドバイスも多く見られます。
しかし、私自身がウェブサイト執筆を続けていて気付いたのは、結局のところ、「読んで下さる読者の皆さんが満足するようなコンテンツがなければ意味がない」、ということです。
「h2タグ」「h3タグ」を使って小見出しを付けるのは、「SEO対策」としては非常に重要だと指摘されていますが、私に言わせれば、別に「SEO対策」など意識しなくても、「h2タグ」「h3タグ」を付ければ読者から見て読みやすいサイトになるよ、というだけの話だと思うのです。
また、文字の大きさ、配色などの細かい点にも気を配る必要はありますが、要するに「自己満足ではなく、あくまでも不特定多数の人に読んでもらって読みやすいかどうか」という点を重視するのが良いのだと思います。
なお、当ウェブサイトの場合、「もう少しこうやってくれた方が読みやすい」、「こういう機能があったら便利で良い」といったリクエストがあれば、随時、読者コメント欄に寄せて下さい(※ただし、私自身、技術力がそれほどないため、ご要望に応えられるかどうかという点は保証できませんが…)。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
ブログの作り方以前に毎日の更新をし続けるその体力と気力が最も重要だと思います。
考えてみてくださいよ。韓国の話題なんかを取り上げ続けるなんて、鋼の精神力が無ければウンザリしてやめてしまいます。新宿会計士様はそこが凄いと思っています。
* だいぶん以前ですが、夜12時に更新していましたね。11時55分頃に1回開けて『まだやー』11時59分に『おかしいな。まだかー』、12時2分に『更新ッ!よし、この人は間違いなく12時に更新している!』と確信を持てた日は、翌日からとても嬉しかったです。
いつも興味深い記事配信をありがとうございます。
お言葉に甘えまして、読者コメントの投稿フォーマットの件でリクエストさせていただきます。
『投稿コメントの入力スペースを現状の上下8行から、2倍の16行程度に大きくしていただけないでしょうか?』
PC端末のときは、まだいいのですが、スマホでコメントしたい場合には、小さい画面で入力内容をスクロール確認しきれずに、「誤脱字」や「不明文字」を投稿してしまいがちです。
掲載されたコメントを読み返して、慌てて訂正コメントを入れたこともあるのですが、皆さんの行間を汚してるような気がして、申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまいます。
*****
皆さんの投稿コメントの行数(PCです)を任意の位置で100件程度カウントさせていただきました。
結果は、1~8行まで約40% 9~16行まで約35% それ以上約25% 平均は15行 でした。
そして、私も含めて訂正コメントを入れられた方は、10~15行程度のコメントのうち、最初か最後からの3行目くらいまでに記載ミスが発生してる傾向にあると思います。
もちろん、そんなことのないように、投稿前の入力チェックをしっかりするのが基本なのでしょうが、フォーマットの仕様変更により、少しでも手助けをいただけましたら幸いです。
ご検討、よろしくお願いいたします。
カズ 様
いつもコメントありがとうございます。
また、さっそくの有難いご提案を賜り、重ねて感謝申し上げます。
さて、コメント欄につきましては、デフォルトで8行サイズに設定していましたが、ご指摘を受けて18行にまで拡大してみました。
2行
4行
8行
12行
16行
20行
30行
など、いろんなパターンで試してみたのですが、20行を超えると今度はスマートフォンからの操作性が大きく落ちることがわかったので、PCの画面とiPhoneの画面を参考にしたところ、16~20行の範囲がちょうど良いのではないかと思い、間を取って18行にしております。
使い勝手につきまして、是非、引き続きお気軽なコメントを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
新宿会計士 様
フォーマットの仕様変更の件、ありがとうございました。
スマホでも確認してみましたら、丁度良いサイズでした。
次回の記事配信を、楽しみにしています。