国際関係アナリスト・北野幸伯氏の優れた論考
「ロシア政治経済ジャーナル」(RPE)というメルマガで有名になったのが、北野幸伯さんです。この人物は、独自の視点と鋭い切り口で優れた論考を次々と世に送り出してきた方ですが、語り口調は平易でわかりやすく、説得力もあります。そんな北野氏が昨日、『ダイヤモンドオンライン』に興味深い説を寄稿されています。それは、『「裏切り者」韓国を冷遇するトランプ、八方塞がりの文在寅の末路』という論考です。いったいどのようなことが書かれているのでしょうか?
目次
北野氏の優れた論考
北野幸伯(きたの・よしのり)さんという人物がいます。
この方は「ロシア政治経済ジャーナル」(RPE)というメルマガを主催されているほか、数多くの著書も刊行されており、国際政治に興味がある人からは非常に高い支持を受けているようです。
かくいう私自身も北野氏の著書を数冊持っており、その独自の視点と鋭い切り口、そしてなによりも分かりやすくて説得力のある論説に驚いてきた人間の1人です。
北野氏の経歴の特徴は、自身が「1996年に日本人で初めて、ソ連時代に『外交官・KGBエージェント養成所』と呼ばれたロシア外務省付属『モスクワ国際関係大学』(MGIMO)を卒業(※)」という点にあります。
(※ただし、この経歴はダイヤモンドオンラインの著者紹介ページの記述をそのまま紹介しています。)
そして、北野氏の論考には「ロシア」を通じて国際社会のリアリティを探求するという姿勢に独自性があり、正直、下手な学者さんの論考よりもはるかにおもしろくてためになるのです(※といっても、私自身は北野氏の主張のすべてに賛同しているわけではありませんが…)。
そんな北野氏が執筆し、ダイヤモンドオンラインに寄稿したのが、次の記事です。
「裏切り者」韓国を冷遇するトランプ、八方塞がりの文在寅の末路(2019.5.7付 ダイヤモンドオンラインより)
いったいどのようなことが書かれているのでしょうか?
米中露の力関係
キツネとタヌキの化かし合い
リンク先の記事は、ウェブページ換算で6ページにも及び、かつ、内容も非常に濃く、かなり読み応えがあります。
ただ、当ウェブサイトを訪れて下さるような方からすれば、知的好奇心を刺激するには十分な内容だと思いますので、もしご興味があれば、是非、リンク先記事を直接読んでみてください。
ここでは、私自身が気になった下りを抜粋して紹介します。
まず、米国と北朝鮮の関係は「キツネとタヌキの化かし合い」だ、というのが北野氏の説明です。
ご存知のとおり、北朝鮮は「段階的非核化」(北朝鮮が一部だけ非核化すると、国際社会は一部だけ経済制裁を解除する、という繰り返し)を主張していて、かたくなに「CVID」あるいは「FFVD」方式での非核化を拒絶しています。
(※「CVID」とは「完全な、検証可能な、かつ不可逆な方法での廃棄」(Complete, Verifiable and Irreversible Dismantlement)、「FFVD」とは「最終的で完全かつ検証可能な非核化」(Final、Fully Verified Denuclearization)のこと。)
しかし、米国(や日本)は、過去の6ヵ国協議などで北朝鮮に何度も何度も騙されてきたという苦い記憶をベースに、かたくなにCVID・FFVD方式での非核化を主張していて、両者は平行線をたどっているのです。
これについて北野氏は、きわめて重要な指摘をします。
「答えは「米国を信じることができないから」だ。/そして、その責任は米国自身にある。」
この指摘は本質的です。
というのも、実際に過去にCVID方式での核放棄に応じたリビアのカダフィは、悲惨な最期を遂げたからです。2010年の「アラブの春」の波がリビアにも訪れた際、欧米諸国が反カダフィ派を支援したため、結局、カダフィは排除されてしまいました。
金正恩(きん・しょうおん)がそれを見ていないはずなどありません。よって、私自身は次の下りにも全面的に同意したいと思います。
「死の間際、カダフィは「欧米を信じた俺がバカだった!」と後悔したに違いない。/こんな前例があるので、金が米国を信じることができないのは当然だ。」
また、1点補足しておきますと、カダフィがCVID方式での核放棄に応じると決意したきっかけがイラク戦争であり、その開戦の流れを作ったのは、ブッシュ政権下で国務次官だったジョン・ボルトン氏です。
そのボルトン氏が現在、トランプ政権下で大統領補佐官を務めていて、「リビア方式での非核化」と言及すれば、金正恩としては警戒しない方がおかしいでしょう。
一方、米国が北朝鮮を信じられない理由も簡単で、それは、北朝鮮が米国と国際社会に対してウソをつき続けて来たからです(※ただし、この下りについては当ウェブサイトで普段から主張している論点とも重なりますので、詳細は割愛します)。
そのうえで北野氏は
「結局、どちらが正義ということではなく、米北関係は「キツネとタヌキの化かし合い」なのだ」
と結論付けます(※ただし、この点については、モノのたとえとしては優れているかもしれませんが、私個人的にはあまり賛同できません。なぜなら『「国交正常化」?正気ですか、北朝鮮は犯罪者集団ですよ?』などでも述べたとおり、北朝鮮は犯罪国家だからですが、本稿では詳細は割愛します)。
なぜ中露両国は北朝鮮の肩を持つのか
北野氏の論考で参考になる点は、もう1つあります。
それは、「なぜ中露両国が北朝鮮の肩を持つのか」、という私自身の疑問に対し、不十分ながらも仮説を提示してくれているからです。
当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』では以前から、中国とロシアが北朝鮮の核武装を止めようとせず、あえて北朝鮮の肩を持とうとすることを、「究極的には彼ら自身のクビを絞めることになる」と申し上げて来ました。
その理由は、次の2つの点において、核拡散のリスクが飛躍的に高まることです。
1つ目は、北朝鮮が核開発に成功し、核武装国として認められれば、日本(や韓国?)が対抗的に核武装する可能性が上昇します。日本が核武装すれば、インドネシア、ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、サウジアラビア、トルコなども相次いで核武装するおそれもあります。
2つ目は、北朝鮮が核の小型化に成功し、その核がテロリストの手に渡れば、「北朝鮮核兵器」が北京やモスクワで炸裂する可能性があります。核拡散防止という観点から合理的に考えるならば、中露両国はさすがに北朝鮮に核を持たせるべきではありません。
しかし、なぜか中露両国は北朝鮮の核武装を阻止するどころか、陰に陽に支援している節があります。
これについて北野氏は、次のように説明します。
「中国とロシアは大国だが、「天敵」が1国だけいる。いうまでもなく米国だ。中ロにとって、北朝鮮は、「米国の侵略を防いでくれる『緩衝国家』」なのだ。緩衝国家は、弱いよりも強い方がいいに決まっている。」
つまり、中露両国は「本音では北の核保有を容認」しているのですが、北朝鮮が核保有した場合に、とくに日本が核武装することをおそれているため、「『日韓に核兵器を持たせないため』に、一応北朝鮮の核保有に反対している」のだと解き明かします。
なるほど。
これはこれで合理的な説明ですし、とくに先ほどの1つ目の点に対しては、きわめて説得力のある答えであるといえるでしょう。
もっとも、先ほどの2つ目の点については、依然として疑問が残ります。なぜなら、実際に北朝鮮が核武装してしまったら、「テロリストへの核拡散」という意味では、中露両国にダイレクトな脅威をもたらすことになるからです。
とくに、イスラム圏のテロリストの手に渡れば、ウイグル人を弾圧する中国共産党に対する怒りが北京で炸裂しないとも限りません。
その意味で、強引にでも北朝鮮から核兵器を取り上げないこと、金正恩体制の温存を図っていることなどを踏まえれば、中露両国の姿勢は近視眼的であり、実に無責任でもあります。やはり、しょせんは中国もロシアも無責任な独裁国家のなれの果てなのかもしれませんね。
すべてに賛同できるわけではない
「米韓同盟継続と北朝鮮の親米化」には疑問
ただ、私自身が北野氏の論考を読んでいて、「まったく賛同できない下り」も、ないわけではありません。
それは、記事のタイトルにもなっている、韓国の文在寅(ぶん・ざいいん)政権に関する記述です。たとえば、次の文章はどうでしょうか?
「韓国については、「文にあきれた米国は、米韓同盟を解消する」という声も聞こえる。しかし、地政学的重要性を考えると、米国が韓国を切る可能性は低いだろう。」
はて、そうですかね?
別に米国が米韓同盟の解消を図る動機は、「文在寅政権に呆れること」だけとは限りません。
実際、文在寅氏よりも「保守的」と見られていた、朴槿恵(ぼく・きんけい)前大統領の場合は、米韓同盟の恩恵を受けている国の大統領という立場で、全力で中国に擦り寄って行ったという「前科」があります。
二股外交は韓国の宿痾(しゅくあ、長く治らない持病)のようなものなのです。
一方、北野氏は朝鮮半島処分について、次のように述べます。
「米国は、「文の後に親米政権を作ること」を目指すだろう。結局、米国にとって最もいいシナリオは、まず韓国を米国の方に引き戻し、親米になった韓国を中心に、朝鮮半島を統一することだ。北の核兵器は、その時に没収する。」
この下りは、当ウェブサイトの『朝鮮半島8つのシナリオ・2019年4月版アップデート』で触れた、「シナリオ③(南北クロス承認)」か「シナリオ⑦(金正恩の失脚)」を想起させるものです。
米国がこのシナリオの実現を目指している可能性については私も否定しませんが、これが「米国にとって最も良いシナリオ」であるとは思いません。というよりも、万が一、トランプ政権がそんなことを考えているのならば、私は謹んで
「悪いことはいわない。やめておきなさい。」
と申し上げたいと思います。
文在寅氏と韓国を高く評価し過ぎでは?
なぜ私が北野氏の論考の、この部分に強い違和感を抱くのかについては、結局のところ、北野氏が国際社会のリアリズムに詳しく、「日本を除く世界各国のどの国も合理的に行動する」という前提を置いてしまっているからではないでしょうか?
もっと具体的に言えば、どうも文在寅氏や韓国のことを高く評価し過ぎている気がする、という点にあります。まず、
「そして、統一朝鮮には、当然米軍基地が置かれることになる。中ロは、この悪夢のシナリオを回避するために、北朝鮮を守っているというわけだ。/では、文在寅はこれからどうなるのか?彼は、中国、ロシア、北朝鮮から「使えない男」と冷遇される。また、米国にとって彼は「裏切り者」なので、相手にされなくなる。」
の下りについては、そのとおりでしょう。しかし、
「この八方ふさがりの状況の中でおそらく文は、日本への態度を変え、和解を目指すだろう。これまでの数々の行状を考えると、袖にしたくなる気持ちは当然だ。しかし、対中国戦略を考えると、日本は韓国をバッサリ切り捨てるべきではない。」
の下りについては、どうにも賛同できません。なぜなら、前提条件が間違っているからです。
文在寅氏といえば、「韓国版・鳩山由紀夫」だと思えば良いでしょう。彼には国家観もなければ経済観念も外交センスもありません。あるのは「大韓民国を北の偉大な将軍様に献上したい」という歪んだ情熱だけです。
北野氏の前提条件とは、「韓国や文在寅氏は合理的に行動できる」というものであり、その前提条件が正しければ、北野氏の予言は的中するでしょうし、その場合、「日本は韓国をバッサリ切り捨てるべきではない」との主張も説得力を帯びて来ます。
しかし、「文在寅氏が殊勝にも日本への態度を変えて和解を目指す」とは思えませんし、かりに文在寅政権を排除したとしても、民政移管後の韓国の歴代政権がどう振る舞って来たのかを見る限り、韓国が日本に対する態度を改めるとも思えません。以上を踏まえるならば、
「文が近づいていきたら、日本は文に「慰安婦問題を二度と蒸し返さない宣言」「徴用工問題解決」などを約束させ、実行させるべきだ。日本は、まったく困っていないので、妥協する必要はどこにもない。」
という下りには、大きな問題があると言わざるを得ません。韓国に「歴史問題を二度と蒸し返さない」と宣言し、実行する能力があるくらいなら、最初から徴用工判決問題などは起きていませんし、韓国が日本を必要としているほど、日本は韓国を必要としていないからです。
ただし、このあたりについては反論しはじめると収拾がつかなくなりますので、詳しくは拙稿『「用日派」のホンネは「克日」 日韓友好が成り立たない理由』や『日韓協力がなくても日本はまったく困らないという具体的証拠』などもご参照ください。
知的好奇心の大切さ
秀逸な論考はもっと増えて欲しい
以上、北野氏の論考のなかで、韓国や北朝鮮について触れたごく一部の箇所については、あまり賛同できない下りもあるのですが、しかし、北野氏の論考は総じてわかりやすくて説得力もあり、非常に参考にある秀逸なものであることは間違いありません。
もちろん、「韓国ざまみろ」、「韓国は崩壊すべき」、「日韓断交だ」などと短絡的に威勢よく叫ぶ人から見れば、北野氏の論考には物足りない部分もあるのかもしれませんが、客観的に見て、この北野氏の論考には参考になる箇所が多々あります。
実際、本稿で紹介した以外にも参考になる部分はたくさんあり、すべてを紹介したい気持ちも山々ですが、キリがないのでこのあたりにしておきます。惜しむらくは、この手の秀逸な論考が既存のマスコミ媒体(とくに新聞やテレビ)ではほとんど掲載されない、という点にあるのではないでしょうか。
そういえば、優れた韓国観察者である鈴置高史氏は日本経済新聞社の元編集委員でしたが、現在は退職され、旧『日経ビジネスオンライン』が『日経ビジネス電子版』に切り替わるタイミングで、同氏の大人気シリーズ『早読み深読み朝鮮半島』も終了してしまいました。
(※ただし、非常に幸いなことに、同紙の論考は『デイリー新潮』で読むことができます。最新論考は『ウォン安が止まらない韓国、日米との関係悪化で“助け舟”も絶望的の自業自得』です。)
令和時代、新しい風はインターネットから!
本稿でも、北野氏の論考の一部に対しては批判めいたことを書いてしまいましたが、なにも世の中の文章のすべてに無条件に賛同する必要はありません。
必要なのは、個々の読者が自分自身で考えながら論考を読むという姿勢であり、その意味で、本当に有益な記事とは、「一から百まで正解が書いてある論考」ではなく、知的好奇心を刺激する記事なのです。
実際、北野氏の論考には、「賛同できる」「賛同できない」を通り越して、読むだけで知的好奇心を掻き立てられる魅力があります。そして、論拠を明らかにし、具体的証拠とともに、自説を展開していくというスタイルは、当ウェブサイトとしても是非、参考にさせていただきたい部分でもあります。
こうした優れた論考ほど、新聞・テレビよりも、インターネット上で読めるという時代になりつつありますし、平成時代末期に加速したインターネット化の流れは、令和時代では不可逆に進むことは間違いないでしょう。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
更新ありがとうございます。
北野氏は、『世界を俯瞰できる眼と行動力と、分析力に定評がある』と自他共に認められているのでしょう。でもKGBの教育訓練を受けた事からも、西世界の事情の分析が甘いような気がします。KGBは関係ないか(笑)。
①米国が親米韓国を作るというのは、70年間さんざん懲りて出来れば最少限か、撤退を構想してると思う。
②日本が韓国が寄り添って来て、宥和政策を取る。無いです。日本の世情は戻らないでしょう。
③半島の分割統治に話が及んでない。
ひとつひとつの論考は正確な部分もありますが、全体としては、中、露の役割、韓国の現在の八方塞がり、北朝鮮の企みにやや不満が残ります。
例え、如何なる結果になろうと、日本は朝鮮に如何なる恩恵も与えるべきではないと思います🐧
日本は日清戦争以来、ありとあらゆる恩恵を朝鮮に与え、その結果を経験しました。🐧
はげおやじじい、かわいいw
🐧ハゲ親爺さんへ
🐧こゆの出来るんだ
面白い
ペンギン、ペンギン🐧
完全武装の空挺隊員が後部ハッチから航空機に搭乗する時
えっちら、オチッチラペンギン歩き🐧🐧🐧🐧🐧
わたしも新宿様と同じところで違和感を抱きました。
北野氏もまた、私と同様多くの日本人と同じように「日本のものさしや常識」で
朝鮮半島を観てしまうのですね。
呪縛と言ってもいいほど。
韓国も違った意味で「日本のものさし」を利用をして自己を判断していますが、
こちらは韓国固有の反日風土病。
韓国はこのところ、革命ごっこや統一茶番で盛り上がり、
国際社会に多大な迷惑を与えていますが、
日米はそろそろ韓国自身、自らの意思で将来を選ばせるべきです。
そう迫るべきです。
ビッグマウスの優柔不断は大迷惑です。
綺麗事がない点が北野さんのいいところ。
米大統領が北朝鮮への韓国の食料支援に理解
2019/5/8 00:30 ©一般社団法人共同通信社
【ソウル共同】韓国大統領府によると、7日の米韓首脳の電話会談で、トランプ米大統領は「韓国が人道的なレベルで北朝鮮に食料を提供することは、時宜にかない、肯定的な措置だ」と述べ、韓国が食料支援を行うことに理解を示した。
https://this.kiji.is/498517514156901473
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本当に、末端の人民の口に入るんだったらいいんでしょうが、上層部に搾取されて肝心の貧しい人民には届かないでしょう。
その前に、この発表は韓国大統領府の誇張/歪曲/半分嘘と、思う。そもそも、北のロケット発射の件で米韓首脳会談したのではないの?日本に先こされて、無理やりアメリカにお願いしたんじゃ?
いまだにこんな事言う韓国政府には、180度回転して、”さすが”と、ほめたくなっちゃう。ウォンが下落しようが、韓国経済が疲弊しようが、諸外国から無視されようが、くじけずに反日に頑張ってもらいたいです。
絶対嘘だと私も思います。会談が2分なら、電話じゃ2秒でしょ。とてもそんな話する時間ないと思うな。
【中央日報】 「トランプ、北への食糧支援支持」青瓦台の発表内容、
ホワイトハウスの声明にはなかった
https://japanese.joins.com/article/115/253115.html?servcode=A00
「そんなことは言ってない」来ました。いつもの様式美ですね。
ここまでくると「お見事」としか言いようがありません。逆に感心します。
「ウソでも通れば儲けもん」くらいの「いつもの」感覚なんだろうなあ。バレたらスルー。ウソを追求されたら「そう受け止めた」くらいでごまかす。しつこく食い下がられたら「民族愛はないのかーッ!」と恫喝。いつの間にかなぜか「いつまでも統一の邪魔をする日本が悪い」に論点をすり替える。
私は韓国がダメな国だと思っていますが、相当なしたたかさを持っていると思っています。その証拠に、日本は戦後一貫して、いや戦後だけに限らず、韓国の都合のいいように操られ、すっかり舐められてしまっています。
朝鮮は歴史上大国に四方八方を取り囲まれて蹂躙されてきただけに、生き延びる知恵というか、人の悪さは天下一品です。
今は日本も以前より毅然としていますが、気がついたらやっぱり南北朝鮮のいいようにやられていた、ということになるのではないかと心配しています。杞憂であればいいのですが。
いずれにしても、一筋縄ではいかないでしょうね。
>北朝鮮が核開発に成功し、核武装国として認められれば、日本(や韓国?)が対抗的に核武装する可能性が上昇します。
>北朝鮮が核の小型化に成功し、その核がテロリストの手に渡れば、「北朝鮮核兵器」が北京やモスクワで炸裂する可能性があります。
要は、これが中露が国連の北朝鮮制裁に応じた理由ですよね。では、一旦応じた制裁を大ぴらではありませんが、破ろうといています。何故でしょう?
>中国とロシアは大国だが、「天敵」が1国だけいる。いうまでもなく米国だ。中ロにとって、北朝鮮は、「米国の侵略を防いでくれる『緩衝国家』」なのだ。緩衝国家は、弱いよりも強い方がいいに決まっている。
かといって、北朝鮮の核が自分たちに使われる可能性を忘れられるとしたら、あの国の危機管理は、北朝鮮以下ですね。Web主さんの言う無責任を通り越して、能天気と言えます。
>しかし、地政学的重要性を考えると、米国が韓国を切る可能性は低いだろう。
>米国は、「文の後に親米政権を作ること」を目指すだろう。
偉い先生に失礼ですが、私もここの論考が浅いと感じました。たとえ、地政学的重要性があるとしても、政権にかかわらず、常に中国に擦り寄ろうとするあの国に、日米の安全保障は危機にさらされてきました。半島国家は親米にも親日にも決してなることはありません。
従来の日米政権には、あの国の利権を持つ人物が判断に影響を及ぼしていました。しかし、現在の政権は違います。対中国に対するブレない姿勢に立って、半島国家を視ると思います。
長期に渡って、あの国の裏切りに耐えてきた日本は、アメリカの利益に添った適切なアドバイスができます。
パトリス・ルムンバ大学出身くらいインパクトがあれば面白かったのにw
金正恩がリビアの二の舞を恐れているというのは新しみはない論考ですね。
カダフィーも尻尾を巻いて日和ったんなら、大人しくしていればカストロ議長のように天寿を全うできたでしょうに国連でのアレですから、相当疎まれていたのでしょうw
狐と狸の化かし合いと言うより、大物ヤクザと半グレの抗争というのがぴったりでしょう。
ヤクザ同士なら任侠道にのっとった手打ちもありますが、共通のプロトコルがないので凄惨な結果にしかならない。
>「狐と狸の化かし合いと言うより、大物ヤクザと半グレの抗争というのがぴったりでしょう。
ヤクザ同士なら任侠道にのっとった手打ちもありますが、共通のプロトコルがないので凄惨な結果にしかならない。」
お見事な表現!
CRBM関係のエントリが意外となかったのでここに書きますが、楽韓さんの紹介した朝鮮語記事で、今回の「飛翔体」発射について、ポンペオが
>北朝鮮の発射体が米国と同盟国に脅威にならなかったとも強調
と発言したそうですが、たしかに日本には届かないんですが韓国はバッチリレンジに入ってるんですが、ナチュラルに同盟国扱いしていないんでしょうねw
いちおう申し訳程度に米国、日本、韓国と列挙はしたようですが。
なんなんでしょう?日朝会談と、拉致問題解決待ちなのでしょうか?制裁継続した方が安くつくのは確かでしょうけど。「もちっと本気出してみろ」という挑発でしょうか?
いずれにしろ韓国は面子丸潰れですね。まあ「半島に春が来た」だとか、このタイミングで独誌に寄稿する文大統領ですから、そんなことは気にも留めてません。ミサイルは飯の催促花火くらいに受け止めたのか、食糧支援をなどと言い出す始末です。
もう、何が何でも北の首領様に韓国を献上したくてしょうがないのでしょう。早く早く一刻も早くと身悶えする様子がひしひしと伝わってきます。本当にいろいろと楽しみですね。
北野氏の論考、拝見させていただきました。やはり彼の論考は前提(現実と換言も出来ますね)がはっきりあり、そこから読者に賛同の是非を考えさせる、という意味では素晴らしい論考であると思います。
どこにでもいるしがない学生の意見(というよりかは感想)なのですが、やはり前提が矛盾ないしは崩壊している理論は見るに耐えません。前提があり、そこから導かれる「意見」はどんなものでも貴重です。そういう意味では学校での一部の教員は前提が崩壊しておりそのような状況での「論考」はつまらないです。今の時代に生まれ、インターネットというオープンスペースでの討論が出来ることはとても幸せに思います。
韓国の手の平返しと用日が動き始めました、此処で日本が令和の改元と同じように変われるか試されますね。
>>韓国国会議長の特使、13日訪日で調整
2019.5.7 23:21 https://www.sankei.com/politics/news/190507/plt1905070038-n1.html
半島情勢はアメリカの対中国戦略の駒で有って、このまま生かさず殺さずで進んで行くのでは無いかと思って居ます。
>>「中国とは共存できない!」米国が危機委員会を設置 「共産党政権下の中国とは共存できない」と断言
2019.5.8(水) 古森 義久 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56310
親米政権など一度叩き潰され、米国が助けるという構図を作らないと長持ちしないと思いますし、現在でも統治能力が無い南に北の国民を統治出来るわけ有りません、北のキム君か集金平様が退職した時、天下りで治めて戴くのが宜しいのでは無いでしょうか。
このよくできたプロパガンダにひっかかるようじゃ問題の本質が見えてないんじゃないですか?
アメリカ在住の者としては、北野さんの意見、つまり「アメリカ政府がまだ韓国を自陣営にひきとめていようとしている」主張のほうが、しっくりきます。
日本から聞こえてくるニュースは韓国政府の異様な行動ですが、アメリカの方ではそういうニュースはさっぱり見かけません。
そもそも、これは重要なことですが、一般的なアメリカ人は韓国などにほとんど興味を持ってないのです。韓国と日本の区別がつかない人も珍しくない国です。もっといえば、ヨーロッパの地理さえ正確に知らない人が珍しくないほど、国際感覚が欠如した国なのがこの国の実情です。
もちろん外交のプロが揃う国務省においてそういった素人じみたことはないのですが、限りある外交リソースをどこに使うかということに関しては、やはり韓国は重要ではないのです。
ですから、韓国政府の異常な行動、そして時折米国にも服従しない行動(堪忍袋の緒をふまないギリギリは抑えている)は、国務省全体から見れば、やはりマイナーな部類に過ぎないのです。
北朝鮮は明らかに異様な国ですが、その国にくらべれば少々奇妙なところがあってもやはり韓国は民主主義国家に見えますし。多少イラつく行動をみせることがあっても韓国は間違いなく米国の同盟国です。
北朝鮮という世界トップクラスの異様な国の隣にあるからこそ、韓国が現実以上にまともに見える効果もあるかと思います。(日本から見れば北朝鮮と韓国の距離は倍ほど違いますが、アメリカから見れば韓国も北朝鮮もほぼ同じ場所です。こういう地理感覚は人間の直感や判断に少なからぬ影響を与えます。)
もちろん韓国に深く接している外交官や軍人は文在寅政権の異様な行動をしきりに報告しているでしょうが、やはり世界全体から見てそれはマイナーな事象に過ぎないというのが現実でしょう。
そして、その観点からアメリカが対北朝鮮戦略を韓国との同盟維持をプランAの前提に据えているだろうというのがアメリカ在住者としての正直な実感です。
更新お疲れさまです。毎回楽しく拝読しております。
対韓国(又は対韓国・北朝鮮)対応についてですが、今後の朝鮮半島情勢の行く末についてはともかく、今後韓国がわが国に接近してきた場合の対応方法は、私は北野幸伯氏の主張に概ね同意します。北野氏の戦略論(経済覇権)の骨子は(私の解釈)、①世界情勢は世界全体のGDPの約7割を占める米国・EU・中国・日本・ロシア(今後はインドも)の情勢に注視していればほぼ把握出来る、②世界は常に覇権争いを行っている、③世界覇権の奪取=エネルギー及び覇権通貨の取得である、④世界覇権の奪取のため、世界の支配者層は世界情勢を善悪論ではなく戦略論をもって観ている、とのことであり、故に、物事をとかく善悪論のみで観がちである日本人は戦略的なものの見方を身につけるべきである、でなければ、近い将来日本はまたもや敗者となるであろう、と主張しています。翻って、現状の北東アジア情勢は、日本にとっては、北朝鮮及び韓国が主人公であるかのような報道が目立っていますが、彼らはメインプレイヤーでも何でもなく、正しい「戦術」を駆使して対応していけば、日本の国益は守ることが可能です。北朝鮮にはこのまま国連安保理経済制裁の厳格化を図っていけば体制崩壊の可能性が少しずつ高まっていきますし、韓国がもしわが国に擦りよってきた場合には、北野氏の主張どおり慰安婦蒸し返し禁止・徴用工問題の韓国国内での解決を条件にすればよいと思います。わが国の経済界はここ半年ほどで韓国のカントリーリスクを嫌というほど味わったでしょうし、対韓投資は先細りが続くものと思われます。また、通貨スワップなどの実質的な経済協力は決して行わなければいいのです。適当に首脳会談等をするなど、政治レベルで見かけ上の交流のみを行っていれば良い、と思います。重要なのは情報戦であり、わが国の正当性を世界(特に欧米)に常に発信し続ける(というより中国及び朝鮮半島の、事実に基づく悪魔性をプロパガンダしていく)ことです。また、朝鮮半島有事への備え、つまり難民対応及び中距離弾道弾攻撃対応をしっかり行っていくことです。
それに対して、対中国(世界情勢のメインプレイヤーの一つ)対応は「戦略的」に行っていく必要がある、と思います。米中貿易戦争は米国が勝つ、と北野氏も私も思っています。中国は国として成熟期に移行しており、最早驚異的な経済成長が見込めない中、関税合戦は貿易黒字の中国が圧倒的に不利ですし、ウイグル人問題などの米国の「中国悪魔化プロパガンダ」も成功を収めつつあり、中国は不利な立場に立たされつつあります(ファーウェイの5Gからの締め出しに成功しつつあるなど)。わが国もこの戦略に全面的に協力し、「勝者」側に身を置くべきです。中国とは、せいぜい表面的に仲良くしておくに留めるべきです。そのため、ロシアは見方に引き入れておくべきです。北方領土問題は是非棚上げにし、経済協力を積極的に行い、出来ればロシア(シベリア)の原油・ガスを手中に収めるべきです(というより、中国には絶対に渡すべきではありません)。そして、近い将来中国共産党独裁政権が消滅した暁には、地政学的な重要性が極めて低下した朝鮮半島を外部から半永久的に完全封鎖すればよいと思っています(拉致問題はそれに拘わらずチャンスを逃すことなく解決していくべきです。)。その戦略を確立し実行していくのがわが国の国益最大化を目指す道だと思っています。
長文駄文失礼しました。
埼玉県在住のTOMさんの主張に全面的に同意です。
(私も北野さんのメルマガ、記事と新宿会計士さんのブログを共に愛読しております)
韓国は所詮末端のプレイヤーであり、味方であろうが敵であろうが裏切り者であろうがアメリカからみれば小さな存在に過ぎないというのは確かといってよいでしょう。日本は目先で挑発的な行動を取り続ける韓国に惑わされることなく、冷徹に現実的な対応をしていけばよいのです。
日本政府/日本人が善悪論に流れがちなところは要注意なところです。
海外に住んでいる人間の視点からは、日本と韓国の国民性、政府の動きは残念ながら似ているところがあります。
国内では、ヒステリックな吊し上げが起こりがちなところ、外交では善悪論が幅をきかせがちなところなどはその典型です。
韓国が(自分よがりな)善悪論で自縄自縛に陥っているのを反面教師として、日本は戦略的に外交をすすめてもらいたいものです。
> チキンサラダ様、埼玉県在住のTOM様
すばらしい見識と議論、ありがとうございました。
善悪論よりも戦略論、仰るとおりと感じます。こちらの議論でも制裁・断交への要請が高くなっていると感じますが、『スッキリ』する以外の、戦略的なメリットを、自分は制裁・断行オプションの中に見出すことができていませんでした。
また、距離感の違いによる認識の差異も、確かに…と感じました。例えば、世界各地の隣国紛争について、日本人が双方の言い分に耳を傾けるか・そもそも関心があるか…と考えると、まぁないでしょうし、全世界から見れば隣同士の言い争いの一つにすぎないでしょう。それに、俯瞰して見ると、日韓は善悪論に流れがちな似たものどおしというご指摘も、大いに心当たりがあります。
今後とも、勉強させていただければ幸いです。
世界情勢をみて戦略的に行動すべしとのご意見はその通りですね。
韓国に対して感情的になり過ぎていて、ハットしました。
経済協力による多額の金銭が、ゆすりたかりの今の韓国を作ってしまったのでしょう。
金目当ての範疇であればテロまで発展することはないでしょうから、毅然とした態度で対応するだけですね。
日本としては、リスク管理をしっかりしながら、価値観を共有する国、
インドなど今後成長が期待される国との結びつきにもっと比重をかけられる様にして欲しいですね。
>経済協力を積極的に行い、出来ればロシア(シベリア)の原油・ガスを手中に収めるべきです(というより、中国には絶対に渡すべきではありません)。
はて?、ロシアの資源を誰に売るかはロシアが決めますよね。それを中国が買うかどうかは、中国が決めますよね。日本が、他人の物を手中に収めるとか渡さないとか、素人の私には理解不能です。私の決めつけでは、ロシアはスタンド経営の老舗ヤクザ、中国は工場経営の新興ヤクザ。どちらの組が儲けてもマトモな使い方をしない上に、付き合えば、丸腰日本に仇なすだけにしか思えません。現中国が消滅しますかね。国民がいなくなるわけじゃないし、看板を掛け替えて「中国V2」の誕生くらいじゃない?。過去、民主国家であった歴史も無い土地だし。ロシアよりも中国を重点的にやっつようという話は分かります。
信託統治領朝鮮ババ抜き(メンバー国、日本、中国、アメリカ、ロシア)ババを引くのは?
日本(近現代史において西南戦争、日清戦争以来朝鮮を庇い続け日韓併合までして朝鮮の発展自力に尽力するも、朝鮮人はその素質の悪さから大恩ある日本を裏切り続け、日本に対し暴力、営利誘拐、侮告、侮辱、麻薬、通貨偽造、詐欺、売春婦派遣等の犯罪を繰り返す。近年漸く、南北朝鮮の正体が認知されはじめている。)
中国(朝鮮のかつての宗主国、帝国交代時朝鮮より無礼な振舞いを受けた事もあるが、日米への緩衝地帯として朝鮮を必要としている。又、半万年の旧宗主国として地帯を躾損ねた責任者でもある。)
アメリカ(ポツダム宣言により日本から朝鮮が分離された際に南朝鮮を建国、以来朝鮮動乱、東西冷戦期を通じて軍事主戦力として南朝鮮を守る。近年、朝鮮人の素質の悪さがその地政学的価値を上回る事に気づき始めた模様。)
ロシア(近現代史において朝鮮の不凍港に軍事的野心を持つ、ポツダム宣言による日本からの朝鮮分離の際に北朝鮮を建国するも朝鮮動乱、東西冷戦期は主導的地位を中国に奪われる。現在、日米中への軍事的緩衝地帯として朝鮮を必要としているものと思われる。)
さて、どうせもたない国、朝鮮をどの国が信託統治する憂き目に逢うか?
あと数年で結果が判明するだろうが、それが日本でないことを心の底から願います。🐧
北野幸伯氏は、馬渕睦夫氏とはまた違った、ロシア方面からの視点をお持ちなのが魅力的です。特に、孫子の兵法をあげるなど、戦略的に世界情勢を俯瞰しようと努められている点に好感を感じます。
氏の論考に同意する点は多々あるのですが、自分は以下の点が最も納得できません。
≫中ロにとって、北朝鮮は、「米国の侵略を防いでくれる『緩衝国家』」なのだ。緩衝国家は、弱いよりも強い方がいいに決まっている。
『緩衝国家』の立場が、古来、洋の東西を問わず、どういうものだったのか、氏はおわかりなのだろうか?
緩衝国家とは、周辺の大国が直接干戈を交わさないために、少ない領土と領民を諸大国から特別に保証されていることが第一の前提にあります。
緩衝国家は周辺地域に対して野心を持つことを許されていません。そのため、緩衝国家は、周辺の諸大国に人質を送り、貢ぎ物をして野心がないことを証明するのが、周辺地域の安定のためでした。
軍備も全く無ければ『力の真空』を生み出し、周辺国が併呑に野心を持ちます。ですから、最小限の軍備であることが望ましい。憲法9条とは、日本よりも韓国や北朝鮮にこそ、本来相応しいものでしょう。これが緩衝国家というものの古来より期待された悲しむべき立場です。
それが、韓国はアメリカやシナを手玉に取るなどといった野心を持ち、北朝鮮は周辺国やアメリカに核の恫喝をして、世界のテロリストに核を売りさばく野心を疑われる。到底、緩衝国家に値しません。そんな緩衝国家は、周辺国がよってたかって潰すのが、『歴史の鉄則』というものでしょう。
緩衝国家が弱いよりも強いことが望ましいことは、ありえません。それは中露にとっても同様である、と自分は主張したいのです。
>『緩衝国家』の立場が、古来、洋の東西を問わず、どういうものだったのか、氏はおわかりなのだろうか?
おもいっくそ好意的に解釈しますが「緩衝国として強い」というのはつまりこういうことでは・・・。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%BC-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%A2%E5%90%B8%E5%8F%8E-%E5%A4%9A%E3%81%84%E6%97%A5%E3%83%BB%E6%98%BC%E5%A4%9C%E7%94%A8%E3%83%BB%E7%BE%BD%E3%81%A4%E3%81%8D-10%E3%82%B3%E5%85%A5/dp/B007FMH07W
>マイクロホールと特殊なスリット構造で、吸収力はなんと多い日に必要な量の3倍。
名無Uさん、
はじめまして。名無Uさんのおっしゃることも尤もだと思うのですが、それは「緩衝国家」に定義によるのではないでしょうか。名無Uさんが仰ってる緩衝国家は、戦前のタイ、第二次大戦時のポーランドのような存在を想定されています。
一方、第二次大戦以前の日本にとっての満州国、つまり衛星国家でも緩衝国家に分類されますし、冷戦期のフィンランドのような面従腹背な国も緩衝国家に相当します。つまり緩衝国家にもいろんな形態があるということです。
北朝鮮はロシアや中国にとって自爆兵器のようなものです。瀬戸際外交でアメリカやその同盟国を散々ふりまわして、アメリカの軍事リソース、外交リソースを無駄使いしてくれれば十分なのです。
北朝鮮が横暴で大国すら振り回す問題児であることは事実ですが、それもまた緩衝国家の一形態なのでしょう。また、いずれポーランドのように北朝鮮が他国に分割される可能性は少なからずあると思われます。
チキンサラダ様へ
丁寧な返答、ありがとうございます。
≫瀬戸際外交でアメリカやその同盟国を散々ふりまわして、アメリカの軍事リソース、外交リソースを無駄使いしてくれれば十分なのです。
緩衝国家の性格が一様ではないことは確かでしょう。
このたび、『緩衝国家』というものに改めて興味を持ったので、自分なりに研究してみようと思います。
北朝鮮は発射場から北京までの距離のミサイルを放つ、突如ウラジオストク沖に落としてプーチンを慌てさせるなどしています。
北朝鮮は中共、ロシアでも制御しきれない狂犬でしょう。北朝鮮は『主体思想』をバックにして、我々の飼い主は中共やロシアとは認めない、というアピールをたびたびしています。
アメリカやその同盟国を振り回すにしても、中露が北朝鮮を使うことは危険過ぎると思います。あとあと、中露にどんな戦犯を押し付けられるのか、リスクが大き過ぎると思います。
名無しUさま、
三点、注意すべきことがあります。
# 北朝鮮はロシア、中国には攻撃しない。
北朝鮮はロシア中国に対しても、しばしば反抗的な態度をとりますが、だからといって中国ロシアにミサイルを打ち込むほど愚かでもありません。むしろ、ギリギリセーフのラインを狙って行動することに関しては極めて狡猾です。
ロシア中国も、北朝鮮にストレスを感じつつも、北朝鮮のミサイルが自分たちにとっての本当の脅威であるとは考えてないでしょう。
# ロシア、中国は強権国家である。
ロシア、中国は独裁の国ですから北朝鮮の人権や軍事優先の体制には無関心です。いや、むしろ親和性が極めて高い。さらに、この二国はメディア統制も強いので、領土近くにミサイルが飛来しても国民にさしたる動揺はありません。日本人には想像できないほど兵器やその被害へのアレルギーは少ないのです。
# ロシア、中国はアメリカより弱い。
ここが我々が最も見落としがちな点です。我々はどうしても日米の視点からものをみますが、ロシア、中国の視点にたって考えることも重要です。ロシア、中国はアメリカと対峙していますが、基本的にはアメリカより弱いのです。ですから、碁で言う「紛れ」ゲームに混乱を招くことは好ましいのです。
優勢なアメリカからすれば、何をしでかすかわからない北朝鮮は脅威ですが、劣勢なロシア・中国からすれば北朝鮮という狂犬がゲーム盤を荒らしてくれた方が都合がよいのです。もともと劣勢なのですから荒れた後で立場がイーブンになれば、それだけで儲けものです。また、時間が稼げれば中国の軍事力はアメリカに肉薄します。
狂犬によって自国にも被害がでるかもしれませんが、北朝鮮はロシア中国に明らかな損害を与えることはしませんし、また少々損害が出たところで非民主国家な二国にとっては体制が揺らぐものではないのです。
つまり、北朝鮮は民主国家の常識で言えばリスクだけの存在ですが、強権国家でしかも日米に対立するロシア・中国からすればリスクよりもむしろメリットが大きいということです。
だからこそ、ロシア・中国は陰に陽に北朝鮮を支援し続けているのです。
>憲法9条とは、日本よりも韓国や北朝鮮にこそ、本来相応しいものでしょう。これが緩衝国家というものの古来より期待された悲しむべき立場です。
日本が緩衝国という扱いだったのではありませんか。
今でもそうなのかもしれません。
ただまあ、自分自身で選んだ道という側面もなきにしもあらずですが。
私は性善説も善悪論も評価します。ですが、それを自国外に敷衍しようと思うなら結局力が必要で、そのためには冷徹な戦略論が必要だという自家撞着の関門をくぐらざるをえません。
中国を叩き潰そうとするアメリカは自国の「善」を建前にしています。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56310
まあ、見果てぬ夢ですね。
宇宙に植民地を探したほうが早いかもしれません。
spaceman様へ
≫日本が緩衝国という扱いだったのではありませんか。
今でもそうなのかもしれません。
昼休みに急いでコメントしたので、論考に甘いところがありました。実は戦後を通じて、日本こそが緩衝国家であったことが頭にチラリとよぎっていたのです。
それを書くと長文になるため、割愛しました。
1945年、日本は戦略爆撃で都市という都市が焼き払われ、その生産力はゼロレベルと換算しても構わない程度にまで落ち込みました。戦勝連合国の日本占領政策には、ソ連や中華民国などとの緩衝国家にしようとの絵があったとしてもおかしくはなかったでしょう。
ですが、その目論みは米ソ冷戦の勃発で完全に外れてしまいました。日本は戦後十年で戦前のレベルに到達し、1968年にはGDPが世界2位となりました。
アメリカに次ぐ生産力を持ち、当時の中ソをはるかにしのぐ経済力を持つ国家は、どうひっくり返しても『緩衝国家』にはなり得ません。戦勝連合国も戸惑い、機会を捉えてなんとか日本の足を引っ張ろうとしたでしょう。そして、世界中の反日で引っ張り続けました。ですが、どうにもならなかったのです。
そして現在、米ロのみならず、米中までが衝突して、戦後秩序の入れ替えが進んでいます。日本はすでに21世紀に入った時点で、緩衝国家としておけないことを全世界に認めさせることに成功した、と自分は判断しています。
日本は明確に緩衝国ではありません。
その理由は、日本が経済大国だから… というのとは少し違います。
その理由は日本はアメリカの明確な同盟国で、米軍基地が領土内にあるからです。
緩衝国は大国の勢力圏の狭間にあるのが定義ですが、日本は明確にアメリカの勢力圏です。
米中戦争が発生すれば、アメリカ側に立つのが明確です。
一方、今回話題の北朝鮮は中露陣営色は強いものの、軍事的には一応独立を保っています。
中国軍基地もロシア軍基地もありません。
米中戦争が発生しても、北朝鮮が参戦するかは微妙です。(狡猾な国ですから、中国が不利だと判断すれば参戦しないでしょう)
緩衝国の定義はなかなか奥深くて、相対的でもあります。
たとえば、タイは地域大国でして、同じ地域で競合するカンボジアやベトナムというとの間にラオスという緩衝国があります。
そのタイも世界レベルで見れば小国に過ぎず、かつては英仏の、第二次大戦中は枢軸国と連合国の緩衝国とみなされていました。
日本も米中露に比べれば、政治的・軍事的には緩衝国とみなされてもおかしくないほど小さいかもしれませんが、明確にアメリカの勢力圏なので緩衝国ではないのです。
なお、韓国は米国の勢力圏から離れて冷戦中のフィンランドのような緩衝国になりたいと主張する勢力が強いようですね。フィンランド化は悲劇のたとえなのはずですが、韓国にとっては理想にみえるのが興味深いところです。
名無しUさん
チキンサラダさん
私の戯言のような発言にご丁寧にレスを下さり、ありがとうございます。
緩衝国家という言葉自体の定義が、微妙に滲んでいるような気がするのですが、まあそのあたりを置いておくとして、私自身はわが日本を、ここでの複数見解の公約数的な意味での「緩衝国家」だと考えたいわけではありません。
ただ、一方で、日本がこの70年ごく普通の独立国家であった(ある)のかという点には、陰謀論抜きで大いに疑問があります。
それは、まさにチキンサラダさんが書かれている通り、「米軍基地が領土内にあるからです。」
韓国にもありますね。。
おそらくトランプさんは、歴史的な含意(空気みたいなもの)を敢えて読まずに、ごく普通の現代人的感覚でもって、なんで他国(日本や韓国)の安全保障にアメリカがリソースを割かねばならんのかという疑念をお持ちなんでしょう。
就任以来そのあたりの「意味」(含意や空気)を側近たちが必死になって彼に説いているのだろうと思います。彼の感覚では、それは用心棒ビジネスみたいなものであって、ならば相応の対価が必要だろうと考えるのもむべなるかな──ですね。
でも、日本が吉田ドクトリンから解脱して独立国としての要求を十全に満たすだけの再軍備をします──と宣言したとき、はたしてアメリカはすんなり引くのかどうか。まあ、本当に詮無い夢のような話ではあるのですが、そういう脳内シミュレーションをしてしまうのです。
こちらのサイト、更新ペースが速くてこの記事自体もうだいぶん下がってきてしまいました(笑)。
というわけで、このあたりの議論はまた場を改めてする機会があればと考えています。
まあ、極端な政治シミュレーションの前に米国の政治家・軍人からすれば、
「米国から独立とかwそういうのはせめてGDP2%程度の軍事費を出してから言ってくれる?」
でしょうな。
韓国はむしろ3%に近い比率で、金額ベースでもこのまま行くと日本を追い越すかもしれない軍事大国化を推し進めていますがそれでも米国からいろんな掣肘を受けています。
日本は未だもの申す資格すら無い状態です。
会計士さん
いつもご苦労様です。
みなさんのコメントが十二分に盛り上がっているので、2点だけ書きます。
◆「地政学的重要性を考えると、米国が韓国を切る可能性は低いだろう。」
はて、そうですかね?
⇒ 地政学的な見地はとても大事です。韓国の地政学的意味とはずばり中国それも北京との距離です。
ソウルの南、鳥山に米空軍基地がありますが、ここから北京まではわずか500km程度、
戦闘機でひとッ飛びです。普段はF16とA10しかいませんが、ここにF22やF35を密かに持ち込んで 拠点にすれば北京の上空でやり放題になります。かつてピョンヤンでやったように。
従って中国が敵であるうちはこの基地の価値は高く、手放さないだろうと思われるのです。
「しかし、対中国戦略を考えると、日本は韓国をバッサリ切り捨てるべきではない。」
⇒ これも同じことですね。軍事的に日本はアメポチなので。
◆「日本は文に「慰安婦問題を二度と蒸し返さない宣言」「徴用工問題解決」などを約束させ、
実行させるべきだ。日本は、まったく困っていないので、妥協する必要はどこにもない。」
という下りには、大きな問題があると言わざるを得ません。
⇒ 北野氏は、実行できないとわかっててこう書いてると思いますよ。
「日本は妥協する必要はどこにもない」のだから実行できない要求をし続けていれば良いんですよ。
僭越ながら、会計士さんは読み方がまじめすぎます、も少し大味に行間を読まれてはいかが、かと。
東京新聞によると・・・
ちょっ、ちょっと、今、読むの止めようとした貴方、まあ東京新聞の記事で嫌なのでしょうが、短いので読むだけ読んでください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
安倍首相が突然言いだした「無条件での日朝会談」について、北朝鮮が「実現のためには、日本がまず人的往来を認めるべきだ」との意向を持っていることが分かった。8日の東京新聞が報じた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
のだそうです。
この記事が本当だとすると、北朝鮮の安倍さん仲介待望論は、幻想じゃないですかね。
安倍さんは今も昔もカヤの外、元々外交は苦手な安倍さんです、期待するだけ無駄でしょう。
北野幸伯さんの論功については突っ込みどころ満載です。
まず、私と認識が違うのが、中国とロシアが蜜月だと言ってるところ。
私の見立てでは、北朝鮮復興事業を巡っては、ロシアと中国は、主導で争ってますね。
北朝鮮がコウモリもように行ったり来たりしてる状況です。
中国側とロシア側では、資金源が違うということです。
おそらく中国は欧州中心としたロスチャイルド系資本。
対するロシアは、プーチン以後に力を伸ばしたユダヤ系でもガスプロムやアルファグループといったユダヤ資本。
そして米国はウォール街ユダヤ金融資本。
この三つ巴の争いに、日本の三菱系他財閥、韓国サムスン系他財閥が、食い込もうとしているという感じじゃないでしょうか。
カニ太郎様へ
もし、お手間でなければ、4月16日の『韓国メディアの「量産型用日論」 本日も韓国は「平常運転」?』のコメント欄を参考にしてください。(ニッコリ)
いくつかはっきりしたい前提があります。🐧
アメリカは多民族国家で広大な領域を持つ大陸国家である中国、ロシアに領土的野心を持ってはいない。(もし、占領統治すれば陸軍兵士が一億人いても足りない)従って、アメリカが能動的に中国、ロシアに侵略戦争を仕掛ける事はない。🐧
同様に、中国、ロシアもアメリカに対し領土的野心を持っている訳ではない。🐧
中国は自国民(漢族)の民族的欲求の為、国内の少数民族に対するあらゆるエスノクレンジングを行っている。🐧
中国は南西太平洋において、自国民のエゴ(他者の正当な権利を踏みにじっても、利己的な自国民の利益を追求する、又それを行わない政権の正当性を認めない)の為、軍事力、低利の借金を原資とする経済力による力による現状の変更を試みている。🐧
中国は経済力による現状変更の試みは、それを察知した日米の抵抗により資金的に追い詰められている。🐧
ロシアは日本がポツダム宣言受諾後、火事場泥棒的に押し入った日本の北方領土に、ロシア共和国極東地域経営の死活的(北方領土にアメリカ海軍及び海軍航空自衛隊部隊の展開を認めない)利益を見いだしているが、国力の低下(人口減少、経済的影響力の低下)により、その維持が難しくなっている。🐧
アメリカはロシアの極東地域の拠点ウラジオストク軍港の無力化による、太平洋進出不能を目論見、日本と連携している。🐧
日米はウラジオストク軍港の対岸にアメリカ海軍及び海上自衛隊の基地を置くこと目論んでいる。🐧
アメリカはロシアをヨーロッパ中央アジアのローカル勢力に押し込めようと目論んでいる。🐧
アメリカはロシアをヨーロッパローカル勢力にする事によりEU(ドイツ)の経済的覇権を弱める事を望んでいる。🐧
ロシアは日米中に対する緩衝地帯として北朝鮮を必要としている。🐧
中国は日米に対する緩衝地帯として南朝鮮を必要としており、日米に対する獅子身中の虫として南朝鮮を活用する意志がある。🐧
日米は北朝鮮に如何なる投資も行う意志がない。🐧
日米は南朝鮮を裏切者と見なし、その崩壊を救う意志がない。🐧
南北朝鮮は自国の立ち位地を認識していない。🐧
以上が大まかな私の主観的論考の前提になり、この様な前提からは南北朝鮮滅亡が必然(笑笑)と考えていますが、何か前提に不備がありましたらご教示願います。🐧🐧🐧
更新ありがとうございます。
小生から言わせていただけると「地政学的重要性…」未だに此の言葉をメディアに登場させる人が居る事が驚きを隠せません。
「地政学的重要性…」→故に韓国を大事にしろの枕詞と同様で{(AIIB)バスに乗り遅れるな」と同様にプロパガンダの匂いしかしないからです。
この手の論議となると日本にとっての地政学的重要性としては北と日本の干渉地帯…と北・韓国・日本があたかも大陸でつながっており、どこからでも越境できるポーランドの如き状況を浮かべてしまう傾向が多くなる点が大陸的思考で丸め込まれるように感じてしまいます。
また過去に韓国が北朝鮮を押返し日本を防共したとする神話(実際には米国を中心としたマッカーサーの巻返しで北朝鮮に含まれた中國部隊を押し戻しているだけ)から地政学的重要性は大きいと朝鮮ホルホルしているだけなのが実情としか思えません。
結構感情的なのは認めますが「片足は中国向いて、もう片足は米国、上半身はひっくりかえして北朝鮮・ロシアに手を伸ばすような不自然な体勢でよろける様に立つ」国家及び土地を地政学的重要な地との評価できません。
以上から「地政学的重要性…」の言葉がでる文章は気負付けて読んでます。
以上、駄文失礼いたしました。