どうして安倍総理は韓国大統領に訪日を呼び掛けるのか?
昨日の『中央日報』日本語版に、安倍総理が文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領に対し、「早期訪日を要請した」とする記事が掲載されていました。安倍政権を支持している保守層は、最近の韓国の反日的振る舞いの酷さに加え、こうした安倍政権の対韓宥和的な姿勢に不安を感じているのではないでしょうか?本日はこれについて、私なりに考察を加えてみたいと思います。
目次
安倍外交の成果
対中封じ込めの成果は上々!
私は安倍政権の外交を支持しており、また、信頼しています。
その理由は簡単です。安倍政権下で日米同盟は強化され、欧州やオーストラリア、インドなどの民主主義国との関係も改善し、ASEANなどとの善隣外交も推進されているからです。また、ロシアとの関係も一進一退を続けているものの、決して悪くはありません。
あくまでも私の理解ですが、2012年の第2次安倍政権発足以来、安倍外交の軸足は、中国のリスクの封じ込めにありました。というのも、中国は「法による支配」を正面から否定する国であり、放置しておけば、南シナ海の全域や、尖閣諸島や沖縄県そのものを含めた東シナ海の全域に対する領有権を主張しかねない、危険な側面を持っているからです。
そして、長年の努力の成果が、11月の日中首脳会談です。
安倍=習近平首脳会談、日中関係改善や北朝鮮問題での連携強化で一致(2017年11月12日(日)11時17分付 Newsweek日本版より)
安倍・習の両首脳は11月11日にベトナム・ダナンで首脳会談を行い、「▼日中関係の改善を進めること、▼北朝鮮問題での協力を深めること、▼海空連絡メカニズムの早期運用開始に向けた協議を加速すること、▼首脳の相互訪問」、などで合意したとのことです。
日中がここまで緊密な関係を構築することに成功した最大の要因は、日米同盟の強化にあります。
2017年11月、安倍総理は、日本を訪問したドナルド・トランプ米大統領との間で、これでもかというほど「日米蜜月」を見せつけました。
中国にとって、強い日本、そして鉄壁の日米同盟は、脅威以外の何物でもありません。
そして、中国とは非常に面白い国で、自国よりも明らかに強い同盟に対しては、媚びへつらうのです。
逆説的ですが、日本が軍備を強めれば強めるほど(つまり戦争の準備をすればするほど)、中国が日本に戦争を仕掛ける可能性は低くなるのです。
もちろん、中国の「世界戦略」は、侮ることができません。
中国が主導する国際開発銀行「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)や「一帯一路構想」は、中国が金融面から世界を支配しようとする試みだと理解できます。そして、中国はそれこそ「国家百年の大計」により、金融、経済、軍事などの面で、世界の覇権を握ろうとするでしょう。
ただ、そうであるならばなおさら、中国の野望を封じ込めるための努力が必要です。
対韓外交では脇の甘さが目立つ!
いわば、安倍外交は、外交の最優先課題を「中国リスクの封じ込め」に置いているのであり、その観点からは、安倍外交は「完全無欠」にも見えるのです。
ただ、その安倍外交にも欠点はあります。それが、対韓外交です。
ヒトコトで申し上げれば、「脇が甘い」の言葉に尽きます。
あくまでも私の理解ですが、現在の安倍外交は中国との対立に全力を尽くしているため、それ以外の潜在的な敵国(とくにロシアと韓国)に対しては、宥和的な姿勢を維持しているのではないでしょうか?
もちろん私は、相手が中国であれ韓国であれ北朝鮮であれロシアであれ、変な野心を捨てて日本とともに手を取り合い、未来に向けて発展していく意思があるのであれば、仲良くすべきだと考えています。
しかし、現状で見ると、領土的野心を剥き出しにしている中国は論外としても、核・大量破壊兵器を開発している北朝鮮、日本に歴史戦を仕掛けて来ている韓国、日本領を不法占領して返そうとしないロシアは、いずれも日本と友好国になるだけの資格がある国ではありません。
そして、安倍政権を支持している保守層は、とくに日韓友好を推進しようとしている現政権の姿勢に不安を感じているのも事実でしょう。
そこで、本日は普段と少し視点を変えて、「安倍総理の対韓外交」について、考察を加えておきたいと思います。
安倍総理の対韓外交は正しいのか?
文大統領の早期訪日を要請する安倍総理
韓国メディア『中央日報』の日本語版は昨日、わが国の安倍晋三総理大臣が文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領の訪日を呼びかけたという話題を記事にしています。
安倍首相「文大統領の早期訪日を要請」(2017年12月12日15時27分付 中央日報日本語版より)
安倍総理は常々、「対話が大切だ」と主張しており、今回の発言も、何ら目新しいものではありません。
とくに、安倍総理は「日中韓3ヵ国首脳会談」の議長国として、来年1月に東京で3ヵ国首脳会談を開くことを目標としており、今回の発言もそれに沿ったものと考えて良いでしょう。
ただ、私自身、安倍総理の外交スタンスを深く信頼しているものの、今回の発言に対しては、不安を感じてしまいます。というのも、対韓外交に関しては、安倍政権ですら、韓国には煮え湯を飲まされてばかりだからです。
日韓関係悪化は2012年8月から継続
第2次安倍政権が発足したのは2012年12月末のことですが、その前後から、日韓両国政府間では、おもに韓国側の理由によって、さまざまなコンフリクトが発生しています。というのも、主に李明博(り・めいはく)、朴槿恵(ぼく・きんけい)の大統領(=いずれも肩書きは当時)による、実に濃密な「反日外交」が繰り広げらたからです(図表1)。
図表1 李明博・朴槿恵両氏による「告げ口外交」(肩書きは当時)
時期 | 出来事 | 備考 |
---|---|---|
2012年8月10日 | 李明博大統領が島根県竹島に上陸 | 当時の日本は野田政権 |
2012年8月14日 | 李明博大統領が「天皇謝罪要求」発言 | これについてJ-CASTニュースは『かつてない怒りの声』と報道 |
2012年12月26日 | 第2次安倍政権が発足 | 当時の韓国は李明博政権末期 |
2013年2月25日 | 韓国で朴槿恵政権が発足 | 同年3月1日、朴槿恵氏は「被害者と加害者の関係は千年経っても変わらない」と発言 |
2013年5月5日~ | 初の外遊先として米国を訪問 | 上下両院議会合同演説で日本を批判 |
2013年6月27日~ | 2番目の外遊先として中国を訪問 | 米国の次に日本を訪問するという韓国大統領の外交慣例を破る |
2013年11月以降 | 「告げ口外交」が本格化 | 「日本は正しい歴史認識を持つべきだ」と吹聴して回る |
日韓ともに、2012年12月から翌13年2月にかけて、政権交代が相次ぎました。
ただ、日韓関係の悪化は、安倍政権以前からすでに始まっていたという事実を忘れてはなりません。
まず、日韓関係の急激な冷え込みは、2012年8月から始まりました。
すなわち、朴槿恵氏の前任者である李明博(り・めいはく)元大統領は、2012年8月に、わが国固有の領土である島根県竹島に不法上陸。あわせて天皇陛下を侮辱する発言を行った、という事実です。
わが国の外務省が実施する「外交に関する世論調査」で見ても(図表2)、韓国を訪問した日本人数が激減したことで見ても(図表3)、李明博元大統領による一連の行動が、日本国民の対韓感情に非常に悪い影響を与えたことは、ほぼ間違いないと見て良いでしょう。
図表2 外交に関する世論調査
(【出所】政府広報室ウェブサイト)
図表3 日韓の往来
(【出所】日本政府観光局ウェブサイトおよび韓国観光公社ウェブサイト(※韓国語))
そして、これらの調査結果を見ても、2012年以降悪化した日本人の対韓感情がほとんど改善していないことは、注目に値します。
朴槿恵氏は、就任前は「保守派」であると見られており、「李明博政権末期に悪化した日韓関係を修復する」という期待がかかっていたことも事実です。
しかし、実際には李明博政権なみの、いや、それ以上の強烈な「反日告げ口外交」を実施しました。
日韓関係を巡って、おもに日本側で国民感情が落ち込んでいることは、その「反日告げ口外交」の威力と見るべきでしょう。
極め付けは世界遺産登録と慰安婦合意
こうした反日・卑日外交が続く一方で、安倍政権は、粘り強く朴槿恵政権との対話を試みました。
まず、2014年3月25日には、米国の仲介を得て、日米韓3ヵ国での首脳会談が初めて実現しました。しかし、この時も朴槿恵氏は、韓国語で話しかけた安倍総理を無視。日韓関係の悪化が、諸外国に対しても強く印象付けられた格好となりました。
また、2015年前半には、安倍総理が米国を訪問し、いわゆる「希望の演説」を行いましたが、これに対して韓国は猛反発。尹炳世(いん・へいせい)外交部長官(外相に相当)は、おりしも日本が登録を目指していた、明治期の産業革命関連施設の世界遺産登録を全力で妨害するという行為に出ます(図表4)。
図表4 日韓関係を損ねた2015年前半の出来事
日付 | 出来事 | 備考 |
---|---|---|
4月22日 | 安倍総理、バンドン会議60周年記念式典で演説同日 | 同日、韓国外交省当局者、バンドン記念演説で安倍総理のお詫び発言がなかったことについて「深い遺憾の意」を表明 |
4月29日 | 安倍総理、連邦議会上下両院合同会議で演説(いわゆる「希望の演説」) | 4月30日に韓国政府・与野党が安倍総理の米議会演説を一斉に批判。5月12日には韓国国会が本会議で「反省のない安倍糾弾決議案」を採択 |
5月中 | 尹炳世(いん・へいせい)外交部長官、「日本の世界遺産登録を全力で阻止する」と表明 | 尹外交部長官は6月11日以降、韓国の立場に支持を求める目的で、ユネスコ議長国のドイツを訪問 |
7月5日 | ユネスコ本会議で世界遺産登録が決定 | 佐藤地(さとう・くに)ユネスコ大使がユネスコ諮問機関の勧告に「真摯に対応する」と表明し、それを条件に世界遺産登録決定 |
これについては、私は明らかに、安倍政権の対韓外交を巡る失態だと考えています。
というのも、ありもしない「朝鮮人の強制連行」というウソをでっち上げ、韓国はそれを国際社会において日本に認めさせたからです。
さらに、同年12月28日には、岸田文雄外相が尹炳世外交部長官との間で、「慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決」で合意する談話を発表。これにより、安倍政権を支持していた多くの日本人は、対韓外交に深く失望したのです。
(※なお、これらについてはつい先日も、『むしろ韓国に慰安婦合意を破棄させろ』や『少しずつ好転しつつある日本外交』の中で触れたばかりですので、ここでは繰り返しません。)
安倍総理は「日韓対話」を主張するのか?
韓国が日本から離れたわけ
当時の朴槿恵政権が、2015年12月に安倍政権との間で「日韓慰安婦合意」に至った理由は、主に米国との関係にあります。
日本にいると、韓国との間では歴史問題(とくに「慰安婦問題」)での対立が強く意識されますが、韓国は米国との間でも、長年、懸案を抱えています。それが安全保障問題です。
もともと、韓国は米国が1948年8月13日に作った国であり、また、朝鮮戦争以降、韓国は常に北朝鮮の脅威に晒されていて、米国との同盟は韓国にとって死活問題でした。
ところが、こうした状況が変化し始めたのは、1988年のソウル五輪以降です。
まず、1988年に、事実上、初の民選大統領である盧泰愚(ろ・たいぐ)が政権を獲得。盧政権は1992年に韓国は中国と国交を正常化します。
次に、1995年11月に、当時の大統領だった金泳三(きん・えいさん)が中国国家主席の江沢民(こう・たくみん)と並んで、日本に対して「ポルジャンモリ」と言い放つ事件が発生しました。この「ポルジャンモリ」とは、目上の人間が目下の人間を叱りつけるときに使う単語だそうですが、いわば、「中国の威光を傘に着て日本を叱りつける」という、その後の「黄金パターン」が、すでにこの時点で萌芽していたことは見逃せません。
さらに、1998年に始動した金大中(きん・だいちゅう)政権は、対北朝鮮融和政策である「太陽政策」を掲げます。
この「ポルジャンモリ」と「太陽政策」により、韓国は長年の米国・日本との連携を捨て、徐々に親北・親中路線を取り始めたのです。
そして、金大中政権の次に大統領に就任した盧武鉉(ろ・ぶげん)は、米国に対し、韓国軍への戦時統制権の返還を要求。さらに、米国が世界戦略の一環として、韓国への配備を要求し続けてきた高高度ミサイル防衛システム(THAAD)についても、韓国は中国への配慮から、一貫して拒絶し続けて来ました。
それだけではありません。
朴槿恵前大統領は、米中二股外交を激化しました。つまり、日本とは「慰安婦問題」を初めとする歴史問題で対立しつつ、米国との間では、おもに軍事問題で新たな対決の火種を持ちこんだのです。
朴槿恵政権で、それまでの韓国大統領の慣例を破り、米国の次の訪問国として日本ではなく中国を選んだ真の理由とは、韓国が日本との関係を軽視し始めただけでなく、米国との関係も変質していたからでしょう。
「日韓断交論」を無視する安倍総理
つまり、日本からみれば、李明博政権時代末期から、韓国の日本に対する挑発が酷くなったという現象が目につきますが、韓国の内面的な変化は、すでに1990年代から始まっていたと見るべきなのです。
さきほどの図表でも確認したとおり、日本人の対韓感情は、客観的に見て、確実に悪化しています。
こうした中、インターネットの某匿名掲示板などを覗いてみても、「さっさと韓国と断交すれば良いのに」といった、ひと昔前だと「過激だ」と思われていたような極論で溢れ返っていますし、「日韓断交」までは行かないにせよ、「韓国とは少し距離を置いた方が良いのでは?」と思う人の数は、間違いなく増えているでしょう。
そして、安倍政権の岩盤の支持層にも、こうした「韓国とは距離を置いてほしい」と思う人たちが数多く含まれているであろうことは、想像に難くありません。
ただ、政府の外交は、世論の急激すぎる変化に振り回されるわけにはいきません。たとえ世論が激高して、「日韓断交論」が多数意見になろうとしていても、日韓間の往来、貿易、投資、軍事協力などの関係を考えると、現実的には「明日からただちに断交する」などとは言えないのが現実です。
安倍総理としては、「対話が大事だ」という原則論を大切にしており、安倍政権が続く限りは、よっぽどのことがない限り、「日本の方から日韓断交を言い出す」ということはあり得ないでしょう。それどころか、機会を見て日韓首脳会談を呼び掛けるのも、こうした安倍政権の姿勢の表れに他ならないと見るべきでしょう。
しかし、冒頭に紹介したニュースのように、安倍総理がこの期に及んで「日韓対話」を言い続けるのを見て、安倍政権の岩盤の支持層は、安倍外交に疑念を持つのも当然です。
対韓外交の変数は中国と北朝鮮だ!
ただ、私は、とりあえず安倍総理の対韓外交については、見守るしかないと考えています。
「私の理解が正しければ」という前提ですが、安倍総理の対韓外交は、あくまでも「中国リスクの封じ込め」に加え、北朝鮮の核開発問題への対処を最優先課題に置いているからです。
要するに、「敵を増やす」のは愚の骨頂だ、という考え方でしょう。
この考え方が正しいかどうかは、とりあえずは脇に置きましょう。重要なのは、「安倍総理がどう考えているか」、です。
おそらく、安倍総理が「戦略家」なのだとしたら、2015年12月の慰安婦合意は、韓国の歴史問題を一時的に黙らせるための「捨て身の戦法」であると見るべきでしょう。韓国を黙らせる目的は、米国への軍事協力を進めさせるためであり、それをすることにより、北朝鮮リスクに対処するためです。
しかし、安倍総理の目論見は、朴槿恵政権が想定外に早く崩壊したことで、完全に外れてしまった格好です。というのも、文在寅大統領は、この慰安婦合意を覆す気でいるからです。
仮に、安倍政権が文在寅政権を黙らせるために再び慰安婦問題で譲歩をすれば、今度こそ「岩盤の保守層」が黙っていないでしょう。政権支持率は急落し、場合によっては2019年の参院選で、自民党が大敗する可能性だってあります。
そして、私は、安倍総理が近いタイミングで、韓国との関係改善を「断念する」ことを決断しなければならなくなると見ています。
文在寅氏の中国公式訪問が試金石に
その試金石となるのが、本日からの文在寅氏の中国公式訪問です。
重要なことは、中国が韓国を「日米陣営」と見ているか、それとも「自国の属国」と見ているのか、という違いです。
ここで興味深い報道も発見しました。
文大統領が北京に到着する日、習主席は南京大虐殺の追悼式典に 日本も招待(2017年12月12日07時33分付 中央日報日本語版より)
中央日報日本語版によると、文在寅氏が中国に到着する当日、肝心の習近平国家主席は、「南京大屠殺の80周年追悼式典」に参加するため、北京に不在である、というのです。
報道が正しければ、これは、明らかに中国が韓国を「格下」、あるいは「すでに属国になった」と見ている証拠でしょう。
ということは、文在寅氏の訪中中の振る舞い次第では、日本は韓国との関係改善を諦めるという決断を、早いタイミングで下さなければならない、ということです。
なぜなら、「中国の属国」になってしまった韓国は、もはや単独で日本(や米国)と交渉すべき相手ではなくなるからです。
日本が韓国に求めている最も重要な点は、北朝鮮の軍事的暴発リスクを防ぐための相互協力であり、その点が期待できないのであれば(あるいは韓国が北朝鮮や中国と結託して日本を攻撃する可能性があるならば)、日本としては韓国との関係を、抜本的に見直さなければならなくなるのです。
中国との関係で議論せよ
というわけで、本日は私なりに、安倍総理が韓国に対し、たびたび対話を呼び掛けるとともに、宥和的な姿勢を取っている理由について、考察してみました。
私の結論は、安倍外交は対中封じ込めという点ではうまく行っているものの、そのために払う犠牲が大きすぎる、というものです。具体的には、中国との外交を優先するあまり、韓国との外交で、日本は相当、韓国に対して譲歩し、結果的に国益を損ねているのではないかと考えています。
ただ、先日から『反日韓国は中国に躾けてもらえ』などで申し上げてきたとおり、すでに韓国を単独の交渉相手と見るべきではありません。いや、日本はむしろ、韓国を中国の属国と位置付け、「日韓関係の改善」(というよりも「韓国の躾け」)を中国に依頼するのが正しいのかもしれません。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
更新お疲れ様です。
この件に関して私は少し異なる見解を持っています。
総理が韓国に対話を呼びかけるのは、アリバイ作りではないかと思うのです。
日本ほどの国が軽々しく断交などと口にすれば、国際的な批判があがりかねません。何より韓国が『被害者』になってしまう可能性があります。事情を承知しているアメリカに断交の事由を説明するのは可能ですが、その他の国に説明するのは骨が折れる話です。
故に、形の上だけでは韓国とのつながりを保ちつつ、実質的には大いに距離を取る。言わば日韓関係の形骸化が官邸の目標ではないかと思われます。総理は韓国を見ていません。国際社会に韓国を見捨てても仕方ないと思わせようとしています。
そのためのツールが、日韓慰安婦合意です。
会計士様が仰るような戦略的な理由は、アメリカが目論んだ事でしょう。ですが合意に臨んだ総理の思惑はまた別のところにあったと思われます。
こいつら絶対破る、と。
あれは破られる事が前提の合意でした。そして今、韓国が何を言おうと、銅像撤去はどうした、合意を守らないのかとひたすら繰り返すだけで、日韓の距離はどんどん韓国側から離れていきます。
慰安婦合意そのものは日本に対して冤罪を被せたという事で大変気に入りませんが、韓国がここまで約束や合意を重視しないとは思いませんでした。慰安婦合意ある限り、日韓は遠いままでしょうし、もしも破棄されたならそれこそ思う壺。日韓は晴れて両国の合意のもと事実上の断交に進めます。
私は朴槿恵が沈みゆく時、クーデターが突如起こり、日韓慰安婦合意を無理やり韓国国民に強制するような政治家、軍人が出やしないかと恐れましたが、杞憂でした。今やクーデターの可能性もないでしょう。
外相が来るようですが、河野外相が話す事は「北朝鮮」と「慰安婦合意」だけになるのではと予想しています。
慰安婦合意は破られること前提で行った、という意見に私も賛成ですね。
その後の展開で即座に駐韓大使を引き下げた早さを考えても、初めからわかっていてやったという方が妥当でしょう。アメリカからの圧力という面もあるでしょうが、河野談話なんかの時と違ってちゃんと裏書き人を用意したり、内容を公開したりと用意周到にやった感があります。
もちろん、慰安婦などというのがまるっきりの嘘で、欠片ほどでも韓国側に譲る必要がないという気持ちはわかりますが、それ以前に下手を打ちまくって負けていたのは日本という事実を忘れてはならないかと。これに関しては北方領土問題もそうですが、相手云々以前に日本が自爆しまくったせいでこじれてる面が大きいんですよね。
今後日本は「合意を守れ」と言い続けるだけで韓国をシャットアウトできるので、だからこそ「さあ対話しましょうよ(ニッコリ)」と言い続けてるのではないでしょうか。
世界遺産登録に関しては完全に文科省の間抜けなミスでしょうね。その後の対応は上手いことやって今に至る感じですし。
右派さん、水谷さん、私も全く同感です。
慰安婦合意ってどうせ勧告が破るって前提で安倍政権が毒まんじゅう的に仕組んだものじゃないかと思います。そういえばここのブログ主さんも、たしか以前、慰安婦合意のことを毒まんじゅうって表現してましたよね。
https://shinjukuacc.com/20171014-01/
ちょうどこのタイミングで韓国側は慰安婦合意の検証をするって言ってきましたけど(慰安婦合意TF)、その結果が楽しみですね。
お疲れ様です。
南朝鮮の外相訪日、文大統領の訪中、ティラーソンのやっぱり発言とここにきて日本政府も舵をきる時にきていますね。外交の世界、ゴールポストは動くが前提で日本も動かさなくてだめです。米国の核の傘はハリボテとわかった以上は大昔の条約や合意の見直し(非核三原則・ NPT10条など日本が譲歩しているのが多すぎ)を早急に進めましょう、間に合わなくなります。持てる国ということを世界に認識させましょう、それだけでも抑止力になります。すみません、妄想でした。
主さんの同意ですが、安倍総理以後が心配なのです
自民の中にも、お花畑の御仁が一定数存在してますから
http://www.sankei.com/search/?q=%E6%97%A5%E9%9F%93%E8%AD%B0%E9%80%A3
官邸と、党の認識は一枚岩では無いようです、何を考えて行動しているのやら
世界変化が顕著な此の時期、議員でさえ戦後体制からの脱却が出来てないのを突きつけられるとは
保守と自認する私には絶望しか生まれない
今日も非常に参考になりました。やっぱり日韓友好って大事ですよね。そういえば、そろそろ日韓スワップも再開したらいいんじゃないですかね?日韓友好の象徴にもなりますし。慰安婦合意も新たに締結すればいいだけの話でしょう?なぜそんなにカリカリしてるんですかね・・・
< 匿名様 こんにちは 今日も何か参考になられたのでしょうか?貴方の文を最後まで読んで、一体何が参考になったのか、是非お伺いしたいものです。スワップ締結も売春婦合意の新たな締結もありませんので、よーく考えて訂正文をお出し下さいね。ときどき無視が湧きますが、私は、へそ曲がりなので、相手に釣られるのが愉しみです。
< 安倍首相になってから対米国関係、また英国始め独除く欧州、豪州、インドなどの民主主義国との関係がすこぶる良くなり、ASEANとも与えるだけではなく、善隣外交が推進されています。会計士様言われる通り、日本国がもっとも用心しないといけないのは中国です(遥か彼方に米国もあるが)。シナは法治主義ではない人治主義。シナの遠大なズル賢い(と言っても間抜けな部分はある)、狡猾な手口に嵌らず、封じ込めが必要です。まさに今の日米同盟など、中国は嫌でしょうね。半面朝鮮半島には私もどこか緩い気がします。
< 朝鮮半島対策については、安倍首相ひとりだけに手際の悪さを指摘するのではなく、日本国の外交に問題が大きいと思います。特に戦後脈々と続いた土下座外交が今の日本の立場を形作っている。中でも外務省は、その事なかれ主義、戦勝国や対日戦にほとんど関わらなかった三国人にも露骨な及び腰で、常に譲歩してきた。相手はだから増長し、中でも中国、朝鮮、ロシアは民族の根性が歪んで腐っている為、こちらが強気に出て正論をぶちかますのが正しい道です。相手の事を忖度しても、更に一歩押してくるだけ。そんなナイーブな気持ちは日本人しか持ち合わせていない。ついでに日韓議員連盟や日韓商工団体等、今後の2国間に不要、安倍首相の間に潰すか、関係を薄めて無きが如しにして欲しい。
< 安倍首相は韓国にしきりに対話を求めるポーズ(半分)を取っているが、売春婦合意の件は愚民の意見に先頭に立つ文大統領、北にも対話しか言わない文には、正直言って日本人にも甘受する限界が来ています。その辺り米国も敵性国と判断し、日本への理解は出来ている。また安倍首相は盛んに日中韓の3か国首脳会談を議長として呼びかけてますが、年内は頓挫し、1月も微妙。文がふらふらして日中と同じ席に付くのは嫌だからでしょう。中央日報によると文が北京に行くとキンペイは南京へ、また日程自体1日減らす事になった。これは中国が韓国を属国とみなした現れです。日米韓の3国軍事同盟は困るとか、有事に民間人を保護する為でも韓国の港、空港に自衛隊は入ってはいけないとか、勝手我儘な南鮮に対して、助ける必要はあるのでしょうか。最後に康長官は日程を早めて訪日するそうですね。売春婦合意のTFの結論出る前に(笑)。手ぶらで来て、ノラリクラリと五輪終わった後で、破棄と言い出すつもりでしょう。日本に対する非礼、度がすぎるぞっ南鮮!
< 長文失礼いたしました。
読者の皆様、失礼いたします。自己コメントです。
本日、日経ビジネスオンライン(NBO)に、鈴置高史・日本経済新聞社編集委員の大人気シリーズ『早読み深読み朝鮮半島』の最新記事が掲載されています。
「約束を守れ」と韓国の胸倉をつかんだ中国(2017年12月13日付 日経ビジネスオンラインより)
鈴置編集委員の慧眼(けいがん)にはいつも驚きますが、本日の記事では、中国が韓国の「胸倉」を掴んで、「約束を守れ」(すなわち「三不」を改めて表明しろ)と突きつけるだろう、と指摘されています。
鈴置氏は韓国を「約束を堂々と破る国」と指摘した上で、韓国が日本との慰安婦合意や米国との北朝鮮核開発を巡る合意を、いずれも堂々と破ろうとしていて、それを
と言い放っていますが、全くその通りでしょう。
しかし、それと同時に鈴置氏は、
と述べています。
これに関連し、さっそく、本日から文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領が訪中していますが、習近平(しゅう・きんぺい)中国国家主席は「国賓訪問」したはずの文氏を放置し、首都から離れる始末。それを韓国メディアは悔し紛れに記事にしています。
文大統領に「3不」要求して「3欠」犯した中国…4年前と違う風景(2017年12月13日14時56分付 中央日報日本語版より)
すでにこの時点で、文氏の訪中の「成果」が思いやられるところです。
以上、本来ならばもう1本記事を更新して皆様にフィードバックするところですが、本日は読者のコメント欄を使わせて頂いての補足コメントという形になりますことをお許しください。
引き続き当ウェブサイトのご愛読ならびにお気軽なコメントを賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
新宿会計士
< 新宿会計士様
< 夜のコメントありがとうございます。私はこの一報、鈴置氏のはまだ知りませんでした。さすがに詳しいメリハリのある解説ですね。これを読むと韓国は中国も裏切っているじゃないですか。そりゃ飼い犬に噛まれたら中国は怒り心頭でしょう。「3No」と言っときながら、米国には違う言葉で説明する。「約束を守れ」と米中双方から胸ぐらを掴まれている。それでもハッキリ、はいと言わない無能民族、文政権。結局、盧でも金でもだれがやっても、左派ならほぼ同じ結末かと。保守系なら日本をもっと叩いてたのではないかな。最終的に文大統領が北と結びついたら、いやそうなる前に特に米国は許さないだろうし、中国、日本も金&文での南北の一応結合は許さない。一番朝鮮半島が混乱するパターンですね。そうなる前に、この際いいがかりつけて日米中で粉砕するかだ(言葉が荒くてすみません。それを願っている訳ではありません)。やはり私は会計士様の分類では(あまり予想は当たらないほうです)⑤から⑥に気持ちが行ってます。但し南も含めて。
< 失礼いたしました。
ティラーソン国務長官が前提なしに北朝鮮と話すと述べたそうで、これまでの流れと明らかに異なるのでおや?と思いましたが、
> ティラーソン氏は北朝鮮危機をめぐり「われわれは前提条件なしに第1回会合を行う用意がある」と発言。「会うだけ会って、話したければ天気の話でもして、気分が乗れば、会合のテーブルを四角いのにするか円いのにするか話せばいい」と述べた。
> 一方、経済・外交両面での制裁を用いた米国主導の圧力は「最初の爆弾が落ちる」までかけ続けると主張。
http://www.afpbb.com/articles/-/3155167
やる気がなさそうに見えるのは私だけでしょうか。日本は韓国を見捨てる事を世界に承知させるためのアリバイ工作にかかっていますが、アメリカは北を潰す事を世界に承知させるため、アメリカは最後まで対話の手を差し伸べたというアリバイ工作にかかっているように見えます。
しかし我が国の外相に相当する立場の、それもトランプ政権では対北対話派の筆頭格に当たる人物が、「会うだけ会って天気の話をするか、テーブルを四角いのが丸いのに変えるか話すか」とは……
もう対話派ですら真面目に話し合う気がないように見えます。
訪問とは、儒教思想においては先にした方が目下であり、まず最初にムンムンに訪日を求める安倍総理は、「近こう寄れ、百済王」と呼びかけているように思えます。
>>「敵を増やす」のは愚の骨頂
って言うけどさあ~!!
韓国は、明確な『日本国と国民の『敵(エネミー)』』なのさ!
そもそも、そういう安倍首相の態度・行動とかの配慮というモノが、アッチを付け上がらしているだけジャン!
アッチは、日本の基本的価値観とは違う世界、言うなれば、『中華支配下にある華夷秩序』及び『ドグサレ儒教思想の支配下』の世界にいるんだから!