姜昌一駐日大使が韓国でコロナ「感染」し1ヵ月足止め

姜昌一(きょう・しょういち)駐日韓国大使が新型コロナに感染したとして、1ヵ月近く韓国に留まっているそうです。これに対し、韓国メディアは「韓日関係の懸案が山積しているなかで大使が長期間現地公館を空けたことに対して懸念の声が上がっている」などと報じているのですが、そもそも東京にいらっしゃったとしてもほとんど日本政府から相手にされていないわけですから、実害はほぼないと考えて良いのではないでしょうか。

姜昌一氏は日韓関係を象徴する人物のひとり

姜昌一(きょう・しょういち)といえば、さまざまな意味で、現在の日韓関係を象徴する人物のひとりです。『姜昌一・駐日韓国大使が「韓日関係正常化」を呼びかけ』などでも指摘したとおり、この人物の経歴面で見ても、あるいは大使に選任される手続で見ても、さまざまな問題があるからです。

そもそも姜昌一氏は2011年、ロシアに不法占拠されている日本の領土である国後島に、現職の韓国の国会議員として初めて、ロシア政府の許可を得て上陸したという「いわくつきの」人物でもあります(ちなみにタイミングとしては、日本が東日本大震災で深く傷ついた直後のことでもあります)。

これに加えて、姜昌一氏は、わが国の天皇陛下のことを「日王(にちおう)」などという、この地球上に存在しない呼称を勝手に使って侮辱しただけでなく、「韓国の政治家として」、その呼称をむしろ広めようとしたという経緯もあります。

さらには、姜昌一氏が駐日大使に選ばれたプロセスにも、大きな問題があります。「駐日大使に内定」したと報じられたのは2020年11月23日(※祝日)で、しかもその時点で、日本政府のアグレマンは得られていませんでした(『「極めて遺憾」は聞き飽きた…抗議ではなく実効措置を』等参照)。

日本政府も姜昌一氏を「相手にせず」

いずれにせよ、経歴的に見ても最も不適格な人物が、外交儀礼から大きく逸脱する手続により、駐日大使として日本にやって来たわけです。その姜昌一氏は自身が「日韓関係を正常化するうえで最適な人物だ」と認識していたフシもあります(『笑えない冗談?姜昌一氏「関係正常化に努力を尽くす」』等参照)。

シャレにしてはきつすぎます。

当然、日本政府も姜昌一氏には、それなりの礼遇(冷遇?)をしています。

たとえば、姜昌一氏が駐日大使として赴任するために日本にやって来て以降、現時点までで、少なくとも菅義偉総理やその後継者である岸田文雄・現首相、あるいは茂木敏充・前外相や林芳正・現外相が姜昌一氏と面会した、という報道はありません。

菅総理や岸田首相らの心中を忖度(そんたく)して申し上げるならば、おそらく日本政府としては姜昌一氏が駐日大使を務めている間は、あるいは文在寅(ぶん・ざいいん)政権が在任している間は、日韓関係の「正常化」に関して、韓国とはそもそも議論すらするつもりはないのでしょう。

姜昌一氏を駐日大使に抜擢した文在寅政権の姿勢を見るに、少なくとも現在の韓国政府が自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題など、韓国が自ら作り出した問題に正面から向き合おうとしていないことは明らかだからです。

姜昌一氏が「コロナに感染」=韓国メディア

さて、こうしたなか、姜昌一氏が韓国に一時帰国中、新型コロナに感染し、東京に1ヵ月近く戻れない状況が続いている、とする報道がありました。

駐日韓国大使が一時帰国中にコロナ感染 東京に1カ月近く戻れず

―――2022.03.31 18:09付 聯合ニュース日本語版より

これによると姜昌一氏が健康診断を受けるために韓国に帰国したのは3月4日のことですが、聯合ニュースの取材に対し、姜昌一氏は「総合検診を受けるために韓国に帰国し、予定では先週日本に戻るはずだったが、新型コロナに感染して自主隔離に入った」と説明したそうです。

聯合ニュースはまた、「4月1日にPCR検査を受け、陰性が確認されれば同3日には出国する」と報じています。

もっとも、聯合ニュースでは、この一件を巡って、次のように述べます。

韓日間の懸案が山積する中、5月には韓国の政権が交代する。そんな時期に駐日大使の不在期間が長過ぎるとの指摘が一部で出ている」。

…。

はて?

日韓間で韓国が作り出した懸案が山積していることは事実ですし、5月に政権交代すれば、姜昌一氏も交代する可能性が濃厚ですが、そもそも姜昌一氏自身が駐日韓国大使としての役割をほとんど果たすことができていないことを考えれば、影響はあるものでしょうか?

「駐日大使の長期不在に懸念」?影響はないと思いますが…

同様に、韓国メディア『中央日報』(日本語版)も、「韓日関係の懸案が山積している中で大使が長期間現地公館を空けたことに対して懸念の声」、などと報じています。

駐日韓国大使、新型コロナに感染して1カ月間ソウルに…業務空白を懸念

―――2022.04.01 06:52付 中央日報日本語版より

中央日報の記事では、そもそも姜昌一氏が帰国したのが「日本で韓国の新政府発足に対する関心と関係改善への期待感が高い状況なので駐在国での外交的活動がさらに重視される時期」だったことに着目し、「あえて大統領選挙直前に入国して政府交代期に長期間席を外したのは適切でない」、などと指摘。

さらには、例の「教科書問題」を巡っても、「本来現場で機敏な関連状況に対する対応を陣頭指揮すべき大使が韓国にいた」ことを問題視しているようです。

正直、これらの「機敏な状況」とやらにおいて、姜昌一氏が東京にいたとして何かできることがあるわけでもありません。むしろ、駐日大使が信任状を天皇陛下に捧呈してからの1年弱において、ほとんどその活動が報じられていなかったことは、現在の日本外交における文在寅政権お扱いの軽さを意味しているのでしょう。

もっとも、今朝の『鈴置論考で読み解く次期韓国大統領の「難しい舵取り」』などでも述べたとおり、韓国で次期政権が発足したとしても、日韓関係がギクシャクする局面は何も変わらない、というのが、現時点における当ウェブサイトなりの見解ですが…。

読者コメント一覧

  1. たか より:

    こやつ・・もとへ、この方にはアグレマンを出すべきではなかった。政府・外務省の失態は万死に値する。

    1. 星のおーじ より:

      出してなかったら却って五月蠅くてたまんないから、韓国希望を通して就任させておいて静かに無視し続ける姿勢が功を奏したんじゃないでしょうか。

  2. sqsq より:

    話ができすぎてる。

    何か他の理由があるんじゃない?

    1. たろうちゃん より:

      その昔。インドネシアだったかの大使だか代表だかが、日本が隣にあればどの国だって繁栄する、、とかの発言があったとか。韓国が反日に邁進するのは勝手だが、親の仇より憎い日本なら韓国から断交を言ってくれれば、楽なんだがなぁ。全く何をしてもストレスにしかならない存在だ。アッチいけ、シッシッ!

  3. 雪だんご より:

    誰が駐日韓国大使になろうと、日韓関係の改善なんて無理難題でしょうに。
    裏を返せばそれだけ「韓国側が必死になっている」と言う証拠でもありますが。

    一番必死になる理由は「韓国は日本が必須だが、日本は韓国は別に要らない」と言う認識が
    日本側でも韓国側でも広がるのが怖くて怖くてたまらない、と言う物だと推測。

  4. ちょろんぼ より:

    駐日大使がめでたくご帰還されたそうで、おめでとうございます。
    武漢コロナウィルスに罹患した事にして、仕事先から逃亡したのですね。
    よ~く解ります。 ヒマだったんでしょうね。
    自国でのよいご静養をお祈りします。 (南国風の病気が早く治る踊りをして)
    新大統領が決定したので、5月まで静養、それから米国に大使で赴任ですね。

  5. Sky より:

    そういえば、任期最初の時も、脚を怪我したとか言って、姿をくらませていたような気が。小者感がハンパない爺ですね。

  6. カズ より:

    (別稿より)
    >毎年ほぼ同じ時期に行われている『カレンダー性挑発』

    教科書検定に伴う葛藤の発生を見越して緊急退避したんじゃないでしょうか?

    日本の要人に会えない理由は会談を要請していないからなのですから・・。
    自分から会談を要請して、断られるわけには行かない人なのですから・・。

  7. がみ より:

    また仮病か…

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