岸田政権時代にますますテーパリングに近づく日韓関係
存在感のない姜昌一さん、ずいぶんと印象が変わりましたね
岸田文雄政権が本日発足し、近く衆院選も予定されているなかで、日韓関係という観点からは、ひっそりとした話題が2つあります。ひとつは、今年5月の信任状捧呈以来まったく存在感がなかった姜昌一(きょう・しょういち)駐日韓国大使のメッセージ、そしてもうひとつは、「山口3区からひっそりと消えゆく日韓友好の象徴」、という論点です。
目次
岸田文雄政権、本日発足へ
本日、菅義偉総理大臣が辞任し、あわせて臨時国会で岸田文雄・自民党総裁が内閣総理大臣に指名され、岸田文雄「首相」が誕生する見込みです。
『「安倍・麻生連立内閣」の実質的終焉と新時代への期待』などでも触れたとおり、長らく副総理兼財相を務め、2012年12月に発足した安倍晋三内閣の「骨格」を構成していた麻生太郎総理が、自民党副総裁就任に伴い、大臣ポストを外れる見込みです。
すなわち、安倍、麻生、菅の3総理が揃って閣外に去り、名実ともに「安倍・麻生連立内閣」が完全に終焉する、というわけです。時代も大きく変わるでしょう。
個人的感想を正直に申し上げるなら、岸田「首相」に対する期待は、さほど大きくありません。
ただ、少なくとも自民党総裁としての3年間の任期に関しては、首相として無難に勤め上げてほしいと思う反面、彼の財務省との関係もあってか、とくに税制面では不安要素も非常に強いというのが実情です。
しかし、それと同時に、日本の首相の権力はさほど強くなく(私見)、岸田氏の「性格」的なところに照らしても、強いリーダーシップを発揮する安倍総理や菅総理のようなタイプではないとも見えることから、良くも悪くもコンセンサス重視型の政治が出現することでしょう。
そうなると、高市早苗・新政調会長の動きにも注目の価値はあります。
政調会長というポストは、「自民党としてどんな政策を打ち出すか」を取りまとめる責任者であり、要職であるとともに、閣僚ではないため、国会日程に縛られず、政策の勉強、現場の視察など、比較的自由に動くことができる立場にある、というメリットもあります。
だいいち、岸田「首相」自身、2017年8月の内閣改造で閣僚ポストを外れ、政調会長に就任したという経緯もありますので、高市氏が政調会長として良い仕事をすれば、その分、3年後の総裁選では「高市総理」の呼び声も高まるかもしれません。
(※個人的には、3年後に安倍総理の「再々登板」という可能性も、密かに未練がましく期待していたりもしますが、まぁその可能性は非常に低いでしょう。)
いずれにせよ、財務省の増税原理主義、「レジ袋増税」の環境省のさらなる暴走など、不安要素がないわけではありませんが、「安倍・菅内閣」の大きな方針がガラッと(悪い方に)変わるという可能性は、さほど高くないと安心して良いのではないかと思う次第です。
FOIPシフトと日韓テーパリング
日本外交の基軸シフト方針は変わらない
ただ、そうなって来ると、もうひとつ考えなければならないのが、日本の外交・防衛政策の「基軸シフト」という動きです。
従来、日本は日米関係を最も重要としつつも、外交面では「近隣国重視」、防衛面では「日米韓3ヵ国連携」に重きを置いていました。
しかし、麻生総理が提唱した「自由と繁栄の弧」、それを安倍総理が具体化し、菅総理が実行に移した「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」という考え方が、まさに外交・防衛両面において、日本の基軸に変わったのです。
しかも、菅総理は先月末、自身の辞任に先立ち、ジョー・バイデン米大統領の招きに応じて米国を訪れ、史上初の日米豪印「クアッド」首脳会談に参加してきました。
これについては『近隣国重視から価値重視へ:菅総理が日本外交を変えた』でも指摘したとおり、いわば、菅総理が「日本は世界に冠たる自由・民主主義国だ」と国際社会で宣言してきたようなものであり、対中牽制という意味だけでなく、のちの政権に対しても、価値外交を覆すことを困難にするという意味があります。
日韓慰安婦合意が岸田「首相」の行動を縛る
それだけではありません。
韓国は日本に対して現在、自称元徴用工問題・自称元慰安婦問題を筆頭に、「国際法・条約・約束を破る」という、正直、近代国家としてはあるまじき不法行為を仕掛けてきています。
ことに、岸田「首相」自身が安倍政権下で外相を務め、朴槿恵(ぼく・きんけい)政権当時の尹炳世(いん・へいせい)外交部長官とのあいだで2015年12月28日、いわゆる「日韓慰安婦合意」を取り交わしてきたことは、岸田「首相」が韓国に対する原理原則を逸脱した譲歩をすることを不可能にしました。
『現実世界に都合の良い「りせっとぼたん」はありません』でも指摘したとおり、安倍総理は岸田氏を「慰安婦合意」の当事者にすることで、(あくまでも結果論かもしれませんが)「韓国の約束破り」の洗礼を岸田氏に浴びさせた格好となったのです。
普段から当ウェブサイトで何度となく指摘しているとおり、日韓諸懸案を巡る「落としどころ」は、究極的には3つしかありません。
それは、日韓関係破綻を避けるために、韓国が国際法、国際社会の常識、国家間の約束などを守る方向に舵を切るか、これまでの日韓関係にありがちな「日本がある程度韓国に譲歩する」かたちをとるのか、それとも日韓双方が譲歩せずに関係が破綻するかのいずれかです。
日韓諸懸案を巡る「3つの落としどころ」
- ①韓国が国際法や国際約束を守る方向に舵を切ることによって、日韓関係の破綻を回避する
- ②日本が原理原則を捻じ曲げ、韓国に対して譲歩することによって、日韓関係の破綻を回避する
- ③韓国が国際法や国際約束を守らず、日本も韓国に譲歩しない結果、日韓関係が破綻する
(【出所】著者作成)
「岸田首相」が本日実現するというタイミングなので、もう申し上げてしまって良いと思います。
個人的には「日本が原理原則から逸脱した譲歩をしなければならないような外交関係」というものは破綻しても仕方がないと思いますし、むしろ破綻することを恐れて原理原則を譲歩する方が、国としてのリスクだとすら考えているのです。
だからこそ日韓関係の「テーパリング」が必要だ
ただ、それと同時に、形式上は依然として「日米韓3ヵ国連携」という枠組みが残っている現実もありますし、韓国は日本にとって、第3位(あるいは第4位)の貿易相手国でもあり続けています(『台湾が3番目の貿易相手国に浮上しつつあることの意味』等参照)。
いますぐ無秩序な日韓関係の破綻が生じることは、好ましくありません。
もちろん、上記①が実現しない限りは、韓国による国際法違反の状態が続きますが、やはり、「日韓関係が破綻しても何とかなる」というレベルになるまで、日本は国を挙げて、経済、外交、防衛などの面で、韓国との関係の重要性を徐々に減らしていく努力が必要です。
あるいは『三菱重工差押で逆ギレの韓国政府と日韓テーパリング論』でも指摘しましたが、政府間の協議、民間分野における貿易や投資などの交流が徐々に停止し、少しずつ日本にとっての韓国の重要性が低下する、というシナリオが、最も現実的ではないかと思う次第です。
その意味では、「この合意すら守れないならば、日韓関係は維持できない」という最低ラインでもあった日韓慰安婦合意を、韓国があっけなく破ったことは、日本社会が一丸となって「日韓関係テーパリング」に取り組む奇貨でもあります。
というよりも、韓国が日本との約束を破るのと同様に、それ以外の国(たとえば米国)との約束を平気で反故にし続けることで、米韓同盟が消滅する日が到来するならば、そのタイミングで日韓関係も清算するというのが現実的なのかもしれません。
存在感のない日韓関係者
姜昌一さん、印象変わりましたね!
もっとも、韓国側からは昨日、「関係改善のためのメッセージ」というものがあったようです。
韓日政治家ら 「開天節」に関係改善のためのメッセージ
―――2021.10.03 15:25付 聯合ニュース日本語版より
韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)に昨日掲載された記事によれば、韓国の「建国記念日」にあたる「開天節」の3日、東京の在日韓国大使館が動画サイト『YouTube』のチャンネルで記念式典をオンライン開催し、姜昌一(きょう・しょういち)駐日大使らが出演したのだそうです。
姜昌一氏
【出所】YouTubeキャプチャ画像を著者加工
このあたり、「韓国には建国記念日ないし独立記念日に相当する日がいくつもいくつも存在する」、という奇妙な点については、『「慰安婦の日」に凝縮された韓国自身の「国の在り方」』でも議論しましたので、本稿ではとりあえず割愛したいと思います。
動画を視聴した感想を申し上げるならば、姜昌一氏自身、ずいぶんと見た目(とくに髪形など)が変わったな、という印象もありますが、その点はさておくとしましょう。
聯合ニュースによると、姜昌一氏は「韓日関係改善の必要性」に言及した上で、「両国が対話を通じて困難を乗り越え、未来を担う世代のために知恵を集めてより良い関係に発展していくことを期待している」、などと述べたのだそうです。
「知恵を集める」もなにも、日韓関係は韓国が約束を守るかどうかという問題であって、それ以上でもそれ以下でもないと思うのですが、その点はとりあえず脇に置きましょう。
ここではもっと重要な「あること」について指摘しておきたいと思います。
姜昌一氏の存在感がない!
それは、「日韓外交において、姜昌一氏の存在感がまったくない」、という点です。
姜昌一氏自身、『【速報】姜昌一氏が天皇陛下に信任状捧呈、正式大使へ』でも報告したとおり、5月24日に信任状捧呈がなされたことで、その日以降、日本政府から駐日韓国大使として取り扱われています。
しかし、その間、東京五輪も開催され、文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領の来日なども(韓国側からなかば一方的に)取り沙汰されましたし、三菱重工に対する知的財産権の売却命令が出て、茂木外相が「韓国側に抗議した」と述べることもありました。
それにも関わらず、姜昌一氏という人物名を耳にすることは、ほとんどないのです。
たとえば、茂木敏充外相は先月28日の会見で、三菱重工の資産売却命令については「明確な国際法違反」として韓国側に「抗議した」と述べていますが、その「抗議した相手」が姜昌一氏だったとは述べていませんし、そんな報道もありません。
茂木外務大臣会見記録
―――2021/09/28付 外務省HPより
要するに、姜昌一氏の存在は、日本側からはほぼ完全に無視されてしまっている、というわけです。
だいいち、姜昌一氏自身は、2011年に現職の韓国国会議員として、史上初めて、ロシア政府の許可を得て国後島に上陸した人物でもありますし、わが国の天皇陛下のことをわざと「日王」などと誤った用語で呼び続けていた人物でもあります。
また、文在寅政権が昨年11月23日、日本政府のアグレマンすら得ずに、「姜昌一氏を次期駐日大使に内定した」と一方的に発表したこと(『姜昌一氏へのアグレマンは昨年末に出ていた=韓国政府』等参照)も、姜昌一氏が駐日大使として「日韓関係改善」の仕事をする資格がないことを意味します。
そんな姜昌一氏が画面で日本社会ないし日本国民に何を訴えかけたとしても、そのメッセージが日本に「刺さる」ことはないのも当然のことでしょう。
国会から「日韓友好」の象徴がまたひとつ消える
さて、もうすぐ衆院選が行われますが、日韓関係という観点から個人的に注目しているのは、自民党岸田派の林芳正氏(先日、参議院議員を辞職)が山口3区から衆院選に「鞍替え出馬」する、という話題です(『二階派が自民党の膿?河村建夫氏の落選に期待する理由』等参照)。
山口3区といえば、日韓議連の河村建夫幹事長の地元でもあります。
今回、山口3区は保守分裂選挙となるようですが、すでに山口県議会の自民党所属県議、地元の市長らの支持を取りまとめた林氏の優勢が伝えられており、韓国に対する「最大の理解者」(?)がひとり、国会から姿を消すのであれば、また一歩、日韓テーパリングに近づきそうです。
その意味では、姜昌一氏はテーパリング局面にある日韓関係を象徴する存在、という言い方をしても良いのかもしれないと思った次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
大使が相手国に無視されるとどうなるかがよくわかりますね。結局仕事ができない。アグレマンだ正式な捧呈式だ関係ないんですね。国の首脳と直談判出来ない大使なんて。。。
大使人事で相手国の機嫌を損ねるなんて百害あって一利なし。外交官たちにとっては常識だったのでしょう。結局それを見越しての外務省、国の対応だったように思います。
皆さまおはようございます。下記経歴者の、新経済安保相就任も祝いたいと思います。
2016年8月5日、第3次安倍第2次改造内閣で、防衛大臣政務官に就任。
2017年の第48回衆議院議員総選挙で3選。
2021年自民党総裁選では、高市早苗を推薦した。
「韓国テーパリングならびに中国TPP絶対阻止」よろしくお願いします。
衆議院選挙では、親中派・親韓派をどれだけ排除できるかも課題となるでしょう。
岸田新総裁が衆院選の勝敗ラインを低く設定しているのも、それらの排除に伴うマイナスをカウントしているのかもしれません。
日韓議連なんか、一日も早くなくなるといいですね。
排除ってどうやって行うの?
親中議員は公認しないってこと?
2F派の公認はずしは十分にあると思っています。
丁寧な無視、駐日韓国大使バージョン、って感じですね。ま、この方と会話する意味があるのかと言う無いですしね。日本や相手する側の利益は無く、むしろ利益を吸い取ろうとしますから。
新宿会計士さんは「個人的には、3年後に安倍元総理の再々登板という可能性も、密かに未練がましく期待していたりもしますが、まぁその可能性は非常に低いでしょう」とのコメントですが、私は十分期待もしておりますし、可能性もあると思っています。菅前首相は、①自分のやりたいことが明確にあって②それを実行させる気力と凄みがある反面、①国民への説明が下手②世界戦略についての識見が乏しいという問題がありました。そして政局についても「二階切り」という失敗をしてしまいました。一方、岸田新首相は、聞き上手で何もしない分敵もいませんが、①何がやりたいのか見えない②反対勢力を干しあげても実行するという覚悟もない、ことから現状維持もしくは僅かばかりの改善にとどまるでしょう。これに対して、安倍元首相であれば、確かに「モリカケ」「桜」といった権力を長く持つものにありがちな驕りはありましたが、①FOIP、クアッド、TTPといった長期的な世界戦略②今回の総裁選挙で見せた小石河連合粉砕の凄み③あのトランプともうまくやれる対人能力(お坊ちゃま育ちとは到底思えない)を考えれば、健康問題さえ許せば、この人物を活用しないのは、日本(いや世界)の損失だと思います。安倍待望論が湧き上がることを期待しております。
taku 様
バイデンも次は無いでしょう。共和党かも知れません。
なら安倍氏の出番は有るかも知れませんが、高市総理・安倍副総理兼外相、でどうでしょう。
「ソウル支局がなければ日本はすっきり」
行動目標はこれでどうでしょうか。読者が知りたいのはもっと他にたくさんあるということで。
岸田政権は、韓国に言わせると「極右政権ニダ」になるようです。
日本側から日韓関係改善に努める可能性は、次期総選挙で立憲共産党が政権を取った時でしょう。
ハンギョレから
イ・ジェミョン京畿知事、第2次スーパーウィークも圧勝…大統領選への直行有力
https://news.yahoo.co.jp/articles/f07e6a7d66e0a8db38c4e378aed0dc19ea79c535
左派大統領候補が、強行反日派の知事でほぼ決まりのようです。
全体の大統領候補としても本命。
大統領選挙中に何も無ければ、反日と親日派レッテル貼りに終始して、当選したら「日韓関係は改善しなければならない」と言い出すまでは、ほぼ決まりだと思います。
その間現金化など、日韓関係を悪くする要因が発生しても、当選したら結局「日韓関係は改善しなければならない」と言うかな。
彼の任期中に、日韓関係をより大きく悪化させる事態が、発生する事になるでしょう。
それでも「日韓関係は改善しなければならない」と言い続けるんですけどね。
「改善」の意味するところが、日韓で全く違う、もしかしたら正反対であるというところがミソですね。日本側としては、韓国が妄想する「改善」など願い下げであり、そんなことをするくらいならばいっそのこと断交したほうがマシであるくらいに考えているということを韓国側が理解する日が何時か来るのでしょうか?
まあ、大韓民国が存続する限りそんな日は来ないので、このままゆっくりと遠ざかっていくのでしょう。
ふと思いついて貼ってみた。
Van der graaf generator: Darkness from ”The Least We Can Do Is Wave To Each Other”
https://www.youtube.com/watch?v=j0rbESXUvC4
記事の本題とは若干ずれますが、冒頭部の新宿会計士さんの岸田新首相に対する懸念というか、やや辛口の評価と異なり、「新内閣には大いに期待する」的ニュアンスのネット評論がダイアモンドオンラインに出ています。
室伏謙一:室伏政策研究室代表・政策コンサルタント
「話を聞く」岸田新総理が、高市氏の政策を丸のみすべき理由
https://diamond.jp/articles/-/283674?utm_source=daily_dol&utm_medium=email&utm_campaign=20211004
経済政策論には素人の浅薄な理解ですが、今の日本に必要な経済施策についての見解は、筆者とサイト主さんではほぼ共通するように思いながら読みました。
違いがあるのは、今度の総裁選の主要争点が、緊縮財政vs積極財政、新自由主義・グローバリズムvs保守主義(少なくとも、脱・新自由主義)であったとし、前者の立場を取る河野氏を、後者の立場を明確にした岸田・高市連合が、論争を通じて圧したと室伏氏が断じている点です。従来の岸田氏の財務省寄りの姿勢からすると、この評価をすんなり受入れられるのかどうかについては、実際のところよく分かりません。
室伏氏の判断がどの程度正しいのか、またそうであっても、果たしてそれがすんなり今後の国政運営の主軸となっていくのか、現時点ではまったくの未知数ですが、ひとつ言えるとすれば、こうした議論を頻繁に目にするようになったこと自体、財政再建待ったなしというような議論が、真っ当な目で経済を見る人たちの間で次第に力を失いつつあることを意味するように思います。
見た目の感想です。
姜大使、目のギラつきもなくなり、脂も抜けてサッパリした顔になってますね。
1年近く何もやれることがなくて、自分の立場を悟ったんでしょうか。そんなことってあるのかなあ。
お勧めに従って低評価いれときました。
岸田内閣は対外的には高市さんの主張(党内のライトな主張)を取り入れるのかなと感じます。そして経済安全保障担当のポストを新設しました。これは主に中韓を意識した対応と思われますが、FOIPやクアッドが立ち上がっている今、韓国に配慮する必要性がないと言うのは自民党の多くの共通認識と思います。二階さんもはずし、河村さんの選挙区に林さんがでる事も止めていない部分と同じ流れかと思います。
岸田さん自身も外相時代に韓国に煮え湯を飲まされていますし、甘い顔はしないとと思います。
姜昌一氏の着任についてこちらで様々な議論がなされていた頃、「どうせなにもできはしないんだから放っておけばいい」とコメントした記憶がありますが、予想通りというか、それ以上に何もできてませんね。茂木外相が留任したので、よほどの大事件でも発生しなければ、日本国外相との対面も当面はなくなりました。外相とすら会えない大使が総理と会えるはずもないので、岸田新総理との対面もありません。つまり、彼は大使として何もできないまま任期を終えそうです。
もっとも、姜昌一氏がなかなか香ばしい人物であるにせよ、なにしろ本国がアレですので、誰が大使を務めてもたいして変わりはなかっただろうと思われます。その点だけを見れば、必ずしも彼に責任があったわけではないとは言えるかもしれません。
ただ、まあ、離任して帰国後に、これまで以上に元気よく反日的言動を行うであろうことはほぼ確実です。きっと彼は「恥をかかされた」と思い込んでいるでしょうから。
奉呈式にはどの国務大臣が列席したんですか?
いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。
当方はハンギョレ新聞を始めとするムンムンと愉快な仲間達がリセット機能の発動や日本の岸田首相に「大人の対応」を求める気持ちは良く分かります(笑)。
管理人様の言う外交は対人関係の延長の観点で言うと
慰安婦合意の破棄って
どうせトランプが再選されるので任期中に会わないと思って合意を蹴ってバイデンの顔に泥を塗った→大きくなってアメリカの大統領として現れた!
どうせ安倍の子分で任期中に対等で会わないと思って合意を蹴って岸田の顔に泥を塗った→大きくなって日本の首相として現れた!
ですよね(笑)。
人間関係としてはイージス氏が
「スーンバラスィーー」と言う状況ですよ(笑)。
できればリセット。できれば「仕事に私情は入れるの止めよう」。まあそう言いたくなると思いますよ(笑)
きっとムンムンの夢枕には毎日二人が「楽には死なせ無いぞ(笑)」という幻聴が聞こえていると思いますよ(笑)。
以上です。駄文失礼しました。
コメント付ける場所間違えました(笑)