そもそも日本にとって徴用工問題「解決」は必要なのか
本日東京で開かれる日韓の外務省局長級協議を前に、韓国メディアに自称元徴用工での「日本の誠意ある対応」を期待するかのような記事が掲載されていました。相変わらず意味がわかりません。日本としては極端な話、日韓関係の破綻はまったく恐れるに足りないからです。極端な話、自称元徴用工問題は未解決のままで放置しておいて良いのではないでしょうか。
目次
自称元徴用工問題の本質
昭和30年代の在日朝鮮人のうち「徴用工は245人」
当ウェブサイトではもう何十回、いや、何百回となく繰り返してきたとおり、自称元徴用工問題の本質については、「韓国側によるウソ、捏造のたぐいに基づく日本に対する法的権利のない要求」と総称することができます。
著者自身、そもそも朝鮮半島出身労働者の多くは、当時の国民徴用令に基づく合法的な徴用であったか、もしくは単純な応募工であったと考えており、また、自称元徴用工のなかには、本当に労働していたのかすら疑わしい事例も含まれているのではないかとすら考えています。
ここで、高市早苗衆議院議員(※現在は経済安全保障担当大臣)が2010年4月2日付で公表したコラム記事『「在日朝鮮人の渡来および引揚げに関する経緯、とくに戦時中の徴用労務者について」という外務省資料』には、昭和34年に外務省が作成し、発表したとされる、こんな文章が掲載されています。
- 1939年末現在、日本内地に居住していた朝鮮人の総数は約100万人であつたが、1945年終戦直前にはその数は約200万人に達していた
- この間に増加した約100万人のうち、約70万人は自から内地に職を求めてきた個別渡航と出生による自然増加によるのであり、残りの30万人の大部分は工鉱業、土木事業等による募集に応じて自由契約にもとづき内地に渡来したものである
- 国民徴用令により導入されたいわゆる徴用労務者の数はごく少部分である(が)かれらに対しては当時所定の賃金等が支払われている
ちなみにこの外務省の資料が作成された昭和34年(=1959年)時点における登録在日朝鮮人数611,085人中、戦時中に徴用労務者として日本にやって来たという者は245人に過ぎない、などとも記載されています。
なぜ「自称元徴用工」なのか?
この高市氏のブログ記事に掲載されている内容を100%事実だと信じるかどうかに関しては、少し留保は必要ではあります。ただ、法務省の在留外国人データなどとの整合性を踏まえれば、調査自体、さほど実態から外れたものではないであろうとの合理的な確信は得られるレベルのものでしょう。
すなわち、自称元徴用工とは、次の者たちで構成されていると考えられます。
自称元徴用工の構成
- ①国民徴用令に基づき(合法的に)徴用された労働者→ごく少数。1959年時点で日本に留まっていた人数も245人か?
- ②自発的な応募工→約30万人?
- ③個別に職を求めてやってきた者やその家族など→70万人?
- ④違法な強制徴用により強制労働させられた被害者→0人
- ⑤徴用工でも応募工でもないが、みずから「強制労働させられた」と騙っている者→多数?
これらのうち、日本政府がいう「旧朝鮮半島出身労働者」とは、おそらくは上記の①と②を含めた概念なのだと思われますが、広い意味では③も含まれるかもしれません。そして、実態はよくわかりませんが、意外と多いであろうカテゴリーが⑤なのでしょう。
このあたり、日本政府は「旧朝鮮半島出身労働者」という言い方をしているほか、参議院議員の青山繁晴氏あたりは「応募工」という表現を好んで使っていますが、当ウェブサイトとしては、やはり韓国観察者の鈴置高史氏も使用する、「自称元徴用工」という概念が正確だと考えています。
「自称元徴用工」という概念には、国民徴用令に基づいて合法的に徴用された労働者、実態は単なる応募工に過ぎない労働者、さらには「自分は強制徴用された」などとウソをついている者まで広く包含する概念だからです。
請求権協定と協定破りの対価
また、旧朝鮮半島出身労働者に対する未払賃金の問題は当然あるのですが、これについては1965年の日韓請求権協定のなかで包括的に解決済みであり、この請求権協定の締結をもって、徴用工・応募工らの未払賃金の請求先は、韓国政府に正式に切り替わりました。
いわんや、自称元徴用工のうちの⑤の者に対しては、日本政府としてはビタ一文も払う義務はありませんし、それどころか「強制徴用」というウソをついて日本の名誉と尊厳を貶めていることに関しては、むしろ損害賠償を利子付きで支払わせなければなりません。
(※ただし、その害賠償を「利子付きで」日本に支払わせる方法については、本稿では敢えて申し上げません。当ウェブサイトのような公開の場で申し上げるには、まだ機が熟していないからです。メルマガなりなんなり、いずれ何らかの手段を見つけて、世に伝えたいと思っています。)
三重の不法行為
さて、自称元徴用工問題に関しては、本質的には①韓国がウソ・捏造・歪曲に基づき虚偽の罪をでっち上げ、②法的根拠のないことを日本に要求している、という例の「二重の不法行為」に加え、③韓国による国際条約に定める手続違反、という意味での「三重の不法行為」から構成されています。
このうち①と②については『【総論】韓国の日本に対する「二重の不法行為」と責任』などを含め、当ウェブサイトでもこれまでにさんざん議論してきた論点ですので、敢えて繰り返す必要はないでしょう。
また、③については韓国の司法府による国際法違反行為に加え、韓国政府自身が日韓請求権協定に定める問題解決プロセスに従わなかったという「新たな国際法違反」を重ねたという意味で、じつはこちらのほうがはるかに深刻でもあります。
韓国が話し合いや国際仲裁手続に基づく問題解決プロセスにいっさい応じなかった、という実例が出来上がったからです。
自称元徴用工問題の3つのポイント
- ①韓国側が主張する「強制連行」ないし「強制動員」の多くは、(おそらくは)韓国側によるウソ、捏造のたぐいのものであり、最終的には「虚偽の罪をでっち上げて日本を貶めている」のと同じである
- ②2018年の自称元徴用工判決を含め、韓国側が日本に対して要求している「謝罪」「賠償」には法的根拠がない違法なものである
- ③日本政府はこの違法判決を是正するために2019年に日韓請求権協定に基づき是正を申し入れたが、外交協議、国際仲裁などの一切合切の手続を韓国政府が無視した
(【出所】著者作成)
協議にこだわる韓国
資産売却は今後も実現しない可能性が高い
もちろん、韓国側の不法行為は、それだけではありません。三菱重工や日本製鉄などの在韓資産を差し押さえ、「現金化するぞ」などと脅していることも、同様に、立派な不法行為を構成しています。
ただし、これらの資産売却手続に関しては、『資産売却判決は結局は出ず:「瀬戸際戦術」を待つ末路』あたりでも述べたとおり、そもそも「売却がとても難しい資産をわざと差し押さえ、日本企業を謝罪させるための見え透いた罠」のようなものでしょう。
このあたり、日本のコリア・ウォッチャーらの間では、8月19日に三菱重工の資産売却命令が大法院で確定するものとの期待もあったのですが、結局、韓国の司法府がこのレッドラインを踏み越えることはありませんでしたし、今後もその可能性は低いでしょう(あえて「ゼロ」とは言いませんが…)。
したがって、正直、資産売却手続については、無視しておいても差し支えないものと考えて間違いありません。
そうなってくると、韓国政府の動きはいったいどうなるのでしょうか。
そもそも論として自称元徴用工問題自体、いわれのない問題を韓国が勝手に捏造し、日本に罪をなすりつけているようなものですので、まずは2018年10月と11月の大法院判決を、将来に向かって永遠に無効にする措置を講じなければなりません。
日本企業に1円でも「賠償金」を支払わせるようなスキームについては、絶対に認められないのです。
官民協議体はたった3回で空中分解
ただ、こうした日本の立場は、韓国側にはまったく伝わっていません。
韓国・外交部は7月に自称元徴用工問題を議論するための「官民協議体」を立ち上げたのですが、この協議体の議論を眺めていると、「どうやって日本に謝罪させるか」、「どうやって賠償するか」などを議論しており、肝心の自称元徴用工問題自体が根も葉もない捏造であるという部分を意識的に避けているのです。
残念ながら、韓国政府の努力は、まったく評価できるものではありません。なぜなら、韓国がやらねばならないことは、「国際法違反状態の是正」の一点に尽きるからです。「てんで話にならない」、というのはこういうことなのでしょう。
しかも、韓国政府としては、「資産売却を食い止めるために努力した」ということですが、この協議体自体、外交部が大法院に判決を巡る意見書を提出したことに不満を持つ自称元徴用工側が参加せず、今月9日の第3回目の会合を最後に、事実上、空中分解してしまいました。
韓国側による自力解決は、もう不可能と考えて良いでしょう(※最初からこういう結論は見えていたのですが…)。
「周回遅れ」の韓悳洙首相
ただし、この自称元徴用工問題を巡って、韓国側の動きがいくつかあることも事実です。
ひとつめは、韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)が昨日報じた、こんな話題でしょう。
韓国首相 徴用問題解決へ「下から着実に固めなければならない」
―――2022.08.25 18:26付 聯合ニュース日本語版より
聯合ニュースによると韓国の韓悳洙(かん・とくしゅ)首相は25日の記者懇談会で、来月27日の安倍晋三総理の国葬儀にあわせて訪日する際に、自称元徴用工の賠償問題の解決策を日本に提示するかどうかを尋ねられ、こんな趣旨のことを述べたのだそうです。
「その問題を解決する段階ではおそらくないだろう。下から着実に固めなければならないと考える」。
つまり、韓悳洙氏は自称元徴用工問題を巡り、「外交部を中心に内部的な立場をさらに固め、当事者の意見を聴取しつつ、政府としてできることをよく考え、外交部長官を通じて土台から固めていく必要がある」、という立場を示した格好です。責任を朴振(ぼく・しん)外交部長官になすりつけたようなものでしょうか?
正直、自称元徴用工問題は他の日韓諸懸案と同様、トップダウンで押し切らなければならない問題だと思うのですが、韓悳洙氏の発言はその真逆、というわけです。
しかも、韓悳洙氏はこうも述べたのだとか。
「最後には両国の首脳同士が最終的な、未来に向けた一つの良い決定のようなものを公開する役割を果たさなければならないだろう」。
この期に及んで、まだそんなことをおっしゃっているとは、呆れます。周回遅れも良いところでしょう。
自称元徴用工問題の解決は韓国が国際法を守るかどうかの一点にかかっており、それがなされないならば、解決はあり得ない話です。正直、日本の立場としては永遠に解決しなくても差し支えありません(※ただし、自称元徴用工問題というウソを世界中にばら撒いたことに対する懲罰を韓国に加えることは必要ですが…)。
ちなみに韓悳洙氏は、日本での日程を巡り、「国葬への出席のほかに計画は今のところない」、などと述べたそうですが、国葬儀の前後は日本にとって極めて重要な国の首脳(たとえばインドのナレンドラ・モディ首相など)もやってきます。
岸田文雄首相にとっても、日本にとって重要性がない国である韓国の首相と面会するだけの時間的余裕はないでしょうし、日本国首相という立場にあって、貴重な時間を割くべきでもありません。
局長級協議の議題はべつに自称元徴用工問題に限られない
その一方で、同じく聯合ニュースにはこんな記事も掲載されていました。
韓日 期限迫る徴用問題巡り26日に局長級協議
―――2022.08.25 21:23付 聯合ニュース日本語版より
聯合ニュースによると、韓国政府外交部が25日、日韓両国が26日に局長級協議を開催すると明らかにしたそうです。これについて聯合ニュースの記事は、こう述べています。
「日本による植民地時代の徴用被害者の賠償問題を巡り、韓国政府が解決策を模索する中、韓日が26日、局長級協議を開催する」。
典型的な印象操作でしょう。
前段の「植民地時代の徴用被害者の賠償問題」という誤った用語もさることながら、その「解決」にもなっていない「解決策」を韓国政府が「模索」しているという情報と、後段の「日韓が局長級協議を開催する」という情報は、まったくリンクしないからです。
このあたり、記事タイトルや記事冒頭だけを読むと、「なぜいまさら日本政府も自称元徴用工問題の外交的協議などに応じるのか」、などと反応してしまいたくなる気持ちも芽生えそうになりますが、外交の世界ではこの手の高官級協議は頻繁に開催されています。
とくに日韓の外交当局の局長級、次官級などの協議であれば、文在寅(ぶん・ざいいん)政権時代にも行われていたものであり、今回の局長級協議を自称元徴用工問題と関わらせて議論する聯合ニュースの記事は、かなりミスリーディングなものでしょう。
韓国の唯一の解決策は「国際法を守ること」
実際、聯合ニュースの記事の続きによれば、韓国政府外交部の李相烈(り・そうれつ)アジア太平洋局長が26日午前10時から東京で外務省の船越健裕アジア大洋州局長と局長協議を開催し、「両国間の諸懸案」について話し合う予定、などとされており、自称元徴用工問題に焦点を当てたものではありません。
しかも、聯合ニュースの記事では、第3回目の会合で事実上空中分解した例の官民協議体の話題や、大法院の三菱重工の資産現金化命令が見送られた話題などに言及したうえで、こうも述べています。
「また日本側に対し、『誠意ある呼応』を求め、謝罪など日本の態度変化を引き出すための外交努力を続けてきた。同問題に対する韓国政府案は、このような過程で得た材料をもとに作られるものとみられる」。
相変わらず、まるで意味がわかりません。
韓国がいま、全力でやらねばならない努力は「日本側の態度の変化を引き出すこと」ではありません。
唯一の解決策は、「国民世論を強引にでも納得させ、国際法を守ること」以外にありません。当たり前の話ですが、現在の状況は、韓国自身をも傷つけています。最低限の国際法すら守らない国が世界で信頼されるはずもないからです。
国際法を守らない国の極致はロシアですが、そのロシアが現在、国際社会、とくに西側社会からどのような扱いを受けているのか、まさか韓国は目撃していないとでもいうのでしょうか。あるいは見て見ぬふりをしているのでしょうか。
知財売却、お手並み拝見
ちなみに聯合ニュースの記事では、こんな記述も出てきます。
「手続きが最も早く進んでいる三菱重工業の商標権や特許権の現金化は8月中にも結論が出るとの見方も出ており、解決策の提示までに残された時間は長くない」。
「解決案の提示までに残された時間は長くない」というのも、日本には関係のない話です。
資産売却命令が出たら出たで、日本政府はおそらく安倍晋三総理や菅義偉総理の時代に策定されているであろうシミュレーションに従い、対抗措置を粛々と繰り出すだけの話です(というか、そうでなければ困ります)。
このあたり、『再)民事執行手続で確認する知的財産権換金の非現実性』などでも論じたとおり、知的財産権をどうやって換金するつもりなのかはよくわかりませんが、まずは「お手並み拝見」、といったところでしょう(というか、代理人弁護士には知財の専門知識もなさそうですが…)。
ただ、著者自身の見立てによれば、日本は今後、「日米韓3ヵ国連携」には早々に見切りをつけ、日米豪印「クアッド」、日米台「半導体同盟」、日米英豪加NZの「シックスアイズ」加盟を目指し、日米英豪「JAUKUS」の発足に向けて努力すると考えているからです。
それに、中露両国が接近するなか、米中対決時代に米中等距離外交に興じる韓国の行動は、西側諸国全体に対しても不信感を与える程度には十分なのです(『韓国「米中等距離外交」が遠く離れた欧州でも知れ渡る』等参照)。
いずれにせよ、自称元徴用工問題は尹錫悦(いん・しゃくえつ)政権下でも解決されず、放置され、その間に日韓関係はどんどんと薄まっていく、というのも、結果的に日本にとっては悪いことではないのかもしれません。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
日本と韓国の関係正常化の後押しですね
仮に韓国が国際法を守り、「日本には何も請求できない」と決定した場合、
大統領を筆頭に韓国政府の要人の大多数が物理的な危機にさらされるのでしょうね。
それを回避するとしたら、「全て先々代のパククネと先代のムンジェインのせいにする」
「自分は無能だと認め、大統領を辞職する(そしてさっさと亡命)」くらいの
ウルトラCが必要でしょうかね?
クーデターでチャラにするくらいしか、解決策が思い浮かびませんけど。
ブログ主さまのご意見に賛成です。
もともと,何で韓国との関係がこじれたかというと,先人たちが
日本人と韓国人が同じ考え方をすると思って接したことにあると思います。
つまり,謝れば水に流してくれる,恩を与えれば感謝してくれる,と思ったわけです。
しかし実際は,謝ったらウソが既成事実化した,恩を与えたら当たり前と思われて
御替わりを要求された,というのが現状です。
自称徴用工問題などを通じて,日本と韓国は全く別の考えた方をする別の文明圏に国である
という理解が全国民的に進みました。
別の文明圏に属する国には,敬意をもって接しながらも原理原則をもって臨む
しかありません。その結果,諸問題が解決しなくても仕方がないと思います。
匿名様のご意見に賛成ですが、本ブログで繰り返し紹介されている鈴置氏の金言を追加しておくべきでしょう。「韓国と日本の関係ではなく韓国が特殊なのです」。韓国は、冷たく無視するか、「無礼でございます」が良いでしょう。
韓国が特殊なのは確かだけど、日本の事勿れ主義から来る
取り敢えずの謝罪、筋の通らない謝罪も世界的に見たら
かなり特殊な部類でしょう。
普通の国は、今の価値観ではともかくその時代では世界的に
当たり前だった事について、いちいち謝罪などしない。
韓国は恐ろしい暴君である中国にはしつこく謝罪は求めないし、
ベトナム戦争時の自国の非人道的行為には「あれは戦争
だったから」で開き直っている。
真実というものは「自ずと」明らかになるという信仰を
持ち過ぎて、プロパガンダの効果を軽視し、相手や
時にはもっと重要な第三者への粘り強い主張をしない、
それでいて理解を期待するのも、悪い意味で特殊だと思う。
つまり日韓は根本的に相性が悪い。
日本は非常に韓国に付け入られやすい性向の国だと言える。
今月末は、ローンスター事件のニュースも話題になっていました
外国人が、韓国企業に投資して利益を得る事は国民感情が許さない、と韓国政府が妨害した事件です。
こういう無茶苦茶が韓国の実情なのでしょう
「解決」は無意味、ですね。
韓国の言う「徴用工問題」って、韓国の内政問題なので、
日本から見ると、「解決」は自身の自己満足と捉えることができます。
問題は、韓国人はこの件を「自国の内政問題」だと捉えていないことですね。
国という意識が希薄なのです。
>>意外と多いであろうカテゴリーが⑤なのでしょう。
これのせいで永劫解決しないんですよね。今更になって、「私、徴用工ぉぉ」てゾンビのように湧いてくるのだから。
日本の譲歩による一時の解決に何の意味もないどころか、さらなるゾンビを産む害悪的行為ですらある。
日本としては全て不可逆的に解決済みと言い続けて、自滅を待つのが吉でしょう。
ここで扱われている諸問題は、かの国の国内問題なので、ご自分で解決すべきものです。
もはや日本は無関係。協議などを持ち掛けられても迷惑ですよ、それだけの事。
国内世論に対応できないなどあってはならないことで、統治能力の不足でしょうね。
非協力的だとか国内問題をネタに日本を貶めるような言動で第三国に話すなどもってのほか、
それこそ迷惑千万、対応処置を淡々と実行すればよい。
人間関係の最たる形態が国家で、それをご近所や学校、職場に例えるなら、韓国という、お隣さんは絶対に付き合いたくない存在だと思う。不思議なのは、日本の政治家が何故毅然とした対応をしないのかと云うことだ。数多ある嫌がらせを放置なのか、遠慮なのかは、知らないが実害が出ているのにも関わらず、のんびりとした構えに終始しているとしか見えない。中国が韓国に対して行った制裁を何故しないのか。それどころか、韓国に迎合するような人物さえいるのだ。そういう人間を選ぶ国民が悪いのか?不思議だ。わからん。ま、性急にあからさまに追い込めば、恨みが1000年持続する国だからな。くわばら、くわばら、、、早く経済崩壊しねぇかな!
26日に定例の局長協議が開催されるそうですが、何の動きもないでしょう。
ユンソンニョル政権は、この問題で日本が譲歩する可能性が殆どないことを、もう理解しているでしょう。まだ韓国マスコミは、朝日などの社説から日本の世論は割れていると考え、何らかの妥協を期待しているかもしれません。そして大多数の国民は思い通りいかない折衝に、興味を失いつつある(負けゲームを観戦したくない)というのが実態ではないでしょうか。
このまま推移すれば、間違いなく追い込められるのは、”資産の現金化”を先送りした韓国大法院であり、意見書を送った韓国政府です。
「問題を一方的に起こした韓国が、日本が検討できる解決案を提示すべき」という日本外交の「一貫した立場」が成功を収めつつある、という評価でよろしいのではないでしょうか。
日本人の几帳面さで、問題があれば解決しようとする。
韓国人はそれを知ってるんだよ。
そこで韓国はそもそも問題ではないことを問題として持ち出し日本から何らかの利益を引き出す。
「解決? それ何?」でいいと思う。
裏には北朝鮮がいるだろう。北、韓国内の左派、日本のリベラルメディアは地下茎でつながっていると思う。
匿名さんなどのご意見に概ね賛同します。
自称徴用工なるものの問題も、鈴置さんをはじめ、新宿会計士さんの努力などで、この数年で世論を動かしてきたと思います。外圧による舵をきるお決まりの政府の方向性は、概ね良好に推移しているといえます。勿論、読めでいる政治人士が、いないとはもうしません。
大事なことは、石平さんもいっていましたが、中韓人と日本人の違いです。
そして付け加えるならば、21世紀にはいって特に、占領や併合あるいは植民地に対する理解評価が変化していることです。ヒューマニテイの問題としてとらえ返す。そしてそれは典型的にはドイツの対応について言えるでしょう。錯誤有罪・無弁償。このことと、自称徴用工問題は類似するか否か、あるいは相互の対応はどうかと言えば、私は相当な乖離があるとみます。歴史的な経緯からしても、笑ってしまうほど無理解の上に、問題にされていると思いますが、ここでは略します。
最近世相を賑わしている統一なるものについて最後に一言。今更で、毎日笑いをこらえてます。
昔、勝共連合とか称していたでしょ。昔と変わっていないのになんで今なの。たたく相手が違うでしょ。宗教の問題でもないでしょ。と。
自己評価を変えるのは中々に難しいものです。
人間は自分を客観的に見るのが苦手だからです。
例えば会社にて、営業にて嘘を吐き会社が尻拭いで多大な損害を与えた社員が、「退職しようかなー」なんて言って、会社の方は迷惑社員が勝手に退職してほっとしてるところに、「退職するのを辞めてやるから給料を上げろ」と言われ、コチラは辞めて欲しいとは言わずに やんわりと給料は上げないと辞めるなら辞めて欲しいなぁと思ってるのに似ています。
辞めると言った社員は、吐いたツバを、のめず さりとて次の会社も決まってない。まわりからいつ辞めるの?という言葉にならないプレッシャーをかけられ、出来ればこのまま針のむしろに座ってでも会社にしがみつきたい。
でも時間は何も解決してくれず、時間が経てば経つほどその社員の立場は悪くなり、最終的には辞めるしか無くなるという。
しかし、韓国人はそんな針のむしろでも平気で何事もなく会社に来る精神力持ってそうです。
隣人とは仲の良いのに越したことはなくとも、
仲良くなければならなくはないものなのかと。
韓国大法院の「自主元徴用工判決」の最大の問題点は「大日本帝国による朝鮮併合が違法・無効」であるという大前提で原告の慰謝料請求を認めていることです。
2018 年 10 月 30 日付け韓国大法院判決には「原告らは被告に対して未払賃金や補償金を請求しているのではなく、慰謝料を請求しているのである。」と明記されています。
何故「慰謝料」なのかと言えば、「原告らは(仮に応募工であったとしても)、当時韓半島と韓国民らが日本の不法で暴圧的な支配を受けていた状況において、その後日本で従事することになる労働内容や環境についてよく理解できないまま日本政府と旧日本製鉄の侵略戦争遂行のための組織的な欺罔により動員されたと認めるのが妥当であり、その後の過酷な労働体験も含めて、『違法な植民地支配に基づく強制連行・強制労働という不法行為により精神的苦痛を受けた』」ことを理由としています。
つまり、「大日本帝国による朝鮮併合は違法・無効」という大前提が否定されれば、この大法院判決も否定されます。
そして、世界の国際法学者の間では「大日本帝国による朝鮮併合は、当時の国際法では合法」というのが定説になっており、大法院判決は、国際法を無視した判決であることです。
また、大法院判決が日韓請求権協定第2条の「完全かつ最終的に解決した」という約束に違反していることは、世界の国際法学者の大半が認めることになると思います。
その意味で、韓国大法院判決は、二重の国際法違反判決であると言えると思います。
権兵衛さん 今日は。
即していえば、前提で二つの問題があります。一つ目は、国際法は英法体系と同じでかっちりしたものはありません。そのうえでその慣習法は例えばロシア・中国は鼻からみとめていません。形式上装っているだけです。これに対して某大法院判決なるものは、国際法に対して相対化されています。形式上驚きますが、国際法は同等ないしは下になります。
二つ目はその上で、某大法院判決そのものが、認められないないし覆る場合があるとされています。つまり法治限界説をとっています。簡潔にいってしまえば、法律も対外条約なども、決定的ではないわけです。
ですから、日本あるいは欧米式に見ることはできません。三権分立がないとよく言われますが、それ以前です。
なので併合が合法かどうかは、当時も現在もどうでもいい話になってしまいます。つまり、認められないわけです。そして賃金・補償でなく、慰謝料請求は不法な苦痛すなわち認められない植民地支配に対するものに一般化されます。となれば、当時の半島全住民及びその相続権を有する南北朝鮮人すべてになります。これが、とんでもない主張の要旨です。
なお、近年、人権重視の観点から、歴史的な支配弾圧などに対する、慰謝料請求を認めるという見解が欧米諸国によくみられるようになっていますが、道徳的に是とされても、まず、慰謝料は否定されています。
まず、同じ土俵にたてません。ですので、ここで拘泥してはいけません。こちらの意見を主張するにとどめましょう。
それからこれらのいいがかりは、彼らの正義という、たこつぼです。背景があり、ためにするものです。その狙いは長くなりましたので略します。
>日本は今後、「日米韓3ヵ国連携」には早々に見切りをつけ、
それは日本が自由に決められることでしょうか?
残念ながら私はそうは思いません.
少なくとも日本の立場としては,日韓関係(とそれを含む日米韓3ヵ国連携)は,日米関係および米韓関係によって決定される従属変数に過ぎないのが実情です.つまり,日韓両国が米国と軍事同盟を結んでいる限り,(国民感情が爆発すると平気で反米デモをする韓国はいざ知らず)日本が有する対韓外交の自由度は極めて限定されている(言い換えれば,米国がその時々で日本に対して許している範囲の自由度に限定される)ということです.
ですから,日米韓3ヵ国連携や日韓関係において日本が韓国に対して見切りをつけたいならば,(日本の防衛にとって死活的に重要な日米関係を日本が切れる筈もないのですから)米韓関係を切らせるようにアメリカ政府を上手に誘導するか,または韓国民の反日感情を日本が巧みに煽り韓国から日本を切らせるように誘導しなければ,日韓関係も日米韓3ヵ国連携も日本として見限ることは出来ません.
残念ながら,実態として日本は米国の属国なのです.属国に本当の意味での外交の決定権はありません.少なくとも憲法9条を廃し自衛隊を正式の国軍として憲法に明記し,軍事法典や有事法制などを整えて,国防で自立した一人前の国家とならない限りは.
属国と言う言葉をたまに聞きますが、属国とはどういう意味でしょう?
国防で自立した一人前の国家という表現もたまに聞きますが、これはどういう意味でしょう?
勿論、国軍を持ち軍事に関する法整備は早急にやら無ければならない事です。
が、そうしたとして、現代においては、米国との緊密な同盟は必須です。
今現在の世界でいわゆる西側の国で、米国と同盟せずに軍事的な自立が出来る国はあるでしょうか?
欧米国家で、NATO無しで、一人前の顔が出来る国はあるでしょうか?
NATOは、米国抜きでは全く存立し得ないですね。
今、欧米諸国がお互いに喧嘩をせずに大人の付き合いができているのは、米国をハブとして繋がっているからです。
こういう風に見れば、欧米諸国も米国の属国に見えて来ます。
現代は、米国のみがスーパーパワーを持ち、世界の秩序を保っています。
その国が、民主主義と自由主義を前提としているという歴史の流れに感謝しなければならないです。
中世のモンゴルの世界帝国下で生きなければならないとしたら?•••想像もしたくない事です。
ちなみに、トランプ大統領は、NATOから米国は脱退すると言ってのけました、冗談で。その時、欧米諸国は、改めて空気の有難さを認識したのではないか。空気とは米国の事です。
以下のように訂正します。
欧米国家 → 欧州国家