被害者への無神経な取材 マスコミはれっきとした加害者だ

「マスゴミ」、という単語があります。これは、新聞・テレビを中心とするマスコミが、情報発信を独占しているのを良いことに、ゴミのような有害な情報ばかりを垂れ流すことに対し、人々がなかば怒りを込めてマスコミを呼称するときのネットスラングです。ただ、なぜマスコミ各社が「マスゴミ」と呼ばれるのかは、ちゃんとした理由があると思います。その1つが、事故・災害報道における被害者に対する無神経な取材という「二次被害」であり、その意味でマスコミはれっきとした「加害者」なのです。彼らはどうしてこのことに気付かないのでしょうか?

マスゴミ論とマスゴミの由来

いつから増えた?「マスゴミ」論

マスコミのことを「マスゴミ」と呼ぶ人が自然発生的に増え始めたのは、いったい、いつ頃のことでしょうか?

これについては、少なくとも2012年9月の時点では、「マスゴミ」という単語が人口に膾炙していたはずです。

というのも、当時の野党・自民党の総裁選に立候補した安倍晋三総理と、盟友である麻生太郎総理が秋葉原で演説を行った際、居合わせた群衆が取材に来ていた新聞社やテレビ局の記者らに「マスゴミ」と叫んでいたからです。

ただ、「マスゴミ」という単語が最初に出現したのは、私の記憶ではもっと以前だったはずです。

はっきり覚えているのは、2009年8月の総選挙直前に、21世紀臨調が主催した麻生太郎総理大臣と鳩山由紀夫・民主党代表(肩書はいずれも当時)の党首討論の様子を中継した全国ネット地上波テレビ局が1社もなかったことに憤る一部のネット民が「マスゴミ」とさげすんでいたことです。

私自身もこの21世紀臨調の党首討論をじっくりと視聴したクチですが、当時はまだスマートフォンやタブレットが現在ほど普及しておらず、また、当時の地上波テレビ局や大手新聞などは、麻生太郎総理を「漢字が読めない」だのと攻撃し、さんざん政権交代を煽っていました。

結局、2009年8月30日に投開票が行われた第45回衆議院議員総選挙では、与党だった自民党の獲得議席数は119議席にとどまる一方、野党だった民主党が308議席を獲得して圧勝。

政権交代が実現したのです。

ただ、その直後に「日本経済研究センター」という組織が実施した調査(次のリンク先PDFの7ページ目)によれば、テレビや新聞を信頼して投票した人ほど、2009年8月の衆院選では、比例区で民主党に投票したことが示されています。

経済政策と投票行動に関する調査 「子ども手当支持」は3割、政策には厳しい目(2009年9月10日付 社団法人日本経済研究センターHPより)

これをグラフ化すると、次のとおりです。

図表 情報源と比例区投票先の関係

(【出所】(社)日本経済研究のレポートのP7を参考に著者作成)

つまり、民主党への政権交代は新聞、テレビを中心とするマスコミがさんざん煽ったことで実現したことは明白です。

2009年の時点で「マスゴミ」という言葉を使っているのは、ごく一部のネット民に限られていたようですが、それがわずか3年後の2012年9月に秋葉原で発生した「マスゴミ」コールは、3年あまりの民主党政権の失策に対する、民主党だけでなくマスコミに対する強い怒りの表れだったと見るべきでしょう。

特権意識と偏向報道:変わらぬ構造

この「マスゴミ」という単語は、他人のことを「ゴミ」と罵っているわけですから、決して上品なものではありません。しかし、「マスゴミ」という単語はその後もなくなるどころか、ますます勢いを増しているような気がするのは私だけではないでしょう。

私の理解では、この「マスゴミ」とは、記者クラブなどの特権的な立場から情報発信を独占し、ゴミのように粗悪な情報を垂れ流すことで、私たち国民を欺いてきたマスコミに対する怒りが込められているのです。

そして、2012年の「マスゴミコール」事件からは7年、2009年の偏向報道事件から数えたら10年が経過しましたが、マスコミの体質は何か変わったのでしょうか?マスコミの皆さんは、あの偏向報道事件を総括し、私たち国民の信頼を回復するための努力を行ったのでしょうか?

結論からいえば、その基本的な構造(記者クラブを通じて情報発信を支配しようとする性向、都合が悪いことは報道しないという腐敗体質、電波利権や新聞利権での新規参入の制限など)については、なに1つとして変わっていません。

その間、「事件」があったとすれば、2014年に朝日新聞社が長年放置してきた慰安婦報道の捏造報道について、「記事の一部を取り消す」と発表したことでしょうか。

もちろん、慰安婦報道自体が朝日新聞による捏造であるという点をきちんと認めていない、責任の所在を自称文筆家の故・吉田清治になすりつるなど、朝日新聞の捏造事件に向き合う姿勢は、きわめて不十分でした。

それだけではなく、朝日新聞は英語版のウェブサイトで検索避けのメタタグを仕込んでおり(『「noindexタグ」事件の朝日新聞は明らかに国民の敵』参照)、自社の罪を認めずに安倍政権のあら探しばかりする姿勢は、もはや報道機関ではなく、単なる反社会的活動家集団と等しいのではないでしょうか。

「noindexタグ」事件の朝日新聞は明らかに国民の敵

保育園記者会見事件

悲惨な事故をもてあそぶマスコミ記者の大罪

さて、先週、滋賀県大津市の歩道に自動車が突っ込み、保育園児に犠牲が出るという痛ましい事故が発生しました。

私自身もウェブ評論家である以前に保育園児の父親ですから、この事故については正直、あまり触れたくありませんし、自己の渦中にある園児や保護者の方々、さらに保育園の関係者に対しては、本当に「そっとしておいてあげてほしい」と強く感じています。

ただし、この事故については、どうしても触れておきたい論点があったので、当ウェブサイトでは『ウェブ言論時代 どちらが正しいかは「読者が」判断する』のなかで少しだけ紹介しました。

ウェブ言論時代 どちらが正しいかは「読者が」判断する

それが、朝日新聞社がアップロードしたこの動画です。

大津の園児ら死傷事故、保育園側が会見

とうてい正視に堪えない動画であり、このような記者会見の場を開かせたマスコミ産業関係者らに対しては「恥を知れ」と言いたい気持ちでいっぱいですし、こんな動画をアップロードした朝日新聞社に対しては、強い怒りすら抱きます。

ただ、この記者会見の様子については、さすがにあまりにも酷かったためでしょうか、多くの人々がマスコミ記者に憤りを感じ、ツイッターなどで「保育園の記者会見は不要ではないか」といった意見が圧倒的な支持を集めました。

まさに、この記者会見は悲惨な事故の関係者の「心の傷をえぐる二次被害」であり、朝日新聞を含めたマスコミ各社は「れっきとした加害者」なのです。

マスコミ産業擁護も結構ですが…

こうした状況に対し、「コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者」の木村隆志氏が『東洋経済オンライン』に、こんな記事を寄稿されています。

大津事故で見えたマスコミのミスと人々の悪意/感情論で終わらせていては本質に辿りつかない(2019/05/10 16:00付 東洋経済オンラインより)

このリンク先記事、あえて言葉を選ばずに申し上げると、「恥知らず」のヒトコトに尽きます。

木村氏はこの「保育園記者会見事件」を受けて、インターネット上でマスコミ記者らに対する怒りが蔓延したことを、「この構図こそが現代の人々が体内に抱える悪意そのもの」と決めつけたうえで、

慈悲に見える質問が結果的に保育園の潔白を証明

した、などとして、マスコミ記者らの心無い行動を擁護しているのです。

木村氏によると、

ネット上には、「マスゴミ」「バカ記者失せろ」「お前たち全員死ね」「〇〇新聞は滅べ」などの過激なフレーズが飛び交い、ワイドショーでも記者たちを糾弾するコメントが続き、さらにそれを見た人々が「よく言った! マスゴミとは大違い」と称賛

されたなどと述べていて、これが事実だとすれば、たしかに「バカ記者」などと罵詈雑言を浴びせるのはいかがなものかと思いますが、マスコミ記者がそれだけ酷いことをやったという視点が完全に欠落していて、正直、読んでいて共感できる部分は皆無です。

木村氏は

「配慮に欠ける記者がいた」「必要のない質問があった」のは間違いないでしょう。しかし、質問の前に「こういうときにすみません」「こんなときに申し訳ないんですけど」「ご存知のところだけで結構ですので」と相手をおもんぱかるフレーズを発したうえで、できるだけ穏やかに声をかけようとしていた記者もいたのです。

とおっしゃるのですが、これは話が逆です。

相手を慮る記者もいたのかもしれないにせよ、配慮に欠ける記者、必要のない質問があり、一般の視聴者はこれに対して激怒した

わけです。

木村氏がこの記者会見事件を取り扱うならば、マスコミ記者の腐敗ぶりに正面から向き合うのが筋ではないでしょうか。

木村氏はこの中身がスッカスカな論考の中で、

賢明なビジネスパーソンのみなさんは、こういう痛ましい事故が起きたときこそ、感情論ではなく、再発防止に向けた声を発信したいところです

などと述べているのですが、まったく心に響きません。

災害報道で害をなすマスコミ報道

悲惨な事件・事故といえば、私自身にもいくつかの記憶があります。というのも、私は神戸出身者であり、1995年の阪神・淡路大震災では、実家が震度7の地域で被災しているからです。

といっても、私は東京の私大に通っていたため、大震災の当日は東京にいて難を逃れています。しかし、命を落とした高校時代の学友もいますし、親戚、知り合いなどの多くは生々しく被災体験を教えてくれました。

たとえば、倒壊した家屋の下で助けを叫んでいる声を、報道ヘリの爆音がかき消していったという事例は、かなりあったようです。阪神淡路大震災の犠牲者数は、関連死を含めて6434人だそうですが、被災直後に報道ヘリが入っていなければ、もう少し犠牲者数が減ったのではないかと悔やまれてなりません。

また、いまでも災害時には報道ヘリが爆音を立てて被災地上空を我が物顔で飛翔していますし、テレビ局の中継車などが渋滞を引き起こし、ガソリンスタンドでは列を割り込んで給油したりする始末。

熊本地震のマスコミ取材に批判殺到……ガジェット通信記事で振り返る激動の2016年!その3(2016年12月27日 08:30付 エキサイトニュースより)

結局、保育園記者会見事件も、こうしたマスコミの傍若無人な振る舞いの延長として理解するのが正確なのかもしれません。

そういえば、昨年6月に発生した大阪北部地震では、共同通信の力丸将之(25)記者が震災で亡くなった方の居住するマンションに不法侵入し、マンションの理事から退去を命じられたという話題を紹介しました(『【夕刊】傍若無人な振る舞いをするから「マスゴミ」と呼ばれる』)。

また、東京・秋葉原の歩行者天国で2008年に発生した無差別殺傷事件から10年目の節目となる昨年6月8日には、マスコミ記者が献花台の真ん前で座り込んで記事を執筆している様子が写され、ツイッターに投稿されて大きな反響を呼びました。

私自身、傍若無人な振る舞いや行き過ぎた取材を続けるマスコミ産業関係者は立派な加害者だと思いますし、マスコミからの取材を受ける犯罪被害者、災害被災者、事故被害者らは、「マスコミ取材」という「二次被害」を受けていると思います。

終焉に向かうマスコミ

インターネット革命に取り残されるマスコミ

しかも、私の考えでは、マスコミ業界の特権意識や腐敗体質は、2009年の「政権交代偏向報道事件」から10年が経過したにも関わらず、改まるどころか、ますます酷くなっている気がしてなりません。

ただ、マスコミ業界が変わらなくても、社会は変わります。この10年間で間違いなく変化していることがあるとすれば、マスコミの報道姿勢について一般の人々がインターネット経由で気軽に情報を入手し、自分たちで判断できるようになった、という点です。

まず、インターネット空間には、個人ブログ、オピニオンサイト、ウェブ評論サイトなどが乱立し、また、『YouTube』を初めとする動画サイトも進化し続けており、それらのなかには大手メディアと互角のアクセス数を稼ぐケースも出て来ました。

たとえば、地上波テレビのチャンネル数は10年前とくらべてほとんど変わっていませんが、地上波テレビとさして画質が変わらない、高画質な動画配信も増えて来ており、いまや、「ユーチューバー」という職業が成り立っています。

また、『埼玉県民様から:ことしも「日本の広告費2018」を読む』でも紹介しましたが、(株)電通の調査によれば、インターネット広告費は年々順調に伸びており、この調子で行けば、来年か、早ければ今年中にも、インターネット広告費がテレビ広告費を追い抜く可能性も出て来ています。

埼玉県民様から:ことしも「日本の広告費2018」を読む

そして、マスコミ業界が自己変革を拒んでいる間に、なし崩し的にインターネット革命が進行し、紙媒体の新聞の部数は激減しはじめました(『企業経営から眺める新聞部数水増し疑惑と偏向報道の落とし前』参照)。

企業経営から眺める新聞部数水増し疑惑と偏向報道の落とし前

また、テレビについても視聴者層の高齢化が激しく、若年層ほどテレビを見ない人の割合が高いというのが実情です(『インターネットに完敗する新聞、視聴者が高齢者に偏るテレビ』参照)。

そして、とくに政治・経済などのハイレベルな話題は、新聞に代わってウェブ評論サイトが、テレビに代わってインターネット番組が提供するようになりました。

大人気インターネット報道番組といえば『真相深入り!虎ノ門ニュース』が有名ですが、大人気ユーチューバーのKAZUYAさんを筆頭に、ユーチューバーの皆さんが個人で配信している政治系動画も大好評を博しています。

ちなみに、私自身は某企業勤務中の2010年7月から、大手ブログサービスで政治経済評論の執筆を開始し、2016年7月に大手ブログサービスから独立して当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』を立ち上げましたが、わずか3年弱で、いまや月間PV数が100万件を超えています。

(※そのわりに広告収入自体は大して多くありませんが…笑)

有料メルマガのオファーをいただきました

こうしたなか、1つ、嬉しい話題があります。

それは、さるメルマガサイトの運営者様から、有料メルマガ発行のオファーを頂いたのです。

新宿会計士管理者様
●●会社の●●と申します。弊社はウェブマガジン配信サービス●●●●を運営しており、本日は、新宿会計士様にウェブマガジンの新規発行をお願いしたくご連絡させていただきました。

ためにしこのウェブサイトにアクセスしてみたところ、私自身が非常に尊敬している論者を含め、複数の人たちがメルマガを配信しているらしく、ちょっと読んでみたいな、と思うようなメルマガもありました。

このメルマガの仕組みとは、いったいどのようなものでしょうか。

一般的には、メルマガの読者はメルマガ配信会社に購読料を支払い、メルマガ配信会社はその購読料の一部を手数料として差し引いたうえで、著者に支払う、という仕組みです。

気になってそのウェブサイトを眺めていたら、購読料は月額500~1000円くらいです。

「この著者の論考ならば月額1000円を払っても読んでみたい」と思うような人もいて、非常に興味深いと思います。

ただし、結論からいえば、私自身はこの有料メルマガのお誘いをお断りしました。

その理由は簡単で、当ウェブサイトは「読んで下さる方々の知的好奇心を刺激すること」を目的に記事を執筆しており、その前提として、「異論、反論をお持ちの方々も含め、広く多くの方々に読んでいただくこと」、「読後感を含め、コメントは自由に入力し、他の読者にも共有してもらうこと」を大切にしているからです。

メルマガだと、「この文章を読んで素晴らしかった!(素晴らしくなかった!)」といった感想を、他の読者の方と共有することができません。

私自身、「コンフィデンシャル・レポート」(おカネを払った会員にだけ秘密の情報を伝える形態のレポート)の存在を否定するつもりはありませんが、私は現時点でそこまでの情報を配信するつもりはありません(本業では似たようなことをやっていますが…)。

雑誌社モデル、民放TVモデル

ところで、マスコミとは、究極的には「情報を伝えることでおカネを受け取るビジネスモデル」と理解することができます。

そして、「誰からおカネを受け取るか」という点で、だいたい3つのモデルに分けることができます。それは、

  • ①雑誌社・出版社モデル
  • ②新聞社モデル
  • ③民放TV局モデル

です。

このうち①については、雑誌や単行本、CD、DVDなど、「コンテンツそのものを読者、視聴者に販売する」ことで成り立つビジネスモデルであり、一方、③については、テレビ番組の視聴者からではなく、広告主からおカネをもらうことで成り立つビジネスモデルです。

そして、新聞社は新聞購読料と新聞広告で成り立っているため、①と②のハイブリッドといえるかもしれません(※もちろん、厳密に言えば、雑誌にも「広告」は掲載されているため、雑誌が100%「購読料」だけで成り立っているわけではありませんが…)。

ただし、①~③の区別とは、究極的には、

  • 広告主からおカネをもらうか、
  • 情報の受け手(読者・視聴者など)からおカネをもらうか

という違いに過ぎません。

当ウェブサイトの場合は、少なくとも読者の皆さまから購読料を徴収しておらず、そのかわりグーグルやアマゾンなどの広告配信料を売上として受け取っていますので、①~③でいえば「③民放TV局モデル」に似ているといえます。

一方、先ほど紹介した有料メルマガは、読者が「月額いくら」という料金を支払うことで配信されるため、ビジネスモデルとしては①~③のなかでは「①雑誌社モデル(あるいは出版社モデル)」とよく似ているのではないでしょうか。

そして、これは「どの形態が正しい」、という話ではありません。日本社会においては、ビジネスは自由ですから、さまざまなことをやる人が出現し、有料配信サイトで成功する人もいれば、無料サイト(広告配信型のサイト)で成功する人もいる、というだけの話だと思います。

さまざまな媒体があって良い

いずれにせよ、インターネット上で情報を配信するサービスも、①~③のどれかの課金方式が確立するのであれば、今後は既存の紙媒体の新聞・雑誌、電波媒体のテレビ・ラジオなどに代わって、インターネットサイトの情報配信サービスが加速的に普及するのではないかと思います。

そして、インターネット環境が爆発的に普及し始めたことで、マスコミが報じないさまざまな話題(当ウェブサイトのケースでいえば、消費増税がなぜ間違っているか、という議論など)に加え、マスコミのさまざまな不祥事が取りざたされるようになったこと自体は、非常に良いことです。

しかし、だからといって、「マスゴミは偏向・虚報ばかりだから、今すぐすべての新聞・テレビ局がなくなれば良い」、といった極論を申し上げるつもりもありません。いや、むしろ、既存の新聞・テレビ局の多くをなくすのではなく、有象無象のさまざまなサイトが立ち上がるという方が、日本の言論空間を豊かにします。

繰り返しになりますが、この「マスゴミ」という単語自体、決して美しい言葉ではありませんが、それと同時に、なぜ「マスゴミ」なる単語が出現し、なぜそれが多くの人々に使われているのか、という疑問にも、思いを致す必要はあるでしょう。

とくに、今後、マスコミ業界の人たちにとっては受難が続くかもしれませんが、逆に言えば、マスコミ業界の人たちが、なぜ自分たちが「マスゴミ」と呼ばれているのかという事実に向き合い、どんなに苦しくても、まじめに努力を続けていれば、いずれ何らかの形で報われるときは必ず到来します。

逆に、既得権益にしがみつき、今までのような「報道しない自由」「傍若無人な災害報道」といった姿勢を続けるならば、人々はマスコミを情報源として徐々に選ばなくなり、やがては経営が立ちいかなくなって潰れてしまう社も出て来るのではないでしょうか。

読者コメント一覧

  1. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    メルマガのオファー断ったんですかあ?なんと勿体ない。500円や1,000円払っても、会計士さんの論考を読みたい人は多いでしょうに。それと煽りやサイトを馬鹿にしたり、何でもシッタカの方も淘汰出来る(笑)。気が変わればまた再考を願いますね!

    マスゴミは、事件、事故。或いは大災害が起きて欲しくて仕方ないんですよ。5月1日2日は新元号令和でいささかでも販売部数、視聴率は上がったでしょうね。

    さて、次は?アテが全くない。だからヘリを飛ばして害を撒き散らすのも平気、幼児が死んでも平気。国民にどれだけ害悪をもたらしてるのか、考えたことも無い。そら、自分の家や子供、園の職員が親戚なら、やらないでしょう。

    勝手気儘、やり放題。無垢の人が亡くなったら、そっとしてあげて欲しい。それがマスゴミは出来ないんです。どう考えてもテレビ、新聞は土足で人の触れたくないキズに上がって来る、人非人です。だから、見ません。扶ける物言いのジャーナリスト、だからオマエラは存在が薄くなったんだよ!

  2. YellowMagic2018 より:

    「保育園の記者会見」を放送するのは、要はそれで視聴率が稼げるからですよね。
    だから見る方(視聴者)が悪いという議論もあると思います。
    でも、私はこれを指摘したいです。つまり、だれでも「汚らしい」「嫌らしい」好奇心は持っているのです。しかしながら、多くの場合に自省してそんなものは表に出しません。

    それをぶち壊しにするのが「マスゴミ」です。人間の嫌な部分を意図的に引き出すのです。
    昨今「ナッジ」という行動経済学用語が知られるようになってきました。これは人間の望ましい行動を促す手法のことです。(典型例は、運転免許証の臓器提供をデフォルトYESにするのが有名)

    日本の「マスゴミ」がやっているのは「逆ナッジ」ですね。人々をどんどん悪い方向へと踏み込ませる。そして次々とエスカレートさせて、定着させる。ひどいものです。たぶんテレビ番組制作者は意識してこれをやっていると、私は考えています。

    1. 匿名 より:

      >だれでも「汚らしい」「嫌らしい」好奇心は持っているのです。

      そうですね。むしろこのような「眉をひそめる」光景を目の当たりにして、自身の良心や正義を確認して悦に入る。「わたしはなんてイイ人なんだろう」ゲスなマスコミを糾弾して「わたしはなんて優しい人なんだろう」ととうっとりする。

  3. りょうちん より:

    こういうエントリを書くと、マスゴミ無しで国会中継の内容をいちいちチェックしたり記者会見をまとめたりする記者がいなければ困るだろうとか言う中の人っぽい人wが出てくると思いますが、築地で新鮮なネタを仕入れて素材の味を生かした寿司を握る職人とマヨネーズやアボガドと一緒に握ったり(まあジャンクな味付けも回転寿司では人気ですが)、鮮度が落ちたネタを炙り何たらとか誤魔化して再利用したりする「業者」が区別されるだけです。
    以前はその腕の差が素人にはわかりにくかったのが、玄人が評価して拡散される様になったので、「業者」が苦労する様になったという構図。

    この動画は朝日新聞の公式チャンネルみたいですから、著作権を盾に削除することはできませんが、きっと「掲載期間が終了しました」とか言ってサクッと削除しますよ。きっとw。

    1. 匿名 より:

       その例えなら築地市場(豊洲)がオールドメディア。卸売市場という物流商流インフラと卸・仲卸というソフトパワーがアライアンスを組むことで日本のみならず世界中の魚を集めてユーザに供給する。

       魚種ごとに各水揚げ港でネタを直接買い付けてるすし屋が一体どれくらいあるの?何も分かってないね(笑)。

      1. りょうちん より:

        はいはい現れましたね。「匿名」さん。
        別に私が寿司屋に詳しくなかろうが、本筋とは関係ないのに・・・。

        おりしも楽韓さんでも面白い考察が上がっていました。

        http://rakukan.net/article/465682783.html
        韓国の50代以上の高齢層、なぜか30代よりも長くYouTubeを見ている……その原因を考えてみると……怖ろしいことに思い当たる

        文章で済む内容を動画サイトで上げる層にはいつも懐疑的だったのですが、「文章だと読まない」というニーズがあるのかもしれないと思いました。

        1. 鞍馬天狗 より:

          りょうちんさんへ

          >文章で済む内容を動画サイト
          そうなんだよね、
          元ネタのサイトが分からない時は諦めて観るけど
          面倒くさいとしか思えない
          どんな層にニーズがあるんだろう?

      2. 新宿会計士 より:

        匿名のコメント主様

        コメント大変ありがとうございます。

        「築地市場(豊洲)がオールドメディア/魚種ごとに各水揚げ港でネタを直接買い付けてるすし屋が一体どれくらいあるの?何も分かってないね(笑)。」

        などの記載について、いまひとつ何をおっしゃりたいのかよくわからないのですが、やり取り自体はとても面白いので、是非、次稿で使わせていただきたいと思います。

        引き続きのご愛読並びにお気軽なコメントを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

    2. 新宿会計士 より:

      りょうちん 様

      いつもコメントありがとうございます。

      >築地で新鮮なネタを仕入れて素材の味を生かした寿司を握る職人とマヨネーズやアボガドと一緒に握ったり、鮮度が落ちたネタを炙り何たらとか誤魔化して再利用したりする「業者」が区別されるだけ

      いつもながら秀逸なたとえですね。参考になります。そのネタ、どこかで是非、利用させてください(スシネタだけに)。
      引き続きのご愛読ならびにお気軽なコメントを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

  4. 元親韓 より:

    当時小6で阪神大震災を被災した私としては、
    報道ヘリの爆音で、災害救助が阻害されたという記憶はあまりありません。
    救助体制も限界だったと思います。

    大阪から避難所に取材に来た記者の方々にはイラっとしたことはありますが。
    マスゴミという言葉も無かった時代でしたが、子供なりに、
    人の苦労している生活を見物に来る「取るに足らない存在」という
    印象は持っていました。

    それに対して、当時食料や水の配給に来てくれた自衛隊隊員や
    授業を止めてまで教室や体育館を解放してくれた、垂水の
    小中学校の職員・生徒の方には感謝してもしきれません。

  5. 非野阿礼 より:

    2009年の政権交代はマスゴミの煽動と言うより、自民党政治に対する国民の不安や怒りを察知したマスゴミと共に罰を下したと私は理解しています、今の自民党の態度は此の事態の反省に立ったものだと断言できるのではないでしょうか、ですからこの時の判断は其れなりに正しかったとと思います、そして野党の反省の色のない態度に対する違和感は支持率に表れていると言う流れではないでしょうか。
    新聞マスゴミはアメリカでは変化が起きているようです
    >>危うし新聞、購読者激減の米国最新事情 フェイクニュース化する危機に議会も動く、最も深刻なのは地方新聞 2019.5.13(月) 高濱 賛 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56330
    変化はマスコミだけでなく、トランプ大統領後振れすぎたグローバル化の揺り戻しなのか世界情勢も大きく変化してるように感じます。

    1. 鞍馬天狗 より:

      非野阿礼さんへ

      マスゴミは麻生閣下の所為にしてるけど、
      直接的には福田元に対しての憎悪が在るよね
      消費税の竹下から、森元への鬱憤が爆発したよね

  6. 一国民 より:

    自民党が失言防止マニュアルを作成し議員へ配付との報道。
    マスゴミによる言葉狩り、表現の一部切り取りなど目に余る横暴、隣国のそれに近い事実の歪曲等に対処するには有効でしょう。
    それにしても、議員の品格のなさ、勉強不足はどうにかなりませんかねえ。
    与野党に限らず、国会議員になる人はセレブ系が多く、庶民の暮らしぶりや痛みがわかっていないのではないかと思われるケースが多々あります。
    議員になったらなおさら謙虚慎重に、時には大胆にと。でも、素養はしっかり身につけさせる必要があると思います。
    力を得た議員には誰も意見ができなることも問題。

    1. 匿名 より:

      コメントを読んでふと思ったのですが、

      事故なんかは、新聞テレビより先に、直に見聞きした人がネットで一次情報を流すようになって来てるから、もしかしたら速報性の価値が落ちてきてるのかな?って思いました

      そうすると付加価値のある情報は、玉石混交の一次情報を整理して、時系列に並べたり、事後対応策の提案や原因分析に基づく再発防止策ってことだと思うんだけど、

      そういったことは、時間や労力がかかるし、それなりに専門性もいるから、そこからは逃げて、
      安直に一般の人では取れない一次情報ってことで被害者をはじめ関係者の声をひろって、かつ、速報性の競争をしてるから、現場の記者がおかしなことをやってるのかな?
      って思いました

      1. 匿名 より:

        レスをするコメント間違いましたm(_ _)m

        すまなさいさんのコメントへのれすです
        (´>؂∂`)てへぺろ☆

  7. すまないさん より:

    記事更新ありがとうございます。

    今住んでいる県なので、情報が出たときは驚きましたが
    あくまで「交通事故」で不運にも「巻き込まれた」問題と分かったので
    従来の事故情報、ニュースとなる程度かと思っていましたが
    まさか「不要な」記者会見までしているとは思いませんでした。

    今回の事故は約2時間で事故状況が大体分かったので、ニュース等見る必要が無くなりました。
    ・一次情報は大きな事故が起こった様だという周囲の情報 (lineやうわさ話)
    ・そこからyahoo リアルタイム検索によるtwitter検索で状況確認 (twitterにてつぶやきと画像)
    ・Google mapのストリートビューで交差点の確認 (事故現場)
    ・事故状況のニュース画像 (車両の損害状況)

    何か起こったら、その情報が瞬く間に流れてくるので
    ありがたい時代になったものです・・・反面問題もありますが・・・

    東洋経済の記事も読んでおり、コメント欄も怒りの声が多かったと認識してます。
    心情を察することが出来ない記者・筆者は、隣国と似た理論・論調を持っているような気がしました。
    駄文にて失礼します。

  8. spaceman より:

    更新ありがとうございます。

    滋賀の痛ましい事件にまつわるマスコミ動向関連では、ブロガー藤原かずえ氏がまたもや非常に面白く厳しいエントリを上げておられます。被害者家族から寄せられた手紙を各マスコミがどのように「編集」して取り上げたか。

    言論サイトアゴラに転載されたほうをリンクします。
    (内容はご本人の元ブログとまったく同じですが、個人的にはアゴラのほうが見やすく感じます。)

    http://agora-web.jp/archives/2038985.html

    かつて私もマスコミと付き合わざるをえない仕事をしていたときは、「取材と称する記者の思い込み確認作業」や「記事と称する歪曲」にずいぶん付き合ったものです。当時は若かったせいもあっていちいち熱くなっていました。

    それでも当時は、マスコミも自分と同じ正義の価値感の下にあるのだと信じていました。デリダ的な情報疎通の困難性が問題なんだろうぐらいに考えていたんですね。

    しかし今や、その「マスコミ正義」自体が極めて怪しく、背後の悪意や姦計すら想像せざるをえない状況です。少なくとも価値感的に相容れないなにかそこにあるのは確かです。

    結局、そういう状況を払拭していくのは、ネットにおける無償の言論活動しかないのでしょうね。
    ちょっとばかり左翼的思考かもしれませんが、情報拡散においては、どうも金儲けバイアスが汚濁を呼び込むように思えてなりません。

    マネタイズ方法を変える──みたいなことが、あるいは情報自体の浄化につながるのかもしれません。

    1. 新宿会計士 より:

      spaceman 様

      いつもコメントありがとうございます。

      リンク先記事、拝読しました。読んでいて、マスコミに対する怒りがふつふつとこみ上げるのを抑えることができませんでした。これは本当に酷いと思います。

      引き続き当ウェブサイトのご愛読とお気軽なコメントを賜わりますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

    2. 鞍馬天狗 より:

      spacemanさんへ

      藤原かずえ氏のリンクありがとうございます
      2次ハラスメントが酷いですね
      今までも日常的に多々有ったのでしょうが、
      告発出来る媒体が無かったんですよね

      訴訟を起こすレベルの2次ハラスメントだと
      思いますが、日本弁理士会もマスゴミとグル
      ですから、難しいでしょうね

    3. 匿名 より:

      この事件で、なんで「保育園」が記者会見?と思ったのですが、記者会見内容を見て、これは保育園のすべての園児・父兄を記者たちの牙から守るためと得心がいきました。(ついでに保育園自体も)
      これで、記者たちのガス抜きをし、被害園児以外の園児父兄も含め個別の高圧的な取材対象となることをある程度封じることができたのではないかと思います。
      リンク先記事から想像できるような記者たちの振舞いを遺族の方々が保育園に連絡し、相談していたのか。
      「危機管理」として非常に優れていたと思います。

  9. 鞍馬天狗 より:

    認知症の予防に、
    “新聞を読む”
    って項目が有るらしい

    何で、ブログじゃ駄目なんでしょうね
    国会で、蓮舫議員に質問して欲しいです

    1. オレンジチョコ より:

      新宿会計士さんが言われている「客観的事実」と「主観的意見」がまぜこぜになっている新聞記事から
      それぞれを分離するというパズルになるから。
      —とある記事
      米中貿易戦争(輸入額に4倍以上の差があり関税でダメージくらうのは中国なのに戦争?)により
      米国は経済的ダメージを受けると思われる。(思っているのは誰?記者?願望?)

      ブログだとそのブログ主が主張したいことがはっきり書かれておりパズルにならないからかな?
      (楽韓さんと、新宿会計士さんのブログくらいしかちゃんと読んでいないので違うかもしれません)

      1. 鞍馬天狗 より:

        オレンジチョコさんへ

        >パズルになるから
        座布団一枚w
        スーパーヒトシ君も付けちゃうw

  10. カズ より:

    *報道姿勢が腹立たしい

    悪いことをした訳ではないのに報道自粛の要請は聞き入れられず、当事者の意向に反する形で物語は創られた。

    彼らは小さい頃に「他人に迷惑をかけたらダメ!」って言われなかったのだろうか?
    「自分がされたくないことは、他人にしない」って習わなかったのだろうか?

    どうして最期のひと時くらい静かに別れを惜しませてあげられなかったのだろう。
    思いやりのかけらも感じられない報道姿勢が腹立たしい。

    被害者に人権はないのか‼︎と、叫びたくなった。

  11. 関西なまこを支援する貝ニダ より:

    被害者の元文書と報道の違いを明らかにされると、ネタを自分勝手に加工するマスコミの恐ろしさが際立ちますね。戦慄ものです。国民の代表を勝手に妄想しているんだろうけど、「他人の不幸が飯のタネ」である点に無自覚。弱い市民には高圧的に詰問しても、もし金正恩が日本で記者会見すると言ったら、日本のマスゴミは今回以上に追及するんだろうか。辻元の外国人献金事件に対する追及も極甘だったし(笑)。レーダー照射問題発生時には、cbcラジオは「韓国けしからん」のメールをほぼシャットアウトして逃走する始末だったし。まあ、民放だから反日でもいいけどさ、当たり前にカネ取るNHKの偏向ぶりは糞。

  12. 墺を見倣え より:

    阪神大震災の折、某TV局の中継車が、消火活動中のホースを踏んで、水止めてました。

    乗用車クラスだと、ホースを踏んでも、水量がちょっと減る程度なので、「TV中継車って重いのね。」と思いました。

    また、一般の車は単に消火ホースの上を一瞬通過するだけなのに対し、TV中継車は、結構な時間消火ホースの上に滞在してました。消防士が飛んで来て、やっとTV中継車は移動しました。

    いい絵を撮る為なら、消防ホースの上にも居座るという、仕事熱心さ。

  13. より:

    松戸六実のロリコンが、我孫子の利根川の元河川敷(なんですよ。明治期の治水で流路が変わるまで。)のあぜ道で小学生を殺した事件。

    我孫子の警察って、16号国道水戸街道の通り沿いにあります。
    通りの歩道なんて狭いもんです。自転車どおしのすれ違いがやっと程度のものです。
    報道がある程度鎮静化するまで、その狭いスペースに脚立置きっぱなし24時間。
    まあ、場所柄僻地って言われても仕方ない立地なんですけどもね。
    それにしても、狭い歩道を24時間集団占拠している状態には、附近に住むものとして「ナンダカナー」って、想うものがあります。
    報道腕章していれば、人に迷惑になっていてもかまわないっていう発想。

    そういえは、印西小林の「陸援隊事件」のときも、R356旧道印西小林、陸援隊本部向いのミニストップの駐車場が、マスコミの駐車場になっちゃっていましたね。
    あれって、きちんと店側に補償ってしたんですかね?

    事の大小はあれ、報道腕章があれば、報道のためっていう切り札を出せば何をやってもいい、人の迷惑になろうと傷つこうと知ったこっちゃあないという発想。
    何か相通じるものを感じ取れました。

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