税社保負担は限界…物価高は「賃上げ」で乗り切れない
ネットで非常にわかりやすい図表を発見したので、これにヒントを得て、当ウェブサイトでも人件費と年収と手取りの関係を図示してみることにしました。その一方、自民党の公式Xアカウントを眺めていると、この期に及んで「賃上げ」だのという寝言をツイートしているのを発見してしまいました。減税しなければ手取りは増えません。しかも、前財相の鈴木俊一・自民党総務会長が消費減税を巡り、「減税したら元に戻すのが政治的に大変だ」、などと抜かしたようです。
目次
年収600万円の人は457万円しか手元に残らない
先日の『社会「保険」でなく…年金税や医療税と呼び変えては?』を含め、これまで当ウェブサイトで何度となく指摘してきた通り、わが国の勤労者は正直、税や社会保険料を取られ過ぎており、しかも社会保険料には雇用主負担分が存在するため、私たち労働者にとっての「負担額」がわかり辛くなっています。
たとえば年収600万円の人は、社保を927,000円、諸税を506,437円負担しており(※40歳以上で社保に加入していて賞与がゼロ、扶養親族控除や配偶者控除等がまったくなかった場合の試算値)、手取りは4,566,563円に過ぎません(料率は東京都政管健保の令和7年3月分以降を利用)。
年収600万円の人の天引きの内訳
- 社保合計…927,000円
- うち厚年…549,000円
- うち健保…297,300円
- うち介護…*47,700円
- うち雇用…*33,000円
- 諸税合計…506,437円
- うち所得…197,000円
- うち復興…**4,137円
- うち住民…305,300円
- 天引合計…1,433,437円
- 差引手取…4,566,563円
…。
正直、よくぞここまで複雑な仕組み、そしてそれらの仕組みを支える屁理屈を多々考え出したものです。年収に対する天引きの割合は23.89%、ということは、手取りの割合は76.11%、ということです。
社保の雇用主負担というカラクリ
ただ、ここでさらに、もうひとつの「カラクリ」があります。
それが、「社保は同額以上を雇用主が負担している」、という事実です。
先ほどの年収600万円の人の場合、社保は927,000円でしたが、これとは別に雇用主(企業など)が969,600円を負担しているわけです(本人負担分よりも会社負担分の方が多い理由は、雇用保険料が高いのと、「子ども・子育て拠出金」を取られているからです)。
年収600万円の人の社保・雇用主負担分
- 社保合計…969,600円
- うち厚年…549,000円
- うち拠出金…21,600円
- うち健保…297,300円
- うち介護…*47,700円
- うち雇用…*54,000円
ただ、この負担額は従業員からは「まったく見えない負担」ですが、会社から見たら事実上の人件費です。
ということは、会社としては従業員に対する600万円の給料とは別に969,600円の社保を負担している、ということですので、「事実上の人件費」は600万円ではなく、6,969,600円だ、ということです。
わかりやすく図示してみた
これについては当ウェブサイトでもずいぶんと前から議論してきた話ですが、何となくXを眺めていたら、非常にわかりやすい絵を発見しました。著作権があるので該当する図表を直接引用することはしませんが、当ウェブサイトにて再度書き直すと、こんな具合です(図表1)。
図表1 人件費に関するわかりやすい図表
(【出所】当ウェブサイト作成)
要するに、企業としては700万円近いおカネをこの従業員のために支払っているというのに、従業員の手取りは65.52%に相当する457万円に過ぎず、逆に企業が負担した700万円弱のうち、じつに34.48%に相当する240万円が、社保の企業負担分や個人負担分、税金などのかたちで召し上げられているのです。
この240万円が、「実質天引額」です。
まったく、酷い話です。こんなので個人が豊かになるわけがありません。
いくら働いても、いくら給料が増えても、手取りが全然増えないように感じるのは、じつはこの「社保会社負担分」、「社保個人負担分」、「諸税」という3段階の構造に原因があるわけです。
しかも、税負担は、それだけではありません。
たとえばモノを買えばたいていの場合は消費税がかかりますし(赤ちゃんを育てている人は紙おむつの10%消費税がバカになりません)、固定資産を持てば固定資産税が、不動産を売れば譲渡所得税が、死ねば相続税が、生前贈与すれば贈与税が待っています。
もちろん、一定の条件を満たせば、税の減免を受けたり、非課税になったり、といった恩恵を受けることもできなくはないのですが、そのためには複雑な要件を満たすことが必要だったりしますし、税金を安くするコンサルティングが商売になったりする世の中でもあります。
なんとも非生産的です。
人件費、年収、手取りの関係と、税社保に消える賃上げ問題
以上を踏まえたうえで、改めて人件費、年収、手取りの関係を示したものが図表2、人件費を100万円上げたときの手取りの増加額を示したものが図表3です。
図表2 人件費、年収、手取りの関係
人件費 | 年収 | 手取り |
100万円 | 991,081円 | 980,131円(98.01%) |
200万円 | 1,721,764円 | 1,387,654円(69.38%) |
300万円 | 2,582,646円 | 2,045,947円(68.20%) |
400万円 | 3,443,528円 | 2,703,340円(67.58%) |
500万円 | 4,304,409円 | 3,349,648円(66.99%) |
600万円 | 5,165,291円 | 3,969,853円(66.16%) |
700万円 | 6,026,171円 | 4,585,049円(65.50%) |
800万円 | 6,887,053円 | 5,168,661円(64.61%) |
900万円 | 7,747,935円 | 5,701,649円(63.35%) |
1000万円 | 8,680,939円 | 6,329,371円(63.29%) |
1100万円 | 9,618,585円 | 6,940,449円(63.09%) |
1200万円 | 10,556,231円 | 7,552,448円(62.94%) |
1300万円 | 11,493,878円 | 8,143,007円(62.64%) |
1400万円 | 12,431,524円 | 8,726,519円(62.33%) |
1500万円 | 13,369,171円 | 9,272,154円(61.81%) |
(【注記】試算の前提は本文参照)
図表3 企業が人件費を100万円引き上げた場合
人件費 | 天引き増 | 手取り増 |
100万円→200万円 | 592,477円 | 407,523円 |
200万円→300万円 | 341,707円 | 658,293円 |
300万円→400万円 | 342,607円 | 657,393円 |
400万円→500万円 | 353,692円 | 646,308円 |
500万円→600万円 | 379,795円 | 620,205円 |
600万円→700万円 | 384,804円 | 615,196円 |
700万円→800万円 | 416,388円 | 583,612円 |
800万円→900万円 | 467,012円 | 532,988円 |
900万円→1000万円 | 372,278円 | 627,722円 |
1000万円→1100万円 | 388,922円 | 611,078円 |
1100万円→1200万円 | 388,001円 | 611,999円 |
1200万円→1300万円 | 409,441円 | 590,559円 |
1300万円→1400万円 | 416,488円 | 583,512円 |
1400万円→1500万円 | 454,365円 | 545,635円 |
1500万円→1600万円 | 505,314円 | 494,686円 |
(【注記】試算の前提は本文参照)
三公七民
これ、どちらもなかなかに強烈な図表だと思いませんか?
図表2でわかるのは、たとえば企業がその人のために1500万円の人件費を負担していたとしても、労働者の取り分はそのうち60%あまりしかなく、40%弱は社保(会社負担分、個人負担分)、租税として召し上げられてしまう、という事実でしょう。
また、人件費が100万円程度だとほとんど税、社保の負担はありませんが、200万円以上の場合は負担率が30%を超えており、いわば、まさかの「三公七民」状態となってしまっている格好です。
その一方で図表3からわかるのは、企業が頑張って人件費を100万円増やしたとしても、その従業員の年収次第では、100万円が従業員自身の手元にわたるわけではなく、酷い場合は50~60万円ほど「中抜き」されて、従業員の手元には40万円あまりしか残らなかったりするわけです。
(※ただし、「100万円→200万円」の場合は「年収の壁」をまたぐため、負担率が特に増えているのですが、これはいわば特殊ケースと考えて良いでしょう。)
いずれにせよ、現在の税・社保は、社保の半額をわざと雇用主負担分にして従業員からは負担を見え辛くするなどの姑息(こそく)な手法によって吊り上げられてきたわけですが、もはや限界がきていることは間違いありません。
とくに、厚年と健保に関しては、高い保険料を払っている人ほど保障が薄いという「払い損」のシステムとなっており、さらには健保の「高額療養費」の場合は、高い保険料を払っている現役層は負担上限が異常に高く、ありていにいえば、「病気になったら治療を諦めて死ね」というのが厚労省のメッセージなのでしょう。
本当に腹立たしい限りです。
自民党広報の大変残念なツイート
こうしたなかで、自民党広報の大変残念なツイートがありました。
【1分国会解説】 #本田顕子 参議院議員を直撃「医療・介護人材の確保を!」
参議院予算委員会の質疑に立った本田顕子参院議員を直撃。
物価高に負けない賃上げ実現や医療・介護等人材確保、薬学教育等について訴えました。@89314honda予算委員会審議https://t.co/vCLqB9VhcL#国会中継 pic.twitter.com/x1DWENWtFt
— 自民党広報 (@jimin_koho) April 7, 2025
「医療・介護人材の確保を!」
「物価高に負けない賃上げを!」
心意気はそこそこ素晴らしいところですが、ただ、やはり強烈な違和感は拭えません。
貴重な若年層労働者を医療、介護の世界に吸収してしまい、製造業や金融業が稼いだ国富を医療・介護産業にジャブジャブと注ぎ込んでしまうのが、本当に国家のためになるものなのか、という点もさることながら、やはり「賃上げで物価高を乗り切る」という発想のおかしさです。
この期に及んで企業に賃上げを要請するというのは、あまりにも他力本願であり、無責任です。
そもそもインフレにより物価水準が変動しているわけですから、物価高をどうにかするためには、累進課税の負担率を抜本的に調整することから始めなければなりません。
鈴木総務会長のふざけた発言
ただ、もっと驚くのは、生活支援対策としての減税に対し、自民党幹部から否定的な意見が相次いでいるとの報道かもしれません。
消費税減税に自民幹部から否定的な発言相次ぐ
―――2025/04/08 12:18付 Yahoo!ニュースより【TBS NEWS DIG Powered by JNN】
TBSによると自民党の鈴木俊一総務会長は総務会後の記者会見で、消費減税を巡って次のように答えたそうです。
「一度下げるとですね、元に戻すということも相当な政治的なエネルギーがないとできないということもあわせて考えていかなければならない」。
まことにふざけた発言であり、かつ、控え目に言って、頭が悪すぎます。
消費税の税率を「一度下げたら政治的に再び上げることが難しい」という、財務省界隈の内輪の理論で、国民生活に多大なダメージを与え続けているのは、正直勘弁してほしいところです。
ちなみに鈴木俊一氏は前財相であり、麻生太郎総理大臣の義弟でもありますが、まさに忠実な財務省の代理人、といったところでしょうか。
大変申し訳ないのですが、財務省(やその眷属)が「再び増税するために政治的なエネルギーを必要としている」といった発想は、国民の側としては容認できる発想ではありません。財務省のために国民があるのではなく、国民のために財務省があるからです。
もし財務省が国民のためになることをしないというのであれば、当然、潰さなければならないのは財務省です。
いずれにせよ、自民党は石破政権下でおかしなメッセージを頻発するようになったようですが、マスコミの偏向報道によって潰された2009年当時との最大の違いは、現在の自民党が、ややもすれば自滅への道を歩んでいることにあるのかもしれません。
石破首相が挽回する方法はあるのだろうか
もちろん、保守的な議員、きちんとしたメッセージを発信し続けている議員などもいるにはいるのですが、やはりトップがアレではどうしようもないのかもしれません。
いずれにせよ、『熱心な自民党ファンが熱心な自民党アンチに変わるとき』でも述べたとおり、宮沢洋一氏のリハック出演事件(『宮沢洋一税調会長がネット番組に出演して有権者を挑発』参照)は、SNS上の空気を完全に変えてしまいました。
自民党・石破首相がこれから急転直下、心を入れ替えて、宮沢洋一氏を自民党から追放して減税を実現させ、返す刀でドナルド・J・トランプ米大統領とうまく交渉をまとめ上げるなどの成果でも出さない限りは、今夏の参院選に向けて自民党は座して敗北を待つのみなのかもしれません。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
読者コメント欄はこのあとに続きます(コメントに当たって著名人等を呼び捨てにするなどのものは禁止します)。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

読者コメント一覧
※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。
やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。
※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。
※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。
当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。また、著名人などを呼び捨てにするなどのコメントも控えてください。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。
コメントを残す
【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
![]() | 日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
うちの課で飲み会をやることになった。会費は課長8000円、係長6000円、ヒラ4000円、女性は一律3000円。
飲み食いして精算してみたら集めた会費では足りなかった。どうしよう。明日部長に泣きついて会社の経費で落としてもらおう。
健康保険の仕組みってこれでしょう。所得の多い人から保険料を多くとる。飲む酒、食べ物(医療内容)は同じ。足りなくなると会社(公費)で補填。
飲み会に参加しない選択肢はない。なぜなら「皆保険」だから。
課長は「何でオレが8000円なんだ、たけぇ~な」と思っている。
ヒラの中で酒が飲めない人がいる。「酒飲まないんだからもっとまけろよ」と思っている。
(病気をしない若い人)
会費(保険料)を安くする方法はある。
(1) その会費でカバーできるような安い店に行く。(医療の質を落とす)
(2) 会社(公費、税金)にもっと出してもらう。
(3) 店と交渉して値段を安くしてもらう(もうやってるよね。薬価引き下げ、ジェネリック推奨、医療従事者の割に合わない激務と収入)
今後はおそらく(2)の方向に行き「保険」というよりも「福祉」に近くなるのではないか。
私が言いたいのは健康保険料に関しては理由もなく高いわけじゃないということ。いいレストランで飲み会やり、いいワインとうまいもの食べるなら相応の会費になっちゃうよということ。
sqsq 様、ご説もっともだと思います。それなりのサービスを受けるためには、それなりの対価が必要で、一律平等もあり得ないこともわかります。
ただ、私が気に入らないというか、料金が高いなと思うのは、その店舗の社長は放漫経営で、店舗が赤字にもかかわらず、高級車を経費で買って乗り回し、平日からゴルフ三昧、またその店舗は外国人には無料で料理を振る舞うし、仕入れ業者とも癒着していちいちコスト
も割高、などなど、「ちゃんと経営してますか?」という事です。また、老人に割引券を配りすぎている気がします。
一昔前であれば、そう言った癒着や放漫経営も報道しない自由で庶民の知るところではなかったのかもしれませんが、SNSのおかげでいろいろわかるようになりました。
まずやることをやってから値上げのお願いをするべきだし、店舗の料金が高いなら「割引券」を配るのではなくて、そもそもの値段を下げろよ、という事だと思います。
>石破首相が挽回する方法はあるのだろうか
基礎控除を200万にするとか、消費税減税するとか、挽回する手はいくらでもあると思いますが、その選択はしないんでしょう。宮沢御大が許さないし。
取って配ることしか考えてないようですよ。
【独自】関税・物価高への対応で補正予算 エコカーや電気代補助検討、政府
https://news.yahoo.co.jp/articles/905245c736caff222ecbdfcf498b7ce38c0b20b0
財務省「どうせ税収上振れするし」
> この期に及んで企業に賃上げを要請するというのは、あまりにも他力本願であり、無責任です
ホントこれ。もうこれに尽きますね。
お示しの通り、賃金上げても手取りの増えの実感は難しいです。
国民の手取りを増やしたいなら減税しろ、と言いたい。
> 石破首相が挽回する方法はあるのだろうか
ありません。(と思います)
私も現執行部が総入れ替えしない限り、自民党に投票するつもりはありませんし。
あえて、挽回までは行かなくても、スタートラインに立てるかな、と思う政策は「検討」ではなく「実行」すること以外にはあり得ないと思います。
しかしながら、この期に及んで補助金と非課税世帯のバラマキしかできない自民党は、もう終わっていると言っていいと思います。
顧客志向。
これはビジネスを成功率を高める上で重要な要素です。
自民党にとっての顧客とは投票して自分たちを議員にさせてくれる人々。
現在、彼らにとっては非課税世帯の方々が主たる顧客層であるという認識に固着した様子。
非課税世帯に選択される政党。
もはや立憲共産党と同じ市場を争う政党になった感があります。
それ程までにこの市場は魅力的なのでしょう。
仕事もしやすいし見返りとしての票も期待できると。
それにしても、このような左志向の方々の指向って、表現を選ばず言えば宿主に寄生する病巣のようなものと考えています。
健康体の宿主(=経済力や安保体制がある社会)がいるのが前提条件。その宿主に寄生し、健康体の宿主の体力を奪い弱体化させつつ、病巣である自身は繁栄、究極的には宿主を滅ぼす。
当然ながら持続的(サステナブル)な社会構造とはなりえません。
自民党が政権与党でい続けたいのなら、投票してもらうべき顧客層は健康体の宿主或いは健康体になろうとして今まさに努力している方々です。そういった方々の繁栄が前提。それがあってこそ持続可能な社会構造になります。
そういった方々を絶対にないがしろにしてはならないと考えます。
「わたし作る人、ボク食べる人」をやりたいんじゃないですかね。
いつも楽しみに拝読しております。
こんな重税の中でも、先月報道されたように日本の個人金融資産は2,230兆円と過去最高になっています。逆に重税な上年金が当てにならないからこその、国民の自衛策の結果なのかもしれません。
もっと国民にお金を使ってもらう方策は、国民が自分の裁量で自由に使えるようにする減税が一番良いはずですが、今の政府は取って配る発想しかないようですね。天引されるサラリーマンが反乱を起こすとしたら、少額の事業所得を得る工夫をして、皆で一斉に確定申告してやると面白いかもしれません。各地の税務署がパニックに陥れば、少しは民意に気がつくでしょう。
>> 2,230兆円
そこで個人資産課税です\(^o^)/
国民の豊かな暮らし=(物価上昇額≦手取上昇額)
手取=(賃金ー社保税天引額)
うん。賃金上昇が物価スライドじゃ、国民が貧しくなるね。
言わずもながバラマキは増税のもと。賃上げも増税のもと。
>「一度下げるとですね、元に戻すということも相当な政治的なエネルギーがないとできないということもあわせて考えていかなければならない」
私には、「自民党には相当な政治的なエネルギーがない」「相当な政治的なエネルギーを使うようなしんどい思いをしたくない」と言っているように聞こえます。そろそろ引退されてはいかがでしょうかね。
営業部からすれば、販売原価に占める間接費がジワジワ増加して重い。
これさえなければ思いきった販売キャンペーンで競合に打ち勝てるのに。
なのに本社からは、足りない足りない経費が足りない!
それを何に使ってるのか?
そもそも、単年度会計をやめれば?
憲法を含めて、法律なんか不便なら変えたらエエだけですやんか。