日韓スワップ再開論

一部のメディアに、「日韓スワップ再開」に関する議論が掲載され始めたようです。

ここに来て「日韓スワップ論」

韓国で一方的に強まる日韓スワップ再開論

今年は「アジア通貨危機」の発生から20年が経過する節目の年です。こうした中、アジア開発銀行研究所(ADBI)などが主催する、「アジア通貨危機から20年」をテーマにしたシンポジウムが、昨日、東京で開催されました。

韓国財務副大臣「資金フロー管理が必要」、日韓スワップ協定再開訴える―東京で「アジア通貨危機から20年」シンポジウム(2017年4月14日 15時00分付 excite.ニュースより【レコードチャイナ配信記事】)

リンク先記事によると、ADBIの吉野直行所長は会議の冒頭、「アジア通貨危機の教訓」として、次の3点の重要性を指摘したそうです。

  • 国内貯蓄を高めること
  • 銀行部門の安定性
  • 起業家や中小企業などのイノベーション

一方、シンポジウムに参加した韓国の財務副大臣は現在の経済状況について、

世界経済の伸びが鈍化する中で、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを志向(しており)、キャピタルフロー(資金の流れ)をいかに管理していくかが重要だ

と述べたのだそうです。これについてレコードチャイナは

日韓関係のもつれから15年2月から凍結状態となっている日韓通貨スワップの再開が望ましいとの考えを示唆したものと注目される

と指摘しています。韓国の財務副大臣の発言をどう解釈したら「日韓通貨スワップの再開」につながるのか、私には今一つわかりかねる部分もありますが、いずれにせよ、日本の駐韓大使が韓国に帰任したことを受けて、韓国側では「日韓関係の好転」に対する一方的な期待があることは間違いないでしょう。

韓国メディアも日韓スワップに関心

一方、日韓スワップに関しては、韓国のメディア『中央日報』(日本語版)が一週間前にこんな記事を配信しています。

韓日中財務長官会議開催…韓国メディア「韓日通貨スワップに関心」(2017年04月07日14時08分付 中央日報日本語版より)

リンク先記事によると、

韓国メディア「ニュース1」等はこの日、日本とは釜山(プサン)少女像撤去問題で協議が中断している韓日通貨スワップ問題、中国とはTHAAD(高高度防衛ミサイル)葛藤に伴う経済報復と10月に契約が終了する韓中通貨スワップ交渉の糸口を探れるかどうかに関心が集まっていると報じた

と述べています。

つまり、こんな短期間に、複数のメディアが「日韓スワップ再開」論を掲載し始めたということになれば、韓国側でメディアや企画財政部関係者らが、日韓スワップ再開に対して強い関心を示すだけの事情が生じていると見るべきでしょう。

日韓スワップ再開は相当の「無理筋」

日韓通貨スワップとは、通貨危機などの際に、韓国が自国通貨を担保に、日本からお金(米ドルか日本円)を借り入れるという、国家間の協定です。韓国の通貨・ウォンは国際的な通用度が低く、韓国が巻き込まれる国際的な危機が生じた際には、韓国の通貨は国際的な投機筋などから売り浴びせに遭ってしまいます。

こうした状況を避けるための手段が「外貨準備」なのですが、どうやら韓国は国内の統計上、外貨準備でかなりのウソをついているようなのです。韓国政府の公式発表では、同国の外貨準備高は約3700億ドル(日本円換算で40兆円前後)存在しているはずですが、実際には、危機の時にすぐに使えるお金は、せいぜい10兆円少々に過ぎません。

したがって、韓国が日本とのスワップを必要としていることは間違いないのですが、ここで日本が韓国に対してスワップラインの提供を再開するのは無理があります。日本は韓国とのスワップを必要としていませんが、韓国は一方的にスワップを必要としています。ただ、韓国がスワップを必要としているのであれば、日本に対して頭を下げて要請するのが筋であり、現状で日本が韓国にスワップを再開してあげるのは筋違いでしょう。

また、「日韓スワップは日本にもメリットがある」という「屁理屈」を耳にすることもありますが、これは大きな間違いです。たとえば、「通貨スワップは韓国経済の信用力を高めることになるため、結果的に韓国に進出している日本企業や、韓国と貿易をしている日本企業にとっても役に立つ」という理屈を、2014年4月に財務省の山崎達雄国際局長(当時)が述べていますが、これは「好き好んで韓国と取引している日本企業を日本国民の税金で助ける」と言っているのと全く同じであり、理屈としては到底容認できません。

通貨スワップ議論再掲について

もちろん、私自身、日韓スワップ協定が近いうちに再開される可能性は、現時点ではそれほど高くないと見ています。ただ、通貨スワップ協定については、日本国民がしっかりと監視していなければ、財務省が電撃的に再開してしまう可能性もあります。その意味で、私も日本の有権者の一人として、しっかりとこの動向を監視しなければなりません。

そこで、近いうちに、このスワップに関する議論をアップデートし、こちらに掲載したいと考えています。どうかお楽しみに!

読者コメント一覧

  1. 黒猫のゴンタ より:

    通貨スワップの具体的な仕組みは経済音痴のあたしにゃわかりませんが
    でも、ざっくり「経済援助」「担保保証」くらいの理解でいいなら
    日韓基本条約の「完全かつ最終的な解決」が破られ
    日韓慰安婦合意の「最終的かつ不可逆的な解決」も破るような国と

    「新たな約束事」なんてできるはずないじゃないですか!?

    ねえねえ、通貨スワップなんて、議論することすら許されざるよ!

  2. めがねのおやじ より:

    韓国の外貨準備高は3,700億ドルは嘘で、本当は900億ドルですか。日本の15分の1ぐらい。アチラの方は本当にハッタリが好きですね。ハッタリに恫喝に賭け好き(笑)。よく時間潰しに花札をするそうですが、そういやパチ屋も朝鮮系の店が多いです。このタイミングでスワップを望む、それも日本から提議してくれ、なんて無視ですよ。3,700億ドルと言い張るなら、嫌いな日本とスワップしなくていい
    でしょ。また、この局面でなんと呑気な。地下からドリルの音、聞こえませんか?もう休戦ラインも非武装地帯も越えてるかも(笑)。急に京城の人口増えたなって思ったら、もう手遅れですよ〜。あと財務省の高級官僚とOB、自民親韓派、勝手なことするなよ〜。そんなに韓半島に関わりたいなら、今から烏山基地で初年兵として奉公しろ。帰って来なくていい。

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