日本を「ウソツキが得をするような社会」にしてはならない
以前から当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』では、「外交は究極的には価値と利益で理解できる」と申し上げて来ました。ここ数日、どうしても特定国の話題ばかり紹介して来ましたが、少しだけ時事的な話題から離れ、「そもそも論」を議論しておきたいと思うのです。私自身、日本国民である以上、日本という国をより良い国にして次世代に引き継ぐという義務を果たさねばならないと考えているのですが、その前に日本とはどのような国であり、アジアからはどう思われているのでしょうか?
目次
アジアってどこですか?
さて、日本国内で「アジア」と聞くと、「むかし戦争で被害を与えたから日本はアジアで嫌われているに違いない」といった主張が聞こえて来ますし、私が存じ上げている某有名な在日韓国人の大学教授などは、常々、「日本は歴史を反省も謝罪もしていないから、アジアから嫌われている」と主張しています。
実際、中国ではいまだに「南京大屠殺」が「旧日本軍による犯罪行為だ」として記録されていますし、また、お隣の韓国や北朝鮮では「日帝の悪辣で残虐非道な植民地支配」を糾弾する意見が根強く残っている状況です。
ただ、ここでいう「アジア」とは、たいていの場合、「中国」と「韓国」と「北朝鮮」です。そして、「中国・韓国・北朝鮮」の3ヵ国を「アジア」と呼ぶのは明らかに不当であり、「アジア」の範囲はもっと多様で広いと考えるべきです。
広い意味では、「アジア」には東南アジア諸国連合(ASEAN)やその周辺地域、インドなどの南アジア諸国、さらにはロシアの一部、中東なども含まれますし、私は少なくとも台湾や香港、マカオは中国とは別の存在だと考えています(※もっとも、香港とマカオは中国化が進んでいるようですが…)。
こうしたなか、最近だと、インターネット上では、日本に対してやたらと批判的な中国と南北朝鮮のことに限定して、「特定アジア」(略して「特ア」)という表現をする人が増えています。裏を返せば、「アジアが日本を嫌っている」という、一部マスコミや学者の主張に同意しないという人が増えているのです。
アジアから嫌われている?
ASEANから深く信頼される日本
こうしたなか、「日本がアジア全体から嫌われている」という説が、明らかに誤っていると考えられる証拠があります。今月7日に産経ニュースが報じた次の記事です。
東南アジア諸国が最も信頼するのは「日本」 識者意識調査(2019.1.7 11:50付 産経ニュースより)
産経ニュースによると、シンガポールの「東南アジア研究所」がASEAN10ヵ国の識者に行った意識調査で、「平和や繁栄に貢献する国として日本が最も期待されていることが明らかになった」としています。
産経ニュースからの孫引きですが、この調査は昨年11月から12月にかけて、「政策、研究、ビジネス、市民社会、メディアの専門家ら1008人」を対象にネットで実施したものだそうで、『東南アジアの状況2019』として近く公表されるのだとか。
詳しい内容については産経ニュースを直接読んでいただきたいのですが、ここで重要なのは、国際平和と安全保障、繁栄、統治に「正しい行動を取ると信じている」との回答を得た主要国・地域の1位が日本だった、という事実です。
1位:日本(65.9%)
2位:EU(41.3%)
3位:米国(27.3%)
4位:インド(21.7%)
5位:中国(19.6%)
だったそうです(順位は引用者が付したもの)。比率を足し上げても100%を超えることから、おそらくは「重複回答可」というアンケートだったのでしょう。また、「不信感を抱いている」と回答された国でも、日本は最下位でした。
1位:中国(51.5%)
2位:米国(50.6%)
3位:インド(45.6%)
4位:EU(35.2%)
5位:日本(17.0%)
「中国が圧倒的に不信感を得ていて、日本が圧倒的に信頼されている。」
この事実は、重要です。
日本は期待に応じているのか?
ただ、それと同時に、もう1つ重要な点があるとすれば、日本がASEAN諸国からの期待に応えているかどうか、という点です。そして、残念ながらこの点については非常に心もとない気がします。
産経ニュースによれば、実際に東南アジアで「政治的かつ戦略的に最も影響力がある国」は、1位が中国(45.2%)、「経済的に最も影響力がある国」も中国(73.3%)であり、米国や日本などを大きく上回っているのだとか。
考えてみれば、中国がこの地域で存在感を高めつつあることは、以前から懸念されていることですし、さまざまな実害も生じています。
たとえば、日本企業のコンソーシアムが調査を実行したインドネシア高速鉄道計画を、インドネシア政府が勝手に中国に流出させた事件では、日本企業に実損害が生じています(『インドネシア高速鉄道案件とAIIBの現状』、『【夕刊】態度を改めるのはインドネシアの方では?』参照)。
また、中国は南シナ海で強引な領有権主張を繰り返していますし、スリランカのハンバントタ港などは「借金のカタ」として中国に取られてしまったとされていますが(次の産経ニュースの記事参照)、逆に言えば、石油タンカーの重要な通り道の安全通行が脅かされるようなことがあってはなりません。
【国際情勢分析】/まるで高利貸し “借金のカタ”でスリランカの港を奪った中国のやり口とは(2018.1.5 09:00付 産経ニュースより)
どうやら日本がASEAN諸国から期待されていることは事実だとしても、現実の日本が政治的、経済的な存在感という面で、ASEAN諸国では中国に完全に負けているという点については、現状の課題として認識しておく必要はあるでしょう。
日本社会の強さ
法治と公正さが何よりも大切
私がこのシンガポールの研究所による調査記事を読んで、強く意識したのは、「法治」の大切さです。
「法治主義」という言葉を「聞いたことがない」という人は、あまりいないと思いますが、改めて私の言葉でわかりやすく説明すると、法治国家とは
「法律に書かれているとおりのことが実現する社会」
のことです。
たとえば、法律で「他人の物を盗んだら最大で懲役10年か罰金50万円の刑を受ける」と書かれてあるのに、他人の物を盗んだ人に対して、政治家の息子という理由で無罪放免されたり、冤罪を付け加えられて死刑が適用されたり、とデタラメな刑罰が適用される国は、法治国家ではありません。
国によっては権力者の子息が会社や役所を私物化したり、犯罪をもみ消したりする、ということが、罷り通っていますが、日本の場合、少なくとも政治家の息子という理由で性犯罪者が野放しになることはほとんどありません(例外は立憲民主党の小川勝也参議院議員あたりでしょうか?)。
また、日本では贈収賄には基本的に厳罰が適用されますし、役所や大企業(とくに上場会社)の場合、縁故採用はほとんどありません(まったくないわけではありませんが…)。そして、役所や企業で出世する人は、ほとんどの場合、「親のコネクション」などではなく、実力です。
ナッツリターンの国
こうした日本社会の姿を浮き彫りにするために、あえて、お隣の国の事例を振り返っておきましょう。
韓国の「ナショナルフラッグ」である大韓航空の副社長を務めていた女性が2014年12月に米国の空港でトラブルを起こした事件については、以前、『ナッツ姫が韓国という国の信頼を破壊する』などでも紹介したことがあります。事件の概要は次のとおりです(文中敬称略)。
韓進グループのオーナーの娘で大韓航空の副社長を務めていた趙顕娥(当時:40)が客としてファーストクラスに搭乗した際、乗務員のサービスに激高し、その乗務員の上司にあたる事務長に降機を命じた
同機はすでに離陸のために滑走路に移動していたが、趙顕娥の命令によりいったん乗降口に引き返し、事務長を降ろしてから出発した
このため出発までに時間が掛かったが、250人の乗客には理由が説明されなかった
翌年2月に趙顕娥は「人格的尊厳を踏みつけた」として、韓国の地方裁判所から懲役1年の実刑判決を受けた(のちに控訴・上告し、2017年12月に最高裁で執行猶予が確定)
この事件を見て真っ先に抱く違和感があります。
当時40歳そこそこの女性が、「大韓航空」という、韓国の「ナショナルフラッグ」の航空会社の副社長を務めていたことです。しかも、乗務員のサービスに「キレ」てヒステリーを起こすくらいですから、人格としても極めて稚拙ですし、こんな人物に大企業の役員を務める資格があるとは思えません。
その理由は簡単で、彼女は大財閥「韓進(かんしん)グループ」のオーナーの娘だったのです。
日本でも欧米でも、「同族会社」の場合、オーナーの息子や娘などが、若いころから会社の役員を務める、といったケースは散見されます。しかし、国を代表する大企業でかつ「ナショナルフラッグ」の副社長を務めるというのは、どう考えても異常です。
ついでに「韓進グループ」といえば、系列の大手海運会社「韓進(かんしん)海運」が経営破綻し、それによって貨物や乗客を乗せたまま、海上を「漂流」するという異常事態を引き起こしたことがあります。
これについては『最低限の信義則も守れない韓国』などでも触れたことがありますが、子会社が少なくとも顧客や乗客に迷惑を掛けるような形で経営破綻しているのに、親会社がそれを放置している時点で、韓進グループのオーナーは「責任ある企業経営者」としては失格でしょう。
あまり人種差別的なことを申し上げたくはありませんが、やはり北は事実上の王朝国家、南は両班の支配する前近代的社会という意味で、共通しているのかもしれません。
日本は日本のやり方で?
ウソつきが得をする社会にしてはならない!
当ウェブサイトでは以前から主張しているとおり、日本はとくに中国、韓国、北朝鮮との外交において、かなり国益を損ね続けて来ました。
その最大の理由は、外務省という組織が非常に腐敗していて、「相手の顔色をうかがう事なかれ主義」に染まっているからだと思うのですが、それだけではありません。日本人はお人よしであり、「相手には自分と同じく公正と信義が通用する」と思い込むふしがある、という点も、理由の1つでしょう。
ただ、日本人が愚直であるという点は、決して悪いことだけではないのです。
たとえば、日本は基本的に、「ルールを守った人が得をする社会」です。鉄道に乗るときも「キセル乗車」は基本的に難しいですし、多くの学校では、試験でカンニングをすれば、ただちに失格となり、答案が没収されることが一般的でしょう。
もちろん、なかには「ルールを破っても破り得」のような事例もあるかもしれません。しかし、総じていえば、日本では「ルールを守ってカネ儲けすること」が評価されるのです。
一方で、「ルールなどあってなきがごとし」、「儲けた者が勝ち」という社会も存在します。しかし、「ルールを守ること」が評価される社会と、そうではない社会、どちらの社会の方が暮らしやすいかと問われれば、私はやはり「ルールを守ることが評価される社会」だと思うのです。
ウソをつかない、ルールを守る、努力する、人を助ける
私は日本国民ですし、日本のことを愛しています。当然、日本が諸外国から貶められていること自体、日本国民の1人として憤りを感じますし、とくに最近の某国の日本に対する不法行為の数々を見ていると、鉄拳制裁を加えたい気持ちを抑えるのに必死です。
ただ、最近になって私は、日本の強みとは「愚直さ」にあるのではないか、と思うようになりました。
私はおそらくいつか死にますが、その前に、1人の親として、日本をより良い国にして子供たちに引き継いでいくという義務を果たしたいと考えています。また、自分の子供には、「おこづかいをたくさん与えて贅沢をさせる」のではなく、
ルールを守る。
ウソをつかない。
正当な努力をする。
困っている人を助ける。
といった倫理観を教えつつ、必要な時に判断し、決断する能力を身に付けさせようと考えているのです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
労働基準法に関しては、杜撰すぎる国ですけどね…
(守る努力をしない雇用側も、残業削減や有給取得を思考停止で諦める労働者側も)
親の代から比べると、賃金以外の条件はマシになってるはずです。
賃金が上がらないのは、バブル崩壊を経験して
会社自体の体力増強目的で、社内留保に走ったためと
青天井の賃金抑制のため(本来は違いますが)の36協定締結のせいです。
匿名さん
>会社自体の体力増強目的で、社内留保に走ったためと
この話はテレビの経済解説でも頻繁に出てきますが、社内留保(内部留保)とは別にため込んだ現金とかいうわけではないそうです。解説は下記のページで。私も最近知ったのですが…
https://toyokeizai.net/articles/-/193444
http://blog.livedoor.jp/sharescafe/archives/30345738.html
賃金が上がらないのは社会保障費の伸びが、多少なりともある経済の伸びよりも圧倒的に高いのが原因ではないかという気がします。
新宿会計士様は専門家でいらっしゃるので、この手の話もいつか解説していただきたいなと思います外為特会。
↑外為特会は無視してください。
すいません。
「働き方改革法案」は、廃案にすべきでしたね。
内容以前に、あんな粗雑な仕事をしたら、しっぺ返しを食らうというという教訓を官僚には与えるべきでした。
それがまかり通ってしまった問題は、もりかけに執着した野党の無能です。
韓国は「裏口社会」
英語能力テストを筆頭に裏口から入ることに「知恵を絞る」社会。
それが「賢さ」と称賛される。
日本とは努力の使いどころが違う。
新宿様の仰る「密室外交」もそのひとつでしょう。
* 更新ありがとうございます。
* シンガポールの東南アジア研究所のアンケート結果は、ASEAN各国がどのように他国を見ているか、妥当な結果だと思います。
つまり日本は「常に正しい行動を取り」「信頼が置ける国」であるが、裏読みするなら「まだまだ我々の要望に100%答えきれてない」ので「もっとアジアに入り込んで欲しい」なんでしょう。
その為、『耳障りの良い事を呟いてくる中華に、或は国家・施工者が工費を大幅に下げて来る韓国に、ついなびいてしまう。
しょうじき、日本の技術は超が付くほど優秀だが、工期がながく、お値段もバカ高い。自分の政権の期間中に竣工出来ない、多少の不具合は目を瞑り、『ハイ竣工!』と持って行きたい。
開発途上国には世銀も融資枠を低利で、もう少しひろげれば、どうでしょうか。下心ミエミエの特亜は、これ以上モノを作るのさえ、不安です。
最後に二世三世経営者についてですが、日本企業にも沢山おられますけれども、DHC社長様が以前言われてたように、大概、創業者よりかなりオチます。苦労が足りない。立派なオーナーさんが、『何故あの子息を継がすか?』と思うケースは多いですね。
なんと言っても子供は可愛いいから、キツイ事は言わない。で、社業は傾くというケースを何度も見て来ました。結論から言うと、子供に継がすより、他人で、一緒に努力した方に譲る方が、会社は上手く行くと思います。
大企業の場合は、血縁にこだわるより、パブリック・カンパニーの経営者としての資質を重んじて後継者を見るべきでしょうね。
小さな会社の場合は、業種にもよりますが、家業の継承のような側面がありまして、従業員さんでは負いきれない重荷を負わせる場合があります。幼い頃から親の背中を見て育っていないと伝わらない家風みたいなものです。
そこまで重いものを継がさない一般的な業種では、世間知らずにならないよう、若い内は他社に勤めさせ、現場の苦労を味合わせる経営者は多いですね。あるいは親会社に入社させて、技術を仕込んで貰うというちゃっかり型とか。
子供に会社を継がせることのリスクを考えない経営者が、息子をオボッチャマに育ててしまうとろくでもないことになりますね。
なんかこの調査について報道されているのを見たことなんですが、去年末に外務省から発表された「平成29年度海外対日世論調査」というのがあります。ご存知かもしれませんが。
調査時期は昨年2~3月なので現状と多少ずれがあるでしょうが、設問に「かの国」も入っているので比較するにはよいかと思います。
調査対象は、ASEAN10か国・インド・豪州・米国・中南米5か国 です。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006943.html
ASEAN10か国で気になるのはブルネイの対日感情?が他のASEAN諸国に比べて低いことです。
ブルネイと日本は古い付き合いですし、ブルネイの輸出する天然ガスの最大の買い手は日本ですので、この数字は正直ちょっと意外でした。
資源国のブルネイは、人口40万・1人当たりGDP 2万5千ドル超と比較的豊かな国で、20年以上前の1996年には我が国からのODAを卒業しています。このあたりが関係して日本が近しい関係とは感じられないのかもしれません。ということは、ODA一辺倒ではない他のアプローチもこういった国に対する時には必要なんだろうと思います。
ブルネイは日本の天然ガス輸入相手国第7~8位なので、ブルネイ王室と皇室との交流なども含めて外務省などにはいろいろ知恵を絞ってほしいなと思います。
あと気になるのは、豪州における中国への期待がものすごい高いことです。米国・日本・英国への期待とほぼ変わりません。調査時期の豪州は親中の前政権時なので、現政権になって以降これがどう変わるのかは、「自由で開かれたインド太平洋戦略」の一翼を担うべき豪州の内情として気にする必要があろうかと思いますね。
現代社会への考察は甘すぎると思います。ウソをつかない、ルールを守ってるのは一般市民でしかない。
あれ?投稿できなかった…?しょうがないので改めまして。
なんかこの調査が報道されているのを見たことなんですが、去年末に外務省から発表された「平成29年度海外対日世論調査」というのがあります。ご存知かもしれませんが。
調査時期は昨年2~3月なので現状と多少ずれがあるでしょうが、設問に「かの国」も入っているので比較するにはよいかと思います。
調査対象は、ASEAN10か国・インド・豪州・米国・中南米5か国 です。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006943.html
ASEAN10か国で気になるのはブルネイの対日感情?が他の国に比べて低いことです。
ブルネイと日本は古い付き合いですし、ブルネイの輸出する天然ガスの最大の買い手は日本ですので、この数字は正直ちょっと意外でした。
資源国のブルネイは、人口40万・1人当たりGDP 2万5千ドル超と比較的豊かな国で、20年以上前の1996年には我が国からのODAを卒業しています。このあたりが関係して日本が近しい関係とは感じられないのかもしれません。ということはODA一辺倒ではない他のアプローチも必要だろうと思います。
ブルネイは日本の天然ガス輸入相手国第7~8位なので、ブルネイ王室と皇室との交流なども含めて外務省などにはいろいろ知恵を絞ってほしいなと思います。
あと気になるのは、豪州における中国への期待がものすごい高いことです。米国・日本・英国への期待とほぼ変わりません。調査時期の豪州は親中の前政権時なので、これが現政権になってどう変わるのかは、「自由で開かれたインド太平洋戦略」の一翼を担うべき豪州の内情として気にする必要があろうかと思いますね。
なんか投稿できない・・・改めて。
なんかこの調査が報道されているのを見たことなんですが、去年末に外務省から発表された「平成29年度海外対日世論調査」というのがあります。ご存知かもしれませんが。
調査時期は昨年2~3月なので現状と多少ずれがあるでしょうが、設問に「かの国」も入っているので比較するにはよいかと思います。
調査対象は、ASEAN10か国・インド・豪州・米国・中南米5か国 です。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006943.html
ASEAN10か国で気になるのはブルネイの対日感情?が他の国に比べて低いことです。
ブルネイと日本は古い付き合いですし、ブルネイの輸出する天然ガスの最大の買い手は日本ですので、この数字は正直ちょっと意外でした。
資源国のブルネイは、人口40万・1人当たりGDP 2万5千ドル超と比較的豊かな国で、20年以上前の1996年には我が国からのODAを卒業しています。このあたりが関係して日本が近しい関係とは感じられないのかもしれません。ということはODA一辺倒ではない他のアプローチも必要だろうと思います。
ブルネイは日本の天然ガス輸入相手国第7~8位なので、ブルネイ王室と皇室との交流なども含めて外務省などにはいろいろ知恵を絞ってほしいなと思います。
あと気になるのは、豪州における中国への期待がものすごい高いことです。米国・日本・英国への期待とほぼ変わりません。調査時期の豪州は親中の前政権時なので、これが現政権になってどう変わるのかは、「自由で開かれたインド太平洋戦略」の一翼を担うべき豪州の内情として気にする必要があろうかと思いますね。
新宿会計士様
3回同じコメント投稿しましたが、反映されませんでした。
スパム認定でもされましたかね?
もうそうなら、すいません。お手数おかけします。
個人的な視点ですが、日本人の皆様には「花咲か爺さん人格症候群」があるのではないでしょうか?
「正直で愚直であれば、どのような逆境や悪逆に直面しても、必ず、説明の出来ない、超自然的で不可思議な力が働き、最後には必ず報われる」と言う根拠の無い思い込みの事です。
正直に言って私には馬鹿正直な花咲か爺氏で大多数である日本には「カチカチ山」の狸氏や足柄山のあ金太郎氏のような「総括的な判断と自助努力の出来る能吏」が日本社会の要所要所に必要ではないかと思います。
前半は我が意を得たりですが、後半がよくわかりません。
狸とはウサギの書き間違いですか? 金太郎の自助努力とは?
阿野煮鱒様、
鋭いご指摘のとおり「狸氏」は「ウサギ氏」それから「金太郎氏」は「桃太郎氏」の間違えでした。
「花咲き爺さんの隣人の業突く張り夫婦」と「カチカチ山の狸氏」は日本のの隣国そのものですから。
桃太郎氏はリーダーシップに恵まれた「鬼が島」の鬼退治の功労者と言う意味です。
時差ボケで誤字脱字もあり、失礼しました!
なぜか書いたのが投稿できないので別の話題を。
東南アジアの日本への期待ということでは、政府開発援助(ODA)があろうかと思います。表明するたびに政権への文句が出ますが。
そこで今後の評論テーマとして、ODAについてを希望します。
ODAを支出する内容についてではなく、会計的といっていいのか金融的といっていいのか分かりませんが、ネットの右側の人達がよくODAについてコメントしているこの主張についてです。
【ODAはドルを使うので、日本国内では使用できない余っている外貨準備のドルから支出されるので税金じゃない!!】
この主張を裏付けるものが私が調べた限り出てこないのですが、ODAの話題に必ずコメントされています。
ODAの財源は、無償資金協力の二国間贈与や国際機関への出資が一般会計から、有償資金協力の円借款は一般会計と財政投融資からというのは調べればすぐわかると思うのですが、いつも出てくるこの主張は何なんだろうと不思議に思っているのです。
また、この主張に出てくる財務省の闇?のような気がする外貨準備金を扱う外為特会についてもテーマとしてどうでしょうか。過去、国の借金の話題で少し出てきましたが、どんなになってもこの外為特会の借金も保有ドルも減らない(円高になれば円換算では目減りしますが)というのは無理やりな感じがしますが、どう思われますでしょうか。
この特別会計での会計上の儲けを一般会計へ組み入れている手法については、批判的な論調で語られるサイトを時々見ます。上念司さんとか。
たしかIMFへの出資とかはこの会計からだったり、海外送金に利用したりとかあったと思いますが、思う所も含めて解説頂けると有り難いです。
Popaix 様
いつもコメントありがとうございます。
当ウェブサイトでは少し前から、なぜかまったく問題のないコメントがスパムに誤判定されることが相次いでいます。
せっかくコメントを賜りましたのにスパムに行ってしまい、大変申し訳ございませんでした。
先ほど頂いた3つのコメントにつきましては、手動で元に戻しておりますのでご確認ください。
引き続き当ウェブサイトのご愛読とお気軽なコメントを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
新宿会計士 様
お手数をおかけしてすいません。
内容が全く同じなので戻していただくのは一つ目だけでもよかったんですが… (^-^;
最初に書いとけばよかったですね。申し訳ないです。
>皆様
お見苦しい点はご容赦ください。
私も新宿会計士さんの考え方には賛成なのですが、以前の会社でパワハラを受け、傷病を患ったのでどうしても最後の人に優しくという部分に違和感を感じてしまうのです。
それらが本当に実践される社会になれば良いのですが、現状の日本ではそうでなくなってきている気がします。
若者は生活にゆとりがなく、生きていくのがギリギリの生活で他人に構う余裕もなくなり、それらが悪循環となり、次の世代にそれらが受け継がれなくなりつつあると危惧します。
記事のなかでもあるように、その前提が無くなると、将来日本が期待される国ではなくなってしまい、国益に繋がらなくなるのでは?と思った次第です。
勘弁してよ(笑)
何でも海外の評価を引き合いに出さないと、自国の評価すらまともに出来ないと思われてるのかね、この国の国民は(笑)
最近やたらと日本賛美のニュースや番組が多すぎて食傷気味の国民は多いと思いますよ。
テレビでも、和風総本家とか、ユーは何しに日本へとか、いわゆる『自画自賛系のテレビ番組』が大流行のようですし、そんな番組しか作れないからテレビを見ない層が増えてきてるんです、もうほとんどお年寄り向けの番組内容ばかりです。
警察ドラマは勧善懲悪+義理人情、水戸黄門や忠臣蔵、日本は高齢者が多いので、この手の番組作ってりゃどこからも文句はでないし視聴率もそこそこ取れる。
こう国民を洗脳しとけば、日本は安泰なんです(笑)
ただ安泰なのは支配層のほんの上層部10%だけなんですけどね(笑)
ほとんどの国民は、そんな海外評価、クソの役にも立ちません。
海外から、ボロクソに言われてたって、ちゃんと給料もらえて、家族が持てて、老後の不安がなければ国民は幸せなんです。
日本の今のシステムではそれが出来ない、だから海外でこんなに評価されてますよ~と言って、国民を洗脳してるんです、フランスみたいにデモやられたら困るんで。
確かに海外の評価が気になる国民性と言うのはありますが、単純に自己満足したいというのとは違うと思います。
この国の人間はよくも悪くも、他人の気持ちを慮って出来るだけ自分の気持ちと折り合いが付くように行動する癖が、数百年の歴史・文化の結果として、遺伝子に刷り込まれているからではないでしょうか?
それがさして豊かでない狭い国土に群れて暮らすには最善でなくても最適だと言うことが判っているからです。
インバウンド客に対するおもてなしや、ヒラメ官僚の上司に対する忖度もその辺に起因します。
ただし普通は評価が良ければそれを伸ばそうとし、悪ければ改善しようと言う謙虚さ=ある程度客観的にも見られる資質を併せて持っているように思います。
同じように外部の評価を気にする国が隣にありますが、彼らは評価が良ければ周囲を蔑み、悪ければ評価が間違っていると逆切れする、夜郎自大を絵に描いたような国だと思います。
ですが、幸いにそんなこともこの国では聞きませんので、そんなに心配することはないと思います。
誰でも自分の国や仲間が褒められれば素直にうれしいと思うのではありませんか?
それとも覚醒した進歩的人間は自分の国や仲間が蔑まれるのを嬉しいと感じる自虐史観とやらを持たないとダメなのでしょうか?
どうもご指摘ありがとうございます。
>それとも覚醒した進歩的人間は自分の国や仲間が蔑まれるのを嬉しいと感じる自虐史観とやらを持たないとダメなのでしょうか?
貴殿のご主張に特に反論はございません(笑)
ただ色々意見はあると思いますが、最後のこの一文に関してのみ、ちょっと私への攻撃性?が感じられたので、反論させていただきます(笑)
私は基本的に、情報を疑い、人を疑うのが、金儲けの秘訣、だと思っておりますので、
常に大勢の逆を考えるように心がけております。
これは、自虐史観とか、仲間意識とか、道徳とか、そういうことではなく、為替相場や株式相場によく見られる商取引におけるトラップ、これに注意しようとする習慣を、実生活にも持ち込んでいるだけにすぎないのです。
だから、何が正しい、とか正しくないとか、を論じるつもりは毛頭ありません。
ただ、かの英国の作家バーナード・ショーも
The secret of success is to offend the greatest number of people.
成功の秘訣は、多数に逆らうこと。
と言っていますので、この心構えは、商売以外にも通じるものがあるのだと感じております。
つまり、弱者が強者に騙されないための、庶民の知恵のようなものではないかと思うのです。
私も仕事で、かつてインドネシアで、のべ2年暮らしておりました。
貧富の差は激しく、なかでも中国系の詐取は悪どいものでした。
他国の人民からの詐取が日本より酷いことは重々承知であります。
だからといって他国との相対的評価で、安心していては、特権階級に騙されるだけではないでしょうか?
他国の国民は日に800円騙されてるが、日本国民は300円/日しか詐取されてない、だから日本は素晴らしい国とはならないでしょ(笑)
そんな他国が日本をどう思っていようが、
韓国が世界からどう思われていようが、
そんなのは、昨日、我が家に来た電気料金の請求書にはなんの関係もないことで、他国の評価とかは抜きにして、なんで原発事故補償を全世帯が無条件で電気料金上乗せという形で負わねばならないのか?
万事すべてがこのパターンだと思いませんか?
似た例は沢山あるでしょ(笑)
日本は素晴らしい国だから数百円の出費に文句をいわない。
という理論は議論のすり替えなのに、自画自賛の方が我々は何故か心地よい。
大勢の行く方向に従う方が楽だ、争いは嫌だ、ちょっとくらいは我慢しよう、なんとなく日経平均がが上がってるから買おう、と続くわけで、投資かには非常に危険な兆候です。
皆と違う行動をするのは怖い・・・
『人の行く 裏に道あり 花の山』とはただの株式相場の格言ですが、
そんな偏屈になれと言ってるわけじゃないんです(笑)
ただ日本人に限らず個人投資家は皆、巨大な機関投資家の餌食になりやすい。
情報に踊らされたあげく、梯子を外され、後でフェイクニュースだったと気づかされる。
だから、個人は、もっと自分自身で判断基準をもったらどうか、と思うわけです。
流れているニュースはすべてフェイクだ、とそれぐらいの気構えで、これで得するやつは誰なのか?と考えていけば、こんなに国民の大勢が一方向を向くはずはないと思っています。
乱筆失礼しました。
同意 同意です!
奪い合えば不足する
分け合えば なお 余る
これが 実は 世界の真実ですが 、この世の中は 現実 オセロゲームです
そのコマの一つになるのか はたまた 小なりとはいえ プレイヤーで居たいのか?
まさに それを ついてくれている気がします
せっかく 知的な考察の場が与えられているときに 皆んな 同じ方向の話になってしまうのは 私も含めて 自戒したいところです
また
せっかく日本人に生まれてきたのだから そして、この日本の価値観・倫理観が波及していって欲しいと希望するから
だからこそ この価値観・倫理観に準拠しつつ オセロゲームに勝利し続けたいと希望します。
裏返る コマは どれで どう展開するのか ・・・うかうか 白だから 黒だからと 喜んでしまうのでは 知的でもなんでもない。好奇心で済まされない 結果に 陥りかねないことだと 思います
今回のサイト主様の主張には、いつもより不同意が多いですね。私も部分的に同意、一部不同意です。
海外支援に関しては、海外の反応系のまとめサイトで日本に対する感謝の書き込みを集めてくるのを良く見かけます。どこの国からであれ支援・援助して貰って反感を持つ国は特定の数カ国だけで、普通は感謝しますから、これは順当なところかな、と。
日本人論に関しては異論噴出するのは、これまた現状に照らせば当然かなと思います。
> ただ、最近になって私は、日本の強みとは「愚直さ」にあるのではないか、と思うようになりました。
それはその通りだと思いますが、その愚直さを利用する狡猾な国々があり、それに対して政府も企業も国民も無防備であるという問題が一つ。もう一つは、その愚直さを利用する、いわゆるブラック企業が多いこと、というよりも、程度の差こそあれ、大部分の日本の企業がブラックな体質を持っていて、それが大いに発現している企業・部署と、比較的努力して改善に努めている企業・部署があるということです。
私自身、長年大企業と呼ばれる会社で働いていましたが、いわゆる「やりがい搾取」に該当するような待遇に甘んじていました。技術職でしたから、みんな本当にモノ作りが好きで、こんな面白い仕事は他ではできないという実感がありました。その代わり薄給で長時間労働です。転職も経験しましたが、「ああ、どこの会社も似たような社畜飼育だな」と感じました。
海外の企業に勤務した経験はありませんが、出張で1~2週間、現地の企業で共同作業したことは何度もあります。米国と欧州数カ国の先進国ばかりです。横から垣間見た程度なので確信を持って言えるわけではありませんが、給与額とは別に、個人の権利を尊重する意識は高いと思いました。どこの現場でも仕事は山ほどありますが、ダラダラと深夜まで働くなど考えられない雰囲気でした。
> ルールを守る。ウソをつかない。正当な努力をする。困っている人を助ける。
これが守られるためには、これらを守る人々を大切に扱わなければいけません。往々にして正直者から搾取しようとする小ずるい人間が社会的に高い地位にのし上がれるのは困ったことです。
上で匿名様がおっしゃったような「総括的な判断と自助努力の出来る能吏」が日本社会の要所要所に必要というのは、いてくれたらいいなと私も思いますが、現実的ではありません。各個人が、もう少しだけ理不尽と戦う勇気を持つしかないと思います。
まだまだ書きたいことはあるのですが、途轍もなく長くなりそうなのでもう一つだけ。エマニュエル・トッド等が主張する「グローバリズムが格差をもたら」すという考えに私も傾倒していますが、日本は最もグローバリストにとって美味しい市場の一つだったのではないかと思います。何しろ純真素朴で有能な労働者を駆り立て放題でしたから。
ウソはどこまで行ってもウソ。それでもウソをつき続けなければならない、彼の国を憐れみますが、日本は島国であると言う事から、その精神が美し過ぎる様に外の国から見えてしまう可能性がある様にも思えます。若い頃、ヨーロッパをほっつき歩いて居た時の事ですが、スペインから鉄道に乗ってシンプロントンネルを抜けてスイスに入った時、鉄道の中で国境を超えます。
スイス兵がライフルで武装して鉄道に入り、私はギターケースを持って居たので、銃を向けられたまま、ケースを開けさせられました。そこで私がギターを弾くと、スイス兵がにっこり笑ってうなずいてくれた事が忘れられません。スイスは
永世中立国との思いしか無く、銃を向けられたことの恐怖は凄まじかったですが、陸続きの国とはこう言うことなのだと
思ったのが50年近く前の事です。
外国で生活をすると、かえって我が国が見えると感じますが、私は外国から見た日本の評判を知りたいと思いますし、会計士さんの、ご意見に賛成します。
更新ありがとうございます。
今日のこのテーマについては、私も以前から考えていることがあります。
昨日だったか、楽韓Webさんに韓国で発覚した集団詐欺の件が紹介されていました。
http://blog.livedoor.jp/rakukan/archives/5445831.html
韓国人の「嘘つき度」は統計的にも裏打ちされていますが、これは彼らの道徳観の歪みによるものではありません。彼らの道徳とは「外的事実によらず力のある者の自己正当化を保障する体系」であり、その意味でむしろ彼らは道徳的民族なのです。嘘つきが生存に有利な(正直者が淘汰されるような)社会構造が長らく続けばどうなるか──その一つの答えが韓国という国だといえるでしょう。
一方日本では、歴史を経て約束や法を遵守すべしという道徳観が育ちました。理由は単純なものではないでしょうが、大陸プレートの潜行部に位置する弧状列島で、人々が限られたリソースを分配しつつ生存する必要があったことからそうなったというのは首肯できるところです。
まあ、理由はどうあれ、日本においては約束を守る方が生存に有利だったということです。
しかし、例えば闇市が流行った戦後の困窮期には日本的道徳を貫いて餓死したような人物もいるので、歴史を通じてずっと同じ条件だったわけではありません。韓国というのは、濃淡の変遷はあれ、日本の戦後闇市がずっと続いてるような社会だと考えればわかりやすいのかもしれません。非合法だろうがなんだろうが、闇市に行かなければ生存できないわけです。
ということで、韓国の道徳は下劣で、日本のそれは高潔であると考えるべきではありません。双方ともそれぞれ特有の条件にそって形成された適応形態に過ぎないと考えるべきでしょう。数少ないながら、そのように主張されている韓国ウォッチサイトもあるようです。
ただ、歴史や現在の国際情勢を見ると、外交の場においては、どちらかというと日本の道徳観のほうが非現実的で不利なのかもしれません。憲法前文の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」あたりに、日本の脆弱性が端的に表れているように思われます。
自分の利益のためなら嘘や自己都合のゴリ押しも厭わないという点では中国やロシアも同様です。いずれも専制的政治体制をとっているという点でも似ています。それゆえ、この専制国家群と自由主義国家群の間で、第二の冷戦が始まろうとしているという認識を表明するオピニオンがたくさんいます。
当然日本は自由主義陣営ですが、では同盟国や同じ陣営側の諸国は、はたして「諸国民の公正と信義に信頼して」いるのでしょうか。アメリカや西欧諸国を見るとき、我々はどうしても日本的道徳観のバイアスに捉われがちです。アメリカや西欧諸国を公正な国家群だと思ってしまうのです。しかし、実際のところはそうではありません。長くなるので具体例は挙げませんが、アメリカの歴史を見るだけでもその証拠はいくらでも見つかるでしょう。
私は、なぜ南北朝鮮のような上が下を搾取し愚民化を進めるような民族が滅びずに存続しているかということについてずっと疑問でした。もちろん彼らが背後の大国の思惑によってドーピングされてきたことは確かです。しかし、はたしてそれだけでしょうか。結局のところ、国際社会はなんだかんだいってもまだまだ「正直者がバカを見る構造」になっており、その中で朝鮮人という欺瞞の民族がそれなりに強かに適応してきたのだと考えざるをえません。
では、日本はどうするべきなのか。
国益のためなら、日本も、嘘や不公正も厭わず権謀術数を弄するような態勢をとるべきなのか。
私はそうは思いません。ただ、日本的価値観を世界に広めるためには、残念ながら経済力プラス軍事抑止力が必要ですし、現段階では「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼しない」ことが肝要です。「平和を愛する諸国民に、公正と信義を普及する」ことが必要なのだと思います。
このあたりのことが、憲法界の神学論争や野党の思考停止を超えて国民的議論として盛り上げらないかなといつも考えています。もちろん、それを実現できるのはネットでしょう。
>私は、なぜ南北朝鮮のような上が下を搾取し愚民化を進めるような民族が滅びずに存続しているかということについてずっと疑問でした。
なんかの小説で初めて「蠱毒」という概念を知ったときに、なるほど!と膝を打ちました。
蠱毒というのは知りませんでしたが、SF小説では戦闘に特化した種族というのがときおり登場しますね。
幼少期から殺傷を禁じない実戦訓練で淘汰し、生き残った少数で軍団を組む。また、子孫を残す権利を与える。そうやって何世代も経るとどうなるか。・・・・・・・
北朝鮮には本当にそうやって選んだ精鋭部隊があるというような噂もまことしやかに囁かれていますが(笑)
中共と朝鮮以外の日本への評価は、戦前・戦中の日本人に対してのモノだと考えなければなりません。戦後教育を施された我々は、当時の日本人とは相当に毛色が変わっていると考えるべきではないでしょうか?素朴だったご先祖様に比べると、我々はいろんな意味で歪んでいるように思えます。特に社会主義に被れた教師にかなり偏向した知識による教育を施され続けているので、信長公以来の政教分離や法治厳守等の緒原則が揺らいでいるように感じます。さていつまで戦前・戦中の日本人のイメージを壊さずに居られるやら・・・。
中共の影響力は、ここ五年程度で減退するのではないでしょうか。対米貿易戦争と日本の対中共ODAの廃止が決まったことにより、従来通りの投資継続は無理だと思われます。敵の敵は味方だと勘違いしている社会主義に被れた方々程度の影響力では、中共のバブルを支えるのは無理でしょう。むしろ中共自身は富の偏在による平等感の喪失によって分裂の可能性が高まっているように思えます。私には、五年後も中共と朝鮮が同じ姿で存在し続けれるようには思えません。早ければ今年中に何らかの変化が発生するのではないでしょうか。
官僚機構が実力主義と言うのは幻想かもしれません。各省庁の三世四世率の高さは縁故募集並と言う話を聞いたことがあります。また外務省の事務次官は、何代か前の事務次官の閨閥に連ならないと成れないと言う話も聞いた覚えがあります。この閨閥による繋がりは、私のような一般大衆には全く認知出来ません。広瀬隆さんの『私物国家 日本の黒幕の系図』で初めてこう言った血脈の繋がり方を知りましたが、これを読むと官僚機構の実力主義も課長クラスまでなのかなあと思いました。
毎々の執筆、ありがとうございます。
仰る通り、日本は愚直でも信義誠実に事を進めるべきだと思います。
速さ(速い対応)が重要な場面もあるでしょうが、やはりプロセスを含めてしっかりと対応して行くべきでしょう。
さて、こんな記事も出てきました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190118-00010000-socra-pol
「歴史歪曲防止法」なんだそうで、半島の歴史は正しく、その他の歴史は誤りであり、それらを拡散や褒め称える様な事はしてはならない。という主旨の法律制定をこれから審議するのだそうです。
なんか、もう哀れですね。お腹いっぱいです。
初めはたった1つの他愛もないウソだったのだろうと思うのですが、気が付けば、ウソを守るためのウソで塗り固め、結果として自らの首を締め付け、世界からも笑われるのがオチなんだろうなぁ…
だけど、それを笑って見ていられない現実もあるのですが(この辺、ウソを真実らしく言いくるめるのが半島は上手いので)、日本としてはしっかりと論破していってほしいろ願わずにはいられません。
失礼致しました。
歴史歪曲禁止法ですか、色々と煮詰まってきましたね。立ち止まって考え直したりせずに、どこまでも突き進んでいただきたい。
> ウソを守るためのウソで塗り固め、結果として自らの首を締め付け、世界からも笑われるのがオチなんだろうなぁ…
残念ながら、中韓の主張が世界の常識になっており、歴史問題で韓国が世界から笑われる心配はありません。敗戦国の言い分を聞いてくれる国はありません。こればっかりは日本が地道に努力を重ねるしかありません。
覚えておいでの方もいらっしゃるかと思いますが、青色LEDの開発でノーベル賞を受賞した3人の内のお1人は、企業の技術者でした。
その方に、その企業がどのような仕打ちをしたか、今思い起こしても、煮えくり返る思いがします。
もちろん、企業の技術開発のためには、技術者本人の努力の他に、予算を獲得した企業の努力もあったはずです。
でも、その努力の対価が、大きすぎる気がしたのは、私だけでしょうか?
昨今、技術者を目指す若者が減っていると聞いています。
それは、就職を前にした若者が、その不遇を知ってしまうからではないでしょうか。
入社10年目にして、技術職の社員の給与を、営業職、総務職の社員の給与を上回ってしまいます。
最近のノーベル賞受賞者の先生も、日本社会の研究者に対する冷遇を気にして見えました。
研究職、技術職の冷遇は、技術立国日本の終焉に繋がると思います。
P.S.
技術立国日本の終焉とかの話でなくても、ブラック体質の某運送会社がテレビで紹介されていましたね。
目先の企業業績のみしか追えず、大事な資産である社員を冷遇しているブラック企業として紹介されていました。
そんな企業と取引したいと思いますか?
●●マークの○○とかの、CMが今も時折流れていますが、無駄だと思います。社名を変えたら?と思います。
心配性のおばさん 様
日亜化学の中村さんのことですが、彼が会社と争ったおかげで、発明に対する対価が多少変わりました。会社に利益をもたらす特許に対し、相当の褒章を出すことなりました。それ以外にもアスパラテームの製造法を発見した成瀬さんと味の素の件もあります。小生も技術者であり、このような事例は非常に喜ばしい事です。ただし、逆に考えれば中村さんも成瀬さんも日亜化学や味の素が研究インフラを与えてなければ開発は出来なかったと思います。特に中村さんの場合は21世紀中には無理だと言われていた技術を確立したのですから凄いのですが、そこに研究インフラ整備し投資を続けた会社もまた先見の明があったと言えるでしょう。小生は中村さんのノーベル賞は中村さんと日亜化学の共同作業で得られたものと解釈しております。
会社というものは営利を追求します。よく切れる包丁と切れ味の悪い包丁があれば、殆どの人が良く切れる包丁を頻繁に使います。そうすると、よく切れる包丁は摩耗し捨てられてしまいます。かと言って切れない包丁を同じように使い、同じように消耗させることが出来るのでしょうか? 結局使う側からの視点から見ると営利を追求するのには鋭利な包丁を使い続けることになります(営利と鋭利を掛けてみました)。
技術者、発明家とはこのような部分が非常に多いと小生は思います。つまり、使える社員に仕事が集中する。若いころは体力も負けん気もあり、「やったろーやないかい」とばかりに馬車馬のように働きました。36協定に抵触する恐れのある時は、自ら残業記録を残さないでやったことも多々あります。しかし、小生はそれを後悔はしておりません。それは現在の自分の糧となり、現在の自分があるからです。
結局ブラックとはいったい何なんでしょうか? 例えば本ブログの新宿会計士様などは、個人事業を行っており、ブログの掲載等も含めると巷ではかなりのブラック企業となります。しかし、これは本人が望んでやっていれば何ら苦にはなりません。それは本人が仕事もブログの解説も楽しいと思うからです。小生も同じで仕事が楽しく、新たな発見や発明をした時の喜びは何物にも代えられません。小生は自分の仕事への対価がお金だけではなかったので、このような考え方になったのだと思います。無論、この考え方を全ての人に当てはめることはしません。
本当に技術や発明が好きな人が多ければ日本の技術は枯れたりはしないでしょう。そこには労働対価に対する日本人的な考え方(良きにつけ悪しきにつけ)があります。無論好きな仕事に就くことが前提になります。韓国での労働対価はお金以外にありません。ブラック度も日本とは比べ物になりません。社員の自殺も結構あり、そのたびに社員を集めてセミナーが開かれます。財閥はそれを公にはしないので殆ど外部に出ることはありません。小生、韓国に比べ日本は労働環境に恵まれていると思います。
長くなりすぎてグタグタになりました。申し訳ございません。
駄文にて失礼します
「急ぐ仕事は忙しい人に頼め」「仕事を頼むときは、一番忙しい者に頼め」
心配性のおばさん様
韓国在住日本人様
> よく切れる包丁は摩耗し捨てられてしまいます
身につまされるというか、的確な喩えに切なくなりました。
先にも書いたように、時分の場合も若い頃は仕事が本当に面白くて、給料が安くても徹夜が続いても、それでもこの仕事がしたいという気持ちで働いていました。ですが、心配性のおばさん様がおっしゃるように、経営者がそれにあぐらをかいてはいけないと思います。
中村修二さんの事例は、青色発光ダイオードの実用化のめどが立った頃に日経ビジネスや日経エレクトロニクスが日亜化学工業と中村さんの確執を詳しく報道していました。中村さん本人へのインタビューによれば、小川信雄・前社長と中村さんには特別な信頼関係があり、朝礼や会議に出ないなど勤務態度がめちゃくちゃで他の社員から眉をひそめられていた中村さんを小川さんが庇い、研究予算を与え続けていたそうです。また、中村さんの希望に応えてフロリダ大学へ留学させています。前社長が実権を手放すと、常識派の経営陣によって中村さんへの締め付けが厳しくなり、実用化が侵攻するにつれ研究課題が減っていたこともあり、カリフォルニア大学サンタバーバラ校へ転進しました。
発明の報償額が二万円しかなかったなど、日亜化学工業の搾取的側面が話題になりましたが、小川前社長と中村さんの関係は美談の側面もあります。インタビュー記事を読んだ私の最初の感想は「よく日亜は中村さんを首にしなかったな」でした。
いろいろな意味で、日亜化学工業の例は特殊だと思います。浪花節あり、訴訟合戦あり、一言で総括できません。最終的にノーベル賞を受賞できたことは、本当に良かったと思います。
阿野煮鱒 様
>いろいろな意味で、日亜化学工業の例は特殊だと思います。
小生も同感です。これが外国企業だと余程先見の明が無い限り、直ぐにproject中止で配置転換になるでしょうね。営利主義だけでは語れない特殊な事例ですね。
駄文にて失礼します
韓国在住日本人様
ご返事ありがとうございます。
>技術者、発明家とはこのような部分が非常に多いと小生は思います。つまり、使える社員に仕事が集中する。若いころは体力も負けん気もあり、「やったろーやないかい」とばかりに馬車馬のように働きました。36協定に抵触する恐れのある時は、自ら残業記録を残さないでやったことも多々あります。しかし、小生はそれを後悔はしておりません。それは現在の自分の糧となり、現在の自分があるからです。
きっと、あなたは、逆境を糧にした方なのでしょうね。
私自身も「24時間働けますか」の時代に生き、体力だけを頼りに、がむしゃらに働いた口です。
その時は、その仕事をしたいばかりに、あなたのように、自ら残業記録を残さないでやったこともありました。
でも、それを当然とする経営者に、今は疑問を持っています。
私は、幸運なことに、人一倍の体力がありましたが、頭抜けた才能を持ちながら、無策の経営者につぶされていった技術者を知っているからです。
最近、日本では、「働き方改革」「外国人労働者受入れ緩和」とかが、矢継ぎ早に可決されました。
必要なことなのでしょうが、一方で、企業システムの改革は忘れられているような気がします。
経営者が易きに流れて、根本から目をそらしている気がします。
韓国在住日本人様、韓国は、日本よりひどい仕事環境だとか。でもそれは、日本社会の現状を肯定することにはならないと思いますが、いかがでしょうか。
心配性のおばさん 様
レスありがとうございます
「無事此れ名馬」という言葉がありますので、心配性のおばさん様はさぞかし出来る方だったのでしょうね。
小生は日本を飛び出した人間ですので、日本社会の現状を否定も肯定も出来る立場にありません(つまりは日本から逃げたと言われても仕方ないからです)。ただ、日本に居た頃の話をすれば、小生がいた会社は少なくとも会社から残業を押し付けるのではなく、自らの意思で残業していました。別の意味で上司の監視はありましたが・・・。小生が管理職になった頃は小生が残業し、部下は返してました(私がさらに上に反発してたので)。それは会社から押し付けられたのではなく自らの意思です。小生の仕事は部下がいてこそできるので、部下に負担を掛けさせたくないと思いやってました(家庭はすごいことになりましたが・・・)。結局は会社の雰囲気もさることながら、そこにいる上司がどのように仕事をこなすかだと思います。自らの業績を第一に考える上司なら、それこそブラックになるでしょうし、それを放置するのは経営陣の責任でもあります。
ある意味会社というのは能無しの集団です。特に1900年代は年功序列の風習や同列主義が強く、優れた成績を残してもなかなか評価されない時代でした。それが少しずつ変わっていくのを実感してきました。まだまだ日本は変わらなければならないのでしょうが、それにはやはり時間が必要なのでしょう。社員の会社への無償貢献が当然などと考えている馬鹿な経営者には法的、社会的制裁を強化しなければさらに時間がかかるでしょうね。
話は変わりますが、小生は外国人労働者の受け入れに関しては反対です。この法案でやろうとしていることは結局wakerを増やそうとしているだけです。しかも、永住させる(外国人の永住の良し悪しはまた別にして)ことを前提としない限り、種々の問題を引き起こすのは目に見えてます。一時期の労働者不足に対応すためのその場しのぎの法案でしょうが、それで現在の労働者不足が解消するのか甚だ疑問です。
駄文にて失礼します
統計値ですが、皆さんが関係各所から公式に公開されている統計デー
タにて論じておられることを誹謗中傷するつもりないことをお断りして
書かせて頂きます。
私は、永らく在外邦人として暮らして来た。各国の国民が受け入れてく
れたことに感謝してる。私も若き頃会計士資格をとり統計値にのめり込
み、公的機関から日本に対し融和な国の統計値等を信じ技術者として仕
事先国を選んだが、当たり前のことですが実際にその国に暮らすと日本
人に友好的な人たちが少ない。これが実体験。私にとって統計値は単な
る数値であり、私は私自身そして仲間の個のデータ、感性で判断するよ
うになっています。
格差ですが、私は人間は平等な能力者として生まれないことが格差の
原因と思っていて、それを選民主義を宣う民族を中心にしグローバリズ
ムと綺麗事を言い利用し、マナー知らずの能なし連中が暴力で一党独裁
体制を構成し調子に乗っている民も利用され騒いでいる。
格差ですが、私の考えでは格差は必然ということになっちゃうわけで、
国としては、時代に乗った能力者たちを何が何でも説得し富の分配を承
諾させなければ経済が回らなくなるのでは?その説得方法をルールを使
うかマナーを使うかで国体というか国の特色になると思うのですが。
日本は、過去の長い歴史を通じてマナーだったと思える。
移民、難民受け入れた国々は宗教という厄介物を克服できずにルールを
使ったと思うわけです。結果、日本には1,500年以上継続する万世
一系の天皇が現存しているのだろうと私は解釈しています。
そこで、新宿会計士さんの「 ルールを守る。ウソをつかない。正当な努
力をする。困っている人を助ける。」に私は「マナーを身につける」と
勝手に加えたい。亡き母が、私が小学生の時の道徳の教科書を残してく
れており、今読み返すとその本に同じ主旨のことが書かれている。
横文字でマナーを教科書に従い、礼儀(私は礼節を追加)と私は読む。
当時の日本国政府、そして思い起こさせていただいた新宿会計士さんに
お礼の一言です。今後も長く本サイト運営して下さい。
異論もありましょうが、私の感性です。失礼しました。
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
現代日本の問題は、(極端の言うと)守るべきルールが人によって異な
ることも、あり得るということだと思います。つまり
①例えば、朝日新聞記者も日本国民の一人で、日本という村(?)の決ま
りに従うことが求められます。しかし、同時に朝日新聞村(あるいは日本
マスコミ村)の一員で、その村の中の慣習に従うことが求められます。そ
してマスコミの慣習と日本の法律が矛盾をきたすこともあります。(昨今
の企業不正は、その結果なのでしょう)。そのため、(ばれなければ)法
律違反を犯しても、マスコミの村の慣習を守っているということで、自身
を正当化できるのです。
②慣習というものは、その地域、あるいは特定の職業の集団などにあるも
のですが、(他からの目を気にしなければ)無視しても罰則規定がありま
せん。もしかしたら、(開き直って)慣習より自身の感情を優先している
のが、「キレル高齢者」なのかもしれません。
③日本の歴史を振り返ると、日本人もルールを守らずに(集団での)自助
努力でやっていた(日本の)戦国時代のように、朝廷や室町幕府の法律を
無視しても(それだけでは)罰せられない時代がありました。つまり、朝
廷や室町幕府には、「自身が従う法令をつくる権限がない」と否定したの
です。(それを大義名分として、仲間を集めて自助努力で問題を解決して
いったことは、あったのかもしれません)
現在の国際社会が、この戦国時代の様相を呈してきたと考えるのは、考
えすぎでしょうか。
駄文にて失礼しました。
いつも拝読させていただいてます。
私は田舎で地方公務員をしており、クレーム対応をすることが多いのですが、真っ当な主張もあるものの中には理不尽な要求を受けることも多いです。
DV絡みや虐待の話などでは、凡そモラルや人間愛といったものを持ち合わせてないのだろう、という方もいらっしゃいます。
それでも全体的にみると、ちゃんとした住民の方が多く、マスコミの悪意的な報道もあり、心無い中傷を受けることもありますが、普段接する際には優しい言葉を下さる方の方が多いと感じています。
我々としては、不当要求などに対しては真っ当なモラルやマナーをもってまじめに生活してる方が不利益を受けないよう、ゴネ得を許さない。正直者が損するようなことは許さない。という気持ちでコトにあたっています。
クレーム対応ではストレスを感じることもありますが、そんな時に自分を支えるのは、個々が幼少から培ってきた正義感だと思っています。公務員である使命感や給料をもらっていることからの義務感だけでは耐えきれないと思っています。
今、一連の騒動で政府は国益を守る必要がありますが、一番守るべきは、日本人が日本人であることの矜持だと感じています。
もし、日本人が日本人の心を持つことが否定されモラルが崩壊してしまえば、結果不正がはびこり、日本も中国や南北朝鮮同様に腐敗しきった社会になってしまう。子供たちの未来のためにそれは避けなくてはいけないと感じています。
グローバル化の中でどうしたら日本が日本らしくあることができるのか、政府と国民が考えていくことが必要な時代になっていると思いますし、一連の騒動がひとつのキッカケになれば、と思います。
日本人は、「勤勉でまじめ」なところが、いいんです。
愚直なまでに受け継がれてきた、この心意気と行動の積み重ねこそが、日本の実力と信用の源なのだと思います。
ただ、ひとつだけ、残念なところがあるとすれば、少々、おとなしすぎる傾向にあるんですよね。
良く言えば「控えめで、奥ゆかしい」悪く言えば「引っ込み思案で口下手」なんです。
*****
本記事に、インドネシア高速鉄道の触りがありましたが、この件も現地政府にすれば、「日本の施工だと仕上がり最高!、でも予算が高くって、ない袖は振れない」だったと思うんです。
もちろん、現地政府の裏切り行為は道義的に許されることではないのですが、「誰もが経済的に瀕した状況では、まともな判断など期待できない」と認識しておく必要がありました。
そのうえで、中国の存在が浮上した折には、
「日本の施工だと最高品質のものができる」
「自己負担のない施設は大切にされない」
「現地作業員を雇用するので地元が潤う。」
「雇用体験により習得した技術や心意気が地域の現場に継承される」
と、多少の政府負担には代えられないメリットの存在を、声を大にして、強く強くアピールする必要があったんだと思います。(やったにも関わらず受注できずなのだとしたら、まだまだアピール不足だったってことなんですよね)
*****
とくに海外では、「沈黙は肯定なり」と勝手な解釈をされてしまうので、意に沿わない場合には、不毛に思えることでも「ノー」と主張し続けなければなりません。
「馬鹿らしくって付き合ってらんない」が、相手の思うツボなんですよね。「ゴネ得の排除」のためには粘り強いロビー活動が大切です。
日本人も国際的な場では、「言うべきことは言う」「やるべきことは、やる」で、きちんと自己主張すべきなんだと思います。