板門店での米朝首脳会談、韓国こそが「蚊帳の外」
昨日、3回目の米朝首脳会談が実施されました。これについて、主要メディアは「ツイッターでトランプ氏が呼びかけサプライズ的に実現したものだった」といった分析をしているようですが、果たしてその見方は正しいのでしょうか。というよりも、個人的には、むしろ今回の会談は5月中旬にホワイトハウスがトランプ氏の訪韓を発表した時点で実現が決まっていたものではないか、という気がしてならないのです。
目次
米朝首脳会談
トランプ氏の訪韓と米朝首脳会談
大阪G20サミット直後に韓国を訪問したドナルド・J・トランプ米大統領が日曜日、板門店(はんもんてん)で北朝鮮の独裁者・金正恩(きん・しょうおん)と3回目の首脳会談を実施しました。
各種メディアの報道によれば、トランプ氏はこの会談で、核協議の再開で合意したそうですが、ここでは米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道をベースに、当日のトランプ氏の行動を振り返っておきましょう。
Trump, Kim Agree to Resume Nuclear Talks(米国夏時間2019/06/30(日) 05:07付=日本時間2019/06/30(日) 18:07付 WSJより)
リンク先は英語ですが、邦訳したうえで要点だけを箇条書きにしておくと、次のようなことが書かれています。
- 突発的な首脳会談が2つの朝鮮を分断する非武装地帯で開催された
- トランプ氏は軍事境界線から20歩ほど北側に歩んだが、これによりトランプ氏は史上初めて北朝鮮に足を踏み入れた現職のアメリカ合衆国大統領となった
- 次いで両者は南朝鮮側に設置された「自由の家」に移動し、金氏はトランプ氏から会いたいとの誘いを受けたことに「驚いた」と答えた
- 今回の会談は、当初はたんに握手して挨拶するだけの予定だったが、予定外に15分間の密室で限られた人数の会談が持たれ、ベトナムで2月に決裂して終わった非核化協議の再開に合意した
そのうえで、WSJによれば、今回の会見後、トランプ氏は金正恩と「並んで歩んだことは大いに光栄なこと」だとしつつ、金正恩を米国に招くかどうかを尋ねられたところ、「今すぐにでも招きたい(I would invite him right now)」と答えたのだそうです。
ツイッターがきっかけ?
正直、すごいスピード感だと思います。
WSJによると、これまでに非武装地帯(DMZ)を訪れた現職大統領としては、バラク・オバマ氏(2012年3月25日)、ロナルド・レーガン氏(1982年11月13日)、ビル・クリントン氏(1993年7月11日)、ジョージ・W・ブッシュ氏(2002年2月20日)などがあるそうです。
しかし、いきなり板門店を訪れて、ツイッターで金正恩に「会って握手しよう」と呼びかけるとは、今までのアメリカ合衆国大統領と比べても、やることが実にダイナミック(?)です。というのも、その伏線として、日本時間の土曜日朝8時前にトランプ氏はこんなツイートを出していたからです。
After some very important meetings, including my meeting with President Xi of China, I will be leaving Japan for South Korea (with President Moon). While there, if Chairman Kim of North Korea sees this, I would meet him at the Border/DMZ just to shake his hand and say Hello(?)!
After some very important meetings, including my meeting with President Xi of China, I will be leaving Japan for South Korea (with President Moon). While there, if Chairman Kim of North Korea sees this, I would meet him at the Border/DMZ just to shake his hand and say Hello(?)!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) June 28, 2019
意訳すると、こんなところでしょうか。
「中国のXi大統領(※)との会談を含め、いくつかの主要な会談を終えて、これから日本を離れ、Moon大統領と一緒に南朝鮮に向かう。そこにいる間、もしKim委員長(※)がこのツイートを見ているなら、握手して挨拶するためだけに彼と会いたいと思う。」
(※Xi大統領とは習近平(しゅう・きんぺい)中国国家主席、Moon大統領とは文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領、Kim委員長とは北朝鮮の独裁者・金正恩(きん・しょうおん)のこと。)
つまり、このトランプ氏のツイートが「サプライズ」を演じるきっかけになった、ということです。
舞台裏を読む
本当にサプライズだったのか?
ところで、今回の米朝首脳会談、果たして本当に「ツイッターを通じたサプライズ」だったのでしょうか?
いくつもの伏線と併せて考えると、どうも「サプライズ」ではないような気がしてなりません。
『首脳会談なしに逆ギレ・現実逃避の韓国と『本当のリスク」』で紹介したとおり、日本を代表する秀逸な韓国観察者である鈴置高史氏が、土曜日にこんな最新論考を『デイリー新潮』に寄稿されています。
北朝鮮が韓国に“仲介者失格”の烙印 それでも文在寅が続ける猿芝居の限界が来た(2019年6月29日付 デイリー新潮より)
鈴置氏といえば、最近は6月22日掲載の『中朝会談、習近平は金正恩を米国に売るのか “北朝鮮分割”という最終手段』や25日掲載の『G20直前、金正恩がもらって小躍りした「トランプ親書」の中身は?』など、韓国よりは北朝鮮に焦点を当てた論考を相次いで公表されています。
これらの論考から浮かび上がってくるのは、「米朝が韓国を抜きにして、何らかの接触を行っている」という仮説です。とくに、鈴置氏は土曜日の論考において、北朝鮮の『朝鮮中央通信』が韓国に対し、「韓国が米朝間に余計な口を出すな」と言い渡した、と指摘されているのが重要なポイントでしょう。
本来、「憶測」で物事を語るのは適切ではありませんが、それでも私は敢えて、「米朝両国はどこかのタイミングで直接接触し、大阪G20直後の米朝首脳会談で合意した」という仮説に1票を投じたいと思います。
具体的な時期は5月10日~15日ごろ?
では、米朝両国は、いつ、首脳会談実施で合意したのでしょうか?
おそらく、その時期はトランプ氏が「北のミサイル発射を問題視しない」と発言した5月10日(金)から、ホワイトハウスが「トランプ氏が訪韓することを決定した」と発表(『嫌な予感つきまとう「トランプ訪韓」、その目的は北朝鮮牽制?』参照)した5月15日(水)までの期間ではないかと思います。
実際、5月4日と9日に北朝鮮が短距離ミサイルと見られる飛翔体を発射した直後、トランプ氏は5月10日付で米政治メディア『ポリティコ』に「これ(北朝鮮の行動)は信頼関係を破壊する行動ではない」と述べているのですが、この時点ですでに米朝間で何らかの接触があったのではないでしょうか。
そのうえで、極秘裏に「大阪G20直後にトランプ氏が板門店を訪問し、金正恩と会う」ということが決定され、それをカモフラージュするために、5月15日にホワイトハウスが「韓国を訪問する」と発表した、という筋書きが説得力を帯びてくるのです。
当ウェブサイトとしても、ホワイトハウスの報道発表を不思議な気持ちで眺めていたのを思い出します。というのも、トランプ大統領は4月に訪米した文在寅氏を「2分会談」で徹底的に冷遇したからであり、それなのにホワイトハウスが
「米国・韓国間の同盟と両国民の友好を深めるための方策を議論する目的でトランプ氏が訪韓する」
と述べたこと自体、極めて不自然だったからです。
また、習近平中国国家主席がG20直前にわざわざ北朝鮮を訪問した理由も、もしかすると、中国共産党がこの「米朝首脳会談密約」の情報を掴んで、無理やりねじ込んだ、というものなのかもしれません。そのように考えたら、非常にすっきりと整合するのです。
非核化交渉が進むとは限らない
もちろん、今回の米朝首脳会談は、あくまでも「核協議を再開すること」で合意しただけのものであり、実際に非核化合意が成立するかどうかは別問題です。
よく知られているとおり、北朝鮮が一貫して主張しているのは「段階的非核化」であり、これに対して日米など国際社会が主張しているのは「CVID」ないし「FFVD」方式による非核化です。
(※「CVID」とは「完全な、検証可能な、かつ不可逆な方法での廃棄」(Complete, Verifiable and Irreversible Dismantlement)、「FFVD」とは「最終的で完全かつ検証可能な非核化」(Final、Fully Verified Denuclearization)のこと。)
両者には依然としてあまりにも大きな開きがありますし、私個人的には、この開きを埋めることはきわめて難しく、最終的には「金王朝の打倒」以外に北朝鮮の核問題を包括的に解決する手段はないと考えているほどです(※ただし、この点についてはまた別稿で随時議論したいと思います)。
あるいは、鈴置氏の名著『米韓同盟消滅』で指摘されているとおり、米韓同盟は遅かれ早かれ解消されると見るのが正解でしょう。
そうなると、結局、南北朝鮮が「誰の核の傘に入るか」という問題に直結していくのですが、この問題を片づけることなしに北朝鮮(あるいは南北朝鮮)の非核化を実現することは難しいのではないでしょうか。
日本と韓国はどうだったのか
さて、あまり憶測で物事を語るのは適切ではありませんが、敢えて、今回の首脳会談が「事前に米朝間でのすりあわせがなされていた」という説が正しかったという仮定を置いたうえで、日本政府と韓国政府はそれを知っていたのかどうか、考えてみましょう。
まず、韓国政府(というか、文在寅氏)は、間違いなく知らされていなかったでしょう。
先ほど紹介した鈴置氏の論考では、朝鮮中央通信が6月27日の時点で
「朝米敵対関係の発生根源からみても南朝鮮当局が干渉する問題ではない」
と述べていたそうですが、これなどは米朝両国が「韓国抜きで」板門店での会談を計画していたという証拠ではないかと思えてなりません。
また、昨日、当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』でも複数の読者の方からご指摘を頂きましたが、実際、米朝首脳が軍事境界線上で握手を交わした時点では、文在寅氏はその場に立ち会うことを許されていなかったようです。
もし文在寅氏が「仲介者」としてその場に立ち会っていたなら、トランプ氏が金正恩と握手する瞬間から脇に立っているなどしたはずであり、その劇的な場から排除されていたという時点で、文在寅氏はピエロのような役回りを演じた(あるいはピエロ以下だった)という証拠にほかなりません。
一方、先ほどの(5月中旬に米朝首脳会談が決定されたという)仮説が正しければ、おそらく安倍晋三総理大臣(と河野太郎外相)は遅くとも5月下旬のトランプ氏訪日の時点でその事実を知らされていたのではないかと思います。
なにより、昨日の記者会見で、河野外相が泰然自若として記者会見に応じていたこと自体、日本政府が事前に米国から情報をもたらされていた証拠ではないでしょうか。
河野外務大臣臨時会見記録(令和元年6月30日付 外務省HPより)
いずれにせよ、トランプ氏のある意味破天荒な(?)振る舞いと、それを裏からしっかり支えつつ注文を付ける日本政府・安倍政権、そして「蚊帳の外」で右往左往する韓国、という姿がよりいっそうくっきりして来たように思えてならないのです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。
ツイート @新宿会計士をフォロー
読者コメント一覧
※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。
やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。
※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。
※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。
当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。
コメントを残す
【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
虎「おい、ちょっと顔かせよ」
豚「ひっ」
虎「写真撮ろうぜ」
豚「あ、はい」
虎「今度遊びに来いや」
豚「あ、はいっ」
虎「それと、フッ化水素は無しな」
豚「へっ?」
そのまわりで「何か」がオロオロうろちょろしてたという
「オロちょろ」の一席、まことにお後がよろしいようで
落ちがおしいですね。
>虎「それと、フッ化水素は無しな」
>豚「へっ?」
に
>蚊「ファッ?!」
を加えればぴったりw
しかし。今回の
花札 「ちょっと近くまで来たんでよってみたんよ~」
黒電話「うっそー。やだー。ホントびっくりー」
みたいなやりとりが臭すぎるw
うーん、何かが起きているんでしょうねえ。
6月20日には習近平が北朝鮮を訪問してますが、習近平も今回の米朝首脳会談を知ってあわてて訪れたのでしょう。
ひょっとするとトランプは北朝鮮に米朝軍事同盟ないしは平和条約締結を持ちかけたとか、そんなことでもあったのなら面白いのですが。先代から北朝鮮は米国のことが大好きでしたから、乗ってくるかもしれませんし。ちょっと妄想がかってますが、まあ、いずれ分かることでしょう。
隠居爺様
…6月20日には習近平が北朝鮮を訪問してますが、習近平も今回の米朝首脳会談を知ってあわてて訪れたのでしょう。
アメリカ側が、わざと情報を漏らしたのではないか?と言うのは、考え過ぎでしょうか?
漏らした上で中国がどうするのか、反応を見ていた…とか?
そして、G19時の写真撮影の前に、習近平がトランプ氏の元へ行って握手しに行ったのが、とても印象的でした。(←トランプ氏は、すでに壇上にいて習近平が握手を求めた時は、一段下という状況。面子を最も大事にするのに、トランプ氏より格下に見える状況で握手を求めるとは、そこまで頭が回らなかったのでしょうかね?)
伊達の桜様
>G19時の写真撮影の前に、習近平がトランプ氏の元へ行って握手しに行ったのが、とても印象的でした。
そうでしたか。
脅しに脅しておいて、若干のジャブも入れておいて、相手の妥協できる範囲の案を提示すると、相手は喜んで応じるばかりか感謝までする、なんてのがトランプの外交戦略だったりして。そんなことが頭をよぎりました。
隠居爺様
…脅しに脅しておいて、若干のジャブも入れておいて、相手の妥協できる範囲の案を提示すると、相手は喜んで応じるばかりか感謝までする…
あり得ますね〜 (^^)
人間関係って、苦しさが極まると案外単純な落とし所(中国にとっては罠)にハマってしまうのでしょうね。
まるで、危ないカップルや夫婦関係の様な…(^_^;)
トランプの交渉術は基本的にアンカリングというものです。最初にふっかけるだけふっかける。
いざ交渉の場で、そのふっかけから多少引き下げたところ(それでも本当はかなり酷い条件)を提示されると、相手は得した気分になってトランプの提案を飲んでしまう、というものです。
アンカリングにおいては、最初のふっかけの程度が重要です。非現実的すぎると意味がない。ところが、トランプ大統領の場合は、アメリカの国力とトランプの気まぐれさを考えると本当にあるかもしれない(たとえば、「本当に北朝鮮に軍事攻撃をかけるかもしれない」と相手に思わせてしまうところがあります。
そこで相手も交渉のテーブルにつかざるを得ないのです。
つまり、
> 脅しに脅しておいて、若干のジャブも入れておいて、相手の妥協できる範囲の案を提示すると、相手は喜んで応じるばかりか感謝までする
というのは、正解でトランプの基本的な交渉術ですね。不動産王時代から一貫してアンカリングが基本戦術のようです。
今はアメリカ大統領として世界最強の軍事力と経済力を使えるので、このアンカリングは非常に強力ですね。
チキンサラダ 様
そうですか、アンカリングというのですか。ご教示ありがとうございます。
>今はアメリカ大統領として世界最強の軍事力と経済力を使えるので、このアンカリングは非常に強力ですね。
いやもう、全く。いくらアンカリングに違いないと思っても、「そう思うの? なら本当にやってみようか?」と言われた時に、「やれるもんならやってみな」とアメリカ相手に言うのは難しいですね。
力と富の威力をまざまざと見せつけてくれますね。
文大統領に事前に知らせたら、すぐに公表されてしまいますから、まあ、知らせるわけはないかな。
それよりも、今回の米朝会談で、トランプ大統領の訪韓があたかも米朝会談のためのもののようになり、韓国がまったく目立たなくなりましたね。トランプ大統領と文大統領、会談で何を話したのだろうか。流石に今回は2分以上話しているでしょうが。。。文大統領が同行を希望して、会談に同席しないことを説得するためだけで終わったとか。
米朝会談で文大統領の影が薄い、というより、米韓会談自体の影が薄くなりましたね。
米と北との間では話が出来ていたのでしょうね。いくら仲が良くても「オイ、来いよ」「へーい」と言う訳には行きませんやねww
で38度線を超えるパフォーマンスも予定通りということなのでしょう。
キム君も38度線を越えたいとなれば、韓国領土のことなので韓国を代表する者が要るということで、ムン君も連れて行ったのじゃありませんか。
なんとなく米朝は机の下でこそこそやっているように見えますね。ムン君に関係なく。
まだ北朝鮮に絡んでても儲けられるってことでしょうか?
これ以上朝鮮半島に投資しても何も得られないし、めんどくせーからこれで「おしまい」「あと知らん」「勝手にやって」じゃないのかな。
北もトランプ氏に負けたみたいですね。南は相手にされていない。今日の韓国メディアの記事を読むと面白いです。害交の天災が自ら仲介役に徹したとかの自賛記事が沢山ありますね。ここではリンク割愛します。
習近平さんは米朝間の仲介者として訪朝したのでしょうか?
きっとトランプ大統領からの親書に対する返答を確認する為です。
米国から極秘に「喫緊の懸念事項(追加関税、食糧・電子部品の取引)を棚上げする為の条件だ」と持ち掛けられてG20直前に慌てて訪朝した気がしてなりません。
結果、米朝首脳対面は実現し、米中貿易問題は小康状態を築くことになりました。
米国にしてみれば、米中貿易問題の部分的な棚上げは単に喫緊の利害調整でしかないのでしょうけどね。
食糧・電子部品は、米国の売りたいモノであり中国の買わなければいけないモノなのですからね。
トランプ大統領のスタンスは一貫して「米国ファースト」であり、本質は「ビジネスマン」なのでしょうね。
おはようございます。
さて、慌ただしい朝になりました。
昨日の米朝首脳会談のせいでオセアニア市場ではリスクが遠のいたとの思惑から円安ドル高が進み、30銭もの上窓が開いております。
ところで、G20大阪サミットは29日午後閉幕し、首脳宣言となる「大阪宣言」が採択されました。覚えてますか?
たぶん突然のトランプ訪朝で、頭からすっ飛んだ人も多いでしょう。
それくらいこのトランプ訪朝はインパクトがありました。
でも何故かこの米朝会談を日本の大きなマイナスだと、とらえる向きが少ない。
そこで、この米朝会談がどのように仕組まれたのか推理してみたいと思います。
まず、大前提として、日本は米朝会談には反対の立場であった、ということを理解しないといけません。
ハノイ会談のとき、米朝会談決裂を大喜びしていた安倍御用メディアや提灯学者を覚えていれば納得できるでしょう。
日本政府もハノイ決裂のためにいろいろ頑張ったはずです。
ハノイ会談が決裂したのは米民主党がコーエン公聴会をハノイ会談同日にぶつけてきたせいです。トランプはとんぼ返りするはめになりました。
今回、トランプは、最重要課題を米中会談に置いていたはずです。
ところが肝心の習近平がトランプ関税の恫喝にも関わらずいっこうに折れる気配がない。
やむを得ず、トランプはディールを提案します。
カードが北朝鮮です。
5/18ようやく習近平がG20に出席するとロイターに出ました。
おそらくトランプの提案は、3,250億ドルの追加関税の見送りをする代わりに、北朝鮮問題で協力してほしい、というようなものだったと思われます。
トランプとしては、来年の選挙に向けて外交成果が欲しい、板門店での握手ができれば米中貿易問題を棚上げするだけの価値があると踏んだのでしょう。
そこで、5/20習近平の北朝鮮訪問です。
5/18日にG20に出席を表明した以上、金正恩との計画すり合わせは重要ですから16年ぶりの訪朝になったのでしょう。
ゆえに、米朝会談が決まって、あわてて習近平が北朝鮮に行ったという想像はハズレでしょう。
そして我が安倍首相は知ってたか?ですが、恐らく知らされたのは、大阪G20閉幕日6/29朝にトランプがツイッターした後でしょう。
残念ながら安倍さんはハノイ会談を決裂させるように動いた陣営の一人です、欺かれたと思います。
勿論、トランプが最も欺きたかったのは米民主党で米朝合意を望んでいない勢力、かつてのヒラリー陣営、すなわちグローバリズム勢力です。
最後に文在寅が知ってたかどうかですが、正直、残念ですが、知ってたと思います。
米国大統領が韓国の地に来るのです。
もし、狙撃でもあれば大変です、半端な警備じゃ済みません。
なのに、トランプの気まぐれで板門店にいって、金正恩と握手して、境界線を跨ぐパフォーマンスをするなんて、なんの不測の事態が起きるかわからない。
それを、米国側が韓国側に内緒で計画するなんて、そんな考えナンセンスです。
むしろ文在寅が知っていながら三味線引いてたと考えるべきでしょう。
残念ながらお坊ちゃん育ちの安倍さんには、そんな芸当出来るはずもありませんから、想像もしてなかったでしょう。
外交力は文在寅の方が一枚上だったということでしょう、日本の御用メディアや韓国の用日メディアにはボロクソ言われてますが、なかなかどうして役者です。
最後に、みんな忘れがちな大前提ですが、米朝緩和が進めば、たとえどんなに文在寅が無能でも、一番の利益を得るのは韓国だということを忘れてはいけません。
KOSPIは跳ね上がるでしょう、楽天に証券口座持ってる人は朝イチで買うことをお薦めします。
カニ太郎さん、
陰謀論はフィクションとしては面白いのですが、殆どの場合外れるのが問題ですね。
日経の記事です。(有料ですが)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46785330R00C19A7PE8000/?n_cid=NMAIL007
—
トランプ氏が「ソーシャルメディアでメッセージを送って、あなたが出て来てくれなければ、またメディアにたたかれるところだったが、あなたは来てくれた」と謝意を伝えた。
金正恩氏も「事前に面会が合意されたのではないかという人がいるが、昨日の朝、大統領がそうした意向を(ツイッターで)表明して私もびっくりした」と話した。
「5分くらいのつもりだったが、1時間近く話した」。トランプ氏は会談を終えてこう語った。
—
これを読む限り、本当に直前に決まったようですね。
文在寅大統領や安倍首相の外交力なんていうのは、外野が騒いでいるだけですね。そもそも外交力なんて比較できるものでもないですし。
そして何より、米朝緩和がすすめば、韓国は利益を受けるでしょうけど、日本もその恩恵を受けるという最も重要な事実をカニ太郎さんは見過ごしていますね。
外交はゼロサムゲームではないんですよ。
チキンサラダ様へ
横レス御免
>本当に直前に決まったようですね。
ツイートで決まるなら外交官は要りません。これはカニさんの見立てが正しいと思います。
信書の往復もありーの、中朝会談もありーの、米中会談もありーの、のどこかで決まったと思います。
奇跡でも起きたかのように大袈裟に言う方が一般受けするし、或いは「俺が一声かけたらこんなもんだ」と力を誇示するためかもしれませんが、臭い演技をして見せたという所だと思います。
何れにしてもキム君としては死活問題ですが、トランプ氏からすれば選挙対策に過ぎないと言うことです。
門外漢様、
> ツイートで決まるなら外交官は要りません。
ハハハハハ。私は外交官については普通の人よりは少々知っていると思いますよ。
もちろん、本当にあのツイートから始まったかどうか私も確信があるわけではなありませんが、今回従来の外交プロセスではありえないことはいくつも起こっています。だから驚きなのですよ。
少なくとも報道陣への情報公開については従来の外交プロセスと全く違うというのが上記の記事中でも言及されてますね。はっきりいえば、セキュリティ的にも外交的にもありえない手順での情報公開を今回しています。
現場の外交官やセキュリティは大慌てだっただろうと想像できます。
> 信書の往復もありーの、中朝会談もありーの、米中会談もありーの
信書の往復は確かに怪しいです。何か提案が書いてあったとありましたからね。
中朝会談と米中会談は DMZ での会談には必須ではないでしょう。
> トランプ氏からすれば選挙対策に過ぎないと言うことです。
アメリカについても、私は一般の日本人より少々詳しいつもりですが、DMZ での会談は選挙対策にもならないと思いますよ。そもそも我々アメリカ居住者が気にしてるのはアメリカの安全であって、大統領がどこで誰と会おうが大して関心はないです。
それよりも移民政策や金利、中国との貿易紛争の方がはるかに重要です。
トランプ大統領にとって大きいのはやはり北朝鮮に踏み入れた「最初の」大統領になったということと、報道陣を振り回せたということが大きいでしょう。
安倍首相がハノイ会談を決裂させるように動いたとは知りませんでした
お坊ちゃん育ちの安倍さんにしてはすごい芸当じゃないですか。どういうルートで動いたんでしょうね
あと、トランプとしては、来年の選挙に向けて北朝鮮問題が外交成果になるんでしょうか
アメリカ人、北朝鮮問題にそんなに関心ないような
それにアメリカ人の青年が北朝鮮に殺されているので、諸刃の刃になりそうな……
外交力に関して文在寅の方が安倍首相より一枚上だとしたら、その能力を国政にも発揮してもらいたいですよね
韓国経済ガタガタみたいだし。国政の能力はゼロなのかな
ワシントンがどこにあるか知らないアメリカ人には、北?チョセン?なにそれ?美味しいの?でしょね
自分の息子(米国人)が日本に留学しているのに、日本のある場所を知らない両親というのが実際にいます。^^;
その問題の御両親に地図を見ながら「日本はどこ?」と聞かれたときは我が耳を疑いました。。(笑
これで進歩勢力が息を吹き返したので、文在寅の支持率も回復。
とりあえずは文在寅政権が続いてくれそうなので、良かったのではないですか?
米朝双方の主張を捻じ曲げて伝え
あわよくばそこから利を得ようとする輩は
仲介者としては邪魔者でしかありません
協議交渉に進展がなかったとしても
直接対話できるパイプができたことは
大きな進展だったと思います
38度線が北上した!?
ちょっと小ネタ
https://pbs.twimg.com/media/D-S0B4EUcAAtrMx.jpg
いやハガティさんはどこにでも家族連れていくのですね。
前回の「破談」会談以降漂っていた決裂・開戦への空気は、破滅を避けたい金ジョンウンも再選を目指すトランプにとっても「あれはちょっとまずかったなあ」と後悔していたんでしょうね.(もちろん、開戦ならそれなりのオプションもあるだろうトランプ側と、自身の破滅しかないジョンウンとはその後悔の次元は全く別ではありますが)
その意味で今回の「あいさつ」は、現状での時間稼ぎをしたい双方の利害が一致して、場の雰囲気が険悪化しかねない時間の流れを「調整」したに過ぎないと思っています.
さて、今回の会談で、「韓国(文在寅)外し」が行われたかの検証で、会計士さんは「(韓国当局は)知らされていなかった」との意見ですが、私は当然知らされていたと考えています.金ジョンウンが韓国側区域の奥まで立ち入りその施設に入って、星条旗と北国旗がズラリと並べられた「会場」で会談するのは、警備体制を含め突発的な「サプライズ」では無理があります.
で、韓国側は知らされていた上で、トランプから「事前リークしたら全てがぶち壊しになり、その責任を韓国政府に取ってもらう、北からもそう言われたし」と釘を刺されていたのだと思っています.
今回の米朝「あいさつ」会談で、文在寅の同席を許したくなかったのは、一に金ジョンウン、二にトランプでしょう.双方とも、前回会談が「破談」したのは「仲介」役の文在寅が双方に都合の良い「ウソ話」で騙したからと確信しており、今後細部にわたる取引をするためには(形式的に文在寅を介在させようと)実質的に「直接対話」しかないことがわかっています.
はっきり言って文在寅は、今後の米朝対話の「邪魔者」であって、「韓国内なのに文在寅の同席を許さない」会談を行うことにより、全世界および文本人にその構図を示したのだと思います.
韓国側区域ではじめて、ようやく文が加わり3人揃った姿を見せましたが、「(会談)会場を提供した韓国政府へのサービス」的意味でしかないのでしょう.
その意味で、文在寅は「知らされていなかった」より厳しい扱いを受けたと考えています.
Web主さんの推理は当っているのでしょうね。
私自身は、いまだにトランプ氏の政治家としての手腕を疑問視しています。(ごめんなさい。年寄りは頑固なので。笑)
ただ、ショウマンとしての天賦の才は認めています。私は今回の板門店軍事境界線訪問は、やらせのショウだったと考えています。
まるで、訪問を急遽思いついたトランプさんのツイッターで、同じくツイッターを見ていた金正恩さんが応じたというショウです。
ただ、これはあくまでもショウにすぎません。現状変更はない(ここ重要)。トランプさんは有権者にショウを提供し、金正恩さんは北朝鮮国民の不安に「交渉は続いている」となだめることができました。
それだけのことです。繰り返しますが、現状に変更はありません。
有体に言うと、イランと中国に二正面作戦をとっているこの大変な時期に、「大人しくしていろ」と、トランプさんが金正恩さんの頭を撫でに行っただけではないでしょうか。
ショウの効果として、もう一つ加えるとしたら、「米朝はツイッター1つで気軽に会うことができるんだぞ。」という。仲介者不要宣言でもありますかね。
過日のTVで「膠着状態にはいった米朝の日本は仲介者」になれるとの発言をしている人がいましたが、頭に花が咲いているご発言で嗤ってしまいました。
日本は仲介者である必要はない。ALL実務家集団である安倍内閣はそこらへんは誤りません。核問題ではアメリカ側と同じ見解をもち、拉致被害者問題では当事者です。
https://misozii.com/entry/kimunonaha/
昨日のTVで君の名はをやっていてふとスマホでの検索で打ち間違ったら面白いのがみつかりましたw
ちなみに日本語の「君と僕」は、朝鮮語の「金と朴」が起源です
ソースは韓国マスコミです
ニッポン放送「飯田浩司の OK! Cozy up!」(7月1日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。6月30日に板門店で行われたトランプ大統領と金正恩委員長との会談について解説した。
http://www.1242.com/lf/articles/185476/?cat=politics_economy&pg=cozy
私個人の見解では「北朝鮮非核化は“リビア方式”にしない」と言い続けていたトランプをいつまでも疑い恐れていた金正恩の心を開かせようと、奇想天外で勇気ある行動をもって、実行力と秘密の共有という形で信頼関係を提示したのであろう。ただ金正恩は、下手な小細工をせずじゅうぶんに正当な対価を示したうえで交渉に臨まないと、この肝の据わったトランプ親分の仕打ちがこの上なく恐ろしいモノと感じてしまうのではないか。