「北方領土は要らない、漁業権だけ寄越せ」と言うA氏
本稿、当ウェブサイトに掲載しようかどうか、少し悩んだのですが、それでも先日の『日本は国力増強の一方、ロシアが困るのを待てば良い』に対し、活発な読者コメントがやり取りされていたのを見て、「当ウェブサイトなら大丈夫だろう」と思い、掲載することにしました。それは、「根室のAさん」という人物が今から10年ほど前に話してくれた、「地元民のなかには北方領土返還を望んでいない人もいる」という、一見すると衝撃的な主張です。要するに、「政経分離(領有権と経済的権益の分離)」という議論ですね。
目次
北方領土返還の近道
本稿は、先日の『日本は国力増強の一方、ロシアが困るのを待てば良い』の、ちょっとした「続編」です。
同記事では、ロシアは7月の改憲で領土の割譲を禁止する条項を追加し、また、今月2日のオンラインフォーラムでメドベージェフ前首相が「北方領土の日本への引き渡しはあり得ない」などと述べた、とする話題を取り上げました。
先日も申し上げたとおり、結論から言えば、当ウェブサイトとしてはロシアとの領土交渉の先行きは楽観していませんが、悲観もしていません。やり方次第で領土は戻ってくると思いますが、それと同時に「国家百年の大計」を立て、私たち国民が一丸となる必要があることは間違いありません。
その第一歩は、まずは経済的にも軍事的にも国力を増強し、相手に「舐められない」国であり続けることにあります。具体的には、財務省の増税原理主義で疲弊した日本経済を立て直すとともに、戦後の日本に蔓延する「憲法第9条原理主義」からも脱却しなければなりません。
その意味では、当ウェブサイトで以前から提唱し続けているとおり、日本が打破しなければならないのは、財務省という「悪の総本山」が掲げる「増税教」と、憲法学者やマスメディアが好んで流布している「ケンポーキュージョー教」という、2つのカルト宗教なのだと思います。
というよりも、この「2つの宗教の打破」に関しては、ロシアとの領土交渉における議論だけに当てはまるものではありません。
北朝鮮による日本人拉致事件の全容解明や非核化、中国の脅威への対処、日米同盟の強化と重層化、さらには少子高齢化対策、雇用対策、経済再生など、わが国が内外に抱える課題に共通する要因ではないでしょうか。
ちなみに増税原理主義の問題点については『数字で読む日本経済』シリーズのほか、拙著『数字でみる「強い」日本経済』などでも議論していますし、日本国憲法の問題点については『コロナウイルスも憲法で禁止しよう!』や『憲法記念日に「脱税の放棄」について考えてみた』などでも議論しています。
ぜひ、それぞれご参照ください。
根室のAさん
地元の人はどう考えているのか?~Aさんの事例~
さて、『日本は国力増強の一方、ロシアが困るのを待てば良い』については、読者コメント欄も活況を呈し、読者の皆さまがそれぞれ、さまざまな内容を書き込んでくださいました。
とても当たり前の話ですが、本件限らず、わが国が抱える現在進行形の問題に対しては正解というものはありませんので、さまざまな立場の読者の皆さまがコメントを書き込んでくださることで、自由闊達な議論がなされることが、とても大切だと思います。
当然のことながら、コメントのなかには当ウェブサイトの主張に対し批判的なものがあっても構いませんし、さらにはほかの読者の意見に対する付け足しや反論などがなされるのも大事だと思います(※ただし、他のコメント者に対する人格攻撃などのたぐいについてはお控えください)。
ただ、これらの読者コメント欄における議論の流れを眺めていて、この北方領土問題を巡り、ふと思い出したのが、今から10年近く前に個人的な知り合いから聞いた意見です。正直、ややもすれば過激な意見なのですが、埋もれさせておくにはもったいないので、本稿では思い切って執筆してみようと思います。
この「個人的な知り合い」、ご本人が特定されては困りますので、本稿では便宜上、「Aさん」と呼称します。
ただし、「どういう立場の人物なのか」という点については、それについて推測できるような情報も含め、当ウェブサイトで明記することは控えます。というのも、当ウェブサイトの場合、おそらく日本全国に読者の方がいらっしゃるため、万が一にもその個人が特定されてしまうと、その人に迷惑がかかるかもしれないからです。
また、本稿で記載する内容については、当ウェブサイトとして全面的に賛同しているものとは限りませんし、きちんと裏取りができていない部分もあります。要するに、不正確な情報もあるかもしれない、ということです。これらについては、都度、注意喚起をしながら慎重に議論を進めていきたいと思います。
Aさん「領土は要らん、漁業権だけ寄越せ」
さっそくですが、Aさんが話してくれた内容を要約すると、次のとおりです。
「日本全体では北方領土を返還してほしいという雰囲気になっているが、地元ではぶっちゃけ、領土よりも漁業権が欲しい。というか、道東(※)はタダでさえ過疎に苦しんでいるのだから、いまさら領土を返してもらっても困る。そこに移住する人はいないからだ。」
いきなり、過激な主張ですね。
「道東」とは「北海道東部」という意味であり、「地元」とはおそらく根室市周辺のことでしょう。
「地元」の方がそんな意見をお持ちなのかは存じ上げませんが、もしそれが事実だとすれば、なかなか衝撃的です。というのも、東京にいると、「地元には元島民の方々も暮らしており、島に戻れる日を待ち焦がれているに違いない」、と思い込んでしまうからです。
しかし、Aさんの説明では、地元では意外と冷静で、「領土そのもの」と「漁業をする権利」は分離して考えている人は意外と多いのだとか(※地元の方がいらっしゃれば、このあたりの真偽を教えていただきたいところですが…)。
政経分離、法的には可能かもしれないが…
もっとも、このAさんの認識には、弱点もあります。それは、「ロシアが国際法・国際条約を守るのを、どうやって担保するのか」という視点が欠落していることです。
Aさんは続けます。
「ロシアはオホーツク海を『内海』にしたい。だから千島列島の一部が欠けるのは極端に嫌がる。しかし、ロシア人は魚を食わん。漁業権は軍事に関係ないから切り離せるはず。だから日本も『領土は要らんから漁業権だけ寄越せ』と言えば良いんだ。」
「ロシア人が魚を食べない」というのは果たして事実なのかどうかは知りませんし、「領有権」と「漁業権」が切り離せるものなのかどうかは、よくわかりませんし、そもそもAさんのいう「領土と漁業権の分離」は、あまり現実的な解決策とは思えません。
少し専門的な言葉で表現すれば、このAさんの主張は「政経分離」、すなわち「領有権(あるいは主権)と経済的権益(たとえば漁業権や資源開発権など)を分離しましょう」、という発想であり、これ自体はべつに突拍子もないものではありません。
すなわち、「領有権はロシアにあるが漁業権は日本にある」などとする国際条約を結ぶことは可能でしょうし、極端な話、もしロシアが国際法を守る国であれば、「北方領土は99年間ロシアに貸与し、その後、帰属を決める」などの「棚上げ」も可能でしょう。
しかし、そもそもロシアが国際法を守らない国であるという点を踏まえれば、そのような国際条約の履行をどうやって担保するのか、という問題点が出てくることは間違いありません。
何より、少なくとも漁業権を日本に高値で売り付けることができるという点は、ロシアが北方領土を所有することで得られる恩恵のひとつであることは間違いありませんし、海上自衛隊や米軍関係者が漁船に偽装してこの近海で偵察活動をするリスクをロシアも恐れるはずです。
したがって、ロシアが漁業権だけ分離して日本に「割譲」(?)するとも思えません。その時点で、Aさんのこの主張こそ、現実を見ていない議論ではないかという気がしてなりません。
耳を傾ける価値はある
「インフラが整っていない島を返されても困る」
ただし、ここで重要なことは、「日露両国政府には、領土(主権)返還交渉と漁業権(経済的権益)獲得を分離してほしい」という希望を、「地元民」が望んでいる(らしい)、という点です(※それができるかどうかはこの際別問題として)。
では、なぜAさんはこんなことをおっしゃるのでしょうか。
続けましょう。
「考えてもごらん。東京にいたらわからないかもしれないけれど、日本の地方って大変だよ。道東の場合、主要道路は一車線の一本道だし、買い物できるイオンモールまで100キロ以上離れているって結構あるからね。それでもなんとか暮らしていけるのは、曲がりなりにもここが日本だからだよ。今までロシア領だった土地に、いきなりイオンモールができるんかい?道もろくに整備されてないらしいんだぜ?」
この視点は、たしかに東京などの都市部に暮らしていると、なかなか得られません。
地方だと、どうしても「自動車がなければ暮らしていけない」というケースが多く、また、生活必需品がまとまって手に入る郊外の巨大ショッピングセンターは、非常に貴重な存在だ、ということです。
それに最近でこそ、電子マネーやペイアプリなど、便利な決済システムが全国的に普及し始めていますが、日本はついひと昔前まで、先進国には珍しい「現金社会」だったことを思い出す必要があります。
そうなると、地方で暮らすためには、たんにそこに人が住んでいるだけではダメであり、道路や空港、電気、水道などのインフラに加え、ATM、コンビニエンスストア、さらにはガソリンスタンドやショッピングセンターなどの商業施設も必要です。
ちなみに国後島は沖縄本島と、択捉島は東京都と、それぞれ同じくらいの面積があるのだそうです。
その莫大な土地が、戦後75年、ソ連/ロシアの支配下にあって、道路、水道、電気などのインフラは脆弱であろうというのがAさんの見立てであり、もしそれが事実であるならば、現代の日本人が今すぐ移住して暮らしていけるという状況ではありません。
さらには、ただでさえ地方から都市部に若者が流出しているとされるなか、もし北方4島が日本に返還され、そこに住むロシア人が1人残らず退去したとしても、北方4島に日本人が移住するのかという問題が生じるだろう、というのがこのAさんの主張なのです。
「だってさ、考えてもごらんよ。あんなおっきい島(※択捉島と国後のこと)を返してもらって、いまからそこに道路作って、水道と電気と電話線引いて、信金、信組と農協と漁協作って、ゼロから集落作るなんて、今の日本じゃ無理だよ。」
要するに、インフラが整っていない島をいきなり返還されても困るよ、というのがAさんの言い分なのですね。
もっとも、このAさんの発言は、少し極論すぎます。
国後島や択捉島が日本に返還されたとして、そこに日本人が住み始めるにしても、必ずしもそこに新しい自治体を創設しなければならないという話ではありませんし、信用金庫、信用組合、農業協同組合、漁業協同組合などの組織をわざわざ新たに立ち上げなければならないという話でもないと思います。
とくに金融機関や流通などについては、すでに存在している組織が、そのまま国後島・択捉島に支店を出せば済む話だからです。ただ、このあたりはあくまでも経済の専門知識を持たないAさんの主観ということで、とりあえずはスルーすることにしたいと思います。
「ロシア人の帰化はほとんど問題にならない」
さて、多くの論者は北方領土問題を議論する際、「ロシアが実効支配している北方領土を日本に引き渡すとなれば、そこに暮らすロシア人の処遇が問題になる」、などと述べているのですが、Aさんによると、その点は「あまり心配要らない」のだそうです。
「あいつら(※注:北方領土に暮らすロシア人のこと)はロシア政府に補助金をもらって生きてるんだ。何年か経ってカネが貯まったら、さっさとロシアの本土に帰っちゃうんだよ。だから領土が日本に帰ってくるなら、立ち退き料を払ってあいつらをどかせりゃいいんだ。」
Aさんによると、北方領土に暮らすロシア人は、好きこのんでそこに暮らしているわけではなく、むしろ「辺境」に暮らすことで得られるさまざまな優遇措置を目的に暮らしている人たちなのだそうであり、「土地に未練はない」のだとか(※このあたり、事実確認ができているわけではありません)。
だからこそ、もし島が日本領になった暁には、しかるべき「立ち退き料」さえ支払えば、現時点で北方領土に暮らしているロシア人の多くはすんなりロシア本土に引き揚げていく、という理屈ですね(※物事がそんな単純に進むものなのかは微妙ですが…)。
逆に言えば、もし北方領土の返還が実現するならば、その島が「日本の本土になる」ことが必要だ、というのがAさんの認識であり、その観点からは、安倍政権が掲げた「共同経済活動」構想については「地元の意見を無視した、ナンセンスなもの」(Aさん)なのだそうです。
「政経分離論」は、たしかに参考にはなる
以上、Aさんの考える「北方領土論」は、政治、経済の専門家という視点からすれば、いろいろと問題があることも事実でしょう。ただし、Aさんの視点は、「地元で暮らす人たちが政府に何を求めているのか」という視点からは、非常に新鮮な視点を提供してくれるものであることは間違いありません。
ちなみにAさんの説明によると、以前はロシア人がよくカニを日本に密輸出していたためか、その名残として根室市内では標識にロシア語が併記されているのだそうですが、その後ロシア側でカニに輸出規制がかかったためでしょうか、現在はほとんどロシア人を見かけないのだとか。
それでも「実際にロシアからやってくるロシア人たちは気の良い連中」(※Aさん談)だったらしく、国としてのロシアと、そこに暮らす市井のロシア人は「まったくの別物」というのが、Aさんのざっくばらんな「ロシア観」なのだそうです。
「根室に遊びに来てください!」
Aさんに領土の話を聞いたのは、今からもう10年近く前のことであり、現在でもこのAさんの話が地元の考えに近いのかどうかは存じ上げません。そのAさんとはもう長らくお会いしていませんが、元気で過ごされていることを願いたいものです。
また、もしもう1度会えるならば、「ビザなし渡航」の実態などについても、是非、見解を聞かせていただきたいものだと思っている次第です。
ところで、そのAさんは別れ際、こんなことをおっしゃっていました。
「俺たち(日本人)はあいつら(ロシア人)と違って郷土愛があるからね。俺はカネを積まれても東京には行かんよ。」。
この発言、なんだか「若者の流出」という話題とは若干矛盾しているような気がしますが、あまり気にしないでおきましょう。ただ、とりあえずAさん自身に「郷土愛」があることについては、間違いありません。
というのも、Aさんは地元の話になると、目をキラキラ輝かせて、いかに「ウマいもの」がたくさんあるか、力説してくださるからです。夏の根室では「花咲ガニ」というカニが旬ですが、ほかにもサンマが大量に水揚げされるそうであり、Aさんはとくに「サンマの刺身」をぜひ食べに来てほしい、などとおっしゃっています。
また、魚介類ではありませんが、根室の名物には「オランダせんべい」なる菓子があるそうであり、個人的にはぜひ一度、食してみたいと思っている次第です。
武漢コロナ禍が収束しないうちは、なかなか気軽に遠方に出掛ける気にもなれませんが、落ち着いて時間的な余裕ができたら、ぜひとも納沙布岬に出掛けてみたいと思っているのは、ここだけの話です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
更新ありがとうございます。
中央政府と現地住民では着目点が違うという例になるかと。
中央政府は理念ベースで、現地住民は身近な事から思考をスタートしている事が見えて来ます。
「オランダせんべい」は何ヶ所か作る所あって、一番有名な所は山形県の酒田米菓じゃないかな。
…んー、どうなんでしょうか。中央政府と現地住民では着目点が違う、というのはその通りなんでしょう。
ただ、そもそも論として北方四島に日本人が居住する必要はあるんですかね。
ソ連に掠め取られた領土を取り戻すのが最優先事項であって、活用方法は何だっていい気がします。
土地に未練があろうがなかろうが、本来の形に戻すだけなんですが。
自己レスです。
領土問題に「地元目線」って必要なんですかね。そんな小さな話ではなくて、国家としての矜持のような気がします。失礼しました。
漁業権だけ寄越せなんて、虫がいい話と思います。
金は国が払えとでも言うのでしょうか。
ただに群がる乞食根性のような気がします・
すみません。言葉が過ぎました。
私は、Aさんの話を理解出来ます。
地元の人にとっては、拿捕される心配無く漁をしたいという意見が、漁業権になるのではと思います。
北方四島が帰って来ても、そこに誰が住むのか?という問題と、実際に日本の離島に住むのは不便で、お金を払って住んで貰わないと、住民が居なくなるかも知れません。
まずは、日本人が、北方四島へ自由に往来出来るようになるのが先ですね。
以下脱線します。
今でも都市に集中傾向が、続いていますので、地方の高齢化は、より深刻だと思います。
私の妻方の田舎は、元々大家族だったけど、孫に男の子は一人で、役場勤め、40過ぎの独身と、お家断絶、墓守もいないような、状況になっています。別に少子高齢化と晩婚化が、同時進行していますから、珍しい話では無く、これが広がって行くんだと思います。
脱線ついで。
日本旅行に来るロシア人は、コロナ前は増加傾向だったと思います。日露の民間では、良好な関係が作れると思います(マフィアを除く)。
地方には仕事がないから、生活のためにある首都圏等に出て行かざるを得ないのです。
個人商店なんて、設備の償却も済み、持ち家で年金で暮らせるから、位しか残っていないのでは無いでしょうか。
街中の国道沿いに空き地ならまだしも廃屋が点在します。
新天地に移民を送り出し、支える余裕なんてどの地方にも無いのです。
首都圏から政策的に屯田兵のような形で送り込むのでなければ、無人島のままとなるでしょうね。
このAさんとは漁業関係の仕事に従事されている方でしょうか。
であることを前提にするならば、島は要らぬが漁業権は欲しい、というのはかなり生々しい言葉ではありますが、偽らざる本音ではないかと思います。海に生きてきた海民とは本来そうした人たちだったのだと考えています。海の上に国境線が見るわけでもなく、彼ら漁民はひたすら漁獲のみを追いかけて生計を立ててきた人たちなのですから。
最近はあまり耳にしませんが、かつてレポ船という言葉を新聞雑誌の紙面でよく見かけた時代がありました。北方領土近海で、ソビエト当局の官憲に様々な情報や物品を渡すことによって、密漁を黙認してもらっていた漁民の船を意味する言葉でした。ソビエト崩壊とともに消え去った言葉ではありますが、今回の記事を拝読後、久しぶりに思い出しました。
Aさんを非難できる資格は私にはないと思います。彼らは自分の先祖が営んできた生業を、再び自分たちも行えることを望んでいるさけだと思うからです。ただ現実には、近代国家が前提としている領土領海領空という枠組によって、彼らは翻弄されています。そうした現状に我々一般の国民は殆ど無力な存在でしかあり得ない、これまた哀しい現実です。
先回のコメントで、プーチンが何らかの事情で政権から身を引くことがない限り北方領土の現状変更はあり得ない、と書き込みました。また向こうにその気がないのに、日本側がじたばたするのは悪手だとも申し上げました。その思いは今も変わりません。
ただ準備しておくことは必要だし重要なことだと考えています。
その準備とはなにか、日本がより強くなることです。政治的にも経済的にも外交的にも、あるいは文化的その他全領域に於いて日本がロシアを凌駕できるように準備しておくことこそ、来たるべきそのときに役立つものだと考えています。
甚だ抽象的且つ精神論のような結論となってしまいましたが、これもまた現在の私の偽らざる本音ではあります。
そこに住んでいるロシア人だって幸せになる権利があるからね。
仮に色丹島が日本に返還されるとしようか。住んでるロシア人は、日本に帰化するのか、ロシア国籍のまま在日資格をとるのか、という選択権が認められると思うが、日本帰化を望んだ時に住民登録をどうするのか。ご存じのとおり、ロシア人は夫婦でも姓が違う(別姓ではなく語尾変化の慣習)亭主がメドベージェフ、女房がメドベージェワ みたいな感じ。これ、いまの市役所では受け付けてくれないんじゃないの?おらの知る限りでは。
このような、現場行政の基本ですら、準備がなされていないと思うんだよね。「北方領土なんちゃら」ってのは、アメリカ兄貴に指導された外務省がふらふらやってきただけで、まじめに考えてこなかったんじゃないかなー
本論とは関係のない突っ込みをさせてもらいます。
ロシア人は夫婦でも姓が違う(別姓ではなく語尾変化の慣習)亭主がメドベージェフ、女房がメドベージェワ みたいな感じ >
それは父称というもので、姓ではありません。東欧圏では一般的なものです。
アレクサンドルの息子ならばアレクサンドロヴィッチとなり、娘であればアレクサンドロブナとなります。アレクサンドルの息子並びに娘という意味です。
ロシアでは夫婦部姓も選択できますが、どちらかの姓に共通化することが一般的です。
以上、蛇足な説明でした。
すみません。
書き込んでから気づきましたが、おとらさんはロシア人の夫婦の姓の語尾変化のことを指摘されていたのですね。
それならば仰る通りです。妻の姓の語尾にaやаяを付けることで読み方は変化します。
しかしこれは単なる「語尾変化」であり、夫婦別姓というわけではありません。
以上、蛇足の蛇足でした。
日本側にロシアを困らせる武器が必要ですね。
恩を与えても無駄なので。
例えば〜の時に支持、〜の時に経済協力とか、そういう恩売りは掠め取られるだけで意味がない。
向こうから経済協力を持ちかけられてそれに応えても無駄。
何としても、根本的にロシアを困らせる武器を持たねば対等な対決はできない。
でも欧米合致の経済制裁にも耐えるほどプライベートの高いロシアです。
向こうが折れるほどの武器が、日本に作れますかね?
失言だとマスゴミが責め立ててましたが、
戦争するか崩壊させるかぐらいしか手がありませんよ、本当に。
向こうにも一応、手放せない理由もありますしね。
ロシアの経済は石油やガスなどの天然資源でもっている。いずれ資源はなくなるので、その時までロシアが国として発展しない状況にしておけばよい。
もし急ぐなら日本の科学技術力を駆使して、現在とは違うエネルギー源を開発して石油やガスが不要もしくは現在よりはるかに少ない量ですむようにすればいい。
経済がたちゆかなければコストがかかる北方領土を売ってくれるかもね。アラスカもロシアがアメリカに売却したしね。
最近は乱獲で漁業資源もなくなっているし、漁業権もいらないんじゃないかな。北方領土もいらないから、経済協力とかもなしにして商売だけの付き合いにしたらいいのでは。ロシアから買うといっても石油、ガス、ダイヤモンドくらいしかないけどね。だいたい約束を守るということがない国だから、満足な商売ができないんじゃないかな。
>日本全体では北方領土を返還してほしい
私が学生時代の話なので数十年前になりますが、北海道でも北方領土を返還してほしいとホンキで思っている人は見受けられないという印象です。あくまで学生であった私の周辺の大人たちの言葉の端々からの印象です。学生に至っては全く興味も持っていない。二次大戦でソ連に取られて失った領土として認識してます。
道庁に就職した先輩によると「北方領土の日」(北方領土返還要求週間?)というものが近づくと、北方領土返還を求める署名が回覧で回ってくるそうです。ほぼ全員署名しますが、仮に署名しなくてもそれほど強くは署名を勧められないということです。そもそもその署名が何の役に立つのか全くわからない、と苦笑いしてました。
あくまでも「建前上、北方領土の返還は求め続けなければいけない」という共通認識があるけど、それだけ。
年配の方に至っては、露助なんぞに何一つ譲歩してやる必要はないし、露助が約束を守るはずがない。北方領土と引き換えに変な要求を飲まされてはたまらん、という感じです。返還交渉とか日露協調自体に不信感です。
元島民の人にとっては故郷を奪われ切実な気持ちがあることは事実でしょうが、多くの道民にとっては同情はするが共感はできない。そういう感じです。
数十年前の話ですが、まあ、たいして変わってないのではないかと思います。若い世代ほどドライに見ていいたので、返還への強い気持ちなどは元島民の人やそういう人が身近にいない限りは、はっきり言って他人事・無関心ですね。
北方領土の元島民もですが、北朝鮮拉致被害者家族にしろ、日本の不作為によって、どんどん当事者が鬼籍に入ってしまっている今、将来的に「解決しよう」という熱量が残っているのかどうか・・・。
返還に本気で取り組んでいたらとうに返還されてたでしょうね
誰が悪いとかじゃなく
それで飯食ってる人が生えはじめた時点で返還がされることはないだろうなと道央に越した人間は思ってました
野付半島に行きたくて、車で函館から上陸し、道東まで走ったことを思い出します。
残念ながら日程の関係で根室には立ち寄れませんでしたが、目の前に見える国後島はとても大きくて、こんな日本にほど近い島を分捕ったソビエトの欲の深さに震える思いがしました。
確かにAさんの仰るとおり、道東の寂しさ、貧しさは深刻だと思いました。夏のドライブは最高に快適ですが、お店どころか、人もめったに見かけない。ガソリンスタンドも少ないので見かけたら必ず給油しながら走りました。これでは雪深い冬はどうやって生活するのだろうと心配になりました。
本州からはなかなか行きづらいところではありますが、魚介は最高に美味しくて良いところです。コロナが落ち着いたら皆さんにGo to道東していただきたいです。
仮に北方四島が帰ってきたとします。
今も相当豊かな漁業資源があり、漁業なり観光なりの産業が充分に成り立つのであれば、生活インフラは自然と整うと思っています。
儲かると予想できるなら支店を出すなり事業を立ち上げる人や企業が集まってくるだろうという事です。
でもそうでなければ、持て余す結果になる可能性はありそうですね。
過疎地は、やはり仕事がない事、それに通勤通学や買い物に不便というのが大きいと思いますので。
たい様
今の北海道の状況見ると(道民では無いので、あくまでメディアベース、ネットベースの知識ですが)、中韓が根こそぎ土地を買い漁ってよく分からん嘘歴史でっち上げて、観光資源の支配と、(嘘歴史による)謝罪と賠償を日本政府に要求しそうで怖いです。
更新ありがとうございます。
漁業権だけ返せ、ですか。アチラにすれば日本、米国の艦艇も混じる不安がある。露は応じないでしょう。また警戒の為に拿捕船や臨検で日本漁船を蹂躙しますよ。
道東はじめ北海道、日本全体が漁業権奪取に魅力を感じない(国益にならない、負が多い)なら、漁業権だけ交渉して譲り受ける必要は無いと思います。どうせ見返りをぼったくるだろうし。露はしたたかな国です。
どうせなら露がボロボロになって、痺れを切らすまで待って、北方列島全島返還です。
ところで道東が寂れているというお話ですが、さもありなんと思います。なーんにも無い(いやあるかもしれないが)そうで。私も伺った事がない。このままだと多分、100%行かずに終えそう(笑)。
理由は寒いところが苦手です。暑いのも嫌だから温暖が良いです。今年は何処も遠出した事ないですが、コロナ禍終わっても、九州、四国など西日本に行く率が高いですね。東は、、ネーナー。
ここのコメント書く人はみな優秀ですね。「いいね」ボタンがあるといいかも。みなに「いいね」をつけたくなります。
ロシア。。。散々裏切るし難しい相手ですよね。
お友達でもある、日本でも米軍~日本周辺の軍事事情を本で出版されたアメリカ人のマックス氏(https://www.amazon.co.jp/dp/4434198351)という方が言うには、
「アメリカ人なんかよりロシア人のほうがよっぽど約束を守る。可能であれば友好条約を結ぶなり、ロシアとの親交も深めていくべき」と言ってはりました。
国家と個人はまた違うので一緒くたに評価はできませんよね。
調べると、ユーチューバーとかまともな人も確かに結構多い印象ですが、ロシア軍駐留地にはレイプ事件が多発していてるとか…裏切りありーの、毒殺疑惑アリーノと、容易には親交を深められる国には見えませんがね。北方領土の問題もあるし。
国をいろいろと調べていくと、この国ちょっとおかしいなと思う国はたいてい「モンゴル帝国」の支配を受けているんですよね。
近いところだと、ロシアも中国も朝鮮もそうだし、遠いところだとギリシャとか。「~スタン」が付く国はたいてい、モンゴル帝国の後継国家です、つい100年真まで、「チンギスハーンの血を受け継ぐものがハーン(帝王)になるべし」的なハーン原則論が残っていましたし(戦前の日本の教科書には書いてあったそうですが)。
現代のモンゴル国を非難するつもりはないです。力士の問題とか、角界だけの問題ですし。
国家として見た時に、ロシアという国を正常な国と捉えるのは危険ですね。
大統領選挙などでの不正も有名で、監視カメラの前で、選挙管理委員が投票箱に票を流し込むような事が平気で罷り通る国です。
都合が悪くなれば、暗殺・工作・武力などの手段をもって不都合を隠蔽したり、覆したりを平気で行います。
それも、国としての総意として行われるのではなく、不正選挙で選ばれたただ一人の意思によって。。。
当然、国際法など知った事ではありません。
北方四島の返還は、決してあきらめない。
しかし、、経済力は衰えているのに、未だに巨大な軍事力を保持し
狡猾でずるいロシアに対しては、最大限に警戒しつつ
最低限の良好な関係を維持しつつ、日本の国益を追求する。
今、日本の最大の脅威は、中国です。
中国は、覇権国家として、西太平洋から米国を追い出し
その支配を目指しています。
また、小国であった北朝鮮が、核弾頭と弾道ミサイルを手にして、
その標的を日本に合わせ、日本の脅威となってきました。
また、韓国には強力な左派従北政権が誕生し、保守派を
「親日狩り」により駆逐しつつあり、将来、北による統一朝鮮が
誕生する可能性が高くなってきました。
日本は、ロシアと平和条約を結び、対中国、対朝鮮に軍事力を
集中するべきです。
ロシアは、絶対に心を許してはいけない相手ですが、国力の減退が
止まらず、ロシアが北海道に侵攻してくるリスクは、
少なくなりました。
むしろ、ロシアの経済状況が苦しくなって、北方四島の
権益を中国に売り渡す可能性の方が、日本にとって脅威となります。
北方四島のどこかに、中国軍の軍港やミサイル基地ができると
日本にとっては、最悪となります。
また、中国漁船が大挙して、北海道沖にサンマ漁で押し寄せて
きています。中国にとって、オホーツク海近辺の漁業権は
とても魅力に感じていることでしょう。
また、地球温暖化が進行し、将来、北極海の氷が解けてしまうと
海上輸送の航路が激変し、北極海航路が主流になると
言われています。
これは、米国、欧州、日本、中国などの経済大国が、
北半球に
集中しているため、北極海を経由した方が、ショートカットでき、
運行日数が大幅に減るからです。
中国としても、スエズ運河やパナマ運河を通るよりは
北極海ルートを
利用した方が、船の運航コストが大幅に安くなります。
北方四島に中国の港を開くことができれば、漁業や船の運航を
はじめ、中国海軍の補給基地として、重要であることは
間違いありません。
日本としては、中国の進出を防ぐためにも、北方四島の
権益を日本側で確保しながら、中国の進出を阻み、
領土返還交渉は継続し、交渉を続けるべきです。
もし、中国が北方四島に進出してしまうと、領土の返還は
さらに厳しい状況に追い込まれることでしょう。
匿名希望の平民 さま
日ソ不可侵条約ってご存知ですか?
ソ連は守らず、日本降伏後攻めてきました。
その結果、数多の日本人が悲惨な運命、どころか命までも失いました。
現在の日本の政治家が、あれらの言葉を額面通り受け取って平和条約なんぞ締結してそれでよしとした日にゃ・・絶望しかありません。
ソ連もロシアも共産主義国家です。信用してはいけません。
私は、安倍政権がロシアと何やらやらかしそうで気が気じゃありませんでした。
とまれ、匿名希望様同様、私も平民です。
ただ、余りにも日本人特有の信じ過ぎに危うさを思うのです。
決して貴殿を責める積りではありません。
北方領土の価値は軍事の要衝であること(ロシアの核ミサイル搭載原子力潜水艦の水路になる)だと思います。民間の方からすると興味は無いでしょうし、原潜の戦略が変わらない限りロシアが返還に応じることも99%無いでしょう。
ただ、返ってこないと分かっていても「返せ」と言い続けることは重要かと。仮に日本が「返還要求は諦めるので仲良くしましょう」と言ったとしてもおそらく感謝するようなことはなく、別の島で新たな領土問題をぶち上げ、日本は譲歩のし損になると思います。
先行2島の歯舞・色丹でなく 国後のレポートです。(2018年 NHKのものですが、、、)
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/8322.html
ロシア政府の支援で開発が進んでいるようです。 中に出て来るロシア人はアジア系ですが、ここに移住してもらうための特別施策があるようで、15年住み続けたら年金開始年齢が5年早まり55歳になるそうです。 10年くらい前に聞いた話では 10年間住み続ければ年金資格がもらえるとありました。
日本でもありますね。自衛官や船員は10年だったと思います。 島に住んで頂くための特別施策は必要でしょうね。
ちなみに、国後・択捉には地対艦ミサイル基地があり更に難しいかもですね。
北方領土のどの島かは覚えていませんが、北朝鮮の労働者も多数入島しているという情報を聞いた事があります。
単なる労働者であればまだ良いのですが、外貨の獲得部隊ですので、間違いなく工作員絡みか、少なくとも紐が付いている人達なのは間違いないでしょう。
どちらにしても、優遇措置か特定の目的が無いと、住むには厳しい土地という事なのでしょうね。
民間人が住みたがらない極寒の島返して、自衛隊基地ならまだしも米軍基地来られたら最悪でしょうから、返さんでしょうな。温暖化で北極海航路が開けて、太平洋へのアクセスが確立しない限りは。
サハリン2とか見てると、漁業権使用量だけもらって
「漁業資源保護」を名目に使わせないとかやってきそう。
そういう時の対策まで考えないと難しいかな。
先の稿で、HNから年若いコメント主様と推察させていただいている方から、ウクライナにおけるロシア人民兵による巧みな侵略についての一考についてのご提示がありました。
それによると、ロシアという一見、欧風の国家ですが、中国、半島同様のアジア風の侵略戦争を行うとのこと。クリミア半島侵略にそれが見えるとのご指摘でした。そこから推理すると、ロシアは日本に対しても同様のやり方を取らぬという保証はどこにもないというお説でした。具体的には、一旦、北方領土をそこに居住する住民ごと返還し、その住民を北海道や本土に拡散させ、後に彼らと呼応し、日本侵略を行うというものです。
お説を伺って、怖くなりました。中露、半島は油断ならない。いえ、他国とはそうしたものでしょう(笑)。こんなことに驚いているようでは、私の頭もお花畑ですこと(笑)。
Aさん曰く
>あいつら(※注:北方領土に暮らすロシア人のこと)はロシア政府に補助金をもらって生きてるんだ。何年か経ってカネが貯まったら、さっさとロシアの本土に帰っちゃうんだよ。だから領土が日本に帰ってくるなら、立ち退き料を払ってあいつらをどかせりゃいいんだ。
ですが、前述のコメントを伺ってからは、私はこれを甘いと思います。ロシア人ではなく、ロシア政府がどう考えるかだからです。
さて、お題の漁業権ですが、そういった脅威を防ぐ手としては悪くないかもしれません。まあ、ロシアのことです。約束はしても、守るかどうかは別問題です。
私も、根室に住んでいたことがあり、ロシアによる日本漁船の拿捕は、軽く北朝鮮の拉致を上回るのではないかと思っております。Aさんの叫びは、そのまま、私の心に突き刺さります。が、漁業権を譲るといっても、約束が守られる保証はどこにもありません。それは、Aさんも認識されているのではないかしら?
で私の案ですが、北方領土返還などという珍事が起こったとしたら迷わず、それをつかみ取る。北方四島に米軍基地を作るな。とか言ってくるとは思いますが、相手はロシアです。約束なんて守る必要なんてありません。
住民の帰化についても、条件を付ければよいと思います。日本国籍の取得は認めても、移動の自由は制限します。四島内とする。北海道への移動は、従来同様、ビザで厳格に管理する。国内のお花畑は騒ぐでしょうが、彼らが責任を持てる問題じゃない。そんなに日本が嫌いなら、中東でも半島でもお好きなところにお出かけください。決して止めません。
いつもお世話になっております。
漁民の話した事はよく分かりますが、漁業権の一部でも
ロシアが手放す事はありません。
何年前か党員系本屋が「蟹工船」という本を流行させようと
したことがありましたが、蟹工船の行動していた海域が
オホーツク海でした。
その時日本は南樺太・千島列島を領有していましたが、日本の
カニ船団をロシアの漁船が妨害してくる為、日本海軍が演習等護衛らしき
ものをしていました。 当時でさえ、日本海軍のプレゼンス無しには
安全にカニ漁ができない状態でした。
投下戦力の無い海自(国の意思問題)で、当時の日本海軍と同様な事が
できると思いますか?
また、漁業協力金を払えばよいと思うでしょうが、網漁で必然的に
捕獲する許可外の魚等があれば、拿捕され多額の賠償金が取られます、
結果漁業協力金と収穫高との釣り合いが取れなくなり、経済的に
無意味になります。
又、ロシア側漁民からすれば、日本や欧州に高値で売れるのに、何故我々
漁民が黙っていないといけないかとなります。
当然ロシア当局はロシア国民保護の為、何かと日本漁民に嫌がらせを
するか、又はロシア漁民が日本漁船に妨害する事を黙認するでしょう。
日本海等で朝鮮諸国や中共のやり方を見ていながら、北方海域だから
関係無いという事はありません。
ロシアの密漁カニは、2014年に二国間協議で輸入禁止になってロシアカニは日本への輸入が激減して、最近はもっぱら中国相手に売り先を変えたようですよ。
一種の「買い負け」ですね。
>この国ちょっとおかしいなと思う国はたいてい「モンゴル帝国」の支配を受けているんですよね(一部引用)
なるほどねー。そういう視点でみたことがないので、この点については何も言えないけど。
アメリカとの経済戦争に負けたのが主因じゃないかなー。それでソ連が崩壊して、いまだに立ち直っていない、と。ルーブルがめちゃくちゃ暴落して、産業がおかしくなっただけでなく、ロシア国民も相当にマインドが傷ついたみたいよ。全員、金融資産が事実上ゼロになってしまったんだから。
1970年代にあっては、1ドル=1ルーブル、だったらしい。ただ、実際には物々交換みたいなやりかただったという人もいる。ブレジネフの時代に、アメリカから大量の穀物を輸入してたけど、どうにかドルで支払ったらしいんだが。
1991年にソ連が消えて、翌年物価がいきなり25倍に暴騰して、1ドル=125ルーブルで為替を始めたらしいんだけど、すぐに1ドル=400ルーブル以下になった。
1993年は物価が10倍に暴騰して(2年間で250倍ってこと?)、エリツィンは金融引き締めをやったんだが、これでロシアの外貨準備が底をついた。1994年には1ドル=4000ルーブル以下になった。こんなんじゃ、外国企業は安心して投資できないやね。
で、ロシアは為替を固定相場にしようともがいたんだけど、うまくいかないよね。こんな時だよ、エリツィンが「北方領土、買わない?」って言ってきたのは。
桁数がでかくなって数えるのが大変になったから、1998(かな?北拓が倒産した年)に1/1000のデノミやって、1ドル=6ルーブル(旧6000ルーブル)でいかがっすかー、と決めたんだけど、だめよ。
いま、どうなんだろうねー、1ドル=100ルーブルくらい? 紙屑だよね。
知り合いのウクライナ人(本名がながたらしいので、おらは、ウッキーって呼ぶが)に話を聞くと、大学でてもいい職場がないらしいよ。国営企業とかはコネがないと難しいし、あとはソフト開発請負とかね、そんなのしかなくて、お給料も安いらしいや。月5-6万円くらいらしいから、中国の浙江や広東より安いね。
いまでも毎年10%以上物価があがってるから、貯金するって考えはまったくない、らしい。
こういうことがあって、中国との国境地域では人民元が事実上流通するようになったんだね。日用品とかは、中国人商人がどんどん持ち込むからね、国境警備隊員も、人民元で賄賂もらうほうがうれしかったんだろうな。
どなただったか、北方領土でのレポ船のことを書いてたけど、中国人に比べると、日本人は商売っ気が薄いねー。ロシアの国境警備隊への賄賂も、テレビとかパンティストッキング(警備隊員の奥方へのお土産かな)とかが喜ばれたらしい。日本のテレビ放送が普通に見れるからね。
まあ、東京にロシア人(特におねえさんたち)が増えたのも、本国がこんなだからでしょ。ガールズバーで働けば、わるくても1日4時間で1万、人気者になれば2万はかせげる。ただーし、今年はコロナで接客店は特にめを付けられてるから、収入激減だろうな。
まあ、本国が暮らしにくなると隣国に逃げ出すのは世の常、人の常。100年前のロシア革命の際に、日本に逃げてきたロシア人は多くて、「白系ロシア」って呼ばれたり、ロスケってよばれたりした。ロシアの中の、民族としてのロシア民族のことを「ルスキー」って言って、それがなまってロスケ。
おらの実家の近所にある洋菓子屋も、そもそもは「ロシアさん」。小学校一緒の女の子がいて、ほとんど日本人とかわらないけど、目は灰色だったね。この手で一番成功したのが、神戸のモロゾフかな。
この形で政経分離とやらをしたとしても、領土を持つ側は強引に漁業権を拒絶・剥奪できますが、漁業権を持つ側は何をしたところで領有権を拒絶・剥奪なんて出来ませんからね。仮にこんな交渉が通ったとしても、かえってある日突然拿捕される危険は消えないままでしょう。
ロシア住民に郷土愛はなく立ち退き料を払えばよいというのもそれ自体は理解できますが、もし私がプーチンでどうしても住民を置いて実効支配したいのであれば、入植手当を立ち退き料以上に増額するだけですね。
ロシア軍が演習している事実が、譲る気が無いという意思表示でしょうか。何をしても良いゆるぎない自国領だという表明、防衛の意思と力があるという表明であり、逆に見るとここで自衛隊・米軍が演習でもしてたら堪らん、と。
地方同士、応援はしたいんですがね…サンマは目黒より根室ですし。
台湾の一部の勢力も実は尖閣諸島の領有権を主張しているのですが、故・李登輝が「あれは日本の領土である。しかし、日本の有人島よりはるかに台湾本本土に近く、漁業権は認めて欲しい」と発言していました。
この話と同様ですね。
Aさんのお話、そういう視点もあるか…と興味深かったです。
確かに、返還された後で誰がどのように住むか、は議論されないですよね。なんとなく、ご先祖の土地がある方が戻るのだろうと思っていましたが、経済が成り立つだけの人数がいるのか・・・
結論は出せませんが、「ケンポーキュージョー」教と同じく、「北方の 領土かえる日 平和の日」教にならないよう、思考停止はすべきでない、と自戒しました。
極寒の地に住むかどうかはどうでも良いんですよ、領土を奪われたら取り返すだけ。
樺太を奪われてニコニコしてりゃ北海道を奪われる。
竹島を占領した大韓民国は、対馬を侵略しようとしている。
Chinaが、尖閣諸島を侵略したら次は沖縄だ。その前に台湾侵略??。
一ヵ所でも奪われた領土を諦めれば次々に領土を侵略され失うことになる。
・・・・
トルコ人『戦争で奪われた領土は戦争で取り返すほかない』←立読みの記憶
トルコ人の言う通りですね。
その島を領有することと、その島を居住地域として整備することは分けて考えなくてはならない問題です。
たとえば竹島です。あの島の陸上部分に何かの産業的価値があるかと言えば、怪しいものです。だからと言って「漁業権さえ確保できれば、あんな岩山は韓国に譲渡すればいい」と思う人は、ここを読んでいる方にはほとんど居ないでしょう。
あるいは沖ノ鳥島です。もし今沖ノ鳥島が中国の占領下にあるとしたら、「イオンどころかコンビニも建つ余地のない島なんて要らないから漁業権だけ買え」と言えますか?
もし中韓露が約束を守るという仮定をしたとしても、領有問題は国家の外向きの顔であり、理念の話として正邪の判断になります。インフラ問題は国家及び民間の内向きの顔であり、経済の話として得失の判断になります。情に流されて理を曲げてはならないと思います。
>たとえば竹島です。あの島の陸上部分に何かの産業的価値があるかと言えば、怪しいものです。だからと言って「漁業権さえ確保できれば、あんな岩山は韓国に譲渡すればいい」と思う人は、ここを読んでいる方にはほとんど居ないでしょう。
その感情は、「因縁」です。
日本が弱り切って警察予備隊すら存在しなかった時代に一方的に侵略し、漁民を虐殺して奪い取ったという歴史的背景が、「絶対に許さない」という立場を作り上げたのです。
だいたい、竹島なんて1952年に韓国が侵略するまでは、米軍の射爆場に使っていたくらいのイラナイ子だったのですよw
おそらく李承晩ラインで侵略なんてやってさえいなければ、日韓基本条約の時点で、交渉すれば意外とすんなり渡していたかもしれません。当時の日本はそれくらい韓国に大盤振る舞いしていました。
りょうちん様
>その感情は、「因縁」です。
誰しも人間として感情と理性を完全に切り離すことはできませんが、日本人にとって竹島が因縁と化しているのは、感情の部分より理性の部分が大きいのではないかと私は感じています。そこに非道があるのに相手がそれを認めないということに対して、憤激しているのか不具合に感じているのかという事を鑑みると、重点は後者にあるのではないでしょうか。その憤激にしても、怒る対象は現在の不法占拠状態に対するものというより、韓国の煽るかのような態度に向かうものだという気がします。
ロシアは韓国より暴言失言の度合いが低いので、我々は北方領土について竹島ほど感情を揺すぶられはしません。しかし不法占拠であるという(日本から見ての)事実は同じです。日本が法治国家・主権国家であり日本人が理性的存在であるなら、竹島は絶対奪還で北方領土は譲渡もよしとするのは、片手落ちとしか言えないと思います。
自転車の修理ばかりしている様
竹島と北方領土とでは決定的に違いますが。
主権回復のために条約で公式に領有権を放棄した(のを条約締結国でない国が不当占拠した)島嶼とどんな条約でも放棄していないのに文字通り火事場泥棒の如く力づくで奪われた島嶼とでは全く違いますよ。
率直に言って、北方領土に関してはその領有権を日本がICJに提訴(してロシアがその提訴を受けて立ったと)しても、日本は勝てないと私自身は考えています。
だからこそ、北方領土に関しては、日本国内の保守派からも竹島の場合のような「領有権をICJに提訴すべし」という声が殆ど出ないのだと私は推測しています。
りょうちん様
>おそらく李承晩ラインで侵略なんてやってさえいなければ、日韓基本条約の時点で、交渉すれば意外とすんなり渡していたかもしれません。
なるほど。その可能性を考えたことはなかったのですが、書かれてみるとその通りですね。そういうもう一つの歴史を辿っていたら戦後日本が韓国に竹島を無償譲渡した可能性は十分すぎるほどあったと私も思います。
迷王星様
領有権の放棄をした島としていない島の違いについてのご指摘、ありがとうございます。
>北方領土に関しては(中略)日本は勝てないと私自身は考えています。
>日本国内の保守派からも(中略)「領有権をICJに提訴すべし」という声が殆ど出ない
しかしながら上記の点は理非の問題ではなく、まして感情の問題でもなく、現実論で理非を抑え込んでいるものだと考えます。北方領土返還は日本の見地からは理として貫かなくてはならないものですが、それは戦後の国際秩序に部分的に異議を唱える行為であり、秩序を作り上げてきた戦勝国を主とする勢力からは不都合な動きです。たとえ日本の主張に理があると彼らの過半数が考えていたとしても、「寝た子を起こす」ことは歓迎されないでしょう。だから勝てないのであり、だから提訴しないのであって、それを是として認めることとは違います。
相手に一分の理があるから、あるいは自論の一部に瑕瑾があるからと言って、占拠を容認する態度は、沖縄や対馬を自領だと言い出す国々に対して間違ったメッセージになるのではありませんか?
自転車の修理ばかりしている様
>北方領土返還は日本の見地からは理として貫かなくてはならないものですが、それは戦後の国際秩序に部分的に異議を唱える行為であり、秩序を作り上げてきた戦勝国を主とする勢力からは不都合な動きです。たとえ日本の主張に理があると彼らの過半数が考えていたとしても、「寝た子を起こす」ことは歓迎されないでしょう。だから勝てないのであり、だから提訴しないのであって、それを是として認めることとは違います。
全く違いますね。
SF条約が我が国の国民感情に照らしてどれほど不満一杯な内容を含んでいたとしても、あの条約の内容を日本が受け入れて守ることが敗戦後の日本にとって主権を回復する上での約束だったのですよ。
つまり貴兄が主張されるように「日本国民にとっての理」などというものを主張してSF条約で領有権を放棄した千島の主権は実は日本にあると蒸し返すことは、韓国がその国民感情に照らして日韓基本条約の内容が不満だからと賠償問題を蒸し返すことと何も変わりません。
自称徴用工賠償問題や従軍慰安婦問題に関連して、我々日本国民が韓国に対して「日韓基本条約を守れ」と主張したいのであれば、日本はSF条約を守らねばなりません。
SF条約を守ることが同条約受諾の代償として主権を回復した戦後の我が国の本当の理です。
その理を守らずSF条約で放棄した千島の一部である南千島の領有権という利を(ロシアという金せびりの魔物に対する魔除け目的でなく)本気で主張して同時に日韓基本条約を守れと文在寅政権を非難するのは、お隣の国民に良く見られる「他人がやれば不倫、自分がやればロマン」と同様の堕落です。
迷王星様
>お隣の国民に良く見られる「他人がやれば不倫、自分がやればロマン」と同様の堕落です。
殺し文句ですね。
私が誤解しているといけないので、迷王星様の論点を確認させてください。
迷王星様の主張としては、
・サンフランシスコ条約には解釈のブレる余地はなく、日本は現在に言う「北方領土」を明確に放棄している。
・日本は主権回復のためサンフランシスコ条約を丸呑みしたのであり、いまさら異議を唱えることは部分的にでもできない。
・サンフランシスコ条約は不磨の大典であって、内容の変更は認められない。
という事ですね?
上の主張についても異議はあるのですが、今は置いておきます。気になったのは下記の件です。
迷王星様の言に「千島の主権は実は日本にあると蒸し返すことは、韓国がその国民感情に照らして日韓基本条約の内容が不満だからと賠償問題を蒸し返すことと何も変わりません」とあります。そうすると、日本の北方領土返還運動は、国際社会に対して韓国と同列の恥ずべきことと思っていらっしゃるという事でしょうか。日本政府や政治家の北方領土返還運動そのものはもちろん、「北方領土の日」「北方領土返還運動全国強調月間」を打ち出している内閣府は国辱モノであって、迷王星様はそれを常々苦々しく思っておられるのでしょうか。
さらにこの論を進めると、国際法上の専門家をブレインとして諮問し得る政府や政治家が、北方領土返還を唱え続けるのはなぜか、という疑問に突き当たります。
迷王星様の主張が正しいとすると、彼らは無理筋であることが理解できない無能力者であるのか、あるいは無理筋であることが判っていても票のために有権者を欺く詐欺師であるのか…といったうそ寒い結論になってしまうのですが。
いかがでしょう?
自転車の修理ばかりしている様
>サンフランシスコ条約は不磨の大典であって、内容の変更は認められない。
いいえそうは言っていません、原理的だけならですが。現実には不可能だと考えているだけです。
まず基本点を確認しましょう。条約に署名したということは国家として約束をしたということです。
サンフランシスコ講和条約という約束は既に結んだものであってその内容、つまり日本が既に約束したことを今さら変更することは出来ません。
もちろんサンフランシスコ講和条約の全てもしくは一部の内容の効力を終わる条約を新たに結ぶことは原理的には可能でしょう。
それはサンフランシスコ講和条約でなく日韓基本条約でも同じですし、文政権が自称徴用工判決で狙っているのは日韓基本条約の効力を終了させて新たな条件(それは日本から韓国への新たな多額の賠償を含むと予測できる新日韓基本条約を結ぶことです。しかしながら文政権の日韓基本条約の効力停止と新日韓基本条約締結の企みに対して日本政府だけでなく日本国民の大半も拒否しているわけです。
SF講和条約に関しても同様です。
SF講和条約の全締結国が同条約の効力を終了させ北方4島だけとはいえその領有権を日本に認める内容に変更する新条約に賛成して署名・批准してくれる可能性があるとは現実問題としてとても考えられないのですよ。そしてそれが行えない限り、日本は「我が国はSF条約を破棄する」とでも宣言するのでない限り、SF条約による制約から逃れることはできません。
ポイントは
1.条約を結んだということは国として約束したということ。
2.北方4島に関連する地域に関して日本が主権を放棄したのは(日本が解釈を弄りやすい)日本語での「千島列島」でなく、条約正文を記述している言語での相当する語句(例えば英語の”Kurile Islands”)がSF条約の時点で指していた範囲であるということ。(そして少なくとも英語の”Kurile Islands”に国後や択捉を含まない解釈は少なく私は見たことがない)
3.「誰にならば譲る」といった形の付帯条件なしに無条件に放棄した以上、誰が持とうが文句を言える筋合いではない(誰が持つかに注文を付けられるのは放棄させた側だけ)ということ。
4.更新期限のない条約の内容を合法的に変更するには、その条約の効力を終了させ新たな内容で新たな条約を結び直す必要があるということ。
以上です。
質問に答え忘れていたのでお答えします。
>さらにこの論を進めると、国際法上の専門家をブレインとして諮問し得る政府や政治家が、北方領土返還を唱え続けるのはなぜか、という疑問に突き当たります。
最大の理由は日本国内(少なくとも北海道)で北方領土返還を求める声が無視できないレベルあるからである、つまり日本の国内政治上の理由である、と個人的には理解しています。
>迷王星様の主張が正しいとすると、彼らは無理筋であることが理解できない無能力者であるのか、あるいは無理筋であることが判っていても票のために有権者を欺く詐欺師であるのか…といったうそ寒い結論になってしまうのですが。
全くの無能でないからこそ、少なくとも北方領土に関しては、同じく他国に不法占拠されている竹島の場合とは異なり「ICJに提訴すべきだ」という声が政治家や外務省(や保守派論客)からはほとんど出てこないのだと私は推測していますが。
ついでに言えば、私の理解が正しいならば、当初つまりSF条約署名時には、日本は国後・択捉は放棄範囲に含まれるが(地理的に見ても千島★列島★というよりは北海道の付属島嶼と見られる位置にある)歯舞・色丹は放棄範囲に含まれないという考えを口頭で延べ、歯舞・色丹のみの返還案を受け入れて対ソ平和条約締結交渉を開始した筈です。
ところが突然に日本側が国後・択捉をも含む返還要求に変えたために破談になった訳です。
そして、以下を裏付ける文献を見たことはないのですが、日本の態度の急変の裏には日ソ接近を嫌ったアメリカが「日本以外の国の領土になったことのない国後・択捉両島をソ連に対して返還要求せず放棄するのならば、我が国(アメリカ)もSF条約で放棄させ我が国が統治している小笠原や沖縄は日本に返還しない」と日本政府に通告した、という話があります。(日本嫌いで日本を信用しないアメリカ国務省ならばいかにもやりそうな悪どい妨害の手口だと個人的には妙に納得した)
この話が本当ならば、日本(の外務省や政治家ら)はアメリカの思うつぼに見事に嵌り今に至るまでロシアとの関係を正常化できずにいる(その結果としてソ連崩壊時にソ連から大量に流出した優秀な技術者をゲットし損なった)ということになります。
ですが、私個人としては、今さら2島返還論に戻るべきでなく日本は今後も(お金せびり魔に対する)魔除けとして(実現性ゼロの)4島返還をロシアに突き付け続ければ良いと考えています。
迷王星様
根気よくレスしてくださってありがとうございます。
おっしゃることは龍様とのスレッドでも展開されていた内容と同じで、一貫しておられます。
そうすると、サンフランシスコ条約に対する考え方の差がこの議論の根底にある、ということですね。迷王星様は「一度決めたことは固守するべき」という潔癖な立場であり、私は俗人なもので、「どこかその論理に破れ目は無いか」と考えてしまうというわけです。この考え方のどちらが正しいのか、あるいは別な正解があるのか、それはここで議論を続けても合意に至りそうにありません。(簡単に万人に対しての正解が出る問題なら75年も引きずりません)迷王星の論点は明快で私も考えさせられましたので、今後とも研究してみたいと思います。
日本政府の「北方領土返還運動」ですが、迷王星様の見解では下記のようになりますか。
国民一般は迷王星様ほどの割り切りが出来ていないために、「盗られた(らしい)から取り返せ」ムードに流され、政治家は有権者の意見を代表するが故にその波に乗り、かくして(迷王星様の見解では無理筋の)「北方領土返還」は続く…こういう構図であると整理してよろしいでしょうか。
迷王星様
2020/09/08 23:46の私のレスは、迷王星様の2020/09/08 23:29のレスを読まないうちの投稿でした。(書いているうちに投稿いただいたようです)回答と疑問が行き違いになって申し訳ありません。
りょうちんさんへ
迷王星さんへ
あなたがたふたりの負けぇ~~!
まったく理解不能なのですが、このスレで否定された私の主張というのは何ですか?
団塊様
別に勝ち負けを競っているわけではなく、逆に自論の穴を指摘してくださるりょうちん様や迷王星様には感謝しているのです。
議論する中で、自分の考えが整理され、あるいは修正を余儀なくされるという事こそが、「知的刺激」なのだと思います。
いや、この場合、「自転車の修理ばかりしている」さまとはAufhebenしたと思うのですが、なぜそこに勝ち負けなどと言う幼稚な発想が出てくるのか、私の生きてきた知的世界ではまったく理解できないのです。
りょうちん様
>Aufhebenした
おっしゃる通りで、2020/09/06 14:54のりょうちん様の投稿を読んで、かつての日本ならいかにもやりそうな話だと首肯しました。そしてご指摘の「因縁」なるものが、露韓に対する「ムカつき」の差なんだな、という事を再認識し、そのことを自己分析しながら書いたのが2020/09/06 19:45の投稿です。
元々北方領土問題は政治的な課題です。経済的得失、特に現場レベルで考えれば、A氏のような意見が出てくることは特に不思議ではありません。むしろ、そういう問題ではないからこそちっとも解決しないのです。
日本としては、1945年8月の時点でなお有効だったはずの日ソ中立条約をソ連が一方的に踏みにじり、(日本から見れば)不法に4島を占拠していることを容認できません。ソ連=ロシアは「関特演ガー」などと吠えてますが、それが中立条約の即時消滅事由たり得ないのは明白です。確かに日本はSF条約で千島を放棄しましたが、ソ連はSF条約締結国ではなく、さらに樺太千島交換条約に鑑みて、日本が明確に放棄したのは得撫島以北です。要するに、日本から見れば、ソ連による4島占拠は火事場泥棒以外の何物でもありません。
ゆえに、日本としてはソ連=ロシアの火事場泥棒行為について、何らかのオトシマエを付けてもらわない限り、北方4島返還を提起し続ける必要があるのです。これは経済的得失の問題ではないというのは、そういうことです。
なお、皆様に誤解がないことを期待しますが、ロシアはけして国際法を理解していない国ではありません。理解した上でそれをちょろまかそうとする国です(例: 「関特演ガー」とかいう言い訳は、自分たちが条約を踏みにじっていることを理解しているが故のものです)。どこぞの国のように、そもそも根本的に国際法を理解できない国とは違います。なので、約束が守られないという表れ方が同じだったとしても、すべきアプローチは異なってきます。つまり、ロシアに対して、条約違反、合意違反と責めるのは、十分に有効な戦術なのです。
>確かに日本はSF条約で千島を放棄しましたが、ソ連はSF条約締結国ではなく、さらに樺太千島交換条約に鑑みて、日本が明確に放棄したのは得撫島以北です。
そんな解釈が通用するのは日本だけですよ。そもそも日露で結ばれた樺太千島交換条約はSF条約でリファーされていませんよ。
つまりSF条約は樺太千島交換条約など知ったことではないのです。樺太千島交換条約で国際的に日本の領有権が確立した領土でもSF条約で放棄したと日本が合意したのであれば、時間的に後で日本が合意したSF条約に基づく放棄が優先することになります。
(ポツダム宣言に関しても同様です。日本は確かにポツダム宣言受諾することを決定し、日本軍は無条件降伏しました。ですが、SF条約は確か条約正文中にはポツダム宣言についてリファーしていないので、ポツダム宣言の内容がどうであろうとも、最終的にはSF条約正文の定める内容が主権回復後の日本の権利を規定することになる筈です)
そもそもSF条約において日本外務省が翻訳作成した日本語訳は正文に準ずるものという承認は署名各国から得ていますが条約正文ではありません。あくまでも正文は英語・仏語・西語だけです。仮にSF条約締結当時の日本の地理学で「千島列島」という語句の指す島嶼の範囲に現在の日本が主張している南千島つまり国後・択捉・歯舞・色丹を含んでいなかったとしても、日本語訳があくまでも正文に準じるだけであって文字通りの正文でない以上、日本語訳条文での「千島列島」の範囲の解釈は条約正文での当該語句の範囲の解釈に従うことになります。
(そもそも「南千島」という呼称そのものがこれらが千島列島に含まれていることを含意していると個人的には思いますが、それは措いておく)
日本語訳での「千島列島」は英文だと”Kurile Islands”になりますが、後の名称が当時に指していた島嶼の範囲が日本がSF条約で放棄したエリアということになりますが、少なくとも現在は現日本政府が主張している北方領土の全てを含んでいます。
つまり日本は主権の回復の代償の一部としてそれらを公式に放棄したのですよ。もちろんソ連(現ロシア)による領有に関して日本は合意していませんが、日本が放棄した領土をどこが領有するかについて主張する権利を有するのは、放棄させられた側(日本)でなく放棄させた側(SF条約に連合国側で署名した諸国)にしかありません。
>日本としては、1945年8月の時点でなお有効だったはずの日ソ中立条約をソ連が一方的に踏みにじり、
これは私も全く異論ありません。その通りだと思います。
>ロシアはけして国際法を理解していない国ではありません。理解した上でそれをちょろまかそうとする国です・・・。・・・。つまり、ロシアに対して、条約違反、合意違反と責めるのは、十分に有効な戦術なのです。
これもその通りですね。
またシベリア抑留は立派な国際法違反です。そしてそのシベリア抑留で非常に多くの日本人捕虜が実質的に殺されたのも事実です。
ですから、日本としてはロシアに対して徹底的に旧ソ連の国際条約違反を追及し続けて、ロシアが経済協力という名目で日本から金を引き出そうとするのを断る口実にすれば良いのです。
それ(経済協力という魔に対する魔除け)の一部として枯木も山の賑わいとばかりに国際法上は何の根拠もない「北方領土を返せ」もアピールするのであれば敢えて反対しようとまでは思いませんが、少なくともSF条約の結果として日本は北方領土の帰属に関して何の主張をする法的根拠も持っていないことを自覚しておくべきだと思います。
むしろロシアを追及するならば日ソ不可侵条約破りやシベリア抑留による日本人捕虜の実質的な大量殺害でしょう。これらは立派な国際法違反ですし、それらにより日本と日本国民とが受けた被害に関して日本はソ連から何の補償もされていませんから。そしてソ連がSF条約に署名していない以上、日本はソ連に対する補償請求権を放棄していませんから。
迷王星 様
>日ソ不可侵条約破りやシベリア抑留による日本人捕虜の~
個人的には全面的に賛同致します。
しかし現在の国際状況においては、「東京裁判という茶番」「原爆という一般市民の大量虐殺」を蒸し返されるのでは?という恐怖の為、旧連合国諸国の丁重なる無視・もしくは歴史修正主義者という批判に会うだけのような気がいたします。
合従連衡ではあしませんが、ロシア捕虜に対する国際法違反のみピンポイントで言及できるロジックは無いのでしょうか?
一種の論理遊戯であることを重々承知しつつ、ちょっと反論を試みてみましょうか。
1. 日本はSF条約で千島の領有権を放棄した。
→ OK. ただし、SF条約では「千島」の範囲について明記していない。
2. 日本が放棄した「千島」の領有権について判断できるのは、SF条約締結国のみである。
→ OK. ただし、SF条約では、「千島」を含む日本が領有権を放棄した土地の帰属先を規定していない
3. ソ連はSF条約締結国ではない。
→ 2. により、ソ連は「千島」の帰属について判断する権限を持たない。ゆえに、ソ連の「千島」占拠はSF条約とは無関係に実施されたものである。
→ 日ソ間の問題に関しては、SF条約の記述に拘束されない。
4. SF条約で樺太千島交換条約はリファーされていないと同時に、同条約の廃棄・無効も宣言されていない。
5. カイロ宣言・ポツダム宣言では、北海道の範囲について明示していない。
→ 従って、北方4島が北海道の一部であるとすれば、両宣言の対象ではなくなる。
以上が正しいとすると、日ソ間で領有権に関して合意された最後の文書は樺太千島交換条約ということになります。そして、樺太千島交換条約で規定された「千島」が得撫島以北であることは明白なので、樺太千島交換条約に基づき、北方4島が北海道の一部であり、日本の固有領土であると主張することは可能ということになります。
なお、北方4島が北海道の一部、北海道の付属島嶼であるという主張の根拠としては、択捉島と得撫島の間にある択捉海峡(水深1300m)を挟んで植物相が温帯林から寒帯林に変わることが挙げられます。その意味では、北方4島はそもそもSF条約での領有権放棄の対象ではなかったとも言えるでしょう。
もちろん、上記は相当綱渡りなロジックです。しかし、これがSF条約締結国によって否定されるのであればともかく、そうでないのであれば、日本政府の主張として持つことは可能でしょう。少なくとも、「北方4島返還要求に国際法上の根拠はない」と言い切る必要はないと思います。
龍 様
特ア三国の数々の主張より、よほど”まとも”に思います(笑)
結局国際紛争の解決においては、国民の意志と言うか覚悟の問題に戻ってしまうのですね。
龍様
>→ OK. ただし、SF条約では「千島」の範囲について明記していない。
日本語の「千島」でなく条約正文(例えば英文条約)中の”Kurile Islands”の範囲が当時の国際常識としてどうであったかに基づいて解釈されることになります。そして歯舞や色丹はいざ知らず、少なくとも日本語でも「(千島)列島」の島の列の中に見事に並んでいる国後や択捉を”Kurile Islands”の範囲に含めていない地理の解説なんて代物は私個人は見たことはありません。
>→ OK. ただし、SF条約では、「千島」を含む日本が領有権を放棄した土地の帰属先を規定していない
ええ、だから帰属先は日本の放棄を受けたSF条約の連合国側署名各国だけが決める権利があるということですよ。日本は何の付帯条件もなく領有権放棄に同意したのですから帰属に口を挟む権利は全くありません。
>→ 2. により、ソ連は「千島」の帰属について判断する権限を持たない。ゆえに、ソ連の「千島」占拠はSF条約とは無関係に実施されたものである。
少なくともSF条約に基づく領有権の無条件放棄後の日本にはSF条約後も継続しているソ連&ロシアによる占拠状態に関して文句を言う権利はありません。因みに、その問題と日ソ不可侵条約の破棄による賠償請求権とは別物です。
>→ 日ソ間の問題に関しては、SF条約の記述に拘束されない。
いいえ、SF条約後の現時点でのロシアによる占有に関して文句を言う権利があるのは日本の領有権放棄を受けたアメリカなどの連合国側として署名した各国だけです。千島や樺太に関しては日本は文句を言う一切の権利をSF条約による無条件の領有権放棄で失ったのですよ。
>→ 従って、北方4島が北海道の一部であるとすれば、両宣言の対象ではなくなる。
そんな解釈を裏付ける”Kurile Islands”の範囲を定めた地理学の文献は具体的に存在してるのですか?
少なくとも私の知る限り、”Kurile Islands”は4島全てを含んでいるものばかりですし、地理的な島の配置を見ても国後島や択捉島が”Kurile Islands”に含まれず(例えば礼文島などと同様の)北海道島の付属島嶼として地理学で認定される(また過去にされた)可能性は皆無だと推測しますが。
なお、歯舞・色丹に関しては北海道島の付属島嶼と認定される可能性は過去も今もあると私も思いますよ。
私は、若いときに根室・知床に旅行で行きました。自然が豊かで食べ物もおいしく、とてもいい所です。根室駅前の市場で買った花咲ガニはとてもおいしかったです。岬から東を眺めると北方領土は、すぐそこに見えます。すごく近いんだとその時知りました。例えて言えば、熱海から初島に船で行くような感じです。地図を見ても、国後島は北海道に食い込んでいるような位置ですね。
根室にたくさん立っていた看板「島はうばわれた」には、衝撃を受けました。北方領土問題というものを初めて実感しました。
将来的には、ぜひ日本に帰ってきてほしいなと思います。歯舞・色丹・国後の3島で私は良いと思います。
安全保障上も、択捉は無理でしょう。一時期他国とのロシアの国境画定の仕方が、1/2返還で手を打っていることから、ロシアは北方領土でもそう考えているのではないかとの観測がありました。面積1/2だと、択捉島に国境線ができることになります。これは、国境警備という任務が発生し、自衛隊の駐屯基地が必要になります。ある軍事評論家によると、北海道から遠すぎて現実的ではないそうです。何かあったときに救援ができないのだそうです。択捉を、ロシアは海峡を死守するために絶対に渡さない。日本も安全保障に莫大な金がかかるので、本音では乗り気ではないのではないかと思います。以前ある閣僚が面積1/2という方法もあると発言したら、保守論客・既存メディアから猛烈にたたかれたのは記憶に新しい所です。日露戦争で、たくさんの戦死者を出したこと。各地にある忠魂碑を見ると感謝の気持ちで涙が出ます。ソ連が満州に攻め込んだ際、日本人を凌辱し惨殺した事。五木寛之の著作に自分の母親が受けたことが書かれています。シベリアに抑留され、塗炭の苦しみを味わい、たくさんの方が亡くなられたこと。日本人の中には、そうした今までのロシアとの関係から信用ならない国、許せない国という国民感情が根強く残っていることもわかります。そんな国に譲歩などできるかという感情も理解できます。また違う視点でみると、その保守論客のバックには米国内のロシアを敵とすることで利益を得る勢力があることも想像できます。ロシアと日本が平和条約を結ぶ都合が悪い国中国は、既存メディアを使い全力でつぶしにかかったのだと思います。日露平和条約締結は、各国の複雑な利権構造が絡み合い容易にはいかない案件だと思います。プーチン・安倍首脳会談後の記者会見で、プーチンは、「我々の関係を好ましく思わない者たちが邪魔をしている。」と言っていたと思いますが、まさにそれが日露平和条約締結にとってもっとも大きな障害なのだと私も思います。
ここをロシアもしっかりと見ていることを意識して、こんなことを言いたくはないのですが…
ロシアは日本の足下をきっちりと見て、つけこんで来ているのでしょう。
世界の耳目は米中衝突に集まり、今や台湾有事が公然と語られています。アメリカだけではなく、日本も対中シフトに移行せざるをえません。日本がロシアと事を構え、揉めるような余裕など当然ありません。
もし今、ロシアと事を構えた上で、台湾有事があったならば、日本は南北から挟まれて亡国の憂き目を見ることになるでしょう。
日米がロシアに対応、または介入する余裕などないこのチャンスをしっかりと掴んだ上で、ロシアが改憲に臨んだことは容易に想像できます。
日本が米中と比較的良好な関係であるならば、ロシアはこうした動きがしづらいことは、国際関係上の力関係から連想できると思います。
民主党政権下ではアメリカとの同盟関係を弱める方向へと動いていきましたが、周辺国は日本の立場が弱まったことにきっちりとつけこんで来ました。
その総決算が野田佳彦政権で、2012年は尖閣諸島を巡って中共と揉めていました。その間隙をぬって7月メドベージェフ首相(当時)は国後島を電撃訪問しました。続いて8月10日に、李明博大統領もこのビッグウェーブに乗ってやろうと竹島上陸。15日には香港の活動家が尖閣諸島に上陸し、大規模な反日デモがシナ大陸に吹き荒れます。
そしてこれらの周辺国の動きに対して、当時の世界のメディアには日本を擁護しようという論調はありませんでした。
弱小の立場に落ちた者は、周辺からよってたかって叩かれるという、弱肉強食の無情な国際社会…(水に落ちた犬は打て、ですか?)
とにかく、日本が米中と何らかの事を構えたならば、『これは好機』とロシアが何らかの動きをしてくると想定しておいた方がいいのでしょうね…
名無Uさん
>民主党政権下ではアメリカとの同盟関係を弱める方向へと動いていきましたが、国は日本の立場が弱まったことにきっちりとつけこんで来ました。
>その総決算が野田佳彦政権で、...。
これは鋭い視点ですね。
要するに「世界では孤立しては駄目だ」ということですよね。まあアメリカやロシア(ひょっとしたら共産チャイナもかな?)のようなスーパーパワーならばいざ知らず。
ついでに言っておくと、このコメント欄でも何人かが行っておられるようなロシアの実力を額面上のGDP額で判断するという判断は大きな間違いですね。
ロシアは鉱物にしてもエネルギーにしても資源のほとんどに関して自給自足ができるので、ルーブルの為替レートに基づく形式的なGDP額ではロシアの実質的な経済上の実力は測れません。そして最終的に軍事力を支える上で本質的なのは額面上の規模でなく実質的な規模ですから。
そこが日本のようにほとんどあらゆる資源(鉱物、エネルギー、食糧)を海外に頼る貿易立国の国(その経済的実力は外為レートに基づくGDP額で判断可能)とロシアとの最も重要な違いですから。
迷王星様へ
民主党政権下の日本は、アメリカとの秘密合意をバラし、日米の機密を韓国や北朝鮮、中共まで横流して、諸外国との合意まで次々と反故にしていく嘘つき国家となっていました。
まあ、当時の日本がどこの国とそっくりになっていたとは名指しすることはあえてしません。(笑)
これでは諸外国は日本を信頼できません。
2012年後半期、日本が本当に滅ぼされてしまうのではないか、との恐怖がネットに渦巻いていたことを自分は覚えております。
その日本に対する信用がマイナスになっていたところから、日本に対する信用を完全に立て直すことに成功したのが安倍政権だったわけです。
マスゴミは安倍外交の成果を無視してかかりますが、安倍外交がどれだけ日本を守って来たのかを確認するためには、2012年当時の惨憺たる外交状況を思い出す必要があると思います。
北方4島に関して返還を日本が返還を要求する法的根拠は存在しないという主張ばかり何度も書いておいて、このエントリの主題についてもきちんとコメントしておかないと全くの片手落ちですね。
>「北方領土は要らない、漁業権だけ寄越せ」
これが地元民の本音だとしてもこれを対露交渉で持ち出すのは絶対にNGです。
そもそもこれを持ち出せば、これが交渉の原点にされて確実に値切られますから。
逆に言えば、日本が本気で4島を返して欲しいと考えているならば交渉の原点はもっとずっと遠く(例えば全千島返還を日ソ不可侵条約破棄とシベリア抑留による日本人捕虜の実質大量虐殺という2件の重大な国際条約違反に対する補償として要求する程度)に設定しないと全く話になりませんね。
旧ソ連時代から一貫して相手方が「日本の資金」狙いで持ち出す経済協力という魔を弾き返す口実=魔除けとして北方領土が問題が日露間の懸案の如く日本が主張するのは悪くありません。経済協力でも他の方法でも隣国をの国力が向上するのを助けるのは我が国の安全保障を危うくするだけですから。(隣国が豊かになるのを助けて自分の安全保障が危うくなるのは共産チャイナや韓国で十分過ぎるほど実証済)
ということで北海道の地元民が切望する「オホーツク海の相当な海域での漁業権」は実際には永遠に手に入らないことになりますが、「SF条約であんな放棄を受諾して署名しちゃったのだから仕方ない」と口には出さずとも内心では諦めてもらうしかありませんね。
ロシア男はなんであんなに揃いも揃って面白いのか?
相手国が日本と同じもしくは近い論理感がないと政経分離は成り立たない
その最たる例が韓国や中国そしてロシアじゃないか
政経分離を推し進めた外交の結果が今なのにA氏はアホかと
北方四島完全返還に価値的に同等の権益が得られる条件ならやってもいいと思いますよ。
まあ、四島に付随する海域の漁業権だけじゃなくもっと広い海域で自由にできるとか、石油やガスの採掘権だとか、稚内、樺太から大陸に至る鉄道の敷設権だとか。
北方四島の領土としての価値が少ないなら、領土そのものにこだわることはないです。「同等の権益」を確保してロシアにいいようにやられてはいないことさえ示せればいいと思います。
Gさんへ
それ最悪ですよ。
金が貯まったらロシアに戻るのは、戻るのがロシアしかないから。
日本領に戻る前に島からロシア人を一人残らず追い出さない限り、島のロシア人は全員東京を目指しますよ、世界一豊かな東京を、世界一清潔な東京を。
まあ、ハードカレンシー円をガバガハ稼げる東京でなく世界の最貧国ルーブルのロシアを選ぶロシア人など一人もいないでしょうよ。
島に住んでないロシア人も大量に不法入国してきますよ、独裁国ロシア人が、世界一豊かな自由世界の日本人になれるとなれば。
いつもお世話になっております。
前記で書き漏れしておりましたので、追記させていただきます。
現在いわゆるアイヌ関係者が日本政府に対し、先住民族の権利として
漁業権の申し立てをしております。
(儀式で使用する魚を獲るのとは異なります)
ここで、私が提案するのは、漁業権を主張するとか、日本政府の
謝罪が無いと言っているアイヌ関係者を一律樺太アイヌだと認定し
現在ロシア領である樺太や千島列島に移住していただく事です。
(アイヌには現在の北海道アイヌ・千島アイヌ・樺太アイヌ等が
おりましたが、第二次大戦後全て現在の北海道等に移住となりました)
この中に根室とかのAさんも含めれば、自由に漁業ができます。
他国での少数民族への扱いがどうこうという話はよく聞いた事がありますが、
いわゆる「あちらが病」に罹患している方々にとって、大変良い機会だと思います。
又、日本国に戻りたい等泣き言を言わず、できればロシアから独立して日本に
編入していただければと思っております。
地球温暖化の影響かどうかは分かりかねますが、現在根室辺りで暖流系の魚が
獲れる状況と伺っております。(北極海の海氷の減少及び北極圏経由欧州航路の
開拓等もこの一環だと思います)
私の好きなイクラ等もロシア産で高額になっており、寒流系の魚も
高くなる傾向もあると伺っております。(例:サンマ・鮭等)
私が安く頂ける為にも、アイヌ等の方々の移住を心待ちしております。