米朝決裂の最大の敗者は韓国 徴用工判決などの動きは?
本稿では先ほどの『米朝決裂、「バッドディールよりノーディール」これに尽きる』の続きとして、米朝首脳会談の決裂に関連するいくつかの報道や記事を拾っておきたいと思います。私は、今回の「米朝決裂」の「最大の敗者」は、実は北朝鮮ではなく韓国ではないかと見ています。というのも、「核武装した経済大国」という目標が潰える可能性が出て来たからであり、裏を返して言えば、日本にとっては「最悪のリスク」が遠のいた、という意味でもあります(まだまだ油断できませんが…)。こうしたなか、本日の「三・一節」では、文在寅大統領が「親日清算と未来志向」という相反する構想を提示したそうですが、これについて考察しておきましょう。
目次
長谷川氏の見識の高さ
長谷川氏「日本は2番目に得をした国」
本稿は先ほどの『米朝決裂、「バッドディールよりノーディール」これに尽きる』の続きです。
中日新聞・東京新聞の元論説副主幹でジャーナリストの長谷川幸広氏が、『現代ビジネス』にこんな記事を寄稿しています。
驚きの米朝決裂…!日・米・北・韓「最も得した国」はどこか(2019/03/01付 現代ビジネスより)
リンク先はウェブページで3ページにまたがりますが、すっきりまとまっていて、非常に読みやすい良文です。
私の文責でリンク先を1行で要約するならば、
「トランプ氏が米朝首脳会談に応じた目的は、金正恩に冷水を浴びせることにあった」
というものです。
たしかに客観的に見ると、列車で延々3日間もかけてベトナムくんだりにまでやってきた金正恩(きん・しょうおん)は完全にメンツをつぶされた格好となりましたし、惨めさをかみしめて、再び3日間かけて北朝鮮までトボトボ戻るはめになったのでしょう。
ただ、長谷川氏の論説の面白さは、そこだけにあるのではありません。タイトルにもあるとおり、日・米・北・韓の4ヵ国を、「最も得をした国」から順番に並べてしまおう、というのが、この記事の魂胆です。
結論的には、「▼①米国、▼②日本、▼③韓国、▼④北朝鮮」、というのが、「得をした順序」なのだそうですが、長谷川氏にいわせれば、2番目の日本と、3番目の韓国には大きな断絶があります。
まず、日本について、長谷川氏は次のように指摘します。
「トランプ氏に次ぐ勝者は安倍晋三首相である。日本とすれば、米国が下手に宥和姿勢に傾いて、非核化も拉致問題も日本を狙う中距離ミサイル「ノドン」の撤去問題も前進がないまま、制裁緩和に動けば、置き去りにされかねない局面だった。」
そのうえで、会談決裂については「最高とは言えないが、最悪でもない」「北朝鮮が日本に経済支援を求めて来る可能性は当分、なくなった」と評しています。
これに対して韓国については
「正恩氏に次ぐ2番目の敗者は、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領だ。文氏は昨年秋、英国やフランスなど国連安全保障理事会の常任理事国を歴訪し、懸命に北朝鮮に対する制裁緩和を働きかけてきた。正恩氏の忠実な「代理人」だった。」
と指摘したうえで、金剛山観光や開城工業団地の操業再開などは「すべて水の泡になってしまった」し、「トランプ氏にも合わせる顔がない」と述べ、結局のところ、文在寅(ぶん・ざいいん)氏は単なる北朝鮮の使い走りに過ぎないことを示唆しています。
まだ「勝敗」はついていない
長谷川氏は「ATM(※)」と呼ばれる「極左メディア」(?)の一角を占める東京新聞(中日新聞)の出身者ですが、彼の議論は非常に理論的であり、とうてい、「あの」東京新聞(中日新聞)のご出身とは思えないほどです。
そして、私が抜粋したのは、長谷川氏の議論のほんの一部に過ぎません。もし興味のある方は、是非、リンク先の記事を直接読んでみてください。
(※ATMとは:朝日(A)、東京(T)、毎日(M)のこと。それにしても、長谷川氏のような人物を退職に追い込むとは、東京新聞・中日新聞はセンスのない新聞ですね。)
ただ、私自身、長谷川氏の議論に100%賛同するつもりはありません。
長谷川氏はわかりやすく、昨日の米朝首脳会談に絞って、日米北韓の4ヵ国に関しては、「米国が最大の勝者で、日本がそれに次ぐ勝者」、「北朝鮮が最大の敗者で、韓国がそれに次ぐ敗者」と述べているのですが、私は現時点で「勝敗」(?)の帰趨は決定していないと考えています。
たとえば、長谷川氏自身も
「(北朝鮮が日本に経済支援を求めて来る可能性がなくなったことは)拉致問題の解決にマイナスと言えなくもない。ただ、北朝鮮が経済制裁に音を上げているのは間違いない。ここは、しばし我慢のしどころだ。」
と指摘しているとおり、拉致問題の解決には課題が山積している状況にあるからです。
これに対する私自身の持論はシンプルです。
『「国交正常化」?正気ですか、北朝鮮は犯罪者集団ですよ?』でも申し上げましたが、北朝鮮が現在の体制を残したままでの「国交正常化」自体が、あり得ない話です。
なぜなら、北朝鮮は日本人拉致事件を含め、現在進行形でさまざまな国際犯罪に関わっている国だからです。
たとえば、北朝鮮は国ぐるみで保険金詐欺を行い、毎年数十億円を荒稼ぎしているとの話もありますし(下記記事参照)、核・ミサイル・大量破壊兵器・麻薬・贋札も北朝鮮の良い収入源です。
北朝鮮が国家ぐるみで保険金詐欺、毎年数十億円を稼ぐ(2017年1月16日 15時39分付 ニューズウィーク日本版より)
さらに、金正恩は北朝鮮の人民を苛烈な圧政下に置いており、強制収容所では現在進行形で人権弾圧も行われていますし、北朝鮮は自国の労働者を各国に派遣し、きつくて危険な労働に従事させている、という話も聞きます。
北朝鮮の出稼ぎ労働者の過酷な状況に国際的関心を 脱北者が米で会見(2018年10月27日 14:24付 AFPBBニュースより)
つまり、「法律を守らない」、「人権を弾圧する」、「大量破壊兵器を作る」、「麻薬・覚醒剤を作る」、「通貨を偽造する」、「サイバーテロを行う」、などなど、北朝鮮はまさに「悪の権化」なのです。
私は「北朝鮮に勝利する」としたら、「金正恩(とその一味)が権力を失う状態」を達成しなければならないと考えていますし、その意味で、現段階では「米国(と日本)が勝った」「北朝鮮が負けた」と決めつけるものではないと思います。
(※もっとも、私は「長谷川氏がそのように短絡的な視点で記事を書いた」と批判しているわけではありません。長谷川氏はあくまでも「今回の米朝首脳会談に限って」勝敗の判断を示しているだけの話ですので、私自身の持論は最終的には長谷川氏の記事とは何も矛盾しないと考えています。)
どうする、韓国?
韓国は間違いなく敗者
ただ、日米北韓の4ヵ国のなかで、現時点で「敗者」であることがほぼ確定した国が1つあります。
それは、韓国です。
文在寅氏が「北の走狗」として、国際社会に対しても北朝鮮の立場を喧伝する役回りを演じて来たことは、すでにさまざまな機会を捉えて指摘して来ました。
たとえば、文在寅氏は日米に対しても北朝鮮の立場を代弁して来ましたが、昨年秋口以降は欧州諸国などに対しても北朝鮮制裁の緩和を訴え、玉砕した、という経緯があります(『文在寅に追い打ち掛けた安倍晋三、そして外交官の外交知らず』等をご参照ください)。
今回の会談でも、韓国は米朝首脳会談に対する高い期待を寄せていましたが、「ビッグディール」どころか「ノーディール」となったことを受け、韓国政府、韓国メディアは明らかに戸惑いを見せています。
たとえば、韓国メディア『ハンギョレ新聞』(日本語版)に掲載された次の記事では、「新朝鮮半島体制」なる文在寅氏の構想が「暗礁に乗り上げた」と指摘しています。
暗礁に乗り上げた「新朝鮮半島体制」構想(2019-03-01 08:45付 ハンギョレ新聞日本語版より)
この「新朝鮮半島体制(あるいは「新韓半島体制」)の構築」という言葉が具体的に何を指すのかよくわかりませんが、ありていにいえば、「大韓民国を北朝鮮に献上する」ことでしょう。
この期に及んで「仲裁者」?
ただ、それ以上に大きかったのは、韓国が米国からもいよいよ見捨てられる可能性が高くなったことです。これに関する韓国政府側の焦りについては、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に掲載された、次の記事が参考になります。
揺れる文大統領の「新韓半島体制」構想…ソウル答礼訪問も難しく(2019年03月01日07時07分付 中央日報日本語版より)
中央日報によれば、
「トランプ大統領はこの日午後、文大統領に電話をかけ、「文大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と対話をしてその結果を知らせるなど、積極的な仲裁の役割をしてほしい」という意を伝えたと、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官が明らかにした。文大統領は「近くトランプ大統領と直接会って深みのある協議を続けていきたい」と述べた。トランプ大統領は米国に帰国する専用機「エアフォースワン」で電話会談をした。対話時間は25分だった。」
と述べていますが、不思議なことに、トランプ・文の両大統領の電話会談を巡っては、その具体的な内容は韓国側からしか情報が出ていません。
この「エアフォースワンからの米韓電話会談」の具体的内容を巡っては、米国メディア『ニューヨーク・タイムズ』(NYT)電子版に掲載された次の記事でも、「米国側の発表」ではなく、「韓国側の発表」として伝えられています。
For South Korean Leader, Collapse of Trump-Kim Talks Is Surprising Setback(米国時間2019/02/28(木) NYTより)
該当する記載は、次のとおりです。
Mr. Trump called Mr. Moon from Air Force One as he flew back to Washington to explain what had happened, and asked him to continue to act as a mediator between him and Mr. Kim, Mr. Moon’s office said.(※下線部は引用者による加工)
この「ミスター・モオンのオフィスが言った」という下りは、「韓国大統領府の発表」、という意味であり、「米国政府側の発表」ではありません。
つまり、この期に及んでトランプ氏が文在寅氏に「仲裁者」の役割を求めたという韓国大統領府の発表自体、ウソである可能性が極めて高いと見て良いでしょう。
「米国に見捨てられた赤化統一」とは?
ただし、『名著『米韓同盟消滅』でレーダー照射問題を読み解いてみる』などでも議論しましたが、あくまでも私の理解に基づけば、文在寅氏(と金正恩)にとっての目的は
- ①南北朝鮮の統一国家を作ること、
- ②統一国家が核武装国として認められること、
- ③統一国家が経済発展を遂げること、
つまり、北朝鮮が国際社会からの経済制裁を解除され、核保有国として認められ、さらに米国との間で円満に米韓同盟を解消することによって、「核武装した経済大国」を出現させるというのが、韓国(と北朝鮮)の一貫した目的なのです(そしてこれは日本にとっての最大のリスクでもあります)。
そのためには、まずは北朝鮮に対する国際社会からの経済制裁を解除してもらうことが必要です。
逆に言えば、韓国にとっての最大のリスクは、「北朝鮮の走狗として、北朝鮮とともに経済制裁を喰らうこと」でしょう。そして、韓国が米国から見捨てられ、もはや韓国が米国(や日本)の友好国でなくなれば、日米などは遠慮なく、韓国を経済制裁の対象国にすることができます。
つまり、国際社会から核兵器を取り上げられ、主権を奪われ、産業基盤を奪われたうえで、南北揃ってアジアの最貧国にむけてまっしぐら、というわけです。
徴用工判決問題でそろそろ動くべき
さて、その文在寅氏は本日、ソウル中心部の光化門広場で行われた「三・一運動」の100周年記念式典で演説し、「親日清算」と「未来志向」を訴えたのだとか。
「未来志向で親日の清算を」「日本とは協力強化」 文大統領が演説、三・一独立運動記念式典(2019.3.1 13:01付 産経ニュースより)
日本との関係で「親日清算」などと、思いっきり非未来志向的な発言をしておきながら、それと同時に「未来志向」とは、この人物はご自身で発言していておかしいと気付かないものなのでしょうか?
ただ、「未来志向の日韓関係」を構築するチャンスは、文在寅氏が大統領に就任してからも何回かあったのですが、昨年秋口以降に発生した、日韓関係を破壊する一連の出来事によって、もはやその可能性は潰えたと考えて間違いないでしょう。
以前、『金融庁は銀行規制を通じて韓国に対する融資制限ができるのか?』の冒頭でも述べたとおり、最近の韓国による日本に対する非礼、挑発、条約破りは度を越していますが、冷静に眺めてみると、三権(司法府、行政府、立法府)と軍がそれぞれ日本に対する不法行為を働いたことがわかります。
- 司法府…大法院が日韓請求権協定に違反して徴用工判決を下す
- 行政府…政府が日韓慰安婦合意に違反して慰安婦財団解散決定
- 立法府…国会議長が天皇陛下を「戦犯の息子の日王」などと侮辱
- 海軍…火器管制レーダー照射
自称三権分立国家である韓国で、三権のそれぞれに加えて軍部が日本との関係を破壊する行動を取っているのです(もっとも、ここまで来ると、日本を侮辱するという行為は、「文在寅(ぶん・ざいいん)大統領による意思」というよりも、「韓国という国家そのものの意思」ではないかとすら思えますが…)。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
さて、当ウェブサイトではずいぶんと以前から、徴用工判決問題を巡る日韓請求権協定の仲裁手続が中断したままであることに疑問を抱いて来ました(詳しくは、『徴用工判決問題に対する仲裁手続移行の遅れ、なぜ?』等をご参照ください)。
しかし、いちおう、米朝首脳会談も終わったタイミングでもありますので、韓国に対する何らかの対抗措置も、そろそろ見えてくるころではないかと思います。
こうしたなか、昨日は時事通信がこんな記事を掲載しています。
三菱重の特許、差し押さえ申請へ=徴用工訴訟で韓国原告側(2019年02月28日14時04分付 時事通信より)
新日鐵住金の非上場株式の件でも申し上げましたが(『【速報】新日鐵住金巡る徴用工訴訟で原告側が資産売却へ?』)、なぜか韓国側の原告団は、わざわざ換金可能性が低い資産ばかり差し押さえているように思えてなりません。
これについては、韓国側の本当の狙いが「自称元徴用工らの救済」ではなく、「日韓関係の破壊」にあるのだと考えると、すっきりと説明が付くのですが、少し議論が込み入って来ますので、また別稿にて議論したいと思います。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
トランプ氏は昨日の会見で、「合意文書(案)も用意していた」けど、北の要求が制裁緩和どころか制裁全解除に等しいものだったので、「合意したかったが今回は合意しないことにした」と明言しています
従って、トランプ氏の本心としては、散々報道されてきた水準の合意はする意志があったものと思われます
破談に変わった原因は、その水準以上の、本当に「ディール」したい上積み部分において、北の求めるカードがトランプ氏の切ることが可能なカードをはるかに超えるものであったこと、それから、27日のワシントンにおける「ロシアゲート証言」のインパクトが大きすぎて(ある報道では、27日の晩餐会をさっさと切り上げてずっと情報収集していたらしい)、今回合意しても、それが当初の合意案どおりであっても「ロシアゲート逃れに安易な合意をした」と批判されかねない状況に陥ったところにあると思われます
そうだとすれば、会計士さんのご指摘どおり、トランプ氏を巡る状況や北の要求するカード・北が切るカード次第ではいつ合意に向けて再逆流するかまだ余談を許さないわけで、そのために今回はトランプ氏が北を恫喝した(昨年の米朝会談直前にも「会談をやめる」ツイート作戦があった)だけかも知れませんし、日本は(次に述べるムン政権の野望を食い止めた意味で)多少のポイントを稼いだに過ぎません
一方、ムン政権はトランプ氏や金ジョンウンとは違い、自分の都合の良いタイミングを使い米朝合意を主導できないことと、対日関係に言及して述べれば、昨年来のレーダー(瀬取り疑惑)や偽徴用工、天皇謝罪要求などに対する日本側の報復を、米朝融和の大きな流れで実質無効化したい目論見だった可能性が高く、「今の状況」が続くだけで明らかに敗退と言えるでしょう
おそらく、ムン政権は再度の南北会談→米朝融和への巻き戻しに向けてあらゆる外交能力を駆使するでしょうが、既にトランプ政権には「スタンドプレーで空手形を切りまくる二枚舌」という評価が定まっているようですし、ムン本人ほど責任がない「親北派」がどんどん反日行動をエスカレートさせ、ムンの歯止めが利かない現状、結局北より早く南の崩壊が進行していきそうな情勢だろうと思います
元ブン屋の長谷川さんらしい勝者、敗者の分類ですが、私には少し違和感があります。実際、トランプ大統領は席を立っただけで、ネゴシエーションをしていません。金正恩は交渉の末説得できなかったというのではなく、高望みし過ぎて自爆しちゃっただけ。文在寅はブンブン飛んでいただけ。安倍さんの忠告がなくてもトランプ大統領は席を立っていたはず。つまり、誰も戦っていないんですよね。結局、オバマ時代の戦略的放置に戻ったのがアメリカ。オバマ時代との違いは経済制裁の有無でしょう。つまりトランプ大統領の勝利は2017年の中露を含む安保理の全会一致の決議を通したことに尽きると私は思っています。でもね、これもトランプ大統領だから出来たわけではありません。あれだけミサイルぶっ放して核実験まで繰り返せば、中露でも庇いきれませんからね。というわけで、北朝鮮の先を見る目の無さと自己中心性という朝鮮人気質による自爆なんだと私は結論致します。北の核の管理は中露にさせて、南北ともに売春婦と低賃金徴用工にあふれたアジアの僻地にしておくのが一番いいでしょう。
3・1関連で、中央日報の社説が、珍しくいいこと書いていたので。
韓経:【社説】三一節100周年、真の克日の新しい出発点にしよう(中央日報)
https://japanese.joins.com/article/763/250763.html
要約がしずらいんで引用。
—
これからは「民族」を越えて「世界」に進まなければならない。自ら力量を育て、認識の地平を広げなければならない。あえて「日本に勝とう」と叫ぶ理由もない。韓国が大きく抜きん出れば日本や中国が自ずと韓国から学ぼうとするだろう。そのためにも「韓国は果たして理性的・合理的・科学的現代人なのか」を繰り返し自問しよう。
—
まっとうに生きれば、まっとうな関係は後からついてくる、みたいな感じかな。
ま、無理でしょうが。
こんな感じで、記事自体も屁理屈反日ロジックもなく、まともな文章でした。こんな記事、ちゃんと書こうと思えば書けるんじゃん、と少し驚きを。
しかし、これまでの日本への度を越した侮辱・無礼の落とし前がなければ、いくらいまからまっとうになってもスタートラインにすらつけないのだけど。負債が大きすぎ。
君のゆく道は、果てしなく遠い・・・
犯罪国家の北朝鮮、活動家(テロ)国家の韓国、どちらにせよ「救済」
という文字も、「勝者」、「敗者」の文字もない。
「破壊」しか彼等にはないでしょう。「破壊」をやめさせるには「逮捕」
という行動しかないでしょう。
その日が近いか遠いかはトランプ占いで決められるかな....
米朝決裂の最大の敗者が、今回の会談出席者の北朝鮮の要人粛正にならな
ければよいが...なるでしょうね。聞きたくないニュースの予言かな?
現在のキム王朝が続くのは歓迎しませんし、拉致問題の解決にもならないと思います。
キムハンソル氏の千里馬民防衛政府による民主政権による半島統一が望ましいですね。
トランプ氏は単に黒電話(ついでに中国も)のメンツを潰しただけでなく、黒電話とムン氏のケツに火をつけたのかもしれません。
ハンソル政府が半島を統一すれば、黒電話もムン氏も居場所はなくなりますからね。
しかしトランプ・黒電話の両方から「使えないヤツだな!」となったムン氏が一番の敗者のような気がします。
門外漢さんへ
>千里馬民防衛政府による民主政権
多分ですけど、民主主義にはならないでしょうね
まぁ、名目民主主義の南がアノ体たらくですし
朝鮮民主主義人民共和国も中共も一応、民主主義を自称してますけど
鞍馬天狗様へ
そうでしたね。所詮朝鮮人が造る国ですからねww
鞍馬天狗様
余計な事ですが、一言。
半島人のDNAには王朝回帰が刷り込まれています。多分。金王朝に仕えることは、そんなに苦痛じゃないかもしれません。
>トランプ氏が米朝首脳会談に応じた目的は、金正恩に冷水を浴びせることにあった。とする長谷川幸広氏には???
今回の会談決裂は、偶然の産物と私は見ています。トランプ氏は、間違いなく「核兵器廃棄と制裁緩和」を段階的に行うつもりで準備して、会談に臨んだはずです。
要は金正恩さんら北朝鮮が、状況判断を誤ったこと。に加えて、それに対処して交渉を進める余力がトランプさん側に無くなったこと。(アメリカ議会でトランプ氏追及の動き)
で、結果、ノーディールになったのだと考えています。会見でトランプ氏の顔色が沈んでいたこと。次の会談予定については約束してないとするものの未練を残した様子でしたから。
でも、偶然とはいえ、日本は最悪の事態(制裁緩和→北朝鮮核兵器温存→半島統一)は、とりあえず回避しました。
しかし、忘れてはいけないのが、北朝鮮が核兵器をいまだ廃棄していないし、おそらくするつもりもない。世界のいろんなところで紛争が発生し、国際社会が制裁に集中力を保つのが難しくなっていることです。
このまま、膠着状態が続くのは、日本にとって、よいとは思えません。半島人(北朝鮮&韓国)の暴発を待って、一気に片を付けたいところです。
全くもって仰る通りでございます。一気に片をつけたいところです。
ところが我が国の国会議員も一般国民も大半は平和ボケです。自民党内ですら改憲の議論をためらう勢力がおり、公明党に至っては与党とは名ばかり、言っていることは左翼と変わりません。
二十年近くコリアウォッチを続けてきて感じたことの一つに、ウォッチャーの認識と世間一般の認識には十年くらいの時差があるということです。例えば、日韓併催ワールドカップを機にネット民に嫌韓が広がったのが2002年、なのに世間は冬ソナに代表される韓流ブームに突入、十年後の2012年に李明博の天皇謝罪要求でやっと一般に韓国の異常さが認識されました。今から十年前の2009年は悪夢の民主党政権誕生です。「サヨクはあかんやろ」という認識が当時の日本には無かったのです。
というわけで、多分我々が感じているような認識を世間一般が持つには、あと十年はかかるのではないかと。それまで半島情勢が膠着状態を続ければよいですが、風雲急を告げた場合、日本は現行憲法に縛られたままで相当苦しい対応を迫られます。それが安倍総理任期満了の後だったりしたら、まかり間違って石破茂が総理になったりしたらと想像すると戦慄します。
何とか時差を縮める方法はないものかといつも考えているのですが、家族以外の考えを変えられたためしがありません。ビジネスの場では政治と野球の話題はタブーですし、近所づきあいでも政治関係は言いにくいですしね。やっぱり閑古鳥でもなんでもブログをやるしかないのかな、と思いつつも、他にも自転車とか写真とかお洋服とか、やりたいことがありすぎて優先度が低いです。
阿野煮鱒さんへ
ケーデンスが上げられれば良いんですけど
無理そうですね
鞍馬天狗さんへ
> ケーデンスが上げられれば良いんですけど
実際問題、筋肉強化は老化との戦いですので、アベレージの区間速度もケイデンスも上がったり下がったりの繰り返しです。でも確実に脂肪は燃焼できました。
以前、おなかポッコリが気になってジム通いを始めたと書きましたが、実は血中の中性脂肪やコレステロールの濃度が酷いことになりまして、医師に「このままでは命に関わりますよ」と脅され、渋々運動を始めたわけです。おかげさまで身長173cmに対して体重78kgだったのが62kgまで落とすことができました。今は痩せた体型に合わせて服を買うのが何より楽しい日々です。
やっぱり私も平和ボケですね。
ちょっとしたファンタジー仮説なんですが、、、
米国側は北の核施設の詳細を知っているんじゃないでしょうか。
そしてその詳細リストを北の元帥様にいきなり見せた上で、
「全て知っている。全部放棄しろ。そして(米陸軍による)査察を受け入れろ。そしたら経済制裁解除してやる。」
なんて迫ったとかね。
んで、北の元帥様はぐうの音も出ず降参。
その北の核施設の詳細という極秘情報は、例のレーダー照射事件の時に脱北者によって持ち出されたもの。
南で暗躍する各国諜報員の中で、見事米国CIAがゲットしたものだなんて、、、
ドラマ過ぎでございましょうか?(笑)
匿名様
CIA云々は眉に唾つけて読みましたが、「米国側は北の核施設の詳細を知っている」についてはその通りだと思います。
キム君はまさかそこまではバレて無いと思って、サラミ戦術で今回も行けると思ったのでしょうが、トランプに「イエス オア ノー?」とやられたんでしょうね。
キンペーとの事前打ち合わせで「そこまでは無いよ」と言う話だったのでしょうけど、とても即答(ましてや替え玉の分際では)出来る筈もなく、会談はノーディールになったんでしょう。
今頃はキンペーに「話が違うじゃないか!」「それならお前じゃなく本人が来いよ!」みたいなことになっていると、ファンタジックな想像を膨らましていますww
このサイトでも人気のある鈴置高史氏が、新しく記事を出されました。
<米朝交渉物別れでも、実は“ほくそ笑む”文在寅 韓国が北の核を使って日本を脅かす最悪シナリオ>
https://www.dailyshincho.jp/article/2019/03011700/?all=1
記事の中に
>核保有を事実上認められた北朝鮮とスクラムを組む左派が、国民の支持を得る
今回の米朝会談決裂を、文在寅政権は、こう捉えているそうです。(???)
つまり、アメリカが米朝会談に応じたこと自体が、北朝鮮の核保有を認めたことになるとのこと。
私たちには無理筋の解釈でも、この解釈で韓国民をアメリカの傘から、北朝鮮の傘に入りなおそう。ということらしい。
いよいよ、馬脚をあらわした。文在寅さん。ってことですけど、制裁破りでない限り、日本もアメリカも表立って口を出せないし、皆さん、どうします?
面白い記事ですね。
>「北の核」が除去できないのなら、その共同所有者になったほうがいい、と考える韓国人が、一気に増えるだろう。
今の大騒ぎが落ち着いてきた後に、この兆候が表れるかどうか、今後注意して見てみたいです。
「(朝鮮)民俗の核」は悪夢以外の何物でもありません。単に日本にとってではなく世界にとって。何しろ〇チガイに刃物ですもの。
日本はあくまで米の傘頼りでしょうが、米もいつまでも傘を広げていられないでしょう。相合傘では完全には雨を防げず、「片袖濡れる」ものと決まっていますww
自分専用の傘を持てば「片袖濡れる」のは防げるので、そうあるべきでしょう。
専守防衛兵器としては「報復核」が最適でコスパも良いと思うのですが、平和ボケ・9条ボケを何とかしなければなりませんね。
アメリカは詳細をすべて知っているには同意します
偵察衛星やU2駆使して情報収集は余裕でしょう
金正恩のゲロした情報と完全に合致すれば制裁解除もあったでしょうな。
ひょっとすると元帥様はベトナムからお国に帰れないかもしれません。
帰れば軍部に暗殺(クーデター)されるかも。
となると、新政府に北を差出し、一家はロシアに亡命とか?かなぁ・・・。
あれは替え玉ですよ(笑)
うん。オイラもあれは「おかわりくん」だと思う。二重瞼が不自然。
影武者であろうがホンモノであろうが、そんなの事の本質ではないんじゃない?
要は誰であろうと金王朝を継げてれば問題ない
本当の正恩は既に死んでるかもしれないし、どっかで生きてるかもしれない
権力の継承ってのは、そう言うことでしょ
日本の天皇家だって、男系男子なんて南北朝時代に途絶えてる可能性はある
ただ
皆がそれを信じてるか?
が、問題の本質なんじゃない?
そのとおりですね。ただ
× 権力の継承
〇 権威の継承
当面、対北政策が動かせなくなった文在寅、立場の整理を余儀なくされました。
山積した国内問題、周辺諸国との外交問題に着手せざるをえません。
しかし北にオールインしてきた韓国政府、諸問題の立て直しは困難です。
演説も、プライドと実益の葛藤で苦しそうなものでした。
ここできっちり情けを掛けずに引導を渡してくれることを安倍政権に期待します。
更新ありがとうございます。
文大統領は本日の100回忌?の演説で未だに【日帝残滓】なんて創造語を言い放っています。【親日清算】とも。でも【未来志向】ですか(笑)。頭ん中のネジ飛んでるヨ。
何処の国が得をしたか、と言う長谷川氏の順位付けは、その通り。3位と4位は入れ替わってもいいが。北朝鮮のメッセンジャーの役も果たせず、自由民主主義国からは敬遠され、国内経済は急速降下の韓国(笑)。
もう反日しか無いだろ。そこで日本は一発クリーンヒット(野球じゃないよ)かます。ボクシングかな。いわゆる経済制裁(渡航縮小・自粛、ビザ免除ナシだけでも可)ですね。
文大統領の肚の中は、『新韓半島体制』、つまり南北統一と言いつつ韓国の北への献上と核保持国化です。でもゆくゆくは、一本になろうがまた内紛でゴチャゴチャになるのは明らかだと思う。あの民族に統治は無理です。
だから絶対コイツラが生きている間に、統一させてはならない。金正恩一族さえ除去出来れば、逆に南北に京城を一つの単位として加えて、三つに分割しても良いだろう。勿論、今のままでも結構。
バラバラにしておいた方がカネがかからない。北朝鮮は赤貧・不衛生の現在から、三度の飯だけ食える程度に援助(韓国がだよ)、南朝鮮は放ったらかしで破綻して貰って結構。難民は麻生副総理の言う如く領海内侵入で掃射するか(笑)。水鉄砲で(笑)。邦人さえ避難出来れば、あとは知らないよ。
半島は日米中露の共同統治でどうでしょうか。露は一口乗せるから、日本に千島列島と樺太を身上せい。 以上。
下記の3事件には何らかの関連性が有るのでしょうか?
自由朝鮮による臨時政府発足声明
https://www.sankei.com/world/news/190301/wor1903010023-n1.html
北朝鮮駐西大使館への強盗侵入
https://www.sankei.com/world/news/190228/wor1902280029-n1.html
米朝合意不成立
https://www.sankei.com/world/news/190228/wor1902280085-n1.html
>この期に及んで「仲裁者」?
韓国が仲裁・交渉者として振舞うことはあると思います。
米朝交渉に関する一考察(妄想)
前提:
1.トランプ大統領は70過ぎのオッサンでかつ成功者かつ交渉に関し多くの成功体験がある。
2.現在、交渉を行う場合、過去の成功体験に基づく交渉パターンを利用する。
米朝交渉に適用できそうなトランプ大統領交渉の逸話・マー・ア・ラゴ別荘
概略
44億売出別荘を66億出すと交渉開始 → 売主欲かいて売らず → 海側に巨大な建物を作ると脅す → 価値低減16億で購入。
仮定
売主欲かいて売らずは嘘
(富豪が資産を売却する場合資産査定を受けている査定上の価格提示があり、査定の再確認をするため交渉保留 → 欲かいて売らずと言いふらす、言いふらした目的=近隣の別荘持ち主との協力関係を分断)
以上の事柄を踏まえ米朝会談をマー・ア・ラゴ別荘交渉の逸話に当てはめてみる。便宜上売主(北朝鮮)、買い手(米国)
44億売出別荘:第一回米朝交渉(交渉の中で北朝鮮の売値を確認)
66億出すと交渉開始:トランプ大統領の発言や憶測、記事(妥協するかも)
売主欲かいて売らず:第二回米朝交渉決裂の経緯説明、経済制裁の全面緩和
海側に巨大な建物を作ると脅す:多分、韓国への制裁をちらつかせながら闇支援の中止及び交渉役を韓国に任せる。狙い、裏切りは許さないとのメッセージと米国に脅されながら交渉役を行う韓国への疑心を惹起(南北分断、米国の邪魔を阻止)、中国は米中貿易交渉中につき米国に難癖付けられることを避け、支援しない。
価値低減16億で購入:経済制裁の結果折れる。
仕事の合間に今回の米朝会談の記事を色々読み、ラジオも聞き、ユーチューブも見、ようやくコメントにたどり着いた(笑)
私が見た中で、やっぱり一番くだらなかったのは、れいによって、断トツ、虎ノ門ニュースの情念司さんでした(笑)
本当にこの人は、色々しゃべってるけど、いろんな人の記事を読んではしゃべるだけの人(笑)自分というものがあるのだろうか?と疑ってしまう(笑)
次にどうしようもないと思ったのは、残念ながら主さまが誉めている、長谷川幸洋氏。
この方、現代ビジネスにコラムを書いてますが、読みが浅いんじゃないでしょうか?
それとも、ちょっとスポンサーを気にしすぎてますね(笑)
分析にバイアスがかかりすぎ(笑)
同じ現代ビジネスのコラムでも、近藤大介という方のコラムは良かった。
米朝会談についての解説記事で「金正恩はどこで間違えたか、米朝会談歴史的失敗の3つの理由」というコラムを書いてました。
しかしながら、もっとよく見通せていたのは、デイリー新潮に米朝会談について書いていた、ご存じ鈴置貴史さんのコラムです。
実はほくそ笑むのは文ジェインだという視点は、流石だと思いました。
確かに鈴置さんの言う通り、韓国の保守派には、非核化は困難との認識が深まりそうだ。
そうなると、いずれ韓国人の間で「北朝鮮の核は怖くない」との心情が高まる。
以前にも主さまが、ここで指摘されてた、ストックホルム症候群に韓国全体が感染するだろうと予想する。つまり北の核による高麗国家成立の共同正犯となる危険性が高まったので、文ジェインには悪くない結果だというわけだ。
しかしながら、今日、私が知った情報のなかで、一番共感できたのは、朝のラジオ番組でコメンテーターで出ていた三宅邦彦さんの意見だ。
ここでも、ある人がコメントしてたが、この国際政治評論家も同じ事を言っていた。
今回の一件はコーエン証言が、すべての流れを変えた、ということだ。
この事は、先の現代ビジネスの近藤大介さんも、同じ見立てで詳しく書いていた。
ただ、近藤大介さんは、他の部分でちょっと甘いと私には思えた。
どこかというと、金正恩が全面経済制裁解除を要求したと書いていたところだ。
三宅邦彦さんはこう言っている。
恐らく金正恩は、経済制裁の一部解除でいいと言ったのだろうと。
ここが大きく違う。
米朝の証言でも食い違うところだ。
私も、金正恩はニョンビョン核施設破棄と金剛山観光事業と開城工業団地事業の再開をバーターで提案したと思う。
それがトランプに受け入れられなかったのだろう。
また、そのラジオのなかで、韓国問題に詳しい、高英起さんとの電話のやり取りもあったのだが、そこでは、高英起さんは、金正恩がトランプに対して、あまりに非核化カードを小出しにしたため決裂したのではないか、と言っていた。
つまり、ニョンビョン核施設の一部査察受け入れを提案したのかもしれないということだ。
しかし、それは、受け入れられなかった。
三宅邦彦さんは、たとえ非核化プロセスが小出しであったとしても、ワシントンでコーエン証言さえなければ、トランプは合意するはずだったのだろうと、予想していた。
つまり、今回の米朝会談を決裂させたアシストを決めたのは、コーエン公聴会をこのトランプが留守の時にぶつけたアメリカ民主党だということだ。
近藤大介さんは書いていたが、トランプはハノイのホテルでCNNばかり見てたそうだ。
つまり7時間ぶっ通しで生中継してた公聴会のコーエン証言が気になって気になって仕方がなかったらしい。
つまり、北朝鮮とのディールどころではなかったということだ(笑)
私は、ただのしがない市井の爺だが、普通に考えても、大統領が外交先で昼食会をキャンセルして会見を2時間も前倒ししてアメリカに帰りたくなる理由なんて、自分の尻に火がついたときだけだと思う、特にトランプのような人には(笑)
最後に私の誰が一番損したか、の結論を言おう。
この米朝首脳会談決裂で、日米韓朝、4ヵ国で一番損をしたのは・・・わからない。
韓国は、鈴置貴史さん説を読めば、文ジェインは、ほくそ笑んでそうだし。
北朝鮮も、鈴置貴史説では、核保有国の地位を米に認めさせることができたわけで最悪ではない気がする。
米国も、三宅邦彦さん説では、下手な妥協はせずに済んだわけで、トランプは助かったわけだ。
でも、誰が一番得をしたのかは、アホな私にも、よくわかる。
それは、もちろん日本だ(笑)
これは、韓国の中央日報も記事にしてるが、米朝会談決裂の最大の受恵者は日本だ、と言っている。
3/2のWall Street Journalに「米韓合同演習中止」の記事が掲載されました。
野外機動訓練「フォール・イーグル」と指揮系統をシミュレーションする「キー・リゾルブ」が中止になった模様です。
私は日本が「恵」を得たとは考えていませんが、現状よりも悪化していないという意味では悪くない結果であったと考えています。
トランプ大統領の発言や、直前の日本政府の発言から、米国側には北朝鮮との妥協案が存在し、一部の専門家も述べられている通り、恐らくは戦争終結宣言及び制裁の一部緩和、経済援助などが取引材料として想定されていたと思われるからです。
米国と北朝鮮による中途半端な妥協によって、日本にとっての脅威のみが残る可能性もあった訳で、それを回避できたのは、日本政府の根回しも効果があったのではないかと考えます。
さて、この状況において、米国からは米韓合同演習の中止がリークされました。
一般論としては、引き続き対話の窓を開いておくために、北朝鮮を刺激する合同演習を避けたという見方があるでしょう。会談前から既定路線として決まっていた可能性もあります。
しかし、対話が行き詰ったことで経済制裁の限界説も取り沙汰されており、軍事的圧力は北朝鮮に対する有力な交渉材料として見直される可能性も残っています。
今回の合同演習中止は、対話継続を意味するメッセージなのか、それとも軍事圧力オプションから在韓米軍が除外されつつあるのか、トランプ大統領の言葉通りのコストカットなのか?
報道のタイミングを考えると、何か特別な意味があるように勘ぐってしまいます。
断片情報の収集の一環として。
一応これで、北が何を要求したかについては、双方ほぼ齟齬の無い情報が出たように思います。
北朝鮮、制裁解除「11分の5」 米の認識「ほぼ全て」(朝日)
https://www.asahi.com/articles/ASM315HH1M31UHBI026.html
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北朝鮮側が解除を求めた「2016年から17年までに採択された制裁5件で、民間経済と人民の生活に支障を与える項目」について、高官は、北朝鮮の考えが「武器を除くほぼすべてだった」と指摘。・・・「基本的には、北朝鮮は全面的な制裁解除を求めてきた」との認識を示した。
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首脳交渉でも事前実務交渉でも、武器輸出の解禁などはハナからスコープ外だったと思われますから、トランプが「全部の解除」と言ったとしても不思議はないです。
北が、トランプ会見からずいぶん経過して夜中に記者発表したのも、北のせいで破談になったという世間の評価を懸念して屁理屈をひねり出してたんだろうな、と思います。
ということで、やはり北には今回、読みの甘さがあった、と言わざるを得ません。
しかし、トランプがCVIDの1か0かの交渉ではなく、ニョンビョン+αの条件闘争で臨んでいた可能性は高く、恐ろしいことにバッドディールになった可能性はやはりあったのだろうと思います。
北は今回のディールでは失敗したものの、米からの軍事緊張を迫られる状況からはとっくに脱しており、以前に比べれば今も選択肢は多いですね。
まだ、頭がゴチャゴチャしてます。