韓国政府が気付かない、今年の防衛白書「本当の意味」
韓国が無視する、竹島問題より「はるかに大事なあの論点」
防衛省が昨日公表した『令和3年版防衛白書』に対し、韓国で竹島の記述などに対する反発が強まっていますが、その韓国政府自身が見落としている、日本の外交・防衛の極めて重要な変化があります。『ついに日韓ハイレベル防衛交流「ゼロ回」に=防衛白書』で「速報」的に紹介したとおり、によれば、日韓間のハイレベル防衛交流の回数が「ゼロ」を記録したほか、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」から明示的に韓国が抜けているのです。
目次
交錯する日韓関係
文在寅氏訪日と首脳会談を「日韓両政府が」調整するのはおかしな話
ここ最近、連日のように出て来るのが、韓国の文在寅(ぶん・ざいいん)大統領が「東京五輪を契機とした訪日と、それに合わせた日韓首脳会談の開催に向けて、日韓両国政府が調整中である」、などとする話題です。
ただ、日本政府がこれを公式に発表した、あるいは報じられている内容を公式に認めた、という事実はありません。
それどころか、たとえば加藤勝信官房長官はしばしば、東京五輪への外国要人の参加を巡っては「国際五輪委員会(IOC)と各国五輪委員会が直接調整をしているものである」、と述べています(たとえば7月6日午前の記者会見、リンク先動画の23:50~)。
この加藤長官の発言が正しければ、文在寅氏の来日自体、日韓両国政府が「協議して決める」ような筋合いのものではありません。あくまでも、文在寅氏の五輪参加は韓国がIOCと協議し、その結果、日本政府は事後的に連絡を受けるにすぎないからです。
ということは、そもそも論として、「日韓両政府が調整している」という話題自体が「大変におかしな話」、というわけです。
中央日報が11日時点の政府高官発言を「最後通牒」
ただ、韓国側からは、これに関連した報道が次々に出てきています。
ことに、『文在寅氏訪日と首脳会談巡り韓国政府から「最後通牒」』でも触れた、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に掲載された、「韓国側が日本に対し、五輪出席を巡って『最後通牒』を突きつけた」とする記事には、なかなか戸惑います。
「文大統領、懸案3つのうち1つはテーブルに上げてこそ五輪出席」
―――2021.07.12 06:56付 中央日報日本語版より
記事自体は7月12日付ですが、この話題は、韓国大統領府の「高位関係者」が11日、中央日報の電話取材に対し、「韓日3大懸案のうち最低1つは誠意ある議論が行われてこそ文在寅氏の訪日を検討することができる」などと述べた、とするものです。
「3つの懸案」が何を意味するかはさだかではありませんが、いちおう、中央日報によると、「慰安婦・強制徴用労働者問題、核心部品に対する日本の輸出規制、福島原発汚染水放出問題」のことなのだそうです。
(※日本が韓国に対する輸出規制を発動したという事実もなければ、福島汚染水を放出するという決定を下したという事実もありませんし、自称元慰安婦問題は解決済みで、自称元徴用工問題はそもそも問題自体が韓国側の捏造ですが、この点についてはとりあえず突っ込まないことにします。)
また、この「高位関係者」は「日本側が最後まで前向きな態度を見せない場合、(文在寅氏の)五輪開会式不参加を宣言せざるを得ない」などと述べたそうであり、中央日報にいわせれば、これこそまさに「最後通牒」、というわけです。
あれ?「最後通牒」の翌日にも声明が…
ところが、その「最後通牒」のさらに翌日、今度は韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)に掲載された次の記事によると、韓国大統領府の関係者が「(韓国)政府には韓日首脳会談を行う用意はある」、「会談には成果必要」などとしたうえで、「今後の日本側の態度が重要だ」と述べたのだとか。
韓日首脳会談「開催するなら成果必要、日本次第」=韓国大統領府
―――2021.07.12 19:41付 聯合ニュース日本語版より
「最後通牒」の翌日以降もこうした話題が臆面もなく出てくるあたり、本当に言葉の軽さを感じざるを得ません(※もっとも、「最後通牒」の文言は、あくまでも中央日報が付けくわえた情報に過ぎず、政府高官の発言ではありませんが…)。
いずれにせよ、連日のように「文在寅氏の五輪参加には韓日首脳会談が必要だ」、「会談を開催するならば略式会談ではなく正式の会談とすべきだ」、「会談にはそれなりの『成果』が必要だ」、などの発言を聞いていると、思わずこう言いたくなってしまいます。
「貴国が日本に対し、注文を付けられる立場ではないと思いますよ」。
(勝手な)和解ムードに水差す防衛白書
ただ、韓国の側でほぼ一方的に「韓日首脳会談に向けた機運」、「韓日和解ムード」が盛り上がっていることは間違いないのですが(そしていつもどおり、日本はポカンとしているのですが)、そこに水を差しかねない話題が昨日、登場したようです。
それが、昨日公表された『令和3年版防衛白書』です。
中央日報や聯合ニュース(どちらも日本語版)によれば、韓国政府は外交部が相馬弘尚総括公使を、国防部が松本隆・国防武官をそれぞれ呼んで、防衛白書の記述内容に抗議したのだとか。
韓国国防部と外交部、駐韓日本大使館の職員招致…新防衛白書に抗議
―――2021.07.13 14:10付 中央日報日本語版より
独島の領有権主張 日本の防衛白書に強く抗議=韓国
―――2021.07.13 15:27付 聯合ニュース日本語版より
これらのメディアによると、韓国政府の主張は次のとおりだそうです(著者自身の文責において内容は要約しています)。
- 「歴史的・地理的・国際法的に明白なわが固有の領土である独島に対し、つまらない領有権主張を繰り返したことに強く抗議し、即刻撤回するよう求める」(韓国外交部の崔泳杉=さい・えいさん=報道官の発言)
- 「わが艦艇が日本哨戒機にレーダーを照射したという一方的な主張を繰り返し、2018年大韓民国国際観艦式海上自衛隊不参加の責任を韓国側に転嫁するなど否定的な記述を持続している」(韓国国防部)
どこか不安げな韓国メディア
なんとも舌鋒鋭い主張ですね。
ちなみに「独島(どくとう)」とは、韓国が不法占拠中の島根県竹島のことを誤ってこう呼んでいるものですが、「つまらない領有権主張」だ、「即刻撤回」だと、口先の威勢のよさだけは相変わらずです(そのわりに、国際司法裁判所=ICJ=への付託から逃げ回っているのは韓国政府の側ですが…)。
また、2018年の旭日旗騒動や火器管制レーダー照射事件など、韓国側の友好に反する否定的な動きを日本政府が防衛白書に掲載したことは、ある意味では当然のことであり、これについて「一方的な主張」とは心外です。
ただ、こうした韓国政府の威勢の良い抗議とは裏腹に、韓国メディアには戸惑いも見られます。たとえば、聯合ニュースの記事の末尾には、こんな記述もあります。
「日本は韓国の強い反発を予想しながらも、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が出席する可能性がある東京五輪の開会式を10日後に控えたこの日、防衛白書を発表した」。
この点、従来の日本だと、ともすれば「日韓関係が極度に悪化すること」をおそれるあまり、防衛白書などに韓国を刺激するような内容を掲載しないようにしよう、といった「配慮」が働きがちだったことも、また事実でしょう。
聯合ニュースのこの記述からは、「日本も文在寅氏の五輪出席を望んでいるはずなのに、なぜこのタイミングでわが国を刺激するようなことを白書に盛り込むのか」、といった戸惑いを感じ取ることができます。
逆に、「『韓国を刺激するような記述はやめよう』とする無用な配慮が日本政府内で働かなくなっている兆候」と捉えるならば、それは日本にとって必ずしも悪い話ではありません。
(※余談ですが、あくまでも個人的な意見を申し上げるなら、「日韓関係は日本にとって大事だ」で思考停止してしまうのではなく、「そもそも日韓関係が日本の防衛に本当に役に立っていたのか」についてきちんと総括しておくことも大事ではないかとすら思うほどです。)
日韓友好からFOIPへ舵を切った日本
竹島・旭日旗・レーダー照射とは「別次元」の変化
ただ、韓国メディアのこれらの報道を眺めていると、従来ならば「日本領である竹島を日本領と記述して何が悪い」、「旭日旗騒動や火器管制レーダー照射事件などの事実を記述して何が悪い」、などとする感想を抱くにすぎなかったのですが、今回はちょっと様子が異なります。
日本の外交・防衛の極めて大きな変化を、韓国政府、韓国メディアが根本的に見落としているのです。
それが、「自由で開かれたインド太平洋」、英語でいう “Free and Open Indo-Pacific” すなわち「FOIP」を、日本が外交・防衛の基軸に据えている、という事実です。
これについては4月時点で『日本政府、外交青書でFOIPから中韓を明らかに除外』や『外交青書:基本的価値の共有相手は韓国ではなく台湾だ』でも指摘しましたが、その大きな変化は、すでに外交青書(『外交青書 令和3年版』【※PDFファイル、大容量注意】)で示されていました。
具体的には、外交青書上の『日本外交の7つの重点分野』のなかで、「日米同盟」の次に「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」が登場し、そのFOIPのなかでクアッド、ASEAN、欧州などが列挙され、韓国は中国・ロシアなどとともに、FOIPからは明らかに除外されました。。
すなわち、現在の日本にとって、米国、あるいは「クアッド」諸国(豪州、インド)とならび、改めてASEANや欧州主要国、台湾の重要性が強調され、中国・ロシア・韓国などの近隣国は、さらに後回しにされたのです。
FOIPから明示的に韓国を除外
こうした文脈から、防衛省が昨日公表した『令和3年版防衛白書』について、あらためて確認していくと、大変に興味深いことがいくつか判明します。
(※余談ですが、『PDF一括版』は100メガバイトという大容量かつ681ページという長編であり、なかなか閲覧するのも大変です。『目次』【※PDF版】であたりを付けたうえで、『PDFの閲覧』のページにアクセスするという方法だと、まだ容量的な負担は軽いかもしれません。なお、防衛省のご担当者様には、当方からの白書引用ルールについてのあらためての問い合わせに真摯にご対応くださいましたこと、深く感謝申し上げる次第です。)
まずは、FOIPを可視化した図表です(図表1)。
図表1 FOIPのイメージ
(【出所】『令和3年版防衛白書』P311)
なかなか、露骨です。
図表の中心にいるのは日本ですが、具体的に挙げられているのは次のような国名です。
- 米大陸:カナダ、米国、中南米
- 太平洋:オーストラリア、NZ、太平洋島嶼国、東南アジア
- インド洋:インド、南アジア、中東・アフリカ
- 大西洋:英国、フランス、その他欧州諸国
そして、日本のすぐ隣に存在している「韓国」が、露骨に除外されているのがご確認いただけるでしょう。
興味深い記述がたくさん!
しかも、これとほぼ同じ図表が今回の防衛白書の1ページ目にも掲載されています。防衛白書を読む人にとっては、日本が「多くの友人(韓国を除く)」と防衛面でも連携しているという様子が強く印象に残る、という仕掛けです。
また、余談ですが、防衛白書にはほかにも興味深い記述がたくさんあります。たとえば、白書2ページ目の「FOIPの維持・強化に向けたパートナーとの協働」と題したハイライトページにも、こんな記述があります。
「FOIPの維持・強化に向けて、日米同盟を基軸としつつ、オーストラリア、インド、英国、フランス、ドイツなどの欧州諸国、カナダ、ニュージーランドといった、FOIPというビジョンを共有し、インド太平洋地域に繋がりを有する多くの国々との間で積極的に協働します」。
ドイツはともかくとして、「日米豪印クアッド」や英仏加・NZなどの自由主義諸国との連携を大幅に強化することは、日本の防衛線略にとっても正しい方法と考えざるを得ません。
また、白書では続いて「この1年の動き」として、「中国海警」、「北朝鮮の核・ミサイル開発」などの具体的な脅威に触れたうえで、日米同盟、コロナ対応、東日本大震災から10年の節目における災害派遣活動の振り返りなど、防衛・安全保障環境を大変すっきりわかりやすくまとめてくれています。
正直、白書は読み辛いという方も多いと思いますが、防衛白書に関しては決して「読み辛い」ものではありません。
日韓間のハイレベル交流実績が「ゼロ回」に!
それはともかくとして、日本の外交・防衛基軸シフトの影響は、こんなところに出てきます(図表2)。
図表2 ハイレベル交流実績(2020年4月~2021年3月)
(【出所】『令和3年版防衛白書』P309)
ここで「ハイレベル交流」とは、「防衛大臣、防衛副大臣、防衛大臣政務官、事務次官、防衛審議官、各幕僚長」が「それぞれのカウンターパート」と実施する2国間会談のことを指しているのだそうです。
具体的には、1年間で「5回以上」実施された場合は赤、「3回以上」は濃いオレンジ、「2回」は薄いオレンジ、「1回」は黄色、そして「ゼロ回」は灰色で示されていますが、韓国とのハイレベル交流実績については見事に「ゼロ回」であることが確認できます。
コロナ禍のため、交流が滞ったのでしょうか。
それにしては、「クアッド諸国」(つまり米豪印3ヵ国)に加え、カナダ、英国、フランスなど、FOIPに強い関心を持つとされる諸国については「赤」、つまり「交流実績は5回以上」とされています。これに加え、ドイツ、インドネシアやフィリピン、UAEについても「赤」の区分の国々です。
また、「濃いオレンジ」としてはニュージーランドやサウジアラビア、ベトナム、マレーシア、イタリアが確認できます(ブルネイやシンガポールについては絵が小さすぎて何色なのか確認できませんでした)。
さらには、内陸国のモンゴル、地球の裏側のブラジル、チリ、さらにはイランやパキスタンなどの中東・南アジア諸国とも1回の交流がもたれており、「仮想敵国(?)」であるはずの中国とさえ、交流がなされているのです(※ただし、今年に関してはロシアとの交流はありませんでした)。
韓国との「ハイレベル交流」実績がゼロだというのは、それ自体が現在の日韓関係を象徴しているように思えてなりません。
ちなみに、今年の図表を含め、過去5年分の「ハイレベル交流実績」を一覧にしたものが、図表3です。
図表3 ハイレベル交流実績(過去5年分)【※クリックで拡大】
(【出所】過年度分の防衛白書より著者作成)
これで見ると、ちょうど旭日旗騒動や火器管制レーダー照射がなされた2018年秋口を境に、日韓ハイレベル防衛交流が目に見えて減少し、今年はついにゼロ回になってしまった、というわけです。
日本政府は表面的には「日韓・日米韓協力が大切だ」などと述べていますが、「日米韓協力」の前提となる日韓関係については、すでに相互交流が停滞し始めている、というわけです。
朝鮮半島生命線説
こうしたなか、「日韓関係が『悪化』している」と言い出すと、ひと昔前だと「朝鮮半島生命線説」をタテに、「日韓関係を建て直さねばならない」などと言い出す人が必ず出現したものです。
「朝鮮半島生命線説」自体は新宿会計士のネーミングですが、簡単にいえば、こんな考え方です。
朝鮮半島生命線説とは?
- ①韓国は地理的に見て日本に非常に近く、この地域が日本の敵対勢力に入れば日本の安全保障に深刻な脅威をもたらす。
- ②このような事態を避けるため、日本はあらゆるコストを払ってでも、朝鮮半島を日本の友好国に引きとどめておかなければならない。
一見もっともらしい考え方ですが、どう考えればよいのでしょうか。
まず、①については、地理的には間違いとはいえません。対馬から朝鮮半島までは、最も近いところで50キロほどしか離れていないからです。実際、対馬では携帯電話が勝手に韓国のキャリアの電波を拾い、国際ローミング状態になってしまう、といった事例も聞きます。
また、韓国で「韓日トンネル」への期待が一方的に高まることもありますが(『一帯一路・日韓トンネル・鉄道共同体構想は「与太話」』等参照)、コストを度外視すれば、少なくとも技術的には、日韓をトンネルでつなぐというのも可能でしょう(個人的には絶対に「お断り」ですが)。
ただ、そのくらいに距離が近いのだとしても、日本が韓国を「あらゆるコストを払ってでも」友好国に留めておかねばならない、という話にはなりません。
費用対効果に合っていなかった日韓関係
というよりも、それこそ思考停止そのものです。なにごとも、費用対効果というものが存在するからです。
あまりにもコストが高すぎるならば、違う方法を編み出さねばならないからです。
こうしたなか、日本にとって韓国との関係を維持してきたことが、「費用対効果」という観点で、安全保障に本当に役に立っていたのか、個人的には疑問ですらあります。
著者自身の主観に基づけば、日本(や米国)が韓国の地政学的重要性を過大評価し、韓国をを甘やかしたことが、今日の韓国の増長をもたらしたと考えています。
その弊害のひとつが、「米中二股外交」でしょう。
韓国は米国の同盟国という地位にありながら、FOIPへのコミットをのらりくらりと避けつつ、それどころか中国と米国を両天秤にかけるような行動を取っています。これだとあまりに危険であり、かつ、あまりに無責任過ぎます。
ちなみに米中二股外交は日本を代表する優れた韓国観察者である鈴置高史氏の韓国論で出てくる概念ですが、これは言い得て妙、というほかありません。
そして、日本は日韓関係にコストをかけ過ぎたわりに、べつに韓国は日本の同盟国になってくれたわけで貼りませんし、北朝鮮による日本人拉致事件の解決に手を貸してくれたわけでも、北朝鮮の非核化に協力してくれているわけでもありません。
それどころか、文在寅氏自身は2018年頃、欧州やASEAN諸国などを訪問した際も、北朝鮮への制裁の解除などを呼びかけて回ったという人物でもあります。つまり、北朝鮮の非核化という日本の目標を「妨害」した張本人、というわけです。
もちろん、朝鮮半島(あるいは韓国)が日本の敵対国の勢力下にはいる(あるいは日本の敵対国と化す)のは、できれば避けたいシナリオではあります。
FOIPに舵切る日本:韓国は?
ただ、現在の日本がやらねばならないのは、「韓国が敵対国になるのを防ぐためにあらゆるコストをかけること」ではなく、「万が一、韓国が敵対国になってしまっても大丈夫なように、韓国以外に信頼できる友邦を探すこと」ではないかと思う次第です。
その方が、費用対効果の観点からははるかに優れています。
このように考えていけば、外交青書、防衛白書の「FOIP重視」に関する記述は、まさに「合理的な考え方」そのものです。
ここで、防衛白書には、こんな記述が確認できます(同P307)。
「法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序は、国際社会の安定と繁栄の礎である。特に、インド太平洋地域は、世界人口の半数を擁する世界の活力の中核であり、この地域を自由で開かれた『国際公共財』とすることにより、地域全体の平和と繁栄を確保していくことが重要である。」
まさに、この考え方がすべてでしょう。
無法国家は「法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序」を尊重する諸国と友邦になる資格を持ちません。
いまからでも韓国が日本との約束を守り、違法判決を無効化する立法措置を講じ、火器管制レーダー照射事件や旭日旗騒動、上皇陛下への無礼などを真摯に詫びることができるのかどうか。
韓国にあまり時間は残されていないように思えてなりません。
最近だと心配のあまり、食欲が著しく減退しており、夕食に某ハンバーガーチェーン店の夜限定の倍サイズのビッグハンバーガーにコーラのL、ポテト、ナックマゲットを食べた後は、夜食にせいぜいアイスクリームとポテトチップスくらいしか喉を通らないほどなのです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
防衛白書の表紙、鎌倉時代の大鎧かな?なら元寇を当てこすり?。高麗、元の。若しくは近未来の予言。
新宿会計士様、
本題と全く違うことで一つコメントさせて下さい。
赤色フォントの使用はお気をつけください。(あまり使わないほうがよいです)
User experience (UX) の基本の一つは色が深層心理に与える影響を考えることなのですが、赤色はネガティブな印象を読者に与えます。
ですので、会計上の赤字や大失敗を表すのには適してるのですが、自分の主張を表すのには効果的な色ではありません。
赤色を使うと、まるであたかも自分の主張を否定してるかのような印象を与えてしまいます。
赤色を使うのに適した言葉は、たとえば韓国政府の狂った主張などですね。言ってることのおかしさと、赤色が読者の深層心理に与えるネガティブさが一致してより効果的に訴求できます。
こういう場合でしたら、青色あたりを使うのが無難かと思います。あるいは、黒に近い灰色で太字にするだけでもよいかもしれません。(1ページ中に使用する色の種類は極力抑えるべきです)
また、原色だと安っぽくなってしまいますので、下記のようなカラーシステムから選んだ綺麗な色を使うと良いです。
https://material.io/design/color/the-color-system.html#tools-for-picking-colors
こちらのブログの UI も、内容に相応しい知的なものになるよう願ってのコメントです。
ご参考になれば幸いです。
会計士様のサイトなので、何をどう掲載しようと自由と思ってましたが、チキンサラダ様のコメントがありましたので、私からも一言失礼します。
Webサイトの制作にかかわっていますが、赤緑色盲の観点から「赤」と「緑」の文字はなるべく使わないのがトレンドのようです。
それとは別に、全世界向けの多言語サイトでは、ヨーロッパ向けに「赤」の文字はやめてほしいと言われました。
(単純に読みづらいそうです)
チキンサラダ様の仰る通り、青色が主流です。
あと、隠し文字はGoogleの検索スコアを落とす原因だったりするそうです。
失礼しました。
確かに
ドラクエで死にそうになるとパラメーターが赤く表示されます。
おそらく、色がそのままなら危機感を抱かず負けたりしそうですね。
日本は朝鮮半島生命線説によって日清戦争、日露戦争を戦いました。前提として朝鮮半島は友好国または中立国、したがって敵対国の手に渡っては日本の国防にとって大きな脅威になるという考え方です。韓国は現在米国の同盟国ですが、対日では到底友好国とは思えません。中立もあやしいものです。したがって朝鮮半島生命線説は成り立たないことになると思います。
また兵器の近代化によって対馬海峡、朝鮮半島をことさら重視する必要性が薄れていることもあります。
日韓の価値観の違いとして、「米中デカップリング後の安全保障の考え方」が、有ると思います。
日本は、米中デカップリングを意識して、FOIPによる自由や共有する価値観による安全保障の将来像が考えられています。
韓国にとって米中デカップリングは、都合が悪いのですが、安全保障は米韓同盟と自国の軍事力強化で乗り切るつもりだと思います。
日本の安全保障の将来像に「味方としての韓国」が存在しない事は、FOIPのイメージや軍事交流の減少から明らかになりつつ有ります。
安全保障と経済は、切り離せない時代に変わっていますので、「将来味方でないと想定される国との経済関係は、継続性にリスクが有る」と経営者が認識を変える必要が有ると思います。
防衛白書の表紙がいいですね。
今までと違い、日本の、何処とは言わないけど世界覇権を伺う独裁大国とその取り巻き国を蹴散らす意思を感じます。
防衛の地図上でも無視された韓国はどう思っているのか。首脳会談や五輪訪日して、美味い汁を飲むなんて言ってる状況ではない。竹島もそうだ。あ、国では無くなるのか。
毎日新聞によると
「躍動感かつ重厚感のある騎馬武者が防衛省・自衛隊の力強さと強固な防衛意志を表現するのにぴったりだった」
なのだそうですね。
私の初見の印象は、ひねくれているのか、「元寇で九州に向かう悲壮感漂う鎌倉武士」でした。
>元寇で九州に向かう悲壮感漂う鎌倉武士
いや、向かうときには悲壮感はまったく無かったと思いますよ。
むしろウキウキまである。
帰った後にお手当が無かったことの方が大問題。
というツッコミはあるだろうなと思いました。w
私も、「元寇で九州に向かう悲壮感漂う鎌倉武士」のように感じました。海からの攻撃を、水際で地上戦で戦うものです。当時の日本には、大型の軍船がなかったので、このような戦いしかできなかったのでしょう。これは、現代では、核ミサイルで脅かしながら、空母艦隊で攻めてくる敵に、通常弾頭ミサイルだけで迎撃することを連想させます。悲壮感を感じます。
> 現代では、核ミサイルで脅かしながら、空母艦隊で攻めてくる敵に、通常弾頭ミサイルだけで迎撃することを連想させます。
こちらから侵略はしないが、日本の島に上陸したら迎え撃つぞ、という解釈もできると思うのですが、どうでしょうか?
上陸する側と、海岸で迎撃する側では、後者の方が戦闘面で有利なんですね。勘違いしていました。専守防衛は、悪い戦略では無いと解かりました。ありがとうございました。
海上の敵の位置を知ることの出来ない時代には、襲撃側にイニシアティブがあり、海岸に広範囲の軍隊を貼り付けておけない場合には侵略者の方が有利でした。
ノルマンディ作戦ですら、どこに上陸するのかはギリギリまでドイツにはわかりませんでした。
ノルマン人のイングランド侵略、倭寇の略奪など、迎撃戦力を用意できないと、海からの侵略に簡単に負けました。
当時の船の揚陸能力では、彼我の戦力比は圧倒的に本土防衛側が有利でした。
「船が七分に、海が三分だ!」
は第二次世界大戦だから出来たことです。
実際、水際作戦では、結果を見ると鎌倉武士の方がやや優勢だったようです。
会戦での敗北はあったともなかったとも記録によって違いますが、確実に悲惨だったのは、駐在戦力が少なかった、対馬島と壱岐島です。
百聞は一見に如かずです。まだ見てない方はどうぞ。
https://imgcdn.cna.com.tw/Japan/Photos/JpnNews/202107/20210713170105.jpg
上記URL出典は、以前記事の大部分をそのまま引用するというチョンボをいたしましたフォーカス台湾です。
本日の虎ノ門ニュースによれば、作者は比較的若くて有名な、陶器に絵を描く専門家だそうです。
FOIPにとって、韓国の加入はマストではありませんが、ベターだと思っています。中国の経済力・軍事力が米国を上回り、世界の覇権を握り、我が国が中国の意向を忖度しなければならなくなることが、現在の日本にとって最大のリスクだと思うからです(それから比べれば、韓国なんかうざいだけで、大したリスクではない)。今のところ、バイデン大統領主導で、クァッド=FOIP、G7を中心とする自由主義諸国で連携が図られていますが、古来より合従連衡のたとえもあるとおり、多数国家の連合は単一国家に比べ弱いものです。それを補強するためにもGDP世界10位の韓国が入ったほうが良い。ただだからといって、これまでのように、植民地支配の贖罪意識から、不必要に譲ってはいけない。安倍菅政権の対応で良いと思います。私は嫌韓を自称していますが、だからといって、日本の国益を損なうことには賛成できません。二股外交については、古今東西、長期的に利益を得ることはないので、放っておけば良いと思います。そのうちどこかで米国が鉄槌を下すでしょう。
韓国を入れると後ろから撃たれる。
やめたほうがいい。
同意。
ほら、また出てきた用日派
費用対効果に合わねえんだよ
日本国民がかわいそうだから、いちいち用日論を持ち出さず、青瓦台にでも行ってやってろ
コンテキスト的には、用韓派と言うべきではw
殺伐としたスレに救世主が!!
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ヽ|・∀・|ノ ようかんマン
|__|
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taku様
>FOIPにとって、韓国の加入はマストではありませんが、ベターだと思っています。
サイト主様は以下の様に指摘されています
>現在の日本がやらねばならないのは、「韓国が敵対国になるのを防ぐためにあらゆるコストをかけること」ではなく、「万が一、韓国が敵対国になってしまっても大丈夫なように、韓国以外に信頼できる友邦を探すこと」ではないかと思う次第です。
この指摘に、私は賛同します。
なぜならば、韓国は日米韓同盟において使っていた手法を使うことが想定できるからです。
「日本は●●だから、●●することはできない(本当は中国が怖いから)」という、方便(?)です。
それを思い返せば、韓国はFOIP諸国とその考えに反する国々の間に入って、両天秤にかける日本をダシにします。
そして、それが奏功した場合FOIP諸国が日本が矢面に立たされることになりかねません。
FOIPの結束自体に悪い影響がでてくることは必然で、これこそ中国の思う壺になります。
現在の世界情勢において韓国を中途半端な態度にさせておくことは、獅子身中の虫にさせることにつながります。
だからこそ、韓国がFOIP加入の話が公論化する前に、日本はこの問題の芽を摘んでおくべきだと思います。
まずは、国際社会に
「日本>(状況的にも道理的にも国際法的にも越えられない)>>>韓国」
であり、今まさにその問題が発生しているということを知ってもらう必要があります。
日韓関係はギクシャクしている方が望ましく、日本は韓国に対してヘラヘラすべきではありません。
半島チックな過剰な挑発はせず、これまで通り丁寧な無視と、すでに終わった話を蒸し返すような話は一切せず、「韓国は国際法違反を正せ」のみの主張を言い続け、不必要な接触を避ける、やり取りはオープンにする。そして、国際社会の反応をみながらFOIPの理念に基づいた態度で反論し、必要に応じて容赦なく制裁を科す。
同時進行でサプライチェーンをブルーチーム寄りに速いスピードで振り替えていくべきと思います(これも日韓関係がギクシャクしている方がやりやすいです。)
菅総理が文大統領と、近日会談するならば「今後、我が政府は貴国と斯様なガイドラインをもって接する」と、A4用紙1枚渡して3分ぐらいで打ち切って良いと思います。
最後に、私もtaku様がおっしゃるように、韓国のFOIP加入はベターだと思っていますが、「FOIPに入れてください」と”韓国に懇願させる”ことが重要で、性懲りもないことを言い出したらボコボコにする必要があると思っています。
> FOIPにとって、韓国の加入はマストではありませんが、ベターだと思っています。
必ずしも賛同いたしかねます。
なぜならば、FOIPに加入した韓国が「誠実な同盟者」として振舞えるかという点について、全くそうは思わないからです。現在の韓国では、軍事機密を含めた情報が中国側に垂れ流しになるのは目に見えていますし(実績もあり)、軍事的に見ても、韓国海軍は戦力として全く計算できません。そして、そもそも国際法を遵守しようという考えのない国を信用するわけにはいかないでしょう。さらに、あのような惨状を晒していても、今なお文大統領の支持率が3割前後もあることを忘れてはなりません。あの数字が正しいと仮定すれば、韓国国民の3割程度は、従中従北反日反米路線を支持しているのです。ということは、たとえ次期政権が右派であったとしても、中国と全面的に対峙するという方向に転換することは不可能でしょう。
従って、韓国をFOIPに加入させる条件としては、軍事クーデターによる軍事独裁政権を確立し、従北左派の多くを「物理的に処理」することを求めるべきだと考えます。おそらく、そのような非常手段を取らない限り、韓国を「こちら側」として信用できるようにはならないだろうと考えています。
龍様
「物理的に処理」というのは、北のお里に帰っていただくという意味ですか?
文大統領としたら、あんなに北に嫌われちゃっているから、南を2つに割って三国時代にしたいところでしょうね。
高句麗(北)、新羅(従北左派)、百済(残り)
行先はともかく、物理的に朝鮮半島南部から消えて頂くという意味です。
過去、韓国では、保導連盟事件など、自国民を大量に「物理的に処理」してきた実績がありますので、(多分)問題はないでしょう。
> 高句麗(北)、新羅(従北左派)、百済(残り)
全羅道は旧百済の領域なので、従北左派を全羅道に押し込めるというアイディアもありかもしれません。
龍様
まあ、まあ。
保導連盟事件もどきをする軍事独裁政権なんて、それこそ普遍的な価値観に合いませんからFOIPには加入できませんよー。
でも、韓国を分裂したら、統一めざした文在寅大統領にとってはなんという皮肉。
北の酋長も怒りますね。
いや、その位の事をしないと、「こちら側」として最低ラインの信用を措くことすらできないという意味ですよ。
つまりは、今後はよく見ても「こちら側とは言い難い」、状況によっては「向こう側」になるというつもりで扱うよりないだろうなと見ています。少なくとも、背中を預ける気には到底なれません。
龍様
ドラスティックにって変わらない限りにおいては、ことですね。
そこで思ったのは、自国の歴史を直視せず捏造できる国と言うものは、逆の価値観にも素早く変えることも可能だろうと思いますし、そもそも易姓革命国家ですから、できなくもないでしょうね。
価値観なんてコロッと変えられるでしょう。嘘から嘘にするか、嘘から真にするか、わかりませんが。
嘘つきが「1000年」がどうたらと言ってましたが「お前らが1000年も維持出来たら、立派だよw」と笑ってしまいます。
とにかく、そんな浅薄な国とまともに取り合うのは無駄、無茶ぶりぐらいが丁度良い、というのが龍様のご意見なのだと理解いたします。
ごもっとも。
> 高句麗(北)、新羅(従北左派)、百済(残り)
百済が従北左派、新羅が残りでは?
とある福岡市民様
時代時代の切り取り方だと思うのですが、初期だとそんな感じととらえてました。
どのみち、ぐちゃぐちゃだからと、あまり拘ってなくてすみません。
面白い話だと思うので、思った点をご教示いただけると嬉しいです。
頓珍韓 様
龍様も書いてますが、単なる歴史地理の話です。
朝鮮半島北部…古代は高句麗の領土、現代は北朝鮮の領土
忠清道、全羅道地方…古代は百済の領土、現代は従北左派の牙城
慶尚道地方…古代は新羅の領土、現代は用日右派の牙城
京畿道地方…古代は三国が奪い合う、朝鮮戦争では南北が奪い合う、現代は選挙のたびに従北左派と用日右派が奪い合う
百済は大和王権の友好国と思ってる人は今の全羅道地方が従北左派の牙城である事を不思議に思うかもしれません。これは全羅道の人達が「慶尚道の人が嫌い」なので慶尚道のやる事なす事の逆張りをやりたがるためです。慶尚道がたまたま反北従米用日だから、そして慶尚道出身の朴正煕に弾圧される全羅道出身者の金大中が従北反米反日だから、従北反米反日になっただけです。もし慶尚道出身者が従北反米反日であれば、全羅道出身者は従北反米用日になったはずです。
全羅道の人達は決して北朝鮮が好きという訳ではありません。李氏朝鮮時代は全羅道も慶尚道も一緒になって北部を差別してましたから。
ところで、百済が大和王権の友好国であったというのも実は微妙です。百済も新羅も大和の属国であり、新羅がしばしば大和を裏切って敵対するので、百済が相対的に友好的に見えるだけです。
百済も新羅も大和王権の支配下にある任那加羅に攻め込んで掠め取ってますから似たようなものです。それも、大王の交代や内乱で大和からの遠征軍が来れない時を狙って攻め込みました。新羅は最後まで力づくで掠め取りましたが、百済は大連大伴金村に賄賂を贈って大和から割譲させる事もさせてました。領土を売るなど当時も大スキャンダルですが、大伴金村は大和王権の重鎮である立場、継体天皇を大王に擁立させた立役者である事を利用して強引に(512年の事なので年号も「強引に」と覚えます)認めさせました。
……何だか、どこかの党の幹事長を思わせないでもないですね。
後に、大伴金村は百済から賄賂をもらって国を売った売国奴として大連物部尾輿に糾弾されて失脚します。
そして半島で戦やトラブルが起こると、半島を追われた人達が大和に亡命して住み着き、渡来人と言われます。
……渡来人って、よく考えたら在日韓国朝鮮人そのものですね。
新羅が大和王権の属国から離れたのは唐に事大する属国となったからです。それからはガチの反日となり、天智朝には熱田神宮から天叢雲剣(草薙剣)を盗む(渡海前に回収)、奈良時代には日本の国使を冷遇する無礼を働くなどの行動を取ります。
……慶尚道出身の李明博や朴槿恵も、中共に事大してガチの反日になりましたね。対馬仏像盗難事件も李明博政権期に起きました。
百済人、新羅人、韓国人は必ずしも同一ではありません。日本人もそうですが、遺伝的なもの、民族の気質は大きく異なるでしょう。しかし行動はどことなく似たような感じを受けるのもまた事実です。
上古の朝鮮半島の事情について、興味深く拝見しております。
私の理解では、忠清道=百済、慶尚北道=新羅、全羅道+慶尚南道=倭国の領域といったところでしょうか。ちなみに百済、新羅という呼称は4世紀以降のものですが便宜的に古い時代の事柄にも用いました。
いずれの地も、倭人だけでなくいろんな民族が混住していましたが、ごく古い時代(1世紀頃か)の新羅は倭国の一部でした。宗像神族の者と、丹波王族の者が新羅の王位を譲り合い、餅を噛んで歯並びがきれいな「なかつつのを」を王に決めたという説話が書紀に記載されていたと思います。
4世紀になりますと北方の牧畜民族が大挙南下を始め、新羅の王位が外戚の金氏(匈奴とも)に簒奪されたあたりから、倭国との摩擦が多発していきます。他方、百済は漢人(北方系中国人)が多かったためでしょうか、倭国との交流は希薄でした。
新羅の王家が少なくとも3系統あること、高句麗と倭国の間でむずかしい立ち位置にあったことが複合して、倭国に対して近寄ったり調を出し渋ったり、ゆれたわけです。
百済への任那4カ国(のちに6カ国)割譲問題と大伴金村との関係ですが、この時にはヤマト王権は朝鮮半島問題をとりしきる力が衰弱していました。この問題のキーマンは穂積押山(広義の物部一族)でしょう。押山は4か国の内2カ国を領有するタリ国王であり、百済王を担ぎ上げながら、百済の外交、軍事を取り仕切る地位につきました。これ以降、百済王は権力を失っていきます。このような調停の結果として、金村に謝礼が支払われたことはあっただろうと思いますが、金村と、もう一人の大連・物部荒甲は、さいごまでよき協力者でありつづけましたので、ヤマト王権の中での合意事項だったと思われます。
物部荒甲が亡くなった後、大連を引き継いだ尾輿は、同じ物部でも荒甲とは少し系統を異にしますので、物部内部での覇権競争を勝ち上がった尾輿が、その地位を固めるために、荒甲と親密だった金村を追い落とそうとしたのでしょうね。
とある福岡市民 様
勉強になりました。学校で教えない歴史ですね。
現代に結び付けて教えてくれて、とても勉強になりました。
面白かったです。
「食い合わせの悪い、すべて腐ったアンハッピーセットなんだー」という感想です。
捨韓が進んでいるようで、何よりです。
これ以上韓国が問題を起こさないよう、大貧民国に戻しましょう。
緩衝地帯を維持するために、西側諸国、とりわけ日本は、韓国に多大な無駄なコストをかけてきました。
しかし、韓国が役割を放棄し、更には北との協力を公言するに至って、
わざわざ韓国を存続させる理由はなくなりました。
もう誰も助けません。
中央日報から
韓経:文大統領の訪日を交渉中も…日本「竹島は日本の領土」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1571787f64279a03b6c57fe524f08734756b269d
>文在寅(ムン・ジェイン)大統領の東京五輪開会式出席および両国首脳会談の検討にマイナスの影響を及ぼす見込みだ。
文大統領の東京オリンピック開会式で、韓国は日本から正式に招待されていない(招待の主体はIOC)状況が、継続していると思われます。
韓国は来日条件でハードルを上げ、受け入れられない時に文大統領が来日しない際に「日本のせい」にするのは間違い有りません。
その時の言いがかりに、防衛白書も入って来るでしょう。
新宿会計士さま、タイムリーな問題をいち早く挙げて頂き有難うございます。
ところで、この問題は日本政府から文大統領の招聘を申し出たんじゃ無いんでしょう。あくまで窓口はIOCなんでしょう、だったらIOCから通知は受けてはいない、IOCから通知が有ればそれに沿って日本は行動すると端から公表すべきだった。
日韓政治問題等はIOCは預かり知らぬこと故、オリンピックに政治問題を持ち込ませない為にも、これぐらいはしても良かったんじゃないかと思ってしまう、もう韓国のやる事は大体の手は読めるだろうに、いつもの様に後手に廻った感がある。
ありもない事を言い振り回す韓国と物言わぬ菅政権を心配しているが、加藤官房長官共々菅総理らしいと言えば菅総理らしいが。
新宿会計士様、いつも記事やコメントを拝見し勉強させていただいております。ありがとうございます。
ご心配のあまりの食事内容には驚きました。念のため胃腸薬ご準備くださいネ♪( ´m` )
>ご心配のあまりの食事内容には驚きました。
新宿会計士さんのお姿(私の勝手な脳内イメージ)が、最近修正されてきました。
日韓間の関係再構築はもはや戦抜きでは不可能だと思います。
我が国は淡々とFACTを国際社会に発信すべきです。
自らの主張の整合性が破綻し、感情的なコントロールも聞かなくなった韓国人は米軍がいようがいまいが暴発してきます。
我が国はそれに備えて、しっかり制海権と制空権を取る。そうすれば北の南進と米国の介入により、朝鮮半島に火が付きます。
我が国は台湾や尖閣が戦場となるのを避けなければなりませんが、戦場が朝鮮半島になるのであれば好都合です。中国も多面作戦は取れないはずです。
二次朝鮮動乱は核兵器が使用されるかもしれません。いずれにしても焼野原になった朝鮮半島に、また関係国が38度線に国境を引き直して、また新たな戦後体制を作ればよいのです。
なんら合理的な理由もなく隣国を嘘と欺瞞で侮辱して敵にまわしたつけを韓国人は払わなければなりません。
> 日本(や米国)が韓国の地政学的重要性を過大評価し、韓国をを甘やかしたこと
米ソ冷戦の頃であれば、東西対立の最前線として、そして東側に向けたショーウィンドウとして、それなりに甘やかしてでも韓国を維持し、発展させる意味があっただろうと思います。しかしながら、東西冷戦は終了し、また軍事技術の進歩により、最前線としての意味をほとんど失い、またショーウィンドウとしての意味も失いました。つまり、アメリカ(&日本)にとって、韓国の地政学的価値、および政治的な価値は大きく減少し、少々の無理があろうとも、特別扱いし、甘やかすべき理由はほぼなくなっています。
しかしながら、韓国は己の立ち位置や役割を理解していませんでした。東西冷戦の最前線であり、ショーウィンドウであったからこそ、甘やかしてもらえ、日米が陰に陽に支援してくれていたのだということを理解せず、あるいは見なかった振りをし、韓国の発展は自力で成し遂げたものであって、今や堂々たる大国になったのだから、国家の進路について日米の掣肘を受ける必要はないと錯覚しています。中国への過度の接近はその表れでしょう。
現在のアメリカにとって最大の懸念は、中国の膨張主義にどう対抗するかという点にありますが、対中国という観点からすれば、韓国が中国に対するショーウィンドウの役割を果たせるはずもなく、軍事的にもそれほど大きな意味はありません(この点については再々主張していますが、未だ有効な反論がなされたことはありません)。そして、韓国が現在のような姿勢を続ける限り、アメリカとしても「こちら側」として計算に入れることはできなくなっています。つまりは、「向こう側」に回られるよりはマシかもしれないという程度でしかありません。
アメリカはいまだに従北左派政権でさえなければと考えている人が少なくないようですが、現在のこの状況下にあっても、なお文大統領の支持率が3割前後あるということを忘れています。仮に次期政権が右派(≒用日派)になったとしても、30%以上の国民が現政権の方向性を支持している以上、次期右派政権(仮)がそれほど大胆な方向転換を実行できるとは思えません。
最終的にはアメリカの出方次第ではありますが、日本はもちろん、アメリカにとっても、これ以上韓国を甘やかすべき理由は存在しません。もはや甘やかしてもらえなくなった韓国が、この先どうなっていくのか、有史以来自力で自国の方向性を決められた試しのない韓国は、結局のところ中国に呑み込まれるのではないかと思えてなりません。
中性脂肪危険警報がチャーハンにだ!
そういえば、新宿会計士様が楽心配な時の食事はアメリカンが多いですね。中共を食らい尽くす、という意味で中華料理もいいんじゃないかと思いますが、もしかしてお嫌いなのでしょうか?
同じ中性脂肪なら炒飯なんていいと思いますけど。
あ、でも炒飯は待ってても出てきませんでしたね。
楽しん配言うたな!
新宿会計士さま
私が最近体重が増えたのは、会計士さんのせいニカ?
だってコメント欄で「楽」を消すやり方がわかりませんから。
> 和解ムードに水差す防衛白書
確かに指摘されて気付きましたw
日本政府は余程、文大統領に来てほしくないんでしょねw
韓国のメディアはFOIPなど、気付かないのではなく、気付かないふりでしょうね。報道しない自由を最大限に発揮して、K国民の目と中国からのお叱りから、逃れる作戦じゃないかとw
歴史の本流が変わる分岐点になるのか、それとも淀みの小さな渦なのか。
意思決定に関わった人物や、そもその判断をせざるを得なくなった事象は何なのか。
事態を確定させないために情報を公開しないのでしょう、何事も無ければ外公文書開示まで30年ですから長生きしないといけません。
なんとしても日本がうまく着地してくれることを願うばかりです。
この手の、軍部同士の交流の話題になると、とある友人のことを想起するのだが、彼は陸自一佐で退官した後、とあるグローバル企業(日本人成人の90%以上がその名を知る)のディフェンス部門に移籍した。そこで、事務室も報酬も、それなりの待遇を得ているのだが、会うたびに「とにかく暇なんだよなー」とぐちる。
彼は、国内での某作戦(これも、誰もが知っていると思うが、あえて伏せる)を主導したり多様な経験を積んでいるのだが、あまり生かされていない様子。
なにがいいたいかというと、軍部同士の交流のことなのだが、回数の重要性もさることながら、その質がどうなっているのか、疑念なしとしない。相手国との親善促進、情報交換がメインなのは民間企業の営業活動と類似なのだが、わが国のそれは、上澄みのええ恰好・のところに重点を置きすぎているのではないだろうか。
このところ、国内防衛企業の撤退が相次いでいる。防衛庁だけの需要では採算がとれないというのであれば、積極的に輸出するしかなかろう。が、カタログスペックを並べて「これこれですぜ」といったところで、そう簡単には契約をとれないのは民間企業と同じ。上級幹部クラスの親睦会ももちろん重要なのだが、もっと現場よりの交流とか、「お困りごとお尋ね」みたいな地道な努力をやっているのだろうか。人手が足りないなら、前述のOBを、新聞読むしかやることない状況に置かずに、もっともっと現場(インドネシアとかフィリピンに出せば)に出して活躍してもらうほうがいいと思うのだが、どうもそうはなっていない様子。
自衛隊が使用している装備にしても、訓練だけでは欠点に気づかないこともあるかも知れない。外国の軍隊に、反政府集団討伐作戦などで使ってもらって、その結果を聞き出すことで改良のヒントに気づいたりすることもあるのではないか。
武器輸出なんちゃらといった、おバカな指針がようやく薄れてきたのだから、もっともっと売りにいっていい。昔、池田さんは「トランジスタのセールスマン」などと揶揄されたが、そういう官民の努力を積み重ねてわが国は経済大国にのしあがった。30年続く不況に萎えることなくガンガン攻めて、はじめて「日はまた昇る」のではないか。