本日のウソニュース「韓国が事実上の日韓断交申し入れへ」
再び悪質なフェイク・ニューズ・ブログの紹介です。日韓関係が破綻のふちにあることは事実だと思いますが、現時点までに日本から韓国へ、あるいは韓国から日本へ、「日韓断交」を申し入れたという事実はありません。それなのに、インターネット上では「韓国側が事実上の日韓断交を申し入れた」、という、極めて悪質なフェイク・ニューズが流されています。こういうウソニュースを流すウェブサイトに、たとえば朝日新聞の記事を「捏造」だと批判する資格はありません。
日韓関係は小康状態だが断交は不可避?
「徴用工判決」とは、韓国の大法院(※最高裁に相当)が自称元徴用工らの訴えを認め、日本企業に対して損害賠償を命じた事件のことです。
現在までに、大法院判決は3つ出ていますが(10月30日に新日鐵住金に対する判決、11月29日に三菱重工に対し2つの判決)、これらの判決は1965年の日韓請求権協定を韓国の司法自身が踏みにじったという意味で、非常に深刻で衝撃的な事件だといえます。
日韓関係が破綻のふちにあることは、もはや誰の目にも明らかでしょう。
ただ、ひとつだけ救いがあるとすれば、現在のところ、日韓関係は破綻寸前で踏みとどまっていることにあります。というのも、敗訴した2つの日本企業に対する資産の強制執行が、現在のところは、行われていないからです。
しかし、これについては新日鐵住金に対する訴訟において、原告側代理人が「12月24日に回答がなければ強制執行に踏み切る」と述べており(『12月24日が、「日韓関係終了の日」になってしまうのか?』参照)、早ければ12月24日前後に日韓関係が再び大きく動く可能性もあります。
場合によっては、「日韓断交論」が日本の世論で頭をもたげてくるかもしれません。
ただ、「日韓断交」に快哉を叫ぶのは簡単ですが、日韓断交が実現した場合には日本側にもそれなりの打撃が生じます(これについては当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』でも、次のような記事で、しばしば話題として取り上げているとおりです)。
この点、私自身は、韓国のように無茶なことばかり主張してくる国とまともな友好関係が成立するとは思っていませんし、「日韓断交」という形なのか、それとも「朝鮮半島新秩序の構築」という形なのかはともかく、いずれ、日韓関係は何らかの形で清算しなければならないと考えています。
つまり、日韓関係を清算するならば、できるだけ日本にとってダメージが少ない形で行われるべきであると考えているのですが、これについてはなかなか簡単な話ではありません。いずれにせよ、「日韓関係の清算」は、引き続き、当ウェブサイトとしても精力的に取り上げていきたい論点なのです。
『韓国側から事実上の日韓断交申し入れへ!!!ついに外交放棄を表明wwwww』
こうしたなか、「これは酷い!」と思う、ウソニュースのブログを発見しました。
『韓国側から事実上の日韓断交申し入れへ!!! ついに外交放棄を表明wwwww』
あえてリンク先を示すことはしません。
もし原文をご参照になりたければ、ご自身でこの文字列を検索エンジンに入力し、探してみてください。私が以前から「ウソニュースの塊」と申し上げている、「あ●あ●ゅ●す●ち●ん●る」というサイトがヒットすると思います。
この「●じ●に●ー●2●ゃ●ね●」というウェブサイト、該当するページを開くと、FNN PRIMEに掲載された、フジテレビ報道センター室長兼解説委員の鴨下ひろみ氏が執筆した次の記事の内容がそのまま転載され、さらに、匿名掲示板『2ちゃんねる』上の書き込みが列挙されている、という代物です。
やる気も能力もなし……日韓外交を放棄した韓国(2018年12月10日 6:40付 FNN PRIMEより)
このFNN PRIMEの記事自体は、別におかしなものではありませんし、主張内容自体も客観的な情報をベースに公正に書かれていると思います(ただし、本稿では引用しませんので、内容に興味がある方は、直接、リンク先をご確認ください)。
ただ、FNN PRIMEの原文をいくら読んでも、「韓国側から事実上の日韓断交申し入れ」とは一切書かれていません。この「あじ●●ゅー●●ちゃ●●る」が勝手に記事タイトルでそう断定しているだけの話です。では、なぜこのブログが勝手に「韓国側が日韓断交を申し入れている」と書いたのでしょうか?
その根拠となったのは、おそらく『2ちゃんねる』の元スレッドに書き込まれた、次のコメントです。
解決する気なんて無いんだよ。/このまま断交
つまり、この「●じあ●●ーす●●ゃん●●」というブログは、どこのだれが主張しているのかもわからない「断交」という文字をベースにして、あたかも鴨下氏が「韓国側が事実上の日韓断交を申し入れた」と主張しているかのように捏造しているのです。
これだと悪質なフェイク・ニューズ・ブログと呼ばれても文句は言えません。
鴨下氏には深く同情申し上げたいと思います。
朝日新聞を批判する資格はない
ところで、日本を代表するフェイク・ニューズ・メディアといえば、何といっても朝日新聞がその筆頭格でしょう。とくに、朝日新聞の捏造、歪曲の数々については、当ウェブサイトでもこれまで散々取り上げて来ました(つい最近だと『日テレ『イッテQ』捏造事件巡る、説得力のある朝日新聞社説』の例があります)。
こうしたなか、朝日新聞が英語版ウェブサイトで慰安婦問題の訂正を行ったページに「noindex」などの「メタタグ」を仕込んでいた事件については、当ウェブサイトでも過去に取り上げたとおりです(『「noindexタグ」事件の朝日新聞は明らかに国民の敵』参照)。
このメタタグ事件は、もともとは米国弁護士であるケント・ギルバートさんらが朝日新聞を追及する中で判明したものですが、いわば、朝日新聞はウソを垂れ流し、それを釈明し、謝罪する記事に検索エンジン除けのタグを仕込んでいたのです。
これを日本国民に対する欺瞞と言わずして、なんといえばよいかわかりません。
ただ、それはともかくとして、この事件について、くだんの「あ●あ●ゅ●す●ち●ん●る」というブログサイトでも、検索エンジン除けのタグを仕込んでいた件を批判していたようです。その記事が、
『朝日新聞、慰安婦報道取り下げ記事の検索避けについて釈明 ⇒ 速攻で嘘がバレた結果wwwwww』
というタイトルのものです。
しかし、私に言わせれば、この「●じ●に●ー●2●ゃ●ね●」というブログサイトこそ、情報源を意図的に改変し、悪質なフェイク・ニューズを垂れ流しまくってきた張本人の1人です。このサイトに朝日新聞を批判する資格があるとは思えません。
そういえば、このブログサイトではありませんが、当ウェブサイトでは先日、韓国の高速鉄道KTXの脱線事故を喜ぶブログについても取り上げたばかりです(詳しくは『韓国KTXの事故喜ぶ恥知らずなブログ 同一レベルに堕ちるな』参照)。
繰り返しになりますが、どんな主張であっても言論は自由であるべきですし、インターネット上には反社会的な主張をするブログサイトも含めて、さまざまなサイトが存在するのは仕方がないことでもあります。特定のブログを禁止すれば、それこそ言論統制になってしまいます。
しかし、「表現が自由」であるということは、逆に言えば、その表現者を批判する自由もある、ということでもあります。幸いにして、インターネット上では誰がどうブログを運営しようが、自由です。いい加減なフェイク・ニューズ・ブログを発見して、名指しで批判することもまた自由であるはずです。
もっとも、現在のところ、朝日新聞のようなニューズ・メディアについては実名で批判していますが、個人ブログ、まとめブログのたぐいについては、実名を示すことはしていません。しかし、今後、あまりにも酷いブログサイトなどを発見したときには、実名でそのブログを批判することがあるかもしれません。
このあたりの方針については、世の中の動向などを見つつも、試行錯誤を重ねていくつもりです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
< 更新ありがとうございます。
< あゝ、「イッテQ」ね。私も反論されましたネ〜(笑)。不要な一言が気に障った方がおられましたわ。
< 『韓国側から事実上の日韓断交申し入れへ‼︎』なかなか勇ましい見出しです。でも、私は惑わされませんよッ(笑)。⚫️じ⚫️に⚫️⚫️す⚫️ち⚫️ん⚫️るとか言う、嘘、偽り、誇張、デマ中心で半島、大陸をコケにするサイトは。
< あんなん作っている人は、ナニが楽しいんだろ?と思ってしまいます。また買い手はどんな人だろ?何度か試しに開いた事はあるが、時間の無駄でした。まず、タイトルと中身が全然一致しない。詐欺やん(笑)。世の中騒がしたかっただけかな。
< 会計士さんのサイトにも、よく出処元の原稿やら参考文献、画像などのコピペとか見られます。私個人の考えでは【現在、文字を追いかけて思考している時に、アルファベットや記号や数字の羅列があると、読むのが止まってしまうんです(トシなもんで)。
< だから、よほど気になる話題の時しか、コピペは開けません。基本だいたいスルーです。自分で気になった事は、自分で検索します。
< しかし韓国は日韓関係をどうするつもりだろ(笑)。文政権が先走り過ぎ、国民はそこまで追い付いてないのではないか。ま、日本にダメージ最小化でお願いしたい。
日韓関係はほとんど事実上の断交状態ですね。しばらく韓国となにか協議することもないでしょうし。韓国に何をいっても無駄のようだし。かわりに通貨スワップやら漁業協定更新とかも言ってこないでしょう。しばらく冷却期間を置くのもよいのでは。米韓関係も相当悪いので、アメリカが日本に対して韓国の面倒をみろとも言ってこない。後は韓国にあるどの会社の資産が差し押さえられるのかだ。なかなか困ったクリスマスプレゼントだね。
もう、こうやって取り上げる時点で釣りサイトに貢献していると思うんですが・・・。
さて、今日の韓国ですが
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/12/12/2018121280097.html
韓国首相 在外公館長との昼食会で対日関係に言及
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/12/12/2018121280083.html
韓国外相 強制徴用判決問題で河野氏と電話会談=日本の慎重対応要請
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/12/12/2018121280082.html
<インタビュー>韓国と日本は「運命共同体」 知恵結集を=韓日議連の姜会長
閣内不一致と、一緒に考えよう、だめだこりゃ(平壌運転)の三本。
私の個人的な読みです。(異なる意見は歓迎します。もっと良く知りたいし考えたいので)
「偽徴用工判決」で日本人の反発が想定外に強く、文政権は沈黙しかできなくなっていて、しばらく
日韓関係は凍結に近い状態が一定期間は続かと思っています。
しかし、米韓同盟、国連決議違反でアメリカは圧力を加える(現に加えている)だろうし、消去法で中国にすり寄って(政権内部に中国局をつくったらしい)もサード、半導体の輸出で圧力を加えられ制裁されたまま。経済は大失敗で不況。支持率低下。
本質は従北、ポピュリズムの政権なので、いずれ支持率回復に反日と従北「全開」する。
それもそう遠くないうちに。ここで韓国が破滅に向かうと思っています。
あの辺のサイトはアフィ目的にやたら釣り針がデカイから時々ひっかかって辟易させられますよねぇ……