相星孝一・駐韓大使がクアッド部分参加論を改めて否定
その一方「できるものならやってみろ」の韓国外相が再び問題発言
先週の米韓首脳会談を受け、韓国国内では「これで韓米関係が正常軌道に戻った」などと絶賛する報道が散見されることは事実です。ただ、こうした韓国国内の雰囲気に水を差す発言が、相次いで出て来ました。ひとつは「できるものならやってみろ」発言でも知られる鄭義溶氏の「問題発言」、そしてもうひとつが相星孝一駐日大使による「クアッド拡大論否定」です。
目次
鄭義溶氏の問題発言
「下品な発言」をした鄭義溶氏
今年1月の『新しい韓国外相は日本に「できるものならやってみな」』でも紹介しましたが、鄭義溶(てい・ぎよう)韓国外交部長官(※外相に相当)といえば、日本に対し「できるものならやってみろ」と発言したことでも知られる人物です。
この人物は2019年11月、韓国政府が「日韓GSOMIA」(※正式名称は『秘密軍事情報の保護に関する日本国政府と大韓民国政府との間の協定』)破棄の実質的な撤回に追い込まれた際、次のように発言したと伝えられています。
「 “Try me” と日本に言いたい。繰り返しとんでもない主張をすれば、私がどんな行動を取るかわからないという警告だ」。
この発言は、「日韓GSOMIA破棄騒動が事実上、日本の全面的な外交勝利に終わった」などとする報じた日本のメディアに対するものだったと伝えられていますが、やや主観的に申し上げるならば、外交の場においては「大変に下品な表現」です。
個人的な話ですが、今年1月に鄭義溶氏が韓国の外相に就任するとする報道を眺めて感じたのは、この人物が思想・心情的に北朝鮮に非常に近いという点もさることながら、公的な場でこういう下品な表現を口に出してしまう軽率さを持ち合わせていることへの懸念でした。
もっといえば、茂木敏充外相ら外国の外交当局者らと意思疎通していくだけの能力を持ちあわせているのかすら疑わしい、とまで感じたのですが、その感覚は正しかったようです。
『日韓外相会談、唐突ながらも内容に「サプライズ」なし』でも触れましたが、鄭義溶氏が外相に就任して以来、英国・ロンドンで初めて行われた今月の日韓外相会談でも、「日韓外相がお互いに言いたいことを主張しておしまい」だったことを思い出せば十分でしょう。
思わずホンネがポロリと出て来た?
こうしたなか、ついにホンネが出てきた、ということなのでしょうか。
韓国メディア『中央日報』(日本語版)が今朝報じた、鄭義溶氏が発言したとされる内容を読んで、思わず驚いてしまいました。
「米軍撤収」含む北朝鮮「非核地帯化」…韓国外交部長官「韓国と立場の違いない」
―――2021.05.26 07:36付 中央日報日本語版より
中央日報によると、鄭義溶氏は25日、「米韓首脳会談の成果を説明する関係部署のブリーフィング」の場で、「北朝鮮が主張してきた朝鮮半島非核地帯化」について「韓国の立場と違いがない」と述べた、というのです。
(※なお、以下の議論では、鄭義溶氏の発言や中央日報の報道などをそのまま紹介した箇所において、「韓半島」、「韓米首脳会談」などの用語が出て来ますが、それぞれ「朝鮮半島」、「米韓首脳会談」のことです。)
以下、中央日報が報じた内容の要旨です。
- 鄭義溶氏は「今回の韓米首脳会談を機に、両側で不必要な誤解を生じる可能性のある用語を統一した」としつつ、「『韓半島非核化』は1992年南北間の韓半島非核化宣言のときから使っている」と指摘した
- 鄭義溶氏はまた、2018年の板門店宣言や平壌共同宣言、シンガポール合意にも「韓半島非核化」が含まれたことを強調し、あわせて「北朝鮮がいう『韓半島非核地帯化』と韓国政府がいう『韓半島非核化』には大きな差はない」と述べた
- しかし、北朝鮮が2016年7月に政府報道官の声明を通じて提示した5つの要求条件は、「▼韓国内の米国核兵器の公開▼韓国内の核兵器および基地の撤廃・検証▼米国戦略資産の韓半島展開禁止▼対北核不使用の確約▼在韓米軍撤収」だ
今回の「朝鮮半島非核化は南北でほぼ同じ意味」という発言、鄭義溶氏がどういう意図で述べたのかはよくわかりませんが、中央日報の指摘どおりであるならば、鄭義溶氏の発言は明らかに米国を含めた国際社会の考え方とは整合しません。
そして、鄭義溶氏のことなので、「ついうっかり、そう述べた」のではなく、「確信犯」として、まずは米国を試すためにそう述べたと見た方が正確ではないかと思います。なにせ “try me” 発言を行った張本人でもありますから。
北朝鮮非核化に後ろ向きな文在寅政権
いずれにせよ、鄭義溶氏の発言の事例でもわかるとおり、日韓の諸懸案の解決、北朝鮮非核化などを達成するに当たっての「最大の障害」は、じつは文在寅(ぶん・ざいいん)政権そのものではないかと思えてなりません。
だからこそ、米国や日本の一部で、「文在寅氏の後任大統領には反米・反日ではなく親米・親日の政治家が就任して欲しい」という願望が強まっているのだと思います。
実際、昨日の『米韓首脳会談は「建国以来最大の外交敗戦」=鈴置論考』でも取り上げたとおり、日本を代表する優れた韓国観察者である鈴置高史氏は、米韓首脳会談のメッセージはむしろ韓国国民に向けられたものでもある、と指摘します。
「今回は反米政権をひざまずかせたうえ、韓国民には『ワクチン55万人分』という、実に分かりやすい『警告』を送ったのです。冒頭で引用した朝鮮日報の記事にも『政権交代だ』という読者の書き込みがありました。効果はちゃんとあがっています。」(2021/05/24付 デイリー新潮『文在寅が“大敗北”の米韓首脳会談 ワクチン対象は軍人だけ、声明には「台湾」「北の人権」』より)
米国のメッセージの意味としては、この解説が、個人的にはもっともすんなり腑に落ちるものでもあります。
(※もっとも、当ウェブサイトとしては、韓国から本当の意味での「親米・親日政権」は誕生しないと確信しているのですが、このあたりは本稿で意図する議論からはやや外れるため、とりあえず本稿ではこの論点を割愛したいと思います。)
相星氏も「クアッド拡大」を否定
クアッド部分参加論を日本が否定
その一方で、「クアッド部分参加論」とでもいえば良いのでしょうか、韓国国内で最近、日米豪印4ヵ国の協議体(いわゆる「クアッド」)に部分的に参加しようとする議論が出て来ています。
【参考】昨年10月のクアッド外相会合での記念撮影
(【出所】外務省。なお、向かって右端はマイク・ポンペオ前国務長官)
当ウェブサイトなりにいえば、これは「クアッドの一部分に参加する」ことで、「ワクチンをもらおう/半導体の技術協議体に入れてもらおう/地球環境問題の対話に参加しよう」、といった「つまみ食い」議論のようなものでしょう。
「クアッド」参加国には、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」などの理念に共感しているという共通点がありますが、残念ながら現在の韓国が、自由主義、民主主義、法の支配といった普遍的価値を、日本などのクアッド諸国と共有しようとしているフシはありません。
これについては昨日の『米韓首脳会談は「建国以来最大の外交敗戦」=鈴置論考』でも報告したとおり、少なくとも米国側は、韓国のクアッド部分参加には否定的です。
ただ、韓国のクアッド部分参加を否定する国は、米国だけではありません。これに関連し、日本の韓国に対する発言として、気になるものが出て来たこともまた事実です。
たとえば先週金曜日の『茂木氏、クアッドに韓国など加える議論は「全くない」』でも紹介したとおり、日経電子版に掲載された次のインタビュー記事で、「クアッド」に韓国などを加える考えについて、茂木外相は「枠組みそのものを広げようという議論はまったくない」と答えています。
茂木外相「ミャンマーに弾圧停止働きかける」 一問一答/ODA全面停止も辞さず
―――2021年5月21日 2:00付 日本経済新聞電子版より
茂木外相がFOIPそのものについて、「日本が2016年から提唱する『自由で開かれたインド太平洋』の考え方を共有する、あらゆる国と協力を進める」と述べていることと照らし合わせるならば、茂木外相は間接的に、「韓国はFOIPの考え方を共有していない」と述べたようなものでしょう。
相星大使「クアッド拡大議論は出ていない」
こうした文脈を踏まえ、中央日報に今朝掲載されていた、次の議論についても概観してみたいと思います。
相星孝一・駐韓日本大使「クアッド拡大議論、そもそも出ていない」
―――2021.05.26 06:52付 中央日報日本語版より
中央日報によると、韓国で25日、世宗(せそう)研究所日本研究センターがテレビ会議形式で開催したフォーラムで相星孝一・駐韓日本大使が基調講演を行い、次のように述べたのだそうです。
- (クアッドに関連して)まだこれといった実績を出すことはできておらず、クアッドに対して過大評価された部分がある
- 特に豪州はクアッドに非常に熱心に参加しているが、新型コロナウイルス感染症で困難に陥っているインドがどの程度積極性を示すかは疑問
そのうえで、相星氏は「クアッド4ヵ国の間でクアッドグループを4ヵ国以上に増やそうとする話はそもそも出ていない」と指摘。あわせて質疑応答セッションでも「韓国もクアッドに参加したいという医師を表明したことがない」と述べたのだとか。
いずれにせよ、中央日報は相星氏の発言を巡り、次のように述べています。
「相星氏の発言は、クアッド参加国を拡大する問題は当面論外としたいという日本の立場を伝えたものと分析される」。
「当面論外」なのか「ずっと論外」なのかはともかく、相星氏の発言は、まさに茂木外相の先週のインタビュー記事の流れと整合するものでもあります。
少し主観的な表現を述べるならば、「基本的な価値を日本と共有してもいない韓国をクアッドに入れる考えは、少なくとも日本側にはない」、ということなのかもしれません。
韓国のFOIP部分参加要求に「ゼロ回答」
では、これについて韓国はどう考えているのでしょうか。
この点、中央日報は鄭義溶氏が1月の就任直後に「透明かつ開放的で包容的な国際規範を遵守するなら、いかなる地域協力体とも協力することができる」という原則を提示した、などと述べていますが、これもおかしな話です。
そもそも、もしも韓国の側が「クアッドに入れてくれ」と要求するのであれば、「FOIPの理念に共感し、FOIPの実現に向けて協力する」と確約する義務は、韓国の側にあるはずだからです。
「クアッド入りするための条件は」…、などと、自分から条件を出せると思っている時点でどうかと思ってしまいますが、韓国政府の反応を読んでいて抱く違和感は、それだけではありません。
中央日報はまた、韓国政府が「クアッドに関連した『分野別協力』に対しては「扉を開いている」と述べ、「韓国政府はクアッド首脳会談を通じて用意されたワクチン・気候変動・新技術ワーキンググループへ参加する方案を検討中」としていますが、これこそまさに「食い逃げ外交」の極致ではないでしょうか。
実際、フォーラムで相星氏は、先週の米韓首脳会談の共同声明などにもあった、「FOIPと(韓国の)新南方政策の連携」を持ち出し、「これがクアッド参加よりも自然な形だと考える」と述べたのだそうですが、意訳すれば、「まずはFOIPを理解してから出直せ」、ということではないでしょうか。
北朝鮮問題で対決へ?
さて、当ウェブサイトなりの理解に基づけば、現在の日韓関係は、米国の求めに応じ、北朝鮮問題を巡る「日米韓3ヵ国連携」のみで繋がっているような状態に陥りつつあります。
ただ、本稿を含め、これまでに何度も報告してきたとおり、そもそも日米韓3ヵ国のうち、日米2ヵ国と韓国は、「自由主義」「民主主義」「人権」「法の支配」といった基本的な価値を共有しておらず、「日米韓3ヵ国連携」が北朝鮮の非核化を達成する手段として適切なのかは疑問です。
ことに、「朝鮮半島非核化の意味は南北一緒」などと言い放つ鄭義溶氏のような人物が外相を務めている時点で、やはり現在の韓国とは北朝鮮問題ですら連携できないどころか、日米の目標を邪魔される可能性が極めて高いように思えてならないのです。
さきほどの中央日報の記事には続きもあります。
「この日のフォーラムでは、対北政策の推進に関連した韓日間の立場の違い問題も提起された」。
具体的には、韓国側からは「日本が国連安保理決議を土台にした対北政策を強調している」、「わが国は韓半島平和プロセスを推進するという側面で対北政策を考えている」、といった指摘です。
このあたりは、非常に重要な指摘でしょう。
ちなみにフォーラムで相星氏はこの指摘に対し、「日米韓3ヵ国の北朝鮮の現況に対する認識や推進方法など具体的な考えは一致している」などと返したそうですが、正直、この相星氏の発言は、韓国に対するたんなるリップサービスと見るのが正しいのではないかと思う次第です。
いずれにせよ、先週の米韓首脳会談を契機に、韓国国内では「韓米関係が正常軌道に戻った」などとする評価も多いようですが、その矢先に出てきたいくつかの記事を読む限り、「日米韓」はむしろ「日米vs韓」の構図にあることが、却って明確になってしまったと感じざるを得ないのです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
「日米vs韓」はもうこのまま行くのでしょうね。なにより韓国がそれを望んでいます。
これはたぶん根が深く、実際、南北統合は(主に南側のかもですが)朝鮮民族の悲願です。なので韓国の指導者層の南北融和路線は現実的に優先順位は高く
それを「邪魔」するものがアメリカだったり(その意を受けた)日本だったりはしてるんじゃないでしょうか。
米国 … 南北統合を「絶対に望まない」
中国 … もし南北統合して傘下になればこれ以上無い
シンプルに、こんな感じじゃないですか?
今面白いのは、日本として、もう南北統合して中国側に行っちゃえよ。いろいろ簡単になるからさぁ… という日本の立ち位置じゃないかと思う次第です。
南北融和を絶対に避けたい勢力は、むしろ日本にいる左翼勢力ではないかと愚考してみたり。甘い汁を吸うややこしい状況が無くなる可能性が高くて、ね。
太郎様
日本にとって最も考えるべきことは、どうやったらアメリカが大量の米兵の血を代償として守った韓国を諦めるしか仕方がないと理解し感情的にも納得させるかでしょうね。
そのためにも、従来はアメリカが請求書を日本に回して払わせていた「韓国をアメリカ側にキープしておくことのコスト=韓国のわがままを満足させるためのコスト」を、日本がアメリカに対して「日韓のいずれを選ぶのか?」(より丁寧に言えば「日韓基本条約まで反故にされ我慢の限界に達している日本をアメリカが捨ててしまったら=アメリカが日本を敵側に追いやってしまったら、手札として残した韓国をアメリカは防衛し続けられるのか?」)と突きつけることで、アメリカ自身に払わせ、韓国をキープするコストが半島に橋頭保を置ける軍事的メリットでは引き合わないほど馬鹿馬鹿しく高いという現実をアメリカ自身に体感させ呆れさせ韓国の我儘に対して心底怒らせることだと、私個人は考えています。
日本は韓国問題に関する対米交渉において、アメリカにとって日本自身は韓国よりも遥かに価値が高い(地政学的にも経済的にも科学技術的にも)という事実をきちんと認識して、交渉を進めるべきです。そのためにも9条2項は速やかに削除して独立国家に相応しい内容の憲法へと我々日本国民自身が改めねばなりません。
昨日コメントしようか迷った記事です。
>今回の「朝鮮半島非核化は南北でほぼ同じ意味」という発言、鄭義溶氏がどういう意図で述べたのかはよくわかりませんが、中央日報の指摘どおりであるならば、鄭義溶氏の発言は明らかに米国を含めた国際社会の考え方とは整合しません。
この部分がこの記事の核心です。
「朝鮮半島非核化は、南北でほぼ同じ意味」なのは、問題なんですね。
それを理解出来ない人が、外交部長官をやってるのが問題。米朝のどっちを向いて話しているかも、良くわかる。
と、ちょっと楽韓さんを真似っこしたコメントでした。
後半は別にコメントします。
アメリカ下院の実力者であるナンシー・ペロシが、文大統領との握手の後、思わず服で手を拭いたらしい。本当であれば無礼にあたるが、私はナンシーに共感する。
何だろうね、昨今のわが国のだらしなさ、情けなさは。前回の因はイージス・アショアをめぐるふがいなさ、だらしなさで(今でも引きずっている)あったが、今回は駐日韓国大使の資質をめぐるそれである。
天皇が崇敬されるのは、アマテラスや神武の末裔であるという神話ではない(もちろん1500年以上続く現存最古の王室であるが)。日本国、および日本国民を統合する象徴と規定されているからこそ、である。
ところが、今回赴任した韓国大使は、天皇の尊厳を貶め、わが国国土を踏みにじった首謀者である。にもかかわらず、国会を構成するどの政党も、在野で黒塗りの大型街宣車を駆使する政治団体からも、糾弾する声を上げる様子がない。政府というものが国民の資質を投影するという仮説にしたがえば、私を含めた全国民がヘタレなのだ。
フランスだったかロシアだか、名は失念したが昔の文豪が、「失った金は稼げば取り返せる。失った領土を取り返すのは難題だが不可能ではない。けれども、勇気を失ったら、すべてを失ったのと同じなのだ」という趣旨の記述をしていた。
けしからぬ者を「けしからん」と糾弾する勇気が、私たち及びその政府にない。ときおり耳に知るスポーツ競技者の優勝の弁として「勇気をいただいた」と役人のようなコメントを発するが、これなども同類だろう。
このようなざまになってしまったわが国に明るい未来が来るのだろうか、いや、それは怪しいにちがいない。
お虎様
コメントの枝葉末節をつつくようで申し訳ないのですが、気になった点がひとつあります。
>もちろん1500年以上続く現存最古の王室であるが
日本の天皇家は「皇室」であって、「王室」ではありません。
皇室・・・Imperial family 天皇:Emperor
王室・・・Royal family 国王:King
世界広しと言えども、Emperorは今上天皇ただお一人です。
それが日本の皇室が世界から尊敬される所以の一つだと思います。
うん、これはどう記述しようか迷った点です。
普遍的な王家という言葉を使ったのは、その血筋に連なる人が「おおきみ」と称したり「みかど」を称したり、今は天皇と規定されている、という趣旨です。
皇室のほうがわかりやすかったかな。でも、そう書くと、諸外国の王家と比べにくくなってしまう。
お虎様
ご返信ありがとうございます。
>うん、これはどう記述しようか迷った点です。
そうですよね。「おおきみ」「みかど」「スメラミコト」等々、古代の尊称はいくつかあり、「天皇」の称号が定着したのは天武天皇(7世紀末)の頃からのようですね。
それならば「1500年以上続く君主」と言えばよいのでしょうか。
でも、今上天皇は日本国と日本国民統合の「象徴」であり、はたして「君主」が相応しいのかどうか・・・?! 難しいですね。
>「 “Try me” と日本に言いたい。繰り返しとんでもない主張をすれば、私がどんな行動を取るかわからないという警告だ」。
居丈高に「やってみろ」等と仰っているK国の下品な外相の後頭部に、ものの見事にブーメランが突き刺さっていますね。
はい、ここでその下品さ加減ではK国の外相など歯牙にもかけないC国の報道官にお出ましいただきましょう。
趙立堅報道官、「Try Me」(米韓共同声明で台湾問題に言及)に対して強烈な一言。
「言動を慎め、火遊びは止めろ」
美韩联合声明涉台,外交部:谨言慎行,不要玩火
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1700698461583667120&wfr=spider&for=pc
出所:CCTV中国語グローバルセンターニューメディア(原文中国語)
中央广播电视总台华语环球节目中心新媒体
いまごろ青瓦台は「蛇に睨まれたカエル」ごとく、内心震え上がっていることでしょう。
相星大使の記事については、QUADの拡大と北朝鮮問題への対応の二つに分けられると思います。
QUADの拡大については、FOIP首脳会談時に
「東南アジア諸国連合(ASEAN)や、アジア太平洋に関与を強める英仏をはじめとする欧州へのウイングを伸ばすことも視野に、地球規模での態勢確立が視野に入る。」
という話でした。
最初から韓国の席が、無いのかもしれないですね。
FOIPがその価値を高めるたびに、韓国は「日本が韓国を加入させると、日本の発言力が弱まるから、韓国を加入させない」などと「日本のせいニダ」となるでしょう。
北朝鮮への対応については、日米、韓国では全く考え方が違うでしょう。
韓国は、核放棄無しの制裁解除が目標で、北朝鮮は核保有国として、非核化など考えてもいません。
>先週の米韓首脳会談を契機に、韓国国内では「韓米関係が正常軌道に戻った」などとする評価も多いようですが、その矢先に出てきたいくつかの記事を読む限り、「日米韓」はむしろ「日米vs韓」の構図にあることが、却って明確になってしまったと感じざるを得ないのです。
米韓首脳会談が終わった後に「ふと思った事」は、「今回の会談は、アメリカが韓国の孤立化を狙ったもの」なのでは無いかという妄想です。
中国からお仕置きは無く、北朝鮮もダンマリですので、まだ良く分からないですね。
➀「今回の韓米首脳会談を契機に、両側で不必要な誤解を生じる可能性のある用語を統一した」
➁「北朝鮮が言う『韓半島非核地帯化』と韓国政府が言う『韓半島非核化』には大きな差はない」
⇒➀の「両側」とは「北朝鮮側」と「米国・韓国側」の意味と受け取れます。
➁が正しいとすれば、今回の米韓共同宣言で言及した「朝鮮半島の完全な非核化」も意味は同じということになります。つまり、米国・韓国・北朝鮮の間に理解の相違は無いということになります。
本当にすごいことを平気で言う人ですね。トランプ大統領に「金正恩には非核化の意思がある」と伝えて、後で、ポンぺオ氏やボルトン氏から「嘘つき」と言われたこともありましたね。多分、無能なだけだと思いますけどね。
こう考えると永年属国だった彼の地を日本が下手な独立を与えてしまたと改めて思うに至る。そこに実は韓国の不幸がある、と思うようになった。
日清戦争で朝鮮の独立を清に認めさせ大韓帝国から保護国、戦後南北での分裂国家として現在存在しているが、分断されたままで未だにまともな国となっていない。
未だ自分の立ち位置が何処にあるのかすら分からない状況で、フラフラとアメリカと中国の間を行き来している。
此方の地の国家は恐るべき宗主国の存在が欠かせないとの認識です。
居ましたネ〜!鄭義溶外交部長官、お下品、お下劣なパフォーマンス、語り口。
韓国には、こんな低脳としか思えない奴しか、大臣級は居ないのかね?(笑)。あと姜大使とか文前国会議長とか。それか潘国連事務総長、康前外交部長官らの英語流暢に喋るだけですぅ〜、でも自分の発言力、行動力無いよ〜みたいなカスしか残ってない。
中国のこれまた顔とクチ歪めて泡吹いて喋る趙立堅報道官、この方も米韓会談の韓国側表明にキレてます。台湾(海峡)言い出したら、中国は本気で南朝鮮を虐め抜く。鄭さん、文さん、覚悟は出来てますか?ソウルにいても、何か知らない液体かけられる事、あるんやで。かけられたら意識無くなるから、楽やろうけど(爆笑)。
ワクチンクレ〜は、たったの55万人分、それも兵隊だけだし時期未定(ハア?)。気候変動だー、新技術ワーキンググループへ参加だー、北朝鮮の核廃止問題は米国と違わないゾーと、煩いが誰も韓国を真剣には誘って無いよ。美味しいとこ取りするな!
相星孝一・駐韓大使がクアッド部分参加論なんて「無い!」と言ってます。そこらが本当でしょう。
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
(そう自分に言い聞かせないと、素人が舞い上がってしまうので)
インド外相が訪米して、アメリカの国務長官と、新型コロナワクチンと日米印豪クアッドの協力関係について協議するそうです。となれば、この前の米韓首脳会議と合わせて、クアッドと新型コロナワクチンの関係が浮き上がるのではないでしょうか。(もちろん、全く関係ない、とのメッセージを発するかもしれませんが)
駄文にて失礼しました。
有り体に言えばいつ裏切るかわからない奴なんかは始めから仲間には入れないよ、というのが日米の基本的な立場だと思う、なのに韓国ときたら自国が仲間入りを誘われるのは当然のことのようにおのれを買いかぶり、もし誘われたらどういうスタンスで加入しようかとか中国にはどう申し開きをしようかとか勝手に独り相撲で悩んでいたというだけの話、おのれが周囲からどう見られているかなどに毛ほども考えが及ばない想像力の貧困さに呆れるとともに、とてもまともに付き合えるタマじゃないという思いを強くしたというのが正直な感想。
>朝鮮半島非核化
これを望んでいるのか怪しいなぁ。
なし崩し的に核保有国になって好き勝手したいのが本音じゃなかろうか。
”鄭義溶、この男嘘つきにつき取扱注意”
嘘で関係国に軋轢をもたらしそうな気がします。
特に、日米外交当局が必ず”この男の発言の裏を取ること”を祈っています。
相星孝一・駐韓大使の
”クアッド部分参加論は無い” は良いのですが、
”インドがどの程度積極性を示すかは疑問” は大使の資質を疑う。
まあ、中央日報の記事なので、真に受けない方が良いと思いますが、今後要注意です。
本省課長は事実関係を確認したのかな? 茂木さんは確認させたのかな?
> ”インドがどの程度積極性を示すかは疑問” は大使の資質を疑う。
この発言は問題ですね。
クアッドの結束が万全で無い事を白状しているのでしょうか?
インドは不快に思うでしょうし中国には付け入る隙を与えます。
大変無神経で不用意な発言ですね。
この方大丈夫でしょうか?