【読者投稿】あまりに不自然な東京都のPCR検査結果
当ウェブサイトでは「読者投稿」を歓迎しており、投稿要領等につきましては『当ウェブサイトの基本方針(2020/05/25版)』などでもまとめております。また、武漢コロナ禍関連については、『コロナ関連読者投稿一覧』などでもまとめています。さて、本稿では「伊江太」様という読者様からの6本目の投稿を紹介したいと思います(記事タイトルについては当ウェブサイト側にて勝手に付しています)。いったいどのような議論が展開されているのでしょうか。
2020/07/23 21:30 追記
トップページにリード文だけでなくすべての文章が掲載されてしまっていましたので、修正しております。
目次
読者投稿
『当ウェブサイトの基本方針(2020/05/25版)』でもお知らせしているとおり、当ウェブサイトでは読者投稿を歓迎しております(投稿要領等の詳細については上記リンクにまとめております)。是非、これらのページをご参照のうえ、ふるってご投稿を賜りますと幸いです。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
今回の武漢コロナ禍で、日本が諸外国と比べ、人口当たりの感染者数が比較的低く抑えられている点については、諸外国からは「不思議だ」といった声とともに、「日本が検査数を不当に低く抑えているからだ」、といった「日本不正論」のようなものが散見されます。
たとえば、韓国メディア『ハンギョレ新聞』(日本語版)に7月20日付で掲載された、法政大学の山口次郎教授の『日本沈没?』という寄稿には、「感染者数が少ないのは検査数自体が抑制されていたことの現れだ」という記述が含まれています。
ただ、あまり厳しいことを申し上げたくはないのですが、この「検査数が少ないから感染者数が少ない」という議論は、無知のなせる業と言わざるを得ません。
以前、当ウェブサイトでは「ベイズの定理」をもとに、罹患率、適中率などについて一定の仮定を置いたうえで、「無差別にPCR検査を実施してもまったく意味をなさないことがある」という点を説明しました(『「PCR検査を全国民に実施せよ」を数学的に論破する』参照)。
まことに失礼ながら、「感染者数が少ないのは検査数自体が抑制されていたからだ」という誤りに満ちた文章を書く方は、高校レベルでもよいので、確率統計について学びなおされたほうが良いのではないかとすら思います。
なぜこんなことを書いたのかといえば、元微生物関係研究室勤務の「伊江太」様という読者の方から、PCR検査に関する所見についてご投稿いただいたからです。
伊江太様からの投稿は今回で6回目であり、過去投稿については下記のとおりです。
どのようなことが書かれているのでしょうか?
(ここから先が、伊江太様からの投稿の原文です。)
データで読み解く武漢肺炎 第6報
問題意識
かつて見たことのない、しかも様々な不可解な様相を呈する武漢肺炎という感染症。
それがもたらした社会への深刻な影響もあって、多くの人が多様な観点から病原ウイルスや感染症の性質は本当のところどういうものなのか、まちまちに論じています。
わたしも、仕事としてやっていた頃とは違った気軽さも手伝って、データとして現われる対象の正体を探るという作業の面白さにハマってしまった人間の一人ということになります。もうタネ切れと思いつつ、書くことによってまた新しいアイデアが浮かんでくるといった具合で、またも投稿してみたくなりました。
世界各地の流行がこれほど多様な様相を見せてはいても、感染しているウイルスの性質はすべて同じとわたしは考えています。ウイルス自体がもっている諸性質は世界共通で、定数、というわけです。
違いが生じる理由は、国ごとの住民の生活習慣や衛生意識、人口の年齢構成、医療制度やその水準、それへのアクセスの容易さなどにあると考えます。それらの要因をもし適切に変数として数値化できたなら、流行の態様をその関数として求めることができる。まあそんなイメージです。
もちろん、今までの稿で書いてきたのは、そんな数値化などとはほど遠いレベルではあるんですが。最近になって、これまで念頭になかった要素までさらに考慮しなければいけなくなったと感じはじめています。
きっかけはこのところ再び急拡大してきた日本の武漢肺炎流行です。
3月末からの流行は欧米からの帰国者が持ち込んだウイルスが拡がったということで一応納得はできたのですが、今回のケースは前触れなしの国内発。わたしにはどうにもそれが起きた理由が思い当たらないのです。
ともかくもこの流行第2波ともいえる期間のデータを眺めていて気付いた点が2つあります。
1つ目は、以前の流行時に比べて疾患自体の危険度が見かけ上大幅に低下していて、この傾向は、どうも日本に限らず、欧米諸国とも共通していそうなことです。
2つ目は、東京都から報告される連日200を超える感染者数。これはどう考えてもおかしいのではないかということです。先日新宿会計士さんが論じておられたベイズの定理の話(『「PCR検査を全国民に実施せよ」を数学的に論破する』参照)にも関係しそうな疑問です。
この2つの話題を同時に扱おうとすると、かならずしも矛盾するわけではないにせよ混乱を来しそうなので、アップツーデートな話題ということで、先に本稿では2つ目の東京都の感染報告数について議論します。
本当は武漢肺炎像に生じたかに見える危険度の変化の方を先にすると、話しのすわりは良いのですが、後先を逆にしました。1つ目の問題も、いちおう、頭の中で梗概はできているのですが、まだ書き始めていない段階ですから、すぐにお目にかけられるかどうかは分かりません。
散々喧伝されていた流行第2波が到来したかに見えるのだが…
図表1に3月以降今日までのわが国の武漢肺炎の流行状況を示します。
図表1 全国の武漢肺炎感染者と死亡者の発生動向
(【出所】厚生労働省『新型コロナウイルス感染症について』記載のデータに基づいて作成。毎日の報告数を実数(縦棒)と7日間移動平均値(折れ線)で表している)
グラフにはPCR検査陽性者数と死亡者数について、日々の報告数(縦棒)と7日間移動平均の値(折れ線)をそれぞれ表示しています。目盛りの比率を20:1にしてあることで、死亡者の数が検査陽性者数の後を追って、ほぼ比例する形で増減する様子が見て取れます。
『アビガン解禁で、医療崩壊危惧は遠のいた』でも書いたように、4月中は死亡の発生の遅れは18日程度だったのですが、5月に入り遅れの幅がさらに1週間程度伸びていることがわかります。
結局死への転帰をたどるケースであったとしても、薬剤治療の普及に病状の進展をそれだけ遅らせる効果があったということだと思います。
7月に入りその死亡者数の推移に顕著な低下が生じています。6月下旬から感染者数の方には新たな拡大が始まっているのですが、タイムラグを25日程度としても、とうに反映して来る時期に来ているはずの死亡者の増加の気配が、どうも一向に見えません。
入院患者中、ICU治療、人工呼吸器などを必要とする重症患者も、全国で30~40名程度の低い水準のまま推移しています。
今次の流行がいつまで続くのかまだ分かりませんが、数だけを問題にするなら前回に十分に匹敵する規模になるようにも見えます。
つねづね「何を根拠に?」とは思っていましたが、やがて流行第2波、第3波が来るのは確実みたいな物言いを続けてきたマスコミのこと。さぞや勢い込んで大騒ぎをするかと思いきや、今のところ淡々と流行拡大の様子を伝えるのに止まっています(「彼らにしては」、ですが)。テ
レビ、新聞、雑誌の煽り報道に加担して踊ってみせた自称専門家連も、このところさっぱり眼にしません。前回の不始末について視聴者、読者から厳しい指弾を受け、自制しているということもあるのでしょうが、何よりの理由は、前回と異なり医療現場から悲鳴にも似た切迫感が聞こえてこないことだろうと思います。
流行第2波は東京問題?
菅義偉内閣官房長官の「東京問題」発言がいろいろと憶測を呼んでいるようですが、その政治的思惑はとにかく、今次の流行拡大の過半は東京都で発生しているのは間違いない事実です。
東京都では『防災ホームページ』や『都内の最新感染動向』のプラットフォームを通じて、武漢肺炎の流行状況に関する各種データを最近かなり詳しく公開するようになりました。これを利用して日々発生する新規の感染者、入院者、退院者、および死亡者の推移をグラフ化したのが図表2です。
図表2 東京都における最近の武漢肺炎の新規発生、入退院、死亡発生数の推移
(【出所】『東京都防災ホームページ』で毎日更新される感染発生状況のデータに基づいて作成。日付ごとの値は実数ではなく、7日間移動平均を再計算して示している)
当日の感染者の多くはいったん「調整中」のカテゴリーに入れられたのち、翌日以降に「入院」、「宿泊療養」、「自宅療養」のいずれかに振り分けられますが、そのいちいちの結果までは公開データでは追えません。
元データの当日の入院数が以前に感染が判明した者まで含んでいることを考慮して、グラフの日付ごとの値は7日間移動平均値で表しています。
5月から6月中旬にかけて退院者数が新規の感染判明者の数を上回る状態が続いているのは、ホテルなどでの宿泊療養や自宅療養が制度的に認められたことにより、満床になっていた感染症指定病院や別途収容先とされたそれ以外の病院から移動が相次いでいたことによります。
またその結果、自宅待機していた感染者を収容する空きベッドが生まれ、入院者数も一時的に新規感染者数を上回っています。この状況が一段落すると、6月中のほぼ2週間、新規感染、入退院の人数がほぼ一致した状態が続いた後、感染急拡大期を迎えます。
6月下旬以後の感染者に目立つ特徴は、病院の武漢肺炎患者の収容余力が今や十分あるにもかかわらず、かなりの人数が宿泊療養や自宅療養に回されるようになっていることです。
しかも、一旦入院となってもそれに相当するほどの人数が3~6日後には退院していることから推して、大部分の在院期間はごく短期間に止まっていると思われます。そのため4,000名の感染者が報告されたこの期間を通じて入院患者の増加は700名程度に止まっています。
このように軽症者が多いのは、20歳代(47%)、30歳代(23%)の若年層に感染が偏っているためという説明がしばしばなされます。
しかし、入院時にはおそらく発熱か軽い呼吸器症状くらいは呈していたのだと思いますが、大部分が短時日でその症状が消え、再検査をやったらウイルス陰性が確認されて、即退院、なんて感染。それって一体何なんでしょう。ただの夏風邪と変わらないのでは?
そもそも、初回の感染判定がおかしかったってことはないのでしょうか。病院の側は入院患者の多くがいまやそうした状況だということを当然承知していると思います。しかし、武漢肺炎の二次感染を恐れる一般疾患の患者が来院を敬遠するようになったため、いま病院経営がかなり苦しくなっていると聞きます。
空きベッドを塞いでくれるのなら、そんな患者ばかりでも、むしろ病院にとって歓迎かも知れません。現場から現状がおかしいという声は出てきにくいような気がします。
驚くほどの数の検査が行われていた!
図表3は東京都で行われてきた武漢ウイルスに関する検査数と陽性率の推移を示したものです。
図表3 東京都におけるウイルス検査の実施数と陽性検出率の推移
(【出所】東京都が公開する『都内の最新感染動向』に記載のグラフより転載)
ひとめでわかるのは、3月末から4月の流行期と今次の流行では、検査数と感染検出率の関係に天と地ほどの差があることでしょう。最近では抗原検査も併用されていますが、大部分は今でもPCRですから、以下では「検査=PCR」として議論します。
前の流行期には平均すると1日300件程度の検査が行われていました(というよりも、保健所職員の頭が下がるほどのハードワークをもってしても、検体採集の数はそれくらいが限度だった、ということでしょう)。
そのかわり、検体の陽性率が驚くほど高かった。いかに質の高い検体収集が行われていたかがわかります。
この時期には開業医を通じて民間会社に検査を委託することも可能になっていたのですが、その数はこの期間の統計には含まれていません。
公的ルートで集められた検体を東京都健康安全研究センターと地域外来・検査センターの2ヵ所で検査した結果のみが図表3に示されているのですが、突き合わせてみると前の流行期に報告された感染の大部分は保健所経由の検査分です。
他地域の流行に比べ東京都の収束にやや遅れがみられたのは、超繁忙期にはやはり相当数の要検査対象者の取り逃がしがあったせいではないかと思います。それでもこの検査体制で感染の発生を流行開始前の状態に近いところまでもって行けたという実績は、念頭に置く必要があります。
5月9日以降グラフに現われる検査数は急増し、常に1日1,000件以上をキープしています。これは保険診療のレセプトを元に推計された民間がおこなったPCR検査も統計に加えられるようになったせいとのことです。いくつかの検査会社が使われていると思いますが、具体的な内訳の記載はありません。
東京都医師会が積極的に検査数の拡大を図り、すでに23区のすべてと都下の相当数の自治体にドライブスルー検査の拠点を設けているようですから、その「成果!」が直近では1日3~4,000件にものぼる検査数ということなのでしょう。
マスコミがおこなう世論調査を倍する規模の検査を連日行っているのですから、そこに現われた陽性率というのは、サンプリングの偏り(たとえば、「夜の街」での集中的調査など)を考慮しても、母集団である都民1400万人の感染状況にかなり近づいていると思っていいでしょう。
注目すべきは検査数の増加に合わせるように陽性率も上昇していることです。
直近の陽性率は6.5%。単純に人口に掛け合わせると、実に都内には90万人もの感染者がいることになる。しかも、3週間前の検体の陽性率から推して、数字の上ではこの期間に感染者数は3倍にも急増していることになるわけです。
この数字を真に受けるなら、検査数を今のまま維持したら、連日200人超の新規感染者が出続けるのは必然ですし、もしこのペースで検査数を増やし、検体の陽性率も上昇していくのであれば、3週間後には感染報告数が1日1,500人近くに達する事態まで迎えそうです。
しかも、検査で捕捉される人数は都内に生まれている感染者のほんの氷山の一角に過ぎないという意味になるのですから、このような検査をいくら続けても、感染者を減らす効果は全く期待できないという皮肉な結論を招くことにもなるのです。
無論わたしは、東京の流行がそんな馬鹿げたことになっているとは思いません。
検査数と陽性率が相関しているかに見える現象については、公的検査機関と(一部の)民間検査会社の検査精度の差として説明できるのではないかと考えます。検査数の増加とともに、偽陽性が多く出る施設に回される検査の割合が増えていくとしたら、そういうことは十分起こりうるはずです。
かりに安物の試薬を使った検査キットで、価格の魅力で検査依頼数を稼いでいるような会社があったとしたら、それこそ最悪ですね(そういえば、某企業の会長が某国製の検査キットを大量購入して寄付する、なんて話しがありましたが、その後、どうなったんでしょう?)。
ちなみにここ数日やはり感染数が急増している大阪府でも、検査数が1週間で倍増していますから(大阪府HP『大阪府の最新感染動向』参照)、同じようなことが起こっているのかも知れません。
東京ではじめ問題になったホストクラブやキャバクラでの感染クラスターの発生。
あれはわたしも実際にあったんだろうと思っています。長く自粛を強いられた反動で、真っ先に羽目を外したのが若年層の男性だったというのはいかにもありそうなことです。しかし、その後の「夜のマチ~」のはなしは実際のところどの程度のものだったのでしょうか。
もし膨らんでいる東京都の報告数の相当部分が偽陽性のものであるなら、本当の感染数はそれに覆い隠されて、わけがわからないことになってしまいます。そういう非常に具合の悪い事態が進行中なのではないかと、わたしは強く危惧します。
政府は知っている?
ここまで書いてきた内容が間違っていないならば、の話ですが、厚労省の医療職技官や感染症研究所の研究者連は、同じことに、とうに気付いていると思います。
あちらには検査学や感染症疫学のエキスパートが揃っている上、わたしなどよりずっと早く、より詳細なデータに触れることができます。もちろん官邸にもそれは伝わっているでしょう。
「東京問題云々」、「再び非常事態宣言を出す状況にない」などの官房長官談話が、菅氏の個人的な勘によるものであるはずはありません。当然、事前に厚労省から十分なレクチャーが行われていると思います。
「東京版CDC」だの「大阪モデル」だのと、厚労省の縄張りを侵す(?)自治体の長のスタンドプレーに対して、勝手にやってろと、政府が冷淡になったとしても不思議はないかも知れません。
今のペースで入退院のサイクルが回っていれば、当面病床がパンクする恐れはなさそうですし、それでも切迫してくれば、あまりに偽陽性が多く問題であるとして、検査態勢を元どおり保健所、帰国者・接触者相談センター経由に絞ってしまえば済むはなしでしょう。
それで十分だという実証的データはすでに揃っています。
「転ばぬ先の杖」的に打った対策ならば、後で不要であったと評価されても、それほど批判されることはないでしょう。逆に危機を見過ごして大事に至れば、大変なバッシングを受けることになります。
そんなことは百も承知でしょうから、政府が再度の非常事態宣言の要求に耳を貸さないのは、よほどの自信があってのことだと思います。
本来なら政府の危機対応については、その根拠をきちんと説明して欲しいところですが、下手に大丈夫だとでも言おうものなら、「人の命より経済が大切なのか」「安全はもちろん安心を提供するのが政治の何よりの役割じゃないのか」といった不毛な反論を招きかねません。
「余計なことを言うより、粛々と社会的経済的ダメージからの回復を図る」というのが今の政府の方針だとしたら、「無為無策の感染対策」のレッテルが貼られるようなものではないのでは、と個人的には感じています。<了>
読後感
今回も、客観的なデータをもとにした、グラフを使っての分析が秀逸でした。
「東京、大阪などで出てくるPCR検査の陽性数には、本来は偽陽性、つまり『本当は感染していないのに誤って陽性となってしまっている』という事例が、適切に排除されず、かなりの数、紛れ込んでいるのではないか」。
今回の論考からは、そのような問題意識が感じられます。
また、「以前の流行時に比べて疾患自体の危険度が見かけ上大幅に低下していて、この傾向は、どうも日本に限らず、欧米諸国とも共通していそうに見える」という論点についても、ご投稿いただけるようであれば、楽しみにお待ち申し上げたいと思う次第です。
いずれにせよ、伊江太様、非常に興味深い論考をご投稿賜り、本当にありがとうございました。
なお、過去のコロナ関連の読者投稿一覧については『コロナ関連読者投稿一覧 2020/07/23版』にまとめておりますのでご参照ください。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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東京都のその他の指標にある検査数の項目では陽性率の所で出してる数値とは違った数値が出てますね
後、オープンデータで患者の(死亡含む)退院フラグ付きのデータも出してますけど、流石に6日程度でと言うのはそこまで多くないので陽性者数と比べるべきなんじゃないかと
ブログ主様、伊江太様
今回、重症者が少ない理由としては年齢別でみて高齢者層が少ないからというのは(現時点では)あるように思います。検査時はコントロールをおいているはずで、擬陽性が多くなっていれば以前あったような判定ミスが発表されるのではないかと思っています。
陽性率の上昇については、クラスター以外の市中感染が広まりつつあるのだろうと思っております。
感染症データ解析と言っても大きく二通りのやりかたがあり、一つは現状デ―タを分析して傾向を見ながら対策に役立てようというもの。もう一つのやり方としては理論的な予測式を構築して現状の理解と将来予測に繋げようと言うものです。
前者は、ご投稿頂いた解析結果や、阪大発の「K値」による判定が該当すると思いますが、「何故こうなるか?」は横に置いておいて、とにかく現状を数字で議論できるようにするという事に力点が置かれます。
ご投稿のように、政府は現状認識とそれなりの政策判断の根拠は持っているのだと思います。ただ理論的に詰め切ったものでもないような気がします。出来れば公開して議論が望ましいでしょうが。
後者は例の「8割自粛」の根拠になった指数関数やSEIRモデルがありますが、パラメータの設定などに時間がかかり、緊急事態に間に合わない或いは現状認識を誤ってしまうようなことに繋がったりします。専門家のN先生のSEIRモデルもまだ現状には追い付いていないと思います。
専門家と言われる方から、第二波でん十万人死亡などと言うお説も聞かれますが、「私の理論通りならね」というカッコ書きが附いていると思った方が良いでしょう。
世の中の現象は理論通りに行きませんから「綺麗な」理論式などは落ち着いてからゆっくり考えて貰えば良いので、コロナのような例では走りながら考えることが求められます。「何故こうなるか?」は分からないが「こうなってるようだ」が分かるのも統計解析の役割でしょう。
そういう意味では今回のご投稿は貴重なデ―タと思っています。ご努力に御礼申し上げます。
勉強になりました。陽性者数のうち患者としてカウントされることとなったのは何人だったのか、行政から分かりやすく情報提供してほしいものです。
感染が均一に分布しているのなら検査数と感染者数は正比例し、検査数=感染者数という関係が成り立ちますし、「感染者数が少ないのは検査数自体が抑制されていたからだ」も間違ってはいないのでしょう。
恐らくこの手の陰謀論を喧伝したり、PCR検査を増やせと大号令をかけている人間は単純に感染が均一に分布しているものとして考えているからでしょう。
ところが、実際には感染はクラスターをところどころに作りながら感染を広げていき、均一の分布していませんから感染の無い集団を検査を広げても2倍検査したから2倍の感染者を顕在化できるわけではありません。
日本の検査の基本は感染の疑いがある有症状者、濃厚接触者等に対してです、検査ありきではなく、感染の疑いの濃い集団に対しての検査ですから、感染が収束すれば検査数はゼロ、感染の拡大に伴い検査対象者が増えれば検査数は増えます。
即ち、感染の広がり(感染の疑いの濃い集団)=検査という関係になります、感染者数がピークの韓国の検査数と感染初期の日本の検査数を比較していたのがナンセンスなのです、その後日本の検査数も感染ピーク時には韓国の検査と同等の1万件/日になっています。
感染が広がり検査対象者が増え、検査能力が相対的に不足した場合は検査能力の拡充に比例して感染者数は増えるのかもしれませんが、感染が広がっていない状況で、安心のために感染の疑いの薄い集団検査を拡充しても母集団が増えるだけで見かけ上の陽性率は下がるだけです。
図表3で陽性率が急減しているのはそのためではないかと思います、その後穏やかに上昇しているのは感染が広がっている物と思われます。
本来ならば検査ガイドラインを変えたなら旧来のガイドライン想定の感染者数もしばらくは併記して観察しなければならないのにそれをせず、感染者数の増加の原因を検査数増加に求めたことで初動を失敗させたと考えます。
夜の街を守ったがために、ガンが周りの臓器に転移したような状態になったようになり、やがては体全体を蝕む事の無いように願うばかりです。
国籍別感染者数(7月8日現在)は、
感染者総数20010人、
うち日本国籍者8170人、
外国籍者277人、
国籍未確認者11563人。
都会に日本国籍者も国籍未確認者も多いですよね。
またの妄想で吸いません。
国籍未確認者の件、
単純にお尻の国保/社保(組合保)の違いじゃないでしょうか?国保だったら行政で確認できるでしょうし。
社保に「この感染者の人の国籍なんですか?」と聞いても「個人情報なんで答えられません」でお終いかと。
旅客人の感染者じゃないと行政は国籍の確認の手間なんかとらないと思います。
社保は日本企業に所属してたら、誰でも加入できますもんね。
ごめんなさいね
青山繁晴議員のブログ “青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road” の記事 “武漢熱に感染されたかたが日本国民なのか、外国のひとなのか、外国ならどこの国のひとか、それが分からない直接の原因はこれです (推敲しました) (さらに推敲しました) (最後に追記しました)” によると、
「この原因は、感染なさった患者を診た医師が、自治体に届け出るときのフォーマットに、患者の国籍を記す欄がない」という、厚労省の無策が原因のようです。
ただの妄想です・・・
私は単純に、民間検査機関の検体取り扱いの技術不足か、検査機器の洗浄不適合多発案件じゃないのかなと空想しています。アホアホな妄想です。吸いません。
複数検体取り扱いの際にコンタミしたんじゃねーかと。
仮に、とある民間検査会社に陽性判定率が偏ったりしてたら怖いですよね。さらに試薬/キットもK防疫、C防疫産であったとしたら・・・。J防疫産のキットは製造間に合わないと思うし・・・。
検査会社(?)への監査/査察の仕組みはどうなってるんだろうかと(保健所も忙しいだろうし)、さらに厨2病を悪化させつつ夏の連休を過ごして生き抜きたいと思います。
吸いません。
更新ありがとうございます。
伊江太様 論考ありがとうございます。
確かに東京都の新規感染者の増え方は、異常な数値に見えますね。しかし年齢的に若い層が多い事と、重症患者が極めて少ない事で、危機を煽るようなマスコミの姿勢には何か別の意図があるように思います。
コロナ患者用病床が不足する事はないです。現に終息した為、除染して通常の入院患者さん用に戻した病院・病棟も多いです。
政府の行動が、緩慢というような市民の声も報道でありますが、各県で数十人単位で感染者を出した日があっても、十分な裏付けを専門家からレクチャーされているでしょう。「不要不急は動かぬ事」が大事です。
再度の非常事態宣言の要求に動かないのは、よほどの自信があってのことだと思います。「粛々と社会的経済的ダメージからの回復を図る」と言う伊江太様のご意見が政府の方針でしょう。
なんかトップページに論稿がゼンブ乗ってるのです♪
だれも指摘してないから、あたしだけかもしれないんですけど・・・・・
あ、同じです。
なんででしょうね?
七味 様
そのようですね。
普段のくせで最新記事のリンクをクリックする人が多いのだと思います。
七味 様
いつもコメントありがとうございます。また、大変重要なご指摘、本当にありがとうございます。早速修正いたします。
引き続き当ウェブサイトのご愛読並びにお気軽なコメントを何卒よろしくお願い申し上げます。
着眼点と分析力、タイムリーな情報と可視化による解りやすさ。参考になります。
民間検査の質に起因する擬陽性判定の真偽は、今後の感染死亡者数の連動状況によって明らかとなってくるのでしょうね。
*死亡者数が連動しなくても擬陽性判定では無くて「早期発見の実現による早期回復」なのかもですが・・。
>マスコミがおこなう世論調査を倍する規模の検査を連日行っているのですから、そこに現われた陽性率というのは、サンプリングの偏り(たとえば、「夜の街」での集中的調査など)を考慮しても、母集団である都民1400万人の感染状況にかなり近づいていると思っていいでしょう。
これって無茶苦茶だな。
東京ドームにプロ野球観戦にやってきた客に全員アンケートを取って東京都民1400万人の巨人ファン率にかなり近づいている思うようなものだ。
今でも数千人規模のなるし昨シーズンまでなら数万人規模の調査なんだけどな、サンプルに偏りはあるけど。
伊江太様の論考は毎回参考にさせてもらってます。
私の場合、現状については違和感を持ちつつも、わからないものはわからないとして色々な説に耳を傾けるようにしています。感染確定者の増加に対して、退院者の増加があまりに早いこと、死亡者数がいまだに増加に転じてないこと、などが違和感の元です。
今回の論考により、検査数の増加にともなって陽性率が上昇するということにも違和感を持ちました。感覚的な話として、検査能力が不足してない限り同程度の感染可能性のある集団に対して検査をするのであれば陽性率は横ばい程度が納得できる結果で、比例するように上昇するのはおかしい気がします。
それが正しいと見るなら、市中感染率自体がそれに追従するように増加していると見るようなとんでもない説になり、とても納得できません。それはすでに無作為に検査をしても一定程度(少なくとも0.1%なんてレベルじゃなく)の陽性率があるという話になります。
現状を説明するもう一方の説として、弱毒化したのではないかというものがあります。しかしそれも唐突過ぎて、スイッチでも切り替えるようにウィルスの種類が変わるわけでもないだろうに、と思います。
爆発的感染力を持つ新種が入り込んだ、というならあり得なくもないのかなと思いますが、そんなものはPCR検査で陽性になるだけの風邪でしょう。
時間とともに明らかになることを期待しつつ、そんな説もあるな、ぐらいのところで保留にしています。
ピークを過ぎたソフトエンジニア様
退院までの期間が短くなったのは、退院可とする条件がPCR2回陰性必須から、発症日から14日間経過し、かつ、症状軽快から72時間経過した場合に変更になったためでしょう。
東京カモノハシ倶楽部様
条件の変更について、了解しました。
そういった違いがあるのは前提としても、退院が早いのはやはり重症化しなくなってるからだと思うわけです。そして重症化しない理由として若い人が感染しているか治療法が改善されたか、どちらかだろうと思っていました。先月の時点では。
しかし、これだけ感染が広がってきたにもかかわらず軽症者しか増えないのは、明らかに前回と異なるんじゃないかというのが違和感になっているという意味です。その説明の一つとして、擬陽性が増えたという可能性については考慮の余地があるなと思うわけです。あくまで諸説あるうちの一つとしてですが。
ピークを過ぎたソフトエンジニア様
入院期間にどれくらいのインパクトがあるかは把握していないのですが、現在推奨される治療は、呼吸器が必要(酸素投与が必要だったかも)な人にはデキサメサゾン(ステロイド)のようです。コロナが重症化するメカニズムとしてサイトカインストームがあるようですが、軽症の場合は免疫がコロナウイルスを排除するのに任せ、重症の場合は免疫系の暴走を止める、という治療なのだと思っています。
あと、入院期間にインパクトのある変化として、重症化する方は高齢の方が多いのは事実ですが、高齢の方がICUへの入室を断るつまり呼吸器装着やECMOを辞退する場合があるようです。(あくまで患者さん側から医療提供側へです)(EARLの医学ツイート様がコメントされたことあり)
これは輸液や酸素投与、投薬以上の治療をしないということですから、比較的早期に亡くなってしまうこともあるのではと思います。
とある福岡市民様から頂いた訂正とあわせるとどのくらい入院期間にインパクトがあるでしょうか。
(繰り返しになりますが、とある福岡市民様、ありがとうございます)
東京カモノハシ倶楽部 様
14日ではなく10日です。
かつての退院基準
「症状軽快後、24時間以上間隔を空けて2回のPCR検査で陰性を確認した場合」
現在の退院基準
初期に症状あり
「発症(症状が出る)から10日経過し、かつ症状軽快から72時間を経過した場合」
または
「症状軽快後、24時間以上間隔を空けて2回のPCR検査で陰性を確認した場合」
無症状
「検体採取日から10日経過した場合」
「検体採取日から6日経過した後、24時間以上間隔を空けて2回のPCR検査で陰性を確認した場合」
日数を数える時は発症日、検体採取日を0日目と数えます。また、10日の基準を採用する場合、PCR検査は不要です。
医療機関の逼迫があまり起きていない理由には療養目的のホテルが増えた事に加えて、退院基準の改定が行われた事が大きいです。
とある福岡市民様
訂正ありがとうございました。
本論と関係ないですが、職場復帰についても基準が変わってきていますね。
伊江太 様
時を得た論考ありがとうございます。
伊江太様の投稿には、データを読み解いて背後にあるものをあぶり出すものが多く、何か他の捉え方はできないかと考えるのですが、答えを見い出せないままになることばかりです。
今回は早めにお礼だけ申しておきます。
伊江太さま
今回も読者投稿ありがとうございました。
今回の投稿の最初に書かれている前提についてです。
ウイルスと人の免疫の両方を、定数としている様ですが、どちらも多様ですので、国や地域の環境要因だけで無く、遺伝子的な要因として変数と考えた方が良いと思いますし、BCGが自然免疫を高めるという仮説もあります。
現状の感染者の増加は、自粛解除前から予想された事だと思います。
日本国内では、毎年136万人が亡くなりますが、コロナウイルスでの死亡者は、今のところ千人程度で0.1〜0.2%の範囲で、元々肺炎で年間10万人以上死亡しますので、コロナウイルス肺炎による死者数が、劇的に増えない限り、経済回復の方向で良いと、私は考えています。
野党が、GOTOキャンペーンで感染者が増えたら、内閣総辞職だと言い始めていますが、卑怯な発言だと思います。
そのうち連中は、コロナ関連で自殺者が現れると、また政府のせいにする話に繋げると思います。
コロナウイルスの感染をゼロにする事は、出来ないと思いますので、コロナウイルスと付き合いながら、どの様にして社会を安定させて行くのかが、一番の課題だと思います。
だんな様
>野党が、GOTOキャンペーンで感染者が増えたら、内閣総辞職だと言い始めていますが、卑怯な発言だと思います。
内閣総辞職のあとの選挙で感染者が増えたら、また総辞職なのかな?
というのは冗談にして、防疫と経済力のバランスをどう考えるのか、その上で、自分たちだったら、どういう政策を取るつもりなんだってことを言わないと、ただただ時間を無駄にするだけだと思うのです♪
七味さま
その通りだと思います。
野党は、後出しジャンケンみたいなものですからね。
だんな様
今の野党って、政権に文句を言う事自体が目的になってて、政権奪取どころか内閣総辞職も望んでいないように思えるのです♪
何ていうのかな?ただ安倍総理が政権を投げ出さないことを前提に、ただ、いちゃもんをつけてる自分たちに酔ってるだけみたいな感じなのです♪
七味さま
政権を取る気が有るかどうかは別にして、安倍首相を辞めさせる事は、工作員として指示されていると思います。
彼らの行動が、目的に対して適切とは思いませんが、知恵が無いんでしょう。
だんな様
>工作員として指示されていると思います。
ですよね〜〜
ただ、やってること見てると、指示する方も、とてものんびり屋さんな気がするのです♪
七味さま
マスコミ、教科書など、工作活動が成功している物が、結構あります。
川崎市の事例も有りますので、それなりに成果が、出ていると思います。
だんな様
そうですね♪
アベガー以外にも、いろいろ活動してるんですね♪・・・というか、そっちがメインなのかな??
伊江太様 興味深いご投稿をありがとうございます。
確かに図表1を見れば、何か質的変化が起こっていることは一目瞭然ですね。
緊急事態宣言解除後の国や都による「PCR検査の拡充」がいったいどういう内容なのか、検証が必要だと思います。
具体的には「検査サンプルの変更」「検査試薬の変更」「RNA抽出法の変更(特に自動化)」についてです。
その情報なしで考えますが、PCR陽性者のうち重症化率(死亡率)の著しい減少について、主要な原因は恐らく下記のうちの一つまたは複数によると思います。
1.相対的に若年の陽性者が多い(既出)
2.相対的に無症状者が多い
3.偽陽性(自動化抽出装置におけるコンタミ、その他)
4.ウイルスの弱毒化
5.初期治療法の進歩
・「検査数が少ないと感染者数が少ない」は、検査数>感染者数
なのだから間違っていない。
・「検査精度、感染率の両者が低いときに検査数を増やすのは、
白黒の間違いが増えるだけで有害」も間違っていない。
ようするに、どちらも正しい。矛盾はない。
と私は思います。
感染が広がっているのは、多分確かでしょう。
重症者・死者がすくないのも確かです。
感染力増大、毒性低下という正しい?進化をしたウィルスが
繁栄しているように見えます。これが東京埼玉型なのか。
しかし、ウィルスの絶対数が増加(=繁栄)すると、変異の
絶対数も増えます。今の感染力でとんでもない強毒型が出現
すると、一時的にせよ猛威をふるう可能性もあります。
変異?変化?がはやいので不安です。
安心、不安、というのはこのHPでは嫌われる言葉のようですが、
あえて使います。
還暦過ぎたエンジニア様
>「正しい?進化」
仮に感染力強化・弱毒化への進化があったとすれば、理論(自然淘汰)が導く「正しい結果」でしょう。外国でも、「獰猛な虎がヤマネコに代わった」などと弱毒化説が流布しているようですが、他のウィルス一般と較べてどうなんでしょうね?ウィルスって、そういうものなんですか?
はぐれ鳥 様
あくまで(他の一般のウィルスのことも知らない)
素人の考えですが、ウィルスというのはそんなものと
思ってます。
ヒトの遺伝子にはウィルス由来らしきものがあるとの
ことであり、これは究極の共存共栄でしょう。
—ほんとに無害化して入り込んでるかは知らないけど。
微生物は、宿主に無害、有益な方が自身の繁栄に有利。
ウィルスは自前で繁殖できないので、他の病原体よりも
宿主に無害な方向に淘汰圧が強く働くのではないかと。
ただし、短期的には変異がどう働くかは運次第、
今回がほんとに弱毒化しているなら、ただの幸運。
次の変異が強毒化でも不思議ではないでしょう。
このあたり、私も専門家のご意見を伺いたいです。
新宿会計士様、伊江太様ありがとうございます。
偽陽性によって陽性者数にゲタを履かせている(恐らくパーセントオーダーで)というのがデータを見る上で明確であると私は考えております。
PCR検査機関ごとに検体の状況(目的、症状、他の検査方法での所見および予後)を加味した検査手段の妥当性検証が必要な時期になっているのかも知れません。
重症者および死亡者の推移から見ると、無理な経済活動制限に必要は無いが、感染クラスターと判定される事例が散見されますので、感染防止策の徹底は必要と考えております。
(感染が発生した場所で、どの程度不徹底であったのかの推移データがあると尚良い)
すいません、名前が匿名になっておりますが私がコメントを投稿しました。
1つ目の問題:
> 疾患自体の危険度が見かけ上大幅に低下していて、この傾向は、どうも日本に限らず、欧米諸国とも共通していそう
ちょっと欧州の死亡者数を調べてみましたが、確かに春頃より著しく低下しているようですね。
EU が域外からの旅行者を受け入れたのは、「夏のバカンス客を逃したくないがための暴挙」みたいな見方もありますが、冷静に見て正しい判断なのかもしれませんね。
(私自身はこの夏の旅行は取りやめてしまいました。)
この件に関する論考も楽しみにしています。
伊江太 様
毎度の調査と投稿、お疲れ様でした。データ分析とその論考、とても勉強になりますし、大方同意します。
決してケチをつけるつもりはありませんし、本文の主旨と直接は関係ないのですが、ちょっと補足させて下さい。
> 入院患者中、ICU治療、人工呼吸器などを必要とする重症患者も、全国で30~40名程度の低い水準のまま推移しています。
とは言え、決して油断はできません。感染者が増えれば重症者もある程度の確率で出ますし、重症化してから政府発表や報道までには数日の遅れが出ますので、「重症者が増えてきた。これはまずい」と一般人が思った時には、既に現場が重症者であふれかえっているという事があり得ます。今公表された人数が少ないからと言っても楽観は禁物です。
とは言え、経済への影響を考えれば緊急事態宣言は避けたいところです。各自で自衛してもらうしかないでしょう。
> テレビ、新聞、雑誌の煽り報道に加担して踊ってみせた自称専門家連も、このところさっぱり眼にしません。
そこで、マスコミと特定野党は代わりの人物を表に出してきてます。「東京は東京型ウイルスの流行でエピセンター化した」「これを制圧するには20万件以上のPCRが必要。韓国を見習うべき」と主張している某東大教授がそうです。この人、上昌弘と親しいのですよ。
> 何よりの理由は、前回と異なり医療現場から悲鳴にも似た切迫感が聞こえてこないことだろうと思います。
前回よりは少ないですが、実際に対応している医師からそういう声を上げる方もいます。ただ、自粛長期化によって経営が苦しくなった医療以外の業界の声の方がずっと大きいのでかき消されてます。
> 空きベッドを塞いでくれるのなら、そんな患者ばかりでも、むしろ病院にとって歓迎かも知れません
そういう理事長や院長もいるとは思いますし、都道府県、地元の医師会、感染症指定医療機関からも受け入れ要請が来てる病院もあります。しかし次の理由から嫌がる病院が多いです。
1、コロナの患者さんを入室させた病室周辺、あるいは病棟丸ごとを隔離する事が簡単ではない。
→病棟によっては空調や換気が微妙なところもあり、対応がすぐにできません。
2、ただでさえ人手不足なのにコロナ専任のスタッフを割かなければならない。
→専任の人はもちろん大変ですが、人員を引き抜かれた他の病棟も人手が足りなくて大変になります。病院側も場合によっては専任の人のための宿舎やホテルを用意する必要があるでしょう。
3、コロナ対応のための医療物資が大量に必要となるが、十分に確保できる保証がない。
→ 例えば、マスクはだいぶ足りてきましたが、今度は使い捨て手袋が不足しているとか。手袋は中国製のみならず、東南アジア製も多いですが、これだけ貿易が停滞すれば供給も滞ります。
4、スタッフがコロナ対応を嫌がって辞職するケースが少なくない。
→専任の人も一日中おむつをはいて働かねばならない過酷な環境を嫌がります。また、自分の子供が学校で「教師から」「他の生徒の親から」差別される現状があり、それを苦にして辞職する人もいます。
5、風評被害と受診抑制が加速し、病院の経営を強烈に圧迫する。
→ コロナの患者さんを受け入れても経費を差し引けば大した額にはならず、受診抑制の影響を補うには足りません。その上、コロナの患者さんを受け入れる(予定)という情報がネットで拡散すれば受診抑制がさらに悪化する恐れがあります。コロナ対応の診療点数をもっと上積みしなければなりませんね。
> 検査数の増加とともに、偽陽性が多く出る施設に回される検査の割合が増えていくとしたら、そういうことは十分起こりうるはずです。
私もそう思います。しかし、真陽性と偽陽性を区別する方法がないため、感染者は増えているという前提で対応せざるを得ないでしょう。
ですから感染者数がある程度増えるのは仕方ないと割り切り、重症者と死者を減らす対策に絞った方が効率的かつ効果的です。感染しても無症状か軽症であれば、ホテル療養10日プラス自宅療養4週間で済み、医療機関に負担をかけずに済みますから。
> 今のペースで入退院のサイクルが回っていれば、当面病床がパンクする恐れはなさそうですし、それでも切迫してくれば、あまりに偽陽性が多く問題であるとして、検査態勢を元どおり保健所、帰国者・接触者相談センター経由に絞ってしまえば済むはなしでしょう。
私もそう思いますが、世間がそれを許容しないでしょうね。37.5℃以上4日間は今振り返ってもそこそこ合理性はあったと思いますが、エビデンス不足が泣き所だったのと、PCR拡充を求める世論に押されてしまいました。検査対象を絞る基準もないのに今年の冬はどう乗り切るつもりなのか、悩ましいところです。
> 「転ばぬ先の杖」的に打った対策ならば、後で不要であったと評価されても、それほど批判されることはないでしょう。逆に危機を見過ごして大事に至れば、大変なバッシングを受けることになります。
ところが、どう転んでもバッシングする人が出てくるのが残念なところです。
2月や3月は「政府の対応が後手後手」「人命より経済を優先するのか」と批判する人が多く、5月は逆に「緊急事態宣言は無意味」「人命よりも経済を優先しないと日本が終わる」と主張する人がそこそこいて、最近はまた「人命より経済を優先するのか」と主張する声があります。それはここの読者様も例外ではありません。
感染対策と経済のバランスをうまく取る方法はまだわかっておらず、日本も含め世界中で模索を続けている最中です。批判だけではなく、理解と見守りもしてもらえれば、と思います。
とある福岡市民 様
一つ教えてください。
防護服をずっと着ている人は、食事や排泄、どうするのか
不思議でした。
>→専任の人も一日中おむつをはいて—-
というのは、防護服着る方のことなのですか?
あと、食事はどうしているのでしょう。
食べるのはともかく、水分補給は。
つまらぬ質問ですみません。
還暦過ぎたエンジニア 様
すみません。私が実際に担当しているわけではありませんのでまた聞きになります。
防護服に余裕があるときはトイレや食事の度に脱ぎ捨て、用が済んだら新しい物に取り替えます。
しかし4〜5月は防護服に余裕がなかったので、コロナの患者さんの対応をする看護師さんは成人用紙おむつをはいた上で制服と防護服を着ていた施設もあったようです。そうなると仕事が終わるまでごはんは食べられず、トイレが近くならないよう水分も控える事になります。今の時期ですと熱中症が懸念されます。
ただ、工夫して食事や水分を摂っている施設があるかもしれません。私もぜひ知りたいです。
ありがとうございました。
トイレ食事毎に脱いで新品に。
これは脱ぐたびに感染の恐れがありますよね。
かと言って、着たきりだと紙おむつ。
検査を増やすと口で言うのは簡単だけど。
どちらも嫌だなあ。
苦労されている方々には感謝するのみです。
(ついでに書くと、
「70まで働け」
と言うのは簡単。
TVでそう言うのが仕事ならできます。
でも、体力面でもきつく、技術の進歩にも
ついていけないのが実感。研究所が長いけど、
研究って体力第一と思います。)
>ところが、どう転んでもバッシングする人が出てくるのが残念なところです。
(略)
感染対策と経済のバランスをうまく取る方法はまだわかっておらず、日本も含め世界中で模索を続けている最中です。批判だけではなく、理解と見守りもしてもらえれば、と思います。
ごもっとも
批判するなら「対案」明示すべきかと思います
検証は必要になるかと思います
私見
「緊急事態宣言」 転売法と同じく今回は発動はないと思ってました
「ダイヤモンドプリンセス」 海外・国内共に失敗との評価多数ですが検証で逆の評価になることを願ってます
政府 リスク管理(リスクアセスメント)が不充分なわりには適切な危機対応ができたのでないかと思います
他力本願でもいけないなと思い直し、東京都の直近約1か月の公表データを用い、次の2つの数値の相関係数を試算してみました。
①「モニタリング項目(4)検査の陽性率」における「検査人数(7日間移動平均)」
②「新規患者に関する報告件数の推移」における日別データの当該日を含む過去7日間移動平均(※移動平均を取ったのは①に合わせるため)
結果は「1」に近い驚異の相関係数となり、「検査人数が抑制されなければ感染者(としてその後カウントされることになる人数?)が多くなる」という見解は棄却困難という気がしました。ただし、陽性判定から患者認定までには一定期間を要するはずと考えると、計算過程でまた別の疑念が涌いたのですが…。
計算が間違ってたらすいません。
新宿会計士さんへ
このブログ、なんか変ですよ。
2020/07/23 05:00: 【読者投稿】あまりに不自然な東京都のPCR検査結果 (25)
の
(25)に降れるとコメント欄が出てくる
が
いつものように記事を読んで、そのあとのコメント欄が出てこない。出てくるのはこのブログの最初のページ(目次?)が延々と続くのです。変ですよ。
それはネット用語でいうところの「おま環」(おまえの環境でだけ起こる)というものでは。
まず、URL(アドレス欄の文字列)をコピーして、同じ端末の違うブラウザに貼り付けて再現するか確かめる。
機械を変えてみる(PCとスマホ)など、試してみてください。
検査を増やして技術がないとこも検査するようになったから、偽陽性が増えた。それで、偽陽性が増えたから、死亡率も下がったってことなのかな?
それにしても、検査を増やすんなら、あわせて、専門の病院増やすとか、診療報酬上げるとかはしてなかったのかな?
あと、陽性の人の隔離施設も、それなりにおっきなとこで、集中してみれるようにするとかすれば、ホテルよりも単価安くてすみそうなんだけど・・・・
ついでに、陽性の人がでたら、お仕事止めて消毒とかしなきゃだけど、GOTOで東京をハブった代わりに、そのあたりの補助みたいなのがあると助かるのです♪できればお金じゃなくて、都なり国で業者さんと一括契約して、翌日には派遣みたいにしてくれると嬉しいのです♪
あたしんとこは、まだ出てないけど、時間の問題だと思うのです♪
>もし膨らんでいる東京都の報告数の相当部分が偽陽性のものであるなら、
何らかの原因で、こんなことになっていたら大変です。面白い見方だとおもいました。
それでなくとも、「強毒化」と言っていたかと思ったら、今度は「弱毒化か?」など諸説あって、どうもよくわかりません。ブレーキを踏みつつアクセルにも足を掛けるなんて芸当は、素人には難しい…
伊江太 様
いつもながらデータ分析、勉強になります。
さて、当方の施設ではPCR検査は全て保健所経由で行っております。
従って、検査施設による結果のブレは基本無視して宜しいかと思います。
現場の実感、ですが、まず、以前はCTで肺炎像を呈しているものや、症状が遷延化しているケースに限定していたのですが、昨今は、患者からのプレッシャーも強く、また、保健所の受け入れ態勢も拡充されたため、PCR検査を行うことに対する医療者側の心理的な垣根が低くなり、必ずしもPCR検査を必要性が無い軽症者にも行うようになってきています。検査数の増加の一端はこれで説明はつくと思います。
その結果、当然、発熱や咳嗽のみの軽症陽性者も増加しています。
個人的には、PCR検査は重症化が予想される患者のピックアップのために行うべきで、軽症者や無症状者に無闇にPCR検査をしても意味はなく、体調体調不良時には仕事を休む、という方が無闇な100万倍大事だと思うのですが、症状があってもPCR陰性なら仕事をしてよい、というPCR検査の感度を無視した運用が世間では行われているようで、最近のマスゴミの論調もこの傾向を助長しているように思います。
医療体制に関してですが、現状では逼迫してるとは言えませんが、COVID19の場合、いったんICUに入ると、平均2週間から1ヵ月、ベッドが固定しますので、逼迫してから動き始めても対応は不可能です。ステロイドの有効性が一部認められてから、重症への進行率が改善した可能性はありますが、現状で決め手となる治療手段がない以上、医療体制に関しては悲観的に考えておくべきです。
特に、女子医大がその典型ですが、現場の疲弊によるパラメディカルの逃散が雪崩を打って始まってしまえば、病室やECMOなどのハード面をいくら確保したところで絵に描いた餅です。
行政は一声かければ医療者は集まると思っているかもしれませんが、医者はその点、バカが多いので何とかなっても、パラメディカルはそうはいきません。
とはいえ、医療者への支援よりGOtoキャンペーンを優先する行政には、まあ、わかってねえんだろうなあ。
最期に個人的見解ですが、未だに私は新型コロナは、そうヤバイウイルスだとは思ってませんけど。
市井の内科医様
本論からずれますが、「陰性証明」としての抗体検査が増えつつあるようですね。
引用
PCR検査は重症化が予想される患者のピックアップのために行うべきで、軽症者や無症状者に無闇にPCR検査をしても意味はなく
引用終了
同意いたしますし、安心のための抗体検査も意味はないどころか有害と思います。
東京カモノハシ倶楽部 さま
同感っス。
抗体が出てくるのは、PCR検出後、平均6日目以降、でしたか。
どっかの新宿の劇場のクラスターも、抗体検査で陰性だったから稽古を続けたとか、なんとか。
抗体検査をした以上、医者が関与しているはずなのに、どこの馬鹿が何を勘違いしたんだか?
陰性証明を求める会社の産業医は何をしてるんでしょう?
抗原検査も、PCRとの相関はあっても、実際の感度がどの程度かは未だ不明。
現時点で、完全なスクリーニング法はない、のに、、、マスゴミはPCRガー。
結局、無理して働く奴はコンジョーあって偉い!という昭和の常識を捨て、体調が悪い奴は休む、を令和の常識にするのがイチバン、なのですが、医療現場を筆頭に、人員はギリ。
感染が拡大した特に、真っ先に崩壊するのは医療現場だ!っつーのがわかってなのは小池さんも菅さんも同じ穴の狢。
鋼的責任のない個人的には、俺が首相だったら75歳以上には挿管しない、ECMOも回さない、と宣言して、COVIDを指定感染症から外し、インフル並みの扱いにするっス。
それなりの死者は出るけど生産人口を揺るがす事態には多分ならないし、経済優先で自殺者が減る方が国としては被害が少ない、と思います。
市井の内科医様
今般のスウェーデンの対応は現時点において各方面から色々言われていますが、
どのような感想をお持ちですか?
人死にが出ている問題で不謹慎かもしれませんが、私はロジカルだなと思いましたが…
好奇心からの疑問です
青色労働者 さま
ワタシ、理論なし、ほぼ反射神経で動く臨床家デス。
公衆衛生はド素人ですので、正直、評価はできないっス。
ただ、聞いた範囲では、成否はともかく、やってることに筋は通ってると思います。
どっちに転ぶかは運ですね。
正直、大したことはわかってないんだから、賭けるしかないでしょう。
個人的には、大したことないウイリス、と一貫して思ってますが。
日本は、その点、ブレーキ踏んだりアクセル開けたり、どっちつかずかなあ、と。
個人的には、COVIDで死ぬ人の9割は、インフルエンザでも風邪でも死ぬ人ですし、生産人口でもない方なので、経済ダメージで自殺者で生産人口が減る方が国としてのダメージは大きいでしょうね、政府の人間は口が裂けてもも言えんけど。
言えないけど、そこまで考えて、考え変えて割り切ってGO TOのだのをあくまで継続する、と決めたのなら、日本も大したもんだ。
あんだけ無駄金使った割に効果は上がってないし、肝心なトコにお金使ってないし。
テレワークだの、リモートワークだの、行政のデジタル化だの、やるなら今だと思うんだけどなあ。今なら抵抗勢力も反論できない。
そこに予算突っ込めば、需要の下支えになりつつ、将来的に生産性向上につながるのに。
今のバラマキ方では、ゾンビ企業を延命するだけのような気がします。
同意です。
偽陽性ならば医療リソースを圧迫し。
偽陰性ならば免罪符を得たとばかりに拡散しまくります。
真陰性でも院内感染、検査以降に感染しても免罪符を持ったままですから同じようにスプレッダーとなり得ます。
コロナも風邪も疑わしければ、人にうつさない努力をすればよいだけです。
市井の内科医様
>症状があってもPCR陰性なら仕事をしてよい、というPCR検査の感度を無視した運用が世間では行われているようで
そうなんですか??
あたしなんかは、検査で陽性がでちゃったら、それなりの期間お仕事を止めなきゃならなくなるので、どっちかというと下手に検査を受けて陰性証明を得ることよりも、少しでも体調が悪かったら休んで治して貰った方が、組織にとっては良いと思ってたのです♪
外の人と話題になっちゃうときも、
「○○さん、今日はお休みですか?」
「体調が悪いと連絡があったので、念のため休ませました」
くらいで終わって、別に陰性証明を出せみたいなことを言われたことは無いのです♪
いつも非常に興味深いっコメントありがとうがざいます。おっしゃる通り、本来CR検査数が増えれば、陽性者数は増えますが、陽性者率は本来下がるか、もしくはせいぜい、一定率で推移するはずですね。これは誤判定陽性者数が増えたということでしょうね。裏を取るとしたら、平均入院日数のへんかがどうなっているのが知りたいところです。
ざっくり、入院者数と退院者数のグラフのずれから見ると、最近の平均入院日数は1週間ぐらいの様ですが、ちょっと気になるところです。
新宿会計士様 伊江太様
自分は現在の状況を「単なる風邪」と考えている1人です。
Facebook yasu kamikuboで検索して頂くと
京都大学大学院医学研究科 特定教授の上久保先生が検索出来ます。
この武漢ウイルスについて様々なデーターからご自身の意見を述べられていますが
上久保教授の記事に対してのコメントは大半が医療関係者、主に医師です。
このコメントは素人ながら個人的には面白く勉強になります。
その他の医師の率直な意見が読み取れるからです。
新宿会計士様・伊江太様のお考えと上久保先生の見解はほぼ同様に思います。
法政大学の山口教授と言えば、あのIPS細胞の山中教授より研究費が多いと
一事ネットで話題になった方ですね。
誤字 (。-人-。) 発見
一事 ⇒ 一時
PCR検査件数が増え,ホストクラブの感染者の濃厚接触者を調べて行けば,若年者が中心になるので,PCR陽性者数のわりに重症者が少ないのは納得できます.
死者数も,治療,特に開始時期によってかなり修飾されると思うので,病床が準備できていなかった等で入院,治療開始が遅れた4月初め(明らかな重症者もなかなか救急車で運んでくれなかった)に比べれば,死者数の変化が感染者の変化に比べて遅れてくるのも,そんなものかと思っています.
それよりも,集中治療医学会が出している「人工呼吸器装着数(ECMO含む)の推移」
https://crisis.ecmonet.jp
の方を注目しています.重症になれば,死ぬより前に人工呼吸器で呼吸管理が始まるので,この数字が現在の重症者の動向を知る信頼性の高い指標だと思います.
東京都について見ると,7月15,16日に5名で底を打った後,再び増加し,1週後の22日には18名になっています.この増え方の推移を見ると,東京都が厳しい状況に向かっているのはほぼ間違いないと思われます.
東京都はちゃんと増えてるんですね。こっちだとほぼ横ばいに見えるんですよ。
https://news.yahoo.co.jp/story/1696
「民間検査会社」の件ですが、厚生労働省のHP内に色分けしたグラフがあります。下記の真ん中位のところ。
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html#h2_1
これを見ると半分以上が「民間」ですね。
>検査数と陽性率が相関しているかに見える現象については、公的検査機関と(一部の)民間検査会社の検査精度の差として説明できるのではないかと考えます。
東京都での陽性率が検査数の増加に伴ってジリジリと上昇している理由として、民間検査業者でのPCR検査の偽陽性率が公的検査機関でのそれよりも高いからというのは、何か具体的な証拠(民間業者と公的機関との偽陽性率のデータ)があるのでしょうか?
それがなければそれは陽性率上昇や更には東京や大阪など大都市圏での感染者数の急増加問題などに対する単なる希望的観測(というか希望的解釈)に過ぎないのでは?
つまり引用しました貴説の通りならば、検査総数に占める民間業者による検査数の比率が上昇するにつれて、偽陽性による感染者数(陽性者数)の水増し比率もどんどん増えるという結論になり、つまりは感染者数の増加ペースも実際には発表されている数字ほどではない、という演繹が可能になりますからね。
偽陽性率に関する民間vs公的機関の違いに関する具体的なデータがあれば話は別ですが、そうでない限りは陽性率は観測されているデータ通りに実際にジリジリと上昇しているという前提に立って、現在の感染拡大に対する今後の対処策を考えるべきだと思いますが。
今回の再拡大では増えて来ないと言われていた重症者数も、今週に入ってからは徐々に増加しつつあるという報道も出始めましたし、昨日の東京都の会議でも医療サイドの専門家から東京都の中華コロナ感染拡大に強い危機感を抱いている発言も現実にあったので、「陽性率の上昇は(民間検査数の増大による平均)偽陽性率の上昇のためで見掛け上の問題に過ぎない」という楽観的あるいは希望的観測は、民間業者によるPCR検査の質の低さを裏付ける偽陽性率の具体的なデータがない限りは避けるべきでしょう。
戦争でもそれ以外の今回のような危機でも、敵や脅威を少し過大評価するぐらいのほうが安全保障上は適切な判断だと思います。敵や脅威の過小評価は厳に慎むべきです。
迷王星様
PCR自体、偽陰性は多少出るものの、偽陽性はゼロではなくともあまり出ないはずだと思っております。(あるとしたらコンタミネーションが多いでしょうか)
夜の街関連のクラスターでは若い世代の感染が多く、人数の割に重症、死亡がいまのところすくないこと、重症死亡は遅れて増えてくること、追跡しきれないクラスターからの市中感染が増えてきていることなどを迷王星様の考察に付け加えさせていただきます。
東京カモノハシ倶楽部 様
横から失礼します。
> PCR自体、偽陰性は多少出るものの、偽陽性はゼロではなくともあまり出ないはずだと思っております。
違います。偽陰性は多少出るものの、偽陽性があまりにも多く出ます。
ちょっと計算すればわかりますが、有病率が0.1%以下であればどんな検査であっても偽陽性が真陽性の3倍以上出ます。PCR検査は特異度が90%以上と高いのですが感度が70%以下と低く、コンタミがなかったとしても偽陽性が続出します。ですから今報道されている感染者のうち、無症状の人の7割は偽陽性である可能性があります。だから日本では「37.5℃以上、4日」という目安を設けてインフルエンザを除外し、CTで両側肺低すりガラス陰影があった人に対してPCRを行ってました。その人はCOVID-19の可能性が高いからです。
一般人には偽陰性(本当は感染しているのに見落とされてる例)の方を心配されますが、医療崩壊を引き起こすのは偽陽性(本当は感染してない)の方です。
韓国の大邱で2、3月に起きた医療崩壊は、「新天地信者は(症状に関係なく)全員検査する」と韓国政府が根拠なく決めた事によって偽陽性が続出し、病院が埋まってしまって、症状がある人に検査も治療もできなくなった事が原因です。明らかに症状があるのに新天地信者ではないという理由で検査も治療も拒まれた人は重症化して死亡しましたが、その人は死後に陽性と判明しても韓国政府に省みられる事はありませんでした。「K防疫でコロナに勝利した」という文在寅政権にとって都合が悪いからです。
幸い、大邱と慶北以外の地域では症状がある人や濃厚接触の人も検査を受ける事ができたようです。それも3月以降は日本のようにCTとレントゲンで所見があり、なおかつ1人1万円以上のPCR検査代を払える人に限定されるようになりましたけれど。
政府がこんな感じですので、韓国人の方も、新天地の信者であると嘘をついて検査を受け(て政府からの奨励金をもらっ)た人がいました。
とある福岡市民様は確か医療関係者だと思いますのでお尋ねしたいのですが、PCR検査における偽陽性率は、公的機関に比べて民間業者のほうが有意に高い(故に、本当の感染率は変化していなくても民間業者による検査の検査総数に占める比率が増えると見掛け上の感染率=陽性率は上昇する)という伊江太氏の仮説を裏付ける実証データの類は存在しているのでしょうか?
ところで、
>PCR検査は特異度が90%以上と高いのですが感度が70%以下と低く、コンタミがなかったとしても偽陽性が続出します。
とのことですが、だとすると、偽陽性となる検査数は全検査数の10%未満以下(1=100%に対する特異度の補数)で、偽陰性が全検査数の30%以上(1=100%に対する感度の補数)ということですね。
>ちょっと計算すればわかりますが、有病率が0.1%以下であればどんな検査であっても偽陽性が真陽性の3倍以上出ます。
この点に関しては了解しました。
集団全体の感染率が低ければ90%程度の特異度しかない検査では偽陽性のほうが本当の陽性よりも遥かに高くなるのは簡単な計算で確かめられますからね。(感染率が1%あっても特異度90%ではほぼ10倍の偽陽性が生じますから。ましてや感染率が0.1%の場合だと特異度が99%と極めて高い検査であっても偽陽性が真の陽性のほぼ10倍出ることになってしまいますね)
>一般人には偽陰性(本当は感染しているのに見落とされてる例)の方を心配されますが、医療崩壊を引き起こすのは偽陽性(本当は感染してない)の方です。
この点に関しても了解しました。基本的に感染クラスタだけに集中して検査を行うべきという専門家会議が主導した方法が正しかったというのは現実の実績という形で実証されましたし。実際、大量かつ無差別にPCR検査を行った国々(欧州諸国はウィルスの変異による強毒化という不運が重なったにせよ)はほぼ例外なく医療崩壊に至りましたし。
とある福岡市民様
いつもコメントありがとうございます。
事前確率のお話、了解いたしました。ただ、実際の臨床の現場では、事前確率を高めるため、問診、診察、今回のケースではCTなども行うと思うのですが、検査してくれとの圧力が強いあるいは面倒で比較的簡単に検査に踏み切るフェーズなのでしょうか?
ここで事前確率はかなり変わってくると思いますし。
これは地域や携わる方の判断によっても幅があるので一概に言えない面もあると思いますが。
当方、画像でかなり強い確信を持ってからPCRという認識でした。
とはいえ、ご指摘の通り、検査が増えかつさほど市中で広まっていない現在の状況では、確実に偽陽性は増えますね。
前、どっかの雑談スレでも話題に挙がったのですが
>PCR検査は特異度が90%以上と高いのですが感度が70%以下と低く
これは他のPCR検査の系の援用で、このコロナウィルスの系では未知ですよね。
標準検体も作成できませんし、実数が計算できない現在進行形の疾患では論理的に計算できませんし、PCR以上のgolden standardが無ければ、いやあっても罹患率がわからなければROC解析できないです。
りょうちんさんに一つ教えて頂きたい(確認したい)のですが、PCRに限らず検査一般に関して、
・検査での偽陽性率=1-検査の特異度
・検査での偽陰性率=1-検査の感度
と考えて良いのですよね?
ご質問の意図がわかりませんが(臨床的に意味がある値では無い)、
https://bellcurve.jp/statistics/course/14802.html
陽性尤度比/陰性尤度比の式を展開すれば、その関係になりますね。
りょうちん様、お教え下さり有難うございました。
因みに質問に特別な意図はありません。
単に私への返信で偽陽性・偽陰性の問題を指摘して下さっている東京カモノハシ倶楽部様のに対してとある福岡市民様がPCR検査の特異度・感度という言葉を持ち出されているので、両者(偽陽性・偽陰性と特異度・感度という2組の言葉のペア)の関係についての私の理解の適否を医療専門家の方にお尋ねして確認したいという意図だけです。
伊江太様
新投稿お待ち致しておりました。
本日の東京は一気に366人。何か裏があるとは思っていましたが、読めば読むほどなるほどと。
某区では見舞金目当ての猛者もいるとの話もあるので、少なくとも東京の数字は切り離した方が良さそうですね。
それと事後になって恐縮なのですが、二ヶ月ほど前のこの場をお借りしての伊江太様とのやり取りについて、拙ブログで少しですが取り上げさせていただきました。もし都合悪ければお申し付けください、削除いたします。
それにつけてもコロナについては、治療薬やワクチンをいつどこが開発に成功するかに尽きます。
これから地獄の真夏が始まるというのに、我々はマスク焼けを作りながら、首を長くしてそれを待つだけの有り様。でも、今回の論に触れ、重症者や亡くなられた方の数はある程度コントロールできているのですから、コロナに勝てないまでも引き分けには持ち込めそうな気もするのですが…。こればっかりは先が読めません。
伊江太様の次の論考、一ファンとして待つことにいたします。
記事拝見致しました。概ね、Twitterなどで語られている方針と同じと言うことで安心しました。
以下、現在の状況や取り組みを見ての、素人の妄想による戯れ言です。
新型コロナ対策の現状は、「重症者の治療」から、「感染拡大の抑制」に、移行しているんですよね。
「初期の、テロ的なバラマキ状態から、感染者の濃厚接触者が絞り込める状態になった」とも言えます。
どこぞの自称国営放送局が「東京都の検査の陽性率が上がっている」「とくに新宿は3割を超えている」と報じていました。
その後、「だから警戒が必要」等というトンチンカンな事を言っていましたが、「陽性率が上がっている」ということは、それだけ「濃厚接触者を洗い出しして、検査が必要な人に対して、きちんと必要なだけの検査を行なう事が出来る体制になった」わけです。
つまり、緊急事態宣言中に散々言っていた「治療のために必要な方以外へのPCR検査」が出来るようになったと言うだけの話で有り、「感染者の早期発見と隔離により、自粛をしなくても、一人当たりの感染者数を減らす」という、経済と感染対策の両方を実現するための取り組みを行なっているのだと思います。
「感染者数」を見る事には何の意味もありません。
「死亡者数」こそが見るべき数値であり、つまり現在の市中の感染者は、「2月上旬並み」であると思われます。
東京都民をウイルス扱いし、県外の観光関係者に不要な不安を与えたあげく、Gotoの都民除外により、都民にも、観光関係者にも、多大な迷惑をかけたマスコミ各社は、本当に、害悪でしか無いと思います。
駄文、失礼致しました。
陽性率に関してはPCR検査前のスクリーニングが影響が大きいかと。
第一波の時はCTその他で検査して怪しい患者を検査してるから陽性が多い。
第二波(?)でも感染者を推定できる方法が確立していけば陽性率が高くなってゆく。
ランダムサンプリングを前提とした統計だと判断が難しいね。
いきなり流れをぶった切るコメントで申し訳ありません
PCR検査数についてのみ考えると少なすぎるのは事実です。少なくしているのが良い悪いは別としてです
その理由は、一般の診療所ではPCR検査をさせて貰えません、一般診療所にはPCRキットを売って貰えないからです。インフルエンザがどこでも検査できるのとは大きな違いです
市井の内科医先生が保健所に依頼していると言ってますが、自分のところではできないからです(間違ってたらすいません)。内科医先生がPCR検査の適応ありとして保健所に紹介した患者は全員検査を受けられてますでしょうか?一定数は適応外とされて検査受けていないのではありませんか?
よって日本の検査数が少ないのは事実です。これが良い悪いは別ですが
酔っ払いオヤジ さま
保健所に依頼しているのは、単純に、保険請求できないからです。
私の職場は発熱者の診療はしてますが、コロナ患者の受け入れの公式な申請をしていないので、PCR検査など、COVID関連の保険請求はできません。全額持ち出しになります。
一応、民間の検査会社に依頼すればPCR検査は可能です。
院内発症が疑われた症例でお願いしたこともありましたが、結構な高額検査ですので、基本、持ち出しでやる馬鹿はいません。
3月下旬ごろから、CTでスクリーニングして、画像上怪しい患者はPCR、という流れでやってましたが、そういった、根拠のある検査は一回も断られていません。
最近は、ワタシ現場を外れたので概要だけチェックしてますが、現在の担当者に話を聞いた範囲では、ヤバイCT所見はあまり見ないんだけど、若年者の発症が増えてるから、PCR検査の間口を広げてる、と言ってました。それでも、検査却下は無いようです。
個人的な見解ですが、保健所の相談窓口には医者がいるわけではないですし、電話かけてくる奴は「ちょっと熱出て心配なんだけど~」みたいな奴が大半で、その場合は「まずかかりつけ医に相談してください」となるのは当然かと。
それで数名見逃した本物を、あたかも何百例もあるように針小棒大にマスゴミが安倍憎しで大騒ぎしたんじゃなかろうか、と思ってますが。
岡江さんなんて何日も発熱したのを経過「だけ」みてりゃ、そら重症化もするわ。
さっさとCT撮ってれば話は多少は違ったんじゃないですかね。
市井の内科医 さま
現場の実態をお話しくださり、今まで「なぁ~んか変だぜ?」とモヤモヤしてたものがある程度晴れたような気がします。
ありがとうございます。
市井内科医さんレスありがとうございます。
そうでしたか、最近では検査会社も抗原PCRを受けてくれるようになったんですね。
逆に保健所はCTなどで根拠がないとやってくれないということですよね。単なる熱が出たぐらいでは。
自費だと高くなるでしょうし、一般診療所で保険でできるようにならないとPCR検査数は少ないままなのだと思います。
酔っ払いおやじ さま
抗原検査と、PCR検査は別物です。
抗原検査はインフルエンザなんかの検査と同じでキットになってまして、結果も15-30分とかで出ますが、ウチにはまだ入ってません、つーか、まだ保険適応にはなってないんじゃなかったっけ?多分、市中でやってるのは、目端のきく開業医がどっかのキットを買ってきて、自費扱いで検査してるんだと思います。横浜流星さんは、PCRじゃなくて、こっちで陽性が出たとか?
PCR検査を、保健所が根拠がなきゃやってくれなかったかどうかはわからないです。
最初から、COVIDを疑うべき根拠のない症例は保健所に連絡もしなかったっスから。
無闇なPCR検査は時間と国費の無駄です。
処理水問題でもそうですが、安心と安全を履き違えた議論はマスゴミではデフォです。
酔っ払いオヤジ様
第一波のときにも同じようなことを散々言いましたが、
PCR検査検査の献体は、感染防止のため、厳重な梱包が必要です。
http://www.fmlabo.com/information/pdf/20200336.pdf
なお、ここには書いていありませんが、当然温度管理も問われます。
検体を取った部屋の徹底消毒は当然ですが、
検体を入れた容器を触った人の消毒管理も、当然必要です。
さらに、きちんと温度管理がされた専用の冷蔵設備での保管が必要です。
(48時間以内の発送なら4℃、それ以上かかるなら-80℃)
その辺の診療所で、このような対応が出来るのでしょうか。
それとも、梱包の簡易化を認めて、医師や看護師、配達員に感染してもいいから簡易にしろ、
と言うお考えでしょうか。
それとも、PCR検査設備が整っているところに、感染疑い者を大量に集めて、感染させますか??
正直、PCR検査を、インフルエンザの検査程度に考える人が、また出て来ているのか、
という印象です。
いい加減にして欲しいですね。
今日は休日出勤で忙しくて,スレを読む時間もなく書き込みが遅くなりました。
いろいろご不審な点はあるかと思いますが,土曜日に書いたように,新宿区を中心にエピセンターが形成され,継続的にコロナウイルスが供給される状態になったのでしょう。ウイルスの変異も多数の報告があるので確実だと思います。ただし,そのウイルスにどういう名称を付けるかは,人によって異なり,統一された名称はまだないです。「東京型」というのも1つの提案ですし,Gの後にもう1文字アルファベットを付けた名称も考えられます。
変異後の特徴としては,感染者が若い場合,ほとんど何の症状も発症させないまま感染拡大させる,という傾向があります。水面下で感染拡大するので,把握が難しく,感染拡大速度も速いのです。早く発症してしまうウイルスは,患者ごと隔離されてしまい感染拡大に不利なので,淘汰されたのでしょう。
まだ分かっていないのは,それが高齢者,特に80代以上の人達に感染した場合,重症率や死亡率がどの程度になるかかです。これは,8月下旬まで待たないと信頼のおける統計データは取れないと思います。重症者が増えるのは8月に入ってからでしょうが,分かったときには手遅れ,という可能性もありますし,逆にそれほど心配しなくてもよい,という可能性もあります。ただ,現時点では悪い方を想定して準備しておかないとまずいのではないかと思います。
感染拡大速度に関しては,18日(土)に書いたのより,もう少し速いかもしれません。8月中には3000人程度,と言ったのは相当控え目な数字になりそうです。もっと悲惨な数字になる可能性があります。1万人とか予想した先生もいました。私の計算ではそこまでいきませんが。今月末には1000人という予想も早まりそうです。
帰国者等の検査が重要な件は,海外に変異した種々の悪性ウイスルが存在することが分かっているからで,日本にない別種のウイルスを持ち込んではいけません。
P.S. 新型コロナウイルスの変異に関しては,山中伸弥先生の下記のWEBからいろいろ検索してもらうといいと思います。東大の某名誉教授のほうは一部の方に不評だったので。
https://www.covid19-yamanaka.com/cont4/32.html
最初のほうに,このウイルスは中和抗体ができない人が半分くらいいて,繰り返し何回も感染する可能性がある話も書いてあります。もっとも,健康な若い人で,過去,普通のコロナに何回も感染したことのある人は,新型に感染しても風邪くらいで終わる場合が大半だと思います。
別件で,高齢者の重症化・死亡率は,東南アジアのデータを参考に予測しているように見えます。
>東大の某名誉教授のほうは一部の方に不評だったので。
根拠の乏しい説をさも確定事実のようにここに書き込む愛読者さんの姿勢・behaviorは不適切ですよ、とやさしく指摘してくださる方がいたということですが、ご理解されていないのでしょうか。
https://shinjukuacc.com/20200315-01/
を読み直されてはいかがでしょう。
太陽光とかの季節要因かなとも思ったけど、フロリダとかの惨状みてるとうーんって感じ。チューリップみたいに一旦寒波にあってから暖かくなると、人体の不思議で重症化を防げるとか?18歳以下では感染を広げないとか色々出て来ててホントワケガワカラナイヨ。
PCRは唾液でもオッケーになったと聞いているので、検査数の増加と検出感度の上昇はそのせいもあるのかも。
「コロナ渦で医療機関は経営的に大ダメージを受けている」
というのは自施設での数字でも、大学病院に勤めている知人からも聞いているのですが、実際の統計は探したけどなかなか無いものですね。
あっても年単位での公表で今年の分は不明です。
自施設だと自分の3-6月の外来患者は6割程度になりました。7月になったら回復基調にはなりましたが・・・。
医療機関のキャッシュフローは、飲食業並みにタイトな業界です。
まだ公立病院は赤字を自治体につけ回すことが可能だったのですが、独立行政法人なんぞに移行させられたところは悲惨の一言。
京都市立病院の財務に関する資料です。
https://www.kch-org.jp/wp-content/uploads/2019/09/24c6b55bab96a297c81257240d2b6073.pdf
P8より、
>過去最高の医業収益(年間174億円)を達成し
>支出面においては,医薬品や診療材料の見直しや価格交渉による経費削減に努めたものの,人件費の増加等により、(中略)市立病院8百万円,
174億円稼いで800万円の純益ってw
医者一人、看護師2人辞めたら、すぐに赤字になりますな。
外来から手術まで止められたこの病院の今年の数字が悲惨なことになるのは目に見えています。
たださすがに女子医なみのドラスティックな減給をしたところは聞かないですが・・・。