高市氏「同志議員の力を結集し、改憲必ず成し遂げる」
安倍総理の暗殺を契機に、改憲議論が盛り上がり始めるのでしょうか。こうしたなか、高市早苗・自民党政調会長が昨日、ウェブ評論サイト『月刊Hanadaプラス』に、改憲に関する「決意」を寄稿しました。高市氏によると、自民党の有志グループが自民党下野直後の2010年に立ち上がったのだそうですが、こうした話を見て思い出すのは、安倍総理の「決して諦めない」という姿勢です。
憲法改正は必要だ
憲法改正は必要なのか、必要ではないのか。
当ウェブサイトではすでに何度も提示してきたとおり、憲法改正は「必要」だと考えていますが、それと同時に例年5月3日の議論でもお伝えしてきたとおり、憲法第9条を変えれば良い、といった単純なものでもないと考えています。
5月3日の憲法議論
- 2019年…『憲法記念日に「脱税の放棄」について考えてみた』
- 2020年…『コロナウイルスも憲法で禁止しよう!』
- 2021年…『憲法について議論すべき点は9条以外にもたくさんある』
- 2022年…『ウクライナ戦争で考えたい「75年目の憲法」の問題点』
なぜ議論を封殺しようとするのか:民主主義の否定そのものだ
ただ、その前提条件として、ひとつ考えておかねばならないことがあります。
それは、憲法改正を阻止する人たちは、得てして「一言一句、憲法を変えることは罷りならん」といった態度を取り、改憲議論そのものを封殺しようとする傾向がある、という点です。日本共産党や自称「市民」団体、安倍総理の死を揶揄する特定のメディアなどが、その典型例でしょう。
ただ、口を開けば「護憲」、「9条擁護」などと叫ぶ人たちが見落としている点があるとすれば、仮に改憲するにせよ、「国民の意思」がなければ話は進まない、という点です。
とくに昨年10月の衆院選と今年7月の参院選で、結果として「改憲勢力」が3分の2を占めたわけですから、これは私たち日本国民が国会に対し改憲の発議をする権限を与えたようなものです(※ただし、公明党を本当の意味での「改憲勢力」に含めて良いかは微妙ですが…)。
そのうえ、その国会が出してきた「改憲案」とやらが、私たち日本国民にとって気に入らない代物なのであれば、私たち日本国民がそれを国民投票で拒絶すれば良いだけの話です。
その意思表明の問う前の段階で、憲法審査会の開催を妨げ、改憲の発議を妨げること自体、私たち一般国民に対して「改憲に向けた意思」を表示する機会を奪っているのと同じであり、改憲の発議すらまかりならん、といった態度は、むしろ民主主義の否定そのものでしょう。
高市氏「改憲を必ず成し遂げる」
こうしたなか、高市早苗・自民党政調会長がウェブ評論サイト『月刊Hanadaプラス』に19日、興味深い記事を投稿していました。
憲法改正を必ず成し遂げる|高市早苗
現代と次代に生きる国民の生命、領土、国家の主権と名誉を守り抜ける憲法の制定は急務だ。遺のこされた同志議員の力を結集して、必ず成し遂げる。<<…続きを読む>>
―――2022年07月19日付 月刊Hanadaプラスより
高市氏の主張は、非常に明快です。「自衛隊を『国防軍』と位置付けよ」と提唱したうえで、「国民と国家を守り抜く決意」だと述べているのです。
高市氏を筆頭とする国会議員の皆さんには、是非とも政治家としての信念に基づいて行動していただきたいと思いますし、また、私たち国民のサイドとしても、衆参両院が3分の2以上の多数で憲法改正を発議した場合には、その内容をしっかり見極め、承認するかどうか、賢明に判断しなければなりません。
ただ、それ以上にこの高市氏の議論を読んでいて気づくのは、「諦めない」という態度でしょう。
高市氏の議論は、麻生太郎総理のもとで行われた2009年8月の総選挙で自民党が敗北し、下野した直後の2010年2月、「同士議員」とともに、派閥横断的な「創生『日本』」というグループを発足させたところから始まります。
「私は副会長だったが、同じく副会長には古屋圭司議員、下村博文議員、菅義偉議員、世耕弘成議員、幹事長には衛藤晟一議員、副幹事長には新藤義孝議員、西村康稔議員、江藤拓議員、山谷えり子議員、有村治子議員、事務局長には加藤勝信議員と、後に第2次安倍内閣発足を実現する為に奔走した面々が名を連ねている」。
…。
たしかに、錚々たるメンバーです。
そして、高市氏はその際に掲げた「基本理念」の一部を紹介します。
「われわれは、戦後ただの一度も憲法を改正できず、自分の国を自分で守ることも、誇りある歴史と伝統を学校教育を通じて次代の子供たちに伝えることも、公務員制度を含む行政改革等も、十分になしえてこなかった責任を強く自覚せざるを得ない。誇りある独立国家として復活するためには、このような『戦後レジーム』からの脱却を何としても成し遂げなければならない」。
こうした会の活動が、自民党が2012年(平成24年)4月に発表した『日本国憲法改正草案』にも一定の役割を果たした、ということでしょう。
そのうえで、高市氏はこの「国防軍の保持」などの文言を含んだ「平成24年版の改正草案」の内容を、「私のなかでベストだと考えている」と指摘。とくにこの「国防軍の保持」の部分については、「激しい議論の中で私が何度も発言を求めて拘わった点だった」と述べているのです。
是非とも、その意思を貫徹していただきたいと思いますし、その趣旨については私たち一般国民に対しても、説明する努力を続けていただきたいと思います。
安倍総理「失敗しても諦めない」「失敗から立ち上がれ」
さて、この高市氏の文章を読んで連想するのは、安倍総理自身が近畿大学の卒業式で述べた、「失敗から立ち上がることが大切だ」、とするメッセージです(『安倍総理メッセージ「失敗から立ち上がることが大切」』等参照)。
安倍総理はこのメッセージを、近畿大学の卒業生の皆さんに対して伝えているのですが、考え様によっては、「失敗しても諦めない」、「失敗から立ち上がる」というのは、人生そのものであるとともに、私たちの国・日本にとってもそのまま当てはまる話です。
考えてみれば、日本は首都を含めた全国の都市を焦土にされ、広島と長崎に原爆を落とされたうえで米国を筆頭とする連合国に敗戦し、多くの人命と領土と失いました。そこから力強く立ち上がり、一時は世界第2位の経済大国にまで上り詰めたのです。
その日本が、「ノイジー・マイノリティ」の妨害に遭ったくらいで憲法改正を諦めてしまうというのもおかしな話でしょう(『安倍総理の国葬を阻止しようとする市民団体に負けるな』でも述べたとおり、安倍総理の国葬の件でもまったく同じことが言えますが…)。
いずれにせよ、高市氏ら政治家がこうした力強いメッセージを発信してくれることは、非常に重要です。
そして、この国を「良い方向」に変えていくうえでは、最も大切なのが私たち日本国民の側の意思であることはまた間違いないでしょう。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
自民保守派の中から誰か頭角を現さないと、自民左派がのさばる。そういう嫌な感じがあります
リーダー(取り敢えず神輿でも良いけど)候補は、高市、岸、小野寺とかでしょうか
サポートする重鎮の麻生、菅などを含め。
立共左翼政党は弱すぎて論外ですが、自民親中左派がのさばれば結果は同じです
誰かのろしを上げないと。
岩盤保守は高市政権で核保有を想定していた。
だが、残念だが難しくなったと言わざるを得ない。
・最大の後ろ盾だった安倍を喪失
・党内に敵が多く安倍派にも戻れない
・左派メディアから統一教会に絡めたレッテル張り
高市個人は岩盤保守を味方につけてるから議席は安泰。
だが彼女が望む政策を実現するのはかなり難しいと考える。
自民保守と岩盤保守の行方が気がかり。
極右ポピュリズム政党が誕生し岩盤保守が流れることも起こりうる。
先行きは予断を許さない。
凶弾に倒れた安倍元総理の意思を受け継ぎ
騒ぐ朝日などの戦後横着左翼どぶサヨ勢力が
嬉々として騒ぐこれ以上の愚行を防ぐためには
核となる後継者出現が望まれます。
ただ、
安倍元総理があまりに偉大で
余人をも持って代えがたしであったため
申し訳ないのですが 高市さんでは
実力不足を懸念してしまいます。
とはいえ 残された人たちで
自分の人生の負け戦のリベンジ期待などから
アベガーに走る、所詮はしょもない
鬱憤層のようなそんなこんなの人たちの
思い上がりからの正義を騙った誹謗を
正しく排除して
人類と民主主義の正しい未来を
選挙結果でも明らかな多数派国民良識層が
ともに未来を築いていくことが必要だとの
思いを改にしました。
自衛隊は解釈改憲で保持しているだけであり、いざ戦争となった時にちゃんと捕虜として扱われる存在になるかは相手国の気分次第ですしね。
高度なゲリラとして扱われ、処刑や虐待を枷なく行える存在になるかも知れず。
そう言った事を完全に無くすには、先ずは日本国憲法で明確に認められた存在にする必要がある訳で、それに反対する志位などは、国民の生命財産を守る存在を否定している国民の敵という事じゃないかと。
とりあえず、憲法改正の国民投票をしてみたいので、
高市氏には頑張ってほしいと思います。
もちろん、マルをつけるか、バツをつけるかは、別問題。