新紙幣と電子決済、そして次世代通貨「ブロックチェーン円」

今朝の複数のメディアによれば、2024年をめどにわが国の紙幣が刷新されるそうです。わが国の紙幣はおよそ20年に1度の割合で刷新されているのですが、その一方で私が個人的に期待していた五万円紙幣などの高額紙幣は残念ながら議論の土俵にも挙がっていないようです。ところで、紙幣といえば重要な金融インフラの1つですが、全世界に目を転じてみると、自分の国の通貨が信頼されていない国も多く、こうしたなかで日本円の使い勝手が向上すれば、もしかすると日本円がドルやユーロと並んで全世界でもっと広く通用するかもしれません。

祝!新紙幣

すでに多くのメディアに報じられていますが、2024年をめどにわが国の紙幣が刷新され、一万円紙幣、五千円紙幣、千円紙幣の肖像がそれぞれ変更されるそうです。

  • 一万円:福沢諭吉→渋沢栄一
  • 五千円:樋口一葉→津田梅子
  • 千円:野口英世→北里柴三郎

新しい紙幣のデザインが楽しみでなりません。

ただ、日本の「最高額面紙幣」は1958年(昭和33年)以来、一貫して一万円紙幣であり、この状況は61年経った現在でも変わっていません。

この点、一部では「五万円紙幣」、「十万円紙幣」などに対する待望論も根強いようですが、世界的にはマネロン対策などの観点から高額紙幣については廃止される傾向にあるため、日本で五万円紙幣が発行される可能性はそれほど高くないのかもしれません。

高額すぎる…500ユーロ紙幣の廃止決定 犯罪対策で欧州中銀、2018年末に発行停止(2016.5.5 12:41付 産経ニュースより)
インドの高額紙幣廃止、現金社会に広がる混乱/中国やスウェーデンは独自のデジタル通貨研究に着手(2016 年 12 月 13 日 15:47 JST付 WSJ日本版より)

ただし、2024年といえば今から5年後ですが、社会的には電子マネー、ペイアプリなど、「現金以外の支払い手段」の決済シェアが激増している可能性もあるでしょう。昨今のペイアプリブームに加え、今年10月の消費増税に伴う軽減税率制度にカード決済等に関する軽減措置も導入されるためです。

(※なお、現時点において、財務省や日銀などのウェブサイト上、電子マネーの流通量などに関する信頼できる統計は見当たりませんが、カード普及に関する経済統計の整備が待たれるところでもあります。)

紙幣あれこれ

世界で通用する通貨はドルとユーロ

ところで、私自身、若いころにはずいぶんと外国を旅行したものです。

世界を旅行していると、日本や先進国ほどは自国通貨が信頼されていない国も多く、せっかく両替した現地通貨で支払おうとすると、「そのおカネ(=自国通貨)ではなく、あなたの国のおカネ(=日本円)で支払ってほしい」などと要求されることもありました。

あくまでも私の記憶ベースですが、米ドルの紙幣はアジア・アフリカなど、たいていの発展途上国でそのまま使用できましたし、一部の観光地(たとえばユーロ導入前のギリシャ)だと、普通に日本円(千円札など)が流通していました。

ただし、日本経済が「失われた20年」で停滞するなか、日本円が通用する地域は徐々に縮小しているようにも思えます。実体験として、ほぼ確実に世界で通用する通貨としては、

  • 米ドル(とくに1ドル、5ドル、20ドルなどの小額紙幣)
  • ユーロ(とくに5ユーロ、10ユーロ、20ユーロなどの小額紙幣)

の2種類ではないかと思います。

南米・ウルグアイの風光明媚な観光地であるコロニア・デル・サクラメントに出掛けたときに、ためしにわざと現地通貨(ウルグアイ・ペソ)を両替せず、ドルとユーロ紙幣のみで過ごしてみたのですが、まったく問題なく滞在することができてしまいました。

ちなみに、日本円が使えるかどうか試してみようとしたのですが、さすがに南米だと千円札の受取は拒否されてしまいました。

自国通貨が信頼できない理由

では、なぜ一部の発展途上国では、自分の国の通貨で支払おうとしたら拒絶されるのでしょうか?

その理由はいくつか考えられるのですが、一番大きな仮説は、「自国通貨が信頼できないから」でしょう。

たとえば、昨日も『トルコショック再び?怖いのは局地的ショックではなく波及効果』で触れたとおり、中東の新興国・トルコで通貨の下落が続いていますが、これはエルドアン政権下のトルコにおける通貨政策全般に対する国内外市場参加者の不信感が裏にあると考えられます。

一般に、通貨には「3大機能」があると言われています。簡単に分類すると、

  • 価値の尺度機能
  • 取引の決済機能
  • 価値の貯蔵機能

です。

価値の尺度機能とは、「ダイコン1本がイチゴ5個分」という物々交換経済と異なり、「ダイコン1本200円」「イチゴ1個40円」という具合に、統一的な尺度でモノ、サービスの値段を表示する機能のことであり、極端な話、北朝鮮ウォンやジンバブエドルであっても、このような機能は備わっています。

しかし、取引の決済機能とは、「そのおカネを渡すことで取引が完了する」という重要な機能のことですが、逆に言えば、「自分が持っているおカネを相手に渡せば確実に取引が終了する」、つまり「相手がおカネを受け取ってくれる」という確信がないと、この機能は働きません。

さらに、価値の貯蔵機能とは、「将来に向けて価値を保存すること」ですが、トルコリラやアルゼンチンペソなどのようにインフレが激しい通貨の場合だと、人々は自分が持っている自国通貨を価値が安定している外貨(例:米ドル、ユーロ、日本円)や金塊に交換しようとするでしょう。

アルゼンチンやブラジルやロシアのように、過去に自国通貨が紙切れになった記憶が生々しい国の場合だと、やはり、土産物屋やレストランの店主は、外国人旅行客には自国通貨ではなく、外貨でおカネを支払え、と要求するのかもしれません。

自国通貨が嫌われている国

ただ、私自身が世界各地を旅行していると、治安や経済が比較的安定しているはずの国でも、自国通貨ではなく外国通貨を要求されるというケースがありましたし、また、なかには自国通貨(とくに生活に密着した小額通貨)がほとんど流通していない国もありました。

たとえば、中国の特別行政区であるマカオでは、「自国通貨」であるパタカよりも、「外国通貨」である香港ドルの方が広く通用しています。不思議なことに、街中では1香港ドル=1パタカという等価で香港ドルが流通しており、香港ドルでおカネを払うと、お釣りに香港ドルとパタカが混じってくることもあります。

マカオではパタカではなく香港ドルが事実上の通貨となってしまっている、という事情があるようです。マカオはカジノ産業が存在するために、1人当たりGDPはダントツで世界トップクラスですが(※日本の数倍だそうです)、そのマカオがわざわざ香港のおカネを使っているというのも面白い話です。

一方、過去に何度も外貨建て国債のデフォルトを発生させている南米・アルゼンチンの場合、生活に密着した小額通貨の流通力が極端に少ないという特徴があります。

空港のATMでおカネを引き出すと、50ペソや100ペソなどの高額紙幣しか出て来ませんが、これらの紙幣は街中で使おうとしても「高額すぎる」として拒絶されます。地下鉄や路線バスではお釣りがもらえませんので、結果的に外国人旅行者としてはペソを使う機会がほとんどないのです。

日本のおカネに例えていえば、「ATMからは五千円紙幣や一万円紙幣しか出てこないのに、街中では千円紙幣と百円硬貨しか使えない」のだとすると、外国人旅行客としては途方に暮れてしまうに違いありません。

(※もっとも、アルゼンチンでここ1~2年でハイパー・インフレ状態となっており、2012年頃に1ドル=4ペソだった為替相場は、最近では1ドル=40ペソを超えており、およそ10年で価値は10分の1以下になった格好です。)

円の国際化とは?

なぜ円が通用せず、ドル、ユーロ、人民元が通用するのか?

さて、国際決済銀行(BIS)が3年に1回公表する統計によれば、機関投資家などの大口資金取引に限って言えば、外為市場(OTCベース)で圧倒的な存在感を示しているのは、米ドル、ユーロ、日本円の3つの通貨です(図表1)。

図表1 世界の外為取引(1日当たり、2016年公表分)
通貨取引額(十億ドル)シェア
1位:米ドル4,43843.79%
2位:ユーロ1,59115.70%
3位:日本円1,09610.82%
4位:英ポンド6496.40%
5位:豪ドル3483.43%
6位:加ドル2602.57%
7位:スイスフラン2432.40%
8位:中国人民元2021.99%
9位:スウェーデンクローナ1121.11%
10位:ニュージーランドドル1041.03%
その他1,09110.77%
合計10,134100.00%

(【出所】Triennial Survey of foreign exchange and OTC derivatives tradingより著者作成)

(※余談ですが、この図表2のオリジナル・データは「通貨ペア」を集計対象としており、「シェア」欄はこの2倍で表示され、「合計」欄も200%になっています。そこで、当ウェブサイトでは分かりやすくするために、元データを加工し、シェアを2分の1表示にすることで、合計欄を100%にしています。)

しかし、現実に外国を旅行すると、米ドルやユーロが幅広く通用する一方、日本円が通用する国は台湾、香港、一部のアジアの観光地などに限られています(英ポンドやスイスフランなどが流通しているという話もあまり聞きません)。

その一方で、最近、アジア諸国を中心に広く通用し始めている(らしい)通貨が、中国の通貨・人民元です(※といっても、人民元紙幣の通用度に関する信頼できる公的統計は見当たらないようですが…)。

「ATMから偽札が出て来る」と噂されているほどの通貨で、かつ、人類史上最悪級の独裁者である毛沢東の顔を刷りこんだ紙幣が、なぜアジア諸国でかくも受け入れられているのでしょうか?

私の勝手な決めつけで恐縮ですが、その理由は、「小額紙幣が存在するから」ではないかと思います。

たとえば、日本円の最低額面紙幣は千円ですが、ユーロの場合は5ユーロ、米ドルの場合は1ドル、人民元の場合は1元です(図表2)。

図表2 円、ユーロ、ドル、元の最低額面紙幣
通貨最低額面円換算額
1000円1000円
ユーロ5ユーロ625円
ドル1ドル111円
人民元1元17円

(【出所】著者調べ。なお、1ドル=111円、1ユーロ=125円、1元=17円で換算している)

なるほど。

これだと日本とは物価水準が異なるアジア圏で広く通用するのも当然といえるかもしれません。

百円紙幣と五百円紙幣

さて、以前、当ウェブサイトに『100円札を発行せよ!~カジュアル通貨論~』という記事を掲載したことがあります。

その主張の要諦は、「日本が本気で日本円という通貨の国際化を図るなら、500円札や100円札といった小額紙幣を発行すれば良いのではないか」ということですが、そのときにコメント主の皆さまからは、「紙幣の製造コストがかかる」、「無理に国際化しなくても良いのではないか」などのご意見をいただきました。

また、仮に百円紙幣、五百円紙幣を発行したとしても、少額という意味では、人民元(1元)には到底かないません。人民元に対抗して十円紙幣(?)を発行するというのもバカらしい話です。

ただ、個人的にはそれでもやはり、もし財務省が日本円の国際化を図るのであれば、せめて五百円、理想を言えば百円などの小額紙幣を発行した方が良いのではないかと考えています。オーストラリアやシンガポールなどのように、紙ではなくポリマーなどで制作すれば、長持ちもするでしょう。

ついでに肖像画は日本の歴史上の偉人ではなく、ドラえもんやハローキティやガンダムやマリオなど、日本が誇るキャラクターの紙幣を100種類くらい作成すれば、全世界のコレクターから見れば垂涎の的になるかもしれません。

また、「100種類の百円紙幣の100枚セット」を成田空港の売店で1セット10万円とかで売れば、財政再建も達成できるかもしれませんよ、財務省さん?

ブロックチェーン通貨の開発を急ぐべし

ただし、個人的には、日銀にはブロックチェーンの技術を活用した通貨「ブロックチェーン円」の開発を急いでいただきたいと考えています。

以前、『仮想通貨5億ドル窃盗事件 人類の敵・北朝鮮の存続を許すな』で、「世銀ブロックチェーン債」という話題を紹介しました。

仮想通貨5億ドル窃盗事件 人類の敵・北朝鮮の存続を許すな

これは、仮想通貨などに使用されているブロックチェーンという偽造困難な記録システムを通貨にもそのまま応用できないか、というものです。

ブロックチェーンとは、わかりやすく言えば、取引記録を塊(ブロック)に束ね、そのブロックを次のブロックとつなぐ技術のことですが、取引記録を過去にさかのぼって改竄することが著しく困難であることから、取引の安全性を大きく高める技術でもあります。

現金だと道で落としてしまえば二度と自分の手元に戻って来ませんが、「ブロックチェーン通貨」だと物理的に落とす心配がなくなりますし、また、通貨当局、税務当局にとっても、所得の把握などが極めて容易になるはずです。

さらには、物理的にコインや紙幣が存在するわけではないため、少額決済需要にも十分に対応できますし、何より日本円は世界でもっとも安定した通貨の1つであることから、価値の貯蔵手段としてもピカイチです。

円の国際化はブロックチェーン通貨によって達成される…のかもしれません。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

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読者コメント一覧

  1. すまないさん より:

    記事更新ありがとうございます。
    TOPにて記事が丸見えの状態となっております。
    ご確認をお願いします。

    1. 新宿会計士 より:

      すまないさん 様

      いつもコメントありがとうございます。
      大変重要なご指摘、ありがとうございました。さっそく修正いたしました。
      引き続きのご愛読とお気軽なコメントを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

  2. より:

    1000円札と500円玉2枚は同じものだと
    一般の人は理解していますが、
    硬貨は日本政府が発行し、
    紙幣は日本銀行が発行します。

    そこで、これからのインフレ政策を踏まえ、
    10万円紙幣を「日本国債券」として
    紙幣フォーマットによって発行すれば良いと、
    従来から考えていました。
    無利息無期限国債ですが、10万円札として
    当然のことながら、通用するでしょう。

    このことによって、すべての国債が
    通貨としての地位を有することを国民が理解すれば、
    日本の抱えてきた問題も
    スッキリ解消する可能性があるやに
    思うからです。

    1. 阿野煮鱒 より:

      大賛成。
      十万円の日本国債券の発行元は日本政府、金利はゼロ、ということですよね。
      『世界を操るグローバリズムの洗脳を解く』の著者・馬渕睦夫がいう「政府が通貨を発行してはいけない道理はない」の実現です。
      彼によれば、FRBを初めとする中央銀行設立はユダヤ/国際金融資本の」陰謀だそうで。
      歴史的に見て、近代まではどの国でも政府が通貨を発行していて、そのことが直接の原因で破綻した国はありませんでしたからね。

    2. 鞍馬天狗 より:

      ぁさんへ

      通貨自体が、時間の概念を含んでいるので
      利息は絶対に必要なんですよ

  3. 匿名君 より:

    ブロックチェーン通貨ってのは所有者の履歴が全て残っているというのが建前でしょ。
    だからこそ安全で公正なはずなのに、なぜ盗難ができるのでしょう?
    盗難しても所有者が移転した記録が残っているはずなので、犯人はすぐ特定できるんじゃない?
    北朝鮮が何億盗もうと、その記録が残っているなら追い込みかければ済むだけのこと。

    話としては完全に矛盾していますよね。

    要するに仮想通貨ってのはそのデータ管理をしている人(=機関)が好き放題にやれるという、
    恐ろしいシステムなんじゃないでしょうか。

    個人的にはぜんぜん信用できませんし、今後も一切関わる気もありませんねぇ。

  4. 鞍馬天狗 より:

    「貨幣の信用担保は、”取り立て”に有る」
    って説も有る

    課税や利子の”取り立て”に何が使われるかが
    通貨の信用担保になるんだと、

    納税や返済の為に、貯蔵する必要が有る
    から、通貨には価値が生じると云う説

  5. 匿名老人 より:

    仮想通貨について、素人の考察

    ブロックチェーンの安全性は「コンピュータシステムが設計どうり動作する」ことが条件ですが、実際のシステムは正常に動作していても零でない時間遅れにより誤動作する可能性があります。

    神ならぬ人間の作ったシステムは必ず有限性(欠陥・バグ)を持ちます。従って誤動作、あるいは不正侵入される可能性があります。暗号システムなら解読されます。そのために現実世界での利用には誤動作・不正侵入による損失を補償する責任主体(国家とか企業)の存在が不可欠と私は考えます。

  6. 鞍馬天狗 より:

    円の国際化を米国が何処まで許すのか
    分かんないけど

    世界中に沢山、貸し出せは良いんだ
    目下、日本政府がやってるコト

    米国の顔色を伺いながら何処まで出来るか知らんけど

    本気で考えるのなら
    円建てマイクロクレジットをやれば良い
    別に紙幣の必要はない、硬貨で良い
    寧ろ、硬貨の方が適していると思う

  7. 鞍馬天狗 より:

    全世界向けに、円建てマイクロファイナンスを
    盛大にやったら
    本気で感謝されると思うけどね

    マイクロクレジットを必要とする地域は、
    治安も悪いし、識字率も算数もダメダメだから
    硬貨の方がファイナンスを認知し易い

    “百円玉一枚貸したら、返す時には、一円玉を一枚足して下さい”
    って、真顔で教える必要が有る

  8. 阿野煮鱒 より:

    さーて、経済音痴の私ゆえ、衝突は避けてきましたが、もう一度やりますかね。
    通貨に利息が必要なら、日本銀行の貸借対照表で負債の部に計上されている日本銀行券の利息は、日銀がどのように払っているのですか?
    新たな知見が得られれば論争に負けることなど、どうでもいいので、日銀が債権を発行しつつ利息を払っている仕組みをご説明いただければ幸甚です。

    1. 鞍馬天狗 より:

      阿野煮鱒さんへ

      オカネとは何か?が知りたい
      それが、このブログに来る理由です

      だから、幾らでも議論をしますし大歓迎です

      通貨は時間を含むので”利息”と云う変数が、
      絶対に必要です

      >貸借対照表で負債の部に計上されている日本銀行券の利息
      ブックス上のテクニカルな問題に
      何の興味も無いし、知りません
      (知ってた方が、面白くなるのは確かですが)

      阿野煮鱒さんの質問は議論の必要の無い
      調べれば分かる種類の知識の筈
      ですから、分かったら教えて下さい

      議論の出来るカタチの問題設定をお願いします

    2. 鞍馬天狗 より:

      阿野煮鱒さんへ

      取り敢えず、議論の前提として

      貨幣:交換、保存、尺度の性質を持つ
      で、良いでしょうか?
      利息:貨幣の貸借の対価、貸借される貨幣の使用料
      って、感じの処で良いでしょうか?

      厳密には、通貨と貨幣は区別すべき
      なんでしょうが、取り敢えずは
      同じモノとして議論を進めたいのですが?

      必要な用語の定義は、その都度
      行うと云うコトで良いでしょうか?

    3. 阿野煮鱒 より:

      >>貸借対照表で負債の部に計上されている日本銀行券の利息
      >ブックス上のテクニカルな問題に
      >何の興味も無いし、知りません

      私が知りたいのはそこなので、知りませんと言われると議論になりません。

      > 調べれば分かる種類の知識の筈

      長年調べて考えて分からないのです。
      日銀が発行する債券(紙幣)と、日本国が発行する債券(国債)にはテクニカルに区別されていますが、本質的に何が違うのか、どうして前者に日銀は利息を払わず、後者は国が利息を払うのか、分からないのです。

      別の言い方をすれば、ぁさんが仰る通り
      > 10万円紙幣を「日本国債券」として紙幣フォーマットによって発行すれば良い
      と私も思うのです。

      > 通貨は時間を含むので”利息”と云う変数が、絶対に必要です

      この点は生活実感としてわかります。
      だからこそ、日本銀行の債権である日本銀行券の利息を誰も払っていないのが不思議です。

      > 厳密には、通貨と貨幣は区別すべき
      > 同じモノとして議論を進めたい

      異論ありません。

      1. 素人 より:

        お邪魔します。

        利息はカネを貸借の客体とした場合のリース料ですよね。
        政府は日本銀行からカネを消費貸借契約にて借りてきて、借用書として国債を発行します。(国債という金融商品の売買だという突っ込みは勘弁してください。)
        政府は日本銀行にリース料として利息を支払います。

        日本銀行は円を刷りますが、刷った円は日本銀行の所有物です。
        債権者、債務者はいません。
        それを無視して利息を払ってもいいと思いますが、日本銀行が日本銀行に払うので相殺されます。

        …阿野煮鱒さんの仰っていることはこういうことではないのはなんとなくわかりますが、なんでしょう、うまく言葉にできないです。

        横から失礼しました。

        1. 鞍馬天狗 より:

          素人さんへ

          リース料:使用料
          で、宜しいでしょうか?

          出来れば、
          定義した用語の使用をお願いします

          もし、意味が違う場合は、
          定義の明示をお願いします

          必要ならば、
          用語の定義、再定義をお願いします

          日本銀行券の所有者は日本銀行では有りません
          その意味での、リース料と云うなら違います
          日本銀行法を根拠に、強制通用力が付与されている
          だけです

        2. 素人 より:

          鞍馬天狗さん

          社会通念上の「リース料」です。
          定義付けは必要ないかと存じます。

          刷った円(日本銀行の資産として計上された分だけのことです。)は日本銀行が処分(投資のことです。)できる、という意味で「所有物」という言葉を使いました。そのまま日本銀行の資産という意味です。
          円が誰に帰属するかという意味では、私に知見はございません。

          「利息」は特殊なリース料だ、というのは一般的事実です。個人の解釈ではありません。
          有償での消費貸借、使用貸借の場合、リース料が発生します。
          貸借の客体が金銭の場合に、そのリース料は「利息」という名称で呼ばれるだけです。

          >
          日本銀行券の所有者は日本銀行では有りません
          その意味での、リース料と云うなら違います

          すみません。何を論点になさっているのか、わからないです。

        3. 鞍馬天狗 より:

          素人さんへ

          会計士さんのブログで、云うと営業妨害で
          訴えられそうですが
          正直、ブックス上の仕訳や勘定科目には
          全く興味が無くどうでもイイのですが
          放置すると議論の妨げになるので、
          イヤイヤ、お聞きしますが

          >社会通念上の「リース料」
          で有るのなら、
          適正リース期間、法定耐用年数
          物件価格、固定資産税、保険料、金利
          を、お答え下さい

      2. 鞍馬天狗 より:

        阿野煮鱒さんへ

        日本銀行券は、債権では有りません
        日本と云うゲーム場で使うチップです
        パチンコ屋の貸玉、ゲームセンターのコインです

        議論:自他の意見を論じ合う
        こと、だと思うのですが?
        >知りませんと言われると議論になりません
        一方的な知識の開示要求を議論とは呼ばないと思います

        日本の場合、貨幣を国民からの債務で
        発行しているので、
        貨幣と債権が偶々、”見かけ上同じ”
        に見えるだけです

        日本国債の利息は、国民が払っています

    4. 阿野煮鱒 より:

      > 円は日本銀行の所有物です。
      > 債権者、債務者はいません。

      ほとんど納得しかけるご説明です。残る疑問は

      日銀の貸借対照表で発行銀行券が負債の部に計上されている理由です。
      https://www.boj.or.jp/about/account/zai1811a.htm/

      債権者、債務者がいない負債とは何でしょうか?

      1. 通りすがりの半専門家 より:

        こちらをどうぞ

        銀行券が日本銀行のバランスシートにおいて負債に計上されているのはなぜですか?
        https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/outline/a23.htm/

        1. 阿野煮鱒 より:

          このページは何度も読んでいます。

          > 日本銀行が信認を確保しなければならない「債務証書」のようなものであるという性格に変わりはなく、現在も負債として計上しています。

          これを債券というのではないか、という所からの疑問です。

      2. 鞍馬天狗 より:

        阿野煮鱒さんへ

        > 円は日本銀行の所有物です。
        違います

        法律により、強制通用力が付与されているだけです
        >債権者、債務者がいない負債とは何でしょうか?
        確かに、債権者を明示して欲しいですね
        信用担保の”債務”の保証ってコトですかね?
        元々が、兌換銀券だった頃の名残ですかね?

        発行者利益の先取りが有るので、
        負債で有るのは確かだとは思いますが

      3. 素人 より:

        これは個人の意見ですが、発行銀行券が貸方に記録されているのは、借方に現金を記録した際の調達源泉の記録だと解釈しています。
        日本銀行さんは金本位制度の名残だと説明しているようですが、そのような解釈もありでしょう。
        いずれにしても発行銀行券の債権者、債務者は存在しません。

        じゃあなんで負債の部に計上してるの?
        ってことですよね。
        株主資本ではないことは確かですし、株主資本以外の純資産として計上するにも、評価・換算差額等ではない。
        他に計上すべき場所がないからだと思うんですが、しっくりきませんよね。
        これが一つ目の解釈です。

        じゃあ負債なの?
        非債務性の負債性引当金のようなもの、という解釈です。
        例えば修繕引当金などが該当します。
        日本銀行さんは債務保証のようなもの、と説明しています。
        これならば発行銀行券は負債だから負債の部に計上されているが、債権者、債務者は存在しない、非債務性の引当金の性質のものだという解釈が成り立ちます。
        これが二つ目の解釈です。

        個人的には一つ目の解釈の立場です。

        …こんなところでいかがでしょうか。

        1. 素人 より:

          阿野煮鱒さん

          すみません。打つのが遅くてだいぶ埋もれてしまいました。
          上のは発行銀行券が負債の部に計上されている理由の論点です。

        2. 素人 より:

          阿野煮鱒さんへ届きますように

          補足です。

          一般論で恐縮ですが、
          「負債」とは、将来において企業(日本銀行と読み替えてください。)の資産を減少させる経済的負担といわれます。

          負債は「①法的負債」と「②会計的負債」に分類されます。
          ①は債権者、債務者が存在します。
          ②は債権者、債務者が存在しません。(厳密には別の解釈もありますが、割愛します。)

          なので「債権者、債務者が存在しない負債」は決して特別なものではなく、あり得ます。

          先述の「非債務性引当金」は②に該当します。
          例示列挙しますと、
          修繕引当金、債務保証損失引当金などです。

          「非債務性引当金」とは、債務性がなく、費用損失を見越計上するものです。
          日本銀行さんは発行銀行券を債務保証のようなものと説明しているため、理論的にはこれが近いと思います。(先述の二つ目の解釈のことです。)

    5. 阿野煮鱒 より:

      > 日本銀行券は、債権では有りません

      負債ではあるが債権ではない、という事ですか?
      理解できません。

      > パチンコ屋の貸玉、ゲームセンターのコインです

      これらは利用者が通貨と交換した時点で所有権が利用者に渡りますよね?
      だから貸玉やコイン(トークン?)は施設側の負債にはならないという理解でいいですよね?
      それで景品を当てようがすっからかんになろうが、利用者の娯楽という消費行動で償却されるのですよね?

      素人様のご説明のように「刷った円は日本銀行の所有物」ならトークンとは話しが異なります。
      通貨は消滅しないはずです。

      > 一方的な知識の開示要求を議論とは呼ばないと思います

      ならば、議論と呼ぶことは取り下げ、ご教授をお願いいたします。
      私は喧嘩を売っているわけではありません。積年の疑問を解きたいのです。

      1. 阿野煮鱒 より:

        鞍馬天狗様
        > 日本銀行券の所有者は日本銀行では有りません

        とのことで、素人様の意見と交錯してしまいました。
        日本銀行券の所有者は日本銀行ではないなら、そこに対する疑問は消えました。

        依然として、日本銀行券が負債であるし、国債が負債であるなら、国債を通貨のように流通させられない理由は分かりません。

        1. 鞍馬天狗 より:

          阿野煮鱒さんへ

          今日は、オチます
          議論は、明日以降に持ち越しでお願いします

      2. 鞍馬天狗 より:

        阿野煮鱒さんへ

        まだ、調べてないので間違っていたら修正しますが

        紙幣の元々は、兌換金券、兌換銀券だった訳で
        その場合の紙幣が、”現物”の担保を必要とする
        債務の保証書だった訳で、
        その名残では無いかと憶測します

        何時まで、とは約束出来ませんが
        調べてみます

        以後、ゲーム上の兌換品を”トークン”
        と呼称して議論をしましょう

    6. 阿野煮鱒 より:

      素人様へ

      > 兌換紙幣の名残として通貨が負債の部へ計上されている
      > 他に計上すべき場所がない
      > 非債務性の負債性引当金のようなもの

      全部後付けではないですか?

      資産の部に金(gold)もあり、国債もあります。私はこれらを通貨の信用の裏打ちと解釈してきましたが、通貨を負債とするのが便宜上の方便であるなら、国債を通貨とバランスさせるのも方便です。さらに言うなら、国債発行残高に対応して円を刷りまくることが可能ですから、方便として、国は好きなだけ国債を発行し、日銀に円を刷らせて問題ありません。

      この理解で正しいなら、通貨供給量は国債の発行残高でコントロールでき、通貨に利息は伴わないので日銀は通貨を発行する都度に、国債の金利分だけ将来の売上げを約束されます。国も日銀も国民も困らない素晴らしい仕組みです。好きなだけ国債を発行すればいいのです。

      本当にそうですか?

      1. 素人 より:

        阿野煮鱒さん

        何を論点になさっているのか、わからないです。
        ここからは阿野煮鱒さんが疑問を持っていらっしゃるであろうことを推測しながらとなりますので、ずれていたらごめんなさい。

        >資産の部に金(gold)もあり、国債もあります。

        貸方は全て借方の調達源泉の記録です。
        日本銀行は過去のある時点において、
        ・設立又は増資を行った→資本金
        ・借入を行った→長期借入金
        ・預金を受け入れた→預金
        ・過年度に利益を獲得した→繰越利益剰余金
        ・円を発行した→発行銀行券
        などの様々な理由で、金銭又は金銭以外の財産を手に入れています。
        手に入れたものは資産ですから借方に、その調達源泉の記録を貸方に、それぞれ記録します。
        また、資産を元に様々な投資を行います。資産が減り、新たな資産を手に入れます。
        その結果が、「資産の部に金(gold)もあり、国債もあります。」に繋がります。

        >私はこれらを通貨の信用の裏打ちと解釈してきました

        正しいです。
        調達源泉の記録は残りますが、一方で資産が増減します。
        投資に失敗して損失を計上したり、投資せず、最初の資産のまま持ち続けると資本コスト分、毎期資産が減ります。
        それらは過年度の損失として繰越利益剰余金を減らし、いずれマイナスになります。
        繰越利益剰余金のマイナスが払込資本等その他の純資産を突き抜けた状態が債務超過、すなわち資本通貨を負債とするのが便宜上の方便であるなら

        ここからわからないです。
        通貨は刷った円です。借方に計上した現金です。現金は資産です。
        貸方に計上した発行銀行券が調達源泉の記録であり、負債です。

        >国債を通貨とバランスさせるのも方便です。

        これは主体が政府です。
        政府は国債を発行し、現金を調達します。
        借方に現金を計上し、資産とします。
        貸方にその調達源泉の記録として国債を記録します。国債は政府の負債です。
        主体を日本銀行とすると、日本銀行は現金で国債に投資します。
        国債を手に入れるので、資産として借方に国債を計上します。
        現金で投資したので、借方の現金が減少します。

        >国債発行残高に対応して円を刷りまくることが可能

        もちろん可能ですし、現に実行しています。

        >国は好きなだけ国債を発行し、日銀に円を刷らせて問題ありません。

        問題ありませんし、現に実行しています。
        ただし、信用の範囲内で、です。

        >この理解で正しいなら、通貨供給量は国債の発行残高でコントロールでき、通貨に利息は伴わないので日銀は通貨を発行する都度に、国債の金利分だけ将来の売上げを約束されます。

        通貨供給量は国債の発行残高でコントロールできますし、現にしています。
        国債利回りがプラスである限り、日本銀行は国債の金利分だけ将来の利益を約束されます。
        ただし、同時に国債の発行者たる政府は国債の金利分だけ将来の損失を約束されます。
        他の資産も同様です。
        新宿会計士さんも仰っていましたが、誰かの資産は同時に誰かの負債です。誰かの利息収入は同時に誰かの利息支出です。

        阿野煮鱒さんの疑問の根っこがわからないので推測で述べましたが、そんなことはわかってる言いたいのはそこじゃない、となったらごめんなさい。

        1. 素人 より:

          繰越利益剰余金のマイナスが払込資本等その他の純資産を突き抜けた状態が債務超過、すなわち資本通貨を負債とするのが便宜上の方便であるなら

          繰越利益剰余金のマイナスが払込資本等その他の純資産を突き抜けた状態が債務超過、すなわち資産通貨を負債とするのが便宜上の方便であるなら

          訂正ここまで

          一部ぐちゃぐちゃになりました。ごめんなさい。

        2. 素人 より:

          直らない…

          繰越利益剰余金のマイナスが払込資本等その他の純資産を突き抜けた状態が債務超過、すなわち資産小なり負債です。

          >通貨を負債とするのが便宜上の方便であるなら

          何度もごめんなさい。

        3. 通りすがりの半専門家 より:

          仕訳で説明したら、わかりやすいんじゃないの?

    7. 阿野煮鱒 より:

      素人様へ

      丁寧な説明ありがとうございます。
      何を論点なのか分からないとのこと、私が本質的に経済を分かっていないので、疑問すら的外れで、問題を整理できていないのだと思います。もどかしいのですが、どのようにすれば整理できるのか途方に暮れます。

      ともあれ、
      > 通貨供給量は国債の発行残高でコントロールできますし、現にしています。
      とのことなので、国債発行残高関連の疑問はほぼ消えました。ありがとうございす。

      人のせいにするつもりはありませんが、鞍馬天狗様と素人様とでも主張が異なるところがあり、それを調停?しながら話を進めるのも困難ですので、多々ある疑問の内、素人様の説明に対しては二点に絞りたいと思います。

      一点目

      > 日本銀行は現金で国債に投資します。
      > 国債を手に入れるので、資産として借方に国債を計上します。

      ここまではクリアです。

      > 現金で投資したので、借方の現金が減少します。

      ここで降参です。頭に疑問符がいくつも飛び出します。
      借方(資産の部)の現金は、国債の引受額と同額ですよね?
      まず、そんな現金が借方のどこにあるの?という疑問。
      https://www.boj.or.jp/about/account/zai1811a.htm/

      そもそも、その現金って、貸方(負債の部)に計上するのでは? という疑問。

      二点目

      > 誰かの資産は同時に誰かの負債です。

      日銀の資産(国債)は国の負債(国債)
      国の資産(現金)は日銀の負債日銀の負債(現金)
      こういう私の理解で辻褄は合っていますよね?
      ならば、

      > いずれにしても発行銀行券の債権者、債務者は存在しません。

      と矛盾しませんか?

      また、

      > 刷った円(日本銀行の資産として計上された分だけのことです。)は日本銀行が処分(投資のことです。)できる、という意味で「所有物」という言葉を使いました。そのまま日本銀行の資産という意味です。

      刷った円が「日本銀行の資産」とは変ではありませんか? 日本銀行の負債ですよね?

      1. 通りすがりの半専門家 より:

        話をややこしくしたら御免なさいね。

        【一点目について】
        民間銀行から国債を買い上げたときは、日銀にある民間銀行の当座預金(日銀側負債)に振り込まれると思います。
        そんでもって、民間銀行が日銀当座預金(日銀側負債)から引き出した時に、民間銀行が発行銀行券(日銀側負債)を日銀から受け取ります。

        二点目は話の内容が概念的で追いつけません。ごめんなさい。

      2. 素人 より:

        1) (株)日本銀行の設立

        日本銀行の仕訳
        現金100 / 資本金100

        日本銀行B/S
        借方)現金100
        貸方)資本金100

        2) 日本銀行の通貨発行

        日本銀行の仕訳
        現金200 / 発行銀行券200

        日本銀行B/S
        借方)現金300
        貸方)発行銀行券200 資本金100

        3) 政府の国債発行

        政府の仕訳
        現金300 / 国債300

        日本銀行の仕訳
        国債300 / 現金300

        政府B/S
        借方)現金300
        貸方)国債300

        日本銀行B/S
        借方)国債300
        貸方)発行銀行券200 資本金100

        4) 国債の利払い

        政府の仕訳
        支払利息10 / 現金10

        日本銀行の仕訳
        現金10 / 受取利息10

        政府B/S
        借方)現金290
        貸方)国債300 繰越利益剰余金△10

        日本銀行B/S
        借方)現金10 国債300
        貸方)発行銀行券200 資本金100 繰越利益剰余金10

        大変お手数ですが、紙の左側に政府、右側に日本銀行と書いて、時系列でB/Sを書き並べてくださいますと、流れがわかりやすいかと存じます。

        ・B/Sは両者とも常に貸借一致すること
        ・日本銀行の調達源泉は不変であること
        ・日本銀行の資産が移り変わっていくこと
        ・債権債務が対応すること
        ・全体の損益が対応すること

        これらを納得いただければと思います。

        見づらくてすみません。

    8. 阿野煮鱒 より:

      素人様へ

      再び丁寧なご説明ありがとうございます。

      > 2) 日本銀行の通貨発行
      > 日本銀行の仕訳
      > 現金200 / 発行銀行券200

      ここですね。私が本質的に分かっていない、理解できていない点です。
      私にとっては、通貨=発行銀行券=紙幣=現金です。
      借方が現金で、貸方が紙幣って何ぞ???

      ここが分かれば通貨の本質に迫れる? それとも単なる技術論を私が知らないだけ?

      多分ここが分かれば、他のB/Sの遷移は疑問にならないと思います。

      1. 通りすがりの半専門家 より:

        しゃしゃり出てきて申し訳ないですが、こういうのもありますよ。

        <銀行券・貨幣の発行・管理の概要>
        https://www.boj.or.jp/note_tfjgs/note/outline/index.htm/

      2. 素人 より:

        論点がわかりました。

        「(一般にいうところの)銀行券」
        =通貨
        =日本円
        =現金
        です。

        「(日本銀行B/S貸方記載の)発行銀行券」
        =勘定科目名
        =負債
        =現金の調達源泉の記録
        です。

        有形の資産たる現金が貸方に記載されるわけではありません。

        通貨を発行したので、当然現金が増えます。
        この現金はどっから出てきたの?調達源泉は?
        「発行銀行券」という名称の科目で記録しました。
        という話です。

  9. 匿名 より:

    暗号通貨で円を発行するの賛成ですね。
    新興の概念を投機対象としか見れない人がいて、その胡散臭さに辟易するのも仕方ないけど、「インターネット」だって90年代は眉唾ものだったんですよ。
    何がネットの信用を担保するかってつきつめればICANNや認証局に行き着きます。人間が運営する機関ですよ。

    つい最近もドメイン移管の仕組みの不備を利用した改ざんニュースがありましたね。
    暗号通貨が信用できないってのは、この新宿会計士さんのサイトをリロードしたときにまた同じサイトが表示されるかどうかを信用できない、だからネットは信用できない、と言ってることと本質的に同じ。
    完璧なものなんてのはない。どれだけのリスクを許容するかです。

    暗号通貨という概念は新しいものです。どこが最初にリスクを承知で取り入れるかってだけ。それが日本だったら凄いっすね。GAFAどころの騒ぎじゃなく先頭を突っ走れます。

    1. 通りすがりの半専門家 より:

      暗号通貨が胡散臭く見られているのは、投資・投機の対象となっているからでしょう。

      もともと通貨なので投資・投機には向かないんですよね。

      なんでも投機対象になる時代ですから、しょうがないんでしょうが・・・

      1. 匿名 より:

        「今買えば儲かるぞ」って煽りすぎた結果の印象ですよね。
        FXで今すぐ豪ドル買えば儲かるぞって息子に煽られて1千万溶かした友人の母親がいましたが、だから豪ドルは胡散臭いのだ、とはならないわけで。

        ハイパーインフレのベネスエラが、石油本位制のような形で価値を担保した暗号通貨ペトロを発行したことがありましたが、日本が円で担保したら何が起こるのか?
        財務省と切り離して暗号通貨庁とかを設置したら面白いんじゃないのと。

        1. 鞍馬天狗 より:

          阿野煮鱒さんへ

          沢山の解答を頂いても御納得が行かなかった
          と思います

          当たり前です

          阿野煮鱒さんの疑問は、
          仕訳処理上のテクニカルな疑問じゃなかった
          ってだけの話です

          その種の話なら、
          最初から議論の相手が違いますし

          会計用語を捨てて、
          御自分の疑問を、もう少し分析して見て下さい

  10. 鞍馬天狗 より:

    阿野煮鱒さんへ

    調べて見た処、やはり
    通りすがりの半専門家さんの
    https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/outline/a23.htm/
    の解釈が順当の様です

    結局、
    “ブックス上のテクニカルな問題”に過ぎず
    そう云う勘定科目に仕分けされている
    とゆうだけの話だった訳です
    御納得出来なくても、ブックス上での
    キマリです、特段の意味は有りません

    議論は、別の視点から新たにしたいと思います

    1. 阿野煮鱒 より:

      > 御納得出来なくても、ブックス上での
      > キマリです、特段の意味は有りません

      ここで私が「それでも納得できない」と主張しても話が噛み合いませんので、この辺りの疑問は引っ込めます。相変わらず、全く腑に落ちていないのですけどね。何だか、真空中から素粒子が現れるような不思議な現象を目にしている気がします。

      別の観点からの問題提起をお待ちしております。角度を変えると私にも何かが見えてくるかもしれません。

      1. 通りすがりの半専門家 より:

        もしよろしかったら、ご参考にしてください。

        金・銀行券の流れは下のようになります。
        —————————-
              日本銀行
        (当座預金)↑  ↓(銀行券)
              民間銀行
           (預金)↑↓(銀行券)
               個人
        —————————-

        預金は、預けた側からすれば資産ですが、預けられた側・預かった側から見ると負債です。

        解釈の一助になれば幸いです。

        1. 阿野煮鱒 より:

          お手数をおかけしておりますが、そこは大丈夫です。
          通貨が日銀から生まれる瞬間に何が起こっているのか、そこが腑に落ちておりません。

        2. 通りすがりの半専門家 より:

          何も生まれていませんよ。

          日銀はお札を刷っているんですから・・・

          何かと引き換えに、自分で刷ったお金を渡しているだけです。

      2. 鞍馬天狗 より:

        阿野煮鱒さんへ

        送信の位置を間違えました

        一つ上に返信しておりました

        今日は既に、アルコールが入ってるので
        ブログ内には居るツモリですが、
        議論は、後日、改めて、この欄に
        コメントします

        >別の観点からの問題提起をお待ちしております
        当方からの問題提起で宜しいのですか?

        PS:”真空”は、非常に不安定な状態だからです
        “ゆらぎ”だの”ひも”だの、
        取り敢えずの理論は有る様ですヨ
        興味がお有りならどうぞ
        http://www.natureasia.com/ja-jp/nature/highlights/98322

        1. 阿野煮鱒 より:

          ゆらぎだのひもだのは、そっちはそっちで頭から湯気を立てながらボチボチ読んでおります。読んでいる間は分かった気になるのですが、三歩歩くと忘れます。

          問題的はお待ちします。私も今からワインをいただきます。チーズは太るから自粛。

  11. 阿野煮鱒 より:

    鞍馬天狗様へ

    > 会計用語を捨てて、御自分の疑問を、もう少し分析して見て下さい

    皆様にお手数をおかけしていますので、ただ引っ込むだけでは失礼ですね。
    今回で私が分かった(と思っている)部分、分かっていない部分を書き出し、素人が慣れない会計用語を使うのはやめて残る疑問を自分の言葉で書いてみます。

    ○今回分かった(と思っている)こと
    ・通貨が日銀の負債とされているのはテクニカルな理由(ここはまだ自分の言葉で「なぜか」を説明できず)で、一般的な意味での負債ではない。従って日本銀行券は債券ではない。誰かから借金をしているわけではないので、誰かに利息を払う必要はない。
    ・一方、国債は一般的な意味での負債なので、国は国債保有者に借金をしており利息を払う。
    ・私は、国が日本銀行券に準ずる扱いで、国債を債券として紙幣同様に流通させることが可能ではないかと期待したが、日本銀行券は債券とは性質が異なり、国債を紙幣と同等の扱いにはできないようだ。

    ○今回も分からなかったこと
    ・日銀が通貨の発行の裏付けとして国債を保有しているなら、通貨発行量は国債でバランスできるのだから、国は無条件かつ無限に国債を発行して日銀に通貨を発行させられるのではないか。ここに「信用の範囲内で」という条件をつけるなら「国の借金ガー」という不安を払拭できず、財政均衡論を退けられない。
    ・発行した通貨が依然として日銀の資産である理由。

    1. 匿名 より:

      阿野煮鱒さん

      >
      ○今回も分からなかったこと
      ・日銀が通貨の発行の裏付けとして国債を保有しているなら、通貨発行量は国債でバランスできるのだから、国は無条件かつ無限に国債を発行して日銀に通貨を発行させられるのではないか。ここに「信用の範囲内で」という条件をつけるなら「国の借金ガー」という不安を払拭できず、財政均衡論を退けられない。
      ・発行した通貨が依然として日銀の資産である理由。

      前段の疑問
      日本円の信用と日本国債の信用と日本銀行の信用と日本政府の信用があり、
      日本政府の信用と日本銀行の信用は財務の信頼性。
      日本円の信用と日本国債の信用は価値の評価。
      「信用の範囲内で」とは日本円の信用と日本国債の信用、すなわち価値の評価。
      日本円の価値とは希少性である。
      日本円の流通量、既発行残高が増えれば希少性が薄まり、日本円の価値は下落する。
      つまり日本銀行は無限に日本円をばらまくことができるが、同時に日本円の価値を毀損する。
      信用の範囲内とは過度なインフレを招かない範囲内という意味と同義だ。
      ちなみに日本円の価値を毀損しても円建で債務を負っているので大丈夫だというのがブログぬしさまの主張だと解する。債務も同じ速度で薄まっていくからだ。
      外貨建で債務を負っていると、いくら日本円をばらまいてもいつか破綻するのは想像に難くない。
      日本銀行は国債を買い入れているが、金融緩和の1選択肢に過ぎず、貸付でも株式でも社債でも構わないはず。
      金融政策と財務の信頼性は別問題でここを同一視するから財政均衡論を退けられなくなる。
      政府でも民間でも構わないが、日本が外国から金を借りず、むしろ外国に投資するほど稼げていれば日本の中で債権債務は相殺され、日本の財務の信頼性は保たれる。

      後段の疑問
      こういう理論構成はどうだろう。
      日銀は日本円を印刷しているのではない。金貨を発行しているのだ。
      日本には無尽蔵の金の埋蔵量があり、ほぼノーコストで金の採掘が可能だ。
      ただし金の価値は希少性だから、一体いくら掘り出して、市場にいくら流通しているかわかるように、既発行残高は記録しておこう。発行銀行券として。
      あまりにも流通量が増えれば、金の価値を疑われ、金貨の価値を毀損する。
      しかし経済を活性化させ、適度なインフレを誘発するために今は掘って掘って金をばらまくのだ。

      という夢を見た。

    2. 匿名 より:

      阿野煮鱒さん

      ○今回分かった(と思っている)こと
      ・通貨が日銀の負債とされているのはテクニカルな理由(ここはまだ自分の言葉で「なぜか」を説明できず)で、一般的な意味での負債ではない。従って日本銀行券は債券ではない。誰かから借金をしているわけではないので、誰かに利息を払う必要はない。
      ・一方、国債は一般的な意味での負債なので、国は国債保有者に借金をしており利息を払う。
      ・私は、国が日本銀行券に準ずる扱いで、国債を債券として紙幣同様に流通させることが可能ではないかと期待したが、日本銀行券は債券とは性質が異なり、国債を紙幣と同等の扱いにはできないようだ。

      通貨は負債ではない。
      通貨は日銀の資産、発行した記録が負債。
      債権債務ではないのは正しい。
      利息を支払う必要ないのも正しい。
      負債として既発行残高を記録するのは信用のため。
      信用とは通貨の価値。希少性。

  12. 阿野煮鱒 より:

    ついでに通貨が負債であることの理由を、どこで読んだか忘れましたが、原始的な共同体モデルで説明した文章を、私の記憶を頼りに書いてみます。

    昔々あるところに山の民と里の民がおった。山の民は獣を狩り、里の民の作る米や野菜と交換して暮らしておった。ある年の夏の終わり、山の民がいつものように肉や毛皮を持って里に行くと、里の長が言った。「去年の不作がたたって今はそなたらに分ける米がない。もう少ししたら今年の米が収穫できるから待ってくれ。肉や毛皮の代わりに、この貝殻を渡す。一月後に来てくれたら、貝殻一枚と米一袋を交換する。野菜もオマケする。」こうして山の民は貝殻を持って帰りましたとさ。

    このモデルだと、貝殻は債券です。野菜の利息も付きます。しかし中央銀行通貨モデルは、この素朴なモデルでは説明できません。貝殻モデルは通貨の説明としては不十分なようです。

    1. 鞍馬天狗 より:

      阿野煮鱒さんへ

      酔っぱらいでも答えられる範囲なので、

      >中央銀行通貨モデルは、この素朴なモデルでは説明できません
      ニクソンショック以降と以前では、
      通貨のステージが変わっているのです

      通貨の意味合いが完全に変質したのですが、
      どう変わったのかを、
      誰も説明しきれていないのです

      >国は無条件かつ無限に国債を発行して日銀に通貨を発行させられるのではないか
      自国通貨建ての国債ならば、
      インフレを起こさない範囲でなら、
      いくら国債を発行して問題ない筈です
      (持論ですが、裏付けはマダ有りません)

      “インフレを起こさない範囲”
      ってのが、曲者ですけどね

    2. 阿野煮鱒 より:

      ケチをつけるつもりではないのですが、
      > 誰も説明しきれていないのです
      なので私はずっとモヤモヤしています。

      >“インフレを起こさない範囲”
      「信用の範囲内で」よりは具体的ですが、それでも「国債発行には条件が付くのか」とがっかりです。
      無条件かつ無制限に国債を発行してよい、という理屈はないのですかね…
      それに私は、インフレは3%くらいまでなら起きたっていいじゃんと思っているので、政府のインフレ目標は2%ですし、インフレになるように通貨を過剰に供給して何が悪いの?と思っています。

      ま、私も今から風呂に入って、その後ワインに専念します。

      1. 鞍馬天狗 より:

        阿野煮鱒さんへ

        >ずっとモヤモヤしています。
        議論しようとしているのは、
        マダ答えの無い問題なので、
        答えが出せるかどうかも分からないので
        どんなに議論が進んでもモヤモヤが
        解消されるとは限りませんが、
        宜しいですか?

    3. 匿名 より:

      米が通貨
      貝殻は支払手形
      おまけの野菜が利息
      です。

      1. 匿名 より:

        だから通貨は負債じゃない
        支払手形の貝殻は負債です。

  13. 鞍馬天狗 より:

    阿野煮鱒さんへ

    1. 阿野煮鱒 より:

      就寝しようと横たわった途端に気づいて、寝てしまうと忘れそうなので書いておきます。

      >> 中央銀行通貨モデルは、この素朴なモデルでは説明できません
      > ニクソンショック以降と以前では、
      > 通貨のステージが変わっているのです

      1694年: イングランド銀行(BOE)設立
      1800年: フランス銀行設立
      1876年: ドイツ帝国銀行行設立
      1882年: 日本銀行条例制定、日本銀行設立
      1893年: イタリア銀行設立
      1913年: USA 連邦準備法制定、連邦準備制度(FRS)発足:

      各国の中央銀行はニクソン・ショック(1971年)よりも遙か前に創られています。ニクソン・ショックは兌換紙幣と固定相場制の終焉をもたらしたのでしょうが、それはそれ、前述の「通貨は、債券であって、利子もつく貝殻モデル」と「国債という利子のある債券と、紙幣という利子のないナニモノカが等価交換できる」という中央銀行通貨モデルとの乖離は、ニクソン・ショック以前からありました。通貨の意味と役割が時代と共に変わることは一般論としてさもありなんと思いますが、貝殻モデルがニクソン・ショックで初めて否定されたとは思われません。

      1. 鞍馬天狗 より:

        阿野煮鱒さんへ

        >中央銀行通貨モデルとの乖離は、ニクソン・ショック以前からありました
        仰る通りだと思います
        って云うか、中央銀行無しに兌換紙幣を
        廃止してたら世界経済が即死してた訳で
        臍の緒が切れたのがニクソンショック
        だったのを御理解いただければ
        ソッチでイイです

      2. りょうちん より:

        しかし、よりにもよって米国が世界で一番、「金」を持っているのは不思議な話です。

        フォートノックスの金を核物質かなんかで汚染して金融危機を起こさせるなんて話を何かで読んだ記憶がありましたが、なんだったかな。
        ゴルゴか?
        しかし、「金」なんて安定物質を放射能で汚染させるのは不可能だと思うんだけど子供心にはツッコめなかった。

        1. 鞍馬天狗 より:

          りょうちんさんへ

          197Au以外に18種の放射性同位体
          が有る様です

          金の同位体wiki
          https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E3%81%AE%E5%90%8C%E4%BD%8D%E4%BD%93
          自然金の被覆は熱核兵器由来の強烈な高エネルギー中性子束による照射を受けると、約0.411 MeVのガンマ放射を生ずる半減期が2.697日の放射性同位体198Auに変化するため、数日に渡って核兵器の放射性降下物の放射能を増加させる

          のだ、そうです

        2. りょうちん より:

          金の安定ぶりは化学的な方ですね。
          Dirty bombとか使っても汚染できるのはせいぜい表面だけです。

          金を放射能を持った崩壊核種にするには、それこそ核兵器の外殻に使ったりするような条件が必要で、そのような用途にはコバルトの方が安く、凶悪な兵器(長期間にわたって放射能が消えない)としてよく昔のSFに出てくる兵器でした。
          金の核変換・中性子捕獲はすごいエネルギーが要ったり、希少な核種が必要だったりして、現代科学での錬金術では残念ながらまったく採算が取れません。

          どっかの先生が水銀から金を作る実験の予算を公募していました。
          水銀の崩壊核種に1年間原子炉にぶっ込んで1lの水銀から10g採れるシミュレーションなんだそうです。

          https://academist-cf.com/projects/72?lang=ja

  14. 阿野煮鱒 より:

    匿名に反応しても仕方がないんだけど、米が通貨って…

    年に一回しか収穫できず、徐々に食べて減ってしまうもので、保存期間に限界があり、運搬が不自由で、計量も不自由で、作柄によって価値が変わり、山の民には発行することができず、米との交換価値を有する肉や毛皮は通貨ではないって、無理がありすぎるでしょう。

    1. 匿名 より:

      肉や毛皮も通貨でしょう。
      現在は間にカネを挟んでるだけです。
      米を収穫する。カネに変える。肉を買う。
      価値を収穫する。一定の尺度の運搬保存に便利な別の価値に変える。また別の今欲しい価値を買う。
      価値の移転です。
      貝殻は支払の先延ばし。借用書です。
      貝殻が通貨だと仰るなら、農民は別の一時点で米を収穫し、一旦貝殻に変えて保存していなければならないはずです。
      そんなに無理がありますか?
      もし、通貨はもともと借用書として自然発生的に生まれたのだと仰るなら、それは知りませんでした。

      1. 阿野煮鱒 より:

        そういう理屈なら、あらゆる商品が通貨で、現在我々が通貨と呼んでいるものは借用書でいいですよ。
        さて、お腹が減ったのでコンビニに行って通貨でも買ってきて食べますかね。出かけるのに寒いから通貨の上に通貨をはおるかな。
        あ、銀行に生野忘れたので借用書がなかった。

        1. 阿野煮鱒 より:

          誤記訂正
          誤: あ、銀行に生野忘れたので借用書がなかった。
          正: あ、銀行に行くのを忘れたので支払手形がなかった。

    2. 鞍馬天狗 より:

      阿野煮鱒さんへ

      貨幣:交換、保存、尺度の性質を持つ
      利息:貨幣の貸借の対価、貸借される貨幣の使用料
      は、了解と思って宜しいですか?

      そっから初めた方が良いですか?

      ノンビリとやりましょう

      もしかすると、
      明日辺り、ググれば答えが出てくるかもしれませんし
      検索ワードを変えれば今、答えが出てる可能性も

      1. 非管理者 より:

        > 貨幣:交換、保存、尺度の性質を持つ

        そう思います

        > 利息:貨幣の貸借の対価、貸借される貨幣の使用料

        ちょっと違うように思います。

        利子とは結局、時間経過による貨幣価値の目減り(=インフレの進行による価値の減損)をヘッジするために考え出された概念かと。

  15. 阿野煮鱒 より:

    鞍馬天狗様

    > 貨幣:交換、保存、尺度の性質を持つ

    こちらは了解です。

    > 利息:貨幣の貸借の対価、貸借される貨幣の使用料

    「貸借の対価」は分かりますが(分かる気がするだけ?)、貸借される貨幣の使用料と言われると、まだ理解できません。
    後者は特に、素人様の「リース料説」を想起しますが、そういう理解でいいですか?

    > そっから初めた方が良いですか?

    はい。ボチボチとお願いいたします。

    それと、米も肉も通貨だとおっしゃる方がいますが、私は無視しようと思います。何かご意見があればお願いします。

    1. 鞍馬天狗 より:

      阿野煮鱒さんへ

      中央銀行モデルの前の段階だと、
      貝殻モデルで良いんじゃないかと思います

      一足飛びに中央銀行モデルに行く前に
      貝殻モデルの段階に留まって、
      議論をしたいのですが、いかがでしょう?

      一応、ユークリッドの段階を整理しないで
      非ユークリッドに進むのは難しいと思うのです

      素人さんの「リース料説」は、仕訳の勘定科目
      の話なので、基本どうでもイイのですが

      逆に、勘定科目の”リース料”ならば、
      適正リース期間、法定耐用年数
      物件価格、固定資産税、保険料、金利
      は、どうなんだ?となる訳でして……

  16. 阿野煮鱒 より:

    書き忘れ。
    モヤモヤが消えないかもしれないことは了解しています。
    何事によらず、すべての謎が現時点で解明されていなければならないという主張は欲深すぎます。

    1. 鞍馬天狗 より:

      阿野煮鱒さんへ

      “同時代に、同様の情報を得た者は、
      有る一定数で、似た様な考えを持つに至る”
      だろうと推測します

      “ならば、同じ様な疑問を持ち、
      もっと頭の良いヤツが答えを出してくれる”
      だろうと思って待つことウン十年

      結局、誰も答えを出してくれてない

      なもんで、しょうがないから考察を
      始めるコトにしたのです

      割と消極的なんです
      なので、中々進まないと思いますので
      宜しく、お願いします

  17. 匿名 より:

    了解事項
    ・まず貝殻モデルで考察を始める。
    ・貨幣は、交換、保存、尺度の性質を持つ
    ・利息は貨幣の貸借の対価である

    未理解事項
    ・利息は貸借される貨幣の使用料である
    (自分で書いたら、少しだけ飲み込めてきました。借りているお金に利用料が附加されるのは当たり前のことかも。)

    よろしくお願いします。

    1. 鞍馬天狗 より:

      匿名さんへ

      阿野煮鱒さんへだと推測して

      貝殻モデルでは、山の民、里の民の
      二者間の約束手形だけども

      この場合は、貨幣が直接移動しなくても
      両者の間で所有権が移動が認識されれば
      成り立ちます、巨石の貨幣がソレです

      第三者にも、所有の移動が明示出来る
      のが、貝殻モデルだと思うのですが
      すると、社会の考察が必要に成ると思います

      PS:結構シンドイ
      ココで考察を続ける意思は固いのですが、

      他の記事にコメントする際は、
      この欄に書いた意見に拘束されないコトにしませんか?
      ココで書いたコトと矛盾していても、
      お互い、スルーすることにして欲しい
      どうも、発想に重石が乗っかる感じでキツイ

      この欄でも、試行錯誤の中、前後で矛盾する話になるとは、
      思うのですが、ソコは何とかやってくツモリは有ります

      この議論の際の、HNを変えるのも有りかも?

      1. 阿野煮鱒 より:

        鞍馬天狗様へ

        ご推察どおり、名前欄にハンドルネームを入れ忘れました。阿野煮鱒でした。(北海道弁)

        > ココで書いたコトと矛盾していても、
        > お互い、スルーすることにして欲しい

        正直に申し上げると、苦手なご要求です。「え、さっきああいったよね? 今度はこう言うの? え? え? 矛盾してない? 何で? え?」と混乱します。私には発達障害的な融通の効かなさがあるようです。前回も、鞍馬天狗様の発言の矛盾に引っかかり、議論の発展よりも論旨の一貫性を求めました。言われてみると損をしました。

        かくいう私自身、常に一貫した事を申し上げている訳では無いことを反省し、努めて矛盾に突っ込まず、知見の拡大を得たいと思います。よろしくお願いいたします。

        1. 鞍馬天狗 より:

          阿野煮鱒さんへ

          貨幣の議論の時のHNをお互いに
          変えるのはどうですか?

          お互い別人格として、議論し合う
          のに便利な気がするのですが?

          コメント欄を移動しても、分かるし

          PS:オカネが議題なので、
          黄金バットはどうかな?、とか思ってるのですが

  18. 鞍馬天狗 より:

    阿野煮鱒さんへ

    貝殻モデルと中央銀行モデルの間に、
    金属モデルが有ると思うのですよ

    貨幣の考察を初めたばかりの頃は、
    構造主義でイケルと思ってたのですが、
    貝殻モデルの段階はまだしも
    金属モデルになるとモウ無理そうだ
    と思えてきたのです

    金属貨幣には、文化による価値の差異が無い
    交換率の差は有っても、文化の差じゃない
    (江戸時代の銀金交換率は例外とします)
    貨幣には、構造が無いらしいと気が付いた訳です
    (必要なら、構造主義の解説もします)

    先ず、貝殻モデルに限定してみました
    最初に考えたのは、”神”と”オカネ”に
    互換性が有るか?でした

    殆どの宗教では、”オカネ”を排斥します
    “オカネ”と”神”は排他的なので、
    ソコに構造が有る様に見えた気がしたのです

    1. 阿野煮鱒 より:

      > “オカネ”と”神”は排他的

      言われて初めて気づきました。イスラム教が利子を認めないのが典型例ですね。キリスト教的倫理感に浸っていたと思われるシェークスピアがベニスの商人と主人公との貸借契約を否定的に描いたとか、ディケンズがクリスマスキャロルでスクルージの厳格な金銭感覚を否定的に描いたとか、宗教的倫理感の「慈愛」とマネーの厳しさは相性が悪いようです。

      > 必要なら、構造主義の解説もします

      必要か?と言われるとそうでもないような気がしますが、是非伺いたいです。

      バブル経済華やかなりしころ、脱構築とかいう思想が流行りました。ミシェル・フーコーのポスト構造主義などですね。若造だった私も当時の時代の空気感に浮かれて、何も分からないまま面白がっていました。当時の女性月刊誌マリ・クレール/marie claireは中央公論社が発行しておりまして、終刊になった月刊海の編集者が入り込んでからやたらとハイ・カルチャーな文芸誌的性格を持ち出したものですから、私も含め多くの男性が面白がって購読していました。ポストモダンな雰囲気が充満した誌面でした。そういった風潮がバブル崩壊で退潮したところにソーカル事件で冷や水を浴び、自分の軽率さを恥じたものです。

      で、その後は「やっぱり構造主義でいいじゃん。ポストモダンとかさ、あたかも人類は近代を脱却して次のステージに入ったつもりでいたけどさ、韓国とか見てると、まだ近代に達してないじゃん。何がどうなっているのか、法治主義とは何か、議会制民主主義とは何か、そういう基本構造を理解しないまま、情緒に酔いしれて先進民主主義国のつもりでいるじゃん。そういう日本人だって(特に自分が)経済の仕組みを分かろうとせず、やたらに貯蓄ばかりして投資を忌避しているじゃん。物事の仕組みを分析して理解するのは大事だよ」となっているわけです。しかし、ずっとそれでええんか? という疑問は徐々に膨らんでいます。

      貴方の仰る構造主義とは違うことを言っているかもしれませんが、非常に興味があります。

    2. 阿野煮鱒 より:

      > 宗教的倫理感の「慈愛」とマネーの厳しさは相性が悪いようです。

      自分に反例を提示。
      『cの倫理と資本主義の精神』でマックス・ウェーバーは、カトリック世界とプロテスタント世界で資本主義の発展に差ができた理由を考察し、カルヴィニズムが採用した予定説が「資本主義の精神」に影響を及ぼしたと主張しました。神によって救われる人間は予め決まっている→神によって救われている人間なら神の御心に叶うという理屈で禁欲的労働に励んだ結果、資本の蓄積が起こったし、利潤の追求は善行となった、という説です。

      プロテスタントに限定、しかも資本主義の初期段階に限定ですから、汎用性はありませんが、「資本主義はワシが育てた」ということで。

      1. 鞍馬天狗 より:

        阿野煮鱒さんへ

        金属モデルから、中央銀行モデルへの移行
        で、一神教の”神”が”オカネ”に負けた
        と云うか、取り込まれたのではないかと思っています

        1642:清教徒革命
        1694:イングランド銀行(BOE)設立

        清教徒の精神性と”あきんど道”に類似を感じます
        商人道の起源は良く分かりませんが、
        良く知られているのが「始末」「才覚」「算用」
        似てませんか?

        金属の交換率の話の時に例外とした江戸時代
        ですが、一分銀を例として挙げたいと思います
        一分銀は、実際の交換率では無く
        幕府銀座のお墨付きで価値が設定されていました
        “定 銀座 常是”と云う刻印で価値が設定されていた
        兌換金銀貨だったのです
        銀座を中央銀行とするのは強引過ぎますが、
        相似進化、収斂進化を感じるのです

        1. 阿野煮鱒 より:

          > 似てませんか?

          正直に言って肯定否定どちらの材料もありません。
          その商人道が、近江商人の三方よし的なものなら、違うんじゃないかという気がしますが、そこに突っ込んでも脇道にそれるだけだと思うのでパス。

          > 相似進化、収斂進化

          お金は民族や文化の個性の違いに引っ張られにくいですからね。

      2. 鞍馬天狗 より:

        阿野煮鱒さんへ

        逆ですね、
        “神”が”オカネ”に取り込まれたので、
        中央銀行モデルに移行出来る様になった
        のではないかと思います

        1. 阿野煮鱒 より:

          >『cの倫理と資本主義の精神』でマックス・ウェーバー

          これ編集ミスしてました。『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』です。
          トルコのところで述べたように、近代化の一環としてケマル・アタチュルクは世俗化・政教分離を進めました。近代化と世俗化は不可分ですね。その先に、ウォール街でいう“greed”(貪欲)が肥大すると、近代化によって弱体化した宗教がgreedに飲み込まれてしまう、ここまでは常識の範囲と思います。

          それは「“神”が”オカネ”に取り込まれた」ことと同じではありません。上述は宗教団体の弱体化すごませんが、後者はおカネが信仰の対象になり得るからです。ここもまた突っ込むと脇道に逸れそうなのですが、追加コメントがあればお願いします。

  19. 鞍馬天狗 より:

    阿野煮鱒さんへ

    メソポタミアだの、オスマントルコだの
    必要そうな知識が多すぎて、
    補助脳が欲しいです

  20. 鞍馬天狗 より:

    阿野煮鱒さんへ

    “宗教団体の弱体化”でも、”おカネが信仰の対象”
    と云う話でも有りません

    “神”と云う言葉の摺合せが必要な様です

    構造主義と云うのは、実存主義やマルクス主義
    の様な、思想的な意味の哲学では有りません

    フィールドワークから出てきた方法論なのです

    ユークリッドやピタゴラスが哲学ではなく、
    数学として見られている様に、黎明期に有る
    科学の概念だと思って下さい

    PS:カニ太郎さんからMMTなる理論の存在
    を聞き及び、チョット興奮しております
    もしかしたら、長年の疑問の解答かもしれない

    割と知られた理論の様で、
    “もしかして、知らないのはワタシだけ?”
    状態なのかもしれない
    お恥ずかしい話です

  21. 鞍馬天狗 より:

    MMTのwikiを見たが、
    https://ja.wikipedia.org/wiki/Modern_Monetary_Theory
    分析は、持論とホボ同じだけど、
    結局、答えが出てないジャン

    どっかにマトモな解説はないのだろうか?

  22. 鞍馬天狗 より:

    MMT(現代貨幣理論)とは、「現代社会の実態に即した、貨幣に関する政策論」です。
    https://38news.jp/economy/13499
    >その主張の「衝撃度」が極めて高いからです。
    なんだよ、ちっとも目新しい話がないじゃん
    何処が、衝撃的なんだよ?
    常識的な話しか出てないじゃん
    “政策”に話を限定してるんじゃねェ
    チャント学問しろ
    中途半端でモヤモヤするなァ

    1. 非管理者 より:

      鞍馬天狗さま

      ご紹介のURLを拝見し、その中で結論は

      > 「オカネとは負債であって、借用書なのだ!」
      > という「真実」に基づいて
      > あらゆる経済政策を考えて頂きたいと思います。

      ここが結論なんじゃないかと賛成いたします。

      ————————————————

      でね、お金が借用書ならば当然、償還期限があります。
      その償還期限までにインフレーションが進行してしまったら貸し手は損してしまいますね。
      だから金利があるんじゃあないでしょうかね。

      本レスでも軽くスルーされてしましましたが、
      2019/04/12 at 22:10に
      https://shinjukuacc.com/20190409-02/comment-page-1/#comment-30180
      にてコメントさせて頂きましたが、
      銭と金利の概念ってのはこの一言で終わりなんじゃあないでしょうか?

      金融は複雑で難しいものだとは思います。
      確かに各論は一つ一つ難しいものかもしれません。
      が、原理的にはそんなに複雑な概念ではないかと小生は考えています。

      複雑なものほどシンプルに考えるのがコツかと・・・

      1. 鞍馬天狗 より:

        非管理者さんへ

        >インフレーションが進行してしまったら
        書かれている範囲で解釈するなら、
        MMTでは、インフレーションを政策の
        前提としていない

        寧ろ、インフレーションを避ける方向で
        政策を考えている

        デフレ傾向下でも経済は成長すると
        言っていると思う

        書かれている範囲のMMTの解釈では、
        “インフレーションの保証”の意味での
        金利は否定されていると言える

  23. 阿野煮鱒 より:

    うーん、下世話なたとえですが、私はパンツを脱いで待っているのですが、いまだにキスはおろか手も握っていない感じですね。

    1. 鞍馬天狗 より:

      阿野煮鱒さんへ

      やろうとしてるコトを整理すると
      ①貨幣は構造主義では、無理
      ②”神”と”貨幣”は、構造主義で見ると
      良く似ている
      ③”神”と”貨幣”は違う

      ①と②を説明するために、
      構造主義を説明しよとしている

      実に遠回りなコトをしようとしいる訳で、
      完全に力不足なのは否めない

      構造主義は、ソシュールとレヴィ・ストロース
      によって創られたと言えるが、
      神の解析はレヴィ・ストロースが行った
      にも関わらず、ソシュールから始めると云う
      又しても、遠回りをしなければならない

      単に、力量不足による都合なので
      もし、ソシュールの言語に対する解釈を
      十分に、御承知なら、省きたい
      (力不足を自覚しているから)

      PS:他人に説明すると、自身の理解が
      深まる気がするので、気は重いが
      ユルユルとやってみたいとは思っています

  24. 鞍馬天狗 より:

    探し方が悪いのか、
    日本語では、MMTの元ネタに辿り着けない

    原文を読んでも理解出来そうもないから、
    取り敢えずは待つしか無さそうだが

    MMTはあくまでも政策に限定している様で
    貨幣とは何か?の答えにはならなそうだ

    持論とホボ一致するので、
    (当然、プロの方が出来映えが見事だけど)
    同じ様なコトを考える他人が存在していて
    大変に嬉しい
    と、共に、結局ソコまでなのか
    と、落胆もしている

    困ったコトに、
    鶴亀算式に考察して来たのに、
    方程式を教わったせいで、
    元の思考が、辿れなくなってしまった

  25. 鞍馬天狗 より:

    MMTの御蔭で、ココに来たばかりの頃に
    言おうとしていた主張を具現化出来そうだ
    (他人の言葉を借りないと出来ないのが情けない)


    もし、経済成長にインフレーションが
    絶対に不可避ならば、
    人類は、地球を”食い潰す”しかない

    経済成長の停滞も又、人類の”死”を齎すからだ

    人口の増加や、資源消費を増やさずに
    経済成長が可能ならば、
    インフレーションを起こさずに経済成長が
    可能な筈だ

    人類は自然破壊と云う”負債”を返却しつつ
    経済成長を遂げなければ、滅亡する

    マダ、消化不良の様だな

  26. 鞍馬天狗 より:

    阿野煮鱒さんへ

    構造主義の入門書なら、幾らでもアルが
    持論の再構築の為にも理解を深める
    必要が有るので進めます

    ソシュールは、構造主義の提唱者では無いが
    言葉の構造を解析したので、重要な位置にいる

    ソレよりも重要なのは、現在進行形で、
    AIによるディープラーニングで、
    言葉の構造が、客観的に観察可能に
    成りつつ有ると云うコトだ

    もし、ソシュールの仮説が正しいとすれば
    レヴィの仮説も正しい可能性が高くなる

    古田博司氏の、中華思想では”歴史は宗教”
    と云う説も、もしかしたら実証可能になりうる
    時代に成りつつ有ると云うコトだ

    もし、AIで構造主義が実証可能だとしたら
    持論の”オカネは構造主義では無理”が
    正しいとしたら、
    AIは、”オカネ”を認めないかも知れない

    ソシュールは言葉が、その意味も音も
    “社会によって、無作為や定まった”
    と考えた

    言葉は、社会を構成する個々人の、
    相互の関係から、諸要素が作用しながら
    内容が定まっていくモノとした

    “赤”と云う色は、みんなが、その波長の色
    を”赤”と呼びあったから、”赤”と云う
    言葉になったと云う説だ

  27. 鞍馬天狗 より:

    阿野煮鱒さんへ

    言葉が、その意味も音も“社会によって、無作為や定まった”
    とは、
    “赤”と云う、色が本質的に決っている訳ではなく
    相互のやり取りの中で決まったと云う意味です

    アレはなんだ、鳥だ、イヤ飛行機だ
    イヤ、スーパーマンだ!
    と、言ったやり取りの中で決まって行くと云う説です

    日本語の”赤”と英語の”レッド”では、
    波長の範囲が違うのです

    日本語の”鰐”を英語にすると”クロコダイル”ですが、
    日本人にとって、クロコダイルは鰐の一種で、
    一般的な鰐のイメージならカイマンですし
    クロコダイル、アリゲータ、カイマンの
    違いを分かる人は少ないと思います

    英語のツナは、マグロだけでは無くカツヲ、スマを含みます
    マグロ刺身も、カツヲ叩きも、スマ刺身もツナです

    ブリ、ハマチ、勘八、平政、シマアジ、全部、
    イエローテイル・ツナです
    お寿司屋さんが泣きますよ

    英語には、トータスとタートルが有りますが、
    日本人は水棲の亀しか知らなかったので
    タートルが亀、トータスは陸ガメになります

    困ったことにレヴィは、こういった感覚の差を
    イデオロギーと呼んでいます
    (政治的な意味は一切、有りません)

    第五世代コンピューター計画では、並列推論マシン
    を述語論理で、自然言語処理しようとして
    失敗をしました、所謂エキスパートシステムです
    (エキスパートシステムが失敗と云う意味では有りません)

    その失敗から、神経細胞(ニューロン)の研究を元に
    深層学習(ディープラーニング)が開発されたのですが、
    結果として、ソシュールの言語モデルと合致したのです

    言語が学習されていく過程を外部から観察
    するコトが可能になった結果としてです

    1. 鞍馬天狗 より:

      阿野煮鱒さんへ

      ソシュールは、エビデンスが出来つつ有るといえるけど
      レヴィに関しては、マダマダAIはそんな段階に来てないから
      エビデンスの主張は出来ない
      しかも、”オカネ”という存在自体が良く分かってもいない事象
      に関して考えるツールとして使おうとしてる訳だ

      “オカネ”は、構造主義の特異点に当たると思っているのだけど
      現段階では、構造主義から攻めて行くしかないと思う

      で、エビデンスの無いレヴィの仮説だけど、
      全体を要素の組み合わせとして捉える考え方だ

      生物を多細胞、環形動物以降で考えると
      口が有り、胴体が有り、内蔵が有り、排泄口が有ると言える
      ソレが”構造”

      環形動物以降の動物で有れば、全てに共通する
      社会も同様の存在だと考えた

      “社会”の”構造”を維持するのには、”交換”が必要とされる
      生物で言えば”循環”

      生物で言えば、現時点で存在する生き物に地球環境下での
      適応性に優劣は存在しない

      人間もミミズも、地球という閉鎖系に置いて”循環”に
      置ける役割を考えるなら同等なのだ

      レヴィは、文明と未開に優劣が有るとは考えなかった
      全体の”構造”から見た時、そのシステムに何らの優劣も
      存在しないと考えたのだ

  28. 鞍馬天狗 より:

    阿野煮鱒さんへ

    大分、間が空いたけど
    まぁ、独り言のツモリで続けます

    ソシュールの主張は、100年の時を超えて
    深層学習によって、証明されつつ有ると思う

    面白いのは、自動運転の開発等で、
    AIに状況予測をさせる研究の中で、
    AIに錯覚を再現出来るコトが分かって来たことだ

    錯視をAIも起こすのだ
    “蛇の回転錯視”と言った錯視画を見て、
    AIも目を回すし、トリックアートに騙される

    AIがヒューマンエラーを引き起こす可能性が有る
    と云う、笑えない話だ

    幾ら、人間を調べても分からなかった認知機能を
    深層学習を逆アセンブルするコトで、
    解析することが可能に成りつつ有る

  29. 鞍馬天狗 より:

    阿野煮鱒さんへ

    (あれ?自己レスになってる、経過の順がオカシクなるけど気にせずに続ける)

    レヴィは、社会の”構造”を維持している”力”を
    “交換”だと考えた

    ファンデルワールス力が電子の”交換”と言い得るように
    全体が、変遷しない状態でも”偏り”の移動により
    “力”が生じ、社会の”構造”が維持されると云う考え方だ

    社会が変遷して行くコトを前提とした社会を”熱い社会”と呼び、
    変化のない社会を”冷たい社会”と呼んだ

    では、何の違いが”熱い社会”と”冷たい社会”に有るか?

  30. 鞍馬天狗 より:

    阿野煮鱒さんへ

    “熱い社会”とは、変化を求める”構造”を持つ”社会”
    と云えるのですが、

    その成立初期に置いての”変化”とは、
    “自然”に手を加えるコトとです

    “自然”に手を加えるコトに、”誰か”の”許可”を
    必要だと考え、何かと”交換”に”許可”を与える
    存在として”神”が創られたと云う説が有ります

    例えば、”火”、
    多くの”神話”には”火”の始まりが有ります、
    “神話”よって、”火”の使用を許可されたと云えるのです
    “神”とは”神話”の”集合体”だと云えます

    “自然”に与えた”変化”が経年で、元に戻る状態
    の内は、”冷たい社会”だと云えるのですが、
    回復不能な、”変化”を”自然”に与えるのが
    “熱い社会”だと云えます

    “冷たい社会”は、自然からのフィードバックだけが、
    “神”との交信と云えますが、

    “治水”等で、回復不能な”変化”を及ぼす為には、
    “自然からのフィードバック”以外の”契約”が
    必要になり前提となる”善悪”が創られたのです

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