立憲民主党、衆議選結果を「科学的に」分析すると表明
当ウェブサイトでは総選挙前から立憲民主党の政権公約(っぽいなにか)を紹介して来たのですが、改めて振り返っておくと、やはり強烈です。立憲民主党が公示前と比べ、勢力を後退させた理由は、公約を眺めると何となく想像がつくように思えてなりません。こうしたなか、立憲民主党が今回の衆院選の結果を「定性的ではなく科学的・総合的に分析する」という方針を示した、という話題が出て来たようですよ。
立憲民主党の「公約」(なのかなぁ…?)
これまでに何度となく述べてきたとおり、10月31日の衆院選では立憲民主党が13議席、公示前と比べて勢力を減らしていますが、自民党も同様に15議席、勢力を減らしました。
ただ、公示前勢力がそれぞれ109議席、276議席であるため、公示前勢力に対する減少率で見たら、自民党は5%少々ですが、立憲民主党はほぼ12%であり、同じような減少率であってもその影響度には大きな違いがあります。
こうしたなか、当ウェブサイトにおいて、ひとつ自慢できることがあるとすれば、立憲民主党の政権公約(?)っぽいものをかなり早いタイミングから取り上げ、「これ、公約なのかなぁ…」などと言いながらも、当ウェブサイトの読者の皆さまに紹介して来たことだと思います。
たとえば、約2ヵ月前の『発表しない方がマシだった?立憲民主党の政権「公約」』では、2021年9月に立憲民主党が発表した「公約」の「第1弾」、すなわち「『枝野幸男内閣』が初閣議で直ちに決定する7項目」と題したものをさっそく紹介したからです。
「枝野幸男内閣」が初閣議で直ちに決定する7項目
- 2021年度補正予算の編成
- 新型コロナウイルス感染症対策司令塔の設置
- 2022年度予算編成の見直し
- 日本学術会議人事で任命拒否された6名の任命
- ウィシュマさん死亡事案における監視カメラ映像ならびに関係資料の公開
- 「赤木ファイル」関連文書の開示
- 森友・加計・『桜』問題真相解明チームの設置
(【出所】立憲民主党HP『枝野代表が「政権発足後、初閣議で直ちに決定する事項」7項目を発表 福山幹事長会見』)
有権者は公約をちゃんと見たのかもしれない
この7項目、それにしても印象は強烈です。補正予算などの件はともかく、4番目以降を望んでいる国民が多数を占めているとも思えません。
もちろん、立憲民主党ウェブサイトで確認できる政権公約(っぽいもの)はこれだけではなく、『「1億総中流社会」の復活』など、経済・外交政策などもちゃんと含まれています(ちなみに有名な「分配なくして成長なし」の出所は、この立憲民主党のウェブサイトだそうです)。
また、『「立憲民主は自民の3分の1を上回るか」に注目したい』では、当ウェブサイトでは次のように申し上げました。
「『立憲民主党の主張や政権公約には賛同していないが、自民党に対する牽制として立憲民主党に投票する』などとおっしゃっている方は、ご自身の行動がいかなる結果をもたらすか、もう少し考えてみられることを深くお勧めする」。
現実には、立憲民主党の選挙後勢力は96議席で、自民党(261議席)と比べて3分の1を少し上回ったのですが、多くのメディアが予測していた「公示前(109議席)を30議席前後上回る」という見通しについては実現しませんでした。
当ウェブサイトでは『衆院選での敗者は「立憲共産党」とオールドメディアだ』などでも報告したとおり、「立憲民主党が勝つぞ」というオールドメディアの報道が人々に刺さらなくなった証拠だと考えているのですが、見方を変えれば、「有権者が立憲民主党の公約などを評価しなかった」、という言い方もできるかもしれません。
つまり、案外私たち有権者は、立憲民主党などの公約を、ちゃんと見て、考えて、評価して、その結果、立憲民主党に投票しないと決めた、という可能性については、ここで指摘しておいても良いでしょう。
科学的に検証=福山氏
こうしたなか、立憲民主党のウェブサイトに、大変興味深い記事が出ていました。
福山哲郎幹事長は9日、記者会見に応じ、今回の選挙の結果を「科学的に分析する」という方針を示したのだそうです。
福山哲郎幹事長記者会見2021年11月9日(火)
―――2021/11/09付 立憲民主党HPより
福山氏の発言は、次のとおりです。
「両院議員総会ではほとんど意見は出なかったのですが、やはり選挙の分析を定性的ではなく科学的に分析してほしいと、総合的にやってほしいという意見が出ました。そのことについては我々としても、代表選挙に間に合うかどうかわかりませんが、分析、総括の議論を進めながら、一方で新体制にこの総括の議論を引き継ぐというような状況でやっていきたいと思いますし、惜敗された方々の次どうするかの意向調査もしながら、この新体制にしっかり引き継いで、なるべく早く、年内に最初の総支部長の選任等を通していきたいということをきょうは確認させていただきました。」(※下線は引用者による加工)
科学的、などといわれても、大変困惑します。
科学もなにも、そんなこと検証しなければわからないのものなのでしょうか。いろいろ謎です。
もっとも、立憲民主党といえば、旧民主党時代、あるいは旧民進党時代、政権を失って以降の総括をしていない政党でもあるため、いまさら検証しようとしても、どうやって検証するつもりなのかは疑問です。
この点、自民党は多少議席を減らしつつも絶対安定多数に近い議席を獲得したのですが、それ以上に興味深いのは、日本維新の会が11議席から41議席へと4倍近くに勢力を増やしたこと、国民民主党も8議席から11議席へと勢力を増やしたことでしょう。
この議席数を見れば、それだけでほぼ結論は見えているように思えてならないのですが、いかがでしょうか。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。
ツイート @新宿会計士をフォロー
読者コメント一覧
※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。
やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。
※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。
※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。
当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。
コメントを残す
【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
やはり、この手の政党は前衛的といいますか先鋭的なので時代の先を行ってるから現時点では全国民が投票する普通選挙は不利ですね。国民(人民)が十分成熟するまでは党が指導するしかないと思います。ですから公約も科学的には正しかったので指導者を替える必要などなかったのです。
とりあえず、「影の内閣」を組閣して国民に披露すれば大うけすると思いますよ。
HNわすれた 様
>公約も科学的には正しかったので指導者を替える必要などなかった
共産党のC氏も、政策的には間違ってなかったので反省はしない、と言ってます。
まあ「正しい思想を受け入れない国民が悪い」のでしょう。
???「科学を振りかざすな」
???「エビデンス?ねーよそんなもん」
科学的=再現性があり確認が可能であること
「再現性があり確認が可能であること」→また惨敗?
「公約の科学」というネタを思いつきました。
>自民党は5%少々ですが、立憲民主党はほぼ12%であり、同じような減少率であってもその影響度には大きな違いがあります。
同じような減少数の間違いかと思います。
立憲の科学的な分析は、「国民が悪い」とかになるんじゃないかな。
だんな様
まだまだ、投票用紙とか鉛筆とかマテリアルのせいにする余地も科学的にこしらえるかもです。
渋谷、難波、栄、天神、etc.の繁華街あたりで、通りすがりの人を片端からつかまえて、面倒くさがられない程度の10項目以内くらいに収めたアンケートの質問に答えてもらって、年齢、性別に区分した上で、「科学的な」統計処理を施して、有権者の意向を把握する。
何かそんなこと考えてるんじゃないかな? と感じさせる、福山氏のコメントですね。で、その結果が、これまでの党の考え方、あり方と、まるっきり正反対なんてことになったら、どうするんだろう(笑)。
有権者に媚びるだけでは、馬鹿にされて見放されるのがオチ。と言って、旧習を墨守していてはじり貧は必至。「科学的」なんて言葉が出てくるようでは、政治家としての定見も勘も、もはや通用しないと自信喪失に陥っているようで、今後ますますダッチロール状態なんて風にも見えてしまいますね。
心理歴史学的に分析するのでは。1.2億人では少なすぎますか。
Apple TV+入ったけど、原作レ○プ酷すぎて後悔。
心理歴史学的に分析した結果、有権者誘導三原則の上位に第零法則があるらしい事が判るのでは?
Apple TV+にガッカリなのは私も同じです。こんなにダサいダニールは見たくなかった。
「科学的に」って具体的にはどういうアプローチでの分析を想定しているんでしょうね。
不支持の理由について要因分析を行うとかなら分からなくもないですけど。
そもそも定性的に対する語は定量的にですし。
日本語に不自由な方々なのかな?
科学的に分析って
こんな感じにするのでしょうか?
https://twitter.com/aniotahosyu/status/1455860459358220291?s=20
私は、科学的に検証した結果、
「自民党が悪い」
になると思いますw
マスオさま
結局は、アベガーまで行くんかな。
科学的に。
はい、だんなさま。
最終的には、アベガーまでがお約束ですw
あくまで、科学的に、です。
化学的に検証といっても
今回の結果をまず自責のものと受け止めた上で検証するのか
それとも結局他責の正当化の為に検証するかで大分変わりますけどね。
言動ではなく人で判断するのは良く無いとは思っていますが
今まで堂々と他責に始終してきた福山氏が言うもんですから・・・。
どうしても後者を疑ってしまいます。
>化学的に検証
立憲民主党が塩素系の「妄言吐いたー」で共産党が酸性の「共産ポール」だったのでは。
私のアテンションミスが起きた検証結果は
「文全体を纏める事に目を向けすぎて逆に視野狭窄していた」
でした。
お恥ずかしい限りです。
「混ぜるな危険」と言うことですね。今日の(は|も)自分にはちょっと難しかったです。
>案外私たち有権者は、立憲民主党などの公約を、ちゃんと見て、考えて、評価して、その結果、立憲民主党に投票しないと決めた、という可能性については
あの内容で96もの議席を確保したってことは、案外公約を見てない人が多かったって可能性もあるんじゃないのかな?って思っちゃうのです♪
↓の記事によると比例で20%もの得票率を叩きだしたそうなのです♪
自民党の得票率、84%の自治体で上昇 衆院選比例代表
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCA030UQ0T01C21A1000000/
七味さま
立憲の支持率は8%程度だから、乖離が大きいですよね。
自民党は、支持率より低めですからね。
自民党支持者は、選挙に行かないのかな。
だんな様
投票率は56%くらいだそうなので、棄権も含めた票の11%が立憲に流れたことになると思うのです♪
支持率以上の得票を得てるってことは、選挙戦術がそれなりに当たったってことなんじゃないかって気がするのです♪
..・ヾ(。>д<)シ うゎ〜〜ん
衆院選 最終投票率は戦後3番目に低い55.93%
https://www.google.com/amp/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20211101/amp/k10013330811000.html
社会科学も無理すりゃ科学!
宗教や民俗学だってそりゃ科学!
まぁそこは一旦棚に上げたとする。
枝野氏にひとつだけ重要なお願いがある。
いっぺんで良いから、鉢巻ステテコ腹巻き下駄を身につけ、隣に浴衣着てほっぺたに渦巻き模様のメイクした太り気味の同じく下駄履いた子役と並んで立って写真とらせてくれないか?
国民としての切なる願いだ。
口回りにひげがあってもいいから。
敗因を科学的に分析ねぇ……
せめて特性要因図くらいは作成してほしいものです。多分、体育館くらいの広さがあれば描き切れるんじゃないかなぁ。
龍さま
公約と同じ量くらいしか、分析出来ないでしょうね。
時事通信
参院選、全複数区に擁立 国民
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d879e711621a21005355c43f4786f87df1b07cc
玉木氏が、覚醒したかどうかは別にして、立憲にはマイナスの影響が、出るでしょうね。
これで支持母体が動いて、国民が結果を出すと、立憲は流動化するんじゃないかな。
毎度です。何時もスレ違いでスイマセン。インフルエンザが云われる時期ですが全く恥上派でも耳にしませんね。ウィルス同士は体内で共存出来ないと事を聞いた事があります。【仮説】どころか無能無知蒙昧の私の考察ですがインフルエンザウィルスは本来人間の体内に在るカタチとして肯定したら今回ワクチン接種がインフルエンザにも効いたのではと・・ウィルスって何だ・・粘菌か
立憲民主党が本当に調査する気があるならば、方法はあります。それは有権者の不満を聞いて、それに正面から取り組むことです。
そのヒントとして、経営の神様、松下幸之助の名言から。
「お得意様からお叱りを受ける場合がある。『もう松下電器とは取引しない』と言われる。
お客様からお叱りを受けた時、『クレームは宝』と前向きにとらえ、こういうクレームが発生しない為にはどうしたらよいか?と即対応することで、会社が磨かれ、お客様の満足度も上がり、社員満足度も上がり、信頼される関係になります。
それを無視すると、お客様は浮気してしまい、得意先は減り、売上も減少し、会社はガタガタになってしまします。」
立憲民主党の最大の問題点は、党の支持率がなぜ低いのか、その理由を知りたくないし修正したくない、と思っていることです。
それは近隣諸国及びその二世、三世たちとの関係を切ることが出来ない議員たちがいるから。
立憲に巣食う輩は、本質的な共産主義者なんですね。
毎度です。結論から【支那の研究してたバイキンはインフルエンザウィルス?】何時もスレ違いですみません。インフルエンザがカプカプと蔓延してる時期ですが全く【恥上派】でも耳にしませんね、ウィルス同士は体内で共存出来ないと云う事を聞いた事があります【仮説】どころか無能無知蒙昧歩く馬鹿の活け造りの私の考察ですがインフルエンザウィルスは本来人間の体内に在るカタチとして肯定したら今回ワクチン接種がインフルエンザにも効いたのではと・・ウィルスって何だ・・粘菌と同じ或る部分似た様な生存方かな、【南形熊楠】様に御登場頂きたいと思う私です
ど〜でもいいことだけど・・・・
>一方で、代表が12日に欠けますので、新体制ができるまでは幹事長以下現執行部で残務の処理をするということも確認をさせていただきました。
福山氏の会見での言葉だけど、代表の辞任→新たな代表の選出って手続きを踏むから、代表のいない期間があるんですね♪
新たな代表が選出されるまでは、代表を置いておくんじゃないんだ!!
って、ちょっと思ったのです♪
組織のトップがいない期間を作っちゃうのって、ごく普通のことなのかな??
それとも、20年トップが君臨しつづけるどこかの政党みたいに、通常はトップの交代は想定されないって、組織運営なのかな??
彼らは「科学」というものを、非常に甘く考えているのではないでしょうか?「科学」あるいは「科学的」というためには、すべてが仮説であるということを認識する必要があります。そして、たてられた仮説に対して、七面倒くさい検証という手続きをしなくてはいけません。
帰無仮説とか95%の信頼性やら、相当面倒な操作を行うことにより、その仮説の信頼性を高めていく作業が必要です。たとえば、衆院選の結果を「科学的に」分析するとすれば、最初にいくつかの仮説を用意しなくてはいけません。
たとえば
1 共産党との協力が民意をえられなかった
2 コロナ対策で政権の足を引っ張るばかりで、百害あって一利なしの言動ばかりしていた
3 国民のほとんどが関心のない「モリカケ・サクラ」問題に注力しすぎた
4 相手に対する批判がブーメランとなって返ってくる
5 政策めいたことをたまには言うが、実現する手段はまったくない
こんなことが民意をえられなかった仮説として思い浮かびますし、まだまだたくさんの仮説があるでしょう。
仮説がたてられたら、今度はそれを何らかの手段で検証しなくてはいけません。すぐに思いつくのはアンケート調査ですが、素人の私でも少なくとも数千人規模でのアンケートが必要ではないかと思います。その数千人はどのような手段や基準で選抜するのでしょう?アンケートが実施できたとして、どのような手法でそれを集計分析するのでしょうか?
おそらく彼らはこのような手続きをまったく理解していないのだと思います。そもそも立憲民主党(共産党?)のような科学的知識や見識のない人たちに、科学的調査などできるはずがないと思います。
なお左翼系の人たちは結構科学という言葉が好きなようで、何代か前の共産党委員長の不破哲三氏が「科学的社会主義を学ぶ」という、全然科学的ではない書物を出していました。
余談ですが、ずいぶん前に出版された「99.9%は仮説(竹内薫著)」光文社新書は、科学とは何かという基本的な考えを理解するのに、なかなか良い本ではないでしょうか?立憲民主党(共産党?)の人たちも読んでみたらと思う次第です。
マルクスの盟友エンゲルスに『空想から科学へ』という有名な著作があります。要するに、「フェビアン協会の連中のように、ただ根拠も論理もなく『こうだったらいいのになぁ』と夢見ているような空想的な社会主義ではなく、ヘーゲルの弁証法を基礎とした史的唯物論に基づく我々の社会主義理論は十分に科学的である」と主張しています。これに基づき、後世のマルクス主義者たちは科学的社会主義を標榜しているのです。
現在の目から見れば、まずヘーゲル流弁証法自体が必ずしも論理的でないことが示されており、また、マルクス式唯物史観もけして世界のどの地域ででも適用可能な万能の史観でないことは明らかになっていますが、時代背景というものも考えるべきでしょう。少なくとも、マルクスやエンゲルスの頃は、資本論に見られるように、現状分析とヘーゲル流歴史哲学とを背景にした理論であり、けして非論理的なデタラメなどではありませんでした。
問題は、後世のマルクス主義者たちが、マルクス=エンゲルスの理論を無謬の絶対真理として崇め奉ったことにあります。カール・ポパーが言うように、科学と疑似科学の分かれ目が反証可能性の有無にあるとするならば、マルクス主義者たちはマルクス理論を絶対無謬の真理としたがために、反証可能性を否定してしまいました。つまり、マルクス理論はマルクス主義者たちの手によって、科学から疑似科学へと転落したのだと言ってもいいのかもしれません。本人たちは今なお「科学的である」と信じているかもしれませんが。
なお、「科学」を自然科学のことだけを指すと考えるのは大間違いです。イギリスでは、いまでも物理学のことをnatural philosophyと呼ぶことがありますが、その意味するところと歴史的背景とを考えてみてください。
>案外私たち有権者は、立憲民主党などの公約を、ちゃんと見て、考えて、評価して、その結果、立憲民主党に投票しないと決めた、という可能性については
それ以前の話でしょ?
福島、志位、枝野、山本の集合写真!
これを見て多くの国民が「こりゃダメだ!」となったのでは?w
立憲はよくこの写真をアップしようと思ったよな?w
文脈からは、福山さんは、「定量的に」というべき処を「科学的に」と言い間違っただけのようですね。
そもそも論で言えば、政党とは特定の政治思想を奉ずる団体です。そして政治思想(宗教など全ての観念も同様だが)とは、科学(客観世界に在る)とは対極の主観世界に存在します。なので、科学では、仮説を立て現実と照らしそれが異なっていれば仮説を現実に合わせ修正しますが、政治思想の場合には、そのアプローチの仕方が正反対です。この場合、仮説と現実が違うのは現実が間違ってからと考えます。ですから修正されるべきは現実の方です。
そして、政治団体とはその間違った現実を正すために存在するのです。故に、ある政党が支持を失いつつあるとすれば、それは民意の方が堕落し劣化しつつあるということです。政党の路線が間違っていたなどとは、口が裂けても言ってはなりません。依って、劣化した民意の更生に向け教導に努力すべきなのです。民意に阿り路線変更しようなどとは、間違っても考えてはなりません。そうやって努力すれば、その内また支持を取り戻すことも可能でしょう。もっとも、気づいたときには、周りには支持者は皆無となっている可能性もありますが。
そのような観点で、日本の各政党を眺めてみれば、上記のような政党としてのあるべき姿で、最も純粋な形を保っているのは日本共産党あたりかも知れません。もっとも、最近は他政党と選挙協力するなど、その路線にブレが見られるようで多少心配なのですが。(笑)
>文脈からは、福山さんは、「定量的に」というべき処を「科学的に」と言い間違っただけのようですね。
私もそう思いました。そして勘違い、あるいは言い間違いとして、ここに「科学的に」を持ってくること自体、科学的センスのなさを示しています。
はぐれ鳥さんの、上記以降の意見にも全く同意です。
それにしても「選挙結果を科学的に分析する」という発言からは、たとえ言い間違いであっても、絶望的なまでの科学的センスのなさがあふれ出していますね。これを見たときには「公党の幹事長にもこんな人がいるのか」というあきらめのようなものを感じました。
事実と真実から離れ続けている立憲民主党が科学的に分析?
悪い冗談
なんか野党も公明党も面倒臭い連中が跋扈している…
岸田首相、ここらで意表をつく行動に出ませんかね?
公明党と決別して今回は本当の衆議院解散総選挙をまたやっちゃう!
この間のはただの任期満了選挙なので、今回は内閣総理大臣の先決事項である解散総選挙。
野党立ち直る隙を与えず公明切り選挙とかどう?
いまなら公明と手を切る絶好のチャンスだぞ?
分析して結果どうするつもりなのでしょう。まさか皆んなから愛される立憲民主でも求めているのでしょうか。
スキャンダル追求専門党として職責を果たす。それ以外に何の価値が立憲にあるというのでしょうか。
唐突に科学的などと言い出したのは何か後ろめたい気持ちがあるからでしょうね。
シンプルに外国人への地方参政権を一丁一番地の公約に出来ない政党の弱みをひしひしと感じます。
まあ科学的という言葉は科学の中では絶対使わない、実は非科学的な用語なんですね。
「なんか理系っぽい自分には訳わからないもの」が科学的という言葉の本当の意味です。
科学的という言葉をこう置き換えてみると見事に話がわかりやすくなります。
選挙の「科学」で立憲民主党は自民党に敵うわけがないのです。そもそも人員も予算も段違い。ていうか方やゼロ方や自民党体制を維持する原動力ですから。
日本国憲法が衆議院の解散権を事実上総理に与えているので、その適切な行使のために自民党はふんだんに予算を使って非公開の世論調査を繰り返します。党総裁はその結果をもとに解散を決めるだけ。
まあ、そのことに気づいて政党交付金を色々無駄遣いやめて自民党に倣って分析に使ったらもしかしたら将来的に政権を取れるかもしれません。まあ、そうなる頃には今の立憲民主の無茶苦茶さは消えてるでしょうが。
非公開の調査を繰り返したら
「使途不明金が多すぎ」と問題にならないか?
誰にでも即時公開される調査でも
例えば、景気の谷の時の選挙は敬遠して、景気が登り調子の時に解散したら
政権党有利になるのは必然
使途不明金じゃないですよ。民意を汲み取るための極真っ当な、それこそ政党に対する交付金の最もふさわしい使い方です。世論調査、情勢判断をしていることそのものは非公表でもなんでもありません。
自腹で調査したものをわざわざ全文公開することなく、政党の目的達成のために利用する。
要するに立憲民主党はそういった地道な政党としての努力が自民党との比較で足りないということです。
本当に出来るのでしょうか。
そう言えば「アンチ安倍」で有名な検事出身の左派弁護士が、アゴラで長文を書いていましたが、「永田メール問題から止まった時計」と言っていますが、それ以前の問題ではないでしょうか?
「責任野党」は“見果てぬ夢”か:15年前の「永田メール問題」から止まった時計 郷原信郎
https://agora-web.jp/archives/2053839.html
抑も民主党とは1990年代の政党の離合集散の中で新党さきがけと日本社会党(右派)の一部と既に社会党から離党していた市民リーグが1996年に合流して結党した事から始まります。
1998年には旧新進党系の民政党、新党友愛が合流して勢力を拡大します。
2003年には小沢一郎率いる自由党が民主党に合流します。
1990年代の政党の離合集散
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4f/1990%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E3%81%AE%E6%94%BF%E5%85%9A%E3%81%AE%E9%9B%A2%E5%90%88%E9%9B%86%E6%95%A3.jpg
民主党は社会党を取り込んでいる事から、その血筋を受け継ぎ「なんでも反対」、「兎に角イチャモン」路線を継承していました。
これは「永田メール事件」以前からの事であり、55年体制は表向き1993年の自民党下野で終焉していますが、実際は現在も55年体制のままだと思います。
憲法を改正しない限りはこの55年体制は維持されたままだと思います。
しかし、この方は先述の通り憲法改正に意欲を示し、何度もその試みをした安倍晋三元総理を「モリ・カケ・サクラ」で叩き続けました。
冤罪であるという証拠が幾らでもあり、安倍元総理は何度も説明をしているにも拘わらず、ネチネチと「説明が足らない!」と言い続けた典型的な「アベガー!」の一人とも言えます。
「権力と戦う弁護士」と言いつつもその実態は、ある自動車会社を私物化した外国人経営者を庇い、「選挙に出馬する」と言いながら、実際は出馬をしなかった(然も2度も)という詐欺ともいえる行為をするなど、信用性に欠けた方だと私は思います。
科学も何も、投票用紙の数を数えるだけでしょうに…。
まともな野党の不在が日本の不幸なのですね。
まともな野党を育てない国民も悪いのでしょうけど。
いろいろ勉強になる話題ですね。
現代選挙では「敗因分析」だの「勝つための戦略」だのが事実上必要になってしまっているのはさておき。
原理的には「まず政党組織があって、それを勝たせるために内容をこねくり回す」のがまずオカシイのですよね。「まず内容があって、それにそった政党組織ができて国民に受け入れられるかどうかを問う」はずであって。
「全てがおかしい立件」に対して、共産党が「間違いきっているけどいくらか筋は通っている」と感じるのはこのあたりか。
野党なだけで共闘というのがまず間違いとしか言いようがありません。たとえ万が一に今回勝利していたとしても。主義主張が正しいと心から信ずるのであれば、その受け入れられなかった主義主張と心中なさるのが正当。
「支持されないけど、本当は正しいのに!」という事もありえますが、それをも否定してしまうのが民主主義。与党側にもそういった否定される政策はあるでしょうし。「民意を汲み上げる」仕組みであって、「常に正義や正解を導く仕組み」だと勘違いされている方が多い気がします。負けたからってこの国はおかしいとかいう連中から政治に興味のない多くの方まで。
山口二郎あたりが「野党共闘は間違っていなかった!」と空虚な長文を出しています。そうだーただしいぞーこくみんがばかなんだーえいきゅうにがんばってください。
科学的にだか鼻くそ的にだか
知りませんが、独善言い逃れは
却って顰蹙を買いそうです。
枝野さんのやり方が
間違ってた?下手だった的に
一人責められてますが
間違ってたのは
やり方ではなく、
ご自分たちのありよう
そのものだと言うことに
なぜ気がつけないのか
不思議です。
科学的に調査するというのは、立憲民主党が共産党化した事の現れですね。
(共産党の科学というのは、共産党の言う事を聞けという意味です。)
どっちみち結果は最初から「国民が悪い」に決まっているので、どこが
科学的なんだろう? お仲間もみんなSNSで「立憲の当選者が少ないのは国民が
悪い」とか「日本の民度は低い」と言っていたでしょ。
ところで、誰が科学的に調査するの?
どっちみちお仲間の「日本が悪い教」の人達が調査するなら、お仲間のSNSと
同じ結果になると思うのです。
政党支持率が常に一桁%にも関わらず、下野から10年自身を省みなった議員とその支持者
この分析とやらをするにしても、それは選挙戦の戦略戦術に対してであり、政党、議員としての在り方を問うようなモノにはならないでしょうね
元文科省官僚から出た「国民は愚か」という言は立憲民主党がどの様な考えを持った人間の集まりであるかがよく現れてる