武漢肺炎に関し、「伊江太」様というハンドルネームのコメント主様から、記念すべき20稿目の寄稿をいただきました。「オミクロン株が『強烈な感染力』をもつというのは本当か?」というサブタイトルが付されています。今回の議論は、オミクロン株を巡る「やたらに感染力は強いが、病原性は低い」という俗説に異を唱える内容です。政府は現在、武漢肺炎を5類感染症扱いにしようとしていますが、これと関連し、その是非を考察する際の判断材料の一助となりそうです。
目次
読者投稿の募集につきまして
トップページから辿れる『読者投稿の募集と過去の読者投稿一覧』でもお知らせしているとおり、じつは、当ウェブサイトでは読者投稿を受け付けております。
読者投稿を受け付ける趣旨は、当ウェブサイトの記事を読み、「自分も記事を書いてみたい」と思った方や、「なんや、こんな文章やったらわいにも書けるやん」、などと感じた方が、お気軽にご自身の記事を世に問うための手段を設けてみたい、という点にあります。
ちなみに当ウェブサイトに読者投稿を寄稿していただく際の注意点についてはすでに詳しく説明したとおりなのですが、簡単にポイントをまとめると、次の通りです。
- ①最低限の条件は、「読んで下さった方々の知的好奇心を刺激する記事であること」
- ②政治、経済系の話題であれば望ましいものの、基本的にジャンルは問わない
- ③筋が通っていれば、当ウェブサイトの主張と真っ向から反する内容であっても構わない
- ④多少のスラングや専門用語があっても良いが、できるだけ読みやすい文体で執筆してほしい
- ⑤コピーではなくオリジナルの文章であり、著作権等を侵害していないことが必要
- ⑥個人情報などを特定される内容が含まれていないこと
…。
こうしたなか、過去に当ウェブサイトに優れた投稿の数々を寄せてくださっている「伊江太」様というコメント主の方から、武漢肺炎に関する20本目の読者投稿をいただきました。前回の『【読者投稿】将来を食い潰す「某国のダンピング経済」』を含めれば21本目です。
今回の内容は、オミクロン株を巡る「やたらに感染力は強いが、病原性は低い」という俗説を、誰でも確認できる統計データなどをもとにして「異を唱える」というものですが、具体的にはどんな内容なのでしょうか。
楽しみです。
数字で見るオミクロン株の実情
オミクロン株の感染挙動への違和感
昨年11月、南アフリカ共和国での最初の患者報告が為されて以来、オミクロン株と命名された武漢肺炎ウイルスの一変異株は、突然変異の蓄積とともに多数の系統を派生しながら、急速に拡がっていき、今では世界のほとんどの感染はその子孫の系統で占められるに至っています。
オミクロン株は、ウイルスが細胞に取り付き侵入する装置として備えているSタンパク質に多数の変異を含んでおり、自然感染またはワクチン接種によって成立していた、従来株に対する免疫をすり抜けやすいという性質に加えて、オミクロン株対応のワクチンでさえも必ずしも効果は十分でないとされています、
2022年に入って日本で起きたオミクロン株による三波の流行(第6~8波)で検出された検査陽性者の数は、かつてのものより桁違いに大きくなっています。
「全国民の80%がワクチンの2回接種を完了、3回以上の接種でも60%弱、65歳以上の高齢者層に限れば、3回以上接種者が人口の90%を超え、その6割以上はオミクロン株対応のワクチンを打っている(首相官邸『新型コロナワクチンについて』)」。
そんな状況の下で起きているこの事態は、極めて不可解と言わねばならないでしょう。
これではまるで、ウイルスとたたかうべくわれわれのからだに備わっている免疫のしくみが、逆にウイルスの狼藉に手を貸してやっているようにも見えかねません。
オミクロン株によるこのような感染拡大は、以前なら間違いなくパニックを引き起こしたことでしょうが、今の日本社会は、意外にこの事態に冷静です。その大きな理由はと言えば、オミクロン株の病原性がかつてのものよりかなり低くなっているという、半ば定説化した見解にあると思います。
日本での武漢肺炎流行が始まった2020年中にPCR等の検査で陽性と判定されたのは約23万人。翌年は173万人。そしてオミクロン株流行による2022年中の数は2321万人。
一方、それに伴って発生した死亡数は、2020年が3千4百人、2021年は1万5千人、2022年は3万9千人。
この2年間で死亡率は1.4%から0.14%へと、たしかに10分の1に低下しています。しかし、「総数」を問題にせず、「死亡率」だけをもって、このウイルスが「以前よりおとなしくなった」という表現には、首を傾げたくなります。
「パンデミックの初期、ロックダウンを余儀なくされた欧米の諸都市で、人通りの絶えた街路を。夜昼なく救急車のサイレンを鳴り響く」――。
私たち日本人は、そんな恐怖を味わった経験がありません。流行の極期に、救急患者の搬送先が見つからなかったり、感染した妊婦の出産の受け入れが困難になったり、といった事例は生じてはいても、身内でもない限り、それを我がことと捉える人は少数でしょう。
頭では重大と分かっていたつもりでも、人間3年間も同じ事柄に注意を集中させているのもまた困難です。
油断、警戒心の希薄化がこのオミクロン株のあまりにも大規模な流行拡大の一因となっている気がしてならないのです。
わたしは幸いにして武漢肺炎に罹患したことがありません。また周囲の近しい人にもこれに罹ったのを見たことがない。ですから、この疾患が本当はどういうものなのか、実のところはよく知りません。
政府や自治体が「一般向け」に公表している統計値を、日本での流行が始まったごく早い時期から、しつこく収集を続けて楽しんでいる、統計値オタクに過ぎません。
ただ、そこに何か隠れた意味が見いだせるのではないか、数値の変化や、その方向性などを気にし続けていると、いろいろなアイデアが浮かんできます(分かってくるなどと不遜なことは申しませんが)。
そのわたしから見て、オミクロン株というのは、感染力こそやたらに強いが「病原性自体は低下した」武漢肺炎ウイルスの末裔などと考えるのは、とんでもない誤解。その性悪な実像を気付かせぬように装った、より陰湿化した怪物に思えてくるのです。そんな印象を抱く理由について書いてみたいと思います。
武漢肺炎ウイルスの感染拡大様式再考
このサイトに武漢肺炎に関わる論考を掲載していただき始めた頃から、この疾患が飛沫感染で拡がるタイプの感染症であるはずがないという見立てを書いてきました。
人口稠密な大都市、多数の大規模集客施設、そして何より通勤時のすし詰め状態の交通機関、そうした飛沫感染の拡大には格好の条件を備えながら日本では、欧米での爆発的感染拡大の余波を怖れて入国制限措置を執るとアナウンスした途端に起きた、駆け込み帰国ラッシュに起因する海外からのウイルスの大規模流入(2020年4月)に起きた、第1波の流行の直前まで、感染はごく小規模なものに止まっていました。
その間観察されたのは、直前に中国人観光客と接したバス乗務員によるツアー客の感染や、屋形船での宴会、ライブハウス、スポーツジム・フィットネスクラブ、キャバクラ等々、必ずしも日常空間とは言えぬ場所での感染クラスターの発生でした。
ここまで感染が拡大した今となっては、新規の感染は時ところを問わずの感がありますが、わたしは武漢肺炎ウイルスの伝播様式は、基本的に当時と変わりはないと考えています。
図表1は、武漢肺炎発生前まで毎年冬と夏にそれぞれ発生していたインフルエンザと手足口病について、武漢肺炎の感染拡大のパターンと比較したものです。
図表1 インフルエンザ、手足口病と武漢肺炎の、流行時における感染拡大動向の比較
(【注記】インフルエンザは2017年第40週~2018年第7週、手足口病は2019年第18週~第32週に報告された、全国件数をグラフにしている。データソースは国立感染症研究所『感染症発生動向調査週報』。武漢肺炎については、流行第4波(2021年第11週~第24週)、第5波(2021年第27週~第40週)、第6波(2021年第52週~2022年第13週)に報告された、全国の新規感染者数を週単位で集計し、グラフ化している。データソースは厚生労働省の新型コロナ感染症のデータ公開サイト。現在のWebページは『データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-』)
インフルエンザは主に飛沫感染によって全年齢層に、手足口病はほとんどが小学生以下の年齢層に、飛沫感染と接触(経口)感染によって伝播するのですが、どちらもウイルスを排出している人の周囲に免疫をもたない人がいれば、ある頻度で無差別的に感染伝播が起こります。
図表2の上段に掲げた感染拡大のパターンです。こういう「いつでも、どこでも、誰にでも型」の感染症は、時間の経過とともに感染者の数はねずみ算式に増えていきます。
図表2 「いつでも、どこでも、誰にでも」型の感染症と、「ときところ、相手を選ぶ」武漢肺炎の感染拡大様式の違い:模式図
(【注記】日常の生活時間帯において、武漢肺炎の感染拡大なしとするのは、集団の全員がマスクを着用していることを前提としている)
図中、実線で示しているインフルエンザと手足口病の報告値が増加していく様子は、12.0日、13.3日ごとに、それぞれ倍増するように設定した値の軌跡(点線)とほぼ一致しています。
インフルエンザの流行で、急拡大時に一時的な凹みが見られるのは、年末年始の医療機関の休診、企業や学校の休暇の影響が現われたもので、どの年のデータにも見られるパターンです。
例年、手足口病の発生数が流行ピークに差し掛かる直前にいったん下がるのは、小学校、幼稚園が夏休みに入り、児童、学童間の伝播に急激にブレーキが掛かるせいです。
武漢肺炎流行の拡大の様子は、これらとは明らかに異なります。2週間程度の短い助走期間を経て、変曲点を迎えた後は、一気に急拡大して行きます。
図では、第4波アルファ株、第5波デルタ株の流行拡大を、余りに急激なオミクロン株による第6波と並べてグラフを表示しているため、それらはそれほど大した増加とは見えないかも知れませんが、その初速たるや、インフルエンザや手足口病の流行初期とは桁違いの大きさです。
インフルエンザのデータは全国5,000の報告定点から、手足口病は3,000の小児科定点からの報告値であり。またこれらの疾患の場合、患者すべてが医療機関を受診するわけではないことを勘定に入れても、武漢肺炎の感染拡大がいかに異例のものであるかは、驚くばかりです。
そんなペースで始まる流行が「いつでも、どこでも、誰にでも型」の感染症のように、日を追って加速度的に拡大していくなら、たちまちのうちに全国民が感染してしまうことになるでしょうが、その増え方は直線的で,さらに突如としてブレーキが掛かり。インフルエンザなどより短期間で収束に向かいます。
デルタ株の流行(2021年7月~)以降は、感染拡大の経路を追うことすら困難になってしまったのですが、初期の感染クラスターの分析が行われていた時期の知見によれば、武漢肺炎の感染というのは決して「いつでも、どこでも、誰にでも」タイプではないはずです。
今でも日本人のほとんどが外出時にはマスクを着用し、口からのウイルスの侵入を防いでいます。
武漢肺炎が飛沫感染で拡がるのではないと考える立場からすれば、外出時のほとんどの時間帯には、例え通勤通学時の公共交通機関の車内で感染者が間近にいようが、オフィスや学校で感染している同僚、同級生と会話しようが、況してや路上で行き違おうが、そんな折に感染するリスクといったら極小としなければならないでしょう。
では、いつどこで感染するんだと言ったら、それは否応なしにマスクを外す折。飲食を伴う時間帯が第一の候補として挙げられるでしょう。
一人一人については生活時間のわずかの部分であっても、集団全体の分を合わせれば結構な長さになる。その時間帯に感染者との接触があれば、あるいは面と向かわなくとも、その前に何らかの経緯で手指に付着していたウイルスを口に運べば、それでほとんどの感染が成立していると考えるのです。
図表2の下図が、わたしが考える武漢肺炎ウイルスの基本的伝播様式です。
「いつでも、どこでも、誰にでも」式の感染に比べ、この「とき、ところ、相手を選ぶ」伝播様式は、ひとつひとつの感染が、その後も繋がっていく確率ははるかに低いはずです。にもかかわらず、流行が急激に拡大するとなれば、チャンスがあったときのウイルスの感染効率たるや、恐ろしく高いということになります。
たったひとりの、それも五日間同乗しただけの中国人乗船客から700人を超えるまでに感染が拡がった、あのダイヤモンドプリンセス号の事例を、私たちは今一度心に刻む必要があるでしょう。
いかにウイルスの感染力が強くとも、感染がひとりからひとり、ないし少人数へというケースばかりであれば、感染の連鎖は早晩途切れてしまうはずです。一対多、つまりクラスターの発生が相当の頻度で起きない限り、「とき、ところ、相手を選ぶ」タイプの感染症は長続きしないでしょう。
多人数の宴会、老人施設や学校の給食などが、そうした機会を提供するでしょう。特定の時間帯でなくとも不特定多数の接客を持続的におこなっているキャバクラなんかで大きなクラスターが発生するのも、その一種の変形と言えると思います。
武漢肺炎の流行には、クラスターの連鎖が必須の要素になっているとみるのが正解ではないでしょうか。
流行の拡大が「直線的」である意味
物理の時間に、等速運動をする物体の、時間と移動距離の関係をグラフに表せば、軌跡が直線になることを学びますから、図表1の武漢肺炎の流行拡大期の様子を一見すると、加速もしない代わりに減速もしていないと錯覚しそうになりますが、実はそうではありません。
第6波の流行を例に取れば、グラフの2~3週の間に感染数は3.1倍に増加していますが、4~5週の増加はわずか0.34倍。拡大率に時間経過とともに強度が増すブレーキが掛かり続けているのです。そうでなければ、こんな直線的な感染拡大という現象は起こり得ません。
武漢肺炎の流行拡大のパターンが「直線的」である点は、以前の2022/05/02付【読者投稿】『日本ではなぜか「自発的に」収束する流行』でも触れています。
データは流行を抑制する「パラメーターS」の存在を示唆?武漢肺炎の感染者などのデータで見ると、日本ではなぜか直線的に増大し、直線的に減少している…。こんな現象の存在を指摘する意見が出てきました。当ウェブサイトにすでに過去17回も優れた読者投稿を寄せてくださっている「伊江太」様という読者の方が、昨年11月以来、武漢肺炎に関する大変に興味深い論考を送付してくださいました。読者投稿当ウェブサイトは「読んで下さった方々の知的好奇心を刺激すること」を目的に運営する独立系ウェブ評論サイトですが、それと同時に数年...
【読者投稿】日本ではなぜか「自発的に」収束する流行 - 新宿会計士の政治経済評論このときには、働いているブレーキ要因としてウイルスの遺伝的劣化を挙げたのですが、武漢肺炎が「ときところ、相手を選ぶ」式の感染症であるとすれば、また別のメカニズムも考えられるでしょう。
マスクで覆っていない時間帯が危険であると言っても、ウイルスが自ら口に飛び込んでくるはずはありません。口に触れる手指や器物が清浄であれば、飲食の機会も危険な時間帯とはならないはずです。
飲食店や多くの人の出入りする建物の入り口には、消毒液のスプレーが備え付けられています。こまめに消毒液を振りかけ、よく手に擦り込んでいれば、マスクを外してもそれが危険な時間帯となる可能性は低くなるでしょう。
ちょっと前、本サイトの記事に、とある小学生が給食時の黙食指導に異を唱えたはなしが紹介されていましたが、わたしも黙食に大した意味はないと考えています。それより、マスクを外す前に手の消毒を指導する方が、はるかに効果があるだろうと思っています。
外出時にどこでなにに触れようが無頓着であれば、マスクを外す時間帯は文字通り危険な時間帯になります。
流行が始まったとき、そうした人たちが真っ先に感染して未感染集団から脱落していくならば、残った未感染者中の用心を怠らない人の割合は増加していくはずで、全体の「実質的な」危険な時間帯の長さは、流行の進展と逆相関して短縮していく――。
そのことが感染拡大を抑制するブレーキのひとつと想定することが可能かも知れません。
わたしがマスクの感染防御効果を非常に大きく見積もることに対しては、当然反駁があるでしょう。
なによりいま、欧米諸国でマスク着用を続ける人はほんの一握りのようです。それでいて、日本の感染発生数は欧米よりはるかに多い。中国のことをさて置けば、日本が世界の武漢肺炎の最多発生国であるといったはなしも聞かれます。
わたしは、武漢肺炎を巡る日本と欧米の状況がかつてと逆転しているなどとは、毛頭考えていません。「数字は嘘をつかない」と言いますが、拠り所の異なる数値を敢えて比較することによって、おかしな結論を導くのは、嘘をつくよりも有害、そんな例のひとつだと考えているのですが、その議論は別稿に書いてみたいと思っています。
オミクロン株の流行はなぜこれほど大規模になったのか?
図表3は、第2波以降日本で発生した武漢肺炎の流行の相対的な規模を知るために、感染者数、入院者数、重症者数、死者数について、それぞれの7日間移動平均値で見たピーク値を取り出したものです。値は有効数字3桁の概数で表示しています。
図表3 武漢肺炎のこれまでの流行で報告された全国の感染者、入院者、重症者、死者数の比較
(【注記】(A)各欄の数値は厚生労働省発表の報告値(図表1の脚注参照)の7日間移動平均値から、流行期間中最大となった値を採択し表示している。すべての欄の数値は有効数字3桁の概数で示している。)
感染者数はPCR等の検査で感染陽性と判定され、入院中または療養中の人の数です。
その人数で比較すれば、オミクロン株とその派生株により引き起こされた第6波~第8波の規模は、それ以前のものに比べて圧倒的に大きいことになります。
オミクロン株の感染力が従来のウイルス株に比べて高い(第5波の流行を起こしたデルタ株の3倍とも)というのが定説のようになっていますが、試験管中で細胞への感染効率が例えそうだとしても、それが流行の大規模化につながっているという考えには、わたしは同意しかねます。
これまでに述べたように、武漢肺炎ウイルスが少ない感染のチャンスを有効に活かすことで流行を持続しているのであれば、その感染・伝播効率は初めからインフルエンザや手足口病のウイルスなどとは比較にならぬほど高いと見なければなりません。
であれば、感染の機会が増えない限り、ウイルス自体の感染力がいかに増大しようが、流行の拡大に資することは多分ないだろうと考えるからです。
感染機会の増加とはなにか?
図表2の表現に従えば、「感染の危険がある時間帯」が、未感染集団の中でトータルとしてより長くなることでしょう。要するに「油断」です。
一昨年なら、飲食店に昼食に立ち寄れば、客が立った後のテーブルをすぐに消毒液を浸ませた布巾で拭き、ついでに椅子の表面まで拭うというくらいのことは、多くの店でやっていました。しかしそうした店は、今ではまれになったように思います。
また、飲食店の入り口にはまず必ず置いてある消毒液入りのスプレーも、利用する人はむしろ少数派になっているかも知れません。慣れや警戒疲れといった理由付けも出来そうですが、こうした傾向を助長した最大の原因はといえば、わたしはワクチンの普及のネガティブな影響と考えます。
図表3の感染者数の推移を見ると、流行規模拡大の傾向はデルタ株による第5波の流行から本格化してきたと言えそうです。その時期、高齢者へのワクチン接種は急速に進んで、2回接種済みの割合が対象人口の7割を超え、またより若年層でもその割合は6割に達しようとしていました。
世界を驚かすほどの急速な第5波流行の収束を見るにつけ、有効なワクチンの潤沢な供用によって、武漢肺炎問題は基本的に解決したという安心感が一時的に拡がったのは、無理からぬことだったでしょう。
しかし、一度緩んだものを元に戻すのはなかなか難しい――。
オミクロン株の大流行は、その咎めを受けているように思えるのです。
ワクチンの効果はしっかり出ている
ワクチンの普及が却って武漢肺炎の流行を後押ししたという見方に理があるとしたら、なんとも皮肉と言わなければなりませんが、これをワクチンの罪とするのは間違いでしょう。
図表3の対入院者比で見ると、ワクチン供用前の流行では入院者数が感染者数の4分の1~5分の1程度であったのに比べ、ワクチン普及が進みつつあった第5波の場合は約9分の1、2回以上接種者が人口の8割を超えている第6波以降は30分の1~50分の1にまで縮小しています。
第8波で感染者数の対入院者比が縮小しているのは、昨年9月27日に感染統計のあり方が見直され、65歳未満で重症化の恐れが低いとされた検査陽性者については、感染者としての要観察対象から省かれたことが大きな理由です。
従来方針のままであったなら、もっと大きな値になっているはずです。
感染者の中で入院にまで至る症状を呈した割合がこれだけ縮小したということは、ワクチンの効果と考えたいところですが、そう結論する前に検討しておくことがあるでしょう。あまりに有症患者が増えてくれば、医療資源の逼迫に繋がりますから、オミクロン株の出現が入院のハードルを高くしているという可能性です。
図表4は、第2波以降の流行時に発生した入院・重症者数の推移と、その増減によって変動する確保病床の占有率を示したものです。
図表4 武漢肺炎による全国の入院者数、重症者数の推移と、確保病床の対応状況
(【注記】入院者数と重症者数(いずれも7日間移動平均値)のデータソースは、図表1の脚注に同じ。確保病床の占有率は、厚生労働省『療養状況等及び入院患者受入病床数等に関する調査について』のサイトから取得している)
この3年間に繰り返された流行ごとに、入院者数の極大値は右肩上がりに大きくなっていますが、病床の使用率はピーク時に60%くらいにまで上昇した後、速やかに下降に転じています。医療危機が言われるたびに病床確保の強化が進められてきた結果でしょう。
この図は全国の状況を示したもので、局地的には満床に近い段階にまで逼迫が進んだケースもあります。
第4波の最盛期には、大阪府、沖縄県で重症病床のやりくりが付かなくなり、患者の近隣県への移送、野戦病院型施設の設置などが一時検討されたこともありました。しかし、こうしたはなしも、出た頃には流行はすでに収束に向かい始めており、その後本格的な検討には至らなかったようです。
そうした地域も含めて、感染者数が減少に向かえば、重症病床も含め、病床占有率が遅滞なく低下している事実は、本来入院を要する患者を受入れ制限するといった事態はかつて大きな規模で起こってはいないと思われます。
「入院者/感染者」比の低下は、実際に入院加療を要する患者の割合が減ったからとして良いと思います。
夜も眠れないほどひどい咳に悩まされる、38~39℃もの熱が出るなどの症状を呈しても、肺炎の兆候を示す血中酸素量の低下がなければ、入院は以前からさせてもらえないようです。これは別に武漢肺炎に限ったはなしではなく、インフルエンザなどにしてもそうです。
解熱薬、咳止め薬を処方され、自己隔離を要請されて、数日安静にしておれば、大抵は軽快します。
上気道の炎症、それもかなりひどい症状を呈する患者は、大幅に増加している。入院者数の方も同時に増えてはいるが、感染者全体に占める入院の割合は顕著に低下している、このオミクロン株流行の特徴を、どう考えれば良いのでしょうか?
からだを病原体から守る免疫のさまざまなしくみのうち、抗体が関与するものとしては、鼻咽頭、上気道、消化管などの粘膜の表面で病原体に結合して捉える分泌抗体(IgA)による「局所免疫」と、それを突破してからだの深部にまで侵入してきた病原体を迎え撃つ血中抗体(おもにIgG)による「全身免疫」の、2つが区別されます。関わる分子の種類も、感染後に誘導されてくる様子もそれぞれに異なります。
ワクチンにより誘導される免疫のうち、「局所免疫」に関しては、武漢肺炎に対する効果は極めて低いとして多分間違いないでしょう。何しろこれだけの規模の感染が起きたのです。PCRや抗原検査で陽性となった人のほとんどは、上気道の粘膜で一定以上のウイルスの増殖を許したと見るべきでしょう。
一方で、感染がからだの深部に及び、より深刻な症状を呈する割合は、ワクチン普及前の流行に比べて大きく低下する。
本当はこういう分析をやるためには、ワクチン接種歴以外に、年齢、臨床症状、持病の有無などいくつもの要素によって区分した上で、層別に比較することが必要で、その上でなければ、ワクチンの有効性云々の議論はできないのですが、そういう詳細なデータを得るのは一般人のわたしには無理。
それでも、ワクチン普及前との比較で見られる、オミクロン株の流行の感染者数/入院者数比の際だった上昇を、ワクチン以外の要因によって説明するのは、どうやっても無理だろうと、わたしは考えています。
オミクロン株の性質は従来のウイルスと変わらない?
オミクロン株流行の巨大化の主因が疾患に対する警戒感の低下にあり、重症化率、死亡率の顕著な減少はワクチン普及の効果であると説明するなら、「オミクロン株は感染力が顕著に増大した反面、その病原性は著しく低下している」という、巷間流布しているなんとも食い合わせの悪い見解を、無理に飲み下す必要はなくなると思います。
では、オミクロン株は従来株と大差のないウイルスなのか?
どうもそうではなさそうだというのが、わたしの抱いている印象です。
図表3の対入院者比の値について、ここまでは感染者数だけを問題にしたのですが、重症者数、死者数との比をご覧になると、何か変だとお感じになる方も多いでしょう。冒頭で「陰湿」という表現を使ったことに関わるのですが、オミクロン株の病原性について、やはり以前とは違うと考えることが多々あります。
続けて書きたいのですが、もう十分長くなってしまったので、それは稿を改めて、ということにしたいと思います。
読後感と過去の読者投稿一覧
なかなかに興味深い研究です。
おりしもちょうど現在、政府の方針として、武漢肺炎を5類感染症扱いにするという「感染対策上の大きな転換」がなされようとしていますが、こうしたなかで、武漢肺炎について統計を基にした考察が出てくることは有益であると言わざるを得ません。
続編のご投稿がいただけるのであれば、是非ともお願いしたいと思います。
伊江太様から:「データで読み解く武漢肺炎」シリーズ・全19稿
- 『【読者投稿】武漢肺炎、なぜ日本で感染爆発しないのか』(2020/03/23 11:15)
- 『【読者投稿】それでも日本では感染爆発は起きていない』(2020/04/20 05:00)
- 『【読者投稿】アビガン解禁で、医療崩壊危惧は遠のいた』(2020/05/10 12:00)
- 『【読者投稿】武漢肺炎で中国はわざとウソを流したのか』(2020/05/17 09:00)
- 『【読者投稿】武漢肺炎「6ヵ国データ」を比較してみた』(2020/05/30 09:00)
- 『【読者投稿】あまりに不自然な東京都のPCR検査結果』(2020/07/23 05:00)
- 『【読者投稿】武漢肺炎の死亡率はなぜ低下しているのか』(2020/08/19 05:00)
- 『【読者投稿】「検査数と感染者数は比例する」は本当か』(2020/12/08 07:00)
- 『【読者投稿】これだけある!「検査至上主義」への疑問』(2021/02/03 07:00)
- 『【読者投稿】武漢肺炎が日本で広まらない理由・その1』(2021/03/13 13:00)
- 『【読者投稿】武漢肺炎が日本で広まらない理由・その2』(2021/03/29 07:00)
- 『【読者投稿】データで読む武漢肺炎「第4波到来せず」』(2021/04/08 07:00)
- 『【読者投稿】流行状況の把握を歪める「多数の偽陽性」』(2021/05/17 09:30)
- 『【読者投稿】新型コロナは「人間社会の縮図そのもの」』(2021/06/16 06:00)
- 『【読者投稿】ここまで歪んでしまった武漢肺炎状況把握』(2021/07/27 06:00)
- 『【読者投稿】第5波を膨張させた「無秩序な検査拡大」』(2021/10/01 06:00)
- 『【読者投稿】ワクチン接種国「リバウンド」の謎を追う』(2021/11/01 06:00)
- 『【読者投稿】日本ではなぜか「自発的に」収束する流行』(2022/05/02 07:00)
- 『【読者投稿】流行開始時点で「感染拡大を抑える要因」』(2022/05/18 08:00)
伊江太様から:番外編
- 『【読者投稿】将来を食い潰す「某国のダンピング経済」』(2022/09/14 05:00)
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コロナに関しては,既に世界中の大勢の研究者の研究論文が大量にあり,感染メカニズムに関しても詳細な研究があるので,そういう定説に従うのが妥当でしょう。感染曲線も,かなり正確に予想できるようになりました。
ただ,世界のどの国の結果からも言えることは「コロナは国民の大多数が感染を経験するまで終息しない」ということでしょう。「終息」という意味は,インフルエンザや昔からある季節性コロナと同じ程度の被害にとどまる,ということです。ただ,統計データは,まだインフルエンザよりは高い死亡率を示しています。2回目の感染による死亡率データが見つけられませんが,ご存じでしたら教えて下さい。
日本は感染経験者の割合が諸外国に比べて低い(3~4割)ので,まだしばらく尾を引くかもしれません。中国は意外と早くカタが付く気がします。死ぬまでコロナにかからない,ということは,死ぬまでインフルエンザにかからないのと同じくらい難しいでしょう。
コロナは70歳以上の方が亡くなり易対策く、インフルと同じという感覚になってしまいました。
後遺症が怖いので、手の消毒があればこまめに、食堂は使わないよう対策はしています。
来週、飲み会をやるのですが、アドバイスにあるように、除菌スプレーを持っていき、座る前に十分にテーブル・椅子など噴射するようにします。
コロナ後は、前と同じ様式・行動は無謀ですので、行動を変えてウィズコロナの環境に適応して油断せず、人生を楽しみたいですね。
一か所だけ気になったのですが、マスクに感染予防効果があるというエビデンスってありましたっけ?
当初から現在まで、感染者による咳やくしゃみによる飛沫拡散を防ぐことに効果があるかもしれない、程度のものだと考えてましたが。
スーパーコンピューター富岳の解析で両方(ウィルスを出さない、もらわない)に一定の効果ありという結論だったと思います。
2020年コロナ最初の年、日本の超過死亡がマイナスだったのはこの影響では?
そうなんですね。
コロナ以降、特に真偽不明の情報が多いため情報収集が雑になってるせいか見落としていたようです。
申し訳ありません。
交通事故による24時間以内の死者数は、近年は年間3000人を大きく下回る水準です。それに比してCOVID−19起因の2022年の死者数は、これだけ公費で施策をうっているにも関わらず大変多く、これを問題としないほうが異常に思います。しかし世間が3年に及ぶCOVID-19対応に疲れてしまっただけでなく、安倍&管総理時代後、マスコミや野党が与党叩きのネタにCOVID-19を使わなくなったことも世間の罹患防止行動に対する関心低下につながっている気がします。
COVID病床のある施設に勤めています(ただし医療従事者ではないです)が、伊江太氏の述べる大意については間違っていないんじゃないかと思います。
医学知識があるわけではないので諸説について色々言うのは控えますが、少なくともCOVID病床を含めた院内は世の中で言われている医学的常識を基に動いていて、院内のクラスターはほぼ発生していない(最近はちょこちょこ出るようになりましたが)為、対策としては間違っていないのでしょう。
COVID19の感染経路については飛沫感染・接触感染で間違いなく、我々現場作業員向けのレクチャーでも不織布マスク着用と手指および物品の消毒は念入りに言われています。最近知った話ですが、COVID病棟内に持ち込んだ物品を外部で使用する際には消毒と72時間のインターバルを挟むというルールが作られているようです。消毒したうえでもそこまでしないと安全を担保できない感染力なのです。子供の間での流行は(マスク着用順守だけでも難しいですが)学校生活がある限り防御は困難です。
世間一般ではCOVIDは風邪に毛が生えた程度(実際、オミクロン対応ワクチン接種済みの現役層では間違っていないと思います)の認識ですが、病院内においての危険性はこれからも何ら変わることはないので、医療の逼迫はこれからも続いていくでしょう。詳細は述べませんが、最近でもかなり綱渡りをやっていたことを把握しています。
>図表3の対入院者比の値について、ここまでは感染者数だけを問題にしたのですが、重症者数、死者数との比をご覧になると、何か変だとお感じになる方も多いでしょう。
確かに、図表3を見ると死亡率は第五波までと比べて高いですよね…。
ニュースでのコロナ感染状況で報じられる死者数も、オミクロン株になってからそれまでより居る居ないで居ると報じる頻度が高いなぁって感じてました。
オミクロン株初期の、諸外国での状況から付いたイメージで、日本での状況からついたイメージでは無いというお話しですかね。。。
日本では、元気な人が交通事故死したとき検死で陽性だったら、コロナ死亡者にカウントされます。
こんな統計データをもってコロナをクリティカルファクター扱いするのは間違ってると思われます。
1つの目安としては超過死亡の推移。
2020年4月に志村けんが死んだ頃は、コロナが死因と考えて間違いなかったと思いますが、意外にこの年は超過死亡数はマイナスで推移しています。
この時点でのコロナ死亡者の平均年齢は東京都で80歳。
こんなの素直に読んだら、
「誰もコロナで死んでない」
「死ぬべき人が死んだだけ」
と解釈すらできる数値です。
1年後からプラスに転じていますが、これも
「手洗いうがい外出自粛で死ななかった老人たちが死に始めた」
のかもしれません。
コロナ変遷で毒性と感染力が変化しており2022年あたりからは陽性判定された人の99%は無症状です。
これも素直に考えたなら
「死亡時に検査して陽性だった人=コロナ死亡者」
「コロナ死亡者の99%は無症状=コロナ死亡者の99%はコロナが死因ではない」
とも言える訳でして。
対策はしなくてはなりませんが、そんなもんに3年間で100兆円も費やす価値があったのか?は、個人的には監査して数値検証すべきだと思っています。
また、財務省はコロナ向けだと特に文句を言わずに3年間で100兆円を捻り出したのに、防衛費には数兆円なのに文句を垂れ流してるのにも興味深いですね。
用途はなんであれ、帳簿の上では変わらないはずなのに。
武漢コロナは中国の研究所から漏れたもの。
オミクロンは何者かが人工的にバラ蒔いたもの。
表には出ないが塩基配列によりこれは確定している。
コロナワクチンこそワクチンではなく毒物そのもの。
欧米でそれが立証され日本にも押し寄せることは確実。
世界的な大薬害となることが確定している。
日本人はファクターX(BCG)によりコロナの被害が少なかった。
それをワクチン接種を繰り返し自ら放棄したのだから救いようがない。
目に見えて超過死亡が増大しワクチン後遺症が大きく増加する。
政府、厚労省、マスコミに踊らされた3年間。
コロナ脳に汚染された国民は未だにコロナの恐怖に怯えているw
マスクを外すことすら決定できないでいるw
一連のコロナ騒動により日本の没落が決定的となった。
>表には出ないが塩基配列によりこれは確定している。
裏事情ご存じのようですが、どこで情報を得られたんでしょう?
職場ですか?
言いにくければ、明言はしなくていいのでコメント頂ければ。
単純に気になったので。
武漢肺炎流出説は有り得るかな、と個人的に思ってますが、オミクロン人工説ってどこから来たんでしょう?
(話題になってましたっけ?)
https://twitter.com/hkakeya/status/1618561450016116737
彼だけでなく複数の研究者もこの説を唱えている。
去年までなら陰謀論扱いされていたが現在では有力な説と認識。
ざっくりいうと塩基配列が自然ではありえないということ。
人工的に何らかの手を加えている(この分野の専門家でないと理解できない)
もちろん強烈な印象操作によりこの説が表に出てくることはない。
ご紹介のツイ、動画拝見しました。
要約すると、製薬会社が儲けの為に毒ばら撒いたって事ですね、その毒、今後どんな薬害齎すんですかね?
現在、個人経営クリニックは除き(ここはデータ無し)、多科有る大病院の医療従事者殆ど全ては3回以上接種済み(持病で接種推奨出来ない人除く)、医大生も医学科看護科薬学、療法士、技師、全ての学生が100%接種済みですよ、何故なら未接種は病棟実習受けられないので、国試の受験資格得られないので未接種なら大学辞めるのと同等になる訳で。
貴方達が警鐘鳴らすに至るソースの信用性も不充分ですし、毒毒言うけど元々クスリなんて毒だしw、日本に限って言えば1億人以上接種済みでこの人数の薬害出たら、未接種者も生きていけないでしょうに。
あー今月で1回目接種から丸2年経過者が、医療従事者中心に続々出てきますね……。
返信ありがとうございました。
出先なので、帰宅後リンク先拝見させていただきます。
見れてないですが
論文とかではない?のですかね。。ファクトチェックしっかりするように注意します。
そもそもmRNAワクチンは長年の治験をクリアできなかった代物。
人体実験や動物実験でやや悲観的な結果だったことが明かされている。
それをコロナ禍にて緊急避難的、特例的に承認されたという経緯がある。
ファイザーもこれは「劇薬」であり「10年後どんなことが起きるかわからない」と明記。
科学的に考えればワクチンはまず「様子見」が正解。
欧米は実際にコロナでバタバタ死者が出ていたのでワクチン接種は合理的。
日本ではファクターXにて死者、重傷者が少なかったのでワクチン拒否が合理的。
ところがコロナ脳にかかった一般国民は我先にとワクチン接種に走った。
高齢者だけならともかく成人や児童幼児にまで打たせたのだから驚き。
彼らは今後も毎年秋のワクチン接種を欠かさないと思われる。
世界の研究者から「ワクチンモルモット」として研究対象になる。
一連のコロナ騒動は日本の劣化、稚拙さ、軽率さを浮き彫りにした。
2021年春までは、感染者数(ホントは陽性者数)の増減と死亡者の増減とは同じ波形でしたが、夏からの波形では同調しなくなりました。
考えられる相関要素の1つはワクチン接種です。
おっしゃる通り導入までの治験は不足ですが、すでに生体実験での臨床データは豊富で、今となっては結果オーライかもです。
毒性ゼロの薬なんかありませんし、国民全員への強制でもありませんから、
「打った人」
「打たなかった人」
ともに、一人でニヤニヤと勝ち組の美酒に存分に酔われたらよろしいかと思いますね。
10年経てば結果は自ずと出るのだし、掛け金は各自の生命なのだから誰にも迷惑かけてないですし。
(笑)
今年になってから明らかに風向きが変わっている。
去年までならウイルス人工説は陰謀論扱いで、ワクチン被害はデマと一蹴された。
だが現在では世界中の研究者がウイルス人工説やワクチン被害を科学的に考察している。
https://twitter.com/partyhike/status/1620213480329736192
日本の知的レベルの低下を示すのにこれ以上のグラフはない。
日本人は物事を相対的に捉える力が決定的に不足しているようだ。
世界各国はワクチンの費用対効果を考えてワクチン接種を停止した。
日本だけが何の考えもなしに現在でも打ち続けているのだから救いようがないw
mRNAワクチンは感染予防効果も重症化予防効果もない。
作られた抗体は何の役にも立たず、接種すれば死ぬ確率が高まるだけの毒物。
海外でそれが実証され日本になだれ込んでくる。
それが日本の超過死亡と結びついて初めてワクチン薬害が認識される。
私もさすがに日本がここまで愚かだとは思わなかった。
反ワク vs ワク信の醜い抗争は反ワクの完全勝利が確定した。
ケツ様の米は、返信への回答には全くなっていないですね。
御自身の「お気持ち」を延々垂れ流しているだけなのお気付きですか?
①ソースは各学会で認められているものですか?今の世、ネットで誰でも何処でも何でも自由に発信できるので、自称関係者、自称専門家が湯水の如く湧きますが。
②薬害と仰っていますが、それは何処にどんな症状として現れるのですか?専門家なら成分で何処に影響を及ぼすかわかるはずですが。
③3回目までの接種なら効果有りで、これから複数回重ねると影響が出るかもしれない、との論調もそちら界隈で有りますがそれはどう思われますか?
④某有名保守ブログで、米欄で反ワクさんが「未接種者は団結してヤマギシ会のような組織を作って自給自足始めよう」との米に誰1人反応見せなかったのですが、本当に信じているのならこの方の言うような行動始めないと…….
だって1億人に薬害出たら、生産者・加工工場・うんそう・小売・公的機関役所・建設土木・設備・ブルーカラーホワイトカラーぜーんぶ止まるんですからねw
⑤仮に、反ワクさん達が仰るような症状が何処かの国で出始めたら、又貴方達の嫌いな製薬会社がそれに対応したクスリやワクチンを開発するでしょうね、地球上に接種済み者何十億人いると思ってるのですか? 又、某国含めバイオテロは今後繰り返される。と言う予測が有りますが、その度に、人類の叡智を重ねたワクチンを否定し続けるんですよね?
①現在、世界の研究者が権威ある医学誌および査読付き論文にてワクチン被害を報告しています。知見の蓄積中にてもう少しお待ちください。
②https://search.yahoo.co.jp/image/search?p=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3%E5%BE%8C%E9%81%BA%E7%97%87%20%E7%9A%AE%E8%86%9A&fr=top_bic19h2a_ext_sa&ei=UTF-8&ts=6635&aq=-1&ai=7a100daf-1f72-45c2-a2e7-a6971d09ad9b&x=nl
ワクチン接種後に「帯状疱疹」という言葉をよく聞くようになったと思いませんか?
私は自分の周りの健康体の人間がワクチン後にこれになり後遺症を確信しました。
③mRNAワクチンは感染予防効果も重症化予防効果もない。
作られた抗体は何の役にも立たず、接種すれば死ぬ確率が高まるだけの毒物。
残念ですがこれ以上でもこれ以下でもありません。
④1億人に薬害が出るのではありません。
・あるワクチンロットがなぜか全部生理食塩水であったw
・ロットごとに濃淡があり超薄い成分しかないロットがあったw
・適切な冷凍保存(-70°)をせず成分が溶解したw
・ワクチン耐性の強い人間が存在したw
これらの理由により1億人の薬害とはなりませんが、日本でも最大の薬害となることは確実です。
⑤薬・ワクチンで薬害を発生させ薬・ワクチンを作る
これがメガファーマの常套手段でありコロナにおいてもそうなるのは確実です。
私はウイルス人工説を支持しています。
WHO、ゲイツ、ファウチの指摘通り今後もパンデミックが発生するのは間違いない。
その状況によってはワクチン接種が必須になることも十分にありえます。
ただ今回のコロナに限っては日本ではワクチンを拒否して免疫を維持する生活をするほうが正解だったことは間違いないでしょう。
https://twitter.com/partyhike/status/1620213480329736192
欧州各国はブースター接種をあきらめ米国も軍への摂取を禁止。
日本だけが打ち続ける合理的、科学的な理由を説明できますか?
あなたたちワク信は「ワクチンモルモット」として後遺症に怯えながら人生を送るしかないのですw
結局貴方の御回答は全てエビデンス無しじゃないですかwwww
御自身で気付きません?
エビデンスの意味の御理解が不足してますよ
情報を得るのはネットのみ!、なのが文面にモロ出ていますが、何故リアル医師や薬学者に聞きに行かないの?周りに居ない?掛かり付け医は?
貴方が未接種だから知らないのでしょうが、接種会場では接種前ワクチンに対する不安を医師に質問する方は沢山居ます、ごく稀に死亡するかもしれない、と言う説明も受けます
接種者は貴方が思っている様な愚民wでは有りません
ケツ様の一連の米は来年(接種開始から3年経過)もそれ以降もずっと残りますから、経緯を待ちましょうかw
ちな日本も5類移行以降、接種推奨は消えて行きますよ当然
これが当然なのも理解できないのだろうなあ
②「ワクチン 皮膚症状」で検索してください。
エビデンスが重要 様
https://www.yagoclinic.com/news/847
私はワクチンの危険性については主にここから学んでいます。
リアル医師が豊富なデータやエビデンスを示してワクチンについて解説。
適度に改訂が行われており私も繰り返して何回も読んでいます。
まず私のワクチンについての発信のベースがこのサイトというのはご理解ください。
ただワク信からするとこのサイトはすべてデマ、陰謀なんだそうです。
彼らはこのサイトよりも厚労省、医クラを信用してワクチン接種に走りました。
もしかするとあなたにとってもこのサイトはエビデンスにならないのかもしれませんねw
私が言いたいことは2つで
・日本で大量の死亡が続いていく
・欧米からの流れでワクチンとの因果関係が認められる
これについて、これからの推移を見守りましょう。
さて、エビデンスが重要様に質問です。
https://twitter.com/partyhike/status/1620213480329736192
G20(除日本)はワクチン接種を抑えているようです。
その中でなぜ日本だけ突出してワクチンを打ち続けているのでしょうか?
まさか感染予防、重症化予防のためとでも言うのでしょうか?
リアルでエビデンス付きの回答を期待していますよw
お示しのサイト、有名な反抗癌剤の方ですね
ちな子宮頸癌ワクチンの時も騒いでいたっけ
もう削除したようだけど
このサイトは有志医師の会によるものですよ?
もし何か少しでも異論反論があるのなら正々堂々してください。
もちろんエビデンスwを付けてくださいね。
いつでも受けて立ちますよ?w
・mRNAコロナワクチンを総括する
風邪にワクチンでの対応が不可能なのはよく知られた話。
これは変異の速度が速くワクチンができた時点でもう違うものに変異しているから。
コロナウイルスも変異の速度が速く世界各地に様々な種類が存在して変異している。
まず最初に風邪と同様に、コロナもワクチンでの対応は不可能と理解しておきたい。
コロナワクチンは主にmRNAワクチンが使用された。
これはファイザーが「10年後何が起こるかわからない劇薬」とした代物。
最初に突貫工事で武漢株対応1価ワクチンが完成。
だがこの時にはもうコロナは武漢型から様々に変異。
当初言われていた「感染を予防し70%接種で集団免疫」は達成されず。
続いてオミクロン株対応2価ワクチンが完成。
だが抗原原罪により2価を打っても1価の抗体しかできずオミ株の感染を防げない。
またワクチンによる免疫抑制でコロナや他の病気にかかりやすくなった。
すなわち「ワクチンを打てば打つほどコロナにかかる」のである。
この科学的機序を持って米欧各国はワクチンの大規模接種を中止した。
よって今回のmRNAコロナワクチンを総括するとこうなる。
ワクチンは感染予防効果も発症予防効果も重症化予防効果もない。
作られる抗体は無益どころか人体に有害で打つほどに寿命を縮める確率が高くなる毒物。
と、このようになる。
https://twitter.com/partyhike/status/1620213480329736192
この毒物を今でもせっせと打ち続けているのが日本。
ワク信のみなさんは上記の科学的機序はすべてデマ、捏造、陰謀と言い放つ。
さらにその上で「反ワクは非科学的」とレッテル張りをするのだからシビれる。
それはともかく、皆が薄々感じるように今後も新たなパンデミックが必ず起こる。
くれぐれも周りに流されず冷静に科学的に対処するようにしたい。
・ブーマーリムーバー
初期の武漢コロナが世界で猛威を奮ったのは紛れもない事実。
実際にニューヨークで火葬場がパンクしイタリアではトリアージが行われた。
私も20年3~5月はあまりの恐怖にブルブル震えていたものだ。
この時期に欧米の若者間で「ブーマーリムーバー」なる言葉が流行った。
意訳すると「コロナが団塊の老人たちを除去していく」という意味。
これはこれからの日本で確実に起こることだ。
河野や厚労省の態度を見るに確信犯的にこれを仕掛けているようにも見える。
現在の日本のワクチン政策を合理的に説明できるのはブーマーリムーバーしかない。
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2021np/index.html
人口ピラミッドよりまもなく団塊世代が後期高齢者入りする。
医療、年金、介護と社会保障費が維持できなくなるのは確実。
だがコロナワクチンによって高齢者を合理的に除去することができる。
今後は毎年秋冬に1回ワクチンを接種するとのこと。
テレビ新聞で適度にコロナ煽りをする。
コロナ脳にかかった高齢者はマスクを外さずワクチン接種を強く希望する。
ワクチンにより自己免疫が失われ風邪、コロナ、インフルの感染大爆発。
(今年すでに起こっているが)冬場に大量の死者が出る。
確実にこうなる。
案外これで日本の状況は改善するかもしれない。
私もこれからは反ワクが本性ではあるが、ワク信の仮面をつけて積極的にワク推進活動をすることにしよう。
当方の知り合いはコロナワクチン接種後4ヶ月に2回コロナウィルスに感染して、血球の減少等で呼吸不全を引き起こしてお空に旅立ちました。
どんなウィルスでもダメな時はダメなのですよ。
唾液が多量に分泌されている食中では通常時の会話とは違い、黙食は効果があると思います。
正月、ひさしぶりに家族で駅伝往路中継を見ながら酒飲んでいた時の話です。
会話中の父の唾の飛沫に強い西日のが反射がたまたま見える位置関係だったのか、さながら埃や空気の動きを映像化する特殊なカメラのごとく目立たせていました。
最初は酒も入っているし親父も老いたかとおもいつつ眩しい西日を遮るためにブラインドを閉じたら唾が見えなくなりました。
ああ、普段気づかないだけで唾は飛んでいて、これほどの量なら咳をせずとも会話だけで飛沫感染もするだろうと実感した次第です。