昨日の『【予告編】読者投稿につきまして』でお詫び申し上げましたが、本稿は掲載が遅れていた「読者投稿」の最新稿です。投稿して下さったのは、一連の「コロナシリーズ」の執筆陣のひとりで、現役の医師でもある「りょうちん」様という読者の方です。本稿は一見するとコロナ騒動と関係する、非常にマニアックな内容かと思われるかもしれませんが、実際には違います。読み返せば読み返すほど、「誰が読んでもとても役に立つ論考」です。
目次
読者投稿
昨年の『お知らせ:読者投稿を常設化します』でもお知らせしたとおり、当ウェブサイトでは読者投稿を歓迎しております。投稿要領や過去の読者投稿一覧につきましては『読者投稿要領と過去の読者投稿一覧(コロナ騒動等)』にまとめておりますので、ぜひ、ご参照ください。
こうしたなか、例のコロナウィルス騒動を受けて、最近はコロナに関連する記事が増えています。
- ①【読者投稿】新型肺炎、日本は「いつもどおり」で良い(2020/01/31 10:30付 当ウェブサイトより)
- ②【読者投稿】コロナウィルス、まだ慌てる時間じゃない(2020/02/06 05:00付 当ウェブサイトより)
- ③【読者投稿】理系研究者の新型コロナウイルス考察(2020/02/10 12:00付 当ウェブサイトより)
- ④【読者投稿】「安心より安全を」理系研究者の緊急提言(2020/02/16 22:00付 当ウェブサイトより)
- ⑤【読者投稿】工学研究者の武漢肺炎考(2020/02/17 16:45付 当ウェブサイトより)
- ⑥【読者投稿】行政の観点から考察するウィルス騒動(2020/02/19 06:00付 当ウェブサイトより)
- ⑦【読者投稿】PCRは本当に大変!地方衛生研に感謝を(2020/02/24 05:00付 当ウェブサイトより)
- ⑧【読者投稿】学術論文から見た「入国規制に意味なし」(2020/02/25 05:00付 当ウェブサイトより)
- ⑨【読者投稿】日本政府の対応はシナリオに沿っている(2020/02/29 05:00付 当ウェブサイトより)
このうち①、②、⑥が「りょうちん」様という現役のお医者様、③、④、⑦、⑨が「ケロお」様という理系研究者、⑤が「イーシャ」様という工学研究者、⑧が「とある福岡市民」様という現役のお医者様からのご投稿であり、いずれも客観的事実をもとに積み上げた非常に良質な論考です。
なお、当ウェブサイトへの読者投稿の「常連さん」である韓国在住日本人様による次の投稿も、広い意味ではコロナウィルス騒動に関連する記事だといえるかもしれません。
⑩【読者投稿】在韓日本人が見たコロナウイルス協奏曲(2020/02/23 12:00付 当ウェブサイトより)
本稿はりょうちん様からの最新投稿です。さっそく本文を紹介しましょう。
(ここから先がりょうちん様からの投稿です。なお、原文では実名が入っていましたが、当ウェブサイトでは伏せ字に変更したうえで、便宜上、A~D氏と呼称しています。)
専門家と素人のあいだ
専門家の分類
コロナウィルス騒ぎは食傷気味ですので、少し目先の変わったコラムです。
「専門家」について、Wikipediaで調べると、
「専門家(せんもんか)とは、技術・芸術・その他特定の職域に精通し、専門的な知識と能力のある人のこと。」
なんだそうです。
「え?ここで引用が『Wikipedia』なの?」
とか思われる方は健全な批判精神をお持ちな方と思われ、こんなクソコラムなど読む必要はないと存じます。しかし、広義の専門家という概念をめぐっては、あいにくと、文献や国際会議などで決まった定義が存在しないこともたしかです。
ある分野の専門家であるかどうかは、デジタルに1か0で決まるものではなく、無限の階調をもったアナログなものであるといえます。国家資格や、学会の認定で「専門家」であることを認定していることもあれば、私的な認定であることもあります(資格商法ですな)。
では狭義の専門家というのは、つまり誰が文句も付けられないような専門家というのはどういう人物像なのでしょうか。
これを格付けするなら
- (1)何らかの国家資格や学会認定資格を所有する人物であり、その問題に対して普段、研究し文献を出したり、学会活動を行い、その問題に対して実務経験も有する
- (2)その問題に対して、背景となる学識を有するが微妙に専攻分野としてはズれるが、少なくとも文献を読んだ理解したりして、論ずることはできる
- (3)何らかの国家資格や学会認定資格を所有する人物ではあるが、特にその分野に興味を持っていたわけでもないが、流行なのでなんか言う目立ちたがり屋
———————–ここまでが専門家を自称するクラスタ————————
- (a)何らかの国家資格や学会認定資格を所有していたりはしないが、その特定の分野に常人では理解しがたい情熱を持ち最新の情報の収集にも余念のない人たち(これをオタクと呼びます)
- (b)何らかの国家資格や学会認定資格を所有したりして(他分野でいい)、論文を読めばある程度を理解し、流行の話題の最新の情報の収集に熱心な知的な人たち
- (c)何らかの国家資格や学会認定資格を所有していたりはしないし、その特定の分野に関して勉強する気も素養もないが、流行なのでなんか言わないと気が済まない人たち。
- (d)何らかの国家資格や学会認定資格を所有していたりはしないし、その特定の分野に関して勉強する気も素養もないが、3. やc.のインフルエンサーに感化されやすい多数派
と大きな類型分類ができるかなと思います。
(1)~(3)に関しては格付け(上下関係)がありうると思いますが、(a)~(d)に関しては、どれが上でどれが下なのか、という問題でもないので、記号を変えました。
しかし、先にも述べたように、これらは無段階の階調を持ち、厳密に分類できうるものでもありません。
実例で見る(2)(3)(b)などの事例
なにか進行中の大きな問題で、必要とされる専門家というのは、間違いなく(1)であります。現に今の渦中の新型コロナウィルス騒動では八面六臂の活躍を期待され、さぞや忙しい日々を送っていると思います。
そんな人たちは、政府の専門会議の召喚や現場指揮などには出席せざるを得ないでしょうし、そうして欲しいと思います。しかし、時間が取られるTVのニュースバラエティやらマスゴミ対応などに時間を割く余裕は、まったくないはずです。
TVのニュースバラエティやらマス●ミとしてはそれでは困るので、なんらかの「専門家っぽい」を出演やインタビューに出させて、「撮れ高」を確保しなくてはいけません。そこで出てくるのが、(2)や(3)、場合によっては(b)です。
実例を挙げます。
(A)「●●●」氏は東大卒業後、血液内科を専攻しましたが、ある時期に、臨床医をドップアウトして医療活動家・評論家に転身しました。実は私は個人的にも存じ上げていました。そのきっかけは福島県の産科医逮捕事件だったのですが、その後の変節・変質について行けないものを感じており離れました。
(B)「N●●●●●先生」というツィッターや自ブログでEBMに基づいた医療デマバスターを続けている医療クラスタでは有名な先生がいらっしゃいますが、同様に、最初は同志のスタンスを持っていましたが、311でのデマ拡散などの暴挙を見て、やはり2012年には彼との決別宣言を行っています。
現状の彼(B)は、もはや臨床の現場からは去った、「かつては何かの専門医ではあったがもう10年以上も現場を離れた、専門医ではないなにか」なのです。すなわち(3)です。
(C)「中●●●」氏は、医学部卒・医学博士であり、専門は感染症学、公衆衛生であるので、さぞかし専門家であるというイメージを有していますが、医籍登録もしておらず現場経験はなく、最新の学説にも追従できていない過去の人です。
この(C)氏、感染症と社会的な事象に関連した書籍などは良いことも書いていたので、(A)氏なみに「お前は専門家でないだろツ!!」というのは少し憚られますが、いかんせん自分の専門外ではトンデモ本をたくさん出しているので、残念ながら晩節を汚し続けています。
(※なお、実際には(A)~(C)氏以外に他の人もいるのだと思いますが、私は普段、TVのニュースバラエティーを視ることはほとんどないので、自分でTwitterなどで宣伝している人たち以外の情報はあまり持ち合わせていません。)
お茶の間のTVを汚染しているのは、まさにこうした「暇そうな人たち」、あるいは「なんらかの目的をもって売名を必要とする、一見専門家に見える素人」なのです。
「本物の専門家が今・この状況で何時間も拘束されるTVニュースバラエティにに出演している暇があるわけないだろ!」というのは、少しでも論理的思考力を持った諸賢がTwitterでもよく言っていますが、実にそのとおりですね。
まあこんなわかりやすい例は、まだ良いんです。もっと深刻なディスインフォーメーションを紹介します。
2020年3月10日付のBBC NEWS JAPAN『新型コロナウイルス、「潜伏期間は平均5日」=米研究』という記事で、
「英ノッティンガム大学のジョナサン・ボール教授(分子ウイルス学)は、新型ウイルスの感染例の大半で潜伏期間、すなわち隔離期間が最大14日間になることが、レスラー教授たちの研究で明らかになったと説明した。『また、症状の出ていない期間に、感染者が繰り返しウイルスを拡散させるという証拠はほとんどない』ことは、朗報だと指摘した。」
という記載があります。
しかし、文中で引用されている論文(※下記リンク)をちゃんと読めば、
「現在の現実の統計から推定して無症候状態で感染性を持つ時期は5日程度と短いかもしれない」
という程度の科学的合理性のある推論しか述べられていません。
The Incubation Period of Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) From Publicly Reported Confirmed Cases: Estimation and Application(2020/03/10付 Annals of Internal Medicineより)
これは、BBC記事の
「症状の出ていない期間に、感染者が繰り返しウイルスを拡散させるという証拠はほとんどない」
という記載とはまったくニュアンスが異なりますし、また防疫の観点からいって、とてもとても有害な発言です。
この件の構造は、すなわちBBCの医療専門記者が、論文を読んだのはいいが高度な疫学統計数学を理解できないために自分での理解を放棄し、解説してくれそうな権威のありそうな学者を探しだし、コメントさせたという、日本でもおなじみの手法が原因です。
ノッティンガム大学のジョナサン・ボール教授(分子ウイルス学)の過去論文を調べましたが、彼は肝炎ウィルスの専門家であり、呼吸器ウィルスに関する専門家では、まったくありません。
EBMの考え方
EBM(Evidence Based Medicine)という医療の考え方をご存じでしょうか。
医療のプララクティスにおいて、決断を下す根拠(Evidence)を厳密な科学に求めようとする思想です。
その手法には根拠の確からしさをグレーディングすることが含まれています。
図表 エビデンスレベル分類
Level 内容 1a ランダム化比較試験のメタアナリシス 1b 少なくとも一つのランダム化比較試験 2a ランダム割付を伴わない同時コントロールを伴うコホート研究(前向き研究,prospectivestudy,concurrent cohort studyなど) 2b ランダム割付を伴わない過去のコントロールを伴うコホート研究(historical cohort study,retrospective cohort studyなど) 3 ケース・コントロール研究(後ろ向き研究) 4 処置前後の比較などの前後比較,対照群を伴わない研究 5 症例報告,ケースシリーズ 6 専門家個人の意見(専門家委員会報告を含む) (【出所】一般社団法人日本肝臓学会『エビデンスレベル分類・推奨グレード分類』)
いいですか。「専門家個人の意見」は最低の価値しか有しないのです。
(A)氏の件、彼は自分のコラム(リンク①、リンク②)で専門会議に「東大出身の医者・医学者がいないのは学閥主義」だみたいな妄言を書き散らしていました(※新宿会計士注:本記事の転載作業時点において、リンク先①、②はともにメンテナンス中で閲覧できませんでした。)。
しかし、私が調べた限りでは、東大の先生に「臨床ウィルス学」で「呼吸器ウィルス」を「専門」しているメジャーな先生はいません。
「分子ウィルス学」の優秀な先生はたくさんいますよ。
附属病院には感染制御の教授もいらっしゃいますが、彼も「肝炎ウィルス」が専門です。
もちろん、ウィルス学に関する基礎的な素養は持ち合わせているのでしょうが、わざわざ日本全国から精鋭を集めるときに「門外漢」を出身大学で選んで召喚する方がよほど愚かな学閥主義なんです。
専門家という生き物の生態
専門家にとって、「失敗の公表」も十分立派な仕事
ここからは、専門家という生き物の生態を明らかにしましょう。
専門家の思考様式は基本的に科学的アプローチを取ります。
仮説を立て、仮説を支持する事実や先行研究を探し、あるいは対立する説と比較考量し、仮説を採用するか棄却するかします。数学や理論物理学に近い分野では、その判定は美しいまでに・残酷に明白になりますが、リアルワールド寄りの医学・生物学や社会科学では統計的検定に頼ることも多いです。
そのため、ダークサイドに堕ち、研究結果を誤魔化すスキャンダルも派生しますが、大抵バレます。
また、自分の仮説が証明できなくても、「こうこうこういうアプローチで検証しようとしたが、こんな理由で説明できなかった」というネガティブな結果も後に続く専門家がひっくり返してくれる可能性があるので、「失敗の公表」も十分立派な仕事です。
実際、「フェルマーの予想」にたくさんの数学者が果敢に挑戦し、敗れ去りましたが、その過程で重要な新たや数学の分野が発達したりしました。
とうとう証明された手法においても、それまでにこことあそこを繋げられれば証明可能になるのに…というミッシングリングを繋ぐような手法で達成され、先行研究なしには証明できなかったものです。
したがって、「間違ったことを認める」というのは、専門家にとっては当然の行為であり、それを必要以上に責める文化もありません。
専門家と政治・行政の相性
リアルワールド寄りの専門家は、「間違ったこと」より「間違った時にすぐに方向転換して被害を最小化する」という行動を取らない方が非難の対象になります。
これが政治・行政の世界とは相性が悪い。
「純粋な専門家」は、「正しいこと」しか「したくない」・「言いたくない」ので、役人と仕事をする際には自分を殺す必要があります。
私は、これこそが政府の諮問会議などで東大卒や旧帝大系の大先生が多く採用される理由だと思っています。日本の東大や旧帝大系の教授なんかの重職に就くには、学識だけでは無くて、政治にも長けていないとなかなかなれないからです。
特に東大卒の先生は同級生に官僚が多く、その生態にも理解が深いから忖度しやすいのではないかと。いくら●●●●●(D)先生が、感染症の知識が素晴らしくても、官僚の面子や発言のリスクコミュニケーションに一切斟酌しないような人柄では、絶対に呼ばないです。
あと、この記者会見もよかったです。事実への敬意があり、話のすり替え、東大話法がなく、ちゃんと議論ができました。議長って大事ですね。
―――2020/03/12 9:34付 ツイッターより彼は東大コンプレックスを持っているという陰口をネット界隈で見ますが、コンプレックスなどではなく、「東大」に代表される官僚の論理、御用学者の変節漢ぶりがダイキライなんですよ。
専門家に似た生き物に「オタク」があります。英語圏ではGeekは特に専門家と区別することはないようですが、日本では違うような気がします。オタクは知識の深さより、広さを珍重する傾向があるように思われます。
またオタクは実務とは全く関係がないので知識が足に付いていないことも多いです。だから中の人と直接話をする機会があると大興奮です。基地祭なんかで軍事オタクが中の人と会話したなんてスレッドはプチ祭りになります。微笑ましいですね。
逆説的に言えば、実際にその分野の仕事に就いて深い知識を持つ人間は、オタクでは無くただの、良い専門家です。
対立概念としての「素人」
対立概念として、「素人」とはなにか。
通常、人は何かの専門家です。
専業主婦は、家事の専門家であることが多いですし、経理の事務に就いている人は多くは経理の専門家です。このため、「非専門家」という存在は、(※削除)や「自宅警備員」くらいなのではないでしょうか。
もちろん、専門的とされている職に就いていたとしても、自分で判断するというプロセスが自動化されていれば、思考は腐ります。進歩する学問に対して、知識のアップデートをサボっていれば使い物にならなくなります。
医者の世界では、「専門医」というのは制度化されており、学会の出席・発表や論文の執筆などを点数化し、専門医としての研鑽を怠った場合は更新されないシステムになっています。
しかるに、今、コロナウィルス騒動でTVに出演している人たちはどうかというと、疫学者なら別に構いませんが、臨床医なら、まず「感染症専門医」すら持っていない人…。よく「専門家」ヅラしてTVや国会の参考人に出られますね。
与党の議員は、参考人に対して冒頭でまず、「あなたは専門家なんですか?」とやればよかったのに。
自分の知らないことに専門家ぶるのは、すでに、「すべての専門家の資格」を喪失したといって良いでしょう。
医者クラスタは仲の良い村などではありません。普段から罵倒が行き交う修羅の世界です。そんな百鬼夜行が、息を揃えることなどめったにないのですが、彼に対しての非難だけは一致団結しています。
また専門家の罠ですが、専門家は専門家ゆえに知識がタコツボ化しがちです。
分子ウィルス学者に現実的な社会での感染対策について聞くのは大きな誤りです。
肝炎ウィルスの専門家と呼吸器ウィルスの専門家は、ウィルスのゲノムや細胞への感染メカニズムについて共通の知識を基盤にして会話することは可能でしょうが、伝播様式に関してはほとんど不可能だと思います。
もちろん、誠実で賢い専門家であれば「それについては私の専門外です。」でぴしゃりとシャットダウンすれば済む話ですが、海千山千のマスゴミ記者にかかっては、うかうかと言質を取られたり、切り貼りされるネタを提供してしまう愚行を犯してしまうのです。
専門家と素人の区別は容易
私がネットのフレーム(Flame)をしたり見たりするのはnetnewsの時代からすればもう30年近くになりますが、実名・所属明記のnetnews、固定ハンドルのパソコン通信、匿名のインターネットと場所を変えても、素人さんと専門家の区別は容易です。
行動様式・思考のフレーム(Frame)が明らかだからです。
(※新宿会計士注: “flame” も “frame” もカタカナでは「フレーム」ですが、 “frame” は「枠組み」のことであり、 “flame” はおそらく「炎」のことでしょう。ということは、「炎上」の意味でしょうか?)
まず専門家は、だいたい潔いです。間違ったらすぐに撤回します。間違いだとわかったことに拘泥しても時間の無駄ですから。また相手の間違いも指摘することはあっても相手が認めたら、それで終わりにもします。
頑なに間違いを認めなかったり、ダンマリを続けたりする場合は、「ああ、この人は社会で何らかの専門的な職業に就いていないんだな」、と感じます。
また自分の専門外の話題でも、論旨展開を見れば、この人は何らかの専門家であり、同じ方法論を実に趣味的に豊かに使っているのだという深みを感じます。
私は投稿の関係上、医師であることは暴露しましたが、なんの専門医であるかはヒミツにさせていただいています。しかし同業者には、ロジックの組み立てや使う用語などでバレバレなのです。専門家同士というのはそういうものです。
専門家同士しかお断りというコミュニティはあります。学会がそうですし、医者しか入れないm3.comというSNSもあります。
しかし、それが素晴らしいかというとまったくそうではない。
m3など読むに堪えないので、巡回すらしていません。リアルワールドでもクズ医者というのは見ますが、それが兵器レベルまで濃縮されていました。
一方で、このブログは、ほどよく他分野の専門家と、そうでもない人たちが良識を持って交わっていると感じます。
願わくば、
- 素人さんは専門家がどうしてそういう風に考えるのか、思考停止せず、勉強したり聞いてみましょう。
- 専門家は素人さんを専門知識で殴るような真似はせずに親切にしましょう
という紳士的な不文律ルールが守られんことを。<了>
読後感
…。
いかがでしょうか。
やはり普段、当ウェブサイトをひとりで運営しているので、たまに違う方に執筆していただくと、なかなか新鮮です。そして、かなり修正を掛けさせていただきましたが、それでも普段の「りょうちん」節が炸裂していますね(笑)
なお、実名の箇所につきましては、伏字にしていますが、本気で調べれば誰のことを言っているのか何となくわかると思います。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
個人的には「専門家」の分類、非常に参考になりました。
というよりも、
- 専門家は間違いをすぐに認めて撤回する潔さを持っている
- 社会で何らかの専門的な仕事に就いていない人は、自分が間違った時でも、頑なに間違いを認めなかったり、ダンマリを続けたりする
- 専門家は自分の専門外の話題でも論旨展開を見れば「この人は何らかの専門家だ」と感じることができる
の指摘には、全面的に同意せざるを得ません。
その人が何らかの分野の専門家であるかどうか(あるいはその人がその分野の専門家に相応しいかどうか)は、「知識を持っているかどうか」ではなく、その人の「論じ方」、「考え方」、「仕事の進め方」などで判断できるからです。
極端な話、専門知識をたくさん知っていたとしても、それらを応用するすべを知らない人は、「専門家」とはいえません(「受験秀才」などはその典型例でしょう)。
個人的には、超一流高校、超一流大学を卒業した人、(旧)司法試験や(旧)国家Ⅰ種試験、(旧)公認会計士第三次試験などに合格した人など、「受験秀才」の成れの果てを複数名存じ上げているのですが、彼らはたいてい、「知識は豊富であっても、実務専門家とは呼べない」のです。
もっとも、この点については現時点で当ウェブサイトに詳しい内容を書くことはできません。具体的なエピソードとともに詳しく書けるとしたら、あと何十年後かに自分自身が現役を引退し、それらの「受験秀才」さんが鬼籍に入り始めるタイミングで、私自身がまだ元気だったら、どこかの場で発表したいと思います。
View Comments (102)
りょうちん先生楽しい投稿ありがとうございます
私は何の専門家なのかなぁ~?と考えてしまいましたw
(ここのところ週末は自宅警備に専念してるから、もしや私は❗)
専門家センセイのお話はなかなかパンピーには理解しづらいところがあり、サルでも解る様にと出ばって来られてるのでしょう
解説に専念していただけるのであれば大変結構な事なんですけど
そうでない方、多いですねぇ~
おさ様
>解説に専念していただけるのであれば大変結構な事なんですけど
そうでない方、多いですねぇ~
切実に感じますね。コ難しいことではなく庶民が知りたいことさえも解るように知らせてくれない新聞記事が多いことも事実です。
小学校で報道の大原則は5W1Hだと教わりますが、最近の新聞記事はその原則を無視して(まさか最近の小学校では教えないから新聞記者が知らないなんてことはないと信じますが)なんとなく漢字とひらがな、カタカナだけを並べてあるだけの記事が多く、日本語として意味の伝わらないものさえ沢山あります。
私は頭が悪く、しかも頭の回転が遅いため一を聞いて十を知ることはできませんが、それでもン十年日本人をやっているので読んで解るように書いてくれれば何度も読み直せば正確な日本語なら記事の意味をくみ取ることができます。
それにもかかわらず、何度読んでも何を言いたいのか全く解らない記事が結構あり、推測をしないと結論に達しないものが多く感じるこの頃です。
また、新聞記事にはあまり見かけませんが、日本語があるのに解りにくいカタカナ用語に置き換えてケムに巻くような、例えば「エビデンス」などというように私のようなボンクラは????と言う状態でケムに巻かれるような言葉ではなく日本語で「根拠」などと書いてくれればいちいち検索しなくても見ただけで解るのですけど、それでは真意が伝わらないのでしょうかね、どうしても日本語では表現できないなら原語で書いてほしいものです、それなら辞書なり、ネットなどで本当の意味を調べますが。
そんなこと空気を読んで考えろと言われればそれまでですが、そうすると読む人ごとに違った内容になる可能性があり、報道としてはいかがなものでしようか。
文字数の制約はあるでしょうけど給料をもらう生活をしたことがある者であれば誰でも読めば内容が正確にわかる程度に書いてもらえないものかなと嘆く次第です。
専門家の解説は基礎知識がないものには解らなくてもそれはそれで仕方がないでしょう。でも、新聞記事くらいは日本語が読め、普通の生活をしている者なら誰でも記事で訴えたいことが伝わる世にしてほしいものですが、無理な要求でしょうかね。
もっとも、紙の新聞は本当のことは報じないのでお金を出して買う価値を感じないので30年以上買ったことがなく、同様の理由でテレビのニュースやニュース解説も30年ほど見たことがありません。現状は無料のネットニュースと有料で配信されるネット情報から世の情勢を知るようにしているので、新聞と称するネットニュースだけでは読んでも解らないのは仕方がないのかもしれませんが。
きちんと知りたいなら紙の新聞を読めと言われればそれまでですが、紙の新聞なら日本人が読めば誰でも解るように書いてあるのでしょうかね。その前に報道しない自由を行使せず、アンディーチャン氏のように誰でも読んだら全ての事実が誰でも解るように書いて欲しいものですが。
その点、新宿会計士様がこのサイトで度々引用される鈴置氏の文章は専門的な国際政治学の議論なのに、一回サラッと読むだけで内容が完璧に理解でき実に解りやすく、非常にありがたい情報で、このような立派な情報が無料で読めるなどと言うことは老骨にむち打ってでもインターネットを使えるようにしておいて良かったと思います。
惚け老人様
「日本語があるのに解りにくいカタカナ用語に置き換えて」
全く同感です。
また、適切な日本語が定まってない言葉も、できるだけ、日本語にしてほしいと思います。
ここで言えば、「クラスター」、
適当な熟語はないのでしょうが、熟語にしてほしいと思います。
集団、領域、
いろいろあるでしょうが、だんだん、どれかに収斂していく。
自然に選択されたものが日本人の言語感覚に合うものカト。
明治の先人の苦労に脱帽します。
成功できなかった新薬開発経験者 様
「クラスター」は感染症の集団とも単語がかぶるので厄介ですよね。
同じテーマを扱う集団という意味のクラスターを熟語に置き換えるなら、「界隈」というネットスラングが近いでしょうか。本来の意味でも「付近・近辺」を表す単語ですので、学術的な意味でのクラスタの和訳としても、悪くないんじゃないかと思います。
台湾では「群聚」の文字を当てているようです。ただし二文字目の表記が中央通訊社WWWサイトで目に触れているとおりに表示できるかは、おそらくご使用のブラウザやフォント設定、OSで違って来るようです。自分の目には「取の下に人人」だったり(台湾サイトの場合)「取の下に衆の下半身」だったりしています。造形が違っている以上意味の差があるはずですが、漢籍から遠ざかって久しい日本人の平均的教養力では「群衆」としか書けないように思います。うまくない。群れているのは間違いないのですが、群れの構成(要素|員)と、群れて固まっている様子を区別できる(見間違えない)必要があります。
続投すみません。群れて固まっている様子もしく群れを指して「群圏」「群域」「群界」ではどうでしょうか。並みいる諸先生がたを差し置いて浅学の極み恐縮です。自分数学分からなかったんですよ、圏論。
「エビデンス」というのは証拠とか証明とか根拠という意味ですけど,お医者さん達がこの言葉を使うときは,きちんとした統計上の検定の結果によって信頼できると証明されたこと,というようなニュアンスで使うことが多いようで,「根拠」というのと微妙に違う印象を受けます。「クラスター」も元来は統計学の用語です。でも,一種の業界用語のような面もあるので,一般の人達を相手す話すときは,かみ砕いて話す必要がありますね。ついつい,ふだん論文を書いているような調子で,一般向け記事を書いてしまう,というところでしょうか。
惚け老人様
ご意見は痛いほどよく理解ります。ただ言い訳を言うならば、「エビデンス」の様な業界内で共通認識があるカタカナ用語は使い勝手が良い面もあるのです。当該分野での先進国で議論や定義づけられた専門用語を無理に日本語で表現してしまうと、微妙に認識や定義を共有できず、論者間で議論がずれたり、そのズレを論理の穴として突かれたりすることもあるかと思います。
そのため他部門や他業種の方等、認識を共有できない方と会議をする場合には、議論の前に用語説明や用語定義を含めた事前資料を配布することもあります。
但し、これらの専門的な外来語を自らの権威付けや議論の門前払いの意図で使用している(似非)専門家の人々が多いのも事実だと思わます。意識的に煙に巻く為に使っている・無意識に全員が理解していると使っている・深い議論のためにやむを得ず使っている、様々なケースがあると思われます。
メディアやネット掲示板などでも、視聴者・参加者ともに種々雑多で、語句定義や認識が共有できない場として、ある程度の共通認識が持てる語句の選択は難しいかと考えますが、そのへんは個々のケースで判断頂くしか無いかなと思っています。
こんとん様
解説ありがとうございます。専門分野であればそこで使われる言葉を正確に知らない方が問題なわけで、カタカナあるいは原語がそのまま使われても何ら問題はないと思います。ですからりょうちん先生がご自分の投稿の中で使われるのは極めて普通の使い方ではないでしょうか。しかし、正直な話、りょうちん先生がこの投稿の中で使われているカタカナ用語は私には意味がわからないものが多く、全てについて調べる時間もとれないので、残念ながらりょうちん先生の力作も私には完全には理解できませんでしたが。それは知識レベルの差があるこちらに問題があるわけで、仕方がないと思います。
問題は一般人へ説明するための文章あるいは新聞とか、不特定の人が集まる会議でやたら滅多日本語を単純にカタカナに置き換えるから、解る人には解るが解らない人には解らないので意思疎通ができなくて困ると言う事態が起きているわけです。
ある学者が土壌と言う言葉を使って農家の人に講演会をしたところ終わってから質問があり「ドジョウ」と言われていますが「胡麻泥鰌」でしょうか「泥泥鰌」でしょうかと質問があったそうです。結局話し手の意思は全く聞き手には全く理解されていなかった訳です。これは日本語をカタカナに置き換えた例とは異なりますが、最初に「土壌すなわち土の性質のことについてお話します」と言っておけば何の問題もなく、全ての聴衆に講演内容が理解されたであろうと言う例があったそうです。このようにせっかく苦労して講演した内容が完全に無駄になっていたと言うことがあったと言う事例が紹介されていたことがありました。
カタカナに置き換えてあってもネットで調べられるのであれば調べれば良いわけですが必ずしも適切な日本語がヒットするとは限りませんから、その場合は書き手の意思と読み手の理解にずれが生じ、意思疎通が正確に行えない可能性もある訳です。
極端な例ですが町を歩いていたらナイーブという名前の喫茶店がありました。どういう意味で付けたのか解りませんが、ナイーブにはウブ(純粋無垢という良い意味ではなく、物知らずと言うような意味のようですが)と、馬鹿という意味があるようです。店の経営者はまさか日本語で馬鹿と書くのも問題だからナイーブと書いたとも思えませんが、何を訴えたかったのでしょうね。格好が良いから内容はわからないけど使っているということみたいに感じますが、店主が馬鹿という意味を知ったらどういう顔をするのでしょうね。
シャノワールと言う喫茶店がありますが、どういうつもりで使っているのでしょうね。フランス語に「シャ・ヌワール」、日本語なら黒猫という意味ですが、解って使っているのでしょうかね。意味は知らないが、カタカナにすれば格好がつくと言うつもりで使っているような気がするのですが。あるいは私の不勉強でほかに適当な日本語訳があるのかもしれませんが。
ほかでもフランス語を使いたがる傾向があり「シェモア」という店名のレストランがありました。多分「シェ・ムワ」すなわち「自分の家」と言うつもりで使っていたのかなと感じたこともあります。
このように単に格好だけで日本語をカタカナに置き換えている人もかなりいるように感じますが、店の名前程度ならどうでも良いですが、それ以外では読み手としては非常に意味がとりにくいことも多々あります。
しかし、本日見たネットニュースに下記のような記載がありました。括弧内も記事作成者が書いたものです。
「中高年の会社員は、今の会社で必要とされ続けるためにも、また転職という可能性のためにも、そして将来「老害」と呼ばれないためにも、「外に出ても通用する力」を身につけるしかないのです。
普遍的なコンピテンシー(成果につながる行動)を獲得すること。30代であれば、目標が設定できて、計画立案ができて、進捗管理ができるようになること。そういう汎用的な力があれば、仕事が変わっても会社が変わっても、生きていけます。もっといえば、会社に頼らなくても生きていけるようになります。」
コンピテンシーと言う語は知りませんでしたが括弧内に説明されているのでこの場合は何の違和感も感じません。ちなみにネットで調べてみましたが「コンピテンシーとは、高業績者に共通してみられる行動特性のことで『ある職務や役割において優秀な成果を発揮する行動特性』などと定義されています。 何がその人を「仕事のできる社員」にしているのかを明らかにするものです。 社員全体の行動の質を上げていこうというわけです」記事に書かれていました。
この説明では書き手が括弧内で説明してくれた意味とは似て非なる意味のようで書き手の意思をつかみにくくなっています。しかし、括弧内に解説があれば完全に書き手の意思をつかむことができ、それ以後は少なくとも同じ記事内ではいくら使おうと書き手と読み手の間で意思の齟齬が起こることはないでしょう。
また、「本日のアジェンダはこれこれです」などという言葉も盛んにあちこちで使われるようですが日本語で「本日の議題はこれこれです」ではニュアンスが違うのでしょうかね。もし違うなら前述のコンピテンシーのように括弧内に説明をしてもらえるか、冒頭に説明してもらえれば誰にでも解るので意思の齟齬が起きる心配はないと思います。
要するに日本語があるのにそれをやたら滅多カタカナに置き換えるだけのことをしておき、知らないやつが不勉強だ、と言う使い方をされると読み手は書き手の意思と違った受け取り方をする可能性があるので、結果として正確な意思疎通ができないという不利な結果になると思いますし、例に挙げたように本当に言葉の意味がわかって使っているのかなと思う例もも多々あります。
先日はエンビロンメントと書いている人がいたので、エンビロンメントとは辞書を調べると環境という意味のようだが、その理解でよろしいかと質問しましたが回答はありませんでした。果たしてそれで正しい理解かそうでないか解らずじまいで、残念でしたが。
私が所属していた業界ではコンデンサやコイルの性能に「Q」と言う記号を使い、その数値で品質の善し悪しを識別します。これなど部外者には全く解らないかもしれませんが、その業界では全ての人が解るので何も問題がありません。ちなみにこのQは適当な日本語がなく、全てQと言う用語だけが通用しています。正確に日本語で書くなら「コンデンサあるいはコイルに入力したエネルギーと取り出されたエネルギーの割合を数字で示したもの」とでも言えばよろしいかもしれませんが、そんなまどろっこしいことを言っていてはこの忙しい世の中、なかなかうまく仕事が回りません。新しく事務系で入ってこられた方は解りませんが、やがて慣れてしまい何の違和感もなく使っています。
更新ありがとうございます。
専門家の定義が分かり易いです。
「過ちて改めざる、これを過ちという」の格言がありますが、出来ない事には「出来ない」と、分からない事には「分からない」と正直になる事が出来ているかが専門分野に真摯に向き合っているか否かの境目なのかな?とも。
(1), (2), (3)の専門家は別の視点での分類も可能かと思います。
(1') 専門分野に関して優れた業績を持ち,その周辺分野だけでなく,雑学も含めて拾い見識・教養を持ち,緊急事態の場合でも全体を見渡して適切な指示ができる人。主要大学の教員を見回して,こういう人はその中で数パーセント未満と断言できます。
(2') 専門分野に関して優れた業績を持ち,教養もあるが,時に,重箱の隅をつつくような議論を始めてしまう人。(1')より多いです。
(3') 普通に研究して論文を書いているが,ちょっとサラリーマン化していて,重要な仕事を任せるのは心配な人。これが多数派だと思います。
(4') 学会から飛び出して,別の活動に力を入れている人。少数派ですが,マスコミに登場するのはこういう人が多いかも。能力は個人毎に異なるので,一概には何とも言えません。
お医者さんとか,医学部の先生方も分類したい気はしますが,角が立つのでやめておきます。ただ,個人的に思うことは,その先生が何の専門か,より,その先生の診断能力・判断能力職・分析能力が高いか否かのほうが大切なようで,ちょっとレベルの低い専門の科の医師の診断より,総合的に高い能力を持った別の科の先生の意見(診断)のほうが信頼できる場合も少なくないように感じます。最近,WEBでの医療情報が充実していて,医学系の専門論文も読める環境下にあると,医師免許を持っていない者でも,ある程度の判断はできるようになっているので。
政府の諮問会議などで東大卒や旧帝大系の大先生が多く採用される理由。どちらかというと,東大卒の先生は同級生に官僚が多く、官僚の側がその先生の性格をよく知っているからだと思います。早慶も多いですよ。そもそも,過去に何かの伝手がない人に委員を依頼するのは難しいです。
自称専門家をのさばらせるのはいつもマスメディアです。
ここで、英国国際開発省がとりまとめた「火山災害時の情報伝達」という火山学者・防災担当者・マスコミそれぞれに対するリスクコミュニケーションのマニュアルを紹介します(邦訳は防災科学技術研究所による)。
火山災害と疫病の違いはありますが、不確実性が高く、一般市民のリテラシーが低いリスクに関してどう情報伝達するかという意味では非常に参考になります。
下記はマニュアルの中から、マスコミがやってはいけない「悪い実践例」を抜粋したものです。
悪い実践例
● マスコミに対して発言する立場にない観測班のメンバーにつきまとって困らせてはいけません。
● 火山学界における意見の不一致を積極的に探し求めたり、不仲を助長したりしてはいけません。
● “オフレコ”の発言や見解を引き出そうと仕向けては絶対いけません。
● 観測班のメンバーから出された情報を、故意に不正確に解釈したり、変更したり、脚色したりしては絶対いけません。
● 観測班に属さず、異端的な考えを持つ火山学者の見解を助長させてはいけません。
…いかがでしょうか。
今回のコロナ騒ぎでも、残念ながらマスメディアは「悪い実践例」をそのままなぞっているようです。
【火山災害時の情報伝達】(出典・邦訳:防災科学技術研究所)
http://dil-opac.bosai.go.jp/publication/pdf/caribbean.pdf
補足です。
マニュアル中に「観測班」とあるのは、噴火時に現地で観測を行って現状と今後の推移に関する科学的見解を防災担当者に伝える火山学者のチームのことです。
要は危機管理における公式な専門家チームのことで、日本のコロナウイルス対策においては「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」と読み替えれば良いと思います。
資料の翻訳元は2008年のイギリスですか。
どこでもマスゴミはマスゴミなのか、我が国だけがマスゴミに甘いのか
それも問題ではありますね
匿名様
これは私の仮説ですが、どこの国のマスメディアも主要な読者(視聴者)層が気に入るような報道内容にバイアスがかかるのだと思います。
日本のマスメディア場合は戦争を体験せずに理論上の反戦教育を濃厚に受けてきた団塊の世代が顧客のボリューム層なので、この体たらくなのだと思います。
とは言え戦争を経験していないことに関して言えば、その下の世代の方が当然他人事感が強いと思いますので、団塊の世代が寿命を迎えてマスメディアがソーシャルメディアに駆逐された後に、その反動で逆方向に(国家主義・全体主義に)世論が振れるリスクは意識しておく必要があると思います。
マスメディアは一対多なのでおかしな主張をしている一だけを叩けば良いのですが、ソーシャルメディアは多対多なので一度世論が一方向に傾くと修正が効かない恐れがあります。
新宿会計士さんが望むような、社会問題について「自ら考える」人達のためのプラットフォームが主流となる言論空間が形成できれば良いのですが、私は若干悲観的です。
だいごろうさま
>今回のコロナ騒ぎでも、残念ながらマスメディアは「悪い実践例」をそのままなぞっているようです
署名記事もちかごろは増えて来ました。顔写真が記事末尾に掲載されていることもあります。当方は「報道記者真実スコア」のようなものをテキストマイニングの手法を活用した「いわゆるはやりのAIプログラム」にて算出できるように開発作業に着手しました。記事のどこが間違っているかをより効率的(今のAIはスループット能力勝負の時代です)に指摘し、記者たちの文筆力のくせから何をどう考えているか=思考パタンを解明し、プログラムに転写することを目標としています。何に役立つのか。そんな疑似ジャーナリズムプログラムが武器にも防御装置にもなるのは自明と思います。スコアの低い報道記者にはそうそうに筆を折っていただくのが順当となりやしまいか。
はにわファクトリー様
AIの情報収集とディープラーニングの活用と応用は、現在非常に興味深い分野ですよね。
プログラミングの方向性やさじ加減に高度なスキルと眼力が必要な気はしますが、
汎用的なスコアリングが可能になれば、人力で個でやっている作業が一瞬で不要になるきはします。
是非、自称ジャーナリストだけではなく、自称政治家の方々にも適用して頂きたいものです。
こんとん様
横から失礼します。
>プログラミングの方向性やさじ加減に高度なスキルと眼力が必要な気はしますが
そうでもないですよ。
はにわファクトリー様のコメントを勝手な解釈で申し訳ありませんがディープラーニングの一般構成なぞ簡単なものです。
また、ディープラーニング設定(モデル登録)もクラウドを視点に入れればかなり標準化しています。
サンプルモデルで農家を経営するおっちゃんがキュウリの等級選別に利用している例がありますが、そこそこの性能です。
上記構成ではWEBカメラ、tensoreflow(検知処理)キュウリの有無を調べる画像検索(OpenCV等での画像処理)、ニューラルネットでのクラウド上のtensorflow(認識処理)での等級確立の判定とベルトコンベア制御データ送信でキュウリの等級毎の段ボールへの降下です。
ここで重要なのはクラウド上のtensorflowでの特徴点画像の登録で7000枚を用意したそうです。
登録言語はPythonで登録に8分かかったことが記載されてます。
個人でもある程度学べば構築できるものです。
では何故企業は多くの人材・資金を掛けて開発するのかというと実行性能を確保するためです。良い例えではないです人がゲートに入って検知し犯罪者と認識した時点でゲートを出て何処に行ったか分からないでは使えないわけですから。
だいごろうさま
>スコアリングするにはやはり評価基準を外部から与えてやる必要があるものと理解しました
本質を衝くご発言です。逸脱著しくなりますのでざっくり言いますと、情報に意味をつけているのは人間の側です。確か簡潔にしてすばらしい説明があったはずなのですが今思い出せません。あひるぴょこぴょこだったかな。真実スコアの物差しや目盛りは人間が決めるしかありません。倫理性とか正確性とかそうゆう問題です。
はにわファクトリー様
返信ありがとうございます。
AIについてはド素人ですが、スコアリングするなら教師データが必要になるのでは無いでしょうか。
例えば最近話題になった手塚治虫AIにおける手塚治虫作品のような。
ニュース記事のスコアリングに使用する教師データをどう選ぶかについてはポリシーメーカーの恣意が多分に入るので、偏向リスクは残ると思います。
教師なし学習についても三分ほどググってみましたが、要はデータのクラスタ化をするということらしいので、スコアリングするにはやはり評価基準を外部から与えてやる必要があるものと理解しました。
仮にWebニュースへの読者の反応から学習してスコアリングに利用するとしても、現在のヤフコメやツイッターにおける右と左の罵り合いを見るに明るい未来は想像しにくいです。
奇しくも手塚先生の描いた火の鳥未来編のようなオチになる可能性すらありそうです。
だいごろうさま。コメント挿入箇所を間違えました。
はにわファクトリー様
返信を拝読しました。
現代科学技術の先端領域である機械学習の行き着く先に倫理の壁が立ちはだかっているというのも中々示唆に富んでいますね。
倫理や道徳については原始的な宗教における「お天道さまが見ているぞ」式の素朴な教義が一番正解に近いのかもしれません。
どの宗教も時が下ると権威主義的な性格を帯びてしまうので。
三大宗教の経典を教師なし学習に食わせたら、原始宗教のエッセンスだけが残って意外と良い線行ったりして。
英文ジャーナリズムの世界においては、パクリ記事・捏造記事を即時検出するための「オンラインサービス」が機能しているそうです。編集部が使っています。有料らしいです。おなじことが日本語ジャーナリズムの世界で実践されているのかは当方は分かりません。
少々専門的な話をします。テキスト情報はコンピュータにかかりやすい。もともとコンピュータとは数字と文字を扱うために誕生しました。今はインターネットが汲めども尽きない情報源になっています。スクレーピング手法と言って、特定な情報を関連性のあるものを含めて自動収集させる、そんなプログラムはちょっと気の利いた大学生だって今や簡単に実践できます。高校生だってできるでしょう。ググるような検索サイトはその大元締めのようなもの。新たなプログラムを作ってググる検索機能を利活用できるからです。
静止画を検索する技術が確立されたのも人類文明の画期を刻みました。機械学習にはさまざまなことができますが、シャッターを切ればいくらだって手に入る静止画を「いわゆるはやりのAI」が挑戦対象に選んだのは自然でした。そして成功しました。写真同士を見比べて似ている相手を見つけ出す、そこに映っているもので注目に値する矩形領域を特定する。カメラ製品ではとっくに実現されていた機能ですが、コンピュータやネットワークそのものにその機能が移入されて、それもまた別な画期になりました。
それこれ考えますとただいま眼前で展開している新しい状況はすべて次段階への準備あるいは覚醒を促す神の采配のように当方には思えてなりません。
クルーズ船で感染者となり治療後退院して再び陽性反応が出ています。予防薬や治療薬があるインフルエンザとは危険度が全く異なるウィルス。
未だにインフルエンザと大差ないと間違った情報を流してる自称専門家は自分達が多くの国民の命を危険に晒してると自覚すべきだ。
そもそも、この未知のウイルスに対する専門家などいない。
匿名様 同意いたします。
>そもそも、この未知のウイルスに対する専門家などいない。
だいぶ落ち着きましたが、私のような一般人の、このウイルスに対する不安感は「誰にも何もできない無力感」です。この不安感をより追い詰めたのは、自称専門家の根拠のない専門意見です。素人目にも根拠とする情報がないなかでの無責任な発言と見え、チャンネルを変えても変えても、同様な内容が繰り返され、ストレス以外の何物でもありませんでした。
せめて、専門家を名乗られるのであれば、このウイルスにではない従来の知見であることを前提の上で発言していただきたかったと存じます。
そして、同時に彼らの発言で番組を作っていったメディアの罪深さです。
他人の不幸に便乗して利を得ようとするのは、マスクの転売だけではありません。報道の自由のみで、その責任を一切とらないメディアのありかたにもメスを入れる必要があります。
平時ならともかく、有事の際は特にです。
ある意味では専門家であればあるほど、最初期に断定は出来ないので発言を控え、マスコミなどはどうでもいい専門家などテレビ露出を好む人達などに発言の場を与えていたのだと思います
ネット上だけでもクルーズ船の辺りには新型コロナの論文などから解説して下さる医師なども現れており、そこは素人といえどもネット社会に生きる現代人のサバイバル術として見抜ける目が必要になっていると思います。
そして、これはインフルエンザなどに特効薬があると思い込み、ワクチンでの集団防疫効果があると信じ込んでいた一般人の知ろうとしない日常にも批判を向けるべきかと思います。殊に豚インフルの時に製薬業界と軍との繋がりやワクチンの副作用は広く知られていたのですから。
年寄りの風邪は肺炎に繋がるというのは新型コロナに限りません。『普段から気ぃ抜いてんじゃねぇよ』というのがこのコロナ騒動での本音です。子供の溶連菌で敗血症になって亡くなることだって普通にあります
マスコミへの非難はもっともだと思いますが、こうしたサイトに集まる以上は、それなりの正しい判断を様々な情報から選び取れる方と見受けられます。新型ウイルスの専門家はいなくとも、このウイルスを研究できたり、臨床で肺炎などを扱う方々の推論や分析は有益です。そこまで否定されるのは不安が増すだけな気が致します
閑人様 毒(マスメディア)も使い方(現状への注意喚起)によっては薬(現状認識、問題点の確認)という理解でよろしいでしょうか。
でも、そこまで、心を広くしてしまうと、この武漢肺炎自体が神の啓示ということになりません(笑)?
心配性のお姉さま
神の啓示でなくても、歴史はあるべき姿に向かっているのかもと思う今日この頃です。
どこかの地域が経済崩壊する前に世界から隔離され、新型ウリスト教ウイルスにより民族ごと消え去る可能性さえ見えてきたのですから。
心配性のおばさま様
分かりにくい文章でしたか、すみません
専門家は話したいように話させてくれないのでマスコミには出ない傾向があるということです
そして、今回の件でネットには「新型コロナの専門家」ではないものの感染症や肺炎などの臨床を経験している方々が有益な情報をその時点で出来うる限り発信していました
「インフルエンザと大差ない」というその大差なさを分かろうとすれば、匿名さんみたいな非難にはならないかと思います。
これも、、、分かりにくいか
再感染の噂。
クルーズ船の方々に注目しておりました。再感染というか再陽性とのことですが、クルーズ船では無症状だったのか、重症者だったのかなども含めて発信していただけると参考になります
インフルと危険度が異なるという意味では、噂にあるようにHIVウイルスの性質もあり免疫系が破壊されるということであるならば、クルーズ船での無症状感染者も再感染や再発症するはずです。
匿名様は誤解されていますが、インフルの特効薬も一部では効果がないとされたり、ワクチンでも感染はしております。そういう意味ではそれこそ一般人は「特効薬」や「ワクチン」の存在に「安心」しているだけで、安全性においてはこの新型コロナと大した差はないかと思います。その意味ではインフル並みと言ってもいいかと愚考しております。ただ、匿名様はそれを否定するだけの「インフルとは異なる危険性」をご存知なようですので、ご教示いただけると幸いです。
尚、中国における再感染の事例に関しては
①習近平の終息の言葉を装う為に治ってないまま退院させて再悪化
②PCRの精度が悪い為に陽性のまま退院させて再悪化
③肺炎治療で大量の抗生剤を使った為のダメージで他の感染症に罹る
④食糧などがない為に体力低下で抗体が働き切れず再発
⑤再感染ではなく再流行
などの可能性があると思われるので様子見をしております
匿名様、および、皆様
「予防薬や治療薬があるインフルエンザとは危険度が全く異なるウィルス」
「誰も武漢ウィルス(敢えてこう呼びます)に関する専門家はいない」
もっともです。
でも、冷静に。
心配し始めたらきりがないのです。
エボラ並みの致死性でインフルエンザ並の伝搬力なら・・・。
でも、考えてみてください。
皆さん、素晴らしい免疫系をもって生まれてきたのです。
赤ちゃんにとって、すべての感染症は新型です。
昔から、新生児死亡率は高いものでした。
でも、栄養状態が良くなって、公衆衛生が向上して、死亡率は低下を続けたのです。
皆さんは、医薬品があるおかげで今を生きているのではありません。
皆さん、めいめいが持つ免疫系で感染症をしのぎ、今を生きているのです。
自分の免疫系を信じて、
あとは、ケセラセラ、なるようにしかなりません。
成功できなかった新薬開発経験者 様へ
赤ちゃんの免疫系はお母さんから受け継いだものですよ。
免疫について勉強してからおいでください。
連投、失礼。
「再感染というか再陽性」
これは、心配をあおるために使われていると思います。
風邪は、何度もひくし、インフルエンザも何度もかかります。
ワクチンを接種すれば一生オーケー、なんて例外。
例外だから、開発され、
いつの間にか、一度かかれば二度とかからないが常識になる。
そんなことはありません。
水疱瘡、子供の時にかかり、大体、1週間以内に治ります。
でも、ウィルスは体から駆除されたわけではありません。
中年以降、体内に潜んでいたウィルスが再活性化し、
帯状疱疹を引き起こすことがあります。
私自身、帯状疱疹にかかった時、ぞっとしました。
潜んでいた場所が脳神経で、痴呆症になったとしたら…。
まあ、帯状疱疹で済んだだけでしたが。
周りには、生死にかかわる病原体、水虫菌を含め、いっぱいいます。
それらから、私たちの免疫系が、私たちを守っているのです。
マスコミなどがまき散らす、煽りに過度に乗ってはいけません。
名前を忘れて、失礼しました
「亡国」の専門家定義
その問題に対して、背景となる学識を有するも「反日」というドグマに固執した妄説をばら撒きつつ、文献を読んだ理解したりして、「反日」の毒魔により論ずることはできる
亡国の専門家は間違いをすぐに認めて取り繕う往生際の悪さを持っている
また、頑なに間違いを認めなかったり、ダンマリを続けたりする場合もある
新宿会計士さま
脱字でしょうか? 「・・・文献を読んだ(→だり)理解したりして・・・」
(2)その問題に対して、背景となる学識を有するが微妙に専攻分野としてはズれるが、少なくとも文献を読んだ理解したりして、論ずることはできる
そうですね。脱字です。私の文責です。
脳内補完で済ませられる=誤解を生じさせない程度の誤字脱字は、スルーでかまわないのではと思います。
りょうちん様。大変楽しく読ませて頂きました。
まず冒頭で
>「え?ここで引用が『Wikipedia』なの?」
を意図的に挿入されるあたりで、もうこの文章は理解ってる人が理解りたい人向けに書いた文章であるというのが想像できて惹き込まれましたw
論旨も明確で、区分や失敗に対する対応についても非常に納得できました。
本来自分の学説を構築する人にとって重要なのは、自説そのものではなく、それを構築する自身の考え方の背骨(のようなもの?)なのですよね。なので些事に修正点があればそれを取り入れ、大きく修正点があれば新たなな理論構築に向かう度量と柔軟性を持ち得ていると思います。
ただ、私個人の考え方ですが、専門家(スペシャリスト)の対義語は素人ではなくゼネラリストであるべきであり、諮問会議などでは本来、スペシャリストの尖った意見の角を丸めながら全体を纏める(専門家以上の)優秀なゼネラリストが全方位を俯瞰しながら集約スべきであると考えています。
(このあたりは企業でも、各部門の現場担当者が自己担当の意見を上げて、(優秀な)管理職が意見を丸めながら方針決定するのとにていますね)
問題はスペシャリストに明確な定義が無い以上にゼネラリストは更にぼんやりしてしまうことですね。おまけに、薄ぼんやりした定義と権威で派閥や人事力学で就いた(自称)ゼネラリストが、スペシャリスト意見を左右したり否定してしまう現状が多すぎることだと思います。
私感ですが、似非スペシャリストは素人より有害だが、自称ゼネラリストは更に有害、といったところかなと思います。
とことん様
>専門家(スペシャリスト)の対義語は素人ではなくゼネラリストであるべきであり・・・
とのことですが、専門家の対義語は、やはり素人でいいのではないでしょうか?何故なら、貴方の仰るゼネラリストも、「様々な分野のスペシャリストの意見調整・集約という専門分野」の専門家であるように思えるからです。そしてこの役目は素人ではなかなか務まりません。それなりの専門知識(スペシャリストよりは相対的に広く浅い)、見識(戦略眼と言い換えてもいいかも)、対人的な政治・外交能力などが必要です。
もっとも現実には、御説の通り、そのような専門性に欠けた「困ったゼネラリスト」が多い事も事実ですが。
こんとん様
「(優秀な)管理職」に、何度つぶされたことか。
恨み骨髄ではありますが、
「専門家」とは「専門馬鹿」でもあるわけで、うっかり乗せられて、
会社をつぶされてはかなわない。
こっちは、会社が潰れようが、やりたいようにやらせてほしい。
世の中、思うようにはいかないものです。
専門家の先生に出陣されるまでもなく、
>クルーズ船で感染者となり治療後退院して再び陽性反応が出ています。
PCR検査では100%確定結果が出るわけではなく、偽陰性・偽陽性で異なる結果が出ることはあると思います
>予防薬や治療薬があるインフルエンザとは危険度が全く異なるウィルス。
対症療法しか対応できないものは単なる風邪を含みいくらでもあると思いますが
>未だにインフルエンザと大差ないと間違った情報
大差があるというならば、どの部分が具体的にどう違うかをデータ付けて説明しては如何でしょう?
>そもそも、この未知のウイルスに対する専門家などいない。
武漢コロナの専門家は居なくても、感染症知識のある医者・ウィルス関連の研究者等々、自己の知識を未知のものに当てはめて理論構築できる人は充分すぎる専門家だと素人目には思いますけどね
そも、全てが断定口調で断じておられる匿名様は何の専門家なのでしょうか?w
ツリー先を間違えたようです。
↑は3つほど先の匿名様への返信です
こんとん 様
私も同感です。
この”匿名”の投稿者も、もう少しサイトを選んでコメントを出せば良かったのに
突っ込みどころ満載のガセコメントですね。多分この匿名氏はこのサイトの読者コメント
を読んだこともなく、でたらめにいろんなサイトにばら撒いているのでしょうね。
こんとんさま
>匿名様は何の専門家なのでしょうか
まったく同じコメントを投稿しようとして直前に思いとどまりましたひとりです。ご専門はどうか分かりませんが、ご職業に関しては容易に想像がつくとお考えのむきは、当サイトにお集まりの皆様においてはこんとんさまに限らないのではと。あるいは57歳編集委員同志かたでしょうか。
ワシもそう思う。ずいぶん昔のことだが、近所で普通の風邪をこじらせて亡くなった子供がいた。インフルでもない普通の風邪でもそんなことがあるけど、そこまで怖がらないよね。
りょうちん先生、新たな投稿ありがとうございます。
新宿会計士様、更新ありがとうございます。
いつも楽しみに拝読しています。
最近、皆さんが食傷気味と言われておりますが、
<素人さんは専門家がどうしてそういう風に考えるのか、思考停止せず、勉強したり聞いてみましょう。
と言うお言葉に甘えて質問します。
①ウイルス性の髄膜炎、脳炎について
②ADEについて
③子供の重症化について
①中国からも報告があったり、日本でも山梨県の20代の男性が脳脊髄液からウイルスが検出されたとあり、
けいれん、バビンスキー反射など急速に進む症状が怖いと思ってしまいます。
侵入経路は、またインフルエンザのようにアジア人(特に日本人)に多いのでしょうか
数年前ですが知り合いが、風邪で早退し、翌日連絡もなく出社しないので家に行ったら意識不明の状態で、
その後ウイルス性の脳炎で1週間で亡くなりました。
歯科治療抜歯をしていたそうです。
②医師が再感染した場合、重篤するとネットで発表していました。
インフルエンザワクチンでもありますが、その可能性は高いのでしょうか?
インフルエンザワクチンを打たない主義で、強制で打たれた年だけインフルエンザにかかり、
しかも、かなりしんどかった経験があります。
③最近、小児の感染がちらほら出てきました。
感染しても症状が出ない、軽症と言うのは本当に本当でしょうか。
そこが心配です。
質問コーナーではないのは承知しております。
失礼しました┏○ペコッ
ベビーヨーダ 様
私は感染症が専門ではありませんが、お答えできる範囲だけお伝えします。
①ウイルス性の髄膜炎、脳炎について
ウイルス性の髄膜炎はしばしば報告が上がってます。インフルエンザウイルスでも起きます。マスコミで報道されてないだけです。
髄膜炎は確かに怖い病気です。進行が早く、治療も長引きます。髄膜炎を特異的に治療する方法はありません。場合によっては死亡するか治っても障がいが残る事もあります。
コロナウイルスによる髄膜炎は私も報道で初めて知りましたが、よくよく考えれば十分起こり得る話です。アジア人だからかかりやすい、かどうかは現時点ではわかりません。
忘れないでいただきたいのは、ウイルスに感染した人のうち、髄膜炎にかかる人はとても少ない事、治療が長引いても最終的には軽快する人の方が多い事です。
逆説的ですが、こう考えてはどうでしょうか?
「髄膜炎にかかる人がそこそこ多かったらマスコミがさかんに報道し、恐怖を煽り立てるはず。とても多ければマスコミが取り上げなくても一般人によく知られてるはず。国内感染者が600人を超えてるのに髄膜炎の報道が1例しかないというのは、とても珍しいという事」
感染を100%防ぐ方法がないのと同様、髄膜炎を100%防ぐ方法もありませんので、今は普通に「栄養と休養で免疫力を高める」しかありません。
②ADE、再感染すると重篤化する、といった事について
この話、先月から時々出てきますが、日本で亡くなった患者さんからそれが発生したという報告は聞きません。可能性としてはゼロではありませんが、確率はとても低いのでしょう。
また、再感染した、という報道には「再燃(完治じゃなく落ち着いていただけ→再び悪化)」と「再感染(完治したけどまた感染した)」が混同されてるようです。どっちであっても100%重篤化する、といった根拠はありません。
心配にはなると思いますが、心配したところで何かできる訳でもありません。心配ばかりしてたら日常生活すらままなりませんので、確率の低い事はあまり気にしないように努め、自分にできるだけの対策、コロナの場合は「栄養と休養で免疫力を高める」事をするしかないでしょう。
インフルエンザワクチンの狙いは「重症化を減らす事」「集団免疫効果により流行の規模を小さくする事」であって、「確実にかからないようにする事」ではありません。打ってもかかる事はありますし、頭痛、悪寒、だるさなどの症状が軽くする効果は期待できません。でも肺炎や髄膜炎のような命に関わる状態になる人を「減らす」(「防ぐ」ではありません)効果は期待できます。
自分のためというよりは社会全体のため、の効果の方が大きそうです。打ったのに感染した人は打たれ損かもしれませんけど。
③ 感染しても症状が出ない、軽症と言うのは本当に本当でしょうか。
心配なのはわかりますが、「本当です」とは言えません。大人であれ子供であれ、こういうしかありません。
「感染した人の8割は症状が出ないか軽症です。2割の人は重症化する傾向にありますが、医療機関で適切な治療を受ければほとんどの人は治ります。感染した人のうち、2%くらいは亡くなるようですが、多くは高齢者か持病のある人です。しかしあなたは絶対に重症化しない、絶対に死ぬ事はない、という保証を与える事は誰にもできません」
ご自身やお子さんが感染しない、または感染しても軽症で済ませるにはやはり「栄養と休養で免疫力を高める」しかありません。後は運次第でしょう。
とある福岡市民さま
「痛快」コメントですね(皮肉に非ず)(笑)
私だったら、このように言われた方が、納得しやすいです。それにしても、科学的思考法を、一般大衆に分かってもらうのは、なかなかの難事です。
とある福岡市民様
わかりやすい解説ありがとうございますo(T□T)oウレシイ~
あれこれ心配するより、普段通りの予防対策を徹底して、
栄養と休養で免疫力を高めます。
免疫力と言えば、今日は農林水産省から卒業式等が中止になり、
花の需要が低下しているため、販売促進の動画を見ました。
じわじわと笑いが来て、最後は爆笑しました。
https://m.youtube.com/watch?v=Mlky1vJI0EY&feature=share
笑って日々過ごします。
ありがとうございました┏○ペコッ
ベビーヨーダさま
>今日は農林水産省から卒業式等が中止になり、
>花の需要が低下しているため、販売促進の動画を見ました
当方のfacebookにも情報回送があり自分は繰り返して見入ってしまいました。リアル新入公務員感がグッドです。この動画を撮るために面白がっている職場の先輩さんがたの顔の緩みを想像してしまいます。いつかアルゴリズム体操を背広姿で踊ってほしいです。九州農政局スタジャンあればなお良し。
りょうちん先生、今日も深く考えさせられる論考をありがとうございます。
先生の書かれる狭義の専門家なら、私は(2)と(b)の両方に当たりそうです。しかし(2)や(b)であっても、ワイドショーに出る嘘つき医師や偽医師のようにはなりたくないものです。
最近はSNSの発達により、素人でも鋭いツッコミを入れられるようになりましたので、専門家を自称する嘘つきや偽物の真実の姿が誰の目にも白日の下に晒されるようになりました。いずれ、嘘つきや偽物は淘汰されていく事でしょう。嘘つきや偽物をテレビ局が重宝し続ければテレビそのものが嫌悪されるでしょう。いい時代です。
> オタクは実務とは全く関係がないので知識が足に付いていないことも多いです。
> 自分の知らないことに専門家ぶるのは、すでに、「すべての専門家の資格」を喪失したといって良いでしょう。
> 頑なに間違いを認めなかったり、ダンマリを続けたりする場合は、「ああ、この人は社会で何らかの専門的な職業に就いていないんだな」、と感じます。
そんなものなのですね。コメント欄でもそんな人がちらほらいるような気がしますが、そういう人がやたら攻撃的な
だったり、都合が悪くなると逃げたりするのはそんな背景もあるのですね。
私は何かの役職についてるわけではありませんが、社会に出て働いてると、「話し相手とはできるだけけんかしないように優しくする」「譲れないもの、言うべき事はきっちり言う」のバランスを取る訓練を嫌でも求められますから、あまり攻撃的にはできなくなります。例外は多分学会発表でしょう。あれは「譲れないもの、言うべき事はきっちり言う」の世界ですから。
> m3など読むに堪えないので、巡回すらしていません。リアルワールドでもクズ医者というのは見ますが、それが兵器レベルまで濃縮されていました。
同意いたします。医師しかいないはずなのですが、Communityにはまともな事を書く人が半分もいません。
訂正します。
そういう人がやたら攻撃的な
だったり、
→ そういう人がやたら攻撃的だったり、