東亜日報記者は「必要条件」と「十分条件」を混同したのか?

今朝の『韓国はそろそろ日本に「ツートラック戦略」の対価を払え』に頂いた読者コメントを読んでいて、ふと思いついたのが、どうも韓国側では「相手の話を正確に聞く」という文化がないのではないか、との仮説です。たとえば、「日本が韓国との関係改善に向けて努力するためには、韓国が自称徴用工問題を解決するためのアイデアを出す必要がある」という文章と、「韓国が自称徴用工問題を解決するためのアイデアを出せば、日本が韓国との関係改善に向けて努力する」という表現は、一見すると似ていますが、意味はまったく違います。これが「必要条件」と「十分条件」の違いです。

河野外相、西村副長官の発言

先日、『文在寅政権の2年を振り返る:当ウェブサイトの予想は的中?』のなかで、自称元徴用工らが日本企業を相手取って韓国国内で裁判を起こしている問題を巡り、日本政府としては「韓国政府が全責任を持って処理すべき」と考えているらしい、という話題を紹介しました。

文在寅政権の2年を振り返る:当ウェブサイトの予想は的中?

これは、わが国の河野太郎外相が土曜日、札幌市内のホテルで開かれた『読売ビジネス・フォーラム2019』の第1回講演会で、徴用工判決問題等を巡り、

韓国政府が責任を持って処理しなければならない

と発言した、というものです。

もちろん、韓国政府に「責任を持って問題を処理する」という能力があれば、最初からこんな問題は起こっていないという言い方もできますので、少し意地悪な見方をすれば、河野氏の発言は、私には

どうせ韓国政府には事態収拾能力などないと思うが、ま、せいぜい頑張れや

と聞こえてしまうのです(※もちろん、河野氏がそんな発言をしたわけではありませんが…)。

この河野氏の発言の「続報」ともいえるのが、西村康稔(にしむら・やすとし)官房副長官による発言です。

西村官房副長官「6月韓日首脳会談、しっかりと韓国が対応してくれないと駄目」(2019年05月14日10時38分付 中央日報日本語版より)

韓国メディア『中央日報』(日本語版)に本日掲載された記事によると、西村副長官は昨日、BS-TBSの番組に出演し、自称元徴用工の裁判の問題を巡って、次のように発言したそうです。

  • 日韓請求権協定ですべて解決済みだ
  • これに違反しているようなことが起きている
  • 正すよう求めているし、協議も求めているが、韓国政府は応じない
  • まずは韓国側にしっかり対応してもらいたい

そのうえで西村氏は、韓国側がしっかりと対応してくれない場合には「(6月の大阪の)G20首脳会合の際、日韓首脳会談が実現しない可能性がある」と牽制した、ということです。

日本政府の公式な立場は「韓国に全責任」

この河野氏、西村氏の発言は、いずれも従来の日本政府としての姿勢を繰り返したものと考えて良いでしょう。

というのも、日本政府は菅義偉(すが・よしひで)官房長官を筆頭に、たとえば徴用工判決問題を巡っては、以前から「日本企業に不当な不利益が生じた場合には、何らかの対抗措置を講じる」と述べているからです。

これについてはおそらく、すでに日本政府内部では「もし韓国側で日本企業の資産の強制売却が行われた場合は、日本企業に不当な損害が生じたものとみなして、ただちに対抗措置を発動する」、というシミュレーションが、(すくなくとも官邸内では)行われているものと考えて良いでしょう。

もっとも、『徴用工判決問題に対する仲裁手続移行の遅れ、なぜ?』でも触れたとおり、日韓請求権協定第3条第2項に基づく「仲裁手続」は、現時点ではストップしている状況にあります。

徴用工判決問題に対する仲裁手続移行の遅れ、なぜ?

その理由について、当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』では以前から、次の2つの仮説を立てています。

  • ①日本企業などに韓国リスクを周知徹底するため
  • ②制裁に積極的な首相官邸と消極的な官僚が綱引きをしているため

個人的には可能性が高いのは①の方だと思いますが、②の可能性についても警戒は必要でしょう。

というのも、今朝の『韓国はそろそろ日本に「ツートラック戦略」の対価を払え』でも説明したとおり、昨日、韓国メディア『東亜日報』(日本語版)に、「日本政府高官」が「韓国側が先にアイデアを出すなら、日本も韓国に譲歩する」と発言したかに見える記事が掲載されているからです。

韓国はそろそろ日本に「ツートラック戦略」の対価を払え

いちおう、日本政府高官から公式に出て来る発言としては、いずれも「問題は韓国が起こした」、「これを解決する責任は全面的に韓国側にある」というものばかりですが、外務省の今までの所業に照らして、この東亜日報の報道が「100%完全な虚報だ」とは断定できないのは気持ち悪いところです。

東亜日報記者は「必要条件」「十分条件」を勘違いした?

ただし、問題の東亜日報の記事については、もう1つの可能性があります。

それは、東亜日報の記者と日本政府高官が都内某所で面会したのは事実だが、日本政府高官の発言を東亜日報の記者が曲解してあのような記事に仕立てた、という可能性です。

こうしたなか、今朝の記事に対し、「カズ」様からは、こんなご指摘を頂きました。

*日本高官の「異訳まえ」の発言を想像してみた

元徴用工問題の交渉のボールは韓国側にあるにもかかわらず、事態を収拾しようとする意思が全く感じられない。/日韓関係の改善を求めるのなら、元徴用工問題における国際法違反状態の是正は絶対条件だ。/そちらの責務において具体的な解決策が提案されない限り、こちらには〔関係改善に向けた〕対応を検討する余地はない状況であり、日本国内において「対抗措置も止むなし」との空気は変えられないだろう。

なるほど。なかなか興味深い仮説ですね。

たしかに、日本政府高官が

日韓関係改善の前提条件として、まずは貴国がアイデアを出すのは当然だ。話はそこからだ

と述べたのを、韓国人記者が

韓国がアイデアを出せば、それで日本政府は日韓関係改善のために譲歩してくれる

と勝手に勘違いした、という可能性は存在します。

ただし、

①(A)日本が日韓関係改善に努力するためには、(B)韓国側が解決策を出すのが必要だ

という文章と、

②(B)韓国側が解決策を出せば、(A)日本側が日韓関係改善に努力してくれる

という文章は、一見すると似ていますが、まったく別物です。

論理学的には、①の文章において、「(B)は(A)の必要条件だ」と表現し、②の文章において「(A)は(B)の十分条件だ」と表現します。

②の文章では、(B)が実現すれば自動的に(A)が成立します。しかし、①の文章では、(A)が実現するためには条件(B)が成立しなければなりませんが、(B)が成立したからといって(A)が実現するとは限りません。

つまり、東亜日報の記者は(B)を(A)のための「十分条件だ」と勘違いした、という可能性があるのです。

そもそも対話が成り立たない?

もちろん、この(A)と(B)の条件闘争については、私自身が勝手に想像して述べているだけであって、実態と合致しているという保証はありません。

しかし、あまり申し上げたくないのですが、韓国メディアの報道などを見ていると、ときどき、「必要条件」と「十分条件」を混同している(あるいは両者を取り違えている)のではないかと思しき記事を見かけることが多々あるのもまた事実です。

そして、この手の曲解を許していけば、日本政府高官が発言してもいない内容を勝手に歪曲・捏造されて報じられる、ということにもつながりかねず、これは非常に危険な兆候です。

そういえば、相手との対話で「相手が言ってもいないこと」を「相手が言った」かのように捏造するのは、韓国政府の常套手段でしょう。

たとえば、先週も北朝鮮の短距離ミサイル発射を受けた米韓電話首脳会談でも、米韓両国政府の発表内容に齟齬があったことが知られています。

「トランプ、北への食糧支援支持」青瓦台の発表内容、ホワイトハウスの声明にはなかった(2019年05月08日09時01分付 中央日報日本語版より)

具体的には、韓国大統領府は

トランプ大統領が、韓国が北朝鮮に食糧を提供することが非常に時宜適切で、肯定的な措置になると評価して支持した

という声明を出したものの、約1時間後にホワイトハウスの副報道官が出した声明では

トランプ大統領と韓国の文在寅大統領は、北朝鮮(DPRK)関連の最近の動向と、最終的かつ完全に検証された非核化(FFVD)の達成方案について議論した

とする短い論評に留まり、韓国政府が発表した「トランプ大統領が韓国の北朝鮮への食糧支援を支持した」という下りは一切含まれていません。

そして、ホワイトハウスと韓国大統領府の報道発表内容が「まるっきり異なっている」というのは、今回が初めてではありません。韓国大統領府には前科がたくさんあります(例を挙げればきりがないのですが、たとえば『【夕刊】韓国メディア「米国が南北対話を歓迎」のウソ』あたりをご参照ください)。

外交の世界では、往々にして国によって発表する声明文が異なるケースもあるのですが、韓国の場合はウソの度合いが酷すぎるのではないでしょうか。

日韓首脳会談見送り仮説に1票?

韓国の場合、アメリカ合衆国大統領が相手であっても、このようなウソ・捏造がまかりとおるのですから、下手に日韓首脳会談を実施すると、「安倍が日本は韓国に譲歩すると明言した」、などと歪曲された内容を喧伝されかねません。

私自身の理解では、安倍総理という人物は、相手国と深刻な問題を抱えているときほど、直接相手に会って話をするのを好む人物ですが、文在寅(ぶん・ざいいん)氏とは昨年9月にニューヨークで会って以来、まともに対話をしていません。

しかし、その理由は、安倍総理自身、文在寅氏と「話をしても仕方がない」と考えているからなのかもしれません。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

一方、同じ中央日報にはこんな記事も出ています。

韓日、パリで外相会談調整中…主要懸案は?(2019年05月14日10時41分付 中央日報日本語版より)

今月22日・23日にパリで開かれる経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会に出席する河野外相が、康京和(こう・きょうわ)韓国外交部長官(※外相に相当)と会談をすることで調整中なのだそうです。

中央日報は「6月に大阪で開かれる主要20カ国(G20)首脳会談を契機に韓日首脳会談を開催することに対する議論がなされるかも注目される」と述べていますが、この点については大いに疑問です。

一般に外交交渉の場では、外相は相手国の主張と自国の主張を調整する高度な能力が求められますが、康京和氏にそもそも韓国政府内の意見を調整する能力があるようにも思えませんし、この会談が実現したところで、河野外相は康京和氏に原理原則を突きつけるだけでお終いでしょう。

やはり、現時点では「日韓首脳会談見送り」仮説に1票を投じざるを得ないのです。

読者コメント一覧

  1. 韓国在住日本人 より:

     朝鮮日報韓国版の本日の人気一位の記事からです。少々長いので日本語訳だけ書きます。

     http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2019/05/14/2019051400021.html

     タイトル
     「お前は性暴行を受けた××だ」、相談内容を酒席から暴露した人権弁護士

     チャン・ジャヨン事件の真相究明を要求で、女性の人権と被害者の権利保護活動を行ってきた弁護士が飲み会で女性の過去の性的暴行相談内容をばらして侮辱した疑いで告訴されたと13日明らかになった。
     法曹界によると、女性のチョン氏は金某(56)弁護士を名誉毀損と侮辱の容疑でソウル中央地検に告訴した。またソウル地方弁護士会に金弁護士を弁護士法違反で処罰してほしいという内容の陳情書を提出した。

     チョン氏はYTNとのインタビューで先月21日、ソウル鍾路区のカラオケ店で、金弁護士など4人とお酒を飲んだと話した。 彼らは「ノ・フェチャン自殺操作真相究明を望む市民の会」を通じて数回会ったことのある仲として知られていた。そのカラオケ店で金弁護士が同席した他の女性と喧嘩になり、その仲裁に入ったチョン氏に金弁護士が悪口を言ったということだ。チョン氏は「口にするのも恥ずかしい悪口を言いながら、『この××××、お前の何が偉いんだ』『お前は性的暴行を受けた× ×じゃないか』などの発言をした」と主張した。チョン氏は以前、金弁護士に法律相談を受けながら、幼いころから性的暴行を受けた経験を話したことがあるが、これを金弁護士が酒の席で公開したという。

     金弁護士は故チャン・ジャヨン氏の旧所属会社の同僚であるユン・ジオ(32)氏に対して警察がきちんと身辺保護をしないとして、ソウル中央地検に担当警察官らを職務遺棄の疑いで告発したこともある。ユン氏の証言内容について疑問が提起されたことについて、7日ユン氏を擁護する記者会見に出席した。大統領選のコメント捏造で裁判を受けているドルイドキングのキム・ドンウォン氏の弁護を担当したりもした。

     金弁護士は2015年、ソウル市教育庁監査官として勤務する当時の教育庁奨学士をセクハラした容疑で、昨年8月1審で懲役10ヵ月に執行猶予2年を言い渡されたこともある。
     金弁護士はこの日フェイスブックに「私に対する攻撃工作」と述べた。本紙は金弁護士の立場を聞くために数回電話したが連絡が取れなかった。

     本文は以上です。

     これは自殺した女優(チャン・ジャヨン)が枕営業を強要されたとして、文在寅大統領が真相究明を指示した事件に絡む内容です。この金弁護士は人権派とうたいながら、セクハラが大好きなようです。韓国が懲役を受けても弁護士が続けられるとは小生も知りませんでした。

     実はこの話しには裏がありまして、この女優の死後に告白文が出てきました。その中に朝鮮日報の副社長(去年退職したと記憶しております)の名前が入っており、朝鮮日報も絡んでいるのではとの疑いがかかっています。(ただ、この文章は筆跡鑑定の結果、女優のものではないとの事です)。この事件で日本は日韓犯罪者引き渡し条約に則って、女優の所属事務所社長を韓国に送り返しています。

     調べれば調べるほど、韓国のドロドロした部分が露わになるような記事です。

     読者コメント
     (賛成順トップ)
     これが左派の素顔だ。人権弁護士だぜ! 左派独裁政権の文クソも人権弁護士だそうだが、どんな人権を弁護したのかは聞いたことがない。事実でないことをもっともらしく偽装包装しておいて、国民を欺いたのだ。

     (反対順トップ)
     くだらない事言わずバン副社長に出て来いと言え。バン福社長がチャン·ジャヨンにどうしたのか明らかにしてみろ。何故? 自社のことなのに自社では出来ないと? それでも朝鮮日報はマスコミだから例え社長のことでも真実を明らかにしなければならないのではないか。

     駄文にて失礼します

      

  2. 阿野煮鱒 より:

    > 韓国メディアの報道などを見ていると、ときどき、「必要条件」と「十分条件」を混同している

    我田引水するならば、私が何度も言っている「隣接概念の混同 (Confusion of Adjacent Concepts)」の一例ですね。

    近代合理性を獲得できなかった朝鮮人は、数学の論理命題すらおぼつかない、というか、恣意的にねじ曲げることに抵抗がないわけです。

    1. 鞍馬天狗 より:

      阿野煮鱒さんへ

      概念を何処で、区切るかは
      文化毎で違ってくる
      そのコトを持って、隣接概念の混同とは言わない

      >近代合理性を獲得できなかった
      のは事実だと思うし、
      >数学の論理命題すらおぼつかない
      のも確かだが、
      その必要自体が無い文化だとも言える

      論理的思考の塊の様な独逸が、
      何時も失敗する歴史を鑑みても
      絶対に必要な能力では無いのかもしれない

      1. 阿野煮鱒 より:

        いや単純に、言語と文字の区別は、文化の問題ではないですよ。
        それが韓国人にはできないのです。

        1. 鞍馬天狗 より:

          阿野煮鱒さんへ

          >言語と文字の区別
          をする必要の無い文化なんじゃないでしょか?

          キチンとした区別を付けられなくても
          彼らの社会が、成り立っているのも事実です

          論理的思考が出来なくても、
          成功している例は幾らでも有ります

          彼らが、日本にとって有害であり、敵だからと言って
          十分に成立している社会を否定するのは間違いです

          彼らを憎むべき理由が、日本人には十分に有ります
          そのコトと、考察は分けるべきです

        2. 阿野煮鱒 より:

          > 十分に成立している社会を否定するのは間違いです

          社会を否定しているわけではありません。
          特性を述べているのです。
          まあ、勝手に噛みついてください。

        3. 鞍馬天狗 より:

          阿野煮鱒さんへ

          >言語と文字の区別
          を付けなくても成立する社会だ
          と言ってるんです

          社会を成立させる要素を”文化”と呼ぶのです

        4. 鞍馬天狗 より:

          阿野煮鱒さんへ

          スマホを使いこなしている人でも、
          ハードウェアとソフトウェアの違いを知らない人は多い
          OSとアプリの違いを知らない人はモット多い

          ソレを”隣接概念の混同”とは言わない
          “区別”しなくても使えるから、知らないだけだよ

          朝鮮人も”近代合理性”が無くても、社会を運営出来る文化
          ってだけの話だ

          欧米人や日本人には、”近代合理性”が絶対に必要だが
          そんなモノが必要のない文化も存在するんだよ

        5. りょうちん より:

          >ハードウェアとソフトウェアの違いを知らない人は多い
          >OSとアプリの違いを知らない人はモット多い
          >ソレを”隣接概念の混同”とは言わない
          >“区別”しなくても使えるから、知らないだけだよ

          曰く

          「インターネットが壊れた!」

          「ギガが足りない」

        6. 鞍馬天狗 より:

          りょうちんさんへ

          iOSもAndroidもUNIX系の組み込みOSだ
          なんて言った日には、迫害を受けること必定です

      2. ラスタ より:

        えーと、お二人のコメントを読んでいて感じたことなど。
        書いているうちにチト煩雑になったので、本論でないところは追い出して脚注など入れてみます。

        閉鎖された住域で、権力に基づく均質性要求の圧力下にあるなら、その社会は存続可能と思います。
        皆が同じように考えて同じように感じていれば何も問題はない。
        文化や論理という概念すら必要ないかもしれない。(*1)

        問題が起きるのは、社会同士の関係になったときでしょう。
        国内社会としては、何がどうであろうと国民が外の社会を知らない限りは安定して存続できる。
        これが国際社会となると、自分たちの社会とは違う外部にある社会(*2)との交際によってその社会の民度や文化など、いわば民族の資質とも言うべき要素が比較相対化されるだけでなく、実力(つまりはカネと軍事ですね)競争の脅威にさらされることになる。

        ここで重要なのは、国際社会は国内社会を外側から包含する、国内社会がその中にある生存環境であって、国内社会は国際社会の中に居場所がなければ(一般的には(*3))存続できないだろうということです。
        国際社会という環境の中にありながら、国内社会の論理が相手にされないといって国際社会にとっての不正義をはたらくのは愚かなこと。国内社会の正義を国際社会に敷衍するのは間違いです。

        それなら国際社会を変えてしまえ。それにはまず環境である国際社会がどのようなものであるのか、どのような言葉でどのように語られ、そのように機能しているのか、それを学ばなくてはなりません(*4)。
        それは当たり前のことで、それがどのようなものであるのかという原理も理論も知らずに、不平不満をゴリ押しして騒いでみたら、たまたま上手く行ったとう程度のことではすぐに行き詰まります。
        せいぜい持って70年程度。

        つまるところ、どんな社会であろうともそれ自体が外部から孤立(あるいは隔離)しているなら安定して存続し得るが、外部の社会との関係においてはその社会の相対的な評価によって淘汰されるだろう。
        そのように思います。(*5)

        そんなこんなで、お二人のご意見は、内的社会の存続性の話なのか、外的社会での位置づけが論点なのか、という部分で噛み合っていないように感じました。
        読み違えておりましたら失礼ご容赦ください。


        *1) 共産国家が外部からの情報を管理して国民の民度を制御していることを考えると、かの国も実質的には共産主義なのかもしれない。
        *2) 外部の社会を蛮族と位置付けて軽蔑の対象にするのが中華思想の根本ではないだろうか。
        *3) 他国の保護下に入るという生存戦略は有効。いまだに日本マスコミによって被保護国かのように特権的な扱いされている国がありますね。
        *4) それこそまさにこのサイトが掲げる「知的好奇心」でしょう。自己向上の意識がないままの正当化は蒙昧というのだと思います。
        *5) 何度か書いていますが、国際ルールより自国ルールを優先する国には鎖国をお勧めしております。他国にそのような物申す立場でもなければ影響力もありませんが、そう思うので。

    2. 鞍馬天狗 より:

      阿野煮鱒さんへ

      ゴミの分別と云う文化の無い社会に、対して
      ペットボトル本体とキャップを分けないのは、
      “ペットボトル本体とキャップを混同しているからだ”
      と言っているのと同じだよ

      1. 阿野煮鱒 より:

        全然違います。あほらし。
        見損ないました。もう貴方とは議論しません。

    3. 鞍馬天狗 より:

      阿野煮鱒さんへ

      阿野煮鱒さんは、現代社会の成立には”合理性”が、
      必要不可欠だと思ってるでしょ?

      “近代合理性”なんか無くても、社会が成立するんですよ

      1. 阿野煮鱒 より:

        そんな事は言っていない。
        勝手に解釈して勝手に批判するな。

        1. 鞍馬天狗 より:

          阿野煮鱒さんへ

          >勝手に解釈して勝手に批判するな

          >「必要条件」と「十分条件」を混同している
          理解してない中学生は沢山いますけど、
          日本人だと後々、困るコトでしょう
          多分、朝鮮人は困らないんでしょうね
          文化の違いじゃないんですか?
          >「隣接概念の混同 (Confusion of Adjacent Concepts)」の一例ですね
          他に、どんな解釈が出来るのですか?

        2. 鞍馬天狗 より:

          阿野煮鱒さんへ

          折角なので、必要十分条件を用いて話ます

          国のインテリジェンスを代表する新聞記者が、
          中学生の必須項目を理解していないコトを
          >隣接概念の混同 (Confusion of Adjacent Concepts)
          と云う”特異な事象”だとしてるんですよね?

          この手の間違いは、”特異な事象”と云うには、
          “必要条件”でしか無く、
          “とりにくは何の肉?”的な知識不足と区別が付きません

          その”社会で何の問題にもなっていない”と云う
          現象が在って、初めて”特異な事象”であると云う
          “十分条件”が揃うのです

          ですから、文化の違いだと言ってるんです

    4. 鞍馬天狗 より:

      阿野煮鱒さんへ

      ジャン=ポール・サルトルとレヴィ=ストロースの論争って
      こんなんだったんだろうな

      やっと分かった気がする
      追体験が出来た気がするだけでも感謝です

      ありがとうございます

  3. がきデカルト より:

    我思う(ように)我(らの世界は)あり

  4. 心配性のおばさん より:

    >つまり、東亜日報の記者は(B)を(A)のための「十分条件だ」と勘違いした、という可能性があるのです。

    ふふっ、確かにあの国の人間には、その傾向がありますね。のみならず、勝手に文字変換してしまう習性もあるみたいで、忘れたかったので(笑)、すっかり忘れていましたが、アメリカ下院議長の「あなたの言う通りになればいいですね。(忙しいんだから、早く帰って)」の発言を、あの国の国会議長は「前向きな回答を得た。」と取ったりします。

    >しかし、その理由は、安倍総理自身、文在寅氏と「話をしても仕方がない」と考えているからなのかもしれません。

    「話をしても仕方がない」というより、「話をすると危険だ」のレベルだと思います。「日韓首脳会談見送り」仮説に、私も1票。

  5. 伊江太 より:

    東亜の記事ってヤツ。飛ばしどころか、全くのねつ造記事だと思いますがね。匿名の政府高官が外国のプレスにコンフィデンシャル的情報をチラッと漏らすというのはないわけじゃないでしょうが、それはあくまでも話す相手がどの程度の大物かによる。それなりの対応を引き出す効果が期待できるとか、結果相手国の真意を瀬踏みするとか、何らかの動きを誘発する意図をもってやるわけで、ツリみたいな甘言で誘って、食いついてきたら後で突き落としてやろうなんて品のない手口は、いくらなんでも使わんでしょう。第一、東亜日報なんて保守系紙、あちらの政府中枢と少しばかりのつながりもあるとは思えないし。どうせ本社から「高い給料払って東京に派遣してやってるのに、もうチッと読者が喜びそうな記事が送れんのか」などと叱責された記者が、その目的にも時宜にも適い、かつ有力政治家とサシで話が出来るんだと己が誇示できる、一石三鳥を狙ったスタンドプレーだろうと邪推しています。実際、「日本は困っているようだから、この際もっともっと攻め立てるべき」なんて倒錯した読者コメントがいっぱい付いてるようだから、もう目的は十分果たせたと言えそうです。どんな馬鹿げた嘘をついても、一時それでしのげれば、後で指摘されてもいくらでも言い逃れは可能という、カノ国文化の最大の利点は生かさなきゃ損ということでしょう。「必要条件」だ「十分条件」だといった論理学上の初歩的概念すら、分析に使用してみるまでもない問題だと思いますが。

  6. りょうちん より:

    日本政府としては、韓国政府が何らかなの公式なアクションをしてくれれば、具体的な報復ができるようになるが、現状ではどうしようもないと言い続けているだけですね。

  7. 新宿会計士 より:

    自己コメント(備忘録)

    デイリー新潮の鈴置高史氏の論考を読んで考えたこと。

    韓国国内では文在寅政権を懲らしめる日本からの経済制裁への期待があるらしい。

    国内の政争に外国勢力を引き込むのは朝鮮半島の伝統であり、これには関わらないことが一番。

    南北朝鮮に向き合うためには日米中露が出来るだけ一枚岩になるべきで、北方領土問題と北核問題を同時にあれもこれもと追及すべきでない。

    といった内容のことを、まとめてみたいと思います。

    1. 心配性のおばさん より:

      こちらの記事ですよね。ちょっと、怖い考察が最後にあります。

      <韓国「ウォン急落」で防衛ライン突破間近 文在寅が払わされる反米・反日のツケ>
      https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190514-00561778-shincho-kr&p=1

      >通貨危機に陥った際、「これは米帝国主義の陰謀である。今こそ米国から独立し、同胞の北朝鮮と手を組もう。資本主義の元凶たる財閥も解体しよう」

      たとえ、大部分の韓国人がそう考えなかったとしても、かまわない。大部分の韓国人のものではない”民意”という力の前では、口をつぐみ、従ってきたのですから。つくづく、怖い国です。

  8. めがねのおやじ より:

    更新ありがとうございます。

    韓国人は、要は他人の話を最後まで聞いて、よく理解して次に自分の意見を言う、と言う訓練が出来て無いのです。言いたい事は全部言う。聞きたくない事には途中で遮るか、火病を起こす、罵倒する。とんでもない連中です。

    これは民族として、『自分さえよければ、家族さえよければ良い』『議論より大きい声で、言い放つ事で勝つ』『屁理屈でも言い負かせれば良い』という、大変利己主義な考え方が蔓延している為と思います。

    家庭内の親子、兄弟、親戚、また学校内、職場内、居住区域内などすべてで当てはまると思う。特に教育の分野で、物事の考え方の柔軟性が教えられてないという、『負』が大きいと思います。まあ、教えれる教員が居ないでしょうが(笑)。特に日本人に対しては顕著なのではないですか。

    日本対韓国では、よく日本側が言ってないことまで韓国紙が報道している。それも韓国政府の正式な発表として。自分に都合の良いところは多めに拡大解釈して言う。日本側の話を途中で遮って自分達の意見をまくし立てる。最後はケンカ腰(笑)。

    必要条件、十分条件などアタマにありませんよ。『ウリの言うことが全部通れば必要十分条件は満たされる』『憎き日本に完全勝利した』かな。

    *なお、私の発言で日本人と韓国人同士が会談している部分はすべて創作です。

    1. 東京の人 より:

      >自分に都合の良いところは多めに拡大解釈して・・

      その通りだと思いました。

      私などは最近、嘘くさい、盛ってるんじゃないかという
      疑念が先立って、すっかり疑い深くなりましたよ。

    2. 四十路 より:

      >言いたい事は全部言う。聞きたくない事には途中で遮るか、火病を起こす、罵倒する。
      これ、日本のテレビの討論でも見ます。
      相手の会話を大きい声で断ち切り、冷静な議論を成り立たせなくする人ら。
      子供の頃にテレビタックルの出演者を不快に思ってました。
      (今がどうなのかはテレビをほとんど見ないのでわかりませんが)

  9. 埼玉県在住のTOM より:

    更新お疲れさまです。
    確かに、安倍総理としては文大統領と会談するとどう局解・捏造されるか危険である、と判断しているかもしれません。
    長年の韓国ウォッチャーの「大口歩也」氏によると、韓国人の思考パターンとして、(根拠などないにも拘わらず)「自分は常に正しい(選択をしている)」「であるから、(自分にとって)上手くいかないのは、相手に問題がある」というのがあるようです。また、相手から明示的・理論的な根拠をもとに反論された場合、こじつけでもでっち上げでも何でもいいから、大声で反論した相手にあることないこと再反論して、そもそもの問題をすり替えて、なかったことにし、相手に問題があるように持っていく、という、我々から見れば姑息としか見えないやり方を常套手段としているようです。これは韓国人同志でも頻繁に行われているようです(いわゆる「右派」と「親北左派」、「財閥経営者」と「労働組合幹部」、その他ありとあらゆる対立で同様に見られるようです。そして負けた側は「恨(ハン)」を蓄積する)。であれば、新宿会計士様の主張どおり、彼らと密室で協議するのは極めて危険であり、必ず第三国(米国が最適でしょう。あるいは国際会議等の場で)を交えて協議する(韓国人に話す、というより米国人等第三者に向かって話す、というスタンス)のが鉄則かと。国際社会さえ味方に出来れば、わが国にとっての国益の毀損を最小化する戦術をより採りやすくなります。

  10. BlobFish より:

    サイトの更新を有難う御座いました。

    韓国人の皆様にはサイト主様の仰るように初歩的な状況把握力・論理的思考に問題がある場合が多すぎるような気がします。

    端的に言って、韓国人が『「こうであったらいいな」という妄想』を『「こうであるに違いない」という事実』と思い込む傾向の幼児性ですな。

    小生の仕事上で僅か乍らも接点があった「韓国次期戦闘機KFXに関して米国から韓国への技術移転の有無」の真相も「米国側の条件付き技術移転の可能性の提示」を、韓国側は「米国から韓国への確実な技術移転の約束」と勝手に脳内変換してしまって、後に「後頭部を殴られた」と恨んでしまった好例です。

    韓国の新聞に掲載される「✖✖大学教授」さん達のコラムにも、長たらしい不透明で、曖昧模糊。紆余曲折な論旨を這い進んでいくうちに、何時の間にか「条件付きの仮説」や「思い込みだけが根拠である前提」が「証明された真理」に化けてしまう事がままあります。

    このような論旨の運び方自体に齟齬がある事を『論点先取』とか『循環論法』と言い、感情的で論理的思考が出来ない人が陥りやすいに多い誤りです。

    例えば「哨戒機に対する火器制御レーダー照射事件」を「韓国風」に纏めると以下になります:

    (1) 日本は韓国に対して過去に数えきれない悪行をしてきた。
    (2) 日本の哨戒機は韓国軍艦に対してイチャモンをつけてきた。
    (3) 従って、日本の哨戒機が韓国軍艦に対して行った事は悪行に違いない。
    (4) 上項(3)により項目(1)の正しさが証明された。
    (5) 上項(4)により項目(3)の正しさが証明されたので、「日本の悪行の証拠を
       捏造しても、それは『既に証明された悪』を正す正義である」ので正当化出来る。

    韓国はこの「論法」を「戦時中の募集工」、「戦時中の募集慰安婦」、さしては「日韓基本条約」に適用して歴史改竄を行って来ました。

    韓国人の日本に対する論考は必ずと言っていい程、「日本との歴史的問題」が前置きとして出て来ますが、その理由は前掲の『論点先取』及び『循環論法』を用いる為に読者を「思考停止」状態に導く為の準備であるのでしょう。

    さて、話は飛びますが、小生はこの韓国人の論理的思考能力の不足・思考停止の悪癖の根源はハングル表示の不備による問題ではないかと考えています。

    同音異語を漢字表示で識別出来る日本語と違って簡便な逃げ道の無いハングルです。

    比較的論理的透明性が高い数学を例に挙げても

     少数=소수 (Google翻訳)
     小数=소수 (同上)
     素数=소수 (同上)

    で、「関連性はあるが意味が全く違う単語の発音と表記が全く同一である困った事例」です。
    ハングル表示のみの教科書で以上のコンセプトを学ばなければならない韓国の小学生には同情すべきでしょうな。

    さらに、

     放火=방화
     防火=방화

     放水=방수
     防水=방수

    なので、韓国の消防士さん達のマニュアルを読むと錯乱しそうです。

    こんな少ない例からの小生の憶測ですが、韓国人は活字情報でも、音声情報でも「厄介な混同を避ける為の必須で煩雑な努力」を避けて(つまり思考停止)「安易な思い込み」で代用する癖がついてしまっているのでは?

    個人的にはひらがなのみで書かれた「六法全書」や「形而上学の論文」なんて想像するだけでも頭痛がします。

    1. 鞍馬天狗 より:

      BlobFishさんへ

      推測ですが、
      言語以外の何らかの手段で、社会を構築しているのでしょう

      朝鮮人の社会は、少なくとも、投下した労力以上の恩恵を
      甘受しているのですから、十分に成功した社会だと言えます
      (反吐が出るのは別の問題です)

      1. 匿名 より:

        言語コミュニケーションに依存しない韓国社会の構築基盤。
        そりゃなんつっても反日用日じゃないんですかね。あらゆる問題がそれで全部解決。

  11. めたぼーん より:

    外交において、国益にならないことはしない、を考える時、韓国以外とは短期的だけで無く中長期的な視点も必要ですが、韓国とはほぼ考える必要なく、韓国の希望に沿わないことが日本の国益になる確率が非常に高いので、政府も官僚も思いっ切りやって欲しいものです。

  12. しきしま より:

    文在寅も金正恩もそうなんですが、なぜか「首脳会談さえ行えば自分に都合のいい結末になる」って思っているっぽいんですよね。
    会うってのは初めの一歩でしかない。会わなければ何も得られないってのはその通りなんだけれど、会ったからといって必ずしも欲しいものが得られるとは限らない。
    多くの先進国にとっては、首脳会談とは事前に裏方が話を詰めていて、会談の場はその結果を発表するものなのですが、文も金もなんの準備もせずに会えば果実が得られると思っているのですね。

  13. 老害 より:

    韓国人が未だにフィールズ賞をとれていないことからも明らかだと思いますが、彼らにとっては重要なことではないのだと思います。

    何かを論じるときに最重要なことは、自分が何を主張したいかです。そのための論理は、脳内でいろいろと変換・改変を経て、事実に基づくかどうかは関係なく「これが真実だ!」となるようです。
    今まで日本人が集られてきた事案が全てこれではないかと考えております。

  14. 匿名 より:

    カイカイ反応通信
    ‏@kaikaihanno

    韓国人「朝鮮時代の生活が垣間見れる1900年代の酒場の写真を見てみよう」→「日帝強占期が神の一手だった」
    http://blog.livedoor.jp/kaikaihanno/archives/55295081.html

    3. 韓国人
    ヘル朝鮮畜生

    4. 韓国人
    そのまま土人だね

    15. 韓国人
    未開すぎる

    17. 韓国人
    日帝強占期が神の一手であった

    31. 韓国人
    最悪だ
    俺があんなやつらの子孫だなんてwwwwwwww

    32. 韓国人
    アフリカの土人にも劣る未開な乞食国、朝鮮レベル

    35. 韓国人
    あんなのを見たら、臭くて未開だと避けるのが正常なのに、日本のやつらは忍耐力があるね
    あんなのを人にしようと努力するなんて(泣)

    40. 韓国人
    神日本帝国バンザイ

  15. ななしさん より:

    ブログ主さま、いつも興味深く有益な情報を提供して下さり本当に有難うございます。

    ところで今回の必要条件・十分条件の例文②の説明に関しまして少し申し上げたいことが御座います。
    まず問題の例文②を引用させて頂きます。

    >②(B)韓国側が解決策を出せば、(A)日本側が日韓関係改善に努力してくれる

    これに関する説明箇所も引用させて頂きます。

    という文章は、一見すると似ていますが、まったく別物です。

    >論理学的には、②の文章において「(A)は(B)の十分条件だ」と表現します。

    この文中の(A)と(B)とは逆でなければなりません。つまり②においては(B)の「韓国側が解決策を出す」が(A)の「日本側が日韓関係改善に努力する」に対する十分条件です。(言うまでもありませんが、一般に「BならばA」という条件文ではBが十分条件でAが必要条件です)

    例文①と②とでラベル(A)、(B)の出現順序が逆になっているので、②の説明をお書きになられる際に「①とは逆だ」といった意識をされて結果、上の説明文中の(A)と(B)とを却って逆に書き間違えられただけと拝察致します。

    なお、この引用箇所の直後にある②に関するご説明の部分、即ち、

    >②の文章では、(B)が実現すれば自動的に(A)が成立します。

    はもちろんその通りです。

    1. 伊江太 より:

      ななしさん様

      たしかに論証の問題としてみたとき、必要条件と十分条件に関して記述された部分はちょっと変なんですがね。①と②の文は、日本(A)と韓国(B)が現れる順が逆で、表現にも多少の違いがあるが、実のところ内容は同値に近い。

      「②(B)韓国側が解決策を出せば、(A)日本側が日韓関係改善に努力してくれる」

      これが東亜の記者の理解でしょうが、韓国側の対処が日本側の譲歩を引き出すための十分条件となるという点について、単なる論証の例題としてみたときにはそれでOK。問題となっているのは韓国側が先にどういう措置を執るかということなんだから(その点は東亜の記者も自覚してる)、①の文でも(B)に関する記述を先にすべきでしょう。その上で、

      「①(B)韓国側が解決策を出せば、(A)日本側に日韓関係改善に努力する余地が生まれる」

      くらいにすれば、まあ韓国側の措置が彼らが望む日本側の対応の必要条件という意味にはなるでしょう。ただし、こんなのは今や机上の空論。「韓国側の解決策」なるものがどんなものかということを、これまで散々に実例を見せつけてくれた挙げ句なんですからね。正式に外交公文を取り交わして解決したはずの問題だって平気で反故にする。ヤルヤル詐欺以下ですよ。この期に及んで本当に日本側の好意を期待するなら、全面的な謝罪と勝手に仕掛けてきた不法行為を自らの手で解消してみせるしかないんだけれど、東中朝はじめカノ国のマスコミでそこのところが全く分かってないのは不思議としか言いようがないですね。多分目の見える人間も中にはいるんでしょうが、間違ってもそんなことは口に出せないご時世ってことなのかも。まあ、行くとこまで行くしかないんでしょうね。

  16. 岡山県在住者K より:

    韓国人の発想
    「何も学習しない韓国の政治家」(https://shinjukuacc.com/20190209-01/)という記事というか標題から、韓国人の発想について考えていたことを思い出しました。
    正しさの主張についての日本人と韓国人の発想の違いを次のようにまとめたことがあります。
    ・日本人 「私が言っていることは正しい」
    ・韓国人 「私が言うから正しい」
    殆ど差がないように見えるかもしれませんが。^^;)

    日本人は、自己と自己の主張を(一応)区別していますが、韓国人は区別できません。その結果、正しいことと自己が混同あるいは同一視されます。自分は正しさの塊だと。つまり、「私は無謬だ」と規定するのです。
    「無謬たる私から発せられた言葉が間違っているはずがない!(と叫んでそっくり返る)」。日本人が、彼らの言っていることを聞いて持つ気持ち悪さの正体はこれではないでしょうか。
    いずれ、現実より自分が正しいとして現実さえ無視してしまいます(通常、これを「荒唐無稽」という)。学習できないのは当然です(これを「つける薬がない」という)。

    付け加えるなら、学習して、正しいことが何かに気が付いたら韓国人の自己は崩壊します。いわゆるアノミーです。自己を支えるものが無くなるわけですから(自己の中にではなく、自己の外に正しさがあった!)。相手の言うことを理解したら自分の負け。負けるだけならともかく、アノミーに陥ります。論理的帰結など論外。
    つまり、韓国人の無茶ぶりや曲解は、自己を崩壊させるものから必死に逃げているからだと思われます。本人たちも、薄々気がついているんでしょうね。いずれにせよ、まっとうな議論など望むべくもありません。

    それにしても、韓国のことを調べても空しい。得るものがほとんどない(絶無とは言いません)。私がこちらのコラムを読み続けているのは韓国のことが知りたいからというより、韓国を通してまっとうな議論がなされているからです(ちょっとヨイショ)。
    失礼しました。

  17. 湖畔の理系 より:

    本論からすればどうでもいい話ではあるのですが、言葉の定義について少し。

    必要条件と十分条件の御説明の段へのコメントになります。
    倫理学では「aならばbである」ときに、aを十分条件、bを必要条件と言います。これは定義で、受験生なんかが矢の先は必要とかで覚えてるやつですね。
    なので、この段の②では「韓国が案を出す」が十分条件で、「日本が対応する」が必要条件になり、本文とは逆になります。
    ①の文はそもそも論理式として成り立っていないので、必要条件も十分条件も有りません。

    必要条件と十分条件という字面がイメージと反する(倫理学では妥当な表現なのですが)ためによく勘違いされる問題で、通常は気にしないポイントでは有るのですが、論理学という単語を用いる以上は、誤用の蔓延を防ぐためにも訂正頂ければと存じます。

    1. りょうちん より:

      私はここで多用される「焦土化戦術」も誤解を生みやすいので避けるべきなんだと思います。
      案の定、間違って使い始めた、少しかわいそうな人がいましたし。

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