対韓経済制裁論と鈴置論考「韓国の核武装中立」の衝撃

世の中のマスメディアの韓国論、当ウェブサイトなどから見れば周回遅れも甚だしいと思います。その理由は、そもそも韓国との対等な友好関係など成り立たないという点を、多くのメディアやジャーナリストらがきちんと認識していないからです。ただ、その数少ない例外が、日本を代表する優れた韓国観察者の鈴置高史氏です。鈴置氏は昨日、久しぶりに「韓国の核武装」論を寄稿されていますが、軽い気持ちでそれを読み始めると、かなりの衝撃を受け、背筋が寒くなることは間違いありません。

なぜ韓国論が注目されるのか

当ウェブサイトは、おもに政治・経済分野において、「読んでくださった方々の知的好奇心を刺激する話題」を提供することを目的に運営しているウェブ評論サイトであり、べつに特定国について専門的に取り上げることを目的としたものではありません。

ただ、ここ数年間、隣国のあまりに常軌を逸した振る舞いを目にしていると、やはり、私たち日本人にとっては不快であり、不安であり、不可思議であると感じるのも当然のことでしょう。

こうしたなか、少なくとも数年前までは、わが国のメディアはこの隣国の話題をあまり積極的に取り上げて来なかったフシがあります。最近でこそ、メディアに隣国の話題が掲載されることもありますが、内容、密度的にみれば、正直、私たち一般国民の知的好奇心を刺激するレベルのものは少ないと思うのです。

だからこそ、隣国や既存メディアなどとのしがらみを持たない、当ウェブサイトを含めた独立系ウェブ評論サイトを読む人が増えているのだと思いますし、一部のかなり議論が先行しているサイトと比べれば、既存メディアの議論は周回遅れも甚だしいものがあると思う次第です。

さて、月がかわったので、改めて説明しておきたいと思います。

わが国には依然として隣国である韓国に対し、「同じ自由・民主主義国家であり、法治国家だ」、といった誤解が蔓延していますが、これは大変な思い違いです。

そもそも法治国家だと、「遡及立法」(とくに、以前の行いを後から作った法律で罰すること)は厳に慎まなければならないのですが、韓国では「親日財産帰属法」(親日派認定された人やその子孫から財産を没収するという法律)のように、遡及立法の禁止の観点から明らかに問題がある法律が存在します。

また、一般に法治国家では、国内の法律や判決は国際的な条約や約束に違反しないようにしなければなりませんが、2018年10月と11月には、「自称元徴用工判決」という日韓請求権協定に違反した状態の判決が、2つの日本企業に対して下される、という事例も生じています。

このうち、親日財産帰属法については純粋に韓国国内の問題であり、正直、私たち日本人を含めた外国人がどうのこうのできる問題ではありません。「韓国は遡及立法をするような国だ、注意しなければならない」、などと認識するのが関の山でしょう。

しかし、自称元徴用工判決問題については、現に日本企業が資産を差し押さえられ、「差し押さえた資産を売却するぞ」と脅され、事業見通しが不透明になるなどの不当な損害を被っているわけであり、「韓国の国内問題」ではなくなってしまっています。

このため、少なくとも私たち日本人は、この国が「日本と同じ法治国家だ」という認識を、そろそろ捨て去るべきではないでしょうか。こうした思いから、当ウェブサイトでは何度でも、この判決の異常性について指摘し続けようと思っているのです。

誅韓論

日本社会の変化:「韓国の危険性」堂々と議論可能に

ただ、韓国が日本に対し、さまざまな不法行為を働き続けていることで、日本社会にも良い方向での変化が生じ始めていることは事実でしょう。

それは、シンプルに隣国の危険性を堂々と論じることができるようになった、という点にあります。

当ウェブサイトを以前からご愛読いただいている方にとっては意外かもしれませんが、当ウェブサイトとしては、日韓問題全体と比べると、自称元徴用工判決問題など大した問題ではないと考えています。

というのも、隣国の本当の危険性とは、「友好国」の仮面をかぶって日本に近づき、日本の技術や資本を奪い取って、産業を丸ごと乗っ取る点にあるからです。

「韓国が、日本の産業を丸ごと乗っ取る。な~にを、バカな陰謀論を!」、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、べつにこれは陰謀論でも何でもありません。すでに日本は半導体産業を韓国に奪われたではにですか(『日韓通貨スワップこそ、日本の半導体産業を潰した犯人』等参照)。

韓国の「用日派」の主張は、非常にシンプルです。

それは「ツートラック外交」と言って、「韓日両国は未来に向けてともに発展していける間柄だ」と持ち上げつつも、「ただ、その協力関係のためには、植民地支配というわれわれの記憶に日本が配慮しなければならない」、と、謝罪を要求するのです。

いわば、日本人に罪悪感を持たせつつ、都合が良い場面で日本の協力を引き出そうとする魂胆です(ついでに「韓日相互協力」と彼らが述べる際は、そのほとんどの場合、日本が一方的に韓国を助けるという局面です)。

あるいは、「日本人の過去の歴史に対する罪悪感」を悪用して、日本の技術や資本をタダ同然で手に入れようとする、非常にヨコシマな考え方だ、と言い換えても良いでしょう。これを日本語で「食い逃げ外交」などと呼びます。

ただ、数年前までであれば、韓国がしきりに喧伝していた「過去の歴史問題」を素直に信じ込む日本国民もまだ多かったのですが、最近になって徐々に「これは変だぞ」と思う人が増えてきているのは、ひとえに韓国が日本に対し、あまりにも常軌を逸した振る舞いをしてきたためです。

むしろ現在、日本全体で「あの国とは積極的にかかわらない方が良い」、と考える人が増えてきているのではないでしょうか(※もっとも、これには韓国のふるまいだけでなく、わが国において新聞・テレビを中心とするオールドメディアの社会的影響力が薄まっているという事情もあるのかもしれませんが…)。

その意味では、2017年5月に発足した韓国の文在寅(ぶん・ざいいん)政権は、私たち日本国民を覚醒させてくれたという意味では、むしろ逆説的には「親日政権」の一種といえるのかもしれません(※皮肉ですよ!)。

戦略的無視から「誅韓論」へ

つまり、数年前までであれば、「韓国は何かと腹が立つ国だが、それでも日本としては何とか彼らとうまくやっていかねばならない」、といった感覚を持っている人が多かったのだと思います(※とくに企業経営者や官僚など)。

しかし、最近だと「韓国は何かと腹が立つ。もういっそのこと、戦略的な無視を決め込んでやろう」、と思う人が増えていることはまちがいないでしょう。これはこれで、非常に当然の流れだと思います。

何より、当ウェブサイトの理解では、安倍政権自体、韓国の瀬戸際外交の数々に対しては、積極的・戦略的な無視を決め込んでいるのだと思います(『日韓関係を「自然消滅」させるというアイデア』等参照)し、これはこれでひとつの見識でしょう。

ただし、当ウェブサイトとしては、「韓国に対して『戦略的無視』を決め込むのは、ときと場合によっては有効ではあるものの、その戦略がいつまでも通用するとは限らない」、とも申し上げてきたつもりです(『米中対立局面で日韓関係をあまり「放置」できない理由』等参照)。

もうハッキリ申し上げて良いと思うのですが、わかりやすくいえば、『誅韓論』的な考え方です。

【参考】『誅韓論

(【出所】アマゾンアフィリエイトリンク)

この「誅韓論」とは、当ウェブサイト流に言うならば、「韓国は放っておけば日本に対して悪さをするから、それができないような状態にしてしまう」、という発想のことであり、これは「韓国に対して積極的無視を決め込む」という戦略からは、さらに一歩進んだ対応です。

誅韓論の具体的な手段

では、誅韓論的な立場に立ったときに、日本が具体的に韓国に対し、どのような措置を講じることができるというのでしょうか。

この点、「誅」という感じを読むと、私たち日本人のなかには、「日本が韓国に対し、軍事的な戦争でも仕掛けるのか?」と思う人もいるかもしれませんが、韓国に対する攻撃は、べつに軍事的なものである必要はありません。

経済・金融の交流を絞ること(とくに「ヒト・モノ・カネ・情報」の流れを制限すること、つまり下記①~⑦)でも達成可能です。なぜなら、韓国は経済・産業・金融・学識などの「文明にとっての不可欠な要素」を、日本に深く依存しているからです。

7種類の経済制裁
  • ①日本から相手国へのヒトの流れの制限
  • ②日本から相手国へのモノの流れの制限
  • ③日本から相手国へのカネの流れの制限
  • ④相手国から日本へのヒトの流れの制限
  • ⑤相手国から日本へのモノの流れの制限
  • ⑥相手国から日本へのカネの流れの制限
  • ⑦情報の流れの制限

こうした状況を逆手に取り、日本が韓国に対して何らかの経済制裁を発動すれば、少なくとも韓国が日本に不法行為を仕掛けてくるチャンスを減らすことは可能でしょう。

とくに、日本が持つパワフルな経済制裁手段のひとつが『外為法』であり、上記①~⑦のうち、②、③、⑤、⑥などは外為法に規定が準備されています。

外為法に基づく経済制裁(パターン②、③、⑤、⑥)
  • ②日本から相手国に対するモノの流れの制限(第48条第3項の輸出規制)
  • ③日本から相手国に対するカネの流れの制限(第16条の支払制限、第21条の資産凍結等)
  • ⑤相手国から日本に対するモノの流れの制限(第52条の輸入規制)
  • ⑥相手国から日本に対するカネの流れの制限(第27条の投資制限)

もっとも、上記②、③、⑤、⑥の措置を発動すること自体は、あまり簡単なことではありません。なぜなら、外為法の経済制裁を発動するためには、基本的に「相手国が世界の安全保障に深刻な脅威を与えている」という確たる証拠が必要だからです。

たとえば、「韓国が北朝鮮の核・ミサイル開発を公然と支援している」などの確たる証拠があれば、国連安保理決議に基づく北朝鮮への経済制裁を、韓国に対し、そのまま適用することが可能です。しかし、残念ながら現時点において、そのような兆候は報じられていません。

個人的には韓国が北朝鮮を支援していることは間違いないと踏んでいるのですが、そうした証拠はなかなか表に出てこないのです。

韓国の核武装構想

鈴置氏「将来は核武装中立で米韓同盟破棄」

ただ、現時点においては②、③、⑤、⑥のような経済制裁を韓国に与えることは難しいにしても、もし「韓国が国際社会の平和と安定に脅威を与えている(与えかねない)」という証拠が出てきた際には、韓国に対し、大々的な経済制裁の発動が可能となります。

そんな材料が、果たしてあるのか。

個人的にはこうした問題意識を以前から抱えているのですが、昨日、非常に興味深い論考が出てきました。優れた韓国観察者である鈴置高史氏が『デイリー新潮』に、こんな記事を寄稿しているのです。

日本への毒針?原潜保有を宣言した文在寅政権 将来は「核武装中立」で米韓同盟破棄

韓国が核武装に突き進む。しかも、それを隠そうともしない。韓国観察者の鈴置高史氏が展開を読む。<<…続きを読む>>
―――2020/08/31付 デイリー新潮『鈴置高史 半島を読む』より

この鈴置氏の論考、ウェブページで4ページ分、文字数で7000文字近くに及ぶ長文ですが、日本語として表現が非常に洗練されていて用語も平易であることから大変に読みやすく、それでいて具体的な証拠がこれでもかというほど列挙されているため、説得力も抜群です。

鈴置論考で「韓国の核」が取り上げられたのは、今回が初めてではありません。

しかし、その視点は非常に鋭く、「なぜ文在寅政権が(表向きは)米韓同盟を維持しようと腐心しているのか」に関する、非常に説得力のある説が展開されています。これを当ウェブサイトなりに勝手に要約すると、「韓国が米国の同盟国である間に、核武装を達成しよう」という発想です。

「韓国が核武装」と聞くと、数年前までであれば、おそらく多くの人が「まさか!」と述べていたのではないかと思いますが、昨今の同国の常軌を逸した振る舞いを見れば、あながちこれが妄想ではないことは、なんとなく理解できるのではないでしょうか。

その技術を与えたのは日本なのでは…?

さて、いつもの鈴置説のとおり、鈴置氏は本稿でも、極力、客観的で冷静な記述に努めていますし、韓国に対する罵詈雑言のたぐいは一切記載されていません。このため、「嫌韓派」(?)の皆さんから見れば、物足りないという部分もあるはずです。

ただ、韓国をたたいて留飲を下げておきたい方は、フェイクニューズで有名な某まとめサイトあたりを読んでおいていただければ良いと思いますし、客観的で冷静な記述のなかに、韓国をチクッと刺す表現が出てくると、その切れ味は非常に鋭く感じるものです。

ここでは鈴置論考から、興味深い記述をいくつか抜粋し、要約しておきたいと思います。

  • 韓国は核武装をいつでも宣言できる体制を着々と整えている。韓国の技術ならば、核弾頭そのものは半年もあれば完成するが、その肝心の運搬手段であるミサイルの長期化への布石を打っている
  • 射程距離を現行の800キロから1.5倍の1200キロに延ばせば、韓国は東京や北京を射程に収めた射程距離の弾道弾を手にすることができる
  • 韓国の金鉉宗・第2次長は7月28日、米国とのミサイル指針改定に成功した結果、固体燃料を使った偵察衛星の打ち上げが可能になったと述べたが、固体燃料方式のミサイルは潜水艦から発射する弾道弾(SLBM)にも使われる
  • 韓国では射程800キロの地対地弾道弾をベースにSLBMを開発中と伝えられ、韓国初の垂直発射管を備えた潜水艦は2018年9月に進水済み、、2022年までに実戦配備予定だ

…。

「韓国の技術をもってすれば」のくだり、個人的には「その肝心の技術を教えたのは日本なのでは?」と心の中でつぶやいてしまいました。自国を敵対国のように位置付ける相手国に技術や資本を奪い取られる日本という国のお人よしぶりは、いいかげん、腹が立ちます。

韓国に核を持たせるな

鈴置論考にはほかにも、韓国が「ミサイル原潜建造」を宣言しているという話題を紹介し、あわせてその狙いについて、次のように指摘します。

鈴置:そうなのです。『米国が阻止しようとしても、韓国は自力で原潜を作れる。だったら米国は我が国に売った方が得であろう』という韓国政府の本音を代弁しているように見えます。

実際、鈴置氏によると、ドナルド・J・トランプ米大統領は当選前の2016年3月25日、ニューヨークタイムズのインタビューで「日韓に核武装を許容すべきか」と尋ねられたところ、「日韓と核武装について話し合うときがいずれ来るだろう」、と述べたとされます。

もちろん、トランプ氏が現在もこの姿勢を貫いているかは微妙ですし、鈴置氏にいわせれば、「中露を牽制するためのもの」(つまり本気で日韓に核武装を許すかどうかは不明である)、という見方もできなくはありません。

ただ、目先の利にさとい韓国人のことですから、核武装の準備だけはしておこう、という発想ですね。

鈴置:(中略)文在寅大統領にすれば千載一遇のチャンスに見えます。「核を持ってもいい」と言ってくれる米国の大統領がついに登場した。そして今後出てくるのも期待薄。とすれば、ここで一気に原潜=核保有を米国に認めさせようと考えるのが普通です。

これこそまさに、文在寅氏が米韓同盟を(表面上は)維持しようとしている理由のひとつではないでしょうか。

なぜなら、トランプ氏が日韓の核武装を容認するかの発言を行っている以上、そのあいだにあわよくば核・ミサイル開発を完了させ、核保有国であると宣言する、というストーリーも成り立つからです。

この鈴置氏の見方がただしければ、米国がついうっかり、韓国の核保有を許す、という展開には注意が必要でしょう(※もっとも、鈴置氏の論考でも指摘されているとおり、米国が「核保有を許す」ほど韓国を信頼しているとも思えないのですが…)。

やはり日本の安全には脅威

この鈴置論考、個人的には、「韓国はあわよくば日本に対して優位に立てるような材料を常に探している」、「その材料のひとつが、核武装だ」、と読みました。

あれ?

これって、やっていることが北朝鮮とまるっきり同じではないですか?

やはり、しょせんは同族国家だ、ということなのでしょうか。なんともいやな気持になります。そのような気持になったところで、鈴置氏の論考の末尾にある、次の一文を読むと、深くうなずかざるを得ません。

鈴置:日本人は『北の核』だけではなく『南の核』にも目を凝らす必要があります。なぜか日本では『韓国の核武装』はあまり注目されていないのですが。

だからこそ、韓国側で核武装などのおかしな動きがあったときには、いつでも対韓経済制裁を発動するなどしてそれを止めるべきですが、このように考えていくと、やはり、このようなタイミングで安倍晋三総理大臣が辞任するというのは、いかにも不安になります。

あるいは、そもそも論として、核開発などというヨコシマな発想を持つような国を、1人あたりGDPで日本と肩を並べるような経済大国にすること自体が間違いだったのではないでしょうか。

その意味では私たち日本は1965年の日韓国交正常化以来、自分たちが好きこのんで反日モンスター国家を育ててきたことを反省しなければならないでしょうし、さらには1990年代以降、中国に大量の投資を行ったことについても、総括しなければならないのではないでしょうか。

こうした問題意識については、もし機会があれば、いずれウェブ評論サイト以外の形態でも、世に問うていきたいと思う次第です。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. はにわファクトリー より:

    日本国の安全保障を担保する手段として内閣衛星センターが運用する地上監視衛星群があります。衛星群数を拡充し観測精度を高めて全世界監視手段としての有効性を高めることが強く望まれます。

    1. りょうちん より:

      日本は、米国の新型早期警戒衛星網の構築を手伝わされるのが既定路線になってしまっています。
      あれは寿命の短い低軌道衛星をたくさん打ち上げないといけないのでものすごくお金がかかるのです。
      で、日本が出せと。金も技術もあるだろうと。

    2. 福岡在住者 より:

      8月29日のグァムでの河野・エスパー会談でも議題に上がっていますね。
      イージスアショア配備中止で 米国の反発が無かったのはこれがあったからでしょうね。 NATOも含め対中・対露・対イラン・対朝・(対韓)で、、、。

      極超音速滑空ミサイル対策は必要と思います。

  2. 匿名 より:

    日本だと、法は自分たちを守るためにある、とか、軍部を後押しして暴走した先の大戦の反省もあって国民も含めたあらゆる権力を持つものは法の支配を平等に受け、民意もその暴走を防がなければならない、みたいな感覚があると思いますが、韓国だと仮に法治国家だとしても法は他人を支配するための道具であり、法の支配?なにそれ怖い!それよりも国民情緒=自分が最高だよね!デモ最高!って感覚だと思うんですよ。憲法もそうなってるし、自分の情緒が法よりも上位にあるという感覚は自己陶酔感を与えてくれるものなのでしょう。大正デモクラシーレベルの民主主義っていうか、民意が暴走して痛い目にあってないからその危険性がわからないというか。BLM見てて、それダメじゃん、平等じゃないじゃんと思うのと同じ理由というか。

  3. だんな より:

    韓国、朝鮮半島の周辺国は、誰も核武装を容認しないでしょう。
    中立では無く、孤立することになると思います。

    1. 心配性のおばさん より:

      だんな様 私もそう思います。

      今回の鈴置論考に欠けている視点が国際社会の意見です。(エラソー。笑)北朝鮮が何故、制裁されているのかの視点です。

      とはいえ、日本は安倍晋三総理といった守り手を失ったばかりであり、半島情報を世界(特にアメリカ)に発信する方を失ったということで、後を託された政権や私たち国民が拙いながら、それを代行していくべきでしょうね。安倍政権時同様にそれを行えば、韓国はその目的達成の前に、北朝鮮同様、制裁対象となり、あわよくばですが、米中戦争のついでに始末されることもありますわよね(邪悪な笑い)。

  4. ケロお より:

    可能な限り経済力、工業力を無力化していく方向性、「経済的焦土化」をすすめていかねばなりません。彼らの持っているカネは、食糧・原油を海外から輸入したらそれでおしまいという程度まで追い詰めていく。周りに喧嘩を売るということがどういうことか理解し、今更理解しても遅かったということまで理解する、そういう状況まで徹底的にやっていかなくてはいけない。
    徴用工判決問題については、日本側の解釈を「資産処分が最終的なデッドライン」ではなく「国際法違反の判決を放置している状況こそデッドライン超え」と変更してしまえばよろしい。特に約束したわけでもないのだから。

  5. 定年前のサラリーマン より:

    韓国がイスラエルのようになれるわけがないのに。
    核兵器を持とうとすれば北朝鮮のように世界から孤立化するだけ。核兵器さえ持てれば日本や周辺国に一目置かれ韓国人のゴリ押しがまかり通る、なーんてこの21世紀にもなってそれをやろうとするところがいかにも歪んだプライドを持ち妄想癖にある韓国人らしい事だと思います。
    韓国のような小国が目指すべきはスイスのような全てに渡って高品質な国、或いは台湾のように中国から圧力を加えられても強い民主独立の気概と哲学を持ち、世界と交流しながら技術力と資本力を蓄えていける国。でもいつまで経ってもストーカーのように日本をベンチマークして自らを不幸にしていますね。そんな韓国人への対処は中国が示すようにキチンと容赦なく叩く事です。話せば分かる相手ではないのですから。安倍政権のような寛容で丁寧な対応はもう要りません。

  6. 匿名 より:

    米国建国は1776年7月4日と若い国で、短い歴史(経験不足)が故に沢山の間違いを犯してきました。第二次世界大戦でソ連コミンテルンの謀略に乗り、中国に異常に執着する大統領が日本を追い詰め、太平洋戦争を始めました。戦後は共産中国を経済発展させ、モンスターを育ててしまいました。(ビンラディンのケースも同様です。)

    かと云って、日本に間違いがないかと云えば、そうではなく、間違いだらけです。米国の指示とは言え、新宿会計士殿が「そもそも論として、核開発などというヨコシマな発想を持つような国を、1人あたりGDPで日本と肩を並べるような経済大国にすること自体が間違いだったのではないでしょうか。」とのご指摘はまさにその通りです。

    コロナ禍もあり、今は特に、行動に移す前に熟考するのが不可欠と再認識しております。その為にも論理的で的確な指摘をご教授下さる新宿会計士殿の論考には、日々感謝しています。

  7. 門外漢 より:

    韓国の核武装は、まさに「気違いに刃物」以外の何物でもありません。
    現状の核保有国、米からイスラエル(北は除く)までは、利害得失を考えて核を使う、或いは使わないことができますが、朝鮮民族はそれが出来ません。
    半万年のコンプレックスがありますから。
    鈴置氏の論にもあるように、禁じ手である「核の脅し」を、史上初めて外交に使うこともあるでしょうし、相手が日本なら「1発だけの誤射」くらいはやってきます。
    その場合には専守防衛や非核3原則なんてふやけた事は言ってられません。
    勿論敵基地攻撃能力くらいでは追っつかないでしょう。

  8. ボーンズ より:

    周辺国と正常な関係が成立していない国が中立国なるのだなんて幻でしかありません。
    半島内は非核緩衝地帯にしかなりません。

  9. イーシャ より:

    憐国で今起こっていることを見てみましょう。
    文政権は左派活動家の推薦枠を有する医大を作ろうとし、既得権益を侵されそうな医師は武漢肺炎が広がる中ストをしています。
    あの民族にとっては、人の生命をあずかる医師でさえウリへの利得配分の対象であり、人の生命よりもウリの財布の方が大事なのです。
    そんな民族に核を持たせることは、世界にとって中国以上の災いとなります。
    野望を実現させないよう、経済焦土化を進める必要があります。
    武漢肺炎、自然災害、経済焦土化が重なり、あの民族ごと滅ぶとしても。
    誅韓から更に進んで滅韓でもよいと思うのです。

    最後に一言。
    気違いに刃物、朝鮮人に核。

  10. 日本史大好き より:

    鈴置高史氏の記事記事より
    >>「日本を核で脅す楽しみ」がボーナス

    核心をついていて、朝から笑いました。

    1. 心配性のおばさん より:

      日本史大好き様

      >>「日本を核で脅す楽しみ」がボーナス

      何故、彼らは「日本も核をもつ可能性」について、考察しないのかしら?

      いえ、日本はそんなコスパの悪いことは致しませんがね。

  11. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    誅韓論、、ようやく会計士さんから、一番の選択としてこの言葉が出るようになりましたね。少し前なら関わらない、無視、消極的制裁、ブーメランぐらいがトップだったと思います。隔世の感です(笑)。

    これは鈴置氏の下朝鮮の核保有発言の影響があるでしょう。私もそこまで読んで「やっぱり!」と暗い気持ちになりました。文は反日で日本の為になるだけではなかった。

    韓国は核武装を急ぎたい。核弾頭は作れる、あとは固体燃料の技術だけ。射程距離を現行の800キロで大阪、1200キロで東京を射程に収めた射程距離に出来る。あと欲しいのは原潜で、水中下での弾道弾発射。日米中には脅しになります(北と一体化して脅す)。

    これに統一朝鮮なんて出来たら悪夢です。小国だけにまた、民族性から何をしでかすか分からない。この企みは何としても潰さねば。手っ取り早いのは下朝鮮の国力を木っ端微塵にすること。二度と立ち上がれないよう経済を破壊する。1945年8月の状態、つまり世界の最底辺国に戻す。

    日米が主体になり、自由民主主義国家と連携して南北の体制を壊し、半島を分割統治(米日中露)するのがまだマシだと思います。日本が関わるのは断固反対ですが、米国が加わるよう強い指示を出すでしょう。

    また、日本も核保持化をする。双方持っていれば、脅されっぱなしはありません。

  12. パーヨクのエ作員 より:

    いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。

    韓国が核武装した場合、おそらく国際序列において「韓国>日本」を固定化させる為に日本への核兵器を過半の確率で実施すると思います。

    本当は東京への使用を行うことを韓国は希望しているのですが在日米軍基地があるので目標に出来ないと思います。
    おそらく大阪または京都を目標とする可能性が高いかなぁと思います。

    以前も書いたと思いますが韓国人全員より主権を剥奪して核保有国の監視におきながら半島から物理的に移動させる方法を日本は内々に検討する必要があるのではないでしょうか。
    イスラエルの覚悟として

    「世界中から嫌われても我が国は生き残る」

    という言葉がありますが、日本も場合によっては
    確信をもって悪に手を染める覚悟する必要があると思います。
    そのための準備は泥縄でなく周到かつ秘密裏に行うべきです。

    以上です。駄文失礼しました。

    1. パーヨクのエ作員 より:

      以下の通り修正します。

      誤:日本への核兵器を過半の確率で実施する
      正:日本への核兵器使用を過半の確率で実施する

      すみません。

  13. はにわファクトリー より:

    かつて鈴置高史氏は日経ビジネスオンライン時代の記事において韓国に巣づく一派はタリバン集団と呼ばれていると記しました。アフガニスタンかイラクか (BBCドラマSherlockの一シーンを想起しながら)周囲国&関係国すべてを敵に回しながらますます孤立する。韓国は極東アジアのアフガニスタンもしくはイラクのようになって行くとしか思えません。半島まるごと国連軍監視下に置くのが順当措置ではないでしょうか。

  14. 匿名 より:

    鈴置コラムの最後のところを読んで既視感が。あ、でも新作なのね。

  15. 一国民 より:

    鈴置氏論考のとおりでしょう。
    韓国の核武装計画、とくに対日本の、が着々と進んでいるのは明らかです。

    我が国では、自民党内にさえ敵基地攻撃能力を保有することに異を唱える向きが多い始末。
    況んやマスゴミ等においてをや・・・です。

    このままでは近い将来、たいへん困った事態に至りそうです。憲法改正を目指した安倍首相退陣も痛手。

    洗脳された平和ボケ勢力を封じ込め、国を守れる体制をしっかりつくりあげていく、これは重い課題です。

    まずは、真実を報道せず、国民を煽動・ミスリードするマスゴミとどう闘うか・・。
    これが一番かと。ですが、そのためには、これまでとは違った戦略が必要な時期に来ていると思います。

  16. 名無しの権兵衛 より:

     鈴置氏の論考を読んでいて疑問なのは、仮にトランプ大統領が韓国の核保有を認めようとしたとしても、国連で拒否権を持つ5大国以外の核保有を認めないNPT体制(核拡散防止条約)、特にイギリス、フランス、ロシア、中国の4国が、韓国の核保有を認めるのかということです。
     インド、パキスタン、イスラエルは核拡散防止条約に未加盟ですが、韓国は加盟国であり、加盟後に脱退して核開発を推進した北朝鮮は、国連から厳しい制裁を受けています。
     仮に、韓国が核開発を進めようとした場合、北朝鮮と同様に、国連から厳しい制裁を受けることになると思うので、実際に、核開発を進めることはできるのか疑問です。

    1. より:

      現実的には、挙げられた4か国が韓国の核保有を容認することはまずあり得ません。特に、中国は北京を射程内に収めるような核ミサイルの保有を絶対に認めないでしょう。
      その際に韓国は「北の核は黙認したのだから我々のも認めろ」とゴネようとするでしょうが、日本の核武装を懼れる中国としては容認できるはずもありません。それはたとえ韓国がアメリカと縁を切り、中国陣営に加わるとしても変わらないでしょう。
      また、ロシア、イギリス、フランスは、韓国の核保有を許容しないとしても、実際には単独で韓国に対して圧力をかける手段を持ちません。そこで、国連を通じた制裁措置に出ると思われます。アメリカにしても、たとえ韓国の核保有を容認したとしても、せいぜい黙認レベルであり、積極的に擁護するとは考えにくいので、安保理でも棄権がせいぜいで、拒否権発動にまでは至らないと思われます。
      以上から考えると、韓国が核武装を宣言した瞬間に厳しい制裁措置が課せられる可能性が高いと思われます。

      ただなあ、韓国だからなあ。合理的な判断よりも衝動が勝る国なので、わざわざ自滅への道を踏み出す可能性が無いとは言えません。そうなれば、後頭部を殴られるどころでは済まされないということに思い至れるかどうか、非常に危ぶまれるところではあります。

  17. 匿名 より:

    核で恐喝されて、捏造された被害者に莫大な慰謝料を払い、永遠に毟り取られるんでしょうか。
    そうならない為に日本が核武装するか、いかに韓国の暴走を止めるか、米国は偽りの同盟だったらどうしますか?
    私は米国を信用しない、同盟を維持したまま自主防衛の力を蓄えたほうが良い、ミサイル防衛から敵基地攻撃能力保持に動いたのはアメリカは最終的には日本防衛はしないと確信したからではないか?何故日本防衛にアメリカが血を流さなければいけないのかと普通に思う。
    イージスアショアとかも効果なしで、莫大な税金が米軍産に食われるだけなんでしょう?
    次の首相は菅さんなら防衛はどうなるのか不明。
    そもそも私は菅さんは共産主義者と思ってる。

  18. りょうちん より:

    日本が核武装する上で、障害となるのはNPT条約加盟国であることで、IAEAの優等生である日本が核兵器開発に乗り出したら、原発が止まります。
    しかし、韓国は文在寅大統領が原発を廃止することを決定したので、制裁で原発を止められても痛くもかゆくもありません(ホントかよw、現状原子力3割・・・)。

    1. 匿名 より:

      何故原発が止まるのですか?
      ウラニウムを輸入できなくさせられるんですか?

      それと何かの翻訳スレでよく韓国人が玄武ミサイルが有るから日本に大量に打ち込んで制圧するなんて言ってますが、やりかねませんね、後の事考えないから。
      日本は攻撃されても国際社会が味方してくれるなんて私は信じません、周辺国全てが信用できない、アメリカも。

      1. りょうちん より:

        その通りですが、調べればすぐわかることでは・・・。
        核燃料サイクルは散々税金をつぎ込んだあげく、画餅です。
        使えねえ低濃度プルトニウムが貯まりに貯まって、韓国当たりが訳もわからず批判しやがっています。

        1. 匿名 より:

          少し調べたら、燃料サイクルは日米協定で日本だけに認められてるとの事、もし日本が核武装なんか考えたら、即制裁対象という事ですか?
          低濃度プルトニウムが貯まりに貯まってとは、これは核武装に使えないという事なんですね、無知ですみません。

          それにしても放射能五輪のポスターが嫌ですね、アレは何の目的か、嫌がらせ以上に周辺国の圧力を韓国に体よくやらせてるのかな?と。
          福島の処理水は安全なら早く投棄すべきと思いますが、韓国のプロパガンダを撥ね付ける政治力すらないのが日本の現状ですね。

        2. 東京カモノハシ倶楽部 より:

          りょうちん様
          私は詳しくなく、こういう意見もあるという紹介程度なのですが、FOREIGN AFFAIRS REPORT(FAR)には、核の材料、技術、運搬手段全てを保有あるいは数年以内に保有できるという内容の論考が載ったことがあります。一つ一つは関係ない技術でも、組み合わせると核ミサイルが出来上がるイメージなのでしょうか。
          例えば、使えない低濃度プルトニウムの蓄積と、無関係のところで磨き上げられている濃縮技術?

        3. りょうちん より:

          前にも貼りましたが再掲
          http://www.gepr.org/ja/contents/20161108-01/
          日本が保有するプルトニウムでは核武装はできない

          現代の兵器用核弾頭は濃縮ウラン・兵器級プルトニウムを材料に生産されます。
          原子物理学上、兵器級プルトニウムは、「ウラニウムから”兵器級プルトニウム用原子炉”でしか生産できない」のです。
          記事中通り、原子炉級プルトニウムで、核兵器が作成できたというのは嘘だと言われています。
          仮にできても、核爆発はしてもしょぼい出力・でかいサイズでしか作れず「核弾頭」など夢のまた夢です。
          もちろんベルカ式国防術には使えますがw
          日本が核武装をするためには、核兵器生産用の原子炉かウラン濃縮設備を作るところから始めるしかありません。
          積み上がってる大量の核ゴミはまったく関係ありません。

          1. おとら より:

            「原子炉クラスプルトニウムから核兵器がつくれるのはウソ」とのことですが、そうであるならこれは大変なことですね。
             そうであるなら、なぜ、日本が所有する約50トンのそれの過半を、イギリスやフランスが預かっているのか。単に、日本に置き場がないために、(おそらく高額な)預かり費を支払っているのだろうか。
             プルトニウムの濃縮技術開発は不可能なのだろうか。

      2. りょうちん より:

        ちなみに核兵器開発しているとされるイランにはウラン輸出が止められましたが、イランは自国で生産できます。

        「お前らには売らんわ!」
        「自分で作れるからいらんわ!」

        という売り言葉に買い言葉。
        日本にもウラン鉱山はあるのですが、採算が取れないので放棄されました。採算無視の核弾頭生産はともかく、おそらく日本の原子力発電需要を賄うのは無理でしょう。

        1. 阿野煮鱒 より:

          ウラン
          イラン
          巧みに組み込まれた言葉遊び!

  19. おとら より:

    韓国うんぬんはどうでもいい。ことは日本の課題であり、以前にも述べたが、いずれ日本は核兵器を所有せざるを得なくなると思う。それは望ましいことではないが、仕方がない。

     半世紀くらい前の事、フランスはアメリカの制止を振り切って、預託していた金を自国に移したり、NATO脱退をほのめかしたりしてアメリカを揺さぶった。それはドゴールという人物の個性によることもあるが、フランスはアメリカと対等でないにせよ、交渉はできていた。それは核保有国ゆえ。

     いま、日本にはたいした資源がない。国土が広く豊富な資源をもつ国がうらやましく思える。では人的資源はといえば、国際比較で上位にあるとはいえトップクラスではないようだ。そういう国が何によって維持されているかといえば、先達が営々と気づき上げた対外資産の配当。つまりは金貸しであり、アパートの大家のようなもの。
     世の中には貸した金を踏み倒そうとしたり、地代や家賃を払わずにすまそうとするワルがいる。ワルに対処するには、国際機関に訴えるなどは手順に過ぎず、最終的には自力で取り立てなければならない。要するに、資産家というものはなめられてはやっていけない。

     とはいえ、核兵器を所有するにはタイミングが重要。平時にやれば国際的な批判を浴びる。たいせつなことは、しかるべきタイミングに「自国が危機にあること」を国際世論に訴え、アメリカ兄貴の承認を得ることにある。

     日本にはロケット技術、誘導技術、原子力技術(後継者難らしいが)、そして核兵器材料が弾頭6000発相当ある。
     最も重要な二国間関係にある米国との同盟は継続すべきだが、いつまでも在日米軍がいたり、日本の政治がアメリカ太平洋軍の指導を受けている現状は、なれっこになっているとはいえ、不自然なものである。友好国と公平な同盟をむずび、独立を実現し、妥当な費用で安全保障を達成するには核兵器保有は必要だと思われる。

  20. H より:

    北と同じ穴の狢
    北だろうが下であろうが
    同じ朝鮮として対峙するのが
    丁度よい

  21. おとら より:

    ことは日本の課題② 戦争の失敗を学ぶ

     結局のところ、核兵器を保有するには、軍部をいかに統制するかにかかってくる。戦前の日本はこれに失敗した。というか、そもそも明治憲法立案の過程で、「議会を軍政に介入させないほうがいい」というビスマルクの助言に感銘してしまった(特に山縣有朋がそうだ)時点で、将来の悲劇の種がまかれたともいえる。
     日清、日露の戦役は、朝鮮の地位、南満州の経済開放 を名目に戦われた。日本にとって聖戦といっていい。いま、嫌韓とか、はては懲韓などという言葉がとびかうようになっているが、無駄に騒ぐ朝鮮人たちを嫌うのはかまわないとして、朝鮮そのものが「どうでもいい」とはならないと思う。
     日露戦争後もそうだが、第一次世界大戦に連合国として参戦し、莫大な貿易利益と外交的資産を手にした日本は、朝野ともにまいあがってしまった。当時は民度が低かったといってしまえばそれまでだが。
     シベリア出兵のことはあまり教えられていないが、莫大な戦費を投入して7年間戦った戦争だった。もっとも、正面に立ったのはコルチャークなどの「親日政権」だったが。これは大失敗の部類。
     さらに満州事変。これは侵略なのだが、かなり上手くやったと思う。山口淑子(李香蘭)の自伝には、庶民目線からみた当時の満州や北支の様子が書かれており、それほど悪い様子でもない。問題は、国際連盟からの勧告を受けた後のがまんのなさだろう。協議中に隣接する熱河侵略などをやっていては国際世論が硬化するのはあたりまえ。それをものともしない傲慢さ、これが日本を滅ぼしたといっていい。爾後のシナ事変、上海事変、大東亜戦争などは省略する。

    1. りょうちん より:

      そういえば「ザバイカル戦記」をお読みになっていますか?
      https://www.amazon.co.jp/dp/B07QL71TG4

      レビューの「安彦良和はサヨク」には苦笑しましたがw
      何をどう読んだらそうなるんだ。

  22. れんげ草 より:

    韓国が核武装することは日本にとって由々しき問題で到底看過できないことではあります。何しろ標的は唯一日本ですから…。
    しかし韓国が同胞と仰ぐ北朝鮮、或いは宗主国と仰ぐ中国、はたまた今は音無しの構えのロシア側から見て韓国の核武装は喜ばしいことなのでしょうか?
    敵とも味方とも分からない、仮に味方であってもいつ何時寝返るかも分からない、蝙蝠国家が核武装することを歓迎するとは思えません。
    また米国にしても韓国が核武装することはいつ何時感情の赴くままに日本を核攻撃するかもしれない制御不能な脅威に曝されます。(日本が陥落すれば大陸国家群の太平洋への進出を容易にすることになります!)
    中立?世界中のどの国も信じないでしょうね!

    1. 匿名 より:

      韓国の核保有脅威は核弾道ミサイルそのもの自体にあるのではなく、民族の精神的発達レベルの未熟と不安定にあります。つい最近の中共も以前と違って、特に習近平と中共党幹部の精神的未熟度に脅威増加の原因があります。

  23. おとら より:

    ことは日本の課題③ 現在のイギリスを相手に、うまくあしらう練習をしよう

     あほうな国民投票の結果、しぶしぶとEUを追い出されるイギリスを、日本はあたたかく迎え入れようとしている。それはそれでいい。なにしろ19世紀の世界に覇を唱えた国だし、日本は議会制度や海軍育成、そして帝国主義の実践と植民地支配のやりかた(満鉄をさす)までおそわった「兄貴」である。
     そのイギリスが、原潜は別として実質的な戦力を喪失しつつある海軍の中から、新造の空母を一隻、東アジアに展開させようと言い出し、日本もおおむね歓迎している様子。なにしろ「兄貴」なんだから、にこにこと笑顔で対応すべきだし、イギリスはプライドの高い国だから、それで当然だと思っている。
     新造空母といっても、最初から旧式で戦闘力もたいして期待できない代物。護衛艦隊をどうするのか、どこを基地にするのか(ブルネイ、シンガポールあたりか?)、いずれにせよ上から目線で日本に「手伝え」と言ってきそうだが、真に受けてはいけない。
     にこにこと笑顔で応対し、高い請求書を送り付け、時代が変わっていることを思い知らせてやるのがいいだろう。

    1. りょうちん より:

      純粋な質問なんですが
      >新造空母といっても、最初から旧式で戦闘力もたいして期待できない代物。
      QE級のどこが駄作認定なんでしょうか。
      要素技術には新しめの技術が導入されていますし、できないことはできないとSTOVL運用に割り切った手堅い構成だと思うのですが。
      特にフォード級の失敗を見ていると、英国面はどこに行ったんだ?とすら思えます。

      1. おとら より:

        空母QEが「最初から旧式」とする理由
         空母の戦闘力は、ほぼ搭載機の最大離艦重量といえる。これが小さいと、兵装あるいは行動半径が制約されるし、無理に補おうとすれば離艦後の給油など余計な手がかかる。

         小型母艦ゆえにSVTOL機搭載という選択ならば、はるかいにしえの「航空巡洋艦」構想にみられるように、ともかく艦載戦力が欲しいという要望への回答となりうるし、実際、英海軍は軽空母+コンテナ船+ハリアーでアルゼンチン軍に対し優勢に戦った経緯もある。

         QEのサイズなら、蒸気カタパルトを選択すべきだったと思う。古い技術だが、実績は充分。そうしなかった(あるいはできなかった)のはなぜか、いまも疑問に思う。何十年も前のフランスにできて、いまのイギリスがやらない(あるいはできない)のは不思議。動力にしてもあの重体で原子力を選択しないのも疑問。

        1. りょうちん より:

          統合全電気推進を選択し、EMALS搭載・F-35C予定だったのが、電磁カタパルト開発が頓挫して、STOLV・F-35Bになった経緯があります。
          通常動力船の蒸気カタパルトは蒸気供給量の制限があったと聞きます。
          限定的な能力しか無かった亜音速機のハリヤーに比べてF-35Bならゲームチェンジャーとも言える能力を持っているので、それで充分だという判断だったのでしょう。
          むしろ、偶然ですが、日本が将来的に導入すべき空母の原型に近い構成になったのでは。
          ただし、日本もそんなの買ったら空母貧乏に苦しみます。

  24. より:

    半万年属国の境遇に置かれ、有史以来周辺国から踏みつけられ蔑ろにされ続けてきた朝鮮半島の国家として、韓国がそのような侮りを受けない存在になりたい、可能ならば周辺国に懼れられる存在になりたいと熱望する心情は推察できないこともありません。それはまた、自ら何一つ産み出すことも育てることもできなかった朝鮮民族が、なんでもかんでも自国発祥と詐称し、妄想を逞しくするのにも似た、惨めな歴史しか持ちえなかった自国の姿から顔を背けるための深刻な劣等感の裏返しでもありましょう。

    韓国が核武装を目論んでいるという話自体は今に始まった話ではなく、朴正熙大統領の頃から、左右を問わず繰り返し浮上している話です。左右で違いがあるとすれば、今回の鈴置論考では触れられていませんでしたが、数年前に韓国で核武装論が主張された際に、右派からは「日本を巻き込み、日本と同時に核開発を進めよう」という主張が上がったことです。これは、韓国単独で核開発を試みても国際社会からの理解は得られないので、日本を巻き込むことで少しでも有利な環境を作ろうというもので、ある意味、アメリカだけでなく国際社会の目というものを多少は気にしたものでした。しかし、左派である文在寅政権の目はアメリカにしか向けられていません。日本を含む他国の目などどうでもいいと思っているのか、そもそもそこまで神経が行き届いてないのかわかりませんが(後者の可能性が高いと思いますけれども)、韓国がアメリカさえ丸め込めればという視点で動いているのは、鈴置論考の通りであると思います。

    以前、「韓国が原潜を建造しようが日本にとっての軍事的脅威にはなり得ない」と言い切りましたが、実は一点だけ例外があります。韓国が原潜のみならず、射程3000Km以上の核搭載SLBMを保有した場合、さすがにこれは軍事的脅威となり得ます。ゆえに、日本としてはその前段階で、いかなる手段を用いてでも阻止する必要があります。これは若干の国益がどうとかいう問題ではなく、日本国の存立にも関わりかねない事態ですので、綺麗事を言っている場合ではありません。額面通り、「いかなる手段」を用いてでも阻止しなければなりません。場合によっては、軍事力の行使すらも視野に入れておくべきでしょう。

    余談: 実は、韓国が日本に対して軍事的脅威を与えるためには、もっと簡単で費用効率の良い手段が存在します。でも、もちろん、そんなことは教えてあげません。

  25. だんな より:

    適当な記事が中央日報から、上がってきました。
    韓国外交安保専門家「米中の一方に寄るのは危険…強軍で外交を支えるべき」(1)
    https://s.japanese.joins.com/JArticle/269749?servcode=200&sectcode=210
    軍事力を強化して、米中の圧迫に対応出来るように、しないといけないという話のようです。
    韓国は、単純に軍事力の増強を、外交力と考えており、これは日本も見習った方が良いと思います。
    安倍首相の置き土産で、敵基地攻撃力の整備方針までは、まとめて欲しいところです。

    終わりの方の本題とは、ずれた部分を引用します。
    ◆習近平主席の訪韓後に「限韓令」解決、韓日関係の漸進的変化の可能性
    お花畑な脳味噌をお持ちの方のようです。

  26. サムライアベンジャー より:

     会計士様のおっしゃる通り、世のメディアの韓国理解なんて1周や2周くらい遅れている印象があります。そもそも疑問を持たずに、韓国側の主張をそのまま紹介している点に、メディアのレベルの低さがあります。

     鈴置さんが世に出てきたころはまだ、感情的な「嫌韓」的な風潮があったと思います。感情的な判断を排し、冷徹で落ち着いた筆致で書かれていたのは鈴置さんくらいだったので衝撃的でした。鈴置さんがどれほど、大きな流れをもたらしてくれたことか。

     数年前、金正恩が海軍を訪問したというプロパガンダ写真を紹介していました。錆びだらけで、一世代も2世代も前の性能の潜水艦だったと思います。
     普通プロパガンダは「一番いい写真」を掲載することが目的ですから、錆びだらけ潜水艦を訪問するの金正恩の絵は「北朝鮮は海軍に力を入れてないよ」のメッセージだとわかります。確かこれも鈴置考だったような。

     核さえ保有すれば、アメリカの大統領さえ訪問してきてくれる。北もそのうまみを実感していることでしょう。北は韓国と合併する気なんてない。韓国のような国になりたいとは思ってないでしょう。自身のキム王朝の存続だけが目的でしょうから。

    1. ラスタ より:

      一点だけ。

      私が鈴置氏の記事に注目したのは、昨今の南朝鮮の不始末によるものではないです。
      そもそもは北朝鮮の核開発問題に関する地政学的(および朝鮮民族心理)分析が興味深いと思っていました。

      その鈴置氏が一目置くサイトとして、このサイトの記事を引用していたことで、私はこのサイトを見るようになりました。

      いまはもう読めないかと思いますが、たとえば3年ぐらい前における鈴置氏の日経ビジネスオンラインでの記事をご存じなら、いまの日韓状況は当然に予想できたものです。
      鈴置氏は当時まともに取り合ってもらえなくなっていた地政学という観点から、日本と朝鮮半島を考察していました。

      なので、鈴置氏の論評は「嫌韓」とは一切関係ないと思います。
      私は、鈴置氏が肌感覚で知っている朝鮮がどのような思考で行動すると考えているか、そのシミュレーション(決して予言や決定的事実ではない)を提示してくれているのだと、そのような視点もあるのだなと知り、そこで自分がどう考えるかという材料として、貴重かつ特異な論考と受け止めています。

      半島国家を批判さえすれ、鈴置氏は南朝鮮というものを嫌う心根(多少時勢に乗る傾向はあるにしても)で執筆発言されてはいないし、むしろ反論を想定してそれを受け入れることを前提としていると考えています。

  27. 匿名 より:

    今は米中において武力と経済力を背景に、恫喝と妥協のせめぎ合いの最中だと思っています。
    そんな中で韓国が核武装を行い、例えば日本に恫喝外交を行うとします。
    韓国自体は日本を平伏しさせて然るべきものを奪えば済むつもりが、連鎖して世界的な大動乱につながることを恐れます。

  28. 釣り師 より:

    いや、だから「南は単独で核を持つのは困難で(経済制裁などあり)」よって「北と手を組んで、民族の核を持とうとしている」。
    というのは過去から想定できたことですが、なにを今更「衝撃」などと。。
    まあでも、鈴置様の考察がちょっとだけ外れている部分はあると思います。
    (私も鈴置論は大好き&毎回唸らされております。
    その部分は、「韓が原潜を持てる」って部分でしょうか。
    ライセンス生産の(組み立てるだけの)潜水艦を、韓はまともに組み立てる事すら出来ません。
    戦車のエンジンユニット然り。
    こんな技術力の韓が、独自で原潜など開発できる訳がありませんね。
    奴らは「まんま物まね」は出来ますが、独自で何かを作るといった能力は、著しく掛けています。
    よって原潜を作る能力は無いと思います。

    1. はるちゃん より:

      私も韓国が核兵器や原子力潜水艦を持つのは政治経済的な制裁や技術的な問題で無理ではないかと思います。
      問題なのは韓国が核武装中立により東アジアで日本に優位に立つことを計画し実行しようとしていることにあります。
      そういう国だという事を念頭において付き合う必要があるという事です。

  29. 金 子勝 より:

    南アソコの核保有ですかぁ
    日本の核武装を誘発しかねない行為を中共が容認するかな?

  30. subeteno より:

    ここでは、缶Cokeだけの言及ですが、黒電話を含めた朝鮮半島、そして中共を現在のような傲慢な「小皇帝と半島の小人」達にした元々の責任は全て日本人にあり、また日本国内で騒ぐ終身思春期を謳歌する「極左テロごっこ同好会」の輩にあります。日本は安倍政権の終焉を機会に、能天気と平和ボケにドップリ浸かってきた過去の放蕩三昧と国民の主権遺棄を反省し、日本復興に精神誠意、努力すべきです。

  31. 全ての責任は我々 より:

    ここでは、缶Cokeだけの言及ですが、黒電話を含めた朝鮮半島、そして中共を現在のような傲慢な「小皇帝と半島の小人」達にした元々の責任は全て日本人にあり、また日本国内で騒ぐ終身思春期を謳歌する「極左テロごっこ同好会」の輩にあります。日本は安倍政権の終焉を機会に、能天気と平和ボケにドップリ浸かってきた過去の放蕩三昧と国民の主権遺棄を反省し、日本復興に精神誠意、努力すべきです。

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