米韓為替スワップの「復活」が現時点であり得ない理由
最近、韓国メディアからは、やたらと「通貨スワップ待望論」のようなものが出てきます。想像するに、その理由はおそらく、このところ急激にウォン安が進んでいることに加え、政権交代を機に「保守政権」を米国などに対しアピールする狙いでもあるのではないかと思います。ただ、少なくとも韓国側のいう「通貨スワップ」が「為替スワップ」のことを意味しているならば、その「復活」はあり得ません。なぜなら、為替スワップは「相手国への金融支援」ではなく、「米国のための金融緩和」手段だからです。
目次
韓国側からやたら出て来る通貨スワップ待望論
先日の『日米のメリットは皆無…韓国紙「日米韓三角スワップ」』などでも少し言及したのですが、最近、韓国側から、やたらと「通貨スワップ待望論」が出てきています。
韓国で政権交代が行われるタイミングだからでしょうか、あるいは最近のウォン安が危険水域に近づいているためでしょうか。「保守政権になるのだから、わが国を助けるために通貨スワップを締結してほしい」、などとアピールする狙いでもあるのかもしれません。
そういえば、韓国メディア『朝鮮日報』(日本語版)にも先日、こんな記事がありました。
先行利上げした韓国、ウォン防衛容易ではない
―――2022/04/28 09:59付 朝鮮日報日本語版より
(※朝鮮日報の場合、公表日から数日経過すると記事自体が読めなくなるようですので、ご注意ください。)
この朝鮮日報の記事は、韓国ウォンの対米ドル相場((USDKRW)が1ドル=1260ウォン台をつけるなかで、「韓国の通貨防衛余力は十分とは言えない」、「ウォンは基軸通貨扱いされる円やユーロとは条件が異なる」、などと指摘するものです。
(※ただし、韓国ウォンは4月29日・金曜日時点で、日中、一時1ドル=1275ウォン前後をつけていたにも関わらず、その後は1250ウォン台に押し戻され、再び1260ウォン台に戻るなど、変動が激しい展開が見られました。いつもの為替介入でしょうか?)
ウォンはソフト・カレンシーだが…なぜ唐突に「通貨スワップ」が?
朝鮮日報がいう「基軸通貨」の定義はよくわかりませんが、「ウォンは円やユーロとは条件が異なる」と述べている部分に関しては、実際には非常に正しい指摘です。
たとえば日本円の場合、国際的に広く通用する通貨(いわゆる「ハード・カレンシー」)であり、また、日本自体が国際的な債権国でもあります。円安は基本的に日本の輸出産業を潤わせる効果がありますし、また、当局は為替変動を容認しており、「為替相場の安定」自体、そもそも当局の政策目標に含まれていません。
これに対し、韓国ウォンは世界的にほとんど通用しない通貨(いわゆる「ソフト・カレンシー」)であり、また、韓国が外国の金融機関から少なくない金額を借り入れている国でもあります。したがって、韓国の通貨当局にとり、「為替相場の安定」は死活的に重要なのです。
ただ、朝鮮日報のこの記事をわざわざ本稿で取り上げたのには理由があります。記事中に、こんな記述があるからです。
「そのため、本格的な『韓国売り』が表面化する前に韓米通貨スワップを復活させ、不安感を鎮めるべきだとする声が専門家から上がっている」。
…。
このあたり、非常に驚くべき認識です。
「韓国にとって『韓米通貨スワップ』が必要だ」というのはわかるのですが、その「韓米通貨スワップ」とやらが、スワップ締結に応じる米国にとって、いかなるメリットがあるのか、記事からはまったく見えません。
為替スワップの本質は「米国のための金融緩和」
いや、もう少し身もふたもない話をすれば、そもそもコロナ禍の2020年3月に締結された米韓間のスワップは「通貨スワップ」ではなく、「為替スワップ」です。
当ウェブサイトでは『速報:米FRBが9つの中央銀行と為替スワップを締結』で最初から「速報」的にお伝えしてきたとおり、このスワップは、コロナ禍の発生を受け、米FRBが「流動性供給」、つまり「米国にとっての金融緩和の一環」として打ち出したものであり、べつに「韓国経済を助けるため」のものではないのです。
実際、FRBが同様の為替スワップを締結している相手としては、常設型のものが日銀(日本円)、欧州中央銀行(ユーロ)、イングランド銀行(英ポンド)、スイス国民銀行(スイスフラン)、カナダ銀行(加ドル)の5者です。
ドル、ユーロ、円、ポンド、スイスフラン、加ドルの6通貨は、お互いに流動性補完を常設で行っているという話であり、2020年3月のときは、これに残り9つの外国中央銀行・通貨当局(FIMA)が加わっただけの話です。
米FRBが為替スワップを締結する相手と流動性供給上限
- 常設・無制限…日本銀行、欧州中央銀行、イングランド銀行、カナダ銀行、スイス国民銀行→継続中
- 時限的・上限600億ドル…豪州準備銀行、ブラジル中央銀行、韓国銀行、メキシコ銀行、シンガポール通貨庁、スウェーデンリクスバンク→2021年12月末で失効
- 時限的・上限300億ドル…デンマーク国立銀行、ノルウェー銀行、ニュージーランド準備銀行→2021年12月末で失効
(【出所】著者調べ)
そして、為替スワップについては、『9本の時限的為替スワップは予定どおり12月末で終了』でも触れたとおり、基本的にはFRBにとっては金融緩和の一環という側面もありましたので、FRBが金融引締め局面に転じた今、「金融緩和ツールとして」これらが復活することはあり得ません。
韓国にとって貴重なドル建て通貨スワップ
これに加え、朝鮮日報が述べる米韓「通貨」スワップは、明確に「米国の韓国に対する金融支援」という位置づけの協定ですので、これが締結される可能性は極めて低いと考えられます。なぜなら、そもそも米国は通貨スワップをほとんど締結していないからです。
実際、著者自身が調べた限りでは、現時点で米国が保有している通貨スワップ協定は、おそらく「NAFTAスワップ」(カナダとの通貨スワップ、メキシコとの通貨スワップ)の2本のみであり、それ以外のスワップはいずれも通貨スワップではなく為替スワップです。
いずれにせよ、『UAEが韓国との通貨スワップ5年延長になぜか応じる』などでも指摘したとおり、「チェンマイ・イニシアティブ・マルチ化協定」(CMIM)を除けば、韓国が保有している通貨スワップ、為替スワップなどに米ドル建てのものはまったく含まれていません。
だからこそ、日本政府が2011年10月に韓国に提供した、総額700億ドルの「野田佳彦スワップ」の復活を、韓国側が強く期待している、という側面は否定できないのではないか、と思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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>韓国で政権交代が行われるタイミングだからでしょうか、あるいは最近のウォン安が危険水域に近づいているためでしょうか。「保守政権になるのだから、わが国を助けるために通貨スワップを締結してほしい」、などとアピールする狙いでもあるのかもしれません。
やり逃げ、喰い逃げするのが十八番なんだから、そもそも助けても無意味ですしね(笑)
検討使のバラマキ具合(※海外のみ)を見てると、「スワップはばら撒く訳じゃない、お互いにメリットがある」とか言い出して騙されに行くに3000キッシー
韓国銀行、600億ドル調達チャンネルを確保2021.12.23(韓国経済)
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5460670653facbe157ddc48d4ab05abc35eadc1
>韓銀は23日、米中央銀行(Fed)が導入した「常設臨時レポ機構(FIMA Repo Facility)」を必要な場合に利用できるように合意したと発表した。同機構は、外国の中央銀行が保有している米国債を預ければ、ドルを貸す制度だ。
↑差入れる担保が米国債に限定されるとはいえ、失効した為替スワップに代替する流動性としては十分な気がするんですけどね。(それでも足りないってことなのかな?)
根抵当権の設定ですかね。
外貨準備高に算入されている米国債が 米ドルに即座に現金化できるだけです。これによって 外貨準備高が増えるわけでは ないでしょうし。
米国債は もとより米ドルそのものですから あまり意味ないことなんじゃないですか。
どみそ様(返信ありがとうございます。)
韓国の保有米公債は官民の総計で1200~1300億ドル程度とされています。
仮に官の保有割合が半分に満たなければ、使い切れない枠なのかもですね。
う~ん。彼らの欲してるのは ”信用度の高い連帯保証人” ですね。きっと。
(自らの信用も差入れる担保も無いから・・?)
あの日本人のためなら永遠に検討し実行せず、外国人のためなら即決する岸田が日韓通貨スワップ再開しないか心配です。こんな混沌とした時代に岸田が首相とは、一体、どんな罰ゲームなんだろう。
ジロウさま
つまり、韓国はアメリカでなく日本に、またはアメリカに「日本に圧力をかけろ」と言っているのですね。
妙な形で通貨安を主導する為替操作をはたらき、日本円よりやや安値の線に一種のペッグして、日本の(民主党政権時などの無策な)円高に乗じて土砂降り輸出をした韓国、と言う日本の国益大損害のトラウマが我々にあると思います。もちろん韓国政府側にも美味しい思い出として過日の未練があるのでしょうし、虎視眈々と土砂降り輸出リバイバルを狙って居てもおかしくない。その際に活用されたのが野田スワップであった事も新宿会計士様の見立て通りの結果でありました。だがふと思うのは状況は他の条件の変化もあり、韓国側が狙っているポイントがウォンドルスワップや円ウォンスワップなのかどうか?謂わば防衛線はスワップ回避やスワップ警戒に絞って良いのか?と言う気もします。他に気をつけるべき韓国の繁栄の犠牲に日本がさせられないポイントとかも検討してみたいです。
またまたシンシアリー氏のブログからの引用で恐縮ですが、昨夜(たぶん)韓国のメディアであるイーデイリーの記事が掃海されていました。
”米国が韓国と通貨スワップ契約を締結するのは、友好国に与える一種の「プレゼント」である”
としながらも、結びとして”外交摩擦で2015年中断された日韓通貨スワップ(当時700億ドル限度)もまた推進する必要がある”と結論づけていたそうです。
自ら招いて最悪の関係となった日本に、「友好国に与える一種のプレゼント」であるスワップをおねだりできる、その歪んだ精神のありように目が眩む思いがするのは私だけではありますまい。
掃海 ×
紹介 ○
失礼しました。
愛知県東部在住 さん
昔から中国大陸の王朝に国家レベル民族レベルで“生活保護”を受給してきた訳だから、宗主国に対する当然の権利として“生活保護”を要求するのではないでしょうか?(・・?)
三跪九叩頭の礼でおねだりするならまだわかりますが、
園田外務大臣『びた一銭まかりならぬということをおっしゃっているようですが、私の常識から言えば、金を借りる方がびた一銭まかりならぬというようなことは日本の常識ではなかなか通用しないことでありまして、ほとほと困っておるところでございます。」ぜひ 中国王朝にしたように 日本にも「三跪九叩頭の礼」で韓国の礼儀を教えて頂きたいものです。
三跪九叩頭の礼の正しい作法では、地面はゴツゴツした石で額から血が出ないと1回と数えられないらしいです。
額をうちつけても、それが手加減したやわやわなものならそれは数えられないらしいです。
マジもんを見てみたいですよね。
もちろん返事は、だが断わるですが。
額から血が出ないと1回と数えられないらしい >
流血沙汰には甚だ弱っちい私ですが、そういうお間抜けな礼儀作法なら一度ぐらいは見てもいいかなって気分になりますね。
とくめい係 様
コメントありがとうございます。
私事ではありますが、2ヶ月前に愛用のPCが突然説不調となり泣く泣く交換と相成りました。その際レスキューできなかったデータの中にATOKの辞書も含まれており、現在も手入力で以前登録した単語熟語そして固有名詞等を登録する作業が続いています。
実はそうした固有名詞に中に「三跪九叩頭」もありました。(笑)
他には「両班」とか「白丁」なども。(笑)
普段は殆ど使うことはないのですが、コメントを拝見して思い出しましたよ。
おねだり使節団が 「片手では音が出せない」とか ほざいてました。
古来より韓国人は 地べたと頭で ごつごつと音を出しているじゃないですか。
頭叩きすぎて 忘却ですかね。
どみそ 様
コメントありがとうございます。
片手では音が出せない >
日本と韓国、無理に音を出しあう必要性や必然性があるのかどうか、我々日本側はそこら辺りを探っているというのに、彼我の認識の差に戸惑いというか違和感を覚えざるを得ないという気がしますね。
クロワッサン さん
コメントありがとうございます。
生活保護 >言い得て妙なる喩えですね。(笑)
まさしく正鵠を射たご指摘ではないかと思います。
モースが云っている如く、プレゼントすなわち「贈与」には、返礼という義務が必須となるわけで、そもそもそんな気など微塵もない韓国側が使っていい言葉ではないと考えます。
通貨スワップも流動性供給の為替スワップも区別がついていないと思いますし、どっちも借りたら市場介入でもなんでも自由に使えると思っているし、他人から借りるものなので、つまりあーだこーだ言って返さなくてもいいもの、くらいに思っていると思います。
一部のメディア、一般市民、「専門家」は。
市中銀行に為替介入させるんですね。
日本が韓国との通貨スワップを断わるのは、イージーモードの、下の初心者モードです。
安倍菅前総理の遺産で、何をしても国内からの反発が無いからです。
もちろん米国は自らの国益にならないスワップなど歯牙にもかけないくらい断るのはイージーでしょう。
約束を守れ。新しい約束はそれからだ。
この魔法の言葉で、国内は静かになります。
もちろん韓国は、それでもクレクレーと騒ぐけど無視で大丈夫です。
まさか、岸田総理は 一面でいきなりクリボーに突進するようなミスなどおかさないでしょう。多分、、、。
仮に何回か約束を守っても信頼を築く(回復でなく築く)のは並大抵ではないと思います。
数回約束を守っても慎重に監視していくべきと思います。
ドルが欲しければ、北に刷って貰えばいいんじゃないのかな?
(⑉˙ᗜ˙⑉)??
カリオストロ公国に ドル札を依頼するという方法もあります。ただし 依頼代金は ウォン建てでは 支払い不可でしょう。
ウォンドルレートのターゲットゾーンが1,150~1,250の間なんてはなしをよく聞きますが、これってウォンのものすごい過大評価なんじゃないかと、前から思っています。
素人考えながらもそう思う理由は、ノージャパン運動とコロナの影響で、今はすっかりなりを潜めてますが、観光ビザ免除と共に、イナゴの群れの如く日本に押し寄せたカノ国の観光客。
同じイナゴさんでも、中国からの観光客は、[関空~京都/大阪~富士山~東京(浅草/新宿歌舞伎町)~成田]の、いわゆるゴールデンルートの団体ツアー。もっとおカネも教養もある中国人なら、より日本の深い部分に触れたいと、同国人が滅多に行かない場所をわざわざ探して滞在する。どちらも、日本の自然、文化を満喫したいという動機はもっているんでしょう。
偏見かも知れませんが、どうももうひとつの国からの観光客には、そうした感性は希薄なんじゃないかという気がします。じゃあなんで来るのか。要するに日本での滞在が、彼らのサイフから見て、安上がりでお得ということじゃないでしょうか。うまい食事、安くて魅力的な品。それを良質なサービス込みで、本国より容易に手に入れられる。要するに、円に両替すれば、過大評価されたウォンが自国内よりたいした価値を生むことになる。日本からすれば、客単価の低さが問題だけれども、多分アチラの庶民の懐具合からすれば精一杯張り込んで、海外旅行を楽しんでいることになるのでしょう。日本旅行はお財布にやさしい、それが最大の理由(笑)。
日本旅行という局面に限れば、ウォンの過大評価はカノ国の人にとってはお得でしょうけれども、これを国際貿易という面から見れば、ウチでの取引より外貨建てにしてずっと安値でソトに販売する、恒常的な飢餓輸出をやっていることになるんじゃないでしょうか。だから、延々巨額の貿易黒字を計上しながら、いつまで経っても外資頼み。本源的蓄積が進まない。世界第10位の経済大国を自称しながら、金融面の脆弱さは隠しようもなく、ちょっと経済の風向きが怪しくなれば、たちまちに「今すぐ日米と通貨スワップを結ぶニダ」の声が沸き上がってくるんだと思います。ウォンの評価が本来の実力を反映した水準まで下落すれば、ものすごい賃上げをやって生活を維持するか、それとも貧困レベルにまで生活の質を落とすかの、どちらかしかなくなるでしょうから。
そもそも経済が発展すればするほど通貨価値が下落する国がおかしいのです。
新宿会計士さまが具体的に
お示しいただいたように
『米韓為替スワップの「復活」が
現時点であり得ない』
のとおりだと私も考えます。
ウォン崩壊の危機がまた、
早晩訪れるものと誰よりも
知っているのは韓国自身であり、
それは、見えを張っての
放漫脆弱経済の果の自業自得なのに
事前にスワップ結ばして
ツケを他国に回して
涼しい顔したいという
いかにも韓流らしい
なんとも見下げた性根です。
もちろん、
米国はそんなこと百も承知で
前回の米韓『為替』スワップのときも
ウォンが崖っぷちに追い詰められ
サムスンの手持ち外貨借りて目先を
しのいであとがない状態になってから
ようやく助けて上げたのです。
韓国も米国がやすやすと
騙されてくれるほど甘くない
のは重々承知してるはずなので
実は狙いは日本を嵌めての
巨額売国野田スワップのおかわり
の画策では?とも推測します。
そのうちに、
他国の捏造共謀して
日本の道を左に西に
踏み外したどぶ立ち位置の
朝日新聞さんの
『記事・社説・天声人語』の
どぶサヨ三連砲発射を合図にして
たとえば、田原の爺さんとかが
日本からの金かっぱらいバスAIIBに
『乗り遅れるな』主張をしたのと
同様に騒ぎ出し、
ならず者国家とは友愛結ぶ
ミスター民主党鳩ポッポさんとかは
『韓国に付き従い
友愛精神のスワップを(??)』
とか鳴き出す様が
まるで目に浮かぶように感じます。
「金を貸してくれ」これを言うと自分が下になるが「スワップを締結しよう」だと対等だと信じているようだね。
不勉強なので知りませんでしたがそこらへんを調べてみると、日本との通貨スワップ協定の信用で短期市場からドル借りるときに金利を少しでも抑えたいのでしょう。延長を重ねた米韓通貨スワップは昨年末に終了したのでなおのことウォンへの信用付けが必要です。
Jetroによると韓国は”2020年7月30日までにドル調達資金を全額FRBに返済し、現在、供給残高はない。”そうなので、また大きく借入する前に日本と通貨スワップ協定を結んで信用をつけて調達コストを少しでも下げたいところでしょうか。