日本は「ファイブアイズ」に加わる覚悟を持つべき
米メディアWSJに、気になる記事を発見しました。それは、日本が「ファイブアイズ」と呼ばれる諸国(米英豪加NZ)とともに、オーストラリア北東部沖合で行われた訓練に参加した、というものであり、日本は着実に、日米同盟を基軸とする多国間同盟深化に向けて動いています。ただし、中国などの仮想敵国に立ち向かうために、本当に必要なのは日米同盟ではありません。日本に必要なのは、軍事的自立への覚悟なのです。
「日本が演習に参加」と、WSJがわざわざ言及
日本時間の水曜日、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に、こんな記事が掲載されました。
U.S. and Allied Forces Conduct Major Military Exercise Off Northeast Australia(米国夏時間2019/07/17(水) 09:38付=日本時間2019/07/17(水) 22:38付 WSJより)
これは、米海軍の航空母艦「ロナルド・レーガン」に記者が搭乗し、豪州北東部沖合での水陸両用着陸と練習攻撃に参加する模様を発信した記事です。
WSJは「中国が軍備を近代化するとともに、本国からはるかに離れた地域での活動を活発化している」なかで、米国の同盟国である英国、カナダ、日本、豪州、ニュージーランドから、30の船舶や200の航空機、そして3.4万人もの人員が演習に参加したと報じています。
とりわけWSJは「日本は2017年には船舶なしに60人の人員を送り込んだだけだったのに、今回の演習では2隻の船舶と330人の人員を送り込んだ」という点を特筆しています。
そういえば、ロナルド・レーガン自体が日本の横須賀を母港としているのですが、米メディアがわざわざ「日本が参加した」という点を大きく報じるようになったという点には、時代の変化を感じざるを得ません。
ファイブアイズと日本
ところで、日本以外の5ヵ国は、「ファイブアイズ」(Five Eyes)と呼ばれていますが、これは簡単にいえば、諜報活動などの結果、得られた情報などを、5ヵ国で共有するための仕組みだといわれています。
こうしたなか、次の “NIKKEI ASIAN REVIEW” の記事によれば、日本はこの「ファイブアイズ」に加わるべく、努力しているのだそうです。
Japan lends its vision to ‘Five Eyes’ intelligence alliance / Deepening ties focus on sharing information as China’s presence grows(2019/01/10 04:56付 NIKKEI ASIAN REVIEWより)
実際、この「ファイブアイズ」諸国のうち、日本は現在、同盟相手国である米国は別格としても、英国や豪州との連携をとくに強化しています。
たとえば、「2+2会談」と呼ばれる、2ヵ国の外相・防衛相の会談(つまり4人が参加する会談)は、過去に何度か行われています。
以前、『外相・防衛相2+2会談の相手国が増えるのは良いことだが…』や『中国が「一帯一路」で韓国に揺さぶり?自業自得の韓国外交』などでも紹介したとおり、今年5月30日時点で確認できた「2+2会談」の相手国は、6ヵ国に達しています。
図表 わが国が過去に開催した「2+2会談」
相手国 | 回数 | 直近の会合 |
---|---|---|
米国 | 確認できるだけでも2000年9月11日以降、15回以上開催 | 2019年4月19日 |
豪州 | 2007年の第1回目を皮切りに、現在までで合計8回開催 | 2018年10月10日 |
英国 | 2015年の第1回目を皮切りに、現在までで合計3回開催 | 2017年12月14日 |
フランス | 2016年の第1回目を皮切りに、現在までで合計5回開催 | 2019年1月11日 |
ロシア | 2017年に第1回目を開催し、2018年に第2回目を開催 | 2018年7月31日 |
インドネシア | 2015年に開催 | 2015年12月18日 |
(【出所】外務省HPより著者作成)
ただし、「ファイブアイズ」中、この「2+2会談」の相手国となっているのは米英豪の3ヵ国であり、カナダ、ニュージーランドとは開催されていません。
もちろん、「2+2会談」と「ファイブアイズ参加」はリンクするものではありませんが、少なくとも「ファイブアイズ」に参加するためには、これらの各国との連携強化だけでなく、日本が「開かれたインド太平洋戦略」に強くコミットするなど、いわば「同盟としての義務」を果たす姿勢を強く見せることが必要です。
重層的な同盟関係を形成すべし
さて、言うまでもなく、日本にとっての最大の仮想敵国とは、中国です。
ロシアや北朝鮮も日本にとっての脅威ですが、その脅威の度合いでいえば、やはり現在進行形で南シナ海への侵略を行う中国の方が、はるかに現実に差し迫った脅威です。
ただ、日本が単独で中国に立ち向かおうとしても、限界があります。
なにせ、相手は共産党一党独裁国家であり、「人民解放軍」には潤沢な資金がつぎ込まれているらしく、これに対して日本の自衛隊は、事実上、「日本国民を守ってはならない」とも読める理不尽な日本国憲法と、財務省による緊縮財政原理主義に苦しめられているからです。
はたして有事の際に、自衛隊が人民解放軍に勝てるのかについては、不安を抱かざるを得ません(というよりも、日本の本当の敵とは、財務省、そして理不尽な日本国憲法ではないかと思うのですが、この点については別稿でも議論していきたいと思います)。
しかし、日本には「自由主義、民主主義、法治主義、基本的人権尊重」などの点で、基本的な価値を共有している仲間がいますし、太平洋の自由貿易協定に加わる仲間もいます。これをグループに分けるならば、次のとおりでしょう。
日本にとっての友好国
- ①最も重要な同盟相手:米国
- ②ファイブアイズ:米国、英国、豪州、カナダ、NZ
- ③G7諸国:米国、英国、カナダ、ドイツ、フランス、イタリア、EU
- ④インド太平洋地域の友人:米国、豪州、インド、ASEAN
- ⑤TPP11諸国:豪州、カナダ、NZ、ブルネイ、チリ、マレーシア、メキシコ、ペルー、シンガポール、ベトナム
(※余談ですが、本来であれば、このうちの④や⑤のカテゴリーに台湾を加えるべきではないかと思うのですが、「中国と別の国である」ことを選択するかどうかについては台湾の意思次第なので、私たち日本の立場としては、見守るしかありません。)
大事なのは「日米同盟」ではなく…
このように考えていくならば、日米同盟が重要であるという点は当然として、今後は、次の2点です。
- 日本が軍事的に自立し、日米同盟でより大きな役割を果たすこと。
- 日米プラスアルファの同盟を成立させていくこと。
前者については、『トランプ大統領訪日を契機に、「希望の同盟」について考えた』でも議論したとおり、「日本が一方的に米国に守ってもらう関係」ではなく、むしろ日本が軍事的な自立を果たす方が、日米同盟がよりいっそう深化する、という意味です。
そして、後者については日米同盟を深化させていく過程で、「日米プラスアルファ」という重層的な同盟を数多く成立させていくべきだ、という、私自身の持論です。たとえば、
- 日米英同盟
- 日米豪同盟
- 日米印同盟
といった具合です。事情が許すならば、これに加えて、
- 日米仏同盟
- 日米台同盟
- 日米ASEAN同盟
- 日米EU同盟
などが成立すると、なお良いでしょうし、日英同盟成立のあかつきには、NATOの極東への拡大(つまり日本がNATOに加入する)、という展開があっても良いかもしれません。
(※余談ですが、本来であれば、地政学的に見れば「日米韓同盟」も有益だったはずですが、韓国が中国に対して「三不の誓い」を立てた時点で、「日米韓同盟」に加わる意思を放棄したと見てよいため、韓国はむしろ日米同盟の枠組みからは除外する方向で検討すべきでしょう。)
いずれにせよ、今年5月のドナルド・J・トランプ米大統領の国賓訪問の大成功や、6月のG20の大成功などに慢心することなく、日米同盟をより強めるという観点からは、まず急がれるのは軍事的自立ではないでしょうか。
繰り返しになりますが、結局のところ、日本をより良くするためには、私たち日本国民の覚悟が求められるのです。
有権者の皆さんには、今週末の参議院議員通常選挙で、絶対に選挙権を行使していただきたいと思います。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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更新ありがとうございます。
「ファイブ アイズ」。てっきり日本は批准して加盟間近かと勘違いしてました(笑)。米英豪加NZ日。いいと思う。日本が加わるには申し分ない諸国ですね。
役割としてファイブ アイズのメンバーの共通の正敵、中国のトイメンに日本国が位置してる、って事でしょう。だから太平洋には出にくい。抜けて出て行くには日本海をかいくぐるか、南の方からひっそり行くか。
いずれにしろ中国にすると、日本がやっかいな国なのは間違いないです。6か国の協同演習は、是非強化して欲しい。それによって習熟度が上がります。また南シナ海では6か国の艦船、航空機による24時間警戒や示威行動も有効かと。滑走路誤爆してみますか?(笑)。もちろん冗談です。
新宿会計士様
いつもお世話になっております。お疲れ様です。
>>>ただし、「ファイブアイズ」中、この「2+2会談」の相手国となっているのは米英豪の3ヵ国であり、カナダ、ニュージーランドとは開催されていません。
についてですが、
カナダとは、2+2に基づき、瀬取り対応および自衛隊との共同訓練が活発に行われているのではないでしょうか。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_000306.html
いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。
管理人様>日本は「ファイブアイズ」に加わる覚悟を持つべき
日本の国益の点で言えば確かにそうなのですが、管理人様がイメージをされているインテリジェンスの共有には日本は情報というモノへの見立て力が圧倒的に足りないかと。
せめて、情報自衛隊を作って各種ハードにロジックボムがないか確認したり、害務省が本来のお仕事である「相手国公認のスパイ」をやって貰わないとファイブアイズの皆様に失礼かと。
日本の外交官や駐在武官で「ペルソナ・ノングラータ」で追い出された人って聞いた事がないというのはダメじゃないでしょうか(笑)
以上です。駄文失礼しました。
米国ですら、スパイ容疑の名目でペルソナノングラータ食らった人って2人しか居ないのでは。
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_people_declared_persona_non_grata
本来、こんな処置を食らうのは「失敗した」スパイだけでしょう。
りょうちん様
当方の駄文にコメントを賜りありがとうございました。
りょうちん様>米国ですら、スパイ容疑の名目でペルソナノングラータ食らった人って2人しか居ない
その通りですが、日本は情報を採ろうって思っていないし、DNSの問い合わせと連動してNSAに情報が取り込まれてエージェントが動き出すような情報の収集の仕組みもありませんので、何もしないから誰も追放が起こらないのです。様は日本の外交官は善い人なのです。
「善い人」と言うのは政治や外交の世界では誉め言葉と違うと思いますね(笑)。
以上です。駄文失礼しました。
DNSってなんですか?
いわゆるドメイン何たらでは文脈に合いませんし。
そもそも海外で諜報活動しまくっている米国のオフィシャルカバーエージェントは、身バレしたりヘマしたら、ペルソナノングラータなんてのを待たずに人員交代するでしょう。
日本の諜報員は、バレても問題ないような手段か、バレないくらい優秀なのか、そもそも諜報活動をしていないかのいずれかになります。
幾人かの手記を見ると、外交問題になるような手段は回避して行動すると書かれていました。
さずがにノンオフィシャルカバーのエージェントの手記までは見たことがないです。
あと、日本のインターネットでの位置づけからすれば、NSA並みの情報収集は技術的になんの困難もありません。
しかし、法的・マンパワー・やる気などで無理。
それをちゃんとやるから仲間に入れてくらい言わないとインナーサークルには入れてもらえません。
りょうちん様
りょうちん様>DNSってなんですか?
DNSはいわずと知れたDomain Name Service ですよ。トップドメインへの問い合わせ記録はNSAとリンクしています。だからこそインターネットを一般に開放する価値が有るのです。
りょうちん様>それをちゃんとやるから仲間に入れてくらい言わないとインナーサークルには入れてもらえません。
上記のコメントでの観点でのりょうちん様のご意見に対して当方は全く持って同意します。
そういう意味で日本は国民の資質を向上させる余地はまだまだたくさんあると思います。
以上です。駄文失礼しました。
>中国などの仮想敵国に立ち向かうために、
>本当に必要なのは日米同盟ではありません。
>日本に必要なのは、軍事的自立への覚悟なのです。
そこなんですよね。そのことを痛切に感じます。
日本は素直といえば素直で、敗戦時に定められたことを律儀に守っていますが、一度決定されたことを状況が変わっても変えることのできない国でもありますね。
私など改憲勢力が国会の三分の二を占めた時点で、すぐにでも改憲の発議が行われるのだろうと思っていましたが、全くその気配がないので失望しっぱなしです。本当の意味で国として独立したくないということですからね。必要であるなら核も持つべきですし。というか、持ちたがるべきですし。
と思います。
日本はファイブ・アイズに加盟するためには、まずは日本国内の法整備(スパイ防止法の制定、破防法の改正など)が必要であると思います。
トルコがNATOに入れてもEUに入れないように、日本はファイブアイズには入れないと思います。公式には言われていませんが、白人英語キリスト教国が必要条件とメンバーは考えているはずです。
ファイブアイズのアメリカ以外の国は、女王をエリザベス2世にしているようですね。
そういえば、イギリス王室メーガン妃は黒人奴隷の子孫らしいですから、日本がファイブアイズに入るのもあながち絶対不可能ということでもないでしょう。世の中何が起きるかわかりませんから。
でもまあ、人種の壁を乗り越えるのは確かに難しそうですね。
人種論は確かに一定の説得力はありますが、
ファイブアイズ国家の政治家も軍人も有色人種だらけでもありますね
もうこの話は陰謀論も付き纏いますし、私には手に負えない
あと、英文の何かの記事で、日本だけでなく「日本とドイツを入れる事を検討」
という内容のコラムを読んだ記憶があります
トルコとドイツには核兵器まで持たせるというチグハグさがあります。
ドイツはF-35を買えない病で、核兵器を落とせる機体がなくなるのですが、トルコもF-35を取り上げられましたから、どうするんでしょう。
まあ、核兵器自体を取り上げてしまえば解決する問題ですけどねw
結局は安全保障もお互い様ということです。
直近の話題で言えば対イランの有志同盟に日本が加わらないのはありえないと思います。
血と汗を流さない国をアメリカは根本的に信用しません。
というより、血と汗を流さず金儲けに邁進する卑怯者を最も嫌うのではないでしょうか。
一例として、第一次世界大戦では日本は連合国側の欧州戦線への再三の出兵要求にも応じず、
ドイツの中国植民地を軽く攻撃する程度で血と汗を流しませんでした。
代わりに鈴木商店の名前が入った土嚢袋が欧州の塹壕のそこら中でみられるほど、第一次世界大戦で大儲けし、
連合国と中央同盟国側のどちらも痛い思いをした中、日本はアメリカの次の勝ち組というまで良い思いをしました。
しかしこんなことをして恨みを買わないはずがありません。
リットン調査団、ABCD包囲網、ハルノートと…。
更に日本がその後どんな悲惨な目にあったかは皆さんご存じでしょう。
また、日本はまた同じ過ちを90年代でしてしまいました。
クリントン政権が主導するスーパー301条の発動や、円高不況により
日本の製造業が滅死するほどのダメージを受けたことや、
従軍慰安婦問題や、アイリスチャンの「レイプオブ南京」など日本の地位を貶めるような件が、
湾岸戦争で日本が「金は出すが、血と汗を流さない」という最悪の選択を行ったことと無縁ではないと思います。
その後のイラク戦争では後方支援程度でお目こぼしをもらったようですが、
直近のイラン・ホルムズ海峡の問題、
シーレーン防衛にすら積極的に関与しないなど、いわゆるブルーチームの国々から責任を果たしていないと見なされて当然だと思います。
また、韓国のようなデタラメな国に米国がそれでも肩入れしていたのは、朝鮮戦争やベトナム戦争で「血と汗を流した」ことに尽きるでしょう。
功利主義的な計算も国益のためには必要ですが、
同盟国からの信用を勝ち取ることが何よりも重要なのは、
今回の自称徴用工問題の件を含めて韓国を他山の石とすることができるはずです。
日本が絶対に「三度目の過ち」を犯さないよう安倍政権、引いては日本国民にお願いしたいです。
先だってトランプ大統領が、
「もし日本が攻撃されれば我々は第3次世界大戦を戦うことになり、命を懸けて日本を守る。
しかし、もし我々が攻撃されても日本は我々を助ける必要はまったくない。
彼らはソニー製のテレビでそれを見るだけだ」
と述べましたが、これは違う見方をすれば日本に対する愛の告白と言っても差し支えありません。
後は日本がプロポーズを受け取るかどうかです。
ホルムズ海峡警備には、法制上、自衛隊は参加できません。
嬉しそうに解説している毎日新聞や朝日新聞の記事でさんざん解説されているので検索してみてください。
ただまったく、いただけないのが、例によって岩谷防衛大臣の発言です。
https://www.sankei.com/politics/news/190614/plt1906140025-n1.html
>「現時点では自衛隊へのニーズは確認されていない。本事案に対処するためにホルムズ海峡付近に部隊を派遣する考えはない」と強調した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019071600527&g=pol
>現段階で考えていない。(米国が検討する)いわゆる有志連合に自衛隊が参画するというようなことを考えているわけではない」と重ねて否定した。
ホント、政治的センスゼロ。
同じ事を言うにしろ、「派遣したいが法制上、要件を満たしていないので派遣はできない」くらいのことを言っておけばいいのです。
まあ選挙終わったらもう少し使える人にチェンジされるでしょうけど。
>りょうちん様
特別措置法の制定や重要影響事態の高度な解釈による適用など、いずれも現政権に政治のパワーが必要です。
ですから、なおのこと参院選で圧勝してもらわなければなりません。
岩谷防衛大臣の更迭も期待しています。
軍事的に自立することに賛成です。
もう、躊躇なく反撃できる、普通の国になるべきです。
「日本に手を出したら、手痛い目に会う」ことを、周辺の異常な国々にハッキリ理解させなければいけません。
日本は、自然には恵まれていますが、周辺国には恵まれておりません。
自分の国は自分たちだけで守れる国に、できるだけ早くならなければ、我々の子孫が酷い目に会います。
私の伯父はガダルカナルで戦死しています。多分、銃弾の一発も撃たずに餓死した可能性が高いと思います。戦死の連絡とともに届いた箱には何も入っていなかったそうです。私は父と言い争いになったことがあります。これでは犬死ではないかと。父は同じごろ徴兵され、伯父の乗った貨車は左に、父の乗った貨車は左に行ったそうです。伯父の乗った貨車はそのまま港に行きガダルカナルへ、父の乗った貨車は九十九里浜に行き、終戦まで塹壕を掘っていたとのこと。だから決してそういうことを言ってはいけないと言っていました。場合により戦争が必要になることもあるかと思います。否定はしません。ただし、その場合は、第一突撃は国会議員あるいはその子供が行うべきとの条件を付けるべきです。そのぐらいの覚悟が必要です。国会議員ならそのぐらいの覚悟があるでしょう。映画スターリングラードのように素手で突撃し、退却を見せたら後ろから撃つぐらいの覚悟です。私も議員になったら、そのぐらいの覚悟はあります(議員になる可能性の方が低いですが)。本当の右翼は反米になるはずです。石原慎太郎のように、考えれば考えるほど反米になるはずです。そうならなければ、それは似非右翼です。東京裁判は日本人が行うべきでした。日本人が300万人以上が死んだんです。責任があるはずです。例え戦争の責任が米英にあろうとも、日本人が300万人死んだ責任は当時の戦争遂行責任者にあります。外国人が何人死のうが関係ありませんが、国民が死んだことに政治家は責任を取るべきです。
非常に正しい
そして犬死というその感覚も間違いなく正しい
これに美辞麗句をつけて賛美するのは間違ってる
もし死んだ人に申し訳なさを感じるのなら、犬死させた奴に文句を言わなければいけない
そして何より大事なのは戦争というのはあくまでも外交手段の一つでしかないということで
戦争は独立した事象ではなくその準備期間の充実、つまり「平和」な状態も含めて戦争状態であることを理解することも重要
戦争をするのは下策中の下策
なぜなら世界は二カ国で形成されているわけではないので、たとえ二国間戦争で勝ったとしても弱った商社を食い物にしようとする連中「しか」いないと認識することも大事だし
戦争は基本的に消耗の行動なので勝っても損失が大きい
そして戦争ははじまってから準備しては絶対に負ける
簡潔に言おう
戦争はするべきではない
戦争になった場合損失は確定なのでその損失を最小限にする努力を平時から溜めておかなくてはいけない
戦争は国家が消滅するレベルの追い詰められ方をしたときにはじめて選択肢にあがるが、あくまでも選択肢でしかない
戦争をするのなら絶対に勝たなくてはいけない
戦争には絶対反対だが、戦争に対する準備は絶対にしておかなくてはいけない
そして徹底した準備がされている国相手に戦争をしかけるのは「勝手に負けるバカ」しかいない
まぁ私も政治家の子息が軍人やるのは賛成だけど、この国に果たして自分の子供を縁故贔屓しない政治家がいるかな?
例えば森や山谷の親族が入った部隊なんか地獄だと思わないかな
そうなったのならそういうのを政治家にしない、って意志も国民に求められるけどこの国は政治的に未熟すぎて無理だろうしね
目指すべきは、対中対露のインド太平洋条約機構