韓国を「ホワイト国」から除外するなどの措置を直前に控えるなか、ロイターは日本時間の本日早朝付記事のなかで、「匿名の米政府高官が『スタンドスティル協定』の締結を日韓に呼びかけたと述べた」、と報じています。記事自体、事実誤認や曲解の嵐ですが、同じ記事をブルームバーグも報じるなどしたため、これを単純に「ロイターがでっち上げたフェイクニューズ」だと決めつけるのは難しくなりました。それでは、果たしてこれをどう見るべきでしょうか?
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ロイター記事の衝撃
日本が韓国を輸出管理上の「ホワイト国」から除外しようとしていることなどに関連して、当ウェブサイトでは以前から、「韓国はあらゆる手段を使ってそれを阻止しようとして来るだろう」と申し上げています(たとえば先ほどの『破局の原因を作った側が「韓日関係破局させるな」とのたまう』の末尾参照)。
こうしたなか、ロイターが日本時間の本日早朝、こんな記事を配信しました。
U.S. urges Japan, South Korea to look at ‘standstill agreement’ for trade feud(2019/07/31 02:50付 ロイターより)
配信時刻は「午前2時50分」とありますが、これはおそらく日本時間ベースでしょう。
ロイターといえば『「輸出管理」を「戦時徴用工」と絡めるプロパガンダの実例』でも報告したとおり、「日韓のハイテク貿易紛争は日本の戦時中の歴史に原因がある」などとする、明らかに荒唐無稽な内容を世界にばら撒いているメディアの1つです。
ただ、今回の記事の執筆者欄には “Roberta Rampton” とあるとおり、前回問題にした記事の執筆者( “Makiko Yamazaki, Heekyong Yang, Ju-min Park” の各氏)とは別人が執筆しているようです。
それはともかく、ざっくりした内容は次のとおりです(順序を整えたうえで意訳し要約します)。
- 米国政府高官は火曜日、日韓の外交上の対立が深刻化している問題を巡り、米国が「スタンドスティル協定」を日韓に提案したことを、匿名で記者団に対して明らかにした
- 日本は韓国で1910年から1945年の朝鮮半島占領期に発生した工場での強制労働問題を巡る損害賠償判決を契機に、今月、韓国に対してハイテク関連素材の輸出を阻止する措置をとった
- ドナルド・J・トランプ米大統領は今月、日韓の対決を緩和する準備があると明らかにしたし、ジョン・ボルトン大統領特別補佐官も今月、両国を訪れてディスカッションをした
- この高官は、米国が提案する「スタンドスティル」が日韓両国の相違を埋めることはないにせよ、両国の対立がこれ以上深まることを防ぎ、両国が話し合いに入る効果が期待できるとしている
- この高官は、米国が8月24日に日韓包括軍事情報保護協定(日韓GSOMIA)の更改期限が到来することと、韓国大統領が8月15日に発するであろう第二次世界大戦に関する発言に注目していると述べた
スタンドスティルとは、「静止する」「現状に留まる」という意味ですが、これに「協定(agreement)」を付ければ、経済界では「とりあえず停止する協定」のことを意味します。こういう言い方が適切かどうかはわかりませんが、一種の「停戦協定」のようなものでしょうか。
また、ロイターはこの高官の発言について、「木曜日にタイで開かれる地域会合(おそらくARFのことでしょう)で日米韓3ヵ国外相会談の場でポンペオ長官が日韓両国にスタンドスティル協定を提案する、ということだ」と解釈しています。
まるで韓国政府の主張?事実誤認が酷すぎる!
それにしても酷い記事です。なぜなら、記事の中身は事実誤認で間違いだらけだからです。あるいは、韓国政府の主張をそのまま記事に仕立てたと思しき下りも各所に見られます。
まず、ロイターの記事は、そもそも日本政府が何度も何度も、経産省が7月1日に打ち出した輸出管理の運用変更措置については「安全保障上の理由」によるものであり、自称元徴用工の問題とは無関係である、と述べているという事実を無視しています。
ついでに申し上げるならば、自称元徴用工問題を「1910年から1945年の日本の植民地支配中に発生した強制労働事件」と述べている時点で、この記者(あるいはそれを発言した米政府高官)が問題をまったく勉強していない証拠でしょう。
これに加えて、決定的に重要なポイントがあります。
記事の中でトランプ氏が「今月、日韓の仲裁に意欲を示した」と述べている下りがありますが、これ自体、おそらく事実誤認ではないでしょうか。念のため原文を示しておきましょう。
“President Donald Trump said earlier this month that he wanted to help ease tensions between the two biggest U.S. allies in Asia.”
しかし、トランプ氏は「日韓両国から仲裁の依頼があればそれをやらないわけではない」と述べましたが、「自分で積極的・主体的に日韓関係を仲裁する」などとはヒトコトも言っていません(『「トランプ氏が日韓仲裁に意欲」?そんなこと言ってません』参照)。
また、ロイター記事は、7月24日のWTO一般理事会会合で韓国代表者の発言に対し、米国の代表者を含めた各国が沈黙したという情報(『現代版「ハーグ密使事件」?WTO直訴事件の当然の顛末』)などについても、完全に無視しています。
さらには、そもそもこの日本による輸出管理の運営変更は、(おそらくは)米国の了解を得ていると考えられるのですが(『鈴置論考「米中代理戦争」と経済焦土化』など参照)、ロイターが報じた「匿名の高官の発言」には唐突感がありすぎます。
本当にこう発言したという可能性は濃厚
ただし、現時点において、このロイターの記事が「完全なフェイクだ」と決めつけるのは尚早です。
ロイターの記事をよく読むと、日韓スタンドスティル案を明らかにした人物は「匿名の政府高官」だとしていますが、同時にその「匿名の政府高官」は「ロイター記者に対して」ではなく、「記者団に対して」このことを明らかにした、と読めるからです。
日本語と違って英語には複数形があり、原文では “a senior U.S. official told reporters” となっています。ということは、ロイター以外にもこれを記事にしている社がある可能性がある、ということです。
これについて調べていくと、ブルームバーグがロイターの後追いで、同じ内容の記事を配信しているのを発見しました(ただし、有料契約がないと読めないようですので、英語版『YAHOO!ファイナンス』に掲載された同じ記事のリンクも示しておきます)。
U.S. Urges Japan, South Korea to Reach Standstill in Trade Spat(2019年7月31日 6:34付 Bloombergより)
U.S. Urges Japan, South Korea to Reach Standstill in Trade Spat(2019/07/31付 YAHOO!Financeより)
このブルームバーグ記事でも、はやり “A senior U.S. official told reporters Tuesday that the U.S. is urging South Korea and Japan to reach a ‘standstill agreement’” とありますので、このことから、実際に米国政府高官が複数の記者にそのように語ったということは間違いなさそうです。
なにより、先ほどの「1910年から1945年にかけての強制労働」などの下りがロイターの記事と共通していることから、少なくともロイター、ブルームバーグの両記者がこの米政府高官から話を聞いたか、それとも示し合わせて実在しない「匿名の政府高官」をでっち上げ、ウソ記事を書いたかのいずれかでしょう。
米国内にもさまざまな意見がある
もちろん、この報道だけで、「米国が日韓両国の仲裁に乗り出した」、「米国が日本に対し、ホワイト国リストから韓国を削除することを制止しようとしている」と見るのは尚早です。
注意しなければならないのは、米国政府内にも、また、米議会にも、さまざまな意見を持つ人がいる、という点です。
実際、米議会は今年4月、「日米韓3ヵ国連携が重要だ」という趣旨の宣言を採択していますし(『ウソツキ国と米国 「米国さん、主張する相手が違うでしょう」』参照)、米国内にはこの期に及んで「日韓両国はともに米国の同盟国であり、緊密に連携すべきだ」とのたまう学者もいます。
このことから、「日韓関係において事実誤認がちりばめられた記事」を複数メディアが報じたという事実を見るにつけ、米国政府内に「韓国に配慮せよ」とする意見を持つ高官がいて、その高官がメディアに対して自分の意見をリークした、というのが、現時点では一番自然な見方ではないでしょうか。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
もっと嫌なことを申し上げるならば、米国政府内で韓国のプロパガンダの毒気に当てられた政府高官がいて、その高官がトランプ政権幹部に対し、「日本が韓国に譲歩する」ということを進言している可能性は十分にあるでしょう。
実際、昨日は韓国の康京和(こう・きょうわ)外交部長官が日韓GSOMIAを破棄する可能性を示唆したと報じられましたが(『【速報】「破棄するなよ、絶対に破棄するなよ!」』参照)、米国政府内にこれを警戒する意見があったとしても不思議ではありません。
(なお、康京和氏は「GSOMIAを破棄する」とはヒトコトも言っていないという指摘もありますが、韓国メディアが「康京和氏が状況により破棄検討の可能性ありと述べた」、と読めるタイトルで記事に仕立てている以上、ここでは米国への「伝わり方」が問題になるのです。)
このことから、いよいよ本格的に韓国の日本に対するプロパガンダ戦が本格化してきたのではないか、という気がしてならないのです。
※本文は以上です。
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BS TBS 報道1930を見てますけど、甘利さん、めっちゃ怒ってますね。韓国の日本製品不買運動に対して、「日本企業にはまったく影響ありませんよ」と吐き捨てるように言ったところに、ものすごく共感しました。本当にイライラしますよね。わかります。
本当に甘利さん最高でしたね。司会者が「ここにきて米国の仲介などの話しが出てきてるが、本当にホワイト国から除外するのか?」との趣旨の質問をしたら、間髪入れず「100%閣議決定する」と断言していました。
その瞬間、明らかに韓国よりの二人のゲストの顔が引きつっていたのが印象的。世耕、河野両大臣、そして今日の甘利氏。ようやく日本の政治家が無法国家のならず者に対し、当たり前の怒りをぶつけてくれるようになりましたね。この期に及んで韓国に同調している日本のマスコミには、いい加減「恥を知れ」と言いたい。
個人的に甘利氏は嫌いなんですが、厳しい発言と表情の甘利氏に、いつもは口喧しい金慶珠氏が反論も屁理屈も言えなかったのは最高でした。
不買運動なんて勝手にやってろ的な物言いでしたね
そのとおりだけどここまで言って大丈夫かと心配になるほど
原理原則とおっしゃいますが、そのせいで日本にも被害が出てますけど、という司会の言い草に、国に経済的ダメージ出るから安全保障緩めろと?との言い方はほんとずっと言って欲しかったことでスッキリしました
日本の会社の売り上げ落ちるからって、サリンの原料横流しで核兵器作らせていいはずがない
観光地が悲鳴、のような話にも、一ヶ所だけに頼った商売してるのが悪いとオブラートに包んで言うわ言うわ
今日は不安な報道続いてたけどホッとしました
政府は日和ってませんね
タナカ珈琲 様
おそらくコーヒーの名店であらせられると察します。
>韓国を増長させたのは、全部、自民党のせいやないか?
これ、本当、そう。だれも言わないのが不思議。
吉田、岸、田中、金丸、小泉・・・その他、自民党議員多数。
韓国さん、1兆円あげるから、自民党議員に1千億円、バックマージンちょうだい・・。
韓国に数々の優遇。在日に数々の優遇。ぜんぶ自民党。あと財務省もグル。
財界もグル。
いちばんバカを見てるのは、低所得日本国民。
匿名様
ありがとうございます。
返信有ったのが…、ビックリです。
思いますよね…、自民党、…あんたのせいやで、…
遺憾砲ばっかりで腑抜けな事したら、今度の総選挙、思い知らせたるでぇ。
世間では、安倍1強ゆうてる…。この時、過半数ギリギリやったら、
そして、2F、額賀、河村…、落選したら、民意の怖さ教えたらなあかんゎ…
ハゲ同。
ホワイト国指定だって、誰かさんが「入れてやれよ」と言って、ポケットにチャリンと何かが落とし込まれた、という想像までしてしまいます。
韓国の管理体制が成ってない!、なんて言うなら指定当時はどうだったんだろう?って思ってしまいます。
ポンペイがマイクを向けられて、立ち話で適当なことを言うから、韓国がぬか喜びして気の毒じゃん。
仲介案と言っているけど
韓国が譲歩案を出すならこんな感じだろうなという内容
日本が速攻で蹴るのも無理はない
BSフジかTBSか忘れましたが金慶珠は先週も大人しかったですね。辺真一にちかいスタンスに最近なってます。このときは松川るい参院議員に押されっぱなしでした。
あまりムンを好きではないのもあるかもしれませんが空気がこれまでと日本違うことを肌で感じているのでしょう。クネを擁護してたときは明らかにムキになってましたが、いまは当時の熱っぽさがありません。ま、どうでもいいですが(笑)
あ、追加です。物腰は柔らかいですが恵泉女子の李何某って男の教授が最近金慶珠のお株を奪うアクロバティックな韓国擁護で腹たってます。
ま、どうでもいいですね(笑)
なんで皆いちいち悩むんだろう?
マクロの情勢はなにも変わっちゃいない
日米は、裏切り者の韓国に対して、この冬にソウルで、餓死者・凍死者が出るレベルまで追い詰めるはず
悩まないといけないのは、文がミミズク岩に突き落とされたとき
私ごとですが家族旅行が終わって、そろそろ社会復帰中です。
さて、アメリカでのニュースを見ると、「日本も韓国もどちらも等しく自分勝手だ。米国は日韓の両方に自制を促すべきだ。つまり、日本には輸出「制限」(control)をやめさせ、韓国は日韓基本条約を尊重するように呼びかける」という論調が主流のようです。
筆者は韓国人や韓国専門家の名前を見かけます。
韓国や中国がお得意の「困った時の泥仕合化」が奏功しつつあるとも言えます。
韓国の世論戦の強さ、ロビイ活動の巧みさ、そしてその分野における日本の異常なまでの弱さは見くびるべきではありません。
アメリカ政府の出方は、予断を許さないと考えた方が良いです。
チキンサラダさん久しぶりです、家族団欒お大事に。
すみませんね、馴れ馴れしくて。
米国ですが、我々の世代は白人への憧れが強かったと思います。私も、今は持ってないのですが、似たようなものでした。更に、馬鹿なことに、米国が間違った事をする筈が無い、正義の味方の国で、とてもよい国だと。(ほんの10年位前まで、思い込みと考えたくなかった/考えなかったという為に)又、ダーテイハリというより?クリントイーストウッド?が好きで、その為もあり、偽善者や悪は倒さなければならないという単純な頭になっています。
この様な頭ですので、本来は勝ち負けでは無いのですが最近の韓国発のゴタゴタ、
ソロソロ恒久的なケリをつけなくては/つけて欲しいと思っています。
しかし、いかんせん、一庶民として強力な役立つ物を持っていません。
霞が町、永田町との繋がりもないし、ヘンリホンダの黄昏に近づきつつもあるし、もともと冴えない英語でも単語も文法も忘れつつあるし。
チキンサラダさんは私には持ってない物を持っていますね、ボランテイアはどうですか。霞ヶ関にもワシントンにも我々の感覚と同種の感覚を秘めた人もいるのでしょう。彼らの感覚を目覚めさせ、不勉強な/不誠実な米国からの災いを終わりにさせるボランティアを、ほんの少しだけ。
だらだらとした物言いで、変なお願い?、誠に申し訳なく、相すみません。
では、ご両親含んだ家族第一で。
元左派系?の初老様、
正直者が長年不当な思いに耐え続けてきた時こそ、悪人にはスーパーパワーによる正義の鉄槌を加わることを切望するのは特に日本人に強い感情かもしれません。
そして、20世紀後半以降、日本人にとってはアメリカこそが現実のスーパーパワーだと認識してますよね。
その感情は私にも良くわかります。
が、同時に現実には正義が必ず勝つとは限らないし、嘘を百回ついた者が勝ってる例も多く目にします。そして、アメリカ人は意外と他国に関心がない、そもそもアメリカ国外のことをよく知らない、というのも現実ですね。
私は霞が関にはそれなりに友人が居ますが、アメリカの官僚にはほとんど知り合いがいないのですよね。
なお、今回の家族旅行では日本にも滞在して官僚の友人とも話をしたのですが、彼らが韓国への鉄槌には意外と及び腰なことを感じました。それについては別途詳しく書こうと思います。
アメリカ在住者としてできることは、ネットで韓国の工作に対抗することくらいかと思うのですが、韓国のネット工作は強烈で、少しでも日本を擁護しようものなら凄まじい反論があります。個人でできることを遥かに凌駕しているのを強く感じます。それでも細々とはやっているのですが…
最近になって外信も読むようになりましたが、署名記事での中国系・韓国系記者の多さには驚かされますね。
日系のジャーナリストはいないんだろうかと思うのですが、おそらく居ても「こんなクソ記事書いたのは誰だ」なんて意識で素性をチェックしなくちゃいけなくなるような記事を書かないのではないかと思います。
日系人の人が要職に就くと、「え、こんなところに日系人がいたんだ」と驚かされます。
それだけ自然に「米国人」として生きているんだと思います。
バイリンガルだったりして、アジア系の記者がアジア系の記事を担当するのはむべなるかなとは思うのですが、そんなのを飼ってるメディアは自分とこのが母国のコントロールを受けている記事を書いていないかチェックしないんでしょうか。
りょうちん様、
アメリカに来て私も知ったことなのですが、日系人は基本的に反日なのです。日本人(移民一世)と、日系人には大きな断絶があります。
第二次世界大戦という大きな不幸や、日本人特有の性質から日系人は日本人と似て非なる世界、ある意味では真逆の世界に生きています。彼らのメンタリティに日本的なものは殆どありません。彼らの多くは意図的に日本的なものを捨てて、アメリカ人以上にアメリカ人、それも反日なアメリカ人になろうとしています。日系人と日本人が共通するのは見た目だけだと思うこともしばしばあります。
だから、日系人記者が居ても親日な記事は期待できません。むしろ逆のケースになることが多いのではないでしょうか。
韓国人、中国人は意図的に影響力の大きい仕事を目指すようにコミュニティで教育されてるように思います。だからプレスにも多いのでしょう。
メディアの世界は詳しくないのですが、人種差別をしない建前が広く行き渡ってるこの国では、「韓国人だから韓国よりの記事を書いてるに違いない」という意識を持つことを皆、無意識的に避けているように感じます。
他の人種の記者だと「俺は日系人だから、逆に日本に対して厳しく書こう」と思うものなのでバランスがとれてるのですが、韓国人、中国人はこういう意識が薄いようにも思えます。
31日時点で米韓は報復関税を巡る応酬を開始したばかりなのにポンペイオがお人好しに日韓の貿易上の仲裁に入るとは考えられません。
アメリカはWHOで韓国の発展途上国待遇を止めろと訴えていて米韓はそれどころではありませんね。
ホワイト国外しは徴用工判決に対する報復でも制裁でもありませんから、米の仲介を容れて相互報復の休止をするにしろ、それの範囲外です。
報復だと喚いているのは韓国で、日本は初めから貿易管理上の問題と言ってきましたから、不適切な案件が明確になって改善されるまで粛々と進めれば良いと思います。
むしろ今になって有耶無耶にするようでは日本の法治主義や信頼性が揺らぐことになると思いますし、第一国民が黙っていないでしょう。
米が本当に相互報復を休止せよと言うなら、米の肝煎りで出来た慰安婦財団の解散取り消しを韓国に進言すべきで、これさえも出来ないようでは日本に助言する資格はありません。そもそもの発端はこれなんですから。
オバマの遺産だから潰れた方が良いというなら、代わりのトランプ案を出して来なければなりません。
日経もこの件を報じていますが、日経は日韓経済構造の維持が基本方針ですから、少し割り引いて読む必要があると思っています。
自己レス御免。
この米の仲介というものは、どうやらフェイクニュース或いは韓国の願望に過ぎなかったみたいですね。
事の真偽は判りませんが、「Standstill agreement」は要注意です。
「互いに新しい措置は取らない」と言っても主語が問題です。
韓国は大法院が今後も変な判決を出しても、「文在寅政権はノータッチないので、新しい措置には該当しない」と居直るでしょう。結局、日本側だけが新しい措置を取れなくなり、韓国側は、文在寅誰かを裏で動かしてやりたい放題。」という超不平等な取決めになる恐れがあります。
従って、主語を、「何人であるかを問わず」と明確にした後でなければ、決して結んではいけない取決めです。
さすれば、文在寅が財閥を裏からつついて、日韓間の航空定期便やチャーター便を廃止したり減便したりすれば、それを「新たな措置」と認定する事ができます。
他にも韓国人特有の狡猾な落とし穴が仕掛けられているカモ知れません。文在寅と米民主党が悪知恵を絞って仕組んだ罠ですから、十分注意して欲しいものです。
もし、「ホワイト国指定外し」を止めようというのなら、「戦略物資の輸出管理で、何か問題が発生しても、日本は100%免責される。」という条項も不可欠です。
青山参議院議員によれば、ホワイトハウス高官は来年のアメリカ大統領選の大苦戦を予測しているようですね。そこで気になるのは韓国系アメリカ市民のロビー活動です。トランプへの支持と集票の見返りに日本への風当たりを強くするよう求める、ロビーを始めているのではないでしょうか。
私は一時サンノゼ市に住んでおりましたが、日系アメリカ市民は我々と同じで、逞しいですがどこか奥ゆかしく、徒党を組んで自己の利益を追求するような感じはまったくありませんでした。例外はフレッド・トヨサブロー・コレマツの日系人の強制収容の不当性を訴えた訴訟の時ぐらいでは無いでしょうか。この時は一致団結したと聞きました。私は日系人ではないのであくまで私の個人的な推察です。
一方の韓国系アメリカ人は対WASP+JEWで、黄色人種同士なんとなく共闘する感じもありますが、やはり根っ子の「文化」がまったく異なるのを感じました。聞くところによると、ベトナム従軍韓国兵は自動的にグリーンカード(永住権)を取れた時期があったようで、韓国系アメリカ人は団結力も母国への愛国心も(戦闘力も!)、日系人と比較にならないほど高い人々ではないかと思います。高校の壁画アートを日章旗に似ていると難癖付けるぐらいですから。
今回の件では、痛み分け=喧嘩両成敗では日本の負けです。まずは明日の閣議決定できちんと政治的意思を明確に表していただきたいと思います。
ちなみに、韓国絡みの名前、「Watch Snowflakes in South」の使用は今回でやめさせて頂きたいと思います。ちょっとばかりお腹いっぱいです。
21世紀の世界趨勢を左右する、台湾を応援する名前に変えたいと思います。台湾が中国になったら世界の未来は暗闇です。最近中国は台湾への観光渡航を禁止したようですので、日本人は大挙して台湾で美味しいもの食べて、楽しい休暇を過ごしに行くべきですね! 台湾加油!
Watch Snowflakes in South 様、
韓国人の団結力の強さ、韓国への忠誠心は仰るとおりですが、日系人に関してはむしろ反日の温床となっているものを感じませんでしたか?
私はアメリカに来て初めて知ったのですが、日系人社会は日本人社会とは断絶しているし、多くの場合反日的ですらありますよね。
その原因についても調べたことがあります。一度どこかで詳しく書こうかと思っています。
チキンサラダ様
コメント頂きありがとうございます。
お尋ねの件ですがあくまで、私の私見であると前置きした上で書かせていただきます。
チキンサラダ様と感じ方は同じだと思います。ご指摘の通り日系アメリカ人の方は、顔と苗字の読み方が似ているだけで、ビジネス上はむしろ北欧の人のほうが共通項があるように感じられるほど、日本人とは遠い人たちだと思います。それも当然ですよね彼ら、生まれも育ちも正真正銘アメリカ人ですから。
しかしながら私は、彼らを反日的だと感じたことはありませんでした。私の想像ですが、反アメリカ的価値観に対する嫌悪感というのが強いのではないでしょうか。日米で利害が衝突した際には躊躇無く100%アメリカサイドに立つと思います。
日系アメリカ人を苦しめた旧日本帝国の軍国主義に対しては、嫌悪以上の敵愾心を持っているのかもしれません。彼らの文脈では、宣戦布告もなしに真珠湾を奇襲し、そのせいで家と家財と自由を奪われ、何も無いネバダの強制収容所に入れられたのですから。戦時中は自らを立派なアメリカ市民であると証明するために、メイフラワー号でアメリカに到着した子孫よりも何倍も努力して、今の地位を築いたのだと推察いたします。何しろアメリカ史上初めて、その後も絶無の本土空襲でしたから。日本憎しは9.11以上の想像を超えるものだったと思います。
正真正銘の反日の日系アメリカ人といえばマイク・ホンダでしょうか。私の想像で何の証拠もありませんが、日系人であるというネームバリューと拝金主義(アメリカ人的実利主義)を買われてお隣にリクルートされたと思います。なかなか巧みなプロパガンダですね。「お天道様はちゃんと見ている!」と叫ぶ日本は好きだけど、ちょっとお寒い限りですねぇ。
駄文失礼致しました!
>何しろアメリカ史上初めて、その後も絶無の本土空襲でしたから。
文中、書いてないので気になったのですが伊号潜水艦による砲撃・空襲のことですよね?
真珠湾攻撃は普通、本土攻撃とは言わないですし。
Watch Snowflakes in South 改め 名前検討中より様
ご返答ありがとうございます。
主要な点で同じ感想をお持ちとお伺いして嬉しく思います。
お住まいだった場所がサンノゼ(サンタクララ・カウンティ)とのことで、私が住んでいるのも同じサンタクララ・カウンティなので、似た感想を持つのは当然かもしれません。
> しかしながら私は、彼らを反日的だと感じたことはありませんでした。私の想像ですが、反アメリカ的価値観に対する嫌悪感というのが強いのではないでしょうか
「反日」という言葉が微妙だったかもしれません。
私が感じたのは、日系人は他国と日本の係争に対して、意図的なくらい日本ではない方の肩を持つ傾向があるということです。
また日本の文化や政治にあまり興味もなく、むしろ避けるような傾向があるということです。(もちろん、日本人と会えばは、アイスブレイクの一環として日本の話題を軽くすることが常ですが、それらは本当に表層的なものに感じます)
そう、反日というよりは避日、離日といった方が正しいかもしれません。
それらの原因として以前調べた結果出てきたものは以下のものでした。
1. 第二次世界大戦中の辛い経験からきたもの。つまり、親日ではないことを示す必要があった。その名残が未だに日系人社会に根強く残っている。
2. 近年の日本からアメリカへの移民(新しい一世)は、日本人同士群れることや日本に関わることを格好悪いと考える層が多い。むしろ日本との関わりを絶ちたくて来た人が多い。当然、その子供の日系人は日本文化への憧憬や日本への愛着も薄い。
1. の方は戦争の負の遺産でもあるのですが、日系人の名誉回復に携わってきた団体が今や慰安婦問題で韓国支持にまわっているとも聞きます。マイク・ホンダ個人は中国や韓国とつながっているかもしれないというのは私も思うところですが、リベラルな日系人社会は元々中国韓国に利用されやすいポジションになっているという事情もあるのではないかと感じます。
■チキンサラダ様
職場はサンノゼでしたが、住んでいたのはサニーベールとクパティーノでした。
ご返信を読ませていただいて合点がいきました。私がかの地に住んでいたのはふた昔前のことなので、チキンサラダ様が今体感されている状況は、韓国プロパガンダが以前より先鋭化されている何よりの証左だと思います。私の感想は古きよき時代(時代遅れ)のものだと思います。
技術移転と投資が進んだので、日本に対して猫をかぶっていたのをやめて牙をむいたのでしょう。
2~3世以降の若い世代が持っている日本への距離感は当時からなんとなく感じました。
田舎のオジサンさんを小馬鹿にするような感じ(ちょっと蔑むような)と言えばいいでしょうか。カルフォルニアでも特にベイエリアに多い、リベラルで学究的な人たちは中韓のプロパガンダを表層的に信じ込み、本気の善意から(困ったもんです。)日本叩きを行う危険性が高いことは、全くご指摘の通りだと思います。
新宿会計士様も何度もご指摘の通り、これは今までの日本の事なかれ主義、波風を立てずに穏便に済まそうとしてきた事が問題を大きく、大きくしてきた事は間違いないと思います。
これからは反日にはコスト(痛み)が伴う事を、中韓に知らしめる事が重要だと思います。
たとえ、もぐらたたきゲームの様に終わりの無い、不毛の争いに思えても、これからの日本は逃げる訳にはいかないのだと思います。
もしマイク・ホンダが韓国系でANTI韓国したら、Dos攻撃に始まり脅迫、暴行までただでは済まないでしょうが、我々はそんな事できそうもないので、個人的には「なでしこアクション」のような日本の女性が原告となって、アメリカで訴訟を起こすのが良いのではないかと思います。実力のあるアメリカの法律事務所を日本の有志から募ったクラウドファンディングで費用をまかない、事実と異なる言いがかりを地道に一つ一つ法廷で明らかにしていく事が良いのではないかと思います。本当は民間でなく外務省がやって欲しいですね!
http://nadesiko-action.org/?page_id=323
■りょうちん様
切り分けて書くべきでしたね。はい、伊号潜水艦によるオレゴンへの砲撃・空襲を考えていました。主権国家の軍隊による米国本土攻撃はこれだけですよね。
ご指摘有難うございました。
パクス・フォルモサ 様、
興味深いお名前ですね。
さて、
> 職場はサンノゼでしたが、住んでいたのはサニーベールとクパティーノでした。
生活圏はぴったり重なってます。私は10年ほど前に渡米しましたが、それ以前も出張で本社のあるサウスベイエリアに頻繁に来ていましたので、どこかですれ違ってそうですね。共通の知り合いも山程居そうですね。
> 韓国プロパガンダが以前より先鋭化されている何よりの証左だと思います。
確かに90年代くらいだと韓国人と接しても、下手に出てくる人が多かったように思います。
> 2~3世以降の若い世代が持っている日本への距離感は当時からなんとなく感じました。
> 田舎のオジサンさんを小馬鹿にするような感じ(ちょっと蔑むような)と言えばいいでしょうか。
この説明はとても合点がいきます。自分のルーツだから親しみがゼロというわけでもないけど、距離を取りたい少々うざい存在のようにみなされてる気がします。
> カルフォルニアでも特にベイエリアに多い、リベラルで学究的な人たちは中韓のプロパガンダを表層的に信じ込み、本気の善意から(困ったもんです。)日本叩きを行う危険性が高いことは、全くご指摘の通りだと思います。
はい、仰るとおりこの界隈のリベラルな空気は日本の保守層と極めて相性が悪く、中韓に良いように利用されてますね。
> これからは反日にはコスト(痛み)が伴う事を、中韓に知らしめる事が重要だと思います。
> たとえ、もぐらたたきゲームの様に終わりの無い、不毛の争いに思えても、これからの日本は逃げる訳にはいかないのだと思います。
仰るとおり、痛みの伴う反撃を日本は覚悟しなければいけなくなったということかと思います。
> もしマイク・ホンダが韓国系でANTI韓国したら、Dos攻撃に始まり脅迫、暴行までただでは済まないでしょうが、我々はそんな事できそうもないので、個人的には「なでしこアクション」のような日本の女性が原告となって、アメリカで訴訟を起こすのが良いのではないかと思います。
慰安婦問題は本当に頭がいたいところですが、女性による反論は数少ない有効な手段ですね。
> 実力のあるアメリカの法律事務所を日本の有志から募ったクラウドファンディングで費用をまかない、事実と異なる言いがかりを地道に一つ一つ法廷で明らかにしていく事が良いのではないかと思います。本当は民間でなく外務省がやって欲しいですね!
在米の人間として何ができるか思う悩むところがありましたが、たしかになでしこアクションを応援したり、これらの訴訟をクラウドファンディングで支援するということは有用そうですね。
ご教授、ありがとうございます。
「匿名の米政府高官が『スタンドスティル協定』の締結を日韓に呼びかけたと述べた」は、殆どフェイクニュースだった模様。
中央日報が、「米国、韓日仲裁は2文…日豪との戦略対話は16項目」という記事を出してます。
https://japanese.joins.com/article/250/256250.html?servcode=A00§code=A20&cloc=jp|main|top_news
その中に、「米国務省は2日、ホームページに「長官級3者戦略対話共同声明」というタイトルの報道資料を掲載した。(途中省略)日本の措置に対する言及はないまま『米韓日関係の重要性を確認した』という原論だけが入っていた。外交部高位当局者は2日、『米国が前日夜まで(ホワイト国家排除を防ぐために)忙しく動いた』と紹介したが、ポンペオ長官の発言や動線を見ると彼の『同盟優先順位』は韓国の考えと違うようだ。 」と白状してます。
「匿名の米政府高官」と「ポンペオ長官」の考えが違ったという体裁をとってますが、「匿名の米政府高官」は韓国人の脳内にのみ存在したのカモ知れません。
百万歩譲って実在すると仮定しても、「匿名の米政府高官」の個人的見解であって、米国政府の見解でなかった事は確定です。
恐らくこれがネタ元です。
https://www.atlanticcouncil.org/images/publications/Strategic_Insights_Memo-How_to_Break_the_Japan-Korea_Impasse.pdf
アメリカのシンクタンク大西洋評議会が数日前に公開した短いレポートで、米国が日韓の仲介を行い、インド太平洋戦略に両国が貢献することを提言しています。
レポートの中では日韓は対等に扱われていて、韓国は民主主義国家の一員としてアメリカの重要な同盟国であると位置づけられています。
また、今回の問題の経緯は徴用工判決がもとで日本が韓国に厳しい貿易制限を加えた、とあります。
つまり、かなり韓国よりの視点です。