想定通りの北朝鮮の協議中断 必要なのは「さらなる圧力」
非常に予想通りの展開となってきました。北朝鮮が米国との核交渉を打ち切ることを示唆したのです。もともと、北朝鮮が絶対に核放棄に応じないであろうことは明らかといえますし、北朝鮮が主張する「段階的核放棄論」(あるいは日本共産党が主張する「行動対行動」論)は、最初から破綻しています。もちろん、北朝鮮に対する「最大限の圧力」により非核化が達成できると甘く考えるべきでもありませんが、現状でできることは、「瀬取りの監視強化」、「北の核武装を幇助する国、企業などに対するセカンダリー・サンクション」などではないかと思います。
「段階的核放棄」vs「最大限の圧力」
「北朝鮮の核放棄は、いかにして達成すべきか」。
これには大きく、2つの考え方があります。
1つ目は、「段階的核放棄論」です。
これは、北朝鮮が核放棄しやすいように、段階的な目標を設定し、たとえば「核実験施設を廃棄したら経済制裁を解除する」、「核査察を受け入れたら100億円分の支援を与える」、といった具合に、細かく設定された目標を達成するごとに「ご褒美」を与える、という考え方です。
これに対し、2つ目の考え方は、「最大限の圧力」論です。
これは、北朝鮮が最終的にCVID(※)ないしはFFVD(※)方式での核放棄を受け入れるまでは、経済制裁を一切緩和しない、という考え方です。
(※「CVID」とは「完全な、検証可能な、かつ不可逆な方法での廃棄」(Complete, Verifiable and Irreversible Dismantlement)、「FFVD」とは「最終的で完全かつ検証済みの非核化」(Finaly, Fully Verified Denuclearization)のこと。)
基本的に、北朝鮮が求めているのは、「段階的核放棄論」です。北朝鮮が国際社会に対し、一部の核関連施設を爆破するというパフォーマンスを見せつける理由も、明らかにこの「段階的核放棄論」に基づいていると考えて良いでしょう。
一方で、日米欧など国際社会が採用しようとしているアプローチは、「最大限の圧力」です。
私自身、「最大限の圧力」だけで北朝鮮の非核化が達成できるとも思っていませんが、それでも、「やらないよりは遥かにマシ」です。また、日本は北朝鮮との間で日本人拉致問題を抱えています。
現段階で北朝鮮に対する制裁を緩和するという選択肢は、あってはならない話です。
「行動対行動」で全面的に北朝鮮側に立つ日本共産党
こうしたなか、北朝鮮の立場に全面的に寄り添っている政党が、日本共産党です。
「行動対行動」が原則(2018年6月20日付 しんぶん赤旗より)
日本共産党の機関紙『しんぶん赤旗』によると、日本共産党の井上哲士・参議院議員は昨年6月19日に行われた参院外交防衛委員会で、次のように述べたそうです。
- 6月12日の米朝首脳会談には歴史的な意義がある
- 対話と6ヵ国協議の原則「行動対行動」を通じて信頼醸成を図り、朝鮮半島の非核化と平和体制構築のプロセスを前に進めるべきだ
「北朝鮮との信頼醸成」!
井上参議院議員の発言は正気の沙汰ではありません。ひとの国に工作員を送り込んで、年端もいかない少年・少女を含めた多数の人々を誘拐して自国に連行した国とのあいだで「信頼」も何もあったものではないからです。
それはさておき、北朝鮮が「行動対行動」「段階的核放棄」を前面に押し出す目的は、1つしかありません。それは、「北朝鮮には非核化の意思がある」と国際社会を欺き、制裁解除という譲歩を引き出すことです。
では、国際社会が北朝鮮に対する制裁を解除すれば、非核化は進むのでしょうか?
「行動対行動」の原則に基づき、北朝鮮と相互信頼醸成を図ろうとした結果、過去にいったい何が生じたのかについては、次の論考を読めば明らかです。
米朝交渉物別れでも、実は“ほくそ笑む”文在寅 韓国が北の核を使って日本を脅かす最悪シナリオ(2019年3月1日付 デイリー新潮より)
リンク先は日本経済新聞社元編集委員にして日本を代表する優れた韓国観察者である鈴置高史氏の論考ですが、このなかに、「非核化の約束を5度も破った北朝鮮」という図表が出て来ます。
- 1回目:1991年12月31日に合意した「南北非核化共同宣言」にも関わらず、1993年3月に核拡散防止条約(NPT)からの脱退を宣言した
- 2回目:1994年10月の「米朝枠組み合意」を破り、2003年にはNPTからの脱退を再度宣言した
- 3回目:2005年9月の「6ヵ国合意」共同声明で、北朝鮮がNPTへの復帰などを約束したにもかかわらず、2006年10月に史上初めての核実験に踏み切った
- 4回目:2007年2月に採択された「6ヵ国協議」の共同声明にも関わらず、2009年5月に2回目の核実験に踏み切った
- 5回目:2012年2月に米朝両国が核凍結で合意したにも関わらず、2013年2月に北朝鮮が3回目の核実験に踏み切った
(※なお、この図表は、鈴置氏の著書『米韓同盟消滅』(P64~P65)に詳しい内容が記載されています。同著は「日本人必読書」といっても過言ではありません。同著をまだお持ちでない方は、是非、この機会にあわせてお求めになり、内容を直接確認してください。)
鈴置氏も指摘するとおり、北朝鮮は少なくとも「過去に5回も約束を破った」という実績を持っています。
「行動対行動」「段階的核放棄」がいかにナンセンスであるかは、この実例を見るまでもなく明らかでしょう。
米朝首脳会談以降の単なる時間稼ぎ/北朝鮮に対する圧力は、むしろもっと強化すべき
端的にいえば、昨年6月12日の米朝首脳会談以降、北朝鮮がやってきたこととは、「単なる時間稼ぎ」です。そして、ここに来て、状況が6月12日以前に戻る可能性が出て来たようです。
非核化交渉の中止検討 核・ミサイル巡り「近く決定」=北朝鮮次官(2019.03.15 16:48付 聯合ニュース日本語版より)
韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)によると、北朝鮮の崔善姫(さい・ぜんき)外務次官は平壌(へいじょう)で外国メディアや外交官を対象とした緊急記者会見を開き、「北朝鮮指導部が米国との非核化交渉の中止を検討中」だと述べたのだそうです。
また、「ミサイルの発射実験と核実験の中断を継続するか」については「金委員長(※)が短期間のうちに決定を下し、近く声明を発表する計画だ」と述べたそうです(※「金委員長」とは北朝鮮の独裁者・金正恩(きん・しょうおん)のこと)。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ところで、今までの北朝鮮の行動に照らして、北朝鮮がいずれ、米国との非核化交渉を打ち切るであろうことは、容易に想像がつく点でした。だいいち、北朝鮮は国際的約束破りの常習犯です。北朝鮮に対して中途半端な対話を通じた核放棄を呼び掛けても、うまくいかないのは当たり前の話です。
ただ、私自身は最近、昨年6月12日の米朝首脳会談における、本当の目的は、トランプ氏が「米中貿易戦争」に外交的リソースを割り当て、北朝鮮の核開発を一時的に中断させるという点にあったと考えています。
もしこの仮説が正しければ、トランプ氏としては、最初からそんなことは百も承知で、「どうせ北朝鮮は絶対に非核化に応じない」ということを理解したうえで、金正恩との間で合意文書に署名した、ということではないかと思います。
実際、『「北朝鮮外貨不足」という報道を額面どおり受け取って良いか』や『【速報】国連安保理報告書 北朝鮮の制裁逃れ巧妙化・常態化』でも報告しましたが、北朝鮮が本当に経済的に苦しんでいるのかは、疑問です。
私自身、北朝鮮の非核化を達成するためには、「最大限の圧力」が有効だとは思いませんが、すくなくとも「段階的核放棄論」では非核化は絶対に達成不可能だと考えています。
国際社会が本気で北朝鮮の非核化を達成したければ、いずれ、軍事的オプション(とくに、金正恩に対する斬首作戦)の実施は不可欠ですが、ただ、現在は米国がロシア、中国などと十分に対話できているとはいえないことも事実です。
このように考えていくならば、現状でできることといえば、「瀬取りの徹底的な監視強化」、「北朝鮮の核武装を幇助する国・企業などに対するセカンダリー・サンクション」などを通じて、北朝鮮に対する圧力を強化することではないかと思うのです。
金正恩の「声明発表」とやらの内容次第では、むしろ意外な国に対する国連安保理制裁が実現するかもしれません。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
更新お疲れ様です
既視感がアリ過ぎ
お腹いっぱい
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
日本共産党にとっては、北朝鮮が非核化するかは、どうでもよく、ただ
安倍総理に得点(?)されること(あるいは失点しないこと)が、気に食
わないだけではないでしょうか。
駄文にて失礼しました。
まあ、北朝鮮の言うことは嘘ばかりですから、今回の米国との核交渉打ちきりの談話も、デタラメなような気がします。
実際核実験が行われたり、ミサイル実験がなされたら別ですが、ミサイル施設や核施設の再稼働のニュース報道や外務次官の発言だけでは、全く信憑性がないですね。
だいたいトンチャリのミサイル施設の再稼働報道なども、よく読むと、ただの日常作業でしかない。
普段ならカビの生えたようなメンテナンス作業のニュースばかりです。
普段ならニュースにもならない動きをメディアにのせる理由はたぶん、北朝鮮リスクを煽りたい陣営があるのでしょう。
この段階では、韓国では保守派、日本では日本政府、米国では・・・よくわかりませんが、たぶん、今米朝緩和されたら儲からない、そんな勢力(笑)、の書かせた提灯記事がほとんどでしょう。
私がここで言う提灯記事というのは、フェイクニュースとは違って、普通に見られる日常光景や事実やデーターを、専門家や権威者を使って、ある目的の方向に向かって人為的に適正化して、伝える手法の記事のことです。
日経新聞などが特定の銘柄への投資行動を煽るときによく使う手で、大学教授や、その道の権威者を使ってよく書かせています。
いわゆる飛ばし記事に近いものですが飛ばし記事は事実無根も多いけど、提灯記事はファクトに基づいて権威に書かれているため、飛ばし記事よりも数段疑うのが厄介です。
さて、それはさておき、共産党の主張する「行動対行動、段階的核放棄」についてですが、おっしゃる通り、そのやり方ではCVIDは絶対に無理でしょうね。
そもそも、北朝鮮に核放棄させるのは交渉では難しいでしょう。
それは、たぶん、世界中の一致した意見だと思います。
イラクのフセイン、リビアのガダフィ、核放棄をした国家元首がどうなったか、世界中の人間が知ってることです。
それを米国が北朝鮮に求めるっていうのは、まあ、なんと言うか、普通の感覚で言えば
『ちょっと休むだけ、何にもしない、何にもしないから、ホテル行こ』
といって男が女をホテルに誘っているようなもの(笑)
その言葉を真に受けてホテルに入る女はアホでしょ。
若しくは女もその気だったのか(笑)
だから、段階的核放棄、は戦争したくない米国の基本路線でしょう。
あとは金正恩暗殺かクーデターか。
ゆえに国連安全保障理事会の経済制裁を強化したところで必ず穴は開けておきます。
そして中国ロシアが必ず助けます。
そもそも中朝国境線は1,420キロもあるそうです。
これって福岡から札幌までとほぼ同等ですよ。
こんな長い国境、どうやって見張るんですか。
日本海で瀬取りなんてしなくても、いくらでも中国からなら物資が持ち込めるってことです。
だからといって米中が本気でやりあうつもりはないでしょう。
因みに中朝国境の街、遼寧省丹東市から大連までは300キロしか離れてない。
大連は世界15位の貿易港、取り扱うコンテナ量は東京の3倍、更に黄海対岸には天津もある、因みに天津港のコンテナ取り扱い量は東京の4倍もあるのです。
全部のコンテナを検査するんでしょうか?
これで、どうやって経済制裁を完璧に遂行できるのでしょうか?
たぶん絶対無理だと思います。
それは、さておき、韓国へのセカンダリー・サンクションが目的ならば、瀬取りの取り締まり強化は有効だと思います。
ただ、問題なのは、日本の意思です。
はたして本当に、政府は韓国との貿易規制を望んでいるのでしょうか?
ここで、先日3/12の麻生さんの韓国への報復措置発言についての考察です。
私は先日、この発言は、麻生さんの政局をにらんだ発言、つまり参院選に向けての発言ではないのか?と書きました。
しかしながら、鞍馬天狗さんに『嫌韓は票にならないんじゃないの?』といわれ、まったくその通りだと気づかされました。
そうなんです、日本人は、朝鮮人ほど下品じゃない、ヘイトスピーチは嫌われる。
それがどんなに正当な主張でも、反韓、嫌韓、在日、部落、等を叫ぶと政治家は何故か落選するお国柄なんです。
ならば、麻生さんの発言は何故おこなわれたのか?
共産党、立憲民主に対しての脅しだとしても、統一地方選挙を間近に控えたこの時期に、あの発言はマイナスだろうと思ったわけです。
そこで麻生さんの地元、福岡の選挙事情を調べてみて、面白いことがわかりました。
なんと、福岡県知事選挙は自民党が分裂してるんですね。
それも、福岡選出の衆議院議員11名のうち、麻生さん含めて麻生派5人と、それ以外(二階派3名岸田派2名石原派1名)6名が、対立する形となっております。
『わかった👍』
思わずそう私は心の中で叫びました。
まあ、その理由は、ちょっと書かないですけど、そういうことでしょう(笑)
「カニならぐ~じゃなくチョキ出せよ」 メモメモ
「カニは暴走だけでなく妄想もする」 メモメモ
更新ありがとうございます。
韓国といい北朝鮮といい、約束破りの、ちゃぶ台返しの常連。北朝鮮は5回も米国始め国際社会との約束を破り、国が潰されないのも不思議なハナシです。1950年代迄なら、確実に抹殺されてる。空母打撃群とミサイル潜水艦らでなくなってしまっているでしょう。地勢的に恵まれているというか、危険なホットコーナーを悪用している。
だから半島人などと、まともな約束や契約をしてはならない。もう国際社会は痛いほど身にしみたでしょう。トランプも無理する気は無い。ただ、おいそれとアタック出来ず、やらぬよりマシの経済制裁を続けるしかありません。
いっその事、近々に日本が改憲して『拉致被害者奪還』をテーマにして攻め込むかです。その時は米国の主演並みの援助が必要。中、露にはワタリを付けて置くべきですが、例え止めるよう説得されても、国際社会に訴えかけた直後に奇襲をやれば、体制を護りたい金は解放はするでしょう。
米軍と日本軍で核開発基地と発射場、弾頭貯蔵庫は殲滅する。平壌政府関連建物、飛行場を潰す。海上封鎖する。韓国?知らん。在韓米軍が韓国を動けないようにする。
妄想ですが、核開発を止めるのは別問題として残ります。その時は日本も核保持する必要がありますね。
>だいいち、北朝鮮は国際的約束破りの常習犯です。
Web主さん、国際的約束破りは、北朝鮮だけではありません。お忘れですか?韓国を。もともと、半島の民族にとって、嘘をつくことは、文化というより、呼吸法のようなものです。
彼らの約束なんて、「約束を守るという約束はしていない。」というものですよ。
>国際社会が本気で北朝鮮の非核化を達成したければ、いずれ、軍事的オプションの実施は不可欠ですが、
私もそう思います。北朝鮮の核兵器廃棄も拉致被害者返還も、軍事的オプション以外で解決することはありません。
要は、そのタイミングだと思います。
以前もご紹介したサイトですが、米朝会談決裂後の米朝や日韓について次のように考察しています。
<いよいよ本格化してきた米朝決裂>
http://asian-reporters.com/beichoketsuretsuhonkakuka/
>当初は対話を維持するとか言っていましたが、そのムードも順調に瓦解中です。
制裁が続く北朝鮮は、同じくセカンダリーサンクションを課せられる韓国には頼れない。中国もそれどころではない。北朝鮮は花火(ミサイル)を打ち上げて、再びアメリカの関心を引きたくても、状況を誤ると、とんでもないことになる。
拉致被害者返還をちらつかせて、日本にすり寄ってくる。(日本の泣き所です。)かも。
でも、繰り返しますが、北朝鮮の核兵器廃棄も拉致被害者返還も、軍事的オプション以外で解決することはない。と見ています。
来たるべき軍事的オプションに備えて、日本政府は、拉致被害者奪還や半島難民返還の準備を怠らないで下さい。
心配性のおばさんへ
私はどちらかと言うと北朝鮮が対応を誤るほうが都合がよいと考えておりますが、残念ながら今回撃ったとしても「ミサイル」ではなく「ロケット」になるようです。しかも下記の通り中国の紐付きの衛星を打ち上げるようです。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42297930R10C19A3FF8000/
タイミング的にもアメリカがロシアに対抗して(ただし同時に中国への牽制でもある)中距離ミサイルの発射実験を表明したばかりのため、建前が衛星打ち上げであれば国際社会も非難しにくい状態です。日本も遺憾砲を発射するだけで手の打ちようがない歯がゆい状況になりそうです。打ち上げが失敗して花火になることを祈りましょう。
陰謀論者様
シンガポール米朝会談では、ホテル代もなくて、シンガポール負担でスイートに泊ったんですよね。(図々しいですね。)
ハノイは払えたのかしら?だとしたら、韓国の制裁違反で復活?ミサイル(ロケット)打てるぐらい復活したってことですよね。やっぱり、もっと締めなきゃダメですね。半島ごと。
北朝鮮が核保有国と認められるにはロフテッドでミサイルを打ち上げ核爆弾が再突入し、5千度以上の高温に耐え、地上又は海上数百メートルで核爆発を起こすしか方法はありません。
いくらミサイルを打ち上げても、地下実験を起こしてもそれだけでは脅威になりません。さらに黒鉛炉を廃止し(プルトニウムの製造を諦めた)、ウラン濃縮を行っているともいいますが、ウラン濃縮は日本でもてこずっている作業で、いわれるように遠心分離機があれば簡単に出来るものではありません。電力も無い、金も無い、技術も無い状態で直径30cmの小型爆縮レンズが出来るとは思えません。
すべてはフェイクだと思いますし、既に非核化は終わっていると思いますね。
ロフテッド軌道はあんまり関係ないんじゃないですかねえ・・・。
あと戦術核と戦略核の役割は違います。
別に北朝鮮の様な国においては戦略核である必要はあまりないんですよ。
MADなんて最初から無理なんですから、「ベルカ式国防術」に使えれば十分。
正直、なぜ北朝鮮はICBMを開発しようとしているのか誰も合理的な説明できていないんじゃないでしょうか。
アメリカの気を引くためのリスカみたいな行為なのか、男根思想の具象化なのかw
私もりょうちん様に同意します。北朝鮮に必要だったのは『核爆弾』であって『ICBM』ではないと思っているからです。
まず、大前提として核爆弾とミサイルは全くの別物です。核爆弾とミサイル(と潜水艦)の相性が良く、揃えることで相乗効果を生むのは事実ですが個別に運用しても使い途はあります。と言うか核ミサイルが一般化するまではそうでした。もちろんその『効果』には大きな差があるのは確かです。ですが、なんで『戦術』核兵器などというカテゴリーの兵器が存在するのかを考えていただければその意味も分かるのではないかと思います。
例えば韓国相手であればトレーラーで運んでソウル市内で爆発させても十分に効果があるでしょう。核地雷として用いるのもありでしょう。戦術レベルならそれでも使い途はあるんです。これはアメリカと戦争になった場合も変わりません。大国と戦争になった場合、北朝鮮が通常兵器で大損害を与える目はありません。ですが、戦術核兵器ならそれなりの損害を与える事も可能です。要するに通常兵器でアメリカを超えるより核兵器を作った方が安いと思ったから核開発を進めているだけではないか?という事です。
これは自衛隊が戦車を保有しているのと同じような物です。侵攻しないなら戦車は不要なように思うかも知れません。ですが、日本が攻められた時に戦車があれば日本本土を制圧するのに戦車が必要になるのです。このように損害を与える可能性がある戦力があれば対策をしなければなりません。そして対策に掛かるコストが戦争で得られるコストを上回れば戦争になりにくいのです。その意味で核はあるだけでも警戒しなくてはならず、対策のコストより開発コストの方が低い、コスパが良い兵器であると私は思っています。
とは言えこれは戦術レベルの話です。これでは北朝鮮がICBMを開発している理由にはなりません。通常の軍事力や経済力、その他のもろもろでも北朝鮮はアメリカに勝つことはできません。勝てないどころか交渉のための手札すらありません。そんな北朝鮮が唯一可能性があると判断したのがアメリカが民主主義であり民意に左右される事を利用したICBMによる脅迫なのではないでしょうか?その実現にはアメリカへ核爆弾を運ぶ手段が必要です。それがICBMであり、だからこそ開発したいのだと思います。
借金まみれになっている破産寸前の債務者が最後のタネ銭を大穴馬券に全部突っ込んでいるような感じでしょうか?理性的に考えれば負ける可能性の方が遥かに高くとも、僅かなりとも可能性があるのがそれだけであり、後に退く事ができないと思っていればそういう選択をするのは珍しくないと私は思っています。
次に政治的な面ですが、仮に北朝鮮が核ミサイルを配備できるようになったとしも核保有国として認められるかどうかはかなり微妙だと思っています。現在の核保有国は一応「核攻撃への備え」として核を保有しています。ですが、北朝鮮にはその前提を守る気が見えません。要するにパキスタンやインドなどの他の国とは危険度がだいぶ違うと思われているという事です。特にアメリカは自国に被害が出る可能性を許容できませんし、しないでしょう。
そのため北朝鮮がICBMの実戦配備段階まで達した場合、最終的にロシアと中国もアメリカに協力して非核化に動く可能性が高いのではないかと個人的には思っています。なぜなら北朝鮮の核はアメリカにとっても危険ですが中国にとっても危険な物だからです。
逆に言えばアメリカは北朝鮮がICBMを放棄するだけで満足し、北朝鮮が戦術核兵器だけを持った核保有国になる可能性があるという事です。戦略核兵器(ミサイル・原潜)を目指す場合は核保有国として認められませんが、戦術核兵器のみなら認められてしまうかも知れないという事です。
最後にこれは日本にも言える事かも知れないという事です。弾道ミサイルではなく巡航ミサイルなどの戦術核兵器ならアメリカは保有を容認するのではないか?という事です。そして朝鮮半島や中国相手であればそれでもどうにか足りるのではないでしょうか?
追記
まさかここでベルカ式国防術を見るとは思いませんでした。他に適切な語がないのは確かですし、言い換えると長くなってしまうのは分かりますが伝わるんでしょうか?
ショゴスライムさんへ
マブラヴ・オルタネイティブの
対BETAソ連国土防衛戦よりは有名でしょ
日本以外の軍事関係者は戦術核はただの大きい爆弾くらいにしか思っていない様で特別な戦術ドクトリンの名前すら考えていないんですよねえ。
でないとニュークリアシェアリングなんて運用は出てこないでしょう。
戦略核は政治のレベルにもインパクトを持つけど戦術核はさほどでもないようで。
鞍馬天狗様
マブラヴは残念ながらさらにマイナーですね。アメリカすらアラスカでベルカ式国防術やろうとしている世界観ですしね。オルタアニメ化して欲しいんですけどね……まず無理でしょうけど。
りょうちん様
まさにその通りですね。核を特別視するのも核アレルギーの一種だと思うんですよね。広島・長崎、その他の結果から意外と早く環境が復活すると分かってしまったり、存外、遺伝子が丈夫だったりした結果、通常兵器とそこまで変わらないと思われていそうなんですよね。
残念ですが原爆の後遺症で苦しむのと、四肢欠損とかPTSDで苦しむ事のどっちが悲惨か?なんて比べるのは無意味ですし、拳銃で殺されようが原爆で殺されようが死ぬのは変わりないんですよね。
そして日本以外では原爆の後遺症よりも地雷とか銃の方が身近で生々しく、優先すべき物になってしまうのは当たり前なんですよね。逆に言えばだからこそ核の脅威は日本が訴えるしかないのですが……
ショゴスライムさんへ
“トータル・イクリプス”のタイトルで
2012年にアニメ化しましたよ
レンタル屋にも殆ど無いので、
一応、貼っときます
https://nyaa.si/view/547287
(自己責任で)
ローダーのチェックしたら
いきなり、世界中からピアが増えた
ウソだろ?!
マブラブオルタはエロゲーの続編というか話の連続したパラレルワールドというストーリーの関係上、単一で映像化されにくくアニメ化はされていません。
ただ末期戦物の設定が惜しかったので、時間を別にしてトータルイクリプスとシュヴァルツェスマーケンという派生作品だけがアニメ化されています。
光線級の為に航空戦力が使えないとか、戦車では機動力足りずに喰われるという制限でロボットの正当性を担保しているのは面白かったし、シュヴァルツェスマーケンの冷戦のありそうな雰囲気がいい感じでした。
じゃ、
シュヴァルツェスマーケン
も、ついでに
https://nyaa.si/view/797746
(自己責任で)
シードが4本も付いてる!?
鞍馬天狗様
私が見たいと言ったのはマブラヴオルタのアニメです。当方はトータルイクリプスもシュヴァルツェスマーケンも両方共視聴済みかつメカ本とゲームも所有していたりします。マブラヴにしろエスコンにしろ、恥じるどころかもっと語りたいし、広めたい傑作なんですが、それでもTPOというのはあると思うのですよね。
後、忠告なのですが、2chのような場所ならばともかく比較的公共性の高い場所でファイル共有ソフトの紹介はしない方が良いと思います。匿名ならまだしもコテハンを使っている以上、以降の発言に違法ダウンロードをしているという色が付いてしまいます。
余談ですが、個人的にP2Pに違法ダウンロードというレッテルが付いてしまった事はとてももったいない事だと思っているんです。仮想通貨やスカイプ、教育にも使われている用途がいくらでもある重要な技術なんです。それがP2P=違法という意識ができ、避けられるようになってしまうのは未来を閉ざすことになっているのではないかと思っているんです。
その意味でもこれ以上、P2Pと違法ダウンロードを結びつけられたくないので、関心がない人もいる公共性の高い場で紹介して欲しくないと私は思っています。
本筋と関わりのない話になってしまっていますので、これ以降、私は返信しないようにしたいと思います。
ショゴスライムさんへ
良い作品が、
忘却の彼方に消えて行く
方が、罪だと思ってます
日本人のみが罰せられる法律
に何の意味が有るんですかね?
幼稚園の学芸会で、
ミッキーマウス・マーチの合唱出来ない
現行の著作権法は、
禁酒法やポリコレと同種の
天下の悪法だと思ってます
違法ダウンロード?、勿論やってませんヨ
自己責任です
ロフテッド軌道の解説にいいサイトがありました。
http://kubota01.my.coocan.jp/index.htm
ミサイル入門教室
DF-21を例題にしていますが、北朝鮮のMRBMを日本に・・・でも当てはめられます。
いかにMDが費用対効果の乏しいものかが理解できます。
まだ、兆候は微々たるものだが韓国の政策の路線変更がこわい。
再び、反北朝鮮、親国際社会になると用日論が跋扈しそうでこわい。
文大統領のおかげで、米国は単独で武力行為できる環境が整いつつあります。
北朝鮮への武力行使に反対していた、中国の反対理由が徐々に薄れつつある。中国国内への北朝鮮からの難民流入を恐れていたのが反対の理由とすれば、南朝鮮との国境監視・非武装地帯での監視所の廃止・地雷の撤去などがすすみ、北朝鮮からの難民は南朝鮮に向かう公算が高くなってきました。
また、在韓米軍家族が一時的に退避できる場所として、岩国基地アメリカ村完成しており、空爆はやりやすい環境となっています。
きっかけは必要でしょうが
>韓国と北朝鮮、国境の監視所22カ所から撤兵、大量の地雷も撤去―中国メディア
https://www.recordchina.co.jp/b661229-s0-c10-d0139.html
>全262戸 新たな米軍施設 岩国 愛宕山住宅エリアが完成
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=75803
>正直、なぜ北朝鮮はICBMを開発しようとしているのか誰も合理的な説明できていないんじゃないでしょうか。
アメリカの気を引くための…
実はワシもそう思う。むしろ米国と水面下でつるんでいると仮定できないだろうか。アジアにおける軍事的緊張は米国の軍産複合体にとってはビジネスチャンスになる。また米国は一枚岩ではない。
ボルトンはネオコンそのもの。米国の覇権第一。一方、キッシンジャーは少し違うような気がする。覇権の一極集中はいつか終わるとね。クシュナーのお師匠。皆故郷はイスラエル。
以前に大口歩也さんのブログについて紹介されていた方がいましたが
>必要ななのは「さらなる圧力」
という意見を補強するうえで大口歩也さんの動画(本日投稿)のリンクを貼っておきます。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm34789120
なお、毎週土曜(日曜0時?)に動画の方は投稿されています。
色々と小物な印象のある某国某半島ですが我々はそれに煮え湯を飲まされ続けてきたという事実から目をそらしてはいけません。
> 金正恩の「声明発表」とやらの内容次第では、むしろ意外な国に対する国連安保理制裁が実現するかもしれません。
その「意外な国」って日本ですよね。パチンコとか色々疑わしいものがありますよね。 というのはボケかましですが…
というか、国連が日本も制裁対象にしてくれたら、少しは日本人の平和ボケも改まるかも、という願望です。
「ICBMって近距離は目標じゃないよね。だったら日本は関係なくね?」とかね。
現状における日本人の危機意識の低さと、防衛予算の足りなさと、失礼ながら防衛省がまだまだ危機意識が足りないのではないかという懸念を含めて、事態の進展に対して我々が持てる時間が全く足りていないのがもどかしいのです。
日本人の危機意識か低さは仰るとおりと思います。戦争は出来る限り避けるべきですが、相応の準備と覚悟はしておかないといけませんから。
北朝鮮が核放棄できるわけがない。他の全てを犠牲にしてやっと
開発した核を放棄などしたら、金王朝が持たない(軍部反発)。
核を保有したまま制裁解除してもらおうと今回仕掛けたが失敗した
ので、対決路線に戻るしかないのでしょう。ただし状況は2年前より
厳しくなりますが。
1.制裁で経済が疲弊、外貨や食料の不足が進んだはず
(そもそも核やミサイル実験を再開する余力があるのか?)
2.中国の支援がおそらく先細る(米朝会談後の北京素通りは象徴的)
韓国は今盛んに独自支援(ケソン、クムガンサン)をやると
観測気球を上げていますが、米国に一蹴されている状況で本当にやるか
わかりません。ただ支援強行したら、韓国への制裁開始、米韓同盟消滅で
国内の反発が凄まじいでしょう。戒厳令でも抑えきれるか?
一方支援自制しても、南北融和路線失敗、経済悪化で支持率の低下は
避けられずレームダック化するでしょうから、詰んでいる気がします。
しかし米朝会談決裂後の南北朝鮮やマスコミの反応には失笑しますね。