数字で読む「自民惨敗」の可能性

なんとも印象的な結果が出てきました。もしも自民党が前回参院選と比べ、得票を25%減らしたら、自公合わせて参院で過半数を維持することができるのか―――。結論的にいえば、2022年をベースにすればそれは可能ですが、2019年をベースにすればそれは難しい、というものです。ただ、得票が25%ではなく30%減った場合は、また違った結論が見えてきます。

選挙をどう扱うか

自分で勝利ラインを引く森山発言

産経新聞などの報道によると、自民党の森山裕幹事長は26日、報道各社のインタビューに応じ、参院選の勝敗ラインについて、「非改選議席も含めて与党で過半数の議席確保」としたうえで、その目標の達成に向けて「相当頑張らないといけない」、などと述べたようです。

自民・森山裕幹事長、与党過半数に「相当頑張らないと」「下回らないように」

―――2025/6/27 20:12付 産経ニュースより

個人的にこの「相当頑張らなければ」、のくだり、「自業自得ではないか」という気がしてなりません。

「相当頑張らなければ」もなにも、その状況を作っているのはこのところの減税を頑なに拒否する姿勢であったり、あくまでも「国民1人あたり2~4万円の給付」であったり、と、多くの良識的な保守層を深く落胆させる政策が目立つ石破茂政権自身ではないかと思えてならないからです。

ただ、この「与党過半数」を「勝利ライン」に設定したということは、逆に石破政権に落胆する人たちにとっては、「与党過半数割れ」が勝利ラインとなってしまう(つまり「国民対石破政権」の戦いになってしまう)、という可能性はないのでしょうか?

お断り:特定政党への投票呼びかけはしません

それはともかくとして、ここのところ連日お伝えしている通り、来月20日に投開票を迎える参議院議員通常選挙の告示日が、7月3日に迫ってきました。選挙期間に入るにあたり、当ウェブサイトでは選挙の公正を害しないように、普段にもまして自主規制に努める予定です。

当然、当ウェブサイトで「自民党が危ないから自民党に投票してくれ」、「自民党をやっつけるために自民党以外に投票してくれ」、などとお願いすることは(おそらくは)ありません。

もちろん、インターネット上の選挙活動は(一定の制約はありますが)基本的に自由であるとされているため、本来ならば選挙期間中でもウェブ評論に制約はありません。極端な話、当ウェブサイトが特定政党・候補者を応援したり、落選させようとしたりすることも可能であるはずです。

ただ、著者自身、選挙は厳密に公正に実施されるべきであるとする立場をとっており、また、当ウェブサイトでは平素より、特定政党への投票・不投票を公然と呼び掛けることは控えたいと考えています(それが完璧に実践できているかどうかは別ですが)。

したがって、「とりわけ選挙期間中については、特定政党に直接的に言及するようなコンテンツの掲載はできるだけ控える」という方針については、今回の選挙においても維持したいと思います(というか、普段から読者の皆様に、「XX党に投票してください」と呼び掛けているつもりはありませんが…)。

人気投票は禁止されている…慎重な対応を

これに加えて各政党の支持率調査であったり、参院選の具体的な票読みであったり、といった話題については、現時点から、できる限り避けるつもりです。公選法では人気投票が禁止されているからです。

公職選挙法第138条の3(人気投票の禁止)

何人も、選挙に関し、公職に就くべき者(衆議院比例代表選出議員の選挙にあつては政党その他の政治団体に係る公職に就くべき者又はその数、参議院比例代表選出議員の選挙にあつては政党その他の政治団体に係る公職に就くべき者又はその数若しくは公職に就くべき順位)を予想する人気投票の経過又は結果を公表してはならない。

もちろん、「過去の選挙データなどをもとに、メディアが実施した情勢調査を勘案して票読みを行う」くらいであれば、ここでいう「禁止されている人気投票」には該当しない、といった見方もできなくはありません(このネット時代に人気投票を禁止する規定自体が妥当なのか、という疑問はさておき)。

しかし、いずれにせよ当ウェブサイトとしては保守的な観点から、こうした話題に触れる際には慎重でありたいと考えている次第です(※もしかしたら明らかに法に抵触しない範囲でこの手の話題に触れる可能性はありますが…)。

現実の数値をベースにした仮定の議論ならOK

ただし、メディアが実施した世論調査に基づく政党支持率、東京都議選といった地方選挙の結果、あるいは個人的な憶測などに基づいて選挙を議論する分には、ここでいう「禁止される人気投票」ではないとみなして良いでしょう。

こうした観点からは、2019年または2022年の参院選の結果をもとに、たとえば自民党の候補者の票が一律で減り、自民党以外の政党の候補者がその分を獲得したとしたらどうなったか、といった分析を実施することは可能です。

じつは、その粗い計算は、すでに『都議選得票数集計から参院「自民大敗」の可能性が浮上』などでも実施したのですが、せっかくなのでもうひとつ、実際の選挙データを使って、こんな計算をしてみたいと思います。

「25%シナリオ」
  • すべての選挙区において、自民党の候補者が一律で25%得票を減らし、自民党以外の候補者が一律で25%得票を増やす
  • 比例代表において、自民党が一律で25%得票を減らし、自民党以外の政党が一律で25%得票を増やす(参院の比例代表では100万票で1議席を獲得する)

この「25%」は、昨年秋の衆院選、および今年の東京都議選の双方で、自民党が得票を減らした割合がだいたい25%前後だった(図表1)ことを根拠としたものです。

図表1 自民党の得票の変動
選挙種別前回と比べた得票の変動増減
衆院選(小選挙区)2763万票→2087万票▲676万票(▲24.46%)
衆院選(比例代表)1991万票→1458万票▲533万票(▲26.77%)
東京都議選119万票→89万票▲31万票(▲25.61%)

(【出所】衆院選データは総務省『衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報結果』、都議選データは報道等をもとに調整)

また、自民党が25%得票を減らしたとして、自民党以外のすべての政党の得票を一律25%増やすと、投票総数が3~5%程度増えてしまうのですが、こうした誤差が生じてしまう点についてはご容赦願いたいと思います。

具体的な数値で計算してみた

「25%シナリオ」で過半数維持?過半数割れ?

そのうえで、この「25%シナリオ」を使って、さっそく2022年のデータを加工してみると、図表2のとおりです。

図表2 25%シナリオ・2022年の事例
政党現実の議席25%シナリオ
自由民主党63議席(選挙区45+比例18)42議席(選挙区29+比例13)
立憲民主党16議席(選挙区9+比例7)24議席(選挙区16+比例8)
公明党13議席(選挙区7+比例6)14議席(選挙区7+比例7)
無所属5議席(選挙区5+比例0)10議席(選挙区10+比例0)
日本維新の会12議席(選挙区4+比例8)16議席(選挙区7+比例9)
国民民主党5議席(選挙区2+比例3)6議席(選挙区3+比例3)
れいわ新選組3議席(選挙区1+比例2)3議席(選挙区1+比例2)
日本共産党4議席(選挙区1+比例3)5議席(選挙区1+比例4)
NHK党1議席(選挙区0+比例1)1議席(選挙区0+比例1)
参政党1議席(選挙区0+比例1)2議席(選挙区0+比例2)
社会民主党1議席(選挙区0+比例1)1議席(選挙区0+比例1)
合計124議席(選挙区74+比例50)124議席(選挙区74+比例50)

(【出所】参院選データは総務省『参議院議員通常選挙 速報結果』)

こちらの結果だと、自民党は42議席を獲得する計算です。2022年の63議席と比べると21議席減ってしまいますが、それでも公明党の14議席と合わせれば56議席であり、問題なく過半数を制します。

「2019年データ」をベースにすると過半数割れしてしまう

では、ベースとなるのが2022年のものではなく、2019年のものだったら、これがどう変わるでしょうか。

これを示したものが図表3です。

図表3 25%シナリオ・2019年の事例
政党現実の議席25%シナリオ
自由民主党57議席(選挙区38+比例19)33議席(選挙区20+比例13)
立憲民主党17議席(選挙区9+比例8)24議席(選挙区15+比例9)
公明党14議席(選挙区7+比例7)15議席(選挙区7+比例8)
無所属9議席(選挙区9+比例0)17議席(選挙区17+比例0)
日本維新の会10議席(選挙区5+比例5)11議席(選挙区5+比例6)
国民民主党6議席(選挙区3+比例3)9議席(選挙区5+比例4)
れいわ新選組2議席(選挙区0+比例2)2議席(選挙区0+比例2)
日本共産党7議席(選挙区3+比例4)10議席(選挙区5+比例5)
NHKから国民を守る党1議席(選挙区0+比例1)1議席(選挙区0+比例1)
社会民主党1議席(選挙区0+比例1)1議席(選挙区0+比例1)
合計124議席(選挙区74+比例50)122議席(選挙区74+比例49)

(【出所】参院選データは総務省『参議院議員通常選挙 速報結果』)

図表3の事例だと、自民党の獲得議席は33議席にとどまり、公明党の15議席と合わせても48議席で、ぎりぎり過半数ライン(今回は50議席)に届きません。ただし、この程度の議席数であれば、無所属議員や日本維新の会、国民民主党などを抱き込んで、騙し騙し、議事の運営も可能かもしれません。

なお、こちらの「2019年の25%シナリオ」だと比例の合計議席数が49議席になってしまうなど、シミュレーションの正確性には問題もあるのですが、これは前提条件で「参院比例は100万票で1議席」とする前提条件に基づき、四捨五入・切り捨ての関係で誤差が生じたものと思われます。

また、2022年シミュレーションにせよ、2019年シミュレーションにせよ、どちらも公明党の獲得議席が増えてしまっているなど、現実のデータとは必ずしも整合していない部分もあるのですが、これはざっくりした計算をする都合上、仕方がない話でもあります。

結局は一人区の野党協力次第

いずれにせよ、25%程度の減り方であれば、2022年のように立憲民主党と日本共産党などの野党協力が進まなければ、自公両党は参院選後も問題なく過半数を確保できますが、2019年のように野党協力が行われた場合には、自民党は獲得議席を大きく減らします。

とりわけ影響が大きいのが全国に32ある一人区で、自民党はそれぞれ、2022年に28議席、2019年に22議席を確保したのですが、「25%シナリオ」だと2022年は16議席、2019年シナリオだとたった8議席にとどまります。

「25%シナリオ」における自民党の一人区の影響
  • 2022年…28議席→16議席(▲12議席)
  • 2019年…22議席→8議席(▲14議席)

これに対し、自民党以外の政党は2022年に4議席、2019年でも10議席にとどまっていたのですが、「25%シナリオ」だと2022年は16議席に、2019年だと24議席に増えます。

「25%シナリオ」における野党の一人区の影響
  • 2022年…4議席→16議席(+12議席)
  • 2019年…10議席→24議席(+14議席)

立憲民主は得票減らしても当選者増やす可能性

これなど、昨年秋の衆院選で、立憲民主党が大して得票を増やしていないくせに議席を大きく増やしたことを思い起こします(実際、立憲民主党は一人区で2022年ケースだと7議席、2019年ケースでも5議席を確保します)。

つまり、良いか悪いかは別として、とくに一人区では自民党がズッコケた場合、漁夫の利を得る可能性が最も高いのが最大野党である立憲民主党だ、ということです。

もちろん、昨今の国民民主党ブーム、参政党ブーム(?)などを踏まえると、これらの政党も議席を増やす可能性はありますが、また、立憲民主党は「年金流用法案」の関係で票を減らす可能性もありますが、それでも「現役の野党第1党」という立場は強いのです。

これが、選挙という「現実」から判明する姿、というわけです。

「30%シナリオ」なら2022年ケースでも過半数ギリギリ

ちなみに「25%シナリオ」だと、2022年ケースでは自公は危なげなく過半数を維持し、2019年ケースだと過半数割れするにせよ、この程度の議席数だと危なげなく議事運営が可能だ、という結論が暫定的に導けます。

しかしながら、「25%シナリオ」ではなく「30%シナリオ」にすると、少し様子が変わってきます。

たとえば2022年の事例だと、図表4のとおり、自民党の獲得議席は36議席にとどまり、公明党の15議席と合わせて過半数割れぎりぎりに追い込まれます(合計が127議席になってしまうのは、上述の通り、比例代表で計算上の誤差が生じるためです)。

図表4 30%シナリオ・2022年の事例
政党現実の議席30%シナリオ
自由民主党63議席(選挙区45+比例18)36議席(選挙区24+比例12)
立憲民主党16議席(選挙区9+比例7)26議席(選挙区18+比例8)
公明党13議席(選挙区7+比例6)15議席(選挙区7+比例8)
無所属5議席(選挙区5+比例0)12議席(選挙区12+比例0)
日本維新の会12議席(選挙区4+比例8)17議席(選挙区7+比例10)
国民民主党5議席(選挙区2+比例3)8議席(選挙区4+比例4)
れいわ新選組3議席(選挙区1+比例2)4議席(選挙区1+比例3)
日本共産党4議席(選挙区1+比例3)5議席(選挙区1+比例4)
NHK党1議席(選挙区0+比例1)1議席(選挙区0+比例1)
参政党1議席(選挙区0+比例1)2議席(選挙区0+比例2)
社会民主党1議席(選挙区0+比例1)1議席(選挙区0+比例1)
合計124議席(選挙区74+比例50)127議席(選挙区74+比例53)

(【出所】参院選データは総務省『参議院議員通常選挙 速報結果』)

「2019年ベース」だと自公過半数割れ

そして、2019年をベースとした事例だと、自民党は29議席と、おそらくは「過去最低」水準の議席にとどまり、これに対し立憲民主党が自民党に迫る27議席を確保する、という結論が出てきます(図表5、ただしこちらも合計が123議席と現実とズレが生じている点はご容赦ください)。

図表5 30%シナリオ・2019年の事例
政党現実の議席30%シナリオ
自由民主党57議席(選挙区38+比例19)29議席(選挙区17+比例12)
立憲民主党17議席(選挙区9+比例8)27議席(選挙区17+比例10)
公明党14議席(選挙区7+比例7)15議席(選挙区7+比例8)
無所属9議席(選挙区9+比例0)17議席(選挙区17+比例0)
日本維新の会10議席(選挙区5+比例5)11議席(選挙区5+比例6)
国民民主党6議席(選挙区3+比例3)9議席(選挙区5+比例4)
れいわ新選組2議席(選挙区0+比例2)2議席(選挙区0+比例2)
日本共産党7議席(選挙区3+比例4)11議席(選挙区6+比例5)
NHKから国民を守る党1議席(選挙区0+比例1)1議席(選挙区0+比例1)
社会民主党1議席(選挙区0+比例1)1議席(選挙区0+比例1)
合計124議席(選挙区74+比例50)123議席(選挙区74+比例49)

(【出所】参院選データは総務省『参議院議員通常選挙 速報結果』)

つまり、ほんの数パーセント、投票率が上がり、自民党以外の候補者に投票する人が増えるだけで、自民党は惨敗する可能性をはらんでいるのです。

いずれにせよ投票が大事

この点、本稿ではベースとなる選挙結果を2019年、2022年という現実の事例により再現したため、とりわけ2019年の30%シナリオだと立憲民主党が圧勝するという計算結果が出てきてしまいましたが、現実に躍進するのは立憲民主党以外の政党かもしれません。

しかし、仮に自民党が昨年衆院選以上の、あるいは都議選以上の得票減少率に直面すれば、相当こっぴどく惨敗する(かもしれない)、という点に関しては、どうやら間違いなさそうです。

いずれにせよ、「自民党以外の政党に政権を委ねることがあってはならない」などと思う方は自民党に、「自民党を惨敗させたい」などと思う方は自民党以外に、それぞれ投票することが大切です(当ウェブサイトとして具体的にどこに投票すれば良いかを申し上げることは控えます)。

ウェブ評論的な観点からは、「森山発言」が有権者の投票行動にいかなる影響を与えるかについて、とくに注視したいと思う次第です。

本文は以上です。

金融評論家。フォロー自由。雑誌等の執筆依頼も受けています。 X(旧ツイッター) にて日々情報を発信中。 Amazon アソシエイトとして適格販売により収入を得ています。 著書①数字でみる「強い」日本経済 著書②韓国がなくても日本経済は問題ない

読者コメント欄はこのあとに続きます(コメントに当たって著名人等を呼び捨てにするなどのものは禁止します)。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

このエントリーをはてなブックマークに追加    

読者コメント一覧

  1. はにわファクトリー より:

    >ほんの数パーセント、投票率が上がり、自民党以外の候補者に投票する人が増えるだけで、自民党は惨敗する可能性をはらんでいる。

    シビレます。
    投票率向上は、革新力、前進力、当事者意識の共有である。
    新聞 TV は「風が吹く」とチープな単語を持ち出すかも知れない。閉塞感まるだし、履き潰した古わらじのような面構えの現政権重鎮たち。選挙投票こそ現状打破の法的行使である。

    1. 農家の三男坊 より:

      投票日は7月20日(日)らしい。
      連休中日で都合の悪い方は是非期日前投票を。
      其れも、比例を含めてすべて候補者名明記。

  2. 元雑用係 より:

    随分甘い勝敗ラインですこと。誰のせいでそうなったと思っているのやら。
    甘い勝敗ラインを設定して、さらに結果がそれを下回っても辞めないと思いますけどね。
    「参議院選挙は政権選択の選挙じゃない」とか一貫性のない屁理屈を言って。
    言葉を信頼されないのは政治家にとっては致命的だと思うんですけどねー。そんな批判もどこ吹く風でしょうけど。
    もう-30%に落ちるにはもう一ネタあればというところでしょうが、もう来週公示のようですし、時間切れですかね。

    そういや、国民は玉木ん氏が須藤元気の会見「やると思う」と言ってましたが、結局やらなかったですね(週末は忙しくてやんないでしょう)。都議選と参院公示日の間にやると思ってたんですがね。グダグダです。まあ、お調子者の彼のキャラは以前から何も変わっていなかったというオチのようで。
    自民もムネオ氏を比例擁立決定で、各党陰謀論候補がそろい踏みとなりました。党まるごと陰謀論の党もあり、情弱ビジネスに精を出す党もあり、すごいっすね。
    まさにゴミ溜めの中からゴミを選ぶ選挙。今回は比例は党名は書けないな。(笑)

    1. CRUSH より:

      たしか総理就任後、最初の総選挙で、事前に手堅い勝敗ラインを口にしていたのに、それすら下回ったから
      「そんな発言は無かった」
      ことにしてませんでしたっけ?

      与党の揚げ足をとるのが大好きな大手メディアですが、なぜかこういう時は
      「そんな発言は無かった」
      ことで箝口令?でしたよねえ。

      1. 元雑用係 より:

        露宇戦争が始まった頃には、「安倍、仲裁しろ!」の大合唱でした。
        イランとイスラエルの戦争が始まっても、首相や外相に「仲裁しろ」と言う人が全然現れなかったのが解せなかったです。
        (関係ないけど、核廃絶の左翼の人が「イランの核兵器はOK」とか言ってたのには失笑でした)

        ゲル氏はサイレントな応援団がたくさんいて恵まれてますね。

  3. KY より:

    既に何処ぞの野党は選挙戦に突入しているかもしれません。勿論「公選法違反」になるでしょうけど。

  4. 農家の三男坊 より:

    自民党が頼みとする公明党に関し、こんな分析もあります。
    https://gendai.media/articles/-/153994?imp=0

    >この「与党過半数」を「勝利ライン」に設定したということは、逆に石破政権に落胆する人たちにとっては、「与党過半数割れ」が勝利ラインとなってしまう(つまり「国民対石破政権」の戦いになってしまう)、という可能性はないのでしょうか?

    は、”高市に渡す自民党にはぺんぺん草も残さない”という国家・国民よりも私利私欲の石破・森山の焦土作戦でしょう。
    であればなおさら投票に行かないわけにはいかない。

    1. Sky より:

      >”高市に渡す自民党にはぺんぺん草も残さない”という国家・国民よりも私利私欲の石破・森山の焦土作戦
      これ、同意します。
      本当にそう考えていることでしょう。

    2. はにわファクトリー より:

      焦土作戦ですか。うまく言いあてたものです。
       「死なばもろとも」「特攻玉砕心理」
      岸田政権時代からひどくなったと考えます。
      自分を支持しない党内議員をおとしめ、自分を支持しない有権者をくさす心理構造です。
      開き直り・居座り・ふてくされ。大の大人がこうですから。
      ついに道義なき大連立ですか。石破野田の組み合わせは史上最低と思います。

      1. nanashi より:

        特に安倍晋三元総理が暗殺されてから、一層酷くなったと思います。
        やはり、安倍元総理がいい意味でストッパーの役割を果たしていたと言う事なのでしょう。
        もう、自由民主党にはストッパーの役割が果たせそうな人物はいないようですし、農家の三男坊様が指摘している通り、自由民主党は選挙大敗によって「焦土化」する可能性が高いと思います。
        そうなったとしても、恐らくは執行部は責任を取らないでしょうし、一層保身化して自分達の言いなりになりそうな人だけを起用する改造内閣を成立させるかもしれません。
        その際、一部野党を引き込んで、「悪夢の大連立政権」が誕生する可能性もあるかもしれません。

    3. 元雑用係 より:

      自民党の参院選キャッチコピーはこんなとこ?

      自民党をぶっ壊す!
        ~高市に渡すくらいなら~

      1. 匿名 より:

        うまいねー。

    4. はにわファクトリー より:

      それで霞が関官僚はさぞ喜ぶでしょう。「歪んだ復讐心」は共通だからです。
      「TIME COVER KISHIDA」でググって見てください。
      記事の取り上げかた(角度)は、いつもとおりズレている(白人メディアだからしょうがない)が、カメラマンが浮かび上がらせようとしている人物像は雄弁である。見事なシャッターチャンスとしか言いようがありません。

      1. Sky より:

        今日は野外作業で疲れたので早めに寝ようと思っていたのに、うっかりはにわさまのリコメンドに従いググッってしまった…。
        さすがゲルの系譜。キモい。安眠妨害ですよ。

      2. はにわファクトリー より:

        「きめん ひとをおどす(鬼面、人を嚇す)」m(_ _)m

      3. 農家の三男坊 より:

        腹黒さ全開。
        安全なところ、身内ではこんな感じかな。

      4. はにわファクトリー より:

        お口直しに「TIME COVER SHINZO」はどうですか。
        画像タブを追加クリックしてください。目覚めがよくなること間違いなし。

        世界は知っている。ふたりはこんな違っていると。前首相が官房長官の口を使って TIME 誌にご不快の念を表明したとの報道のことはよく思えています。声を出さずに笑っちゃったからです。

    5. Sky より:

      はにわさまの2つ目のリコメンド見ました。
      Looking Back at TIME’s Coverage of Shinzo Abe: ‘I Am a Patriot.’
      https://time.com/6195201/shinzo-abe-time-magazine-covers/
      ありがとうございます。
      「As Bremmer put it, “Japan became a much more prominent international player. And Abe’s personal diplomacy is a big reason why.”」
      日本の国際的役割の向上は安倍氏の個人的資質によるもの、と明記していますね。

      そしてその後は岸田。で、ゲルか。
      目覚めが良くなる、というか残念無念。。。

      どうしてわざわざそうさせた?
      自民党の190人程になる反高市票議員ども。

    6. はにわファクトリー より:

      「statesmanship」「国家国政をあずかる政治家としての資質」の差
      それを Time 誌表紙が表現しているのです。世界中が了解し、理解しているのです。

  5. DEEPBLUE より:

    自民党を焦土にならないと石破森山岩屋が居座るというなら、突き落とすしかないでしょう。
    中国人が日本国内でフェンタニルを売りさばいて何が悪いなど居直るとか、民主党政権ですら言わなかった暴言です。

  6. 引きこもり中年 より:

    >https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN090A00Z00C25A5000000/
    名古屋経由でのアメリカへのフェンタニル密輸。これが、日米関係、ひいては次期参議院選挙に影響する可能性は、ないでしょうか。

    1. KY より:

      ソースが日経…信じていいのでしょうか?

  7. 簿記3級 より:

    自民の顔こと首相がどんなポスターで参院選を戦いに来るのか楽しみです。
    ポスターといえば立憲は青く、自民は赤と白が多いですが今回はどんな顔のポスターでしょう。
    茂氏と言えば逆撫で→開き直り→逆ギレがお決まりのパターンですが、今回はイケメンで加工してくるか、ノーマルで来るかおにぎりかぶりつきで来るか楽しみであります。

  8. 匿名 より:

    前回の政権交代の前に参議院で過半数割れしてた。
    国会同意人事のせいで軽量級の白川日銀総裁が誕生したのもこのとき。また同じことやるのかな。

    1. 農家の三男坊 より:

      現実を認識すべきと思います。
      既に、腹は出ていても実力が超軽量級の首相を誕生させてしまった。
      衆院選、都議選に敗北しても反省しない、反省できない。
      今の自民党はかつての”悪夢の民主党”に重なっていることに気が付きませんか?
      本人のみならず、ろくな側近・スタッフもいないので民主党より御しやすい。
      国の将来より私利私欲に走る小役人が跋扈していませんか?

  9. 農民 より:

    「相当頑張らないといけない」

     石破森山ラインは、むしろ頑張らないべきです。
     だって、彼らの頑張るって「減税だのの甘い言葉に流される国民どもを律して厳しい財政を立て直す事を真剣に訴え続ける」ことでしょう。やるほど嫌われるのなんて目に見えている。論の正しさを証明もできていない(ツッコまれまくってはいる)。詰んでます。

     そんな中、心強い味方が現れたようです。
    https://toyokeizai.net/articles/-/887564

     私にはちょっと内容がむつかしすぎて理解が及びませんでした。

    1. 元雑用係 より:

      筆者は元大蔵官僚の小幡御大ではないですか。オールドメディアでもよく見かける。
      私も途中まで読みましたが難解だったので途中でやめました。(笑)
      1つだけ挙げて感想を。

      >【うそ1】 政府の借金は国の借金ではない。一方で、それは国民の資産であるから、何の心配もない。

      まるで、前半の「政府の借金は国の借金ではない」を「うそ」と言っているように読めてしまいますが、その後の解説を読むとそこは肯定していて、後半の「何の心配もない」を否定しているんですね。(「何の心配もない」って言ってる人いたっけ?)
      何が心配ないのかすらサッパリわからない曖昧表現で、さすがに「何の心配もない」に同意する人はいないでしょう。
      さらにその否定部分もおかしくて、政府の借金を「企業の借金」に置き換えていて、企業の倒産リスクがあるから心配だ、なんて言ってんですよね。
      政府は倒産しないでしょうが。(笑)
      質的に誤った比喩としか思えない。

      >個々の企業が倒産することを考えると、この議論はまったく意味がないことがわかる。

      いやいや、企業と政府は質的に異なるのでこの議論(喩え話)には全く意味が無いと思います。(笑)

      有名な某会計士さんが指摘されてる、政府の借金を家計の借金に置き換えるのと変わらない程度のもののようでした。
      以上、経済素人の一個人の感想でした。

      この長編執筆、放置しとくと請け売りが現れそうですねー。

      1. 農民 より:

         内容をさておいて純粋に議論の形態として、「そうはならないから問題ない」という論に対して「もしそうなるとこれほど酷いことになるのだ」と反論(?)しても無意味なのですよね。A社とB銀行の喩えはそのレベルにすら達していませんが(例えも全く不適当な上に論点もズレズレでもはや意味不明)。

         とにかく最悪シナリオすら悠々と飛び越える実現不能なレベルの不利な想定と杞憂を打ち出し、論破して見せるとした対象の言ったことを捻じ曲げ、あるいは言ってもいないことを論って、持論に有利な条件や空想世界レベルの例を並べ立てて論破を演出して……という詭弁に次ぐ詭弁なので、脳が追いつかず読みづらいったら。論に無理があるから、余計に喩えに力が入り過激になり事実と乖離していくという。

         アベガーしていた頃の元ヤメ検氏だとか、最近では壊れたレコードのようにJA農水省ガーしてコメ問題をぶった切って(笑)いる元農水省キヤノンさんとかも同様で、こちらの認識と彼らが(なぜか)断定している「真実」とに齟齬が大きすぎて、本当に読みづらい。
         この手合、さすがにそこらの百姓に嘲笑されるような喩えを本気で語っているとは思えません。つまりは別の意図があるはずで、真摯な議論を放棄している。だからこそ心底軽蔑します。
         本気だとしたら……えー、ヤバいっすね(語彙喪失)

        1. Sky より:

          農民さま
          >壊れたレコードのようにJA農水省ガーしてコメ問題をぶった切って(笑)いる元農水省キヤノンさん
          これ、キャノングローバル研の山下さんのことかと思うのですが、先日、この人のレポート読んでました。
          マスコミ・メディア情報よりは頼りになると思っていたのです。
          迷える子羊である一般ピープルは、どの辺りを当たると農民さまの認識と近い情報にたどり着く事ができますでしょうか?

          1. 農民 より:

             申し訳ない事ですが、私の認識などというものは農村暮らし農業従事での肌感覚程度(具体例としては、当方ではコメの大不作という事実は無く、飲食店等では原価から無料おかわりが中止になるくらいでごはん自体は提供され続け、備蓄米は開店前から並べて安いコメが欲しいという高齢者やばかりで占められ、都会から来た方もJA店舗でコメを買って帰り、ブランド米は売れ残っていることから、「安いコメ」に視線が集中しているだけで本来の”コメ不足”感は無い。「コメは日本人の心だ!」などと需要減の果ての今になって言われても薄ら寒さを感じる。)ですので、確たるソースというものは無いことをお断りしておきます。むしろそんなもの誰かが出せるような問題であるならば、とうに解決策が示されているはずです。私も読者投稿なんかして承認欲求を大満足させていたことでしょう。(ただ、氏の推論に反するハナシ(卸業者責任論や多様な視点での諦観)自体は、メディアを問わず結構ありふれています。)
             そして逆にコレが肝心で。山下氏の論理も、確たるソースが示されないのです。
             氏がどこのデータを元にコメの大減収は確実にあったと断言するのかはよくわかりませんが、「農水省はコメの減収を把握できていなかったのか、いやしていたのに隠していたのだ、いやそのために卸に責任を擦り付けたのだ」と畳み掛けます。そうかもしれませんが、そうでないかもしれません。農水省が無能であれ悪意を持っていたであれ、とにかく叩ける。どれかはあたっているかもしれない。そんな話ばかりを、何度も何度も執拗に、新事実も出ずほとんど同じような内容を各所に掲載しています。状況証拠風な推論だけで、物証は出さずに。
             そして何より……氏はとうに退官していて現在の農水省の内心など知る由もなく、農水省とJA叩きがライフワークという背景があります。目的のためにちょうど良く降って湧いたコメ騒動というところ。「誰が言ったかで判断してはならない」と仰る匿名様がおられましたが、当然これをもって山下氏が間違っているなどとは当然申しません。ただ、背景情報と議論の目的は無視できません。

             備蓄米の法的な使途は本来、相場安定ではなく大災害や有事のためのものなのに、時系列も無視し法改正も経ずに、後から「あの時大放出しておきゃ良かった」などと言っても無意味です。江東農水相は発言で顰蹙を買い無能扱いされていますが、コメ放出に関しては英断はできずとも何も間違えてはいないと考えます。逆に英断を見せた小泉新大臣は、「コメ相場大臣」であれば大成功かもしれませんが、農業従事者から見たら相当な危うさです。氏に確たる算段、つまり後のコメ生産に、消費者のコメに対する価値観に、悪影響を与えない確信があることを願うばかりです。コメが安くて当たり前、輸入してでも安くすべきもの、などという新常識が出来ないと良いですが。

             氏の中で完全確定している真実は「農水省とJAはコメ価格を維持したいから悪意でやっている」の一点です。そうかもしれませんし、そうでもないかもしれません。
             ただ確実に言えるのは、「JAが生産者の作ったものを高く売ってくる」のは、至極当然のお仕事です。我々生産者は、他産業からしたら驚くべきことに、自製品の価格を決められません。JAが販路を確保し、可能な限り高く売ってきてくれるから製品を託すのです。この点が理解できていないと、コメの価格を下げることだけが正義になってしまいます。コメを売る人だっているのに。
             そして、米は残念な事に、需要は減り続け、資材高騰にも関わらず価格を上げてもらえなかった「そんなに求められていない製品」でした。農水省もさぞ扱いに困っていることでしょう。そして「そんなもの外国から買えば良いじゃん」と言っていられる国際情勢でもありません。

             「農水省をやめて農業評論家みたいなツラして農業を潰したいのか?」が、個人的な氏に対する正直な評価です。
             ただまぁ政府叩きがしたいだけの一部マスコミよりは具体性があるだけマシですかね……

          2. Sky より:

            農民さま
            丁重にご返答下さりありがとうございました。
            本件、(いつものように)マスコミ・メディアは扇動的報道でマトモに参考にする気にならず、一方で山下さんの報告はマスコミ・メディア向けは同様に扇動的であるものの、論文の方は信頼できそうでしたし、そもそも山下さん論文以外に所謂「何でも首突っ込むエラそうな評論家」ではなく、一応その業界に詳しい人がサマライズしたものはアクセスすることは叶わずという状態でしたので、今回いただいたご返答は参考になりました。
            残念ながらこのコメント欄は本件と関係がないスレッドでかつもう古いスレッドですので、あまり他の方々の目に触れることはないでしょう。
            機会があえば、専用読者コメントページに投稿いただければと思いました。
            是非ともご検討下さいませ。よろしくお願いいたします。

  10. カズ より:

    森山:「下回らないように努力するので、今は何も考えていない。結果が出てから考えることだ」

    石破政権を象徴するかのような「まさかの泥縄宣言!」
    ハッキリ言って『無為無策!』ってことなんでしょ!!

    *策士の真髄は「プランニング」だと思うんですけどね。

  11. んん より:

    「石破君、小泉効果はなかったようだね」
    「安倍君、でもボクの応援効果は十分にあったよ」

    1. カズ より:

      石破君、凄いじゃないか!応援候補の当選100%!
      安倍君、「当落線上の候補を避ける」のが秘訣さ!
      ・・。ヒドイ

  12. 特捜班CI5 より:

    与党で50議席とればよい。公明党が最低でも10議席とれば、自民党は、40議席とればよい。
    比例で自民が最低でも10議席とれば、選挙区で30議席とればよい。一人区以外の複数区で自民党各県一人とると仮定して一人区32のうち16とればよいのか?
    これぐらいとれるでしょうか?
    がんばれ がんばれ 石破?

※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。

やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。

※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。

※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。

当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。また、著名人などを呼び捨てにするなどのコメントも控えてください。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。

nanashi へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
関連記事・スポンサーリンク・広告