鈴置氏「米韓為替スワップで韓国は逃げられなくなる」

昨日の夜、BSフジの『プライムニュース』という番組に、韓国観察者である鈴置高史氏と、国際金融の専門家で愛知淑徳大学の真田幸光教授が出演しました。当ウェブサイトでは動画・テレビ番組などを情報源として議論することは滅多にないのですが、昨日の放送回については、感想を少々述べておきたいと思います。というのも、この放送が「とにかく勉強になる」のヒトコトに尽きるからです。

2020/04/04 21:55追記

文中、「愛知淑徳大学」が「愛知取得大学」になってしまっていた箇所がありましたので修正しております。

プライムニュース

BSフジ『プライムニュース』が面白い

当ウェブサイトを訪れてくださる読者の皆さまのなかには、「世界の政治・経済に関心がある」という方も多いでしょうし、そんな方であれば、BSフジ『FNNプライム』が配信する番組『BSフジLIVE プライムニュース』を視聴されている方も多いと思います。

昨晩は『コロナショックの世界 日本経済【生命線】は 米中韓派どう変わる?』をテーマに、愛知淑徳大学教授の真田幸光氏、韓国観察者の鈴置高史氏に加え、元文科大臣でもある林芳正参議院議員が出演しました(※詳しい視聴条件は同番組のサイトを直接ご参照ください)。

司会者である反町理氏の話の振り方が絶妙であることに加え、「鈴置・真田コンビ」の回は、いつも大変勉強になり、期待を裏切りません。結論から申し上げるなら、昨日の回も「大変に勉強になった」のヒトコトに尽きます。

為替スワップ巡り鈴置氏「米国から逃げられなくなった」

とくに、米FRBが先月19日に世界の9つの中央銀行・通貨当局との間で締結した為替スワップ(『速報:米FRBが9つの中央銀行と為替スワップを締結』等参照)を巡って、鈴置氏はこんな趣旨の発言をされました。

  • 600億ドルの為替スワップによって、韓国は米国から逃げられなくなった。
  • だからこそ日韓通貨スワップが必要なのだ。

至言だと思います。

前提条件として、韓国が米国との間で、昨年から「駐留経費問題」などを抱えている、という点を思い出す必要がありますし、また、米国が主導する北朝鮮経済制裁を巡っても、韓国が欧州・ASEAN諸国などに対し、半ば公然と制裁緩和を主張するなどしてきたことも、また事実です。

しかし、今回の為替スワップにより、「資金調達力の弱い韓国の民間銀行(※真田氏談)」が一息ついたことは事実でしょう。韓国がさっそく120億ドル分のスワップの入札を実施したのは、その証拠です(ただし、実際の供給額は120億ドルに足りなかったようですが…)。

韓銀、米韓為替スワップのうち120億ドル分を実行へ(2020/03/31 07:00付 当ウェブサイトより)

韓銀、米韓為替スワップのうち120億ドル分を実行へ

そして、いったん為替スワップに手を付けてしまった以上、この為替スワップの期間が満了する9月時点において、米国としては、その気になれば、為替スワップの延長をダシにして、韓国を脅すことができてしまうのです(米国が実際にそれをやるかどうかは別として)。

だからこそ、韓国は米国からの自由を確保するために、日本との通貨スワップをしつこく求めているのではないか、というのが鈴置氏の仮説のひとつなのですが、この説にも非常に説得力があります。

基本的なモノの見方を確認した放送

今回のプライムニュースで勉強になった部分は、まだまだたくさんあります。

たとえば、鈴置氏からは、「わが国と産業構造がよく似ている韓国について分析するには、たとえば為替相場についても『米ドル・韓国ウォン(USDKRW)』だけでなく、『日本円・韓国ウォン(JPYKRW)』についてもチェックしなければならない」、という趣旨の指摘がありましたが、この点もそのとおりです。

この鈴置氏の指摘は、当ウェブサイトでは十分に取り組めていない論点でもあるため、さっそく、時間を見つけて「JPYKRW」の分析作業にも取り掛かってみたいと思います。

さらに、鈴置氏と同時に出演された真田氏は、昨今のコロナショックを巡り、日本政府が打ち出すべき経済対策のひとつについて、「中小企業の倒産を食い止めるための仕組み」として、日銀のバックファイナンスに基づいた中小企業金融の円滑化を例示しました。

これに対する感想は、まさに「わが意を得たり」、です。

さらには、今回の『プライムニュース』では、米国が世界9ヵ国の中央銀行・通貨当局に対して為替スワップを締結したのに対し、中国が世界の複数国に医療チームを派遣したという趣旨の世界地図が示されました。これを巡って鈴置氏、真田氏らは

米中の覇権争い

という視点を提供していたのですが、確かに「米国が通貨・金融を、中国が物資を、それぞれの得意分野を武器として世界で味方を増やそうとしている」という見方は正鵠を射ています。まさに、「米中覇権争い」ですね。

なお、政治家の場合、発言には行動が伴わなければならないため、一般に政治家は発言に慎重であることが多いのですが、昨日のゲストの林芳正氏は、政治家としてはなかなか力強い発言をなさっていたと思います(たとえば、コロナショック後の産業のサプライチェーンをどう再構築するか、など)。

この点については公正さのため、付言しておきたいと思います。

ただし、テレビ番組は情報源として使い辛い

もっとも、「そんなに有益な番組なら、どうして『新宿会計士の政治経済評論』でもっと積極的に取り上げないのか?」と疑問に思われる方も多いでしょう。言い訳ではありませんが、テレビ番組や動画は情報源として使用し辛いのです。

たとえば同番組の場合、ウェブで無料のライブ配信を行ってくれるものの、多くの場合はテレビを所有していなければ視聴ができず、また、配信時間も限られている、という制限があります。つまり、「いつでもオンデマンドで視聴できる」とは限らないのです。

これに加え、速読が可能な文字情報と異なり、動画の場合はリアルタイムで視聴しなければならず(※条件次第では2倍速再生ができるケースもあります)、どうしても時間を割くことが必要ですし、動画を本気で情報源として使おうと思えば、出演者の発言内容を文字起こしする必要もあります。

このため、当ウェブサイトとしては、動画を情報源として使用することにはどうしても躊躇してしまうのですが、それでも今回のプライムニュースなど、取り上げるに値するコンテンツを発見した場合には、可能な限り取り上げ続けたいと考えている次第です。

お詫びとお知らせ

さて、あらためて読者の皆さまにお詫びがあります。

すでにお知らせしたとおり、昨日の『韓国銀行、100億ドル近くを為替介入で溶かした模様』では、記事のタイトルの根拠となった計算に間違いがありました。具体的には、韓国の外貨準備高が3月に90億ドル近く減少したという話題に関連し、

韓国の外貨準備高の通貨別構成がIMF統計とほぼ同じだったと仮定したら、外貨準備高の減少要因に占める為替変動による影響はマイナス0.12%(つまり5億ドル弱)に過ぎず、為替介入による外貨準備の減少は、少なく見積もって85億ドルだ

と結論付けました。

しかし、この「マイナス0.12%(5億ドル弱)」が、単純な計算ミスであり、正しく計算すると「マイナス0.35%」だったので、実際には「少なく見積もって85億ドルだ」、は言い過ぎだったのです。

もちろん、「仮定計算での話であるため、少々間違っていても大差ない」、「細かい数字の議論だから、誤魔化してしまえば良い」、などとスルーしてしまうこともできたのですが、やはりそれだと当ウェブサイトの読者の皆さまを愚弄することになります。

(※もっとも、韓国銀行が毎年3月に外貨準備の評価益を計上していることなどを考えると、「為替介入で100億ドルを溶かした」という表現については、あながち誇張表現ではないとも思うのですが、もしそう主張するならば、昨日の論考では考察が足りません。)

だからこそ、とりあえずタイトルを急いで『【記事内容に修正あり】韓国銀行、50億ドル以上を為替介入で溶かした模様』に修正し、該当する部分を修正したのですが、やはりこうした単純ミスをすること自体、自分自身の仕事がいかに雑であるかを改めて思い知った次第です。

いずれにせよ、当初の記事で計算ミスをしたことにつきましては、深くおわび申し上げます。

ただし、この「為替変動と韓国の外貨準備を突合する」という論点については、じっくりと分析すると面白いと思いますので、可能であれば近日中にもう少し詳しいシミュレーションをお伝えしてみたいと思います。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

このエントリーをはてなブックマークに追加    

読者コメント一覧

  1. ボーンズ より:

    為替スワップという名前の付いた「借金」ですので、期日までに返済できなかったらサービサーの出番です。
    米国というサービサーがどういう動きをするのか楽しみです。
    (ヤ○ザ張りに何かをふんだくるのか、クビを狙うのかは定かではありませんけど)

  2. 昨日のプライムニュースを見て、米中のしたたかさ、
    日本の対応の遅さ、番組で指摘されていた、過去の経験を活かす必要性が語られていました。

    しかしながら、現状の対応は世界中が戦時中ととらえ対応している中、平時の政治の中での発想、対策。

    危機への対応、過剰なほど大きく広げて、絞ってゆくにまったくなっていない。

  3. イーシャ より:

    > わが国と産業構造がよく似ている韓国

    韓国は日本から技術供与を得、更には技術を盗んで発展してきたので当然でしょう。
    更に、ダンピングで日本の産業に打撃を与えて来ました。

    「日本は主敵」と言い放つ韓国は破滅させ、武漢肺炎終息後のサプライチェーン再構築では重要産業を日本に取り戻しましょう。

    1. ボーンズ より:

      イーシャ 様

      韓国の場合、「買い物」になっていない材料(人材を含む)からモノを造る能力は皆無に近いですね。
      サプライチェーンを断ち切ってしまえば、早晩国家は衰退するでしょう。
      コアとなるモノ造りの日本回帰を押し進めるのは大賛成です。

    2. れんげ草 より:

      イーシャさま
      ボーンズさま
      重要産業が日本に回帰するのであれば大歓迎で韓国をサプライチェーンから外す事にも大賛成なのですが、
      私のような一般市民の生活に直結し恒常的に購入しなければならないような製品だとコストの面で難しいのではないでしようか?
      毎日の生活に必需で恒常的に購入しなければならない物の価格が跳ね上がると恥ずかしながら暮らしが立ち行きません。
      そこで台湾を是非ご検討いただければ…と思う次第です。

      1. ボーンズ より:

        れんげ草 様

        コストがどこに掛かっているのかで変わります。
        (自動化しているものであれば、考えている程コストは変わらないでしょう)

        今現在、国内生産に切り替えなければならないのは、医療衛生関連物資ですね。
        (目一杯逼迫しております…一部物資は国同士の奪い合い状態に)

        1. れんげ草 より:

          ボーンズさま
          医療衛生関連商品の純国産化であれば賛成です。
          多少価格が高くなっても今現在のようにマスクや消毒液が必要なのに手に入らない状況は懲り懲りですから…
          とにかく国内での生産能力を上げて欲しいものです。

  4. はにわファクトリー より:

    減らず口能力をまるごと全開して「米中どちらにも大切にされる偉大な民族」との手垢のついたセリフが蠢動しそうな気配です。

  5. 引きこもり中年 より:

     独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

     もしアメリカが米韓為替スワップで、韓国の首根っこを完全に抑え込ん
    だら、韓国の大統領が誰でも、韓国議会がどうなろうと、アメリカの意向
    が全てになるのではないでしょうか。

     駄文にて失礼しました。

    1. >アメリカの意向が全てになるのではないでしょうか。

      おそらく、韓国の大統領はブンザイトラになるでしょうが、
      有能なブンザイトラは今迄の様な活躍をしてくれるでしょう。

      そうすると、韓国の通貨危機の時期は米国が決定する。
      いつでも、その時期を設定出来るように、韓国からは益々、企業、資本は逃げ出す、
      サムソンにも今後、韓国企業であるのかどうかを迫るのでは?

      また、鈴置さんも言って居られましたが、韓国は以前と同じ通貨安の対策で日本から顧客を奪いんくる、
      是非、以前の教訓を生かした対応をしてほしい

  6. あさパラというTV番組に吉村知事が出て武漢肺炎ウイルスへの大阪の方針、国への要望を語ってられました。

    小池百合子知事、安倍総理との違いが何だろうと考えたとき、
    市民との距離間の違いではないかと思います。

    また、吉村知事はアベのマスクについても、本来の大事な発言がその前にあったのに、
    あの発言を総理にさせてしまう、周囲のブレーンのミス、能力を指摘されていました。

    吉村知事は松井市長との交代であったように、以前は市長でもあった、
    また、大阪という町の特性上で会話を大事にする。

    そんな所が、より市居の市民の感覚が解るのだと。

    現在は緊急事態であり、有効な治療が存在しない以上、
    どの対策が最も損失が少ないか、
    出来うるならば、米中のしたたかさの様に、この事態を日本の利益につなげて欲しいです。

  7. 匿名 より:

    冒頭、愛知取得大学になってます。

    1. れんげ草 より:

      おそらくは愛知淑徳大学の誤りかと存じます。

      1. れんげ草 より:

        あ!冒頭だけでした。要らぬことを呟いてしまいました。ご容赦を!

    2. 新宿会計士 より:

      匿名のコメント主様

      コメント大変ありがとうございます。
      また、ご指摘大変助かります。さっそく修正します。
      引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。

  8. ケロお より:

    >このため、当ウェブサイトとしては、動画を情報源として使用することにはどうしても躊躇してしまうのですが、

    新宿会計士さんが動画ベースで記事を作成なさらないのには、実は人間の本能に基づく意味があると思います。

    本能的には、人間は情報を得ようとするとき、「他の人間とあって話をする」という手段を選びます。「会話」能力を得た人類の最も本質的なコミュニケーション方法です。その後、文字と文章で記録を取る方法を発明して、詳細で検証可能な情報伝達方法として「文字情報」が確固たる地位を確立します。

    しかし、「文字情報」は本能的でない分、訴求力が低く、一定の訓練がないと使いこなせません。そういう理由もあり、悲しいかな、「文字情報」を日常的に利用しない層も一定数存在します。若者や老人の一部(大部分?)などがそれにあたります。テレビや動画は、擬似的に「他の人間とあって話をする」「会話」を体験する手段なので、「文字情報」を苦手とする層には受け入れやすいのです。新宿会計士さんは使用しにくさから動画情報を積極的には取り上げないということですが、乱暴な言い方をすると「大部分の動画情報はバカ向け」という大前提があり、普段から文字情報を活用する層にとっては有益な動画情報は少ないという悲しい事実があります。『プライムニュース』は例外なのは、よくわかります。いいですよねアレ。しかし、情報源として使える動画情報は極めてレアで、それには人間の本能に基づく理由があったのですよ。

    「若者はスマホでSNSとかやってるし、大部分は文字情報を使っている」という反論がありますね。しかし、アレは話し言葉を文字起こししてコミュニケーションを取るツールです。本質的には直接会話に近い情報伝達手段です。「ケロおの文章も話し言葉的ではないか」という見解もありそうですね。そうですよ。文字記録情報ベースで思考して、話し言葉に変換して書き込むのですよ。スルッと頭に入ってくるでしょう?多少長くても理解しやすさを優先する文章を心がけてます。
    新宿会計士さんの文章がすごく読みやすいのは、一度読んだら頭に入りやすくなるよう工夫しているからでしょう。言葉使いが文章構成的に話し言葉としても成立しているのですよ。そういう意味では、わかり易い文章というのは140字じゃあ全然足りないのです。千から数千字程度がちょうどいいのです。

    新宿会計士さんには、今まで通り情報源は文章ベース(プラス図表)メインでお願いしたいところです。

    1. はぐれ鳥 より:

      ケロお様

      文章(文字)の方が、論理が整理され、順序だっており、情報の密度が高く、効率が良いという理由もあるのではないでしょうか?これは特に、文章を読みなれた人に言えることだと思います。私も、記事は文章で提供される方が有難いです。

      通常、会話(音声)では、冗長表現多々あり、無意味な間投詞(アー・ウーと揶揄された人もいました)も多いです。そのため、会話に含まれる言語情報の密度は低いです。さらに、日本語の文章では漢字と言う視覚により瞬時に概念を伝えられる文字を使用しています。そのことも、会話の相対的な情報伝達効率を低めます。さらに会話では、論理の後戻りや飛躍も多いです。これは、会話においては思考と言語変換が同時進行するので、最初から整理された文(センテンス)になり難いからだと思います。その難しさは、「立て板に水を流すようにしゃべる人」が世に稀なことからも分かります。

      ただ、動画による会話の情報には、言外の情報(話者の人柄・感情など)を含んでおり、これはこれで貴重な情報です。なので、そのような情報を得るための情報源として考えれば良いと思います。

  9. はにわファクトリー より:

    ケロおさま

    >文字記録情報ベースで思考して、話し言葉に変換して書き込むのですよ。スルッと頭に入ってくるでしょう

    ある知り合い、日本語も話すインド人経営者ですが、聡明な女性で、ピンチに強く指導者のタイプと当方は認めていますが、彼女が若いころの自ら経験を語ってこう言っていました。言葉は口から出てひとの耳に届いたときどのように聞こえるかを予測しながら話すとよい。二つの自分を同時に持ち続けるように話せと。

    1. 阿野煮鱒 より:

      そのインド人経営者は、確かに聡明な方ですね。明晰な文章を書ける方でも、リアルタイムな会話では色々と問題がでてしまうことがあります。例えば、主語の省略、「えー」「そのー」などの無駄な拍子取り、一つの文を最後まで言わずに次の文を始める、アレ、ソレなど安易な指示代名詞の多用、などです。話す訓練を受けていない人は、かなり自分で意識しないと、聞きやすい話し方にならないですね。

      私は特に、文章を最後まで言い切らない話し方が苦手です。日本語は文末で肯定・否定が変わる言語なので、最後まで聴きたいという欲求が湧いてしまいます。

  10. 捨韓人 より:

    プライムニュースが作成した「米国(FRB)が為替スワップを締結した国」と「中国が医療チームを派遣した国」の世界地図は真田・鈴置両氏も絶賛した通り、現時点で重複がないという点で米中相克の構図としてこれ以上ないビジュアル効果でしたね.
    FRBが韓銀他8中央銀行と為替スワップを結んだ時、会計士さんも「今回中国と香港とは(スワップを)結んでいない」ことを指摘され、私もどの記事だったか失念しましたが「韓国救済というより(基軸通貨)ドル供給を通した中共への牽制では」という趣旨のコメントをしましたが、昨晩は我が意を得たりという思いで視聴していました.

    隣国についてはスワップの償還、特に短期の方の償還資金調達をどうするか見物でしょう.(借りた金融機関が)健全にカネをかき集められるか、やはり韓銀(=スワップ残額)を通した「借り換え」で凌ぐか・・・後者であればサラ金地獄と同様、アメリカの思うつぼに嵌るわけですし.
    いずれにせよ、その資金が「日韓スワップ」から調達でなければ私にとってはどうでもよいことですが.

    1. ポプラン より:

      捨韓人 様
      あの地図が出た時にどなたか関ケ原の東軍西軍と言われて
      真田教授がおられるので笑いになってましたね。
      何方か書かれてましたが、あの番組のオフレコ部分は
      きっと面白いのでしょうね。
      本当に見事な東軍西軍で日本は真田兄になれるのでしょうか?

      1. れんげ草 より:

        ポプランさま
        関ヶ原とは東西を入れ替えた対峙ですね。
        西軍(西側諸国)を裏切る小早川秀秋はやはりあの国?

        1. 閑居小人 より:

          れんげ草さま

          >西軍(西側諸国)を裏切る小早川秀秋はやはりあの国?

          やっぱりあの国ですよね。所詮こうもり外交ですから。

          下衆な私は鈴置先生がおっしゃていた、借金を返せなかったときに娘を出せとなるとの言葉に、かの国の娘って、最大の輸出産業と言われているあれしか思い浮かばなかったです。

  11. 迷王星 より:

    新宿会計士様、鈴置・真田両氏の番組紹介有難うございます。

    >鈴置氏からは、「わが国と産業構造がよく似ている韓国について分析するには、たとえば為替相場についても・・・『日本円・韓国ウォン(JPYKRW)』についてもチェックしなければならない」、という趣旨の指摘がありましたが、この点もそのとおりです。
    >・・・さっそく、時間を見つけて「JPYKRW」の分析作業にも取り掛かってみたいと思います。

    2013年の記事ですのでかなり古いですが、JPYKRWのレートが日経平均と非常に高い相関係数(2007年以降でこの2013年の記事までの期間だと何と0.98!)を有するという事実の指摘とその理由に関する考察が日経新聞の電子版で出ています。電子版に登録していれば現在でも読めます。なお無料会員でも読めるとはいえ、一応、有料記事なので中身の紹介は差し控えることにします。

    「最強連動通貨」と日本株の不思議な関係
    編集委員 田村正之
    2013/1/14 7:00
    https://www.nikkei.com/article/DGXNMSFK11019_R10C13A1000000/

    ご参考まで。(会計士様はお仕事柄、日経新聞は有料会員になられているのだと拝察しますが、無料会員登録でも有料記事10件/月の制限枠内で無料で読めますので、日経にお金は払いたくないけれど関心はあるという方も無料会員登録なされば読めます)

    1. 岡山県在住者K より:

      迷王星 様
      先を越されてしまいました。この件、鈴置氏の記事にありましたね。0.98という数字は忘れられません(『早読み 深読み 朝鮮半島「百害あって一利なし」の日韓スワップ』 2017年1月16日(月))。
      せっかくなので、以下、箇条書きで引用させていただきます。
      ・日本がマレーシアやインドネシアにスワップを付けても問題はない。日本とは産業構造が異なるから。
      ・日本を真似して成長してきた韓国にスワップを与えると、日本が損害を受けることが多い。ウォン安とは、すなわち円高だから。
      ・ウォン安・円高になるといかに日本経済が疲弊するか…
      とてして、迷王星様の紹介記事を元に、
      ・日経平均株価とウォン・円レートはほぼ完全に連動(相関係数は何と0.98)
      ・円に対しウォンが安くなるほどに日経平均は下がる
      とあります。
      問題は、日本国内に加担する勢力がいるかもしれないこと。私には、日韓で呼応しているという疑念が晴れません。

  12. 心配性のおばさん より:

    私も見ておりました。そして、Web主様いえ多分皆様もだと思いますが、同じところに食いつきました。

    ≫600億ドルの為替スワップによって、韓国は米国から逃げられなくなった。
    ≫だからこそ日韓通貨スワップが必要なのだ。

    皆様はともかく私には、今回の為替スワップにそんな意味があるとは想像できませんでしたのよ!
    韓国経済はアメリカから為替スワップを続けてもらえなければ存続できない。日本は致しませんものね。

    となれば、文在寅政権が韓国経済を潰す覚悟をしない限りは、アメリカの言いなりになるしかないと言うことですよね。日本と違って、アメリカの取り立てはキツイ。サードはもちろん中距離弾道ミサイルの韓国内設置が現実味を帯びて来ました。

    まあ、トランプ氏の在韓米軍撤収構想とは真逆ですが、アメリカがもう一枚カードを手にしたことには違いありません。

    ただ、文在寅政権が韓国経済を潰す覚悟をしない限りは、と申し上げました。
    そうなったら、どうなるのかしら?

    1. 団塊 より:

       今回のアメリカが勝手にやった為替スワップは、120%確実な担保を設定した上でアメリカ人それも超大金持ちアメリカ人の財産を(踏み倒し常連の貧乏国を更に貧乏にして)守るための制度なんですよ。
       
       

  13. めたぼーん より:

    関わらない、が一番。スワップに付いては相変わらず日本側が協議を止めたニダ、とか言ってるみたいですし、過去の所業にも何の反省も無いようですから。潤沢過ぎて困っちゃう的に自慢していた外貨準備高も有りますから、百万歩譲っても必要ないですしね。

  14. 名無Uさん より:

    関ヶ原の東軍、西軍の例えにはドキッとさせられました。
    どうせなら、韓国は中共から様々な物資を受け入れ、アメリカとの為替スワップ締結を断ったなら、スッキリして良かったのにと思います。
    アメリカ陣営が西軍で中共が東軍であるなら、さしずめ韓国は石田方に紛れこんだ小早川秀秋のようなものでしょう。
    敵方に内通している国を紛れこませると、将来、日米は莫大な損害を受ける危険性が伴うことになります。石田三成が敗走する契機になったように。
    小早川秀秋は関ヶ原開戦前に徳川方であることを旗幟鮮明にすればいいのにそれをしない。
    韓国がレッドチームであることを旗幟鮮明にしないようなものです。

    まあ、アメリカに奥の院というものがあるのなら、アメリカ陣営に莫大な損害を与えたいという意思でもあるのかもしれません。(汗…)

  15. ブルー より:

    「親~」であれ「反~」であれ、韓国は自分の都合のいい解釈で他国の事をを考え取らぬ狸の皮算用をして、後になって思惑違いで大騒ぎするのは変わらないように思えます。
    相手が米国であろうが日本であろうが中共であろうが北朝鮮であろうがロシアであろうが親善であろうが反旗であろうがその基本姿勢は同じに思えます。

  16. 匿名 より:

    昔から米国は日韓スワップ協定には否定的で理由は米国の韓国へのコントロールが効かなくなるってことでしたよね。
    今回も同じで、もし仮に日本が再びスワップを結ぼうとしたら強烈な圧力で制止されると思いますよ。

  17. 匿名 より:

    >600億ドルの為替スワップによって、韓国は米国から逃げられなくなった。
    >だからこそ日韓通貨スワップが必要なのだ。

    米国からの借金を踏み倒すワケにはいかないが、
    日本からの借金なら踏み倒しても道徳的に正しいから問題ないって事なんですかね?

    1. 団塊 より:

       そういう情緒的なことではありません。
       アメリカからの為替スワップによるドル借金もFIMAでの借金も、踏み倒せない仕組みが構築されているのです。
       踏み倒そうものなら大韓民国は取り返しのつかない大損失をする。

      1. 匿名 より:

        (下の「だんな」様への返信を見て)
        なるほど、米国の場合は既に借金のカタは押さえてあるって事なんですね。
        踏み倒すと経済焦土化が待っているとは言え
        他国を巻き込むクセのある国ですから
        日本に対しては情緒的な反応しそうですけどね・・・

  18. 匿名 より:

    「通貨でお仕置き」の真田教授、面白かったです。「米韓スワップで日本の鼻をあかしてやれ」といっていた頃が懐かしいですね。

  19. 1968 – the year that haunts hundreds of women
    By Ly Truong

    https://www.bbc.co.uk/news/extra/lhrjrs9z9a/vietnam-1968

    (BBC)が3月にベトナム戦争当時の韓国兵による女性への性的暴行を特集で伝えたことが、日韓外交の関係者らの間で反響を呼んでいる。

    ブンザイトラら左派による、保守派の支持基盤、軍部への攻撃

  20. Naga より:

    >米国からの借金を踏み倒すワケにはいかないが、
    > 日本からの借金なら踏み倒しても道徳的に正しいから問題ないって事なんですかね?

    私もそう思います。
    これまでも返すべき金を返していないようですし。

    単純な見方だと思いますが、
    ・韓国は蝋燭デモなどの政治活動にうつつを抜かしてまじめに働かない。
    ・よって韓国WONの価値は上がらない。
    ・日本から提供された資金で反日活動をする。
     言い換えれば日本が資金を提供するので反日活動ができる。
    ではないでしょうか。

    まじめに働けばもっとまともになるだろうに、精神的欲求のおもむくままの活動をし過ぎるのではないでしょうか。

    1. だんな より:

      Nagaさま
      アメリカは、いざとなれば、軍隊を使った取り立てが出来ます。
      日本は、それが出来ませんので、国際的に裁判したりするしか手が有りません。強制的に取り立てる事が出来ないと言う事です。
      日本が最大の債権国ですが、それが一番のリスクです。

      1. 団塊 より:

         いやいや米国は軍隊なしで即座に回収できるんですよ。
         韓民国は絶対に踏み倒せない、為替スワップやFIMAでアメリカから借りる何百億ドルは、絶対に踏み倒せないんですよ。
         アメリカは、最初から120%回収確実な担保を手元に置いてあるから借金だらけの貧乏国にも貸せるんです。
         韓民国が今回のドル借金を返さなければ、その担保を即座に米国のものに変更します。
         その瞬間、大韓民国の今回のドル借金は清算される。同時にその借金(元利合計)と同額の大韓民国外貨準備金が消失するだけ…なんです。

        1. だんな より:

          団塊さま
          日本もお金を貸すだけで、確実に回収出来るようにしないといけないと、言いたかったです。
          教えて欲しいのですが、FIMAの担保は米国債なので、踏み倒せないのは、分かりますが、スワップの担保は何?
          団塊さんは、この辺詳しいですよね。

        2. 団塊 より:

          だんなさんへ

          全然詳しくありませんが、常識でかんがえりゃ
          アメリカお金にシビアなアメリカが
          為替スワップで貴重な基軸通貨ドルそれも600億ドルもの大金を何ヵ国へも貸し付けるからには、アメリカは既に回収確実な担保を手の内にしていますよね。

          NY連銀が為替スワップで他国の市中銀行へドルを貸すときは、確実な担保があるときだけとのこと。
          NY連銀が、大韓民国等々から一瞬で回収できる担保は、各国の外貨準備金の米国債。
           FRBは踏み倒しとなれば一瞬にして大韓民国外貨準備金の米国債をFRB名義に変更できるとのこと。
          以上は昔の立ち読みやネットからの単なる閃き=妄想です。
          そんなことはあり得ないというコメント大歓迎です。

        3. 団塊 より:

          FIMAは、本当はアメリカが為替スワップを締結していない弱小国の銀行がドル不足で破産しないようにする(アメリカ人が投資したドルを回収するための)緊急措置なんじゃないでしょうか。

          ドル不足で金融危機がミエミエの大韓民国、その国民ならアメリカ人と一緒に為替スワップのドルを入手して米銀等々他国の銀行に預けなきゃ財産が消えてしまうと危惧します。

    2. Naga様へ
      ・韓国は蝋燭デモなどの政治活動にうつつを抜かしてまじめに働かない。
      ・よって韓国WONの価値は上がらない。
      ・日本から提供された資金で反日活動をする。
       言い換えれば日本が資金を提供するので反日活動ができる。
      ではないでしょうか。

      韓国WONの価値は上がらない。
      よってダンピングした Fake Japanの製品を安く売り、日本のシェアを奪う
      言い換えれば日本が資金を提供するので反日活動ができる。
      問題が日本国内にあるのに対処できていない。

      日本国内にも問題があるのではないでしょうか。

  21. コロナ後の米・中・日経済どうなるコロナ収束後、2010年代という「世界史的バブル」がはじけるワケ
    https://president.jp/articles/-/33954

    >①企業が金を借りて投資を行い成長する。
    ②利子が低いから皆、貯金より株に金を回す。
    ③金利が安いから借金してお金を用立てし、その金で自社株を買う。

    コロナがなくても潰れていた
    一人当たりの国民所得が1万ドルに迫るころ、
    成長率が収まり足踏みする「中進国の罠」「ルイスの転換点超え」
    経済発展則に照らしてみて、中国はまさに「異常」

    トランプ関税が壊した夢の世界
    ①14億人という巨大な国内市場があるため、そちら向けの生産でも十分儲かる。
    ②知的水準が高く、言語も世界最多話者数を誇る中国語で通じる利便性の高い社会。
    この二つがあるため、多少賃金が上がっても、工場を海外に移すという選択肢がとられなかった。

    氷河期世代、ふたたび

  22. イジワルばあさん より:

    ウリはどんな鳥でも美味しく調理できるニダ。

    でも、シャッキントリだけはどうにも料理できないニダ。

    ー韓国のチキン店主

  23. 匿名 より:

    アメリカから逃げられなくなった、をより正確に表現すると、アメリカによる経済焦土化から逃げられなくなった、という意味だと思っています。ドルを飲めば飲むほどいっぱい出ちゃう、でも飲むのをやめられない!という状況は、言うことを聞かせるというより飢えさせること自体が目的と言われた方がしっくりきます。
    日本もその国民である我々も、朝鮮の不愉快な言動にいちいちリアクションを取る必要はなくなってますし、後処理は米さんにまかせて自分たちの問題に注力していきたいところです。

  24. ワヤンゴレ より:

    映像や電波情報が使えない理由は、電波が「バカもの向け」ということの他に、①電波は「リニア」が情報であり、反芻が不可能だが、文章・図表は振り返って反論が可能である。②電波情報は、その場の同調圧力で、スピーカーどうしが、納得したかのごとく発言する、一方文章は批判的にというか、自らの意見と重ね合わせながら、到達点でどのような結論を得るのか調整しながら読むことが可能だということではないかと思います。

※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。

やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。

※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。

※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。

当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
関連記事・スポンサーリンク・広告