韓国銀、為替スワップ実行を中断:危機は去ったのか?

3月19日に米FRBが世界9つの中央銀行・通貨当局との間でドル流動性供給を目的とした為替スワップ・ファシリティを時限措置として再開すると述べて以来、当ウェブサイトとしては、この為替スワップの発動状況や、なかでも最も多額の資金を借り入れている韓国の状況について、その推移を注意深く見守って来ました。こうしたなか、昨日の時点で韓国銀行は為替スワップに基づく流動性供給入札の実施を当面中断する意向を示しましたが、これは「危機が去った」という意味なのか、それとも「嵐の前の静けさ」と見るのかは微妙です。

「9中銀」の借入額

以前から当ウェブサイトでは、米国の事実上の中央銀行に相当する連邦準備制度理事会(FRB)が9ヵ国の中銀・通貨当局と締結した、民間金融機関に対して米ドルの短期資金を貸し付けるための「為替スワップ」について、注目して来ました。

あらためて、ニューヨーク連銀の “Central Bank Liquidity Swap Operations” のページにあるエクセルファイル “U.S. Dollar Liquidity Swap – Operation Results” をもとに、5月7日実行分までの入札情報をもとに、各国中央銀行の借入額を列挙しておくと、図表1のとおりです。

図表1 米国と9ヵ国・地域の為替スワップ実行状況(5月7日実行分まで)
相手国と上限融資実行残高平均金利/日数
韓国(600億ドル)174.58億ドル0.64%/83.96日
シンガポール(600億ドル)78.30億ドル0.54%/84.00日
メキシコ(600億ドル)65.90億ドル0.77%/84.00日
ノルウェー(600億ドル)54.00億ドル0.34%/84.00日
デンマーク(300億ドル)42.90億ドル0.34%/82.36日
オーストラリア(600億ドル)11.70億ドル0.32%/84.00日
ニュージーランド(300億ドル)なし
スウェーデン(300億ドル)なし
ブラジル(600億ドル)なし
合計(4500億ドル)427.38億ドル0.57%/83.82日

(【出所】ニューヨーク連銀の “Central Bank Liquidity Swap Operations” のページにあるエクセルファイル “U.S. Dollar Liquidity Swap – Operation Results” を参考に著者作成。いずれの為替スワップも存続期間は当面6ヵ月とされている)

「9中銀」全部合わせても日銀の5分の1

これで見ると、9つの中央銀行・通貨当局のうち、もっとも多額の資金を引き出しているのが韓国銀行であり、これにシンガポール通貨庁(MAS)やメキシコ銀行などが続きます。

ただ、これら9つの中央銀行・通貨当局の借入額は合計しても427.38億ドルで、「常設型為替スワップ・ファシリティ」を保有する5ヵ国・地域と比べて非常に少なく、とりわけ日銀による借入金と比べればわずか5分の1の水準に過ぎません(図表2)。

図表2 米国と5ヵ国・地域の為替スワップ実行状況(5月7日実行分まで)
相手先残高平均金利/日数
日本銀行2198.32億ドル0.34%/81.13日
欧州中央銀行1377.02億ドル0.36%/83.72日
イングランド銀行206.25億ドル0.35%/84.00日
スイス国民銀行94.51億ドル0.33%/84.00日
カナダ銀行なし
合計3876.10億ドル0.35%/82.27日

(【出所】ニューヨーク連銀の “Central Bank Liquidity Swap Operations” のページにあるエクセルファイル “U.S. Dollar Liquidity Swap – Operation Results” を参考に著者作成。なお、これら5つの中央銀行については、常設型かつ引出金額の上限は設けられていない)

【参考画像】アルゼンチンペソ

(※写真と本文は関係ありません。)

韓国銀行の

さて、図表1のなかで最も多くの借入を行っている国が韓国ですが、同国については3月31日に第1回目為替スワップを実行して以降、ほぼ毎週、入札を行ってきました(図表3)。

図表3 韓国の為替スワップ入札実績(4月27日分まで)
入札日入札上限額→入札額平均金利/平均日数
3月31日120億ドル→87.20億ドル0.87%/76.94日
4月7日85億ドル→44.15億ドル0.53%/79.27日
4月14日40億ドル→20.25億ドル0.36%/82.62日
4月21日40億ドル→21.19億ドル0.34%/84.00日
4月27日40億ドル→12.64億ドル0.33%/85.00日
合計/平均325億ドル→185.43億ドル0.64%/79.47日

(【出所】FRB、韓国メディア報道等より著者作成)

ただし、図表3の合計額(185.43億ドル)には、すでに返済期日を迎えた「7日物」などの短期融資も含まれているため、5月7日時点の残高である図表1の金額(174.58億ドル)とは一致しません。

また、この185.43億ドルのうち、5月7日時点で残っているもののなかで、もっとも残存期間が短いものは、4月2日に実行された84日物(金額:79.2億ドル、年利:0.91%、弁済日:6月25日)です(図表4)。

図表4 韓国の為替スワップの落札実績
融資実行日・融資期間金額、年利弁済日
4月29日(85日物)12.64億ドル/0.33%7月23日
4月23日(84日物)21.19億ドル/0.34%7月16日
4月17日(6日物)0.10億ドル/0.33%4月23日
4月17日(83日物)20.15億ドル/0.36%7月9日
4月9日(8日物)2.75億ドル/0.48%4月17日
4月9日(84日物)41.40億ドル/0.53%7月2日
4月2日(7日物)8.00億ドル/0.52%4月9日
4月2日(84日物)79.20億ドル/0.91%6月25日
合計185.43億ドル/0.64%

(【出所】ニューヨーク連銀の “Central Bank Liquidity Swap Operations” のページにあるエクセルファイル “U.S. Dollar Liquidity Swap – Operation Results” を参考に著者作成)

以上より、次の事実が判明します。

  • 各回の入札は毎回「札割れ」となっている。
  • 落札金利は回を追うごとに低下している。
  • 4月23日実行分と29日実行分に関しては、7日物の入札がゼロだった。
  • 借入額は9ヵ国で最大である。

こうした状況証拠に照らせば、次のようなことが言えると考えられます。

借入額が主要国で最大であるのは気になる点ではあるものの、総じて韓国の金融機関が「パニック」的に米韓為替スワップ・ファシリティに群がっているという状態にはないと考えられ、韓国がただちに通貨危機に陥る可能性は低いと見て良い

為替スワップ実行の中断は当然の判断か

さて、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に昨日、こんな記事が掲載されていました。

韓国銀行、韓米通貨スワップ資金の供給を当面中断…「流動性良好」

外貨流動性事情が最近良好な流れを見せている点を考慮し、韓国銀行が当分韓米通貨スワップ契約にともなうドル供給入札を中断することにした。<<…続きを読む>>
―――2020.05.06 19:40付 中央日報日本語版より

中央日報によると、韓国銀行は「外貨流動性事情は最近良好である」などとして、「韓米通貨スワップ契約」(※誤植は原文ママ)にともなうドル流動性供給入札については、当面、中断することにしたのだそうです。

また、6日に実行された第6次入札についても、上限額(40億ドル)に対する応札額が13.29億ドルと大幅な「札割れ」を起こしていたそうです(ちなみに、この13.29億ドルを図表1に合算してあげると、現時点における韓国銀行の米FRBからの借入額は187.87億ドルです)。

「嵐の前の静けさ」?

当ウェブサイトでも以前から報告してきたとおり、現時点までに手に入るデータから判断する限りは、とりあえず韓国では現在、ただちに資金が海外に逃げていくという状況にはないと考えて良いでしょう。

このあたり、いくつかの「まとめサイト」などでは、

韓国で為替スワップの入札が札割れ状態となっている理由は、韓国の民間銀行が差し入れる担保すら不足していて、外貨資金繰りがつかなくなっているからだ

といった、非常に不正確な主張もあるようです(この手のコメントを書いた人物が当ウェブサイトをご覧になっているかはわかりませんが、バランスシートの左側と右側をごっちゃにした意味不明なことを書くのはいかがなものかと思います)。

しかし、くどいようですが、当ウェブサイトとしては、「韓国銀行が9ヵ国のなかで最も多額の資金を借りているのは気になるが、金利、札割れなどの状況に照らして、韓国の金融機関がドル資金不足に陥っているという兆候はない」、と結論付けて良いと考えているのです。

もっとも、こうした状況が長続きするという保証はありません。

昨日の『韓国メディア「韓日通貨スワップは日本に対する支援」』などでも触れたとおり、そもそも経済の輸出依存度が高い韓国が直面しかねない、世界的なコロナショックによる貿易高の急減などのリスクが本格化するのは、これからの話です。

韓国メディア「韓日通貨スワップは日本に対する支援」

したがって、「現時点ではとりあえず韓国の外貨資金繰り不安は去った」からといって、「もう同国は大丈夫だ」、という話にはなりません。

その意味では、当ウェブサイトとしては、

  • 同国から再び日韓通貨スワップ待望論などが出現するのかどうか、
  • それが出て来るとしたら、いったい誰がそれを主張するのか、
  • それが出て来るとしたら、いったい何を論拠とし、具体的な金額が出るのか、

といった情報については、引き続き追いかけていく価値があると考えている次第です。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

このエントリーをはてなブックマークに追加    

読者コメント一覧

  1. 愚塵 より:

    日韓通貨スワップは日本の産業を潰す為の仕掛け
    .
    https://shinjukuacc.com/20200409-01/
    .
    で、通貨危機回避を目的とするものではない

    ように思われます

  2. イーシャ より:

    通貨危機で黒字倒産のような形で破綻してもらっては、困るのです。
    文大統領の手腕を発揮していただき、実態経済がボロボロになって、再起不能になってから破綻してもらう方が、禍根を残さないですから。

  3. 豆鉄砲 より:

    むしろ、貿易が低迷していて外貨の必要性が低いということにはならないのでしょうか?不勉強で申し訳ないですが・・

  4. 非野阿礼 より:

    素人考えですが、ドル調達はアメリカに限っている訳では無いのではと思うのです、日本が調達したドルに金利上乗せしてもアメリカから調達するより金利が低ければ、又は他に利が有ればそちらを選ぶのでは無いでしょうか、韓国の必要量を日本が供給するかは別ですが。

  5. G より:

    私は市中金融機関の適格担保不足は間違いないと思っています。
    ただ、それでもって直ちに危機に陥るというのは間違いです。

    担保不足なのは適格担保の範囲をいまだ狭い範囲に限っているからにほかならず、この範囲を一般社債CPにまで広げることで、ウォン資金をもっと市中金融機関に供給できます。

    ウォン資金を引き出すなら40パーセント分でいい担保を110パーセント積まなきゃいけないドル供給は金融機関の負担になります。金融機関自身に必要なドルをとりあえず確保したのでお腹いっぱいです。多分そんな状況。

    ウォン資金を取るための適格担保は緩めてもドル供給の担保は緩められないのではないかと予想。FRBの強い指導もあるでしょうし。
    結果今後のドル供給はさらに低調となり、入札中止が妥当。

    韓国にとっては日本とのドル通貨スワップはめちゃめちゃ必要です。市中金融機関の担保積み上げが不要で金融機関じゃなくて韓国そのものにドルが入る仕組みだからです。

    1. 団塊 より:

      >Gさんへ

      全ておっしゃる通りと思います。
       ところで借金とはいへ200億ドル近くが市中銀行の口座に流入して(大半が外国へ流出済みでも)大韓民国の逼迫したドル不足が一段落し、当座の為替介入のドルに余裕。←妄想です

       もうひとつ、Gさんや『円』には200億ドルは、たいした額ではないのでしょうが、紙屑ウォンの大韓民国には
       約200億ドルの借金が限界、踏み倒して没収される外貨準備金米国債減少の限界でしょう。
       没収された外貨準備金を補充したけりゃ、日本国のドル略奪。
       ある時点から、ころっと大韓民国中が日本からのお恵み(通貨スワップ)確保にすり寄る。ハニトラ強請集り火付け殺し土下座なんでもあれに激変。そのはしりが『反日種族主義』やユーチューバー

      いう朝鮮人種のしぶとさに気付かぬ※が、ここでもちらほらあって、ちょっとイライラしてませんか。

  6. 東京カモノハシ倶楽部 より:

    まとめサイトの記載が必ずしも正確ではないというのは、自分の専門分野(金融ではありません)のことを見てもよく分かります。中にはプロだな、というコメントもありますが。
    私の専門でなくとも、FRBのホームページや、新宿会計士様の今までの記載の整合性をみると、スワップ関連の記載は新宿会計士様のものを参考にすべきと思われます。
    まとめサイトの記載には、日米「通貨」スワップとあったり、今回の米韓為替スワップにしても米国債を担保にとあったり、素人の私からしても混乱している印象です。

    ネットvsオールドメディアで、オールドメディアに利点があるとすれば、速報性がなくても専門家の手の入った正確かつ分かりやすい情報提供のはずであり、ここを放棄したオールドメディアは生き残れないと思っています。(コロナ関連でもちゃんとした医師にしゃべってもらっている番組もありました)

    1. 団塊です。。 より:

      >今回の米韓為替スワップにしても米国債を担保にとあったり、

      これ、その通りでしょ。

       NY連銀は、確実に回収できる担保がなきゃ為替スワップでの金貸しをしない。
       NY連銀は、大韓民国が踏み倒した瞬時に大韓民国外貨準備金の米国債を没収できる。

      くれば米国債が担保ですよ。
       米国債以外になにかありますか、担保となるNY連銀が瞬時に没収できる価値ある(=ドルの)金融資産が、大韓民国等々の紙屑通貨国に。

      1. 東京カモノハシ倶楽部 より:

        団塊です。。様

        実質、そうかもしれないのですが、FRBの発表では110%の(この場合)ウォンを差し入れ、となっていますので。(裏でどのような約束があるかはわからないですが)

        あと、繰り返しになりますが、私は日米のスワップは疑いもなく「通貨」だと思ってましたが、こちらで「為替」スワップだと知って驚いた口ですので。

        少なくとも、公式発表の事実確認からと思っております。

        1. 団塊、 より:

          東京カモノハシ倶楽部さんへ

          >私は日米のスワップは疑いもなく「通貨」だと思ってましたが、こちらで「為替」スワップだと知って驚いた口ですので。

           日本中の人がそうだったんじゃありませんか。
          新聞でもネットでも誰も言ってなかったですからね、
          新宿さんが『為替スワップだ。通貨スワップじゃない』と言い出すまでは。

           団塊は、うすうす違うなと
          日米欧の通貨スワップと日本が東南アジアと締結してあげている通貨スワップは、なにか違うなと感ずきはじめていた。

           リーマンショックでアメリカが金融システム崩壊の危機を救済するため、それまでの日米通貨スワップを無制限無期限に変更することで当時世界一の超大金持ち(日本国)が後ろ楯だと宣言したから世界は安心した。
           日欧通貨スワップもギリシャ危機でハチャメチャになった欧州金融システム救済のため無制限無期限に変更した。
          (この両スワップは、ハードカレンシー同士なので通貨をスワップ(=交換)することそのものに意味がある価値ある通貨)

           東南アジア(含む大韓民国)へしてあげていた通貨スワップは、
           全く価値のない紙屑(ウォン等々)

          我が国保有の基軸通貨ドル

          のスワップ(交換)であり、実に馬鹿馬鹿しい
          が、
          嘗て大日本帝国が独立に導いた国々が、また、白人や支那の奴隷植民地に戻らぬようにするため
          『ここは俺様の縄張りだ』
          『かかってくるなら世界最強の円が相手してやる』

          いう宣言が、我が国とアジアとの通貨スワップだと思ってました。

          また、スワップした通貨は、交換したままだと思ってました。
           再交換して元に戻すとは思いもしなかった。

        2. G より:

          あー「為替スワップ」と「通貨スワップ」って上級、下級の区別じゃなくて、どちらかというと「新型」「旧型」の違いなんですよ。

          そもそも中銀の間でスワップするのは、市中の金融機関が担保に出来る資産を持ってるのに外貨がなくてデフォルトするのを防ぐのが目的なんです。
          ただ、旧型である通貨スワップは相手中銀に預けて、その後の処理を任せちゃうから、それを外貨準備の足しにしちゃおうとする輩が出てしまう。いわば副作用なんです。

          市中金融機関に担保を取って貸し出すところまで相手中銀がしっかりチェックするのが新型である為替スワップ。

          日本は外貨準備の足しにしようなんて考えずスワップ資金は元から全額市中金融機関に供給するつもりなんで、新型でも旧型でも関係ないのですよ。監視付きな分余計なお世話ってくらい。

          アメリカはもうほとんど通貨スワップの残高はないはずです。外貨準備の足しにしたり介入したりってアメリカが最も嫌いなことなので、それを助長しかねない通貨スワップなんて基本絶対しないんですよ。

      2. 団塊。 より:

        >東京カモノハシ倶楽部さんへ

        >FRBの発表では110%の(この場合)ウォンを差し入れ、となっていますので。

        それは、市中銀行がFRBから借金するため大韓民国内で入札参加の条件であり大韓民国中央銀行へ差し出していると読んでました。

         FRBに大韓民国市中銀行が紙屑ウォンを入金してるとすると、9ヶ国だから何十もの民間銀行からFRBに入金してることになりますね、それぞれの紙屑通貨を。。

         FRBは紙屑ウォンなど邪魔なだけ。
         う~ん 大韓民国中央銀行が、なん行あるか知らないが差し出された市中銀行ごとの紙屑ウォンを毎週毎週FRBは送金されて管理なんて面倒なことやってられないとおもいますよ、大韓民国の外に8カ国もあるのだから。

        1. 団塊です より:

          訂正です

          >う~ん 大韓民国中央銀行が、なん行あるか知らないが

          馬鹿ですね、大韓民国に中央銀行はひとつだけでしょうね。

          う~ん 大韓民国に市中銀行が、なん行あるか知らないが

          訂正いたします。

  7. 匿名希望の平民 より:

    スワップは、国と国との約束。
    信頼ができるかどうかが重要!

    歴代某国大統領の語録

    朴正煕:請求権の完全かつ最終的な解決をした
    金泳三:物質的な補償は求めない
    金大中:過去の問題を持ち出さない
    盧武鉉:これ以上、新たな謝罪を求めない
    李明博:謝罪や反省は求めない
    朴槿恵:最終的かつ不可逆的解決をした
    文在寅:一度の合意で過去は終わらせられない

  8. カズ より:

    韓国銀行は、やり方によっては市中銀行の決済用外貨保有高をドル売り介入に流用し、相当額を為替スワップの活用で市中銀行に補填させることもできなくはないのでは?

    資金調達の際に適用担保として韓国銀行が政府保証債を差し出せば、市中銀行は業務に支障をきたさずにすむのかもです。

    最高入札額がリスク想定枠で、入札額が流用相当額だと考えれば毎回の札割れ実行も納得できそうな気がします。

    今回の為替スワップ実行中断が為替相場の一時的な落ち着きによるものなのか、他からの資金調達〔外貨建運用資産の現金化〕の目処がついたからなのかは分からないのですが・・。

    *妄想してみました。

    1. 団塊 より:

      かずさんへ

      >今回の為替スワップ実行中断

      FRB『これで終わりだよ、これ以上ドル貸さねぇ~よ』

      宣言されたから。
       NY連銀が、大韓民国外貨準備金から没収できる米国債が、せいぜい二百億ドルくらい。

      いう妄想はいかがですか。

      1. カズ より:

        団塊さま

        >NY連銀が、大韓民国外貨準備金から没収できる米国債が、せいぜい二百億ドルくらい。

        ・・と、いうところで根拠なき妄想を膨らませてみましょう。

        韓国官民での2月末保有米国債残高が約1160億ドル。
        うち、50%が公的保有だとして約580億ドル。
        うち、384億ドル相当がCMIMへの拠出原資だったとして残り196億ドル。
        196億ドル相当の米国債にスワップの担保率を換算した調達限度額は178億ドル

        そして現在の為替スワップ利用額が174.58億ドル。利用率98%(まっ白だぜ・・。モエツキソウデス。
        *****

        もしかして為替スワップの玉突き流用がバレて「メっ!」って怒られたのかも知れないんですけど、為替スワップ締結の目的が「自国資本逃避のためのつなぎ融資」だとの立場であれば、差し出される担保は韓国政府の保証債(ウォン建)で足りるのかと・・。最終的に債権回収機構(IMF)による取り立てが既定路線であればなのですが・・。

        *返信ありがとうございました。

        1. 団塊 より:

          応答していただきありがとうございます。
          それにしても計算あっての妄想とは、凄いですね。
          それとIMFも大韓民国にはお手上げ。ストレステストの結果、待てど暮らせど出てこなかった。(何年後に出したとか、誰も知らんわ)

          IMFは、単なる取立て屋。一度根こそぎ剥がし政府も企業も家計も借金漬けで更に強奪、ストレステストで大韓民国内情把握、以後関知せず。

           踏み倒しには外貨準備高の米国債をNY連銀が瞬時に没収でチャラ。

      2. 門外漢 より:

        団塊様へ

        私も韓国の「膨大な外貨準備」の中、担保に使える準備外貨が米国債くらいしかなく、その額が200億ドル程度なのだと思います。

        1. 団塊です。。 より:

          応答いただき有り難うございます。
          ・・・
          200億ドルは単なる妄想ですが、
           2008~9年大韓民国通貨危機、米韓スワップの借金が約165億ドルとのこと。
           これをオーバーしました。
           アメリカは、大韓民国ストレステストの結果を知悉。
           そろそろ
          『おめーに貸す金は、ねーよ』

          どやされた。と閃き=無理矢理の妄想

  9. 海辺の仕事場 より:

    とりあえず喫緊に必要なドル資金の確保の目途がついたので、打ち切ったのではないでしょうか。利子も付きますし。例年韓国は4月には外国からの投資への配当がかさんで、経常収支が悪くなる傾向にあったと記憶しております。昨年は4月は貿易収支が黒字だったものの、投資収益収支の赤字を補填できず、経常収支が赤字に転落してちょっとした話題になったのではなかったですかね。

    今年の4月は、コロナの騒ぎもあり、韓国の貿易収支が赤字になっておりますので、4月の経常収支を楽しみにしていますが。相当額のドル資金の調達が必要だったと思料します。5月以降も、貿易収支の見込みはどうでしょうか。テレワーク推進により、半導体関連は好調かもしれませんが、どこも、耐久消費財の売れ行きがよくなるとは思えませんし、原油価格が下がったのは、韓国にはありがたかったと思いますが、(日本もこれは本来有難いはずのなのに、原油価格下落→NYダウ下落→東証下落の連鎖は私には理解不能ですが)

    ただ、日本も同じですが、韓国は食料とエネルギーを輸入しなければいけませんし、製品輸出のためには、日本などから部品の輸入が不可欠ですから、経常収支の悪化はきついでしょうね。

    まあ、この為替スワップでアメリカにキンタマ握られたと思います。(下品な表現すいません)

    あと、コロナ対策で国家財政も悪化してますから(要はお札刷り始めた)ので、通貨の下落圧力は大きくなるのではないでしょうか。私は、グランドワロスの再来を楽しみにしております。

  10. buchineko より:

    お邪魔します。
    私は、経済のことは何もわからず、バブル以来金勘定間違えてばかりなのですが。4月末は、配当金及び短期借入金等の支払い月だったのでは?最近、特に、5月に入ってから、KOSPIも落ち着き、ウォンードルも安値とは言え、1230前後で落ち着いているし。(韓国にとっては、目先ウォン安で、輸出を少しでも増やした方が目先よいのでは。あとは何とかなるさあ)

    それより、コロナ対策でのばらまき、赤字国債の発行、不必要な国防費の増額(金額的に日本に近づいてるそうです)。しかも、国民と国家レベルで資産がない。トランプさん、米軍駐留費値引きする気ないみたいだし。(最も、こりゃ金取れないわと思ったら豹変しそうだけど)

    航空、自動車、造船 6月までは持ちそうらしいです。心配なのは、日本の入国規制が5月一杯なこと。多分、来週あたりから、K何とかを理由に、あるいは、相互扶助、アジア協力を理由に、自由往来、相互理解を喚きたてること。あと、中共も、コロナ収束を盾に、関係正常化を言いそうだなああ

    蛇足。妄想
    サムスン が同族経営を謝罪、労組を作りますと。
    アメリカに、亡命 、社籍を移すか。中韓の工場は、かつての COCOM規制対象か?

※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。

やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。

※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。

※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。

当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
関連記事・スポンサーリンク・広告