2018年10月30日に韓国の大法院(※最高裁に相当)が日本企業に対し、自称元徴用工らへの損害賠償を命じた判決を下してから、昨日でちょうど1年半が経過しました。これを巡り、一昨日の産経ニュースでは「日本政府は二桁の対抗措置を検討」などと報じられているのですが、事態はそこまで単純なものではありません。おそらく韓国側が国際法違反の状態を是正することも、「資産売却」という「一線」を越えることもないと考えられるからです。

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産経「日本は二桁の対抗措置検討」

産経ニュースに一昨日、興味深い記事が出ていました。

韓国が資産現金化なら対抗措置 「徴用工」判決1年半

いわゆる徴用工訴訟をめぐり、韓国最高裁が新日鉄住金(現日本製鉄)に賠償を命じる確定判決を出してから30日で1年半となる<<…続きを読む>>
―――2020.4.29 16:51付 産経ニュースより

これは、「旧朝鮮半島出身労働者の問題」(当ウェブサイト流に言えば、「自称元徴用工問題」)を巡って、差し押さえられている日本企業の在韓資産の現金化が実現した場合に備えて、日本政府が「韓国側の資産差押えや輸入関税の引き上げなど二桁に上るオプションを検討している」と述べた記事です。

これについては、当ウェブサイトでは昨年の時点で『総論:経済制裁について考えてみる』などでも考察しましたが、基本的には「ヒト、モノ、カネの流れ」を制限する、という方法が考えられるでしょう。

総論:経済制裁について考えてみる

ただ、それと同時に、当ウェブサイトとしては、「日本企業の資産の現金化」については、韓国側ではなかなか進まないと見ています。なぜなら、後述するとおり、「瀬戸際外交」は韓国(と北朝鮮)にとっては常套手段だからです。

日本政府がこの1年半、「もし日本企業に不当な不利益が生じたら、直ちに対抗措置を講じる」と述べ続けてきたことは事実ですが、逆に言えば、日本政府がこのような「越えてはならない一線」を明示してしまったことが、「この線を越えなければセーフだ」と韓国側に誤解を与えている可能性もあります。

個人的に最も可能性が高いと思っているのは、韓国側がその「越えてはならない一線」を絶対越えないようにしながら、それこそ「売却するぞ、売却するぞ、今度こそ本当に売却するぞ~!」とばかりに日本を揺さぶって来ることです。

必然的に、日本政府が求めている「韓国が国際法違反の状態を解消すること」については実現しないでしょうし、日本政府が警告する「日本企業に不当な不利益が生じること」についても実現しない可能性が高いです。

おそらく韓国側の狙いは、日本を揺さぶりながら、「基金方式」などの形で日本から妥協を引き出すことです。そして、間違って日本が韓国に妥協してしまえば、韓国側はそれを足掛かりとして、無制限に日本に謝罪させ、賠償させるという前例にするのは目に見えています。

日韓関係史とは、結局、慰安婦問題を含め、日本が韓国から、何度も何度も煮え湯を飲まされてきた歴史でもあるのです。

約束を守ることの意味

約束の価値

さて、ここで紹介したいのが、「約束」という言葉です。

日本だと小学生でも知っている言葉ですが、辞書で調べると、

①相手に対し、またはお互いに、取り決めを行うこと。また、その取り決めの内容。②社会一般に通用する決まりごと。

といった意味合いが掲載されています。

日本社会では、この約束が、じつによく守られていると思います。

あまり歴史的・文化人類学的に生半可な知識をひけらかすのも気が引けるのですが、江戸時代にはすでに「武士に二言はない」という表現が存在していたそうですが、これは現代的な表現でいうところの「いちど約束したことはきちんと守る」、という意味にも通じます。

実際、私たち日本国民が暮らす日本社会では、「約束を破ることはいけないことだ」、などと広く認識されているのではないでしょうか。そして、こうした「一度約束したことをきちんと守る」というカルチャーは、日本社会が文明国にふさわしいものとして機能するためには欠かせないものです。

もちろん、いちど決めてしまったルールを、何が何でも変更せずに適用するという杓子定規な考え方には、「融通が利かない」、「柔軟性がない」、といった欠陥があることは事実でしょう。実際、昨今のコロナ禍で経済活動が甚大な打撃を受けているのに、消費税を徴収し続けるのは、明らかにおかしな発想です。

また、個人的には某大企業に勤務していたころ、「もう少しルールを柔軟に運用しても良いのに」、と思ったことは何度もありますし、勤め人(とくに公務員)の場合、似たような経験をされた方は、非常に多いのではないでしょうか。

しかし、こうした欠点を抱えつつも、「約束を守る」というのは、日本社会においてはある意味では「常識」となっています。

基本的に、政府や大企業などが堂々とウソをついて約束を破る、ということは、あまりないはずです(※まったくないわけではありませんが…)。

外国について考えるときには、常識を捨てる必要がある?

しかし、私たちが持つこうした常識が、全世界に通用するとは思わない方が良いでしょう。

とくに、約束をすぐに破る国という実例が、日本の近隣に、少なくとも4ヵ国存在しています。なかでも、「国際社会が経済支援をしてくれたら核開発をやめる」と何度も国際社会に「約束」をして国際社会から支援を騙し取り、現在に至るまで核開発をやめていない北朝鮮などは、その典型例でしょう。

ただ、北朝鮮のような極端なケースはさておき、ほかの3ヵ国については、「ウソをついたり、約束を破ったりするはずなどない」、と、シンプルに信じている人が、日本国内にいまだにいるという点については、注意しなければなりません。

とくに酷いのが、「韓国幻想」です。

これは、「韓国は日本と同じような価値観が通用している」という勘違いであり、典型的には、

日韓関係を改善することなどを通じ、韓国側にしっかりと約束を守ってもらう必要がある

といった表現などがなされたりします。

というのも、韓国といえば、ほかの「無法国家3つ」と異なり、公式には米国の同盟国ですし、米国とは「価値と利益を共有している」と主張している国です。日本との産業面・ビジネス面での結び付きも強く、自由・民主主義体制で大きく経済発展した国でもあります。

また、「自由・民主主義体制で大きく経済発展した」ということは、「自由・民主主義体制の大きな恩恵を受けている」という意味であり、自由・民主主義体制の前提条件である「約束をきちんと守る」という義務についても、きちんと果たさなければならない、という意味です。

だからこそ、

  • 「韓国が自由・民主主義体制で恩恵を受けてきた国である」
  • →「韓国は自由・民主主義体制の前提条件である『約束』をきちんと守る国だ」

という「幻想」が生まれているのかもしれません。

韓国は「約束破りの国」

くどいようですが、この「韓国幻想」については、具体的な証拠を付けて、しっかりと破壊しておく必要があります。

昨今、日韓関係が大幅に悪化していることは事実ですが、これは「韓国が一方的に、重要な約束やルールを破ってきたこと」に原因があります。文在寅(ぶん・ざいいん)政権下の韓国がやってきたことに限っても、次のようなものがあります。

文在寅政権下の韓国が日本に仕掛けて来たこと
  • ①旭日旗騒動(2018年9月頃~)
  • ②自称元徴用工判決問題(2018年10月30日、11月29日)
  • ③レーダー照射事件(2018年12月20日)
  • ④国会議長による天皇陛下侮辱事件(2019年2月頃)
  • ⑤日本による韓国向けの輸出管理適正化措置(2019年7月1日発表)
  • ⑥慰安婦財団解散問題(2019年7月までに発生)
  • ⑦日韓請求権協定の完全な無視(2019年7月19日に完成)
  • ⑧日韓GSOMIA破棄騒動(2019年8月22日~11月22日)
  • ⑨対日WTO提訴(2019年9月11日~11月22日)
  • ⑩日本人に対するビザ免除措置の停止(2020年3月9日以降)

このうち、一見すると⑤については、例外的に日本政府が韓国に仕掛けた措置にも見えますし、これを「貿易報復」だの、「経済制裁」だのと勘違いしている人は、日本国内にも(左派、保守を問わず)一定数存在しています。

しかし、⑤の措置も、結局は国際的な輸出管理ルールを韓国が破った(と思われる)ことに対し、日本政府が講じたものであり、原因を作ったのは全面的に韓国側ですので、⑤についてもやはり「韓国の約束破り」の事例のひとつに位置付けるのが妥当でしょう。

なお、⑩については、そもそも日本政府が防疫上の措置として講じたビザ無効化措置に対応するものと思われますが、発動する原因はともあれ、世界の主要国がお互いに入国拒否に動いているため、韓国の措置は国際的に見て、さほど「浮いている」わけではありません(といっても、あくまでも「結果論」ですが…)。

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これからどこに行く?

日韓関係の3つの「落としどころ」

いつも当ウェブサイトで報告しているとおり、日韓関係の「落としどころ」は、結局のところ、3つしかありません。

日韓関係の3つの「落としどころ」
  • ①韓国が国際法や約束をきちんと守る方向に舵を切ることで、日韓関係の破綻を避ける
  • ②日本が原理原則を捻じ曲げ、韓国に対して譲歩することで、日韓関係の破綻を避ける
  • ③韓国が国際法を破り続け、日本が原理原則を貫き続けることで、日韓関係が破綻する

当たり前の話ですが、日韓がお互いの主張を続け、「行き着くところ」に行き着けば、日韓関係は破綻せざるを得ません(選択肢③)。だからこそ、「日韓関係を破綻させてはならない」と考えるならば、①か②しか選択肢はないのです。

このうち、①が実現するならば、日本にとっては最も良い選択肢ですし、「日韓関係の破綻」という最悪の事態は、とりあえずは避けられるでしょう(もっとも、仮にそうだったとしても、一連の不法行為により踏みにじられた日韓間の信頼関係が、無条件に回復する、というものではありませんが…)。

しかし、現状で考える限り、①については「望み薄」です。4月15日に実施された同国の国会議員総選挙で、文在寅氏の出身母体である「ともに民主党」やその友党・衛星政党などが国会で3分の2近い議席を得てしまった以上、「文在寅路線」が変わるとも思えないからです。

(※ただし、仮に「保守派」が勝利していたとしても、韓国が国際法や約束をきちんと守る方向に舵を切ったかどうかは微妙ですが…。)

そうなると、日韓関係の破綻を何が何でも避けたいのであれば、やはり日本が原理原則を捻じ曲げるより方法はありません。だからこそ、「ATM」などと揶揄される新聞各紙や一部の政治家、経済人らが、しきりに「日韓関係の改善が必要だ」、などと必死に述べているのでしょう。

ちなみに当ウェブサイトが見たところ、日韓友好論者が唱えているのは、上記①~③のなかでは常に②です。同じ「日韓友好論」なのに、どうして①を正面から議論する人がほとんどいないのか、不思議でなりませんね。

「朝鮮半島生命線説」からいい加減脱却せよ!

ただし、①はともかく、②の考え方は、根本から間違っています。

というのも、②の考え方の裏には、「朝鮮半島生命線説」のような思考が潜んでいるからです。これは、「韓国・朝鮮半島は地理的に日本と近いから、絶対に敵に回してはならない」、とする思想のことでしょう。

「朝鮮半島生命線説」とは:
  • ①地理的に近い朝鮮半島が日本の敵対勢力に入れば、日本の安全保障に深刻な脅威をもたらす
  • ②だからこそ、日本はあらゆるコストを払ってでも、朝鮮半島を日本の友好国に引きとどめておかなければならない

このうち①については正しいです。

地理的に非常に近い朝鮮半島に、名実ともに日本と敵対する国が出現してしまえば、対馬海峡を国防の最前線と考えなければならなくなります。それに、韓国が北朝鮮と合邦しようものなら、性能が低い北朝鮮製のロケット砲の射程に、福岡あたりまでが含まれてしまうかもしれません。

ただ、だからといって自動的に②につながるのはいかがなものかと思います。

日本から地理的に近いところに敵対国(あるいは準敵対国)が存在しているという状況は、べつに朝鮮半島だけではありません。宗谷海峡や根室、沖縄県八重山諸島などのように、危険な軍事大国と睨みあっている場所は、いくらでもあります。

いや、もっといえば、ウクライナのように、陸上で東に国境を接するロシアと睨みあっているケースもありますし、一時期のイスラエルのように、ほぼ四方を敵対国によって完全に包囲されていたというケースもあります。

米国だって、フロリダ半島から目と鼻の先のカリブ海上に社会主義国・キューバが出現したことで、1960年代には「キューバ危機」が発生したほどです。自国から「目と鼻の先」に敵対国が出現してしまいながらも平和と繁栄を維持しているという事例は、世界の歴史では全然珍しいことではないのです。

韓国、日本にとって、そこまで重要か?

もちろん、日本にとって韓国が「どうしても絶対に敵に回してはならない国」なのだとしたら、やはり当ウェブサイトとしても、「日本はちょっとくらい原理原則を曲げて、韓国に頭を下げてでも関係改善を図るべきだ」と主張したでしょう。

しかし、現実にはどうでしょうか。

経済活動を見るうえでは、「ヒト、モノ、カネのつながり」といった、基礎的なデータが大事ですが、日韓関係に関しては、「ヒト、モノ、カネのつながり」はそこそこあるものの、「隣国同士」にしては希薄だと言わざるを得ません(図表)。

図表 日韓のヒト、モノ、カネのつながり
区分数値全体の重要性
①日本に入国した韓国人(2019年)558万4638人訪日外国人全体(3188万人)の約18%
②韓国に入国した日本人(2019年)327万1706人訪韓外国人全体(1750万人)の約19%
③2019年における日韓の往来(①+②)885万6344人
④日本から韓国への輸出高(2019年)5兆0442億1045万円日本の輸出高全体(76兆9273億0692万円)の6.6%
⑤日本の韓国からの輸入高(2019年)3兆2291億6219万円日本の輸入高全体(78兆5713億5157万円)の4.1%
⑥韓国から日本への輸出高(2019年)284億2021万ドル韓国の輸出高全体(5422億3261万ドル)の5%
⑦韓国の日本からの輸入高(2019年)475億8085万ドル韓国の輸入高全体(5033億4295万ドル)の9.5%
⑧日本の金融機関の対外与信(最終リスクベース、2019年9月)540億ドル日本の対外与信総額(4兆5494億ドル)の1.23%
⑨韓国が国を挙げて日本の金融機関から借りている金額(最終リスクベース、2019年9月)540億ドル韓国の対外債務全体(3298億ドル)の16.37%
⑩日本の対外直接投資(2018年)391億ドル日本の対外投資全体(1兆6459億ドル)の2.38%

(【出所】①は日本政府観光局(JNTO)データ、②は韓国観光公社データ、④⑤は日本政府『普通貿易統計』、⑥⑦は韓国銀行データ、⑧⑨はBIS最終リスクベース統計、⑩はJETRO『直接投資統計』よりそれぞれ著者作成)

近年でこそ、2018年には日韓の人的交流が史上初めて1000万人を超えましたが、昨年に関しては「ノージャパン運動」の影響もあり、日本を訪れた韓国人の総数が激減し、今年に関してはおそらく武漢コロナウィルス騒動の影響もあり、人的往来はさらに減少するでしょう。

また、モノという面からは、たしかに産業面での結びつきは強いものの、両国の貿易額は、日本から見れば輸出入額全体の4~6%程度であり、「隣国同士」としてみれば、希薄であるという印象を抱かざるを得ません。

さらに、「カネ」という側面では、日本から韓国への与信や投資は、いずれも全体に対する1~2%台を占めるに過ぎず、正直、韓国は日本の金融システムなどから見て、無視しても差し支えないレベルだと考えて良いでしょう。

自然消滅というソリューション

必要なのは、懲罰

もちろん、人的・物的・金額的交流が多い、少ないという理由だけで国交を考えるのはやや不適切であるという批判があることは承知していますし、半導体やディスプレイなどの原材料を韓国から輸入しているという状況を踏まえると、金額だけで日韓関係を判断することは危険です。

しかし、それと同時に、日本にとっての韓国は「絶対に存在しなければならない国である」、というわけではありませんし、一部の品目で韓国に輸出品目を依存していることは事実かもしれないにせよ、少しずつサプライヤーからの「韓国外し」を進めることは可能です。

なにより、先ほどの「朝鮮半島生命線説」には、ひとつの重大な思い上がりがあります。

それは、「韓国は説得すれば約束を守る国になってくれるに違いない」、という発想です。当たり前の話ですが、外交においては「相手を変えよう」としてはなりませんし、「相手を変えることができる」と勘違いしてはなりません。

そもそも外交とは、「相手は変わらない」という前提で、いかにしてわが国の利益を最大化するかというゲームです。韓国(や北朝鮮)は、「5つのインチキ外交」を常套手段とする国である、ということを、私たちは決して忘れてはならないのです。

韓国と北朝鮮のインチキ外交
  • ①ウソツキ外交…あることないこと織り交ぜて相手国を揺さぶる外交
  • ②告げ口外交…国際社会に対してロビー活動を行い、相手国を貶める外交
  • ③瀬戸際外交…国際協定や国際条約の破棄、ミサイル発射などの不法行為をチラつかせる外交
  • ④コウモリ外交…主要国間でどっちつかずの態度を取り、それぞれの国に良い顔をする外交
  • ⑤食い逃げ外交…先に権利だけ行使して義務を果たさない外交

そして、日本の韓国(や北朝鮮)に対する外交も、彼らがこうしたインチキ外交を仕掛けて来る国であるという点を前提条件として組み立てなければなりません。

韓国に関しては、「自由・民主主義体制」の恩恵を受けていながら、その前提である「約束を守る」という義務を果たさない国です(上記でいう「⑤食い逃げ外交」)。義務を果たさない以上は、彼らが受けた恩恵については、回収しなければなりません。

具体的には、「自由・民主主義体制のもとで経済発展できた」というのが彼らが受けた恩恵ですので、それを剥奪するのです。

では、どうやって?

日韓関係の自然消滅は「戦略的放置」と「消極的経済制裁」

その「最適解」となりうる考え方が日韓関係の自然消滅、具体的には「戦略的放置」と「消極的経済制裁」です。

冒頭に示したとおり、自称元徴用工問題については、日韓間で完全に膠着状況に陥っています。そして、この膠着状況が解消するためには、たとえば、

  • (A)韓国が国際法違反の是正に向けて動き出す
  • (B)韓国側で日本企業の資産売却が実現する

という2つのパターンが考えられます。

(A)の措置が講じられるならば、それはそれで歓迎すべきですが、これまでの韓国を眺めている限りは、これについては「絶対に」(※断言します!)実現しないでしょう。

ただ、(B)についても実現するとは限りません。

先ほども挙げた「5つのインチキ外交」のなかに、「③瀬戸際外交」というものが出てきますが、これは、「越えてはならない一線」のギリギリの部分を攻めるというものであり、まさに

  • 「日韓GSOMIAを破棄するぞ、破棄するぞ、今度こそ本当に破棄するぞ~」
  • 「日本企業の在韓資産を売却するぞ、売却するぞ、今度こそ本当に売却するぞ~」
  • 「ミサイルを発射するぞ、発射するぞ、今度こそ本当に発射するぞ~」

という具合に、私たちは何度も何度も目撃して来たものです。

一度見切れば怖いものはありません。瀬戸際外交に対する最も有効な対策は「無視」に限ります。

そして、韓国側が(A)、(B)のいずれにも踏み出さないのであれば、それを逆手に取り、日本政府としてはその状況を積極的に放置する、という方式は、ひとつの選択肢としては有効かもしれません。

その間に、少なくともまともな日本企業ならば「韓国に新規投資をしよう」とは思わないでしょう(もっとも、最近の日本企業には、『経済をぶっ壊して増税する セイレーンの誘惑とは増税』で取り上げた某サラリーマン経営者のような「無能な働き者」もいるのですが…)。

また、日本国民の対韓感情が悪化すれば、韓国と積極的に関わりを持とうとする日本人も減る方向に圧力が掛かるでしょうし、サプライチェーンでも徐々に韓国外しが進むかもしれません。

そして、消極的経済制裁(つまり「相手国が困ったときに、わざと助けないこと」)を通じて韓国を経済的に焦土化すれば、「自由・民主主義体制の恩恵を受けておきながら、約束を守るという義務を果たさないこと」への懲罰が完成、というわけですね。

つまり、今後は日韓関係の膠着状況をあえて放置し、徐々に日韓関係を薄めながら、韓国が金融危機や通貨危機が襲った際には、日本が「日韓通貨スワップ等を通じた韓国への支援を実行しない」という「消極的経済制裁」を実行するチャンスを待つ、というのは、ひとつの見識なのかもしれません。

(※ただし、この「積極的放置」+「消極的制裁」というコンボに、当ウェブサイトとして全面的に賛同しているというものではありませんが…。)

※本文は以上です。

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    コロナと輸出管理適正化で日韓関係消滅は加速するのか (38コメント)
  • 2020/05/20 17:00 【時事|経済全般
    【速報】2020年4月の訪日外国人は2900人 (15コメント)
  • 2020/05/20 12:00 【時事
    中韓との出入国制限、もしも長期化したらどうなるのか (14コメント)
  • 2020/05/20 12:00 【読者のページ
    読者雑談専用記事通常版 2020/05/20(水) (88コメント)
  • 2020/05/20 08:00 【時事|経済全般
    ポストコロナ時代は「人類対中国」?科学よ負けるな! (21コメント)
  • 2020/05/20 05:00 【韓国崩壊
    鈴置論考が解く、韓国が「輸出規制撤回」を求める理由 (92コメント)
  • 2020/05/19 14:00 【日韓スワップ|韓国崩壊
    「G20スワップ」提唱の韓国こそトルコとスワップを (32コメント)
  • 2020/05/19 12:00 【時事|金融
    日本とトルコの通貨スワップがロシアに対する牽制に? (19コメント)
  • 2020/05/19 08:00 【時事|国内政治
    検察庁法改正案で大騒ぎした挙句に自爆した立憲民主党 (56コメント)
  • 2020/05/19 05:00 【韓国崩壊
    入国規制解除に失敗すれば日韓関係「自然消滅」実現も (40コメント)
  • 2020/05/18 15:30 【時事|韓国崩壊
    米中対立局面で日韓関係をあまり「放置」できない理由 (55コメント)
  • 2020/05/18 12:00 【読者のページ
    読者雑談専用記事 COVID-19編~8~ (78コメント)
  • 2020/05/18 11:11 【時事|金融
    日米為替スワップは「日本が米国を助ける手段」なのか (22コメント)
  • 2020/05/18 08:00 【時事|外交
    中央日報「日本がコロナ経験共有を韓国に求めて来た」 (25コメント)
  • 2020/05/18 05:00 【外交
    時事「政府、中国などへのビジネス渡航解禁」記事の怪 (23コメント)
  • 2020/05/17 15:00 【時事|外交
    産経「日本政府がWHOのコロナ対応検証を提案へ」 (18コメント)
  • 2020/05/17 09:00 【読者投稿
    【読者投稿】武漢肺炎で中国はわざとウソを流したのか (44コメント)
  • 2020/05/17 05:00 【韓国崩壊
    韓国メディア「約束破りは韓国の文化。日本は理解を」 (116コメント)
  • 2020/05/16 12:00 【読者のページ
    読者雑談専用記事通常版 2020/05/16(土) (199コメント)
  • 2020/05/16 09:00 【時事|韓国崩壊
    米中コロナ対立の折、日韓関係決める「3つの守り神」 (61コメント)
  • 2020/05/16 05:00 【マスメディア論
    新聞崩壊?「押し紙」認めた判決契機に訴訟ラッシュも (51コメント)
  • 2020/05/15 16:30 【時事|外交
    トランプ氏「米中断交すれば5000億ドル節約」 (26コメント)
  • 2020/05/15 12:00 【読者のページ
    読者雑談専用記事 COVID-19編~7~ (82コメント)
  • 2020/05/15 11:11 【時事|経済全般
    鈴置論考「韓国は反面教師」説を裏付ける安倍発言 (17コメント)
  • 2020/05/15 08:00 【経済全般
    コロナとは経済問題 無駄な既得権を飼う余裕は消える (28コメント)
  • 2020/05/15 05:00 【RMB|日韓スワップ|韓国崩壊
    中国は「使えない中韓通貨スワップ」で韓国を支配へ? (21コメント)
  • 2020/05/14 15:00 【時事|金融
    【速報】ネコと和解せよ (26コメント)
  • 2020/05/14 11:11 【時事|経済全般
    特別定額給付金で「ミス頻発」は「歳入庁」実現の好機 (20コメント)
  • 2020/05/14 08:00 【時事|金融
    米国の対中輸出管理強化と「コウモリ国家」の命運 (20コメント)
  • 2020/05/14 05:00 【韓国崩壊
    慰安婦問題は韓国を滅ぼす「ブーメラン」となり得る! (75コメント)
  • 2020/05/13 15:30 【マスメディア論|時事
    朝日新聞「コロナを日韓関係のリセットの契機に」 (46コメント)
  • 2020/05/13 12:00 【読者のページ
    読者雑談専用記事通常版 2020/05/13(水) (121コメント)
  • 2020/05/13 11:00 【マスメディア論|時事
    ひとりの医師の誠実な気持ちを踏みにじったテレビ朝日 (52コメント)
  • 2020/05/13 06:00 【時事|韓国崩壊
    韓国政府「日本は5月末までに輸出規制の答えを出せ」 (69コメント)
  • 2020/05/13 05:00 【日韓スワップ|韓国崩壊
    日本に相手にされない韓国、「EUと通貨スワップを」 (22コメント)
  • 2020/05/12 14:30 【読者投稿
    【読者投稿】パチンコ「三店方式」と不都合な真実 (34コメント)
  • 2020/05/12 10:30 【マスメディア論|時事
    ハッシュタグ事件は世論操作手段をネットに移しただけ (72コメント)
  • 2020/05/12 08:00 【時事|経済全般
    インドガス漏洩事故の続報の少なさと「信頼」のもろさ (34コメント)
  • 2020/05/12 05:00 【韓国崩壊
    納得の鈴置論考、安倍発言の真意は「韓国は反面教師」 (59コメント)
  • 2020/05/11 16:30 【時事|韓国崩壊
    慰安婦問題「内ゲバ」:日本は現時点で距離を置くべき (49コメント)
  • 2020/05/11 12:00 【読者のページ
    読者雑談専用記事 COVID-19編~6~ (138コメント)
  • 2020/05/11 11:11 【マスメディア論
    サザエさんはどこに行く?コロナ禍が変えるテレビ業界 (22コメント)
  • 2020/05/11 09:00 【国内政治
    共同通信の調査でも維新と立民の政党支持率が「逆転」 (26コメント)
  • 2020/05/11 05:00 【韓国崩壊
    「韓日関係雪解け」演出に見え隠れする韓国の「邪心」 (33コメント)
  • 2020/05/10 12:00 【読者投稿
    【読者投稿】アビガン解禁で、医療崩壊危惧は遠のいた (72コメント)
  • 2020/05/10 09:00 【数字で読む日本経済|金融
    日米為替スワップ「本当の意味」と国債372兆円増発 (7コメント)
  • 2020/05/10 05:00 【外交|金融
    米国の雇用崩壊と大統領選、「公共事業」としての戦争 (33コメント)
  • 2020/05/09 12:00 【読者のページ
    読者雑談専用記事通常版 2020/05/09(土) (95コメント)
  • 2020/05/09 09:00 【韓国崩壊
    韓国メディア「輸出規制で韓国はまったく困ってない」 (44コメント)
  • 2020/05/09 05:00 【経済全般
    「なぜ繰り返される?」…インドで悲惨なガス漏れ事故 (82コメント)
  • 2020/05/08 23:06 【時事|経済全般
    【速報】米国の失業率が14.7%と戦後最悪を記録 (11コメント)
  • 2020/05/08 12:00 【読者のページ
    読者雑談専用記事 COVID-19編(5) (95コメント)
  • 2020/05/08 11:00 【日韓スワップ|金融
    【資料】コロナショックによる為替スワップの実行状況 (4コメント)
  • 2020/05/08 06:00 【韓国崩壊
    韓国の外貨準備「不自然なリバウンド」と為替介入疑惑 (25コメント)
  • 2020/05/08 05:00 【時事|外交
    米中冷戦なら日本はどっち側に着くのか-答えは明白だ (32コメント)

  • 著者のコンタクト先:info@shinjukuacc.com

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